JP2020155551A - 保護層付き色素増感型太陽電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】色素増感型太陽電池モジュールの取出し電極と対向電極側の防湿層に含まれる金属箔との接触を防止できる、保護層付き色素増感型太陽電池の提供。【解決手段】光電極41及び光電極41に対向する対向電極42を有する色素増感型太陽電池モジュール10と、対向電極42の表面を覆う第一の防湿層とを有し、前記第一の防湿層は、対向電極42の側から、第一の樹脂層86と、第二の樹脂層87と、バリア層85と、をこの順に含む、保護層付き色素増感型太陽電池。【選択図】図2
Description
本発明は、保護層付き色素増感型太陽電池に関する。
太陽電池としては、シリコン系太陽電池が普及している。シリコン系太陽電池は、原料である高純度シリコンの安定供給及び高コストの課題を有する。
他の太陽電池としては、色素増感型太陽電池(DSC)がある。DSCとしては、いわゆるグレッツェル型の太陽電池がある。グレッツェル型のDSCは、光電極と、光電極に対向する対向電極と、両電極間に位置する電荷移動体(電解液)とを有する。
他の太陽電池としては、色素増感型太陽電池(DSC)がある。DSCとしては、いわゆるグレッツェル型の太陽電池がある。グレッツェル型のDSCは、光電極と、光電極に対向する対向電極と、両電極間に位置する電荷移動体(電解液)とを有する。
一般的に、DSCは水分に弱く、水分が電解液又は光電極に水分が侵入すると、光電変換効率が低下する(特許文献1)。そのため、DSCモジュールの光電極側及び対向電極側に水及び水蒸気に対してバリア性を有する防湿層を配置することによって、電解液及び光電極への水分の侵入を防止している。光電極側の防湿層を構成する部材には透明性が求められるため、無機材料を成膜した透明樹脂材料が用いられている。これに対して、対向電極側の防湿層を構成する部材には、透明性が求められないため、通常、安価でバリア性が高い金属箔が用いられている(特許文献2)。
しかし、金属箔を含む防湿層を用いる場合には、DSCモジュールの取出し電極が金属箔に接触したとき、電極間で電流がリークし、短絡状態になるという問題があることが知られている(特許文献2)。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、色素増感型太陽電池モジュールの取出し電極と対向電極側の防湿層に含まれる金属箔との接触を防止できる、保護層付き色素増感型太陽電池を提供することを課題とする。
前記課題は、以下の構成によって解決される。
[1] 光電極及び前記光電極に対向する対向電極を有する色素増感型太陽電池モジュールと、前記対向電極の表面を覆う第一の防湿層とを有し、前記第一の防湿層は、前記対向電極の側から、第一の樹脂層と、第二の樹脂層と、バリア層と、をこの順に含む、保護層付き色素増感型太陽電池。
[2] 前記第二の樹脂層の弾性率が前記第一の樹脂層の弾性率よりも大きい、[1]に記載の保護層付き色素増感型太陽電池。
[3] 前記第一の樹脂層が粘着性を持つ、[1]又は[2]に記載の保護層付き色素増感型太陽電池。
[4] 前記第一の樹脂層の水蒸気透過率が0.1〜100g/m2/dayである、[1]〜[3]のいずれか1つに記載の保護層付き色素増感型太陽電池。
[5] 前記第二の樹脂層の厚みが10〜50μmである、[1]〜[4]のいずれか1つに記載の保護層付き色素増感型太陽電池。
[6] 前記第一の樹脂層の厚みが15〜75μmである、[1]〜[5]のいずれか1つに記載の保護層付き色素増感型太陽電池。
[7] 前記バリア層の厚みが10〜200μmである、[1]〜[6]のいずれか1つに記載の保護層付き色素増感型太陽電池。
[8] 前記バリア層が、前記対向電極の側から、金属層と、第三の樹脂層と、をこの順に含む、[1]〜[7]のいずれか1つに記載の保護層付き色素増感型太陽電池。
[9] さらに、前記光電極の表面を覆う第二の防湿層を有し、前記第二の防湿層は、前記光電極の側から、光電極側樹脂層と、光電極側バリア層と、をこの順に含む、[1]〜[8]のいずれか1つに記載の保護層付き色素増感型太陽電池。
[1] 光電極及び前記光電極に対向する対向電極を有する色素増感型太陽電池モジュールと、前記対向電極の表面を覆う第一の防湿層とを有し、前記第一の防湿層は、前記対向電極の側から、第一の樹脂層と、第二の樹脂層と、バリア層と、をこの順に含む、保護層付き色素増感型太陽電池。
[2] 前記第二の樹脂層の弾性率が前記第一の樹脂層の弾性率よりも大きい、[1]に記載の保護層付き色素増感型太陽電池。
[3] 前記第一の樹脂層が粘着性を持つ、[1]又は[2]に記載の保護層付き色素増感型太陽電池。
[4] 前記第一の樹脂層の水蒸気透過率が0.1〜100g/m2/dayである、[1]〜[3]のいずれか1つに記載の保護層付き色素増感型太陽電池。
[5] 前記第二の樹脂層の厚みが10〜50μmである、[1]〜[4]のいずれか1つに記載の保護層付き色素増感型太陽電池。
[6] 前記第一の樹脂層の厚みが15〜75μmである、[1]〜[5]のいずれか1つに記載の保護層付き色素増感型太陽電池。
[7] 前記バリア層の厚みが10〜200μmである、[1]〜[6]のいずれか1つに記載の保護層付き色素増感型太陽電池。
[8] 前記バリア層が、前記対向電極の側から、金属層と、第三の樹脂層と、をこの順に含む、[1]〜[7]のいずれか1つに記載の保護層付き色素増感型太陽電池。
[9] さらに、前記光電極の表面を覆う第二の防湿層を有し、前記第二の防湿層は、前記光電極の側から、光電極側樹脂層と、光電極側バリア層と、をこの順に含む、[1]〜[8]のいずれか1つに記載の保護層付き色素増感型太陽電池。
本発明によれば、色素増感型太陽電池モジュールの取出し電極と対向電極側の防湿層に含まれる金属箔との接触を防止できる、保護層付き色素増感型太陽電池を提供できる。
本明細書において、「〜」を用いて示す数値範囲は、その両端を含むものとする。
本明細書において、色素増感型太陽電池を「DSC」と略称する場合がある。
本明細書において、色素増感型太陽電池を「DSC」と略称する場合がある。
[保護層付き色素増感型太陽電池]
本発明の保護層付き色素増感型太陽電池は、DSCモジュールと、第一の防湿層とを有する。
以下では、図1〜3を適宜参照しながら、本発明の保護層付きDSCの実施形態について説明する。
図1〜3に示すとおり、本実施形態の保護層付きDSC1は、DSCモジュール10と、保護層2とを備えている。
本発明の保護層付き色素増感型太陽電池は、DSCモジュールと、第一の防湿層とを有する。
以下では、図1〜3を適宜参照しながら、本発明の保護層付きDSCの実施形態について説明する。
図1〜3に示すとおり、本実施形態の保護層付きDSC1は、DSCモジュール10と、保護層2とを備えている。
<DSCモジュール10>
DSCモジュール10は、光電極41と、対向電極42と、発電部44と、封止材46と、導通材48とを備えている。
光電極41及び対向電極42の表面同士は、間隔をあけて対向している。以下では、光電極41及び対向電極42が対向する方向を積層方向D3(第3の方向)という。
DSCモジュール10は、光電極41と、対向電極42と、発電部44と、封止材46と、導通材48とを備えている。
光電極41及び対向電極42の表面同士は、間隔をあけて対向している。以下では、光電極41及び対向電極42が対向する方向を積層方向D3(第3の方向)という。
光電極41は、光電極支持体21と、この光電極支持体21の内面21aに設けられた光電極導電層31(透明電極膜)と、色素が吸着され光電極導電層31の面方向に間欠的に設けられた複数の無機半導体層12(半導体層)と、を有する。本実施形態において、光電極支持体21と光電極導電層31とで、第二の導電性基材を構成している。
光電極支持体21は、光電極導電層31、無機半導体層12や封止材46、及び導通材48の基台となる部材である。光電極支持体21の材質は、いわゆるロール・トゥ・ロール(RtoR)方式を用いた太陽電池の連続生産に適用できる程度に柔軟性を有し、大面積フィルム状に形成可能な材質であればよい。このような光電極支持体21の材質としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、アクリル、ポリカーボネート、ポリエチレンナフタレート(PEN)、又はポリイミド等の透明の樹脂材料を例示できる。
なお、平面視において、光電極支持体21は矩形状に形成されている。以下では、前記平面視において光電極支持体21の無機半導体層12が並ぶ方向をD1方向(第1の方向)といい、D1方向と直行する方向をD2方向(第2の方向)という。
なお、平面視において、光電極支持体21は矩形状に形成されている。以下では、前記平面視において光電極支持体21の無機半導体層12が並ぶ方向をD1方向(第1の方向)といい、D1方向と直行する方向をD2方向(第2の方向)という。
図2に示すように、光電極導電層31は、光電極支持体21の内面21a(即ち、光電極支持体21における対向電極42側の面)のD1方向全体にわたって成膜されている。光電極導電層31は、光電極支持体21の内面21aの全域にわたって積層されている。光電極導電層31の材質としては、例えば、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化亜鉛等が挙げられる。
光電極支持体21及び光電極導電層31は、いずれも透明であり、光電極支持体21から入射する光を透過させる。
本実施形態において、光電極41の外面(表面)21bが受光面である。
光電極支持体21及び光電極導電層31は、いずれも透明であり、光電極支持体21から入射する光を透過させる。
本実施形態において、光電極41の外面(表面)21bが受光面である。
無機半導体層12は、光電極導電層31の内面(即ち、光電極導電層31における対向電極42側の面)に形成されている。無機半導体層12は、D1方向に間隔をあけて複数配置されている。各無機半導体層12は、D2方向に長い帯状に形成されている。
無機半導体層12は、例えば、金属酸化物等に増感色素が担持されることによって染色された多孔質層であり、増感色素から電子を受け取って輸送する機能を有する。このような金属酸化物としては、例えば、酸化チタン(TiO2)、酸化亜鉛(ZnO)、又は酸化スズ(SnO2)等が挙げられる。
上述の増感色素は、有機色素又は金属錯体色素から構成される。有機色素としては、例えば、クマリン系、ポリエン系、シアニン系、ヘミシアニン系、又はチオフェン系等の各種有機色素等が挙げられる。金属錯体色素としては、例えば、ルテニウム錯体等が挙げられる。
対向電極42は、光電極支持体21に対向する対向電極支持体22(基材)と、対向電極支持体22の内面22a(対向電極支持体22における光電極41側の面)に設けられた対向電極導電層32(透明電極膜)とを有する。本実施形態において、対向電極支持体22と対向電極導電層32とで、第一の導電性基材を構成している。
対向電極支持体22は、対向電極導電層32の基台となる部材である。対向電極支持体22の材質は、光電極支持体21と同様に、RtoR方式を用いた太陽電池の連続生産に適用できる程度に柔軟性を有し、大面積フィルム状に形成可能な材質であれば、特に限定されない。対向電極支持体22の材質としては、例えば、光電極支持体21と同様の樹脂材料が挙げられる。
対向電極導電層32は、対向電極支持体22の内面22aのD1方向全体にわたって成膜されている。対向電極導電層32は、対向電極支持体22の内面22aに積層されている。対向電極導電層32の材質としては、例えば、光電極導電層31と同様の化合物等が挙げられる。本実施形態において、対向電極支持体22と対向電極導電層32とで、第一の導電性基材を構成している。
発電部44は、光電極41と対向電極42との間に挟まれている。発電部44は、光電極41及び対向電極42の面方向(図4中に示すD1方向)に沿って間隔をおいて複数設けられている。発電部44は、無機半導体層12と、電解液14とを含む。
電解液14は、光電極41と対向電極42との間に充填されている。電解液14は、無機半導体層12に接触している。
電解液14は、分散媒(特に「電解液分散媒」ということがある。)と、電解液分散媒に分散している酸化還元対とを有する。
電解液14は、分散媒(特に「電解液分散媒」ということがある。)と、電解液分散媒に分散している酸化還元対とを有する。
電解液分散媒は、非水系溶剤、イオン液体等である。非水系溶剤は、アセトニトリル、プロピオニトリル等である。イオン液体は、ヨウ化ジメチルプロピルイミダゾリウム、ヨウ化ブチルメチルイミダゾリウム等である。
酸化還元対は、支持電解質とハロゲン分子との組み合わせである。
支持電解質は、ヨウ化リチウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム等の金属ヨウ化物、テトラアルキルアンモニウムヨーダイド、ピリジニウムヨーダイド、イミダゾリウムヨーダイド等のヨウ素塩等のヨウ化物;臭化ナトリウム、臭化カリウム等の金属臭化物、テトラアルキルアンモニウムブロマイド、ピリジニウムブロマイド、イミダゾリウムブロマイド等の臭素塩等の臭素化合物である。
ハロゲン分子は、ヨウ素分子、臭素分子等である。
支持電解質とハロゲン分子との組み合わせとしては、ヨウ化物とヨウ素分子との組み合わせ、臭素化合物と臭素分子との組み合わせが好ましい。
支持電解質は、ヨウ化リチウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム等の金属ヨウ化物、テトラアルキルアンモニウムヨーダイド、ピリジニウムヨーダイド、イミダゾリウムヨーダイド等のヨウ素塩等のヨウ化物;臭化ナトリウム、臭化カリウム等の金属臭化物、テトラアルキルアンモニウムブロマイド、ピリジニウムブロマイド、イミダゾリウムブロマイド等の臭素塩等の臭素化合物である。
ハロゲン分子は、ヨウ素分子、臭素分子等である。
支持電解質とハロゲン分子との組み合わせとしては、ヨウ化物とヨウ素分子との組み合わせ、臭素化合物と臭素分子との組み合わせが好ましい。
電解液14の総体積に対する支持電解質の含有量は、支持電解質の種類等を勘案して決定できる。電解液14の総体積に対する支持電解質の含有量は、例えば、0.01〜10mmol/Lが好ましく、0.05〜5mmol/Lがより好ましい。
電解液14の総体積に対するハロゲン分子の含有量は、支持電解質の含有量等を勘案して決定できる。電解液14の総体積に対するハロゲン分子の含有量は、0.001〜0.2mmol/Lが好ましい。
電解液14の総体積に対するハロゲン分子の含有量は、支持電解質の含有量等を勘案して決定できる。電解液14の総体積に対するハロゲン分子の含有量は、0.001〜0.2mmol/Lが好ましい。
電解液14は、tert−ブチルピリジンを含んでもよい。電解液14は、tert−ブチルピリジンを含むことで、逆電子移動反応を防止しやすい。
封止材46は、光電極41と対向電極42との間に電解液14を封止して発電部44を形成する。即ち、封止材46は、発電部44に電解液14を封止している。封止材46は、図1中に示すシール部60とともに、電解液14を含む発電部44を封止する。封止材46は、図3及び図4中に示すD1方向で発電部44の両側に設けられている。封止材46は、D1方向において発電部44と隣接して設けられている。封止材46は、D1方向に隣り合う無機半導体層12の間に配置されている。封止材46は、発電部44をD1方向に沿って複数形成している。なお封止材46は、D1方向に隣り合う発電部44の間に一対配置されている。
封止材46は、封止材組成物の硬化物である。封止材46は、光電極41と対向電極42とを貼り合わせて互いを接着している。
このような封止材組成物の材質としては、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、及び紫外線硬化性樹脂からなる群から選択される少なくとも一種の樹脂を含む樹脂材料が挙げられる。
熱可塑性樹脂としては、ポリビニルブチラール(PVB)、ポリイソブチレン(PIB)、ポリオレフィン、ポリスチレン、アイオノマー樹脂、イソブチレン系エラストマー等が挙げられる。
熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、エチレンビニルアセテート(EVA)等が挙げられる。
紫外線硬化性樹脂としては、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ビニルエステル樹脂、アルキド樹脂等が挙げられる。
これらの樹脂の中でも、熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂が好ましく、熱硬化性樹脂がより好ましく、エポキシ樹脂がさらに好ましい。これらの樹脂は、水蒸気バリア性に優れる。
このような封止材組成物の材質としては、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、及び紫外線硬化性樹脂からなる群から選択される少なくとも一種の樹脂を含む樹脂材料が挙げられる。
熱可塑性樹脂としては、ポリビニルブチラール(PVB)、ポリイソブチレン(PIB)、ポリオレフィン、ポリスチレン、アイオノマー樹脂、イソブチレン系エラストマー等が挙げられる。
熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、エチレンビニルアセテート(EVA)等が挙げられる。
紫外線硬化性樹脂としては、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ビニルエステル樹脂、アルキド樹脂等が挙げられる。
これらの樹脂の中でも、熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂が好ましく、熱硬化性樹脂がより好ましく、エポキシ樹脂がさらに好ましい。これらの樹脂は、水蒸気バリア性に優れる。
封止材46の水蒸気透過率は、0〜2000g/m2/day以下が好ましく、0〜1000g/m2/day以下がより好ましく、0〜500g/m2/day以下がさらに好ましい。
封止材46の水蒸気透過率は、差圧法(JIS K 7126−1:2006)又は等圧法(JIS K 7126−2:2006)で求められる。
封止材46の水蒸気透過率は、差圧法(JIS K 7126−1:2006)又は等圧法(JIS K 7126−2:2006)で求められる。
封止材46の厚みT46は、例えば、10〜150μmが好ましく、20〜100μmがより好ましく、30〜80μmがさらに好ましい。厚みT46は、積層方向D3における封止材46の長さである。
封止材46の幅W46は、例えば、2〜15mmが好ましく、3〜10mmがより好ましく、4〜8mmがさらに好ましい。幅W46が上記下限値以上であると、防湿性をより高められる。幅W46が上記上限値以下であると、発電部44の表面積をより広くできる。幅W46は、D1方向における封止材46の長さである。
D1方向に隣り合う発電部44の間に配置された一対の封止材46同士の間には、導通材48が設けられている。導通材48は、無機半導体層12、電解液14を含む発電部44同士を電気的に接続し、導通させる。導通材48の材質としては、導通可能な素材であれば特に限定されない。前記材質としては、例えば、公知の導電材、導電ペースト、又は導電性微粒子と接着剤の混合物等が挙げられる。なお図示の例では、導通材48の一例として、エポキシ樹脂やフェノール樹脂等の接着剤38に適量の導電粒子36を混合した導電ペーストを採用している。この構成は、DSCモジュール10を所望のパターンで切り出す際に、導通材48を容易に切断できる構成であるため好ましい。導通材48には、封止材46と同様の材料からなるバインダーを用いてもよい。
本実施形態の導電粒子36は、コア36aと被覆層36bとを有する被覆粒子である。
コア36aとしては、例えば、ポリメタクリル酸メチル等の樹脂である。
被覆層36bとしては、例えば、ニッケル、金等の導電性の薄膜が挙げられる。
なお、導電粒子36は、金属、炭素等の導電性材料からなる粒子でもよい。
コア36aとしては、例えば、ポリメタクリル酸メチル等の樹脂である。
被覆層36bとしては、例えば、ニッケル、金等の導電性の薄膜が挙げられる。
なお、導電粒子36は、金属、炭素等の導電性材料からなる粒子でもよい。
光電極導電層31及び対向電極導電層32には、第一絶縁部50A及び第二絶縁部50Bがそれぞれ設けられている。第一絶縁部50A及び第二絶縁部50Bは、図2中に示したD1方向に直交する断面において、光電極導電層31及び対向電極導電層32の封止材46と重なる部分に設けられている。言い換えると、第一絶縁部50A及び第二絶縁部50Bは、封止材46と積層方向D3に重なっている。第一絶縁部50A及び第二絶縁部50Bは、平面視においてD2方向に長い帯状に設けられている。
光電極41の光電極導電層31には第一絶縁部50Aが設けられている。対向電極42の対向電極導電層32には第二絶縁部50Bが設けられている。図2に示す例においては、第一絶縁部50A及び第二絶縁部50Bは、光電極導電層31又は対向電極導電層32を厚み方向で貫通している。換言すると、第一絶縁部50Aは、光電極導電層31をD1方向に分断(電気的に遮断)している。第二絶縁部50Bは、対向電極導電層32をD1方向に分断(電気的に遮断)している。
以上のように、導通材48が、光電極41及び対向電極42を積層方向D3に電気的に接続している。かつ、第一絶縁部50A及び第二絶縁部50Bが、光電極41及び対向電極42をD1方向に局所的に絶縁している。これにより、D1方向に隣り合う発電部44は、互いに電気的に直列に接続される。
図1に示すように、DSCモジュール10には、シール部60(融着部、超音波融着部、接合部)が設けられている。シール部60は、DSCモジュール10のD2方向における所定の位置に設けられている。シール部60では、DSCモジュール10におけるD1方向の全長にわたって光電極41と対向電極42とが貼り合わされている。
シール部60は、光電極支持体21と対向電極支持体22とが圧着されることで、電気的に絶縁された部分である。光電極支持体21と対向電極支持体22とは、光電極41及び対向電極42の厚み方向(積層方向D3)の外方(即ち、DSCモジュール10の上方及び下方)から、例えば、超音波融着等の方法を用いて光電極41及び対向電極42に力を加えるか、又は押圧することによって、圧着することができる。なお、圧着された光電極支持体21と対向電極支持体22との間には、僅かな厚みで、光電極導電層31、対向電極導電層32、無機半導体層12及び電解液14が介在している場合がある。しかしながら、これの各層は、シール部60においてほぼ分断された状態なので、シール部60に隣接する発電部44同士を電気的に接続しない。
図1に示すように、光電極41及び対向電極42には、取り出し電極部71が設けられている。取り出し電極部71は、発電部44に電気的に接続されている。取り出し電極部71は、発電部44が発電した電力を取り出す。本実施形態では、取り出し電極部71は、光電極41におけるD1方向の端部に設けられている。取り出し電極部71は、光電極導電層31が、積層方向D3に沿う対向電極42側に露出されることで形成されている。図示の例では、光電極41が対向電極42よりもD1方向に大きく、光電極41の端部が対向電極42に対してD1方向に張り出している。その結果、光電極導電層31が、取り出し電極部71を形成している。取り出し電極部71は、D1方向よりもD2方向に長い。
<保護層2>
図1〜3に示すように、保護層2は、DSCモジュール10を封止する。図2及び図3に示すように、保護層2は、DSCモジュール10を積層方向D3に挟み込む光電極側接着剤付防湿フィルム81及び対向電極側接着剤付防湿フィルム82を備えている。
図1及び図3に示すように、平面視で、光電極側接着剤付防湿フィルム81及び対向電極側接着剤付防湿フィルム82は、DSCモジュール10に対して、D1方向及びD2方向の両外方にはみ出している。また、保護層付きDSC1の周縁は、光電極側に位置する光電極側樹脂層84と対向電極側に位置する第一の樹脂層86とで封止されている。
本実施形態において、光電極側接着剤付防湿フィルム81は、透光性を有する。光電極側接着剤付防湿フィルム81が透光性を有することで、受光面から発電部44に光が入射する。「透光性」は、発電部44が発電できる程度に光を透過する性質である。
光電極側接着剤付防湿フィルム81は、光電極側バリア層83と、光電極側樹脂層84と、を備えている。本実施形態おいて、光電極側バリア層83及び光電極側樹脂層84は、第二の防湿層(光電極側防湿層)を構成する。本実施形態において、光電極側樹脂層84は、第二の接着層である。
光電極側バリア層83としては、例えば、樹脂基材に蒸着又はスパッタで製膜した無機材料層を有するフィルムが挙げられる。樹脂基材としては、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレート等のポリエステルフィルム、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィンフィルム等が挙げられる。無機材料層を形成する無機材料としては、無機酸化物、シリカ等が挙げられる。
図1〜3に示すように、保護層2は、DSCモジュール10を封止する。図2及び図3に示すように、保護層2は、DSCモジュール10を積層方向D3に挟み込む光電極側接着剤付防湿フィルム81及び対向電極側接着剤付防湿フィルム82を備えている。
図1及び図3に示すように、平面視で、光電極側接着剤付防湿フィルム81及び対向電極側接着剤付防湿フィルム82は、DSCモジュール10に対して、D1方向及びD2方向の両外方にはみ出している。また、保護層付きDSC1の周縁は、光電極側に位置する光電極側樹脂層84と対向電極側に位置する第一の樹脂層86とで封止されている。
本実施形態において、光電極側接着剤付防湿フィルム81は、透光性を有する。光電極側接着剤付防湿フィルム81が透光性を有することで、受光面から発電部44に光が入射する。「透光性」は、発電部44が発電できる程度に光を透過する性質である。
光電極側接着剤付防湿フィルム81は、光電極側バリア層83と、光電極側樹脂層84と、を備えている。本実施形態おいて、光電極側バリア層83及び光電極側樹脂層84は、第二の防湿層(光電極側防湿層)を構成する。本実施形態において、光電極側樹脂層84は、第二の接着層である。
光電極側バリア層83としては、例えば、樹脂基材に蒸着又はスパッタで製膜した無機材料層を有するフィルムが挙げられる。樹脂基材としては、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレート等のポリエステルフィルム、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィンフィルム等が挙げられる。無機材料層を形成する無機材料としては、無機酸化物、シリカ等が挙げられる。
光電極側バリア層83の厚みT83は、素材を勘案して決定できる。
厚みT83は、特に限定されないが、10〜200μmが好ましく、20〜150μmがより好ましく、30〜80μmがさらに好ましい。厚みT83が上記範囲の下限値以上であると、光電極側バリア層83の水蒸気透過率をさらに低減できる。厚み83が上記範囲の上限値以下であると、保護層付きDSC1の柔軟性をさらに高められる。
厚みT83は、マイクロメーターを使用して、求められる。
厚みT83は、特に限定されないが、10〜200μmが好ましく、20〜150μmがより好ましく、30〜80μmがさらに好ましい。厚みT83が上記範囲の下限値以上であると、光電極側バリア層83の水蒸気透過率をさらに低減できる。厚み83が上記範囲の上限値以下であると、保護層付きDSC1の柔軟性をさらに高められる。
厚みT83は、マイクロメーターを使用して、求められる。
光電極側バリア層83の水蒸気透過率は、特に限定されないが、0〜8×10−3g/m2/dayが好ましく、0〜3×10−3g/m2/dayがより好ましく、0〜1×10−3g/m2/dayがさらに好ましい。光電極側バリア層83の水蒸気透過率が上記範囲の上限値以下であると、光電極41及び電解液14への水分の浸入をさらに抑制できる。光電極側バリア層83の水蒸気透過率は、光電極側バリア層83の素材と厚みとの組合せによって調節できる。
光電極側バリア層83の水蒸気透過率は、等圧法又は差圧法で求められる。
光電極側バリア層83の水蒸気透過率は、等圧法又は差圧法で求められる。
光電極側樹脂層84は、例えば、接着性組成物の硬化物である。接着性組成物としては、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン、ブチルゴム、ポリビニルアルコール等が挙げられる。また、OCA(Optical Clear Adhesive)のような、市販の透明光学粘着シートも使用できる。
光電極側樹脂層84の厚みT84は、接着剤の種類を勘案して決定できる。
厚みT84は、特に限定されないが、3〜80μmが好ましく、5〜50μmがより好ましく、10〜30μmがさらに好ましい。厚みT84が上記範囲の下限値以上であると、光電極側バリア層83をDSCモジュール10に対して、さらに強固に接着できる。厚みT84が上記範囲の上限値以下であると、保護層付きDSC1の柔軟性をさらに高められる。
厚みT84は、厚みT83と同様にして、測定できる。
厚みT84は、特に限定されないが、3〜80μmが好ましく、5〜50μmがより好ましく、10〜30μmがさらに好ましい。厚みT84が上記範囲の下限値以上であると、光電極側バリア層83をDSCモジュール10に対して、さらに強固に接着できる。厚みT84が上記範囲の上限値以下であると、保護層付きDSC1の柔軟性をさらに高められる。
厚みT84は、厚みT83と同様にして、測定できる。
光電極側樹脂層84の水蒸気透過率は、特に限定されないが、0〜100g/m2/dayが好ましく、0〜50g/m2/dayがより好ましく、0〜10g/m2/dayがさらに好ましい。光電極側樹脂層84の水蒸気透過率がこの範囲の上限値以下であると、光電極41及び電解液14への水分の浸入をさらに抑制できる。光電極側樹脂層84の水蒸気透過率は、光電極側樹脂層84の素材と厚みとの組合せによって調節できる。
光電極側樹脂層84の水蒸気透過率は、等圧法又は差圧法で求められる。
光電極側樹脂層84の水蒸気透過率は、等圧法又は差圧法で求められる。
光電極支持体21と光電極側バリア層83との剥離強度は、特に限定されないが、3〜20N/cmが好ましく、5〜18N/cmがより好ましく、8〜15N/cmがさらに好ましい。剥離強度が上記下限値以上であると、光電極支持体21に対して光電極側バリア層83が剥がれにくくなり、光電極支持体21と光電極側バリア層83との界面に水蒸気が侵入するのを防止できる。このため、電解液14の含水量の増加のさらなる抑制を図れる。剥離強度が上記上限値以下であると、光電極側バリア層83を光電極支持体21に容易に接着できる。剥離強度は、光電極支持体21の素材、光電極側バリア層83の素材、光電極側樹脂層84を形成する接着性組成物の種類、光電極側樹脂層84の厚みT84の組合せによって調節できる。
対向電極側接着剤付防湿フィルム82は、透光性を有してもよいし、透光性を有しなくてもよい。
対向電極側接着剤付防湿フィルム82は、バリア層85と、第一の樹脂層86と、第二の樹脂層87とを備えている。本実施形態において、バリア層85、第二の樹脂層87及び第一の樹脂層86は、第一の防湿層(対向電極側防湿層)を構成する。本実施形態において、第一の樹脂層86は、第一の接着層である。
対向電極側接着剤付防湿フィルム82は、バリア層85と、第一の樹脂層86と、第二の樹脂層87とを備えている。本実施形態において、バリア層85、第二の樹脂層87及び第一の樹脂層86は、第一の防湿層(対向電極側防湿層)を構成する。本実施形態において、第一の樹脂層86は、第一の接着層である。
バリア層85は、金属層を含むことが好ましく、金属層と第三の樹脂層とを、対向電極の側からこの順に含むことがより好ましい。
前記金属層は、金属若しくは金属酸化物の蒸着層、又は金属箔が好ましい。金属は、特に限定されないが、例えば、金、銀、プラチナ、ニッケル、アルミニウム、クロム、亜鉛等が挙げられる。金属酸化物は、特に限定されないが、SiO2、ZrO2、Al2O3、TiO2等が挙げられる。金属箔としては、金箔、銀箔、プラチナ箔、ニッケル箔、アルミニウム箔、クロム箔、亜鉛箔等が挙げられる。
前記第三の樹脂層は、樹脂フィルムが好ましい。樹脂は、特に限定されないが、保護層付きDSC1の柔軟性の点から、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、メタクリル樹脂(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリアミド(PA)等が好ましい。
バリア層85としては、金属箔又は金属箔と樹脂フィルムとの積層フィルムが好ましく、金属箔と樹脂フィルムとの積層フィルムが特に好ましい。また、バリア層85として、光電極側バリア層83と同様のフィルムを用いることもできる。
前記金属層は、金属若しくは金属酸化物の蒸着層、又は金属箔が好ましい。金属は、特に限定されないが、例えば、金、銀、プラチナ、ニッケル、アルミニウム、クロム、亜鉛等が挙げられる。金属酸化物は、特に限定されないが、SiO2、ZrO2、Al2O3、TiO2等が挙げられる。金属箔としては、金箔、銀箔、プラチナ箔、ニッケル箔、アルミニウム箔、クロム箔、亜鉛箔等が挙げられる。
前記第三の樹脂層は、樹脂フィルムが好ましい。樹脂は、特に限定されないが、保護層付きDSC1の柔軟性の点から、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、メタクリル樹脂(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリアミド(PA)等が好ましい。
バリア層85としては、金属箔又は金属箔と樹脂フィルムとの積層フィルムが好ましく、金属箔と樹脂フィルムとの積層フィルムが特に好ましい。また、バリア層85として、光電極側バリア層83と同様のフィルムを用いることもできる。
バリア層85の厚みT85は、素材を勘案して決定できる。
厚みT85は、光電極側バリア層83の厚みT83と同様である。厚みT85は、厚みT83と同じでもよいし、異なってもよい。
厚みT85は、厚みT83と同様にして、測定できる。
厚みT85は、光電極側バリア層83の厚みT83と同様である。厚みT85は、厚みT83と同じでもよいし、異なってもよい。
厚みT85は、厚みT83と同様にして、測定できる。
バリア層85が金属層と第三の樹脂層との積層体である場合、前記金属層の厚みは、特に限定されないが、5〜100μmが好ましく、10〜100μmがより好ましい。前記第三の樹脂層の厚みは、特に限定されないが、5〜100μmが好ましく、10〜100μmがより好ましい。
バリア層85の水蒸気透過率は、光電極側バリア層83の水蒸気透過率と同様である。バリア層85の水蒸気透過率は、光電極側バリア層83の水蒸気透過率と同じでもよいし、異なってもよい。
第一の樹脂層86は、例えば、光電極側樹脂層84を形成する接着性組成物と同様の接着性組成物から形成され、粘着性を持つことが好ましい。第一の樹脂層86が接着性組成物から形成される場合、光電極側樹脂層84を形成する接着性組成物と同じでもよいし、異なってもよい。第一の樹脂層86は透明である必要はないが、光電極側樹脂層84と第一の樹脂層86との密着性がより良好になることから、光電極側樹脂層84が透明樹脂を用いる場合は、第一の樹脂層86も光電極側樹脂層84と同一の透明樹脂を用いることが好ましい。
第一の樹脂層86の厚みT86は、材料の種類を勘案して決定できる。
厚みT86は、特に限定されないが、3〜80μmが好ましく、5〜50μmがより好ましく、10〜30μmがさらに好ましい。厚みT86が上記範囲の下限値以上であると、第二の樹脂層87をDSCモジュール10に対して、さらに強固に接着できる。厚みT86が上記範囲の上限値以下であると、保護層付きDSC1の柔軟性をさらに高められる。
厚みT86は、厚みT83と同様にして、測定できる。
厚みT86は、特に限定されないが、3〜80μmが好ましく、5〜50μmがより好ましく、10〜30μmがさらに好ましい。厚みT86が上記範囲の下限値以上であると、第二の樹脂層87をDSCモジュール10に対して、さらに強固に接着できる。厚みT86が上記範囲の上限値以下であると、保護層付きDSC1の柔軟性をさらに高められる。
厚みT86は、厚みT83と同様にして、測定できる。
第一の樹脂層86の水蒸気透過率は、特に限定されないが、0.1〜100g/m2/dayが好ましく、0.1〜50g/m2/dayがより好ましく、0.1〜10g/m2/dayがさらに好ましい。第一の樹脂層86の水蒸気透過率がこの範囲の上限値以下であると、光電極41及び電解液14への水分の浸入をさらに抑制できる。第一の樹脂層86の水蒸気透過率は、第一の樹脂層86の素材と厚みとの組合せによって調節できる。
第一の樹脂層86の水蒸気透過率は、等圧法又は差圧法で求められる。
第一の樹脂層86の水蒸気透過率は、等圧法又は差圧法で求められる。
第二の樹脂層87は、例えば、樹脂基材のフィルムである。樹脂基材としては、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレート等のポリエステルフィルム、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィンフィルム等が挙げられる。
第二の樹脂層87がこのような樹脂基材のフィルムであると、DSCモジュール10から電解液が漏れ出た場合に、電解液がバリア層85に到達できない。バリア層85が金属箔と樹脂基材との積層フィルムである等、金属箔を含むときは、電解液による金属箔の腐食を防止できる。
第二の樹脂層87がこのような樹脂基材のフィルムであると、DSCモジュール10から電解液が漏れ出た場合に、電解液がバリア層85に到達できない。バリア層85が金属箔と樹脂基材との積層フィルムである等、金属箔を含むときは、電解液による金属箔の腐食を防止できる。
第二の樹脂層87の厚みT87は、素材を勘案して決定できる。
厚みT87は、特に限定されないが、10〜50μmが好ましく、10〜35μmがより好ましく、10〜25μmがさらに好ましい。厚みT87が上記範囲の下限値以上であると、DSCモジュール10の取出し電極72がバリア層85と接触しにくい。バリア層85が金属箔と樹脂基材との積層フィルムである等、金属箔を含むときは、取出し電極72と金属箔との接触を防止できるので、電極間で電流がリークし、短絡状態になることを防止できる。また、厚みT87が上記範囲の上限値以下であると、保護層付きDSC1の柔軟性をさらに高められる。
厚みT87は、厚みT83と同様にして、測定できる。
厚みT87は、特に限定されないが、10〜50μmが好ましく、10〜35μmがより好ましく、10〜25μmがさらに好ましい。厚みT87が上記範囲の下限値以上であると、DSCモジュール10の取出し電極72がバリア層85と接触しにくい。バリア層85が金属箔と樹脂基材との積層フィルムである等、金属箔を含むときは、取出し電極72と金属箔との接触を防止できるので、電極間で電流がリークし、短絡状態になることを防止できる。また、厚みT87が上記範囲の上限値以下であると、保護層付きDSC1の柔軟性をさらに高められる。
厚みT87は、厚みT83と同様にして、測定できる。
第二の樹脂層87の水蒸気透過率は、特に限定されないが、0〜100g/m2/dayが好ましく、0〜50g/m2/dayがより好ましく、0〜10g/m2/dayがさらに好ましい。第二の樹脂層87の水蒸気透過率がこの範囲の上限値以下であると、光電極41及び電解液14への水分の浸入をさらに抑制できる。第二の樹脂層87の水蒸気透過率は第二の樹脂層87の素材と厚みとの組合せによって調節できる。
第二の樹脂層87の水蒸気透過率は、等圧法又は差圧法で求められる。
第二の樹脂層87の水蒸気透過率は、等圧法又は差圧法で求められる。
対向電極支持体22と第二の樹脂層87との剥離強度は、光電極支持体21と光電極側バリア層83との剥離強度と同様である。対向電極支持体22と第二の樹脂層87との剥離強度は、光電極支持体21と光電極側バリア層83との剥離強度と同じでもよいし、異なってもよい。
第二の樹脂層87の弾性率は、第一の樹脂層86の弾性率よりも大きい。
第一の樹脂層86及び第二の樹脂層87の弾性率は、引張試験(JIS K 7161:1994)によって測定できる。
第一の樹脂層86及び第二の樹脂層87の弾性率は、引張試験(JIS K 7161:1994)によって測定できる。
なお、DSCモジュール10が発電した電力は、図示しない配線で、保護層2の外部に取り出される。前記の配線は、取り出し電極部71に導通している。前記配線は、例えば、光電極側接着剤付防湿フィルム81や、対向電極側接着剤付防湿フィルム82に形成された開口部から、外部に引き出されている。
[保護層付き色素増感型太陽電池の製造方法]
保護層付きDSC1の製造方法について、説明する。
保護層付きDSC1の製造方法は、例えば、DSCモジュール製造工程と、被覆工程とを有する。
保護層付きDSC1の製造方法について、説明する。
保護層付きDSC1の製造方法は、例えば、DSCモジュール製造工程と、被覆工程とを有する。
DSCモジュール製造工程は、DSCモジュール10を得る工程である。DSCモジュールを得る方法は従来公知の製造方法に準ずる方法が挙げられる。
RtoR法によるDSCモジュールの製造方法の一例を説明する。
RtoR法によるDSCモジュールの製造方法の一例を説明する。
長尺状の光電極41を繰り出す。光電極41に対し、無機半導体層12の延びる方向(D2方向)に沿って、無機半導体層12の幅方向(D1方向)両側に封止材組成物と、導通材48とを塗布する。無機半導体層12の位置する領域に、電解液14を充填する。
次いで、長尺状の対向電極42を繰り出し、光電極41に重ねて、積層物とする。この時、無機半導体層12と対向電極導電層32とを向かい合わせにする。
積層物を一対のローラーの間を通して、所望の厚みとする。
封止材組成物の種類に従い、冷却、加熱、紫外線照射等の処理を積層体に施して、封止材を硬化する。
その後、任意のピッチ(D2方向の長さ)で、D1方向に延びるシール部60を形成する。シール部60を形成する方法としては、例えば、超音波振動法、熱融着法等が挙げられる。
形成されたシール部60で切断し、DSCモジュール10を得る。
次いで、長尺状の対向電極42を繰り出し、光電極41に重ねて、積層物とする。この時、無機半導体層12と対向電極導電層32とを向かい合わせにする。
積層物を一対のローラーの間を通して、所望の厚みとする。
封止材組成物の種類に従い、冷却、加熱、紫外線照射等の処理を積層体に施して、封止材を硬化する。
その後、任意のピッチ(D2方向の長さ)で、D1方向に延びるシール部60を形成する。シール部60を形成する方法としては、例えば、超音波振動法、熱融着法等が挙げられる。
形成されたシール部60で切断し、DSCモジュール10を得る。
被覆工程は、DSCモジュール10に保護層2を設ける工程である。
被覆工程は、光電極側接着剤付防湿フィルム81及び対向電極側接着剤付防湿フィルム82で、DSCモジュール10を封止できればよい。
バリア層85に、第二の樹脂層87を形成する樹脂フィルムを積層し、さらに、第二の樹脂層87の上に第一の樹脂層86を形成する接着性組成物を塗布する。この接着性組成物の上に、DSCモジュール10を載置する。
光電極側バリア層83に、光電極側樹脂層84を形成する接着性組成物を塗布する。接着性組成物が塗布された光電極側バリア層83をDSCモジュール10の上に載置して、積層物とする。この積層物を所望の厚みとする。次いで、接着性組成物を硬化して、保護層付きDSC1とする。
被覆工程は、光電極側接着剤付防湿フィルム81及び対向電極側接着剤付防湿フィルム82で、DSCモジュール10を封止できればよい。
バリア層85に、第二の樹脂層87を形成する樹脂フィルムを積層し、さらに、第二の樹脂層87の上に第一の樹脂層86を形成する接着性組成物を塗布する。この接着性組成物の上に、DSCモジュール10を載置する。
光電極側バリア層83に、光電極側樹脂層84を形成する接着性組成物を塗布する。接着性組成物が塗布された光電極側バリア層83をDSCモジュール10の上に載置して、積層物とする。この積層物を所望の厚みとする。次いで、接着性組成物を硬化して、保護層付きDSC1とする。
以上説明したように、本実施形態に係る保護層付きDSC1によれば、第二の樹脂層87によって、DSCモジュール10の取出し電極72及び電解液14と、バリア層85との接触を回避できるので、取出し電極と金属箔との接触による電極間での電流のリークを防止できる。また、第一の樹脂層86と第二の樹脂層87との二層構成にしたので、一方の層に生じた亀裂等の欠陥が他方の層に伝播しにくい。さらに、第二の樹脂層を電解液の浸透や透過を防止できる材料で構成すれば、DSCモジュール10から電解液が漏れ出た場合であっても、電解液がバリア層85に到達しない。そのため、バリア層85が金属箔を含む場合であっても、電解液による金属箔の腐食を防止できる。
[他の実施形態]
本発明は上述の実施形態に限定されない。
上述の実施形態では、光電極側接着剤付防湿フィルム81を有する。しかしながら、本発明はこれに限定されず、光電極側接着剤付防湿フィルム81がなくてもよい。光電極側接着剤付防湿フィルム81がなくても、対向電極側接着剤付防湿フィルム82があれば、本発明の課題を解決できる。ただし、DSCモジュール10への水の浸入をさらに防止する観点からは、光電極側接着剤付防湿フィルム81があることが好ましい。
本発明は上述の実施形態に限定されない。
上述の実施形態では、光電極側接着剤付防湿フィルム81を有する。しかしながら、本発明はこれに限定されず、光電極側接着剤付防湿フィルム81がなくてもよい。光電極側接着剤付防湿フィルム81がなくても、対向電極側接着剤付防湿フィルム82があれば、本発明の課題を解決できる。ただし、DSCモジュール10への水の浸入をさらに防止する観点からは、光電極側接着剤付防湿フィルム81があることが好ましい。
以下では、実施例により、本発明をより具体的に説明する。しかし、本発明の範囲は以下の実施例に限定されず、本発明の要旨を変更しない限り、種々の変形が可能である。
[DSCモジュールの製造]
増感色素(ルテニウム系色素)及び水を色素溶液分散媒(混合有機溶媒)に分散して、色素溶液を調製した。色素溶液中の増感色素の濃度を1mmol/L、水の濃度を500質量ppmとし、色素溶液の全量を1Lとした。
光電極支持体(ポリエチレンナフタレート、PEN)と、光電極導電層(酸化インジウムスズ、ITO)と無機半導体層(酸化チタン)とをこの順で有する光電極前駆体を用意した。この光電極前駆体は、幅26mm、長さ250mmの無機半導体層を7つ有していた。7つの無機半導体層は、無機半導体層の長手と直行する方向に並んでいた。
光電極前駆体を色素分散液に浸漬した。浸漬時間は、18時間であった。浸漬温度は、25℃であった。その後、光電極前駆体を色素溶液から取り出し、色素溶液分散媒で光電極前駆体を洗浄した。洗浄した光電極前駆体を乾燥して、光電極フィルムを得た。
増感色素(ルテニウム系色素)及び水を色素溶液分散媒(混合有機溶媒)に分散して、色素溶液を調製した。色素溶液中の増感色素の濃度を1mmol/L、水の濃度を500質量ppmとし、色素溶液の全量を1Lとした。
光電極支持体(ポリエチレンナフタレート、PEN)と、光電極導電層(酸化インジウムスズ、ITO)と無機半導体層(酸化チタン)とをこの順で有する光電極前駆体を用意した。この光電極前駆体は、幅26mm、長さ250mmの無機半導体層を7つ有していた。7つの無機半導体層は、無機半導体層の長手と直行する方向に並んでいた。
光電極前駆体を色素分散液に浸漬した。浸漬時間は、18時間であった。浸漬温度は、25℃であった。その後、光電極前駆体を色素溶液から取り出し、色素溶液分散媒で光電極前駆体を洗浄した。洗浄した光電極前駆体を乾燥して、光電極フィルムを得た。
光電極フィルムにおける各無機半導体層の間に、厚み50μmの導電粒子を含んだ接着剤を無機半導体層に沿って塗布した。これによって、7つのセルに区画した。塗布した接着剤に沿って、接着剤の両側に封止材を塗布した。塗布した封止材の上に、対向電極フィルムを重ね、封止材を硬化した。対向電極フィルムは白金コーティング(対向電極導電層)付きフィルムであった。7つのセルのそれぞれに電解液を注入した。セルの長手方向の両端を溶融圧着して、DSCモジュールを得た。得られたDSCモジュールの各セルは、幅26mm、長さ250mmであった。7つのセルは、直列に連結されていた。
[実施例1〜8、比較例1、2]
表1に記載の光電極側防湿層(バリア基材−光電極側接着剤)及び対向電極側防湿層(対向電極側接着剤−(内側樹脂基材)−金属箔−外側樹脂基材)をDSCモジュールの両面に接着して、保護層付きDSCを得た。
内側樹脂基材として用いたPET樹脂シートの弾性率は、対向電極側接着剤として用いた透明光学粘着シートの弾性率よりも大きかった。
得られた保護層付きDSCについて、以下の方法により、電流リーク率及び腐食率を測定した。測定結果を表1の該当欄に示す。
表1に記載の光電極側防湿層(バリア基材−光電極側接着剤)及び対向電極側防湿層(対向電極側接着剤−(内側樹脂基材)−金属箔−外側樹脂基材)をDSCモジュールの両面に接着して、保護層付きDSCを得た。
内側樹脂基材として用いたPET樹脂シートの弾性率は、対向電極側接着剤として用いた透明光学粘着シートの弾性率よりも大きかった。
得られた保護層付きDSCについて、以下の方法により、電流リーク率及び腐食率を測定した。測定結果を表1の該当欄に示す。
<電流リーク率の測定方法>
太陽電池モジュールを60℃、90%RHの恒温恒湿下で保管し、500時間後のIVカーブから抵抗特性を評価した。ダイオード特性を示さないサンプル数/全サンプル数により電流リーク率を算出した。この際の全サンプル数は10サンプル以上とした。
太陽電池モジュールを60℃、90%RHの恒温恒湿下で保管し、500時間後のIVカーブから抵抗特性を評価した。ダイオード特性を示さないサンプル数/全サンプル数により電流リーク率を算出した。この際の全サンプル数は10サンプル以上とした。
<腐食率の測定方法>
太陽電池モジュールを60℃、90%RHの恒温恒湿下で保管し、500時間後の太陽電池を目視で確認した。バックシートの腐食が生じているもの/全サンプル数より腐食率を算出した。この際の全サンプル数は10サンプル以上とした。
太陽電池モジュールを60℃、90%RHの恒温恒湿下で保管し、500時間後の太陽電池を目視で確認した。バックシートの腐食が生じているもの/全サンプル数より腐食率を算出した。この際の全サンプル数は10サンプル以上とした。
[結果の説明]
実施例1〜8の保護層付きDSCは、電流リーク率及び腐食率のいずれも低かった。
比較例1、2の保護層付きDSCは、電流リーク率及び腐食率のいずれも高かった。
接着剤と金属箔との間に、樹脂基材を挟んだことにより、DSCモジュールの電極が金属箔に接触せず、電極間の短絡が抑制され、また、DSCモジュールから漏れ出た電解液が金属箔に到達せず、金属箔の腐食が抑制されたと考えられる。
実施例1〜8の保護層付きDSCは、電流リーク率及び腐食率のいずれも低かった。
比較例1、2の保護層付きDSCは、電流リーク率及び腐食率のいずれも高かった。
接着剤と金属箔との間に、樹脂基材を挟んだことにより、DSCモジュールの電極が金属箔に接触せず、電極間の短絡が抑制され、また、DSCモジュールから漏れ出た電解液が金属箔に到達せず、金属箔の腐食が抑制されたと考えられる。
本発明の保護層付き色素増感型太陽電池は、DSCモジュールの取出し電極と対向電極側のバリア層に含まれる金属箔との接触を防止できるので、可撓性太陽電池として、様々な用途に使用できる。
1 保護層付き色素増感型太陽電池
2 保護層
10 色素増感型太陽電池モジュール
72 取出し電極
81 光電極側接着剤付防湿フィルム
82 対向電極側接着剤付防湿フィルム
83 光電極側バリア層
84 光電極側樹脂層
85 バリア層
86 第一の樹脂層
87 第二の樹脂層
2 保護層
10 色素増感型太陽電池モジュール
72 取出し電極
81 光電極側接着剤付防湿フィルム
82 対向電極側接着剤付防湿フィルム
83 光電極側バリア層
84 光電極側樹脂層
85 バリア層
86 第一の樹脂層
87 第二の樹脂層
Claims (9)
- 光電極及び前記光電極と対向する対向電極を有する色素増感型太陽電池モジュールと、前記対向電極の表面を覆う第一の防湿層とを有し、前記第一の防湿層は、前記対向電極の側から、第一の樹脂層と、第二の樹脂層と、バリア層と、をこの順に含む、保護層付き色素増感型太陽電池。
- 前記第二の樹脂層の弾性率が前記第一の樹脂層の弾性率よりも大きい、請求項1に記載の保護層付き色素増感型太陽電池。
- 前記第一の樹脂層が粘着性を持つ、請求項1又は2に記載の保護層付き色素増感型太陽電池。
- 前記第一の樹脂層の水蒸気透過率が0.1〜100g/m2/dayである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の保護層付き色素増感型太陽電池。
- 前記第二の樹脂層の厚みが10〜50μmである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の保護層付き色素増感型太陽電池。
- 前記第一の樹脂層の厚みが15〜75μmである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の保護層付き色素増感型太陽電池。
- 前記バリア層の厚みが10〜200μmである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の保護層付き色素増感型太陽電池。
- 前記バリア層が、前記対向電極の側から、金属層と、第三の樹脂層と、をこの順に含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の保護層付き色素増感型太陽電池。
- さらに、前記光電極の表面を覆う第二の防湿層を有し、前記第二の防湿層は、前記光電極の側から、光電極側樹脂層と、光電極側バリア層と、をこの順に含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の保護層付き色素増感型太陽電池。
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JP2019051727A JP2020155551A (ja) | 2019-03-19 | 2019-03-19 | 保護層付き色素増感型太陽電池 |
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Citations (2)
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---|---|---|---|---|
JP2006260899A (ja) * | 2005-03-16 | 2006-09-28 | Aisin Seiki Co Ltd | 色素増感型太陽電池モジュール及びその製造方法 |
JP2014130734A (ja) * | 2012-12-28 | 2014-07-10 | Peccell Technologies Inc | 色素増感型光電変換素子および色素増感型太陽電池 |
-
2019
- 2019-03-19 JP JP2019051727A patent/JP2020155551A/ja active Pending
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