JP7100650B2 - 時計用駆動部材 - Google Patents

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Description

本発明は、時計用の駆動部材、詳細には、実質的に一定の力のモーメントを有する駆動部材に関する。
本発明による時計用駆動部材は、輪列を駆動するように配置された時計ムーブメントの駆動部材、又は時打ち機構又はクロノグラフ機構などの追加機構の駆動部材とすることができる。
時計製作技術において、香箱(バレル)は、従来から時計機構用の駆動部材として使用されている。バレルは、少なくとも3つの要素、すなわち、渦巻バネ(ぜんまい)リーフから成るバレルバネと、バレル軸真(輪列受け板とプレートとの間の枢動軸)上で自由に転回することができる、上記バネ用のハウジングとしての役目を果たすバレルドラムと、バレル軸真上で同様に自由に転回できる、バレルドラムを閉鎖するためのバレルカバー(香箱蓋)の組立体である。バレルドラムの外側では、バネリーフは逆S形である。バレル軸真のコアの直径に対して巻回されてその初期形状を取り戻そうとするバネリーフの巻き戻しにより、時計機構の動作に必要とされるエネルギーが生成される。
このような駆動部材の1つの短所は、その歩留まりが、バレルが巻き解かれるときに渦巻バネの巻線が互いに及びバレルドラムの内側と擦れることによって影響を受けることである。この擦れを軽減するために、渦巻バネの巻線を潤滑し、減摩コーティングをバレルドラムに堆積させることが通常の慣行である。これにも拘わらず、このような駆動部材は、擦れに起因して約15%のエネルギー損失が発生している。
このような駆動部材の別の短所は、駆動部材が含むバネリーフの製造及び成形では、逆S字形状から渦巻形状まで、バネリーフが作製される材料の弾性限界を大きく許容しなければならないことである。更に、バレルドラム内に収納される渦巻バネの配置は、時計製作者の長年の経験に頼っており、数多くの作業ステップが必要である。更にまた、この配置は、複数の要素の組み付けである。
従って、このような駆動部材は、費用が掛かり、製造が困難である。
更に、このような駆動部材によって出力された力のモーメントは一定ではなく、これにより、時計機構の等時性が影響を受ける。この問題を軽減するために、一部の時計ムーブメントでは、駆動部材と脱進機構との間に渦巻形の中間バネを使用している。この解決策の1つの短所は、追加の要素を導入することによりムーブメントがより複雑になることである。
「ロボット支援外科手術用操作用調整可能一定力鉗子の設計」、チャオ チー ラン他、(2011年)-ロボティクス及び自動化に関するIEEE国際会議、中国上海国際会議センター、5月9~5月13日、中国) 「一定のトルク出力を伴う機能的継手機構」、チャオ チー ラン他、機構及び機械理論62(2013年)、166~181頁)
本発明の目的は、上述の短所を少なくとも部分的に克服することを可能にする、従来から使用されている渦巻バネを備えたバレルに対し代替の駆動部材を提供することである。
このために、本発明は、積み重ねられ直列に接続された少なくとも2つのモノリシックユニットを備え、これらユニットの各々が少なくとも1つの弾性アームによって接続されるハブ及びリムを有する時計用駆動部材を提案している。
本発明はまた、時計用のこのような駆動部材を備えた時計機構を提案する。
本発明による駆動部材は、歩留まりを明瞭に向上させる(平均エネルギー損失が、渦巻バネを有する従来のバレルでの約15%とは対照的に、わずか0~3%)という利点を有する。実際には、駆動部材が構成されるモノリシックユニットは、ほとんど又は全く擦れが発生しない。
更に、本発明による駆動部材はまた、適切な形状の弾性アームを備える場合、実質的に一定の力のモーメントを出力し、その結果、駆動部材と脱進機構との間の中間バネを必要とすることなく駆動部材が関連する時計ムーブメントの等時性が向上するという利点を有する。
本発明の他の特徴及び利点は、添付図面を参照して与えられた以下の詳細な説明を読むと明確になるであろう。
本発明の1つの特定の実施形態による時計用駆動部材を組み込んだ時計機構部の一部の斜視図である。 図1に示す機構部の上から見た図である。 図1の駆動部材の断面図である。 図1の駆動部材の第1のユニットの上から見た図を示す。 図1の駆動部材の中間ユニットの上から見た図を示す。 図1の駆動部材の最終ユニットの上から見た図を示す。 センタリング装置が取り付けられた駆動部材のユニットの下から見た図である。 センタリング装置が取り付けられた駆動部材のユニットの下から見た図である。 駆動部材のユニットに作用された弾性復帰モーメントの概略グラフ図である。 駆動部材の各ユニット用弾性アームの特定の形状を定める点座標を示す。 図7に示す形状を有する弾性アームを備えた駆動部材の所与のユニットに作用された弾性復帰モーメントのグラフ図である。 図8aで分析された力のモーメントなどの、積み重ねられ直列に接続された11個のユニットを備えた駆動部材によって出力される力のモーメントのグラフ図である。 本発明による時計用駆動部材のユニットの変形形態の上から見た図を示す。
図1及び図2は、時計機構部、より正確には、本発明の1つの特定の実施形態による時計用駆動部材1を備えた時計ムーブメントの一部を示し、この駆動部材1は、上記時計ムーブメントの軸2によって所定位置に保持されている。この時計ムーブメントは更に、特に、図1及び2に示すように輪列3、脱進機構4及び巻回機構5a、5bを備える。例示の実施例において、巻回機構は、巻軸5a及び巻上輪列5bを備える。1つの変形形態において、巻回機構は、振動錘を有する全自動式のものとすることができる。
駆動部材1は、図3に示すように、上下に積み重ねられて直列に接続された複数のモノリシックユニット110、210、310を備える。これらのユニット110、210、310の各々は、図4a、図4b及び図4cに示すように、ハブ120、220、320の周りに均一に分散配置された複数の弾性アーム140、240、340によって接続される、ハブ120、220、320及びリム130、230、330を備える。
上記ユニットの第1のユニット110は、巻回輪列5bへの接続を可能にする歯部160に関連付けられる。巻回輪列5bと噛み合うこの歯部160は、典型的には、図1、2、3及び4aに示すように、上記の第1のユニット110のハブ120と同軸で且つハブ120に対して固定された巻上ホイール170によって支承されている。代替的に、歯部160は、第1のユニット110のリム130に対して固定することができる。歯部160に対して固定され、従ってエネルギーが入力される第1のユニット110のハブ120又はリム130の一方は、ユニット110、210、310のスタックの入力要素を構成する。
上記ユニットのうちの最終ユニット310は、力のモーメントを加えるために輪列3と噛み合う別の歯部360と関連付けられる。この他方の歯部360は、典型的には、図1、図2、図3及び図4cに示すように、この最終ユニット310のリム330に対して固定されている。代替的に、歯部360は、最終ユニット310のハブ320に対して固定することができる。上記他方の歯部360に対して固定され、従ってエネルギーが出力される最終ユニット310のハブ320又はリム330の一方は、ユニット110、210、310のスタックの出力要素を構成する。
上記の第1のユニット110と最後ユニット310との間に設置された中間ユニット210は、図1、図3及び図4bに示すように、歯部に関連付けられていない。
更に、本発明によるユニット110、210、310の各々は、一方向性であり、すなわち、弾性アーム140、240、340の形状に起因して、ハブ120、220、320に対するリム130、230、330の優先的な回転方向を有し、この方向は、当該ユニットの休止状態から、ハブ120、220、320に対するリム130、230、330の最大相対角変位を可能にする方向として定義される。図4a、図4b及び図4cにそれぞれ示される矢印A、B及びCは、駆動部材1の例示のユニット110、210、310のハブ120、220、320に対するリム130、230、330のこの優先的な回転方向を示す。
好ましくは、全てのユニット110、210、310(歯部を含まず)は、全く同じであり(特に、アーム140、240、340は同じ形状である)、同軸状で対向する方向に積み重ねられ、2つの連続するユニットは、対向する優先回転方向を有する。例えば、駆動部材は、3つのユニット110、210、310を備える場合、優先回転方向が(図4aに示すように)時計回りの方向の第1のユニット110、優先回転方向が(図4bに反転して示されるように、ユニット210に対応する)反時計周りの方向の単一の中間ユニット210、及び優先回転方向が(図4cに示すように)時計回りの方向の最終ユニット310を備えることができる。
既に示したように、ユニット110、210、310はまた、直列に接続され、これらのユニット110、210、310は、リム130、230、330により及びハブ120、220、320により2個ずつ交互に接続されている。
図3の実施例において、第1のユニット110のリム130は、第1の中間ユニット211のリム231に対して固定され、この第1の中間ユニット211のハブ221は、第2の中間ユニット212のハブ222に対して固定され、最終中間ユニットのハブは、最終ユニット310のハブ320に対して固定されている。
第1のユニット110及び最終ユニット310の優先回転方向及び入出力要素(リム又はハブ)の選択は、時計機構における駆動部材1の位置によって決まり、巻回機構5a、5b及び輪列3によって決まる。中間ユニット210の優先回転方向は、その数に従って、及び第1のユニット110及び最後ユニット310の方向に従って決定される。
図1~図4に示すように、駆動部材1のユニット110、210、310のハブ120、220、320は、穿孔150、250、350(例えば、円形穿孔)を含み、これらの穿孔150、250、350は、穿孔を通る時計ムーブメントの軸2を有し、上記軸2は、好ましくは、ムーブメントに対して固定して(例えばムーブメントのプレート内に)取り付けられる。この軸2は、駆動部材1を位置付けて、全てのユニット110、210、310のハブ120、220、320の整列を維持するのを助け、ハブ120、220、320は、軸2の周りに自由に回転することができる。
代替的に、駆動部材1のユニット110、210、310のハブ120、220、320は、穿孔150、250、350を含まなくてもよい。この場合、駆動部材は、例えば、第1のユニット110及び最終ユニット310のそれぞれハブ120、320に取り付けられた2つの軸によって所定位置に保持することができ、これらの軸は、それぞれ、上記ハブ120、320に対して回転が固定されており、ムーブメントの固定された部分に対して、典型的にはプレートに対して回転が自由である。更にまた、この駆動部材は、バレルドラム内に設置することができる。
駆動部材1の実際の構造は、リム130、230、330に対する各ユニット110、210、310のハブ120、220、320のセンタリングを示唆している。しかしながら、駆動部材1は、ハブ120、220、320のセンタリングを補強することを目的として、ハブをセンタリングするための1又は複数の装置を備えることができる。このような装置は典型的には、一方では、ユニット110、210、310のリム130、230、330の2つの正反対の領域に固定装着され、他方では軸2上で自由に回転するように位置付けられた剛性接合要素6を備える。図5a及び図5bは、それぞれ、このようなセンタリング装置が取り付けられた駆動部材1のユニット110、210、310の下から見た図と上から見た図である。
一般に、駆動部材1の各ユニット110、210、310の全ての弾性アーム140、240、340は、特に形状の観点から、このユニット110、210、310において少なくとも10°、好ましくは少なくとも15°(例えば、約21°)のハブ120、220、320に対する上記ユニット110、210、310のリム130、230、330のある範囲の角変位にわたって実質的に一定の弾性復帰モーメントを作用するように設計されている。
「実質的に一定の」モーメントは、10%、好ましくは5%、更に好ましくは3%、典型的には1.5%を超えない分だけ変動するモーメントを意味すると理解され、この割合を更に低減できることが理解される。
より正確には、Mmin及びMmaxは、それぞれ、ハブ120、220、320に対するリム130、230、330の角変位の所与の範囲にわたる駆動部材1のユニット110、210、310において作用された最小モーメント及び最大モーメントであると仮定すると、このユニット110、210、310において作用されたモーメントは、不等式「(Mmax-Mmin)/((Mmax+Mmin)/2)≦0.1」が満たされたとき、より正確には、不等式「(Mmax-Mmin)/((Mmax+Mmin)/2)≦y%」(ここで、y=10、好ましくは5、更に好ましくは3、例えば1.5)が満たされた場合に、実質的に一定である。
θは、優先回転方向のこの同じユニット110、210、310のハブ120、220、320に対する駆動部材1のユニット110、210、310のリム130、230、330の角変位であり、θは、上記ユニット110、210、310が静止状態の場合に、すなわち全ての弾性アーム140、240、340が静止状態の場合にゼロに等しいと仮定すると、図6は、角変位θの関数としてこのユニットにおいてユニット110、210、310の全ての弾性アーム140、240、340によって作用される弾性復帰モーメントの発展M(θ)を示す。
図6の曲線M(θ)に示すように、この弾性復帰モーメントは、3つの位相で発展に従い、
-0と第1の値θ1と間の角度θについて、弾性復帰モーメントは、角変位θとともに急速に増加し、この位相は巻回位相に対応し、
-この第1の値θ1を越えると、ユニット110、210、310は、安定した位相にある。
実際には、この第1の値θ1と第2の値θ2との間で、弾性復帰モーメントは、角変位θに対して実質的に一定であり、
-この第2の値θ2を越えると、弾性復帰モーメントは、角変位θ=θ3において限界値Mlimitに到達するまで再び増加する。この値Mlimitは、生成されるユニット110、210、310の材料の特性によって決まり、ユニット110、210、310が受ける可能性がある最大歪みに対応する。
所与のモノリシックユニットについて、安定度y%で、角度θmin_y%及びθmax_y%の限界値を定義することは可能であり、これら角度の間で弾性復帰モーメントは実質的に一定である。例えば、5%の弾性復帰モーメントの安定度を取得することが望まれる場合、曲線M(θ)を用いて、不等式「(Mmax-Mmin)/((Mmax+Mmin)/2)≦0.05」が満たされるように角度θmin_5%及びθmax_5%の値を定義し、Mmaxは、角度間隔[θmin_5%、θmax_5%]にわたる最大弾性復帰モーメントであり、Mminは、この同じ間隔にわたる最小弾性復帰モーメントである。
図6に示すタイプの曲線M(θ)を有するモノリシックユニット110、210、310は、従来の弾性構造体と異なる。これらの特性は、(曲線M(θ)がプラトーを有する)実質的に一定の弾性復帰モーメントを生成するように変形する弾性アームの波状形状に基づく。更に、波状形状に起因して、所与のユニット110、210、310の弾性アーム140、240、340は、ハブ120、220、320に対する上記ユニット110、210、310のリム130、230、330の回転の際に互いに摩擦を生じるリスクがなく比較的長いとすることができるという利点を有する。
このような弾性アームには、特定のパラメータ設計が必要である。このような弾性アームは、例えば、出版物”「ロボット支援外科手術用操作用調整可能一定力鉗子の設計」、チャオ チー ラン他、(2011年)-ロボティクス及び自動化に関するIEEE国際会議、中国上海国際会議センター、5月9~5月13日、中国”の教示の適用によるトポロジー最適化によって取得することができる。
上述の論文中の当該トポロジー最適化では、弾性アームの幾何学的形状を決定するためにベジエ曲線などのパラメータ多項式曲線を使用している。
ベジエ曲線は、1組の点によって一連のm=(n+1)個の制御点(Q0、Q1、...Qn)と共同で定義され、その座標は、上記制御点の座標によって重み付けされたバーンスタイン多項式の総和によって与えられる。
駆動部材1の弾性アーム140、240、340の各々の幾何学的形状は、ベジエ曲線であり、ベジエ曲線の制御点は、特に、設計されるユニット110、210、310の寸法、並びに所望の応力「(Mmax-Mmin)/((Mmax+Mmin)/2)≦0.05」を考慮に入れるように最適化されたものである。不等式「(Mmax-Mmin)/((Mmax+Mmin)/2)≦0.05」は、角度範囲[θmin_5%、θmax_5%]にわたる5%の弾性復帰モーメントの安定度に対応する。
より正確には、駆動部材1の弾性アーム140、240、340の各々の幾何学的形状は、全ての点によって定められ、
Figure 0007100650000001
t∈[0、1]、
ここで、

Figure 0007100650000002

は、関数によって与えられたバーンスタイン多項式であり、
Figure 0007100650000003
t∈[0、1]、
ここで、Qiは、Qnに対する制御点Q0である。幾何学的形状は、それぞれ、関数x(t)及びy(t)、t∈[0、1])によって以下に定義された座標対(x;y)によって定められた全ての点の正規直交マークでのグラフ表示に対応する。
Figure 0007100650000004
Figure 0007100650000005
ここで、Qix及びQiyは、それぞれ、制御点Qiのx座標及びy座標である。
上記で示した式は、次数mのベジエ曲線、すなわち、m個の制御点に基づくベジエ曲線の座標を与える。実用的な理由から、このようなベジエ曲線は、mよりも低い次数の一連のベジエ曲線に分解することができ、その場合、弾性アームの各々の幾何学的形状は、一連のベジエ曲線である。
この原理を使用して、出願人は、駆動部材の特定のユニットを設計したが、上記特定のユニットは、ハブの周りに均一に分散配置された23個の弾性アームを備える。この特定のユニットの寸法は、以下の通りである。
リムの外径:12mm
ハブの外径:2mm
リムの内径:10mm
高さ:0.15mm
弾性アームの厚さ:60μm
この設計のフレームワークにおいて、7個の制御点Q0、Q1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6を使用した。これらの制御点の座標を以下で表1に示す。

表1:制御点Q0~Q6の座標
Figure 0007100650000006
これらの7つの制御点に関しては、次数7のベジエ曲線を生成することが可能であろう。しかしながら、上記で示した原理に従って、ベジエ曲線は、2つのセグメント、制御点Q0~Q3に基づいた次数4のベジエ曲線に対応する第1のセグメント、及び制御点Q3~Q6に基づいた次数4のベジエ曲線に対応する第2のセグメントに分解した。
上述の関数x(t)及びy(t)において上記の制御点Q0~Q6の座標を使用して、出願人は、特定のユニットの弾性アームの幾何学的形状を定める点の座標を取得した。座標の一定数のこれらの対を以下で表2に示す。

表2:最適化された弾性アームの遷移点の座標
Figure 0007100650000007
図7のグラフは、出願人が設計した特定のユニットのハブの外径、リムの内径、及び弾性アームの1つの外形形状を示し、上記アームの外形形状は、上記の表2で定義された点の全ての座標を通る曲線によって定められる。このグラフは、正規直交マークで生成されている。
図8aは、ハブに対するリムの角変位の関数としてこのように生成された特定のユニットの弾性復帰モーメントの発展のシミュレーション結果を示す。
実施されたシミュレーションでは、コバルト、ニッケル及びクロミウムベースの合金、より正確にはNivaflex(登録商標)45/18(ヤング率E=220GPa)から製造された特定のユニットを検討しているが、任意の適切材料を使用することもできる。例えば、典型的には二酸化シリコン、金属のガラス、プラスチック又はCK101(非合金建築用鋼材)で被覆されたシリコン(E=130GPa)などの材料も適切であり、これらの材料によって、同じ角度範囲[θmin、θmax]にわたって実質的に一定の弾性復帰モーメントを伴うモノリシックユニットを取得することができる。
実質的に一定のモーメントの出力を可能にする動作角度範囲は、弾性アームの形状にリンクした定数であるので、材料を選ぶ場合には材料の弾性限界とヤング率と比率を考慮に入れることが重要である。
図8aに提示する結果の分析から、θmin_3%すなわち13°と、θmax_3%すなわち34°との間で、すなわち21°の動作範囲にわたってハブに対して分析した特定のユニットのリムの角変位に対して、弾性復帰モーメントの3%の安定度が取得されることがわかる。
弾性アーム140、240、340を設計する場合に制御点の数を増やすことによって、これらの弾性アームの形状の精度を向上させ、従って、力のモーメントの安定度を向上させることが可能である。
積み重ねられて直列に接続されている、図8aで分析した特定のユニットと全く同じの11のユニットを備える駆動部材1も設計した。シミュレーションによって、第1のユニット110のハブ120(入力要素)に対する最終ユニット310のリム330の角変位の関数としてこの駆動部材1の最終ユニット310のリム330(出力要素)によって出力された力のモーメントをグラフ表示で示すことができた。このシミュレーションの結果を図8b(曲線C2)に示す。
図8bは、ハブに対するリムの角変位の関数として図8aで分析したものと全く同じの単一の特定のユニットの弾性復帰モーメント(曲線C1)も示す。
この図8bでわかるように、駆動部材1が安定した位相(およそ5N.mm)にある場合に11個のユニットを備える駆動部材1によって作用された力のモーメントの値は、安定した位相において、このユニットにおいて、隔離されたモノリシックユニットの全ての弾性アームによって作用された弾性復帰モーメントの値に対して不変である。駆動部材1の各角度θmin_3%及びθmax_3%は、11(すなわち、直列に設置されたユニットの数)×ユニットの対応する角度θmin_3%及びθmax_3%に等しい。実際には、11個のユニットのθmin_3%及びθmax_3%は、それぞれ、143°及び374°である。
従って、直列のこのようなユニットの配置によって、このモーメントの強度を持続しながら実質的に一定のモーメントの出力に関連した角変位の振幅を増大させることができる。
一般に、p個のユニット110、210、310を備える駆動部材1(pは、2以上の整数である)は、少なくとも(p x 10)°、好ましくは少なくとも(p x 15)°、例えば、約(p x 21)°の第1のユニット110の入力要素であるリム130又はハブ120に対する最終ユニット310の出力要素であるリム330又はハブ320の角変位の範囲にわたって、実質的に一定の力のモーメントの出力が可能であることを、出願人が見出した。
p=2の場合、駆動部材1は、中間ユニット210を有さず、積み重ねられてそれぞれのリムによって又はそれぞれのハブによって接続された第1のユニット110及び最終ユニット310のみを備える。
好都合にも、駆動部材1を組み込む時計機構は、上記駆動部材1を第1のユニット110の入力要素に対する最終ユニット310の出力要素の角変位の範囲内に保つことを可能にする停止要素を備えることができ、実質的に一定の力のモーメントの出力が可能である。
上記で示したように、駆動部材1は、特に弾性限界及びヤング率に関しては、任意の適切な材料で製造することができる。
ユニット110、210、310は、別個に製造されて、後で組み合わせることができる。これらのユニットは、例えば、特に、金属又はNivaflex(登録商標)などの合金で作製されている場合には機械加工によって、例えば、シリコンの場合にはDRIEエッチングによって、又は、特に、プラスチック又は金属ガラスで製造される場合には成型によってさえ製造することができる。取得されたユニット110、210、310は、その後、典型的には接着、溶接又はろう付けによって互いに組み合わせることができる。
代替的に、駆動部材1は、3D印刷技術又はレーザカット技法を使用して、典型的には鉱物のガラスの単一のモノリシックピースで製造することができる。
好都合には、同軸状に積み重なられたユニット110、210、310は、同じ優先回転方向を有するユニットの弾性アーム140、240、340が整合されるように配置され、これによって、図1及び2に(で)示すように、魅力的な美観上の効果を取得することができる。
代替的に、駆動部材1は、図1、図2及び図4に示すものと異なる形状のモノリシックユニットを備えることができる。特に、図9に示すような形状とすることができる。
図9に示すモノリシックユニット10は、少なくとも10°、好ましくは、少なくとも15°、例えば約21°のそのハブ20に対する上記ユニットのリム30の角変位の範囲にわたって実質的に一定である弾性復帰モーメントを掛ける弾性アーム40を備える。
このような弾性アーム40を取得する1つの手段は、特に、論文「一定のトルク出力を伴う機能的継手機構」、チャオ チー ラン他、機構及び機械理論62(2013年)、166~181頁)に記載されている。
本発明は、上記で提示され図示された実施形態に限定されないことは、当業者には明らかであろう。
例えば、図示したものと異なる数のモノリシックユニットを備え、及び/又は図示したものと異なる形状の弾性アーム及び/又は弾性アームの数が図示したものと異なる弾性アームを有するユニットを備えた駆動部材1を生成することが可能であり、モノリシックユニットは、特に1つの弾性アームのみを有することができる。
駆動部材の安定した位相で到達する力のモーメントの値は、特に、駆動部材が作製されるユニットが備える弾性アームの数、弾性アームの厚さ及び/又は使用される材料を変えることによって調整することができる。詳細には、q(qは2以上の整数である)個の弾性アームを備えるモノリシックユニットにおいて、安定した位相のモノリシックユニット内のこれらのq個弾性アームの全てによって作用された力のモーメントは、典型的には、安定した位相のこれらの弾性アームの1つのみを備える同様のモノリシックユニットにおいてこのユニット内の上記単一の弾性アームによって作用された力のモーメントのq倍に等しい。
力のモーメント出力が実質的に一定である角度範囲[θmin、θmax]は、積み重なられて直列に接続されたユニットの数を調整することによって調節することができる。
本発明によるユニットの弾性アームの少なくとも1つ又は各々は、可変断面、例えば、可変厚を有するという可能性もある。断面は、リムに向ってよりもハブに向っての方が典型的には大きいとすることができる。
更に、上記で示したように、本発明による駆動部材1の最終ユニット310に関連した歯部360は、このユニット310のハブ320に対して又はリム330に固定されるように選ぶことができる。特に、歯部360は、上記リム330によって、又は、上記ハブ320によって直接的に支持することができる。
同様に、本発明による駆動部材1の第1のユニット110に関連した歯部160は、このユニット110のハブ120に対して又はリム130に固定されるように選ぶことができる。特に、歯部160は、上記リム130によって、又は、上記ハブ120によって直に支持することができる。
更に、当業者には、要件に従って(すなわち、例えば.駆動部材1が備えるユニットの数に従って、歯部360は最終ユニット310のハブ320に対して固定されているのか、又はリム330に固定されているのかに応じて、歯部160は第1のユニット110のハブ120に対して固定されているのか、又はリム130に固定されているのかに応じて、ユニットの任意の1つについて選ばれた優先回転方向に応じて)、本発明による駆動部材1のリムとリム、ハブとハブの接続の構成を簡単に調整することができる。
更に、駆動部材1によって出力された力のモーメントは、輪列3以外のタイプの輪列、又は時打機構又はクロノグラフ機構などの追加の機構を作動させることを可能にすることができる。

Claims (15)

  1. 積み重ねられて直列に接続された少なくとも2つのモノリシックユニット(110、210、310)を備え、これらのユニットの各々が、少なくとも1つの弾性アーム(140、240、340)によって接続されるハブ(120、220、320)及びリム(130、230、330)を含む、時計用駆動部材(1)。
  2. 前記モノリシックユニット(110、210、310)と巻回機構(5a、5b)との間の接続を可能にする第1の歯部(160)と、前記モノリシックユニット(110、210、310)による力のモーメントの出力を可能にする第2の歯部(360)と、を備えることを特徴とする、請求項1に記載の駆動部材。
  3. 前記第1の歯部(160)は、前記モノリシックユニット(110、210、310)のうちの第1のユニット(110)の前記ハブ(120)又は前記リム(130)に対して固定されることを特徴とする、請求項2に記載の駆動部材。
  4. 前記第2の歯部(360)は、前記モノリシックユニット(110、210、310)のうちの最終ユニット(310)の前記ハブ(320)又は前記リム(330)に対して固定されることを特徴とする、請求項2又は3の何れかに記載の駆動部材(1)。
  5. 前記少なくとも1つの弾性アーム(140、240、340)の形状は、全ての前記モノリシックユニット(110、210、310)について同じであり、前記モノリシックユニット(110、210、310)は、一方向性で、2個ずつ対向する方向に配置されることを特徴とする、請求項1から4の何れかに記載の駆動部材(1)。
  6. 前記モノリシックユニット(110、210、310)の各々は、ハブ(120、220、320)の周りに均一に分散配置された複数の弾性アーム(140、240、340)を含むことを特徴とする、請求項1から5の何れかに記載の駆動部材(1)。
  7. 前記ハブ(120、220、320)をセンタリングする少なくとも1つの装置(6)を備えることを特徴とする、請求項1から6の何れかに記載の駆動部材(1)。
  8. 前記各モノリシックユニット(110、210、310)の前記少なくとも1つの弾性アーム(140、240、340)は、少なくとも10°、少なくとも15°、または21°であるハブ(120、220、320)に対する前記モノリシックユニット(110、210、310)の前記リム(130、230、330)の角変位の範囲にわたって、実質的に一定の弾性復帰モーメントを作用するように設計されることを特徴とする、請求項1から7の何れかに記載の駆動部材(1)。
  9. 2以上の整数であるp個のモノリシックユニット(110、210、310)を備え、前記弾性アーム(140、240、340)は、前記駆動部材(1)が少なくとも(p x 10)°、少なくとも(p x 15)°、または(p x 21)°である、前記スタックの入力要素であるリム(130)又はハブ(120)に対する積み重ねられた前記モノリシックユニット(110、210、310)の出力要素であるリム(330)又はハブ(320)の角変位の範囲にわたって、実質的に一定の力のモーメントを出力するように設計されることを特徴とする、請求項1から8の何れかに記載の駆動部材(1)。
  10. 前記ユニット(110、210、310)の任意の1つの前記弾性アーム(140、240、340)のうちの1つ又は各々が波状形状であることを特徴とする、請求項1から9の何れかに記載の駆動部材(1)。
  11. 前記モノリシックユニット(110、210、310)の任意の1つの前記1つの又は各弾性アーム(140、240、340)の幾何学的形状は、ベジエ曲線又は一連のベジエ曲線であることを特徴とする、請求項1から10の何れかに記載の駆動部材(1)。
  12. 請求項1から11の何れかに記載の駆動部材(1)を備えることを特徴とする時計機構。
  13. 前記モノリシックユニット(110、210、310)の前記ハブ(120、220、320)を通る軸(2)を備えることを特徴とする、請求項12に記載の時計機構。
  14. 前記駆動部材(1)を、積み重ねられた前記モノリシックユニット(110、210、310)の入力要素であるリム(130)又はハブ(120)に対する、積み重ねられた前記モノリシックユニット(110、210、310)の出力要素であるリム(330)又はハブ(320)の角変位の範囲内に保つことを可能にする停止要素を備え、実質的に一定の力のモーメントの出力を可能にすることを特徴とする、請求項12又は13に記載の時計機構。
  15. 前記駆動部材(1)を巻回するように配置された巻回機構(5a、5b)と、前記駆動部材(1)によって駆動されるように配置された輪列(3)とを備えることを特徴とする、請求項12~14の何れかに記載の時計機構
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