JP7099071B2 - 情報処理装置及び情報処理プログラム - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、連関図内の事象間の因果関係に、展開表では表現できない因果関係があることをユーザーが気付くことができる情報処理装置及び情報処理プログラムを提供することを目的としている。
請求項1の発明は、連関図内の事象間の因果関係に、展開表では表現できない因果関係がある場合、連関図上又は展開表上で、連関図内で展開表では表現できない因果関係があることを示す表示を行う表示手段を有する情報処理装置である。
<第1の実施の形態>
図1は、第1の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するという意味である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係、ログイン等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態にしたがって、又はそれまでの状況・状態にしたがって定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。また、「A、B、C」等のように事物を列挙した場合は、断りがない限り例示列挙であり、その1つのみを選んでいる場合(例えば、Aのみ)を含む。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
ここで「連関図」を用いるのは、解決すべき問題が明確になっているときに、発生の原因が複雑に絡み合っている状況の中で、その因果関係を明らかにするために用いられる手法である。連関図は、図5の例に示すように、項目と関係線によって構成されている。ここで「項目」は、グラフ理論におけるノード(節点、頂点)に該当する。「関係線」は、グラフ理論におけるエッジ(枝)に該当する。つまり、「連関図」とは、項目(事象ともいう)間を関係線(接続線ともいわれる)で接続することで関係を表現したものである。例えば、樹形図(ツリーグラフ等ともいわれる)が典型例である。
また、「展開表(品質機能展開表ともいわれる)」とは、互いに直交する複数の軸に列挙した項目間の関係をマトリックス状に配置した記号又は数値で示したものである。
例えば、連関図作成モジュール110は、複数の要素、要素が属するプロセスも含めた要素毎の属性情報、及び複数の要素間の因果関係を受け付け、連関図を作成又は編集する。
また、展開表生成モジュール115は、表示モジュール160によって表示された連関図での修正が行われた場合に、修正後の連関図から展開表を生成するようにしてもよい。つまり、展開表生成モジュール115は、連関図作成モジュール110によって作成された連関図だけでなく、連関図編集モジュール165によって編集された連関図を対象として、展開表を生成するようにしてもよい。この生成処理において、連関図・展開表関連記憶モジュール140内の連関図ID・展開表ID関連テーブル1500、項目ID・軸項目ID関連テーブル1600、関係線ID・因果関係情報ID関連テーブル1700を生成する。
連関図記憶モジュール130は、連関図の情報を記憶している。具体例として、連関図情報テーブル900、項目情報テーブル1000、関係線情報テーブル1100を記憶している。図9は、連関図情報テーブル900のデータ構造例を示す説明図である。連関図情報テーブル900は、連関図ID欄905、連関図名称欄910、作成者欄915、作成日時欄920、項目数欄925、項目ID欄930、関係線数欄935、関係線ID欄940を有している。連関図ID欄905は、第1の実施の形態において、連関図を一意に識別するための情報(連関図ID:IDentification)を記憶している。連関図名称欄910は、その連関図IDの連関図の名称を記憶している。作成者欄915は、その連関図の作成者を記憶している。作成日時欄920は、その連関図の作成または編集した日時(年、月、日、時、分、秒、秒以下、又はこれらの組み合わせであってもよい)を記憶している。項目数欄925は、その連関図における項目数を記憶している。項目数欄925内の項目数だけ、その後に項目ID欄930が続く。項目ID欄930は、第1の実施の形態において、項目を一意に識別するための情報(項目ID)を記憶している。項目IDが示す情報は、項目情報テーブル1000に記憶されている。関係線数欄935は、その連関図における関係線数を記憶している。関係線数欄935内の関係線数だけ、その後に関係線ID欄940が続く。関係線ID欄940は、第1の実施の形態において、関係線を一意に識別するための情報(関係線ID)を記憶している。関係線IDが示す情報は、関係線情報テーブル1100に記憶されている。
例えば、図7に示す「音の安定性連関図」については、図9に示すように、連関図情報テーブル900は、連関図ID欄905として「R0001」、連関図名称欄910として「音の安定性連関図」、作成者欄915として「FX-0001」、作成日時欄920として「2018/05/15」、項目数欄925として「29」、項目ID欄930として「KM0001」、関係線数欄935として「35」、関係線ID欄940として「KS0001」をそれぞれ記憶している。
例えば、図7に示す「音の安定性連関図」については、図10に示すように、項目情報テーブル1000は、項目ID欄1005として「KM0001」、項目内容(項目名)欄1010として「つぶし厚」、属性欄1015の座標欄1020として「(100,200)」、属性欄1015の特性欄1025として「単位(cm)」、対応軸欄1030として「2軸」、軸項目ID欄1035として「J0025」、増加・減少欄1040として「増加(正)」、接続先項目数欄1045として「1」、接続先項目ID欄1050として「KM0010」をそれぞれ記憶している。なお、属性欄1015の座標欄1020として、他に「パラメータの値」、「目標値」等を含めてもよい。増加・減少欄1040として、他に「減少(負)」、「不明」等がある。
例えば、図7に示す「音の安定性連関図」については、図11に示すように、関係線情報テーブル1100は、関係線ID欄1105として「KS0001」、接続元項目ID欄1110として「KM0001」、接続先項目ID欄1115として「KM0010」、属性欄1120の関係性欄1125として「正相関」、属性欄1120の関連度欄1130として「大」、状態欄1135として「確認済」をそれぞれ記憶している。なお、属性欄1120の関係性欄1125として、他に、「逆相関」、「不明」等がある。属性欄1120の関連度欄1130として、他に、「中」、「小」、「不明」等がある。状態欄1135として、他に、「未確認」、「棄却」等がある。
図9~11は例示であって、この他のデータ構造であってもよい。例えば、グラフ構造を示すデータ構造を用いてもよい。
例えば、図8に示す「音の安定性展開表」については、図12に示すように、展開表情報テーブル1200は、展開表ID欄1205として「T0001」、展開表名称欄1210として「音の安定性展開表」、作成者欄1215として「FX-0001」、作成日時欄1220として「2018/05/16」、元連関図ID欄1225として「R0001」、軸A名称欄1230として「品質」、軸項目数欄1235として「1」、軸項目ID欄1240として「J0001」、因果関係情報数欄1245として「2」、因果関係情報ID欄1250として「IK0001」をそれぞれ記憶している。
例えば、図8に示す「音の安定性展開表」については、図13に示すように、軸項目情報テーブル1300は、軸項目ID欄1305として「J0001」、軸項目名称欄1310として「音の安定性」、属する軸欄1315として「軸A」をそれぞれ記憶している。
例えば、図8に示す「音の安定性展開表」については、図14に示すように、因果関係情報テーブル1400は、因果関係情報ID欄1405として「IK0001」、軸項目ID(A)欄1410として「J0001」、軸項目ID(B)欄1415として「J0002」、属性欄1420として「◎+」をそれぞれ記憶している。
例えば、図7に示す「音の安定性連関図」と図8に示す「音の安定性展開表」の対応については、図15に示すように、連関図ID・展開表ID関連テーブル1500は、連関図ID欄1505として「R0001」、展開表ID欄1510として「T0001」をそれぞれ記憶している。
例えば、図7に示す「音の安定性連関図」と図8に示す「音の安定性展開表」の対応については、図16に示すように、項目ID・軸項目ID関連テーブル1600は、項目ID欄1605として「KM0001」、軸項目ID欄1610として「J0001」をそれぞれ記憶している。
例えば、図7に示す「音の安定性連関図」と図8に示す「音の安定性展開表」の対応については、図17に示すように、関係線ID・因果関係情報ID関連テーブル1700は、関係線ID欄1705として「KS0001」、因果関係情報ID欄1710として「IK0001」をそれぞれ記憶している。
そして、表示モジュール160は、展開表の1つの軸内にある複数の軸項目を統合する修正が行われた場合は、その軸項目に関連付けられている連関図の項目を統合して表示するようにしてもよい。
さらに、表示モジュール160は、統合対象である複数の軸項目と隣り合う軸内の軸項目との因果関係情報が異なる場合は、不整合がある旨の表示を行うようにしてもよい。
そして、表示モジュール160は、展開表の1つの軸内にある複数の軸項目を統合する修正が行われた場合は、その軸項目の因果関係情報に関連付けられている連関図の関係線を統合して表示するようにしてもよい。
さらに、表示モジュール160は、連関図における統合対象である複数の関係線の属性情報が異なる場合は、不整合がある旨の表示を行うようにしてもよい。
そして、表示モジュール160は、異なる形態で表示された項目以外の項目、又は、異なる形態で表示された関係線以外の関係線が修正対象とされた場合は、展開表では修正対象とされていない項目又は関係線が修正されてしまう旨の表示を行うようにしてもよい。
また、連関図編集モジュール165は、展開表操作受付モジュール150による展開表の修正にしたがって、その展開表に対応する連関図を修正してもよい。例えば、表示された展開表に対して、ユーザーの操作による編集が行われた場合、その編集に基づき展開表に編集を行い、これと並行して展開表に関連する連関図に対して編集結果を反映する。これによって、連関図を使用しないユーザーであっても連関図と展開表の情報の同一性を維持することが可能となる。処理の詳細については、図21から図27の例を用いて後述する。
情報処理装置100、ユーザー端末210A、ユーザー端末210B、ユーザー端末210C、連関図・展開表記憶装置250は、通信回線290を介してそれぞれ接続されている。通信回線290は、無線、有線、これらの組み合わせであってもよく、例えば、通信インフラとしてのインターネット、イントラネット等であってもよい。また、情報処理装置100、連関図・展開表記憶装置250による機能は、クラウドサービスとして実現してもよい。連関図・展開表記憶装置250は、連関図記憶モジュール130、展開表記憶モジュール135、連関図・展開表関連記憶モジュール140を有しており、情報処理装置100は、連関図記憶モジュール130、展開表記憶モジュール135、連関図・展開表関連記憶モジュール140として、通信回線290を介して連関図・展開表記憶装置250内の連関図記憶モジュール130、展開表記憶モジュール135、連関図・展開表関連記憶モジュール140を利用するようにしてもよい。
例えば、情報処理装置100で、ユーザー端末210Aでのユーザーの操作にしたがって、連関図が作成され、その連関図を元にして展開表が生成される。例えば、特許文献1に記載の技術を用いればよい。その連関図情報は、通信回線290を介して連関図・展開表記憶装置250内の連関図記憶モジュール130に記憶され、展開表情報は、通信回線290を介して連関図・展開表記憶装置250内の展開表記憶モジュール135に記憶される。
例えば、ユーザー端末210Bのユーザーは、主に展開表を利用しており、展開表の編集を行う。展開表の編集が行われると、情報処理装置100は、その展開表に関連付けられた連関図を表示し、編集対象の軸項目又は因果関係情報に関連付けられた連関図内の項目又は関係線を強調表示する。そして、ユーザーによって、それらの確認、場合によっては編集が行われる。連関図の項目や関係線の確認や編集を行うユーザーは、主に連関図を作成して利用するユーザーであってもよい。
また、ユーザー端末210内に、情報処理装置100が内蔵されていてもよい。その場合は、スタンドアロンとしてのシステム形態になる。
ステップS302では、連関図作成モジュール110は、ユーザーの操作にしたがって、連関図を作成する。
ステップS304では、展開表生成モジュール115は、作成された連関図を元にして展開表を生成する。
ステップS306では、出力モジュール120は、連関図情報を連関図記憶モジュール130に記憶し、展開表情報を展開表記憶モジュール135に記憶する。
図4は、連関図、展開表の対象とする技術(ストロー笛のメカニズム)例の説明図である。
ベルヌーイの定理(式1参照)である「流速が大きくなると圧力が下がる」という流体工学の法則を用いている。
(1)吹き込むとストローの中の流速が速くなる
(2)流速が速くなると圧力が下がる
(3)圧力が下がると、リードが吸い寄せられる
(4)リードが吸い寄せられると、流路が狭くなる
(5)流路が狭くなると流速が遅くなる
(6)流速が遅くなると、圧力が元に戻る
(7)圧力が戻ると、リードが開く。(1)に戻る。
なお、前提として「空気の密度は不変」、「つぶし加工方法は未定」であるとする。
図5の例では、矩形で囲まれている各項目が関係線によって接続されている。なお、項目内の上向き矢印は、その項目が増加することを示しており、下向き矢印は、その項目が減少することを示している。
なお、項目間の関係線の色は因果関係の極性を示している。項目間をつなぐ黒太線の関係線は、正の相関関係があることを示しており、項目間をつなぐ二重線(白線)の関係線は、逆の相関関係(負の相関関係ともいわれる)があることを示している。例えば、項目「振動しやすさ」が減少すると、項目「音の出易さ」も減少することを示している。また、因果関係の影響度合いの強弱を、実線、破線等によって示してもよい。これらの情報は、関係線情報テーブル1100の属性欄1120に記憶されている。
ユーザーの操作によって、展開表の軸(軸項目)として採用する項目を選択した例を示している。ここでは、第1軸として品質、第2軸として機能、第3軸として物理、第4軸として設計を示している。
項目(音の安定性)710は、第1軸として選択されている。
項目(開き時の閉じ易さ)715、項目(閉じ時の開き易さ)720は、第2軸として選択されている。
項目(リード部流速)725、項目(リードの素材かたさ)730、項目(リードの形状的かたさ)735、項目(閉じ中の圧力差)740は、第3軸として選択されている。
項目(吹き込み圧)745、項目(長さ)755、項目(直径)760、項目(厚さ)765、項目(材料)770、項目(つぶし加工)780、項目(切込み量)785は、第4軸として選択されている。
展開表の対象となるものは、開発・設計するシステムの全体又は一部である。
第1軸(品質)810Aは、品質であり、顧客に保証する価値の指標である。そして、展開表の対象とするシステム(部品)がその機能を発現した結果得られる価値の指標であり、かつそのシステム又はその上位システムが顧客に保証する価値の指標である。第1軸(品質)810Aには、軸項目(音の安定性)810がある。
第2軸(機能)815Aは、システムが品質を達成するために、その部品や部分システムが果たす役割である。第2軸(機能)815Aには、軸項目(開き時の閉じ易さ)815、軸項目(閉じ時の開き易さ)820がある。
第4軸(設計)845Aは、対象の部品や部分システムの物理量を制御するための設定条件であり、設計者、開発者が決められる(又は決めるべき)量及び条件である。第4軸(設計)845Aには、軸項目(吹き込み圧)845、軸項目(ストロー)850、軸項目(加工)875がある。軸項目(ストロー)850内には、軸項目(長さ)855、軸項目(直径)860、軸項目(厚さ)865、軸項目(材料)870がある。軸項目(加工)875内には、軸項目(つぶし加工)880、軸項目(切込み量)885がある。
なお、連関図における項目情報テーブル1000と展開表における軸項目情報テーブル1300とは、項目ID・軸項目ID関連テーブル1600によって対応しているので、互いにこれらの情報は対応している。
ここで、展開表に変換される元となる連関図は、必ずしも一つには限定されず、複数の因果関係が集約された展開表も存在する。その場合、その展開表に付帯する連関図は複数存在することとなる。
また、連関図から展開表に変換する場合には連関図の一部のデータを用いて展開表を生成することになるため、一つの連関図からなる展開表を生成する場合であっても、非可逆的な変換を行うことになる。このため、同一の技術を対象とする連関図及び展開表の2種類のデータが存在することになるが、技術資産として蓄積することを考慮すれば2種類のデータの整合性を維持継続させる必要がある。
そのために、第1の実施の形態は、連関図と展開表とのデータ関連付けによる整合性を維持するようにしている。
(1)連関図から展開表に変換された展開表において、要因の追加/削除/修正、因果関係の追加/削除/修正を行う。
展開表に対して、項目又は項目間の因果関係に対して編集を行う場合には、項目又は項目間の因果関係に付帯した属性情報として格納されている連関図情報を元に、元となった連関図を読みだして表示する。そして、連関図に対する確認や編集を促す制御を行う。連関図と展開表とを整合させるために連関図で編集された結果は、展開表に反映し結果を表示する。原データは連関図のみとなるため、展開表と連関図の整合性は維持できる。
なお、連関図のない展開表の場合には、展開表を直接編集させるか、簡易で生成された連関図を編集させるか選択できるが、いずれにおいても整合性は維持される。
(3)該当する連関図が複数あったら全て表示する。複数の連関図に共通して同一の項目及び関連する因果関係が存在するケースがあるためである。
(4)該当する連関図を呼び出すために項目及び項目間の因果関係に、属する連関図の情報を持たせるが前述したように、読みだされる連関図は一つに限定されない。
また、複数の軸項目を選択すると同一のものとして編集できるようにしてもよい。例えば、項目をマージする目的で行われるものである。
又は、項目及び項目に関連する因果関係をマージできるようにしてもよい。
なお、マージすることによって不整合が生じる場合には、不整合があることを示し、編集(修正)を促すようにしてもよい。
ステップS1802では、表示モジュール160は、ユーザーの表示操作にしたがって、展開表を表示する。
ステップS1804では、展開表操作受付モジュール150は、展開表の軸項目/因果関係情報に対するユーザーの編集指示を受け付ける。
ステップS1806では、関連情報抽出モジュール155は、編集対象の連関図情報があるか否かを判断し、ある場合はステップS1808へ進み、それ以外の場合はステップS1814へ進む。つまり、展開表に対応する連関図(その展開表を生成する元となった連関図)があるか否かを判断している。
ステップS1808では、表示モジュール160は、軸項目又は因果関係情報の付帯情報から該当する連関図を読み出し、表示する。
ステップS1810では、連関図編集モジュール165は、ユーザーの操作にしたがって、連関図を編集する。
ステップS1812では、展開表生成モジュール115は、編集結果を展開表に反映する。
ステップS1814では、展開表操作受付モジュール150は、ユーザーの操作にしたがって、展開表を直接編集する。
展開表1900に対して、ユーザーの操作によって編集指示1905が行われる。なお、編集指示1905は、実際に編集が行われるものではなく、編集の意思表示であってもよい。連関図ID・展開表ID関連テーブル1500を用いて、展開表1900に対応する連関図1950を表示する。
そして、連関図1950に対して、ユーザーの操作によって編集が行われ、その編集結果を展開表1900に反映させる。
なお、因果関係情報1907は、軸項目(閉じ時の開き易さ)820と軸項目(リードの素材かたさ)830との交わりの位置にある。軸項目(閉じ時の開き易さ)820は項目(閉じ時の開き易さ)720に対応し、軸項目(リードの素材かたさ)830は項目(リードの素材かたさ)730に対応する。この対応関係は、項目ID・軸項目ID関連テーブル1600によって管理されている。そして、因果関係情報1907は関係線1957Aと関係線1957Bに対応することになる。この対応関係は、関係線ID・因果関係情報ID関連テーブル1700によって管理されている。
展開表2000に対して、ユーザーの操作によって、複数の軸項目(例えば、軸項目(開き時の閉じ易さ)815、軸項目(閉じ時の開き易さ)820等)が選択されると、同一の軸項目として編集する(項目をマージする)。又は、項目及びその項目に関連する因果関係情報をマージするようにしてもよい。
具体的には、展開表2000には「厚さ」と同じ概念を指す「薄さ」が存在するが(軸項目(厚さ)865、軸項目(薄さ)2060)、軸項目(厚さ)865と軸項目(薄さ)2060が選択されると、それぞれが対応している連関図を読み出すとともに、選択により以下のいずれかの処理を行う。
(1)一方(例えば、連関図)を編集することで、もう一方(例えば、展開表)に編集結果を反映させる。
(2)同じ概念として、項目(又は、軸項目)を統合連結する。
しかし、連関図を使用せず、展開表のみを扱うユーザーも存在しており、そのようなユーザーには連関図の編集は本来不要な編集(つまり、そのユーザーにとっては負荷)を要求することとなる。第1の実施の形態は、連関図を元に展開表を作成するユーザーと、展開表のみを利用するユーザーとが、編集も含めて利用できるようにしている。
つまり、展開表を主として利用するユーザーと連関図を主に使用するユーザーが混在して同一技術を対象として展開表を編集する場合等、展開表を主として使用するユーザーにとっては連関図の編集は不要とし、かつ整合性を維持するために用いる。
図21から図27に示す例を用いて、展開表を実際に修正し、その修正結果を連関図に反映させる場合について説明する。
展開表の修正結果を連関図に反映させる方法は以下の通りである。なお、編集箇所については編集したことを明示するとともに履歴を残すようにしてもよい。
(A1)展開表の軸項目(要因)の追加(図22の例を参照)
軸項目(要因)を追加する連関図の該当箇所にダミーの項目(要因)を追加する。
(A2)展開表の軸項目(要因)の削除(図23の例を参照)
連関図の削除された軸項目(要因)の該当箇所にダミーの項目(要因)を残す。
(A3)展開表の軸項目(要因)の修正(図24の例を参照)
修正された軸項目(要因)に対する連関図の該当箇所に、その修正を反映する。
(B1)展開表の因果関係情報の追加(図25の例を参照)
軸項目間の因果関係情報に対する連関図の該当箇所を追加する。
(B2)展開表の因果関係情報の削除(図26の例を参照)
軸項目間の因果関係情報に対する連関図の該当箇所を削除する。
(B3)展開表の因果関係情報の修正(図27の例を参照)
軸項目間の因果関係情報に対する連関図の該当箇所を修正する。
図21(2)の連関図の例は、項目(C)2165から項目(B)2160に向けて接続されており、項目(D)2170から項目(B)2160に向けて接続されており、項目(B)2160から項目(A)2155に向けて接続されており、項目(B)2160から項目(F)2180に向けて接続されており、項目(E)2175から項目(A)2155に向けて接続されている。
例えば、図21(1)において、項目(A)2105、項目(C)2115、項目(D)2120、項目(E)2125が軸項目として設定されているとする。項目(A)2105と項目(E)2125間の因果関係は削除/修正してもほかに影響は出ない。しかし、項目(A)2105と項目(D)2120間の因果関係を削除/修正する場合、項目(A)2105と項目(B)2110間の因果関係を削除/修正してしまうと、項目(A)2105と項目(C)2115間の因果関係に影響が出る。その場合には項目(B)2110と項目(D)2120間の因果関係を削除/修正する。
一方で、図21(2)の場合、項目(A)2155と項目(D)2170間の因果関係を削除する場合、いずれの因果関係を削除/修正しても、他の因果関係に影響してしまうため削除/修正できない旨を表示する。又は、連関図を表示し、編集を促すようにしてもよい。
展開表2200は、展開表1900の機能軸に、新軸項目2210を追加したものである。
この場合、連関図2250の例に示すように、新項目(ダミー)2260を追加する。新項目(ダミー)2260の配置位置は、機能軸内の他の軸項目(開き時の閉じ易さ、閉じ時の開き易さ)に対応する連関図2250内の項目の近辺とする。
なお、展開表2200だけを使用するユーザーに対しては、連関図2250を表示しないようにしてもよい。展開表2200だけを使用するユーザーであるか否かの判断は、過去の履歴(連関図を表示したことがあるか否か)で判断してもよいし、ユーザーの属性(連関図を使用するか否かを示す属性、又は、そのユーザーの職種等)で判断してもよい。
展開表2300は、図19に例示の展開表1900の機能軸から対称軸項目2310を削除したものである。
この場合、連関図2350の例に示すように、削除した軸項目(要因)は対象項目(ダミー)2360として残す。
展開表2400は、展開表1900の機能軸の軸項目(要素)である対称軸項目(修正)2410を修正したものである。
この場合、連関図2450の例に示すように、対称軸項目(修正)2410に対応する対象項目(修正)2460を修正すればよい。
展開表2500は、展開表1900の「長さ」と「リード形状的かたさ」との交差位置にある因果関係情報を「-」から「◎-」(新因果関係情報2510)に変更(因果関係情報の追加に該当)したものである。
この場合、連関図2550の例に示すように、関係線2560を追加する。関係線2560は、項目「長さ」から項目「リード形状的かたさ」を接続する関係線である。
展開表2600は、展開表1900の「吹き込み圧」と「閉じ中の圧力差」との交差位置にある因果関係情報を「◎+」から「-」(対象因果関係情報2610)に変更(因果関係情報の削除に該当)したものである。
この場合、連関図2650の例に示すように、対象関係線2660を削除する。なお、他の因果関係に影響する場合にはその旨を表示し、削除しないようにしてもよい。
展開表2700は、展開表1900の「直径」と「リード形状的かたさ」との交差位置にある因果関係情報を「◎-」から「◎+」(対象因果関係情報2710)に変更(因果関係情報の修正に該当)したものである。
この場合、連関図2750の例に示すように、対象因果関係情報2710に対応する対象関係線2760Aと対象関係線2760Bを修正する。なお、他の因果関係に影響する場合にはその旨を表示し、修正しないようにしてもよい。
第2の実施の形態を説明する前に、展開表、連関図についての背景について説明する。なお、特に、この説明(この段落から図28を用いた説明までの説明)は、第2の実施の形態の理解を容易にすることを目的とするものであり、この説明を用いて限定解釈することは意図していない。そして、この説明部分のみを用いて、特許を受けようとする発明が発明の詳細な説明に記載したものであること(特許法第36条第6項第1号)の判断を行うべきではないことは当然である。
既に、因果関係を階層化した連関図を描いて、階層を選択することで2軸の展開表を表示するシステムがある。しかし、階層化した状態で連関図を作成するためには、最初から因果関係が階層的に整理されている必要があるため、そもそもの目的である漏れダブりのない詳細な因果関係の展開を行うのが困難である。また、要因を階層に分けたとしても選択された階層の要因を全て展開表に表示したのでは、表示する情報量が多くなり、「重要な要因を抽出して」表示するという目的を達することができない。
その課題を解決するために、特許文献1では作成した連関図上で展開表の各軸に対応する事象を選択した上で展開表に展開することが提案されている。
矛盾した因果関係が存在する可能性があることを利用者に示して、修正を促すとともに、効率的な修正作業を支援することができる。関係線や、事象そのものを他と区別するのではなく、それぞれが特定できるようにリスト表示するなどの方法を用いてもよい。
展開表には変換できないが、因果関係としては矛盾がないため、その状態を維持したい場合に対応することができる。
展開表における因果の向きと逆向きの因果関係とは、例えば、縦軸が機能、横軸が品質である展開表では、縦軸の機能が要因であり、横軸の品質はその結果である。ヒーターにおいては、縦軸の「発熱」という機能が発現した結果として、横軸の「上昇温度」という品質が得られる。よって、対応する連関図における因果関係は常に縦軸の項目として設定された事象から、横軸の項目として設定された事象に向かう矢印となる。このときに横軸の項目として設定された事象から縦軸の項目に設定された事象に向かって因果関係の矢印が描かれていると因果関係が不整合となるので、通常は展開表にはその関係を表示しない。しかし、例えば、ヒーターで温度が上がった結果として皿の水の蒸発が進むなど、他の機能が発現する場合もある。逆向きの因果関係があったときに、ユーザーに確認の上で展開表に表示するなどの施策によって、そのようなケースに対応することができる。
なお、第1の実施の形態と同種の部位には同一符号を付し重複した説明を省略する。また、第1の実施の形態と第2の実施の形態を組み合わせてもよい。
「修正」には、元の情報の変更、削除、新たな情報の追加を含む。
「要素」とは、連関図を構成する要素であって、前述の事象(ボックスともいう)、関係線(接続線ともいう)が該当し、グラフ理論における、ノード(節点、頂点)とエッジ(枝、辺、コネクタ)が該当する。例えば、展開表の軸内の項目の修正が行われた場合は、その修正された項目に対応する連関図における事象が修正され、その修正された事象を修正されなかった事象とは異なる形態に変換する。また、展開表内のマトリックス状に配置した記号又は数値の修正が行われた場合は、その修正された記号又は数値に対応する連関図における関係線が修正され、その修正された関係線を修正されなかった関係線とは異なる形態に変換する。
なお、表示モジュール(展開表表示モジュール2820、連関図表示モジュール2845)は、(1)表示装置を含み、その表示装置に対象(連関図、展開表)を表示させる表示モジュール、(2)表示装置に対象を表示するための制御を行う表示制御モジュール(表示装置そのものは含まない制御モジュール)、のいずれの形態であってもよい。
連関図・展開表記憶モジュール125は、連関図記憶モジュール130、展開表記憶モジュール135、連関図・展開表関連記憶モジュール140を有しており、展開表・連関図生成モジュール2805と接続されている。
連関図操作受付モジュール2835、連関図生成モジュール2840、連関図表示モジュール2845は、事象間を関係線で接続することで関係を表現した連関図(樹形図が典型)に関する処理(作成、修正、表示等)を行う。
変換モジュール2825は、連関図で展開表の軸に対応する事象を選択することで互いに対応関係を持たせ、相互に変換等の処理を行う。なお、相互に変換する処理については、前述した特許文献1等に記載された技術を用いればよい。主に、特許文献1等に記載された技術以外の技術を以下に説明する。
そして、展開表表示モジュール2820は、連関図内の事象間の因果関係に、展開表では表現できない因果関係がある場合、展開表上で、連関図内で展開表では表現できない因果関係があることを示す表示を行う。ここで「連関図内の事象間の因果関係」とは、連関図において事象間を接続する関係線で示される因果関係をいう。具体的には、関係線を矢印で示した場合、矢印の元にある事象は原因となる事象であって、矢印の先にある事象は結果となる事象を示している。
「連関図内で展開表では表現できない因果関係があることを示す表示」として、例えば、その旨を示すメッセージの表示であってもよいし、以下に示しているように、対象の関係線、事象を他と区別して表示するようにしてもよい。
そして、変換モジュール2825が連関図を展開表に変換した場合であって、因果関係対応検査モジュール2830が展開表では表現できない因果関係があることを発見したときに、展開表表示モジュール2820は、展開表上で、連関図内で展開表では表現できない因果関係があることを示す表示を行うようにしてもよい。
また、展開表表示モジュール2820は、連関図の事象と展開表の軸とが対応しており、その連関図内に、その展開表における因果の向きと逆向きの因果関係が発生している場合、その展開表上で、展開表における因果の向きと逆向きの因果関係があることを示す表示を行うようにしてもよい。
また、展開表表示モジュール2820は、展開表の事象と事象の組み合わせを示すセル内に、因果関係が逆向きであることを示す表示を行うようにしてもよい。
また、変換モジュール2825は、連関図が修正された場合に、その連関図に対応する展開表を修正してもよい。逆に、変換モジュール2825は、展開表が修正された場合に、その展開表に対応する連関図を修正してもよい。そして、展開表表示モジュール2820、連関図表示モジュール2845は、修正された要素を、修正されなかった要素とは異なる形態で表示するようにしてもよい。
そして、変換モジュール2825は、記憶手段に第1用語と第2用語における増加又は減少が逆であることを示す情報が設定されていたときは、変換元である連関図又は展開表における増減の関係とは逆にして、変換先の展開表又は連関図に変換するようにしてもよい。具体的には、連関図における増減の関係とは逆にして、変換先の展開表に変換すること、又は、展開表における増減の関係とは逆にして、変換先の連関図に変換することとなる。
例えば、連関図では「板のやわらかさ」という用語を用いて、展開表では「剛性」という用語を用いている場合、この2つの用語の対応では「増加又は減少が逆であることを示す情報」が記憶手段に設定されることになる(後述する図34の例に示す連関図用語・展開表用語対応テーブル3400の関係欄3415が該当)。そして、連関図を展開表に変換する場合、連関図における関係線の増減の関係とは逆の関係を展開表内に設定する。逆に、展開表を連関図に変換する場合、展開表における増減の関係とは逆の関係を連関図における関係線で表現することになる。
そして、連関図表示モジュール2845は、連関図内の事象間の因果関係に、展開表では表現できない因果関係がある場合、連関図上で、連関図内で展開表では表現できない因果関係があることを示す表示を行う。
また、連関図表示モジュール2845は、連関図の事象と展開表の軸とが対応しており、その連関図内に、その展開表における因果の向きと逆向きの因果関係が発生している場合、その連関図上で、展開表における因果の向きと逆向きの因果関係があることを示す表示を行うようにしてもよい。
また、展開表表示モジュール2820、連関図表示モジュール2845は、連関図上で展開表では表現できない因果関係を示す関係線を他と区別して表示すること、その展開表上でその関係線で接続された事象を他と区別して表示すること、又は、その連関図上及びその展開表上で、その関係線とその事象の両方を他と区別して表示すること、のいずれかを行うようにしてもよい。
ステップS2902では、連関図操作受付モジュール2835は、ユーザーの操作にしたがって、対象となる連関図を選択する。
ステップS2904では、変換モジュール2825は、連関図から展開表を生成する。ステップS2904の詳細な処理については、図30の例に示すフローチャートを用いて後述する。
ステップS2908では、連関図表示モジュール2845は、連関図上で変換不可の接続を他と区別して表示する。
ステップS2912では、連関図表示モジュール2845は、連関図を表示する。
ステップS2914では、展開表表示モジュール2820は、展開表を表示する。
ステップS3002では、変換モジュール2825は、連関図内の項目から、展開表の各軸内の項目になるものを選択する。
ステップS3004では、因果関係対応検査モジュール2830は、連関図内で、展開表の各軸内の項目の接続関係を抽出する。
ステップS3008では、因果関係対応検査モジュール2830は、隣り合う軸以外で項目が接続されているか否かを判断し、接続されている場合はステップS3010へ進み、それ以外の場合はステップS3012へ進む。
ステップS3012では、変換モジュール2825は、連関図内の接続関係にしたがって、展開表内のマトリックス内のセルに記号等を記載する。
作業性(↑)3111、調理効率(↑)3112を展開表の第1軸(品質)に選択し、一度に調理できる食材の量(↑)3121、加熱時の食材の温度(↑)3122、持っているのが楽(↑)3123、動かすのが楽(↑)3124を展開表の第2軸(機能)に選択し、加熱部の容量(↑)3131、加熱部の伝熱効率(↑)3132、摩擦係数(↓)3133、重量(↓)3134、保持モーメント(↓)3135、慣性モーメント(↓)3136を展開表の第3軸(物理)に選択し、加熱部直径(↑)3141、加熱部高さ(↑)3142、薄さ(↑)3143、加熱部材料3144、保持部直径(↓)3145、保持部長さ(↓)3146、保持部表面粗さ(↑)3147、保持部材料3148を展開表の第4軸(設計)に選択している。
そして、第1軸に含まれる事象(作業性(↑)3111、調理効率(↑)3112)を、例えば、オレンジ色に表示する。第2軸に含まれる事象(一度に調理できる食材の量(↑)3121、加熱時の食材の温度(↑)3122、持っているのが楽(↑)3123、動かすのが楽(↑)3124)を、例えば、黄色に表示する。第3軸に含まれる事象(加熱部の容量(↑)3131、加熱部の伝熱効率(↑)3132、摩擦係数(↓)3133、重量(↓)3134、保持モーメント(↓)3135、慣性モーメント(↓)3136)を、例えば、青色に表示する。第4軸に含まれる事象(加熱部直径(↑)3141、加熱部高さ(↑)3142、薄さ(↑)3143、加熱部材料3144、保持部直径(↓)3145、保持部長さ(↓)3146、保持部表面粗さ(↑)3147、保持部材料3148)を、例えば、緑色に表示する。
なお、「事象の発生の傾向が一致」とは、必ずしも、事象の増減の一致とは限らない。例えば、目的地までの移動速度が増加すると所要時間は減少するので、「速度が増加する」と「時間が減少する」という事象の発生の傾向は一致している。しかし「速度」と「時間」の増減は逆転している関係になる。
なお、青く光らせる、赤く光らせる、は灰色に光らせる、については、背景をその色で着色してもよいし、その色で点滅するようにしてもよいし、また、他の形態(事象を囲む矩形を、一般的な矩形、二重枠の矩形、角丸の矩形等のように)を異ならせるようにしてもよい。つまり、展開表では表現できない因果関係の関係線を、他の関係線(展開表で表現できる因果関係の関係線)と区別できるように表示すればよい。
関係線3160は、展開表における同じ軸同士をつないだ関係線になっている。展開表上では、「加熱部の容量(↑)3131」と「加熱部の伝熱効率(↑)3132」は、同じ第3軸に含まれている。しかし、この連関図上では、「加熱部の容量(↑)3131」から「加熱部の伝熱効率(↑)3132」につなぐ関係線になっているが、このことはこの展開表上では、表現することができない。
関係線3170は、展開表における軸を飛ばしてつないだ関係線になっている。展開表上では、「保持モーメント(↓)3135」は第3軸に含まれており、「作業性(↑)3111」は第1軸に含まれている。しかし、この連関図上では、「保持モーメント(↓)3135」から「作業性(↑)3111」につなぐ関係線になっているが、このことは展開表上では、表現することができない。
また、下段の丸で囲まれた「逆」(丸印の「逆」)は、連関図の用語と展開表の用語は逆の用い方をすることを示している。
例えば、連関図の用語としての「持っているのが楽」は、展開表の用語では「静的負荷」となるが、丸で囲まれた「逆」が記載されているので、「持っているのが楽」の度合いが増すことは、「静的負荷」が減ることを示している。これは、後述する図34の例に示す連関図用語・展開表用語対応テーブル3400を用いればよい。
図31の例に示す連関図の関係線3150から、「加熱時の食材の温度(↑)3122」に対応する「食材温度3222」と「重量(↓)3134」に対応する「重量3234」、「保持モーメント(↓)3135」に対応する「保持モーメント3235」、「慣性モーメント(↓)3136」に対応する「慣性モーメント3236」の背景に色付け(紫色)している。
また、逆接続記号3254、逆接続記号3255、逆接続記号3256によって、「食材温度3222」と「重量3234」、「食材温度3222」と「保持モーメント3235」、「食材温度3222」と「慣性モーメント3236」は、逆向きの因果関係になっていることを示している。
なお、「重量(↓)3134」、「保持モーメント(↓)3135」、「慣性モーメント(↓)3136」は、「加熱部重量(↓)3181」を介して、「加熱時の食材の温度(↑)3122」から逆向きに接続されている。
図31の例に示す連関図の関係線3160から、「加熱部の容量(↑)3131」に対応する「加熱部容量3231」と「加熱部の伝熱効率(↑)3132」に対応する「加熱部伝熱効率3232」の背景に色付け(紫色)している。
図31の例に示す連関図の関係線3170から、「保持モーメント(↓)3135」に対応する「保持モーメント3235」と「作業性(↑)3111」に対応する「作業性3211」の背景に色付け(紫色)している。
図31、図32に示した例は、主に、連関図上での関係線の表示例、展開表上での項目の表示例、セル内のマークの表示例を示すものである。
例えば、連関図用語「持っているのが楽」に対応する展開表用語は「静的負荷」であることを示している。
例えば、連関図用語「持っているのが楽」に対応する展開表用語は「静的負荷」であり、その関係は「逆」であることを示している。
なお、図35に示すハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図35に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続している形態でもよく、さらに図35に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、特に、パーソナルコンピュータの他、携帯情報通信機器(携帯電話、スマートフォン、モバイル機器、ウェアラブルコンピュータ等を含む)、情報家電、ロボット、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)などに組み込まれていてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通等のために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD-R、DVD-RW、DVD-RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD-ROM)、CDレコーダブル(CD-R)、CDリライタブル(CD-RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu-ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラムの全体又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、又は無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分若しくは全部であってもよく、又は別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化等、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
例えば、課題として以下のものがある。
連関図から任意の項目を軸として指定して展開表を作成した場合、連関図内の全ての項目が展開表における軸項目として反映されるわけではない。したがって、展開表を修正し、その修正内容を連関図に反映させようとした場合に不整合が生じることが考えられる。例えば、展開表内の軸項目を修正した場合に、連関図における前記軸項目と同じ項目に対して同じ修正をしたとしても、修正対象の項目と他の項目(特に、その展開表に反映されていない項目)との関係を確定できないため、展開表の修正結果を連関図に自動的に反映させると不整合が生じることが考えられる。
本発明は、修正対象である展開表に関連付けられている連関図を表示することにより修正内容を反映させるのを容易にすることができる情報処理装置及び情報処理プログラムを提供することを目的としている。
展開表の軸に含まれる項目である軸項目と連関図内の項目とを関連付けている第2の関連付手段と、
展開表の隣り合う軸内における2つの軸項目間の因果関係を示す因果関係情報と連関図の項目間を結ぶ関係線とを関連付けている第3の関連付手段と、
修正対象である展開表に関連付けられている連関図を、前記第1の関連付手段、前記第2の関連付手段、前記第3の関連付手段のうちいずれか1つ以上を用いて表示する表示手段
を有する情報処理装置。
[A1]に記載の情報処理装置。
[A2]に記載の情報処理装置。
[A3]に記載の情報処理装置。
[A1]に記載の情報処理装置。
[A5]に記載の情報処理装置。
[A6]に記載の情報処理装置。
をさらに有する[A1]から[A7]のいずれか1項に記載の情報処理装置。
[A2]から[A7]に従属する請求項8に記載の情報処理装置。
[A9]に記載の情報処理装置。
展開表と連関図とを関連付けている第1の関連付手段と、
展開表の軸に含まれる項目である軸項目と連関図内の項目とを関連付けている第2の関連付手段と、
展開表の隣り合う軸内における2つの軸項目間の因果関係を示す因果関係情報と連関図の項目間を結ぶ関係線とを関連付けている第3の関連付手段と、
修正対象である展開表に関連付けられている連関図を、前記第1の関連付手段、前記第2の関連付手段、前記第3の関連付手段のうちいずれか1つ以上を用いて表示する表示手段
として機能させるための情報処理プログラム。
[A1]の情報処理装置によれば、修正対象である展開表に関連付けられている連関図を表示することにより修正内容を反映させるのを容易にすることができる。
105…連関図・展開表作成モジュール
110…連関図作成モジュール
115…展開表生成モジュール
120…出力モジュール
125…連関図・展開表記憶モジュール
130…連関図記憶モジュール
135…展開表記憶モジュール
140…連関図・展開表関連記憶モジュール
145…編集モジュール
150…展開表操作受付モジュール
155…関連情報抽出モジュール
160…表示モジュール
165…連関図編集モジュール
210…ユーザー端末
250…連関図・展開表記憶装置
290…通信回線
2800…情報処理装置
2805…展開表・連関図生成モジュール
2810…展開表操作受付モジュール
2815…展開表生成モジュール
2820…展開表表示モジュール
2825…変換モジュール
2830…因果関係対応検査モジュール
2835…連関図操作受付モジュール
2840…連関図生成モジュール
2845…連関図表示モジュール
Claims (7)
- 連関図内の事象間の因果関係に、展開表では表現できない因果関係がある場合、連関図上又は展開表上で、連関図内で展開表では表現できない因果関係があることを示す表示を行う表示手段
を有する情報処理装置。 - 連関図を展開表に変換する変換手段
をさらに有し、
前記変換手段が連関図を展開表に変換した場合に、展開表では表現できない因果関係があることを発見したときに、前記表示手段による表示処理を行う、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記表示手段は、前記連関図上で展開表では表現できない因果関係を示す関係線を他と区別して表示すること、該展開表上で該関係線で接続された事象を他と区別して表示すること、又は、該連関図上及び該展開表上で、該関係線と該事象の両方を他と区別して表示すること、のいずれかを行う、
請求項2に記載の情報処理装置。 - 展開表では表現できない因果関係として、該展開表の同じ軸内の事象を関係線で接続している場合、又は、該展開表で隣合う軸ではない軸にある事象を関係線で接続している場合、を含む、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記表示手段は、連関図の事象と展開表の軸とが対応しており、該連関図内に、該展開表における因果の向きと逆向きの因果関係が発生している場合、該連関図上又は該展開表上で、展開表における因果の向きと逆向きの因果関係があることを示す表示を行う、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記表示手段は、前記展開表の事象と事象の組み合わせを示すセル内に、因果関係が逆向きであることを示す表示を行う、
請求項5に記載の情報処理装置。 - コンピュータを、
連関図内の事象間の因果関係に、展開表では表現できない因果関係がある場合、連関図上又は展開表上で、連関図内で展開表では表現できない因果関係があることを示す表示を行う表示手段
として機能させるための情報処理プログラム。
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