JP7097323B2 - 運転教習装置及び運転教習方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ユーザによって模擬車両が運転される運転教習装置などに関する。
従来、運転教習装置として、特許文献1に記載されたものが知られている。この運転教習装置では、車両を試験走行路内で走行させ、3つのカメラによって走行中の車両前方のシーンが撮影されるとともに、その撮像データを車両内の運転者の前方のディスプレイで表示させながら、運転者の運転状態が検出される。そして、その検出結果に基づいて、危険シーンをディスプレイに表示することにより、運転者は危険シーンを現実感を伴って体験できるように構成されている。
国際公開第2014/141526号パンフレット
上記従来の運転教習装置によれば、運転者は危険シーンを車両の走行中しか体験できない関係上、自らの運転技術の問題点を把握しにくいという問題がある。また、同じ理由により、指導者が運転者を指導する場合には、そのときの運転状態において、走行速度などが妥当であったか否かなどを受講者に指導することができないことで、教習効果があがりにくいという問題もある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、ユーザが自身の運転技能を的確に認識することができ、教習効果を高めることができる運転教習装置などを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、第1ユーザ(受講者M1)によって模擬車両2が模擬走行環境下で運転される運転教習装置1において、出力インターフェース(メインモニタ11、スピーカ12、操作モニタ21)と、模擬車両2を運転するために第1ユーザによって操作される操作部(ハンドル3、レバー3a,3h、スイッチ3d~3g)と、第1ユーザによる操作部の操作状態を取得する操作状態取得部(センサ装置5)と、模擬走行環境を少なくとも映像化した模擬走行環境データを記憶する模擬走行環境データ記憶部(コントローラ30)と、第1ユーザによる操作部の操作状態に応じて、模擬走行環境データ記憶部に記憶された模擬走行環境データを出力インターフェースに出力させる模擬走行制御を実行する模擬走行制御部(コントローラ30、STEP5~8)と、模擬走行制御の実行中、第1ユーザの発声状態を表す発声データを取得する発声データ取得部(マイク装置4)と、模擬走行制御の実行中、模擬走行環境データの時系列上の所定タイミングを、マーキング時点として設定するマーキング時点設定部(コントローラ30、STEP21,22)と、模擬走行制御の実行中、第1ユーザの発声データ及びマーキング時点を模擬走行環境データに対して少なくとも関連付けしたデータを、関連付け模擬走行データとして記憶する関連付け模擬走行データ記憶部(コントローラ30、STEP9)と、模擬走行制御の終了後、所定再生条件が成立したか否かを判定する判定部(コントローラ30、STEP32,51,55)と、所定再生条件が成立したときに、マーキング時点に基づいて、関連付け模擬走行データを出力インターフェースに再生出力させる走行再生制御を実行する走行再生制御部(コントローラ30、STEP52,54)と、入力インターフェース(キーボード22、マウス23)と、を備え、マーキング時点設定部は、模擬走行制御の実行中における所定事象の発生タイミングを、第1マーキング時点として設定し、判定部は、模擬走行制御の終了後、第2ユーザによる入力インターフェースの操作によって第1マーキング時点の選択操作が実行されたときに、所定再生条件が成立したと判定し(STEP55)、走行再生制御部は、所定再生条件が成立したときに、第1マーキング時点を基準として時系列上の第1所定値T1分、過去にさかのぼった時点から走行再生制御を開始するように構成されており(STEP52)、マーキング時点設定部は、模擬走行制御の実行中、第2ユーザによる入力インターフェースの操作によって所定のマーキング動作が実行されたときに、マーキング動作の実行タイミングを、第2マーキング時点として設定し(STEP21,22)、判定部は、模擬走行制御の終了後、第2ユーザによる入力インターフェースの操作によって第2マーキング時点の選択操作が実行されたときに、所定再生条件が成立したとさらに判定し(STEP51)、走行再生制御部は、所定再生条件が成立したときに、第2マーキング時点を基準として時系列上の第1所定値T1よりも大きい第2所定値T2分、過去にさかのぼった時点から走行再生制御を開始するように構成されている(STEP54)ことを特徴とする。
この運転教習装置によれば、第1ユーザによる操作部の操作状態に応じて、模擬走行環境データ記憶部に記憶された模擬走行環境データを出力インターフェースに出力させる模擬走行制御が実行される。この模擬走行制御の実行中、第1ユーザの発声状態を表す発声データが取得され、模擬走行環境データの時系列上の所定タイミングがマーキング時点として設定される。さらに、模擬走行制御の実行中、第1ユーザの発声データ及びマーキング時点を模擬走行環境データに対して少なくとも関連付けしたデータが、関連付け模擬走行データとして記憶される。
そして、模擬走行制御の終了後、所定再生条件が成立したか否かが判定され、所定再生条件が成立したときに、関連付け模擬走行データを出力インターフェースから再生出力させる走行再生制御が実行される。このように、模擬走行制御を実行した後、その終了直後において走行再生制御を開始することができるので、第1ユーザは、自身の運転技能に加えて、運転中のユーザ自身の発声状態を迅速かつ的確に認識することができる。さらに、第1ユーザに加えて、第2ユーザ及びそれ以外のユーザにおいても、第1ユーザの模擬車両の運転中における問題点を迅速かつ具体的に把握できることで、教習効果を高めることができる。
また、走行再生制御を実行する際、マーキング時点に基づいて走行再生制御が開始されるので、このマーキング時点を適切に設定することにより、走行再生制御を、適切なタイミングから開始することができ、教習効果をさらに高めることができる。
この運転教習装置によれば、模擬走行制御の終了後、第2ユーザによる入力インターフェースの操作によって第1マーキング時点の選択操作が実行されたときに、所定再生条件が成立したと判定される。そして、所定再生条件が成立したときに、走行再生制御が、第1マーキング時点を基準として時系列上の第1所定値分、過去にさかのぼった時点から開始される。この第1マーキング時点は、模擬走行制御の実行中における所定事象の発生タイミングであるので、走行再生制御を、所定事象の発生タイミングから第1所定値分、過去にさかのぼった時点で開始することができる。それにより、第1ユーザ及び第2ユーザなどは、所定事象が発生したときの第1ユーザの運転状態を視覚的かつ聴覚的に確実に認識することができる。
この運転教習装置によれば、模擬走行制御の終了後、第2ユーザによる入力インターフェースの操作によって第2マーキング時点の選択操作が実行されたときに、所定再生条件が成立したと判定される。そして、所定再生条件が成立したときに、走行再生制御が、第2マーキング時点を基準として時系列上の第1所定値よりも大きい第2所定値分、過去にさかのぼった時点から開始される。この第2マーキング時点は、模擬走行制御の実行中、第2ユーザによる入力インターフェースの操作によって所定のマーキング動作が実行されたときに、マーキング動作の実行タイミングとして設定される。したがって、この第2マーキング時点を、例えば第2ユーザが第1ユーザに対して教習の必要性が高いと判断したタイミングに設定することにより、第1ユーザ及び第2ユーザなどは、第2ユーザが第1ユーザに対して教習の必要性が高いと判断したタイミングで発生した事象を、所定事象と比べて、より確実に認識することができる。
請求項に係る発明は、請求項1に記載の運転教習装置1において、模擬車両2は、2輪タイプの緊急車両であることを特徴とする。
この運転教習装置によれば、2輪タイプの緊急車両を用いて、模擬走行制御が実行され、その後、走行再生制御が実行される。この場合、2輪タイプの緊急車両は、他車両の監視などを実行するものであるので、模擬走行制御の実行中、そのような他車両の監視作業などを実行することになる。したがって、走行再生制御の実行中、他車両の監視作業などが適切に実行されたか否かを確認することができ、商品性を向上させることができる。
請求項に係る発明は、請求項1に記載の運転教習装置1において、模擬車両は、四輪車両を含む、マイク広報を実施する各種車両であることを特徴とする。
この運転教習装置によれば、四輪車両を含む、マイク広報を実施する各種車両を用いて、模擬走行制御が実行され、その後、走行再生制御が実行される。したがって、パトカー、救急車及び消防車などの、マイク広報を実施する各種車両において、マイク広報が適切に実行されたか否かを確認することができ、商品性を向上させることができる。
前述した目的を達成するために、請求項に係る発明は、第1ユーザによって模擬車両2が模擬走行環境下で運転される運転教習方法において、第1ユーザ(受講者M1)による操作部(レバー3a,3h、スイッチ3b~3g)の操作状態を取得する操作状態取得ステップと、模擬走行環境を少なくとも映像化した模擬走行環境データを記憶する模擬走行環境データ記憶ステップと、第1ユーザによる操作部の操作状態に応じて、模擬走行環境データを出力インターフェース(メインモニタ11、操作モニタ21)に表示させる模擬走行制御を実行する模擬走行制御ステップ(STEP5~8)と、模擬走行制御の実行中、第1ユーザの発声状態を表す発声データを取得する発声データ取得ステップと、模擬走行制御の実行中、模擬走行環境データ中の所定タイミングを、マーキング時点として取得するマーキング時点取得ステップ(STEP21,22)と、模擬走行制御の実行中、発声データ及びマーキング時点を模擬走行環境データに対して関連付けしたデータを、関連付け模擬走行データとして記憶する関連付け模擬走行データ記憶ステップ(STEP9)と、模擬走行制御の終了後、所定再生条件が成立したか否かを判定する判定ステップと、所定再生条件が成立したときに、マーキング時点に基づいて、関連付け模擬走行データを出力インターフェースから再生出力させる走行再生制御を実行する走行再生制御ステップ(STEP38)と、を実行し、マーキング時点取得ステップでは、模擬走行制御の実行中における所定事象の発生タイミングが、第1マーキング時点として設定され、判定ステップでは、模擬走行制御の終了後、第2ユーザによる入力インターフェースの操作によって第1マーキング時点の選択操作が実行されたときに、所定再生条件が成立したと判定され、走行再生制御ステップでは、所定再生条件が成立したときに、第1マーキング時点を基準として時系列上の第1所定値分、過去にさかのぼった時点から走行再生制御が開始され、マーキング時点取得ステップでは、第2ユーザによる入力インターフェースの操作によって所定のマーキング動作が実行されたときに、マーキング動作の実行タイミングが、第2マーキング時点として設定され、判定ステップでは、模擬走行制御の終了後、第2ユーザによる入力インターフェースの操作によって第2マーキング時点の選択操作が実行されたときに、所定再生条件が成立したとさらに判定され、走行再生制御ステップでは、所定再生条件が成立したときに、第2マーキング時点を基準として時系列上の第1所定値よりも大きい第2所定値分、過去にさかのぼった時点から走行再生制御が開始されることを特徴とする。
本発明の一実施形態に係る運転教習装置の構成を示す正面図である。 運転教習装置の構成を示す側面図である。 ハンドル装置の構成を示す図である。 運転教習装置の電気的な構成を示すブロック図である。 模擬走行制御処理を示すフローチャートである。 各種データ記憶処理を示すフローチャートである。 走行再生制御処理を示すフローチャートである。 頭出し再生制御処理を示すフローチャートである。 走行再生制御処理中の再生映像の一例を示す図である。 走行再生制御処理中の俯瞰視状態での再生映像の表示例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る運転教習装置について説明する。図1及び図2に示すように、本実施形態の運転教習装置1は、模擬車両2を用いて、運転教習を実行するものであり、模擬車両2に加えて、表示音響装置10、指導用装置20及びコントローラ30などを備えている。
この模擬車両2は、警察官である受講者M1(第1ユーザ)が跨がって運転する二輪車タイプのものであり、より具体的には、いわゆる「白バイ」と呼ばれるパトロール用の緊急車両タイプのものである。
模擬車両2は、図3に示すように、ハンドル3を備えており、このハンドル3には、クラッチレバー3a、サイドビュースイッチ3b、前照灯上下切換スイッチ3c、方向指示スイッチ3d、ホーンスイッチ3e、スタータスイッチ3f、エンジン停止スイッチ3g、前輪ブレーキレバー3h、スロットルグリップ3i及びサイレンスイッチ(図示せず)などが設けられている。なお、本実施形態では、ハンドル3、レバー3a,3h及びスイッチ3d~3gが操作部に相当する。
このクラッチレバー3aは、クラッチ操作を実行するためのものであり、サイドビュースイッチ3bは、表示音響装置10の後述するメインモニタ11内へのサイドビュー(サイドミラーの映像)の表示/非表示を切り換えるものである。
さらに、前照灯上下切換スイッチ3cは、前照灯のハイビーム/ロービームを切り換えるものであり、方向指示スイッチ3dは、左右の方向指示器の点滅/停止を切り換えるものである。一方、ホーンスイッチ3eは、押下して警告音を発生するためのものであり、スタータスイッチ3f及びエンジン停止スイッチ3gはそれぞれ、エンジンの始動用及び停止用のものである。
また、前輪ブレーキレバー3hは、前輪ブレーキ操作を実行するためのものであり、スロットルグリップ3iは、回動させることよってエンジン回転数を上昇させるためのものである。さらに、サイレンスイッチは、緊急時にサイレン音などを発生するためのものである。
これらに加えて、模擬車両2には、後輪ブレーキレバー及び変速レバー(いずれも図示せず)が設けられている。後輪ブレーキレバーは、右足で後輪ブレーキ操作を実行するためのものであり、変速レバーは、左足で変速動作を実行するためのものである。以上の各種スイッチ及び各種レバーの操作状態は、後述するセンサ装置5によって検出される。
また、受講者M1のヘルメットには、マイク装置4(発声データ取得部)が設けられている。このマイク装置4は、無線通信装置を内蔵しており、受講者M1の音声をデータとして含む音声データ信号をコントローラ30に送信する。コントローラ30は、後述する模擬走行制御処理の実行中において、この音声データ信号をスピーカ12から出力するとともに、記憶装置31内に記憶する。
また、表示音響装置10は、メインモニタ11及び左右のスピーカ12,12を備えており、これらのメインモニタ11及び左右のスピーカ12,12は、図4に示すように、コントローラ30に電気的に接続されている。
この表示音響装置10では、運転教習中、後述するコントローラ30からの映像信号によって、模擬走行環境下での教習用映像がメインモニタ11に表示され、コントローラ30からの音響信号によって、運転教習用の走行音などが左右のスピーカ12,12から出力される。
また、前述した指導用装置20は、操作モニタ21、キーボード22及びマウス23を備えており、図4に示すように、これらの構成要素21~23はいずれもコントローラ30に電気的に接続されている。
操作モニタ21は、指導者M2(第2ユーザ)が運転教習時に参照するものであり、テーブル24上に載置されているとともに、後述するように、運転教習中、コントローラ30から映像信号が供給されることで、メインモニタ11と同じ映像を表示できるように構成されている。なお、本実施形態では、メインモニタ11、スピーカ12及び操作モニタ21が出力インターフェースに相当する。
さらに、キーボード22及びマウス23も、テーブル24上に載置されており、指導者M2は、これらのキーボード22及びマウス23を介して、模擬走行制御処理及び走行再生制御処理の開始/終了動作や、後述する各種の操作を実行する。なお、本実施形態では、キーボード22及びマウス23が入力インターフェースに相当する。また、以下の説明では、キーボード22及びマウス23が指導者M2によって操作されたことを、適宜、「指導者M2の入力操作」という。
一方、コントローラ30は、表示音響装置10に内蔵されており(図2参照)、このコントローラ30によって、運転教習中、後述するように、模擬走行制御処理及び走行再生制御処理が実行される。なお、本実施形態では、コントローラ30が、模擬走行環境データ記憶部、模擬走行制御部、マーキング時点設定部、関連付け模擬走行データ記憶部、判定部及び走行再生制御部に相当する。
このコントローラ30には、前述した構成要素11,12,21~23に加えて、センサ装置5及びアクチュエータ装置6が電気的に接続されている。
センサ装置5(操作状態取得部)は、各種のセンサで構成されており、前述した各種スイッチ及び各種レバーの操作状態と、ハンドル3の操舵角とを表す操作状態データを検出して、それらを表す検出信号をコントローラ30に出力する。
また、アクチュエータ装置6は、複数のアクチュエータで構成されている。コントローラ30は、後述する模擬走行制御処理の実行中、アクチュエータ装置6の動作状態を制御する。それにより、模擬走行制御処理の実行中、受講者M1が前後方向、上下方向及び左右方向の加減速度などを感じるように、模擬車両2の挙動が制御される。
一方、コントローラ30は、記憶装置31、データベース32及び演算処理装置33を備えている。この記憶装置31は、例えば、RAM及びE2PROMなどで構成されており、前述したセンサ装置5からの検出信号が表す操作状態データ、及び後述する模擬走行制御処理における摸擬走行データの算出結果などを記憶する。
また、データベース32は、例えば、ROMなどで構成されており、その内部には、運転教習用の各種コース、各種走行条件及び各種環境条件などを含む模擬走行環境データ(映像データ及び音響データ)が記憶されている。
この模擬走行環境データは、警察官である受講者M1が白バイタイプの模擬車両2を運転しながら、パトロール走行を行うときの教習用データである関係上、交通環境シーンとして、歩行者の車道への飛出し及び交差点での事故発生などの所定危険事象の発生シーンが含まれている。これに加えて、模擬走行環境データでは、上記の所定危険事象の発生タイミングが、後述する第1頭出し再生制御処理での第1マーキング時点として予め設定されている。
さらに、演算処理装置33は、例えば、CPUなどで構成されており、運転教習時には、指導者M2のキーボード22及びマウス23の操作状態と、センサ装置5からの検出信号などに応じて、以下に述べるように、模擬走行制御処理などを実行する。
次に、図5を参照しながら、模擬走行制御処理について説明する。この模擬走行制御処理は、模擬車両2を用いて、受講者M1による模擬走行状態を制御するものであり、コントローラ30によって所定の制御周期で実行される。この模擬走行制御処理の場合、受講者M1が警察官である関係上、白バイによるパトロール走行が模擬走行として実行される。
まず、データリセット処理を実行する(図5/STEP1)。このデータリセット処理は、記憶装置31内に記憶されている演算結果や後述するフラグなどの各種のデータをリセットするものであり、模擬走行制御処理の1回目の制御タイミングにおいてのみ実行され、それ以降の制御タイミングではスキップされる。
次に、模擬走行フラグF_RUNが「1」であるか否かを判定する(図5/STEP2)。この判定が否定で(図5/STEP2…NO)、F_RUN=0であるときには、制御開始条件が成立したか否かを判定する(図5/STEP3)。
この場合、指導者M2の入力操作によって、模擬走行制御処理の開始操作が実行されたときに、制御開始条件が成立したと判定され、それ以外のときには制御開始条件が不成立であると判定される。
この判定が否定で(図5/STEP3…NO)、制御開始条件が不成立であるときには、そのまま本処理を終了する。一方、この判定が肯定で(図5/STEP3…YES)、制御開始条件が成立しているときには、それを表すために、模擬走行フラグF_RUNを「1」に設定する(図5/STEP4)。
以上のように模擬走行フラグF_RUNが「1」に設定されたとき、又は、前述した判定が肯定で(図2/STEP2…YES)、前回以前の制御タイミングにおいて模擬走行フラグF_RUNが「1」に設定されていたときには、次に、摸擬走行データ算出処理を実行する(図5/STEP5)。
この摸擬走行データ算出処理では、記憶装置31内の模擬走行環境データ及びセンサ装置5の検出信号に応じて、模擬車両2の走行状態及び交通環境を表す摸擬走行データが算出される。
次いで、映像制御処理を実行する(図5/STEP6)。この映像制御処理では、上記の走行データの算出結果に対応する映像信号が、メインモニタ11及び操作モニタ21に供給される。それにより、模擬車両2の走行状態及び交通環境に対応する映像が2つのモニタ11,21に表示される。具体的には、例えば、図9に示すような映像がモニタ11,21に表示される。
次に、音響制御処理を実行する(図5/STEP7)。この音響制御処理では、前述した走行データの算出結果に対応する音響信号がスピーカ12に供給される。それにより、例えば、模擬車両2の走行音、エンジン音及びブレーキ音などがスピーカ12から出力される。また、例えば、模擬車両2が緊急走行状態となり、受講者M1によってサイレンスイッチがオンされたときには、サイレン音がスピーカ12から出力される。
これに加えて、受講者M1が発声することで、その音声データがマイク装置4を介してコントローラ30に送信されたときには、この音声データがスピーカ12に供給される。それにより、例えば、受講者M1が他車両又は交通参加者に対する警告や指示などを発声したときには、それがスピーカ12から出力される。
次いで、車両制御処理を実行する(図5/STEP8)。この車両制御では、前述した摸擬走行データに対応する駆動信号がアクチュエータ装置6に供給される。それにより、例えば、受講者M1がスロットルグリップを開ける方向に回したときには、加速感が得られるように、模擬車両2の挙動が制御され、受講者M1がブレーキ操作を実行したときには、減速感が得られるように、模擬車両2の挙動が制御される。
次に、各種データ記憶処理を実行する(図5/STEP9)。この各種データ記憶処理は、前述した摸擬走行データなどを記憶するものであり、具体的には、図6に示すように実行される。
同図に示すように、まず、前述した摸擬走行データを記憶装置31内に記憶する(図6/STEP20)。次いで、マーキング操作が実行されたか否かを判定する(図6/STEP21)。
この場合、指導者M2の入力操作によって、所定のマーキング操作が実行されたときに、マーキング操作が実行されたと判定され、それ以外のときには、マーキング操作が実行されていないと判定される。この判定が否定で(図6/STEP21…NO)、マーキング操作が実行されていないときには、そのまま本処理を終了する。
一方、この判定が肯定で(図6/STEP21…YES)、マーキング操作が実行されたときには、このマーキング操作が実行されたタイミングを、摸擬走行データ中の第2マーキング時点として記憶装置31内に記憶する(図6/STEP22)。その後、本処理を終了する。
この場合、前述したように、模擬走行環境データには、所定危険事象の発生タイミングが第1マーキング時点として予め設定されているので、摸擬走行データは、模擬走行環境データ(音響データ及び映像データ)に対して、受講者M1の音声データ、第1マーキング時点及び第2マーキング時点を関連付けしたデータ(関連付け模擬走行データ)として、記憶装置31内に記憶される。
図5に戻り、各種データ記憶処理を以上のように実行した後、制御終了条件が成立したか否かを判定する(図5/STEP10)。この場合、指導者M2の入力操作によって、模擬走行制御処理の終了操作が実行されたときに、制御終了条件が成立したと判定され、それ以外のときには制御終了条件が不成立であると判定される。
この判定が否定で(図5/STEP10…NO)、制御終了条件が不成立であるときには、そのまま本処理を終了する。
一方、この判定が肯定で(図5/STEP10…YES)、制御終了条件が成立したときには、それを表すために前述した模擬走行フラグF_RUNを「0」に設定するとともに、模擬走行制御を実行済みであることを表すために、模擬走行実行済みフラグF_FINISHを「1」に設定する(図5/STEP11)。その後、本処理を終了する。
次に、図7を参照しながら、走行再生制御処理について説明する。この走行再生制御処理は、上記のように模擬走行制御処理を実行した後、記憶装置31内に記憶された摸擬走行データを再生するものであり、コントローラ30によって所定の制御周期で実行される。
同図に示すように、まず、前述した模擬走行実行済みフラグF_FINISHが「1」であるか否かを判定する(図7/STEP30)。この判定が否定で(図7/STEP30…NO)、前述した模擬走行制御処理を実行済みでないときには、そのまま本処理を終了する。
一方、この判定が肯定で(図7/STEP30…YES)、模擬走行制御を実行済みであるときには、頭出し再生フラグF_CUEPLAYが「1」であるか否かを判定する(図7/STEP31)。
この判定が否定で(図7/STEP31…NO)、F_CUEPLAY=0であるときには、頭出し再生条件が成立しているか否かを判定する(図7/STEP32)。この場合、指導者M2の入力操作によって、前述した第1マーキング時点又は第2マーキング時点の選択操作が実行されたときに、頭出し再生条件が成立したと判定され、それ以外のときには、頭出し再生条件が不成立であると判定される。
この判定が否定で(図7/STEP32…NO)、頭出し再生条件が不成立であるときには、通常再生フラグF_PLAYが「1」であるか否かを判定する(図7/STEP33)。
この判定が否定で(図7/STEP33…NO)、F_PLAY=0であるときには、通常再生条件が成立しているか否かを判定する(図7/STEP34)。この場合、指導者M2の入力操作によって、所定の通常再生操作が実行されたときには、通常再生条件が成立したと判定され、それ以外のときには、通常再生条件が不成立であると判定される。
この判定が否定で(図7/STEP34…NO)、通常再生条件が不成立であるときには、そのまま本処理を終了する。一方、この判定が肯定で(図7/STEP34…YES)、通常再生条件が成立しているときには、通常再生制御処理を実行すべきであると判定して、それを表すために、通常再生フラグF_PLAYを「1」に設定する(図7/STEP35)。
このように通常再生フラグF_PLAYを「1」に設定したとき、又は、前述した判定が肯定で(図7/STEP33…YES)、F_PLAY=1であるときには、次に、通常再生制御処理を実行する(STEP36)。
この通常再生制御処理では、摸擬走行データ中の映像データがモニタ11,21に再生表示されるとともに、摸擬走行データ中の音響データ及び音声データがスピーカ12から再生出力される。この場合、摸擬走行データ中の映像データとしては、図9に示す受講者M1から前方を見た状態の映像データと、図10に示す俯瞰状態の映像データとが指導者M2の入力操作によって切り換えられて、モニタ11,21に再生表示される。
また、この通常再生制御処理の実行中、指導者M2の入力操作によって、所定の一時停止操作が実行されたときには、モニタ11,21の再生表示及びスピーカ12の再生出力が一時停止される。以上の点は、後述する第1頭出し再生制御処理及び第2頭出し再生制御処理においても同様である。
一方、前述した判定が肯定で(図7/STEP32…YES)、頭出し再生条件が成立しているとき、すなわち指導者M2によって前述した第1マーキング時点又は第2マーキング時点の選択操作が実行されたときには、頭出し再生制御処理を実行すべきであると判定して、それを表すために、頭出し再生フラグF_CUEPLAYを「1」に設定する(図7/STEP37)。
このように頭出し再生フラグF_CUEPLAYを「1」に設定したとき、又は、前述した判定が肯定で(図7/STEP31…YES)、F_CUEPLAY=1であるときには、次に、頭出し再生制御処理を実行する(STEP38)。
この頭出し再生制御処理は、具体的には、図8に示すように実行される。同図に示すように、まず、第2頭出し再生フラグF_CUEPLAY2が「1」であるか否かを判定する(図8/STEP50)。
この判定が否定で(図8/STEP50……NO)、F_CUEPLAY2=0であるときには、第2頭出し再生条件が成立しているか否かを判定する(図8/STEP51)。この場合、指導者M2の入力操作によって、前述した第2マーキング時点の選択操作が実行されたときには、第2頭出し再生条件が成立していると判定され、それ以外のときには、第2頭出し再生条件が不成立であると判定される。
この判定が否定で(図8/STEP51…NO)、第2頭出し再生条件が不成立であるときには、第1頭出し再生制御処理を実行する(図8/STEP52)。
この第1頭出し再生制御処理では、第1マーキング時点よりも第1所定値T1分、過去にさかのぼったタイミングから、摸擬走行データ中の映像データがモニタ11,21に再生表示されると同時に、摸擬走行データ中の音響データ及び音声データがスピーカ12から再生出力される。第1所定値T1は、所定時間(例えば数秒)に設定されている。
この第1頭出し再生制御処理では、例えば、図10又は図9に示す画像が再生表示される。また、図10に「×」で示す点P1が第1マーキング時点に相当する。以上のように、第1頭出し再生制御処理を実行した後、本処理を終了する。
一方、上述した判定が肯定で(図8/STEP51…YES)、指導者M2の入力操作によって、前述した第2マーキング時点の選択操作が実行されたときには、第2頭出し再生制御処理を実行すべきであると判定して、それを表すために、第2頭出し再生フラグF_CUEPLAY2を「1」に設定する(図8/STEP53)。
次いで、第2頭出し再生制御処理を実行する(図8/STEP54)。この第2頭出し再生制御処理では、第2マーキング時点よりも第2所定値T2分、過去にさかのぼったタイミングから、摸擬走行データ中の映像データがモニタ11,21に再生表示されるとともに、摸擬走行データ中の音響データ及び音声データがスピーカ12から再生出力される。この第2所定値T2は、前述した第1所定値T1よりも大きい所定時間(例えば数秒)に設定されており、その理由については後述する。
この第2頭出し再生制御処理では、例えば、図10又は図9に示す画像が再生表示され。また、図10に「◇」で示す点P2が第2マーキング時点に相当する。以上のように、第2頭出し再生制御処理を実行した後、本処理を終了する。
一方、前述した判定が肯定で(図8/STEP50…YES)、F_CUEPLAY2=1であるときには、第1頭出し再生条件が成立しているか否かを判定する(図8/STEP55)。この場合、指導者M2の入力操作によって、前述した第1マーキング時点の選択操作が実行されたときには、第1頭出し再生条件が成立していると判定され、それ以外のときには、第1頭出し再生条件が不成立であると判定される。
この判定が肯定で(図8/STEP55…YES)、第1頭出し再生条件が成立しているときには、第1頭出し再生制御処理を実行すべきであると判定して、それを表すために、第2頭出し再生フラグF_CUEPLAY2を「0」に設定する(図8/STEP56)。
次いで、前述したように、第1頭出し再生制御処理を実行して(図8/STEP52)、本処理を終了する。
一方、上述した判定が否定で(図8/STEP55…NO)、第1頭出し再生条件が不成立であるときには、前述したように、第2頭出し再生制御処理を実行して(図8/STEP54)、本処理を終了する。
図7に戻り、頭出し再生制御処理を以上のように実行した後、又は、通常再生制御処理を前述したように実行した後、制御終了条件が成立したか否かを判定する(図7/STEP39)。この場合、指導者M2の入力操作によって、走行再生制御処理の終了操作が実行されたときに、制御終了条件が成立したと判定され、それ以外のときには制御終了条件が不成立であると判定される。
この判定が否定で(図7/STEP39…NO)、制御終了条件が不成立であるときには、そのまま本処理を終了する。
一方、この判定が肯定で(図7/STEP39…YES)、制御終了条件が成立したときには、フラグリセット処理を実行する(図7/STEP40)。このフラグリセット処理では、前述した各種のフラグF_PLAY,F_CUEPLAY,F_CUEPLAY2がいずれも「0」にリセットされる。以上のように、フラグリセット処理を実行した後、本処理を終了する。
次に、前述した第2所定値T2が第1所定値T1よりも大きい所定時間に設定されている理由について説明する。模擬走行制御処理の実行中、例えば、図9に示すような先行車両40が前方に存在する模擬走行環境下で、この先行車両40がフラフラと蛇行するような危険運転を実行している場面が発生することがある。
このような場面では、受講者M1は、「前の車両、左側によって停止しなさい」などの停止指示を発声したり、サイレンスイッチ操作によりサイレン音を発生したりすることが要求される。その際、指導者M2が受講者M1の停止指示の発声タイミング又はサイレン音の発生タイミングが遅いと感じたり、間に合っていないと感じたりしたタイミングで、前述したマーキング動作が指導者M2によって実行され、第2マーキング時点が設定される。
そして、走行再生制御処理を実行する際、この第2マーキング時点から、第2所定値T2分、過去にさかのぼった時点から、第2頭出し再生制御処理が実行されるので、指導者M2は、上記のような、受講者M1に対する指導が必要と感じた事象を受講者M1と一緒に参照しながら、受講者M1に教習することになる。
この場合、前述した第1マーキング時点は、予め設定された所定危険事象の発生タイミングであるのに対して、第2マーキング時点は、上記のように指導者M2の操作によって設定されるタイミングである関係上、摸擬走行データを再生する際には、第2マーキング時点から過去にさかのぼる時間を大きく設定しないと、指導者M2が受講者M1の指導が必要と感じたシーンが再生されないおそれがある。以上の理由により、第2マーキング時点から過去にさかのぼる時間である第2所定値T2は、第1マーキング時点から過去にさかのぼる時間である第1所定値T1よりも大きい値に設定されている。
以上のように、本実施形態の運転教習装置1によれば、模擬走行制御処理が実行される。この模擬走行制御処理では、受講者M1による模擬車両2のハンドル3、各種スイッチ及び各種レバーの操作運転状態に応じて、記憶装置31内の模擬走行環境データが、モニタ11,21に表示されると同時に、スピーカ12から出力される。そして、この模擬走行制御処理の実行中、受講者M1の発声状態を表す発声データがマイク装置4を介して取得され、指導者M2の入力操作によって所定のマーキング動作が実行されたときに、その実行タイミングが第2マーキング時点として設定される。さらに、模擬走行制御処理の実行中、受講者M1の発声データ、音響データ、第1マーキング時点及び第2マーキング時点が模擬走行環境データに対して関連付けされ、関連付け模擬走行データとして記憶装置31内に記憶される。
そして、模擬走行制御処理の終了後、走行再生制御処理が実行される。このように模擬走行制御処理を実行した後、その終了直後において走行再生制御処理を開始することができるので、受講者M1は、受講者自身の運転技能に加えて、運転中の受講者自身の発声状態を迅速かつ的確に認識することができる。さらに、受講者M1に加えて、指導者M2及びそれ以外のユーザにおいても、受講者M1の模擬車両2の運転中における問題点を迅速かつ具体的に把握できることで、教習効果を高めることができる。
また、走行再生制御処理では、指導者M2の入力操作によって、第1マーキング時点が選択されたときには、第1頭出し再生制御処理が実行される。この第1頭出し再生制御処理では、第1マーキング時点から第1所定値T1分、過去にさかのぼった時点から、摸擬走行データの再生が開始される。それにより、指導者M2は、所定危険事象が発生したときの受講者M1の運転状態を受講者M1と一緒に参照しながら、運転教習を実行することができる。それにより、教習効果を高めることができる。
さらに、走行再生制御処理では、指導者M2の入力操作によって、第2マーキング時点が選択されたときには、第2頭出し再生制御処理が実行される。この第2頭出し再生制御処理では、第2マーキング時点から第2所定値T2分、過去にさかのぼった時点から、摸擬走行データの再生が開始される。この場合、前述した理由により、第2所定値T2は、第1所定値T1よりも大きい値に設定されているので、指導者M2の操作によって設定された第2マーキング時点から過去にさかのぼる時間を大きくできることで、指導者M2は、受講者M1に対する指導が必要と感じた事象を受講者M1と一緒に参照しながら、受講者M1に教習することができる。それにより、教習効果を高めることができる。
なお、実施形態は、出力インターフェースとして、メインモニタ11、スピーカ12及び操作モニタ21を用いた例であるが、本発明の出力インターフェースはこれらに限らず、模擬走行環境データを出力可能であるとともに、関連付け模擬走行データを再生出力可能なものであればよい。例えば、関連付け模擬走行データのうちの映像データを出力する出力インターフェースとして、1つのモニタや、1つのタッチパネル式のモニタを用いてもよく、3Dホログラム装置や、ヘッドマウント式のVR装置を用いてもよい。
また、実施形態は、走行再生制御処理中の音響データを、スピーカ12から出力した例であるが、スピーカ12に代えて、受講者M1が装着したヘルメットにヘッドセットを取り付け、ヘッドセットのヘルメットに内蔵された内蔵スピーカから、音響データを出力するように構成してもよい。さらに、受講者M1が装着したヘッドフォンから音響データを出力するように構成してもよい。
さらに、実施形態は、入力インターフェースとして、キーボード22及びマウス23を用いた例であるが、本発明の入力インターフェースはこれらに限らず、第2ユーザによる操作によって第2マーキング時点の選択操作を実行できるものであればよい。例えば、入力インターフェースとして、レーザポインタなどの光学式ポインティングデバイスや、タッチパネルやタッチペンなどの接触式のデバイスを用いてもよい。さらに、入力インターフェースとして、音声を選択操作に変換できる非接触式のデバイスを用いてもよい。
一方、実施形態は、走行再生制御処理の実行中、指導者M2の入力操作により第1マーキング時点又は第2マーキング時点が選択されたときに、第1頭出し再生条件又は第2頭出し再生条件(所定再生条件)が成立したと判定して、第1頭出し再生制御処理又は第2頭出し再生制御処理を実行するように構成した例であるが、以下のように構成してもよい。
例えば、AI(人工知能)により、走行再生制御処理の実行中における指導者M2の第1マーキング時点又は第2マーキング時点の選択状態を機械学習し、その学習結果に基づき、第1頭出し再生制御処理又は第2頭出し再生制御処理を自動的に実行するように構成してもよい。この場合、例えば、学習結果において、第1マーキング時点及び第2マーキング時点のいずれかの時点の選択頻度が最も高いときに、所定再生条件が成立したと判定すればよい。
また、実施形態は、模擬走行制御処理の実行中、音響データを記憶装置31内に記憶し、走行再生制御処理の実行中、音響データを映像データ及び音声データと一緒に再生出力するように構成した例であるが、例えば、以下のように構成してもよい。すなわち、模擬走行制御処理の実行中、音響データを記憶装置31内に記憶するのを省略し、走行再生制御処理の実行中、映像データ及び音声データを再生出力するように構成してもよい。
さらに、実施形態は、受講者M1を第1ユーザとし、指導者M2を第2ユーザとした例であるが、同一人物を第1ユーザ及び第2ユーザとしてもよい。
一方、実施形態は、模擬車両として、白バイタイプの2輪車両を用いた例であるが、本発明の模擬車両は、これに限らず、ユーザによって模擬運転されるものであればよい。例えば、模擬車両として、パトカー、救急車及び消防車などの、マイク広報を実施する各種車両を用いてもよい。その場合には、マイク広報が適切に実行されたか否かを確認することができ、商品性を向上させることができる。
M1 受講者(第1ユーザ)
M2 指導者(第2ユーザ)
1 運転教習装置
2 模擬車両
3 ハンドル(操作部)
3a,3h レバー(操作部)
3d~3g スイッチ(操作部)
4 マイク装置(発声データ取得部)
5 センサ装置(操作状態取得部)
11 メインモニタ(出力インターフェース)
12 スピーカ(出力インターフェース)
21 操作モニタ(出力インターフェース)
22 キーボード(入力インターフェース)
23 マウス(入力インターフェース)
30 コントローラ(模擬走行環境データ記憶部、模擬走行制御処理部、マーキング時 点設定部、関連付け模擬走行データ記憶部、判定部、走行再生制御処理部)
T1 第1所定値
T2 第2所定値

Claims (4)

  1. 第1ユーザによって模擬車両が模擬走行環境下で運転される運転教習装置において、
    出力インターフェースと、
    前記模擬車両を運転するために前記第1ユーザによって操作される操作部と、
    前記第1ユーザによる当該操作部の操作状態を取得する操作状態取得部と、
    前記模擬走行環境を少なくとも映像化した模擬走行環境データを記憶する模擬走行環境データ記憶部と、
    前記第1ユーザによる前記操作部の前記操作状態に応じて、当該模擬走行環境データ記憶部に記憶された前記模擬走行環境データを前記出力インターフェースに出力させる模擬走行制御を実行する模擬走行制御部と、
    当該模擬走行制御の実行中、前記第1ユーザの発声状態を表す発声データを取得する発声データ取得部と、
    前記模擬走行制御の実行中、前記模擬走行環境データの時系列上の所定タイミングを、マーキング時点として設定するマーキング時点設定部と、
    前記模擬走行制御の実行中、前記第1ユーザの前記発声データ及び前記マーキング時点を前記模擬走行環境データに対して少なくとも関連付けしたデータを、関連付け模擬走行データとして記憶する関連付け模擬走行データ記憶部と、
    前記模擬走行制御の終了後、所定再生条件が成立したか否かを判定する判定部と、
    当該所定再生条件が成立したときに、前記マーキング時点に基づいて、前記関連付け模擬走行データを前記出力インターフェースに再生出力させる走行再生制御を実行する走行再生制御部と、
    入力インターフェースと、
    を備え、
    前記マーキング時点設定部は、前記模擬走行制御の実行中における所定事象の発生タイミングを、第1マーキング時点として設定し、
    前記判定部は、前記模擬走行制御の終了後、第2ユーザによる前記入力インターフェースの操作によって前記第1マーキング時点の選択操作が実行されたときに、前記所定再生条件が成立したと判定し、
    前記走行再生制御部は、前記所定再生条件が成立したときに、前記第1マーキング時点を基準として時系列上の第1所定値分、過去にさかのぼった時点から前記走行再生制御を開始するように構成されており、
    前記マーキング時点設定部は、前記第2ユーザによる前記入力インターフェースの操作によって所定のマーキング動作が実行されたときに、当該マーキング動作の実行タイミングを、第2マーキング時点として設定し、
    前記判定部は、前記模擬走行制御の終了後、前記第2ユーザによる前記入力インターフェースの操作によって前記第2マーキング時点の選択操作が実行されたときに、前記所定再生条件が成立したとさらに判定し、
    前記走行再生制御部は、前記所定再生条件が成立したときに、前記第2マーキング時点を基準として時系列上の前記第1所定値よりも大きい第2所定値分、過去にさかのぼった時点から前記走行再生制御を開始するように構成されていることを特徴とする運転教習装置。
  2. 請求項1に記載の運転教習装置において、
    前記模擬車両は、2輪タイプの緊急車両であることを特徴とする運転教習装置。
  3. 請求項1に記載の運転教習装置において、
    前記模擬車両は、四輪車両を含む、マイク広報を実施する各種車両であることを特徴とする運転教習装置。
  4. 第1ユーザによって模擬車両が模擬走行環境下で運転される運転教習方法において、
    前記第1ユーザによる操作部の操作状態を取得する操作状態取得ステップと、
    前記模擬走行環境を少なくとも映像化した模擬走行環境データを記憶する模擬走行環境データ記憶ステップと、
    前記第1ユーザによる前記操作部の前記操作状態に応じて、前記模擬走行環境データを出力インターフェースに表示させる模擬走行制御を実行する模擬走行制御ステップと、
    当該模擬走行制御の実行中、前記第1ユーザの発声状態を表す発声データを取得する発声データ取得ステップと、
    前記模擬走行制御の実行中、前記模擬走行環境データ中の所定タイミングを、マーキング時点として取得するマーキング時点取得ステップと、
    前記模擬走行制御の実行中、前記発声データ及び前記マーキング時点を前記模擬走行環境データに対して関連付けしたデータを、関連付け模擬走行データとして記憶する関連付け模擬走行データ記憶ステップと、
    前記模擬走行制御の終了後、所定再生条件が成立したか否かを判定する判定ステップと、
    当該所定再生条件が成立したときに、前記マーキング時点に基づいて、前記関連付け模擬走行データを前記出力インターフェースから再生出力させる走行再生制御を実行する走行再生制御ステップと、
    を実行し、
    前記マーキング時点取得ステップでは、前記模擬走行制御の実行中における所定事象の発生タイミングが、第1マーキング時点として設定され、
    前記判定ステップでは、前記模擬走行制御の終了後、第2ユーザによる入力インターフェースの操作によって前記第1マーキング時点の選択操作が実行されたときに、前記所定再生条件が成立したと判定され、
    前記走行再生制御ステップでは、前記所定再生条件が成立したときに、前記第1マーキング時点を基準として時系列上の第1所定値分、過去にさかのぼった時点から前記走行再生制御が開始され、
    前記マーキング時点取得ステップでは、前記第2ユーザによる前記入力インターフェースの操作によって所定のマーキング動作が実行されたときに、当該マーキング動作の実行タイミングが、第2マーキング時点として設定され、
    前記判定ステップでは、前記模擬走行制御の終了後、前記第2ユーザによる前記入力インターフェースの操作によって前記第2マーキング時点の選択操作が実行されたときに、前記所定再生条件が成立したとさらに判定され、
    前記走行再生制御ステップでは、前記所定再生条件が成立したときに、前記第2マーキング時点を基準として時系列上の前記第1所定値よりも大きい第2所定値分、過去にさかのぼった時点から前記走行再生制御が開始されることを特徴とする運転教習方法。
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