JP2003263098A - 運転シミュレータを使用した運転教習システム - Google Patents

運転シミュレータを使用した運転教習システム

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JP2003263098A JP2002061923A JP2002061923A JP2003263098A JP 2003263098 A JP2003263098 A JP 2003263098A JP 2002061923 A JP2002061923 A JP 2002061923A JP 2002061923 A JP2002061923 A JP 2002061923A JP 2003263098 A JP2003263098 A JP 2003263098A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】運転シミュレータを使用した運転教習における
教習の効果を向上させる。 【解決手段】本発明は、運転シミュレータを使用した運
転教習システムであって、所定の標準教習プログラムに
おいて教習者が行った運転操作に応じた操作機器の情報
を取得する運転操作情報取得手段と、前記情報と所定の
基準値との比較によって教習者の苦手とする運転操作を
判定する運転操作判定手段と、判定された運転操作が必
要となる場面の画像を多く含む専用教習プログラムを作
成する教習プログラム作成手段と、作成した専用教習プ
ログラムの画像をスクリーンに映写する画像制御油断
と、を備える。上記構成によると、初めに標準教習プロ
グラムにて教習を行って教習者の苦手な運転操作を判定
した後、その運転操作が必要となる場面を多く含む専用
教習プログラムを自動的に作成して再度教習を行うの
で、教習の効果が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運転シミュレータ
を使用した運転教習システムに関し、より具体的には、
教習者の運転技術を評価し、運転技術に適した教習プロ
グラムを作成する運転教習システムに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車運転教習所や運転免許試験場で
は、安全運転教育の一環として、実車の代わりに運転シ
ミュレータを使用して教習者に運転技術や危険予測方法
などを教習したり、運転傾向を評価したりすることが行
われている。
【0003】図1は、このような運転シミュレータの一
例を示す。運転シミュレータ10は、乗車部12と、乗
車部12の前方に備えられ教習用のシミュレーション画
像が映写されるスクリーン14と、乗車部全体を支える
6軸のサーボシリンダー16とを備えており、乗車部1
2には、実際の車両と同様にハンドル、シフトレバー、
アクセルペダル、ブレーキペダル、方向指示器等の操作
機器が備えられている。
【0004】教習者が乗車部12に乗り込み運転教習が
開始されると、スクリーン14には実際の車両から見た
周囲の景色や交通状況をシミュレートした合成画像が映
写される。教習者が前方のスクリーン14を見ながら交
通状況に合わせて操作機器を操作すると、これに応答し
て6軸のサーボシリンダー16が作動し、加速、コーナ
リング、ブレーキング等を模擬した運動を乗車部12に
与える。教習が終了すると、教習者の運転操作の評価結
果が通知されるので、教習者は自己の運転の技術や傾向
を知ることができる。
【0005】しかし、従来の運転シミュレータは、予め
準備されている仮想の交通状況の教習プログラムを実行
するので、実際の交通状況でも同様の運転傾向が出ると
は限らない。また、教習プログラムの数は限られている
ので、回数を重ねるに従って教習の効果が低下してしま
う。
【0006】特開2000−47569号公報は、カー
ブに対する進入速度、先行車両との車間距離、ブレーキ
ペダルの踏力等の実車によるドライバの運転操作に起因
した各種の車両の動作を示すデータを取得し、そのデー
タと基準となるデータとを比較することによりドライバ
の運転傾向を判定する装置を開示している。この発明で
は、実車における普段の運転から各種データを取得する
ので、現実に近い運転傾向を得ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記発
明は、実際の交通状況の中で実車を運転することから、
教習中であり運転免許を未だ取得していない者や、運転
に不安のあるペーパードライバ等の運転傾向を判定する
には安全上適さない。また、実際の交通状況ではその時
々によって必要となる運転操作の種類(右左折、車線変
更など)が変わるので、教習者が自分の苦手とする運転
操作を練習したい場合でも、その運転操作が必要となる
場面になかなか遭遇しないことがある。
【0008】従って、本発明は、運転シミュレータにお
ける教習者の運転操作情報から該教習者の運転技術を評
価して、苦手とする運転操作を判定し、判定した運転操
作が必要となる場面を多く含む教習プログラムを作成し
て教習を行うことによって、運転技術の向上を図りかつ
適切な運転傾向を判定できる運転教習システムを提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、運転教習用の
プログラムの画像が映写されるスクリーンと、前記画像
に応じて教習者が運転操作を行うための操作機器とを備
える運転シミュレータを使用して運転教習を行う運転教
習システムであって、所定の標準教習プログラムにおい
て教習者が行った運転操作に応じた操作機器の情報を取
得する運転操作情報取得手段と、前記情報と所定の基準
値との比較によって教習者の苦手とする運転操作を判定
する運転操作判定手段と、判定された運転操作が必要と
なる場面の画像を多く含む専用教習プログラムを作成す
る教習プログラム作成手段と、作成した専用教習プログ
ラムの画像をスクリーンに映写する画像制御手段と、を
備える。
【0010】上記構成によると、初めに標準教習プログ
ラムにて教習を行って教習者の苦手な運転操作を判定し
た後、その運転操作が必要となる場面を多く含む専用教
習プログラムを自動的に作成して再度教習を行うので、
教習の効果が増大する。ここでいう運転操作には、運転
シミュレータに備えられたハンドル、シフトレバー、ア
クセルペダル、ブレーキペダル、方向指示器等の操作機
器を用いて行われるブレーキ、右左折、車線変更、制限
速度の遵守、車間距離の維持、坂道発進等が含まれる。
【0011】所定の標準教習プログラムは常に同一のも
のを用いても良いが、教習者の入力する個人属性情報に
基づいて複数の標準教習プログラムの中から1つ選択す
るのが更に好ましい。
【0012】運転操作判定手段は、前記標準教習プログ
ラム中の交通状況に応じた複数のチェックポイントにお
いて、それぞれ設定された運転操作項目毎に教習者の苦
手な運転操作を判定する。ここでいうチェックポイント
とは、教習者により何らかの運転操作が必要となる場面
であり、例えば交差点、横断歩道、一時停止箇所、追い
越し箇所、カーブ等が含まれる。そしてこれらチェック
ポイントの運転操作項目にはそれぞれ最適な運転操作に
対応する基準値が設定されている。運転操作判定手段
は、この基準値と教習者の運転操作とを比較して各運転
操作項目に点数をつけることによって、教習者の苦手な
運転操作を判定する。
【0013】教習プログラム作成手段は、種々の交通状
況の場面の合成画像を多数格納している教習プログラム
データベースから、苦手と判定された運転操作に対応す
る場面を組み合わせて専用教習プログラムを作成する。
または、各運転操作が必要となる場面の頻度をパラメー
タとして持つ基本プログラムにおいて、苦手と判定され
た運転操作に対応するパラメータを増加させることによ
って専用プログラムを作成する構成としても良い。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態を
図面を参照して説明する。
【0015】図2は、本発明による運転教習システムの
全体構成を示すブロック図である。運転シミュレータ2
0は例えば図1に示したような装置であり、教習者が乗
り込む乗車部と、教習プログラムに従った合成画像が映
写されるスクリーンと、教習者に仮想の運転感覚を与え
るためのサーボ機構とを備えており、また乗車部には実
際の車両と同様にハンドル、シフトレバー、アクセルペ
ダル、ブレーキペダル、方向指示器等の操作機器が備え
られている。運転シミュレータ20は、サーボ機構を備
えないものでもよく、また、乗車部は四輪車に限らず二
輪車を模したものでも良い。
【0016】スクリーンには、種々の交通状況をシミュ
レートした教習プログラムによる画像が映写される。映
写される交通状況(例えば、交差点における右左折、車
線変更、追い越し、踏切での一時停止、坂道発進)に従
って、またはスクリーンに表示される指示に従って、教
習者がハンドルやブレーキペダル、方向指示器等の操作
機器を操作すると、各操作機器に取りつけられたセンサ
を通じてハンドルの舵角やブレーキペダルの踏み込み等
の操作情報が運転操作情報取得部22によって取得され
る。操作情報はサーボ制御部34に送られ、教習者によ
る運転操作を運転シミュレータ20の車室部の動きに反
映させるようにサーボ機構を制御し、教習者に仮想の運
転感覚を与える。操作情報は同時に画像制御部32にも
送られ、映写される画像に教習者による運転操作をリア
ルタイムで反映させるようにする。
【0017】操作情報はさらに運転操作判定部24に送
られる。運転操作判定部24は、教習者による操作情報
と、現在実行されている教習プログラムについて設定さ
れている基準値とを比較する。そして、所定の点数表を
参照して教習者による操作に点数をつけることによっ
て、教習者の苦手とする運転操作を判定する。
【0018】教習プログラム作成部30は、種々の交通
状況の場面の合成画像を多数格納している教習プログラ
ムデータベース38から、適宜必要な場面を組み合わせ
て、判定された運転操作が必要となる場面を多く含む専
用教習プログラムを作成する。このとき、教習者の個人
情報を格納している個人情報データベース40を参照し
て、教習者の個人属性や教習の回数等を考慮することも
できる。教習プログラム作成部30は、専用教習プログ
ラムに対応する基準値も設定する。
【0019】画像制御部32は、教習プログラム作成部
30の作成した専用教習プログラムの画像を運転シミュ
レータ20のスクリーンに映写する。このとき、教習プ
ログラム作成部30は、映写する画像と同期させて基準
値を運転操作判定部24に送り、これによって運転操作
判定部24は教習者の運転操作を評価することができ
る。そして、この評価結果に基づいて、運転操作判定部
24は、教習者の運転評価シートを図示しないプリンタ
から印刷する。
【0020】評価結果はさらに個人情報データベース4
0に教習者の別に格納される。個人情報データベースは
ネットワーク42に接続することもできる。この場合、
評価結果や個人情報を他の場所の運転シミュレータでも
利用することができる。
【0021】運転教習システムは警告装置36を備えて
いても良い。警告装置36は、運転操作判定部24で作
成される評価結果や警告を音声によりリアルタイムで教
習者に通知する。警告装置36を用いる代わりにまたは
共に、評価結果や警告を画像制御部32に送り、運転シ
ミュレータ20のスクリーン上に表示させるようにして
も良い。
【0022】なお、上記各機能ブロックはコンピュータ
により実現される。コンピュータは運転シミュレータの
一部としてその内部に組み込まれていても良く、または
運転シミュレータに接続した汎用コンピュータであって
も良い。
【0023】次に、図3のフローチャートを用いて、運
転シミュレータ20を使用した運転教習の過程を説明す
る。
【0024】ステップ50で、教習者により、自己の名
前、年齢、性別、生年月日、運転暦、血液型、普段運転
している車の種類等の個人の属性情報が入力される。ス
テップ52で、教習者の別にID番号とパスワードが付
与される。同じ教習者が2回目以降に運転シミュレータ
20を用いた教習を受けるときには、ID番号とパスワ
ードを入力することで、属性情報の入力を省略すること
ができる。
【0025】ステップ54で、教習者の運転技術を判定
するための標準教習プログラムによる運転教習が実行さ
れる。この標準教習プログラムは、全員について同一の
ものを使用してもよいが、ステップ50で入力された個
人属性情報に基づいて教習者をいくつかのランクに分
け、そのランクに応じた標準教習プログラムを用いる方
がより適切な教習を行える。また、過去に当該運転シミ
ュレータを用いた教習を受けておりそのときの評価結果
のデータが残っている場合は、その評価結果に基づいて
上記ランク分けを行っても良い。
【0026】ステップ56で、まず、標準教習プログラ
ムの中で教習者が行った運転操作情報が取得される。そ
して、この運転操作情報と標準教習プログラムについて
設定されている基準値とを比較して、当該教習者の苦手
とする運転操作項目を判定する。そして、ステップ58
で、この苦手項目を多く含む専用教習プログラムが作成
される。これらステップ56及び58における動作につ
いては、後に詳細に説明する。
【0027】続いてステップ60で、作成された専用教
習プログラムを用いて、再度教習が行われる。このとき
も、教習者による運転操作情報が取得される。この場
合、専用教習プログラムについて設定された基準値から
運転操作が大きく外れた場合は、その旨(例えば、「ブ
レーキが早過ぎました」、「速度が出過ぎです」等)を
警告装置36から音声で流したり、運転シミュレータ2
0のスクリーンに表示するようにしても良い。
【0028】ステップ62で、運転操作判定部24によ
って、再度運転操作情報と基準値とが比較され、教習者
の運転技術や運転傾向が評価される。そしてこの評価結
果はプリンタ等により運転評価シートとして出力され
る。この例を図8に示す。運転評価シートには、教習実
施日毎に苦手と判断された運転操作の項目が示されてい
るので、教習者は自分の運転技術や傾向を適確に把握
し、運転技術の向上に役立てることができる。
【0029】なお、この評価結果を反映させた専用教習
プログラムをさらに作成して、運転シミュレータ20に
よる教習を継続することも可能である。
【0030】最後にステップ64で、評価結果が個人属
性情報と共に教習者の別に個人情報データベース40に
格納される。次回の教習時からはこの評価結果を参照す
れば標準教習プログラムによる教習を行う必要がない。
また、個人情報データベース40がネットワーク42に
接続されている場合は、別の場所にある運転シミュレー
タにて教習を行うときにも、ネットワーク経由で個人情
報データベース42にアクセスしてID番号とパスワー
ドを入力するだけで、個人属性情報や評価結果を参照す
ることができる。
【0031】続いて、図4のフローチャートを参照し
て、苦手項目を判定する過程(図3のステップ56)を
詳細に説明する。
【0032】ステップ70で、標準教習プログラム中に
設定されている複数のチェックポイントにおいて、教習
者が行った運転操作情報を取得する。チェックポイント
とは、教習者により何らかの運転操作が必要となる場面
であり、例えば交差点、横断歩道、一時停止箇所、追い
越し箇所、カーブ等である。そして、それぞれのチェッ
クポイントには、教習者の運転技術を判定すべき運転操
作項目が設定されている。運転操作項目には、ハンドル
の舵角、加速やブレーキングの開始時期、方向指示器の
スイッチを入れる時期、車線変更や追い越しを開始する
時期、速度等が含まれる。
【0033】ステップ72で、交通状況に合わせて最も
適切と思われる値が設定されている運転操作項目の基準
値と、教習者の運転操作情報とがチェックポイント毎に
比較され、このデータの数値の差が求められる。
【0034】ステップ74で、計算した数値の差につい
て、予め定められている点数表を参照して点数をつけ
る。
【0035】図5を用いて、ステップ70からステップ
74までの操作を具体的に説明する。標準教習プログラ
ムには、図5(a)の表に示すようにA〜Fのチェックポ
イントが設定されているとする。そして、各チェックポ
イントには判定すべき運転操作項目が設定されている。
つまり、Aポイントについては、停止位置に対してブレ
ーキペダルを踏むべき距離であり、Bポイントでは、右
左折する位置に対して方向指示器を操作するべき距離で
あり、Cポイントでは、車線変更を開始するべき距離で
ある。Dポイントでは制限速度の遵守であり、Eポイン
トでは、前方の車との車間距離の維持であり、Fポイン
トでは坂道発進時に車両が後退する距離である。これら
は例示であり、他にも種々の運転操作項目を設定するこ
とができる。なお、図5では、各チェックポイントにつ
いて判定する運転操作項目が1つのみ設定されている
が、1つのチェックポイントについて2つ以上の運転操
作項目を設定しても良い。例えば、チェックポイントが
交差点での左折の場合は、ブレーキのタイミングと方向
指示器の操作の両方を運転操作項目とする等である。ま
た、チェックポイントの数については制限がなく、ある
運転操作項目を2つ以上のチェックポイントで判定して
も良い。
【0036】図5(a)中の「基準値」は固定であって
も、教習プログラムにおける車両の走行速度に応じて変
化させても良い。「運転操作値」は、教習者の運転操作
情報から得られる値であり、運転操作値から基準値を引
いた値が「基準値との差」として示されている。例えば
Aポイントでは、停止位置に対して30m手前でブレー
キペダルを踏み始めるべきであったのに対し、教習者は
15m手前からブレーキペダルを踏み始めたので、その
差はマイナス15mとなる。Dポイントでは制限速度が
50kmであったのに対し、教習者は時速70kmで走
行していたので、その差はプラス20kmとなる。他の
チェックポイントについても同様である。
【0037】そしてこの差を図6の点数表と比較して、
各チェックポイントの各項目毎に点数がつけられる。例
えばAポイントではマイナス15mなので、点数は3点
となる。点数表は判定する運転操作項目ごとに同一のも
のを用いても良いが、チェックポイントによって交通状
況は異なるので、チェックポイント別に準備されている
のが好ましい。または、教習プログラムにおける車両の
走行速度等に応じて変化させても良い。
【0038】各チェックポイントの点数は合計され平均
点数が計算される(図5(b))。さらに、平均点数に応
じて、ランク分けされる(図5(c))。
【0039】ステップ76で、運転操作判定部24は、
点数の高いものを教習者の苦手とする運転操作項目と判
定する。図5(a)の例であれば、3点のブレーキと4点
の速度が苦手項目と判定される。判定する苦手項目の数
には制限がなく、例えば平均点数より高い項目を苦手項
目と判定しても良い。
【0040】続いて、専用教習プログラムを作成する過
程(図3のステップ58)について説明する。教習プロ
グラム作成部30は、教習プログラムデータベース38
内に格納されている種々の交通状況の場面の画像の中か
ら、苦手項目に対応するものを選択して、専用教習プロ
グラムを作成する。具体的には、例えば苦手項目がブレ
ーキと判定された場合、図7(a)に示すブレーキ用プロ
グラムを参照する。この中には、市街地、郊外、高速道
路といった大まかな区分があり、さらにその中には住宅
地、踏切、交差点といったより細かい場面の画像が多数
用意されている。これらの場面の画像は、ブレーキが必
要となる交通状況が標準教習プログラムより多く含まれ
るように予め作られているので、これらを適宜選択して
組み合わせることで、ブレーキ用の専用教習プログラム
を作成することができる。
【0041】また、同じ市街地のプログラムでも、市街
地A、市街地Bのように複数準備しておき、先の平均点
数によるランク分け(図5(c))に応じて専用教習プロ
グラムを作成しても良い。例えば、ランクAの教習者は
ランクBの教習者より総合的な運転技術が高いと想定さ
れるので、市街地Aはより高度な技術が要求される交通
状況になっている。
【0042】苦手項目が2つ以上判定される場合、例え
ばブレーキと制限速度が苦手項目である場合は、図7
(b)のように、それぞれの項目の組み合わせ毎に教習プ
ログラムデータベース38に格納されている同様のプロ
グラムを参照する。
【0043】上記のようにすべての苦手項目の組み合わ
せに対応する教習プログラムを準備しておく代わりに、
基本となる教習プログラムに適当なパラメータを設定し
ておき、判定された苦手項目に応じてパラメータを変更
できるような構成としても良い。具体的には、例えばブ
レーキが苦手項目であった場合は、基本プログラムの中
で赤信号に遭遇する回数を増やしたり、右左折が苦手項
目である場合は、交差点を曲がる回数を増やしたり、車
線変更が苦手項目である場合は、自車両の周囲を走行す
る車両の台数を増やしたりする等である。
【0044】以上説明したように、本発明による教習シ
ステムは、苦手と判定された運転操作項目が必要となる
場面を多く含む専用教習プログラムを自動で作成するの
で、各教習者の運転技術に応じた教習を効果的に実施す
ることができる。また、苦手項目の判定結果により専用
教習プログラムは毎回変化することになるので、運転シ
ミュレータによる教習を複数回受けても、飽きたり慣れ
たりすることがない。
【0045】続いて、本発明の第2の実施形態について
図9及び図10を参照して説明する。なお、この実施形
態の全体構成、及び運転教習の過程のフローチャートは
それぞれ図2、図3に示した第1の実施形態と同様であ
り、ステップ56の苦手項目を判定する過程のみ異な
る。従って、重複する説明は省略する。
【0046】図9のステップ80及びステップ82にお
ける運転操作情報の取得と基準値との差の計算は、第1
の実施形態のステップ70及びステップ72と同様であ
る。但し、本実施形態では各運転操作項目に対して多数
のチェックポイントを設定し、また図10(a)に示すよ
うに複数回の教習のデータを蓄積するのが好ましい。そ
して、ステップ84で、蓄積した基準値との差のデータ
について、運転操作項目毎に、図10(b)のような度数
分布表を作成する。
【0047】ステップ86で、作成した度数分布表に基
づいて、度数分布が基準値に対しプラス側とマイナス側
のどちらに偏っているか、すなわち、教習者のブレーキ
のタイミングの傾向が基準値に対し早いか遅いかを判定
する。例えば、図10(b)のような結果が得られた場合
は、基準値よりマイナス側の範囲の度数の方が多いの
で、教習者はブレーキのタイミングが遅い傾向にあると
判定する。教習プログラム作成部30は、この判定に応
じた専用教習プログラムを作成する。専用教習プログラ
ムの作成の方法は、上記第1の実施形態と同様である。
この実施形態では、多数のチェックポイント及び複数回
の教習の結果に基づいて苦手項目の判定を行うので、運
転技術をより適確に把握することができる。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、初めに標準教習プログ
ラムにて教習を行って教習者の苦手な運転操作を判定し
た後、その運転操作が必要となる場面を多く含む専用教
習プログラムを自動的に作成して再度教習を行うので、
教習の効果が増大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】運転シミュレータの一例を示す図である。
【図2】運転シミュレータを使用した教習システムの全
体構成を示すブロック図である。
【図3】運転教習の過程を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施形態による苦手項目を判定
する過程のフローチャートである。
【図5】チェックポイントを説明するための表である。
【図6】点数表の一例を示す図である。
【図7】教習プログラムデータベースの一例を示す図で
ある。
【図8】運転評価シートの一例を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施形態による苦手項目を判定
する過程のフローチャートである。
【図10】度数分布の一例を示す図である。
【符号の説明】
10 運転シミュレータ 12 乗車部 14 スクリーン 16 サーボシリンダ 20 運転シミュレータ 22 運転操作情報取得部 24 運転操作判定部 30 教習プログラム作成部 32 画像制御部 34 サーボ制御部 36 警告装置 38 教習プログラムデータベース 40 個人情報データベース 42 ネットワーク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】運転教習用のプログラムの画像が映写され
    るスクリーンと、前記画像に応じて教習者が運転操作を
    行うための操作機器とを備える運転シミュレータを使用
    して、運転教習を行う運転教習システムであって、 所定の標準教習プログラムにおいて教習者が行った運転
    操作に応じた操作機器の情報を取得する運転操作情報取
    得手段と、 前記情報と所定の基準値との比較によって前記教習者の
    苦手とする運転操作を判定する運転操作判定手段と、 前記判定された運転操作が必要となる場面の画像を多く
    含む専用教習プログラムを作成する教習プログラム作成
    手段と、 前記専用教習プログラムの画像を前記スクリーンに映写
    する画像制御手段と、 を備える運転教習システム。
  2. 【請求項2】前記所定の標準教習プログラムは、前記教
    習者の個人属性情報に基づいて複数の標準教習プログラ
    ムの中から1つ選択される、請求項1に記載の運転教習
    システム。
  3. 【請求項3】前記運転操作判定手段は、前記標準教習プ
    ログラム中の交通状況に応じた複数のチェックポイント
    において、それぞれ設定された運転操作項目毎に前記判
    定を行う、請求項1に記載の運転教習システム。
  4. 【請求項4】前記教習プログラム作成手段は、種々の交
    通状況の場面の合成画像を多数格納している教習プログ
    ラムデータベースから、前記判定された運転操作に対応
    する場面を組み合わせて前記専用教習プログラムを作成
    する、請求項3に記載の運転教習システム。
  5. 【請求項5】前記教習プログラム作成手段は、各運転操
    作が必要となる場面の頻度をパラメータとして持つ基本
    プログラムにおいて、前記判定された運転操作に対応す
    るパラメータを増加させることによって専用プログラム
    を作成する、請求項3に記載の運転教習システム。
  6. 【請求項6】運転教習用のプログラムの画像が映写され
    るスクリーンと、前記画像に応じて教習者が運転操作を
    行うための操作機器とを備える運転シミュレータを使用
    して、運転教習を行う方法であって、 所定の標準教習プログラムにおいて教習者が行った運転
    操作に応じた操作機器の情報を取得し、 前記情報と所定の基準値との比較によって前記教習者の
    苦手とする運転操作を判定し、 前記判定された運転操作が必要となる場面の画像を多く
    含む専用教習プログラムを作成し、 前記専用教習プログラムの画像を前記スクリーンに映写
    する、運転教習方法。
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