JP7093462B2 - ヒスタミンh4受容体阻害剤としてのピリドピリミジン - Google Patents

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Description

本発明は、新規ピリド[3,4-d]ピリミジン誘導体、それらを含む医薬組成物、ならびにヒスタミンH4受容体媒介疾患もしくは障害の予防および/または治療におけるそれらの使用に関する。
ヒスタミンH4受容体は、ヒスタミンのための受容体として2000年に特定された。その発見後、ヒスタミンH4受容体は、とりわけ、アレルギーおよび炎症のプロセスのメディエーターとしてのその役割に起因して、多くの注目を集めている。
効率的なヒスタミンH4受容体阻害剤を得る試みは近年増加しており、この研究は、この受容体によって媒介される障害および疾患のための医薬組成物を特許請求するいくつかの最近の特許出願をもたらした。
国際公開第2009/083608号、国際公開第2010/146173A号およびSmitsら,J.Med.Chem.2008,51,7855-7865の文献は、ヒスタミンH4受容体阻害剤としての活性を有するキナゾリン化合物を開示している。
特に、国際公開第2009/083608号は、以下の式のキナゾリン化合物の合成およびH4結合親和性を記載している。
Figure 0007093462000001
(式中、R1は、スルホンアミド置換アルキルアミンである)
同様に、Smitsら(J.Med.Chem.2008,51,7855-7865)は、この同じキナゾリンスキャフォールドを有するヒスタミンH4受容体インバースアゴニストを開示し、ここで、R1は、異なる置換アミン基を表し得る。
最後に、国際公開第2010/146173号は、キナゾリン骨格の1位に第1級アミン基および4位にピペラジン環を有するいくつかの化合物のH4受容体結合親和性に言及している。
しかしながら、ヒスタミンH4受容体媒介疾患または障害を治療するための新規で効率的な化合物を見出す必要性が依然として残されている。
本発明の発明者らは、式(I)の化合物が、ヒスタミンH4受容体アンタゴニストとしての活性を示し、したがって、この受容体によって媒介される障害および疾患の治療において有用であることを見出した。
これらの化合物は、抗ヒスタミン活性がこれまで開示されていない、新規ピリド[3,4-d]ピリミジンスキャフォールドを示す。加えて、実験項に開示するように、本発明者らは、これらの化合物が、効率的なH4受容体アンタゴニストであるだけでなく、対応するキナゾリンおよび異性体のピリド[4,3-d]ピリミジン化合物と比較して前記受容体に対する改善された親和性を示すことを見出した。
また、本発明者らは、驚くべきことに、式(I)の化合物が、ヒスタミンH1受容体アンタゴニストとしても活性であり得、したがって両方のヒスタミン受容体を阻害することができることを見出した。この二重阻害は、I型アレルギー性疾患などの両方の受容体が関与する疾患および障害における改善された効果を提供する。
したがって、第1の態様によれば、本発明は、式(I’)の化合物
Figure 0007093462000002
またはその塩もしくは溶媒和物
[式中、
は、水素、ハロゲン、場合により置換されていてもよいC1-6アルキル、場合により置換されていてもよいC3-7シクロアルキル、場合により置換されていてもよいC6-10アリール、場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロシクリル、OR、SR、NR、CORおよびCONR(式中、RおよびRは、独立して、Hおよび場合により置換されていてもよいC1-6アルキルから選択される)から選択され;
Xは、-O-および-NR-(式中、Rは、HおよびC1-6アルキルから選択される)から選択され;
は、
-・ C1-6アルキル、
・ 場合により置換されていてもよいC3-7シクロアルキル、
・ 場合により置換されていてもよいC6-10アリール、
・ 場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロシクリル、
・ 場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロアリール、および
・ OR(式中、Rは、Hおよび場合により置換されていてもよいC1-6アルキルから選択される)、
・ NR(式中、RおよびRは、独立して、Hおよび場合により置換されていてもよいC1-6アルキルから選択される)、
・ COR10(式中、R10は、場合により置換されていてもよいC1-6アルキル、場合により置換されていてもよいC6-10アリール、場合により置換されていてもよい(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロシクリルおよび場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロアリールから選択される)、
・ CONR1112(式中、R11およびR12は、独立して、H、場合により置換されていてもよいC1-6アルキル、場合により置換されていてもよいC6-10アリール、場合により置換されていてもよい(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロシクリルおよび場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロアリールから選択される)、
・ SOR13(式中、R13は、場合により置換されていてもよいC1-6アルキル、場合により置換されていてもよいC6-10アリール、場合により置換されていてもよい(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロシクリルおよび場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロアリールから選択される)、
・ SO14(式中、R14は、場合により置換されていてもよいC1-6アルキル、場合により置換されていてもよいC6-10アリール、場合により置換されていてもよい(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロシクリルおよび場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロアリールから選択される)、
・ SONR1516(式中、R15およびR16は、独立して、H、場合により置換されていてもよいC1-6アルキル、場合により置換されていてもよいC3-7シクロアルキル、場合により置換されていてもよいC6-10アリール、場合により置換されていてもよい(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロシクリルおよび場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロアリールから選択される)、ならびに
・ SO(=NH)NHR17(式中、R17は、H、場合により置換されていてもよいC1-6アルキル、場合により置換されていてもよいC3-7シクロアルキル、場合により置換されていてもよいC6-10アリール、場合により置換されていてもよい(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロシクリルおよび場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロアリールから選択される)
によって場合により置換されていてもよいC1-6アルキル、
- 場合により置換されていてもよいC3-7シクロアルキル、
- 場合により置換されていてもよいC6-10アリール、ならびに
- 場合により置換されていてもよい(C6-10)アリール(C1-6)アルキル
から選択され;
は、
- 場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロシクリル、および
- NR1819(式中、R18は、HおよびC1-6アルキルから選択され、R19は、場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロシクリルによって、または場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロアリールによって、場合により置換されていてもよいC1-6アルキルから選択される)
から選択され;
但し、式(I)の化合物は、(4-フルオロ-ベンジル)-(2-ピペリジン-1-イル-ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-アミン、[2-(3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-イル)-ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-ピリジン-4-イルメチル-アミン、ピリジン-4-イルメチル-[2-(8-チアゾール-2-イル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-イル)-ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-アミン、{2-[8-(モルホリン-4-スルホニル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-イル]-ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル}-ピリジン-4-イルメチル-アミン、N-(2-モルホリン-4-イル-ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-3-フェニル-プロパン-1,2-ジアミンおよび2-[(2,6-ジ-モルホリン-4-イル-ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-メチル-アミノ]-エタノールではない]
を対象とする。
さらなる態様によれば、本発明は、上記に定義される式(I’)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤を含む医薬組成物を対象とする。
本発明のさらなる態様は、医薬としての使用のための上記に定義される式(I’)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物に言及する。
本発明のさらなる態様は、ヒスタミンH4受容体によって媒介される障害もしくは疾患の治療および/または予防におけるそれらの使用のための、式(I)の化合物
Figure 0007093462000003
またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物
[式中、
は、水素、ハロゲン、場合により置換されていてもよいC1-6アルキル、場合により置換されていてもよいC3-7シクロアルキル、場合により置換されていてもよいC6-10アリール、場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロシクリル、OR、SR、NR、CORおよびCONR(式中、RおよびRは、独立して、Hおよび場合により置換されていてもよいC1-6アルキルから選択される)から選択され;
Xは、-O-および-NR-(式中、Rは、HおよびC1-6アルキルから選択される)から選択され;
は、
-・ C1-6アルキル、
・ 場合により置換されていてもよいC3-7シクロアルキル、
・ 場合により置換されていてもよいC6-10アリール、
・ 場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロシクリル、
・ 場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロアリール、および
・ OR(式中、Rは、Hおよび場合により置換されていてもよいC1-6アルキルから選択される)、
・ NR(式中、RおよびRは、独立して、Hおよび場合により置換されていてもよいC1-6アルキルから選択される)、
・ COR10(式中、R10は、場合により置換されていてもよいC1-6アルキル、場合により置換されていてもよいC6-10アリール、場合により置換されていてもよい(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロシクリルおよび場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロアリールから選択される)、
・ CONR1112(式中、R11およびR12は、独立して、H、場合により置換されていてもよいC1-6アルキル、場合により置換されていてもよいC6-10アリール、場合により置換されていてもよい(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロシクリルおよび場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロアリールから選択される)、
・ SOR13(式中、R13は、場合により置換されていてもよいC1-6アルキル、場合により置換されていてもよいC6-10アリール、場合により置換されていてもよい(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロシクリルおよび場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロアリールから選択される)、
・ SO14(式中、R14は、場合により置換されていてもよいC1-6アルキル、場合により置換されていてもよいC6-10アリール、場合により置換されていてもよい(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロシクリルおよび場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロアリールから選択される)、
・ SONR1516(式中、R15およびR16は、独立して、H、場合により置換されていてもよいC1-6アルキル、場合により置換されていてもよいC3-7シクロアルキル、場合により置換されていてもよいC6-10アリール、場合により置換されていてもよい(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロシクリルおよび場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロアリールから選択される)、ならびに
・ SO(=NH)NHR17(式中、R17は、H、場合により置換されていてもよいC1-6アルキル、場合により置換されていてもよいC3-7シクロアルキル、場合により置換されていてもよいC6-10アリール、場合により置換されていてもよい(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロシクリルおよび場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロアリールから選択される)
によって場合により置換されていてもよいC1-6アルキル、
- 場合により置換されていてもよいC3-7シクロアルキル、
- 場合により置換されていてもよいC6-10アリール、ならびに
- 場合により置換されていてもよい(C6-10)アリール(C1-6)アルキル
から選択され;
は、
- 場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロシクリル、および
- NR1819(式中、R18は、HおよびC1-6アルキルから選択され、R19は、場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロシクリルによって、または場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロアリールによって、場合により置換されていてもよいC1-6アルキルから選択される)
から選択され;
但し、式(I)の化合物は、[2-(3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-イル)-ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-ピリジン-4-イルメチル-アミン、ピリジン-4-イルメチル-[2-(8-チアゾール-2-イル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-イル)-ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-アミン、{2-[8-(モルホリン-4-スルホニル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-イル]-ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル}-ピリジン-4-イルメチル-アミンおよびN-(2-モルホリン-4-イル-ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-3-フェニル-プロパン-1,2-ジアミンではない]
を対象とする。
本発明のさらなる態様は、ヒスタミンH4受容体のアンタゴニズムによる軽減の影響を受けやすい障害もしくは疾患の治療および/または予防における使用のための上記に定義される式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物である。
さらなる態様によれば、本発明は、ヒスタミンH4受容体によって媒介される障害もしくは疾患の治療および/または予防のための医薬の調製における上記に定義される式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の使用を対象とする。
さらなる態様において、本発明は、ヒスタミンH4受容体によって媒介される障害もしくは疾患を治療および/または予防する方法であって、前記方法が、そのような治療および/または予防を必要とする患者に、治療有効量の上記に記載の少なくとも1つの式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することを含む、方法を対象とする。
本発明の文脈において、以下の用語は、下記に詳述する意味を有する。
「C1-6アルキル」という用語は、不飽和を含有せず、1~6個、好ましくは1~3個(「C1-3アルキル」)、より好ましくは1または2個(「C1-2アルキル」)の炭素原子を有する、炭素および水素原子で構成される直鎖状または分枝状の炭化水素鎖ラジカルを指し、これは、単結合によって分子の残部に結合し、例えば、非限定的な意味において、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、t-ブチル、n-ペンチルなどを含む。好ましくは、「アルキル」はメチルまたはエチルを指す。
「C3-7シクロアルキル」という用語は、3~7個、好ましくは3~6個の炭素原子を有する、飽和もしくは部分的に飽和の単環式または二環式の脂肪族基を指し、これは、単結合によって分子の残部に結合し、例えば、非限定的な意味において、シクロプロピル、シクロヘキシル、シクロペンチルなどを含む。
「C6-10アリール」という用語は、6~10個、好ましくは6または10個の炭素原子を有し、1または2個の芳香核を含む芳香族基を指し、例えば、非限定的な意味において、フェニル、ナフチルなどを含む。好ましくは、「アリール」はフェニルを指す。
「5~10員ヘテロシクリル」は、炭素原子、ならびに窒素、酸素および硫黄からなる群から選択される1~5個、好ましくは1~4個のヘテロ原子で構成され、部分的または完全に飽和であり得る、安定な5~10員環ラジカル、好ましくは、5または6員環を指す。本発明の目的のためには、ヘテロ環は、単環式または二環式の環系であり得る。このようなヘテロ環の例としては、限定されるものではないが、ピロリジン、ピペリジン、テトラヒドロピリジン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリン、ジアゼパン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、オクタヒドロピロロピラジンが挙げられる。
「5~10員ヘテロアリール」は、炭素原子、ならびに窒素、酸素および硫黄からなる群から選択される1~5個、好ましくは1~4個のヘテロ原子で構成される、安定な5~10員芳香環ラジカル、好ましくは、5または6員芳香環を指す。本発明の目的のためには、ヘテロアリールは、単環式または二環式の環系であり得る。このようなヘテロアリールの例としては、限定されるものではないが、チオフェン、フラン、ピロール、チアゾール、オキサゾール、イソチアゾール、イソオキサゾール、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、オキサジアゾール、チアジアゾール、テトラゾール、テトラゾールオキシド、オキサジアゾロン、ピリジン、ピリミジン、ジヒドロインドロン、ベンズイミダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾフラン、インドール、プリン、キノリンが挙げられる。
「(C-C10)アリール(C-C)アルキル」という用語は、上記に定義されるアルキル基を通して分子の残部に結合する上記に定義されるアリール基を指す。好ましくは、(C-C10)アリール(C-C)アルキルは、ベンジルなどの(C)アリール(C-C)アルキルである。
「C-Cハロアルキル」という用語は、例えば、CF、CCl、CHF、CHF、CFCFなどの、少なくとも1個の水素原子がハロゲン原子によって置き換えられた上記に定義されるアルキル基を指す。
「ハロゲン」という用語は、ブロモ、クロロ、ヨードまたはフルオロを指す。
本技術領域において理解されるように、以前に定義したラジカルにおけるある程度の置換が存在し得る。したがって、本発明の基のいずれかにおいて置換が存在し得る。本発明の基における置換された基に対する本文献の言及は、特定のラジカルが、1個以上の置換基によって1つ以上の可能な位置で置換することができることを示す。前記置換基としては、例えば、非限定的な意味において、ハロゲン、場合により置換されていてもよいC1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、場合により置換されていてもよいC3-7シクロアルキル、場合により置換されていてもよいC6-10アリール、場合により置換されていてもよい(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロシクリル、場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロアリール、CN、NO、-N(R)(R)、-OR、-SR、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R)(R)、-OC(O)R、-C(NR)NR、-SOR、-SOおよび-SONR(式中、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、場合により置換されていてもよいC1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、場合により置換されていてもよいC6-10アリール、場合により置換されていてもよい(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロシクリルおよび場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロアリールから選択される)が挙げられ、ここで、前記場合により置換されていてもよい、C1-6アルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールは、次に、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-7シクロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリル、5~10員ヘテロアリール、CN、NO、-N(R)(R)、-OR、-SR、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R)(R)、-OC(O)R、-C(NR)NR、-SOR、-SOおよび-SONR(式中、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)から選択される1つ以上の基によって置換され得る。
本発明は、本明細書に記載の化合物の「塩」も提供する。例として、前記塩は、酸付加塩,塩基付加塩または金属塩であり得、当業者に公知の従来の化学プロセスによって、塩基性部分または酸性部分を含有する親化合物から合成することができる。一般に、G.S.Paulekuhnら,「Trends in Active Pharmaceutical Ingredient Salt Selection based on Analysis of the Orange Book Database」,J.Med.Chem.,2007,50:6665-72、S.M.Bergeら,「Pharmaceutical Salts」,J Pharm Sci.,1977,66:1-19ならびにHandbook of Pharmaceutical Salts,Properties,Selection,and Use,StahlおよびWermuth編,Wiley-VCH and VHCA,チューリッヒ,2002を参照のこと。このような塩は、一般に、例えば、前記化合物の遊離酸または遊離塩基の形態を、水中、または有機溶媒中、またはこの2つの混合物中で、化学量論量の適切な塩基または酸と反応させることによって、調製される。エーテル、酢酸エチル、エタノール、アセトン、イソプロパノールまたはアセトニトリルなどの非水性媒体が、一般に、好ましい。酸付加塩の実例としては、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、ピロ硫酸塩、硫酸水素塩、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、硝酸塩、リン酸塩、リン酸一水素塩、リン酸二水素塩、メタリン酸塩、ピロリン酸塩などのような無機酸付加塩、例えば、酢酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、クエン酸塩、シュウ酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、リンゴ酸塩、マンデル酸塩、メタンスルホン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩、カンファースルホン酸塩、プロピオン酸塩、デカン酸塩、カプリル酸塩、アクリル酸塩、ギ酸塩、イソ酪酸塩、カプロン酸塩、ヘプタン酸塩、プロピオン酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、セバシン酸塩、ブチン-1,4-ジオエート、ヘキシン-1,6-ジオエート、安息香酸塩、クロロ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、メトキシ安息香酸塩、フタル酸塩、スルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩、フェニル酢酸塩、フェニルプロピオン酸塩、フェニル酪酸塩、乳酸塩、γ-ヒドロキシ酪酸塩、グリコール酸塩、プロパンスルホン酸塩、ナフタレン-1-スルホン酸塩、ナフタレン-2-スルホン酸塩などのような有機酸付加塩が挙げられる。
塩基付加塩の実例としては、例えば、アンモニウム塩などの無機塩基塩、および例えば、エチレンジアミン、エタノールアミン、N,N-ジアルキレンエタノールアミン、トリエタノールアミン、グルタミン、アミノ酸塩基性塩などのような有機塩基塩が挙げられる。金属塩の実例としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、アルミニウム塩およびリチウム塩が挙げられる。
本発明の化合物は、塩または溶媒和物の形態、好ましくは薬学的に許容される塩または溶媒和物の形態であってもよい。
本発明による「溶媒和物」という用語は、非共有結合を介してそれと結合した別の分子(ほとんどの場合、おそらく極性溶媒)を有する本発明による活性化合物の任意の形態を意味するとして理解されるべきである。溶媒和物の例としては、水和物およびアルコール和物が挙げられる。溶媒和方法は、一般に、本技術状態において公知である。
「薬学的に許容される」という用語は、それらが人間に投与された場合に、生理学的に許容でき、通常はアレルギー反応、または胃の不快感、眩暈などのような類似の有害な反応を引き起こさない分子体および組成物を指す。好ましくは、本説明において使用される場合、「薬学的に許容される」という用語は、政府の規制機関によって承認されること、または動物、より具体的にはヒトにおける使用のために米国薬局方もしくは別の一般に認識されている薬局方に列挙されていることを意味する。
本発明の化合物は、アモルファスまたは結晶形態であり得る。本発明の化合物は、異なる多型形態で存在していてもよく、これは、本発明がすべてのそのような形態を包含することを意図する。
本発明の化合物は、不斉中心を有していてもよく、したがって、異なるエナンチオマー形態またはジアステレオマー形態で存在していてもよい。そのため、本明細書において言及される任意の所与の化合物は、ラセミ体、1つ以上のエナンチオマー形態、1つ以上のジアステレオマー形態のいずれか1つを表すことを意図する。本明細書において言及される化合物はまた、アトロプ異性体として存在していてもよい。本明細書において言及される化合物のエナンチオマー、ジアステレオ異性体およびアトロプ異性体を含むすべての立体異性体、ならびにそれらの混合物は、本発明の範囲内であると見なされる。
本発明は、式(I)の化合物の薬学的に許容されるプロドラッグ、およびそのような薬学的に許容されるプロドラッグを用いる治療方法も包含する。「プロドラッグ」という用語は、対象に投与された後、加溶媒分解もしくは酵素的切断などの化学的もしくは生理学的プロセスを介して、または生理学的条件下、インビボで化合物をもたらす、指定された化合物の前駆体を意味する(例えば、生理学的pHにされたプロドラッグは、式(I)の化合物に変換される)。「薬学的に許容されるプロドラッグ」は、非毒性で、生物学的に許容でき、そうでなければ対象への投与のために生物学的に適切であるプロドラッグである。適切なプロドラッグ誘導体の選択および調製のための例示的な手順は、例えば、「Design of Prodrugs」,H.Bundgaard編,Elsevier,1985に記載されている。
本発明は、式(I)の化合物の薬学的に活性な代謝物、および本発明の方法におけるそのような代謝物の使用も包含する。「薬学的に活性な代謝物」は、式(I)の化合物またはその塩の身体内での代謝の薬理学的に活性な生成物を意味する。化合物のプロドラッグおよび活性代謝物は、本分野において公知または利用可能な日常的な技法を使用して、決定され得る。例えば、Bertoliniら,J.Med.Chem.1997,40,2011-2016;Shanら,J.Pharm.Sci.1997,86(7),765-767;Bagshawe,Drug Dev.Res.1995,34,220-230;Bodor,Adv.Drug Res.1984,13,55-331;Bundgaard,Design of Prodrugs(Elsevier Press,1985);およびLarsen,Design and Application of Prodrugs,Drug Design and Development(Krogsgaard-Larsenら編,Harwood Academic Publishers,1991)を参照のこと。
式(I)の化合物、ならびにそれらの薬学的に許容される塩、薬学的に許容される溶媒和物、薬学的に許容されるプロドラッグおよび薬学的に活性な代謝物は、単独または組み合わせのいずれかで(まとめて「活性薬剤」)、本発明の方法におけるヒスタミンH4受容体調節剤として有用である。ヒスタミンH4受容体活性を調節するためのこのような方法は、ヒスタミンH4受容体を、式(I)の化合物、式(I)の化合物の薬学的に許容される塩、式(I)の化合物の薬学的に許容されるプロドラッグ、および式(I)の化合物の薬学的に活性な代謝物から選択される有効量の少なくとも1つの化学物質に曝露することを含む。本発明の実施形態は、ヒスタミンH4受容体活性を阻害する。
本発明の化合物は、1つ以上の同位体的に濃縮された原子の存在においてのみ異なる化合物を含むことも意味する。例えば、重水素もしくは三重水素による水素の置き換え、あるいは13Cもしくは14Cが濃縮された炭素による炭素、または15Nが濃縮された窒素による窒素の置き換えを除いて本発明の構造を有する化合物は、本発明の範囲内である。
式(I)の化合物
第1の態様において、本発明は、式(I)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物であって、前記式(I)の化合物が、(4-フルオロ-ベンジル)-(2-ピペリジン-1-イル-ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-アミン、[2-(3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-イル)-ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-ピリジン-4-イルメチル-アミン、ピリジン-4-イルメチル-[2-(8-チアゾール-2-イル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-イル)-ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-アミン、{2-[8-(モルホリン-4-スルホニル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-イル]-ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル}-ピリジン-4-イルメチル-アミン、N-(2-モルホリン-4-イル-ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-3-フェニル-プロパン-1,2-ジアミンおよび2-[(2,6-ジ-モルホリン-4-イル-ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-メチル-アミノ]-エタノールではない、式(I)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物を対象とする。このような化合物は、本明細書において、式(I’)の化合物として示す。
式(I)および(I’)の化合物についての特定の実施形態ならびに好ましい実施形態を下記に記載する。
特定の実施形態において、Xは、-O-および-NR-(式中、Rは、HおよびC1-3アルキルから選択される)から選択される。
別の実施形態において、Xは、-NR-(式中、Rは、HおよびC1-6アルキルから、好ましくはHおよびC1-3アルキルから選択される)である。
別の実施形態において、Xは、-O-および-NH-から選択される。
好ましくは、Xは-NH-である。
本発明の実施形態において、Rは、水素、ハロゲン、場合により置換されていてもよいC1-6アルキル、OR、SR、NR、CORおよびCONR(式中、RおよびRは、独立して、Hおよび場合により置換されていてもよいC1-6アルキルから選択される)から選択される。
本発明の実施形態において、Rは、
- 水素、ハロゲン、
- ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、-N(R)(R)、-OR、-SR、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R)(R)または-OC(O)R(式中、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリールおよび(C6-10)アリール(C1-6)アルキルから選択される)によって場合により置換されていてもよいC1-6アルキル、
- OR、SR、NR、CORおよびCONR(式中、RおよびRは、独立して、H、およびハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、-N(R)(R)、-OR、-SR、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R)(R)または-OC(O)R(式中、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリールおよび(C6-10)アリール(C1-6)アルキルから選択される)によって場合により置換されていてもよいC1-6アルキルから選択される)
から選択される。
別の実施形態において、Rは、
- 水素、ハロゲン、
- ハロゲン、C1-6アルキル、-N(R)(R)、-OR、-SR、-C(O)Rまたは-C(O)N(R)(R)(式中、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素およびC1-6アルキルから選択される)によって場合により置換されていてもよいC1-6アルキル、
- OR、SR、NR、CORおよびCONR(式中、RおよびRは、独立して、H、およびハロゲン、C1-6アルキル、-N(R)(R)、-OR、-SR、-C(O)Rまたは-C(O)N(R)(R)(式中、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素およびC1-6アルキルから選択される)によって場合により置換されていてもよいC1-6アルキルから選択される)
から選択される。
さらなる実施形態において、Rは、
- 水素、ハロゲン、
- ハロゲン、C1-6アルキル、-NH、-OH、-C(O)-C1-6アルキルまたは-C(O)NHによって場合により置換されていてもよいC1-6アルキル、ならびに
- S-C1-6アルキル、NHR、CO-C1-6アルキルおよびCONH(式中、Rは、OHによって場合により置換されていてもよいC1-6アルキルである)
から選択される。
好ましくは、Rは、ハロゲンおよびC1-6アルキルから選択される。より好ましくは、Rは、ハロゲンであり、さらにより好ましくはClである。
本発明の特定の実施形態において、Rが、場合により置換されていてもよいC3-7シクロアルキル、場合により置換されていてもよいC6-10アリールまたは場合により置換されていてもよい(C6-10)アリール(C1-6)アルキルである場合、前記C3-7シクロアルキル、C6-10アリールおよび(C6-10)アリール(C1-6)アルキルは、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-7シクロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリル、5~10員ヘテロアリール、CN、NO、-N(R)(R)、-OR、-SR、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R)(R)、-OC(O)R、-C(NR)NR、-SOR、-SOまたは-SONR(式中、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)によって場合により置換される。
本発明の特定の実施形態において、Rは、場合により置換されていてもよいC1-6アルキル、好ましくは、場合により置換されていてもよいC1-3アルキルであり、さらにより好ましくは、Rは、場合により置換されていてもよいC1-2アルキルである。
実施形態において、Rは、
・ ハロゲン、C1-6アルキル、C6-10アリールまたは(C6-10)アリール(C1-6)アルキルによって場合により置換されていてもよいC3-7シクロアルキル、
・ ハロゲン、C1-6アルキル、C6-10アリールまたは(C6-10)アリール(C1-6)アルキルによって場合により置換されていてもよいC6-10アリール、
・ ハロゲン、C1-6アルキル、C6-10アリールまたは(C6-10)アリール(C1-6)アルキルによって場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロシクリル、
・ ハロゲン、場合により置換されていてもよいC1-6アルキル、場合により置換されていてもよいC3-7シクロアルキル、場合により置換されていてもよいC6-10アリール、場合により置換されていてもよい(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロシクリル、場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロアリール、CN、NO、-N(R)(R)、-OR、-SR、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R)(R)、-OC(O)R、-C(NR)NR、-SOR、-SOまたは-SONR(式中、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、場合により置換されていてもよいC1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)によって場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロアリール(ここで、前記場合により置換されていてもよい、C1-6アルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールは、次に、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-7シクロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリル、5~10員ヘテロアリール、CN、NO、-N(R)(R)、-OR、-SR、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R)(R)、-OC(O)R、-C(NR)NR、-SOR、-SOおよび-SONR(式中、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)から選択される1つ以上の基によって置換され得る)、
・ COR10(式中、R10は、C1-6アルキルまたはC6-10アリールによって場合により置換されていてもよい、C1-6アルキル、C6-10アリールおよび(C6-10)アリール(C1-6)アルキルから選択される)、
・ CONR1112(式中、R11およびR12は、独立して、H、ならびにC1-6アルキルまたはC6-10アリールによって場合により置換されていてもよい、C1-6アルキル、C6-10アリールおよび(C6-10)アリール(C1-6)アルキルから選択される)、
・ SOR13(式中、R13は、C1-6アルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、ハロゲン、-N(R)(R)、-OR、-SR、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R)(R)または-OC(O)R(式中、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)によって場合により置換されていてもよい、C1-6アルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)、
・ SO14(式中、R14は、C1-6アルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、ハロゲン、-N(R)(R)、-OR、-SR、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R)(R)または-OC(O)R(式中、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)によって場合により置換されていてもよい、C1-6アルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)、
・ SONR1516(式中、R15およびR16は、独立して、H、ならびにC1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリル、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、-N(R)(R)、-OR、-SR、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R)(R)または-OC(O)R(式中、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)によって場合により置換されていてもよい、C1-6アルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)、ならびに
・ SO(=NH)NHR17(式中、R17は、H、ならびにC1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリル、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、-N(R)(R)、-OR、-SR、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R)(R)または-OC(O)R(式中、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)によって場合により置換されていてもよい、C1-6アルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)
によって場合により置換されていてもよい、C1-6アルキル、好ましくはC1-3アルキルである。
さらなる実施形態において、Rは、
・ ハロゲン、場合により置換されていてもよいC1-6アルキル、場合により置換されていてもよいC3-7シクロアルキル、場合により置換されていてもよいC6-10アリール、場合により置換されていてもよい(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロシクリル、場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロアリール、CN、NO、-N(R)(R)、-OR、-SR、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R)(R)、-OC(O)R、-C(NR)NR、-SOR、-SOまたは-SONR(式中、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、場合により置換されていてもよいC1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)によって場合により置換されていてもよい5または6員ヘテロアリール(ここで、前記場合により置換されていてもよい、C1-6アルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールは、次に、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-7シクロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリル、5~10員ヘテロアリール、CN、NO、-N(R)(R)、-OR、-SR、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R)(R)、-OC(O)R、-C(NR)NR、-SOR、-SOおよび-SONR(式中、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)から選択される1つ以上の基によって置換され得る)、
・ SOR13(式中、R13は、C1-6アルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、ハロゲン、-N(R)(R)、-OR、-SR、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R)(R)または-OC(O)R(式中、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)によって場合により置換されていてもよい、C1-6アルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)、
・ SO14(式中、R14は、C1-6アルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、ハロゲン、-N(R)(R)、-OR、-SR、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R)(R)または-OC(O)R(式中、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)によって場合により置換されていてもよい、C1-6アルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)、ならびに
・ SONR1516(式中、R15およびR16は、独立して、H、ならびにC1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリル、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、-N(R)(R)、-OR、-SR、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R)(R)または-OC(O)R(式中、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)によって場合により置換されていてもよい、C1-6アルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)
によって場合により置換されていてもよいC1-3アルキルである。
本発明の特定の実施形態において、X-Rは、式(II)、(III)、(IV)または(V)の基
-NH-(CH)n-Z 式(II)
-NH-(CH)n-SOR13 式(III)
-NH-(CH)n-SO14 式(IV)
-NH-(CH)n-SONR1516 式(V)
(式中、
nは、1、2および3から選択され;
Zは、ハロゲン、場合により置換されていてもよいC1-6アルキル、場合により置換されていてもよい(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロアリール、CN、-N(R)(R)、-OR、-SR、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R)(R)、-OC(O)R、-C(NR)NR、-SOR、-SOまたは-SONR(式中、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、場合により置換されていてもよいC1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)によって場合により置換されていてもよい、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリール(ここで、前記場合により置換されていてもよいC1-6アルキル、場合により置換されていてもよい(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロアリールは、次に、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、-N(R)(R)および-OR(式中、R、RおよびRは、独立して、水素、C1-6アルキルおよびC1-6ハロアルキルから選択される)から選択される1つ以上の基によって置換され得る)から選択され;
13は、C1-6アルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、ハロゲン、-N(R)(R)、-OR、-SR、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R)(R)または-OC(O)R(式中、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)によって場合により置換されていてもよい、C1-6アルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択され;
14は、C1-6アルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、ハロゲン、-N(R)(R)、-OR、-SR、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R)(R)または-OC(O)R(式中、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)によって場合により置換されていてもよい、C1-6アルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択され;
15およびR16は、独立して、H、ならびにC1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリル、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、-N(R)(R)、-OR、-SR、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R)(R)または-OC(O)R(式中、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)によって場合により置換されていてもよい、C1-6アルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)
である。
好ましい実施形態において、nは1または2である。
別の実施形態において、Zは、ハロゲン、場合により置換されていてもよいC1-6アルキル、場合により置換されていてもよい(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロアリール、CN、-N(R)(R)、-OR、-SR、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R)(R)、-OC(O)R、-C(NR)NR、-SOR、-SOまたは-SONR(式中、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、場合により置換されていてもよいC1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)によって場合により置換されていてもよい、5または6員ヘテロアリール、好ましくは、5員ヘテロアリール(ここで、前記場合により置換されていてもよいC1-6アルキル、場合により置換されていてもよい(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロアリールは、次に、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、-N(R)(R)および-OR(式中、R、RおよびRは、独立して、水素、C1-6アルキルおよびC1-6ハロアルキルから選択される)から選択される1つ以上の基によって置換され得る)である。
好ましい実施形態において、Zは、ハロゲン、場合により置換されていてもよいC1-6アルキル、場合により置換されていてもよい(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロアリール、CN、-N(R)(R)、-OR、-SR、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R)(R)、-OC(O)R、-C(NR)NR、-SOR、-SOまたは-SONR(式中、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、場合により置換されていてもよいC1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)によって場合により置換されていてもよい、チオフェン、フラン、オキサゾールおよびチアゾール、好ましくはチオフェン(ここで、前記場合により置換されていてもよいC1-6アルキル、場合により置換されていてもよい(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロアリールは、次に、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、-N(R)(R)および-OR(式中、R、RおよびRは、独立して、水素、C1-6アルキルおよびC1-6ハロアルキルから選択される)から選択される1つ以上の基によって置換され得る)から選択される。
別の実施形態において、R13は、C1-6アルキル、C6-10アリール、ハロゲン、-N(R)(R)または-OR(式中、R、RおよびRは、独立して、水素およびC1-6アルキルから選択される)によって場合により置換されていてもよい、C1-6アルキル、C6-10アリールおよび(C6-10)アリール(C1-6)アルキルから選択される。好ましくは、これは、C1-3アルキル、フェニル、-N(R)(R)または-OR(式中、R、RおよびRは、独立して、水素およびC1-3アルキルから選択される)によって場合により置換されていてもよい、C1-3アルキル、フェニルおよびフェニル(C1-3)アルキルから選択される。
さらなる実施形態において、R14は、C1-6アルキル、C6-10アリール、ハロゲン、-N(R)(R)または-OR(式中、R、RおよびRは、独立して、水素およびC1-6アルキルから選択される)によって場合により置換されていてもよい、C1-6アルキル、C6-10アリールおよび(C6-10)アリール(C1-6)アルキルから選択される。好ましくは、これは、C1-3アルキル、フェニル、-N(R)(R)または-OR(式中、R、RおよびRは、独立して、水素およびC1-3アルキルから選択される)によって場合により置換されていてもよい、C1-3アルキル、フェニルおよびフェニル(C1-3)アルキルから選択される。
好ましい実施形態において、R15は、H、およびハロゲン、-N(R)(R)、-OR、-SR、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R)(R)または-OC(O)R(式中、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリールおよび(C6-10)アリール(C1-6)アルキルから選択される)によって場合により置換されていてもよいC1-6アルキルから選択される。
より好ましくは、R15は、H、および-N(R)(R)または-OR(式中、R、RおよびRは、独立して、水素およびC1-6アルキルから選択される)によって場合により置換されていてもよいC1-3アルキルから選択される。
別の好ましい実施形態において、R16は、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、-N(R)(R)、-ORまたは-SR(式中、R、R、RおよびRは、独立して、水素、C1-6アルキルおよびC1-6ハロアルキルから選択される)によって場合により置換されていてもよい、C1-6アルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される。
さらなる実施形態において、R16は、C1-3アルキル、C1-3ハロアルキル、フェニル、フェニル(C1-3)アルキル、5または6員アリールアリール、ハロゲン、-N(R)(R)、-ORまたは-SR(式中、R、R、RおよびRは、独立して、水素、C1-3アルキルおよびC1-3ハロアルキルから選択される)によって場合により置換されていてもよい、C1-3アルキル、フェニル、フェニル(C1-3)アルキルおよび5または6員ヘテロアリールから選択される。
実施形態において、Rは、
Figure 0007093462000004
Figure 0007093462000005
から選択される。
本発明の実施形態において、Rは、
- 場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロシクリル(ここで、5~10員ヘテロシクリルは、モルホリンまたはテトラヒドロイソキノリンではない)、および
- NR(式中、Rは、HおよびC1-6アルキルから選択され、Rは、場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロシクリルによって、または場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロアリールによって、場合により置換されていてもよいC1-6アルキルから選択される)
から選択される。
特定の実施形態において、Rは、
- ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、-N(R)(R)、-OR、-SR、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R)(R)および-OC(O)R(式中、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリールおよび(C6-10)アリール(C1-6)アルキルから選択される)によって場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロシクリル、好ましくは、C1-6アルキルまたは-N(R)(R)(式中、RおよびRは、独立して、水素およびC1-6アルキルから選択される)によって場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロシクリル、ならびに
- NR(式中、Rは、H、およびC1-6アルキルから選択され、Rは、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、-N(R)(R)、-OR、-SR、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R)(R)および-OC(O)R(式中、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリールおよび(C6-10)アリール(C1-6)アルキルから選択される)によって場合により置換されていてもよい、5~10員ヘテロシクリルによって、または5~10員ヘテロアリールによって、場合により置換されていてもよいC1-6アルキルから選択され、好ましくは、Rは、C1-6アルキルによって場合により置換されていてもよい、5~10員ヘテロシクリルによって、または5~10員ヘテロアリールによって、場合により置換されていてもよいC1-6アルキルから選択される)
から選択される。
本発明の実施形態において、Rは、
- 場合により置換されていてもよいN-含有5~10員ヘテロシクリル、および
- NR(式中、Rは、HおよびC1-6アルキルから選択され、Rは、場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロシクリルによって、または場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロアリールによって、場合により置換されていてもよいC1-6アルキルから選択される)
から選択される。
本発明の別の実施形態において、Rは、
- 場合により置換されていてもよいN-含有5~10員ヘテロシクリル、および
- NR(式中、Rは、HおよびC1-6アルキルから選択され、Rは、場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロアリールによって場合により置換されていてもよいC1-3アルキルから選択される)
から選択される。
特定の実施形態において、Rは、
- ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、-N(R)(R)、-OR、-SR、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R)(R)および-OC(O)R(式中、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリールおよび(C6-10)アリール(C1-6)アルキルから選択される)によって場合により置換されていてもよいN含有5~10員ヘテロシクリル、好ましくは、C1-6アルキルまたは-N(R)(R)(式中、RおよびRは、独立して、水素およびC1-6アルキルから選択される)によって場合により置換されていてもよいN含有5~10員ヘテロシクリル、ならびに
- NR(式中、Rは、HおよびC1-6アルキルから選択され、Rは、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、-N(R)(R)、-OR、-SR、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R)(R)および-OC(O)R(式中、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリールおよび(C6-10)アリール(C1-6)アルキルから選択される)によって場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロアリールによって場合により置換されていてもよいC1-3アルキルから選択され、好ましくは、Rは、C1-6アルキルによって場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロアリールによって場合により置換されていてもよいC1-3アルキルから選択される)
から選択される。
本発明の特定の実施形態において、Rが、場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロシクリルである場合、好ましくは、これは、場合により置換されていてもよいN含有5~10員ヘテロシクリルである。より好ましくは、これは、1個または2個の窒素原子を含む、場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロシクリルである。より好ましくは、場合により置換されていてもよい5~10員ヘテロシクリルは、ヘテロシクリル環が、炭素原子および1個または2個の窒素原子で構成され、例えば、ピロリジン、ピペリジン、テトラヒドロピリジン、ピペラジン、ジアゼパン、オクタヒドロピロロピラジン、アゼチジン、オクタヒドロピリドピラジン、オクタヒドロピロロピロール、ジアザスピロノナン、ジアザスピロウンデカンである。
さらなる実施形態において、Rが、場合により置換されていてもよいN含有5~10員ヘテロシクリルである場合、前記ヘテロシクリルは、
Figure 0007093462000006
から選択される。
実施形態において、N含有5~10員ヘテロシクリルは、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、-N(R)(R)、-OR、-SR、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R)(R)および-OC(O)R(式中、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリールおよび(C6-10)アリール(C1-6)アルキルから選択される)によって場合により置換されていてもよい。好ましくは、これは、C1-6アルキルまたは-N(R)(R)(式中、RおよびRは、独立して、水素およびC1-6アルキルから選択される)によって場合により置換されていてもよい。
実施形態において、Rが、場合により置換されていてもよいN含有5~10員ヘテロシクリルである場合、これは、
Figure 0007093462000007
から選択される。
好ましい実施形態において、Rは、場合により置換されていてもよい6員ヘテロシクリル、好ましくは、場合により置換されていてもよいN含有6員ヘテロシクリル、より好ましくは、1個または2個の窒素原子を含む場合により置換されていてもよいN含有6員ヘテロシクリルである。
別の実施形態において、Rは、場合により置換されていてもよいピペラジンおよび場合により置換されていてもよいオクタヒドロピロロ[1,2-a]ピラジンから選択される。
実施形態において、Rは、場合により置換されていてもよいピペラジンである。さらなる実施形態において、これは、C1-6アルキル、好ましくは、Meによって場合により置換されていてもよいピペラジンである。さらにより好ましくは、Rは4-メチルピペラジニルである。
さらなる実施形態において、Rは、
Figure 0007093462000008
から選択される。好ましくは、Rは、
Figure 0007093462000009
である。
好ましい実施形態において、X-Rは、上記に定義される式(II)、(III)、(IV)または(V)の基、より好ましくは、式(II)または(V)の基であり、Rは、上記に定義される場合により置換されていてもよいN含有5~10員ヘテロシクリルである。
別の好ましい実施形態において、Rは、ハロゲン、場合により置換されていてもよいC1-6アルキル、OR、SR、NR、CORおよびCONR(式中、RおよびRは、独立して、Hおよび場合により置換されていてもよいC1-6アルキルから選択される)から選択され、Rは、上記に定義される場合により置換されていてもよいN含有5~10員ヘテロシクリルである。
さらなる好ましい実施形態において、
- Rは、ハロゲン、場合により置換されていてもよいC1-6アルキル、OR、SR、NR、CORおよびCONR(式中、RおよびRは、独立して、Hおよび場合により置換されていてもよいC1-6アルキルから選択される)から選択され、好ましくは、Rは塩素であり;
- X-Rは、上記に定義される式(II)、(III)、(IV)または(V)の基、好ましくは、式(II)または(V)の基であり;
- Rは、上記に定義される場合により置換されていてもよいN含有5~10員ヘテロシクリル、好ましくは、場合により置換されていてもよいピペラジンである。
別の実施形態によれば、本発明の化合物は、
Figure 0007093462000010
Figure 0007093462000011
Figure 0007093462000012
Figure 0007093462000013
Figure 0007093462000014
Figure 0007093462000015
からなる群から選択されるか、またはそれらの塩もしくは溶媒和物である。
式(I)の化合物の使用
式(I)の化合物は、ヒスタミンH4受容体のアンタゴニストであることが見出され、そのため、この受容体によって媒介される疾患もしくは障害、特に、ヒスタミンH4受容体のアンタゴニズムによる改善の影響を受けやすい疾患もしくは障害の治療および/または予防において有用であろう。
したがって、本発明の態様は、医薬としての使用のための式(I’)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物に言及する。
別の態様において、本発明は、ヒスタミンH4受容体によって媒介される障害もしくは疾患、好ましくは、H4ヒスタミン受容体のアンタゴニズムによる軽減の影響を受けやすい疾患もしくは障害の治療および/または予防における使用のための上記に定義される式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象とする。
態様において、本発明は、炎症性皮膚疾患、消化管の炎症性疾患および炎症性眼疾患を含む炎症性障害、アレルギー性障害、皮膚障害、自己免疫疾患、そう痒性疾患、リンパ管障害、免疫不全障害、呼吸器疾患、心疾患、腎疾患、疼痛性障害、過活動膀胱状態、前庭障害、関節疾患ならびに黄斑変性障害の治療および/または予防における使用のための上記に定義される式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象とする。
特定の実施形態において、本発明は、アレルギー、喘息、ドライアイ、結膜炎、ぶどう膜炎、アレルギー性鼻炎、鼻結膜炎(rhinoconjuntivitis)、慢性閉塞性気道疾患(COPD)、アトピー性皮膚炎、乾癬、敏感肌、尿毒性そう痒、蕁麻疹、関節リウマチ、乾癬性関節炎、大腸炎、クローン病および潰瘍性大腸炎、心筋虚血、糖尿病性腎症、炎症性疼痛、神経障害性疼痛、回転性めまい、耳鳴、アテローム性動脈硬化症、多発性硬化症、肥満細胞症ならびに炎症性または全身性エリテマトーデスの治療および/または予防における使用のための上記に定義される式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象とする。本発明によるヒスタミンH4受容体を調節する薬剤により治療可能な例示的な炎症の種類としては、アレルギー、喘息、ドライアイ、慢性閉塞性気道疾患(COPD)、アテローム性動脈硬化症、関節リウマチ、多発性硬化症、炎症性腸疾患(大腸炎、クローン病および潰瘍性大腸炎を含む)、乾癬、そう痒、敏感肌、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、眼の炎症(例えば、手術後の眼の炎症)、結膜炎(例えば、アレルギー性結膜炎または春季カタル)、鼻ポリープ、アレルギー性鼻炎、鼻のかゆみ、強皮症、自己免疫性甲状腺疾患、免疫媒介(1型としても公知)真性糖尿病および紅斑性狼瘡などの複数の状態のいずれか1つに起因する炎症が挙げられ、これらは、疾患のいくつかの段階で過剰または長期の炎症によって特徴付けられる。炎症をもたらす他の自己免疫疾患としては、重症筋無力症、ギランバレーなどの自己免疫性ニューロパシー、自己免疫性ぶどう膜炎、自己免疫性溶血性貧血、悪性貧血、自己免疫性血小板減少症、側頭動脈炎、抗リン脂質症候群、ウェゲナー肉芽腫症などの脈管炎、ベーチェット病、疱疹状皮膚炎、尋常性天疱瘡、白斑、原発性胆汁性肝硬変、自己免疫性肝炎、自己免疫性卵巣炎および精巣炎、副腎の自己免疫疾患、多発性筋炎、皮膚筋炎、強直性脊椎炎などの脊椎関節症、ならびにシェーグレン症候群が挙げられる。
有利な実施形態において、式(I)の化合物は、ヒスタミンH1およびH4受容体両方のアンタゴニストである。H1およびH4アンタゴニストの組み合わせは、両方の受容体が関与する疾患または障害の治療において、単剤療法よりも効果的であることが開示されている。したがって、H4受容体に加えてヒスタミンH1受容体に対する親和性を有するこのような化合物は、選択的H1Rまたは選択的H4Rのリガンドのみよりも、H4RおよびH1R両方の成分により炎症性疾患(皮膚炎、かゆみおよび炎症)をより効率的に調節することが可能であり得る。
本明細書の文脈における「治療(treatment)」または「治療するため(to treat)」という用語は、ヒスタミンH4受容体の活性の調節により、疾患もしくは前記疾患に関連する1つ以上の症状を軽減または除去するための本発明による化合物あるいは製剤の投与を意味する。「治療」は、疾患の生理学的後遺症を軽減または除去することも包含する。
本発明の文脈における「軽減する」という用語は、治療される患者の状況における任意の改善を意味するものとして理解される。
本明細書の文脈における「予防(prevention)」または「予防するため(to prevent)」という用語は、疾患もしくは前記疾患に関連する1つ以上の症状を得るかまたは発生する危険性を低減するための本発明による化合物あるいは製剤の投与を意味する。
医薬組成物
さらなる態様によれば、本発明は、上記に定義される式(I’)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤を含む医薬組成物を対象とする。
実施形態において、組成物は、カルシニューリン阻害剤、抗インターロイキン17(抗IL-17)剤、抗インターロイキン4受容体(抗IL-4R)、抗インターロイキン31(抗IL-31)剤およびそれらの組み合わせからなる群から選択される1種以上の追加の治療剤と組み合わせて、それを必要とする患者に、同時に、別々にまたは連続して投与される。
「薬学的に許容される賦形剤」という用語は、活性成分とともに投与される媒体、希釈剤または補助剤を指す。そのような薬学的賦形剤は、水および油などの無菌液体であり得、ピーナッツ油、大豆油、鉱油、ゴマ油および類似物などの石油、動物、植物または合成起源のものを含む。特に注射可能溶液のためには、水または生理食塩水水溶液、ならびにデキストロースおよびグリセロール水溶液が、媒体として好ましく使用される。適切な薬学的媒体は、E.W.Martinによる「Remington’s Pharmaceutical Sciences」,第21版,2005に記載されている。
本発明の医薬組成物の投与の所望の薬学的形態を製造するために必要な賦形剤および補助物質は、他の要因の中でも、選択された医薬形態に依存する。医薬組成物の投与の前記医薬形態は、当業者に公知の従来の方法により製造される。異なる活性成分の投与方法、使用される賦形剤、およびそれらを生成するためのプロセスの総説は、「Tratado de Farmacia Galenica」,C.Fauli i Trillo,Luzan 5,S.A.de Ediciones,1993に見ることができる。
医薬組成物の例としては、経口、局所または非経口投与のための任意の固体(錠剤、丸剤、カプセル剤、顆粒剤など)および液体(溶液、懸濁液またはエマルジョン)の組成物が挙げられる。
好ましい実施形態において、医薬組成物は、経口形態である。経口投与のための適切な剤形は、錠剤およびカプセル剤であり得、結合剤、例えば、シロップ、アカシア、ゼラチン、ソルビトール、トラガカントもしくはポリビニルピロリドン;フィラー、例えば、ラクトース、糖、トウモロコシデンプン、リン酸カルシウム、ソルビトールもしくはグリシン;打錠滑沢剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム;崩壊剤、例えば、デンプン、ポリビニルピロリドン、デンプングリコール酸ナトリウムもしくは微結晶性セルロース;またはラウリル硫酸ナトリウムなどの薬学的に許容される湿潤剤などの本分野において公知の従来の賦形剤を含有していてもよい。
固体経口組成物は、配合、充填または打錠の従来の方法によって調製され得る。そのような操作は、本分野において従来のものである。錠剤は、例えば、湿式または乾式造粒によって調製されてもよく、場合により、通常の薬務において周知の方法より、特に、腸溶コーティングでコーティングされてもよい。
医薬組成物はまた、適切な単位剤形の無菌溶液、懸濁液または凍結乾燥品などの非経口投与に適合させてもよい。増量剤、緩衝剤または界面活性剤などの妥当な賦形剤を使用することができる。
言及された製剤は、スペインおよび米国の薬局方、ならびに同様の参照テキストに記載または言及されている方法などの標準的な方法を使用して、調製される。
本発明の化合物または組成物は、経口、舌下、経鼻、眼内、非経口、皮下、筋肉内、静脈内または経皮投与などの任意の適切な方法によって投与されてもよい。経口投与が好ましい。
一般に、本発明の化合物の有効投与量は、選ばれた化合物の相対的効力、治療および/または予防される障害の重症度、ならびに病人の体重に依存する。しかしながら、活性化合物は、典型的には、1日1回または複数回、例えば、1日1回、2回、3回または4回、0.01~1000mg/kg/日の範囲の典型的な総一日用量で投与される。
本発明を実施例によって下記でさらに説明する。この説明は、これが特許請求の範囲において定義されるので、本発明の範囲の限定として決して解釈されてはならない。
本発明による式(I)の化合物を、下記に詳述する一般的な調製戦略に従って調製した。いくつかの化合物の詳細な調製を、本明細書の以下に記載する。
試薬および溶媒は、特に言及しない限り、さらなる精製をせずに、商業的供給業者から受け取ったまま使用した。反応は、シュレンク管またはマイクロ波密閉反応器中、典型的にはAr雰囲気下で行った。
マイクロ波反応は、Anton Paar Monowave 450装置を使用して行った。
実験手順に示された反応温度は、較正された温度センサーで測定された反応系の外部温度(従来の加熱)、または光ファイバー温度センサーで測定された内部反応器温度(マイクロ波支援反応)に相当する。
低温反応は、Immersion Cooler Huber modを使用して行った。TC100Eは、Pt100センサー(±0.5Kの温度安定性)を備えていた。この種類のプロセスにおいて、示された反応温度は、較正された温度センサーで測定された内部反応温度に相当する。
反応は、シリカゲル60 F254(E.Merck)であらかじめコーティングされた市販のアルミニウムシート(0.2mmの層厚さ)を使用する分析の薄層クロマトグラフィーによって、またはUPLC-MSクロマトグラフィーによって、監視した。分析的UPLC/PDA/MS分析は、UPLC-PDA光学検出器およびスキャンモードにおけるQDa(商標)またはTQD(商標)MS検出器を備えたWaters Acquity Hクラスのクロマトグラフを使用して実施した。クロマトグラフ分析は、以下の条件を使用して行った。
方法A:Column Kinetex C18 100×3.0mm、2.6μmカラム。移動相:10mMの炭酸水素アンモニウム(溶媒A)およびメタノール(溶媒B)。9分で0.6mL/分で95%から5%の溶媒A、次いで5%の溶媒Aで0.5分、およびさらに0.5分で95%の溶媒Aに戻るグラジエント。総実行時間10分。オーブン温度30℃。試料温度18℃。
方法B:Column Kinetex C18 100×3.0mm、2.6μmカラム。移動相:0.1%ギ酸(溶媒A)およびメタノール(溶媒B)。9分で0.6mL/分で95%から5%の溶媒A、次いで5%の溶媒Aで0.5分、およびさらに0.5分で95%の溶媒Aに戻るグラジエント。総実行時間10分。オーブン温度40℃。試料温度18℃。
それぞれの化合物に適用されたクロマトグラフ方法は、「UPLC-(方法の名称)」と記述し、テキスト全体にわたって純度値の後の括弧内に示す。
フラッシュクロマトグラフィーによる生成物の精製は、E.Merckシリカゲル(230~400メッシュ)を使用して行った。視覚化は、UV光下で行った。自動分取フラッシュクロマトグラフィーによる生成物の精製は、Silicycleから購入した4g、12gまたは24gのSiliaSep(商標)またはSiliaSep(商標)C18(17%)のフラッシュカートリッジを使用して、Teledyne Isco製のCombiflash(登録商標)Rf+フラッシュクロマトグラフィーシステムにおいて、あるいはBuchi instruments製のReveleris(登録商標)PREPシステムにおいて行った(3つの異なる波長λ1=254nm、λ2=280nmおよびλ3=220~230nmで作動するUV検出)。得られた収率は、特に明記しない限り、単離収率である。
プロトン核磁気共鳴スペクトルは、重水素化溶媒:クロロホルム、メタノールまたはジメチルスルホキシド中、BRUKER Avance 300MHz装置を用いて、300MHzで記録した。化学シフトは、0.00ppmでのTMSピークに対して、または残留溶媒の対応するシグナルに対して、ppmで報告する。m、s、d、t、q、quintおよびseptという文字は、それぞれ、マルチプレット、シングレット、ダブレット、トリプレット、カルテット、クインツプレットおよびセプツプレットを表す。bという文字は、ブロードシグナルを示す。すべての融点は、補正し、融点管BUCHI(商標)参照017808を使用してBchi B-540装置において記録した。
式(I)の化合物の合成
本発明の式(I)の化合物は、利用可能な合成手順によって、多段階の連続で合成することができる。例えば、これらは、下記に示す一般スキーム1~4に要約されたプロセスによって調製することができる。
重要中間体Fの合成:本発明に記載のすべての実施例において共通の中間体Fの調製をスキーム1に示す。
Figure 0007093462000016
スキーム1.中間体Fの調製のための合成ルート。試薬および条件:(i)BocO、t-BuOH、50℃;(ii)BuLi、TMEDA、EtO、-78℃、CO(g)、HO;(iii)4-DMAP、EDCI、CHCl、22℃、MeOH;(iv)濃HCl、MeOH、65℃;(v)尿素、150℃、12時間;(vi)POCl、DIPEA、110℃、12時間。
実施例1~38および68~99の合成:が、N-メチルピペラジン、ピペラジン、N-メチルピロリジン-3-アミン、2-(1-メチルピロリジン-2-イル)エタン-1-アミン、1-メチル-1,4-ジアゼパン、N-メチルピペリジン-4-アミン、ピペリジン-4-アミン、ピロリジン-3-アミンまたはオクタヒドロピロロ[1,2-a]ピラジンである式(I)の化合物の調製を、スキーム1に示される共通中間体Fから出発するスキーム2に表す。
Figure 0007093462000017
スキーム2.実施例1~38および68~99の調製のための合成ルート。試薬および条件:(vii)RXH、DIPEA、EtOAc(0.14M)、22℃、t(時間);RNH、μW、120℃、t(分)。
実施例39~45の合成:が、ピペリジン、1-メチルピペリジン、1-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロピリジンまたは1,2,3,6-テトラヒドロピリジンである式(I)の化合物の調製を、スキーム1に示される共通中間体Fから出発するスキーム3に表す。
Figure 0007093462000018
スキーム3.実施例39~45の調製のための合成ルート。試薬および条件:(viii)RNH、DIPEA、EtOAc:DCM 1:1%v/v(0.14M)、22℃、t(時間);(ix)RBpin、NaCO(2M)、THF(0.27M)、μW、100℃、t(時間);(x)20%w/wの炭素上のPd(OH)、H(1atm)、EtOAc:MeOH 2:1%v/v(7mM);(xi)濃HCl、MeOH(0.1M)。
実施例46~67の合成:置換が、アルキルまたはHである式(I)の化合物の調製を、スキーム2および3に示される実施例(3、4、6、16、17、18、24、42および43)から出発するスキーム4に表す。
Figure 0007093462000019
スキーム4.実施例46~67の調製のための合成ルート。試薬および条件:(xii)RMX、PEPPSI(商標)-IPr、LiCl、DME(4~6mM)、70℃、16時間;(xiii)Pd/C、H(1atm)、EtOAc:MeOH 2:1%v/v(7mM)。
工程1:中間体A[CAS:171178-45-3]の合成:
(6-クロロピリジン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチルを、国際公開第2008/130021号、国際公開第2006/024834号、およびOhtaら,Bioorg.Med.Chem.2008,16,7021-7032に由来する適合した手順によって調製した。
Figure 0007093462000020
500mlのオーブン乾燥した丸底フラスコ中で、5-アミノ-2-クロロピリジン(20g、154mmol、1当量)をtert-ブタノール(217mL、0.71M)に溶解し、二炭酸ジ-tert-ブチル(38.4g、172mmol、1.12当量)を添加し、溶液を50℃で撹拌した。反応の進行を、5-アミノ-2-クロロピリジンの中間体Aへの完全な変換が達成されるまで(36時間)、TLC(ヘプタン:EtOAc 30:60%v/v)によって監視した。溶媒をロータリーエバポレーターで蒸発させ、残渣を酢酸エチル(500mL)に溶解した。有機相を、水(3×150mL)、ブライン(1×150mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、揮発性物質を減圧下除去して、ピンク色固体を得て、これを自動フラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc:DCM 50:25:25%v/vで溶出)によって精製して、(6-クロロピリジン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチルを白色固体(35.29g、収率99.3%)として得た。純度:99.0%(UPLC-A);融点:127~129.1℃;H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.245(dd,1H),7.965(d,1H),7.25(dd,1H),6.66(bs,NH),1.52(s,9H);LR-MS(ESI+):m/z=229.1Da[M+H]、C1013ClNに対する計算値:228.7。
工程2:中間体A[CAS:171178-46-4]の合成:
5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-クロロイソニコチネートを、国際公開第2008/130021号および国際公開第2006/024834号に由来する適合した手順によって調製した。
Figure 0007093462000021
500mLのオーブン乾燥した3つ口丸底フラスコに、(6-クロロピリジン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体A)(5g、21.82mmol、1当量)を無水ジエチルエーテル(200mL)に溶解して、黄色溶液を得た。0.1MのTMEDA(11.7mL、76mmol、3.5当量)を添加し、混合物を-78℃に冷却した。2.5Mのヘキサン中のn-ブチルリチウムの溶液(30.5mL、76mmol、3.5当量)を滴下添加した(反応混合物は茶色~赤色に変化した)。試薬の添加が終了した時に、反応混合物は-10℃に達し、この温度で3時間撹拌した。
次いで、反応混合物を-78℃に再冷却し、二酸化炭素ガスバッグ(1gal)をAr雰囲気下で取り付けた。系を、排気し、二酸化炭素で3回流した。反応混合物を、二酸化炭素雰囲気下、大気圧で、-78℃で4時間撹拌した。反応を22℃に温め、18時間撹拌した。水を、固体物質の完全な溶液まで(300mL)、反応混合物に添加した。相を分離し、水相をジエチルエーテル(2×100mL)で洗浄した。その後、水相のpH値を2.7MのHClで6.32に調節し、ジエチルエーテル(4×200mL)およびEtOAc(5×200mL)で抽出した。合わせた有機相を無水NaSOで乾燥し、減圧下濃縮して、5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-クロロイソニコチン酸を淡黄色固体(5.13g、収率87%)として得た。純度:99.1%(UPLC-A);H-NMR(DMSO-d),δ(ppm):10.01(s,1H),9.12(s,1H),7.75(s,1H),1.48(s,9H);LR-MS(ESI+):m/z=273.0Da[M+H]、C1113ClNに対する計算値:272.7。
工程3:中間体C[305371-42-0]の合成:
5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-クロロイソニコチン酸メチルを、Haddletonら,J.Am.Chem.Soc.2012,134,7406-7413に由来する適合した手順によって調製した。
Figure 0007093462000022
5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-クロロイソニコチン酸(中間体B)(4.27g、15mmol、1当量)を、撹拌棒を備えた500mLのオーブン乾燥した2つ口丸底フラスコに添加し、ジクロロメタン(187mL、0.08M)に懸濁させ、添加した。4-ジメチルアミノピリジン(7.40g、60mmol、4当量)を、22℃で添加して、均一溶液を得た。N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド(4.65g、30mmol、2当量)を同温度で添加し、粗混合物を3時間撹拌した。無水MeOH(HPLC品質)(5.5mL、135mmol、9当量)を溶液に添加し、混合物を22℃で1時間撹拌した。得られた混合物を、アルミニウム加熱ブロックを使用して、72時間加熱還流した。TLC(EtOAc:MeOH 90:10%v/v)は、中間体Bの中間体Cへの完全な変換を示した。反応は、22℃に達し、揮発性物質を減圧下除去した。ジクロロメタン(150mL)を、完全な溶液を達成するまで、残渣に添加し、混合物を分液漏斗に移し、HO(1×70mL)、1MのHCl(2×50mL)および飽和NaCl溶液(1×50mL)で洗浄した。有機相を、NaSOで乾燥し、フィルタープレート上のNaSOのパッドを通して濾過した。溶媒を減圧下除去して茶色固体を得て、これを自動フラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc、100%v/vのEtOAcで生成物が溶出)によって精製して、5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-クロロイソニコチン酸メチルを淡黄色固体(4.04g、収率79%)として得た。純度:99.4%(UPLC-A);融点:90.0~95.8℃;H-NMR(CDCl),δ(ppm):9.68(bs,NH),9.49(s,1H),7.73(s,1H),7.20(s,1H),3.91(s,3H),1.47(s,9H);LR-MS(ESI+):m/z=287.1Da[M+H]、C1215ClNに対する計算値:286.2。
工程4:中間体D[CAS:1073182-59-8]の合成:
Figure 0007093462000023
5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-クロロイソニコチン酸メチル(中間体C)(6.22g、21.68mmol、1当量)をメタノール(165mL)に溶解し、濃塩酸(8.71mL、105mmol、4.85当量)を溶液に添加した。得られた黄色溶液を、撹拌し、完全な変換を達成するまで(22時間)、アルミニウム加熱ブロックを使用して加熱還流した。反応をTLC分析(ヘプタン:EtOAc 30:60%v/v)によって監視した。MeOHを減圧下蒸発させた。DCMを、残渣の完全な溶液を達成するまで添加し(160mL)、水(90ml)を添加した。水相のpH(最初pH0.3)を、1.25Mの水酸化ナトリウム溶液の添加によって13.02に調節し、DCM(4×200mL)で抽出した。合わせた有機相を無水NaSOで乾燥し、濾別し、減圧下濃縮して、5-アミノ-2-クロロイソニコチン酸メチルを茶色~黄色固体(3.90g、収率95%)として得た。純度:98.4%(UPLC-A);H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.0(s,1H),7.6(s,1H),3.91(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=187.0Da[M+H]、CClNに対する計算値:186.2。
工程5:中間体E[CAS:2190512-63-9]の合成:
Figure 0007093462000024
尿素(4.75g、79mmol、10当量)を、アルミニウム加熱ブロックを使用して、150℃で加熱することによって、50mlの丸底フラスコ中で融解させた。中間体D(1.48g、7.9mmol、1当量)を添加し、混合物を150℃で終夜加熱した。茶色油状物の形成が観察された。温度を100℃に低下させ、水(30mL)を添加した。混合物をこの温度で1時間撹拌して、未反応の尿素を溶解させた。水相のpH(最初pH7.63)を、1MのHClの添加によって4.0に調節した。水相をCHCl/iPrOH 4:1%v/vで抽出した(3×70mL)。合わせた有機相を無水NaSOで乾燥し、濾別し、減圧下蒸発させて、中間体DおよびEの混合物の黄色固体を得た。黄色固体を100mLのDCMに懸濁させ、15分の間撹拌した。懸濁液を、フィルタープレートを通して濾過し、DCM(3×10mL)で洗浄した。DCM含有相を合わせ、溶媒を減圧下除去して、未反応の中間体Dを得た。濾過された黄色固体を乾燥して、6-クロロピリド[3,4-d]ピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンを淡黄色固体(1.20g、収率72%)として得た。純度:93.9%(UPLC-B);融点:315.4~318.2℃;H-NMR(DMSO-d6),δ(ppm):11.60(bs,2H,NH),8.36(s,1H),7.77(s,1H);LR-MS(ESI+):m/z=198.1Da[M+H]、CClNに対する計算値:197.6。
工程6:中間体F[CAS:2143878-49-1]の合成:
2,4,6-トリクロロピリド[3,4-d]ピリミジンを、Koolら,J.Org.Chem.2005,70,132-140;Roseら,J.Chem.Soc.,1947,775-783;Ohtaら,Bioorg.Med.Chem.2008,16,7021-7032に由来する適合した手順によって調製した。
Figure 0007093462000025
ジムロート冷却器を取り付けた100mLのオーブン乾燥した2つ口丸底フラスコに含有される6-クロロピリド[3,4-d]ピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン(中間体E)(1.19g、6mmol、1当量)に、あらかじめ蒸留したPOCl(27mL、288mmol、48当量)およびDIPEA(2.72mL、15.6mmol、2.6当量)を添加した。混合物を還流条件(110℃)下、18時間撹拌した。揮発性物質を、実験室の真空(200~300mmHg)下、留去した。残渣を、DCM(80mL)に溶解し、水(2×30mL)および飽和NaCl溶液(1×30mL)で洗浄した。有機相を無水NaSOで乾燥し、濾過した。溶媒を減圧下除去して、2,4,6-トリクロロピリド[3,4-d]ピリミジンを明茶色固体(1.22g、収率89%)として得た。純度:96.6%(UPLC-B);融点:107.7~110.3℃;H-NMR(CDCl),δ(ppm):9.30(s,1H),8.07(s,1H);LR-MS(ESI+):m/z=233.8Da[M+H]、CClに対する計算値:232.9。
工程7:実施例1~38および68~99の合成:
一般合成手順A:
Figure 0007093462000026
オーブン乾燥したμW反応器に、2,4,6-トリクロロピリド[3,4-d]ピリミジン(中間体F)(234mg、1mmol、1当量)を投入し、セプタムで密封し、Ar雰囲気でパージした(Ar/真空の3サイクル)。次いで、EtOAc(7mL、0.14M)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.51mL、2.9mmol、2.9当量)を添加し、混合物を5分間撹拌することによって均一にした。対応するアミンまたはアルコール(RXH)(1.05mmol、1.05当量)を添加した。得られた混合物を、中間体Fの完全な変換を達成するまで(2~20時間)、22℃で撹拌した。対応するアミン(RNH)(1.5~10.3mmol、1.5~10.3当量)を添加した。混合物を、撹拌することによって均一にし、マイクロ波照射下、120℃で15~30分間の反応(エネルギー出力:60W)に付した。反応の進行をTLC(EtOAc:MeOH)によって確認した。粗混合物をEtOAcの添加によって丸底フラスコに移し、揮発性物質を減圧下除去した。残渣をEtOAc(70mL)に溶解し、分液漏斗に移した。有機相を水(3×30mL)および飽和NaCl溶液(1×30mL)で洗浄した。有機相を、無水NaSOで乾燥し、フィルタープレートでNaSOのパッドを通して濾過した。溶媒を減圧下除去して、粗混合物を得、これを自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH)によって精製して、対応する生成物(実施例1~38および68~99)を得た。
すべての反応するアミンは、実施例14~18、26~28、37~39、41、43、45および71~90において使用したアミンアルキルスルホンアミドの場合を除いて、市販されている。必要なアミンアルキルスルホンアミドを、文献:Smitsら,J.Med.Chem.2010,53,2390-2400に記載のプロトコールの適合した手順によって調製した。この手順において使用したすべての化合物の構造解析は、2-アミノ-N-ベンジルエタン-1-スルホンアミド塩酸塩;白色固体;重量:3.102g;収率:35%;純度:84.0%(UPLC-A);融点:175.5~187.9℃;H-NMR(CDCl:MeOD 4:1%v/v),δ(ppm):7.41-7.29(m,5H),4.31(s,2H),3.43-3.31(m,4H);LR-MS(ESI+):m/z=215.0Da[M+H]、C14S(親の遊離塩基)に対する計算値:214.1を除いて、そこに報告されている。
2-アミノ-N-(2-クロロフェニル)エタン-1-スルホンアミド塩酸塩;淡オレンジ色結晶;重量:2.0g;収率:83.0%;純度:98.2%(UPLC-A);融点:179.8~185.5℃;H-NMR(DO),δ(ppm):7.48-7.40(m,2H),7.36-7.14(m,2H),3.59(t,2H),3.46(t,2H);LR-MS(ESI+):m/z=235.0Da[M+H]、C11ClNS(親の遊離塩基)に対する計算値:234.0。
2-アミノ-N-(o-トリル)エタン-1-スルホンアミド塩酸塩;黄色固体;重量:1.8g;収率:77.4%;純度:85.2%(UPLC-A);融点:156.0~164.7℃;H-NMR(DO),δ(ppm):7.38-7.10(m,4H),3.62(t,2H),3.47(t,2H),2.27(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=215.2Da[M+H]、C14S(親の遊離塩基)に対する計算値:214.1。
2-アミノ-N-(2-メトキシフェニル)エタン-1-スルホンアミド塩酸塩;淡茶色固体;重量:2.0g;収率:77.6%;純度:90.7%(UPLC-A);融点:152.7~160.0℃;H-NMR(DO),δ(ppm):7.37-7.22(m,2H),7.05(m,1H),6.95(m,1H),3.82(s,3H),3.60-3.40(m,4H);LR-MS(ESI+):m/z=231.0Da[M+H]、C14S(親の遊離塩基)に対する計算値:230.1。
2-アミノ-N-(2-アミノフェニル)エタン-1-スルホンアミド二塩酸塩;淡ピンク色固体;重量:1.9g;収率:63.0%;純度:94.1%(UPLC-A);融点:229.6~237.0℃;H-NMR(DO),δ(ppm):7.67-7.29(m,4H),3.64(t,2H),3.49(t,2H);LR-MS(ESI+):m/z=216.1Da[M+H]、C13S(親の遊離塩基)に対する計算値:215.1。
2-アミノ-N-(3-クロロフェニル)エタン-1-スルホンアミド塩酸塩;淡茶色固体;重量:1.8g;収率:75.7%;純度:98.2%(UPLC-A);融点:122.7~137.8℃;H-NMR(DO),δ(ppm):7.41-7.20(m,3H),7.20-6.93(m,1H),3.57(t,2H),3.39(t,2H);LR-MS(ESI+):m/z=234.9Da[M+H]、C11ClNS(親の遊離塩基)に対する計算値:234.0。
2-アミノ-N-(3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)エタン-1-スルホンアミド塩酸塩;淡茶色固体;重量:2.8g;収率:87.4%;純度:93.6%(UPLC-A);融点:151.6~162.5℃;H-NMR(DO),δ(ppm):7.42(t,1H),7.23-7.11(m,3H),3.59(t,2H),3.39(t,2H);LR-MS(ESI+):m/z=284.9Da[M+H]、C11S(親の遊離塩基)に対する計算値:284.0。
2-アミノ-N-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)エタン-1-スルホンアミド塩酸塩;黄色固体;重量:0.439g;収率:43.0%;純度:94.8%(UPLC-A);融点:201.5~203.5℃;H-NMR(DO),δ(ppm):7.56-7.36(m,4H),3.55(t,2H),3.37(t,2H);LR-MS(ESI+):m/z=268.9Da[M+H]、C11S(親の遊離塩基)に対する計算値:268.1。
2-アミノ-N-(m-トリル)エタン-1-スルホンアミド塩酸塩;淡黄色固体;重量:1.6g;収率:72.0%;純度:90.0%(UPLC-A);融点:141.6~148.0℃;H-NMR(DO),δ(ppm):7.24(t,1H),7.03(m,3H),3.53(t,2H),3.37(t,2H),2.24(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=215.0Da[M+H]、C14S(親の遊離塩基)に対する計算値:214.1。
2-アミノ-N-(3-メトキシフェニル)エタン-1-スルホンアミド塩酸塩;淡茶色固体;重量:2.0g;収率:84.5%;純度:94.4%(UPLC-A);融点:108.7~116.7℃;H-NMR(DO),δ(ppm):7.28(t,1H),6.93-6.73(m,3H),3.74(s,3H),3.55(t,2H),3.38(t,2H);LR-MS(ESI+):m/z=231.0Da[M+H]、C14S(親の遊離塩基)に対する計算値:230.1。
2-アミノ-N-(3-(メチルチオ)フェニル)エタン-1-スルホンアミド塩酸塩;淡黄色固体;重量:2.2g;収率:53.8%;純度:95.6%(UPLC-A);融点:137.3~142.7℃;H-NMR(DO),δ(ppm):7.25(m,1H),7.07(m,2H),6.96(m,1H),3.54(t,2H),3.38(t,2H,),2.39(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=246.9Da[M+H]、C14(親の遊離塩基)に対する計算値:246.1。
2-アミノ-N-(4-クロロフェニル)エタン-1-スルホンアミド塩酸塩;黄色固体;重量:2.1g;収率:95.0%;純度:91.6%(UPLC-A);融点:198.2~212.2℃;H-NMR(DO),δ(ppm):7.42-7.17(m,2H),7.16-6.93(m,2H),3.52(t,2H),3.36(t,2H);LR-MS(ESI+):m/z=234.9Da[M+H]、C11ClNS(親の遊離塩基)に対する計算値:234.0。
2-アミノ-N-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)エタン-1-スルホンアミド塩酸塩;オレンジ色~茶色固体;重量:0.400g;収率:47.1%;純度:97.0%(UPLC-A);融点:118.7~207.6℃;H-NMR(DO),δ(ppm):7.63(d,2H),7.31(d,2H),3.61(t,2H),3.39(t,2H);LR-MS(ESI+):m/z=268.9Da[M+H]、C11S(親の遊離塩基)に対する計算値:268.1。
2-アミノ-N-(p-トリル)エタン-1-スルホンアミド塩酸塩;黄色~茶色固体;重量:1.2g;収率:89.3%;純度:89.0%(UPLC-A);融点:162.0~173.9℃;H-NMR(DO),δ(ppm):7.18(d,2H),7.10(d,2H),3.51(t,2H),3.37(t,2H),2.23(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=215.0Da[M+H]、C14S(親の遊離塩基)に対する計算値:214.1。
2-アミノ-N-(4-(メチルチオ)フェニル)エタン-1-スルホンアミド塩酸塩;灰色固体;重量:1.9g;収率:67.7%;純度:95.8%(UPLC-A);融点:160.7~169.3℃;H-NMR(DO),δ(ppm):7.21(d,2H),7.12(d,2H),3.50(t,2H),3.35(t,2H),2.36(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=246.9Da[M+H]、C14(親の遊離塩基)に対する計算値:246.1。
2-アミノ-N-(ピリジン-3-イル)エタン-1-スルホンアミド塩酸塩;淡オレンジ色固体;重量:1.6g;収率:66.3%;純度:89.8%(UPLC-A);融点:165.3~179.3℃;H-NMR(DO),δ(ppm):8.72-8.62(m,1H),8.51(t,1H),8.39-8.24(m,1H),7.97(q,1H),3.92-3.65(m,2H),3.62-3.31(m,2H);LR-MS(ESI+):m/z=202.0Da[M+H]、C11S(親の遊離塩基)に対する計算値:201.1。
2-アミノ-N-(6-クロロピリジン-2-イル)エタン-1-スルホンアミド塩酸塩;ベージュ色固体;重量:0.400g;収率:20.3%;純度:94.3%(UPLC-A);融点:176.7~185.3℃;H-NMR(DO),δ(ppm):7.62(t,1H),7.05(dd,1H),6.81(dd,1H),3.84(t,2H),3.40(t,2H);LR-MS(ESI+):m/z=235.9Da[M+H]、C10ClNS(親の遊離塩基)に対する計算値:235.0。
2-アミノ-N-(ピリジン-2-イルメチル)エタン-1-スルホンアミド塩酸塩;ベージュ色固体;重量:0.600g;収率:24.0%;純度:97.0%(UPLC-A);融点:166.0~176.0℃;H-NMR(DO),δ(ppm):8.63(dd,1H),8.51(td,1H),8.00(d,1H),7.91(t,1H),4.73(s,2H),3.65(t,2H),3.45(t,2H);LR-MS(ESI+):m/z=216.0Da[M+H]、C13S(親の遊離塩基)に対する計算値:215.1。
2-アミノ-N-(ピリミジン-2-イル)エタン-1-スルホンアミド塩酸塩;オレンジ色固体;重量:1.2g;収率:52.0%;純度:91.5%(UPLC-A);融点:138.7~146.0℃;H-NMR(DO),δ(ppm):8.53(d,2H),7.07(t,1H),3.73(t,2H),3.46(t,2H);LR-MS(ESI+):m/z=203.0Da[M+H]、C10S(親の遊離塩基)に対する計算値:202.1。
2-アミノ-N-(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)エタン-1-スルホンアミド塩酸塩;淡黄色固体;重量:0.400g;収率:14.5%;純度:90.6%(UPLC-A);融点:182.0~195.6℃;H-NMR(DO),δ(ppm):6.37-6.12(m,1H),3.72(s,3H),3.64(t,2H),3.41(t,2H),2.23(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=219.0Da[M+H]、C14S(親の遊離塩基)に対する計算値:218.1。
あるいは、実施例91および92において使用される必要なアミンアルキルスルホンアミドを、文献:Smitsら,J.Med.Chem.2010,53,2390-2400に記載のプロトコールに適合する手順によって、対応する保護誘導体(実施例91のために(O-tert-ブチルジメチルシリル)保護誘導体および実施例92のためにN-tert-ブチルオキシカルボニル保護誘導体)として調製した。これらの実施例において、追加の脱保護反応工程が、目的化合物を得るために必要であった(実施例91および92を参照のこと)。
実施例91において反応する2-アミノ-N-ベンジル-N-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)エタン-1-スルホンアミドを白色固体として得た;重量:2.28g;収率:75%;純度:98.0%(UPLC-A);H-NMR(DMSO-d),δ(ppm):7.41-7.27(m,5H),4.41(s,2H),3.49(t,2H),3.29-3.10(m,4H),2.93(t,2H),0.81(s,9H),-0.04(s,6H);LR-MS(ESI+):m/z=373.1Da[M+H]、C1732SSiに対する計算値:372.2。
実施例92において反応する(2-((2-アミノ-N-ベンジルエチル)スルホンアミド)エチル)カルバミン酸tert-ブチルを淡黄色固体として得た;重量:1.40g;収率:67.0%;純度:93.8%(UPLC-A);H-NMR(CDCl),δ(ppm):7.41-7.27(m,5H),4.45(s,2H),3.32(t,2H),3.20(t,4H),3.08(t,2H),1.49(bs,NH),1.43(s,9H);LR-MS(ESI+):m/z=358.1Da[M+H] 1627Sに対する計算値:357.2。
加えて、本発明の実施例30および31において、反応するアミンは、対応する保護誘導体(Boc保護)として使用した。これらの実施例において、追加のBoc脱保護反応工程が、目的化合物を得るために必要であった。
Boc脱保護手順:対応するBoc誘導体(1当量)をMeOH(0.1M、HPLC品質)に溶解した。濃塩酸(3当量)を添加し、得られた黄色溶液を、総変換を達成するまで(3~20時間)、還流条件下で撹拌した。反応の進行をTLC(EtOAc:MeOH)によって監視した。混合物を22℃まで冷やし、MeOHを減圧下除去した。残渣を、DCMに溶解し、水に注ぎ、分液漏斗に移した。水相のpHを、1.25Mの水酸化ナトリウム溶液の添加によってpH14に調節し、DCM(3×40mL)で抽出した。合わせた有機相を、無水NaSOで乾燥し、濾別し、減圧下濃縮して、対応する脱保護化合物を得た。
以下の化合物を、実施例1~38および68~99について上記に記載した一般合成手順Aに従って得た。
実施例1:6-クロロ-4-エトキシ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 0007093462000027
RXH:エタノール、59μL;時間:2時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.54mL、5mmol、5当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、90:10%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.143g;収率:40%;純度:85.5%(UPLC-B);H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.70(d,1H),7.70(d,1H),4.55(q,2H),3.96(t,4H),2.52(t,4H),2.37(s,3H),1.50(t,3H);LR-MS(ESI+):m/z=308.1Da[M+H]、C1418ClNOに対する計算値:307.1。
実施例2:6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-4-フェノキシピリド[3,4-d]ピリミジン
Figure 0007093462000028
RXH:フェノール、89μL;時間:12時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.54mL、5mmol、5当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、EtOAc 100%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.249g;収率:67%;純度:95.6%(UPLC-A);融点:137.8~144.2℃;H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.75(d,1H),7.89(d,1H),7.49-7.43(m,2H),7.32(t,1H),7.30-7.22(m,2H),3.78(bt,4H),2.39(t,4H),2.30(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=356.1Da[M+H]、C1818ClNOに対する計算値:355.1。
実施例3:6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-N-(チオフェン-2-イルメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000029
RXH:2-チオフェンメチルアミン、0.11mL;時間:5時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.27mL,2.5mmol、2.5当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、96:4%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.279g;収率:79%;純度:94.3%(UPLC-A);融点:150℃(分解);H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.63(s,1H),7.31(s,1H),7.25(dd,1H),7.05(d,1H),6.98(dd,1H),6.01(t,NH),4.94(d,2H),3.98(t,4H),2.49(t,4H),2.35(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=375.0Da[M+H]、C1719ClNSに対する計算値:374.1。
実施例4:6-クロロ-N-(フラン-2-イルメチル)-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000030
RXH:フラン-2-イルメチルアミン、97.2mL;時間:5時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.27mL,2.5mmol、2.5当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、92:8%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:307mg;収率:85%;純度:99.0%(UPLC-B)、融点:158.1~170.2℃;H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.63(s,1H),7.41(d,1H),7.32(s,1H),6.37(t,1H),6.33(d,1H),5.87(t,1H),4.77(d,2H),3.96(t,4H),2.49(t,4H),2.36(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=359.0Da[M+H]、C1719ClNOに対する計算値:358.1。
実施例5:6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-N-(チオフェン-3-イルメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000031
RXH:3-チオフェンメチルアミン、0.11mL;時間:3時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.54mL,5mmol、5当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、89:11%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.335g;収率:87%;純度:95.8%(UPLC-A);H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.62(s,1H),7.34(s,1H),7.33(d,1H),7.26(d,1H),7.11(d,1H),5.95(t,NH),4.78(d,2H),3.96(t,4H),2.51(t,4H),2.37(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=375.0Da[M+H]、C1719ClNSに対する計算値:374.1。
実施例6:6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-N-(2-(チオフェン-2-イル)エチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000032
RXH:2-(チオフェン-2-イル)エタン-1-アミン、0.14mL;時間:3時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.17mL,1.5mmol、1.5当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、96:04%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.356g;収率:89%;純度:97.2%(UPLC-B);融点:160.4~175.1℃;H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.62(s,1H),7.27(s,1H),7.20(d,1H),6.98(dd,1H),6.87(d,1H),5.83(t,NH),3.96(t,4H),3.86(dd,2H),3.23(t,2H),2.51(t,4H),2.36(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=389.0Da[M+H]、C1821ClNSに対する計算値:388.1。
実施例7:6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-N-(チアゾール-2-イルメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000033
RXH:3-クロロ-2-((クロロ-l5-アザニル)メチル)-2,3-ジヒドロチアゾール-3-イウム-2-イド、192.9mg;時間:4時間;RNH:1-メチルピペラジン、1.16mL、10.3mmol、10.3当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、91:9%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.334g;収率:88%;純度:99.0%(UPLC-A);H-NMR(CDCl:MeOD 2:1%v/v),δ(ppm):8.53(d,1H),7.78(d,1H),7.71(d,1H),7.38(d,1H),4.23(s,2H),3.90(t,4H),2.48(t,4H),2.33(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=376.1Da[M+H]、C1618ClNSに対する計算値:375.1。
実施例8:N-((1H-イミダゾール-2-イル)メチル)-6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000034
RXH:2-(アミノメチル)イミダゾール二塩酸塩(dyhydrochloride)、176.80mg;時間:5時間;RNH:1-メチルピペラジン、1.16mL、10.3mmol、10.3当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、78:22%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.278g;収率:62%;純度:97.8%(UPLC-A);H-NMR(CDCl:MeOD 2:1%v/v),δ(ppm):8.49(d,1H),7.87(d,1H),6.94(s,2H),4.77(s,2H),3.84(t,4H),2.45(t,4H),2.31(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=359.1Da[M+H]、C1619ClNに対する計算値:358.1。
実施例9:6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-N-フェニルピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000035
RXH:アニリン、97μL;時間:12時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.54mL、5mmol、5当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、97:3%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.310g;収率:85%;純度:97.2%(UPLC-A);融点:210.8~218.1℃;H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.68(s,1H),7.66(d,2H),7.49(s,1H),7.42(t,2H),7.30(bs,NH),7.19(t,1H),3.92(t,4H),2.48(t,4H),2.34(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=355.1Da[M+H]、C1819ClNに対する計算値:354.1。
実施例10:N-ベンジル-6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000036
RXH:ベンジルアミン、0.11mL;時間:3時間;RNH:1-メチルピペラジン、1.16mL、10.3mmol、10.3当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、96:4%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.285g;収率:75%;純度:97.1%(UPLC-A);H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.62(s,1H),7.38-7.30(m,5H),7.36(s,1H),5.95(t,NH),4.77(d,2H),3.93(t,4H),2.46(t,4H),2.34(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=369.1Da[M+H]、C1921ClNに対する計算値:368.2。
実施例11:6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-N-(ピリジン-2-イルメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000037
RXH:ピリジン-2-イルメタンアミン、0.11mL;時間:2時間;RNH:1-メチルピペラジン、1.16mL、10.3mmol、10.3当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、80:20%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.229.52g;収率:61%;純度:98.3%(UPLC-B);融点:182.3~193.5℃;H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.62(dm,1H),8.60(s,1H),7.73(td,1H),7.59(t,NH),7.47(s,1H),7.36(d,1H),7.27(t,1H),4.82(d,2H),3.94(t,4H),2.48(t,4H),2.35(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=313.0Da[M+H]、C1820ClNに対する計算値:369.2。
実施例12:6-クロロ-N-(4-フルオロベンジル)-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000038
RXH:(4-フルオロフェニル)メタンアミン、0.12mL;時間:3時間;RNH:1-メチルピペラジン、1.16mL、10.3mmol、10.3当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、98:2%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.275g;収率:70%;純度:98.4%(UPLC-A);融点:164℃(分解);H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.63(s,1H),7.33(t,1H),7.32(s,1H),7.04(t,1H),5.90(t,NH),4.74(d,2H),3.92(t,4H),2.48(t,4H),2.34(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=387.0Da[M+H]、C1920ClFNに対する計算値:386.1。
実施例13:6-クロロ-N-(4-メチルベンジル)-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000039
RXH:p-トリルメタンアミン、0.13mL;時間:2時間;RNH:1-メチルピペラジン、1.16mL、10.3mmol、10.3当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、95:5%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.355g;収率:90%;純度:97.2%(UPLC-B);融点:181.2~198.0℃;H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.62(s,1H),7.29(s,1H),7.26(d,1H),7.18(d,1H),5.81(t,NH),4.72(d,2H),3.94(t,4H),2.48(t,4H),2.36(s,3H),2.35(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=383.1Da[M+H]、C2023ClNに対する計算値:382.2。
実施例14:2-((6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-N-メチルエタン-1-スルホンアミド
Figure 0007093462000040
RXH:2-アミノ-N-メチルエタン-1-スルホンアミド塩酸塩、185mg;時間:12時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.54mL、5mmol、5当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、90:10%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.357g;収率:87%;純度:97.4%(UPLC-A);H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.50(s,1H),7.34(s,1H),6.88(t,NH),4.01(dt,2H),3.91(t,4H),3.45(t,2H),2.83(s,3H),2.52(t,4H),2.37(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=400.2Da[M+H]、C1522ClNSに対する計算値:399.1。
実施例14からの化合物(0.357mg、0.87mmol、1当量)をMeOH(9.7mL、0.09M、HPLC品質)に懸濁させ、1.25MのMeOH中のHCl(2.1mL、2.6mmol、3当量)を添加した。混合物を22℃で18時間にわたって撹拌した。揮発性物質を減圧下除去して、黄色固体として、定量的に2-((6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-N-メチルエタン-1-スルホンアミド塩酸塩を得た;純度:97.4%(UPLC-A);融点:232.9℃(分解);H-NMR(DO),δ(ppm):8.73(s,1H),7.97(s,1H),4.14(t,2H),3.73(bt,4H),3.60(t,4H),3.31(bt,2H),3.01(s,3H),2.73(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=400.2Da[M+H]、C1522ClNS(親の遊離塩基)に対する計算値:399.1。
実施例15:N-ベンジル-2-((6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)エタン-1-スルホンアミド
Figure 0007093462000041
RXH:2-アミノ-N-ベンジルエタン-1-スルホンアミド塩酸塩、234mg;時間:12時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.54mL、5mmol、5当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、97:3%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.389g;収率:80%;純度:97.7%(UPLC-A);融点:222.5~230.2℃;H-NMR(MeOD),δ(ppm):8.36(s,1H),7.66(s,1H),7.22-7.09(m,5H),4.12(s,2H),3.86-3.79(m,6H),3.22-3.20(m,2H),2.39(t,4H),2.23(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=476.3Da[M+H]、C2126ClNSに対する計算値:475.2。
実施例15からの化合物(0.389mg、0.8mmol、1当量)をMeOH(8.9mL、0.09M、HPLC品質)に懸濁させ、1.25MのMeOH中のHCl(1.9mL、2.4mmol、3当量)を添加した。混合物を22℃で17時間にわたって撹拌した。揮発性物質を減圧下除去して、定量的収率でN-ベンジル-2-((6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)エタン-1-スルホンアミド塩酸塩を黄色固体として得た;純度:96.7%(UPLC-A);融点:194.8~204.6℃;H-NMR(DO),δ(ppm):8.38(s,1H),7.47(s,1H),7.16-7.10(m,5H),4.19(s,2H),3.90(t,2H),3.68-3.62(m,4H),3.41-3.37(m,4H),3.20-3.15(m,2H),2.97(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=476.1Da[M+H]、C2126ClNS(親の遊離塩基)に対する計算値:475.2。
実施例16:2-((6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-N-フェニルエタン-1-スルホンアミド
Figure 0007093462000042
RXH:2-アミノ-N-フェニルエタン-1-スルホンアミド塩酸塩、225.7mg;時間:12時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.54mL、5mmol、5当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、94:06%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.417g;収率:90%;純度:99.5%(UPLC-A);融点:223.1~229.5℃;H-NMR(MeOD),δ(ppm):8.47(s,1H),7.73(s,1H),7.29-7.06(m,5H),3.96(t,2H),3.83(t,4H),3.57(t,2H),2.45(t,4H),2.35(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=462.1Da[M+H]、C2024ClNSに対する計算値:461.1。
実施例16からの化合物(0.417mg、0.9mmol、1当量)をMeOH(10mL、0.09M、HPLC品質)に懸濁させ、1.25MのMeOH中のHCl(2.2mL、2.7mmol、3当量)を添加した。混合物を22℃で15時間にわたって撹拌した。揮発性物質を減圧下除去して、定量的収率で6-クロロ-2-(ピペラジン-1-イル)-N-(チオフェン-2-イルメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン塩酸塩を黄色固体として得た;純度:99.5%(UPLC-A);融点:277.1℃(分解);H-NMR(MeOD:DO 80:20%v/v),δ(ppm):8.59(s,1H),7.82(s,1H),7.26-7.21(m,2H),7.11-7.06(m,3H),4.05(t,4H),3.70(t,4H),3.69-3.11(bs,4H),3.01(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=462.1Da[M+H]、C2024ClNS(親の遊離塩基)に対する計算値:461.1。
実施例17:2-((6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-N-メチル-N-フェニルエタン-1-スルホンアミド
Figure 0007093462000043
RXH:2-アミノ-N-メチル-N-フェニルエタン-1-スルホンアミド塩酸塩、293mg;時間:12時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.54mL、5mmol、5当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、95:5%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.330g;収率:69%;純度:99.2%(UPLC-A);融点:175.4~183.9℃;H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.59(s,1H),7.37-7.26(m,5H),7.36(s,1H),6.48(t,NH),4.06(dd,2H),3.89(t,4H),3.40(t,2H),3.37(s,3H),2.46(t,4H),2.35(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=476.3Da[M+H]、C2126ClNSに対する計算値:475.2。
実施例18:6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-N-(2-(モルホリノスルホニル)エチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000044
RXH:2-(モルホリノスルホニル)エタン-1-アミン塩酸塩、293mg;時間:12時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.54mL、5mmol、5当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、92:8%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を淡黄色固体として得た;重量:0.417g;収率:90%;純度:98.2%(UPLC-A);融点:126.4~136.8℃;H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.41(s,1H),7.31(s,1H),6.61(t,NH),4.00(dd,2H),3.81(t,4H),3.65(t,4H),3.23(t,2H),3.19(t,4H),2.37(t,4H),2.22(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=456.2Da[M+H]、C1826ClNSに対する計算値:455.2。
実施例19:3-(((6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)メチル)インドリン-2-オン
Figure 0007093462000045
RXH:3-(アミノメチル)インドリン-2-オン塩酸塩、210mg;時間:12時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.32mL、3mmol、3当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、70:30%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.149g;収率:30%;純度:84.8%(UPLC-A);H-NMR(MeOD),δ(ppm):8.50(s,1H),7.88(s,1H),7.26-7.23(m,2H),7.02-6.91(m,2H),4.14-3.88(m,3H),3.97(t,4H),2.60(t,4H),2.41(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=424.2Da[M+H]、C2122ClNOに対する計算値:423.2。
実施例20:6-クロロ-N-イソブチル-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000046
RXH:イソブチルアミン、0.1mL;時間:3時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.54mL、5mmol、5当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、EtOAc 100%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.248g;収率:73%;純度:98.4%(UPLC-A);融点:160.4~163.1℃;H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.61(s,1H),7.37(s,1H),5.89(t,NH),3.93(t,4H),3.41(t,2H),2.49(t,4H),2.35(s,3H),2.03(sept,1H),1.01(d,6H);LR-MS(ESI+):m/z=335.2Da[M+H]、C1623ClNに対する計算値:334.2。
実施例21:6-クロロ-N-シクロヘキシル-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000047
RXH:シクロヘキシルアミン、0.12mL;時間:2時間;RH:1-メチルピペラジン、0.54mL、5mmol、5当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、EtOAc 100%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.260g;収率:72%;純度:99.7%(UPLC-A);融点:155.8~165.6℃;H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.60(s,1H),7.34(s,1H),5.55(d,NH),4.14-4.03(m,1H),3.92(t,4H),2.49(t,4H),2.35(s,3H),2.17-2.07(m,2H),1.87-1.76(m,2H),1.74-1.65(m,1H),1.52-1.23(m,5H);LR-MS(ESI+):m/z=361.3Da[M+H]、C1825ClNに対する計算値:360.2。
実施例22:N-ブチル-6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000048
RXH:ブチルアミン、0.10mL;時間:1時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.54mL、5mmol、5当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、EtOAc 100%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.154g;収率:45%;純度:97.9%(UPLC-A);融点:134.7~140.5℃;H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.62(s,1H),7.30(s,1H),5.58(t,NH),3.94(t,4H),3.59(dd,2H),2.49(t,4H),2.35(s,3H),1.74-1.64(m,2H),1.51-1.39(m,2H),0.99(t,3H);LR-MS(ESI+):m/z=335.2Da[M+H]、C1623ClNに対する計算値:334.2。
実施例23:6-クロロ-N-(シクロヘキシルメチル)-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000049
RXH:シクロヘキサンメチルアミン、0.13mL;時間:2.5時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.54mL、5mmol、5当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、91:9%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.240g;収率:64%;純度:99.9%(UPLC-A);融点:92.8~103.5℃;H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.60(s,1H),7.37(s,1H),5.89(t,NH),3.93(t,4H),3.43(t,2H),2.49(t,4H),2.35(s,3H),1.82-1.62(m,6H),1.1-0.96(m,5H);LR-MS(ESI+):m/z=375.4Da[M+H]、C1927ClNに対する計算値:374.2。
実施例24:6-クロロ-2-(ピペラジン-1-イル)-N-(チオフェン-2-イルメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000050
RXH:2-チオフェンメチルアミン、0.11mL;時間:5時間;RNH:メチルピペラジン六水和物、980mg、5mmol、5当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、89:11%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.307g;収率:82%;純度:96.3%(UPLC-A);融点:88.5~98.7℃;H-NMR(MeOD),δ(ppm):8.43(s,1H),7.78(s,1H),7.24(dd,1H),7.05(d,1H),6.94(dd,1H),4.89(d,2H),3.95(t,4H),2.94(t,4H);LR-MS(ESI+):m/z=361.0Da[M+H]、C1617ClNSに対する計算値:360.1。
実施例24からの化合物(0.307mg、0.82mmol、1当量)をMeOH(9.1mL、0.09M、HPLC品質)に懸濁させ、1.25MのMeOH中のHCl(2.0mL、2.5mmol、3当量)を添加した。混合物を22℃で16時間撹拌した。揮発性物質を減圧下除去して、定量的収率で6-クロロ-2-(ピペラジン-1-イル)-N-(チオフェン-2-イルメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン塩酸塩を黄色固体として得た;純度:97.8%(UPLC-A);融点:211.47℃(分解);H-NMR(MeOD:DO 80:20%v/v),δ(ppm):8.82(s,1H),8.15(s,1H),7.38(dd,1H),7.19(d,1H),7.04(dd,1H),5.06(d,2H),4.29(t,4H),3.47(t,4H);LR-MS(ESI+):m/z=361.0Da[M+H]、C1617ClNS(親の遊離塩基)に対する計算値:360.1。
実施例25:6-クロロ-N-(フラン-2-イルメチル)-2-(ピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000051
RXH:フラン-2-イルメタンアミン、97.2μL;時間:5時間;RNH:メチルピペラジン六水和物、980mg、5mmol、5当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、60:40%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:158mg;収率:45%;純度:98.2%(UPLC-A);H-NMR(MeOD),δ(ppm):8.54(d,1H),7.77(d,1H),7.37(dd,1H),6.34(dd,1H),6.28(dd,1H),4.72(s,2H),3.96(t,4H),2.98(t,4H);LR-MS(ESI+):m/z=345.0Da[M+H]、C1617ClNOに対する計算値:344.1。
実施例26:2-((6-クロロ-2-(ピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-N-フェニルエタン-1-スルホンアミド
Figure 0007093462000052
RXH:2-アミノ-N-フェニルエタン-1-スルホンアミド塩酸塩、225.7mg;時間:12時間;RNH:メチルピペラジン六水和物、980mg、5mmol、5当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、60:40%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.3498g;収率:71%;純度:90.9%(UPLC-A);融点:170.1~172.9℃;H-NMR(MeOD),δ(ppm):8.44(s,1H),7.72(s,1H),7.30-7.06(m,5H),3.99-3.92(m,6H),3.56(t,2H),3.07(t,4H);LR-MS(ESI+):m/z=448.1Da[M+H],、C1922ClNSに対する計算値:447.1。
実施例26からの化合物(0.350mg、0.7mmol、1当量)をMeOH(7.8mL,0.09M、HPLC品質)に懸濁させ、1.25MのMeOH中のHCl(1.7mL、2.1mmol、3当量)を添加した。混合物を22℃で終夜撹拌した。揮発性物質を減圧下除去して、定量的収率で2-((6-クロロ-2-(ピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-N-フェニルエタン-1-スルホンアミド塩酸塩を黄色固体として得た;純度:97.1%(UPLC-B);融点:142.2~153.5℃;H-NMR(MeOD),δ(ppm):8.47(s,1H),7.73(s,1H),7.29-7.05(m,5H),3.96(t,2H),3.82(t,4H),3.57(t,2H),2.87(t,4H);LR-MS(ESI+):m/z=448.1Da[M+H]、C1922ClNS(親の遊離塩基)に対する計算値:447.1。
実施例27:2-((6-クロロ-2-(ピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-N-メチル-N-フェニルエタン-1-スルホンアミド
Figure 0007093462000053
RXH:2-アミノ-N-メチル-N-フェニルエタン-1-スルホンアミド塩酸塩、293mg;時間:12時間;RNH:メチルピペラジン六水和物、980mg、5mmol、5当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、60:40%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.399g;収率:83%;純度:96.0%(UPLC-A);融点:86.5~92.0℃;H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.57(s,1H),7.37-7.25(m,5H),7.36(s,1H),6.59(t,NH),4.06(dd,2H),3.84(t,4H),3.42(t,2H),3.37(s,3H),2.92(t,4H),2.59(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=462.2Da[M+H]、C2024ClNSに対する計算値:461.1。
実施例28:6-クロロ-N-(2-(モルホリノスルホニル)エチル)-2-(ピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000054
RXH:2-(モルホリノスルホニル)エタン-1-アミン塩酸塩、293mg;時間:12時間;RNH:メチルピペラジン六水和物、980mg、5mmol、5当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、60:40%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.409g;収率:87%;純度:94.1%(UPLC-A);融点:114.3~123.5℃;H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.43(s,1H),7.55(s,1H),3.93(t,2H),3.79(t,4H),3.65(t,4H),3.24(t,2H),3.16(t,4H),2.82(t,4H;LR-MS(ESI+):m/z=442.1Da[M+H]、C1724ClNSに対する計算値:441.1。
実施例29:3-(((6-クロロ-2-(ピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)メチル)インドリン-2-オン
Figure 0007093462000055
RXH:3-(アミノメチル)インドリン-2-オン塩酸塩、210mg;時間:12時間;RNH:メチルピペラジン六水和物、980mg、5mmol、5当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、50:50%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.112g;収率:20%;純度:73%(UPLC-A);H-NMR(MeOD),δ(ppm):8.50(s,1H),7.88(s,1H),7.25-7.19(m,2H),7.01-6.90(m,2H),4.16-3.84(m,3H),3.94(t,4H),2.94(t,2H),2.76(t,2H);LR-MS(ESI+):m/z=410.1Da[M+H]、C2020ClNOに対する計算値:409.1。
実施例30:6-クロロ-2-(3-(メチルアミノ)ピロリジン-1-イル)-N-(チオフェン-2-イルメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000056
上記に記載のBoc脱保護条件下、(1-(6-クロロ-4-((チオフェン-2-イルメチル)アミノ)ピリド[3,4-d]ピリミジン-2-イル)ピロリジン-3-イル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチル(一般合成手順Aによって得た)の反応によって化合物を得た;RXH:チオフェン-2-イルメタンアミン、0.11mL;時間:5 h;RNH:3-(N-tert-ブトキシカルボニル-N-メチルアミノ)ピロリジン/3-(N-Boc-N-メチルアミノ)ピロリジン、1.02mL、5mmol、5当量;時間:15分。自動フラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc、50:50%v/vで生成物が溶出)により、(1-(6-クロロ-4-((チオフェン-2-イルメチル)アミノ)ピリド[3,4-d]ピリミジン-2-イル)ピロリジン-3-イル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチルを黄色固体として得た;重量:404mg;収率:80%;純度:94.1%(UPLC-A);H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.65(s,1H),7.36(s,1H),7.23(dd,1H),7.06(d,1H),6.96(dd,1H),4.21(t,NH),4.95(d,2H),3.94-3.87(m,2H),3.65-3.53(m,2H),2.83(s,3H),2.20-2.05(m,3H),1.49(s,9H);LR-MS(ESI+):m/z=476.0Da[M+H]、C2227ClNSに対する計算値:475.0。
Boc脱保護手順;(1-(6-クロロ-4-((チオフェン-2-イルメチル)アミノ)ピリド[3,4-d]ピリミジン-2-イル)ピロリジン-3-イル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチル(253mg、0.5mmol、1当量);メタノール(5mL、0.1M);濃HCl(0.15mL、1.5mmol、3当量)、時間:12時間。反応の後処理により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:142mg;収率:75%;純度:99.2%(UPLC-B);H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.63(s,1H),7.34(s,1H),7.22(dd,1H),7.05(d,1H),6.95(dd,1H),6.25(t,NH),4.91(d,2H),3.89-3.65(m,3H),3.53(dd,1H),3.37(quint,1H),2.49(s,3H),2.25-2.14(m,1H),1.92-1.83(m,1H);LR-MS(ESI+):m/z=375.0Da[M+H]、C1719ClNSに対する計算値:374.1。
実施例31:6-クロロ-N-(フラン-2-イルメチル)-2-(3-(メチルアミノ)ピロリジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000057
上記に記載のBoc脱保護条件下、(1-(6-クロロ-4-((フラン-2-イルメチル)アミノ)ピリド[3,4-d]ピリミジン-2-イル)ピロリジン-3-イル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチル(一般合成手順Aによって得た)の反応によって化合物を得た;RXH:フラン-2-イルメタンアミン、97.2μL;時間:5時間;RNH:3-(N-tert-ブトキシカルボニル-N-メチルアミノ)ピロリジン/3-(N-Boc-N-メチルアミノ)ピロリジン、1.02mL、5mmol、5当量;時間:15分。自動フラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc、50:50%v/vで生成物が溶出)により、(1-(6-クロロ-4-((フラン-2-イルメチル)アミノ)ピリド[3,4-d]ピリミジン-2-イル)ピロリジン-3-イル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチルを黄色固体として得た;重量:386mg;収率:83%;純度:98.7%(UPLC-A);H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.63(s,1H),7.42(s,1H),7.37(dd,1H),6.34(dd,1H),6.30(dd,1H),4.86(bs,NH),4.76(d,2H),3.93-3.84(m,2H),3.62-3.50(m,2H),2.83(s,3H),2.19-2.05(m,3H),1.49(s,9H);LR-MS(ESI+):m/z=459.1Da[M+H]、C2227ClNに対する計算値:458.2。
Boc脱保護手順;(1-(6-クロロ-4-((フラン-2-イルメチル)アミノ)ピリド[3,4-d]ピリミジン-2-イル)ピロリジン-3-イル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチル(230mg、0.5mmol、1当量);メタノール(5mL、0.1M);濃HCl(0.15mL、1.5mmol、3当量)、時間:5時間。反応の後処理により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:134mg;収率:90%;純度:98.4%(UPLC-A);H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.61(d,1H),7.37(dd,1H),7.35(s,1H),6.34(dd,1H),6.31(dd,1H),6.2(t,NH),4.72(d,2H),3.87-3.74(m,2H),3.70-3.61(m,1H),3.51(dd,1H),3.38(quint,1H),2.50(s,3H),2.25-2.15(m,1H),1.93-1.83(m,1H);LR-MS(ESI+):m/z=359.1Da[M+H]、C1719ClNOに対する計算値:358.1。
実施例32:6-クロロ-2-(4-メチル-1,4-ジアゼパン-1-イル)-N-(チオフェン-2-イルメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000058
RXH:2-チオフェンメチルアミン、0.11mL;時間:5時間;RNH:1-メチルホモピペラジン、0.26mL、2mmol、2当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、95:5%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.367g;収率:89%;純度:98.5%(UPLC-A);H-NMR(MeOD),δ(ppm):8.52(s,1H),7.81(d,1H),7.21(dd,1H),7.04(d,1H),6.94(dd,1H),4.90(s,2H),4.01(bs,2H),3.92(bs,2H),2.78(bs,2H),2.70-2.67(m,2H),2.42(s,3H),2.06(bs,2H);LR-MS(ESI+):m/z=389.1Da[M+H]、C1821ClNSに対する計算値:388.1。
実施例33:6-クロロ-N2-(2-(1-メチルピロリジン-2-イル)エチル)-N4-(チオフェン-2-イルメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-2,4-ジアミン
Figure 0007093462000059
RXH:2-チオフェンメチルアミン、0.11mL;時間:5時間;RNH:2-(2-アミノエチル)-1-メチルピロリジン、0.30mL、2mmol、2当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、85:15%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.352g;収率:87%;純度:99.2%(UPLC-A);H-NMR(CDCl/MeOD 2:1),δ(ppm):8.51(bs,1H),7.75(bs,1H),7.21(dd,1H),7.06(d,1H),6.95(dd,1H),4.92(bs,2H),3.55(t,2H),3.23-3.16(m,1H),2.43(s,3H),2.39-2.31(m,2H),2.14-2.06(m,2H),1.86-1.81(m,2H),1.69-1.62(m,2H);LR-MS(ESI+):m/z=403.1Da[M+H]、C1923ClNSに対する計算値:402.1。
実施例34:2-(3-アミノピロリジン-1-イル)-6-クロロ-N-(チオフェン-2-イルメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000060
RXH:2-チオフェンメチルアミン、0.11mL;時間:5時間;RNH:3-アミノピロリジン、0.18mL、2mmol、2当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、87:13%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.330g;収率:90%;純度:98.2%(UPLC-A);H-NMR(CDCl/MeOD 2:1),δ(ppm):8.55(s,1H),7.76(s,1H),7.20(dd,1H),7.07(d,1H),6.94(dd,1H),4.90(bs,2H),3.97-3.83(m,2H),3.79-3.69(m,2H),3.50(d,1H),2.33-2.22(m,1H),1.92-1.86(m,1H);LR-MS(ESI+):m/z=361.0Da[M+H]、C1617ClNSに対する計算値:360.1。
実施例35:2-(4-アミノピペリジン-1-イル)-6-クロロ-N-(チオフェン-2-イルメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000061
RXH:2-チオフェンメチルアミン、0.11mL;時間:5時間;RNH:4-アミノピペリジン、0.23mL、2mmol、2当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、70:30%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.167g;収率:40%;純度:89.8%(UPLC-A);H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.63(s,1H),7.27(s,1H),7.25(d,1H),7.07(dd,1H),6.98(dd,1H),5.81(t,NH),4.95(d,2H),4.87(dt,2H),3.04(td,2H),2.97(tt,1H),1.93(dm,1H),1.34(ddd,2H);LR-MS(ESI+):m/z=375.0Da[M+H]、C1719ClNSに対する計算値:374.1。
実施例36:6-クロロ-2-(4-(メチルアミノ)ピペリジン-1-イル)-N-(チオフェン-2-イルメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000062
RXH:2-チオフェンメチルアミン、0.11mL;時間:5時間;RNH:4-メチルアミノピペリジン、240mg、2mmol、2当量;時間:15分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、95:5%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.166g;収率:35%;純度:81.7%(UPLC-A);H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.60(s,1H),7.34(s,1H),7.24(dd,1H),7.05(d,1H),6.97(dd,1H),6.18(t,NH),4.96(dt,2H),4.91(d,2H),2.98(td,2H),2.89(tt,1H),2.55(s,3H),2.08(dm,1H),1.53(ddd,2H);LR-MS(ESI+):m/z=389.1Da[M+H]、C1821ClNSに対する計算値:388.1。
実施例37:2-((6-クロロ-2-(ヘキサヒドロピロロ[1,2-a]ピラジン-2(1H)-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-N-フェニルエタン-1-スルホンアミド
Figure 0007093462000063
RXH:2-アミノ-N-フェニルエタン-1-スルホンアミド塩酸塩、225.7mg;時間:12時間;RNH:1,4-ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン、0.27mL、2.1mmol、2.1当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、50:50%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.220g;収率:40%;純度:88.7%(UPLC-A);H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.40(s,1H),7.49(bs,2H),7.25-7.11(m,2H),7.19(s,1H),7.06-6.98(m,1H),4.73(d,1H),4.55(d,1H),3.94(bs,2H),3.53(bs,3H),3.41-3.11(m,3H),3.02(t,1H),2.60(t,2H),2.04-1.79(m,3H),1.73-1.54(m,1H);LR-MS(ESI+):m/z=488.1Da[M+H]、C2226ClNSに対する計算値:487.2。
実施例38:6-クロロ-2-(ヘキサヒドロピロロ[1,2-a]ピラジン-2(1H)-イル)-N-(2-(モルホリノスルホニル)エチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000064
RXH:3-(アミノメチル)インドリン-2-オン塩酸塩、210mg;時間:12時間;RNH:1,4-ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン、0.27mL、2.1mmol、2.1当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、50:50%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.313g;収率:54%;純度:83.2%(UPLC-A);融点:化合物の分解が67.3℃までに観察された;H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.54(s,1H),7.44(s,1H),7.01(t,NH),4.93(d,1H),4.78(d,1H),4.10(d,2H),3.78(t,4H),3.42-3.27(m,6H),3.26-3.14(m,3H),2.86(t,1H),2.47-2.17(m,3H),2.00-1.75(m,3H),1.68-1.51(m,1H);LR-MS(ESI+):m/z=482.1Da[M+H],、C2028ClNSに対する計算値:481.2。
実施例68:6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-N-((3-メチルチオフェン-2-イル)メチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000065
RXH:(3-メチルチオフェン-2-イル)メタンアミン、0.14mL;時間:14時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、95:05%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を茶色固体として得た;重量:0.217g;収率:51%;純度:91.3%(UPLC-B);融点:196.2~200.8℃;H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.62(s,1H),7.28(s,1H),7.17(d,1H),6.85(d,1H),5.75(t,NH),4.86(d,2H),3.98(t,4H),2.50(t,4H),2.36(s,3H),2.28(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=389.0Da[M+H]、C1821ClNSに対する計算値:388.1。
実施例69:6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-N-((5-メチルチオフェン-2-イル)メチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000066
RXH:(5-メチルチオフェン-2-イル)メタンアミン、0.13mL;時間:2時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、98:02%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.292g;収率:75%;純度:99.9%(UPLC-A);融点:208.0~212.1℃;H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.63(s,1H),7.26(s,1H),6.85(d,1H),6.62(dq,1H),5.76(t,NH),4.86(d,2H),3.98(t,4H),2.50(t,4H),2.45(d,3H),2.36(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=389.1Da[M+H]、C1821ClNSに対する計算値:388.1。
実施例70:6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-N-(2-(チアゾール-2-イル)エチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000067
RXH:2-(チアゾール-2-イル)エタン-1-アミン、0.12mL;時間:15.5時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、96:04%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.265g;収率:67.3%;純度:99.0%(UPLC-B);融点:184.7~188.7℃;H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.53(s,1H),7.71(d,1H),7.28(s,1H),7.20(d,1H),6.96(t,NH),3.95(dd,2H),3.87(t,4H),3.32(t,2H),2.41(t,4H),2.28(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=390.0Da[M+H]、C1720ClNSに対する計算値:389.1。
実施例71:2-((6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)エタン-1-スルホンアミド
Figure 0007093462000068
RXH:2-アミノエタン-1-スルホンアミド塩酸塩、168.0mg;時間:2時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、90:10%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を茶色固体として得た;重量:0.262g;収率:65%;純度:95.5%(UPLC-B);H-NMR(CDCl:MeOD 70:30%v/v),δ(ppm):8.48(s,1H),7.56(s,1H),3.94(t,2H),3.88(t,4H),3.38(t,2H),2.52(t,4H),2.33(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=386.1Da[M+H]、C1420ClNSに対する計算値:385.1。
実施例72:2-((6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-N-(2-クロロフェニル)エタン-1-スルホンアミド
Figure 0007093462000069
RXH:2-アミノ-N-(2-クロロフェニル)エタン-1-スルホンアミド塩酸塩、290.0mg;時間:2時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、88:12%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を茶色固体として得た;重量:0.303g;収率:60.4%;純度:99.0%(UPLC-B);融点:210.5~225.5℃;H-NMR(MeOD),δ(ppm):8.47(s,1H),7.73(s,1H),7.56(dd,1H),7.34(dd,1H),7.27(td,1H),7.12(td,1H),3.99(t,2H),3.88(t,4H),3.61(t,2H),2.54(t,4H),2.39(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=496.1Da[M+H]、C2023ClSに対する計算値:495.1。
実施例73:2-((6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-N-(o-トリル)エタン-1-スルホンアミド
Figure 0007093462000070
RXH:2-アミノ-N-(o-トリル)エタン-1-スルホンアミド塩酸塩、309.0mg;時間:2時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、80:20%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.297g;収率:61.8%;純度:98.9%(UPLC-B);融点:226.0~229.0℃;H-NMR(CDCl:MeOD 70:30%v/v),δ(ppm):8.50(s,1H),7.40(s,1H),7.27(d,1H),7.10-6.99(m,3H),3.94(t,2H),3.79(t,4H),3.43(t,2H),2.39(t,4H),2.26(s,3H),2.21(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=476.1Da[M+H]、C2126ClNSに対する計算値:475.2。
実施例74:2-((6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-N-(2-メトキシフェニル)エタン-1-スルホンアミド
Figure 0007093462000071
RXH:2-アミノ-N-(2-メトキシフェニル)エタン-1-スルホンアミド塩酸塩、308.8mg;時間:16時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、80:20%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物をオレンジ色固体として得た;重量:0.306g;収率:56.0%;純度:90.0%(UPLC-A);融点:208.5~213.6℃;H-NMR(MeOD),δ(ppm):8.46(s,1H),7.71(s,1H),7.39(d,1H),7.04(t,1H),6.89(d,1H),6.84(d,1H),3.95(t,2H),3.83(t,4H),3.70(s,3H),3.57(t,2H),2.47(t,4H),2.35(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=492.0Da[M+H]、C2126ClNSに対する計算値:491.2。
実施例75:N-(2-アミノフェニル)-2-((6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)エタン-1-スルホンアミド
Figure 0007093462000072
RXH:2-アミノ-N-(2-アミノフェニル)エタン-1-スルホンアミド二塩酸塩、281.0mg;時間:2時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(CHCl:EtOH、85:15%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.279g;収率:57.7%;純度:98.2%(UPLC-B);融点:223.8~232.2℃;H-NMR(CDCl:MeOD 70:30%v/v),δ(ppm):8.26(s,1H),7.42(s,1H),6.87(dd,1H),6.78(dd,1H),6.53(dd,1H),6.42(dd,1H),3.75(t,2H),3.61(t,4H),3.25(t,2H),2.20(t,4H),2.10(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=477.2Da[M+H]、C2025ClNSに対する計算値:476.2。
実施例76:2-((6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-yl)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-N-(3-クロロフェニル)エタン-1-スルホンアミド
Figure 0007093462000073
RXH:2-アミノ-N-(3-クロロフェニル)エタン-1-スルホンアミド塩酸塩、289.9mg;時間:2時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、90:10%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.287g;収率:56.0%;純度:96.8%(UPLC-B);融点:203.0~205.0℃;H-NMR(CDCl:MeOD 70:30%v/v),δ(ppm):8.46(s,1H),7.46(s,1H),7.06-6.90(m,4H),3.87(t,2H),3.74(t,4H),3.46(t,2H),2.38(t,4H),2.26(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=496.0Da[M+H]、C2023ClSに対する計算値:495.1。
実施例77:2-((6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-N-(3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)エタン-1-スルホンアミド
Figure 0007093462000074
RXH:2-アミノ-N-(3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)エタン-1-スルホンアミド塩酸塩、359.8mg;時間:17時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、95:05%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.278g;収率:47.2%;純度:92.5%(UPLC-A);融点:185.7~189.5℃;H-NMR(CDCl:MeOD 70:30%v/v),δ(ppm):8.45(s,1H),7.49(s,1H),7.15(q,1H),7.03-6.95(m,2H),6.83(dt,1H),3.89(t,2H),3.78(t,4H),3.46(t,2H),2.42(t,4H),2.29(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=546.0Da[M+H]、C2123ClFSに対する計算値:545.1。
実施例78:2-((6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-N-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)エタン-1-スルホンアミド
Figure 0007093462000075
RXH:2-アミノ-N-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)エタン-1-スルホンアミド塩酸塩、337.5mg;時間:2時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、95:05%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を茶色固体として得た;重量:0.495g;収率:86.0%;純度:92.1%(UPLC-A);融点:211.0~213.0℃;H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.62(s,1H),7.45-7.38(m,4H),7.17(s,1H),6.26(t,NH),4.10(q,2H),3.87(t,4H),3.56(t,2H),2.44(t,4H),2.34(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=530.0Da[M+H]、C2123ClFSに対する計算値:529.1。
実施例79:2-((6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-N-(m-トリル)エタン-1-スルホンアミド
Figure 0007093462000076
RXH:2-アミノ-N-(m-トリル)エタン-1-スルホンアミド塩酸塩、292.5mg;時間:13.5時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、80:20%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.338g;収率:69.2%;純度:97.4%(UPLC-A);融点:210.7~214.2℃;H-NMR(MeOD),δ(ppm):8.47(s,1H),7.73(s,1H),7.10(t,1H),6.97-6.84(m,3H),3.94(t,2H),3.81(t,4H),3.58(t,2H),2.42(t,4H),2.33(s,3H),2.19(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=476.1Da[M+H]、C2126ClNSに対する計算値:475.2。
実施例80:2-((6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-N-(3-メトキシフェニル)エタン-1-スルホンアミド
Figure 0007093462000077
RXH:2-アミノ-N-(3-メトキシフェニル)エタン-1-スルホンアミド塩酸塩、296.7mg;時間:4.5時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、80:20%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.254g;収率:49.7%;純度:96.4%(UPLC-A);融点:215.7~217.0℃;H-NMR(CDCl:MeOD 70:30%v/v),δ(ppm):8.36(s,1H),7.42(s,1H),6.95(t,1H),6.56-6.40(m,3H),3.80(t,2H),3.66(t,4H),3.56(s,3H),3.38(t,2H),2.30(t,4H),2.18(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=492.1Da[M+H]、C2126ClNSに対する計算値:491.2。
実施例81:2-((6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-N-(3-(メチルチオ)フェニル)エタン-1-スルホンアミド
Figure 0007093462000078
RXH:2-アミノ-N-(3-(メチルチオ)フェニル)エタン-1-スルホンアミド塩酸塩、310.6mg;時間:16.5時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、80:20%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を淡茶色固体として得た;重量:0.453g;収率:82.0%;純度:91.9%(UPLC-A);融点:122.1~137.4℃;H-NMR(CDCl:MeOD 70:30%v/v),δ(ppm):8.62(s,1H),7.23-7.17(m,2H),7.02-6.90(m,3H),6.28(t,NH),4.07(dd,2H),3.87(t,4H),3.55(dd,2H),2.45(t,4H),2.43(s,3H),2.34(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=508.0Da[M+H]、C2126ClNに対する計算値:507.1。
実施例82:2-((6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-N-(4-クロロフェニル)エタン-1-スルホンアミド
Figure 0007093462000079
RXH:2-アミノ-N-(4-クロロフェニル)エタン-1-スルホンアミド塩酸塩、309.7mg;時間:3時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、96:04%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.180g;収率:35.9%;純度:98.8%(UPLC-A);融点:232.1~241.2℃;H-NMR(MeOD),δ(ppm):8.46(s,1H),7.71(s,1H),7.22(d,2H),7.11(d,2H),3.93(t,2H),3.81(t,4H),3.56(t,2H),2.44(t,4H),2.35(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=496.0Da[M+H]、C2023ClSに対する計算値:495.1。
実施例83:2-((6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-N-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)エタン-1-スルホンアミド
Figure 0007093462000080
RXH:2-アミノ-N-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)エタン-1-スルホンアミド塩酸塩、329.8mg;時間:2時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、95:05%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.246g;収率:43.7%;純度:94.0%(UPLC-A);融点:214.5~221.5℃;H-NMR(MeOD),δ(ppm):8.44(s,1H),7.70(s,1H),7.46(d,2H),7.22(d,2H),3.96(t,2H),3.81(t,4H),3.61(t,2H),2.41(t,4H),2.31(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=530.0Da[M+H]、C2123ClFSに対する計算値:529.1。
実施例84:2-((6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-N-(p-トリル)エタン-1-スルホンアミド
Figure 0007093462000081
RXH:2-アミノ-N-(p-トリル)エタン-1-スルホンアミド塩酸塩、294.8mg;時間:3時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、85:15%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を淡黄色固体として得た;重量:0.463g;収率92.0%;純度:94.6%(UPLC-A);融点:201.5~206.1℃;H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.63(s,1H),7.21(s,1H),7.15-7.03(m,4H),4.08(dd,2H),3.87(t,4H),3.49(dd,2H),2.45(t,4H),2.34(s,3H),2.31(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=476.1Da[M+H]、C2126ClNSに対する計算値:475.2。
実施例85:2-((6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-N-(4-(メチルチオ)フェニル)エタン-1-スルホンアミド
Figure 0007093462000082
RXH:2-アミノ-N-(4-(メチルチオ)フェニル)エタン-1-スルホンアミド塩酸塩、270.5mg;時間:17時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、80:20%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を淡黄色固体として得た;重量:0.248g;収率:46.4%;純度:95.0%(UPLC-A);融点:228.5~233.0℃;H-NMR(MeOD),δ(ppm):8.47(s,1H),7.73(s,1H),7.14-7.06(m,4H),3.94(t,2H),3.81(t,4H),3.57(t,2H),2.45(t,4H),2.43(s,3H),2.34(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=508.0Da[M+H]、C2126ClNに対する計算値:507.1。
実施例86:2-((6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-N-(ピリジン-3-イル)エタン-1-スルホンアミド
Figure 0007093462000083
RXH:2-アミノ-N-(ピリジン-3-イル)エタン-1-スルホンアミド塩酸塩、277.9mg;時間:2時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、75:25%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.178g;収率:36.3%;純度:94.7%(UPLC-B);融点:196.0~199.1℃;H-NMR(CDCl:MeOD 70:30%v/v),δ(ppm):8.43(s,1H),8.31(d,1H),8.21(dd,1H),7.58(ddd,1H),7.40(s,1H),7.15(dd,1H),3.92(t,2H),3.78(t,4H),3.46(s,2H),3.37(t,NH),2.44(t,4H),2.30(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=463.2Da[M+H]、C1923ClNSに対する計算値:462.1。
実施例87:2-((6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-N-(6-クロロピリジン-2-イル)エタン-1-スルホンアミド
Figure 0007093462000084
RXH:2-アミノ-N-(6-クロロピリジン-2-イル)エタン-1-スルホンアミド塩酸塩、303.0mg;時間:2時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、90:10%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を淡黄色固体として得た;重量:0.440g;収率:85%;純度:96.0%(UPLC-B);融点:252.6~254.0℃;H-NMR(CDCl:MeOD 70:30%v/v),δ(ppm):8.41(s,1H),7.52(s,1H),7.47(s,NH),7.40(t,1H),6.67(dd,2H),3.95(t,2H),3.84(t,2H),3.82(t,4H),3.29(s,NH),2.47(t,4H),2.30(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=497.1Da[M+H]、C1922ClSに対する計算値:496.1。
実施例88:2-((6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-N-(ピリジン-2-イルメチル)エタン-1-スルホンアミド
Figure 0007093462000085
RXH:2-アミノ-N-(ピリジン-2-イルメチル)エタン-1-スルホンアミド塩酸塩、272.5mg;時間:3.5時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、91:09%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.326g;収率:67.7%;純度:99.1%(UPLC-A);融点:196.5~197.2℃;H-NMR(CDCl:MeOD 70:30%v/v),δ(ppm):8.56(s,1H),8.51(d,1H),7.69(t,1H),7.27(s,1H),7.25-7.20(m,2H),7.10(t,NH),4.49(s,2H),4.06(t,2H),3.90(t,4H),3.41(t,2H),2.47(t,4H),2.34(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=477.1Da[M+H]、C2025ClNSに対する計算値:476.2。
実施例89:2-((6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-N-(ピリミジン-2-イル)エタン-1-スルホンアミド
Figure 0007093462000086
RXH:2-アミノ-N-(ピリミジン-2-イル)エタン-1-スルホンアミド塩酸塩、311.5mg;時間:2時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(DCM:MeOH、90:20%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を淡黄色固体として得た;重量:0.109g;収率:23.5%;純度:99.6%(UPLC-B);融点:256.6~263.8℃;H-NMR(MeOD),δ(ppm):8.44(s,1H),8.32(d,2H),7.84(s,NH),7.66(s,1H),6.81(t,1H),4.06-3.93(m,4H),3.90(t,3H),2.56(t,4H),2.39(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=464.1Da[M+H]、C1822ClNSに対する計算値:463.1。
実施例90:2-((6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-N-(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)エタン-1-スルホンアミド
Figure 0007093462000087
RXH:2-アミノ-N-(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)エタン-1-スルホンアミド塩酸塩、295.2mg;時間:2時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、75:25%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を淡赤色固体として得た;重量:0.128g;収率:25.0%;純度:93.6%(UPLC-B);H-NMR(MeOD),δ(ppm):8.61(s,1H),7.31(s,1H),6.47(t,NH),5.88(s,1H),4.12(dd,2H),3.92(t,4H),3.80(s,3H),3.54(dd,2H),2.54(t,4H),2.40(s,3H),2.20(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=480.2Da[M+H]、C1926ClNSに対する計算値:479.2。
実施例91:N-ベンジル-2-((6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-N-(2-ヒドロキシエチル)エタン-1-スルホンアミド
Figure 0007093462000088
下記に記載のシリル脱保護条件下、N-ベンジル-N-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-2-((6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)エタン-1-スルホンアミド(一般合成手順Aによって得た)の反応によって化合物を得た;RXH:2-アミノ-N-ベンジル-N-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)エタン-1-スルホンアミド、391.2mg;時間:2時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(DCM:MeOH、95:05%v/vで生成物が溶出)により、N-ベンジル-N-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-2-((6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)エタン-1-スルホンアミドを黄色固体として得た;重量:0.544g;収率:83.0%;純度:96.8%(UPLC-B);融点:89.9~94.6℃;H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.64(s,1H),7.33(s,1H),7.32(m,5H),6.60(t,NH),4.50(s,2H),4.07(dd,2H),3.92(t,4H),3.73(t,2H),3.37(dd,4H),2.47(t,4H),2.35(s,3H),0.89(s,9H),0.07(s,6H),;LR-MS(ESI+):m/z=634.2Da[M+H]、C2944ClNSSiに対する計算値:633.3。
シリル脱保護手順;丸底フラスコに、N-ベンジル-N-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-2-((6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)エタン-1-スルホンアミド(217mg、0.342mmol、1当量)、THF(20mL、0.017M)およびTBAF(411μL、0.411mmol、1.2当量)を投入した。混合物を23℃で85分間撹拌した。反応の進行をTLC(DCM:MeOH、85:15%v/v)によって確認した。反応の後処理により、表題化合物を白色固体として得た;重量:24mg;収率:13.2%;純度:97.9%(UPLC-B);融点:157.5~161.3℃;H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.56(s,1H),7.31(s,1H),7.28-7.21(m,5H),6.71(t,NH),4.39(s,2H),4.18(dd,2H),3.85(t,4H),3.68(t,2H),3.38(dd,4H),2.41(t,4H),2.28(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=520.1Da[M+H]、C2330ClNSに対する計算値:519.2。
実施例92:N-(2-アミノエチル)-N-ベンジル-2-((6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)エタン-1-スルホンアミド
Figure 0007093462000089
下記に記載のBoc脱保護条件下、(2-((N-ベンジル-2-((6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)エチル)スルホンアミド)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(一般合成手順Aによって得た)の反応によって化合物を得た;RXH:(2-((2-アミノ-N-ベンジルエチル)スルホンアミド)エチル)カルバミン酸tert-ブチル、278.8mg;時間:3時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.66mL、5.8mmol、7.8当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(DCM:MeOH、92:08%v/vで生成物が溶出)により、(2-((N-ベンジル-2-((6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)エチル)スルホンアミド)エチル)カルバミン酸tert-ブチルを黄色固体として得た;重量:405mg;収率:88.0%;純度:99.3%(UPLC-B);融点:86.7~92.3℃;H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.51(s,1H),7.33(s,1H),7.25(m,5H),6.76(bs,NH),4.86(s,1H),4.40(s,2H),3.97(dd,2H),3.83(t,4H),3.30-3.22(m,4H),3.16(dd,2H),2.40(t,4H),2.27(s,3H),1.35(s,9H);LR-MS(ESI+):m/z=619.2Da[M+H]、C2839ClNSに対する計算値:618.3。
Boc脱保護手順;μW反応器に、(2-((N-ベンジル-2-((6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)エチル)スルホンアミド)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(101mg、0.162mmol、1当量)、メタノール(2.5mL、0.07M)およびTFA(102μL、1.312mmol、8.1当量)を投入した。混合物を、撹拌することによって均一にし、マイクロ波照射下、120℃で45分間の反応(エネルギー出力:50W)に付した。反応の進行をTLC(EtOAc:MeOH、85:15%v/v)によって確認した。反応の後処理により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:69mg;収率:80%;純度:97.6%(UPLC-B);融点:158.0~162.0℃;H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.62(s,1H),7.40(s,1H),7.34(t,NH),7.31-7.26(m,5H),4.38(s,2H),4.06(dd,2H),3.92(t,4H),3.41(dd,2H),3.37(t,2H),2.82(t,2H),2.48(t,4H),2.35(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=519.1Da[M+H]、C2331ClNSに対する計算値:518.2。
実施例93:6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-N-(2-(フェニルスルホニル)エチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000090
RXH:2-(フェニルスルホニル)エタン-1-アミン塩酸塩、258.7mg;時間:18時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、85:15%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を茶色固体として得た;重量:0.279g;収率:62.0%;純度:99.4%(UPLC-B);融点:141.5~151.1℃;H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.61(s,1H),7.95(d,2H),7.78-7.50(m,4H),6.40(t,NH),4.07(dd,2H),3.87(t,4H),3.51(dd,2H),2.46(t,4H),2.35(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=447.0Da[M+H]、C2023ClNSに対する計算値:446.1。
実施例94:N-(2-(ベンジルスルホニル)エチル)-6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000091
RXH:2-(ベンジルスルホニル)エタン-1-アミン、220.0mg;時間:23時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、80:20%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を白色固体として得た;重量:0.315g;収率:67.7%;純度:99.2%(UPLC-B);融点:217.9~221.1℃;H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.63(s,1H),7.38-7.35(m,5H),7.25(s,1H),6.30(t,NH),4.33(s,2H),4.06(dd,2H),3.88(t,4H),3.26(dd,2H),2.46(t,4H),2.35(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=461.0Da[M+H]、C2125ClNSに対する計算値:460.1。
実施例95:N-(2-(ベンジルスルフィニル)エチル)-6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000092
RXH:2-(ベンジルスルフィニル)エタン-1-アミン、202.6mg;時間:6時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、80:20%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.188g;収率:40.8%;純度:97.6%(UPLC-B);融点:200.7~203.2℃;H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.62(s,1H),7.41-7.27(m,6H),7.13(t,NH),4.26-4.01(m,4H),3.89(t,4H),3.13-3.02(m,1H),2.93-2.81(m,1H),2.46(t,4H),2.35(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=445.1Da[M+H]、C2125ClNOSに対する計算値:444.2。
実施例96:3-((6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-N-フェニルプロパンアミド
Figure 0007093462000093
RXH:3-アミノ-N-フェニルプロパンアミド、189.5mg;時間:2時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、80:20%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を茶色固体として得た;重量:0.315g;収率:72.7%;純度:98.3%(UPLC-B);融点:206.6~210.6℃;H-NMR(CDCl:MeOD 90:10%v/v),δ(ppm):8.53(s,1H),7.68(s,1H),7.51(d,2H),7.31(t,2H),7.10(t,1H),4.02-3.88(m,6H),2.79(t,2H),2.56(t,4H),2.39(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=426.1Da[M+H]、C2124ClNOに対する計算値:425.2。
実施例97:2-((6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-N-フェニルアセトアミド
Figure 0007093462000094
RXH:2-アミノ-N-フェニルアセトアミド塩酸塩、166.0mg;時間:20時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、80:20%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を茶色固体として得た;重量:0.251g;収率:56.3%;純度:92.5%(UPLC-B);融点:257.4~268.7℃;H-NMR(CDCl:MeOD 90:10%v/v),δ(ppm):8.52(s,1H),7.78(s,1H),7.56(d,2H),7.32(t,2H),7.12(t,1H),4.25(s,2H),3.88(t,4H),2.39(t,4H),2.27(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=412.1Da[M+H]、C2022ClNOに対する計算値:411.2。
実施例98:3-((6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-N-メチルプロパンアミド
Figure 0007093462000095
RXH:3-アミノ-N-メチルプロパンアミド、107.3mg;時間:16.5時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、80:20%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を淡茶色固体として得た;重量:0.295g;収率:79.0%;純度:97.4%(UPLC-A);融点:227.6~235.3℃;H-NMR(MeOD),δ(ppm):8.43(s,1H),7.75(s,1H),3.90(t,4H),3.81(t,2H),2.71(s,3H),2.56(t,2H),2.50(t,4H),2.33(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=364.1Da[M+H]、C1622ClNOに対する計算値:363.2。
実施例99:2-((6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)アセトアミド
Figure 0007093462000096
RXH:2-アミノアセトアミド、79.4mg;時間:16.5時間;RNH:1-メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、70:30%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.069g;収率:20.3%;純度:98.6%(UPLC-A);融点:237.1~241.8℃;H-NMR(MeOD),δ(ppm):8.52(s,1H),7.76(s,1H),7.47(s,2H(NH)),4.11(s,2H),3.88(t,4H),3.35(s,NH),2.47(t,4H),2.31(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=336.0Da[M+H]、C1418ClNOに対する計算値:335.1。
工程8:中間体Cの合成
一般合成手順B:
Figure 0007093462000097
2,4,6-トリクロロピリド[3,4-d]ピリミジン(中間体F)(936mg、4mmol、1当量)を、Ar雰囲気下、撹拌棒を備えた丸底フラスコ中の溶媒の混合物[EtOAc:DCM(1:1)、28mL、0.14M]に懸濁させた。次いで、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.04mL、2.9mmol、2.9当量)を添加し、混合物を5分間撹拌することによって均一にした。対応するアミン(RNH)(4.1mmol、1.025当量)を添加し、得られた混合物を、中間体Fの完全な変換が達成されるまで(5~20時間)、22℃で撹拌した。反応をTLC(ヘプタン:EtOAc)によって監視した。揮発性物質を減圧下除去し、残渣をEtOAc(150mL)に溶解し、水(3×50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過した。溶媒を減圧下除去して、黄色~茶色油状物を得て、これを自動フラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc:DCM)によって精製して、対応する中間体(G1~G5)を得た。
以下の化合物を、中間体Gについて上記に記載した一般合成手順Bに従って得た。
中間体G1:2,6-ジクロロ-N-(チオフェン-2-イルメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000098
RNH:チオフェン-2-イルメタンアミン、0.43mL;時間:15時間;自動フラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc:DCM、80:10:10%v/vで生成物が溶出)により、中間体G1を淡黄色固体として得た;重量:1.06g;収率:85%;純度:99.6%(UPLC-B);融点:168.7~172.3℃;H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.98(s,1H),7.56(s,1H),7.30(dd,1H),7.14(d,1H),7.00(dd,1H),6.36(t,NH),5.04(d,2H);LR-MS(ESI+):m/z=311.0Da[M+H]、C12ClSに対する計算値:310.0。
中間体G2:2,6-ジクロロ-N-(2-(モルホリノスルホニル)エチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000099
RNH:2-アミノ-N-フェニルエタン-1-スルホンアミド塩酸塩、881.3mg;時間:12時間;自動フラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc:DCM、40:30:30%v/vで生成物が溶出)により、中間体G2を黄色固体として得た;重量:1.22g;収率:77%;純度:99.2%(UPLC-B);融点:236.7~240.4℃;H-NMR(MeOH),δ(ppm):8.74(s,1H),7.96(s,1H),4.04(t,2H),3.76(t,4H),3.43(t,2H),3.32(t,4H);LR-MS(ESI+):m/z=392.0Da[M+H]、C1315ClSに対する計算値:391.0。
中間体G3:2-((2,6-ジクロロピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-N-フェニルエタン-1-スルホンアミド
Figure 0007093462000100
RNH:2-アミノ-N-フェニルエタン-1-スルホンアミド塩酸塩、881.30mg;時間:12時間;自動フラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc:DCM、70:15:15%v/vで生成物が溶出)により、中間体G3を淡黄色固体として得た;重量:1.67g;収率:93%;純度:88.6%(UPLC-B);H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.80(s,1H),7.99(s,1H),7.21-7.18(m,5H),7.04(t,NH),4.04(t,2H),3.57(t,2H);LR-MS(ESI+):m/z=311.0Da[M+H]、C1513ClSに対する計算値:397.0。
中間体G4:2-((2,6-ジクロロピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-N-メチル-N-フェニルエタン-1-スルホンアミド
Figure 0007093462000101
RNH:2-アミノ-N-メチル-N-フェニルエタン-1-スルホンアミド塩酸塩、1.144g;時間:10時間;自動フラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc:DCM、70:15:15%v/vで生成物が溶出)により、中間体G4を淡黄色固体として得た;重量:1.53g;収率:90%;純度:97.3%(UPLC-B);融点:184.3~203.4℃;H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.91(s,1H),7.84(s,1H),7.46-7.36(m,5H),7.29(t,NH),4.03(t,2H),3.46(t,2H),3.39(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=412.1Da[M+H]、C1615ClSに対する計算値:411.0。
中間体G5:3-(((2,6-ジクロロピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)メチル)インドリン-2-オン
Figure 0007093462000102
RNH:3-(アミノメチル)インドリン-2-オン塩酸塩、800mg;時間:20時間。自動フラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc:DCM、60:20:20%v/vで生成物が溶出)により、中間体G5を黄色固体として得た;重量:0.553g;収率:37%;純度:96.4%(UPLC-B);融点:202.2~206.8℃;H-NMR(MeOD),δ(ppm):8.82(s,1H),8.12(s,1H),7.34(d,1H),7.22(t,1H),7.01(t,1H),6.91(t,1H),4.11(dd,2H),3.97(t,1H);LR-MS(ESI+):m/z=360.0Da[M+H]、C1611ClOに対する計算値:359.0。
工程9:実施例39および中間体H1~H4の合成:
一般合成手順C:
Figure 0007093462000103
対応する中間体G(1mmol、1当量)、Pd(PPh(29.2mg、0.025mmol、0.05当量)および適切なボロン酸ピナコールエステル(RBpin,1.1mmol、1.1当量)を、オーブン乾燥したμW反応器に投入した。μW反応器をセプタムで密封し、Ar雰囲気でパージした(Ar/真空の3サイクル)。無水THF(1.9mL、0.27M)を添加し、混合物を、完全な溶液が達成されるまで、撹拌した。NaCO(2M、0.75mL、3当量)の溶液を添加し、反応混合物を、マイクロ波照射下、100℃で40分間の反応(エネルギー出力:150W)に付した。中間体Gの全変換をTLC監視(ヘプタン:EtOAc)によって確認した。粗混合物を、EtOAc(70mL)の添加によって、分液漏斗に移した。有機相を水(3×30mL)および飽和NaCl溶液(1×30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、フィルタープレートでセライト(登録商標)のパッドを通して濾過した。溶媒を減圧下除去して、粗混合物を得、これを自動フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、対応する中間体H1~H4または実施例39からの化合物を得た。
以下の化合物を、実施例39および中間体H1~H4について上記に記載した一般合成手順Cに従って得た。
実施例39:6-クロロ-2-(1-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロピリジン-4-イル)-N-(2-(モルホリノスルホニル)エチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000104
中間体G2:394mg;RBpin:1-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン、250.4mg。粗混合物の後処理により、2つの化合物:予想されるクロスカップリング生成物(6-クロロ-2-(1-メチル-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)-N-(2-(モルホリノスルホニル)エチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン)および表題化合物の混合物が生じ、前者の化合物の異性化を止めた。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc/DCM/MeOH、40:40:20%v/vで表題化合物が溶出)は、主生成物として表題化合物の単離をもたらし、クロスカップリング副生成物(7.7%)が混入していた;重量:0.417g;収率:50%;純度:90.1%(UPLC-B);黄色固体;H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.84(s,1H),6.16(t,1H),6.03-5.93(m,1H),5.41(d,1H),4.94(d,1H),4.88(t,2H),4.16(t,4H),4.15(t,2H),3.62-3.56(m,2H),3.44(s,3H),3.34(dd,4H),2.86-2.71(m,1H),2.31(dt,1H);LR-MS(ESI+):m/z=454.0Da[M+H]、C1925ClNSに対する計算値:453.0。
中間体H1:6-クロロ-2-(1-メチル-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)-N-(チオフェン-2-イルメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000105
中間体G1:311mg;RBpin:1-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン、250.4mg。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、97:3%v/vで生成物が溶出)により、中間体H1を黄色固体として得た;重量:0.126g;収率:30%;純度:89.1%(UPLC-B);H-NMR(MeOD),δ(ppm):8.90(s,1H),8.08(s,1H),7.04-7.36(m,1H),7.27(dd,1H),7.13(dd,1H),6.97(dd,1H),5.04(d,2H),3.35-3.28(m,2H),2.92-2.84(m,2H),2.82-2.75(m,2H),2.47(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=372.1Da[M+H]、C1818ClNSに対する計算値:371.1。
中間体H2:4-(6-クロロ-4-((チオフェン-2-イルメチル)アミノ)ピリド[3,4-d]ピリミジン-2-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボン酸tert-ブチル
Figure 0007093462000106
中間体G1:311mg;RBpin:N-Boc-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-ボロン酸ピナコールエステル、174mg。自動フラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc、78:22%v/vで生成物が溶出)により、中間体H2を黄色固体として得た;重量:0.185g;収率:79%;純度:97.8%(UPLC-B);H-NMR(CDCl),δ(ppm):9.00(s,1H),7.55(s,1H),7.35(bs,1H),7.25(dd,1H),7.09(dd,1H),6.98(dd,1H),6.21(t,NH),5.03(d,2H),4.21(dd,2H),3.66(t,2H),2.82(bt,2H),1.50(s,9H);LR-MS(ESI+):m/z=458.1Da[M+H]、C2224ClNSに対する計算値:457.1。
中間体H3:4-(6-クロロ-4-((2-(N-フェニルスルファモイル)エチル)アミノ)ピリド[3,4-d]ピリミジン-2-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボン酸tert-ブチル
Figure 0007093462000107
中間体G3:448mg;RBpin:N-Boc-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-ボロン酸ピナコールエステル、174mg。自動フラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc、65:35%v/vで生成物が溶出)により、中間体H3を黄色固体として得た;重量:0.465g;収率:83%;純度:97.3%(UPLC-B);H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.87(s,1H),7.56(bs,1H),7.44(bs,1H),7.33-7.12(m,5H),6.82(t,NH),4.14(bt,4H),3.61(bt,4H),2.70(bt,2H),1.50(s,9H);LR-MS(ESI+):m/z=545.2Da[M+H]、C2529ClNSに対する計算値:544.2。
中間体H4:4-(6-クロロ-4-((2-(N-メチル-N-フェニルスルファモイル)エチル)アミノ)ピリド[3,4-d]ピリミジン-2-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボン酸tert-ブチル
Figure 0007093462000108
中間体G4:422mg;RBpin:N-Boc-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-ボロン酸ピナコールエステル、174mg。自動フラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc、70:30%v/vで生成物が溶出)により、中間体H4を黄色固体として得た;重量:0.442g;収率:79%;純度:99.9%(UPLC-A);H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.93(s,1H),7.65 7.64-7.09(m,6H),4.17-4.09(m,4H),3.63(t,2H),3.47(t,2H),3.36(s,3H),2.81-2.67(m,2H),1.51(s,9H);LR-MS(ESI+):m/z=559.2Da[M+H]、C2631ClNSに対する計算値:558.2。
工程10:実施例40~41の合成:
以下の化合物を、実施例1~38について上記に記載したBoc脱保護手順に従って得た。
実施例40:6-クロロ-2-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)-N-(チオフェン-2-イルメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000109
中間体H2:(233mg、0.5mmol、1当量);MeOH(5mL、0.1M);濃HCl(0.15mL、1.5mmol、3当量)、時間:17時間。反応の後処理により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:186mg;収率:99%;純度:94.9%(UPLC-B)、融点:248℃(分解);H-NMR(MeOD),δ(ppm):8.90(s,1H),7.94(s,1H),7.43(bs,1H),7.18(dd,1H),7.07(dd,1H),6.94(dd,1H),4.99(d,2H),3.61(dd,2H),3.09(t,2H),2.76-2.68(m,2H);LR-MS(ESI+):m/z=359.1Da[M+H]、C1716ClNSに対する計算値:358.0。
実施例41:2-((6-クロロ-2-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-N-フェニルエタン-1-スルホンアミド
Figure 0007093462000110
中間体H3:(279.7mg、0.5mmol、1当量);MeOH(5mL、0.1M);濃HCl(0.15mL、1.5mmol、3当量)、時間:17時間。反応の後処理により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:239mg;収率:98%;純度:91.0%(UPLC-A)、融点:243.0~247.3℃;H-NMR(MeOD),δ(ppm):9.21(s,1H),8.33(s,1H),7.43-7.39(m,1H),7.33-7.20(m,5H),7.13-7.06(m,1H),4.26(t,2H),4.11(dd,2H),3.68(t,2H),3.54(t,2H),3.04-2.96(m,2H);LR-MS(ESI+) :m/z=445.1Da[M+H]、C2021ClNSに対する計算値:444.1。
工程11:実施例42~45の合成:
一般還元手順:
Figure 0007093462000111
250mLのオーブン乾燥した丸底フラスコ中で、適切な化合物(実施例39または中間体H1~H4)(0.5mmol、1当量)を、Ar雰囲気下、溶媒の混合物[EtOAc(46mL)およびMeOH(23mL、HPLC品質)]に溶解した。20%w/wの炭素上のPd(OH)(70.8mg、0.1mmol、0.1当量)を添加し、H/真空の3回のサイクルを、溶媒から残留ガスをパージするために行った。反応混合物を、H雰囲気下、22℃で撹拌した。反応を、全変換が達成されるまで、TLC(EtOAc:MeOH)によって監視した。粗反応混合物を、フィルタープレート中のセライト(登録商標)のパッドを通して濾過し、溶媒を減圧下除去した。残渣を自動フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、対応する化合物(実施例42~45)を得た。
以下の化合物を、実施例42~45について上記に記載した一般還元手順に従って得た。
実施例42:6-クロロ-2-(1-メチルピペリジン-4-イル)-N-(チオフェン-2-イルメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000112
中間体H1:208mg。自動フラッシュ逆相クロマトグラフィー(水:MeOH、20:80%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.132g;収率:65%;純度:91.5%(UPLC-A);H-NMR(CDCl),δ(ppm):9.00(s,1H),7.50(s,1H),7.26(dd,1H),7.09(dd,1H),6.98(dd,1H),6.02(t,NH),5.04(d,2H),3.05-2.94(m,2H),2.87-2.74(m,1H),2.34(s,3H),2.17-1.98(m,6H);LR-MS(ESI+):m/z=374.1Da[M+H]、C1820ClNSに対する計算値:373.1。
実施例43:6-クロロ-2-(1-メチルピペリジン-4-イル)-N-(2-(モルホリノスルホニル)エチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000113
実施例39:252mg。自動フラッシュ逆相クロマトグラフィー(水:MeOH、60:40%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.414g;収率:55%;純度:60.4%(UPLC-A);H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.91(s,1H),8.12(s,1H),4.65(t,2H),4.13(t,4H),3.77(t,2H),3.32(dd,4H),3.06-2.93(m,2H),2.86-2.73(m,1H),2.18-1.96(m,6H),2.43(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=455.0Da[M+H]、C1927ClNSに対する計算値:454.1。
実施例44:6-クロロ-2-(ピペリジン-4-イル)-N-(チオフェン-2-イルメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000114
中間体H2:189mg。自動フラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc、89:11%v/vで溶出)により、4-(6-クロロ-4-((チオフェン-2-イルメチル)アミノ)ピリド[3,4-d]ピリミジン-2-イル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチルを黄色固体として得た;重量:205mg;収率:74%;純度:82.9%(UPLC-A);H-NMR(CDCl),δ(ppm):9.00(s,1H),7.54(s,1H),7.26(dd,1H),7.09(dd,1H),6.99(dd,1H),6.19(t,1H),5.04(d,2H),4.22(dd,2H),3.66(t,1H),3.05-2.76(m,3H),2.10-1.84(m,3H),1.48(s,9H);LR-MS(ESI+):m/z=460.2Da[M+H]、C2226ClNSに対する計算値:459.1。この化合物(205mg、0.37mmol)を、実施例1~38について上記に記載したBoc脱保護手順下の反応に付して、表題化合物を黄色固体として得た;重量:92mg;収率:69%;純度:100%(UPLC-A);H-NMR(MeOD),δ(ppm):8.92(s,1H),8.23(s,1H),7.28(dd,1H),7.13(dd,1H),6.92(dd,1H),5.12(d,2H),3.59-3.40(m,4H),3.31-3.09(m,1H),2.30-2.17(m,1H);LR-MS(ESI+):m/z=360.1Da[M+H]、C1718ClNSに対する計算値:359.1。
実施例45:2-((6-クロロ-2-(ピペリジン-4-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-N-メチル-N-フェニルエタン-1-スルホンアミド
Figure 0007093462000115
中間体H4:280mg。自動フラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc、10:90%v/vで生成物が溶出)により、4-(6-クロロ-4-((2-(N-メチル-N-フェニルスルファモイル)エチル)アミノ)ピリド[3,4-d]ピリミジン-2-イル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチルを黄色固体として得た;重量:238mg;収率:85%;純度:99.0%(UPLC-A);H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.96(s,1H),7.54(s,1H),7.38-7.24(m,5H),4.27-4.04(m,4H),3.41-3.34(m,1H),3.36(s,3H),2.96-2.65(m,4H),2.00-1.63(m,4H),1.47(s,9H);この化合物(238mg、0.43mmol)を、実施例1~38について上記に記載したBoc脱保護手順下の反応に付して、表題化合物を黄色固体として得た;重量:152mg;収率:75%;純度:97.7%(UPLC-A);H-NMR(MeOD),δ(ppm):9.14(s,1H),8.37(s,1H),7.57-7.17(m,5H),4.37-4.16(m,2H),3.76-3.58(m,1H),3.62(t,2H),3.51(t,2H),3.39(s,3H),3.30-3.10(m,2H),2.54-2.10(m,4H);LR-MS(ESI+):m/z=461.2Da[M+H]、C2125ClNSに対する計算値:460.1。
工程12:実施例46~61の合成:
一般合成手順D
本発明に記載の一般脱ハロゲン化手順は、以下のウェブサイトに記載のプロトコールから抽出された手順から適合された手順であった。
-PEPPSI(商標)触媒:ウェブサイト:www.sigmaaldrich.com/content/dam/sigma-aldrich/docs/Aldrich/Bulletin/al_peppsi_activation_guide.pdf(2018/07/20にダウンロード)
- PEPPSI(商標)活性化ガイド:ウェブサイト:https://www.sigmaaldrich.com/content/dam/sigma-aldrich/docs/Aldrich/Bulletin/al_peppsi_activation_guide.pdf
Figure 0007093462000116
オーブン乾燥したシュレンク管に、Ar雰囲気下、撹拌棒、PEPPSI(商標)-IPr(7mg、2mol%)およびLiCl(69mg、1.6mmol、3.2当量)を投入し、セプタムで密封した。DME(0.8mL、使用直前に真空下(<1mmHg)、650℃で加熱するオーブン乾燥したシュレンク管中で活性化された4Åモレキュラーシーブで新たに乾燥した)を添加し、懸濁液を、PEPPSI-IPrが溶解するまで撹拌した。この時間の後、有機ハライド化合物(RX、0.5mmol、1当量)を添加し、混合物を、RXの完全な溶液まで、撹拌した。いくつかの場合において、余分のDME0.2~0.4mLの追加が、RXを溶解するために必要であった。均一溶液が達成されたら、有機金属化合物(RMX、0.8mmol、1.6当量)を、Ar雰囲気下、シリンジを介して滴下添加した。反応は、触媒の高効率の活性化を示すオレンジ色~茶色になった。セプタムを、Ar雰囲気下、スクリューキャップ付きガラス二方コックに置き換え、70℃で18時間にわたって撹拌した。反応を22℃まで冷やし、10mLの飽和NHCl溶液を添加した。反応をこの温度で5分間撹拌して、未反応の有機金属(RMX)種をクエンチした。混合物を、80mLのEtOAcおよび20mLの飽和NHCl溶液を有する分液漏斗に移した。相を分離し、有機相を水(2×20mL)および飽和NaCl溶液(1×20mL)で洗浄した。有機相を無水NaSOで乾燥し、セライト(登録商標)のパッドで濾別した。揮発性物質を減圧下除去して、黄色油状物を得、これを自動フラッシュカラム(EtOAc:MeOH)によって精製して、対応する生成物(実施例46~61)を得た。
以下の化合物を、実施例46~61について上記に記載した一般合成手順Dに従って得た。
実施例46:6-メチル-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-N-(チオフェン-2-イルメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000117
RX:6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-N-(チオフェン-2-イルメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン(実施例3)、187mg;RMX:メチルマグネシウムブロミド(EtO中3M)、0.27mL、0.8mmol、1.6当量;自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、93:7%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.104g;収率:56%;純度:96.7%(UPLC-A)、黄色固体;融点:214.0~217.0℃;H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.80(s,1H),7.22(dd,1H),7.14(s,1H),7.04(d,1H),6.95(dd,1H),6.36(t,NH),4.94(d,2H),3.97(t,4H),2.51(s,3H),2.50(t,4H),2.35(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=355.1Da[M+H]、C1822Sに対する計算値:354.1。
実施例47:N-(フラン-2-イルメチル)-6-メチル-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000118
RX:6-クロロ-N-(フラン-2-イルメチル)-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン(実施例4)、179mg;RMX:メチルマグネシウムブロミド(EtO中3M)、0.27mL、0.8mmol、1.6当量;自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、95:5%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.080g;収率:45%;純度:92.5%(UPLC-A);H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.80(s,1H),7.39(dd,1H),7.011(s,1H),6.36(dd,1H),6.31(dd,1H),5.97(t,NH),4.77(d,2H),3.95(t,4H),3.42(s,3H),2.50(t,4H),2.35(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=339.1Da[M+H],C1622Oに対する計算値:338.1。
実施例48:6-メチル-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-N-(2-(チオフェン-2-イル)エチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000119
RX:6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-N-(2-(チオフェン-2-イル)エチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン(実施例6)、194mg;RMX:メチルマグネシウムブロミド(EtO中3M)、0.27mL、0.8mmol、1.6当量;自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、97:3%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.161g;収率:82%;純度:97.2%(UPLC-A)、黄色固体;融点:171.1~176.6℃;H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.80(s,1H),7.19(dd,1H),7.03(s,1H),6.98(dd,1H),6.86(d,1H),5.92(dd,NH),3.95(t,4H),3.86(dd,2H),3.23(t,2H),2.55(s,3H),2.50(t,4H),2.35(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=369.1Da[M+H]、C1924Sに対する計算値:368.1。
実施例49:2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-6-プロピル-N-(チオフェン-2-イルメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000120
RX:6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-N-(チオフェン-2-イルメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン(実施例3)、187mg;RMX:n-プロピル亜鉛ブロミド(THF中0.5M)、1.6mL、0.8mmol、1.6当量;自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、95:5%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.185g;収率:97%;純度:95.1%(UPLC-A);融点:54.4~62.3℃;H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.83(s,1H),7.24(dd,1H),7.09(s,1H),7.05(d,1H),6.97(dd,1H),6.17(t,NH),4.95(d,2H),3.99(t,4H),2.75(t,2H),2.54(t,4H),2.37(s,3H),1.79-1.66(m,2H),0.92(t,3H);LR-MS(ESI+):m/z=383.2Da[M+H]、C2026Sに対する計算値:382.2。
実施例50:2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-6-プロピル-N-(2-(チオフェン-2-イル)エチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000121
RX:6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-N-(2-(チオフェン-2-イル)エチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン(実施例6)、194mg;RMX:n-プロピルマグネシウムクロリド(EtO中2M)、0.4mL、0.8mmol、1.6当量;自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、90:10%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.023g;収率:12%;純度:95.4%(UPLC-A);H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.83(s,1H),7.20(dd,1H),6.98(s,1H),6.98(d,1H),6.87(d,1H),5.78(t,NH),3.96(t,4H),3.87(dd,2H),3.24(t,2H),2.77(t,2H),2.51(t,4H),2.36(s,3H),1.79-1.71(m,2H),0.95(t,3H);LR-MS(ESI+):m/z=397.2Da[M+H]、C2128Sに対する計算値:396.2。
実施例51:N-(フラン-2-イルメチル)-6-イソプロピル-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000122
RX:6-クロロ-N-(フラン-2-イルメチル)-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン(実施例4)、179mg;RMX:i-プロピル亜鉛クロリド(MeTHF中1M)、0.8mL、0.8mmol、1.6当量;自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、97:3%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.030g;収率:13%;純度:95.4%(UPLC-A);H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.85(s,1H),7.41(dd,1H),7.06(s,1H),6.37(dd,1H),6.33(dd,1H),5.83(t,NH),4.79(d,2H),3.96(t,4H),3.09(sept,1H),2.51(t,4H),2.36(s,3H),1.32(d,6H);LR-MS(ESI+):m/z=367.2Da[M+H]、C2026Oに対する計算値:366.2。
実施例52:6-イソプロピル-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-N-(チオフェン-2-イルメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000123
RX:6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-N-(チオフェン-2-イルメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン(実施例3)、187mg;RMX:i-プロピル亜鉛ブロミド(THF中0.5M)、1.6mL、0.8mmol、1.6当量;自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、EtOAc 100%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.177g;収率:93%;純度:96.4%(UPLC-A);H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.84(s,1H),7.22(dd,1H),7.15(s,1H),7.04(d,1H),6.95(dd,1H),6.47(t,NH),4.95(d,2H),3.98(t,4H),3.05(sept,1H),2.50(t,4H),2.34(s,3H),1.27(d,6H);LR-MS(ESI+):m/z=383.1Da[M+H]、C2026Sに対する計算値:382.2。
実施例53:6-イソプロピル-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-N-(2-(チオフェン-2-イル)エチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000124
RX:6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-N-(2-(チオフェン-2-イル)エチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン(実施例6)、194mg;RMX:i-プロピル亜鉛ブロミド(THF中0.5M)、1.6mL、0.8mmol、1.6当量;自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、EtOAc 100%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色油状物として得た;重量:0.164g;収率:79%;純度:95.0%(UPLC-A);H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.83(s,1H),7.18(dd,1H),7.12(s,1H),6.97(dd,1H),6.86(d,1H),6.36(t,NH),3.97(t,4H),3.85(dd,2H),3.06(sept,1H),2.53(t,4H),2.35(s,3H),1.28(d,6H);LR-MS(ESI+):m/z=397.1Da[M+H]、C2128Sに対する計算値:396.2。
実施例54:2-((6-イソプロピル-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-N-フェニルエタン-1-スルホンアミド
Figure 0007093462000125
RX:2-((6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-N-フェニルエタン-1-スルホンアミド(実施例16)、231mg;RMX:i-プロピル亜鉛ブロミド(THF中0.5M)、1.6mL、0.8mmol、1.6当量;自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、95:5%で生成物が溶出)により、表題化合物を黄色油状物として得た;重量:0.131g;収率:68%;純度:95.7%(UPLC-A);H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.79(s,1H),7.14(s,1H),7.21-7.07(m,5H),6.74(t,NH),4.03(dd,2H),3.84(t,4H),3.54(t,2H),3.05(sept,1H),2.49(t,4H),2.35(s,3H),1.27(d,6H);LR-MS(ESI+):m/z=470.2Da[M+H]、C2331Sに対する計算値:469.2.
実施例55:2-((6-イソプロピル-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-N-メチル-N-フェニルエタン-1-スルホンアミド
Figure 0007093462000126
RX:2-((6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-N-メチル-N-フェニルエタン-1-スルホンアミド(実施例17)、238mg;RMX:i-プロピル亜鉛ブロミド(THF中0.5M)、1.6mL、0.8mmol、1.6当量;自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、95:5%で生成物が溶出)により、表題化合物を黄色油状物として得た;重量:0.0616g;収率:57%;純度:95.8%(UPLC-A);H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.84(s,1H),7.37-7.35(m,5H),7.01(s,1H),6.27(t,NH),4.09(dd,2H),3.90(t,4H),3.39(t,2H),3.36(s,3H),3.10(sept,1H),2.50(t,4H),2.37(s,3H),1.32(d,6H);LR-MS(ESI+):m/z=484.3Da[M+H]、C2433Sに対する計算値:483.2。
実施例56:6-(tert-ブチル)-N-(フラン-2-イルメチル)-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000127
RX:6-クロロ-N-(フラン-2-イルメチル)-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン(実施例4)、179mg;RMX:tert-ブチル亜鉛ブロミド(THF中0.5M)、1.6mL、0.8mmol、1.6当量;自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、EtOAc 100%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色油状物として得た;重量:0.036g;収率:16%;純度:85.5%(UPLC-A);H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.14(d,1H),7.39(dd,1H),7.12(d,1H),6.35(dd,1H),6.30(dd,1H),5.79(t,NH),4.76(d,2H),3.96(t,4H),2.50(t,4H),2.36(s,3H),1.61(s,9H);LR-MS(ESI+):m/z=381.2Da[M+H]、C2128Oに対する計算値:380.2。
実施例57:6-(tert-ブチル)-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-N-(チオフェン-2-イルメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000128
RX:6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-N-(チオフェン-2-イルメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン(実施例3)、187mg;RMX:tert-ブチル亜鉛ブロミド(THF中0.5M)、1.6mL、0.8mmol、1.6当量;自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、EtOAc 100%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を茶色油状物として得た;重量:0.006g;収率:2%;純度:74%(UPLC-A);H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.14(d,1H),7.24(dd,1H),7.09(d,1H),7.07(d,1H),6.98(dd,1H),5.82(t,NH),4.95(d,2H),4.00(t,4H),2.54(t,4H),2.37(s,3H),1.61(s,9H);LR-MS(ESI+):m/z=397.3Da[M+H]、C2128Sに対する計算値:396.2。
実施例58:N-(フラン-2-イルメチル)-6-イソブチル-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000129
RX:6-クロロ-N-(フラン-2-イルメチル)-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン(実施例4)、179mg;RMX:i-ブチル亜鉛ブロミド(THF中0.5M)、1.6mL、0.8mmol、1.6当量;自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、94:6%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を茶色油状物として得た;重量:0.089g;収率:35%;純度:90.7%(UPLC-A);H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.77(s,1H),7.33(dd,1H),6.98(s,1H),6.29(dd,1H),6.25(dd,1H),5.88(t,NH),4.70(d,2H),3.89(t,4H),2.58(d,2H),2.45(t,4H),2.29(s,3H),2.04(m,1H),0.83(d,6H);LR-MS(ESI+):m/z=381.2Da[M+H]、C2128Oに対する計算値:380.2。
実施例59:6-イソブチル-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-N-(チオフェン-2-イルメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000130
RX:6-クロロ-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-N-(チオフェン-2-イルメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン(実施例3)、187mg;RMX:i-ブチル亜鉛ブロミド(THF中0.5M)、1.6mL、0.8mmol、1.6当量;自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、95:05%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色油状物として得た;重量:0.0198g;収率:9%;純度:88.1%(UPLC-A);H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.85(s,1H),7.26(dd,1H),7.09(s,1H),7.01-6.98(m,2H),5.84(t,NH),4.97(d,2H),3.98(t,4H),2.65(d,2H),2.50(t,4H),2.35(s,3H),2.17-2.06(m,1H),0.91(d,6H);LR-MS(ESI+):m/z=397.3Da[M+H]、C2128Sに対する計算値:396.2。
実施例60:6-メチル-2-(ピペラジン-1-イル)-N-(チオフェン-2-イルメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000131
tert-ブタノール(0.7mL、0.7M)中、6-クロロ-2-(ピペラジン-1-イル)-N-(チオフェン-2-イルメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン(実施例24)(0.414g、1mmol、1当量)と二炭酸ジ-tert-ブチル(241mg、1.1mmol、1.1当量)の50℃での16時間の反応によって、化合物を調製した。この時間の後、混合物を50mLのジクロロメタンに希釈し、有機相を温水(6×20mL)で洗浄した。有機相を無水NaSOで乾燥し、揮発性物質を減圧下除去して、4-(6-クロロ-4-((チオフェン-2-イルメチル)アミノ)ピリド[3,4-d]ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチルを黄色固体として得た;重量:0.404g;収率:78%;純度:89%(UPLC-A)。このようにして得られた生成物を、さらなる精製をせずに、一般合成手順DにおけるRX試薬として使用した;RX:4-(6-クロロ-4-((チオフェン-2-イルメチル)アミノ)ピリド[3,4-d]ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル、231mg;RMX:メチルマグネシウムブロミド(EtO中3M)、0.27mL、0.8mmol、1.6当量;反応の後処理により、4-(6-メチル-4-((チオフェン-2-イルメチル)アミノ)ピリド[3,4-d]ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチルを高純度87%(UPLC-A)で得た。このようにして得られた生成物を、さらなる精製をせずに、実施例1~38について上記に記載したBoc脱保護手順下の反応に付して、表題化合物を黄色固体として与えた;重量:0.148g;収率:82.0%;純度:88.2%(UPLC-A);H-NMR(MeOD),δ(ppm):8.62(s,1H),7.62(s,1H),7.26(dd,1H),7.09(d,1H),6.96(dd,1H),4.93(d,2H),4.0(t,4H),3.01(t,4H),2.57(t,3H);LR-MS(ESI+):m/z=341.1Da[M+H]、C1720Sに対する計算値:340.2。
実施例61:2-(ピペラジン-1-イル)-6-プロピル-N-(チオフェン-2-イルメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000132
tert-ブタノール(0.7mL、0.7M)中、6-クロロ-2-(ピペラジン-1-イル)-N-(チオフェン-2-イルメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン(実施例24)(0.414g、1mmol、1当量)と二炭酸ジ-tert-ブチル(241mg、1.1mmol、1.1当量)の50℃での16時間の反応によって、化合物を調製した。この時間の後、混合物を50mLのジクロロメタンに希釈し、有機相を温水(6×20mL)で洗浄した。有機相を無水NaSOで乾燥し、揮発性物質を減圧下除去して、4-(6-クロロ-4-((チオフェン-2-イルメチル)アミノ)ピリド[3,4-d]ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチルを黄色固体として得た;重量:0.329g;収率:65%;純度:91%(UPLC-A)。このようにして得られた生成物を、さらなる精製をせずに、一般合成手順DにおけるRX試薬として使用した;RX:4-(6-クロロ-4-((チオフェン-2-イルメチル)アミノ)ピリド[3,4-d]ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル、232mg;RMX:n-プロピル亜鉛ブロミド(THF中0.5M)、1.6mL、0.8mmol、1.6当量;自動フラッシュクロマトグラフィー(100%v/vのEtOAcで生成物が溶出)で、4-(6-プロピル-4-((チオフェン-2-イルメチル)アミノ)ピリド[3,4-d]ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチルを黄色固体として得た;重量:0.087g;収率:36%;純度:96.3%(UPLC-A);H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.84(s,1H),7.24(dd,1H),7.09(s,1H),7.07(d,1H),6.97(t,1H),6.13(t,NH),4.96(d,2H),3.93(t,4H),3.52(t,4H),2.76(t,2H),1.80-1.68(m,2H),1.50(s,9H),0.93(t,3H);LR-MS(ESI+):m/z=469.3Da[M+H]、C2432Sに対する計算値:468.2。
4-(6-プロピル-4-((チオフェン-2-イルメチル)アミノ)ピリド[3,4-d]ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(87mg、0.18mmol)を、実施例1~38について上記に記載したBoc脱保護手順下の反応に付して、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.068g;収率:95.0%;純度:91.5%(UPLC-A);融点:70.1~81.6℃;H-NMR(MeOD),δ(ppm):8.64(d,1H),7.61(d,1H),7.25(ddd,1H),7.08(dd,1H),6.94(dd,1H),4.92(d,2H),3.92(t,4H),2.89(t,4H),2.78(t,2H),1.83-1.71(m,2H),0.98(t,3H);H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.83(s,1H),7.25(t,1H),7.08(s,1H),7.07(d,1H),6.97(t,1H),6.10(t,NH),4.95(d,2H),3.98(t,4H),3.01(t,4H),2.76(t,2H),2.50(t,NH),1.80-1.68(m,2H),0.93(t,3H);LR-MS(ESI+):m/z=369.1Da[M+H]、C1924Sに対する計算値:368.2。
工程13:実施例62~67の合成:
一般脱ハロゲン化手順:
本発明に記載の一般脱ハロゲン化手順は、Jangら,Tet.Lett.2006,47,8917-8920によって公開された適合された手順であった。
Figure 0007093462000133
250mLのオーブン乾燥した丸底フラスコ中で、適切な化合物(実施例3、4、6、18、42または43)(0.5mmol、1当量)を、Ar雰囲気下、溶媒の混合物[EtOAc(46mL)およびMeOH(23mL、HPLC品質)]に溶解した。10%w/wのPd/C(26mg、0.025mmol、0.05当量)を添加し、H/真空の3回のサイクルを、溶媒から残留ガスをパージするために行った。反応混合物を、H雰囲気下、22℃で撹拌した。反応の進行をTLC(EtOAc:MeOH 90:10%v/v)によって監視した。全変換が達成されたら(1~3日)、反応をフィルターパット中のセライト(登録商標)のパッドを通して濾過し、溶媒を減圧下除去して、黄色油状物を得、これを自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH)によって精製して、実施例(62~67)を得た。
以下の化合物を、実施例62~67について上記に記載した一般脱ハロゲン化手順に従って得た。
実施例62:2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-N-(チオフェン-2-イルメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000134
実施例3(187mg、0.5mmol、1当量)。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、90:10%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:113mg;収率:60%;純度:90.2%(UPLC-A);H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.86(s,1H),8.18(d,1H),7.26(d,1H),7.24(dd,1H),7.06(d,1H),6.97(dd,1H),6.18(t,NH),4.94(d,2H),4.0(t,4H),2.54(t,3H),2.37(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=341.2Da[M+H]、C1720Sに対する計算値:340.2。
実施例63:N-(フラン-2-イルメチル)-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000135
実施例4(179mg、0.5mmol、1当量)。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、90:10%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:129mg;収率:67%;純度:83.9%(UPLC-A);H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.86(s,1H),7.20(d,1H),7.39(dd,1H),7.29(t,1H),6.34(dt,2H),6.03(t,NH),4.78(d,2H),3.99(t,4H),2.53(t,4H),2.38(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=325.1Da[M+H]、C1720Oに対する計算値:324.1。
実施例64:2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-N-(2-(チオフェン-2-イル)エチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000136
実施例6(194mg、0.5mmol、1当量)。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、90:10%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:111.2mg;収率:62%;純度:98.8%(UPLC-A);H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.86(s,1H),8.19(d,1H),7.20(dd,1H),7.14(d,1H),6.98(dd,1H),6.87(dd,1H),5.75(t,NH),3.98(t,4H),3.88(q,2H),3.24(t,2H),2.52(t,4H),2.37(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=355.1Da[M+H]、C1822Sに対する計算値:354.2。
実施例65:2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-N-(2-(モルホリノスルホニル)エチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000137
実施例18(228mg、0.5mmol、1当量)。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、80:20%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:160mg;収率:72%;純度:94.6%(UPLC-A);H-NMR(CDCl),δ(ppm):8.71(s,1H),8.17(d,1H),7.73(dd,1H),4.04(dd,2H),3.98(t,4H),3.73(dd,4H),3.45(dd,2H),3.27(dd,4H),2.55(t,4H),2.37(s,3H);LR-MS(ESI+):m/z=422.1Da[M+H]、C1827Sに対する計算値:421.2。
実施例66:2-(1-メチルピペリジン-4-イル)-N-(チオフェン-2-イルメチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000138
実施例42(187mg、0.5mmol、1当量)。逆相の自動フラッシュクロマトグラフィー(水/MeOH、70:30%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:124mg;収率:68%;純度:93.2%(UPLC-A);H-NMR(CDCl),δ(ppm):9.21(s,1H),8.55(d,1H),7.46(d,1H),7.25(dd,1H),7.11(dd,1H),6.98(dd,1H),6.22(t,NH),5.05(d,2H),3.26-3.14(m,2H),3.02-2.88(m,1H),2.51(s,3H),2.40-2.14(m,6H);LR-MS(ESI+):m/z=340.2Da[M+H]、C1820Sに対する計算値:339.5。
実施例67:2-(1-メチルピペリジン-4-イル)-N-(2-(モルホリノスルホニル)エチル)ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 0007093462000139
実施例43(227mg、0.5mmol、1当量)。逆相の自動フラッシュクロマトグラフィー(水/MeOH、70:30%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.181g;収率:25%;純度:58%(UPLC-A);H-NMR(CDCl),δ(ppm):9.10(s,1H),8.58(d,1H),7.99(d,1H),4.65(t,2H),4.13(t,4H),3.77(t,2H),3.33(dd,4H),3.06-2.98(m,2H),2.95-2.81(m,1H),2.41(s,3H),2.38-2.14(m,6H);LR-MS(ESI+):m/z=421.1Da[M+H]、C1928Sに対する計算値:420.1。
生物学的アッセイ
結合アッセイ
材料
JNJ7777120、イメチット、チオペラミド、ヒスタミン、ならびにTris-HClおよびEDTAなどの化学試薬は、Sigma-Aldrichによって供給され、VUF10947は、FAES FARMAの施設(Lamiako-Leioa、スペイン)で合成され、JNJ10191584は、Tocris Bioscienceから購入し、マルチスクリーンマイクロプレート(MSFBN6B50)は、Merck Milliporeから入手し、シンチレーション液(Microscint 20)、ヒトH膜(ES-393-M400UA)およびH-ヒスタミン(histamina)(NET 732)は、PerkinElmerによって提供された。
方法
ヒスタミンH4受容体に対する親和性をH結合アッセイによって決定した:
- CHO-K1細胞由来の膜をヒトH受容体でトランスフェクトし、96ウェル形式のマイクロプレートを使用した。
- 競合研究のために、細胞膜を、50mMのTris-HCl、5mMのEDTA、pH 7.4中でホモジネートし、およそ15μg/ウェルの濃度でマイクロプレートに添加した。膜懸濁液を、試験化合物とともに25℃で15分間インキュベートし、結合反応を、5~8nMの最終濃度での特異的H放射性リガンド[H]ヒスタミンの添加によって、開始した(K=11.1nM;Bmax=4.13pmol/mgタンパク質)。非特異的結合は、10μMの非標識ヒスタミンを使用して定義し、総インキュベーション体積は、ウェルあたり275μlであった。
- インキュベーションを、穏やかな撹拌下、25℃で60分間行い、あらかじめ浸漬したフィルター(0.5%ポリエチレンイミン)を使用する急速真空濾過で終了させた。冷洗浄緩衝液(50mMのTris-HCl緩衝液)による10回の急速洗浄後、フィルタープレートを室温で30分間乾燥した。
- 最後に、シンチレーション液(Microscint 20)を、特異的シンチレーションカウンター(Top Count-NXT)を使用して、フィルター上に保持された放射活性を測定するために、全マイクロプレートに添加した。曲線解析およびIC50の値を、Grap Pad Prismプログラム(GraphPad Software、サンディエゴ、米国)を使用して決定した。
- 試験化合物を、最初に、1つの濃度(1μM)で評価し、その後、有意な変位が観察されたら(>40%)、濃度反応曲線を導いた。それぞれの試験濃度を三反復で測定した。
- 参照化合物として、JNJ7777120、JNJ10191584、イメチット、チオペラミドおよびVUF-10497を使用した。
結合アッセイ
材料
セチリジンおよびピリラミンは、Sigma-Aldrichによって供給され、ビラスチンは、FAES FARMAの施設(Lamiako-Leioa、スペイン)で合成され、NaHPO、KHPOまたはポリビニルピロリドン(polyvinilpirrolidone)などの化学試薬およびマルチスクリーンマイクロプレート(MSFBN6B50)は、Merck Milliporeから購入し、シンチレーション液(Microscint 20)、ヒトH膜(ES-390-M400UA)およびH-ピリラミン(pirilamina)(NET 594)は、PerkinElmerによって提供された。
方法
ヒスタミンH1受容体に対する親和性をH結合アッセイによって決定した:
- CHO-K1細胞由来の膜をヒトH受容体でトランスフェクトし、96ウェル形式のマイクロプレートを使用した。
- 競合研究のために、細胞膜を、50mMのリン酸緩衝液(NaHPOおよびKHPOをpH7.4に25℃で混合)中でホモジネートし、およそ5μg/ウェルの濃度でマイクロプレートに添加した。膜懸濁液を、試験化合物とともに25℃で15分間インキュベートし、結合反応を、0.75nMの最終濃度での特異的H放射性リガンド[H]ピリラミンの添加によって、開始した(K=1.9nM;Bmax=16.1pmol/mgタンパク質)。非特異的結合は、10μMの非標識ピリラミンを使用して定義し、総インキュベーション体積は、ウェルあたり275μlであった。
- インキュベーションを、穏やかな撹拌下、25℃で60分間行い、あらかじめ浸漬したフィルター(0.5%ポリビニルピロリドン)を使用する急速真空ろ過で終了させた。冷洗浄緩衝液(50mMのリン酸緩衝液)による10回の急速洗浄後、フィルタープレートを室温で30分間乾燥した。
- 最後に、シンチレーション液(Microscint 20)を、特異的シンチレーションカウンター(Top Count-NXT)を使用して、フィルター上に保持された放射活性を測定するために、全マイクロプレートに添加した。曲線解析およびIC50の値を、Grap Pad Prismプログラム(GraphPad Software、サンディエゴ、米国)を使用して決定した。
- 試験化合物を、最初に、1つの濃度(1μM)で評価し、その後、有意な変位が観察されたら(>40%)、濃度反応曲線を導いた。それぞれの試験濃度を三反復で測定した。
- 参照化合物として、ピリラミン、セチリジンおよびビラスチンを使用した。
Figure 0007093462000140
Figure 0007093462000141
Figure 0007093462000142
Figure 0007093462000143
Figure 0007093462000144
Figure 0007093462000145
Figure 0007093462000146
Figure 0007093462000147
活性クラスの範囲:
A:Ki<100nM
B:Ki<1000nM
最後に、実施例3における化合物のヒスタミンH4受容体に対する親和性を、上記に記載の同じプロトコールを使用するH受容体に対する結合研究によって、対応するキナゾリン3Qおよびピリド[4,3-d]ピリミジン異性体3Pと比較した。Ki、阻害%およびIC50値を第2表に示す。
Figure 0007093462000148
上記に示されるように、本発明の式(I)の化合物は、対応するキナゾリンの化合物および異性体化合物を上回る、ヒトヒスタミンH受容体に対する改善された親和性を提供する。

Claims (13)

  1. 式(I’)の化合物
    Figure 0007093462000149
    またはその塩もしくは溶媒和物
    [式中、
    は、水素、ハロゲン、置換または非置換のC1-6アルキル、置換または非置換のC3-7シクロアルキル、置換または非置換のC6-10アリール、置換または非置換の5~10員ヘテロシクリル、OR、SR、NR、CORおよびCONR(式中、RおよびRは、独立して、Hおよび置換または非置換のC1-6アルキルから選択される)から選択され;
    Xは、-O-および-NR-(式中、Rは、HおよびC1-6アルキルから選択される)から選択され;
    は、
    - 非置換のC1-6アルキル、または下記によって置換されたC1-6アルキル:
    ・ C1-6アルキル、
    ・ 置換または非置換のC3-7シクロアルキル、
    ・ 置換または非置換のC6-10アリール、
    ・ 置換または非置換の5~10員ヘテロシクリル、
    ・ 置換または非置換の5~10員ヘテロアリール、および
    ・ OR(式中、Rは、Hおよび置換または非置換のC1-6アルキルから選択される)、
    ・ NR(式中、RおよびRは、独立して、Hおよび置換または非置換のC1-6アルキルから選択される)、
    ・ COR10(式中、R10は、置換または非置換のC1-6アルキル、置換または非置換のC6-10アリール、置換または非置換の(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、置換または非置換の5~10員ヘテロシクリルおよび置換または非置換の5~10員ヘテロアリールから選択される)、
    ・ CONR1112(式中、R11およびR12は、独立して、H、置換または非置換のC1-6アルキル、置換または非置換のC6-10アリール、置換または非置換の(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、置換または非置換の5~10員ヘテロシクリルおよび置換または非置換の5~10員ヘテロアリールから選択される)、
    ・ SOR13(式中、R13は、置換または非置換のC1-6アルキル、置換または非置換のC6-10アリール、置換または非置換の(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、置換または非置換の5~10員ヘテロシクリルおよび置換または非置換の5~10員ヘテロアリールから選択される)、
    ・ SO14(式中、R14は、置換または非置換のC1-6アルキル、置換または非置換のC6-10アリール、置換または非置換の(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、置換または非置換の5~10員ヘテロシクリルおよび置換または非置換の5~10員ヘテロアリールから選択される)、
    ・ SONR1516(式中、R15およびR16は、独立して、H、置換または非置換のC1-6アルキル、置換または非置換のC3-7シクロアルキル、置換または非置換のC6-10アリール、置換または非置換の(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、置換または非置換の5~10員ヘテロシクリルおよび置換または非置換の5~10員ヘテロアリールから選択される)、ならびに
    ・ SO(=NH)NHR17(式中、R17は、H、置換または非置換のC1-6アルキル、置換または非置換のC3-7シクロアルキル、置換または非置換のC6-10アリール、置換または非置換の(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、置換または非置換の5~10員ヘテロシクリルおよび置換または非置換の5~10員ヘテロアリールから選択される)、
    - 置換または非置換のC3-7シクロアルキル、
    - 置換または非置換のC6-10アリール、ならびに
    - 置換または非置換の(C6-10)アリール(C1-6)アルキル
    から選択され;
    は、
    - 置換または非置換の5~10員ヘテロシクリル、および
    - NR1819(式中、R18は、HおよびC1-6アルキルから選択され、R19は、非置換のC1-6アルキル、および置換または非置換の5~10員ヘテロシクリルまたは置換または非置換の5~10員ヘテロアリールによって置換されたC1-6アルキルから選択される)
    から選択され;
    但し、式(I’)の化合物は、(4-フルオロ-ベンジル)-(2-ピペリジン-1-イル-ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-アミン、[2-(3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-イル)-ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-ピリジン-4-イルメチル-アミン、ピリジン-4-イルメチル-[2-(8-チアゾール-2-イル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-イル)-ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-アミン、{2-[8-(モルホリン-4-スルホニル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-イル]-ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル}-ピリジン-4-イルメチル-アミン、N-(2-モルホリン-4-イル-ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-3-フェニル-プロパン-1,2-ジアミンおよび2-[(2,6-ジ-モルホリン-4-イル-ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-メチル-アミノ]-エタノールではなく、さらに
    ここで、式(I’)における、前記の置換または非置換のC 1-6 アルキル、前記の置換または非置換のC 3-7 シクロアルキル、前記の置換または非置換のC 6-10 アリール、前記の置換または非置換の(C 6-10 )アリール(C 1-6 )アルキル、前記の置換または非置換の5~10員ヘテロシクリルおよび前記の置換または非置換の5~10員ヘテロアリールは、ハロゲン、置換または非置換のC 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 3-7 シクロアルキル、置換または非置換のC 6-10 アリール、置換または非置換の(C 6-10 )アリール(C 1-6 )アルキル、置換または非置換の5~10員ヘテロシクリル、置換または非置換の5~10員ヘテロアリール、CN、NO 、-N(R )(R )、-OR 、-SR 、-C(O)R 、-C(O)OR 、-C(O)N(R )(R )、-OC(O)R 、-C(NR )NR 、-SOR 、-SO および-SO NR (式中、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R およびR は、独立して、水素、置換または非置換のC 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、置換または非置換のC 6-10 アリール、置換または非置換の(C 6-10 )アリール(C 1-6 )アルキル、置換または非置換の5~10員ヘテロシクリルおよび置換または非置換の5~10員ヘテロアリールから選択される)から選択される1つ以上の基で置換され得る(ここで、C 1-6 アルキル、C 6-10 アリール、(C 6-10 )アリール(C 1-6 )アルキル、および5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリール基から選択される置換され得るとされた基は、それぞれ、ハロゲン、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 3-7 シクロアルキル、C 6-10 アリール、(C 6-10 )アリール(C 1-6 )アルキル、5~10員ヘテロシクリル、5~10員ヘテロアリール、CN、NO 、-N(R )(R )、-OR 、-SR 、-C(O)R 、-C(O)OR 、-C(O)N(R )(R )、-OC(O)R 、-C(NR )NR 、-SOR 、-SO および-SO NR (式中、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R およびR は、独立して、水素、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 6-10 アリール、(C 6-10 )アリール(C 1-6 )アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)から選択される1つ以上の基によって置換され得る)]
  2. が、水素、ハロゲン、置換または非置換のC1-6アルキル、OR、SR、NR、CORおよびCONR(式中、RおよびRは、独立して、Hおよび置換または非置換のC1-6アルキルから選択される)から選択される、請求項に記載の化合物またはその塩もしくは溶媒和物。
  3. Xが、-O-および-NH-から選択される、請求項1または2に記載の化合物。
  4. が、
    - 非置換のC1-3アルキル、または下記によって置換されたC1-3アルキル:
    ・ 非置換のC3-7シクロアルキル、または、ハロゲン、C1-6アルキル、C6-10アリールまたは(C6-10)アリール(C1-6)アルキルによって置換されたC3-7シクロアルキル、
    ・ 非置換のC6-10アリール、または、ハロゲン、C1-6アルキル、C6-10アリールまたは(C6-10)アリール(C1-6)アルキルによって置換されたC6-10アリール、
    ・ 非置換の5~10員ヘテロシクリル、または、ハロゲン、C1-6アルキル、C6-10アリールまたは(C6-10)アリール(C1-6)アルキルによって置換された5~10員ヘテロシクリル、
    ・非置換の5~10員ヘテロアリール、または、ハロゲン、置換または非置換のC1-6アルキル、置換または非置換のC3-7シクロアルキル、置換または非置換のC6-10アリール、置換または非置換の(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、置換または非置換の5~10員ヘテロシクリル、置換または非置換の5~10員ヘテロアリール、CN、NO、-N(R)(R)、-OR、-SR、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R)(R)、-OC(O)R、-C(NR)NR、-SOR、-SOまたは-SONR(式中、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、置換または非置換の、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)によって置換された5~10員ヘテロアリール(ここで、前記置換された、C1-6アルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールは、さらに、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-7シクロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリル、5~10員ヘテロアリール、CN、NO、-N(R)(R)、-OR、-SR、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R)(R)、-OC(O)R、-C(NR)NR、-SOR、-SOおよび-SONR(式中、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)から選択される1つ以上の基によって置換され得る)、
    ・ COR10(式中、R10は、非置換の、C1-6アルキル、C6-10アリールおよび(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、または、C1-6アルキルまたはC6-10アリールによって置換された、C1-6アルキル、C6-10アリールおよび(C6-10)アリール(C1-6)アルキルから選択される)、
    ・ CONR1112(式中、R11およびR12は、独立して、H、非置換の、C1-6アルキル、C6-10アリールおよび(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、ならびに、C1-6アルキルまたはC6-10アリールによって置換された、C1-6アルキル、C6-10アリールおよび(C6-10)アリール(C1-6)アルキルから選択される)、
    ・ SOR13(式中、R13は、非置換の、C1-6アルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリール、ならびに、C1-6アルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、ハロゲン、-N(R)(R)、-OR、-SR、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R)(R)または-OC(O)R(式中、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)によって置換された、C1-6アルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)、
    ・ SO14(式中、R14は、非置換の、C1-6アルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリール、ならびに、C1-6アルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、ハロゲン、-N(R)(R)、-OR、-SR、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R)(R)または-OC(O)R(式中、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)によって置換された、C1-6アルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)、
    ・ SONR1516(式中、R15およびR16は、独立して、H、非置換の、C1-6アルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリール、ならびに、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリル、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、-N(R)(R)、-OR、-SR、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R)(R)または-OC(O)R(式中、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)によって置換された、C1-6アルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)、ならびに
    ・ SO(=NH)NHR17(式中、R17は、H、非置換の、C1-6アルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリール、ならびに、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリル、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、-N(R)(R)、-OR、-SR、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R)(R)または-OC(O)R(式中、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)によって置換された、C1-6アルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される);
    - 非置換のC3-7シクロアルキル、または、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-7シクロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリル、5~10員ヘテロアリール、CN、NO、-N(R)(R)、-OR、-SR、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R)(R)、-OC(O)R、-C(NR)NR、-SOR、-SOまたは-SONR(式中、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)によって置換されたC3-7シクロアルキル;
    - 非置換のC6-10アリール、または、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-7シクロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリル、5~10員ヘテロアリール、CN、NO、-N(R)(R)、-OR、-SR、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R)(R)、-OC(O)R、-C(NR)NR、-SOR、-SOまたは-SONR(式中、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)によって置換されたC6-10アリール;ならびに
    - 非置換の(C6-10)アリール(C1-3)アルキル、または、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-7シクロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリル、5~10員ヘテロアリール、CN、NO、-N(R)(R)、-OR、-SR、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R)(R)、-OC(O)R、-C(NR)NR、-SOR、-SOまたは-SONR(式中、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)によって置換された(C6-10)アリール(C1-3)アルキル
    から選択される、請求項1~のいずれか一項に記載の化合物。
  5. X-Rが、下記式
    -NH-(CH)n-SONR1516
    [式中、
    nは、1、2および3から選択され;
    15は、H、非置換のC1-6アルキル、および、ハロゲン、-N(R)(R)、-OR、-SR、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R)(R)または-OC(O)R(式中、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリールおよび(C6-10)アリール(C1-6)アルキルから選択される)によって置換されたC1-6アルキルから選択され;
    16は、非置換の、C1-6アルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキルおよび5~10員ヘテロアリール、ならびに、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、-N(R)(R)、-ORまたは-SR(式中、R、R、RおよびRは、独立して、水素、C1-6アルキルおよびC1-6ハロアルキルから選択される)によって置換された、C1-6アルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される]
    の基である、請求項1~のいずれか一項に記載の化合物。
  6. X-Rが、下記式
    -NH-(CH)n-Z
    [式中、
    nは、1、2および3から選択され;
    Zは、非置換の、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリール、または、ハロゲン、置換または非置換のC1-6アルキル、置換または非置換の(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、置換または非置換の5~10員ヘテロアリール、CN、-N(R)(R)、-OR、-SR、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)N(R)(R)、-OC(O)R、-C(NR)NR、-SOR、-SOおよび-SONR(式中、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、置換または非置換の、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)によって置換された、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリール(ここで、前記置換C1-6アルキル、置換(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、置換5~10員ヘテロアリールは、さらに、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C6-10アリール、5~10員ヘテロアリール、ハロゲン、-N(R)(R)および-OR(式中、R、RおよびRは、独立して、水素、C1-6アルキルおよびC1-6ハロアルキルから選択される)から選択される1つ以上の基によって置換され得る)から選択される]
    の基である、請求項1~のいずれか一項に記載の化合物。
  7. が、
    - 置換または非置換の5~10員ヘテロシクリル(ここで、当該5~10員ヘテロシクリルは、モルホリンまたはテトラヒドロイソキノリンではない);および
    - NR(式中、Rは、HおよびC1-6アルキルから選択され、Rは、非置換のC1-6アルキル、または、置換または非置換の5~10員ヘテロシクリル、置換または非置換の5~10員ヘテロアリールによって置換されたC1-6アルキルから選択される)、
    から選択される、請求項1~のいずれか一項に記載の化合物。
  8. が、置換または非置換のN含有5~10員ヘテロシクリルである、請求項1~のいずれか一項に記載の化合物。
  9. 式(I’)の化合物が、
    Figure 0007093462000150
    Figure 0007093462000151
    Figure 0007093462000152
    Figure 0007093462000153
    Figure 0007093462000154
    Figure 0007093462000155
    から選択される、請求項1~のいずれか一項に記載の化合物またはその塩もしくは溶媒和物。
  10. 請求項1~のいずれか一項に記載の式(I’)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物と、薬学的に許容される賦形剤とを含む、医薬組成物。
  11. 炎症性皮膚疾患、消化管の炎症性疾患および炎症性眼疾患を含む炎症性障害、アレルギー性障害、皮膚障害、自己免疫疾患、そう痒性疾患、リンパ管障害、免疫不全障害、呼吸器疾患、心疾患、腎疾患、疼痛性障害、過活動膀胱状態、前庭障害、関節疾患ならびに黄斑変性障害から選択されるH4受容体媒介状態を予防または治療するための医薬組成物であって、
    式(I)の化合物
    Figure 0007093462000156
    またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む、医薬組成物:
    [式中、
    は、水素、ハロゲン、置換または非置換のC1-6アルキル、置換または非置換のC3-7シクロアルキル、置換または非置換のC6-10アリール、置換または非置換の5~10員ヘテロシクリル、OR、SR、NR、CORおよびCONR(式中、RおよびRは、独立して、Hおよび置換または非置換のC1-6アルキルから選択される)から選択され;
    Xは、-O-および-NR-(式中、Rは、HおよびC1-6アルキルから選択される)から選択され;
    は、
    - C1-6アルキル、または下記によって置換されたC1-6アルキル:
    ・ C1-6アルキル、
    ・ 置換または非置換のC3-7シクロアルキル、
    ・ 置換または非置換のC6-10アリール、
    ・ 置換または非置換の5~10員ヘテロシクリル、
    ・ 置換または非置換の5~10員ヘテロアリール、および
    ・ OR(式中、Rは、Hおよび置換または非置換のC1-6アルキルから選択される)、
    ・ NR(式中、RおよびRは、独立して、Hおよび置換または非置換のC1-6アルキルから選択される)、
    ・ COR10(式中、R10は、置換または非置換のC1-6アルキル、置換または非置換のC6-10アリール、置換または非置換の(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、置換または非置換の5~10員ヘテロシクリルおよび置換または非置換の5~10員ヘテロアリールから選択される)、
    ・ CONR1112(式中、R11およびR12は、独立して、H、置換または非置換のC1-6アルキル、置換または非置換のC6-10アリール、置換または非置換の(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、置換または非置換の5~10員ヘテロシクリルおよび置換または非置換の5~10員ヘテロアリールから選択される)、
    ・ SOR13(式中、R13は、置換または非置換のC1-6アルキル、置換または非置換のC6-10アリール、置換または非置換の(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、置換または非置換の5~10員ヘテロシクリルおよび置換または非置換の5~10員ヘテロアリールから選択される)、
    ・ SO14(式中、R14は、置換または非置換のC1-6アルキル、置換または非置換のC6-10アリール、置換または非置換の(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、置換または非置換の5~10員ヘテロシクリルおよび置換または非置換の5~10員ヘテロアリールから選択される)、
    ・ SONR1516(式中、R15およびR16は、独立して、H、置換または非置換のC1-6アルキル、置換または非置換のC3-7シクロアルキル、置換または非置換のC6-10アリール、置換または非置換の(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、置換または非置換の5~10員ヘテロシクリルおよび置換または非置換の5~10員ヘテロアリールから選択される)、ならびに
    ・ SO(=NH)NHR17(式中、R17は、H、置換または非置換のC1-6アルキル、置換または非置換のC3-7シクロアルキル、置換または非置換のC6-10アリール、置換または非置換の(C6-10)アリール(C1-6)アルキル、置換または非置換の5~10員ヘテロシクリルおよび置換または非置換の5~10員ヘテロアリールから選択される)、
    - 置換または非置換のC3-7シクロアルキル、
    - 置換または非置換のC6-10アリール、ならびに
    - 置換または非置換の(C6-10)アリール(C1-6)アルキル
    から選択され;
    は、
    - 置換または非置換の5~10員ヘテロシクリル、および
    - NR1819(式中、R18は、HおよびC1-6アルキルから選択され、R19は、非置換のC1-6アルキル、または、置換または非置換の5~10員ヘテロシクリル、または置換または非置換の5~10員ヘテロアリールによって置換されたC1-6アルキルから選択される)
    から選択され;
    但し、式(I)の化合物は、[2-(3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-イル)-ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-ピリジン-4-イルメチル-アミン、ピリジン-4-イルメチル-[2-(8-チアゾール-2-イル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-イル)-ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル]-アミン、{2-[8-(モルホリン-4-スルホニル)-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-イル]-ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル}-ピリジン-4-イルメチル-アミンおよびN-(2-モルホリン-4-イル-ピリド[3,4-d]ピリミジン-4-イル)-3-フェニル-プロパン-1,2-ジアミンではなく、さらに
    ここで、式(I’)における、前記の置換または非置換のC 1-6 アルキル、前記の置換または非置換のC 3-7 シクロアルキル、前記の置換または非置換のC 6-10 アリール、前記の置換または非置換の(C 6-10 )アリール(C 1-6 )アルキル、前記の置換または非置換の5~10員ヘテロシクリルおよび前記の置換または非置換の5~10員ヘテロアリールは、ハロゲン、置換または非置換のC 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 3-7 シクロアルキル、置換または非置換のC 6-10 アリール、置換または非置換の(C 6-10 )アリール(C 1-6 )アルキル、置換または非置換の5~10員ヘテロシクリル、置換または非置換の5~10員ヘテロアリール、CN、NO 、-N(R )(R )、-OR 、-SR 、-C(O)R 、-C(O)OR 、-C(O)N(R )(R )、-OC(O)R 、-C(NR )NR 、-SOR 、-SO および-SO NR (式中、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R およびR は、独立して、水素、置換または非置換のC 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、置換または非置換のC 6-10 アリール、置換または非置換の(C 6-10 )アリール(C 1-6 )アルキル、置換または非置換の5~10員ヘテロシクリルおよび置換または非置換の5~10員ヘテロアリールから選択される)から選択される1つ以上の基で置換され得る(ここで、C 1-6 アルキル、C 6-10 アリール、(C 6-10 )アリール(C 1-6 )アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリール基から選択される置換され得るとされた基は、それぞれ、ハロゲン、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 3-7 シクロアルキル、C 6-10 アリール、(C 6-10 )アリール(C 1-6 )アルキル、5~10員ヘテロシクリル、5~10員ヘテロアリール、CN、NO 、-N(R )(R )、-OR 、-SR 、-C(O)R 、-C(O)OR 、-C(O)N(R )(R )、-OC(O)R 、-C(NR )NR 、-SOR 、-SO および-SO NR (式中、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R およびR は、独立して、水素、C 1-6 アルキル、C 1-6 ハロアルキル、C 6-10 アリール、(C 6-10 )アリール(C 1-6 )アルキル、5~10員ヘテロシクリルおよび5~10員ヘテロアリールから選択される)から選択される1つ以上の基によって置換され得る)]
  12. 前記状態が、アレルギー、喘息、ドライアイ、結膜炎、ぶどう膜炎、アレルギー性鼻炎、鼻結膜炎(rhinoconjuntivitis)、慢性閉塞性気道疾患(COPD)、アトピー性皮膚炎、乾癬、敏感肌、尿毒性そう痒、蕁麻疹、関節リウマチ、乾癬性関節炎、大腸炎、クローン病および潰瘍性大腸炎、心筋虚血、糖尿病性腎症、炎症性疼痛、神経障害性疼痛、回転性めまい、耳鳴、アテローム性動脈硬化症、多発性硬化症、肥満細胞症ならびに炎症性または全身性エリテマトーデスから選択される、請求項11に記載の医薬組成物。
  13. 前記式(I)の化合物が、請求項1~のいずれか一項に記載の式(I’)の化合物である、請求項11または12のいずれか一項に記載の医薬組成物。
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