JP7089151B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、バックフレームを有するシートバックを備えた車両用シートに関する。
従来、シートバックをシートクッションに対して前倒し可能に連結した折り畳み式の車両用シートが広く利用されている。この種の車両用シートでは、シートクッションに対するシートバックのロックを解除するためのストラップがシートバックに設けられた支持部材の開口部を介して引き出し可能に通されている(例えば、特許文献1参照)。
そして、支持部材は、複数のワイヤが互いに溶接されて構成されたワイヤホルダによって固定されている。ストラップは、ワイヤホルダの溶接部の近傍に位置するようにシートバック内を高さ方向に沿って延在している。
特許第5778026号公報
しかしながら、上述した従来技術では、ストラップ(延在部材)がワイヤホルダの溶接部の近傍に位置しているため、ストラップの引き出し動作や復帰動作の際に、ストラップが弛む等して溶接部(固着部)に接触することがある。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、延在部材の引き出し動作や復帰動作の際における延在部材と固着部との接触を抑制することができる車両用シートを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る車両用シートは、バックフレームを有するシートバックを備えた車両用シートにおいて、前記シートバック内に当該シートバックの高さ方向に沿って延在した状態で設けられるとともに前記シートバックに対して延在方向に引き出し可能な延在部材と、前記シートバックに対する前記延在部材の引き出し方向と交差する方向の変位を規制する規制部材と、前記規制部材を前記バックフレームに対して固着する固着部と、を備え、前記規制部材は、一体的に構成されており、前記延在部材と前記固着部との接触を抑制する接触抑制部を有し、前記接触抑制部は、シート幅方向において前記固着部と前記延在部材との間に位置する第1規制部であり、前記規制部材は、前記延在部材の前記固着部とは反対側に位置する第2規制部を有し、前記シートバックは、前記バックフレームを覆うバックパッドを有し、前記バックフレームは、前記シートバックの高さ方向に沿って延在した一組のサイドフレームと、前記一組のサイドフレームの端部同士を互いに連結するようにシート幅方向に沿って延在した連結フレームと、を有し、前記規制部材は、前記固着部によって前記連結フレームに固着され、前記第2規制部は、前記規制部材に近い側の前記サイドフレームの延長線上に位置した状態で前記バックパッドに接触していることを特徴とする。
このような構成によれば、延在部材の引き出し動作や復帰動作の際に延在部材が固着部に接触することを接触抑制部によって抑制できる。また、延在部材のシートバックに対するシート幅方向の変位を第1規制部及び第2規制部によって規制することができる。さらに、延在部材が固着部に接触することを第1規制部によって効果的に抑制できる。また、第2規制部によってバックパッドの形状を保持することができる。
上記の車両用シートにおいて、前記規制部材は、前記延在部材よりも前記シートバックの背もたれ面側に位置する第3規制部と、前記延在部材よりも前記シートバックの裏面側に位置する第4規制部と、を有していてもよい。
このような構成によれば、第3規制部及び第4規制部によってシートバックの厚さ方向においてシートバックに対する延在部材の変位を規制することができる。
上記の車両用シートにおいて、前記第4規制部は、前記第3規制部よりも前記シートバックのうちシートクッションに連結される側に位置していてもよい。
このような構成によれば、延在部材の引き出し動作や復帰動作の際に、延在部材がシートバックの裏面側に変位することを効果的に規制することができる。
上記の車両用シートにおいて、前記第4規制部は、前記バックフレームと前記延在部材のうち前記シートバック内に位置する部分との間に位置していてもよい。
このような構成によれば、延在部材の引き出し動作や復帰動作の際に、延在部材がバックフレームに摺動することを抑制できる。そのため、例えば、バックフレームに錆が発生していた場合であっても、その錆が延在部材に付着することを抑えることができる。
上記の車両用シートにおいて、前記規制部材は、棒状に延在するとともに両端部が前記連結フレームの周方向に並んで位置し、前記固着部は、前記規制部材の各端部を前記連結フレームに対して固着していてもよい。
このような構成によれば、規制部材に付与されるシート幅方向の荷重を固着部でバランスよく受けることができる。
上記の車両用シートにおいて、前記規制部材の少なくとも一方の端部は、前記シートバックの厚さ方向において前記連結フレームと重なるように設けられていてもよい。
このような構成によれば、規制部材に作用するシートバックの厚さ方向に沿った荷重を連結フレームで効果的に受けることができる。
上記の車両用シートにおいて、前記規制部材は、耐腐食性を有する金属材料で構成されるか、又は外表面に耐腐食皮膜が形成された金属材料で構成されていてもよい。
このような構成によれば、規制部材が金属材料で構成されているため、規制部材の剛性を効率的に向上させつつ規制部材に錆が発生することを抑制できる。
本発明によれば、延在部材の引き出し動作や復帰動作の際に延在部材が固着部に接触することを接触抑制部によって抑制できる。
本発明の一実施形態に係る車両用シートの斜視図である。 図1のシートバックの一部省略縦断面図である。 図2の規制部材を示す斜視図である。 図2のシートバックの一部省略断面図である。 図2のシートバックの図4とは異なる位置における一部省略断面図である。
以下、本発明に係る車両用シートについて好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。なお、各図において、着座した乗員から見た方向に従って、車両用シートの左側を矢印「L」で示し、車両用シートの右側を矢印「R」で示すとともに、車両用シートの前方を矢印「Fr」で示し、車両用シートの後方を矢印「Rr」で示す。
図1に示すように、車両用シート10は、シートクッション12に対してシートバック14が前倒し可能に構成された折り畳み式のシートである。車両用シート10は、シートクッション12、シートバック14及びヘッドレスト16を備える。
シートクッション12は、乗員の臀部及び大腿部を支持する座面12aを有する。シートクッション12には、車両用シート10を車体に対して固定するための複数の脚部18が設けられている。シートバック14は、シートクッション12の後端部にシート前後方向に傾動自在に設けられている。シートバック14は、乗員の背面を支持する背もたれ面14aを有する。ヘッドレスト16は、乗員の頭部を支持するものであって、シートバック14の上端部に上下調節可能に設けられている。
図2に示すように、シートバック14は、その骨格をなすバックフレーム20と、バックフレーム20を覆うバックパッド22と、バックパッド22を覆う表皮24とを含む。バックフレーム20は、シートクッション12の骨格となる図示しないフレームの後端部にシート前後方向に傾動自在に連結されている。
バックフレーム20は、正面視で矩形状に形成されたパネル部26と、パネル部26に設けられたメインフレーム28とを有する。パネル部26は、アルミニウムや樹脂等で一体的に構成されている。パネル部26には、その剛性を向上させるために複数のビード形状部30(凹凸部)が形成されている。
メインフレーム28は、荷重を受けたときに大きく変形しないように十分な剛性をもつ材料、例えば、鋼やアルミニウム合金等の金属材料(金属パイプ)で構成されている。メインフレーム28は、溶接等によってパネル部26の前面に固定されている。
図1及び図2に示すように、メインフレーム28は、左右一組のサイドフレーム32L、32Rと連結フレーム34(アッパフレーム)とを備える。これらサイドフレーム32L、32Rは、シートバック14の高さ方向(上下方向)に沿って互いに平行に延在している。連結フレーム34は、各サイドフレーム32L、32Rの上端部を互いに連結するようにシート幅方向に沿って延在している。すなわち、メインフレーム28は、正面視で逆U字状に形成されている。
図2において、連結フレーム34のシート幅方向の中央部には、左右一組のステイサポート36L、36Rが溶接されている。これらステイサポート36L、36Rには、ヘッドレスト16の左右一組のステイ38L、38Rが挿通されている。各ステイ38L、38Rは、シートバック14の高さ方向に沿って延在している。各ステイ38L、38Rの上端部には、ヘッドレストフレーム40が一体的に設けられている。ヘッドレストフレーム40はヘッドレストパッド42(クッション部材)に覆われ、ヘッドレストパッド42は表皮44に覆われている。
バックパッド22は、シートバック14の形状を作り出すクッション部材であって、弾性変形可能な素材(例えば、軟質ポリウレタンフォーム)によって構成されている。表皮24は、バックパッド22の略全面を覆っている。
図1及び図2に示すように、車両用シート10は、ロック機構46、解除操作部48及び規制部材50をさらに備える。図1に示すように、ロック機構46は、シートバック14をシートクッション12に対して所定の傾斜角度位置で保持(ロック)する。ロック機構46は、脚部18に設けられた状態でカバー部材52によって覆われている。ロック機構46は、公知の構成を採用することができる。
図2において、解除操作部48は、ロック機構46のロック状態を解除するためのものである。解除操作部48は、ワイヤ54、動力伝達部56及び延在部材58を有する。ワイヤ54は、保護チューブ60内に挿通された状態でシートクッション12及びシートバック14の内部に延在している。ワイヤ54の両端部は、保護チューブ60から露出している。ワイヤ54の一端部はロック機構46に係止され(図1参照)、ワイヤ54の他端部は動力伝達部56に係止されている。
動力伝達部56は、ブラケット62、解除レバー64及び復帰ばね66を有する。ブラケット62は、パネル部26の前面に固着された板状部材である。ブラケット62には、保護チューブ60の端部が固着されている。
解除レバー64は、一方向に延在している。解除レバー64の一端部は、軸部68を介してブラケット62に対して回動自在に設けられている。解除レバー64の他端部は、延在部材58が係止可能なように鉤状に形成されている。解除レバー64の中間部におけるシートクッション12側(下側)の部分には、ワイヤ54の他端部が係止されるワイヤ係止部70が設けられている。
復帰ばね66は、解除レバー64をロック位置に付勢するためのものであって、圧縮コイルばねとして構成されている。復帰ばね66に付勢された解除レバー64は、ブラケット62に設けられたストッパ72に当接することによってロック位置に保持される。
復帰ばね66の一端部はブラケット62に係止され、復帰ばね66の他端部は解除レバー64に係止されている。具体的には、復帰ばね66の他端部は、解除レバー64におけるワイヤ係止部70と軸部68との間に位置する部分に係止されている。つまり、シートバック14を正面から視た図2において、復帰ばね66は、軸部68を中心に反時計回りに回転する方向に解除レバー64を付勢する。換言すれば、復帰ばね66は、解除レバー64をシートクッション12側(下方)に付勢する。
延在部材58は、シートバック14内に一方向(シートバック14の高さ方向)に延在したストラップ74である。ストラップ74は、帯状の紐で構成されている。ストラップ74の一端部74aは、解除レバー64の他端部に係止されている。具体的には、ストラップ74の一端部74aは環状に形成されており、その輪の中に解除レバー64の他端部が挿入されている。
図1及び図2に示すように、ストラップ74は、シートバック14の肩部(図2では右肩部)に設けられた支持部材76の開口部76aを介してシートバック14の外側に延出している。支持部材76は、表皮24に対して固着されている。換言すれば、支持部材76は、バックフレーム20に当接していない。また、バックパッド22には、ストラップ74を挿通させるための挿通孔78が形成されている。
ストラップ74の他端部74bは、シートバック14の肩部の上方に位置している。換言すれば、ストラップ74は、ヘッドレスト16に対してシート幅方向にずれた箇所(ヘッドレスト16の右側)に位置している。ストラップ74は、その延在方向(シートバック14の高さ方向)に引き出し可能に設けられている。ストラップ74の他端部74bは、人手によって操作し易いように環状に形成されている。
図2~図5に示すように、規制部材50は、シートバック14に対する延在部材58の引き出し方向と交差する方向の変位を規制するものであって、バックフレーム20に対して固着されている。規制部材50は、ストラップ74を周回するように、棒状の金属線を折り曲げることによって一体的に形成されている。金属線は、ステンレス鋼やアルミニウム合金等の耐腐食性を有する材料により構成されている。金属線は、中空に構成されている(図4及び図5参照)。ただし、金属線は、中実であってもよい。
図2及び図3において、規制部材50は、連結フレーム34に固着された状態でストラップ74が挿通する内孔50aが形成されるように略環状に形成されている。つまり、規制部材50は、シートバック14に対するシートバック14のシート幅方向を規制する第1規制部80a及び第2規制部80bと、シートバック14の厚さ方向の変位を規制する第3規制部80c及び第4規制部80dを備える。
規制部材50の一端部である第1端部82aは、連結フレーム34の端部(図示例では、連結フレーム34の右端部)の外周面に第1固着部83aによって固着されている。具体的には、第1端部82aは、連結フレーム34に対して溶接されている。つまり、第1固着部83aは、溶接ビードとして構成されている。第1端部82a及び第1固着部83aのそれぞれは、連結フレーム34の延在方向に沿って延在している。第1固着部83aは、第1端部82aよりも背もたれ面14a側に位置している(図5参照)。
図3において、第1端部82aには、第1折曲部84aを介して第1規制部80aが連結されている。第1規制部80aは、第1折曲部84aから背もたれ面14aに向かってシートバック14の上端側に斜めに延在している。第1規制部80aの延出端には、第2折曲部84bを介して第3規制部80cが連結されている。第3規制部80cは、第2折曲部84bから第1端部82aと反対側に向かってシート幅方向に沿って延在している。
第3規制部80cの延出端には、第3折曲部84cを介して第2規制部80bが連結されている。第2規制部80bは、第3折曲部84cからシートバック14の下端側に向かってサイドフレーム32Rの延在方向に沿って延在している。第2規制部80bの延出端には、第4折曲部84dを介して第4規制部80dが連結されている。第4規制部80dは、第4折曲部84dから第1端部82aが位置する側に向かって直線状に延在している。
第4規制部80dの延出端には、規制部材50の他端部である第2端部82bが連結されている。第2端部82bは、連結フレーム34の端部(図示例では、連結フレーム34の右端部)の外周面に第2固着部83bによって固着されている。具体的には、第2端部82bは、連結フレーム34に対して溶接されている。つまり、第2固着部83bは、溶接ビードとして構成されている。第2端部82b及び第2固着部83bのそれぞれは、連結フレーム34の延在方向に沿って延在している。第2固着部83bは、第2端部82bよりも背もたれ面14a側に位置している。
図5において、第1端部82a及び第2端部82bは、連結フレーム34の周方向に並んでいる。すなわち、第2端部82bは、第1端部82aよりも背もたれ面14a側に位置している。換言すれば、第2端部82bは、シートバック14の厚さ方向において連結フレーム34と重なるように設けられている。図2に示すように、第1固着部83a及び第2固着部83bは、ステイサポート36L、36Rに対してシート幅方向にずれて位置している。シートバック14の正面視で、第1固着部83a及び第2固着部83bのシートバック14の下端側には、パネル部26の互いに隣接するビード形状部30の間の部分が位置している。
第1規制部80aは、シート幅方向において第1固着部83a及び第2固着部83bと延在部材58との間に位置する。これにより、第1規制部80aは、シートバック14に対するストラップ74の第1固着部83a及び第2固着部83bが位置する側の変位を規制する。換言すれば、第1規制部80aは、ストラップ74と第1固着部83a及び第2固着部83bとの接触を抑制する接触抑制部86として機能する。これにより、ストラップ74と第1固着部83a及び第2固着部83bとの接触を抑制でき、さらに錆等の異物が付着することが抑えられる。
図2及び図3において、第2規制部80bは、ストラップ74の第1固着部83aとは反対側に位置する。これにより、第2規制部80bは、シートバック14に対するストラップ74の第1固着部83aとは反対側の変位を規制する。第2規制部80bは、サイドフレーム32Rの延長線上に位置した状態でバックパッド22に接触している(図2参照)。
第3規制部80cは、ストラップ74よりもシートバック14の背もたれ面14a側に位置する。これにより、第3規制部80cは、シートバック14に対するストラップ74の背もたれ面14a側の変位を規制する。第3規制部80cの上端は、ステイサポート36L、36Rと略同じ高さに位置している(図2参照)。第3規制部80cは、第4規制部80dよりも背もたれ面14a側に位置している(図3参照)。
第4規制部80dは、ストラップ74よりもシートバック14の裏面14b側に位置する。これにより、第4規制部80dは、シートバック14に対するストラップ74の裏面14b側の変位を規制する。第4規制部80dは、第3規制部80cよりもシートバック14の下端側に位置している。第4規制部80dは、バックフレーム20とストラップ74との間に位置している(図2及び図4参照)。
図4に示すように、このような車両用シート10では、ストラップ74は、その引き出し操作が行われていない状態で第4規制部80dに接触するとともに第3規制部80cに接触していない。
次に、このように構成される車両用シート10のシートバック14を折り畳む動作について説明する。
シートクッション12に対して起立した状態のシートバック14を折り畳む場合、ユーザは、ストラップ74の引き出し操作を行う。具体的には、ユーザは、ストラップ74の他端部を把持して上方に引き上げる。そうすると、図2に示すように、ストラップ74の一端部及び解除レバー64の他端部が上方に引き上げられるため、解除レバー64が軸部68を中心に時計回りに所定角度だけ回転する。これにより、解除レバー64によってワイヤ54が引っ張られるため、ロック機構46のロックが解除される。
そして、ユーザは、シートバック14の背もたれ面14aが座面12aに接触又は対向する位置までシートバック14をシートクッション12に対して前方に倒す(図1の二点鎖線で示したシートバック14を参照)。その後、ユーザは、ストラップ74の引き出し操作を解除する(ストラップ74から手を離す)。そうすると、復帰ばね66の作用によってストラップ74が元の位置に復帰するため、ワイヤ54に作用していた引張力が解除される。これにより、シートバック14は、シートクッション12に対して前倒しされた折り畳み状態でロック機構46によってロックされる。
次に、本実施形態の作用効果について以下に説明する。
車両用シート10では、規制部材50は、一体的に構成されており、延在部材58と第1固着部83a及び第2固着部83bとの接触を抑制する接触抑制部86として機能する第1規制部80aを有している。そのため、延在部材58の引き出し動作や復帰動作の際に延在部材58が第1固着部83a及び第2固着部83bに接触することを第1規制部80aによって抑制できる。
延在部材58は、シートバック14の高さ方向に沿って延在している。第1規制部80aは、シート幅方向において第1固着部83a及び第2固着部83bと延在部材58との間に位置している。また、規制部材50は、延在部材58の第1固着部83a及び第2固着部83bとは反対側に位置する第2規制部80bを有する。これにより、延在部材58のシートバック14に対する幅方向の変位を第1規制部80a及び第2規制部80bによって規制することができる。さらに、延在部材58が第1固着部83a及び第2固着部83bに接触することを第1規制部80aによって効果的に抑制できる。
規制部材50は、第3規制部80c及び第4規制部80dを有する。第3規制部80cは、延在部材58よりもシートバック14の背もたれ面14a側に位置している。第4規制部80dは、延在部材58よりもシートバック14の裏面14b側に位置している。そのため、第3規制部80c及び第4規制部80dによってシートバック14の厚さ方向においてシートバック14に対する延在部材58の変位を規制することができる。
シートバック14は、バックフレーム20を覆うバックパッド22を有する。バックフレーム20は、左右一組のサイドフレーム32L、32Rと、連結フレーム34とを備える。各サイドフレーム32L、32Rは、シートバック14の高さ方向に沿って延在している。連結フレーム34は、左右一組のサイドフレーム32L、32Rの上端部同士を互いに連結するようにシート幅方向に沿って延在している。規制部材50は、第1固着部83a及び第2固着部83bによって連結フレーム34に固着されている。第2規制部80bは、規制部材50に近い側のサイドフレーム32L、32Rの延長線上に位置した状態でバックパッド22に接触している。これにより、第2規制部80bによってバックパッド22の形状を保持することができる。
第4規制部80dは、第3規制部80cよりもシートバック14のうちシートクッション12に連結される側に位置している。これにより、延在部材58の引き出し動作や復帰動作の際に、延在部材58がシートバック14の背もたれ面14a側に変位することを効果的に規制することができる。
第4規制部80dは、バックフレーム20と延在部材58との間に位置している。これにより、延在部材58の引き出し動作や復帰動作の際に、延在部材58がバックフレーム20に摺動することを抑制できる。そのため、例えば、バックフレーム20に錆が発生していた場合であっても、その錆が延在部材58に付着することを抑えることができる。
規制部材50の第1端部82a及び第2端部82bは、連結フレーム34の周方向に並んで位置している。第1固着部83aは、第1端部82aを連結フレーム34に対して固着し、第2固着部83bは、第2端部82bを連結フレーム34に対して固着している。これにより、規制部材50に付与されるシート幅方向の荷重を固着部で効率的に受けることができる。
第1端部82aは、シートバック14の厚さ方向において連結フレーム34と重なるように設けられている。これにより、規制部材50に作用するシートバック14の厚さ方向に沿った荷重を連結フレーム34で効果的に受けることができる。
シートバック14の表皮24には、延在部材58をシートバック14の外側に延出させる開口部76aが形成された支持部材76が設けられている。支持部材76は、延在部材58の引き出し動作及び復帰動作が行われていない状態で第4規制部80dに接触するとともに第3規制部80cに接触しないように設けられている。これにより、延在部材58の引き出し動作及び復帰動作の際に、延在部材58が第3規制部80cに摺動することを抑制することができる。また、表皮24に設けられた支持部材76がバックフレーム20に対して背もたれ面14a側に変位した場合であっても、延在部材58がシートバック14に対して背もたれ面14a側に変位することを第3規制部80cで抑制できる。
規制部材50は、耐腐食性を有する金属材料で構成されている。そのため、規制部材50の剛性を効率的に向上させつつ規制部材50に錆が発生することを抑制できる。
車両用シート10は、シートバック14のシートクッション12に対する傾斜角度位置をロックするロック機構46を備えている。延在部材58は、ロック機構46のロックを解除するためのロック解除手段である。換言すれば、延在部材58は、シートバック14のシートクッション12に対する傾斜位置を変更させるための操作力をロック機構46に伝達するための動力伝達手段である。
規制部材50は、バックフレーム20に取り付けられている。延在部材58は、規制部材50の内孔50aに挿通された状態でシートバック14の外側に操作可能に延出している。これにより、延在部材58をロック機構46の近傍に設ける必要がなくなる。つまり、延在部材58のシートバック14に対する取付け位置の自由度を向上させることができる。
図2に示すように、第1固着部83a及び第2固着部83bは、ステイサポート36L、36Rに対してシート幅方向にずれて位置している。これにより、乗員が着座した際にヘッドレスト16が受けた荷重が第1固着部83a及び第2固着部83bに作用することを抑えることができる。
第3規制部80cの上端は、ステイサポート36L、36Rの上端と略同じ高さに位置している。これにより、第3規制部80cによってバックパッド22がシートバック14の上端側に過度に押し上げられることを抑制できる。
第3規制部80cは、第4規制部80dよりも背もたれ面14a側に位置している。これにより、延在部材58の引き出し動作及び復帰動作を行っていない際に、延在部材58が第3規制部80cに接触することを抑えることができる。
シートバック14の正面視で、第1固着部83a及び第2固着部83bのシートバック14の下端側には、パネル部26の互いに隣接するビード形状部30の間の部分が位置している。これにより、規制部材50の取付け安定性を向上させることができる。
延在部材58は、シートバック14の表皮24に設けられた支持部材76の開口部76aを介してシートバック14の外側に延出している。これにより、支持部材76によって延在部材58のシートバック14に対するシート幅方向及びシートバック14の厚さ方向の変位を規制することができる。
本発明は、上述した構成に限定されない。延在部材58は、ワイヤ、リンク部材等であってもよい。延在部材58は、車両用シート10のシートベルトであってもよい。
規制部材50を構成する金属線は、炭素鋼等の耐腐食性の比較的低い材料で構成されていてもよい。この場合、金属線の外表面には、メッキ処理(例えば、亜鉛メッキ処理)等によって耐腐食皮膜が形成される。第1固着部83a及び第2固着部83bは、溶接ビードの例に限定されず、ボルト等の締結部材であってもよい。
本発明に係る車両用シートは、上述の実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…車両用シート
14…シートバック
20…バックフレーム
50…規制部材
58…延在部材
80a…第1規制部
80b…第2規制部
80c…第3規制部
80d…第4規制部
83a…第1固着部
83b…第2固着部
86…接触抑制部

Claims (7)

  1. バックフレームを有するシートバックを備えた車両用シートにおいて、
    前記シートバック内に当該シートバックの高さ方向に沿って延在した状態で設けられるとともに前記シートバックに対して延在方向に引き出し可能な延在部材と、
    前記シートバックに対する前記延在部材の引き出し方向と交差する方向の変位を規制する規制部材と、
    前記規制部材を前記バックフレームに対して固着する固着部と、を備え、
    前記規制部材は、一体的に構成されており、前記延在部材と前記固着部との接触を抑制する接触抑制部を有し、
    前記接触抑制部は、シート幅方向において前記固着部と前記延在部材との間に位置する第1規制部であり、
    前記規制部材は、前記延在部材の前記固着部とは反対側に位置する第2規制部を有し、
    前記シートバックは、前記バックフレームを覆うバックパッドを有し、
    前記バックフレームは、
    前記シートバックの高さ方向に沿って延在した一組のサイドフレームと、
    前記一組のサイドフレームの端部同士を互いに連結するようにシート幅方向に沿って延在した連結フレームと、を有し、
    前記規制部材は、前記固着部によって前記連結フレームに固着され、
    前記第2規制部は、前記規制部材に近い側の前記サイドフレームの延長線上に位置した状態で前記バックパッドに接触している、
    ことを特徴とする車両用シート。
  2. 請求項1記載の車両用シートにおいて、
    前記規制部材は、
    前記延在部材よりも前記シートバックの背もたれ面側に位置する第3規制部と、
    前記延在部材よりも前記シートバックの裏面側に位置する第4規制部と、を有する、
    ことを特徴とする車両用シート。
  3. 請求項2記載の車両用シートにおいて、
    前記第4規制部は、前記第3規制部よりも前記シートバックのうちシートクッションに連結される側に位置している、
    ことを特徴とする車両用シート。
  4. 請求項3記載の車両用シートにおいて、
    前記第4規制部は、前記バックフレームと前記延在部材のうち前記シートバック内に位置する部分との間に位置している、
    ことを特徴とする車両用シート。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載の車両用シートにおいて、
    前記規制部材は、棒状に延在するとともに両端部が前記連結フレームの周方向に並んで位置し、
    前記固着部は、前記規制部材の各端部を前記連結フレームに対して固着する、
    ことを特徴とする車両用シート。
  6. 請求項5記載の車両用シートにおいて、
    前記規制部材の少なくとも一方の端部は、前記シートバックの厚さ方向において前記連結フレームと重なるように設けられている、
    ことを特徴とする車両用シート。
  7. 請求項1~のいずれか1項に記載の車両用シートにおいて、
    前記規制部材は、耐腐食性を有する金属材料で構成されるか、又は外表面に耐腐食皮膜が形成された金属材料で構成されている、
    ことを特徴とする車両用シート。
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