JP7087731B2 - 記録装置 - Google Patents
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Description
スキャナーユニットには、装置上部に位置する原稿台を開閉する開閉体としての原稿カバーが設けられる。尚、特許文献1において、原稿台は原稿台ガラス19であり、原稿カバーは原稿搬送部2である。
本発明の第1の態様に係る記録装置は、媒体に記録を行う記録手段を備える記録ユニットと、前記記録ユニットの前面においてチルト可能に設けられ、チルトすることで第1姿勢と、前記第1姿勢より操作面が水平姿勢に近くなる第2姿勢と、の間で姿勢切換が可能な操作パネルと、前記記録ユニットに設けられ、原稿を読み取る読み取り手段を備える読取ユニットと、を備え、前記読取ユニットは、原稿を載置する原稿台を開閉する、回転可能な開閉体を備え、前記開閉体は、自由端側の端部が、前記操作パネルの上部に位置するとともに、回転中心から遠ざかるに従って下がる形状を成し、前記自由端側の端部は、第1端部と、前記回転中心からの距離が前記第1端部より近い第2端部と、を備えて構成される、ことを特徴とする。
しかし本態様によれば、回転中心から遠ざかるに従って下がる形状を成す前記自由端側の端部が、第1端部と、前記回転中心からの距離が前記第1端部より近い第2端部と、を備えて構成されるので、前記第2端部の鉛直方向位置が前記第1端部の鉛直方向位置より高くなり、前記第2端部によって前記自由端側の端部と前記操作パネルとの鉛直方向間隔を確保することができる。これにより、前記操作パネルの姿勢に拘わらず、前記開閉体の前記自由端側の端部に手指を掛けることができる。すなわち、新たな部品を必要としない簡単な構成で、前記開閉体を開閉する際の操作性を向上させることができる。
本態様によれば、前記開閉体は、自由端が前記操作パネルに近づく方向に傾斜しているとともに、閉じた前記開閉体に対する平面視で、前記操作パネルの軸方向における第1領域を覆う位置にある第1端部と、前記操作パネルの前記第1領域以外の領域である第2領域を露呈させる位置にある第2端部と、を備えるので、前記第2端部の鉛直方向位置が前記第1端部の鉛直方向位置より高くなり、前記第2端部によって前記自由端側の端部と前記操作パネルとの鉛直方向間隔を確保することができる。これにより、前記操作パネルの姿勢に拘わらず、前記開閉体の前記自由端側の端部に手指を掛けることができる。すなわち、新たな部品を必要としない簡単な構成で、前記開閉体を開閉する際の操作性を向上させることができる。
本態様によれば、上述した第2の態様の構成を容易に実現できる。
本態様によれば、前記第2端部は、装置前面側から見て前記第1端部の右側に位置するので、前記第2端部を右手で操作し易い構成とすることができる。
[第1実施形態]
本発明の一実施形態に係る記録装置の概略について図を参照して説明する。本実施形態の記録装置の一例として、インクジェット式のプリンター1を挙げる。
尚、本発明に係る記録装置は、インクジェット式に限られず、例えば、レーザープリンターとして構成することも可能である。
以下、主として図1を参照して、プリンター1の全体構成について概説する。図1に示すプリンター1は、媒体に記録を行う記録手段25(図2)を備える記録ユニット2と、記録ユニット2に設けられ、原稿を読み取る読み取り手段13(図2)を備える「読取ユニット」としてのスキャナー部3と、を備える複合機として構成されている。記録ユニット2の前面である+Y側の側面には操作パネル4が設けられている。
図1に示す操作パネル4の前面が操作面4bであり、操作面4bには、表示部5と複数の操作ボタン6が設けられている。本実施形態において、表示部5は、画面に装置操作に係る内容を表示する。尚、表示部5は、画面をタッチして操作するタッチパネルとして構成することもできる。
尚、図13は、操作パネル4の第1姿勢を示す平面図であり、図14は、操作パネル4の第2姿勢を示す平面図である。
読み取り手段13は、図2に示すように、スキャナー部3において原稿台12の下方に配置されている。読み取り手段13はX軸方向に往復動可能に構成されている。
インクタンク14の内部には、図2に示す記録手段25に供給する各色のインクを収容する複数のインク収容体15が設けられている。インク収容体15は、透明若しくは半透明な材料で形成されており、一部がインクタンク14の前面側から露呈して、中のインクの残量が分かるようになっている。
図2において媒体搬送経路20について説明する。図2において媒体支持部9は、前述したように、+Y側に下るように傾斜した状態で配置されており、媒体支持面9aは傾斜姿勢で媒体を支持する。尚、本実施形態における媒体とは、一例として、A4サイズやB5サイズの用紙、写真紙、葉書等のサイズや紙種が異なる媒体を含んでいる。
原稿カバー10(開閉体)は、その自由端側である+Y側の端部の形状に特徴を有している。原稿カバー10は、図5に示すように、自由端側(+Y側)の端部が、操作パネル4の上部に位置するとともに、回転中心Cから遠ざかるに従って下がる形状を成し、自由端側(+Y側)の端部は、第1端部31と、回転中心Cからの距離L2(図1)が第1端部31より近い第2端部32と、を備えて構成される。図1において、回転中心Cから第1端部31までの距離はL1であり、距離L1>距離L2である。また、図1及び図5において、符号Dで示す部分が、自由端の先端に向かって下がり、操作パネル4の上部に差しかかる庇形状になっている。
尚、図5~図10において、符号Gは操作パネル4がチルトするチルト軸Gである。
第2姿勢の操作パネル4は、図6に示すように操作面4bがほぼ水平になる。このとき、操作パネル4の第1端部31は操作パネル4の操作面4bと対向し、第1端部31と操作パネル4(操作面4b)との鉛直方向の間隔Eは、図5に示すE1よりも短いE2になる。尚、以下において図6における間隔Eを、間隔E2と言う場合がある。
また、閉じた原稿カバー10に対する平面視で、操作パネル4のチルト軸方向(X軸方向)における第1領域R1を覆う位置にある第1端部31と、操作パネル4の第1領域R1以外の領域である第2領域R2を露呈させる位置にある第2端部32とを備える。
操作パネル4は、図5及び図7に示すように、原稿カバー10が閉じるとともに操作パネル4が第1姿勢にある際に、原稿カバー10の自由端側の端部と操作パネル4との間の鉛直方向の最大間隔が、第1端部31と上面部4aとで形成される。
言い換えると、図5に示す第1端部31と上面部4aとの鉛直方向の間隔E1と、図7に示す第2端部32と上面部4aとの鉛直方向の間隔F1とは、間隔E1が間隔F1よりも広くなっている。すなわち、間隔E1>間隔F1である。
言い換えると、図6に示す第1端部31と上面部4aとの鉛直方向の間隔E2と、図8に示す第2端部32と上面部4aとの鉛直方向の間隔F2とは、間隔F2が間隔E2よりも広くなっている。すなわち、間隔E2<間隔F2である。
図6及び図8のように、操作パネル4が第2姿勢にある場合には、第1端部31と上面部4aとの間隔E2が、図5に示す間隔E1よりも狭くなるので、間隔E2には手指を掛けにくくなるが、第2端部32と上面部4aとの間隔F2は間隔E2よりも広いので、手指を掛ける空間を確保することができる。
尚、本実施形態において、間隔E1(図5)、間隔F1(図7)、間隔F2(図8)は、一例としてそれぞれ5mm前後であり、間隔E2(図6)は、一例として2mm前後である。
フレーム部18の装置前面側の端部18aが、第2端部32よりも装置後方に位置することにより、距離Hの奥行空間が確保されるので、第2端部32に手指をかける際に端部18aが邪魔になり難く、操作性容易に原稿カバー10を開くことができる。距離Hは、一例として2mm~3mmである。
一方、第2端部32と上面部4aとの間隔Fは、操作パネル4の開き角度αが0°を超えると、すなわち操作パネル4が第1姿勢からチルトすると、図7に示す間隔F1よりも広くなるように構成されている。したがって、操作パネル4が第1姿勢から第2姿勢に姿勢変化する間、操作パネル4がいずれの開き角度αであっても、間隔F1以上の間隔Fを確保することができる。以って、操作パネル4が水平に近くなって第1端部31に手指が掛けにくくなったとしても、第2端部32によって原稿カバー10を容易に開くことができる。
このことにより、原稿カバー10の自由端の端部が操作面4bからはみ出さないので、外観の良好なプリンター1とすることができる。
表示部5が、X軸方向において、第2端部32と重ならない位置に配設されていると、第2端部32に手指を掛けて原稿カバー10の開閉を操作する場合に、表示部5が操作する手で覆われにくい。したがって、表示部5に表示されている内容を見ながら原稿カバー10を操作し易い構成とすることができる。
図15は、インクタンク14のタンクカバー16が開いた状態を示しており、図16は、インクタンク14のタンクカバー16が閉じた状態を示している。図15に示すようにタンクカバー16を開くと、複数のインク収容体15のそれぞれに設けられたインクキャップ19が露呈する。
図1に示すように、操作パネル4が第1姿勢になっている場合には、タンクカバー16の-X側の側面16bと、+X側の側面16aとを挟むように手指をかけて、すなわち、タンクカバー16の幅方向の両側を手指で挟んでタンクカバー16を開くことができる。しかし、図16に示すように操作パネル4が第2姿勢になると、操作パネル4がタンクカバー16の側面16aの大部分を覆い、側面16aの一部が操作パネル4よりも上側に露呈する。
本実施形態においては、原稿カバー10の第2端部32が、X軸方向においてタンクカバー16と重なる位置まで延長されているので、図16のように操作パネル4を第2姿勢にしても、操作パネル4よりも上側に露呈する側面16aに手指を掛けることが可能となり、タンクカバー16の開閉操作の操作性が向上する。
Claims (10)
- 媒体に記録を行う記録手段を備える記録ユニットと、
前記記録ユニットの前面においてチルト可能に設けられ、第1姿勢と、前記第1姿勢よ
り操作面が水平姿勢に近くなる第2姿勢と、の間で姿勢切換が可能な操作パネルと、
前記記録ユニットの上部に設けられ、原稿を読み取る読み取り手段を備える読取ユニッ
トと、を備え、
前記読取ユニットは、原稿を載置する原稿台を開閉する、回転可能な開閉体を備え、
前記開閉体は、自由端側の端部が、前記操作パネルの上部に位置するとともに、回転中
心から遠ざかるに従って前記操作パネル側に傾斜する形状を成し、
前記自由端側の端部は、第1端部と、前記回転中心からの距離が前記第1端部より近い
第2端部と、を備えて構成され、
前記操作パネルは、チルトするためのチルト軸の上部に上面部を有し、
前記開閉体が閉じるとともに前記操作パネルが前記第1姿勢にある際に、前記開閉体の
前記自由端側の端部と前記操作パネルとの間の鉛直方向の最大間隔が、前記第1端部と前
記上面部とで形成され、
前記開閉体が閉じるとともに前記操作パネルが前記第2姿勢にある際に、前記最大間隔
が、前記第2端部と前記操作面とで形成される、
ことを特徴とする記録装置。 - 媒体に記録を行う記録手段を備える記録ユニットと、
前記記録ユニットの前面においてチルト可能に設けられ、第1姿勢と、前記第1姿勢よ
り操作面が水平姿勢に近くなる第2姿勢と、の間で姿勢切換が可能な操作パネルと、
前記記録ユニットの上部に設けられ、原稿を読み取る読み取り手段を備える読取ユニッ
トと、を備え、
前記読取ユニットは、原稿を載置する原稿台を開閉する、回転可能な開閉体を備え、
前記操作パネルは、前記開閉体を開いた場合に、上部が前記開閉体による開閉領域に露
呈するように設けられ、
前記開閉体は、自由端が前記操作パネルに近づく方向に傾斜しているとともに、閉じた
前記開閉体に対する平面視で、前記操作パネルのチルト軸方向における第1領域を覆う位
置にある第1端部と、前記操作パネルの前記第1領域以外の領域である第2領域を露呈さ
せる位置にある第2端部と、を備え、
前記操作パネルは、チルトするためのチルト軸の上部に上面部を有し、
前記開閉体が閉じるとともに前記操作パネルが前記第1姿勢にある際に、前記開閉体の
前記自由端側の端部と前記操作パネルとの間の鉛直方向の最大間隔が、前記第1端部と前
記上面部とで形成され、
前記開閉体が閉じるとともに前記操作パネルが前記第2姿勢にある際に、前記最大間隔
が、前記第2端部と前記操作面とで形成される、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項1または請求項2に記載の記録装置において、
前記操作パネルの前記第1姿勢から前記第2姿勢へのチルトに伴って、前記上面部と、
前記第1端部との間の鉛直方向の間隔が狭くなる構成である、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の記録装置において、
前記読取ユニットは、前記原稿台に対し装置前面側にフレーム部を有し、
閉じた状態の前記開閉体の前記第2端部は、前記フレーム部の上方に位置し、
前記フレーム部の装置前面側の端部は、前記第2端部よりも装置後方に位置する、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の記録装置において、
閉じた状態の前記開閉体に対する平面視で、前記第1端部は、前記操作面と重なる、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の記録装置において、
前記第2端部は、装置前面側から見て前記第1端部の右側に位置する、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項6に記載の記録装置において、
前記操作パネルは、装置操作に係る内容を表示する表示部を備え、
前記表示部は、前記操作パネルのチルト軸方向において、前記第2端部と重ならない位
置に配設される、
ことを特徴とする記録装置。 - 請求項6または請求項7に記載の記録装置において、
装置前面側から見て、前記操作パネルの右側に、前記記録ユニットの前面から突出する
インクタンクと、前記インクタンクの上部を開閉するタンクカバーと、を備え、
前記開閉体の前記第2端部は、前記操作パネルのチルト軸方向において前記タンクカバ
ーと重なる位置まで延長されている、
ことを特徴とする記録装置。 - 媒体に記録を行う記録手段を備える記録ユニットと、
前記記録ユニットの前面においてチルト可能に設けられ、第1姿勢と、前記第1姿勢よ
り操作面が水平姿勢に近くなる第2姿勢と、の間で姿勢切換が可能な操作パネルと、
前記記録ユニットの上部に設けられ、原稿を読み取る読み取り手段を備える読取ユニッ
トと、を備え、
前記読取ユニットは、原稿を載置する原稿台を開閉する、回転可能な開閉体を備え、
前記開閉体は、自由端側の端部が、前記操作パネルの上部に位置するとともに、回転中
心から遠ざかるに従って前記操作パネル側に傾斜する形状を成し、
前記自由端側の端部は、前記開閉体が開閉されるときに操作される端部であって、第1
端部と前記回転中心からの距離が前記第1端部より近い第2端部とを備えて構成される、
ことを特徴とする記録装置。 - 媒体に記録を行う記録手段を備える記録ユニットと、
前記記録ユニットの前面においてチルト可能に設けられ、第1姿勢と、前記第1姿勢よ
り操作面が水平姿勢に近くなる第2姿勢と、の間で姿勢切換が可能な操作パネルと、
前記記録ユニットの上部に設けられ、原稿を読み取る読み取り手段を備える読取ユニッ
トと、を備え、
前記読取ユニットは、原稿を載置する原稿台を開閉する、回転可能な開閉体を備え、
前記操作パネルは、前記開閉体を開いた場合に、上部が前記開閉体による開閉領域に露
呈するように設けられ、
前記開閉体は、自由端が前記操作パネルに近づく方向に傾斜しているとともに、閉じた
前記開閉体に対する平面視で、前記操作パネルのチルト軸方向における第1領域を覆う位
置にある第1端部と、前記操作パネルの前記第1領域以外の領域である第2領域を露呈さ
せる位置にある第2端部と、を備え、
前記第1端部と前記第2端部とは、前記開閉体が開閉されるときに操作される端部であ
る、
ことを特徴する記録装置。
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2018
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