JP7087653B2 - Cr含有電縫鋼管及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、油井管やラインパイプ等として用いるに適したCr含有電縫鋼管及びその製造方法に関するものである。
電縫溶接は高い真円度と小さい偏肉を満たす鋼管を高い生産性で製造でき、構造管、ラインパイプ、油井管等に幅広く用いられている。しかしながら、溶接管であるがゆえに、鋼管の品質は溶接部の品質で決まることが多く、溶接部の品質が確保しにくい材質で製造するのは困難であった。
石油・ガス等の産出・輸送用の油井管やラインパイプ等では、通常の中性湿潤環境下では、炭素鋼、低合金鋼の材料が用いられている。しかし、炭酸ガスを多く含む石油・ガス等では、通常の中性湿潤環境下での腐食や大気腐食に比べて腐食速度が非常に速くなるため、このような炭酸ガス腐食性の高い石油・ガスの産出・輸送用の油井管やラインパイプ等に対しては、油に腐食抑制剤などを添加したり、材料として耐炭酸ガス腐食性に優れた13%超のCrを含むステンレス鋼のシームレス鋼管あるいはアーク溶接管が主に用いられてきた。
しかしながら、油への腐食抑制剤の使用は、環境保全の点から好ましくなく、ラインパイプ等へのステンレス鋼の適用は素材費が高く、使用期間が限られていたり、その腐食条件が余り過酷ではない環境への適用には、費用対効果の点でオーバースペックとなる。また、シームレス鋼管やアーク溶接鋼管は電縫溶接に比べ生産性の低いことから、電縫溶接管でステンレス鋼よりも合金コストを抑えた鋼管が望まれている。そのため、使用環境に対して必要十分な合金成分系の材質で高い電縫溶接品質を確保する必要がある。炭素鋼よりも明らかに優れた耐食性能を確保するという観点から、Cr添加量は3%超の範囲をカバーすることが望ましい。
これらに対し、特許文献1である特開昭56-93856号公報や、特許文献2である特許第4499949号公報には、炭酸ガスによる全面腐食とともに溶接部の局部腐食を向上させることが可能なラインパイプ用鋼が開示されている。しかしながら、これらの公報には、電縫溶接方法について記載がない。Crを1%程度以上含む鋼は、酸化物欠陥が発生しやすいため、安定した溶接品質を実現するためには酸化物欠陥を抑制するための配慮が不可欠である。
また、特許文献3である特許第4890609号公報では、プラズマシールドを用いた電縫溶接でCrを0.5~26%程度以上含む鋼にて欠陥面積率を0.01%以下に抑える技術を提案している。Crを含む鋼の利点である耐食性を確保するためには欠陥を減らす必要があり、突合せ面全体の欠陥量も低いことが望ましいものの、耐食性に関する溶接欠陥の量は突合せの面でなく表面で規定する必要がある。というのは材料の腐食は鋼管の材料表面で発生するので、突合せ部の面としては欠陥率が低くても欠陥が表面に露出してしまえば鋼管の耐食性を劣化させてしまうからである。
そのため、耐食性を確保するための溶接欠陥の面積率よりも適した指標を明確化し、その指標を満たす鋼管およびそれを可能にする製造方法を確立することが必要である。
特開昭56-93856号公報 特許第4499949号公報 特許第4890609号公報
従って本発明の目的は上記した従来の問題点を解決し、炭酸ガス(CO)を多く含む環境での使用あるいはCOを多く含む石油・ガス等の輸送に好適である、3%超のCrを含む電縫鋼管とその製造方法を提供することである。
上記の課題を解決するためになされた本発明は、次の(1)から(9)の通りである。
(1)成分が、mass%で、
Cr:3.0mass%以上32.0mass%以下、
C:0.01mass%以上0.45mass%以下、
Si:0.02mass%以上1.00mass%以下、
Mn:0.05mass%以上2.00mass%以下、
P:0.0008mass%以上0.0450mass%以下、
S:0.0003mass%以上0.0300mass%以下、
Al:0.005mass%以上1.000mass%以下、
N:0.0005mass%以上0.4000mass%以下、
を含み、残Feおよび不可避的不純物からなるCr含有電縫鋼管において、溶接表面に存在するCr酸化物欠陥について、評価長さL、L内の最大欠陥長さLdmax、評価長さLと全欠陥長さ(露出した欠陥の線の長さの合計)Ldtotの比が、下記式(1)、(2)を満足することを特徴とするCr含有電縫鋼管。
dmax[mm] ≦0.1 (1)
(100×Ldtot/L)[%]<-0.5×Ldmax[mm]+0.1 (2)
(2)さらに成分が、mass%で、
B:0.0001mass%以上0.0200mass%以下、
Ni:0.03mass%以上28.00mass%以下、
Mo:0.02mass%以上7.00mass%以下、
W:0.02mass%以上8.0mass%以下、
Cu:0.01mass%以上4.00mass%以下、
Ti:0.01mass%以上1.00mass%以下、
Nb:0.01mass%以上1.00mass%以下、
Zr:0.01mass%以上1.00mass%以下、
V:0.01mass%以上1.00mass%以下、
の1種または2種以上を含有することを特徴とする(1)のCr含有電縫鋼管。
(3)成分が、mass%で、
Cr:3.0mass%以上32.0mass%以下、
C:0.01mass%以上0.45mass%以下、
Si:0.02mass%以上1.00mass%以下、
Mn:0.05mass%以上2.00mass%以下、
P:0.0008mass%以上0.0450mass%以下、
S:0.0003mass%以上0.0300mass%以下、
Al:0.005mass%以上1.000mass%以下、
N:0.0005mass%以上0.4000mass%以下、
を含み、残Feおよび不可避的不純物からなるCr含有鋼板を造管、電縫溶接してCr含有電縫鋼管とする際に、電縫溶接に用いる給電コイルとして、コイル本体の外面と裏面の一方または双方が水路で仕切られ、それを覆って冷却水がもれないようなカバーで被覆された給電コイルを用いて電縫溶接することにより、溶接表面に存在するCr酸化物欠陥について、評価長さL 、L 内の最大欠陥長さL dmax 、評価長さL と全欠陥長さ(露出した欠陥の線の長さの合計)L dtot の比が、下記式(1)、(2)を満足する溶接部とすることを特徴とするCr含有電縫鋼管の製造方法。
dmax [mm] ≦0.1 (1)
(100×L dtot /L )[%]<-0.5×L dmax [mm]+0.1 (2)
(4)前記水路および前記カバーが、前記コイル本体の外側に配置された給電コイルを用いて電縫溶接することを特徴とする(3)のCr含有電縫鋼管の製造方法。
(5)前記水路は前記給電コイルの造管側下流を優先的に冷却できるように配置された給電コイルを用いて電縫溶接することを特徴とする(3)または(4)のCr含有電縫鋼管の製造方法。
(6)前記水路を備えた給電コイルにおいて、冷却水元管と給電コイル側水路の接続部では冷却水元管側の方が管路が同等もしくは広い給電コイルを用いて電縫溶接することを特徴とする(3)乃至(5)5のいずれか1項のCr含有電縫鋼管の製造方法。
(7)前記給電コイルはスクイズロールの上流に備えられていることを特徴とする(3)乃至(6)のいずれか1項のCr含有電縫鋼管の製造方法。
(8)さらに電縫溶接部をプラズマシールドすることを特徴とする(3)乃至(7)のいずれか1項のCr含有電縫鋼管の製造方法。
(9)さらに成分が、mass%で、
B:0.0001mass%以上0.0200mass%以下、
Ni:0.03mass%以上28.00mass%以下、
Mo:0.02mass%以上7.00mass%以下、
W:0.02mass%以上8.0mass%以下、
Cu:0.01mass%以上4.00mass%以下、
Ti:0.01mass%以上1.00mass%以下、
Nb:0.01mass%以上1.00mass%以下、
Zr:0.01mass%以上1.00mass%以下、
V:0.01mass%以上1.00mass%以下、
の1種または2種以上を含有することを特徴とする(3)乃至(8)のいずれか1のCr含有電縫鋼管の製造方法。
本発明の技術を用いることにより、3%超のCrを含み、耐食性に優れた電縫鋼管を提供することが可能となった。
Cr鋼におけるCr酸化物の析出状況を示す図である。 鋼管の表面に露出した欠陥のサイズおよび密度と、耐食性の劣化との関係を示す図である。 鋼管の内表面に露出した欠陥のサイズおよび密度と、耐食性の劣化との関係を示す図である。 dmaxと耐食性の劣化との関係を示すグラフである。 横軸をLdmax、縦軸を(Ldtot/L)として、Ldmaxt以下の実験データをプロットしたグラフである。 給電コイルのコイル本体を示す斜視図である。 コイル本体に水路を形成した状態を示す分解斜視図である。 実施例で使用した仕切り無しの水路パターンを示す図である。 実施例で使用した仕切り有りの水路パターンを示す図である。
以下に本発明の実施形態を説明する。
表面腐食が問題になる環境での耐食性は、溶接面の欠陥が多くても、それが表面に露出しなければ腐食しない。しかし溶接面の欠陥が極めて少なくても、それが溶接表面に出ると局部腐食を引き起こし、母材に比べて耐食性が劣化してしまう。特にCO湿潤環境では、鋼材表面は
O+CO→H+HCO
という反応で低pHの腐食環境に曝される。したがって鋼材表面の耐食性を確保しないと腐食が進んでしまう。そこで発明者らはCr鋼の耐食性に着目し、Cr鋼活用により改善を試みた。CO湿潤環境におけるCr鋼の耐食性は、Crが固溶していればCr含有量によって決まることが実験事実として知られている。しかし、Cr鋼の場合であっても、Cr含有により母材としての耐食性は向上するものの、やはり溶接部、特に溶接表面におけるCr化合物、さらには溶接表面におけるCr酸化物のサイズ・分布によっては従来同様に耐食性に影響を及ぼすことが判明した。
図1にCr酸化物の析出状況を示す。Cr鋼においてCr酸化物が発生すると、酸化物へのCr濃化に伴い、化合物周囲のCr量は母材より低下してしまうので、酸化物生成位置は母材に比べて耐食性が劣化する。大きな酸化物ほど、広いCr欠乏層が生じてしまう。そのため、耐食性にとって有害となる化合物にはサイズの下限がある。言い換えれば、あるサイズ以下の酸化物であれば単体での耐食性の劣化代は小さい。しかしながら小さい酸化物でも密度が大きければ耐食性を劣化させてしまう。そこで、本発明ではCr酸化物による耐食性の劣化有無を判定する指標を規定し、その指標を満たすプロセスを見出した。以下、詳細に説明する。
(溶接部の耐食性を母材と同等にするCr酸化物欠陥に係る規定)
上記した通り、Cr鋼溶接部における酸化物欠陥は、Cr酸化物が主体となり、同時に欠陥周囲へのCr欠乏層の発生を引き起こした形態となる。Cr鋼の電縫溶接においては、突合せ前の加熱中に突合せ表面で酸化反応が起こり、Cr酸化物欠陥の大部分はアプセット時に引き伸ばされながら排出されるが、適正な溶接条件にしてもCr酸化物欠陥を完全に無くすことは不可能である。そしてCr酸化物欠陥は突合せ面に沿って引き伸ばされるため、鋼管表面に露出したCr酸化物欠陥は、鋼管表面の溶接線に沿ってほぼ線状に位置することになる。
このようにCr酸化物欠陥が外表面に位置していると、表面のその位置は母材に対して耐食性が劣化しているため、CO湿潤環境の腐食の起点となりうる。つまり、図2に示すように露出した欠陥のサイズと密度によって耐食性の劣化が起こってしまう。具体的には、粗大な欠陥が露出すると耐食性が劣化するが、粗大な欠陥があっても露出していないと、耐食性は劣化しない。また、微細な欠陥が露出していても低密度であれば耐食性は劣化せず、微細な欠陥が高密度で露出していると耐食性は劣化する。
また欠陥が内表面に位置する場合も同様に、表面のその位置は母材に対して耐食性が劣化しているため、CO湿潤流体を輸送する場合の腐食の起点となりうる。つまり、図3に示すように露出した欠陥のサイズと密度によって耐食性の劣化が起こってしまう。
上述のように、耐食性に影響を及ぼすのは溶接表面に存在するCr酸化物欠陥なので、表面上での溶接線に沿ったCr酸化物欠陥の分布で、耐食性が劣化するか否かを規定できる可能性がある。Cr酸化物欠陥は前述の様に線状であり、Cr酸化物欠陥による劣化を表すパラメータとして、所定の評価長さ(例えばサンプルの長さ)L、L内の最大欠陥長さLdmax、欠陥の密集度合を表すパラメータとして評価長さLと全欠陥長さ(露出した欠陥の線の長さの合計)Ldtotの比で耐食性を整理した。耐食性の劣化は目視可能な凹みの発生で評価した。その結果、溶接表面のCr酸化物欠陥が以下(1)(2)式を同時に満足することで、溶接部の耐食性が母材と同等になることを知見した。
dmax[mm] ≦0.1 (1)
(100×Ldtot/L)[%]<-0.5×Ldmax[mm]+0.1 (2)
なお、評価長さLwは200mmとしてサンプルを採取、溶接ビードを切削し、ピクリン酸エッチングで溶接線位置を確認し、鏡面研磨した表面の溶接線上を溶接線に沿って、溶接線中心に500μmの領域を500倍で200mm長さをSEМ観察し、反射電子像において母材部よりも輝度が半分以下の暗部(反射電子像では軽元素が暗くなるため、酸化物は輝度が鋼材に比べ低くなる。)に対し、EDSで分析して酸化物だった物を欠陥とみなした。
(式(1)について)
この根拠は以下の通りである。Cr含有鋼の電縫溶接部を5MPaのCO環境で浸漬する試験を行い、前述の凹みを観察した。図4にその結果を示す。最大欠陥長さLdmaxが1×10-4m(=0.1mm)より大きい場合には目視可能な凹みが確実に目視観察され、耐食性が劣化することが明らかになった。
また、Ldmaxが1×10-4m(=0.1mm)よりも小さい場合、耐食性劣化の程度にばらつきがあった。種々の指標で劣化有無の判定を試みた結果、欠陥長さの合計Ldtotと評価する溶接線長さLの比(Ldtot/L)で整理できることを見出した。横軸をLdmax、縦軸を(Ldtot/L)として、Ldmaxt以下の実験データをプロットしたものを図5に示す。図中の(2)式の点線によって劣化の有無を判別できることが分かる。
(Cr含有鋼の成分範囲について)
本発明におけるCr含有鋼の成分範囲は以下の通りである。鋼管に用いるCr含有鋼には、低合金Cr鋼、マルテンサイトステンレス鋼、フェライト系ステンレス鋼、オーステナイトステンレス鋼、二相(フェライト-オーステナイト)ステンレス鋼などが挙げられるが、本発明におけるそれらの成分範囲は以下の通りである。
Cr:3.0mass%以上32.0mass%以下
C:0.01mass%以上0.45mass%以下
Si:0.02mass%以上1.00mass%以下
Mn:0.05mass%以上2.00mass%以下
P:0.0008mass%以上0.0450mass%以下
S:0.0003mass%以上0.0300mass%以下
Al:0.005mass%以上1.000mass%以下
N:0.0005mass%以上0.4000mass%以下
さらに選択元素として以下の元素を1種または2種以上含有することも好ましい。
B:0.0001mass%以上0.0200mass%以下
Ni:0.03mass%以上28.00mass%以下
Mo:0.02mass%以上7.00mass%以下
W:0.02mass%以上8.0mass%以下
Cu:0.01mass%以上4.00mass%以下
Ti:0.01mass%以上1.00mass%以下
Nb:0.01mass%以上1.00mass%以下
Zr:0.01mass%以上1.00mass%以下
V:0.01mass%以上1.00mass%以下
以下に各成分の数値限定の理由を説明する。
Crは鋼材に耐食性を付与する。耐CO環境での耐食性を確保するためには3.0mass%以上の含有量が必要である。また、Cr添加量が増えるとコストが嵩み、一般的なステンレスで用いられる上限の26.0mass%(JIS G 4304)を超えるメリットがないため、適正範囲は3.0≦Cr≦32.0mass%である。
Cは強度を向上させる。0.01mass%未満では強度が向上しないこと、0.45mass%を超えるとCrとCが結合して有効Cr量が減少し耐食性が著しく低下することから、適正範囲は0.01≦C≦0.45mass%である。
Siは耐酸化性を向上させる。0.03mass%未満では耐酸化性が向上しないこと、1.00mass%を超えるとHAZの靱性が著しく低下して加工時に割れやすいことから、適正範囲は0.03≦Si≦1.00mass%である。
Mnは強度を向上させる。0.05mass%未満では強度が向上しないこと、5.00mass%を超えると耐酸化性が著しく低下することから、適正範囲は0.05≦Mn≦5.00mass%である。
Pは内部傷発生や靱性低下の原因となるため、少なければ少ないほど良い。0.045mass%を超えると内部欠陥発生や靱性低下が顕著になることから、Pは0.045mass%以下でなければならない。下限はコストと生産性の観点から0.0008mass%とする。
Sは耐食性低下や靭性低下の原因となる。0.0300mass%を超えると耐食性が著しく悪化することから、Sは0.0300mass%でなければならない。下限はコストと生産性の観点から0.0003mass%とする。
Alは脱酸材であり、耐酸化性を向上させる。0.005mass%未満ではその効果が無いこと、1.000mass%を超えると介在物が著しく増加して延性や靭性を大きく損なうことから、適正範囲は0.005≦Al≦1.000mass%である。
Nは不可避的に混入し、Cr含有鋼では耐食性を向上させる効果を示す。0.0005mass%未満に低減することは困難であり、0.4000mass%を超えると溶接時のブローホールが著しく増加することから、適正範囲は0.0005≦N≦0.4000mass%である。
Niは靭性および耐食性を向上させる。0.003mass%未満ではその効果が無いこと、また、Ni添加量が増えるとコストが嵩み、一般的なステンレスなどのCr含有鋼で用いられる上限の28.00mass%(例えばJIS G 4304)を超えるメリットがないため、適正範囲は0.03mass%≦Ni≦28.00mass%である。
Moは耐食性および高温強度を向上させる。0.02mass%未満ではその効果が無いこと、また、Mo添加量が増えるとコストが嵩み、一般的なステンレスなどのCr含有鋼で用いられる上限の7.00mass%(例えばJIS G 4304)を超えるメリットがないため、適正範囲は0.03mass%≦Mo≦7.00mass%である。
Wは耐食性および高温強度を向上させる。0.02mass%未満ではその効果が無いこと、また、W添加量が増えるとコストが嵩み、一般的な耐熱鋼で用いられる上限の3.00mass%(例えばJIS G 4312)を超えるメリットがないため、適正範囲は0.02mass%≦W≦3.00mass%である。
Cuは耐食性を向上させる。0.01mass%未満ではその効果が無いこと、4.00mass%を超えると靱性が著しく低下することから、適正範囲は0.01≦Cu≦4.00mass%である。
Bは焼入性を向上させる。0.0001mass%未満ではその効果が無く、0.0200mass%を超えると靱性が著しく低下することから、適正範囲は0.0001≦B≦0.0200mass%である。
Tiは高温強度を向上させる。0.01mass%未満ではその効果が無く、1.00mass%を超えると溶接部の靭性が著しく低下することから、適正範囲は0.01≦Ti≦1.00mass%である。
Nbは高温強度を向上させる。0.01mass%未満ではその効果が無く、1.00mass%を超えると溶接部の靭性が著しく低下することから、適正範囲は0.01≦Nb≦1.00mass%である。
Zrは高温強度を向上させる。0.01mass%未満ではその効果が無く、1.00mass%を超えると溶接部の靭性が著しく低下することから、適正範囲は0.01≦Zr≦1.00mass%である。
Vは高温強度を向上させる。0.01mass%未満ではその効果が無く、1.00mass%を超えると溶接部の靭性が著しく低下することから、適正範囲は0.01≦V≦1.00mass%である。
(溶接部の耐食性を母材と同等にすべく規定のCr酸化物欠陥とする製法)
単に電縫溶接電流等、溶接に係る条件を適正化するだけではCr酸化物欠陥を抑制できないのは従来と同じである。そこで、電縫溶接時の周辺環境の改善による酸化物生成の抑制による品質確保を検討した。
従来から周辺環境の改善および溶接品位の向上策としてプラズマシールドを用いることが推奨されている。しかしプラズマシールドも、冷却水起因の水蒸気によりシールドを乱され、あるいは水蒸気や水滴の飛び込みによる溶接部の品位劣化に悩まされてきた。そこで、溶接部の品位劣化の主たる原因となる冷却水起因の水蒸気、水滴発生の抑制を検討した。その結果、以下のような給電コイルの構造が好ましいことが分かった。なお、給電コイルは周知の電縫造管設備のスクイズロールの上流に備えられている。
給電コイル自体に穴を明けたり空洞化、あるいは水冷パイプを接続するのではなく、給電コイル表面は水路で仕切られ、それを覆って冷却水が漏れないようなカバーで被覆した構造とする。仕切り及びカバーは、冷却が十分であれば必ずしも給電コイルと同一材質でなくても構わないが、施工上、および熱膨張の観点からは同一材質であることが好ましい。水路およびそのカバーは給電コイルの内側(造管中の鋼管が通過する側)および/または外側(前記の反対面)に設置することが好ましいが、給電コイルの加熱能力および水路の施工し易さから、給電コイルの外側に配置されていることが好ましい。
図6、図7に給電コイルの一例の構造を示す。給電コイルのコイル本体20は図6に示すような形状であり、円形部21と高周波電源に接続される平板部22とからなる。コイル本体20は銅板製とすることが望ましい。このコイル本体20の表面に、図7に示すように仕切り棒23をろう付けすることにより、コイル本体20の表面にジグザグ状の水路24を形成する。水流が妨げられないように、仕切り棒23の長さは短く設定されている。そしてその上からカバー25を被せることにより、冷却水が漏れることがない構造とする。仕切り棒23は必須のものではなく、省略することも可能である。水路24は給電コイルの造管下流側を優先的に冷却することが好ましく、そのように水路が仕切られていることが好ましい。これは給電コイルの造管下流側がプラズマシールドおよび絵電縫溶接の熱に曝されているためである。
冷却水元管と給電コイル側水路の接続部では、冷却水元管側の方が管路が同等もしくは広い方が好ましい。これは給電コイル側水路の方が広い場合その接続部の隅でよどみが発生して冷却不足となり、コイルや水路、カバーが損壊、溶融する虞があるためである。尚、冷却水量が多ければ給電コイルや水路、カバーの損壊、溶解が軽減されるのは言うまでもない。また入熱量を適切に保たなければ、他の条件によらず給電コイルや水路、カバーの損壊、溶解は発生し得ることも同様である。
給電コイルへの冷却水の給水取り回しは、造管上流側からが好ましい。これは、冷却効果からすれば前述のように下流から冷却するのが好ましいが、給電コイル下流には造管および電縫用のスクイズロールが控えており、冷却水管の路確保が困難な場合があるからである。この様な給電コイルを用いることで、冷却水が水蒸気となったり水滴となったりして溶接部に取りつくこともなくなり、溶接部の品位が向上、即ち規定のCr酸化物欠陥が達成されることとなる。さらにプラズマシールドを用いれば、溶接部の品位が向上することは言うまでもない。
以下に水路配置による給電コイルの冷却状況の試験結果を、表1-Aから表1-Jに示す。図8は試験に用いた仕切り無しの水路パターンを示し、図9は仕切り有の水路パターンを示している。鋼管の成分は、後述の表2の鋼種Gを用い、給電コイルは外径11-3/4インチの鋼管用であり、通電部(のコイル本体20)は銅製で肉厚3mmとし、流路の仕切りは同じく銅製で厚さ6mmの仕切り棒23をろう付けし、薄いカバー25(t1.5mm)を重ね端部をろう付けで塞いだ。この構造は給電コイルの寸法や溶接電源、成形ロールの構造に依らず共通である。
Figure 0007087653000001
Figure 0007087653000002
Figure 0007087653000003
Figure 0007087653000004
Figure 0007087653000005
Figure 0007087653000006
Figure 0007087653000007
Figure 0007087653000008
Figure 0007087653000009
Figure 0007087653000010
次に、Cr含有電縫鋼管の成分を表2に示す通り変更した試験を行い、その品質評価結果を表3に示す。なお、表3において、水切有は水冷コイル(仕切り有11)を使用して造管した。加熱方式は高周波誘導加熱、突き合わせはI型、水切無は外水冷ワークコイル使用(通常造管)、水切有は内水冷ワークコイル使用、電縫鋼管のサイズ:外径298mm、板厚9.5mm、評価長:各200mmである。
Figure 0007087653000011
Figure 0007087653000012
上記した実施例1,2に示すように、本発明によれば、炭酸ガス(CO)を多く含む環境での使用あるいはCOを多く含む石油・ガス等の輸送に好適な、耐食性に優れた3%超のCrを含む電縫鋼管を提供することができる。
20 コイル本体
21 円形部
22 平板部
23 仕切り棒
24 水路
25 カバー

Claims (9)

  1. 成分が、mass%で、
    Cr:3.0mass%以上32.0mass%以下、
    C:0.01mass%以上0.45mass%以下、
    Si:0.02mass%以上1.00mass%以下、
    Mn:0.05mass%以上2.00mass%以下、
    P:0.0008mass%以上0.0450mass%以下、
    S:0.0003mass%以上0.0300mass%以下、
    Al:0.005mass%以上1.000mass%以下、
    N:0.0005mass%以上0.4000mass%以下、
    を含み、残Feおよび不可避的不純物からなるCr含有電縫鋼管において、溶接表面に存在するCr酸化物欠陥について、評価長さL、L内の最大欠陥長さLdmax、評価長さLと全欠陥長さ(露出した欠陥の線の長さの合計)Ldtotの比が、下記式(1)、(2)を満足することを特徴とするCr含有電縫鋼管。
    dmax[mm] ≦0.1 (1)
    (100×Ldtot/L)[%]<-0.5×Ldmax[mm]+0.1 (2)
  2. さらに成分が、mass%で、
    B:0.0001mass%以上0.0200mass%以下、
    Ni:0.03mass%以上28.00mass%以下、
    Mo:0.02mass%以上7.00mass%以下、
    W:0.02mass%以上8.0mass%以下、
    Cu:0.01mass%以上4.00mass%以下、
    Ti:0.01mass%以上1.00mass%以下、
    Nb:0.01mass%以上1.00mass%以下、
    Zr:0.01mass%以上1.00mass%以下、
    V:0.01mass%以上1.00mass%以下、
    の1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項1に記載のCr含有電縫鋼管。
  3. 成分が、mass%で、
    Cr:3.0mass%以上32.0mass%以下、
    C:0.01mass%以上0.45mass%以下、
    Si:0.02mass%以上1.00mass%以下、
    Mn:0.05mass%以上2.00mass%以下、
    P:0.0008mass%以上0.0450mass%以下、
    S:0.0003mass%以上0.0300mass%以下、
    Al:0.005mass%以上1.000mass%以下、
    N:0.0005mass%以上0.4000mass%以下、
    を含み、残Feおよび不可避的不純物からなるCr含有鋼板を造管、電縫溶接してCr含有電縫鋼管とする際に、電縫溶接に用いる給電コイルとして、コイル本体の外面と裏面の一方または双方が水路で仕切られ、それを覆って冷却水がもれないようなカバーで被覆された給電コイルを用いて電縫溶接することにより、溶接表面に存在するCr酸化物欠陥について、評価長さL 、L 内の最大欠陥長さL dmax 、評価長さL と全欠陥長さ(露出した欠陥の線の長さの合計)L dtot の比が、下記式(1)、(2)を満足する溶接部とすることを特徴とするCr含有電縫鋼管の製造方法。
    dmax [mm] ≦0.1 (1)
    (100×L dtot /L )[%]<-0.5×L dmax [mm]+0.1 (2)
  4. 前記水路および前記カバーが、前記コイル本体の外側に配置された給電コイルを用いて電縫溶接することを特徴とする請求項3に記載のCr含有電縫鋼管の製造方法。
  5. 前記水路は前記給電コイルの造管側下流を優先的に冷却できるように配置された給電コイルを用いて電縫溶接することを特徴とする請求項3または4に記載のCr含有電縫鋼管の製造方法。
  6. 前記水路を備えた給電コイルにおいて、冷却水元管と給電コイル側水路の接続部では冷却水元管側の方が管路が同等もしくは広い給電コイルを用いて電縫溶接することを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載のCr含有電縫鋼管の製造方法。
  7. 前記給電コイルはスクイズロールの上流に備えられていることを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載のCr含有電縫鋼管の製造方法。
  8. さらに電縫溶接部をプラズマシールドすることを特徴とする請求項3乃至7のいずれか1項に記載のCr含有電縫鋼管の製造方法。
  9. さらに成分が、mass%で、
    B:0.0001mass%以上0.0200mass%以下、
    Ni:0.03mass%以上28.00mass%以下、
    Mo:0.02mass%以上7.00mass%以下、
    W:0.02mass%以上8.0mass%以下、
    Cu:0.01mass%以上4.00mass%以下、
    Ti:0.01mass%以上1.00mass%以下、
    Nb:0.01mass%以上1.00mass%以下、
    Zr:0.01mass%以上1.00mass%以下、
    V:0.01mass%以上1.00mass%以下、
    の1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項3乃至8のいずれか1に記載のCr含有電縫鋼管の製造方法。
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