JP7086886B2 - 地絡検出装置 - Google Patents

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    • G01R31/50Testing of electric apparatus, lines, cables or components for short-circuits, continuity, leakage current or incorrect line connections
    • G01R31/52Testing for short-circuits, leakage current or ground faults

Description

本発明は、フライングキャパシタを用いた地絡検出装置に関する。
駆動源としてエンジンと電気モータとを備えるハイブリッド車や、電気自動車のような車両においては、車体上に搭載したバッテリを充電し、バッテリから供給される電気エネルギーを利用して推進力を発生する。一般に、バッテリ関連の電源回路は、200V以上の高電圧を扱う高電圧回路として構成されており、安全性確保ため、バッテリを含む高電圧回路は接地の基準電位点となる車体から電気的に絶縁された非接地構成となっている。
非接地の高電圧バッテリを搭載した車両では、高電圧バッテリが設けられた系、具体的には、高電圧バッテリからモータに至るメインの電源系と車体との絶縁状態(地絡)を監視するために地絡検出装置が備えられている。地絡検出装置は、フライングキャパシタと呼ばれるコンデンサを利用した方式が広く用いられている。
図8は、フライングキャパシタ方式の従来の地絡検出装置の回路例を示す図である。本図に示すように地絡検出装置400は、非接地の高電圧バッテリ300と接続し、高電圧バッテリ300が設けられた系の地絡を検出する装置である。ここで、高電圧バッテリ300の正極側と接地間の絶縁抵抗をRLpと表し、負極側と接地間の絶縁抵抗をRLnと表すものとする。
本図に示すように、地絡検出装置400は、フライングキャパシタとして動作する検出用コンデンサC1を備えている。また、計測経路を切り換えるとともに、検出用コンデンサC1の充電および放電を制御するために、検出用コンデンサC1の周辺に光MOS-FETで構成された4つのスイッチング素子S1~S4を備えている。
地絡検出装置400では、絶縁抵抗RLpおよびRLnを把握するために、V0計測期間→Vcn計測期間→V0計測期間→Vcp計測期間を1サイクルとして計測動作を繰り返す。いずれの計測期間とも、計測対象の電圧で検出用コンデンサC1を充電してから、検出用コンデンサC1の充電電圧の計測を行なう。そして、次の計測のために検出用コンデンサC1の放電を行なう。
V0計測期間では、高電圧バッテリ300電圧に相当する電圧を計測する。このため、スイッチング素子S1、S2をオンにし、スイッチング素子S3、S4をオフにして、検出用コンデンサC1を充電する。すなわち、図9(a)に示すように、高電圧バッテリ300、抵抗R1、検出用コンデンサC1が計測経路となる。
検出用コンデンサC1の充電電圧の計測時には、図9(b)に示すように、スイッチング素子S1、S2をオフにし、スイッチング素子S3、S4をオンにして制御装置420でサンプリングを行なう。そして同じ経路で検出用コンデンサC1の放電を行なう。検出用コンデンサC1の充電電圧の計測時、検出用コンデンサC1の放電時の動作は他の計測期間においても同様である。
Vcn計測期間では、絶縁抵抗RLnの影響を反映した電圧を計測する。このため、スイッチング素子S1、S4をオンにし、スイッチング素子S2、S3をオフにして、検出用コンデンサC1を充電する。すなわち、図10(a)に示すように、高電圧バッテリ300、抵抗R1、検出用コンデンサC1、抵抗R4、接地、絶縁抵抗RLnが計測経路となる。
Vcp計測期間では、絶縁抵抗RLpの影響を反映した電圧を計測する。このため、スイッチング素子S2、S3をオンにし、スイッチング素子S1、S4をオフにして、検出用コンデンサC1を充電する。すなわち、図10(b)に示すように、高電圧バッテリ300、絶縁抵抗RLp、接地、抵抗R3、抵抗R1、検出用コンデンサC1が計測経路となる。
これらの計測期間で得られたV0、Vcn、Vcpから算出される(Vcp+Vcn)/V0に基づいて、(RLp×RLn)/(RLp+RLn)を求めることができることが知られている。このため、地絡検出装置400内の制御装置420は、V0、Vcn、Vcpを測定することにより、絶縁抵抗RLp、RLnを把握することができる。そして、絶縁抵抗RLp、RLnが所定の判定基準レベル以下となった場合に、地絡が発生しているものとして判定し、警報を出力する。
ところで、図9、図10に示したように、各計測期間の計測経路では、正極側電源ライン301系のスイッチング素子S1とスイッチング素子S3とが同時にオンになることは無く、負極側電源ライン302系のスイッチング素子S2とスイッチング素子S4とが同時にオンになることは無い。すなわち、スイッチング素子S1とスイッチング素子S3とは排他的に切り換えられ、スイッチング素子S2とスイッチング素子S4とは排他的に切り換えられる。
この点に着目し、特許文献1には、図11に示すように、正極側電源ライン301系のスイッチング素子として、正極側C接点スイッチ511を用い、負極側電源ライン302系のスイッチング素子として、負極側C接点スイッチ512を用いていた地絡検出装置500が開示されている。C接点スイッチは、例えば、高耐圧-小信号のメカニカルリレーやリードリレーで構成することができ、光MOS-FETより安価であるため地絡検出装置100のコスト上昇を抑制することができる。
特開2018-128320号公報
図8に示した4つの光MOS-FETを備えた地絡検出装置400は、すべてのスイッチをオフにすることで、検出用コンデンサC1をバッテリ300、接地の両方から切り離した状態を形成することができる。この状態では、充電が停止するとともに、充電電荷が保持される。
一方、C接点スイッチにおいてコモン接点である接点cは、接点a、接点bのいずれかに接続されることになり、中立のオフ状態は存在しない。このため、図11で示したC接点スイッチを用いた地絡検出装置500では、検出用コンデンサC1のそれぞれの極は、バッテリ300(充電側)と接続するか接地側(計測側)と接続するかのどちらかの状態となり、充電電荷を保持したまま充電の一時停止を行なうことはできない。また、C接点スイッチは、光MOS-FETより安価であるが、一方で、反応速度が光MOS-FETより遅いという特性がある。
このことから、C接点スイッチを用いた地絡検出装置500は、充電を一時停止し、計測を行なってから充電を再開するという処理には適さない。充電を再開する際にそれまでに充電した電荷の放電量が大きくなるためである。
充電の一時停止後の充電再開は、上述の基本的な計測では用いられないが、機能拡張的に用いられる場合がある。例えば、Vcn、Vcpの計測期間において中間計測や計測延長を行なう場合である。
ここで、中間計測は、本来の充電時間の途中で検出用コンデンサC1の充電電圧を計測する処理である。絶縁抵抗の低下等により中間計測の計測値が基準値を上回っている場合に、その後の充電を取りやめることで、不要な高電圧印加を避けるとともに、地絡状態の早期判定が可能となる。一方、中間計測の計測値が基準値を上回っていない場合には、充電を再開して本来の充電時間になるまで継続し、その後計測を行なえばよい。
また、計測延長は、本来の充電時間の経過後に得られた測定値が微少であった場合に、必要に応じて充電時間を追加して、検出用コンデンサC1の充電量を増加させる処理である。一般的には、測定値が微少(例えば、100mV以下)であった場合は、絶縁抵抗が大きいと判定すればよい。
しかしながら、システムによっては特定の条件により絶縁異常でも測定値が0Vになる場合が存在するため、微少測定値が絶縁抵抗大によるものかシステムの特定条件によるものかを区別を行ないたい場合がある。このような場合に、計測延長によって検出用コンデンサC1の充電量を増加させることで、より正確な状況把握を行なうことができる。
そこで、本発明は、フライングキャパシタを用い、C接点スイッチにより測定経路を切り替える地絡検出装置において、充電電荷を保持したまま充電の一時停止を行なえるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の地絡検出装置は、非接地のバッテリと接続し、前記バッテリが設けられた系の絶縁抵抗を推算して地絡を検出する地絡検出装置であって、フライングキャパシタとして動作するコンデンサと、前記バッテリ、前記コンデンサを含んだV0充電経路と、前記バッテリ、前記バッテリ負側と接地との絶縁抵抗である負側絶縁抵抗、前記コンデンサを含んだVcn充電経路と、前記バッテリ、前記バッテリ正側と接地との絶縁抵抗である正側絶縁抵抗、前記コンデンサを含んだVcp充電経路と、前記第1コンデンサの充電電圧測定と放電とを兼ねた測定経路とを切り換える2つのC接点スイッチと、前記コンデンサへの電荷流入および前記コンデンサからの電荷流出を遮断可能な光MOS-FETと、を備えることを特徴とする。
ここで、前記コンデンサと前記光MOS-FETとが、前記2つのC接点スイッチの共通接点間に直列に接続されていてもよい。
また、前記2つのC接点スイッチおよび前記光MOS-FETを制御する制御部をさらに備え、前記制御部は、前記Vcn充電経路または前記Vcp充電経路から前記測定経路に切り換えるとともに、前記光MOS-FETをオフにし、得られた充電電圧測定値が所定の基準値以下であれば、再度前記Vcn充電経路または前記Vcp充電経路に切り換えるとともに、前記光MOS-FETをオンにしてもよい。
このとき、前記得られた充電電圧測定値が所定の基準値以下でなければ、前記光MOS-FETをオンにして、前記コンデンサを放電することができる。
また、前記2つのC接点スイッチおよび前記光MOS-FETを制御する制御部をさらに備え、前記制御部は、前記2つのC接点スイッチのいずれか一方または両方を切り換える際に、切り換え直前に前記光MOS-FETをオフにし、切り換え完了後に前記MOS-FETをオンに戻してもよい。
本発明によれば、フライングキャパシタを用い、C接点スイッチにより測定経路を切り替える地絡検出装置において、充電電荷を保持したまま充電の一時停止を行なえるようになる。
本発明の実施形態に係る地絡検出装置の構成を示すブロック図である。 基本的な計測動作のタイミングチャートである。 中間計測を説明するフローチャートである。 中間計測を説明するタイミングチャートである。 計測延長を説明するフローチャートである。 計測延長を説明するタイミングチャートである。 C接点スイッチ開閉耐久回数を向上させる制御を説明するタイミングチャートである。 フライングキャパシタ方式の従来の地絡検出装置の回路例を示す図である。 V0計測期間の計測経路を示す図である。 Vcn計測期間とVcp計測期間の計測経路を示す図である。 C接点スイッチを用いたフライングキャパシタ方式の地絡検出装置の回路例を示す図である。
本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る地絡検出装置100の構成を示すブロック図である。本図に示すように地絡検出装置100は、非接地の高電圧バッテリ300と接続し、高電圧バッテリ300が設けられた系の地絡を検出するフライングキャパシタ方式の装置である。地絡検出装置100は、図示しない上位装置である外部制御装置により制御される。
ここで、高電圧バッテリ300の正極側と接地間の絶縁抵抗をRLpと表し、負極側と接地間の絶縁抵抗をRLnと表すものとする。なお、高電圧とは、車両内の各種機器(ランプ、ワイパー等)を駆動させるための低電圧バッテリ(一般的には12V)よりも高い電圧を意味し、高電圧バッテリ300は、車両走行の駆動用に用いられるバッテリである。
高電圧バッテリ300は、リチウムイオン電池等のように充電可能なバッテリにより構成されており、図示しない高圧バスバーを経由して放電し、インバータ等を介して接続された電気モータを駆動する。また、回生時や充電設備接続時には、高圧バスバーを介して充電を行なう。
高電圧バッテリ300の正極側電源ライン301と接地電極との間および負極側電源ライン302と接地電極との間には、電源の高周波ノイズを除去したり動作を安定化するために、それぞれYコンデンサ(ライン・バイパス・コンデンサ)と呼ばれるコンデンサCYp、CYnが接続されている。ただし、Yコンデンサは省かれる場合もある。
本図に示すように、地絡検出装置100は、フライングキャパシタとして動作する検出用コンデンサC1と、マイクロコンピュータ等で構成された制御装置120とを備えている。制御装置120は、あらかじめ組み込まれたプログラムを実行することにより、後述するスイッチ切り換え処理等の地絡検出装置100に必要とされる各種制御を実行する。
地絡検出装置100では、正極側電源ライン301系のスイッチング素子として、正極側C接点スイッチ111を用い、負極側電源ライン302系のスイッチング素子として、負極側C接点スイッチ112を用いている。正極側C接点スイッチ111、負極側C接点スイッチ112は、例えば、高耐圧-小信号のメカニカルリレーやリードリレーで構成することができる。また、地絡検出装置100では、2個のC接点スイッチ111に加え、1個の光MOS―FET113を用いている。
正極側C接点スイッチ111、負極側C接点スイッチ112とも共通接点cが検出用コンデンサC1側に配置される。具体的には、正極側C接点スイッチ111の共通接点cは、ダイオードD1と抵抗R1の経路と、抵抗R2とダイオードD2との経路との並列回路を経由して検出用コンデンサC1に接続し、負極側C接点スイッチ112の共通接点cは、検出用コンデンサC1の他端に接続している。充電時の経路となるダイオードD1は、正極側C接点スイッチ111から検出用コンデンサC1が順方向となる向きで接続され、放電時の経路となるダイオードD2は逆方向で接続されている。抵抗R2は、放電用抵抗として機能する。
光MOS―FET113は、高速に充放電経路の通電/遮断を可能とし、検出用コンデンサC1の充電電荷の保持状態を形成できるようにするため、正極側C接点スイッチ111の共通接点cと負極側C接点スイッチ112の共通接点cとの間に直列に接続する。
本図の例では、正極側C接点スイッチ111の共通接点cと、ダイオードD1とダイオードD2との並列回路との間に接続している。ただし、ダイオードD1とダイオードD2との並列回路と検出用コンデンサC1との間、あるいは、検出用コンデンサC1と負極側C接点スイッチ112の共通接点cとの間に接続してもよい。
正極側C接点スイッチ111の接点aは、抵抗Raを介して正極側電源ライン301に接続し、負極側C接点スイッチ112の接点aは、抵抗Rbを介して正極側電源ライン301に接続している。すなわち、いずれのC接点スイッチとも高電圧バッテリ300側を接点a(ノーマルオープン)としている。
正極側C接点スイッチ111の接点bは、他端が接地された抵抗R3と接続している。抵抗R3には、一端が接地したコンデンサC2が接続され、抵抗R3に生じている電圧が制御装置120で測定される。負極側C接点スイッチ112の接点bは、他端が接地された抵抗R4と接続している。すなわち、いずれのC接点スイッチとも制御装置120側(接地側)を接点b(ノーマルクローズ)としている。
ただし、両方のC接点スイッチとも高電圧バッテリ300側をノーマルクローズとしてもよいし、一方のC接点スイッチについて高電圧バッテリ300側をノーマルクローズとしてもよい。
図1に示すように、正極側C接点スイッチ111、負極側C接点スイッチ112、光MOS―FET113は、制御装置120により独立に切換制御される。制御装置120は、正極側C接点スイッチ111、負極側C接点スイッチ112を独立に切換制御することにより、計測経路を切り換えるとともに、検出用コンデンサC1の充電および放電、充電電圧の計測を行なう。また、光MOS―FET113をオフにすることで、充放電経路の遮断を行なう。
具体的には、V0計測期間→Vcn計測期間→V0計測期間→Vcp計測期間を1サイクルとした基本的な計測動作では、図2のタイミングチャートに示すように、光MOS―FET113を常にオン状態として、以下のような切り換えを行なう。
V0計測期間では、正極側C接点スイッチ111、負極側C接点スイッチ112とも接点a側(バッテリ側)に切り換え、高電圧バッテリ300、抵抗Ra、抵抗R1、検出用コンデンサC1、抵抗Rbという計測経路を形成する(図中のV0経路)。
検出用コンデンサC1の充電電圧の計測時には、正極側C接点スイッチ111、負極側C接点スイッチ112とも接点b側(接地側)に切り換える(図中の計測放電)。その後、同じ経路で検出用コンデンサC1の放電を行なう。検出用コンデンサC1の充電電圧の計測時、放電時の動作は他の計測期間においても同様である。
Vcn計測期間では、正極側C接点スイッチ111を接点a側(バッテリ側)、負極側C接点スイッチ112を接点b側(接地側)に切り換え、高電圧バッテリ300、抵抗Ra、抵抗R1、検出用コンデンサC1、抵抗R4、接地、絶縁抵抗RLnという計測経路を形成する(図中のVcn経路)。
Vcp計測期間では、正極側C接点スイッチ111を接点b側(接地側)、負極側C接点スイッチ112を接点a側(バッテリ側)に切り換え、高電圧バッテリ300、絶縁抵抗RLp、接地、抵抗R3、抵抗R1、検出用コンデンサC1、抵抗Rbという計測経路を形成する(図中のVcp経路)。
一方、Vcn、Vcpの計測期間において機能拡張的に中間計測、計測延長を行なう場合には、例えば、以下のような動作とすることができる。まず、中間計測を行なう場合について、図3に示すフローチャートと図4に示すタイミングチャートを参照して説明する。
VcnまたはVcpの計測を行なうために、正極側C接点スイッチ111、負極側C接点スイッチ112をVcn経路またはVcp経路の充電経路に切り換える(図3:S101、図4:t1)。
そして、充電時間の途中で正極側C接点スイッチ111、負極側C接点スイッチ112を計測経路に切り換えて中間計測を開始する(図3:S102、図4:t2)。検出用コンデンサC1の充電電荷を保持するために、計測開始を受けて光MOS-FET113をオフにする(S104)。
中間計測で得られた計測値が基準値を上回っていない場合(S105:No)には、異常は発生していないものとして、再度充電経路に切り換えるとともに光MOS-FET113をオンにして(S106)、充電を再開する。そして、所定の充電時間経過後に計測経路に切り換えて(S107)、VcnまたはVcpの計測を行なう(S108)。
一方、中間計測で得られた計測値が基準値を上回っている場合(S105:Yes)には、異常が発生しているものとして、計測を再開せずに異常処理を行なう(S109)。図4の充電量Aは、異常が発生していないときの充電量の変化例を表し、充電量Bは、Vcn経路で異常が発生したときの充電量の変化例を表している。
次に、計測延長について図5に示すフローチャートと図6に示すタイミングチャートを参照して説明する。VcnまたはVcpの計測を行なうために、正極側C接点スイッチ111、負極側C接点スイッチ112をVcn経路またはVcp経路の充電経路に切り換える(図5:S201、図6:t1)。
所定の充電時間経過後に計測経路に切り換えて(図5:S202、図6:t2)、VcnまたはVcpの計測を開始する(S203)。検出用コンデンサC1の充電電荷を保持するために、計測開始を受けて光MOS-FET113をオフにする(S204)。
延長計測の要否を判定するために、計測値が0Vとみなせる微少値(例えば、100mV以下)であるかを判定する(S205)。微少値でない場合(S205:No)は、延長計測を行なわず、得られた値をVcnまたはVcpの計測値とする。そして、光MOS-FETをオンにして検出用コンデンサC1の放電を行なう(S209)。なお、図6のVcn経路は延長計測が不要な場合の例を示し、Vcp経路は延長計測を行なう場合の例を示している。
一方、計測値が微少値の場合(S205:Yes)は、計測延長を行なうために充電経路に切り換えるとともに、光MOS-FETをオンにする(図5:S206、図6:t3)。これにより、検出用コンデンサの充電電荷が保たれた状態で充電が再開する。
そして、所定の延長時間経過後に計測経路に切り換え(図5:S207、図6:t4)、計測を行なうことでより正確な状況を把握する(S208)。計測後は検出用コンデンサC1の放電を行なう(図5:S209、図6:t4)。
ところで、C接点スイッチはメカニカルな接点構成のため、開閉耐久回数に制限がある。特に、切り換え時における通電電流や印加電圧が大きいほど開閉耐久回数に与える影響が大きくなる。そこで、開閉耐久回数を向上させるために、光MOS-FET113を利用してもよい。
この場合、図7のタイミングチャートに示すように、いずれか一方または両方のC接点スイッチを切り換える際に、C接点スイッチの切り換え直前に光MOS-FET113をオフに切り換え、C接点スイッチの切り換え完了後にMOS-FET113をオンに戻すようにする。
これにより、C接点スイッチの切り換え時に無通電状態とすることができるため、電気的な劣化が抑制され、開閉耐久回数を向上させることができる。加えて、C接点スイッチの反応速度に起因する充電電荷の放電量を少なくすることができるため、測定精度を向上させることができる。
また、本実施形態の地絡検出装置100では、充放電経路の遮断を行なえる光MOS-FET113を備えていることから、C接点スイッチの故障時等の非常時の安全性を向上させることができるという効果も得ることができる。
また、検出用コンデンサC1の電荷の一時保存が可能となるため、検出用コンデンサC1に電界コンデンサを採用したときのリフレッシュ機能等が可能となる。
100 地絡検出装置
111 正極側C接点スイッチ
112 負極側C接点スイッチ
113 光MOS-FET
120 制御装置
300 高電圧バッテリ
301 正極側電源ライン
302 負極側電源ライン

Claims (5)

  1. 非接地のバッテリと接続し、前記バッテリが設けられた系の絶縁抵抗を推算して地絡を検出する地絡検出装置であって、
    容量固定のフライングキャパシタとして動作するコンデンサと、
    測定用抵抗と、
    前記バッテリ、前記コンデンサを接続したV0充電経路と、前記バッテリ、前記バッテリ負側と接地との絶縁抵抗である負側絶縁抵抗、前記コンデンサを接続したVcn充電経路と、前記バッテリ、前記バッテリ正側と接地との絶縁抵抗である正側絶縁抵抗、前記測定用抵抗、前記コンデンサを接続したVcp充電経路と、前記コンデンサ、前記測定用抵抗、接地を接続し、前記コンデンサの充電電圧測定と放電とを兼ねた測定経路と、を切り換える、共通接点間に前記コンデンサが配置された2つのC接点スイッチと、
    前記コンデンサへの電荷流入および前記コンデンサからの電荷流出を遮断可能な光MOS-FETと、
    前記2つのC接点スイッチおよび前記光MOS-FETを制御し、前記測定経路において前記測定用抵抗に生じる電圧を充電電圧測定値として取得する制御部と、
    を備えることを特徴とする地絡検出装置。
  2. 前記光MOS-FETが、前記2つのC接点スイッチの共通接点間に前記コンデンサと直列に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の地絡検出装置。
  3. 前記制御部は、前記Vcn充電経路または前記Vcp充電経路から前記測定経路に切り換えるとともに、前記光MOS-FETをオフにし、
    得られた充電電圧測定値が所定の基準値以下であれば、再度前記Vcn充電経路または前記Vcp充電経路に切り換えるとともに、前記光MOS-FETをオンにすることを特徴とする請求項1または2に記載の地絡検出装置。
  4. 前記得られた充電電圧測定値が所定の基準値以下でなければ、前記測定経路のまま、前記光MOS-FETをオンにして、前記コンデンサを放電することを特徴とする請求項3に記載の地絡検出装置。
  5. 前記制御部は、前記2つのC接点スイッチのいずれか一方または両方を切り換える際に、切り換え直前に前記光MOS-FETをオフにし、切り換え完了後に前記MOS-FETをオンに戻すことを特徴とする請求項1または2に記載の地絡検出装置。
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