JP7082622B2 - アクチュエータ、およびアクチュエータの製造方法 - Google Patents

アクチュエータ、およびアクチュエータの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、アクチュエータに関し、特にコイルと磁石との相互作用により一方を移動させるアクチュエータに関する。
従来、コイルを備え、電磁力によって駆動する各種アクチュエータが知られている。例えば、特許文献1には、コイルが形成されたコイル基板と、このコイル基板が接合されるベース基板と、ベース基板に実装される磁気センサと、を備えるアクチュエータが開示されている。このアクチュエータは、コイルが発生する磁界によって、磁石が設けられた可動体を移動させる。
特開2016-191849号公報
しかし、特許文献1に示されるアクチュエータでは、コイル基板をベース基板に実装する構造のため、コイル基板の実装位置がベース基板への実装時にずれる虞があり、これに伴って磁気センサに対するコイルの実装位置もずれる虞がある。
コイルに流れる電流は、例えば、磁気センサから得られる情報(磁気センサからの信号)を基に、磁気センサに接続されるドライバーICによって制御される。そのため、磁気センサに対するコイルの実装位置がずれると、磁気センサが検出する磁界やコイルが発生する磁界等が規定状態から変化して、アクチュエータの特性にばらつきが生じる虞がある。
本発明の目的は、コイル基板とベース基板と磁気センサとを備えるアクチュエータにおいて、磁気センサに対するコイルの位置関係のずれを抑制することにより、アクチュエータ特性の個体差を抑制したアクチュエータを提供することにある。
(1)本発明のアクチュエータは、
磁気センサが設けられ、コイルを有するコイル基板と、
コイル駆動回路が形成されるベース基板と、
を備え、
前記コイル基板は、導電性接合材を介して前記ベース基板に接続されることを特徴とする。
この構成では、予め磁気センサが設けられたコイル基板を、導電性接合材を介してベース基板に実装するため、コイル基板をベース基板に実装する際に、磁気センサとコイルとの位置関係のずれは生じ難い。そのため、磁気センサおよびコイル基板をそれぞれベース基板に実装する場合に比べ、磁気センサに対するコイルの位置を所定の位置からずれ難くできる。したがって、この構成により、磁気センサに対するコイルの位置のずれに起因する、アクチュエータの特性のばらつきを抑制できる。
(2)上記(1)において、前記ベース基板に設けられるシールド導体を備え、前記シールド導体は、前記ベース基板に形成される他の導体パターンと、前記磁気センサとの間に配置されることが好ましい。この構成では、ベース基板に形成される他の導体パターンと磁気センサとの間にシールド導体が位置するため、他の導体パターンから発生するノイズがシールド導体で遮蔽される。したがって、この構成により、磁気センサに対する、ベース基板から発生するノイズの影響を抑制できる。
(3)上記(1)または(2)において、前記コイル基板は、複数の絶縁基材層を積層して形成される基材を有し、前記コイルは、前記複数の絶縁基材層のうち2以上の絶縁基材層に形成される複数のコイル導体を含んで形成されていてもよい。2以上の絶縁基材層にそれぞれ形成される複数のコイル導体を含んでコイルを構成する場合、コイルの特性変化を抑制するために、複数の絶縁基材層(具体的には、複数のコイル導体)同士を高い位置精度で積層する必要がある。この構成では、積層時に高い位置精度が要求されるコイル基板とベース基板とが別体であるため、コイル基板とベース基板とを一体形成する場合に比べて、アクチュエータの良品率を高めることができる。
(4)上記(3)において、前記基材は、前記ベース基板に実装される実装面を有し、前記磁石は、前記コイル基板を挟んで、前記ベース基板とは反対側に配置され、前記磁気センサは、前記実装面よりも前記磁石に近接する位置に配置されることが好ましい。この構成によれば、実装面に磁気センサを実装する場合に比べて、磁気センサと磁石との間の距離が短いため、磁石に対する磁気センサの磁界検出精度を高めることができる。
(5)上記(1)から(4)のいずれかにおいて、前記コイル駆動回路は、前記磁気センサに接続され、前記磁気センサからの信号に基づいて前記コイルに流れる電流を制御するドライバーICを有していてもよい。
(6)上記(5)において、前記ベース基板に設けられ、前記ドライバーICとグランドとの間に接続されるキャパシタを備えることが好ましい。この構成によれば、コイル基板にキャパシタを実装した場合と比べて、ドライバーICとキャパシタとの間の配線長、または、キャパシタとグランドとの間の配線長を短くできる。そのため、ドライバーICとキャパシタとの間の配線におけるインダクタンスおよび導体抵抗、または、キャパシタとグランドとの間の配線におけるインダクタンスおよび導体抵抗を小さくでき、キャパシタによるドライバーICの電圧変動の抑制効果が高まる。
(7)上記(1)から(6)のいずれかにおいて、前記ベース基板は、可撓性を有する可撓部と、前記可撓部に接続される外部接続用の接続部とを有することが好ましい。この構成により、可撓部の可撓性を利用して(可撓部を曲げた状態で)、接続部を他の基板等に容易に接続することができる。また、この構成によれば、接続部に外力が加わった場合(例えば、接続部に接続される他の基板等が移動した場合)でも、コイルおよび磁気センサに対して応力が伝わり難い。そのため、コイルおよび磁気センサに応力が伝わることに起因する、アクチュエータの特性変化を抑制できる。
(8)本発明のアクチュエータの製造方法は、
磁気センサが設けられ、コイルおよび基材を有するコイル基板と、
コイル駆動回路が形成されるベース基板と、
前記コイルが発生する磁界を受ける磁石と、
を備えるアクチュエータの製造方法であって、
前記基材に前記磁気センサを設けるコイル基板形成工程と、
前記コイル基板形成工程の後に、導電性接合材を介して、前記コイル基板を前記ベース基板に接続する、基板接合工程と、
を有することを特徴とする。
この製造方法によれば、磁気センサに対するコイルの位置関係のずれを抑制することにより、アクチュエータ特性の個体差を抑制したアクチュエータを容易に製造できる。
(9)上記(8)において、前記コイル基板形成工程は、前記基材に前記磁気センサを実装する工程を含んでいてもよい。
(10)上記(8)において、前記基材は、複数の絶縁基材層を積層してなり、前記コイル基板形成工程は、前記磁気センサが実装された絶縁基材層を含んだ前記複数の絶縁基材層を積層する工程を含んでいてもよい。
本発明によれば、コイル基板とベース基板と磁気センサとを備えるアクチュエータにおいて、磁気センサに対するコイルの位置関係のずれを抑制することにより、個体ごとの特性のばらつきを抑制したアクチュエータを実現できる。
図1は第1の実施形態に係るアクチュエータ301の断面図である。 図2(A)は第1の実施形態に係るコイル基板101の断面図であり、図2(B)はコイル基板101の平面図である。 図3は第1の実施形態に係るベース基板201の断面図である。 図4(A)は第2の実施形態に係るアクチュエータ302の断面図であり、図4(B)は第2の実施形態に係るベース基板202の断面図である。 図5(A)は第3の実施形態に係るアクチュエータ303の断面図であり、図5(B)は、第3の実施形態に係るコイル基板103の断面図である。 図6は、第4の実施形態に係るアクチュエータ304の断面図である。
以降、図を参照して幾つかの具体的な例を挙げて、本発明を実施するための複数の形態を示す。各図中には同一箇所に同一符号を付している。要点の説明または理解の容易性を考慮して、便宜上実施形態を分けて示すが、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能である。第2の実施形態以降では第1の実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については実施形態毎には逐次言及しない。
《第1の実施形態》
図1は第1の実施形態に係るアクチュエータ301の断面図である。図2(A)は第1の実施形態に係るコイル基板101の断面図であり、図2(B)はコイル基板101の平面図である。図3は第1の実施形態に係るベース基板201の断面図である。図1、図2(A)および図3において、各部の厚みは誇張して図示している。このことは以降に示す各断面図でも同様である。
本発明の「アクチュエータ」は、後に詳述するように、コイルを有するコイル基板とベース基板とを備え、コイルが発生する磁界によって、磁石が設けられた可動体を移動させるものである。
アクチュエータ301は、コイル基板101、ベース基板201および磁石4等を備える。
コイル基板101は、図2(A)および図2(B)等に示すように、基材10、コイルL1、接続用電極P1,P2,P11,P12および磁気センサ1等を有する。
基材10は、長手方向がX軸方向に一致する略直方体であり、互いに対向する第1主面VS1および第2主面VS2を有する。基材10は、熱可塑性樹脂からなる複数の絶縁基材層を積層して形成される積層体である。基材10は、例えば液晶ポリマー(LCP)またはポリエーテルエーテルケトン(PEEK)を主材料とする直方体である。
本実施形態では、基材10の第1主面VS1が、本発明における「実装面」に相当する。
コイルL1は、基材10の内部に形成され、複数の絶縁基材層の積層方向(Z軸方向)に沿った巻回軸AXを有する約4ターンのコイルである。具体的には、コイルL1は、コイル導体31,32および層間接続導体(不図示)によって構成される。これらコイル導体31,32は、それぞれ異なる絶縁基材層に形成される約2ターンの矩形スパイラル状の導体パターンである。コイル導体31の第1端は、層間接続導体(不図示)を介してコイル導体32の第1端に接続されている。コイル導体31,32は例えばCu箔等の導体パターンである。
接続用電極P1,P2,P11,P12は、基材10の第1主面VS1に形成される矩形の導体パターンである。接続用電極P1は、コイルL1の第1端(コイル導体31の第2端)に接続され、接続用電極P2は、コイルL1の第2端(コイル導体32の第2端)に接続されている。接続用電極P1,P2,P11,P12は、例えばCu箔等の導体パターンである。
磁気センサ1は、コイルL1に電流が流れたときに生じる磁界、または外部からの磁界をセンシングする素子であり、磁石4の移動量を検出する。磁気センサ1は、例えばホール効果を利用したホール素子である。
磁気センサ1は、基材10の第1主面VS1に設けられている。具体的には、磁気センサ1は、実装面(図2(A)における磁気センサ1の上面)に端子P21,P22を有しており、これら端子P21,P22が、導電性接合材3を介して接続用電極P11,P12にそれぞれ接続されている。図2(A)に示すように、磁気センサ1は、コイルL1の巻回軸AXに重なる位置に配置されている。導電性接合材3は例えばはんだである。
ベース基板201は、基材20、基材20に形成されるキャビティCV1、シールド導体5、基材20に形成される接続用電極EP1,EP2および導体パターン41,42等を有する。ベース基板201には、コイルL1を駆動するためのコイル駆動回路が形成されている。
基材20は、長手方向がX軸方向に一致する略直方体である。基材20は、熱可塑性樹脂からなる複数の絶縁基材層を積層して形成される積層体である。基材20は、例えば液晶ポリマー(LCP)またはポリエーテルエーテルケトン(PEEK)を主材料とする略直方体である。
キャビティCV1は、基材20の表面(図3における基材20の上面)から内側に向かって(-Z方向に向かって)形成される開口である。キャビティCV1の平面形状は、磁気センサ1の平面形状に合わせた形状となっている。後に詳述するように、キャビティCV1内には、磁気センサ1が配置される。キャビティCV1は、例えば基材20を形成した後に、基材20の表面側からレーザーでエッチングすることにより形成される。
シールド導体5は、天面の無い箱型の導電性部材であり、キャビティCV1に嵌合される。シールド導体5は、例えばCu製の平板を塑性変形(鍛造)により成形することで得られる。
接続用電極EP1,EP2は、基材20の表面(図3における基材20の上面)に形成される矩形の導体パターンである。導体パターン41,42は、基材20の内部に形成される導体パターンである。接続用電極EP1,EP2および導体パターン41,42は、例えばCu箔等の導体パターンである。
図1に示すように、コイル基板101は、導電性接合材3を介してベース基板201に接続される。具体的には、コイル基板101の接続用電極P1,P2が、導電性接合材3を介して、ベース基板201の接続用電極EP1,EP2に接続される。
本実施形態では、図1に示すように、コイル基板101とベース基板201とが、コイル基板101(基材10)に設けられた磁気センサ1がキャビティCV1内に配置された状態で、接続される。また、図1に示すように、シールド導体5は、ベース基板201に形成される他の導体パターン(導体パターン41,42)と、磁気センサ1との間に配置される。
磁石4は、可動体(不図示)に取り付けられている。磁石4は、コイル基板101を挟んで、ベース基板201とは反対側(+Z方向)に配置されている。磁石4は例えば永久磁石である。
アクチュエータ301は、例えば次のように用いられる。コイルL1に所定の電流を流すと、コイルL1から放射される磁界によって、磁石4は平面方向(例えば、X軸方向)に変位する(図1における白抜き矢印参照。)。磁気センサ1は、磁石4が変位したときの磁界の変化をセンシングする。
本実施形態に係るアクチュエータ301によれば、次のような効果を奏する。
(a)本実施形態では、予め磁気センサ1が設けられたコイル基板101を、導電性接合材3を介してベース基板201を実装するため、コイル基板101をベース基板201に実装する際に、磁気センサ1とコイルL1との位置関係のずれは生じ難い。そのため、磁気センサ1とコイル基板101とを別々にベース基板201に実装する場合に比べて、磁気センサ1に対するコイルL1の位置を所定の位置からずれ難くできる。したがって、この構成により、磁気センサ1に対するコイルL1の位置ずれに起因する、アクチュエータの特性のばらつきを抑制できる。
(b)本実施形態では、シールド導体5が、ベース基板201に形成される他の導体パターン(導体パターン41,42)と、磁気センサ1との間に配置される。この構成によれば、他の導体パターンから発生するノイズがシールド導体5で遮蔽される。そのため、磁気センサ1に対する、ベース基板201から発生するノイズの影響を抑制できる。
(c)本実施形態では、磁気センサ1が、コイルL1の巻回軸AXに重なる位置に配置されている。この構成では、コイルL1から生じる磁界の影響が少ないコイルL1の巻回軸AX上に、磁気センサ1を配置するため、コイルL1から生じる磁界の影響を受け難くできる。そのため、磁気センサ1の磁界検出精度を高めることができる。
(d)本実施形態では、コイル基板101の基材10、およびベース基板201の基材20が、同一主成分の材料(液晶ポリマー)からなる。この構成により、コイル基板101の基材10とベース基板201の基材20との線膨張係数が略一致する。そのため、コイル基板101をベース基板201に実装するとき(または実装後)の温度変化による、基材10と基材20との線膨張係数差に起因した反りの発生は抑制される。したがって、この構成により、コイル基板101の接続用電極P1,P2と、ベース基板201の接続用電極EP1,EP2との間の接合不良が抑制される。
なお、本実施形態では、基材10が複数の絶縁基材層を積層して形成される積層体であり、コイルL1が2以上の絶縁基材層に形成される複数のコイル導体31,32を含んで形成される。2以上の絶縁基材層にそれぞれ形成される複数のコイル導体31,32を含んでコイルL1を構成する場合、コイルの特性を抑制するために、複数の絶縁基材層(複数のコイル導体)同士を高い位置精度で積層する必要がある。一方、本実施形態に係るアクチュエータ301では、積層時に高い位置精度が要求されるコイル基板101とベース基板201とが別体である。そのため、この構成により、コイル基板とベース基板とを一体形成する場合(コイル基板とベース基板とを、一つの基材で形成する場合)に比べて、アクチュエータの良品率を高めることができる。
本実施形態に係るアクチュエータ301は、例えば次のような工程で製造される。
(1)まず、基材10に磁気センサ1が設けられたコイル基板101を用意する。具体的には、次のような工程でコイル基板101は製造される。
(1-1)まず、集合基板状態の複数の絶縁基材層を準備する。これら複数の絶縁基材層は、例えば液晶ポリマー(LCP)またはポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等の熱可塑性樹脂シートである。
(1-2)次に、その複数の絶縁基材層に、コイル導体31,32および接続用電極P1,P2,P11,P12を形成する。具体的には、集合基板状態の絶縁基材層の主面に、金属箔(例えばCu箔)をラミネートし、その後、その金属箔をフォトリソグラフィでパターンニングすることで、コイル導体31,32、接続用電極P1,P2,P11,P12等を形成する。
また、複数の絶縁基材層に層間接続導体を形成する。層間接続導体は、絶縁基材層にレーザー等で貫通孔を設けた後、Cu,Sn等のうち1以上もしくはそれらの合金を含む導電性ペーストを配設し、後の加熱加圧で固化させることによって設けられる。
(1-3)次に、複数の絶縁基材層を順に積層する。その後、積層した複数の絶縁基材層を加熱加圧することにより、集合基板状態の基材10を形成する。この工程により、コイル導体31,32が層間接続導体を介して接続される。これらコイル導体31,32および層間接続導体によるコイルL1が構成される。
(1-4)次に、基材10に磁気センサ1を設ける。具体的には、導電性接合材3を介して、磁気センサ1の端子P21,P22を、基材10に形成された接続用電極P11,P12にそれぞれ接続する。磁気センサ1は例えばホール効果を利用したホール素子であり、導電性接合材3は例えばはんだである。磁気センサ1は、例えばリフロープロセスによって基材10に実装される。
基材10に磁気センサ1を実装する上記工程が、本発明における「コイル基板形成工程」の一例である。なお、本発明の「コイル基板形成工程」はこの工程に限定されるものではない。「コイル基板形成工程」は、例えば、磁気センサ1が実装された絶縁基材層を含んだ複数の絶縁基材層を、積層して加熱加圧することにより、磁気センサ1が設けられた基材10を得る工程であってもよい。
(1-5)その後、集合基板から個々の個片に分離して、コイル基板101を得る。
(2)次に、導電性接合材3を介して、コイル基板101をベース基板201に接続する。具体的には、コイル基板101の接続用電極P1,P2が、導電性接合材3を介して、ベース基板201の接続用電極EP1,EP2にそれぞれ接続される。導電性接合材3は例えばはんだである。
導電性接合材3を介して、コイル基板101をベース基板201に接続する上記工程が、本発明における「基板接合工程」の一例である。
上記製造方法によれば、磁気センサ1に対するコイルL1の位置関係のずれを抑制することにより、アクチュエータ特性の個体差を抑制したアクチュエータを容易に製造できる。
また、上記製造方法によれば、積層した複数の絶縁基材層を一括プレスすることにより、コイル基板101(基材10)を容易に形成できるため、製造工程の工数が削減され、コストを低く抑えることができる。
なお、上記製造方法では、基材10に磁気センサ1を設けた後に、個々の個片に分離することによりコイル基板101を得る方法を示したが、コイル基板101の製造方法はこれに限定されるものではない。集合基板を個々の個片に分離した後に、基材10に磁気センサ1を実装してもよい。
《第2の実施形態》
第2の実施形態では、ドライバーICを備えるアクチュエータの例を示す。
図4(A)は第2の実施形態に係るアクチュエータ302の断面図であり、図4(B)は第2の実施形態に係るベース基板202の断面図である。
アクチュエータ302は、コイル基板101、ベース基板202および磁石4を備える。コイル基板101および磁石4は、第1の実施形態で説明したものと同じである。
アクチュエータ302は、ベース基板の構造が異なる点、ドライバーIC2およびキャパシタ7,8をさらに備える点で、第1の実施形態に係るアクチュエータ301と異なる。アクチュエータ302の他の構成については、アクチュエータ301と実質的に同じである。
以下、第1の実施形態に係るアクチュエータ301と異なる部分について説明する。
ベース基板202は、基材20A、基材20Aに形成されるキャビティCV1、シールド導体5、基材20Aに形成される接続用電極EP1,EP2,EP11,EP12、導体パターン41,43,44,45,46、ドライバーIC2およびキャパシタ7,8等を有する。キャビティCV1、シールド導体5、接続用電極EP1,EP2および導体パターン41,42は、第1の実施形態で説明したものと同じである。
基材20Aは、長手方向(X軸方向)の長さが、第1の実施形態に係るベース基板201の基材20よりも長い。基材20Aの他の構成については、基材20と実質的に同じである。
接続用電極EP11,EP12は、基材20Aの表面(図4(B)における基材20Aの上面)に形成される矩形の導体パターンである。導体パターン43,44は、基材20Aの内部に形成される導体パターンである。導体パターン45,46は、基材20Aの裏面(図4(B)における基材20Aの下面)に形成される導体パターンである。接続用電極EP11,EP12および導体パターン43,44,45,46は、例えばCu箔等の導体パターンである。
ドライバーIC2は、磁気センサ1に接続され、磁気センサ1からの信号に基づいてコイルL1に流れる電流を制御するものである。図4(B)に示すように、ドライバーIC2は、基材20Aに実装されている。具体的には、ドライバーIC2の端子P31,P32が、導電性接合材3を介して、基材20Aの表面に形成された接続用電極EP11,EP12に接続されている。
キャパシタ7,8は、基材20Aの内部に実装され、ドライバーIC2の近傍に配置されている。キャパシタ7,8は、ドライバーIC2とベース基板202(基材20A)のグランドとの間に電気的に接続される。キャパシタ7,8は、例えばチップキャパシタである。
ベース基板202には、コイルL1を駆動するためのコイル駆動回路が形成されている。本実施形態に係るコイル駆動回路は、ドライバーIC2、キャパシタ7,8、ドライバーIC2とコイルL1とを接続する配線、キャパシタ7,8とドライバーIC2とを接続する配線等で構成される。
図4(A)に示すように、コイル基板101は、導電性接合材3を介してベース基板202に接続される。
本実施形態に係るアクチュエータ302によれば、第1の実施形態で述べた効果以外に、次のような効果を奏する。
(e)本実施形態では、ドライバーIC2とベース基板202のグランドとの間に接続されるキャパシタ7,8を備えるため、ドライバーIC2の電圧変動を抑制することができる。
(f)本実施形態では、ドライバーIC2およびキャパシタ7,8が、コイル駆動回路が形成されたベース基板202に実装されている。ドライバーIC2をベース基板202に実装することにより、ドライバーIC2をコイル基板101に実装する場合に比べて、ドライバーIC2への電源用配線の配線長を短くできるため、低損失のコイル駆動回路を実現できる。また、ドライバーIC2をベース基板202に実装することにより、ドライバーIC2をコイル基板101に実装する場合に比べて、ドライバーIC2のグランド電位が安定化しやすい。
さらに、この構成によれば、コイル基板101にキャパシタ7,8を実装する場合と比べて、ドライバーIC2とキャパシタ7,8との間の配線長(または、キャパシタ7,8とベース基板202のグランドとの間の配線長)を短くできる。そのため、ドライバーIC2とキャパシタ7,8との間の配線におけるインダクタンスおよび導体抵抗(または、キャパシタ7,8とベース基板202のグランドとの配線におけるインダクタおよび導体抵抗)を小さくでき、キャパシタ7,8によるドライバーIC2の電圧変動の抑制効果がさらに高まる。
なお、本実施形態では、キャパシタ7,8がベース基板202(基材20A)の内部に実装される例を示したが、この構成に限定されるものではない。キャパシタ7,8は、ベース基板202(基材20A)の表面に実装されていてもよい。また、キャパシタの個数は、2つに限定されるものではなく、例えば1つまたは3つ以上であってもよい。さらに、キャパシタ7,8はチップキャパシタ(チップ部品)に限定されるものではない。キャパシタ7,8は、例えば、複数の絶縁基材層に形成される、互いに対向する導体パターン間に形成される層間容量であってもよい。
《第3の実施形態》
第3の実施形態では、コイル基板にキャビティが形成されている例を示す。
図5(A)は第3の実施形態に係るアクチュエータ303の断面図であり、図5(B)は、第3の実施形態に係るコイル基板103の断面図である。図5(B)では、構造を分かりやすくするため、磁気センサ1の図示を省略している。
アクチュエータ303は、コイル基板103、ベース基板203および磁石4を備える。磁石4は、第1の実施形態で説明したものと同じである。
アクチュエータ303は、コイル基板にキャビティが形成されている点で、第1の実施形態に係るアクチュエータ301と異なる。また、アクチュエータ303は、ベース基板にキャビティが形成されていない点で、アクチュエータ301と異なる。アクチュエータ303の他の構成については、アクチュエータ301と実質的に同じである。
以下、第1の実施形態に係るアクチュエータ301と異なる部分について説明する。
コイル基板103は、基材10B、基材10Bに形成されるキャビティCV2、コイルL1、接続用電極P1,P2,P11A,P12Aおよび磁気センサ1等を有する。コイルL1、接続用電極P1,P2および磁気センサ1は、第1の実施形態で説明したものと同じである。
基材10Bは、キャビティCV2が形成されている点で、第1の実施形態で説明した基材10と異なる。キャビティCV2は、基材10Bの第2主面VS2から内側に向かって(-Z方向に向かって)形成される開口である。キャビティCV2の平面形状は、磁気センサ1の平面形状に合わせた形状となっている。後に詳述するように、キャビティCV2内には、磁気センサ1が配置される。図5(B)に示すように、キャビティCV2の底面には、接続用電極P11A,P12Aが形成されている。接続用電極P11A,P12Aは、矩形の導体パターンであり、例えばCu箔等の導体パターンである。
磁気センサ1は、基材10BのキャビティCV2内に配置され、キャビティCV2の底面に実装されている。具体的には、磁気センサ1の端子P21,P22は、導電性接合材3を介して接続用電極P11A,P12Aにそれぞれ接続されている。
本実施形態では、図5(A)に示すように、磁気センサ1が、第1主面VS1(実装面)よりも磁石4に近接する位置(実装面よりも+Z方向の位置)に配置されている。また、本実施形態では、磁気センサ1が、コイルL1のコイル開口の内側に配置されている。
ベース基板203は、基材20B、シールド導体6、接続用電極EP1,EP2、導体パターン47,48を有する。接続用電極EP1,EP2は、第1の実施形態で説明したものと同じである。
基材20Bは、キャビティが形成されていない点で、第1の実施形態で説明した基材20と異なる。基材20Bの他の構成については、基材20と実質的に同じである。導体パターン47,48は、基材20Bの内部に形成される導体パターンである。導体パターン47,48は例えばCu箔等の導体パターンである。
シールド導体6は、基材20Bの表面(図5(B)における基材20Bの上面)に形成される導体パターンである。図5(A)に示すように、シールド導体6は、ベース基板203に形成される他の導体パターン(導体パターン47,48)と磁気センサ1との間に配置されている。シールド導体6は、例えばCu箔等の導体パターンである。
本実施形態に係るアクチュエータ303によれば、第1の実施形態で述べた効果以外に、次のような効果を奏する。
(g)本実施形態では、磁気センサ1が、第1主面VS1(実装面)よりも磁石4に近接する位置に配置されている。この構成によれば、第1主面VS1に磁気センサ1を実装する場合に比べて、磁気センサ1と磁石4との距離が短いため、磁石4に対する磁気センサ1の磁界検出精度を高めることができる。
(h)また、本実施形態では、磁気センサ1が、キャビティCV2内に配置され、且つ、コイルL1のコイル開口の内側に配置されている。この構成によれば、磁気センサ1が実装されたコイル基板を小型化(特に、Z軸方向の厚みを低背化)できる。
なお、磁気センサ1は、基材10Bの第2主面VS2(天面)に実装されていてもよい。その場合には、磁気センサ1と磁石4との距離がさらに短くなり、磁石4に対する磁気センサ1の磁界検出精度をさらに高めることができる(上記(g)を参照)。
《第4の実施形態》
第4の実施形態では、ベース基板が、可撓性を有する部分を備える例を示す。
図6は、第4の実施形態に係るアクチュエータ304の断面図である。
アクチュエータ304は、コイル基板101、ベース基板204および磁石4を備える。コイル基板101は、第1・第2の実施形態で説明したものと同じである。
アクチュエータ304は、ベース基板の構成が、第2の実施形態に係るアクチュエータ302と異なる。アクチュエータ304の他の構成については、アクチュエータ302と実質的に同じである。
以下、第2の実施形態に係るアクチュエータ302と異なる部分について説明する。
ベース基板204は、基材20C、導体パターン49およびコネクタ9等をさらに有する点で、ベース基板202と異なる。
基材20Cは、可撓性を有する可撓部FPと、可撓部FPに接続される外部接続用の接続部CPとを有する点で、第2の実施形態で説明した基材20Aと異なる。基材20Cの他の構成については、基材20Aと実質的に同じである。
基材20Cの可撓部FPの絶縁基材層の積層数は、その他の部分(部品実装部SPや接続部CP)の絶縁基材層の積層数よりも少ない。そのため、可撓部FPは、その他の部分よりも曲がり易く、可撓性を有する。
導体パターン49は、基材20Cの内部に形成される導体パターンであり、可撓部FPと接続部CPに亘って配置されている。コネクタ9は、接続部CPでの基材20Cの表面(図6における接続部CPでの基材20Cの上面)に実装されている。
本実施形態に係るアクチュエータ304によれば、第2の実施形態で述べた効果以外に、次のような効果を奏する。
(i)本実施形態では、ベース基板204が、可撓性を有する可撓部FPと、可撓部FPに接続される外部接続用の接続部CPと、を有する。この構成により、可撓部FPの可撓性を利用して(可撓部FPを曲げた状態で)、接続部CPを他の基板等に容易に接続できる。
(j)また、上記構成によれば、可撓性を有する可撓部FPを介して他の基板等に接続できるため、接続部CPに外力が加わった場合(例えば、接続部CPに接続される他の基板等が移動した場合)でも、部品実装部SP、コイルL1および磁気センサ1に対して応力が伝わり難い。そのため、コイルL1および磁気センサ1等に応力が伝わることに起因する、アクチュエータの特性変化(コイルL1の変形等に伴う特性変化)を抑制できる。
なお、可撓部FPおよび接続部CPの個数、位置、長さ等は、本実施形態で説明した構成に限定されるものではなく、本発明の作用効果を奏する範囲において適宜変更可能である。
《その他の実施形態》
以上に示した各実施形態では、コイル基板の基材10,10B、およびベース基板の基材20,20A,20Bが、略直方体である例を示したが、この構成に限定されるものではない。コイル基板の基材、およびベース基板の基材の形状は、本発明の作用効果を奏する範囲において適宜変更可能である。また、基材の平面形状は、矩形に限定されるものではなく、例えば多角形、円形、楕円形、クランク形、L字形、T字形、Y字形等であってもよい。
以上に示した各実施形態では、コイル基板の基材、およびベース基板の基材が、熱可塑性樹脂を主成分とする複数の絶縁基材層を積層して形成される例を示したが、この構成に限定されるものではない。基材を形成する複数の絶縁基材層の積層数は、本発明の作用効果を奏する範囲において適宜変更可能である。また、コイル基板の基材、およびベース基板の基材は、積層体に限定されるものではなく、例えば、単一層でもよい。また、基材は、例えば熱硬化性樹脂からなる複数の絶縁基材層を積層して形成されてもよい。
以上に示した各実施形態では、コイル基板に形成されるコイルL1が、Z軸方向に沿った巻回軸AXを有する約4ターンのコイルである例を示したが、コイルの個数、位置、形状、構造、大きさ、ターン数等はこれに限定されるものではない。コイルの個数、形状、構造およびターン数は、本発明の作用効果を奏する範囲において適宜変更可能である。コイルは、例えばループ状の複数のコイル導体パターンを層間接続導体で接続するヘリカル状であってもよい。また、コイルの外形(巻回軸AX方向(Z軸方向)から視たコイルの外形)は、本発明の作用効果を奏する範囲において適宜変更可能であり、例えば多角形、円形、楕円形等であってもよい。また、コイルの巻回軸AXはZ軸方向に完全に一致している必要はない。
以上に示した各実施形態では、コイルL1が、コイル基板の基材の内部に形成される例を示したが、この構成に限定されるものではない。コイルの一部が基材の表面に形成されていてもよい。
また、以上に示した各実施形態では、2つの絶縁基材層にそれぞれ形成されたコイル導体31,32を含んでコイルL1が形成される例を示したが、この構成に限定されるものではない。コイルは、例えば単一のコイル導体で構成されていてもよい。また、コイルは、例えば単一の絶縁基材層の両面にそれぞれ形成される、2つのコイル導体を含んで構成されていてもよい。さらに、コイルは、例えば、3以上の複数の絶縁基材層にそれぞれ形成される、3以上のコイル導体を含んで構成されていてもよい。
なお、コイル基板の回路構成、およびベース基板の回路構成は、上述した各実施形態で説明した構成に限定されるものではない。コイル基板の回路構成、およびベース基板の回路構成は、本発明の作用効果を奏する範囲において適宜変更可能である。コイル基板には、例えば、磁気センサ1以外の表面実装部品が実装されていてもよい。また、ベース基板には、例えば、ドライバーIC2およびキャパシタ7,8以外の表面実装部品が実装されていてもよい。さらに、コイル基板およびベース基板には、例えば、導体パターンで形成されたキャパシタや各種伝送線路(ストリップライン、マイクロストリップライン、ミアンダ、コプレーナ等)が、形成されていてもよい。
また、以上に示した各実施形態では、コイル基板の基材とベース基板の基材とが、同一主成分の材料からなる例を示したが、この構成に限定されるものではない。コイル基板の基材とベース基板の基材とが異なる主成分の材料からなる構成でもよい。但し、上記(d)に示す作用効果の点で、コイル基板の基材とベース基板の基材とは、同一主成分の材料からなることが好ましい。
以上に示した各実施形態では、コイル基板の接続用電極P1,P2,P11,P11A,P12,P12Aが、矩形の導体パターンである例を示したが、この構成に限定されるものではない。以上に示した各実施形態では、ベース基板の接続用電極EP1,EP2,EP11,EP12が、矩形の導体パターンである例を示したが、この構成に限定されるものではない。コイル基板の接続用電極、またはベース基板の接続用電極の形状・個数・位置は、本発明の作用効果を奏する範囲において適宜変更可能である。接続用電極の個数は、コイル基板またはベース基板に形成される回路構成によって適宜変更可能である。
最後に、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではない。当業者にとって変形および変更が適宜可能である。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲内と均等の範囲内での実施形態からの変更が含まれる。
AX…コイルの巻回軸
CP…接続部
FP…可撓部
SP…部品実装部
CV1,CV2…キャビティ
L1…コイル
P1,P2,P11,P11A,P12,P12A…コイル基板の接続用電極
EP1,EP2,EP11,EP12…ベース基板の接続用電極
P21,P22…磁気センサの端子
P31,P32…ドライバーICの端子
VS1…コイル基板の基材の第1主面
VS2…コイル基板の基材の第2主面
1…磁気センサ
2…ドライバーIC
3…導電性接合材
4…磁石
5,6…シールド導体
7,8…キャパシタ
9…コネクタ
10,10B…コイル基板の基材
20,20A,20B,20C…ベース基板の基材
31,32…コイル導体
41,42,43,44,45,46,47,48,49…導体パターン
101,103…コイル基板
201,202,203,204…ベース基板
301,302,303,304…アクチュエータ

Claims (9)

  1. 基材、および前記基材内部に形成されるコイル導体を含んだコイルを有し、前記基材に磁気センサが実装されたコイル基板と、
    コイル駆動回路が形成されるベース基板と、
    前記コイルが発生する磁界を受ける磁石と、
    を備え、
    前記コイル基板は、導電性接合材を介して前記ベース基板に接続され、
    前記ベース基板は、可撓性を有する可撓部と、可撓部に接続される外部接続用の接続部と、を有する、アクチュエータ。
  2. 前記ベース基板に設けられるシールド導体を備え、
    前記シールド導体は、前記ベース基板に形成される導体パターンと、前記磁気センサとの間に配置される、請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記コイル導体の数は複数であり、
    前記基材は、複数の絶縁基材層を積層して形成され、
    前記コイルは、前記複数の絶縁基材層のうち2以上の絶縁基材層に形成される複数の前記コイル導体を含んで形成される、請求項1または2に記載のアクチュエータ。
  4. 前記基材は、前記ベース基板に実装される実装面を有し、
    前記磁石は、前記コイル基板を挟んで、前記ベース基板とは反対側に配置され、
    前記磁気センサは、前記実装面よりも前記磁石に近接する位置に配置される、請求項3に記載のアクチュエータ。
  5. 前記コイル駆動回路は、前記ベース基板に配置されるドライバーICを有し、
    前記ドライバーICは、前記磁気センサに接続され、前記磁気センサからの信号に基づいて前記コイルに流れる電流を制御する、請求項1から4のいずれかに記載のアクチュエータ。
  6. 前記ベース基板に設けられ、前記ドライバーICとグランドとの間に接続されるキャパシタを備える、請求項5に記載のアクチュエータ。
  7. 前記ベース基板は、可撓性を有する可撓部と、前記可撓部に接続される外部接続用の接続部とを有する、請求項1から6のいずれかに記載のアクチュエータ。
  8. 前記磁気センサは、前記コイルのコイル軸が延びる方向に見て、前記コイル軸と重なる位置に配置されている、
    請求項1から7のいずれかに記載のアクチュエータ。
  9. コイルおよび基材を有するコイル基板と、
    コイル駆動回路が形成されるベース基板と、
    前記コイルが発生する磁界を受ける磁石と、
    を備えるアクチュエータの製造方法であって、
    前記基材内部に形成されたコイル導体を含んだ前記コイルを形成し、前記基材に磁気センサを実装するコイル基板形成工程と、
    前記コイル基板形成工程の後に、導電性接合材を介して、前記コイル基板を前記ベース基板に接続する、基板接合工程と、
    を有し、
    前記ベース基板は、可撓性を有する可撓部と、可撓部に接続される外部接続用の接続部と、を有する、アクチュエータの製造方法。
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