JP3167044B2 - 直流リニアモータ及びこれを具備した直動ユニット - Google Patents
直流リニアモータ及びこれを具備した直動ユニットInfo
- Publication number
- JP3167044B2 JP3167044B2 JP05885992A JP5885992A JP3167044B2 JP 3167044 B2 JP3167044 B2 JP 3167044B2 JP 05885992 A JP05885992 A JP 05885992A JP 5885992 A JP5885992 A JP 5885992A JP 3167044 B2 JP3167044 B2 JP 3167044B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- linear motor
- armature coil
- secondary side
- slide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C29/00—Bearings for parts moving only linearly
- F16C29/04—Ball or roller bearings
- F16C29/06—Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load
- F16C29/0633—Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K41/00—Propulsion systems in which a rigid body is moved along a path due to dynamo-electric interaction between the body and a magnetic field travelling along the path
- H02K41/02—Linear motors; Sectional motors
- H02K41/03—Synchronous motors; Motors moving step by step; Reluctance motors
- H02K41/031—Synchronous motors; Motors moving step by step; Reluctance motors of the permanent magnet type
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Electromagnetism (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Linear Motors (AREA)
- Magnetic Bearings And Hydrostatic Bearings (AREA)
- Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば工作機械や産業
用ロボットなどの直線運動機構部において、移動させる
べき物体を高精度に移動させるために多用される直流リ
ニアモータと、該直流リニアモータに物体案内用の案内
手段を付加した直動ユニットとに関する。
用ロボットなどの直線運動機構部において、移動させる
べき物体を高精度に移動させるために多用される直流リ
ニアモータと、該直流リニアモータに物体案内用の案内
手段を付加した直動ユニットとに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の直流リニアモータ及び直
動ユニットとして、図5に示す可動マグネット型のもの
があった。なお、この従来技術については、例えば実公
昭63−34468号公報において開示されている。
動ユニットとして、図5に示す可動マグネット型のもの
があった。なお、この従来技術については、例えば実公
昭63−34468号公報において開示されている。
【0003】図5に示すように、当該直流リニアモータ
は、長尺のガイドレール30上に該ガイドレールの略全
長(紙面に対して垂直な方向が長さ方向)に亘って延在
すべく設けられたコイルヨーク31と、該コイルヨーク
31に所定の形態を以て巻装された電機子コイル群32
とからなる一次側を有している。これに対し、二次側に
ついては、移動すべき方向、すなわちガイドレール30
の長さ方向に沿ってN及びSの複数の磁極が交互に並ぶ
ように着磁された界磁マグネット34と、該界磁マグネ
ット34の背面側に添設されたマグネットヨーク35と
を有している。これら一次側及び二次側は、その各々が
具備する電機子コイル群32と界磁マグネット34とが
互いに対向するように配置され、相対的な移動が自在と
なっている。詳しくは、界磁マグネット34に固着され
たマグネットヨーク35の両側部に一対のローラ36a
及び36bが設けられ、該各ローラがガイドレール30
上を転動するようになされている。これらローラ36
a、36bと、ガイドレール30とによって、上記一次
側及び二次側の相互の案内をなす案内手段が構成されて
いる。
は、長尺のガイドレール30上に該ガイドレールの略全
長(紙面に対して垂直な方向が長さ方向)に亘って延在
すべく設けられたコイルヨーク31と、該コイルヨーク
31に所定の形態を以て巻装された電機子コイル群32
とからなる一次側を有している。これに対し、二次側に
ついては、移動すべき方向、すなわちガイドレール30
の長さ方向に沿ってN及びSの複数の磁極が交互に並ぶ
ように着磁された界磁マグネット34と、該界磁マグネ
ット34の背面側に添設されたマグネットヨーク35と
を有している。これら一次側及び二次側は、その各々が
具備する電機子コイル群32と界磁マグネット34とが
互いに対向するように配置され、相対的な移動が自在と
なっている。詳しくは、界磁マグネット34に固着され
たマグネットヨーク35の両側部に一対のローラ36a
及び36bが設けられ、該各ローラがガイドレール30
上を転動するようになされている。これらローラ36
a、36bと、ガイドレール30とによって、上記一次
側及び二次側の相互の案内をなす案内手段が構成されて
いる。
【0004】コイルヨーク31の下面側にはプリント基
板37が取り付けられている。このプリント基板37の
下面側には、制御回路を構成するICやトランジスタな
どの電子部品群38が取り付けられている。また、プリ
ント基板37の上面側には、上述した一次側及び二次側
の相対的位置を検知するためのホール素子等から成る磁
電変換素子39が配設されている。この磁電変換素子3
9は、上記一次側及び二次側の相対移動方向において所
定ピッチを以て多数並設されており、コイルヨーク31
に形成された開口部31aを通じて界磁マグネット34
と対向している。
板37が取り付けられている。このプリント基板37の
下面側には、制御回路を構成するICやトランジスタな
どの電子部品群38が取り付けられている。また、プリ
ント基板37の上面側には、上述した一次側及び二次側
の相対的位置を検知するためのホール素子等から成る磁
電変換素子39が配設されている。この磁電変換素子3
9は、上記一次側及び二次側の相対移動方向において所
定ピッチを以て多数並設されており、コイルヨーク31
に形成された開口部31aを通じて界磁マグネット34
と対向している。
【0005】上記した構成の直流リニアモータを含む直
動ユニットにおいては、電機子コイル32に所定の電流
を供給することにより、一次側及び二次側の両者間にフ
レミングの左手の法則による推力が生じ、例えば一次側
を固定側とすれば、この推力によって二次側が移動す
る。
動ユニットにおいては、電機子コイル32に所定の電流
を供給することにより、一次側及び二次側の両者間にフ
レミングの左手の法則による推力が生じ、例えば一次側
を固定側とすれば、この推力によって二次側が移動す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の直流リ
ニアモータ及び直動ユニットにおいては、電子部品群3
8を含む制御回路や磁電変換素子39等を搭載したプリ
ント基板37と、一次側の構成部材であるコイルヨーク
31とが占めるスペースが比較的大きいという欠点があ
り、該モータ及びユニット全体としての小型化、特に薄
型化を図る上で解決されるべき問題となっている。ま
た、部品点数が多く、コストの増大を招来している。
ニアモータ及び直動ユニットにおいては、電子部品群3
8を含む制御回路や磁電変換素子39等を搭載したプリ
ント基板37と、一次側の構成部材であるコイルヨーク
31とが占めるスペースが比較的大きいという欠点があ
り、該モータ及びユニット全体としての小型化、特に薄
型化を図る上で解決されるべき問題となっている。ま
た、部品点数が多く、コストの増大を招来している。
【0007】更に、プリント基板37が断熱性を有する
ことから、該プリント基板上に設けられたIC及びトラ
ンジスタなどより発せられる熱が籠り易く、この熱によ
って制御回路が悪影響を受ける懸念がある。
ことから、該プリント基板上に設けられたIC及びトラ
ンジスタなどより発せられる熱が籠り易く、この熱によ
って制御回路が悪影響を受ける懸念がある。
【0008】そこで、本発明は、上記従来技術の欠点に
鑑みてなされたものであって、薄型にしてコストが安
く、しかも、発熱性電子部品からの熱を効果的に放熱す
ることができる直流リニアモータ及び直動ユニットを提
供することを目的とする。
鑑みてなされたものであって、薄型にしてコストが安
く、しかも、発熱性電子部品からの熱を効果的に放熱す
ることができる直流リニアモータ及び直動ユニットを提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、左右両側部に
軌道が形成され長手状でなる軌道台と、該軌道台の略全
長に亘って延在して設けられた矩形板状のコイルヨーク
と、該コイルヨーク上にあって長手方向に沿って一列に
並べられた多数の電機子コイルと前記各電機子コイル毎
に配置され相対位置を検知するための磁電変換素子とが
固設された基板とを含む一次側と、前記軌道台の前記軌
道に沿って複数の転動体を回転自在に当接可能に保持し
て案内される摺動台と、移動すべき前記長手方向に沿っ
てN及びSの磁極が交互に着磁された界磁マグネットと
を含む二次側とでなり、前記電機子コイルと前記界磁マ
グネットとが互いに対向して配置され、前記電機子コイ
ルに電流を供給することにより前記一次側及び前記二次
側の相対移動がなされ、及び前記相対移動を案内手段で
ある前記軌道台と前記摺動台とで案内する直流リニアモ
ータ及びこれを具備した直動ユニットであって、前記コ
イルヨークは、前記長手方向に沿って下面表面にエッチ
ング等により直接に配線が施され、且つ前記下面表面に
前記各電機子コイル及び前記各磁電変換素子の制御回路
を構成する電子部品が前記配線に電気的に接続して配設
されて回路基板を兼用してなるものである。
軌道が形成され長手状でなる軌道台と、該軌道台の略全
長に亘って延在して設けられた矩形板状のコイルヨーク
と、該コイルヨーク上にあって長手方向に沿って一列に
並べられた多数の電機子コイルと前記各電機子コイル毎
に配置され相対位置を検知するための磁電変換素子とが
固設された基板とを含む一次側と、前記軌道台の前記軌
道に沿って複数の転動体を回転自在に当接可能に保持し
て案内される摺動台と、移動すべき前記長手方向に沿っ
てN及びSの磁極が交互に着磁された界磁マグネットと
を含む二次側とでなり、前記電機子コイルと前記界磁マ
グネットとが互いに対向して配置され、前記電機子コイ
ルに電流を供給することにより前記一次側及び前記二次
側の相対移動がなされ、及び前記相対移動を案内手段で
ある前記軌道台と前記摺動台とで案内する直流リニアモ
ータ及びこれを具備した直動ユニットであって、前記コ
イルヨークは、前記長手方向に沿って下面表面にエッチ
ング等により直接に配線が施され、且つ前記下面表面に
前記各電機子コイル及び前記各磁電変換素子の制御回路
を構成する電子部品が前記配線に電気的に接続して配設
されて回路基板を兼用してなるものである。
【0010】
【実施例】次に、本発明に係る直流リニアモータ及び該
モータを含む直動ユニットの実施例について添付図面を
参照しつつ説明する。なお、この直流リニアモータは可
動マグネット型のものである。
モータを含む直動ユニットの実施例について添付図面を
参照しつつ説明する。なお、この直流リニアモータは可
動マグネット型のものである。
【0011】本発明に係る直流リニアモータは、一次側
及び二次側から成り、本実施例においてはこの一次側を
給電側にしてしかも固定側とし、二次側を可動側として
説明する。
及び二次側から成り、本実施例においてはこの一次側を
給電側にしてしかも固定側とし、二次側を可動側として
説明する。
【0012】以下、まず、これら一次側及び二次側の相
互の案内をなす案内手段から説明する。
互の案内をなす案内手段から説明する。
【0013】図1乃至図3に示すように、この案内手段
は、その伸長方向に対して垂直な断面の形状が上方に開
放した略コの字状であるように形成された長手状でなる
軌道台1と、転動体循環路2(参照符号は図2及び図3
に示す:詳細は後述する)を有し、該軌道台1に対して
相対運動可能な摺動台としてのスライドユニット3とを
有している。軌道台1の左右の外側部には、断面が略円
弧状の軌道としての軌道溝1aが1条ずつ、軸方向に沿
って形成されている。但し、この軌道溝1aの数は必ず
しも2条に限定するものではない。上記の転動体循環路
2はこれら軌道溝1aの各々に対応すべく、2条設けら
れている。そして、該転動体循環路2内には、スライド
ユニット3の移動に伴ってこの軌道溝1a上を転動しつ
つ循環して軌道台1及びスライドユニット3の間で荷重
を負荷する転動体としての多数のボール4が配列収容さ
れている。
は、その伸長方向に対して垂直な断面の形状が上方に開
放した略コの字状であるように形成された長手状でなる
軌道台1と、転動体循環路2(参照符号は図2及び図3
に示す:詳細は後述する)を有し、該軌道台1に対して
相対運動可能な摺動台としてのスライドユニット3とを
有している。軌道台1の左右の外側部には、断面が略円
弧状の軌道としての軌道溝1aが1条ずつ、軸方向に沿
って形成されている。但し、この軌道溝1aの数は必ず
しも2条に限定するものではない。上記の転動体循環路
2はこれら軌道溝1aの各々に対応すべく、2条設けら
れている。そして、該転動体循環路2内には、スライド
ユニット3の移動に伴ってこの軌道溝1a上を転動しつ
つ循環して軌道台1及びスライドユニット3の間で荷重
を負荷する転動体としての多数のボール4が配列収容さ
れている。
【0014】このスライドユニット3は、軌道台1上に
跨架したケーシング6と、該ケーシング6の両端部に結
合された一対のエンドキャップ7a及び7bと、該エン
ドキャップ7a及び7b各々の外面に取り付けられた2
枚のシール8a及び8bとを有している。なお、エンド
キャップ7aには、上記のボール4にグリースを供給す
るためのグリースニップル9が取り付けられている。図
2及び図3に示すように、各転動体循環路2は、ケーシ
ング6の左右両側部に夫々直線的にかつ互いに平行に形
成された負荷軌道溝2a及びリターン路2bと、両エン
ドキャップ7a、7bに形成されて該負荷軌道溝2a及
びリターン路2bをこれらの両端部にて連通させる一対
の略半円状の方向転換路2c及び2dとから成る。な
お、上記負荷軌道溝2aが軌道台1の軌道溝1aと対向
している。
跨架したケーシング6と、該ケーシング6の両端部に結
合された一対のエンドキャップ7a及び7bと、該エン
ドキャップ7a及び7b各々の外面に取り付けられた2
枚のシール8a及び8bとを有している。なお、エンド
キャップ7aには、上記のボール4にグリースを供給す
るためのグリースニップル9が取り付けられている。図
2及び図3に示すように、各転動体循環路2は、ケーシ
ング6の左右両側部に夫々直線的にかつ互いに平行に形
成された負荷軌道溝2a及びリターン路2bと、両エン
ドキャップ7a、7bに形成されて該負荷軌道溝2a及
びリターン路2bをこれらの両端部にて連通させる一対
の略半円状の方向転換路2c及び2dとから成る。な
お、上記負荷軌道溝2aが軌道台1の軌道溝1aと対向
している。
【0015】上記構成の案内手段は、例えば、図2及び
図3に示す工作機械(全体としては図示しない)が装備
する平坦なベッド12上に配置され、軌道台1が該ベッ
ド12に対して複数本のボルト(六角穴つき)13によ
って締結される。このため、軌道台1は、これをベッド
12に固定するための平坦な取付面1bを底部に有して
いる。なお、図2及び図3に示すように、軌道台1の底
部には、該ボルト13の頭部よりも大きな径の座グリ部
1cと、ボルト13のねじ部よりも僅かに大径の挿通孔
1dとが同心的に形成されており、ボルト13は、該座
グリ部1c及び挿通孔1dにその全体が埋没するように
挿入されてベッド12に螺合されている。また、図1に
示すように、スライドユニット3のケーシング6の上面
側には、複数のねじ孔6aが形成されており、被加工物
等を担持するテーブル(図示せず)が、これらのねじ孔
6aに螺合するボルト(六角穴付き:図示せず)によっ
て該ケーシング6に締結される。
図3に示す工作機械(全体としては図示しない)が装備
する平坦なベッド12上に配置され、軌道台1が該ベッ
ド12に対して複数本のボルト(六角穴つき)13によ
って締結される。このため、軌道台1は、これをベッド
12に固定するための平坦な取付面1bを底部に有して
いる。なお、図2及び図3に示すように、軌道台1の底
部には、該ボルト13の頭部よりも大きな径の座グリ部
1cと、ボルト13のねじ部よりも僅かに大径の挿通孔
1dとが同心的に形成されており、ボルト13は、該座
グリ部1c及び挿通孔1dにその全体が埋没するように
挿入されてベッド12に螺合されている。また、図1に
示すように、スライドユニット3のケーシング6の上面
側には、複数のねじ孔6aが形成されており、被加工物
等を担持するテーブル(図示せず)が、これらのねじ孔
6aに螺合するボルト(六角穴付き:図示せず)によっ
て該ケーシング6に締結される。
【0016】次いで、上述した構成の案内手段によって
相互の案内がなされる直流リニアモータの一次側及び二
次側について詳述する。
相互の案内がなされる直流リニアモータの一次側及び二
次側について詳述する。
【0017】図1及び図3に示すように、該一次側は、
軌道台1上に該軌道台の略全長に亘って延在するように
設けられた矩形板状のコイルヨーク15と、該コイルヨ
ーク15上にあって長手方向に沿って一列に並べて配設
された多数の電機子コイル16とを有している。なお、
コイルヨーク15は断面形状が上方が開放するコの字状
に形成された軌道台1の底部近傍に配置されている。詳
しくは、軌道台1にはその底部近傍に2条の支持段部1
eが形成されており、コイルヨーク15はこれら支持段
部1eにより支持され、且つ、該各支持段部に対して接
着剤若しくは小ねじ等を以て固定されている。また、図
示のように、各電機子コイル16は夫々、略矩形状に巻
回されている。
軌道台1上に該軌道台の略全長に亘って延在するように
設けられた矩形板状のコイルヨーク15と、該コイルヨ
ーク15上にあって長手方向に沿って一列に並べて配設
された多数の電機子コイル16とを有している。なお、
コイルヨーク15は断面形状が上方が開放するコの字状
に形成された軌道台1の底部近傍に配置されている。詳
しくは、軌道台1にはその底部近傍に2条の支持段部1
eが形成されており、コイルヨーク15はこれら支持段
部1eにより支持され、且つ、該各支持段部に対して接
着剤若しくは小ねじ等を以て固定されている。また、図
示のように、各電機子コイル16は夫々、略矩形状に巻
回されている。
【0018】図3に示すように、コイルヨーク15の下
面表面には、各電機子コイル及び各磁電変換素子の制御
回路を構成するIC及びトランジスタなどの電子部品群
18が設けられている。コイルヨーク15の長手方向に
沿って下面表面には、これらの電子部品相互を電気的に
直接に接続するための配線がエッチング等により施され
ている。但し、該配線とコイルヨーク15とは、互いに
電気的に絶縁されている。すなわち、コイルヨーク15
は回路基板を兼用している。
面表面には、各電機子コイル及び各磁電変換素子の制御
回路を構成するIC及びトランジスタなどの電子部品群
18が設けられている。コイルヨーク15の長手方向に
沿って下面表面には、これらの電子部品相互を電気的に
直接に接続するための配線がエッチング等により施され
ている。但し、該配線とコイルヨーク15とは、互いに
電気的に絶縁されている。すなわち、コイルヨーク15
は回路基板を兼用している。
【0019】また、各電機子コイル16の上面側には該
各電機子コイルを固定するための樹脂等からなる薄い基
板19が固設されており、該基板19の下面に、コイル
ヨーク15及び電機子コイル16等を有する一次側と後
述の二次側との相対位置を検知するためのホール素子等
から成る磁電変換素子20が取り付けられている。この
磁電変換素子20は、上記した電機子コイル16の各々
の内側に位置するようにして、該一次側及び二次側の相
対移動方向において所定ピッチを隔てて多数並設されて
いる。また、これら磁電変換素子20は、電子部品群1
8を含む制御回路と結線されている。
各電機子コイルを固定するための樹脂等からなる薄い基
板19が固設されており、該基板19の下面に、コイル
ヨーク15及び電機子コイル16等を有する一次側と後
述の二次側との相対位置を検知するためのホール素子等
から成る磁電変換素子20が取り付けられている。この
磁電変換素子20は、上記した電機子コイル16の各々
の内側に位置するようにして、該一次側及び二次側の相
対移動方向において所定ピッチを隔てて多数並設されて
いる。また、これら磁電変換素子20は、電子部品群1
8を含む制御回路と結線されている。
【0020】一方、二次側に関しては、下記のように構
成されている。
成されている。
【0021】図3に示すように、該二次側は、スライド
ユニット3の構成部材であるケーシング6の下面側に固
着されたマグネットヨーク22と、上記一次側の電機子
コイル16の各々と対向すべく該マグネットヨーク22
の下面に固設された界磁マグネット23とを有してい
る。図4から明らかなように、界磁マグネット23は、
全体として略矩形板状に形成され、一次側及び二次側の
相対移動がなされる方向A、すなわち軌道台1の長手方
向に沿って、N及びSの磁極が複数、この場合5極が交
互に並ぶように着磁されている。
ユニット3の構成部材であるケーシング6の下面側に固
着されたマグネットヨーク22と、上記一次側の電機子
コイル16の各々と対向すべく該マグネットヨーク22
の下面に固設された界磁マグネット23とを有してい
る。図4から明らかなように、界磁マグネット23は、
全体として略矩形板状に形成され、一次側及び二次側の
相対移動がなされる方向A、すなわち軌道台1の長手方
向に沿って、N及びSの磁極が複数、この場合5極が交
互に並ぶように着磁されている。
【0022】上述した直流リニアモータを含む直動ユニ
ットは例えば、スライドユニット3がテーブル(図示せ
ず)を担持するようにして使用される。この構成におい
て、該テーブル上に被加工物(図示せず)が載置されて
固定され、その状態で電機子コイル16に所定の電流を
供給することにより、一次側及び二次側の両者間にフレ
ミングの左手の法則による推力が生じ、固定側である一
次側に対して二次側が移動する。これにより、該被加工
物の搬送が行われる。
ットは例えば、スライドユニット3がテーブル(図示せ
ず)を担持するようにして使用される。この構成におい
て、該テーブル上に被加工物(図示せず)が載置されて
固定され、その状態で電機子コイル16に所定の電流を
供給することにより、一次側及び二次側の両者間にフレ
ミングの左手の法則による推力が生じ、固定側である一
次側に対して二次側が移動する。これにより、該被加工
物の搬送が行われる。
【0023】なお、上記の実施例においては、スライド
ユニット3の移動に伴ってボール4が該スライドユニッ
ト内を循環するが、かかる構成に限らず、他の構成のも
のに適用してもよいことは勿論である。更に、上記の実
施例においては転動体としてボールが使用されている
が、ころを用いた構成としてもよい。
ユニット3の移動に伴ってボール4が該スライドユニッ
ト内を循環するが、かかる構成に限らず、他の構成のも
のに適用してもよいことは勿論である。更に、上記の実
施例においては転動体としてボールが使用されている
が、ころを用いた構成としてもよい。
【0024】また、上記の実施例では、一次側及び二次
側の相互の案内をなす案内手段として機械的構成のもの
を示したが、流体(空気や油)の圧力やマグネットの磁
力により該両者を相対的に浮揚させる構成の案内手段と
することも可能である。
側の相互の案内をなす案内手段として機械的構成のもの
を示したが、流体(空気や油)の圧力やマグネットの磁
力により該両者を相対的に浮揚させる構成の案内手段と
することも可能である。
【0025】更に、上記した実施例においては電機子コ
イル16側を固定として界磁マグネット23側が移動す
る可動マグネット型の直流リニアモータを示したが、本
発明は可動コイル型直流リニアモータにも適用可能であ
る。
イル16側を固定として界磁マグネット23側が移動す
る可動マグネット型の直流リニアモータを示したが、本
発明は可動コイル型直流リニアモータにも適用可能であ
る。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、コ
イルヨークを回路基板として活用している故、直流リニ
アモータ及び直動ユニットの小型化、特に薄型化が達成
されるという効果がある。また、部品点数も少なくて済
み、コストが低減する効果がある。更に、コイルヨーク
は放熱量が大であるが故に、その搭載した発熱性電子部
品からの熱を効果的に放熱することができ、熱に弱い制
御回路への悪影響を防止できるという効果がある。
イルヨークを回路基板として活用している故、直流リニ
アモータ及び直動ユニットの小型化、特に薄型化が達成
されるという効果がある。また、部品点数も少なくて済
み、コストが低減する効果がある。更に、コイルヨーク
は放熱量が大であるが故に、その搭載した発熱性電子部
品からの熱を効果的に放熱することができ、熱に弱い制
御回路への悪影響を防止できるという効果がある。
【図1】図1は、本発明の第1実施例としての直流リニ
アモータを含む直動ユニットの要部の、一部断面を含む
斜視図である。
アモータを含む直動ユニットの要部の、一部断面を含む
斜視図である。
【図2】図2は、図1に示した直動ユニットを工作機械
のベッド上に取り付けた状態を示す、一部断面を含む側
面図である。
のベッド上に取り付けた状態を示す、一部断面を含む側
面図である。
【図3】図3は、図2に関するB−B断面図である。
【図4】図4は、図1乃至図3に示した直動ユニットが
具備する界磁マグネットの斜視図である。
具備する界磁マグネットの斜視図である。
【図5】図5は、従来の直流リニアモータを含む直動ユ
ニットの縦断面図である。
ニットの縦断面図である。
1 軌道台 3 スライドユニット(摺動台) 15 コイルヨーク 16 電機子コイル 18 電子部品群 22 マグネットヨーク 23 界磁マグネット
Claims (1)
- 【請求項1】 左右両側部に軌道が形成され長手状でな
る軌道台と、該軌道台の略全長に亘って延在して設けら
れた矩形板状のコイルヨークと、該コイルヨーク上にあ
って長手方向に沿って一列に並べられた多数の電機子コ
イルと前記各電機子コイル毎に配置され相対位置を検知
するための磁電変換素子とが固設された基板とを含む一
次側と、前記軌道台の前記軌道に沿って複数の転動体を
回転自在に当接可能に保持して案内される摺動台と、移
動すべき前記長手方向に沿ってN及びSの磁極が交互に
着磁された界磁マグネットとを含む二次側とでなり、前
記電機子コイルと前記界磁マグネットとが互いに対向し
て配置され、前記電機子コイルに電流を供給することに
より前記一次側及び前記二次側の相対移動がなされ、及
び前記相対移動を案内手段である前記軌道台と前記摺動
台とで案内する直流リニアモータ及びこれを具備した直
動ユニットであって、 前記コイルヨークは、前記長手方向に沿って下面表面に
エッチング等により直接に配線が施され、且つ前記下面
表面に前記各電機子コイル及び前記各磁電変換素子の制
御回路を構成する電子部品が前記配線に電気的に接続し
て配設されて回路基板を兼用してなることを特徴とする
直流リニアモータ及びこれを具備した直動ユニット。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05885992A JP3167044B2 (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | 直流リニアモータ及びこれを具備した直動ユニット |
US08/007,781 US5357158A (en) | 1992-02-13 | 1993-01-22 | Direct current linear motor and a direct drive unit on which it is equipped |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05885992A JP3167044B2 (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | 直流リニアモータ及びこれを具備した直動ユニット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05227729A JPH05227729A (ja) | 1993-09-03 |
JP3167044B2 true JP3167044B2 (ja) | 2001-05-14 |
Family
ID=13096438
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05885992A Expired - Fee Related JP3167044B2 (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | 直流リニアモータ及びこれを具備した直動ユニット |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5357158A (ja) |
JP (1) | JP3167044B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100655144B1 (ko) * | 2004-11-04 | 2006-12-08 | 테크리카오엘이디 주식회사 | 진공 장비용 이송장치에 부가된 부하감소장치 |
Families Citing this family (26)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07143728A (ja) * | 1993-11-19 | 1995-06-02 | Nippon Thompson Co Ltd | リニア直流モータ |
US6110010A (en) * | 1996-05-21 | 2000-08-29 | Unova Ip Corp. | Drive and support for machine tools |
DE19643519A1 (de) * | 1996-10-22 | 1998-04-23 | Dreifke Guenter Dr | Regeleinheit für einen mehrphasigen Direktantrieb und Verfahren zur Ansteuerung eines solchen Antriebes |
US6097114A (en) * | 1998-08-17 | 2000-08-01 | Nikon Corporation | Compact planar motor having multiple degrees of freedom |
US6452292B1 (en) | 2000-06-26 | 2002-09-17 | Nikon Corporation | Planar motor with linear coil arrays |
US6445093B1 (en) | 2000-06-26 | 2002-09-03 | Nikon Corporation | Planar motor with linear coil arrays |
CH695286A5 (de) * | 2001-04-23 | 2006-02-28 | Etel Sa | Linearmotor mit integrierter Fuehrung. |
US7368837B2 (en) * | 2002-07-01 | 2008-05-06 | Thk Co., Ltd. | Drive guide device |
US20040155534A1 (en) * | 2003-02-07 | 2004-08-12 | Engwall Mats Anders | Structure integrating gas support bearing and a planar electromagnetic drive and levitation system |
JP4259978B2 (ja) | 2003-03-25 | 2009-04-30 | Thk株式会社 | リニアモータアクチュエータ |
EP1475668A1 (en) * | 2003-05-09 | 2004-11-10 | ASML Netherlands B.V. | Method of preparing components for a lithographic apparatus |
US7683749B2 (en) | 2004-11-30 | 2010-03-23 | Smc Kabushiki Kaisha | Linear electromagnetic actuator |
EP1732197B1 (de) | 2005-06-09 | 2015-06-10 | Alois Jenny | Linearmotor mit integrierter Führung |
FR2901926B1 (fr) * | 2006-06-06 | 2008-08-22 | Forest Line Capdenac Soc Par A | Dispositif de fixation de bobinage de moteur lineaire d'une machine |
JP5194472B2 (ja) | 2007-02-09 | 2013-05-08 | 株式会社ジェイテクト | リニアモータおよびそれを備えた工具移動装置 |
DE102008015049B4 (de) * | 2008-03-19 | 2014-11-06 | Schneider Gmbh & Co. Kg | Linearantrieb für eine Werkzeugmaschine |
DE102008019582A1 (de) | 2008-04-18 | 2009-10-22 | Robert Bosch Gmbh | Linearbewegungsvorrichtung mit Spannbolzen |
DE102009005675B4 (de) * | 2009-01-22 | 2013-04-25 | Festo Ag & Co. Kg | Elektrodynamischer Linearantrieb |
DE102009008882B4 (de) * | 2009-02-14 | 2014-08-21 | Festo Ag & Co. Kg | Lineardirektantrieb |
DE102010028333A1 (de) * | 2010-04-28 | 2011-11-03 | Robert Bosch Gmbh | Inkrementelles Multipositions-Erfassungssystem für ein umlaufendes elektromagnetisches Transfersystem |
DE102013019958B4 (de) * | 2013-12-09 | 2024-06-27 | Jenny Science Ag | Linearmotor mit optimierter Leistung |
CN211296528U (zh) | 2017-07-24 | 2020-08-18 | 株式会社村田制作所 | 致动器 |
NL2022467B1 (en) * | 2019-01-28 | 2020-08-18 | Prodrive Tech Bv | Position sensor for long stroke linear permanent magnet motor |
JP7277421B2 (ja) * | 2020-03-05 | 2023-05-19 | 輝尚 大西 | 外骨格装置 |
CN116317442A (zh) * | 2020-08-19 | 2023-06-23 | 深圳市克洛诺斯科技有限公司 | 直线电机 |
WO2024056191A1 (en) * | 2022-09-16 | 2024-03-21 | Microqubic Ag | Linkage modules for laboratory instruments such as imaging systems |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6334468A (ja) * | 1986-07-30 | 1988-02-15 | 株式会社東芝 | 空気調和機 |
WO1991012648A1 (en) * | 1990-02-13 | 1991-08-22 | Hitachi Metals, Ltd. | Linear dc motor |
-
1992
- 1992-02-13 JP JP05885992A patent/JP3167044B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1993
- 1993-01-22 US US08/007,781 patent/US5357158A/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100655144B1 (ko) * | 2004-11-04 | 2006-12-08 | 테크리카오엘이디 주식회사 | 진공 장비용 이송장치에 부가된 부하감소장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5357158A (en) | 1994-10-18 |
JPH05227729A (ja) | 1993-09-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3167044B2 (ja) | 直流リニアモータ及びこれを具備した直動ユニット | |
JP3118131B2 (ja) | 2つの可動テーブルを有する直流リニアモータ | |
JP3347766B2 (ja) | リニアエンコーダ及びこれを具備した案内ユニット | |
JP4104810B2 (ja) | 可動マグネット型リニアモータを内蔵したスライド装置 | |
US5684344A (en) | Drive unit | |
US5825104A (en) | Small linear motor table | |
US6326708B1 (en) | Slider unit with built-in moving-coil linear motor | |
US5760500A (en) | XY table using a linear electromagnetic actuator | |
JP3695542B2 (ja) | リニア電磁アクチュエータを具備したxy駆動装置 | |
US6552449B2 (en) | Stage system with onboard linear motor | |
US6734583B2 (en) | Slider unit with built-in moving-coil linear motor | |
US8008814B2 (en) | Sliding system with onboard moving-coil linear motor | |
JP2007300759A (ja) | 可動マグネット型リニアモータを内蔵したスライド装置 | |
US9853530B2 (en) | Linear motor unit | |
CN1658489A (zh) | 电机的集成软起动器 | |
JP2596793Y2 (ja) | リニア直流モータ | |
US5416396A (en) | Linear encoder and a guide unit on which it is equipped | |
JP3125230B2 (ja) | リニア直流モ−タ内へのリニア磁気エンコ−ダの組込み形成方法 | |
JP3209644B2 (ja) | リニア直流モータ | |
JP3208259B2 (ja) | リニア直流モータ | |
JP3856134B2 (ja) | リニアスライダ | |
JP2558779Y2 (ja) | 直流リニアモータ | |
JP2657192B2 (ja) | リニア直流ブラシレスモータ | |
CN115755756B (zh) | 一种用于半导体激光装备的平移式快速精密运动控制平台 | |
JPH06165474A (ja) | 可動マグネット形リニア直流モータ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |