JP2558779Y2 - 直流リニアモータ - Google Patents

直流リニアモータ

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JP2558779Y2
JP2558779Y2 JP2681993U JP2681993U JP2558779Y2 JP 2558779 Y2 JP2558779 Y2 JP 2558779Y2 JP 2681993 U JP2681993 U JP 2681993U JP 2681993 U JP2681993 U JP 2681993U JP 2558779 Y2 JP2558779 Y2 JP 2558779Y2
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armature
linear motor
armature coil
substrate
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誠治 武井
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Nippon Thompson Co Ltd
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  • Magnetic Bearings And Hydrostatic Bearings (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば工作機械や産業
用ロボットなどの運動機構部において、移動させるべき
物体を高精度に移動させるために多用される直流リニア
モータに関する。
【0002】
【従来の技術】図14に、従来の直流リニアモータを含
む駆動ユニットを示す、。なお、この駆動ユニットは、
直流リニアモータに、物体案内用の案内ユニットを付加
したものである。
【0003】図示のように、この駆動ユニットは、軌道
台として作用する長尺のベース部材101と、摺動台と
して該ベース部材101に沿って移動する可動体102
とを有している。詳しくは、可動体102には複数のロ
ーラ(図示せず)が設けられており、ベース部材101
に長手方向に沿って形成された軌道(図示せず)上をこ
れらのローラが転動する。
【0004】ベース部材101の一側部には張出部10
1aが形成されており、該張出部101a上には、その
略全長にわたって、被検知素子としてのリニアスケール
104が設けられている。これに対し、可動体102の
側部には小ブラケット102aが設けられ、該小ブラケ
ット102a上に、検知素子としての発光素子105a
及び受光素子105bが取り付けられている。これらリ
ニアスケール104、発光素子105a及び受光素子1
05bにより、軌道台としてのベース部材101に対す
る可動体102の位置を検知するための位置検知手段が
構成されている。
【0005】一方、上記した案内ユニットと共に駆動ユ
ニットを構成する直流リニアモータについては、下記の
ように構成されている。
【0006】図示のように、当該直流リニアモータは、
ベース部材101上に該ベース部材101の長手方向に
おいて並設された多数の電機子コイル107を具備する
一次側と、該各電機子コイル107と対向すべく可動体
102の下面側に取り付けられた界磁マグネット(図示
せず)を有する二次側とから成る。各電機子コイル10
7は矩形環状に巻回されてコイル基板108に貼着さ
れ、さら小ねじ109によってベース部材101に対し
て該コイル基板108と共に締結されている。また、上
記界磁マグネットは、可動体102が移動すべき方向、
すなわちベース部材101の長手方向に沿ってN及びS
の複数の磁極が交互に並ぶように着磁されている。
【0007】なお、図15からも明らかなように、各電
機子コイル107及びコイル基板108は、該電機子コ
イル107の夫々について例えば2本ずつ挿通された締
結部材としてのさら小ねじ109により、該コイル基板
108を外側にしてベース部材101に対して共締めさ
れている。そして、該各さら小ねじ109には間座11
2が挿通されている。これらの間座112は、さら小ね
じ109を締付けることによるコイル基板108の反り
等を防止するためのもので、図16から明らかなように
円筒状に形成されている。
【0008】上記した構成の駆動ユニットにおいては、
電機子コイル107に所定の電流を供給することによ
り、一次側及び二次側の両者間にフレミングの左手の法
則に基づく推力が生じ、例えば一次側が結合したベース
部材101を固定とすれば、二次側と一体の可動体10
2がこの推力によって移動する。そして、前述した位置
検知手段により、ベース部材101に対する可動体10
2の位置が検知される。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】上記した直流リニアモ
ータにおいては、コイル基板108を締結する際、該コ
イル基板108が締付力により変形することを防ぐため
の間座112を個々のさら小ねじ109に嵌め込みつつ
行う。かかる構成においては、該各間座112を始めと
して多数の部品を製作しかつ取扱わなければならない故
に工数が多く、製造コストの低減を図る上で解決される
べき問題となっていた。
【0010】そこで、本考案は、上記従来技術の欠点に
鑑みてなされたものであって、部品点数を削減すること
によりコストの低減を達成した直流リニアモータを提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案は、電機子コイル
を担持したコイル基板を含む一次側と、前記一次側に対
する相対移動方向に沿って異なる磁極が交互に配設着磁
された界磁マグネットを有する二次側とが、前記電機子
コイル及び界磁マグネットが対向して配置され、前記電
機子コイル各々に間座が配置され、前記コイル基板を前
記電機子コイル及び間座と共に締結する締結部材が設け
られ、前記間座同士が、該間座間に架設された結合部と
共に一体的に成形されたものである。
【0012】
【実施例】次に、本考案の実施例としての直流リニアモ
ータを含む駆動ユニットについて添付図面を参照しつつ
説明する。なお、この直流リニアモータは可動マグネッ
ト型のものである。
【0013】本考案に係る直流リニアモータは、一次側
及び二次側から成り、本実施例においては一次側を給電
側にしてしかも固定側とし、二次側を可動側として説明
する。
【0014】以下、まず、これら一次側及び二次側の相
互の案内をなす案内手段から説明する。
【0015】図1乃至図3に示すように、この案内手段
は、全体として例えば略矩形板状に形成されたベース部
材としてのベッド1と、該ベッド1の長手方向に沿って
移動すべき可動体としてのテーブル2とを有している。
図1及び図3に示すように、ベッド1の上面には、略矩
形板状に形成されて該ベッド1とほぼ同じ長さを有する
コイルヨーク3が配置されており、複数本のボルト(六
角穴つき:図3参照)5によって該ベッド1に対して締
結されている。
【0016】該コイルヨーク3の上面両側部には、軌道
台としての2本のトラックレール7が該コイルヨーク3
の長手方向に沿って配置されており、かつ、複数本の平
小ねじ8(図3参照)によって該コイルヨーク7に締結
されている。
【0017】図4に示すように、上記トラックレール7
の外側部には、軌道として、断面形状が略半円状の軌道
溝7aが1条形成されている。そして、図1及び図3か
ら明らかなように、該トラックレール7の外側には該ト
ラックレール7に対して相対運動自在な摺動台としての
スライドメンバー10が配置されており、且つ、例えば
2本のボルト(六角穴つき)12によってテーブル2の
下面側に締結されている。なお、図3に示すように、テ
ーブル2には、このボルト12の頭部及びねじ部が夫々
挿通される座ぐり部2a及び挿通孔2bが形成されてお
り、ボルト12はこれら座ぐり部2a、挿通孔2b内に
埋没せられ、テーブル2の上面に突出してはいない。
【0018】上記スライドメンバー10には転動体循環
路(図示せず)が形成されており、該転動体循環路内に
は転動体としての多数のボール13が配列収容されてい
る。これらのボール13は、トラックレール7に対する
スライドメンバー10の移動に伴ってトラックレール7
の軌道溝7a上を転動しつつ循環してトラックレール7
及びスライドメンバー10の間で荷重を負荷する。
【0019】図4に示すように、上記スライドメンバー
10は、ケーシング14と、該ケーシング14の両端部
にさら小ねじ15により結合された一対のエンドキャッ
プ16a、16bと、該両エンドキャップ16a、16
bの外面に共締めされた2枚のシール17a及び17b
とを有している。上記転動体循環路は、ケーシング14
を直線的に貫くようにかつ互いに平行に形成された負荷
軌道溝及びリターン路と、両エンドキャップ16a、1
6bに形成されて該負荷軌道溝及びリターン路の両端部
同士を連通させる一対の略円弧状の方向転換路とから成
る。なお、該負荷軌道溝がトラックレール7の軌道溝7
aと対向している。
【0020】上記した構成の案内手段は、例えば工作機
械(図示せず)が装備する平坦な取付面に対して複数の
ボルト(六角穴つき:図示せず)によって締結される。
このため、図3に示すように、ベッド1は、これを該取
付面に固定するための平坦な取付底面1aを有してい
る。図1乃至図3に示すように、ベッド1の両側部に
は、該ベッドを締結するための上記ボルトの頭部及びね
じ部が夫々挿通される座ぐり部1b及び挿通孔1cが形
成されており、該ボルトはこれら座ぐり部1b、挿通孔
1c内に埋没し、ベッド1の上面に突出することはな
い、また、図1及び図2に示すように、、このベッド1
に対して可動なテーブル2の上面側には例えば4つのね
じ孔2cが四偶に形成されており、当該駆動ユニットが
装備される装置が具備するテーブル(図示せず)がこれ
らのねじ孔2cに螺合するボルト(図示せず)によって
該テーブル2に対して締結される。
【0021】続いて、上記した構成の案内手段によって
相互の案内がなされる直流リニアモータの一次側及び二
次側について詳述する。
【0022】まず、一次側については、図1乃至図3並
びに図5に示すように、ベッド1上に塔載された前述の
コイルヨーク3と、該コイルヨーク3の上面側に該コイ
ルヨークの長手方向に沿って配置されたコイル基板20
と、該コイル基板20の下面側、すなわちコイルヨーク
3側に、上記テーブル2が移動すべき方向に沿って一列
に並べて貼着されることにより担持された例えば14個
の電機子コイル22とを有している。なお、各電機子コ
イル22は、略矩形環状に巻回されている。また、図3
及び図5に示すように、コイル基板20には、各電機子
コイル22に対応してホール効果素子43が設けられて
いる。
【0023】上記各電機子コイル22及びコイル基板2
0の双方は、該各電機子コイル22の個々について例え
ば2本ずつ挿通された締結部材としてのさら小ねじ24
により、該コイル基板20を外側にしてコイルヨーク3
に共締めされている。
【0024】そして、図3及び図5に示すように、さら
小ねじ24によって締付けられるコイル基板20と該さ
ら小ねじ24が螺合するコイルヨーク3との間には、間
座アセンブリ26が介装されている。これらの間座アセ
ンブリ26は、さら小ねじ24を締付けることによりコ
イル基板20が反り等の変形を生じぬように設けられた
ものであり、各電機子コイル22の内側に嵌挿せられて
いる。
【0025】図6乃至図9に、上記間座アセンブリ26
の詳細を示す。
【0026】図5乃至図8に示すように、上記間座アセ
ンブリ26は、夫々略四角柱状に形成されて上記さら小
ねじ24各々に外嵌してコイル基板20とコイルヨーク
3との間で該さら小ねじ24による締付力を負荷する一
対の間座26aと、該両間座26aの左右両側部同士を
結合すべく該両間座26a間に架設された2本の細長い
結合部26bとを有している。これら間座26a及び結
合部26bは、例えば合成樹脂を素材として互いに一体
成形されている。但し、間座26a及び結合部26bの
うちいずれか一方を合成樹脂にて成形し、他方を鋼等の
金属にて成形し、両者を一体的に結合させた構成として
もよい。
【0027】上記のように、2つの間座26aを結合部
26bにより互いに一体に成形しているので、当該駆動
ユニットの組立時あるいは分解時などに作業者またはロ
ボットが該両間座26aを一度にかつ容易に取扱うこと
が出来、組立ての工数が少なくなり、コストの低減が図
られる。また、上述したように、2つの間座26aと共
に結合部26bについても合成樹脂などの同じ材質にて
一体成形することにより、間座アセンブリ26の全体が
一つの部品となり、部品点数が少なく抑えられてこの点
からもコストの低減が達成される。
【0028】ところで、2つの間座26a間に設けられ
た両結合部26bは可撓性を有しており、間座アセンブ
リ26を装着する際に該結合部26bの弾性を以て電機
子コイル22の内側面に係止される。かかる構成の故、
下記の効果が奏される。
【0029】すなわち、コイル基板20をさら小ねじ2
4によりコイルヨーク3に締結するとき、図5に示すよ
うにコイル基板20の下面には予め各電機子コイル22
が貼着されており、これらの電機子コイル22の内側に
間座アセンブリ26を装着しつつコイル基板20をコイ
ルヨーク3上に載置し、この状態でさら小ねじ24を螺
入して締結することが行われる。このとき、間座アセン
ブリ26を電機子コイル22内に押込み挿入すると該間
座アセンブリ26はその具備した結合部26bの弾性に
より該電機子コイル22にしっかりと係止され、押込む
力を解除しても脱落することがなく、組立作業が容易と
なる。
【0030】なお、図6乃至図9から特に明らかなよう
に、上記間座アセンブリ26が有する結合部26bに
は、その略中央部に、テーパ面26cが形成された案内
突部26dが突設されている。この案内突部26は、該
間座アセンブリ26を電機子コイル22内に挿入する際
に該電機子コイル22の内側縁部にそのテーパ面26c
にて円滑に当接して、該結合部26bを電機子コイル2
2の内部へと案内する作用をなす。これにより、組立作
業の更なる容易化が達成されている。
【0031】次に、上記した各電機子コイル22に対す
る給電等を行うための回路基板について説明する。
【0032】図1、図3及び図5に示すように、この回
路基板30は、上面側にてコイルヨーク3を介してコイ
ル基板20を搭載したベッド1の下面側に該コイル基板
20と平行に配置されており、且つ、複数のボルト(六
角穴つき)5により該ベース部材1に対して締結されて
いる。なお、これらのボルト5は、上記コイルヨーク3
のベッド1に対する締結をもなすものである。
【0033】図5に示すように、上記回路基板30は、
電子部品33、34等で構成された駆動回路を夫々設け
た複数の区割部35を連ねて成る。これらの区割部35
は、14個並設された各電機子コイル22のうち、2つ
ずつの電機子コイルを単位としてこれに対応して設けら
れ、その数はこの場合7となっている。
【0034】上記各区割部35に設けられた駆動回路
は、1つの電機子コイルに対して励磁電流を供給する回
路部分を1組、すなわち2つの電機子コイルに対応する
回路を含んでいる。
【0035】続いて、上記回路基板30と、その上方に
配置されたコイル基板20の区割りの構成について詳述
する。
【0036】まず、回路基板30について説明する。
【0037】この回路基板30を製作する場合、図10
乃至図12に示す基本長さを有する基本基板54を用意
する。図10及び図12から明らかなように、この基本
基板54は、図5に基づいて説明した区割部35を例え
ば6つ、一体に連ねてなる。前述したように、これらの
区割部35には、単位化された2つずつの電機子コイル
22に対して給電等を行う駆動回路が設けられている。
なお、図10及び図12に示すように、基本基板54の
表裏両面には、各区割部35を判別するためのマークと
して破線55が印刷されている。また、図12に示すよ
うに、各区割部35の駆動回路が有する接続端子35a
は、各区割部35の接続方向端部に配置されており、且
つ、互いに隣接する区割部35間、具体的には上記破線
55上において一体に接続されている。
【0038】前述した回路基板30は、上記区割部35
を7つ連ねなければならないから、上記の基本基板54
が有する6つの区割部35のうち1つを破線55にて切
断して分割し、この分割した区割部35を図5に示すよ
うに未分割の基本基板54の一端に列設し、相互の接続
端子同士を接続することにより完成する。
【0039】なお、図5において、上記分割された区割
部35と基本基板54との接続は、例えば、両者の接続
端子35a(図12参照)部分に設けられたスルーホー
ル35b(図10及び図12にも図示)に嵌入する端子
57aを有する単一の接続部品57により行われる。な
お、この接続端子35a同士の接続は銅線等を用いて行
ってもよいが、上記のように区割部35の接続端子35
aを各々の接続方向端部に配置してこのような接続部品
57を用いて接続を行うようになしたことにより、すべ
ての接続端子35aについて一度に接続することができ
ると共に、該接続部品57が有する剛性によって接続部
の補強がなされる。また、接続部品57としては、単に
導通接続作用のみをなす部品を用いてもよい他、IC等
の電子部品を共用してもよい。
【0040】次いで、コイル基板20について説明す
る。
【0041】全体としては図示していないが、このコイ
ル基板20を製作する場合、図5に示すように、上記し
た回路基板30用の基本基板54とほぼ同じ長さの基本
基板59を用意する。この基本基板59は、回路基板3
0用の基本基板54と同様に6つの区割部60を一体に
連ねてなる。図示のように、これら6つの区割部60に
は、2つずつの電機子コイル22が単位化されて貼着さ
れており、基本基板59上に並設された電機子コイル2
2の総数は12となっている。なお、図5及び図2に示
すように、基本基板59の表面には、これらの区割部6
0を判別するためのマークとして破線61が印刷されて
いる。図5に示すように、この未分割の基本基板59の
一端に対して、他の図示しない基本基板から分割した1
つの区割部60を連ねて接続することにより回路基板3
0が形成される。なお、図5において、参照符号60a
は、該各区割部60に設けられた接続端子を示してい
る。
【0042】ところで、これまでの記載では、コイル基
板20及び回路基板30について、2つずつの電機子コ
イル22とこれらを駆動するための駆動回路とを単位化
して区割りしているが、3つ以上の電機子コイル及びそ
の駆動回路について夫々単位化して区割りしてもよい。
また、本実施例においては、総数14の電機子コイル2
2を備える駆動ユニットを製造する際、12個の電機子
コイル22を担持させた基本基板54とこれら電機子コ
イル22のうち2つずつに対応する駆動回路を複数並設
させた基本基板59とを用意するものとしているが、こ
れら基本基板54、59の全長、すなわちこれらに具備
させるべき電機子コイル及び駆動回路の数についてはそ
の設定を適宜変え得ることは勿論である。
【0043】また、本実施例においては、基本基板5
4、59に設けられた区割部35、60のうち1以上を
分割し、これを未分割の基本基板54、59に継ぎ足す
ことによりコイル基板20及び回路基板30を構成して
いるが、製作すべき駆動ユニットの作動ストロークが基
本基板54、59の全長よりも短い場合は、該各基本基
板54、59に設けられた各区割部35、60のうち1
以上を必要に応じて切除すればよい。
【0044】なお、図3、図5並びに図10乃至図12
に示すように、ベッド1及びコイルヨーク3を介して互
いに離間して配置されたコイル基板20及び回路基板3
0は、該両基板の相互対向面側に設けられた複数、この
場合7つずつの接続手段としての雌雄両コネクタ63及
び64同士を接続させることにより接続される。これら
のコネクタ63、64は、前述のように単位化された2
つずつの電機子コイル22及びその駆動回路が夫々設け
られた各区割部35及び60の各々に対して1つずつ配
置されており、図3に示すように、ベッド1及びコイル
ヨーク3に形成された開口部1e及び2eを通じて相互
接続される。このように、コイル基板20及び回路基板
30の各区割部35、60について1つずつのコネクタ
63、64を設けたので、該両区割部35、60同士を
互いに組付ける際に両者の方向性を迅速かつ容易に認識
することができ、作業が容易となる。なお、両区割部3
5、60同士の接続については、上記のようにコネクタ
によらず、導電線によってもよい。また、設けるコネク
タの数は、上記のように各区割部35、60について1
つのみ設ける他、2つずつ以上設けることとしてもよ
い。
【0045】一方、二次側に関しては、下記のように構
成されている。
【0046】図1及び図3に示すように、該二次側は、
テーブル2の下面側に固着されたマグネットヨーク68
と、上記一次側の電機子コイル22の各々と対向すべく
該マグネットヨーク68の下面に固設された界磁マグネ
ット69とを有している。図13に示すように、界磁マ
グネット69は、全体として略矩形板状に形成され、一
次側及び二次側の相対移動がなされる方向A、すなわち
ベッド1の長手方向に沿って、N及びSの磁極が複数、
例えば5極が交互に並ぶように着磁されている。
【0047】当該駆動ユニットにおいては、上記ベッド
1及びテーブル2の相対位置を検知するための位置検知
手段として、下記の構成のものが設けられている。
【0048】すなわち、該位置検知手段は、図1乃至図
3に示すリニア磁気スケール71と、図3に示す磁気セ
ンサ部72とからなる。該リニア磁気スケール71は、
上記テーブル2の移動方向に延在せられ、その長手方向
に沿ってN、Sの磁極が交互に微細ピッチで多極着磁さ
れると共に、一端に原点信号着磁部が形成されている。
そして、磁気センサ部72には、原点検出用のホール効
果素子を設けると共に、A相及びB相の他の2つのホー
ル効果素子を互いに上記ピッチの2分の1だけずらせて
配置している。かかる構成により、A相、B相の信号が
得られ、相対位置の検知と共に移動方向の判別ができ
る。
【0049】なお、図1乃至図3に示すように、上記磁
気センサ部72から信号の取出しをなすためのケーブル
74と、該ケーブル74を覆うカバー75とが設けられ
ている。該ケーブル74はフレキシブル基板からなる。
【0050】上記した構成の直動ユニットにおいては、
電機子コイル22に所定の電流を供給することにより、
一次側及び二次側の両者間にフレミングの左手の法則に
基づく推力が生じ、例えば一次側が結合したベッド1を
固定側とすれば、二次側と一体のテーブル2がこの推力
によって移動する。そして、上述した位置検知手段によ
り、ベッド1に対するテーブル2の位置が検知される。
【0051】なお、上記の実施例では、一次側及び二次
側の相互の案内をなす案内手段として機械的構成のもの
を示したが、流体(空気や油)の圧力やマグネットの磁
力により該両者を相対的に浮揚させる構成の案内手段と
することも可能である。
【0052】また、上記した実施例においては電機子コ
イル22側を固定として界磁マグネット69側が移動す
る可動マグネット型の直流リニアモータを示したが、本
考案は可動コイル型直流リニアモータにも適用可能であ
る。
【0053】更に、他の実施例として、ベッド1がある
曲率をもっており、曲線運動を行う場合にも同様に適用
できる。
【0054】
【考案の効果】以上説明したように、本考案による直流
リニアモータにおいては、コイル基板を締結する際に締
付力による該コイル基板の変形を防止すべく設けられる
間座各々につき、これらを一体的に成形しているので、
部品製造及び組立ての工数が少なく、コストが安くなる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案に係る駆動ユニットの、一部断
面を含む斜視図である。
【図2】図2は、図1に示した駆動ユニットの平面図で
ある。
【図3】図3は、図2に関するBーB矢視にて、一部断
面を含む図である。
【図4】図4は、図1乃至図3に示した駆動ユニットが
具備するトラックレール及びスライドメンバーの、一部
断面を含む斜視図である。
【図5】図5は、図1乃至図3に示した駆動ユニットが
含む直流リニアモータの要部の、一部断面を含む拡散分
解斜視図である。
【図6】図6は、図5に示した構成が含む間座アセンブ
リの平面図である。
【図7】図7は、図6に関するCーC断面図である。
【図8】図8は、図7に関するDーD矢視図である。
【図9】図9は、図8における部分Eの拡大図である。
【図10】図10は、図1乃至図3に示した駆動ユニッ
トに組込まれるべき基本基板の平面図である。
【図11】図11は、図10に示した基本基板の正面図
である。
【図12】図12は、図10及び図11に示した基本基
板の底面図である。
【図13】図13は、図1乃至図3に示した駆動ユニッ
トが含む直流リニアモータの二次側の構成部材である界
磁マグネットの斜視図である。
【図14】図14は、従来の直流リニアモータを含む駆
動ユニットの要部の斜視図である。
【図15】図15は、図14に示した駆動ユニットの要
部の縦断面図である。
【図16】図16は、図15に示した構成が含む間座の
斜視図である。
【符号の説明】
1 ベッド(ベ
ース部材) 2 テーブル
(可動体) 3 コイルヨー
ク 7 トラックレ
ール(軌道台) 10 スライドメ
ンバー(摺動台) 13 ボール(転
動体) 20 コイル基板 22 電機子コイ
ル 24 さら小ねじ
(締結部材) 26 間座アセン
ブリ 26a 間座 26b 結合部 26d 案内突部 30 回路基板 35 区割部 35a 接続端子 43 ホール効果
素子 54 基本基板
(回路基板用) 57 接続部品 59 基本基板
(コイル基板用) 60 区割部 60a 接続端子 63、64 コネクタ 68 マグネット
ヨーク 69 界磁マグネ
ット

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電機子コイルを担持したコイル基板を含
    む一次側と、前記一次側に対する相対移動方向に沿って
    異なる磁極が交互に配設着磁された界磁マグネットを有
    する二次側とが、前記電機子コイル及び界磁マグネット
    が対向して配置され、前記電機子コイル各々に間座が配
    置され、前記コイル基板を前記電機子コイル及び間座と
    共に締結する締結部材が設けられ、前記間座同士が、該
    間座間に架設された結合部と共に一体的に成形されたこ
    とを特徴とする直流リニアモータ。
  2. 【請求項2】 前記結合部は可撓性を有し、該結合部を
    その弾性を以て前記電機子コイルの内側に係止させるこ
    とを特徴とする請求項1記載の直流リニアモータ。
  3. 【請求項3】 前記結合部には、該結合部を前記電機子
    コイルの内側に案内するための案内突部が形成されてい
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の直流リ
    ニアモータ。
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