JP7159894B2 - 擬似力覚提示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、擬似的な力覚を提示する擬似力覚提示装置に関し、特に、磁気センサを備える擬似力覚提示装置に関する。
制御信号に基づいて電気式のアクチュエータを制御し、牽引力錯覚などの擬似力覚を提示する擬似力覚発生装置を用いて歩行者のナビゲーションを行うシステムが提案されている(非特許文献1)。
Tomohiro Amemiya, Hiroaki Gomi, "Buru-Navi3: Behavioral Navigations Using Illusory Pulled Sensation Created by Thumb-sized Vibrator", In Proc. of ACM SIGGRAPH 2014 Emerging Technologies, Vancouver, Canada, August 2014.
非特許文献1では天井に貼り付けられたARマーカを読み取ることでユーザの位置を計測しているが、屋外では利用することができない。屋外利用のためには、例えばGPSや磁気センサにより位置を計測することが考えられる。しかしながら、非特許文献1のような電気式のアクチュエータを用いた擬似力覚提示装置に外部磁界に基づいて位置を検出するための磁気センサを搭載すると、アクチュエータが発生させる磁界の影響で位置計測の精度が著しく低下してしまうことがある。アクチュエータで発生した磁界の影響の影響を低減するためにアクチュエータと磁気センサとの間の距離を大きくすると、擬似力覚発生装置のサイズが大きくなってしまい、片手で把持することが困難になってしまう。
本発明の課題は、片手で把持可能なサイズ(小型)で外部磁界を正しく計測可能な電気式の擬似力覚提示装置を提供することである。
上記の課題を解決するために、供給された制御信号に基づいて物理的な運動を行う電気式のアクチュエータと、アクチュエータの物理的な運動に基づいて、擬似的な力覚を知覚させる周期的な非対称運動を行う接触機構と、外部の磁界を計測する磁気センサと、アクチュエータと磁気センサとの間に配置され、アクチュエータの磁気センサ側の部位の周囲を覆い、アクチュエータから発生する磁気センサ側の磁界を遮蔽する遮蔽部材と、を有する擬似力覚発生装置が提供される。
本発明では、遮蔽部材がアクチュエータから磁気センサに向かう磁波を遮蔽するため、アクチュエータと磁気センサとの間の距離が小さくても外部磁界を適切に計測できる。そのため、小型で外部磁界を正しく計測可能な擬似力覚提示装置を実現できる。
図1は第1実施形態の擬似力覚提示装置を例示した斜視図である。 図2は第1実施形態の擬似力覚提示装置を例示した分解斜視図である。 図3Aは、第1実施形態の擬似力覚発生装置の構成を例示した透過平面図である。図3Bは、第1実施形態の擬似力覚発生装置の構成を例示した透過正面図である。図3Cは、第1実施形態の擬似力覚発生装置の構成を例示した透過左側面図である。 図4Aおよび図4Bは第1実施形態のアクチュエータの構成を例示した概念図である。図4Aおよび図4Bは、第1実施形態のアクチュエータの3A-3A概略断面を表す。 図5は、第1実施形態の擬似力覚発生装置の動作を例示するための図である。 図6Aは、第2実施形態の擬似力覚発生装置の構成を例示した透過平面図である。図6Bは、第2実施形態の擬似力覚発生装置の構成を例示した透過正面図である。図6Cは、第2実施形態の擬似力覚発生装置の構成を例示した透過左側面図である。 図7は、第2実施形態の擬似力覚発生装置の使用状態を説明するための概念図である。 図8A,図8B,図8Cは、アクチュエータで生じた磁界をシールドせず(シールドなし)、アクチュエータを駆動させない(駆動なし)ときのx軸方向,y軸方向,z軸方向の磁束密度変化[μT]をそれぞれ各時間[s]でプロットしたグラフの例示である。図8D,図8E,図8Fは、アクチュエータで生じた磁界をシールドせず(シールドなし)、アクチュエータを駆動させた(駆動あり)ときのx軸方向,y軸方向,z軸方向の磁束密度変化[μT]をそれぞれ各時間[s]でプロットしたグラフの例示である。 図9A,図9B,図9Cは、アクチュエータで生じた磁界をシールドし、アクチュエータを駆動させないときのx軸方向,y軸方向,z軸方向の磁束密度変化[μT]をそれぞれ各時間[s]でプロットしたグラフの例示である。図9D,図9E,図9Fは、アクチュエータで生じた磁界をシールドし、アクチュエータを駆動させたときのx軸方向,y軸方向,z軸方向の磁束密度変化[μT]を各時間[s]でプロットしたグラフの例示である。 図10A,図10B,図10Cは、アクチュエータで生じた磁界をシールドせず、アクチュエータを駆動させないときのx軸方向,y軸方向,z軸方向のパワースペクトル密度をそれぞれ各周波数[Hz]でプロットしたグラフの例示である。図10D,図10E,図10Fは、アクチュエータで生じた磁界をシールドせず、アクチュエータを駆動させたときのx軸方向,y軸方向,z軸方向のパワースペクトル密度をそれぞれ各周波数[Hz]でプロットしたグラフの例示である。 図11A,図11B,図11Cは、アクチュエータで生じた磁界をシールドせず、アクチュエータを駆動させたときのx軸方向,y軸方向,z軸方向のパワースペクトル密度をそれぞれ各周波数[Hz]でプロットしたグラフの例示である。図11D,図11E,図11Fは、アクチュエータで生じた磁界をシールドせず、アクチュエータを駆動させたときのx軸方向,y軸方向,z軸方向のパワースペクトル密度をそれぞれ各周波数[Hz]でプロットしたグラフの例示である。 図12A,図12B,図12Cは、アクチュエータで生じた磁界をシールドしない場合(シールドなし)とシールドする場合(シールドあり)とのx軸方向,y軸方向,z軸方向の磁束密度のバイアス(μT)をそれぞれ例示したグラフである。 図13A,図13B,図13Cは、アクチュエータを駆動する場合としない場合とにおいて、アクチュエータをシールドしない場合(シールドなし)とシールドする場合(シールドあり)とのx軸方向,y軸方向,z軸方向の磁束密度ノイズの標準偏差(μT)をそれぞれ例示したグラフである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
[第1実施形態]
まず第1実施形態を説明する。
図1から図5を用い、本形態の擬似力覚発生装置1の構成を説明する。図1から図5に例示するように、本形態の擬似力覚発生装置1は、基部401、アクチュエータ102-i(ただし、i=1,3)、板バネ部1043-1,1044-1、連結部1041-1,1042-1、固定部4045-1、連結部2045-3、台座409、接続部403、接触部408、遮蔽部材101、および磁気センサ103を有する。アクチュエータ102-i(ただし、i=1,3)は、支持部1026-i、可動部1025-i、連結部102ea-i,連結部102eb-iを有する。
基部401、台座409、支持部1026-1,1026-3を含む機構(例えば、これらからなる機構)が「ベース機構」に相当する。可動部1025-i、連結部102ea-i,102eb-i(ただし、i=1,3)、板バネ部1043-1,1044-1、固定部4045-1、連結部2045-3、接続部403、および接触部408を含む機構(例えば、これらからなる機構)が「接触機構」に相当する。「接触機構」は「ベース機構」に対して周期的な非対称運動を行い、接触機構に直接的または間接的に接触した皮膚に非対称運動に基づく力を与え、これによって擬似的な力覚を知覚させる。
<基部401>
基部401は、基部401はABS樹脂等の合成樹脂から構成された板状の部材である。基部401の例は、電子部品が実装された電子回路基板(例えば、スマートフォン端末装置の回路基板)である。基部401の一方の板面401b側には、アクチュエータ102-1の底面側(支持部1026-1の底面側)および板状の台座409の一方の板面409aが固定されている。台座409の他方の板面409bには、アクチュエータ102-3の底面側(支持部1026-3の底面側)が固定されている。固定されたアクチュエータ102-1の長手方向とアクチュエータ102-3の長手方向とでなす角度は略90°である。アクチュエータ102-1の長手方向は基部401の一辺に沿って配置され、アクチュエータ102-3の長手方向はこの一辺に略直交し、アクチュエータ102-3を長手方向に延長した位置にアクチュエータ102-1の中央部分が位置するように配置されている。
<アクチュエータ102-i>
アクチュエータ102-i(ただし、i=1,3)は、支持部1026-i、支持部1026-iに対する非対称振動を行う可動部1025-i、可動部1025-iの長手方向の一端と接続または一体に構成され、当該長手方向に伸びる棒状の連結部102eb-i、可動部1025-iの長手方向の他端と接続または一体に構成され、当該長手方向に伸びる連結部102ea-iを有する。
アクチュエータ102-iの構成は、例えば、参考文献1(WO2017/183537号公報)等に開示されている。図4Aおよび図4Bに例示するように、アクチュエータ102-iは、供給された制御信号に基づいて物理的な運動を行う電気式のアクチュエータであり、例えば、ケース1027-iおよびガイド1021-iを含む支持部1026-i、ばね1022-i,1023-i(弾性体)、コイル1024-i、永久磁石である可動部1025-i、および連結部102ea-i,102eb-iを有するリニア・アクチュエータである。本形態のケース1027-iおよびガイド1021-iは、ともに筒(例えば、円筒や多角筒)の両方の開放端の一部を閉じた形状からなる中空の部材である。ただし、ガイド1021-iは、ケース1027-iよりも小さく、ケース1027-iの内部に収容可能な大きさである。ケース1027-i、ガイド1021-i、および連結部102ea-i,102eb-iは、例えば、合成樹脂から構成される。ばね1022-i,1023-iは、例えば、金属等から構成されるつるまきばねや板ばね等である。ばね1022-i,1023-iの弾性係数(ばね定数)は同一であることが望ましいが、互いに相違していてもよい。可動部1025-iは、例えば、円柱形状の永久磁石であり、長手方向の一方の端部1025a-i側がN極であり、他方の端部1025b-i側がS極である。コイル1024-iは、例えば、一つながりのエナメル線であり、第1巻き部1024a-iと第2巻き部1024b-iとを有する。
可動部1025-iはガイド1021-iの内部に収容され、そこで長手方向にスライド可能に支持されている。このような支持機構の詳細は図示しないが、例えば、ガイド1021-iの内壁面に長手方向に沿ったまっすぐなレールが設けられ、可動部1025-iの側面にこのレールをスライド可能に支持するレール支持部が設けられている。ガイド1021-iの長手方向の一端側の内壁面1021a-iには、ばね1022-iの一端が固定され(すなわち、ガイド1021-iにばね1022-iの一端が支持され)、ばね1022-iの他端は可動部1025-iの端部1025a-iに固定されている(すなわち、可動部1025-iの端部1025a-iがばね1022-iの他端に支持されている)。また、ガイド1021-iの長手方向の他端側の内壁面1021b-iには、ばね1023-iの一端が固定され(すなわち、ガイド1021-iにばね1023-iの一端が支持され)、ばね1023-iの他端は可動部1025-iの端部1025b-iに固定されている(すなわち、可動部1025-iの端部1025b-iがばね1023-iの他端に支持されている)。
ガイド1021-iの外周側にはコイル1024-iが巻きつけられている。ただし、可動部1025-iの端部1025a-i側(N極側)では、第1巻き部1024a-iがA方向(奥から手前に向けた方向)に巻きつけられており、端部1025b-i側(S極側)では、第2巻き部1024b-iがA方向と反対向きのB方向(手前から奥に向けた方向)に巻き付けられている。すなわち、可動部1025-iの端部1025a-i側(N極側)からみた場合、第1巻き部1024a-iは時計回りに巻き付けられており、第2巻き部1024b-iは反時計回りに巻き付けられている。また、可動部1025-iが停止し、ばね1022-i,1023-iからの弾性力が釣り合った状態において、可動部1025-iの端部1025a-i側(N極側)が第1巻き部1024a-iの領域に配置され、端部1025b-i側(S極側)が第2巻き部1024b-iの領域に配置されることが望ましい。
以上のように配置構成されたガイド1021-i、ばね1022-i,1023-i、コイル1024-i、および可動部1025-iが、ケース1027-i内に収容され、ガイド1021-iがケース1027-iの内部に固定されている。すなわち、ケース1027-iのガイド1021-iに対する相対位置が固定されている。ただし、ケース1027-iの長手方向は、ガイド1021-iの長手方向および可動部1025-iの長手方向と一致する。
ケース1027-iおよびガイド1021-iの内壁面1021a-i側には貫通孔1028a-iが設けられており、内壁面1021b-i側には貫通孔1028b-iが設けられている。貫通孔1028a-iには棒状の連結部102ea-iが挿入されており、貫通孔1028b-iには棒状の連結部102eb-iが挿入されている。連結部102ea-iの一端側は可動部1025-iの端部1025a-i側に接触し、連結部102ea-iの他端側はケース1027-i(支持部1026-i)の外部に配置されている。連結部102eb-iの一端側は可動部1025-iの端部1025b-i側に接触し、連結部102eb-iの他端側はケース1027-i(支持部1026-i)の外部に配置されている。
コイル1024-iは、流された電流に応じた力を可動部1025-iに与え、これにより、可動部1025-iは、ガイド1021-iに対して周期的な非対称振動(ガイド1021-iを基準とした軸方向に非対称性をもった周期的な並進往復運動)を行う。すなわち、コイル1024-iにA方向(B方向)に電流を流すと、フレミングの左手の法則で説明されるローレンツ力の反作用により、可動部1025-iにC方向(可動部1025-iのN極からS極に向かう方向:右方向)の力が加えられる(図4A)。逆に、コイル1024-iにA方向(B方向)に電流を流すと、可動部1025-iにC方向(可動部1025-iのS極からN極に向かう方向:左方向)の力が加えられる(図4B)。ただし、A方向はA方向の反対方向である。これらの動作により、可動部1025-iおよびばね1022-i,1023-iからなる系に運動エネルギーが与えられる。それにより、ケース1027-iを基準とする可動部1025-iの位置および加速度(ガイド1021-iを基準とした軸方向の位置および加速度)を変化させ、それに伴って連結部102ea-i,102eb-iの位置および加速度も変化させることができる。すなわち可動部1025-iは、与えられた駆動制御信号DCSに基づいて、支持部1026-iに支持された状態で、D-i軸(図5)に沿って支持部1026-iに対する非対称振動を行い、それと共に連結部102ea-i,102eb-iもD-i軸に沿って非対称振動を行う。
なお、アクチュエータ102-iの構成は図4Aおよび図4Bのものに限定されない。例えば、可動部1025-iの端部1025a-i側にコイル1024-iの第1巻き部1024a-iがA方向に巻きつけられおり、端部1025b-i側にコイル1024-iが巻き付けられていない構成であってもよい。逆に、端部1025b-i側にコイル1024-iの第2巻き部1024b-iがB方向に巻き付けられており、可動部1025-iの端部1025a-i側にコイル1024-iが巻き付けられていない構成であってもよい。あるいは、第1巻き部1024a-iと第2巻き部1024b-iとが互いに別のコイルであってもよい。すなわち、第1巻き部1024a-iと第2巻き部1024b-iとが電気的に接続されておらず、互いに異なる電気信号が与えられる構成であってもよい。
図5に例示するように、可動部1025-iは、支持部1026-iに支持された状態で、連結部102ea-i,102eb-iを通るD-i軸に沿って支持部1026-iに対する非対称振動が可能である。これらの非対称振動の振動方向(D-i軸の軸心方向)はいずれも基部401の板面401bと略平行であり、D-1軸とD-2軸とのなす角度は略90°である。
<連結部1041-1,1042-1>
連結部1041-1,1042-1は、柱状の剛体または剛体とみなすことができる部材である。連結部1041-1,1042-1は、例えば合成樹脂から構成される。支持部1026-1の外部に配置された連結部102ea-1の他端側は、連結部1042-1の一端側の側面を支持している。支持部1026-1の外部に配置された連結部102eb-1の他端側は、連結部1041-1の一端側の側面を支持している。連結部1041-1はアクチュエータ102-1の長手方向の一端側の外方に配置され、連結部1042-1はアクチュエータ102-1の長手方向の他端側の外方に配置されている。連結部1041-1と連結部1042-1とは互いに略平行に配置されている。
<板バネ部1043-1,1044-1および固定部4045-1>
板バネ部1043-1および1044-1は合成樹脂から構成された板状のばねである。板バネ部1043-1および1044-1の一端はそれぞれ連結部1041-1,1042-1に支持される。板バネ部1043-1および1044-1の他端は固定部4045-1に支持される。固定部4045-1は、円柱状の突部4045a-1を備えた板状の部材である。固定部4045-1は、例えば合成樹脂から構成できる。突部4045a-1は、固定部4045-1の外方側(アクチュエータ102-1側の反対側)に設けられている。板バネ部1043-1および板バネ部1044-1は、D-1軸に沿った方向に並べられ、板バネ部1043-1と板バネ部1044-1との間に固定部4045-1が配置されている。
<連結部2045-3>
連結部2045-3は、略G型の合成樹脂等から構成される部材である。アクチュエータ102-3の支持部1026-3の外部に配置された連結部102ea-3の他端側は、連結部2045-3の一端2045b-3を支持している。支持部1026-3の外部に配置された連結部102eb-3の他端側は、連結部2045-3の他端2045c-3を支持している。連結部2045-3の一端2045b-3および他端2045c-3ならびに連結部102ea-3,102eb-3の軸心はD-2軸に沿って配置されている。連結部2045-3の他端2045c-3側には、挿入孔2045aa-3を備えた支持部2045a-3が設けられている。挿入孔2045aa-3の中心軸の軸心とD-1軸とのなす角度、および、挿入孔2045aa-3の中心軸の軸心とD-2軸とのなす角度は、いずれも略90°である。アクチュエータ102-3を駆動すると、連結部2045-3は基部201に対してD-2軸に沿った非対称振動を行う。
<接続部403および接触部408>
接続部403は合成樹脂等から構成された板状の部材であり、接触部408は合成樹脂等から構成された円盤状の部材である。接続部403の一端の一方の板面4033側には、円柱状の回転軸4031が設けられている。接続部403の他端には、板面4033とその裏面である板面4032との間を貫通する貫通孔4034が設けられている。貫通孔4034の開口端は円状であり、貫通孔4034の内径は突部4045a-1の端面の外径よりも大きい。接触部408の一方の板面408b側の中央には、先端部が開放された円筒状の筒状突起部4081が設けられている。筒状突起部4081の軸心方向は板面408bと略直交する。筒状突起部4081の外径は貫通孔4034の内径よりも若干小さく、筒状突起部4081の内径は突部4045a-1の端面の外径と略同一である。
接続部403は、板面4033側を台座409の板面409b側(基部401の板面401b側)に向けて配置されている。接続部403の回転軸4031は挿入孔2045aa-3に回転可能に支持されている。固定部4045-1の突部4045a-1は、板面4033側から接続部403の貫通孔4034に挿入されている。接触部408の筒状突起部4081は、板面4032側から接続部403の貫通孔4034に挿入されている。また、筒状突起部4081の内壁面側には、貫通孔4034を貫通した突部4045a-1が挿入されて固定されている。これにより、接続部403の他端および接触部408が固定部4045-1に取り付けられている。
<磁気センサ103>
基部401の板面401b側には磁気センサ103が固定されている。磁気センサ103は擬似力覚発生装置1の外部の磁界(磁場)の大きさや方向を計測するためのセンサである。磁気センサ103の例は地磁気センサである。本形態の磁気センサ103は、アクチュエータ102-3の近傍に配置されている。磁気センサ103は、アクチュエータ102-3の中心と磁気センサ103との距離のほうがアクチュエータ102-1の中心と磁気式センサ103との距離よりも近く、かつ、台座409の外側となる位置に配置される。例えば、磁気センサ103は、アクチュエータ102-3内で巻き付けられたコイル1024-3の巻き付け中心軸(すなわち、巻き付け中心軸の軸回りにコイル1024-3が巻き付けられている)に沿った方向に配置されている。前述のようにコイル1024-3に電流が流されることでコイル1024-3の巻き付け中心軸を貫く磁界が発生する。例えば、磁気センサ103は、このコイル1024-3の巻き付け中心軸を貫く磁力線の方向に配置されている。この方向はD-2軸に沿った方向であり、アクチュエータ102-3から漏れる磁界の磁束密度が大きな方向である。磁気センサ103の目的は擬似力覚発生装置1の外部の磁界を計測することであり、アクチュエータ102-3から漏れる磁界はこの目的を阻害するものである。なお、磁気センサ103の配置はこれに限定されるものではなく、アクチュエータ102-3の近傍のその他の位置に磁気センサ103が配置されてもよい。
<遮蔽部材101>
遮蔽部材101は、少なくとも磁気センサ103による外部磁界の計測を阻害するアクチュエータ102-3からの磁波を遮蔽する。遮蔽部材101はアクチュエータ102-3に供給される制御信号(制御電流や制御電圧)に基づく周波数成分を持つ磁波を遮蔽する強磁性体である。すなわち、擬似力覚発生装置1で擬似力覚を知覚させるためには、アクチュエータ102-3を低い周波数(例えば10[Hz]から150[Hz]程度)で周期的に駆動させる必要があり、そのようなアクチュエータ102-3から漏洩する磁界の周波数も低いものとなる。遮蔽部材101はこのような低い周波数の磁界を遮蔽する材質の部材である。例えば、遮蔽部材101は10Hzから150Hzまでに含まれる特定の周波数帯域の磁界(磁波)を少なくとも遮蔽する材質で構成され、例えば、80Hzまたは80Hz近傍の磁界を遮蔽する材質で構成される。遮蔽部材101の材質としてはパーマロイ(permalloy)等を例示できる。遮蔽部材101は、アクチュエータ102-3と磁気センサ103との間に配置され、アクチュエータ102-3の磁気センサ103側の部位(例えば、アクチュエータ102-3の磁気センサ103側に面した領域)の周囲を覆い、アクチュエータ102-3から発生する磁気センサ103側の磁界を遮蔽する。例えば、遮蔽部材101はアクチュエータ102-3のコイル1024-3と磁気センサ103との間に配置されている。一例を挙げると、遮蔽部材101は、アクチュエータ102-3のコイル1024-3の外方のうち少なくとも磁気センサ103および磁気センサ103の周囲へ向かう側の領域を取り囲むように配置されている。例えば、遮蔽部材はコイル1024-3の巻き付け中心軸に沿った方向に配置されている。遮蔽部材101の形状に限定はないが、図1から図3,図5に例示した遮蔽部材101は、単層または複層の帯状の部材をU字型に形成したものである。この遮蔽部材101は、アクチュエータ102-3の磁気センサ103側の部位(連結部102eb-3側の部位)の周囲を囲むように基部401の板面401b側に固定されている。遮蔽部材101の板面101aは基部401の板面401bに対して略垂直であり、遮蔽部材101の内側の板面101aがアクチュエータ102-3の磁気センサ103側の周囲領域を囲むように配置されている。
<動作>
図5を用い、擬似力覚発生装置1の動作を説明する。利用者は自らの皮膚を接触部408に接触させた状態、または、皮膚と接触部408との間に布などを介在させた状態で擬似力覚発生装置1を把持する。
アクチュエータ102-3が駆動すると、可動部1025-3、連結部102ea-3,102eb-3、および連結部2045-3がD-2軸に沿ってXA4-XB4方向に非対称振動する。これに伴い、連結部2045-3に支持された接続部403にD-2軸に沿った方向の力が与えられ、接続部403に支持された接触部408にもD-2軸に沿った方向の力が与えられる。これにより、接触部408は可動部1025-3、連結部102ea-3,102eb-3、および連結部2045-3ともに非対称振動を行う。その結果、接触部408に直接的または間接的に接触した皮膚に非対称振動に基づく力が与えられる。接触部408に与えられたD-2軸に沿った方向の力は板バネ部1043-1,1044-1および固定部4045-1に与えられる。これにより、板バネ部1043-1,1044-1はD-2軸に沿った方向に弾性変形する(撓む)。これにより、D-2軸に沿った接触部408の非対称振動が、アクチュエータ102-1によって妨げられることを抑制し、接続部403に支持された接触部408から効率的に擬似的な力覚を提示できる。
一方、アクチュエータ102-1が駆動すると、可動部1025-1および連結部102ea-1,102eb-1,1041-1,1042-1がD-1軸に沿ってYA4-YB4方向に非対称振動する。これに伴い、連結部1041-1,1042-1に支持された板バネ部1043-1,1044-1および固定部4045-1にD-1軸に沿った方向の力が与えられる。これにより、板バネ部1043-1,1044-1は、可動部1025-1および連結部102ea-1,102eb-1,1041-1,1042-1とともにD-1軸に沿ってYA4-YB4方向に非対称振動する。連結部1041-1,1042-1からD-1軸に沿った方向の力が与えられた板バネ部1043-1,1044-1は、D-1軸に沿った方向の力を固定部4045-1に与える。固定部4045-1はこの方向の力を接続部403および接触部408に与える。これにより、接続部403および接触部408は、連結部2045-3の支持部2045a-3の挿入孔2045aa-3を中心とした周期的な非対称回転運動(D-1軸およびD-2軸と略直交する回転軸4031を中心とした非対称回転運動)を行う。これにより、接触部408に直接的または間接的に接触した皮膚に非対称回転運動に基づく力を与える。また、D-1軸に沿った接触部408の非対称振動がアクチュエータ102-3によって妨げられることが抑制され、接触部408に直接的または間接的に接触した皮膚に効率的に擬似的な力覚が与えられる。
アクチュエータ102-1およびアクチュエータ102-3を同時に駆動させた場合も同様である。
また、磁気センサ103は、擬似力覚発生装置1の外部の磁界(例えば、地磁気)を計測する。この際、アクチュエータ102-3が駆動していてもアクチュエータ102-3から漏洩する磁界は遮蔽部材10で遮蔽される。そのため、アクチュエータ102-3から漏洩する磁界の影響で磁気センサ103による外部磁界の計測が阻害されることを抑制でき、磁気センサ103で外部磁界を正確に計測することが可能となる。またアクチュエータ102-1は磁気センサ103から遠い位置に配置されており、さらにアクチュエータ102-1と磁気センサ103との間にはアクチュエータ102-3からの磁界を遮蔽するための遮蔽部材101も配置されている。すなわち上述のようなアクチュエータ102-1、102-3と遮蔽部材101との配置構成により、遮蔽部材101をアクチュエータ102-3だけではなくアクチュエータ102-1から漏洩した磁界の遮蔽にも流用できる。そのため、アクチュエータ102-1から漏洩する磁界の影響で磁気センサ103による外部磁界の計測が阻害されることも抑制できる。
[第2実施形態]
第2実施形態を説明する。本形態は第1実施形態の変形例である。第2実施形態と第1実施形態との相違点は接触部の構造である。その他は第1実施形態と同じである。
図6A-図6Cおよび図7を用い、本形態の擬似力覚発生装置2の構成を説明する。図6A-図6Cおよび図7に例示するように、本形態の擬似力覚発生装置2は、基部401、アクチュエータ102-i(ただし、i=1,3)、板バネ部1043-1,1044-1、連結部1041-1,1042-1、固定部4045-1、連結部2045-3、台座409、接続部403、接触部508、遮蔽部材101、および磁気センサ103を有する。アクチュエータ102-i(ただし、i=1,3)は、支持部1026-i、可動部1025-i、連結部102ea-i,連結部102eb-iを有する。
接触部508は、剛体または剛体とみなせる部材である。接触部508は、基部401の一方の面401b側に配置された第1領域5081と、第1領域5081の一端に支持された第2領域5082と、第2領域5082の他端に支持され、基部401の他方の面401a側(ベース機構の他方の面側)に配置された第3領域5083とを含む。第1領域5081、第2領域5082、および第3領域5083のそれぞれは略板形状を持つ。本形態では、第1領域5081の略板形状部分と第3領域5083の略板形状部分とは略平行に配置され、第2領域5082の略板形状部分はこれらと略直交している。第1領域5081の一方の板面5081b側の中央には、第1実施形態で説明した筒状突起部4081が設けられている。接続部403は、板面4033側を台座409の板面409b側に向けて配置されている。接続部403の回転軸4031は挿入孔2045aa-3に回転可能に支持されている。固定部4045-1の突部4045a-1は、板面4033側から接続部403の貫通孔4034に挿入されている。接触部508の筒状突起部4081は、板面4032側から接続部403の貫通孔4034に挿入されている。また、筒状突起部4081の内壁面側には、貫通孔4034を貫通した突部4045a-1が挿入されて固定されている。これにより、第1領域5081は、固定部4045-1に支持されている。また、第1領域5081と第3領域5083との間に、台座409、支持部1026-1,1026-3を含む機構の少なくとも一部、可動部1025-1および連結部102ea-1,102eb-1,1041-1,1042-1を含む機構の少なくとも一部、および板バネ部1043-1,1044-1および固定部4045-1を含む機構の少なくとも一部が配置されている。
図7に例示するように、利用者は台座409、支持部1026-1,1026-3を含む機構(ベース機構)側を掌1000で支持するとともに、接触部508の第1領域5081の外方の板面5081aと、第3領域5083の外方の板面5083aとを挟み込むように把持する。この状態で擬似力覚発生装置2を駆動し、接触部508を非対称運動させると、利用者はその非対称運動に基づく力覚を知覚する。本形態のように、利用者が第1領域5081と第3領域5083とを挟み込むように接触部508を把持した場合、利用者の親指から第1領域5081に与えられる力の少なくとも一部が第2領域5082を介して第3領域5083に与えられ、この第3領域5083は利用者の人差し指によって支えられる。これにより、利用者によって第1領域5081に与えた力がアクチュエータ102-1,3に加わることを抑制し、アクチュエータ102-1,3の負担を軽減できる。その結果、アクチュエータ102-1,3の摩耗を低減させたり、アクチュエータ102-1,3の動きが妨げられたりすることを抑制でき、故障率を低下させたり、利用者に効率よく力覚を与えることができる。
[実験データ]
図8から図10に、上述した実施形態での遮磁の効果を示す実験結果を示す。この実験では、遮蔽部材101としては磁性伯に特殊加工層が付与されたシート(MAGNEFILM-MFM)を2枚積層したものを用いた。しかし、パーマロイのシートを7枚積層した場合も同じような結果が得られる。
図8A,図8B,図8Cは、アクチュエータ102-3で生じた磁界をシールドせず(シールドなし)、アクチュエータ102-3を駆動させない(駆動なし)ときの磁気センサ103で計測されるx軸方向,y軸方向,z軸方向の磁束密度変化[μT]をそれぞれ各時間[s]でプロットしたグラフの例示である。図8D,図8E,図8Fは、アクチュエータ102-3で生じた磁界をシールドせず(シールドなし)、アクチュエータ102-3を駆動させた(駆動あり)ときの磁気センサ103で計測されるx軸方向,y軸方向,z軸方向の磁束密度変化[μT]をそれぞれ各時間[s]でプロットしたグラフの例示である。図8では、横軸は時間[s]を表し、縦軸は各軸方向の磁束密度[μT]を表す。なお、x軸およびy軸は板面401bに沿った直交軸であり、x軸はD-1方向の軸であり、y軸はD-2方向の軸である。z軸は板面401b(x-y軸平面)に直交する軸である。このようにアクチュエータ102-3で生じた磁界をシールドしない状態では、アクチュエータ102-3の駆動によって生じた強い磁界の影響で、外部の弱い磁界を判別することが困難になっていることが分かる。
図9A,図9B,図9Cは、アクチュエータ102-3で生じた磁界を遮蔽部材101でシールドし、アクチュエータ102-3を駆動させないときの磁気センサ103で計測されるx軸方向,y軸方向,z軸方向の磁束密度変化[μT]をそれぞれ各時間[s]でプロットしたグラフの例示である。図9D,図9E,図9Fは、アクチュエータ102-3で生じた磁界を遮蔽部材101でシールドし、アクチュエータ102-3を駆動させたときの磁気センサ103で計測されるx軸方向,y軸方向,z軸方向の磁束密度変化[μT]を各時間[s]でプロットしたグラフの例示である。図9でも、横軸は時間[s]を表し、縦軸は各軸方向の磁束密度[μT]を表す。このようにアクチュエータ102-3で生じた磁界を遮蔽部材101でシールドすることにより、アクチュエータ102-3の駆動によって生じた強い磁界の影響を軽減し、外部の弱い磁界の判別が容易になっていることが分かる。
図10A,図10B,図10Cは、アクチュエータで生じた磁界をシールドせず、アクチュエータを駆動させないときのx軸方向,y軸方向,z軸方向のパワースペクトル密度をそれぞれ各周波数[Hz]でプロットしたグラフの例示である。図10D,図10E,図10Fは、アクチュエータで生じた磁界をシールドせず、アクチュエータを駆動させたときのx軸方向,y軸方向,z軸方向のパワースペクトル密度をそれぞれ各周波数[Hz]でプロットしたグラフの例示である。図11A,図11B,図11Cは、アクチュエータで生じた磁界をシールドせず、アクチュエータを駆動させたときのx軸方向,y軸方向,z軸方向のパワースペクトル密度をそれぞれ各周波数[Hz]でプロットしたグラフの例示である。図11D,図11E,図11Fは、アクチュエータで生じた磁界をシールドせず、アクチュエータを駆動させたときのx軸方向,y軸方向,z軸方向のパワースペクトル密度をそれぞれ各周波数[Hz]でプロットしたグラフの例示である。図10および図11では、横軸は周波数[Hz]を表し、縦軸は各軸方向のパワースペクトル密度を表す。これらの図からも、アクチュエータ102-3で生じた磁界をシールドしない状態では、アクチュエータ102-3の駆動によって生じた強い磁界の影響で、外部の弱い磁界を判別することが困難となるが、アクチュエータ102-3で生じた磁界を遮蔽部材101でシールドすることにより、外部の弱い磁界の判別が容易になっていることが分かる。
図12A,図12B,図12Cは、アクチュエータ102-3で生じた磁界をシールドしない場合(シールドなし)とシールドする場合(シールドあり)とのx軸方向,y軸方向,z軸方向の磁束密度のバイアス(平均値)(μT)をそれぞれ例示したグラフである。これらの図に示すように、アクチュエータ102-3、遮蔽部材101、磁気センサ103を適切に配置することで、アクチュエータ102-3で生じた磁界を遮蔽部材101で遮蔽するか否かで各軸方向の磁束密度のバイアスも大きく変化しないことが分かる。
図13A,図13B,図13Cは、アクチュエータ102-3を駆動する場合としない場合とにおいて、アクチュエータ102-3をシールドしない場合(シールドなし)とシールドする場合(シールドあり)とのx軸方向,y軸方向,z軸方向の磁束密度ノイズの標準偏差(μT)をそれぞれ例示したグラフである。白いグラフはシールドなしに対応し、黒いグラフはシールドありに対応する。これらの図に示すように、アクチュエータ102-3、遮蔽部材101、磁気センサ103を適切に配置することで、アクチュエータ102-3の駆動の有無、シールドのありなしに対し、磁束密度ノイズの標準偏差の変化も小さくすることができる。
[その他の変形例等]
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、参考文献1、参考文献2「特許4413105号公報」、参考文献3「特許第4551448号公報」、参考文献4「特許第4658983号公報」、参考文献5「特許5158879号公報」、参考文献6「特許5458005号公報」、参考文献7「特開2012-143054号公報」等に開示されたようなその他の擬似力覚発生装置に本発明を適用してもよい。
上述の各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。
1,2 擬似力覚発生装置
101 遮蔽部材
103 磁気センサ
102-i アクチュエータ
1025-i 可動部1025-i(接触機構)
102ea-i,102eb-i 連結部(接触機構)
1043-1,1044-1 板バネ部(接触機構)
4045-1 固定部(接触機構)
2045-3 連結部(接触機構)
403 接続部(接触機構)
408,508 接触部(接触機構)

Claims (1)

  1. 供給された制御信号に基づいて物理的な運動を行う電気式のアクチュエータと、
    前記アクチュエータの物理的な運動に基づいて、擬似的な力覚を知覚させる周期的な非対称運動を行う接触機構と、
    外部の磁界を計測する磁気センサと、
    前記アクチュエータと前記磁気センサとの間に配置され、前記アクチュエータの前記磁気センサ側の部位の周囲を覆い、前記アクチュエータから発生する前記磁気センサ側の磁界を遮蔽する遮蔽部材と、
    を有し、
    前記遮蔽部材は、前記制御信号に基づく周波数成分を持つ磁界を遮蔽する強磁性体であり、
    前記アクチュエータは巻き付けられたコイルを有し、前記コイルに電流が流されることで前記コイルの巻き付け中心軸を貫く磁界が発生し、
    前記磁気センサおよび前記遮蔽部材は前記コイルの巻き付け中心軸に沿った方向に配置されており、
    前記遮蔽部材は前記コイルと前記磁気センサとの間に配置されている、擬似力覚発生装置。
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