JP2016191849A - レンズ駆動装置、カメラモジュール、及びカメラ搭載装置 - Google Patents

レンズ駆動装置、カメラモジュール、及びカメラ搭載装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複雑な配線が必要となる場合に容易に対応できるとともに、小型化、軽量化を実現できるレンズ駆動装置を提供する。
【解決手段】レンズ駆動装置は、振れ補正用マグネット部と、振れ補正用コイル部と、振れ補正用コイル部を含む振れ補正固定部に対して振れ補正用マグネット部を含む振れ補正可動部を支持する支持部とを有し、振れ補正用コイル部と振れ補正用マグネット部で構成されるボイスコイルモーターの駆動力を利用して、振れ補正固定部に対して振れ補正可動部を光軸方向に直交する平面内で揺動させることにより振れ補正を行う振れ補正用駆動部を備える。振れ補正固定部は、振れ補正可動部に対して光軸方向に離間して配置されるベースを有する。ベースは、複数の絶縁基材が積層された積層基板と、積層基板の表層及び層間に立体的に形成される配線パターンとからなる多層プリント配線構造を有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、オートフォーカス用のレンズ駆動装置、オートフォーカス機能を有するカメラモジュール、及びカメラ搭載装置に関する。
一般に、スマートフォン等の携帯端末には、小型のカメラモジュールが搭載されている。このようなカメラモジュールには、被写体を撮影するときのピント合わせを自動的に行うオートフォーカス機能(以下「AF機能」と称する、AF:Auto Focus)及び撮影時に生じる振れ(振動)を補正して画像の乱れを軽減する振れ補正機能(以下「OIS機能」と称する、OIS:Optical Image Stabilization)を有するレンズ駆動装置が適用される(例えば特許文献1)。
オートフォーカス機能及び振れ補正機能を有するレンズ駆動装置は、レンズ部を光軸方向に移動させるためのオートフォーカス用駆動部(以下「AF用駆動部」と称する)と、レンズ部を光軸方向に直交する平面内で揺動させるための振れ補正用駆動部(以下「OIS用駆動部」と称する)を備える。
AF用駆動部は、例えばレンズ部の周囲に配置されるオートフォーカス用コイル部(以下「AF用コイル部」と称する)と、AF用コイル部に対して径方向に離間して配置されるオートフォーカス用マグネット部(以下「AF用マグネット部」と称する)と、例えばAF用マグネット部を含むオートフォーカス固定部(以下「AF固定部」と称する)に対してレンズ部及びAF用コイル部を含むオートフォーカス可動部(以下「AF可動部」と称する)を弾性支持する弾性支持部(例えば板ばね)とを有する。AF用コイル部とAF用マグネット部とで構成されるボイスコイルモーターの駆動力を利用して、AF固定部に対してAF可動部を光軸方向に移動させることにより、自動的にピント合わせが行われる。なお、AF固定部がAF用コイル部を含み、AF可動部がAF用マグネット部を含む場合もある。
OIS用駆動部は、例えばAF用駆動部に配置される振れ補正用マグネット部(以下「OIS用マグネット部」と称する)と、OIS用マグネット部に対して離間して配置される振れ補正用コイル部(以下「OIS用コイル部」と称する)と、OIS用コイル部を含む振れ補正固定部(以下「OIS固定部」と称する)に対してAF用駆動部及びOIS用マグネット部を含む振れ補正可動部(以下「OIS可動部」と称する)を支持する支持部(例えばサスペンションワイヤー)とを有する。OIS用マグネット部とOIS用コイル部とで構成されるボイスコイルモーターの駆動力を利用して、OIS固定部に対してOIS可動部を光軸方向に直交する平面内で揺動させることにより、振れ補正が行われる(いわゆるバレルシフト方式)。OIS用マグネット部は、AF用マグネット部と兼用とすることもでき、この場合、レンズ駆動装置の小型化、低背化を図ることができる。
レンズ駆動装置においては、OIS用コイル部及びAF用コイル部へ給電するために、OIS固定部に給電用配線が設けられる。給電用配線は、撮像素子等が実装されたセンサー基板に電気的に接続される。従来は、例えばOIS固定部を構成するベースとは別部材であるプリント配線基板に給電用配線を形成し、このプリント配線基板をベースに取り付けている。また例えば、給電用配線として、極めて簡易な形状の金属端子をベース内部に組み付ける場合もある。
OIS用コイル部への給電は、OIS用コイル部が配置されたコイル基板と、ベースの給電用配線とを電気的に接続することにより行われる。また、AF用コイル部への給電は、OIS固定部とOIS可動部を連結する支持部と、ベースの給電用配線とを電気的に接続することにより、支持部を介して行われる。また、光軸と直交する面(以下「光軸直交面」と称する)におけるOIS可動部の位置を検出する位置検出部(例えばホール素子)を実装する場合、ベースには位置検出部への給電用配線及び信号入出力用配線が設けられる。
特開2013−210550号公報
近年では、携帯端末の薄型化に伴い、カメラモジュールのさらなる小型化、軽量化が望まれている。OIS固定部についていえば、例えば、給電用配線をインサート成形によって樹脂製のベース内に形成して、プリント配線基板を省略することにより、カメラモジュールの小型化、軽量化を図ることができる。しかしながら、インサート成形によってベース内に複雑な配線を形成することは困難であり、カメラモジュールの高機能化に伴い配線が複雑化、高密度化する場合に対応することもできない。
本発明の目的は、複雑な配線が必要となる場合に容易に対応できるとともに、小型化、軽量化を実現できるレンズ駆動装置、これを備えたカメラモジュール、及びカメラ搭載装置を提供することである。
本発明に係るレンズ駆動装置は、レンズ部の周囲に配置される振れ補正用マグネット部と、前記振れ補正用マグネット部から離間して配置される振れ補正用コイル部と、前記振れ補正用コイル部を含む振れ補正固定部に対して前記振れ補正用マグネット部を含む振れ補正可動部を支持する支持部とを有し、前記振れ補正用コイル部と前記振れ補正用マグネット部で構成されるボイスコイルモーターの駆動力を利用して、前記振れ補正固定部に対して前記振れ補正可動部を光軸方向に直交する平面内で揺動させることにより振れ補正を行う振れ補正用駆動部を備え、
前記振れ補正固定部は、前記振れ補正可動部に対して光軸方向に離間して配置されるベースを有し、
前記ベースは、複数の絶縁基材が積層された積層基板と、前記積層基板の表層及び層間に立体的に形成される配線パターンとからなる多層プリント配線構造を有することを特徴とする。
本発明に係るカメラモジュールは、上記のレンズ駆動装置と、
前記オートフォーカス可動部に装着されるレンズ部と、
前記レンズ部により結像された被写体像を撮像する撮像部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係るカメラ搭載装置は、情報機器または輸送機器であるカメラ搭載装置であって、
上記のカメラモジュールを備えることを特徴とする。
本発明によれば、ベースが多層プリント配線構造を有するので、従来のようなプリント配線基板が不要となる。したがって、部品点数を削減することができ、小型化、軽量化を実現できる。また、カメラモジュールの高機能化に伴い、配線が複雑化、高密度化する場合にも容易に対応できる。
本発明の一実施の形態に係るカメラモジュールを搭載するスマートフォンを示す図である。 カメラモジュールの外観斜視図である。 カメラモジュールの分解斜視図である。 レンズ駆動装置の分解斜視図である。 OIS可動部(AF用駆動部)の分解斜視図である。 OIS固定部の分解斜視図である。 配線パターンの一例を示す図である。 積層基板の1層目に形成される配線パターンを示す図である。 積層基板の2層目に形成される配線パターンを示す図である。 積層基板の3層目に形成される配線パターンを示す図である。 積層基板の4層目に形成される配線パターンを示す図である。 積層基板の5層目に形成される配線パターンを示す図である。 積層基板の6層目(最上層)に形成される配線パターンを示す図である。 車載用カメラモジュールを搭載するカメラ搭載装置としての自動車を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るカメラモジュールAを搭載するスマートフォンM(カメラ搭載装置)を示す図である。図1AはスマートフォンMの正面図であり、図1BはスマートフォンMの背面図である。
スマートフォンMは、例えば背面カメラOCとして、カメラモジュールAを搭載する。カメラモジュールAは、オートフォーカス機能及び振れ補正機能を備え、被写体を撮影するときのピント合わせを自動的に行うとともに、撮影時に生じる振れ(振動)を補正して像ぶれのない画像を撮影する。
図2は、カメラモジュールAの外観斜視図である。図3は、カメラモジュールAの分解斜視図である。図2、図3に示すように、本実施の形態では、直交座標系(X,Y,Z)を使用して説明する。後述する図においても共通の直交座標系(X,Y,Z)で示している。カメラモジュールAは、スマートフォンMで実際に撮影が行われる場合に、X方向が上下方向(又は左右方向)、Y方向が左右方向(又は上下方向)、Z方向が前後方向となるように搭載される。すなわち、Z方向が光軸方向であり、図中上側が光軸方向受光側(「マクロ位置側)ともいう)、下側が光軸方向結像側(「無限遠位置側」ともいう)となる。また、Z軸に直交するX方向及びY方向を「光軸直交方向」と称する。
カメラモジュールAは、円筒形状のレンズバレルにレンズが収容されてなるレンズ部2、AF用及びOIS用のレンズ駆動装置1、レンズ部2により結像された被写体像を撮像する撮像部(図示略)、及び全体を覆カバー3等を備える。
カバー3は、光軸方向から見た平面視で正方形状の有蓋四角筒体であり、上面に円形の開口3aを有する。この開口3aからレンズ部2が外部に臨む。カバー3は、レンズ駆動装置1のOIS固定部20のベース22(図6参照)に固定される。なお、カバー2は、導電性を有する材料で形成され、OIS固定部20を介して接地されるようにしてもよい。
撮像部(図示略)は、撮像素子(図示略)を有し、レンズ駆動装置1の光軸方向結像側、すなわちOIS固定部20の光軸方向血像側に配置される。撮像素子(図示略)は、例えばCCD(chargecoupled device)型イメージセンサー、CMOS(complementary metal oxide semiconductor)型イメージセンサー等により構成される。撮像素子(図示略)は、レンズ部2により結像された被写体像を撮像する。
図4は、レンズ駆動装置1の分解斜視図である。図4に示すように、レンズ駆動装置1は、OIS可動部10、OIS固定部20、及び支持部材30等を備える。
OIS可動部10は、OIS用ボイスコイルモーターを構成するOIS用マグネット部を有し、振れ補正時に、光軸に直交する光軸直交面内で揺動する部分である。OIS固定部20は、OIS用コイル部を有する部分である。OIS可動部10は、AF用駆動部を含む。
OIS可動部10は、OIS固定部20に対して光軸方向受光側に離間して配置され、支持部材30によってOIS固定部20と連結される。具体的には、支持部材30は、Z方向に沿って延在する4本のサスペンションワイヤーで構成される(以下「サスペンションワイヤー30」と称する)。サスペンションワイヤー30の一端(上端)はOIS可動部10(上側弾性支持部13、図5参照)に固定され、他端(下端)はOIS固定部20(ベース21、図6参照)に固定される。OIS可動部10は、サスペンションワイヤー30によって、XY平面内で揺動可能に支持される。4本のサスペンションワイヤー30のうちの2本は、AF用コイル部112(図5参照)への給電経路として使用される。なお、サスペンションワイヤー30の本数は、これに限定されず、4本より多くてもよい。
図5は、OIS可動部10の分解斜視図である。図5に示すように、OIS可動部10は、AF可動部11、AF固定部12、上側弾性支持部13、及び下側弾性支持部14等を備える。AF可動部11は、AF固定部12に対して径方向内側に離間して配置され、上側弾性支持部13及び下側弾性支持部14によってAF固定部12と連結される。
AF可動部11は、AF用ボイスコイルモーターを構成するコイル部を有し、ピント合わせ時に光軸方向に移動する部分である。AF固定部12は、AF用ボイスコイルモーターを構成するマグネット部を有する部分である。すなわち、レンズ駆動装置1のAF用駆動部には、ムービングコイル方式が採用されている。
AF可動部11は、レンズホルダー111、及びAF用コイル部112を有する。
レンズホルダー111は、四角筒形状の部材であり、円筒状のレンズ収容部111aにレンズ部2が接着又は螺合により固定される。レンズホルダー111は、レンズ収容部111aの周面に、上側フランジ部111b及び下側フランジ部111cを有する。上側フランジ部111bと下側フランジ部111cとで挟まれる部分(以下「コイル巻線部」と称する)に、AF用コイル部112が巻線される。
上側フランジ部111bの四隅は、周囲の基準面(上面)より一段凹んで形成される。上側フランジ部111bは、Y方向に延びる周縁の略中央に、切欠部111dを有する。上側フランジ部111bは、レンズ収容部111aの上部外周に、X方向に対向する2つの突出部111eを有する。また、上側フランジ部111bは、レンズ収容部111aの上部外周に、Y方向に対向する2つの突出部111fを有する。突出部111e、111fは、上側弾性支持部13を固定するための上バネ固定部となる(以下「上バネ固定部111e」「上バネ固定部111f」と称する)。また、一組の上バネ固定部111eの外側端部は下方(光軸方向結像側)に折曲し、切欠部111dに位置する。
下側フランジ部111cの四隅は、周囲の基準面(コイル当接面)より一段凹んで形成される。下側フランジ部111cは、レンズ収容部111aの下部外周に、X方向に対向する2つの突出部111gを有する。また、下側フランジ部111cは、レンズ収容部111aの下部外周に、Y方向に対向する2つの突出部111hを有する。突出部111g、111hの下面と、下側フランジ部111cの四隅の下面とは面一である。突出部111g、111hは、下側弾性支持部14を固定するための下バネ固定部となる(以下「下バネ固定部111g」「下バネ固定部111h」と称する)。
AF用コイル部112は、ピント合わせ時に通電される空芯コイルであり、レンズホルダー111のコイル巻線部の外周面に巻線される。AF用コイル部112の両端は、レンズホルダー111の上バネ固定部111e、111eに絡げられる。
AF固定部12は、マグネットホルダー121、及びマグネット部122を有する。マグネットホルダー121は、平面視正方形の四角筒形状を有する。マグネットホルダー121は、四隅に、径方向内側に凹んで形成される円弧溝部121aを有する。この円弧溝部121aにサスペンションワイヤー30が配置される。
マグネットホルダー121は、上部の四隅に、上側弾性支持部13を固定する上バネ固定部121bを有する。上バネ固定部121bは、径方向内側に張り出して形成され、AF可動部11が光軸方向受光側に移動するときに、レンズホルダー111の四隅に当接することにより、AF可動部11の光軸方向受光側への移動を規制する。マグネットホルダー121は、上部の各辺の略中央に、上方(光軸方向受光側)に突出する突出部121cを有する。
マグネットホルダー121の下面121dには、下側弾性支持部14が固定される(以下「下バネ固定部121d」と称する)。マグネットホルダー121は、4つの側壁に、四角形状の開口121eを有する。この開口121eに、マグネット部122が収容される(以下「マグネット収容部121e」と称する)。
マグネット部122は、4つの直方体状の永久磁石122A〜122Dで構成される。永久磁石122A〜122Dは、それぞれマグネットホルダー121のマグネット収容部121eに配置される。永久磁石122A、122BがX方向に対向して配置され、永久磁石122C、122DがY方向に対向して配置される。永久磁石122A〜122Dは、AF用コイル部112に径方向に横切る磁界が形成されるように着磁される。例えば、永久磁石122A〜122Dは、内周側がN極、外周側がS極に着磁される。マグネット部122及びAF用コイル部112によって、AF用ボイスコイルモーターが構成される。
上側弾性支持部13は、例えばベリリウム銅、ニッケル銅、ステンレス等からなる板バネであり、全体として平面視で正方形状を有する。上側弾性支持部13は、AF固定部12に対してAF可動部11を弾性支持する。ここでは、上側弾性支持部13は、点対称に配置される2つの上側板バネ131、132で構成される。上側板バネ131、132は、例えば、一枚の板金を打ち抜いて切断することにより成形される。上側板バネ131、132は同様の構成を有するので、上側板バネ132についての説明は省略する。
上側板バネ131は、レンズホルダー固定部131a、131b、マグネットホルダー固定部131c、131d、及びアーム部131e、131fを有する。レンズホルダー固定部131a、131bは、レンズホルダー111のレンズ収容部111aの上面に沿う内縁部131gで連結される。マグネットホルダー固定部131c、131dは、マグネットホルダー121の突出部121cに沿う外縁部131hで連結される。
レンズホルダー固定部131a、131bは、レンズホルダー111の上バネ固定部111e、111fに対応する形状を有する。レンズホルダー固定部131a、131bの固定穴131jが、レンズホルダー111の位置決めボス111jに挿嵌されることにより、レンズホルダー111に対して上側板バネ131が位置決めされ、位置決めボス111jに接着剤塗布又は位置決めボス111jを熱かしめすることで固定される。一方のレンズホルダー固定部131aは、レンズホルダー111の上バネ固定部111eに固定され、上バネ固定部111eに絡げられたAF用コイル部112と電気的に接続される。
マグネットホルダー固定部131c、131dは、マグネットホルダー121の上バネ固定部121bに対応する形状を有する。マグネットホルダー固定部131c、131dの固定穴131kが、マグネットホルダー121の位置決めボス121kに挿嵌されることにより、マグネットホルダー121に対して上側板バネ131が位置決めされ、位置決めボス121kに接着剤塗布又は位置決めボス121kを熱かしめすることで固定される。また、マグネットホルダー固定部131c、131dの頂角部131iは、サスペンションワイヤー30が接続されるワイヤー接続部となる(以下「ワイヤー接続部131i」と称する)。
ワイヤー接続部131iは、マグネットホルダー121の円弧溝部121aの光軸方向受光側に位置する。上側板バネ131をマグネットホルダー121に取り付けた状態において、ワイヤー接続部131iと円弧溝部121aの間には隙間が形成される。この隙間にはダンパー材が配置される。また、ワイヤー接続部131iは、弾性変形しやすい形状を有する。ワイヤー接続部131iとサスペンションワイヤー30との撓みにより、落下時の衝撃が吸収される。したがって、落下衝撃によって、サスペンションワイヤー30が塑性変形したり破断したりするのを効果的に防止できる。
アーム部131e、131fは、それぞれレンズホルダー固定部131aとマグネットホルダー固定部131c、レンズホルダー固定部131bとマグネットホルダー固定部131dを連結する。アーム部131e、131fは、つづら折り形状を有し、AF可動部11が移動するときに弾性変形する。
下側弾性支持部14は、上側弾性支持部13とほぼ同様の構成を有する。すなわち、下側弾性支持部14は、例えばベリリウム銅、ニッケル銅、ステンレス等からなる板バネであり、全体として平面視で正方形状を有する。下側弾性支持部14は、AF固定部12に対してAF可動部11を弾性支持する。ここでは、下側弾性支持部14は、点対称に配置される2つの下側板バネ141、142で構成される。下側板バネ141、142は、例えば、一枚の板金を打ち抜いて切断することにより成形される。下側板バネ141、142は同様の構成を有するので、下側板バネ142についての説明は省略する。
下側板バネ141は、レンズホルダー固定部141a、141b、マグネットホルダー固定部141c、141d、及びアーム部141e、141fを有する。レンズホルダー固定部141a、141bは、レンズホルダー111のレンズ収容部111aの下面に沿う内縁部141gで連結される。
レンズホルダー固定部141a、141bは、レンズホルダー111の下バネ固定部111g、111hに対応する形状を有する。レンズホルダー固定部141a、141bの固定穴141mが、レンズホルダー111の位置決めボス(図示略)に挿嵌されることにより、レンズホルダー111に対して下側板バネ141が位置決めされ、位置決めボスに接着剤塗布又は位置決めボスを熱かしめすることで固定される。AF可動部11が光軸方向に移動するとき、レンズホルダー固定部141a、141bは、AF可動部11とともに変位する。
マグネットホルダー固定部141c、141dは、マグネットホルダー121の下バネ固定部121dに対応する形状を有する。マグネットホルダー固定部141c、141dの固定穴141nが、マグネットホルダー121の位置決めボス(図示略)に挿嵌されることにより、マグネットホルダー121に対して下側板バネ141が位置決めされ、位置決めボスに接着剤塗布又は位置決めボスを熱かしめすることで固定される。
アーム部141e、141fは、それぞれレンズホルダー固定部141aとマグネットホルダー固定部141c、レンズホルダー固定部141bとマグネットホルダー固定部141dを連結する。アーム部141e、141fは、つづら折り形状を有し、AF可動部11が移動するときに弾性変形する。
OIS固定部10を組み立てる場合、まず、マグネットホルダー121のマグネット収容部121eにマグネット部122が収容され、上バネ固定部121bに上側弾性支持部13が取り付けられる。次に、レンズホルダー111の下バネ固定部111g、111hに下側板バネ14が取り付けられ、この状態で、レンズホルダー111が光軸方向結像側からマグネットホルダー121に挿嵌される。そして、上側板バネ131、132がレンズホルダー111の上バネ固定部111e、111fに取り付けられる。また、マグネットホルダー121の下バネ固定部121dに下側板バネ141、142が取り付けられる。
上側板バネ131、132のレンズホルダー固定部131a、132aは、それぞれレンズホルダー111の上バネ固定部111e、111eに絡げられたAF用コイル部112の端部にはんだ付けされ、電気的に接続される。このようにしてAF用駆動部10が組み立てられる。
図6は、OIS固定部20の分解斜視図である。図6に示すように、OIS固定部20は、コイル基板21、ベース22、及び位置検出部23等を備える。
コイル基板21は、中央に八角形状の開口21aを有する、平面視で正方形の枠状基板であり、コイル基板21の外形は、ベース22のワイヤー固定穴21bが露出するように、ベース22の外形よりも一回り小さい(図3参照)。
コイル基板21は、光軸方向においてマグネット部122と対向する位置にOIS用コイル部211を有する。OIS用コイル部211は、マグネット部122に対応する4つのOISコイル211A〜211Dを有する。OISコイル211A及び211Cは、それぞれ2つの分割コイルで構成される。
OISコイル211A〜211Dのそれぞれの長辺部分を、マグネット部122の底面から放射される磁界がZ方向に横切るように、OIS用コイル部211及びマグネット部122の大きさや配置が設定される。マグネット部122とOIS用コイル部211とで、OIS用ボイスコイルモーターが構成される。
ベース22は、面取りされた矩形状の開口22aを有する、平面視で正方形の枠体である。ベース22は、隣接する2つの枠部のそれぞれにおいて、OISコイル211A、211Cの分割コイル間に対応する部分、すなわち長さ方向略中央に、ホール素子収容部22bを有する。ベース22は、四隅に、サスペンションワイヤー30を固定するためのワイヤー固定穴22cを有する。
位置検出部23は、例えばホール効果を利用して磁界を検出するホール素子23A、23B(磁気センサー)で構成される。ホール素子23A、23Bは、ベース22のホール素子収容部22bに配置される。マグネット部122によって形成される磁界を、ホール素子23A、23Bで検出することにより、XY平面におけるOIS可動部10の位置を特定することができる。なお、マグネット部122とは別に、位置検出用磁石をOIS可動部10に配置するようにしてもよい。
本実施の形態では、ベース22は、6枚の絶縁基材251〜256が積層された積層基板25と、積層基板25の表層及び層間に立体的に形成される配線パターン26(図7参照)とからなる多層プリント配線構造を有する。なお、ベース22の多層プリント配線構造は一例であり、積層基板25の積層数や配線パターン26の配置等は、特に限定されない。
1層目の絶縁基材251と2層目の絶縁基材252のX方向に沿う側面にはくぼみ(以下「キャスタレーション」と称する、符号略)が形成される。このくぼみには、キャスタレーション電極27が配置される。キャスタレーション電極27は、ベース22の裏面側に配置される端子パッドを有する。この端子パッドと、撮像部(図示略)を構成するセンサー基板とが電気的に接続される。
ベース22を多層プリント配線構造とすることにより、絶縁基材251〜256を局所的に除去するという簡易な方法で、キャスタレーション(符号略)、ホール素子収容部22b、及びワイヤー固定穴22cを、容易に所望の形状で形成することができる。
絶縁基材251〜256の材料としては、セラミック(例えばアルミナ系セラミック)が好適である。絶縁基材251〜256としてセラミック材料を適用することにより、ベース22に要求される強度、剛性、耐熱性等の機械的特性を確保することができる。また、ベース22に固定されるカバー3がセラミック製である場合、熱膨張係数が一致するので、熱膨張又は熱収縮による歪みを軽減することができる。また、リフローによるはんだ付けも可能となる。
または、絶縁基材251〜256の材料としては、絶縁性樹脂材料(例えばエポキシ樹脂)を適用することもできる。絶縁基材251〜256として絶縁性樹脂材料を適用することにより、ベース22の弾性が高くなるので、耐衝撃性が向上する。また、多層プリント配線構造を有するベース22を安価に作製することができる。この場合、絶縁性樹脂材料からなるベース樹脂に、ガラス繊維等の補強材料を混入するのが好ましい。これにより、ベース22に要求される強度、剛性を確保することができる。
図7は、配線パターン26の一例を示す図である。図8〜図11は、積層基板25の表層及び層間に形成される配線パターン26を示す図である。図7に示すように、配線パターン26は、第1の配線261〜第6の配線266を有する。それぞれの配線261〜266は、銅箔からなる一対の導体パターンで構成される。
第1の配線261は、OIS用コイル部211への給電用配線である。第1の配線261の主配線部261aと一方の端子パッド261bは、1層目の絶縁基材251に形成さ(図13参照)。主配線部261aと端子パッド261cは、2層目から5層目の絶縁基材252〜265に形成されたスルーホール261dを介して接続される。一方の端子パッド261bはキャスタレーション電極27に接続され、他方の端子パッド261cはコイル基板21に接続される。
第2の配線262は、AF用コイル部112への給電用配線である。第2の配線262の主配線部262a及び端子パッド262b、262cは、1層目の絶縁基材251に形成される(図8参照)。一方の端子パッド262bはキャスタレーション電極27に接続され、他方の端子パッド262cはサスペンションワイヤー30に接続される。
第3の配線263は、ホール素子23Aへの給電用配線である。第3の配線263の主配線部263aは、3層目の絶縁基材253に形成される(図10参照)。一方の端子パッド263bは、1層目の絶縁基材251に形成される(図8参照)。他方の端子パッド263cは、4層目の絶縁基材254に形成される(図11参照)。主配線部263aと一方の端子パッド263bは、2層目の絶縁基材252に形成されたスルーホール263dを介して接続され、主配線部263aと他方の端子パッド263cは、4層目の絶縁基材254に形成されたスルーホール263eを介して接続される。一方の端子パッド263bはキャスタレーション電極27に接続され、他方の端子パッド263cはホール素子23Aの電源端子に接続される。
第4の配線264は、ホール素子23Bへの給電用配線である。第4の配線264の主配線部264aは、3層目の絶縁基材253に形成される(図10参照)。一方の端子パッド264bは、1層目の絶縁基材251に形成される(図8参照)。他方の端子パッド264cは、4層目の絶縁基材254に形成される(図11参照)。主配線部264aと一方の端子パッド264bは、2層目の絶縁基材252に形成されたスルーホール264dを介して接続され、主配線部263aと他方の端子パッド263cは、4層目の絶縁基材254に形成されたスルーホール264eを介して接続される。一方の端子パッド264bはキャスタレーション電極27に接続され、他方の端子パッド264cはホール素子23Bの電源端子に接続される。
第5の配線265は、ホール素子23Aの信号入出力用配線である。第5の配線265の一方の端子パッド265bは、1層目の絶縁基材251に形成される(図8参照)。主配線部265a及び他方の端子パッド265cは、4層目の絶縁基材254に形成される(図11参照)。主配線部263aと一方の端子パッド263bは、2〜4層目の絶縁基材252〜254に形成されたスルーホール265dを介して接続される。一方の端子パッド265bはキャスタレーション電極27に接続され、他方の端子パッド265cはホール素子23Aの信号端子に接続される。
第6の配線266は、ホール素子23Bの信号入出力用配線である。第6の配線266の一方の端子パッド266bは、1層目の絶縁基材251に形成される(図8参照)。主配線部266a及び他方の端子パッド266cは、4層目の絶縁基材254に形成される(図11参照)。主配線部266aと一方の端子パッド266bは、2〜4層目の絶縁基材252〜254に形成されたスルーホール266dを介して接続される。一方の端子パッド266bはキャスタレーション電極27に接続され、他方の端子パッド266cはホール素子23Bの信号端子に接続される。
OIS固定部20において、コイル基板21は、ベース22上に取り付けられる。このとき、コイル基板21の端子パッド(図示略)と第1の配線261の端子パッド261cがはんだ付けされる。これにより、OIS用コイル部211と第1の配線261が電気的に接続される。
ホール素子23Aは、ベース22のホール素子収容部22bに実装される。このとき、ホール素子23Aの電源端子(図示略)と第3の配線263の端子パッド263cがはんだ付けされるとともに、信号端子(図示略)と第5の配線265の端子パッド265cがはんだ付けされる。これにより、ホール素子23Aと第3の配線263及び第5の配線265が電気的に接続される。
ホール素子23Bは、ベース22のホール素子収容部22bに実装される。このとき、ホール素子23Bの電源端子(図示略)と第4の配線264の端子パッド264cがはんだ付けされるとともに、信号端子(図示略)と第6の配線266の端子パッド266cがはんだ付けされる。これにより、ホール素子23Bと第4の配線264及び第6の配線266が電気的に接続される。
レンズ駆動装置1を組み立てる際、サスペンションワイヤー30の一端が、それぞれAF用駆動部10の上側板バネ131、132のワイヤー接続部131i、132iに挿通され、半田付けにより固定される。また、サスペンションワイヤー30の他端(下端)が、ベース22のワイヤー固定穴22cに挿通され、第2の配線262の端子パッド232cにはんだ付けにより固定される。サスペンションワイヤー30と上側弾性支持部13を介して、AF用コイル部112への給電が行われる。
上側弾性支持部13のワイヤー接続部131i、132iとマグネットホルダー121の円弧溝部121aの間に形成される隙間には、サスペンションワイヤー30を囲むように、ダンパー材(図示略)が配置される。ダンパー材が上側弾性支持部13とマグネットホルダー121との間に介在することとなる。上側弾性支持部13とマグネットホルダー121との間にダンパー材を介在させることにより、不要共振(高次の共振モード)の発生が抑制されるので、動作の安定性を確保することができる。ダンパー材は、ディスペンサーを使用して容易に塗布することができる。また、ダンパー材としては、例えば紫外線硬化性のシリコーンゲルを適用できる。
レンズ駆動装置1において、OIS用コイル部211に通電すると、マグネット部122の磁界とOIS用コイル部211に流れる電流との相互作用により、OIS用コイル部211にローレンツ力が生じる(フレミング左手の法則)。ローレンツ力の方向は、磁界の方向(Z方向)とOIS用コイル部211の長辺部分に流れる電流の方向(X方向又はY方向)に直交する方向(Y方向又はX方向)である。OIS用コイル部211は固定されているので、マグネット部122に反力が働く。この反力がOIS用ボイスコイルモーターの駆動力となり、マグネット部122を有するOIS可動部10がXY平面内で揺動し、振れ補正が行われる。
また、レンズ駆動装置1において、AF用コイル部112に通電すると、マグネット部122の磁界とAF用コイル部112に流れる電流との相互作用により、AF用コイル部112にローレンツ力が生じる。ローレンツ力の方向は、磁界の方向(X方向又はY方向)とAF用コイル部211に流れる電流の方向(Y方向又はX方向)に直交する方向(Z方向)である。マグネット部122は固定されているので、AF用コイル部112に反力が働く。この反力がAF用ボイスコイルモーターの駆動力となり、AF用コイル部112を有するAF可動部11が光軸方向に移動し、ピント合わせが行われる。
ピント合わせを行わない無通電時には、AF可動部11は、例えば上側弾性支持部13及び下側弾性支持部14によって、無限遠位置とマクロ位置との間に吊られた状態(以下「基準状態」と称する)で保持される。すなわち、OIS可動部10においては、AF可動部11(レンズホルダー111)が、上側弾性支持部13及び下側弾性支持部14によって、AF固定部12(マグネットホルダー121)に対して位置決めされた状態で、Z方向両側に変位可能に弾性支持される。ピント合わせを行うときには、AF可動部11を基準状態からマクロ位置側へ移動させるか、無限遠位置側に移動させるかに応じて、電流の向きが制御される。また、AF可動部11の移動距離に応じて、電流の大きさが制御される。
このように、レンズ駆動装置1は、レンズ部2の周囲に配置されるマグネット部122(振れ補正用マグネット部と、マグネット部122から光軸方向に離間して配置されるOIS用コイル部211(振れ補正用コイル部)と、OIS用コイル部211を含むOIS固定部20(振れ補正固定部)に対してマグネット部122を含むOIS可動部10(振れ補正可動部)を支持する支持部30とを有し、OIS用コイル部211とマグネット部122で構成されるボイスコイルモーターの駆動力を利用して、OIS固定部20に対してOIS可動部10を光軸方向に直交する平面内で揺動させることにより振れ補正を行う。OIS固定部20は、OIS可動部10に対して光軸方向に離間して配置されるベース22を有し、ベース22は、複数の絶縁基材251〜256が積層された積層基板25と、積層基板25の表層及び層間に立体的に形成される配線パターン26とからなる多層プリント配線構造を有する。
レンズ駆動装置1によれば、ベース22が多層プリント配線構造を有するので、従来のようなプリント配線基板が不要となる。したがって、部品点数を削減することができ、小型化、軽量化を実現できる。また、ベースにプリント配線基板を取り付ける作業が不要となるので、組立作業が容易化される。
さらには、カメラモジュールAの高機能化に伴い、配線が複雑化、高密度化する場合にも、積層基板25の積層数を増加するなどして容易に対応できる。例えば、AF可動部11の光軸方向の位置を検出するための位置検出部を設ける場合、この位置検出部用の配線が必要となるが、ベース22に容易に形成することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、実施の形態では、AF機能及びOIS機能を有するレンズ駆動装置について説明したが、本発明は、OIS機能を有するレンズ駆動装置、すなわち、振れ補正可動部に対して光軸方向に離間してベースが配置され、このベースに配線が設けられる場合に適用できる。
また、実施の形態のレンズ駆動装置1において、ベース22に、金属端子や電気部品(例えば抵抗、コンデンサー等)を取り付けるようにしてもよい。また、ベース22に高熱伝導率の金属材料を埋め込み、ベース22が放熱機能を有するようにしてもよい。
さらに、ベース22において、OIS用コイル部の配線パターンを形成するようにしてもよい。この場合、コイル基板21が不要となり、部品点数を削減できるので、さらなる小型化、軽量化を図ることができる。
実施の形態では、カメラモジュールAを備えるカメラ搭載装置の一例として、カメラ付き携帯端末であるスマートフォンを挙げて説明したが、本発明は、情報機器または輸送機器であるカメラ搭載装置に適用できる。情報機器であるカメラ搭載装置とは、カメラモジュールとカメラモジュールで得られた画像情報を処理する制御部を有する情報機器であり、例えばカメラ付き携帯電話機、ノート型パソコン、タブレット端末、携帯型ゲーム機、webカメラ、カメラ付き車載装置(例えば、バックモニター装置、ドライブレコーダー装置)を含む。また、輸送機器であるカメラ搭載装置とは、カメラモジュールとカメラモジュールで得られた画像を処理する制御部を有する輸送機器であり、例えば自動車を含む。
図14は、カメラモジュールVC(Vehicle Camera)を搭載するカメラ搭載装置としての自動車Cを示す図である。図14Aは自動車Cの正面図であり、図14Bは自動車Cの後方斜視図である。自動車Cは、車載用カメラモジュールVCとして、実施の形態で説明したカメラモジュールAを搭載する。図14に示すように、車載用カメラモジュールVCは、例えば前方に向けてフロントガラスに取り付けられたり、後方に向けてリアゲートに取り付けられたりする。この車載用カメラモジュールVCは、バックモニター用、ドライブレコーダー用、衝突回避制御用、自動運転制御用等として使用される。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 レンズ駆動装置
2 レンズ部
3 カバー
10 OIS可動部(振れ補正可動部)
11 AF可動部(オートフォーカス可動部)
111 レンズホルダー
112 AF用コイル部(オートフォーカス用コイル部)
12 AF固定部(オートフォーカス固定部)
121 マグネットホルダー
122 マグネット部(振れ補正用マグネット部、オートフォーカス用マグネット部)
122A〜122D 永久磁石
13 上側弾性支持部(弾性支持部)
131、132 上側板バネ
14 下側弾性支持部(弾性支持部)
141、142 下側板バネ
20 OIS固定部
21 コイル基板
211 OIS用コイル部(振れ補正用コイル部)
22 ベース
23 位置検出部
23A、23B ホール素子
25 積層基板
251〜256 絶縁基材
26 配線パターン
261〜266 配線
27 キャスタレーション電極
30 支持部材、サスペンションワイヤー(支持部)
M スマートフォン(カメラ搭載装置)
A カメラモジュール

Claims (8)

  1. レンズ部の周囲に配置される振れ補正用マグネット部と、前記振れ補正用マグネット部から離間して配置される振れ補正用コイル部と、前記振れ補正用コイル部を含む振れ補正固定部に対して前記振れ補正用マグネット部を含む振れ補正可動部を支持する支持部とを有し、前記振れ補正用コイル部と前記振れ補正用マグネット部で構成されるボイスコイルモーターの駆動力を利用して、前記振れ補正固定部に対して前記振れ補正可動部を光軸方向に直交する平面内で揺動させることにより振れ補正を行う振れ補正用駆動部を備え、
    前記振れ補正固定部は、前記振れ補正可動部に対して光軸方向に離間して配置されるベースを有し、
    前記ベースは、複数の絶縁基材が積層された積層基板と、前記積層基板の表層及び層間に立体的に形成される配線パターンとからなる多層プリント配線構造を有することを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記配線パターンは、前記振れ補正用コイル部への給電用配線を含むことを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記振れ補正可動部の光軸直交面内における位置を検出する位置検出部を備え、
    前記配線パターンは、前記位置検出部への給電用配線及び前記位置検出部の信号入出力用配線を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記位置検出部は、ホール効果を利用して磁界を検出するホール素子を有し、前記ホール素子の検出結果に基づいて前記振れ補正可動部の位置を検出することを特徴とする請求項3に記載のレンズ駆動装置。
  5. 前記振れ補正可動部は、前記レンズ部の周囲に配置されるオートフォーカス用コイル部と、前記オートフォーカス用コイル部に対して径方向に離間して配置されるオートフォーカス用マグネット部と、前記オートフォーカス用コイル部及び前記オートフォーカス用マグネット部の何れか一方を含むオートフォーカス固定部に対して前記オートフォーカス用コイル部及び前記オートフォーカス用マグネット部の何れか他方を含むオートフォーカス可動部を弾性支持する弾性支持部とを有し、前記オートフォーカス用コイル部とオートフォーカス用マグネット部とで構成されるボイスコイルモーターの駆動力を利用して、前記オートフォーカス固定部に対して前記オートフォーカス可動部を光軸方向に移動させることにより自動的にピント合わせを行うオートフォーカス用駆動部を含み、
    前記オートフォーカス用コイル部は、前記支持部を介して給電され、
    前記配線パターンは、前記オートフォーカス用コイル部への給電用配線を含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置。
  6. 前記振れ補正用コイル部は、前記配線パターンによって形成されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置と、
    前記レンズ駆動装置に装着されるレンズ部と、
    前記レンズ部により結像された被写体像を撮像する撮像部と、を備えることを特徴とするカメラモジュール。
  8. 情報機器または輸送機器であるカメラ搭載装置であって、
    請求項7に記載のカメラモジュールを備えることを特徴とするカメラ搭載装置。
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