JP7080462B2 - 製本装置 - Google Patents

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Description

本発明は、紙葉類の束(以後、紙葉束と称する)に対して製本加工を施す加工装置へ紙葉束を搬送する製本装置に関する。
従来、加工装置としては、紙葉束を本文として表紙と合わせて製本する無線綴機に代表される表紙貼装置が知られている。この表紙貼装置は、各紙葉類がそれぞれ相対的にほぼズレがなく整列した状態にある紙葉束を把持手段により把持して搬送し、ガリ溝や接着剤を塗布する等の各種加工を施すことにより本文に対して表紙を貼着している。
関連する技術に、2次元方向に移動部を移動自在とするX-Yアクチュエータと、X-Yアクチュエータの移動部に設けられて本文を保持するハンドユニットと、ハンドユニットの可動域において2次元的に配置され、製本のための各工程を実行する複数の製本ユニットと、X-Yアクチュエータの制御を行う制御部と、を備え、制御部の制御に基づき、前記X-Yアクチュエータが、前記移動部を移動させて、本文を保持するハンドユニットを、前記複数の製本ユニットのうち必要な複数の製本ユニットへと予め決められた順番で移動させると共に、ハンドユニットを移動させた製本ユニットにおけるそれぞれの工程の実行のために必要な位置に移動させる装置が知られている。
特許4604149号公報
ところで、上述したような加工装置は、所定の場所に載置された紙葉束をハンドユニット等の把持手段により把持して各種加工を施すが、この紙葉束の載置は、作業者により行われている。例えば、コピー機等の印刷機により印刷された紙葉類を用いる場合、印刷直後の紙葉類が乱雑に積層した状態にある紙葉束を作業者が取得し、当該作業者が互いに位置ズレした紙葉類を整列する等して紙葉束の端面を整えた後に、所定の場所に載置している。したがって、製本作業が人手を介した作業となるために極めて作業効率が悪いという問題があった。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、作業効率が良い製本装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明の一態様は、排出装置から排出された複数の紙葉からなる紙葉束を収容すると共に、該紙葉束の端面を揃えて整列状態とする収容整列部と、前記排出装置から排出された紙葉束を取得して前記収容整列部へ搬送し、該収容整列部により整列状態とされた紙葉束を取得し、紙葉束に対して製本加工を施す加工装置へ取得した紙葉束を搬送する紙葉搬送部と、を備える。
本発明によれば、作業効率が良い製本装置を実現できる。なお、本発明のその他の効果については、以下の発明を実施するための形態の項でも説明する。
実施形態に係る製本システムを示すブロック図である。 製本システムの装置構成を模式的に示す概略側面図である。 製本システムが備える無線綴機のハンドユニットおよびプレス板の構成を説明するための図であり、(a)は概略側面図、(b)は概略平面図である。 製本システムが備える搬送装置の収容整列部の構成を説明するための図であり、(a)は概略側面図、(b)は概略平面図である。 製本システムの制御系を示すブロック図である。 搬送装置のハンドユニットが収容整列部に紙葉束を収容した状態を示す概略側面図である。 収容整列部により紙葉束に対する整列処理が施されている状態を示す概略側面図である。 収容整列部による整列処理後の状態を示す概略側面図である。 整列処理が施された紙葉束をハンドユニットが把持した状態を示す概略側面図である。 無線綴機のハンドユニット上に整列処理が施された紙葉束を位置付けた状態を示す概略側面図である。 無線綴機のハンドユニット内に紙葉束を収容した状態を説明するための図であり、(a)は概略側面図、(b)は概略平面図である。 無線綴機の一対のプレス板により紙葉束の下端部を把持した状態を示す概略平面図である。 無線綴機のハンドユニットが有する一対のクランプ板により紙葉束を把持した状態を示す概略平面図である。 無線綴機の一対のプレス板が紙葉束を解放した状態を示す概略平面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態では、本実施形態に係る製本装置が図1に示されるような印刷機10、無線綴機20、搬送装置30、及びこれらを制御する制御部40を有する製本システム1に組み込まれた場合を例にとり説明を行う。
(装置構成)
製本システム1は、印刷用紙等の紙葉類(紙葉)の束である紙葉束に、製本処理を施すことにより表紙付き紙葉束を作製する。図1に示されるように、製本システム1は、印刷した紙葉類を順次排出する印刷機10と、紙葉束に表紙を貼り付ける表紙貼処理を行う無線綴機20と、印刷機10により排出された紙葉束を無線綴機20へ搬送する搬送装置30と、を備えており、紙葉束の搬送方向Aの上流側から下流側にかけて印刷機10、搬送装置30、無線綴機20が順に配置されている。
(印刷機10)
印刷機10は、図2に示されるように、支持板12を備え、印刷した紙葉類を当該支持板12上に順次排出するものであり、例えば一般的なコピー機を用いることができる。したがって、印刷機10の詳細な説明は省略する。また、図2に示される符号Bは紙葉束を示しており、符号14は紙葉束Bの端部を後述する搬送装置30のハンドユニット349が把持するための切欠きを示している。
(無線綴機20)
無線綴機20は、制御部40からの制御信号により表紙貼処理を行うものであり、図2に示されるように、大別して位置決めアクチュエータ22と、位置決めアクチュエータ22の図示しない移動部に取り付けられたハンドユニット24と、一対のプレス板26a,26b(プレス板26bは図3参照)と、を備えている。以後、一対のプレス板26a,26bを区別しない場合はプレス板26と称する。
位置決めアクチュエータ22は、少なくとも鉛直方向を含む3次元方向に移動自在になった任意のアクチュエータであり、例えばリニア誘導モータ型のアクチュエータを用いることができる。位置決めアクチュエータ22は、対象物をX方向(図中手前-奥方向)に沿って移動させるX軸ステージ22xと、対象物をY方向(搬送方向Aと同方向)に沿って移動させるY軸ステージ22yと、対象物をZ方向に沿って移動させるZ軸ステージ22zとを備える。本実施の形態においては、X軸、Y軸は水平面の直交2軸とし、Z軸は鉛直方向に沿った軸である。
より具体的には、Y軸ステージ22yがX軸ステージ22xに対してX方向に沿ってスライド可能に取り付けられ、Z軸ステージ22zがY軸ステージ22yに対してY方向に沿ってスライド可能に取り付けられ、位置決めアクチュエータ22の移動部がZ軸ステージ22zに対してZ方向に沿ってスライド可能に取り付けられる。なお、移動部および当該移動部に設けられたハンドユニット24をX軸周りで回動可能に構成するようにしてもよい。
ハンドユニット24は、図3に示されるように、紙葉束Bの表表紙側の面である表面および裏表紙側の面である裏面を締め付ける一対のクランプ板242a,242b(以後、これらを区別しない場合はクランプ板242と称する)と、一対のクランプ板242の両端部を支持し、これを調整可能に移動部に固定された一対のクランプ用アクチュエータ244a,244b(以後、これらを区別しない場合はクランプ用アクチュエータ244と称する)とを備える。
一対のクランプ板242は、弾性部材によって互いに接近するように付勢することも可能であるが、本実施形態においては一対のクランプ板242間の距離が電動モータ、油空圧シリンダ等の一対のクランプ用アクチュエータ244によって電力または油空圧等を利用して調整可能となっている。
ハンドユニット24は、紙葉束Bを把持する前の初期状態において、一対のプレス板26上に位置している。ハンドユニット24は、この初期状態において搬送装置30により搬送された紙葉束Bを一対のクランプ板242により把持し、X軸ステージ22xに配設された表紙貼りユニットへ搬送する。この表紙貼りユニットは、断裁カッターユニット、ガリカッターユニット、サンダーカッターユニット、横糊付けユニット、背糊付けユニット、表紙フィーダユニット、表紙同調ユニット、プレス成形締ユニット等を有する。これらユニットをハンドユニット24が紙葉束Bを把持した状態で順に巡ることにより、紙葉束Bに表紙貼処理が施され、冊子が作製される。表紙貼りユニットは、本発明者らが先に出願した特開2011-56709号公報に記載されたものを用いることができる。したがって、これ以上の表紙貼りユニットの構成、動作等の詳細な説明は省略する。
ハンドユニット24は、一対のクランプ板242と、一対のクランプ用アクチュエータ244とにより画成される収容空間246内に、搬送装置30により紙葉束Bが上方から挿入されて位置付けられた後、一方のクランプ板242aのみを他方のクランプ板242bに接近させて紙葉束Bを把持する。この時、紙葉束Bの各端面を正確に把握するために、他方のクランプ板242bの内壁面242cと、一方のクランプ用アクチュエータ244aの内壁面244cとがそれぞれ基準面とされ、これらと当接するよう紙葉束Bが位置付けられる。基準面に紙葉束Bの2つの面がそれぞれ当接する、好ましくは突き当てられることにより、ハンドユニット24が把持した紙葉束Bの表面、裏面、背、天、地、および小口側端面の各面を製本システム1が正確に把握することができる。
具体的には、製本システム1に入力される後述する製本情報には、紙葉類Bのサイズが含まれており、更にハンドユニット24の位置と共に各基準面の位置は予め設定されている。そのため、各基準面に紙葉束Bの表面または裏面である第1端面と天または地側端面である第2端面とが個別に当接することにより、紙葉束Bの背および小口側端面を含む各面の位置を精度良く制御部40が把握(算出)することが可能となる。
一対のプレス板26は、図3に示されるように、互いに所定の距離離間するようX軸ステージ22x上に設けられており、一方のプレス板26aのみが電動モータ、油空圧シリンダ等の駆動要素により、他方のプレス板26bに対して接離可能に構成されている。本実施形態においては、一対のプレス板26は、紙葉束Bを把持する前の初期状態としてハンドユニット24が上方に位置している。この初期状態において搬送装置30により搬送された紙葉束Bを、一方のプレス板26aのみを他方のプレス板26bに接近させて把持し、ハンドユニット24移動時には当該把持を解除、即ち紙葉束Bを解放する。そのため、他方のプレス板26bの内壁面26cと他方のクランプ板242bの内壁面242cとが略面一となっており、即ち他方のプレス板26bの内壁面26cは基準面の一端を担っている。なお、前記所定の距離は、初期状態にある一対のクランプ板242間の距離と略同一とすることが好ましい。
(搬送装置30)
搬送装置30は、図2に示されるように印刷機10と無線綴機20との間に配設されており、支持台32と、支持台32上に設けられた多関節ロボット34と、同じく支持台32上に設けられて紙葉束Bを収容すると共に、後述する整列処理を行うことにより紙葉束Bを整列状態とする収容整列部36と、を備える。
多関節ロボット34は、支持台32に取り付けられた回動部341と、回動部341に支持された第1アーム342と、第1アーム342に軸着された第2アーム343と、第2アーム343に軸着された第3アーム344と、第3アームに設けられた回動部345と、回動部345に支持された第4アーム346と、第4アーム346に軸着された第5アーム347と、第5アーム347に設けられた回動部348と、回動部348に支持されたハンドユニット349と、を備える、所謂サーボモータを用いた6軸の垂直多関節ロボットである。なお、印刷機10と無線綴機20との間で紙葉束Bを搬送可能であれば、どのような多関節ロボットを用いてもよい。
各アームは軸着点または支持点で360度回動可能となっており、これによって多関節ロボット34は、6軸方向の自由度を有してハンドユニット349が印刷機10と無線綴機20との間の空間を自由に移動可能となっている。
ハンドユニット349は、紙葉束Bを把持可能な2指ハンドロボットであり、印刷機10の支持板12に排出された紙葉束Bを把持し、これを収容整列部36へ搬送する。また、ハンドユニット349は収容整列部36により整列処理が施された紙葉束Bを把持し、無線綴機20のハンドユニット24へ搬送する。なお、ハンドユニット349は、紙葉束Bを把持可能であれば3指以上のハンドロボットを用いてもよく、ハンドユニット24と同様の構成を有するようにしてもよい。
収容整列部36は、紙葉束Bを収容する収容箱362と、収容箱362を振動させる振動部364と、支持台32と連結されて振動部364を回動可能に軸支する回動軸366と、を備える。
収容箱362は、図4に示されるように、紙葉束Bを収容可能な矩形の箱体であり、長手方向に延在する2つの長壁部362a,362bと、短手方向に延在する2つの短壁部362c,362dとを有する。2つの長壁部362a,362bそれぞれの略中央には、上端から下端近傍にかけて、ハンドユニット349が紙葉束Bを把持した状態で収容、または収容された紙葉束Bを把持するために切欠きが形成されている。一方の長壁部362aは、電動モータ、油空圧シリンダ等の駆動要素により、他方の長壁部362bに対して接離可能に構成されている。これにより、紙葉束Bが収容される際に一方の長壁部362aが移動し、紙葉束Bを撓まない程度に2つの長壁部362間で支持することができる。当該支持は、紙葉束Bが撓まない程度としたが、より具体的には、紙葉束B内の各紙葉類の位置ズレや紙葉束Bの取り出しが可能に一方の長壁部362aが紙葉束Bに触れていればよい。
本実施形態においては、紙葉束Bの各端面を正確に把握するために、長壁部362bの内壁面362eと短壁部362cの内壁面362fとがそれぞれ基準面となる。整列処理がなされて紙葉束Bが当該基準面に当接する、好ましくは突き当てられることにより、紙葉束Bの取り出し時に、ハンドユニット349が正確に把持できると共に、把持した紙葉束Bの表面、裏面、背、天、地、および小口側端面の各面を正確に把握することができる。
具体的には、製本システム1に入力される後述する製本情報には、上述したとおり紙葉類のサイズが含まれており、更に収容箱362の位置およびサイズとハンドユニット349による把持位置とが予め設定されている。そのため、各基準面に紙葉束Bの第1端面と、第2端面とが個別に当接することにより、紙葉束Bの背および小口側端面を含む各面の位置を精度良く製本システム1が把握(算出)することが可能となる。
振動部364は、振動を発生してそれを上端に設けられた振動台364aに伝達可能に構成された振動装置である。このような振動装置としては、圧電素子を利用した圧電型、電動モータや圧縮ガスで球体を回転させる等して振動を発生させるバイブレータ型、電動モータの回転軸に偏芯したマス(錘)を設けて偏芯運動をさせることで振動を発生させるアンバランスマス型、ピストンを油圧によって駆動して振動を発生させる油圧型、または、永久磁石または励磁コイルにより発生する強磁界内におかれた駆動コイルに交流電流を供給して加振力を得る動電型等、任意の原理で振動する装置を採用することができる。振動台364a上には収容箱362が固定されており、振動台364aを介して収容箱362に振動を加えることができる。なお、当該振動は、少なくとも振動台364aの上面に平行な横振動が生じればよく、これに当該上面に垂直な縦振動等の他方向の振動を加えるようにしてもよい。
回動軸366は、振動部364を相対移動不能に軸支しており、回動軸366が支持台32に対して相対回転することにより振動部364と共に収容箱362を傾動させる。なお、本実施形態においては回動軸366がC方向に回動することにより、収容箱362を無線綴機20側に傾動させている。
上述した整列処理は、この回動軸366と振動部364とによりなされる処理であり、具体的には、紙葉束Bが収容箱362内に収容され2つの長壁部362a,362bにより支持された状態において、回動軸366が所定角度に傾動し、紙葉束Bを内壁面362fに当接するように寄せた後、振動部364が収容箱362に振動を加える処理である。印刷機10から排出された紙葉類は、支持板12に送られて順次積層していくため、紙面中心が互いに位置ズレした乱雑な状態となる可能性がある。この場合は当然、これらの束である紙葉束Bは、その背、天、地、小口側端面が揃っていない。このような紙葉束Bを傾動させて少なくとも内壁面362fに寄せた状態で振動を加えることにより、これらの端面を揃える、即ち紙葉類を整列状態とすることができる。なお、ここでの整列状態とは、後段の無線綴機20による製本加工時に不良とならない程度の紙葉の位置ズレを含む状態を指す。紙葉束Bに加えられる振動の強さは、紙葉類の種類やサイズにより調整可能とすることが好ましく、これは、回動軸366の傾動角度においても同様である。
(制御部40)
制御部40は、印刷機10、無線綴機20、および搬送装置30に電気的に接続され、各種制御信号をそれぞれに送出してこれらを制御するものである。具体的には、図5に示されるように、印刷機10に対しては、印刷信号を送出して印刷を開始させる。
制御部40は、搬送装置30に対しては、駆動信号を送出して多関節ロボット34を制御し、予め決められた動き(位置、速度、向き等)を行わせて、予め決められた位置にハンドユニット349を位置付ける。また、当該位置において制御部40は把持信号を送出してハンドユニット349を制御し、紙葉束Bの把持、把持解除を行わせる。
制御部40は、無線綴機20に対しては、位置決めアクチュエータ22へ位置決め信号を送出して位置決めアクチュエータ22を制御し、移動部を予め決められた移動経路に沿って移動させる。当該移動により、紙葉束Bを表紙貼りユニットへ搬送する。また、表紙貼りユニット上や、所定の位置において、決められた位置にハンドユニット24を固定するか、または予め決められた動き(位置、速度、向き等)をハンドユニット24が行うように制御する。これらの位置において制御部40は把持信号を送出してハンドユニット24を制御し、一対のクランプ板242による本文Bの把持、把持解除を行わせる。
また、制御部40は、ハンドユニット24の現在位置に応じて一対のプレス板26および表紙貼ユニットへ駆動信号を送出し、モータ等の駆動要素を駆動させてこれらの作動開始、終了を制御する。
本実施形態においては、制御部40には、タッチパネル等の入力手段を介したユーザからの外部入力に応じて、製本情報が入力される。入力される製本情報としては、製本対象となる紙葉のサイズ(縦横長さ又はA4等の規定サイズ)、印刷部数、1部の印刷枚数、紙葉束Bのサイズ(高さ、幅、厚み等)、紙質、その他の製本条件等が挙げられる。制御部40は、この製本情報に応じて印刷機10、無線綴機20、および搬送装置30における各種動作を制御する。なお、印刷機10がコピー機である場合、原紙となるコピー元の用紙にコード化されたデータとして製本情報を印刷しておき、これを印刷機10、または他のリーダ装置により読み取ることで制御部40が取得するようにしてもよい。
制御部40は、CPU(Central Processing Unit)やメモリ等のハードウェアを備えたPC(Personal Computer)等の情報処理装置により実現するようにしてもよい。例えば、当該ハードウェアを製本システム1に組み込み、タッチパネルディスプレイ等で各種情報を入力または外部装置からのデータを受信することで各種制御を行うようにしてもよい。
(装置動作)
本実施形態に係る製本システム1は、上述した構成を有して製本処理を実施する。以下に、製本処理について、図6~図14を参照しつつ説明する。なお、図11(b)、図12、および図13においては、説明上ハンドユニット349を図示していない。
先ず、製本システム1の作業者が制御部40に製本情報を入力すると、印刷機10が所定枚数の紙葉を印刷し、紙葉束Bを作製する。紙葉束B作製後、搬送装置30の多関節ロボット34が、ハンドユニット349により紙葉束Bを把持し、収容箱362上の所定位置に位置付けた後、図6に示されるように下降して収容整列部36の収容箱362内に紙葉束Bを収容する。この時、紙葉束Bの第2端面を内壁面362fに当接させることが好ましい。なお、当該当接は紙葉束Bの収容時に当接させつつ収容するようにしてもよく、収容後に紙葉束Bを内壁面362bに突き当てることで当接させてもよい。
紙葉束Bの収容後、一方の長壁部362aが他方の長壁部362bに接近し、紙葉束Bを支持する。支持後、図7に示されるように、整列処理が実行され、収容整列部36の回動軸366が所定角度C方向に傾動し、振動部364により収容箱362に振動が加えられる。整列処理後、図8に示されるように回動軸366がC方向の逆方向に再び回動し、収容箱362を元の位置戻す。この時、紙葉束Bは長壁部362a,362bにより支持されているため、整列状態および内壁面362fとの当接は維持した状態となる。この状態において、図9に示されるように多関節ロボット34がハンドユニット349により紙葉束Bを把持し、上昇させることにより紙葉束Bを収容箱362から取り出す。なお、この取り出しと同期して、一方の長壁部362aが他方の長壁部362bに対して離間し、紙葉束Bの支持が解除されるようにしてもよく、当該支持がハンドユニット349による紙葉束Bの把持後に解除されるようにしてもよい。
取り出し後、図10に示されるように、多関節ロボット34が無線綴機20の初期状態にあるハンドユニット24上方に紙葉束Bを位置付ける。この時、下降するだけで収容箱362の内壁面362e,362fに当接した紙葉束Bの第1端面B1、第2端面B2が、ハンドユニット24の内壁面242c,244c及びプレス板26の内壁面26cに個別に当接するよう、ハンドユニット349を位置付けると良い。
位置付け後、図11に示されるように、多関節ロボット34がハンドユニット349を下降させ、紙葉束Bの第1端面B1とハンドユニット24の内壁面242c及びプレス板26の内壁面26cとを当接させ、紙葉束Bの第2端面B2とハンドユニット24の内壁面244cとを当接させて紙葉束Bをハンドユニット24の収容空間246内に収容する。なお、紙葉束Bの収容前に紙葉束Bの下降により第1および第2端面B1,B2を内壁面242c,244c,26cに当接するようにハンドユニット24上にハンドユニット349を位置付けるとよいと説明したが、紙葉束Bをハンドユニット24の収容空間246内に収容した後、第1および第2端面B1,B2を内壁面242c,244c,26cに突き当てるよう多関節ロボット34を駆動させてもよい。
収容後、図12に示されるように一方のプレス板26aが他方のプレス板26bに接近して紙葉束Bの下端部(背に相当)を把持する。プレス板26による把持後、図13に示されるようにハンドユニット24の一方のクランプ板242aが他方のクランプ板242bに接近して紙葉束Bを把持する。なお、一対のプレス板26による把持と、一対のクランプ板242による把持とを同時に行わせてもよい。クランプ板242による把持後、ハンドユニット349が元の位置に退去する。
ハンドユニット349の退去後、図14に示されるように一方のプレス板26aが離間し、一対のプレス板26による紙葉束Bの把持が解除される。解除後、ハンドユニット24が紙葉束Bを把持した状態で位置決めアクチュエータ22により表紙貼ユニットを巡るようハンドユニット242を移動させ、紙葉束Bに対して表紙貼処理を施す。
以上に説明した本実施形態に係る製本システム1によれば、搬送装置30を印刷機10等の排出装置と無線綴機20等の加工装置との間に介在させることにより、人が介在する場合と比較して自動で極めて効率よく紙葉束Bを加工装置に搬送することが可能となる。また、搬送装置30が収容整列部36を有することにより、印刷直後の乱雑な状態の紙葉束Bを整列状態にして搬送することができるため、無線綴機20のようなハンドユニット242を有して紙葉束Bに加工を施す装置における加工精度をより向上させることが可能となる。
なお、以上に説明した実施形態においては、紙葉類及び紙葉束を、印刷機によって印刷されたものとして説明したが、これに限定されるものではない。搬送装置30は、複写機によりコピーされたコピー用紙、丁合機によって丁合された折丁または紙葉類、その他の既存の紙葉類(例えば年賀状束、アルバム用紙束)等を紙葉束として扱うことも可能である。換言すれば、搬送装置30は印刷機10に限らず、他の排出装置から排出された紙葉束を扱うことが可能である。
また、以上に説明した実施形態においては、本発明に係る搬送装置が製本システム1に組み込まれて制御部40による一元管理がなされる場合を説明したが、印刷機10、無線綴機20、および搬送装置30をそれぞれ独立させて各装置の制御部に上述した製本情報のうちの必要な情報を入力するようにして稼働させるようにしてもよい。
また、以上に説明した実施形態においては、一方の長壁部362aが可動式であると説明したが、これを固定式に構成してもよい。この場合、収容箱362を図4(b)における上方向、即ち長壁部362b側に傾けて設置する、または当該下方向に傾動させるようにし、紙葉束Bを収容箱362の内壁面362e側に寄せるようにして上記撓みの発生を抑制するようにしてもよい。
本発明は、その要旨または主要な特徴から逸脱することなく、他の様々な形で実施することができる。そのため、前述の実施の形態は、あらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、何ら拘束されない。更に、特許請求の範囲の均等範囲に属する全ての変形、様々な改良、代替および改質は、全て本発明の範囲内のものである。
1 製本システム
10 印刷機(排出装置)
20 無線綴機(加工装置)
24 ハンドユニット
242c 一方のクランプ板の内壁面
244c 一方のクランプ用アクチュエータの内壁面
30 搬送装置
34 多関節ロボット(紙葉搬送部)
349 ハンドユニット(紙葉搬送部)
36 収容整列部
B 紙葉束
B1 紙葉束Bの第1端面(紙葉束の端面)
B2 紙葉束Bの第2端面(紙葉束の端面)

Claims (4)

  1. 排出装置から排出された複数の紙葉からなる紙葉束を収容すると共に、該紙葉束の端面を揃えて整列状態とする収容整列部と、
    前記排出装置から排出された紙葉束を取得して前記収容整列部へ搬送し、該収容整列部により整列状態とされた紙葉束を取得し、紙葉束に対して製本加工を施す加工装置へ整列状態とされた紙葉束を搬送する紙葉搬送部と
    を備え、
    前記収容整列部は、紙面が横方向を向くように紙葉束を縦状に収容可能な箱体であり、紙葉束を縦状に収容した状態において前記横方向に平行な軸周りに所定の角度傾動し、少なくとも該箱体における隣接する2つの内壁面と底面とに紙葉束が当接した状態で該紙葉束に対し振動を加えることにより該紙葉束を整列状態とする
    ことを特徴とする製本装置。
  2. 前記加工装置には、紙葉束を収容すると共に把持し、該紙葉束を把持した状態で搬送可能なハンドユニットを有し、
    前記紙葉搬送部は、前記ハンドユニットへ整列状態とされた紙葉束を搬送する
    ことを特徴とする請求項1記載の製本装置。
  3. 前記ハンドユニットは、紙葉束をそれらの間で把持する一対のクランプ板と、該一対のクランプ板の両端部にそれぞれ設けられ、該一対のクランプ板間の間隔を調節可能な一対のアクチュエータとを有し、
    前記紙葉束は、前記収容整列部が傾動することにより前記2つの内壁面に当接し、
    前記紙葉搬送部は、前記紙束が前記2つの内壁面に当接した状態で該紙葉束を把持して取り出し、前記2つの内壁面に当接した紙葉束の端面が前記一対のクランプ板のいずれか一方の内壁面または前記一対のアクチュエータのいずれか一方の内壁面に当接するよう、前記ハンドユニットに前記紙葉束を搬送する
    ことを特徴とする請求項2記載の製本装置。
  4. 前記紙葉搬送部は、多関節ロボットであることを特徴とする請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の製本装置。
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