JP5070482B1 - 製本装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化することができると共に生産効率を上げることもできる製本装置を提供する。
【解決手段】複数の関節を有して、回動可能に接続された複数のアーム12c、12dを有し、少なくとも4軸の自由度を有する多関節ロボット12と、多関節ロボットの移動部12aに設けられて本文Pを保持するハンドユニット14と、ハンドユニットの可動域に配置され、製本のための工程を実行する1つ以上の製本ユニット16と、多関節ロボットの制御を行う制御部18と、を備え、制御部の制御に基づき、前記多関節ロボットは、前記移動部12aを移動させて、本文を保持するハンドユニット14を、製本ユニット16に移動させると共に、移動された製本ユニットにおいて、工程の実行のために必要な位置に移動させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロボットを用いて、例えば断裁、糊付け、表紙貼り付けといった様々な製本のための各工程を行うことができる製本装置に関する。
従来、この種の製本装置としては、特許文献1に記載されたものが知られている。この特許文献1で示されるものは、少なくとも2次元方向に移動部を移動自在とするX−Yアクチュエータと、X−Yアクチュエータの移動部に設けられて本文を保持するハンドユニットと、ハンドユニットの可動域において2次元的に配置され、製本のための各工程を実行する複数の製本ユニットと、を備えている。
X−Yアクチュエータは、移動部を移動させて、本文を保持するハンドユニットを、複数の製本ユニットのうち必要な複数の製本ユニットへと予め決められた順番で移動させると共に、移動された製本ユニットにおいて、それぞれの工程の実行のために必要な位置に移動させるようにしており、これによって、本文に対して必要な製本作業を施すことができ、オンデマンド出版のような多種類で少量の製本に柔軟に対応することができる。
特許第4604149号公報
しかしながら、特許文献1による製本装置では、X−Yアクチュエータを用いているために、移動部を支持するための各軸に沿ったステージが必要となり、大型化するという問題がある。
また、特許文献1による製本装置では、1つのX−Yアクチュエータで基本的に必要な工程を全て実行しなければならないために、生産効率を上げることに限界があるという問題もある。
本発明はかかる課題に鑑みなされたもので、小型化することができると共に生産効率を上げることもできる製本装置を提供することをその目的とする。
前述した目的を達成するために、請求項1記載の発明は、
複数の関節を有して、回動可能に接続された複数のアームを有し、少なくとも4軸の自由度を有する多関節ロボットと、
多関節ロボットの移動部に設けられて本文を保持するハンドユニットと、
ハンドユニットの可動域に配置され、製本のための工程を実行する1つ以上の製本ユニットと、
を備え、前記多関節ロボットは、前記移動部を移動させて、本文を保持するハンドユニットを、製本ユニットに移動させると共に、移動された製本ユニットにおいて、工程の実行のために必要な位置に移動させるものであり、
前記多関節ロボットは複数設けられており、各多関節ロボットに対応して製本ユニットが設けられており、ある多関節ロボットから別の多関節ロボットに本文を受け渡すことが可能となっていることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項記載のものにおいて、前記本文の受け渡しは、本文を集積可能な集積部を介して行うことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項記載のものにおいて、1つの集積部に対して複数の多関節ロボットが本文を載置可能、または本文を受け取り可能であることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1項に記載のものにおいて、
表紙が待機される複数の表紙供給部と、
ハンドユニットによって保持された本文と合わせるための表紙載置部と、
前記複数の表紙供給部の中から、ハンドユニットに保持された本文に適した表紙を選択して、表紙を表紙載置部へと移動させて載置する表紙用多関節ロボットと、
をさらに備えることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、
複数の関節を有して、回動可能に接続された複数のアームを有し、少なくとも4軸の自由度を有する多関節ロボットと、
多関節ロボットの移動部に設けられて本文を保持するハンドユニットと、
ハンドユニットの可動域に配置され、製本のための工程を実行する1つ以上の製本ユニットと、
表紙が待機される複数の表紙供給部と、
ハンドユニットによって保持された本文と合わせるための表紙載置部と、
前記複数の表紙供給部の中から、ハンドユニットに保持された本文に適した表紙を選択して、表紙を表紙載置部へと移動させて載置する表紙用多関節ロボットと、
を備え、前記多関節ロボットは、前記移動部を移動させて、本文を保持するハンドユニットを、製本ユニットに移動させると共に、移動された製本ユニットにおいて、工程の実行のために必要な位置に移動させることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項4または5記載のものにおいて、
前記表紙には、傾斜検出用マークが設けられており、
載置または保持された表紙に設けられた前記傾斜検出用マークを撮影する撮像手段を備え、
前記撮像手段が撮影した傾斜検出用マークの撮像情報に基づき求められた傾斜検出用マークの正規の向きに対する傾斜角度に基づき、前記多関節ロボットまたは前記表紙用多関節ロボットが本文または表紙を回転させることを特徴とする。
本発明によれば、多関節ロボットが、移動部を移動させて、本文を保持するハンドユニットを、製本ユニットへと移動させると共に、移動された製本ユニットにおいて、工程の実行のために必要な位置に移動させるので、本文に対して必要な製本作業を施すことができる。
多関節ロボットがアームを回動して移動部を移動させるために、製本装置全体を小型化することができる。
また、複数の多関節ロボット間での本文の受け渡しを可能とすることで、製本作業の生産効率を向上させることができる。
本発明による製本装置の実施形態を示す概略斜視図である。 本発明による製本装置の実施形態を示す概略平面図である。 本発明の製本装置の制御系を表すブロック図である。 多関節ロボットと製本ユニットとの組み合わせを示す一例である。 多関節ロボットと製本ユニットとの組み合わせを示す一例である。 多関節ロボットと製本ユニットとの組み合わせを示す一例である。 多関節ロボットと製本ユニットとの組み合わせを示す一例である。 多関節ロボットと製本ユニットとの組み合わせを示す一例である。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明による多関節ロボットを用いた製本装置の具体例を示す概略斜視図である。図において、製本装置10は、概略、フレーム11と、多関節ロボット12と、多関節ロボット12の移動部12aに設けられたハンドユニット14と、多関節ロボット12の移動部12aの可動域に配置された複数の製本ユニット16と、多関節ロボット12及び各製本ユニット16の制御を行う制御部18(図3)と、必要に応じて1種類以上のセンサ20(図3)とを備える。
多関節ロボット12は、例えばスカラロボットを用いることができ、図示において、製本ユニット16全体のほぼ中央上方において、フレーム11に支持された支持部12bと、支持部12bに軸着された第1アーム12cと、第1アーム12cに軸着された第2アーム12dと、第2アーム12dに設けられた上下軸部12eと、上下軸部12eに設けられた移動部12aを有する。
第1アーム12c及び第2アーム12dは、それぞれ軸着点で360度回動可能となっており、上下軸部12eは軸線方向を中心として回動可能及び上下に移動可能となっており、これによって、多関節ロボット12は、XYZθ軸の3軸及び1軸周りに4軸方向の自由度を持っており、移動部12aは複数の製本ユニット16上を自由に移動可能となっている。
移動部12aに設けられるハンドユニット14は、本文Pを締め付ける2つのクランプ板14a、14b(図2)を備える。本文Pは、丁合機によって丁合された折丁または紙葉類、印刷機または複写機によって作成された紙葉類、その他の既存の紙葉類(例えば年賀状束、アルバム用紙束)等とすることができる。2つのクランプ板14a、14bは、弾性部材によって互いに接近するように付勢することも可能であるが、好ましくは、2つのクランプ板14a、14bの距離が電動モータ、油空圧シリンダ等のクランプ用アクチュエータ14c(図2)によって電力または油空圧により調整可能となっているとよい。
各製本ユニット16は、フレーム11に対して位置決めされ、これによって結果として多関節ロボット12に対して位置決めされる。
製本ユニット16としては、製本のための各工程を実行する任意のユニットとすることができ、それぞれが実行する工程に応じてその構成は変わるが、基本的に本文に対して作動する作動要素(例えば、カッター、ローラ、プレス板等)と、作動要素を動作させるための駆動要素(例えば、電動モータ、油空圧シリンダ等)を備える。
例えば、製本ユニット16として、並製本の場合に、断裁カッターユニット、ガリカッターユニット、サンダーカッターユニット、横糊付けユニット、背糊付けユニット、表紙フィーダユニット、同調ユニット、プレス成形締ユニット、三方断裁ユニット等を例示することができる。上製本の場合には、さらに、例えば、寒冷紗フィーダユニット、寒冷紗同調ユニット等を加えることができる。
図2は、本発明による多関節ロボットを用いた製本装置の具体例を示す概略平面図である。この例の製本ユニット16では、断裁カッターユニット16A、ガリカッターユニット16B、サンダーカッターユニット16C、横糊付けユニット16D、背糊付けユニット16E、表紙フィーダユニット16F、同調ユニット16G、プレス成形締ユニット16Hがそれぞれ適当な位置に配置されている。以下、製本ユニット16の具体例を説明する。
断裁カッターユニット16Aは、本文の背面を断裁するためのミーリングカッター162を作動要素として備えることができ、本文Pが多関節ロボット12によって搬送されると、駆動要素がミーリングカッター162を回転させるようになっている。
多関節ロボット12によって、カッターに対する本文Pの高さを調整することで、適切な断裁を行うことができる。
断裁カッターユニット16Aは、ミーリングカッターの代わりに押し刃を作動要素として用いることも可能である。押し刃の使用が望まれる場合には、押し刃を備えた別の断裁カッターユニットに交換することで、簡単に要求に対応することができる。多関節ロボット12によって本文を固定した状態にすることができるため、押し刃で断裁することも可能である。
また、ハンドユニット14による締め付け力をクランプ用アクチュエータ14cによって製本ユニットに応じて強くしたり弱くしたりすることができるので、断裁時のように強い締め付け力が要求される場合に、適切な締め付け力で本文Pを把持することができる。
ガリカッターユニット16B及びサンダーカッターユニット16Cは、それぞれ本文の背面にガリ溝を形成するガリカッター164、本文の背面の研磨を行うサンダーカッター166を作動要素として備えることができ、本文Pが多関節ロボット12によって搬送されると、駆動要素がガリカッター164、サンダーカッター166をそれぞれ回転させるようになっている。
ガリカッター164によって形成するガリ溝の向き、またはその深さは、製本要求によって異なる。よって、多関節ロボット12によって、カッターに対する本文Pの高さを調整することで、本文Pに適切な深さの溝を形成することができる。
また、サンダーカッター166の回転方向は、製本要求によって異なるが、多関節ロボット12によって、サンダーカッターに対する本文Pの移動方向を変えることで、簡単に製本要求に対応することができる。
または、その製本要求に応じて、所望のカッターを有する別のユニットに交換することで、簡単に製本要求に対応することができる。また、ガリカッターユニット16B及びサンダーカッターユニット16Cの処理の順番は、任意に入れ替えることができる。
横糊付けユニット16D及び背糊付けユニット16Eは、それぞれ本文の横側面及び背面に糊を塗布するローラ168、170を作動要素として備えることができ、本文Pが多関節ロボット12によって搬送されると、駆動要素がローラを回転させるようになっている。
塗布する糊の厚みは、製本要求によって異なる。多関節ロボット12によって、ローラに対する本文Pの高さを調整することで、本文Pに適切な厚みの糊を塗布することができる。
糊はEVA(Ethylene Vinyl Acetate)系ホットメルト、ウレタン系ホットメルトであるPUR(Polyurethane Reactive)系ホットメルトなどを使用することができ、異なる種類の糊の使用が望まれる場合には、別のユニットに交換して、異なる糊を貯留する釜を持つユニットにすることで、簡単に要求に対応することができる。また、必要に応じて、ローラを備えたユニットに代えて糊噴射ノズルを備えた別のユニットに交換することもできる。
1度の塗布では足りない場合、多関節ロボット12によって本文を複数回ローラに通すように、繰り返すことができる。
また、背糊を塗布した後、横糊を塗布し、さらに背糊を塗布する場合には、多関節ロボット12によって本文Pを、背糊付けユニット16Eに搬送した後、横糊付けユニット16Dに搬送し、次いで背糊付けユニット16Eに搬送することができる。
表紙フィーダユニット16Fは、表紙が待機される表紙供給部24と、作動要素として表紙用多関節ロボット22とを備えることができる。表紙用多関節ロボット22は、多関節ロボット12と同様の構成とすることができ、移動部22a、支持部22b、第1アーム22c、第2アーム22d、及び上下軸部22eを備え、XYZθ軸の3軸及び1軸周りに4軸方向の自由度を持ち、その移動部22aには吸着機25が設けられる。表紙供給部24は、表紙の寸法、種類毎に複数の表紙供給部24A、24B、・・・を設けることができる。
表紙用多関節ロボット22は、複数の表紙供給部24A、24B、・・・の中から本文に適した表紙が待機された表紙供給部を選択して、その適した表紙を吸着機25により吸着して、同調ユニット16Gへと供給するようになっている。このように本文に適した表紙を選択できるようにすることで表紙の断裁量を減らして資源の保存、廃棄量の低減を図ることができる。
同調ユニット16Gは、表紙載置部172を備え、表紙載置部172は、表紙フィーダユニット16Fによって供給される表紙Rを吸着固定することが可能となっている。
同調ユニット16G、多関節ロボット12または表紙用多関節ロボット22には、セットされる表紙Rの向きなどを検出するCCDイメージセンサといった撮像手段26を設けることができる。また、表紙Rには、本来施される表紙印刷と共に傾斜検出用マーク(不図示)が印刷されている。傾斜検出用マークは、印刷等により付する他、表紙の端部の辺または角とすることもできる。
例えば、表紙供給部24から供給された表紙が傾いて供給された場合、撮像手段26によって検出された画像の中の傾斜検出用マークの向きから制御部18で正規の向きからの傾きを計算し、その傾きに応じて、多関節ロボット12のZ軸周りでハンドユニット14を回転させることでθ軸を調整して、傾いて供給された表紙Rに合わせて本文Pを傾けて同調させることが可能になる。
または、表紙用多関節ロボット22の移動部22aに設けられた吸着機25に表紙Rが吸着されたときに、表紙用多関節ロボット22の基準に対して表紙が傾斜している場合には、撮像手段26によって検出された画像の中の傾斜検出用マークの向きから制御部18で正規の向きからの傾きを計算し、その傾きに応じて、表紙用多関節ロボット22のZ軸周りで吸着機25を回転させることでθ軸を調整して、表紙Rの傾きを修正させることが可能になる。
よって表紙供給部24には表紙の位置決めを行うためのガイド等を省略することができる。
プレス成形締ユニット16Hは、一対のプレス板174,174を作動要素として備えており、本文Pと該本文Pに貼り合わされた表紙Rが多関節ロボット12によって搬送されると、駆動要素が、一対のプレス板を互いに接近する方向に移動させて、本文と表紙とを合わせて横側から押し付けることができる。
制御部18は、制御信号により多関節ロボット12を制御して移動部12aの位置を制御する。移動部12aを予め決められた移動経路に沿って移動させて、ハンドユニット14を製本ユニット16へと搬送すると共に、各製本ユニット16において、決められた位置にハンドユニット14を固定するか、または予め決められた動き(位置、速度(速さ、向き))を行うように制御する。同様に、制御部18は、制御信号により表紙用多関節ロボット22を制御して移動部22aの位置を制御する。
また、制御部18は、移動部12aの現在位置に応じて、制御信号により各製本ユニット16の駆動要素を駆動させて作動要素の作動の開始、終了を制御する。製本ユニット16は、同期して動作する必要はなく、制御部18からの制御信号に応じて独立的に動作を開始・終了することができる。
制御部18には、外部から製本対象の製本情報(高さ、幅、厚み、質量、紙質その他の製本条件)等が入力されるとよく、製本情報に応じて多関節ロボット12、表紙用多関節ロボット22の位置制御及び製本ユニット16における動きを制御することができる。製本情報は、予め、本文及び表紙の少なくとも一方にコード化されたデータとして印刷されているとよい。
以上、図1及び図2を用いて、製本ユニット16の具体的一例を説明したが、この例を含め、本発明によれば、多関節ロボット12と製本ユニット16との様々な組み合わせを行うことができる。以下、各例を図4に示す。
図4Aは、入口INから供給された本文を1つの多関節ロボット12が決められた複数の製本ユニット16へと順番に移動させて、各製本ユニット16で対応する製本工程を実行し、出口OUTへと排出する例である。
即ち、入口INに製本処理に供される本文Pが待機されており、制御部18は、多関節ロボット12によってその移動部12aをINの位置に移動させて、クランプ用アクチュエータ14cを制御して、ハンドユニット14によって待機された本文Pを把持させて、予め決められた締め付け力となるように締め付けさせる。そして、多関節ロボット12によって、予め決められた移動経路に沿って製本ユニット16に本文Pを搬送させる。
本文Pがある駆動開始条件を満足すると、制御部18は、製本ユニット16に応じて駆動要素を駆動して、作動要素を作動させる。駆動開始条件としては、例えば、多関節ロボット12の移動部12aの現在位置により、本文Pが前の製本ユニット16の処理を終了したこと、または該当する製本ユニットに接近したこと若しくは到達したことが、制御部18において判定されたこと、とすることができる。
そして、制御部18の制御に基づき、多関節ロボット12によって移動部12aのXYZθ座標が制御されて、作動要素に対する本文Pの位置決めが行われる。多関節ロボット12によって本文Pの座標を高い自由度で調整することができるために、製本ユニット16の作動要素自体の位置決めが不要となる。各製本ユニット16において、決められた位置に本文Pを固定するか、または予め決められた動き(位置、速度(速さ、向き))を行うように制御する。各製本ユニット16に適した動きを本文Pにさせることができる。
本文Pがある駆動終了条件を満足すると、各製本ユニット16の駆動要素の駆動は停止される。駆動終了条件としては、例えば、本文Pが多関節ロボット12の現在位置により、その製本ユニット16の処理を終了したことが制御部18で判定されたとき、とすることができる。
製本ユニット16の駆動要素は、本文Pが前述のある駆動開始条件を満足したときに駆動を開始し、本文Pが駆動終了条件を満足したときに駆動を終了することができるので、消費電力を節約することができる。但し、製本ユニット16の種類によっては、本文Pの位置にかかわらず、連続的に駆動要素が駆動して、作動要素が作動していてもよい。
こうして順次決められた製本ユニット16を経て、所定の製本のための工程を実行して、出口OUTにまで達すると、制御部18は、ハンドユニット14による本文Pの保持を解除させ、次の本文Pの処理のために再び入口INへと移動部12aを移動させる。
これによって、1つの多関節ロボット12の一連の動作によって、1つの製本処理がなされるようになっている。
図4Bは、入口INから供給された本文を、複数の多関節ロボット12によって決められた複数の製本ユニット16へと順番に移動させて、各製本ユニット16で対応する製本工程を実行し、出口OUTへと排出する例である。
各多関節ロボット12に対応して、1つ以上の製本ユニット16が予め割り当てられており、隣り合う多関節ロボット12、12の間には、受け渡しユニット16Mが設けられる。受け渡しユニット16Mは、それぞれの多関節ロボット12、12の移動部12aの移動範囲に位置する。
受け渡しユニット16Mでは、1つの多関節ロボット12から次の多関節ロボット12へと本文を受け渡すことができるようになっており、本文を締め付ける一対のクランプ板30a、30bを備えることができる。即ち、1つの多関節ロボット12のハンドユニット14が本文を一方のクランプ板30aに押し付けると、他方のクランプ板30bが接近して両者で本文を締め付ける。多関節ロボット12に設けられたハンドユニット14が本文を離すと、次の多関節ロボット12のハンドユニット14が本文を締め付けて、他方のクランプ板30bが離反して、締め付け力が解消される。そして、次の多関節ロボット12の移動部12aが移動して、本文を対応する製本ユニット16へと移動させる。こうして、本文の受け渡しを行うことができる。
好ましくは、各多関節ロボット12に割り当てられた製本ユニット16で行う製本工程に要する合計時間がほぼ等しくなるように設定することで、各多関節ロボット12の一連の動作が同期し、効率的に複数の本文を同時に処理することができるようになる。
図4Cは、図4Bに示す例と同様に、入口INから供給された本文を、複数の多関節ロボット12によって決められた複数の製本ユニット16へと順番に移動させて、各製本ユニット16で対応する製本工程を実行し、出口OUTへと排出する例である。
各多関節ロボット12に対応して、1つ以上の製本ユニット16が予め割り当てられており、隣り合う多関節ロボット12、12の間には、集積ユニット16Nが設けられる。集積ユニット16Nには、本文が集積される。
集積ユニット16Nでは、1つの多関節ロボット12から次の多関節ロボット12へと本文を集積しつつ受け渡すことができるようになっている。好ましくは、本文Pには、入口INから供給される際に、締め付け具32が取り付けられており、これに対応してハンドユニット14には締め付け具32に嵌合する受け部14dが設けられるとよい。1つの多関節ロボット12のハンドユニット14が本文の締め付け具32を離すと、本文は締め付け具32と共に集積ユニット16Nに置かれる。これによって、集積ユニット16Nにおいて、本文がばらけることを防止することができ、集積状態を安定して保持することができる。そして、次の多関節ロボット12のハンドユニット14の受け具14dが本文の締め付け具32と嵌合して、本文を締め付け具32と共に掴んで、対応する製本ユニット16へと移動させる。こうして、本文の受け渡しを行うことができる。
このように隣り合う多関節ロボット12の間に集積ユニット16Nを設けて、本文を集積しつつ受け渡すようにすることで、各多関節ロボット12に割り当てられた製本ユニット16で行う製本工程に要する合計時間の差異を吸収することができる。結果的に効率的に複数の本文を同時に処理することができるようになる。
尚、締め付け具32は、表紙と本文とが接着された段階で外されるようにしてもよい。
図4D及び図4Eは、図4B及びCに示す例と同様に、入口INから供給された本文を、複数の多関節ロボット12によって決められた複数の製本ユニット16へと順番に移動させて、各製本ユニット16で対応する製本工程を実行し、出口OUTへと排出する例である。
そして、図4Cと同様に、隣り合う多関節ロボット12、12の間には、集積ユニット16Nが設けられるが、この例では、複数の多関節ロボット12、12に同じ種類の1つ以上の製本ユニット16が割り当てられており、集積ユニット16Nは、3つ以上の多関節ロボット12、12の移動部12aの移動範囲に位置する。
前述のように、製本ユニット16によっては、製本工程に要する時間が異なっているため、時間を要する製本ユニット16については、図4D及び図4Eに示すように複数の多関節ロボット12を用いて並列処理を行うようにすると、効率的に複数の本文を同時に処理することができるようになる。
以上のように本発明によれば、多関節ロボット12によってX−Yステージを不要とすることができるために、装置の小型化を図ることができる。尚、図1の例では、多関節ロボット12は、フレーム11の天井面に支持させることで、一層の小型化を図ることができるようになっているが、これに限るものではなく、製本ユニット16と同一面に設置することも可能である。
また、多関節ロボット12を用いて本文Pを搬送させることで、上下方向の移動も容易に行うことができることから、製本ユニット16を立体的に配置することも可能である。
さらには、複数の多関節ロボット12を用いて、これらの間で、本文Pの受け渡しや集積が可能となるために、より一層の製本作業の効率化を図ることができる。
多関節ロボット12による搬送及び各製本ユニット16の動作を制御部18で制御することで、オンデマンド出版(POD)のような多種類で少量の製本にも柔軟に対応することができ、さらには大量の製本にも柔軟に対応することができる。
10 製本装置
12 多関節ロボット
12a 移動部
12 第1アーム
12 第2アーム
14 ハンドユニット
16 製本ユニット
16M 受け渡しユニット
16N 集積ユニット(集積部)
18 制御部
22 表紙用多関節ロボット
24(24A、24B、・・・) 表紙供給部
26 撮像手段
172 表紙載置部
P 本文
R 表紙

Claims (6)

  1. 複数の関節を有して、回動可能に接続された複数のアームを有し、少なくとも4軸の自由度を有する多関節ロボットと、
    多関節ロボットの移動部に設けられて本文を保持するハンドユニットと、
    ハンドユニットの可動域に配置され、製本のための工程を実行する1つ以上の製本ユニットと、
    を備え、前記多関節ロボットは、前記移動部を移動させて、本文を保持するハンドユニットを、製本ユニットに移動させると共に、移動された製本ユニットにおいて、工程の実行のために必要な位置に移動させるものであり、
    前記多関節ロボットは複数設けられており、各多関節ロボットに対応して製本ユニットが設けられており、ある多関節ロボットから別の多関節ロボットに本文を受け渡すことが可能となっていることを特徴とする製本装置。
  2. 前記本文の受け渡しは、本文を集積可能な集積部を介して行うことを特徴とする請求項記載の製本装置。
  3. 1つの集積部に対して複数の多関節ロボットが本文を載置可能、または本文を受け取り可能であることを特徴とする請求項記載の製本装置。
  4. 表紙が待機される複数の表紙供給部と、
    ハンドユニットによって保持された本文と合わせるための表紙載置部と、
    前記複数の表紙供給部の中から、ハンドユニットに保持された本文に適した表紙を選択して、表紙を表紙載置部へと移動させて載置する表紙用多関節ロボットと、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の製本装置。
  5. 複数の関節を有して、回動可能に接続された複数のアームを有し、少なくとも4軸の自由度を有する多関節ロボットと、
    多関節ロボットの移動部に設けられて本文を保持するハンドユニットと、
    ハンドユニットの可動域に配置され、製本のための工程を実行する1つ以上の製本ユニットと、
    表紙が待機される複数の表紙供給部と、
    ハンドユニットによって保持された本文と合わせるための表紙載置部と、
    前記複数の表紙供給部の中から、ハンドユニットに保持された本文に適した表紙を選択して、表紙を表紙載置部へと移動させて載置する表紙用多関節ロボットと、
    を備え、前記多関節ロボットは、前記移動部を移動させて、本文を保持するハンドユニットを、製本ユニットに移動させると共に、移動された製本ユニットにおいて、工程の実行のために必要な位置に移動させることを特徴とする製本装置。
  6. 前記表紙には、傾斜検出用マークが設けられており、
    載置または保持された表紙に設けられた前記傾斜検出用マークを撮影する撮像手段を備え、
    前記撮像手段が撮影した傾斜検出用マークの撮像情報に基づき求められた傾斜検出用マークの正規の向きに対する傾斜角度に基づき、前記多関節ロボットまたは前記表紙用多関節ロボットが本文または表紙を回転させることを特徴とする請求項4または5記載の製本装置。
JP2012009368A 2012-01-19 2012-01-19 製本装置 Active JP5070482B1 (ja)

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