JP7079219B2 - 端子挿入済みコネクタ、その製造方法及びコネクタ付きワイヤハーネス - Google Patents

端子挿入済みコネクタ、その製造方法及びコネクタ付きワイヤハーネス Download PDF

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Description

本発明は、例えば自動車等に用いられる端子付き電線の端子が挿入された端子挿入済みコネクタ、その製造方法及びコネクタ付きワイヤハーネスに関するものである。
従来、自動車、OA機器、家電製品等の分野では、電力線や信号線として、電気導電性に優れた銅系材料からなる電線が使用されている。特に、自動車分野においては、車両の高性能化、高機能化が急速に進められており、車載される各種電気機器や制御機器が増加している。したがって、これに伴い、使用される端子付き電線も増加する傾向にある。
このような端子付き電線は、コネクタに挿入されて用いられる場合がある。コネクタには、複数の端子挿入部が形成されており、それらの端子挿入部に端子付き電線の端子が挿入されて固定される。このようにすることで、複数の端子付き電線を一度に接続することができる。
一方、環境問題が注目される中、自動車の軽量化が要求されている。したがって、ワイヤハーネスの使用量増加に伴う重量増加が問題となる。このため、従来使用されている銅線に代えて、軽量なアルミニウム電線が注目されている。
ここで、このような電線同士を接続する際や機器類等の接続部においては、接続用端子が用いられる。しかし、アルミニウム電線を用いた端子付き電線であっても、接続部の信頼性等のため、端子部には、電気特性に優れる銅が使用される場合がある。このような場合には、アルミニウム電線と銅製の端子とが接合されて使用される。
しかし、異種金属を接触させると、標準電極電位の違いから、いわゆる電食が発生する恐れがある。特に、アルミニウムと銅との標準電極電位差は大きいため、接触部への水の飛散や結露等の影響により、電気的に卑であるアルミニウム側の腐食が進行する。このため、接続部における電線と端子との接続状態が不安定となり、接触抵抗の増加や線径の減少による電気抵抗の増大、更には断線が生じて電装部品の誤動作、機能停止に至る恐れがある。
このため、電線と端子との接続部に水分が付着しないように、端子を挿入した後に、コネクタの端子挿入部にグリースを充填する方法が提案されている(例えば特許文献1、2)。
特開平5-159846号公報 特開平9-100997号公報
しかしながら、上記特許文献において提案されている方法では、コネクタ内にグリースを密に注入しないと、水の浸入を十分に防止することができない。また、グリースはガソリンに溶解するため、ガソリンがかかったあとの電線露出部に塩水がかかった際の異種金属接合部分の腐食が避けられない。
また、防食効果を高めようとして、グリースの充填量を上げようとすると、本来、防食の不要なところまでグリースが塗布されてしまうことになる。この結果、過度に充填されたグリースによってコネクタや電線のべたつきを招き、取り扱い性を低下させることとなる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、取り扱い性に優れ、止水性を確保することが可能な端子挿入済みコネクタ等を提供することを目的とする。
前述した目的を達するために第1の発明は、コネクタ本体の端子挿入部に、少なくとも1つ以上の端子が挿入された端子挿入済みコネクタであって、前記端子は、端子本体と圧着部とを有し、前記端子は、前記圧着部で被覆導線と接続され、前記端子が挿入された前記端子挿入部において、前記端子の前記圧着部よりも前記被覆導線側の領域の少なくとも一部が硬化した樹脂で封止されており、前記端子挿入部の内部において、前記端子本体と前記圧着部との間の上方が開放した形状のトランジション部の内部に嵌り込む、前記樹脂を堰止める堰止め部が設けられ、前記端子本体と前記圧着部との間が塞がれ、120℃×30分~-40℃×30分を1000サイクルとした冷熱衝撃試験後の49kPaの正圧におけるシール性を満足していることを特徴とする端子挿入済みコネクタである。
前記コネクタ本体は、複数の前記端子挿入部を有し、一部の前記端子挿入部には、前記端子が挿入されておらず、前記端子の挿入されていない前記端子挿入部が、前記樹脂で封止されていてもよい。
前記端子挿入部の内部において、前記被覆導線の被覆部から露出した導線を覆うように前記樹脂が配置されていることが望ましい。
前記端子挿入部の内部において、前記端子本体の少なくとも一部が、前記樹脂から露出していることが望ましい。
前記樹脂が、紫外線硬化性樹脂又は湿気硬化性樹脂から選ばれる少なくとも1種以上を含むことが望ましい。
前記樹脂の-40℃における弾性率が2000MPa以下であり、前記樹脂の120℃における弾性率が0.7MPa以上であることが望ましい。
第1の発明によれば、端子付き電線の端子が挿入されたコネクタの端子挿入部に対し、樹脂が充填されて硬化しているため、樹脂によって端子挿入部への水の浸入を抑制することができる。また、硬化した樹脂であるため、コネクタがべたつくことがない。また、ガソリンがかかったとしても、直ちに流出することがないため、その後の止水性を確保することができる。
また、複数の端子挿入部の一部に端子が挿入されていない場合において、端子の挿入されていない端子挿入部も樹脂で封止することで、空の端子挿入部からの水の浸入も抑制することができる。
特に、端子挿入部の内部において、被覆導線の被覆部から露出した導線を覆うように樹脂を配置することで、導線への水分の付着をより確実に抑制することができる。
また、端子挿入部の内部において、端子本体の少なくとも一部を樹脂から露出させることで、端子同士の接続時に、確実に導通させることができる。
また、端子挿入部の内部において、端子本体と圧着部との間に、樹脂を堰き止める堰き止め部を設けることで、樹脂を充填する際に、端子本体側に樹脂が流れることを抑制することができる。
また、樹脂が、紫外線硬化性樹脂又は湿気硬化性樹脂から選ばれる少なくとも1種以上を含むことで、効率良く樹脂を硬化させることができる。
また、樹脂の-40℃における弾性率が2000MPa以下であれば、熱サイクルにおいて、低温での樹脂が脆くなりにくいため割れ等が生じにくく、また、樹脂の120℃における弾性率が0.7MPa以上であれば、高温時に十分な樹脂の強度を確保することができる。このように、樹脂の弾性率の温度依存性を小さくすることで、自動車等に要求される耐サーマルショック性を確保することが可能である。
第2の発明は、第1の発明にかかる端子挿入済みコネクタを用いたコネクタ付きワイヤハーネスであって、前記コネクタ本体は、複数の前記端子挿入部を有し、前記端子挿入部に、前記被覆導線と接続された複数の前記端子が挿入されることを特徴とするコネクタ付きワイヤハーネスである。
第2の発明によれば、複数の端子付き電線を有し、止水性の高いコネクタ付きワイヤハーネスを得ることができる。
第3の発明は、圧着部で被覆導線と接続された少なくとも1つ以上の端子を、コネクタ本体の端子挿入部に挿入し、前記端子挿入部の内部において、端子本体と前記圧着部との間の上方が開放した形状のトランジション部の内部に嵌り込む、樹脂を堰止める堰止め部を設け、前記端子本体と前記圧着部との間を塞ぎ、前記端子が挿入された前記端子挿入部の内部であって、前記圧着部よりも前記被覆導線側の少なくとも一部に樹脂を注入する樹脂注入工程と、注入された樹脂を硬化して封止する樹脂硬化工程と、を有し、前記樹脂注入工程において、前記樹脂の粘度を100~3000mPa・sの範囲に調整して、前記端子挿入部に前記樹脂を注入し、120℃×30分~-40℃×30分を1000サイクルとした冷熱衝撃試験後に、49kPaの正圧におけるシール性を満足させることを特徴とする端子挿入済みコネクタの製造方法である。
前記樹脂注入工程において、前記樹脂を前記コネクタ本体の後端側から注入すると同時に前記コネクタ本体の先端側から空気を送ってもよい。
第3の発明によれば、止水性が高く、べたつくことがない端子挿入済みコネクタを得ることができる。
また、樹脂注入工程において、樹脂の粘度を100~3000mPa・sの範囲に調整することで、樹脂を確実に端子挿入部に充填して封止することができる。
また、樹脂注入工程において、樹脂をコネクタ本体の後端側から注入すると同時にコネクタ本体の先端側から空気を送ることで、樹脂が端子本体側に流れることを抑制することができる。
本発明によれば、取り扱い性に優れ、止水性を確保することが可能な端子挿入済みコネクタ等を提供することができる。
端子挿入済みコネクタ20を示す斜視図。 端子付き電線10を示す斜視図。 端子挿入済みコネクタ20の断面図であり、(a)は(b)のB-B線断面図、(b)は(a)のA-A線断面図。 (a)~(c)は、端子挿入済みコネクタ20の製造工程を示す図。 端子挿入済みコネクタ20の他の実施形態を示す断面図。 (a)~(c)は、端子挿入済みコネクタ20の他の製造工程を示す図。 図6(c)のD部におけるC-C線断面図。 端子挿入済みコネクタ20の正圧試験方法を示す図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1は、端子挿入済みコネクタ20(コネクタ付きワイヤハーネス30)を示す斜視図である。端子挿入済みコネクタ20は、コネクタ本体21と端子付き電線10等から構成される。コネクタ本体21には、複数の端子挿入部23が設けられる。コネクタ本体21に設けられた端子挿入部23には、端子付き電線10の端子が挿入される。
図2は、コネクタ本体21に挿入される前の端子付き電線10を示す斜視図である。端子付き電線10は、端子1と被覆導線11とが接続されて構成される。
被覆導線11は、アルミニウムまたはアルミニウム合金製である導線13と、導線13を被覆する被覆部15からなる。すなわち、被覆導線11は、被覆部15と、その先端から露出する導線13とを具備する。導線13は、例えば、複数の素線が撚り合わせられた撚り線である。
端子1は、オープンバレル型であり、銅または銅合金製である。端子1には被覆導線11が接続される。端子1は、端子本体3と圧着部5とがトランジション部4を介して連結されて構成される。圧着部5と端子本体3の間に位置するトランジション部4は、上方が開口する。
端子本体3は、所定の形状の板状素材を、断面が矩形の筒体に形成したものである。端子本体3は、内部に、板状素材を矩形の筒体内に折り込んで形成される弾性接触片を有する。端子本体3は、前端部から雄型端子などが挿入されて接続される。なお、以下の説明では、端子本体3が、雄型端子等の挿入タブ(図示省略)の挿入を許容する雌型端子である例を示すが、本発明において、この端子本体3の細部の形状は特に限定されない。例えば、雌型の端子本体3に代えて例えば雄型端子の挿入タブを設けてもよい。
圧着部5は、被覆導線11と圧着される部位であり、圧着前においては、端子1の長手方向に垂直な断面形状が略U字状のバレル形状を有する。端子1の圧着部5は、被覆導線11の先端側に被覆部15から露出する導線13を圧着する導線圧着部7と、被覆導線11の被覆部15を圧着する被覆圧着部9と、導線圧着部7と被覆圧着部9の間のバレル間部8からなる。端子1は、圧着部5において被覆導線11と接続される。
導線圧着部7の内面の一部には、幅方向(長手方向に垂直な方向)に、図示を省略したセレーションが設けられる。このようにセレーションを形成することで、導線13を圧着した際に、導線13の表面の酸化膜を破壊しやすく、また、導線13との接触面積を増加させることができる。
被覆導線11の先端は、被覆部15が剥離され、内部の導線13が露出する。被覆導線11の被覆部15は、端子1の被覆圧着部9によって圧着される。また、被覆部15が剥離されて露出する導線13は、導線圧着部7により圧着される。導線圧着部7において、導線13と端子1とが電気的に接続される。なお、被覆部15の端面は、被覆圧着部9と導線圧着部7の間のバレル間部8に位置する。
図3(a)、図3(b)は、端子挿入済みコネクタ20の断面図であり、図3(a)は、図3(b)のB-B線断面図、図3(b)は、図3(a)のA-A線断面図である。なお、図3(a)、図3(b)において、一部の樹脂部材17は、透視図として点線で示した。
前述したように、コネクタ本体21には、複数の端子挿入部23が設けられる。本実施形態では、一部の端子挿入部23に端子1が挿入され、残りの端子挿入部23には、端子1が挿入されていない。このように、コネクタ本体21の端子挿入部23に対して、少なくとも1つ以上の端子1が挿入されていればよい。なお、コネクタ本体21が複数の端子挿入部23を有する場合に、複数の端子挿入部23に、被覆導線11と接続された複数の端子1が挿入され、被覆導線11が束ねられたものをコネクタ付きワイヤハーネス30とする。
端子1が挿入された端子挿入部23の内部において、被覆導線11の被覆部15から露出した導線13を覆うように樹脂部材17が配置されて、端子挿入部23が硬化した樹脂部材17で封止されている。すなわち、図2に示した、バレル間部8から導線圧着部7までの導線13が露出する部位が樹脂部材17で覆われている。また、端子1の挿入されていない端子挿入部23にも樹脂部材17が配置されて封止される。
なお、この際、端子本体3には、樹脂部材17が塗布されない。すなわち、端子挿入部23の内部において、端子本体3の少なくとも一部が、樹脂部材17から露出している。
ここで、樹脂部材17としては、例えば、ウレタンアクリレートなどの紫外線硬化性樹脂、シアノアクリレートなどの湿気硬化性樹脂などが挙げられる。このように、樹脂部材17は、紫外線硬化性又は湿気硬化性の少なくとも1種以上の硬化性樹脂であることが望ましい。
ここで、硬化後の樹脂部材17は、-40℃における弾性率が2000MPa以下であり、120℃における弾性率が0.7MPa以上であることが望ましい。
樹脂部材17に、例えばオリゴマーに使用しているポリオールにソフトセグメントを導入することで、硬化後の-40℃での弾性率を調整することができる。オリゴマーとしてポリエーテル系ウレタンアクリレートを使用する場合は、ポリオールは、例えば、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等のポリオールを使用することができる。ポリテトラメチレングリコールを中間ブロックとし、骨格成分として、その両末端の水酸基に、芳香族系ジイソシアネートを介して、紫外線に対して反応性を有する不飽和二重結合を有するヒドロキシ化合物を結合させたオリゴマーを使用することが好ましい。
また、オリゴマーとしてシリコンアクリレートの場合は、紫外線硬化によるウレタンと金属との水素結合に加えて、湿気硬化部分のシリコン変性アクリレートのアルコキシ基の加水分解物が、端子材金属表面にある水酸基と脱水縮合反応を経て強固な共有結合を形成し、金属との接着力向上を付与する。また、アルコキシ基の数により加水分解後のシリコーン結合量により、密着力をコントロールすることができ、弾性率はアクリレート数でコントロールすることができる。
なお、使用するオリゴマーは、重量平均分子量が500~5000のものを使用することが好ましく、2000~5000のものを使用することが特に好ましい。これにより、低温での弾性率を低くすることができ、このようにすることで、耐サーマルショック性を確保することができる。
次に、端子挿入済みコネクタ20の製造方法について説明する。まず、図4(a)に示すように、被覆導線11の被覆部15の先端部を剥離して導線13を露出させ、導線13を導線圧着部7で圧着するとともに、被覆部15を被覆圧着部9で圧着し、端子付き電線10を準備する。このように圧着部5で被覆導線11と接続された少なくとも1つ以上の端子1を、コネクタ本体21の後端側から端子挿入部23に挿入する。
次に、図4(b)に示すように、端子1が挿入された端子挿入部23に樹脂部材17を注入する(樹脂注入工程)。なお、樹脂部材17は、コネクタ本体21の後端側から注入され、樹脂部材17の注入には、例えばディスペンサ25が用いられる。
なお、樹脂注入工程において、樹脂部材17をコネクタ本体21の後端側から注入すると同時に、コネクタ本体21の先端側から送風機27によって空気を送ってもよい。このようにすることで、樹脂部材17が端子本体3側に流れることを抑制することができる。なお、樹脂部材17が端子本体3側へ流れることを抑制するため、端子本体3側を上方に向けて、下方から端子挿入部23へ樹脂部材17を注入してもよい。
図4(c)に示すように、端子挿入部23の内部において、バレル間部8から導線圧着部7までの導線13が露出する部位が樹脂部材17で覆われるように、樹脂部材17を注入する。
なお、樹脂注入工程においては、樹脂部材17の粘度を100~3000mPa・sの範囲に調整して、端子挿入部23に注入することが望ましい。樹脂部材17の粘度が高すぎると、導線13に浸透させて、導線13の下部に樹脂部材17を浸透させることが困難となる。一方、樹脂部材17の粘度が低すぎると、塗布した樹脂部材17が流れてしまい、所望の厚みを確保することが困難となる。
以上のように、端子1が挿入されるすべての端子挿入部23に樹脂部材17を注入するとともに、必要に応じて、端子1が挿入されていない端子挿入部23にも樹脂部材17を注入する。次に、注入した樹脂部材17を硬化させ、端子挿入部23を封止する(樹脂硬化工程)。以上により、端子挿入済みコネクタ20を得ることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、少なくとも端子1が挿入された端子挿入部23が、硬化した樹脂部材17で封止されるため、コネクタ本体21の内部への水の浸入を抑制することができる。
この際、端子1の挿入されていない端子挿入部23にも樹脂部材17を注入して硬化させることで、端子1の挿入されていない端子挿入部23からの水の浸入を抑制することができる。
また、端子挿入部23の内部において、導線13が露出する部位が全て樹脂部材17で覆われることで、より確実に導線13への水の付着を抑制することができる。
なお、コネクタ本体21への水の浸入を十分に防ぐことができれば、図5に示すように、樹脂部材17は、露出する導線13の全体を覆わなくてもよい。すなわち、端子1が挿入された端子挿入部23において、端子1の圧着部5よりも被覆導線11側の領域の少なくとも一部が硬化した樹脂部材17で封止されていればよい。このようにしても、端子挿入部23に対し、コネクタ本体21後端側からの水の浸入を防ぐことができる。
また、端子本体3は、樹脂部材17では覆われずに、端子挿入部23の内部において露出するため、他の端子との接続を確実に行うことができる。例えば、樹脂部材17を端子挿入部23に挿入する際、コネクタ本体21の先端側から空気を送ることで、樹脂部材17が端子本体3側に流れることを抑制することができる。
また、樹脂部材17が、紫外線硬化性または湿気硬化性の少なくとも1種以上の硬化性樹脂であることで、樹脂部材17を塗布した後に確実に硬化させることができる。
また、樹脂部材17の-40℃における弾性率が2000MPa以下であるため、低温においても脆くならず、また、120℃における弾性率が0.7MPa以上とすることで、熱伸縮がかかる環境下でも樹脂部材17の割れや破損を抑制することができる。
次に、第2の実施形態について説明する。図6は、端子挿入済みコネクタ20の他の製造方法を示す図である。なお、以下の説明において、第1の実施形態と同様の機能を奏する構成については、図1~図5と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
第2の実施形態は、第1の実施形態とほぼ同様であるが、コネクタ本体21の端子挿入部23の内部形状が異なる。本実施形態では、端子挿入部23の内部の一部に、樹脂部材17を堰止めるための堰止め部29が設けられる。
まず、図6(a)に示すように、端子付き電線10の端子1を端子挿入部23へ挿入する。端子1を端子挿入部23に挿入すると、端子1の先端が、堰止め部29と接触する。図6(b)に示すように、堰止め部29は、厚みが薄く柔軟であるため、端子1によって押し曲げられる。
完全に端子1を端子挿入部23に挿入し終えると、堰止め部29は元の形状に戻る。この際、端子挿入部23の内部において、堰止め部29は、端子本体3と圧着部5との間に位置する。
図7は、図6(c)のD部におけるC-C線断面図である。端子本体3と圧着部5との間のトランジション部4は、上方に開放し形状である。堰止め部29は、少なくとも一部がトランジション部4の内部に嵌まり込む。なお、堰止め部29によって、端子本体3と圧着部5との間が完全に塞がれなくてもよい。
この状態で、コネクタ本体21の後端側から樹脂部材17を注入することで、樹脂部材17が端子本体3の内部に流れることを抑制することができる。
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、端子挿入部23の内部に堰止め部29を設けることで、より確実に樹脂部材17が端子本体3側へ流れることを抑制することができる。
次に、複数の端子挿入済みコネクタを試作し、各試料について試験を行ったので以下に説明する。
前述したように、端子付き電線の端子をコネクタ本体の端子挿入部に挿入し、端子挿入部に樹脂を注入して硬化させた。この際、塗布する樹脂を変えて、種々の端子挿入済みコネクタを得た。また、比較例として、樹脂部材に代えてグリースを注入した端子挿入済みコネクタを用意した。得られた端子挿入済みコネクタについて、コネクタ本体や電線のべとつきの有無を確認した。
また、それぞれの端子挿入済みコネクタに対し、120℃×30分~-40℃×30分を1000サイクルとした冷熱衝撃試験を行い、冷熱衝撃試験後の端子挿入済みコネクタについて正圧でのシール性を評価した。
図8は、正圧シール性の評価方法の概要を示す。水を入れた水槽31中に端子挿入済みコネクタ20の一端を入れ、被覆導線11の端部から端子1に向かってレギュレータ32によって加圧空気を送った。なお、エア圧は49kPaとした。正圧でのシール性は、端子付き電線の被覆導線から端子に向かって空気を送り、後端部の端子挿入済みコネクタから空気が漏れるか否かについて評価した。
また、各端子挿入済みコネクタをガソリンに1時間浸漬後乾燥させ、次に、6%濃度の塩水に各端子挿入済みコネクタを1分浸漬し、その後60℃で乾燥した。さらに、80℃・95%湿熱条件で72時間保持した。試験前後で端子と導線との抵抗値を計測して評価した。各結果を表1に示す。
Figure 0007079219000001
冷熱衝撃は、前述した冷熱衝撃試験後の正圧試験において漏れのなかったものを〇とし、一部にでも漏れがあったものを×とした。ガソリン浸漬後の塩水浸漬・湿熱試験は、試験後の抵抗値が2.5mΩ以下のものを「○」とし、2.5mΩを超えるものを「×」とした。コネクタ等のべとつきは、コネクタ等を指で触り、べとつきがないものを〇とし、べとつきのあるものを×とした。
総合評価としては、全ての項目で〇のものを、〇評価とし、一部の項目に×があるが〇の項目もあったものを△評価とし、全ての項目で×であったものを×評価とした。
結果より、グリースを注入した比較例1は、全ての項目で×であり、総合評価は×評価であった。一方、樹脂部材で端子挿入部を封止した実施例1~7は、△評価~〇評価であり、特に、塗布時の樹脂部材の粘度が100~3000mPa・sの範囲に含まれる実施例1~4は、〇評価であった。
なお、注入時の粘度の低すぎる実施例5は、-40℃における弾性率が2000MPaを超えてしまうため、冷熱衝撃試験において×となり、また、塗布時に流出してしまうため、確実に封止できずに、塩水浸漬試験で×となった。
一方、注入時の粘度の高すぎる実施例6は、端子挿入部に対して注入することができず、止水性を確保することができなかった。
実施例7は、注入時の樹脂温度を上げて粘度を下げたもので、注入は可能であるが、-40℃における弾性率が2000MPaを超え、120℃における弾性率が0.7MPaよりも低くなり、弾性率の温度依存性が大きく、冷熱衝撃試験において×となった。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1………端子
3………端子本体
4………トランジション部
5………圧着部
7………導線圧着部
8………バレル間部
9………被覆圧着部
10……端子付き電線
11………被覆導線
13………導線
15………被覆部
17………樹脂部材
20………端子挿入済みコネクタ
21………コネクタ本体
23………端子挿入部
25………ディスペンサ
27………送風機
29………堰止め部
30………コネクタ付きワイヤハーネス
31………水槽
32………レギュレータ

Claims (9)

  1. コネクタ本体の端子挿入部に、少なくとも1つ以上の端子が挿入された端子挿入済みコネクタであって、
    前記端子は、端子本体と圧着部とを有し、
    前記端子は、前記圧着部で被覆導線と接続され、前記端子が挿入された前記端子挿入部において、前記端子の前記圧着部よりも前記被覆導線側の領域の少なくとも一部が硬化した樹脂で封止されており、
    前記端子挿入部の内部において、前記端子本体と前記圧着部との間の上方が開放した形状のトランジション部の内部に嵌り込む、前記樹脂を堰止める堰止め部が設けられ、前記端子本体と前記圧着部との間が塞がれ、
    120℃×30分~-40℃×30分を1000サイクルとした冷熱衝撃試験後の49kPaの正圧におけるシール性を満足していることを特徴とする端子挿入済みコネクタ。
  2. 前記コネクタ本体は、複数の前記端子挿入部を有し、一部の前記端子挿入部には、前記端子が挿入されておらず、前記端子の挿入されていない前記端子挿入部が、前記樹脂で封止されていることを特徴とする請求項1に記載の端子挿入済みコネクタ。
  3. 前記端子挿入部の内部において、前記被覆導線の被覆部から露出した導線を覆うように前記樹脂が配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の端子挿入済みコネクタ。
  4. 前記端子挿入部の内部において、前記端子本体の少なくとも一部が、前記樹脂から露出していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の端子挿入済みコネクタ。
  5. 前記樹脂が、紫外線硬化性樹脂又は湿気硬化性樹脂から選ばれる少なくとも1種以上を含むことを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の端子挿入済みコネクタ。
  6. 前記樹脂の-40℃における弾性率が2000MPa以下であり、前記樹脂の120℃における弾性率が0.7MPa以上であることを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の端子挿入済みコネクタ。
  7. 請求項1から請求項のいずれかに記載の端子挿入済みコネクタを用いたコネクタ付きワイヤハーネスであって、前記コネクタ本体は、複数の前記端子挿入部を有し、前記端子挿入部に、前記被覆導線と接続された複数の前記端子が挿入されることを特徴とするコネクタ付きワイヤハーネス。
  8. 圧着部で被覆導線と接続された少なくとも1つ以上の端子を、コネクタ本体の端子挿入部に挿入し、
    前記端子挿入部の内部において、端子本体と前記圧着部との間の上方が開放した形状のトランジション部の内部に嵌り込む、樹脂を堰止める堰止め部を設け、前記端子本体と前記圧着部との間を塞ぎ、
    前記端子が挿入された前記端子挿入部の内部であって、前記圧着部よりも前記被覆導線側の少なくとも一部に樹脂を注入する樹脂注入工程と、
    注入された樹脂を硬化して封止する樹脂硬化工程と、
    を有し、
    前記樹脂注入工程において、前記樹脂の粘度を100~3000mPa・sの範囲に調整して、前記端子挿入部に前記樹脂を注入し、
    120℃×30分~-40℃×30分を1000サイクルとした冷熱衝撃試験後に、49kPaの正圧におけるシール性を満足させることを特徴とする端子挿入済みコネクタの製造方法。
  9. 前記樹脂注入工程において、前記樹脂を前記コネクタ本体の後端側から注入すると同時に前記コネクタ本体の先端側から空気を送ることを特徴とする請求項に記載の端子挿入済みコネクタの製造方法。
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