JP2010108761A - コネクタの防水処理方法 - Google Patents
コネクタの防水処理方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010108761A JP2010108761A JP2008279806A JP2008279806A JP2010108761A JP 2010108761 A JP2010108761 A JP 2010108761A JP 2008279806 A JP2008279806 A JP 2008279806A JP 2008279806 A JP2008279806 A JP 2008279806A JP 2010108761 A JP2010108761 A JP 2010108761A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- connector
- housing
- electric wire
- terminal
- outer housing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
Abstract
【課題】端子挿入後に後から注入した液状の止水剤が端子の接点部まで侵入しないようにする。
【解決手段】電線Wの先端に取り付けた端子20をインナハウジング10に収容し、インナハウジング10を複数段に積層してアウタハウジング40内に挿入し、その状態でインナハウジング10の後端から後方へ延びる電線Wとアウタハウジング40との隙間に、アウタハウジング40の後端44から液状の止水剤Sを注入して固化させることにより、アウタハウジング40と電線Wとの隙間を封じてコネクタを防水化するコネクタの防水処理方法において、止水剤Sを注入する前に、アウタハウジング40の後部空間45内に位置する電線Wの外周に毛の付いた糸状体50を巻き付けた上で、止水剤Sを注入する。
【選択図】図4
【解決手段】電線Wの先端に取り付けた端子20をインナハウジング10に収容し、インナハウジング10を複数段に積層してアウタハウジング40内に挿入し、その状態でインナハウジング10の後端から後方へ延びる電線Wとアウタハウジング40との隙間に、アウタハウジング40の後端44から液状の止水剤Sを注入して固化させることにより、アウタハウジング40と電線Wとの隙間を封じてコネクタを防水化するコネクタの防水処理方法において、止水剤Sを注入する前に、アウタハウジング40の後部空間45内に位置する電線Wの外周に毛の付いた糸状体50を巻き付けた上で、止水剤Sを注入する。
【選択図】図4
Description
本発明は、コネクタの防水処理方法に関するものである。
従来、電線の先端に取り付けた端子をコネクタハウジングに挿入した後、コネクタハウジングの後部に液状の止水剤を注入して固化させることにより、コネクタを防水化する防水処理方法が、例えば、特許文献1などにおいて知られている。
特開2004−349072号公報
しかし、従来の方法では、液状の止水剤を注入した際に端子の接点部まで止水剤が侵入することがあり、良好な電気接続ができなくなるおそれがあった。
本発明は、上記事情を考慮し、端子挿入後に後から注入した液状の止水剤が端子の接点部まで侵入しないようにすることができ、それにより電気接続の信頼性を高めることのできるコネクタの防水処理方法を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、電線の先端に取り付けた端子をコネクタハウジングの後方から該コネクタハウジング内に挿入し、前記端子から後方に延びる前記電線と前記コネクタハウジングとの隙間に前記コネクタハウジングの後端から液状の止水剤を注入して固化させることにより、前記電線と前記コネクタハウジングとの隙間を封じてコネクタを防水化するコネクタの防水処理方法において、前記止水剤を注入する前に、前記コネクタハウジングの後部空間内に位置する前記電線の外周に毛の付いた糸状体を巻き付けた上で、前記止水剤を注入することを特徴とする。
請求項2の発明は、電線の先端に取り付けた端子をインナハウジングに収容し、該インナハウジングを複数段に積層してアウタハウジング内に挿入し、その状態で前記インナハウジングの後端から後方へ延びる前記電線と前記アウタハウジングとの隙間に、該アウタハウジングの後端から液状の止水剤を注入して固化させることにより、前記アウタハウジングと電線との隙間を封じてコネクタを防水化するコネクタの防水処理方法において、前記止水剤を注入する前に、前記アウタハウジングの後部空間内に位置する前記電線の外周に毛の付いた糸状体を巻き付けた上で、前記止水剤を注入することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2に記載のコネクタの防水処理方法であって、前記電線の先端に取り付けた端子をインナハウジングに収容した後、前記インナハウジングを複数段に積層してアウタハウジング内に挿入する前に、前記電線の外周に毛の付いた糸状体を巻き付けることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3に記載のコネクタの防水処理方法であって、前記インナハウジングに横一列に端子収容室が設けられており、そのインナハウジングの各端子収容室にそれぞれ前記電線の先端に取り付けた端子を収容した後、収容された端子から後方に延びる全部の前記電線に前記毛の付いた糸状体を絡ませるように巻き付けることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、例えばコネクタハウジングの後部空間内に下向きに液状の止水剤を注入しても、電線の外周に巻き付けた糸状体の毛が、その撥液性によって止水剤をブロックするので、止水剤が端子の前側の接点部(相手端子と接続する部分)まで侵入しないようにすることができ、コネクタの電気接続の信頼性を高めることができる。
請求項2の発明によれば、例えばアウタハウジングの後部の注入空間に下向きに液状の止水剤を注入しても、電線の外周に巻き付けた糸状体の毛が、その撥液性によって止水剤をブロックするので、止水剤が端子の前側の接点部(相手端子と接続する部分)まで侵入しないようにすることができ、コネクタの電気接続の信頼性を高めることができる。
請求項3の発明によれば、インナハウジングに端子を挿入してから、インナハウジングをアウタハウジングに挿入するまでの間に、電線の外周に糸状体を巻き付けるので、ミシン等によって容易に糸状体を電線に巻き付けることができる。
請求項4の発明によれば、複数の電線の外周にミシン等によって容易に糸状体を巻き付けることができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1はインナハウジングの各端子収容室に電線の先端に取り付けた端子を収容した状態を示す斜視図、図2は図1の工程の後に各電線の外周に毛の付いた糸状体を巻き付けた状態を示す斜視図、図3は図2の工程の後にインナハウジングを積層してアウタハウジングに挿入した状態を示す側断面図、図4は図3の工程の後にアウタハウジングの後部空間に止水剤を注入した状態を示す側断面図である。
このコネクタは、図3および図4に示すように、端子20を収容した複数の合成樹脂製のインナハウジング(コネクタハウジング)10を積層して合成樹脂製のアウタハウジング(コネクタハウジング)40内に挿入することにより構成されるものである。
インナハウジング10は、図1および図2に示すように、横一列に配列された複数の端子収容室11を有している。各端子収容室11は、インナハウジング10の前後方向に直線的に延びており、開放した上面から、それぞれ電線Wの先端に取り付けた端子20を挿入できるようになっている。
アウタハウジング40は、角筒状の本体41の外周に、相手コネクタハウジングの挿入空間47を隔ててフード部46を形成したもので、フード部46内の角筒状の本体41の外周には、相手コネクタハウジングとの隙間を封じるシール部材48が取り付けられている。
角筒状の本体41の内部空間42は、所定個数のインナハウジング10を積層状態で収容できる高さを有しており、その前端が相手端子差込孔43aを有する前端壁43で塞がれ、後端44がインナハウジング10を挿入できるように開口している。そして、インナハウジング10を所定位置まで挿入した状態で、アウタハウジング40の内部に後部空間45が確保されるようになっている。
次に、このコネクタの組立方法を説明する。本発明の実施形態のコネクタの防水処理方法は、この組立方法の中に組み込まれている。
まず、図1に示すように、電線Wの先端に取り付けた端子20をインナハウジング10の各端子収容室11に収容する。次いで、図2に示すように、インナハウジング10の後方に延びる全部の電線Wの外周に、毛の付いた糸状体50を絡ませるように巻き付ける。
糸状体50を巻き付ける位置は、図3に示すように、インナハウジング10をアウタハウジング40に収容した際に、アウタハウジング40の後部空間45の前端に近い位置であり、インナハウジング10の後端の直後の位置とするのがよい。ここで用いる糸状体50は、毛糸のようなものである。また、糸状体50の巻き付けは、ミシン等で絡げるのが効率的である。
次に、図3に示すように、インナハウジング10を複数個積層して、アウタハウジング40内に挿入する。そして、その状態で、図4に示すように、アウタハウジング40の後部空間45内に液状の止水剤(シール材)Sを注入して固化させる。そうすることにより、インナハウジング10の後端から後方へ延びる電線Wとアウタハウジング40との隙間を止水剤Sで埋めることができ、コネクタを防水化することができる。
このように、毛の付いた糸状体50を電線Wに巻き付けた上で止水剤Sを注入すると、下向きに止水剤Sを注入したとしても、糸状体50の毛がその撥液性によって止水剤Sをブロックする。従って、止水剤Sが端子20の前側の接点部(相手端子と接続する部分)まで侵入しないようにすることができ、コネクタの電気接続の信頼性を高めることができる。この場合、インナハウジング10に端子20を収容した状態で、複数の電線Wに糸状体50をミシン等を用いて巻き付けるので、巻き付け作業を簡単に済ませることができる。
なお、上記実施形態では、アウタハウジング40の内部に複数のインナハウジング10を挿入することによってコネクタを構成する場合を説明したが、単純に1個のコネクタハウジングに電線の先端に取り付けた端子を挿入し、後から止水剤を注入して防水化するもの全てについて、本発明は適用することができる。
W 電線
S 止水剤
10 インナハウジング(コネクタハウジング)
11 端子収容室
20 端子
40 アウタハウジング(コネクタハウジング)
44 後端
45 後部空間
50 外周に毛の付いた糸状体
S 止水剤
10 インナハウジング(コネクタハウジング)
11 端子収容室
20 端子
40 アウタハウジング(コネクタハウジング)
44 後端
45 後部空間
50 外周に毛の付いた糸状体
Claims (4)
- 電線の先端に取り付けた端子をコネクタハウジングの後方から該コネクタハウジング内に挿入し、前記端子から後方に延びる前記電線と前記コネクタハウジングとの隙間に前記コネクタハウジングの後端から液状の止水剤を注入して固化させることにより、前記電線と前記コネクタハウジングとの隙間を封じてコネクタを防水化するコネクタの防水処理方法において、
前記止水剤を注入する前に、前記コネクタハウジングの後部空間内に位置する前記電線の外周に毛の付いた糸状体を巻き付けた上で、前記止水剤を注入することを特徴とするコネクタの防水処理方法。 - 電線の先端に取り付けた端子をインナハウジングに収容し、該インナハウジングを複数段に積層してアウタハウジング内に挿入し、その状態で前記インナハウジングの後端から後方へ延びる前記電線と前記アウタハウジングとの隙間に、該アウタハウジングの後端から液状の止水剤を注入して固化させることにより、前記アウタハウジングと電線との隙間を封じてコネクタを防水化するコネクタの防水処理方法において、
前記止水剤を注入する前に、前記アウタハウジングの後部空間内に位置する前記電線の外周に毛の付いた糸状体を巻き付けた上で、前記止水剤を注入することを特徴とするコネクタの防水処理方法。 - 請求項2に記載のコネクタの防水処理方法であって、
前記電線の先端に取り付けた端子をインナハウジングに収容した後、前記インナハウジングを複数段に積層してアウタハウジング内に挿入する前に、前記電線の外周に毛の付いた糸状体を巻き付けることを特徴とするコネクタの防水処理方法。 - 請求項3に記載のコネクタの防水処理方法であって、
前記インナハウジングに横一列に端子収容室が設けられており、そのインナハウジングの各端子収容室にそれぞれ前記電線の先端に取り付けた端子を収容した後、収容された端子から後方に延びる全部の前記電線に前記毛の付いた糸状体を絡ませるように巻き付けることを特徴とするコネクタの防水処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008279806A JP2010108761A (ja) | 2008-10-30 | 2008-10-30 | コネクタの防水処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008279806A JP2010108761A (ja) | 2008-10-30 | 2008-10-30 | コネクタの防水処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010108761A true JP2010108761A (ja) | 2010-05-13 |
Family
ID=42298011
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008279806A Pending JP2010108761A (ja) | 2008-10-30 | 2008-10-30 | コネクタの防水処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010108761A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020155327A (ja) * | 2019-03-20 | 2020-09-24 | 古河電気工業株式会社 | 端子挿入済みコネクタ、その製造方法及びコネクタ付きワイヤハーネス |
-
2008
- 2008-10-30 JP JP2008279806A patent/JP2010108761A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020155327A (ja) * | 2019-03-20 | 2020-09-24 | 古河電気工業株式会社 | 端子挿入済みコネクタ、その製造方法及びコネクタ付きワイヤハーネス |
JP7079219B2 (ja) | 2019-03-20 | 2022-06-01 | 古河電気工業株式会社 | 端子挿入済みコネクタ、その製造方法及びコネクタ付きワイヤハーネス |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6065228B2 (ja) | コネクタ | |
JP5188713B2 (ja) | ドレン線止水構造を備えたシールド線およびドレン線止水方法 | |
JP2009146771A (ja) | 防水ジョイント部の形成方法および該方法で形成された防水ジョイント部を備えたワイヤハーネス | |
JP5789136B2 (ja) | 電気接続端子 | |
US8591243B2 (en) | Plug for moisture-protected electrical plug connection | |
CN103872830A (zh) | 具有密封件的用于电机的壳体 | |
JP2011028853A (ja) | モールドコネクタ | |
US9515404B2 (en) | Electrical contact plug and plug housing | |
JP4460490B2 (ja) | シールド電線用ゴム栓 | |
KR101413341B1 (ko) | 패킹 압착구조를 갖는 전선 그랜드 | |
JP2011054433A (ja) | 防水コネクタ | |
JP6914529B2 (ja) | 電気コネクタ | |
JP2010108761A (ja) | コネクタの防水処理方法 | |
JP2005032621A (ja) | ケーブルハーネスの防水構造 | |
JP6443983B2 (ja) | コネクタ | |
JP5440437B2 (ja) | 電線の端末構造 | |
JP2010062028A (ja) | ゴム栓及び防水コネクタ | |
JP2013098161A (ja) | 接続部材、防水接続構造 | |
JP2008066034A (ja) | 電線接続部の被覆チューブ及び電線接続部の保護構造 | |
JP2011065911A (ja) | 止水部を備えたシールド電線および該シールド電線の止水部の形成方法 | |
TWI686023B (zh) | 配合連接器以及連接器組件 | |
JP2010108762A (ja) | コネクタの防水処理方法 | |
JP2007035362A (ja) | シール部材及び防水型コネクタ | |
JP6443248B2 (ja) | ワイヤハーネス用の止水具および該止水具を備えた止水構造 | |
JP2008234974A (ja) | シールド線のドレン線止水方法およびドレン線止水構造 |