JP2007035362A - シール部材及び防水型コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 電線の引き抜き時に切れることなく、線径の異なる複数種類の電線に対応して一括して確実にシール可能なシール部材及びそのシール部材及びそのシール部材を用いた防水型コネクタを提供する。
【解決手段】 防水型コネクタ1におけるシール部材30は、所定サイズよりも太い径の電線W1,W2が挿通可能な複数の第1シール孔32を有する第1シール部材31と、第1シール孔32に挿入されると共に、所定サイズ以下の細い径の電線W3,W4が挿通可能な第2シール孔37を有する単一又は複数の第2シール部材34とを具備している。第1シール孔32には、太い径の電線W1,W2の外周及び第2シール部材34の外周に密着可能な第1リップ部32a,32bが設けられ、第2シール孔37には、細い径の電線W3,W4の外周に密着可能な第2リップ部37a,37b,37cが設けられている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、シール部材及びそのシール部材を用いた防止型コネクタに関する。
従来より、例えば自動車の電気的接続には防水型コネクタが用いられている。この防水型コネクタにおいては、近年、多極化と電線に流す電流値の多様化が進み、1つのハウジングに対して線径の異なる複数種類の電線が接続される構造が採用されているのが一般的である。この防水型コネクタにおいては、線径の異なる複数種類の電線に対応して一括してシール可能なシール部材が装着されている。
このような線径の異なる複数種類の電線に対応して一括してシール可能なシール部材を装着した防水型コネクタとして、例えば、図5乃至図7に示すもの(特許文献1参照)が知られている。図5は従来例の防水型コネクタの断面図である。図6は図5に示す防水型コネクタにおいて、電線をシール孔に挿通していない状態を示す部分拡大断面図である。図7は図5に示す防水型コネクタにおいて、シール孔に電線を挿通した状態を示し、(A)はシール孔に細い電線を挿通した状態を示す部分拡大断面図、(B)はシール孔に太い電線を挿通した状態を示す部分拡大断面図である。
図5に示す防水型コネクタ101は、絶縁性のハウジング110と、ハウジング110に設けられた複数のコンタクト収容キャビティ111に収容される複数のコンタクト120と、シール部材130と、シールホルダ140と、キャップ部材150とを具備している。
ここで、シール部材130は、ゴム製であって、長円形の厚板状をなし、ハウジング110の後端面とシールホルダ140の前端面との間に挟まれることによりハウジング110の後端面のコンタクト収容キャビティ111を塞ぐようになっている。シール部材130には、前後両面に開口する円形の複数のシール孔131が形成されている。各シール孔131は、ハウジング110のコンタクト収容キャビティ111と整合する位置に配置されている。各シール孔131の内周面には、図6に示すように、山形断面をなす4条のリップ部131a,131b,131c,131dが周方向に延びるように形成されている。そして、4条のリップ部131a,131b,131c,131dのうち電線挿通方向手前側(図5乃至図7における左側)の2条のリップ部131a,131bは互いに同じ内径寸法とされ、その内径寸法は、コンタクト120に接続された比較的太い電線Wが挿通されたときにその電線Wの外周に密着するような寸法に設定されている(図7(B)参照)。一方、電線挿通方向奥側の2条のリップ部131c,131dは互いに同じ内径寸法とされ、その内径寸法は、コンタクト120に接続された比較的細い電線Wが挿通されたときにその電線Wの外周に密着するような寸法に設定されている(図7(A)参照)。
そして、シールホルダ140は、長円形の厚板体で構成され、シール部材130の後方よりハウジング110に取り付けられ、これによりシール部材130を保持するようになっている。そして、シールホルダ140には、前後両面を貫通する複数のコンタクト挿入孔141が形成されている。各コンタクト挿入孔141は、各コンタクト収容キャビティ111及び各シール孔131と整合する位置に配置されている。また、シールホルダ140の外周には、ロック突起142が形成されている。このロック突起142は、キャップ部材150に係合することにより、キャップ部材150がハウジング110、シール部材130及びシールホルダ140から離脱するのを規制するようになっている。
図5乃至図7に示す防水型コネクタ101によれば、電線Wが細い場合には小径側のリップ部131c,131dに密着し、電線Wが太い場合には小径側のリップ部131c,131d及び大径側のリップ部131a,131bに密着することにより、シール孔131の内周と電線Wの外周との隙間を水密状態に保持でき、シール孔131からコンタクト収容キャビティ111内への浸水防止を図ることができ、線径の異なる複数種類の電線に対応することができる。
特開2001−15203号公報
しかしながら、これら従来の図5乃至図7に示した防水型コネクタ101にあっては、以下の問題点があった。
即ち、電線Wが太い場合に、シール孔131の内周と電線Wの外周との隙間を水密状態に保持できるものの、小径側のリップ部131c,131dの伸び率が極端に大きくなり、コンタクト120及びその太い電線Wを引き抜くときに、リップ部131c、131dが切れてしまうことがあった。一方、電線Wが細い場合には、小径側のリップ部131c,131dのみに密着するので、密着しているリップ部の数が少なく、シール孔131の内周と電線Wの外周との隙間を適切に水密状態に保持できずに、シール孔131からコンタクト収容キャビティ111内への浸水を確実には防止できなかった。
従って、本発明は上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、電線の引き抜き時に切れることなく、線径の異なる複数種類の電線に対応して一括して確実にシール可能なシール部材及びそのシール部材及びそのシール部材を用いた防水型コネクタを提供することにある。
上記問題を解決するため、本発明のうち請求項1に係るシール部材は、所定サイズよりも太い径の電線が挿通可能な複数の第1シール孔を有する第1シール部材と、前記第1シール孔に挿入されると共に、前記所定サイズ以下の細い径の電線が挿通可能な第2シール孔を有する単一又は複数の第2シール部材とを具備し、前記第1シール部材の前記第1シール孔に、前記太い径の電線の外周及び前記第2シール部材の外周に密着可能な第1リップ部を設け、前記第2シール部材の前記第2シール孔に、前記細い径の電線の外周に密着可能な第2リップ部を設けたことを特徴としている。
また、本発明のうち請求項2に係るシール部材は、請求項1記載のシール部材において、前記第2シール部材が、前記細い径の電線とともにコンタクトに圧着されるようになっていることを特徴としている。
更に、本発明のうち請求項3に係る防水型コネクタは、複数のコンタクトを収容するハウジングと、該ハウジングのコンタクト挿入面側に配置されたシール部材とを具備し、該シール部材が、所定サイズよりも太い径の電線が挿通可能な複数の第1シール孔を有する第1シール部材と、前記第1シール孔に挿入されると共に、前記所定サイズ以下の細い径の電線が挿通可能な第2シール孔を有する単一又は複数の第2シール部材とを具備し、前記第1シール部材の前記第1シール孔に、前記太い径の電線の外周及び前記第2シール部材の外周に密着可能な第1リップ部を設け、前記第2シール部材の前記第2シール孔に、前記細い径の電線の外周に密着可能な第2リップ部を設けたことを特徴としている。
加えて、本発明のうち請求項4に係る防水型コネクタは、請求項3記載の防水型コネクタにおいて、前記第2シール部材が、前記細い径の電線とともに前記コンタクトに圧着されるようになっていることを特徴としている。
本発明のうち請求項1に係るシール部材によれば、所定サイズよりも太い径の電線が挿通可能な複数の第1シール孔を有する第1シール部材と、前記第1シール孔に挿入されると共に、前記所定サイズ以下の細い径の電線が挿通可能な第2シール孔を有する単一又は複数の第2シール部材とを具備し、前記第1シール部材の前記第1シール孔に、前記太い径の電線の外周及び前記第2シール部材の外周に密着可能な第1リップ部を設け、前記第2シール部材の前記第2シール孔に、前記細い径の電線の外周に密着可能な第2リップ部を設けたので、第1シール部材の第1リップ部が太い径の電線の外周及び第2シール部材の外周に密着してシールでき、第1シール部材の第1シール孔に挿入された第2シール部材の第2リップ部が細い径の電線の外周に密着してシールでき、線径の異なる複数種類の電線に対応して一括して確実にシール可能なシール部材を提供することができる。そして、太い径の電線の外周に密着する第1シール部材の第1リップ部の伸び率及び細い径の電線の外周に密着する第2シール部材の第2リップ部の伸び率は大きくなく、電線の引き抜き時に第1シール部材及び第2シール部材が切れることはない。
また、本発明のうち請求項2に係るシール部材によれば、請求項1記載のシール部材において、前記第2シール部材が、前記細い径の電線とともにコンタクトに圧着されるようになっているので、第2シール部材及び細い径の電線をコンタクトに同時に圧着することができる。
更に、本発明のうち請求項3に係る防水型コネクタによれば、シール部材が、所定サイズよりも太い径の電線が挿通可能な複数の第1シール孔を有する第1シール部材と、前記第1シール孔に挿入されると共に、前記所定サイズ以下の細い径の電線が挿通可能な第2シール孔を有する単一又は複数の第2シール部材とを具備し、前記第1シール部材の前記第1シール孔に、前記太い径の電線の外周及び前記第2シール部材の外周に密着可能な第1リップ部を設け、前記第2シール部材の前記第2シール孔に、前記細い径の電線の外周に密着可能な第2リップ部を設けたので、第1シール部材の第1リップ部が太い径の電線の外周及び第2シール部材の外周に密着してシールでき、第1シール部材の第1シール孔に挿入された第2シール部材の第2リップ部が細い径の電線の外周に密着してシールでき、電線の引き抜き時に切れることなく、線径の異なる複数種類の電線に対応して一括して確実にシール可能なシール部材を備えた防水型コネクタを提供することができる。
加えて、本発明のうち請求項4に係る防水型コネクタによれば、請求項3記載の防水型コネクタにおいて、前記第2シール部材が、前記細い径の電線とともに前記コンタクトに圧着されるようになっているので、第2シール部材及び細い径の電線をコンタクトに同時に圧着することができる。
次に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は本発明に係る防水型コネクタの正面図である。図2は図1の2−2線に沿う断面図である。図3は図1の防水型コネクタに用いられる本発明に係るシール部材を構成する第1シール部材の斜視図である。図4は図1の防水型コネクタに用いられる本発明に係るシール部材を構成する第2シール部材の斜視図である。
図1及び図2において、防水型コネクタ1は、複数の第1コンタクト21及び第2コンタクト22(本実施形態にあっては、8個の第1コンタクト及び40個の第2コンタクト)を収容するハウジング10と、シール部材30と、シールホルダ40とを具備している。
ここで、ハウジング10は、絶縁性の樹脂を成形することによって略矩形形状に形成され、複数の第1コンタクト21を収容する複数の第1コンタクト収容キャビティ11と、複数の第2コンタクト22を収容する複数の第2コンタクト収容キャビティ12とを有している。本実施形態において、第1コンタクト収容キャビティ11は、図1に示すように、正面側から見て右側寄りの部分に4列状で8個設けられている。また、第2コンタクト収容キャビティ12は、正面側から見て第1コンタクト収容キャビティ11が設けられている部分以外の部分に4列状で40個設けられている。また、各第1コンタクト21及び各第2コンタクト22には、電線が圧着接続されるようになっている。本実施形態においては、図2に示すように、上から1列目の第1コンタクト21の電線接続部21aには所定サイズである直径2.1mmよりも太い直径2.8mmの電線W1が圧着接続され、上から2列目の第1コンタクト21の電線接続部21aには直径2.2mmの電線W2が圧着接続され、上から3列目の第1コンタクト21の電線接続部21aには所定サイズである直径2.1mmと同径の電線W3が圧着接続され、上から4列目の第1コンタクト21の電線接続部21aには所定サイズである直径2.1mmよりも細い直径1.4mmの電線W4が圧着接続されている。一方、全ての第2コンタクト22には同一径である直径1.7mmの電線が圧着接続されている。そして、ハウジング10のコンタクト挿入面側(図2における右側)には、シール部材収容凹部13が形成されている。
また、シール部材30は、単一の第1シール部材31と、単一又は複数(本実施形態にあっては4個)の第2シール部材34とを具備している。
第1シール部材31は、シリコーンゴム製であって、図2及び図3に示すように、略矩形形状の厚板体で構成され、ハウジング10のシール部材収容凹部13内に収容されるようになっている。この第1シール部材31には、コンタクト挿通方向(図2における左右方向)に貫通する複数の第1シール孔32及び第1シール孔32とは別個の複数のシール孔33が形成されている。各第1シール孔32は第1コンタクト収容キャビティ11と整合する位置に配置され、その一方、各シール孔33は第2コンタクト収容キャビティ12と整合する位置に配置されている。従って、本実施形態においては、第1シール孔32は、図3に示すように、正面側から見て右側寄りの部分に4列状で8個設けられている。また、それ以外のシール孔33は、正面側から見て第1シール孔32が設けられている部分以外の部分に4列状で40個設けられている。そして、各第1シール孔32には、各第1コンタクト21に圧着接続された電線が挿通されるようになっている。ここで、各第1シール孔32には、所定サイズよりも太い径の電線、具体的には所定サイズである直径2.1mmよりも太い径の電線が挿通可能となっていると共に、図4に示す第2シール部材34が挿入可能となっている。また、各第1シール孔32の内周面には、前記太い径の電線の外周及び第2シール部材34のシール部35の外周に密着可能な複数条(本実施形態にあっては2条)の第1リップ部32a,32bが設けられている。一方の第1リップ部32aは、コンタクト挿通方向の奥側(図2における左側)に配置され、山形断面形状をなして第1シール孔32の内周面に沿って周方向に延びている。また、他方の第1リップ部32bは、コンタクト挿通方向の手前側(図2における右側)に配置され、山形断面形状をなして第1シール孔32の内周面に沿って周方向に延びている。また、各シール孔33には、各第2コンタクト22に圧着接続された電線が挿通されるようになっており、その内周面には、第2コンタクト22に圧着接続された電線の外周に密着可能なリップ部33aが形成されている。
また、各第2シール部材34は、シリコーンゴム製であって、図2及び図4に示すように、比較的直径の大きな円筒状のシール部35と、シール部35からコンタクト挿通方向の奥側に突出する円筒状の圧着部36とで構成され、第1シール部材31の第1シール孔32内に挿入されるようになっている。この各第2シール部材34のシール部35及び圧着部36には、コンタクト挿通方向に貫通する単一の第2シール孔37が形成されている。そして、この第2シール孔37には、各第1コンタクト21に圧着接続された電線が挿通されるようになっている。ここで、第2シール孔37には、所定サイズ以下の細い径の電線、具体的には所定サイズである直径2.1mm以下の細い径の電線が挿通可能となっている。また、シール部35に相当する部分の第2シール孔37の内周面には、前記細い径の電線の外周に密着可能な複数条(本実施形態にあっては3条)の第2リップ部37a,37b,37cが設けられている。1つの第2リップ部37aは、コンタクト挿通方向の奥側(図2における左側)に配置され、山形断面形状をなして第2シール孔37の内周面に沿って周方向に延びている。また、もう1つの第2リップ部37cは、コンタクト挿通方向の手前側(図2における右側)に配置され、山形断面形状をなして第2シール孔37の内周面に沿って周方向に延びている。更にもう1つの第2リップ部37bは、コンタクト挿通方向において第2リップ部37aと第2リップ部37cとの間にに配置され、山形断面形状をなして第2シール孔37の内周面に沿って周方向に延びている。また、圧着部36は、前記細い径の電線とともに第1コンタクト21の電線接続部21aに圧着されるようになっている。
このように、防水型コネクタ1によれば、シール部材30が、所定サイズ(直径2.1mm)よりも太い径の電線が挿通可能な複数の第1シール孔32を有する第1シール部材31と、第1シール孔32に挿入されると共に、所定サイズ(直径2.1mm)以下の細い径の電線が挿通可能な第2シール孔37を有する単一又は複数の第2シール部材34とを具備している。そして、第1シール部材31の第1シール孔32に、太い径の電線の外周及び第2シール部材34の外周に密着可能な複数条の第1リップ部32a,32bを設け、第2シール部材34の第2シール孔37に、細い径の電線の外周に密着可能な複数条の第2リップ部37a,37b,37cを設けている。このため、第1シール部材31の第1リップ部32a,32bが太い径の電線の外周及び第2シール部材34の外周に密着してシールでき、第1シール部材31の第1シール孔32に挿入された第2シール部材34の第2リップ部37a,37b,37cが細い径の電線の外周に密着してシールでき、線径の異なる複数種類の電線に対応して一括して確実にシール可能なシール部材30及び防水型コネクタ1を提供することができる。そして、太い径の電線の外周に密着する第1シール部材31の第1リップ部32a,32bの伸び率及び細い径の電線の外周に密着する第2シール部材34の第2リップ部37a,37b,37cの伸び率は大きくなく、電線の引き抜き時に第1シール部材31及び第2シール部材34が切れることはない。
ここで、図2に示す本実施形態においては、上から1列目の第1コンタクト21の電線接続部21aに圧着接続された所定サイズである直径2.1mmよりも太い径2.8mmの電線W1は、上から1列目の第1シール孔32に挿通され、この1列目の第1シール孔32に設けられた第1リップ部32a,32bが電線W1の外周に密着するようになっている。また、上から2列目の第1コンタクト21の電線接続部21aに圧着接続された所定サイズである直径2.1mmよりも太い径2.2mmの電線W2は、上から2列目の第1シール孔32に挿通され、この2列目の第1シール孔32に設けられた第1リップ部32a,32bが電線W2の外周に密着するようになっている。更に、上から3列目の第1コンタクト21の電線接続部21aに圧着接続された所定サイズである直径2.1mmと同径の電線W3は、上から3列目の第1シール孔32に挿入された第2シール部材34の第2シール孔37に挿通され、この第2シール孔37に設けられた第2リップ部37a,37b,37cが電線W3の外周に密着するようになっている。また、上から4列目の第1コンタクト21の電線接続部21aに圧着接続された所定サイズである直径2.1mmよりも細い直径1.4mmの電線W4は、上から4列目の第1シール孔32に挿入された第2シール部材34の第2シール孔37に挿通され、この第2シール孔37に設けられた第2リップ部37a,37b,37cが電線W4の外周に密着するようになっている。
従って、1列目の第1シール部材31の第1リップ部32a,32bが1列目の太い径2.8mmの電線W1の外周に密着してシールでき、2列目の第1シール部材31の第1リップ部32a,32bが2列目の太い径2.2mmの電線W2の外周に密着してシールでき、3列目の第1シール部材31の第1リップ部32a,32bが3列目の第2シール部材34の外周に密着してシールでき、4列目の第1シール部材31の第1リップ部32a,32bが4列目の第2シール部材34の外周に密着してシールできる。また、3列目の第2シール部材34の第2リップ部37a,37b,37cが3列目の細い径2.1mmの電線の外周に密着してシールでき、4列目の第2シール部材34の第2リップ部37a,37b,37cが4列目の細い径1.4mmの電線の外周に密着してシールできる。このため、線径の異なる複数種類の電線に対応して一括して確実にシール可能なシール部材30及び防水型コネクタ1を提供することができる。
また、シールホルダ40は、略矩形状板で構成され、シール部材30のコンタクト挿入面側よりハウジング10に取り付けられ、これによりシール部材30を保持するようになっている。そして、シールホルダ40には、コンタクト挿通方向両面を貫通する複数のコンタクト挿入孔41が形成されている。各コンタクト挿入孔41は、各コンタクト収容キャビティ11、各第1シール孔32及びシール孔33と整合する位置に配置されている。
次に、防水型コネクタ1の組立方法について図2に示す本実施形態に基づいて説明する。
先ず、上から1列目の第1コンタクト収容キャビティ11に収容予定の第1コンタクト21の電線接続部21aに所定サイズである直径2.1mmよりも太い径2.8mmの電線W1を圧着接続し、上から2列目の第1コンタクト収容キャビティ11に収容予定の第1コンタクト21の電線接続部21aに所定サイズである直径2.1mmよりも太い径2.2mmの電線W2を圧着接続しておく。また、第2シール部材34の第2シール孔37に所定サイズである直径2.1mmと同径の細い径2.1mmの電線W3を挿通した状態で第2シール部材34の圧着部36及び電線W3を、上から3列目の第1コンタクト収容キャビティ11に収容予定の第1コンタクト21の電線接続部21aに圧着接続し、第2シール部材34の第2シール孔37に所定サイズである直径2.1mmよりも細い径1.4mmの電線W4を挿通した状態で第2シール部材34の圧着部36及び電線W4を、上から4列目の第1コンタクト収容キャビティ11に収容予定の第1コンタクト21の電線接続部21aに圧着接続しておく。更に、複数の第2コンタクト22のそれぞれに直径1.7mmの電線を圧着接続しておく。
次いで、ハウジング10のシール部材収容凹部13にシール部材30を嵌入し、シールホルダ40をコンタクト挿入面側よりハウジング10に取り付けてシール部材30を保持する。
そして、電線W1を圧着接続した第1コンタクト21を、シールホルダ40のコンタクト挿入面側から上から1列目のコンタクト挿入孔41及び第1シール孔32を通過させて上から1列目の第1コンタクト収容キャビティ11に、電線W2を圧着接続した第1コンタクト21を、シールホルダ40のコンタクト挿入面側から上から2列目のコンタクト挿入孔41及び第1シール孔32を通過させて上から2列目の第1コンタクト収容キャビティ11に、電線W3及び第2シール部材34を圧着接続した第1コンタクト21を、シールホルダ40のコンタクト挿入面側から上から3列目のコンタクト挿入孔41及び第1シール孔32を通過させて上から3列目の第1コンタクト収容キャビティ11に、電線W4及び第2シール部材34を圧着接続した第1コンタクト21を、シールホルダ40のコンタクト挿入面側から上から4列目のコンタクト挿入孔41及び第1シール孔32を通過させて上から4列目の第1コンタクト収容キャビティ11に同時に収容する。
また、上述した第1コンタクト21の第1コンタクト収容キャビティ11への収容と同時に、電線を圧着接続した複数の第2コンタクト22を、シールホルダ40のコンタクト挿入面側からコンタクト挿入孔41及びシール孔33を通過させて第2コンタクト収容キャビティ12に収容する。
これにより、防水型コネクタ1が完成する。完成した防水型コネクタ1においては、前述したように、1列目の第1シール部材31の第1リップ部32a,32bが1列目の太い径2.8mmの電線W1の外周に密着してシールし、2列目の第1シール部材31の第1リップ部32a,32bが2列目の太い径2.2mmの電線W2の外周に密着してシールし、3列目の第1シール部材31の第1リップ部32a,32bが3列目の第2シール部材34の外周に密着してシールし、4列目の第1シール部材31の第1リップ部32a,32bが4列目の第2シール部材34の外周に密着してシールしている。また、3列目の第2シール部材34の第2リップ部37a,37b,37cが3列目の細い径2.1mmの電線の外周に密着してシールし、4列目の第2シール部材34の第2リップ部37a,37b,37cが4列目の細い径1.4mmの電線の外周に密着してシールする。これにより、第1シール孔32及び第2シール孔37から第1コンタクト収容キャビティ11内への水の浸入を防止することができる。
更に、第1シール部材31のシール孔33に形成されたリップ部33aが第2コンタクト22に圧着接続された電線の外周に密着してシールする。これにより、シール孔33から第2コンタクト収容キャビティ12内への水の浸入を防止することができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに種々の変更、改良を行うことができる。
例えば、第1シール孔32は、第1シール部材31の正面側から見て右側寄りの部分に4列状で8個設けられ、シール孔33は、正面側から見て第1シール孔32が設けられている部分以外の部分に4列状で40個設けられているが、これに限らず、第1シール孔32及びシール孔33の数及び配置を適宜変更することができる。第1シール孔32は複数設ければよい。また、シール孔33を設けず、第1シール部材31に複数の第1シール孔32のみを設けてもよい。
また、本実施形態においては、太い径の電線と細い径の電線とのしきい値となる所定サイズは、直径2.1mmとしてあるが、この値は適宜変更することができる。
また、第1シール部材31及び第2シール部材34の材質は、電線のシールを可能とするものであれば、シリコーンゴム製に限られない。
更に、第1シール孔32の内周面に設けられる第1リップ部の条数は、複数に限らず、単数であってもよい。また、第2シール孔37の内周面に設けられる第2リップ部の条数も、複数に限らず、単数であってもよい。
本発明に係る防水型コネクタの正面図である。 図1の2−2線に沿う断面図である。 図1の防水型コネクタに用いられる本発明に係るシール部材を構成する第1シール部材の斜視図である。 図1の防水型コネクタに用いられる本発明に係るシール部材を構成する第2シール部材の斜視図である。 従来例の防水型コネクタの断面図である。 図5に示す防水型コネクタにおいて、電線をシール孔に挿通していない状態を示す部分拡大断面図である。 図5に示す防水型コネクタにおいて、シール孔に電線を挿通した状態を示し、(A)はシール孔に細い電線を挿通した状態を示す部分拡大断面図、(B)はシール孔に太い電線を挿通した状態を示す部分拡大断面図である。
符号の説明
1 防水型コネクタ
10 ハウジング
21 第1コンタクト(コンタクト)
22 第2コンタクト
30 シール部材
31 第1シール部材
32 第1シール孔
32a,32b 第1リップ部
34 第2シール部材
37 第2シール孔
37a,37b,37c 第2リップ部
W1 太い径2.8mmの電線
W2 太い径2.2mmの電線
W3 細い径2.1mmの電線
W4 細い径1.4mmの電線

Claims (4)

  1. 所定サイズよりも太い径の電線が挿通可能な複数の第1シール孔を有する第1シール部材と、前記第1シール孔に挿入されると共に、前記所定サイズ以下の細い径の電線が挿通可能な第2シール孔を有する単一又は複数の第2シール部材とを具備し、前記第1シール部材の前記第1シール孔に、前記太い径の電線の外周及び前記第2シール部材の外周に密着可能な第1リップ部を設け、前記第2シール部材の前記第2シール孔に、前記細い径の電線の外周に密着可能な第2リップ部を設けたことを特徴とするシール部材。
  2. 前記第2シール部材が、前記細い径の電線とともにコンタクトに圧着されるようになっていることを特徴とする請求項1記載のシール部材。
  3. 複数のコンタクトを収容するハウジングと、該ハウジングのコンタクト挿入面側に配置されたシール部材とを具備し、該シール部材が、所定サイズよりも太い径の電線が挿通可能な複数の第1シール孔を有する第1シール部材と、前記第1シール孔に挿入されると共に、前記所定サイズ以下の細い径の電線が挿通可能な第2シール孔を有する単一又は複数の第2シール部材とを具備し、前記第1シール部材の前記第1シール孔に、前記太い径の電線の外周及び前記第2シール部材の外周に密着可能な第1リップ部を設け、前記第2シール部材の前記第2シール孔に、前記細い径の電線の外周に密着可能な第2リップ部を設けたことを特徴とする防水型コネクタ。
  4. 前記第2シール部材が、前記細い径の電線とともに前記コンタクトに圧着されるようになっていることを特徴とする請求項3記載の防水型コネクタ。
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