JP7077559B2 - 被水防止キャップ及びこれを用いた排水構造 - Google Patents
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(3)この場合、前記減衰壁は、前記第二領域の前記前縁部に沿って前記左右方向に延在する横壁部と、前記前後方向に延在する縦壁部と、前記横壁部及び前記縦壁部を繋いで延在する傾斜壁部とで凹状に形成されていることが好ましい。
(6)前記被水防止キャップは、前記底部の前記第二領域の前記前縁部の下面から車両下方へ突設されるとともに前記第二領域の前記前縁部に沿って前記左右方向に延びた第二リブを備えていることが好ましい。
(7)前記被水防止キャップは、前記軸方向視で、前記ピボット軸の軸心を通って前記前後方向に延びる直線に対し左右対称形状であることが好ましい。
図1に示すように、車両のフロントガラス2の前方にはデッキガーニッシュ3が設けられており、デッキガーニッシュ3の上部からフロントワイパ装置の二つのワイパアーム5Aが伸びている。デッキガーニッシュ3は、図2及び図3に示すように、フロントガラス2の前端部に取り付けられるとともに、フロントガラス2を支持するデッキ部7(図1参照)の上方を覆うように設けられている。デッキ部7の内部のデッキ空間8には、ワイパアーム5Aを駆動する駆動用モータ(図示略)と動力を伝達するワイパリンク機構4とが配置されており、デッキガーニッシュ3には、ワイパリンク機構4のピボット軸4aが挿通可能に貫設されたピボット孔3hが形成されている。そして、このピボット孔3hの下方において、ピボット軸4aの周りを囲むように被水防止キャップ1が設けられている。
ルーフやフロントガラス2に降った雨水や洗車による洗浄液等の水は、図3中に破線の矢印で示すように、デッキガーニッシュ3のピボット孔3hから下方へ流下し、キャップ1に受け止められる。水の勢いが強い場合(水の量が多い場合や流れが速い場合)には、その水は、図5中に二点鎖線で示すピボット孔3hから、ピボット孔3hの形状に沿って渦を巻きながらキャップ1へ勢いよく流れ込み、図5中に太破線で示すように、弧状壁部11aに沿って流れる。この水は、接線21の方向に対し交差方向に立設された減衰壁13Aに衝突し、その勢いが減衰されたのち、各排水口12aから排水される。
(3)また、減衰壁13Aが、横壁部13f及び縦壁部13rと、これらを繋ぎ接線21の方向に対して直交して延在する傾斜壁部13cとから凹状に形成されているため、弧状壁部11aに沿って流れる水の勢いを確実に減衰でき、跳ね水の発生をより効果的に抑制できる。
(6)また、上述したキャップ1では、第一リブ13の前側の縁部13eが、弧状壁部11aの各前縁部よりも外側寄りに配置されている。これにより、水の勢いが弱い場合でも、流れてきた水が必ず第一リブ13に当たり減衰されたのち、第一リブ13に沿わせてピボット軸4aから離れた位置に静かに排水できる。このため、ワイパリンク機構4の被水をより確実に防止することができる。
(8)また、上述したキャップ1は左右対称形状であることから、ピボット孔3hからキャップ1内に流れ込む水の流れ方向が右回りであっても左回りであっても、同じように水の勢いを減衰することができる。また、左右対称形状のキャップ1であれば、右ハンドル車だけでなく、左ハンドル車にも適用することができる。
上述したキャップ1の構造は一例であって、上述したものに限られない。例えば、上記のキャップ1から第三領域10cを省略し、仕切壁16の位置に、二つの弧状壁部11aの後縁部同士を繋ぐ側壁11の一部が形成されていてもよい。少なくとも側壁11には、底部10の外周縁部における幅方向の両側縁部に立設されるとともにその前縁部が互いに接近するように延設された二つの弧状壁部11aが設けられていればよく、弧状壁部11aがピボット軸4aを中心とした円弧形状でなくてもよいし、離隔壁部11bやコ字状壁部11dを省略してもよい。また、水切り用の第二リブ14を省略してもよいし、キャップ1が左右対称形状でなくてもよい。
2 フロントガラス
3 デッキガーニッシュ
3h ピボット孔
4 ワイパリンク機構
4a ピボット軸
9 被水防止キャップ
10 底部
11 側壁
11a 弧状壁部
11b 離隔壁部
12 排水部
12a 排水口
13 第一リブ
13A 減衰壁
13c 傾斜壁部
13f 横壁部
13e 前側の縁部
13r 縦壁部
14 第二リブ
16 仕切壁
20 仮想円
21 接線
C ピボット軸の軸心
Claims (8)
- 車両のフロントガラスの前端部に取り付けられるデッキガーニッシュに貫設されたピボット孔から流下する水を受ける容器形状に形成され、前記ピボット孔の下方において前記ピボット孔に挿通されるワイパリンク機構のピボット軸の周囲を囲むように前記車両に取り付けられ、前記車両に取り付けられた状態における前記車両の前後方向及び左右方向を基準として形状が規定される被水防止キャップであって、
前記ピボット軸の周囲に設けられ、前記ピボット孔の直下で前記ピボット軸を中心とした略円環状に形成された第一領域と、当該第一領域から車両前方に向かって延在する第二領域とを含んで設けられた底部と、
前記底部の外周縁部の前記第二領域の前縁部を除いて前記外周縁部に沿って立設され、車両前方が開放した状態で前記底部の周囲を囲む側壁と、
前記底部の前記第二領域の前記前端部における前記側壁間に設けられ、車両前方に開放されて前記底部で受けた水を排水する排水部と、
前記底部の前記第二領域に立設され、前記第二領域の前記前縁部から前記前後方向に延在して前記排水部を前記左右方向で二つに区分する第一リブと、を備え、
前記側壁は、前記第一領域の前記左右方向の両側縁部に沿って一対で立設され、その前縁部が互いに接近するように弧状に延設された二つの弧状壁部と、前記第二領域の前記左右方向の両側縁部に沿って一対で立設され、前記弧状壁部の前記前縁部から車両前方へ延びる二つの離隔壁部と、を有し、
前記第一リブは、前記ピボット軸の軸方向視で、前記弧状壁部の各前縁部とそれぞれ壁面が対向するよう一対で立設され、前記底部で受けた水を前記排水部から排水する際に前記弧状壁部に沿って流れる水を受けて当該水の勢いを減衰する二つの減衰壁を有する
ことを特徴とする、被水防止キャップ。 - 前記減衰壁は、前記壁面が前記弧状壁部の前記前縁部から離れる方向に凹んだ凹状に形成されている
ことを特徴とする、請求項1記載の被水防止キャップ。 - 前記減衰壁は、前記第二領域の前記前縁部に沿って前記左右方向に延在する横壁部と、前記前後方向に延在する縦壁部と、前記横壁部及び前記縦壁部を繋いで延在する傾斜壁部とで凹状に形成されている
ことを特徴とする、請求項2記載の被水防止キャップ。 - 前記側壁の前記二つの離隔壁部は、前記弧状壁部の前記各前縁部から車両前方に行くほど互いに離隔するように延設される
ことを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載の被水防止キャップ。 - 前記弧状壁部と前記離隔壁部との境界部に前記被水防止キャップの前記左右方向内側に向かって凸形状に形成された二つの絞り部が対向配置され、
前記排水部は、その外側が前記離隔壁部の前縁部で区画されるとともに、その内側が前記第一リブの前側における前記左右方向の両縁部で区画され、
前記第一リブの前記両縁部は、前記絞り部よりも外側寄りに配置される
ことを特徴とする、請求項4記載の被水防止キャップ。 - 前記底部の前記第二領域の前記前縁部の下面から車両下方へ突設されるとともに前記第二領域の前記前縁部に沿って前記左右方向に延びた第二リブを備えた
ことを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の被水防止キャップ。 - 前記軸方向視で、前記ピボット軸の軸心を通って前記前後方向に延びる直線に対し左右対称形状である
ことを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載の被水防止キャップ。 - 車両のフロントガラスの前端部に取り付けられるデッキガーニッシュに向かって流れる水を受けて車外へ排水する排水構造であって、
前記デッキガーニッシュに貫設されたピボット孔と、
前記ピボット孔の下方において、前記ピボット孔に挿通されるワイパリンク機構のピボット軸の周囲を囲むように設けられた請求項1~7のいずれか1項に記載の被水防止キャップと、を備えた
ことを特徴とする、排水構造。
Priority Applications (1)
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JP2017185019A JP7077559B2 (ja) | 2017-09-26 | 2017-09-26 | 被水防止キャップ及びこれを用いた排水構造 |
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JP2019059330A JP2019059330A (ja) | 2019-04-18 |
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Family Applications (1)
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Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2017
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