JP2011121566A - ワイパ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】必要な強度を確保しつつ小型/軽量化し得るピボットホルダを備えたワイパ装置の提供。
【解決手段】AS側ピボットホルダ25を、車両に固定され、平板部31を有するホルダ本体30と、ホルダ本体30の平板部31に設けられる取り付け孔31aと、取り付け孔31aに差し込み固定され、AS側ピボット軸22bを支持するホルダ筒体40とから形成した。これにより、ホルダ本体30とホルダ筒体40とをそれぞれ別部材により形成することができ、ホルダ本体30およびホルダ筒体40を、剛性の異なる材料(アルミ材料/樹脂材料)でそれぞれ形成できる。よって、AS側ピボットホルダ25を、必要な強度を確保した上で小型/軽量化することが可能となり、ひいてはワイパ装置20の信頼性向上と車載性向上とを実現できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、ウィンドシールド上に設けられるワイパ部材を揺動駆動するピボット軸と、ピボット軸を回動自在に支持するピボットホルダとを備えるワイパ装置に関する。
従来、自動車等の車両のフロント側には、ワイパ装置が搭載されている。ワイパ装置は、運転席側(DR側)および助手席側(AS側)に対応するDR側ピボット軸およびAS側ピボット軸を備えている。各ピボット軸は、車両に固定されたDR側ピボットホルダおよびAS側ピボットホルダにそれぞれ回動自在に支持され、各ピボット軸は、ワイパモータと各ピボット軸との間に設けられるリンク機構により同期動作される。
リンク機構は、ワイパモータの回転運動を揺動運動に変換し、揺動運動を各ピボット軸に伝達するようになっている。各ピボット軸の先端部には、フロントガラス(ウィンドシールド)上に設けられるDR側ワイパ部材およびAS側ワイパ部材の基端部がそれぞれ固定され、これによりワイパモータを駆動することで、各ワイパ部材がフロントガラス上の所定の払拭範囲を往復払拭動作する。
このようなワイパ装置としては、例えば、特許文献1や特許文献2に記載された技術が知られている。特許文献1に記載されたワイパ装置は、各ワイパ部材の先端部がいずれも車幅方向に対して同一方向に向けられる所謂タンデム型のワイパ装置を示し、特許文献2に記載されたワイパ装置は、各ワイパ部材の先端部が互いに車幅方向内側に向けられる所謂対向払拭型のワイパ装置を示している。
各特許文献1,2に記載されたワイパ装置は、いずれもDR側ピボットホルダおよびAS側ピボットホルダを備えている。特許文献1に記載されたワイパ装置は、各ピボットホルダをパイプ状のフレーム部材により連結してモジュール化され、特許文献2に記載されたワイパ装置は、各ピボットホルダをそれぞれ車幅方向外側に個別に配置するようにしている。
ピボットホルダは、取り付けボルト等により車体に固定されるホルダ本体と、ピボット軸を回動自在に支持するホルダ筒体(支承部,筒部)とを備えている。ホルダ本体とホルダ筒体とは、溶融したアルミ材料等を鋳造成形することにより一体成形され、これによりピボットホルダとして必要な剛性を確保している。
特開2006−240318号公報(図3,図4) 特開平11−217061号公報(図3,図4)
しかしながら、上述の各特許文献に記載されたワイパ装置によれば、ピボットホルダを、アルミ材料等を鋳造成形することでホルダ本体とホルダ筒体とを一体成形して形成するため、重量が嵩むという問題を生じていた。そこで、軽量化を図るためにピボットホルダを単に小型化すると、ワイパ装置の作動時における繰り返しの駆動力の伝達(外力負荷)により、例えばホルダ本体とホルダ筒体との付け根に亀裂が生じる等、別の問題が生じ得る。また、ピボットホルダを樹脂製にして軽量化することも考えられるが、必要な強度を確保するために大型化せざるを得ず、車載性が低下する等、さらに別の問題も生じ得る。
本発明の目的は、必要な強度を確保しつつ小型/軽量化し得るピボットホルダを備えたワイパ装置を提供することにある。
本発明のワイパ装置は、ウィンドシールド上に設けられるワイパ部材を揺動駆動するピボット軸と、前記ピボット軸を回動自在に支持するピボットホルダとを備えるワイパ装置であって、前記ピボットホルダを、取り付け対象物に固定され、平板部を有するホルダ本体と、前記ホルダ本体の前記平板部に設けられる取り付け孔と、前記取り付け孔に差し込み固定され、前記ピボット軸を支持するホルダ筒体とから形成することを特徴とする。
本発明のワイパ装置は、前記ホルダ筒体の外周壁に、前記ホルダ筒体の前記ホルダ本体に対する相対移動を規制する移動規制突起を設けることを特徴とする。
本発明のワイパ装置は、前記ホルダ筒体を、前記ホルダ本体の剛性よりも低い剛性の材料で形成することを特徴とする。
本発明のワイパ装置によれば、ピボットホルダを、取り付け対象物に固定され、平板部を有するホルダ本体と、ホルダ本体の平板部に設けられる取り付け孔と、取り付け孔に差し込み固定され、ピボット軸を支持するホルダ筒体とから形成するので、ホルダ本体とホルダ筒体とをそれぞれ別部材により形成することができる。よって、ホルダ本体およびホルダ筒体のうち、例えば、高い剛性が必要な方をアルミ材料等により形成し、それほど高い剛性を必要としない方を樹脂材料等により形成することができる。これにより、ピボットホルダを、必要な強度を確保した上で小型/軽量化することが可能となり、ひいてはワイパ装置の信頼性向上と車載性向上とを実現できる。また、ホルダ本体とホルダ筒体とをそれぞれ複数パターン製造しておくことで、それぞれを任意に組み合わせることができ、ワイパ装置を形成する構成部品の汎用性を向上させることができる。
本発明のワイパ装置によれば、ホルダ筒体の外周壁に、ホルダ筒体のホルダ本体に対する相対移動を規制する移動規制突起を設けるので、ホルダ筒体のホルダ本体に対するがたつきの発生を防止できる。よって、ホルダ筒体が早期に偏摩耗したり、ワイパ装置の作動時等に異音が発生したりすることを確実に抑制できる。
本発明のワイパ装置によれば、ホルダ筒体を、ホルダ本体の剛性よりも低い剛性の材料で形成するので、ピボット軸に軸方向から大きな荷重が負荷されたときに、ホルダ本体を損傷させること無く、ホルダ筒体はホルダ本体に対して軸方向に相対移動できる。よって、ワイパ装置のホルダ筒体を除く他の構成部材を保護して再利用することができる。
本発明に係るワイパ装置を搭載した車両のフロント側を説明する説明図である。 図1のワイパ装置を拡大して示す斜視図である。 図2のAS側ピボットホルダの部分を拡大して示す部分断面図である。 (a),(b)は、AS側ピボットホルダの組み立て手順を説明する説明図である。 AS側ピボット軸に大きな荷重が負荷されたときのホルダ筒体のホルダ本体に対する相対移動を説明する説明図である。 第2実施の形態に係るAS側ピボットホルダの組み立て手順を説明する説明図である。 第3実施の形態に係るAS側ピボットホルダの組み立て手順を説明する説明図である。
以下、本発明の第1実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明に係るワイパ装置を搭載した車両のフロント側を説明する説明図を、図2は図1のワイパ装置を拡大して示す斜視図を、図3は図2のAS側ピボットホルダの部分を拡大して示す部分断面図を、図4(a),(b)はAS側ピボットホルダの組み立て手順を説明する説明図を、図5はAS側ピボット軸に大きな荷重が負荷されたときのホルダ筒体のホルダ本体に対する相対移動を説明する説明図をそれぞれ表している。
図1に示すように、車両10のフロント側には、ウィンドシールドとしてのフロントガラス11が設けられている。フロントガラス11上には、DR側(運転席側)ワイパブレード12aおよびAS側(助手席側)ワイパブレード12bが揺動自在に設けられている。各ワイパブレード12a,12bは、DR側ワイパアーム13aおよびAS側ワイパアーム13bの先端部に回動自在に設けられている。各ワイパブレード12a,12bは、それぞれフロントガラス11上で揺動駆動され、DR側払拭範囲14aおよびAS側払拭範囲14bに付着した雨水や埃等(付着物)を払拭するようになっている。
ここで、各ワイパブレード12a,12bおよび各ワイパアーム13a,13bによって、本発明におけるワイパ部材を構成している。なお、図中符号URPおよびLRPは、各ワイパブレード12a,12bの上反転位置および下反転位置をそれぞれ示している。
取り付け対象物としての車両10のフロント側に設けられるカウル内(図示せず)には、ワイパ装置20が搭載されている。ワイパ装置20は、電動モータであるワイパモータ21を備えており、ワイパモータ21には、当該ワイパモータ21への駆動電流の大きさに応じて、所定の回転数で所定の方向に回転する出力軸21aが設けられている。
各ワイパアーム13a,13bの基端部は、それぞれDR側ピボット軸22aおよびAS側ピボット軸22bの先端部に固定されている。各ピボット軸22a,22bと出力軸21aとの間には、出力軸21aの回転運動を各ピボット軸22a,22bの揺動運動に変換するリンク機構23が設けられている。本実施の形態に係るワイパ装置20は、各ワイパブレード12a,12bが下反転位置LRPにあるときに、その先端部がいずれも車両10の車幅方向に対して同一方向に向けられる所謂タンデム型のワイパ装置を採用している。
ワイパ装置20は、図1および図2に示すように、ワイパモータ21,リンク機構23,モータブラケット24,AS側ピボットホルダ25およびフレーム部材26から形成されている。
ワイパモータ21は、モータ本体部21bとギヤケース部21cとを備えている。モータ本体部21bの内部には、端部にウォームを有するアーマチュア軸(いずれも図示せず)が回転自在に収容されている。ギヤケース部21cの内部には、アーマチュア軸のウォームが突出されるとともに、ウォームと噛み合うギヤ歯を有するウォームホイール(図示せず)が回転自在に収容されている。ウォームホイールの回転中心には出力軸21aが固定され、ウォームおよびウォームホイールにより減速機構を形成している。これにより、アーマチュア軸の回転が所定の速度に減速され、高出力化された出力が出力軸21aを介してモータクランク23cに出力されるようになっている。
DR側ピボット軸22aの基端部には、DR側駆動レバー23aの一端側が固定され、AS側ピボット軸22bの基端部には、AS側駆動レバー23bの一端側が固定されている。各駆動レバー23a,23bの他端側は、各ピボット軸22a,22bを中心に所定角度範囲で揺動するようになっている。
出力軸21aの先端部には、モータクランク23cの一端側が固定され、モータクランク23cの他端側は、出力軸21aの回転により出力軸21aの周囲を回転するようになっている。
モータクランク23cの他端側とAS側駆動レバー23bの他端側との間には、一対のボールジョイント(図示せず)を介して、パイプ状の駆動ロッド23dの両端側がそれぞれ回動自在に連結されている。これにより、駆動ロッド23dは、モータクランク23cの駆動力をAS側駆動レバー23bに伝達するようになっている。
DR側駆動レバー23aの他端側と、AS側駆動レバー23bの他端側との間には、一対のボールジョイント(図示せず)を介して、パイプ状の連結ロッド23eの両端側が回動自在に連結されている。連結ロッド23eは、駆動ロッド23dを介してAS側駆動レバー23bに伝達されるワイパモータ21の駆動力を、DR側駆動レバー23aに伝達するものであり、連結ロッド23eは、DR側駆動レバー23aおよびAS側駆動レバー23bの揺動運動を同期させるようになっている。
ここで、リンク機構23は、モータクランク23c,駆動ロッド23d,各駆動レバー23a,23bおよび連結ロッド23eにより形成されている。
モータブラケット24は、溶融したアルミ材料等を鋳造成形することにより所定形状に形成されている。モータブラケット24は、ワイパモータ21を支持するモータ支持部24aと、フレーム部材26の一端側(図中左側)を支持するフレーム部材支持部24bと、DR側ピボット軸22aを回動自在に支持するDR側ピボットホルダ24cと、モータブラケット24を車両10に固定するための一対の固定脚部24dとを備えている。
モータ支持部24aは略平板状に形成され、モータ支持部24aには、複数の固定ボルト(図示せず)によってワイパモータ21が固定されている。ワイパモータ21の出力軸21a(図1参照)は、モータ支持部24aの略中央部分に形成された貫通孔(図示せず)を貫通している。
フレーム部材支持部24bは断面が略円弧形状に形成され、フレーム部材支持部24bの内側には、パイプ状のフレーム部材26の一端側が装着されている。フレーム部材支持部24bには、一対のボルト貫通孔(図示せず)が形成され、各ボルト貫通孔にはそれぞれ固定ボルト27が貫通している。各固定ボルト27は、フレーム部材26のフレーム部材支持部24b側とは反対側に設けられた固定ナット(図示せず)にねじ結合され、これによりフレーム部材26の一端側はフレーム部材支持部24bに強固に固定されている。
DR側ピボットホルダ24cは略円筒形状に形成され、その内側には、一対のラジアル軸受および一対のOリング(いずれも図示せず)が設けられている。各ラジアル軸受は、DR側ピボット軸22aのDR側ピボットホルダ24cに対する回動をスムーズにするものであり、各Oリングは、DR側ピボット軸22aとDR側ピボットホルダ24cとの間への雨水や埃等の進入を阻止するものである。
各固定脚部24dの先端部には、それぞれゴム製の防振ブッシュ28が取り付けられ、各固定脚部24dは、各防振ブッシュ28を介して固定ボルト(図示せず)により車両10に固定される。ここで、各防振ブッシュ28は、車両10と各固定脚部24dとの間、つまり車両10とモータブラケット24との間に配置され、これによりワイパ装置20の作動時における振動等が車両10の車室内等に伝達されるのを抑制するものである。
AS側ピボットホルダ25は、本発明におけるピボットホルダを構成しており、図2ないし図5に示すように、ホルダ本体30とホルダ筒体40とから形成されている。
ホルダ本体30は、溶融したアルミ材料等を鋳造成形することにより所定形状に形成され、平板状の平板部31と、ホルダ本体30を車両10に固定するための一対の固定脚部32と、フレーム部材26の他端側(図中右側)に差し込まれる差し込み部33とを備えている。
平板部31の差し込み部33寄りには、ホルダ筒体40が差し込み固定される取り付け孔31aが設けられている。各固定脚部32の先端部には、それぞれゴム製の防振ブッシュ34が取り付けられ、各固定脚部32は、各防振ブッシュ34を介して固定ボルト(図示せず)により車両10に固定される。ここで、各防振ブッシュ34は、車両10と各固定脚部32との間、つまり車両10とAS側ピボットホルダ25との間に配置され、これによりワイパ装置20の作動時における振動等が車両10の車室内等に伝達されるのを抑制するものである。
差し込み部33は、平板部31の各固定脚部32側とは反対側に突出して設けられている。差し込み部33には複数の凹部33aが設けられ、各凹部33aには、フレーム部材26の他端側をカシメ固定する際に、フレーム部材26の一部が塑性変形して入り込むようになっている。つまり、差し込み部33をフレーム部材26の他端側に差し込んだ後、フレーム部材26の各凹部33aに対応する箇所を押圧変形させる(カシメ固定する)ことにより、フレーム部材26の他端側にはカシメ凹部26a(図2参照)が形成され、これによりフレーム部材26を差し込み部33に強固に固定することができる。
ホルダ筒体40は、プラスチック等の樹脂材料を射出成形することにより略円筒形状に形成され、平板部31の取り付け孔31aに差し込み固定されている。ホルダ筒体40は樹脂材料により形成しているため、アルミ材料よりなるホルダ本体30の剛性よりも低い剛性となっており、ホルダ筒体40は取り付け孔31aに圧入することでホルダ本体30に所定強度で固定されている。
ホルダ筒体40の軸方向に沿う略中央部分には、ホルダ筒体40の外周壁から径方向外側に向けて突出する環状の移動規制突起41が一体に設けられている。移動規制突起41は、取り付け孔31aの周囲に引っ掛かることでホルダ本体30に対するホルダ筒体40の位置決めを行い、さらにホルダ筒体40のホルダ本体30に対する相対移動を規制するようになっている。
ホルダ筒体40の内側には、一対のラジアル軸受42および一対のOリング43が設けられている。各ラジアル軸受42は、ホルダ筒体40の両端側にそれぞれ配置され、AS側ピボット軸22bの回動をスムーズに支持している。各Oリング43は、各ラジアル軸受42よりもホルダ筒体40のさらに両端側にそれぞれ配置され、AS側ピボット軸22bとホルダ筒体40との間への雨水や埃等の進入を阻止するようになっている。
ここで、AS側ピボット軸22bは本発明におけるピボット軸を構成し、AS側ピボット軸22bの先端側にはプッシュナットおよびワッシャの組み合わせよりなる抜け止め部材22cが固定されている。これによりAS側ピボット軸22bのホルダ筒体40からの抜け止めがなされている。つまり、AS側ピボット軸22bは、ホルダ筒体40に対して軸方向への移動が規制された状態で、ホルダ筒体40に対して回動自在となっている。
ホルダ筒体40のホルダ本体30への組み付け手順については、まず、図4(a)の破線矢印に示すように、ホルダ筒体40を取り付け孔31aに臨ませ、ホルダ筒体40に所定荷重を負荷しつつホルダ筒体40を取り付け孔31aに圧入していく。その後、移動規制突起41が取り付け孔31aの周囲に引っ掛かるまで圧入し、これにより図4(b)に示すように、ホルダ筒体40のホルダ本体30への組み付けが完了してAS側ピボットホルダ25が完成する。
次に、AS側ピボット軸22bに大きな荷重が負荷されたときのホルダ筒体40のホルダ本体30に対する相対移動について、図5を用いて詳細に説明する。
図中矢印に示すように、AS側ピボット軸22bの軸方向からその先端部に想定以上の大きな荷重Fが負荷されると、AS側ピボット軸22bおよびホルダ筒体40は、ホルダ本体30に対して軸方向へ相対移動しようとする。すると、ホルダ筒体40の移動規制突起41が荷重Fの負荷に耐えられなくなって破断し、ホルダ筒体40のホルダ本体30に対する軸方向への相対移動が許容される。なお、「想定以上の大きな荷重F」とは、AS側ワイパアーム13b(図1参照)をロックバックする(立ち上げる)等、ワイパ装置20のメンテナンス時に掛かる荷重よりも大きな荷重であり、例えば、AS側ピボット軸22bを無理に押さえ付けたり、障害物が衝突する等してAS側ピボット軸22bが強く叩かれたりした際に掛かる荷重のことである。
このように、AS側ピボット軸22bおよびホルダ筒体40は、ホルダ本体30の図中下側にあるカウル内のスペースSに脱落し、ワイパ装置20全体がカウル内に脱落する場合に比して、その脱落スペースを小さくすることができる。したがって、車両10のデザイン自由度を損なうことは無い。また、ワイパ装置20をメンテナンスするには、ホルダ筒体40のみを交換するだけで良く、ホルダ筒体40以外のワイパ装置20の構成部品を再利用することができる。ここで、ホルダ筒体40の脱落に伴いAS側駆動レバー23bも脱落するが、リンク機構23はそれぞれボールジョイントを介して連結されているため、AS側駆動レバー23bの脱落によりリンク機構23を損傷することは無い。
以上詳述したように、第1実施の形態に係るワイパ装置20によれば、AS側ピボットホルダ25を、車両10に固定され、平板部31を有するホルダ本体30と、ホルダ本体30の平板部31に設けられる取り付け孔31aと、取り付け孔31aに差し込み固定され、AS側ピボット軸22bを支持するホルダ筒体40とから形成したので、ホルダ本体30とホルダ筒体40とをそれぞれ別部材により形成することができる。よって、ホルダ本体30およびホルダ筒体40を、剛性の異なる材料(アルミ材料/樹脂材料)でそれぞれ形成することができる。これにより、AS側ピボットホルダ25を、必要な強度を確保した上で小型/軽量化することが可能となり、ひいてはワイパ装置20の信頼性向上と車載性向上とを実現できる。また、ホルダ本体30とホルダ筒体40とをそれぞれ複数パターン製造しておくことで、それぞれを任意に組み合わせることができ、ワイパ装置20を形成する構成部品の汎用性を向上させることができる。
また、第1実施の形態に係るワイパ装置20によれば、ホルダ筒体40の外周壁に、ホルダ筒体40のホルダ本体30に対する相対移動を規制する移動規制突起41を設けたので、ホルダ筒体40のホルダ本体30に対するがたつきの発生を防止できる。よって、ホルダ筒体40が早期に偏摩耗したり、ワイパ装置20の作動時等に異音が発生したりすることを確実に抑制できる。
さらに、第1実施の形態のワイパ装置20によれば、ホルダ筒体40を、ホルダ本体30の剛性よりも低い剛性の樹脂材料により形成したので、AS側ピボット軸22bに軸方向から大きな荷重Fが負荷されたときに、ホルダ本体30を損傷させること無く、ホルダ筒体40はホルダ本体30に対して軸方向に相対移動できる。よって、ワイパ装置20のホルダ筒体40を除く他の構成部材を保護して再利用することができる。
次に、本発明の第2実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、上述した第1実施の形態と同様の機能を有する部分については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図6は第2実施の形態に係るAS側ピボットホルダの組み立て手順を説明する説明図を表している。
図6に示すように、第2実施の形態に係るAS側ピボットホルダ50は、第1実施の形態に比してホルダ筒体の形状のみが異なっている。ホルダ筒体51の外周壁には、移動規制突起41に加えて、ホルダ筒体51の周方向に沿って部分的に突出した複数の第2移動規制突起52が一体に設けられている。各第2移動規制突起52は、ホルダ筒体51の軸方向に沿って移動規制突起41から離間して設けられ、その離間距離は平板部31の板厚分に略等しく設定されている。
各第2移動規制突起52は、移動規制突起41に向けて徐々に突出高さが高くなるようテーパ形状に形成され、図中破線矢印に示すようにホルダ筒体51を取り付け孔31aに差し込み固定する際に、取り付け孔31aを乗り越え易くしている。その一方で、ホルダ筒体51を取り付け孔31aに差し込み固定した後は、ホルダ筒体51は各第2移動規制突起52により取り付け孔31aから抜け難くなっている。ただし、第2移動規制突起52は、図示のようにホルダ筒体51の周方向に沿って部分的に複数設けずに、例えば、移動規制突起41と同様に環状に設けても良いし、1箇所のみ設けるようにしても良い。
以上のように形成した第2実施の形態に係るAS側ピボットホルダ50においても、上述した第1実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。これに加え、第2実施の形態によれば、ホルダ筒体51のホルダ本体30からの抜け強度を向上させることができるので、ワイパ装置20単体での搬送時等において、振動等によりホルダ筒体51が取り付け孔31aから抜けてしまうようなことを確実に防止することができる。
次に、本発明の第3実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、上述した第1実施の形態と同様の機能を有する部分については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図7は第3実施の形態に係るAS側ピボットホルダの組み立て手順を説明する説明図を表している。
図7に示すように、第3実施の形態に係るAS側ピボットホルダ60は、第1実施の形態に比してホルダ筒体および取り付け孔の形状のみが異なっている。ホルダ筒体61の外周壁には、ホルダ筒体61の周方向に沿って部分的に突出した複数の移動規制突起62が設けられ、さらにホルダ筒体61の軸方向に沿って移動規制突起62から離間して第2移動規制突起63が設けられている。移動規制突起62と第2移動規制突起63との離間距離は、平板部31の板厚分に略等しく設定されている。
ただし、移動規制突起62は、図示のようにホルダ筒体61の周方向に沿って部分的に複数設けずに、ホルダ筒体61に必要とされる強度(脱落強度)に応じて、第1,第2実施の形態における移動規制突起41と同様に環状に設けても良いし、1箇所のみ設けるようにしても良い。
取り付け孔64には通過凹部65が設けられている。通過凹部65の径方向への深さ寸法は、第2移動規制突起63の径方向への高さ寸法と略同じ寸法に設定され、図中破線矢印(1)に示すように、ホルダ筒体61を取り付け孔64に臨ませたときに、第2移動規制突起63は通過凹部65を通過可能となっている。そして、ホルダ筒体61を取り付け孔64に臨ませて、第2移動規制突起63が通過凹部65を通過した後、図中破線矢印(2)に示すように、ホルダ筒体61をホルダ本体30に対して所定角度相対回転させることでホルダ筒体61のホルダ本体30への装着が完了する。
以上のように形成した第3実施の形態に係るAS側ピボットホルダ60においても、上述した第1実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。これに加え、第3実施の形態によれば、ホルダ筒体61のホルダ本体30からの抜け強度を向上させることができるので、ワイパ装置20単体での搬送時等において、振動等によりホルダ筒体61が取り付け孔64から抜けてしまうようなことを確実に防止することができる。
本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記各実施の形態においては、ホルダ本体30をアルミ材料等により形成したものを示したが、本発明はこれに限らず、他の金属材料(例えば炭素鋼等)やホルダ筒体よりも高い剛性の高硬度プラスチック等により形成することもできる。
また、上記各実施の形態においては、本発明におけるピボットホルダとして、AS側ピボットホルダ25,50,60としたものを示したが、本発明はこれに限らず、DR側ピボットホルダにも本発明を適用することができる。つまり、図1に示すモータブラケット24を本発明におけるホルダ本体とし、DR側ピボットホルダ24cを本発明におけるホルダ筒体とし、両者を互いに装着するようにすれば良い。
さらに、上記各実施の形態においては、移動規制突起41,62や第2移動規制突起52,63を設けたものを示したが、本発明はこれに限らず、ホルダ筒体のホルダ本体に対する固定強度を十分に確保できるのであれば、移動規制突起や第2移動規制突起を省略することもできる。
また、上記各実施の形態においては、ホルダ筒体40,51,61をホルダ本体30に対して軸方向一側(図中上側)から差し込み固定するものを示したが、本発明はこれに限らず、ホルダ筒体をホルダ本体に対して軸方向他側(図中下側)から差し込み固定することもできる。
さらに、上記各実施の形態においては、本発明をタンデム型のワイパ装置20に適用したものを示したが、本発明はこれに限らず、対向払拭型のワイパ装置に適用することもできる。
また、上記各実施の形態においては、ホルダ筒体40,51,61の内側に一対のラジアル軸受42を設けたものを示したが、本発明はこれに限らず、高潤滑性を有する樹脂材料等によりホルダ筒体を成形することで、ラジアル軸受を省略することもできる。
さらに、上記各実施の形態においては、ワイパ装置20を車両10のフロント側に設けたものを示したが、本発明はこれに限らず、車両10のリヤ側に設けることもできる。
また、上記各実施の形態においては、ワイパ装置20を車両10に適用したものを示したが、本発明はこれに限らず、例えば、航空機や鉄道車両,建設機械等のウィンドシールドを払拭するワイパ装置にも適用することがきる。
10 車両(取り付け対象物)
11 フロントガラス(ウィンドシールド)
12a DR側ワイパブレード(ワイパ部材)
12b AS側ワイパブレード(ワイパ部材)
13a DR側ワイパアーム(ワイパ部材)
13b AS側ワイパアーム(ワイパ部材)
14a DR側払拭範囲
14b AS側払拭範囲
20 ワイパ装置
21 ワイパモータ
21a 出力軸
21b モータ本体部
21c ギヤケース部
22a DR側ピボット軸
22b AS側ピボット軸(ピボット軸)
22c 抜け止め部材
23 リンク機構
23a DR側駆動レバー
23b AS側駆動レバー
23c モータクランク
23d 駆動ロッド
23e 連結ロッド
24 モータブラケット
24a モータ支持部
24b フレーム部材支持部
24c DR側ピボットホルダ
24d 固定脚部
25 AS側ピボットホルダ(ピボットホルダ)
26 フレーム部材
26a カシメ凹部
27 固定ボルト
28 防振ブッシュ
30 ホルダ本体
31 平板部
31a 取り付け孔
32 固定脚部
33 差し込み部
33a 凹部
34 防振ブッシュ
40 ホルダ筒体
41 移動規制突起
42 ラジアル軸受
43 Oリング
50 AS側ピボットホルダ(ピボットホルダ)
51 ホルダ筒体
52 第2移動規制突起(移動規制突起)
60 AS側ピボットホルダ(ピボットホルダ)
61 ホルダ筒体
62 移動規制突起
63 第2移動規制突起(移動規制突起)
64 取り付け孔
65 通過凹部
F 荷重
S スペース
LRP 下反転位置
URP 上反転位置

Claims (3)

  1. ウィンドシールド上に設けられるワイパ部材を揺動駆動するピボット軸と、前記ピボット軸を回動自在に支持するピボットホルダとを備えるワイパ装置であって、
    前記ピボットホルダを、
    取り付け対象物に固定され、平板部を有するホルダ本体と、
    前記ホルダ本体の前記平板部に設けられる取り付け孔と、
    前記取り付け孔に差し込み固定され、前記ピボット軸を支持するホルダ筒体とから形成することを特徴とするワイパ装置。
  2. 請求項1記載のワイパ装置において、前記ホルダ筒体の外周壁に、前記ホルダ筒体の前記ホルダ本体に対する相対移動を規制する移動規制突起を設けることを特徴とするワイパ装置。
  3. 請求項1または2記載のワイパ装置において、前記ホルダ筒体を、前記ホルダ本体の剛性よりも低い剛性の材料で形成することを特徴とするワイパ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015110362A (ja) * 2013-12-06 2015-06-18 トヨタ車体株式会社 ワイパ装置における被水防止キャップの取付構造
JP2018537358A (ja) * 2015-12-17 2018-12-20 ヴァレオ システム デシュヤージュValeo Systemes D’Essuyage ワイパモータおよびワイパモータを生産する方法
JP2019059330A (ja) * 2017-09-26 2019-04-18 三菱自動車工業株式会社 被水防止キャップ及びこれを用いた排水構造

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