JP7072794B2 - 空調ダクト装置用連結構造およびフランジ部材 - Google Patents
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特許文献3の連結構造では、連結作業を簡単に行うことができるが、より高い連結強度を要求される場合もある。
ア.前記ダクト部材の端部外周面に当接する第1フランジ部と、
イ.前記第1フランジ部の一方の側縁に連なり、前記第1フランジ部と直角をなして前記ダクト部材の径方向外側に突出する第2フランジ部と、
ウ.前記第1フランジ部の他方の側縁に沿って間隔をおいて配置され、前記第1フランジ部と直角をなして前記ダクト部材の径方向内側に突出し、前記ダクト部材に突き刺さる複数の定着爪と、
を有し、前記一対の環状フランジ組立体は、前記複数のフランジ部材の前記第2フランジ部の面を含む環状の接合面を有し、前記接合面間に前記パッキンを介在させた状態で、連結されていることを特徴とする。
前記構成によれば、フランジ部材の定着爪が内側表皮を破らず、ダクト部材の良好なシール性を維持できる。
前記構成によれば、粘着テープにより、定着爪の突き刺し箇所近傍を塞ぐことにより、より一層良好なシール性を確保することができる。
前記構成によれば、ダクト部材間のシール性をより一層高めることができる。
前記構成によれば、ブラケットを用いることにより、フランジ部材どうしの連結作業を円滑に行うことができる。
ア.直線状に延びて前記ダクト部材の端部の外側面に当接する第1フランジ部と、
イ.前記第1フランジ部に沿って延びるとともに前記第1フランジ部の一方の側縁に連なり、前記第1フランジ部と直角をなし、前記ダクト部材の径方向外側に突出する第2フランジ部と、
ウ.前記第1フランジ部の他方の側縁に沿って間隔をおいて配置され、前記第1フランジ部と直角をなして前記第2フランジ部と逆方向に突出し、前記ダクト部材に突き刺さる複数の定着爪と、
を有することを特徴とする。
図1に示すように、建物の空調ダクト装置は、一列に並べられた複数(図では2つだけ図示する)のダクト部材1と、隣接する2つのダクト部材1を繋ぐ連結構造2とを備えている。本実施形態のダクト部材1は、断面矩形(正方形または長方形)の筒状をなしており、その外周面は4つの略平坦な外側面により構成されている。
各環状フランジ組立体5は、直線状に延びる4本(複数)のフランジ部材10と、これらフランジ部材10を連結する4つのブラケット20で構成されている。
定着爪13は、先端が尖った三角形状をなし、第1フランジ部11と直角をなすとともに第2フランジ部12の反対方向に突出している。定着爪13の長さは、ダクト部材1の厚みよりも小さい。
連結部22,23は、基部21に対して、略板厚分だけ基部21と直交する方向に偏倚している。
4つのフランジ部材10のうち例えば上下の2つのフランジ部材10の両端部に、予めブラケット20を固定しておく。具体的には、フランジ部材10の第2フランジ部12の両端部の一方の面(第1フランジ部11側の面)に、ブラケット20の一方の連結部22を溶接やネジ等の手段で固定する。この固定状態において、第2フランジ部12の他方の面(後述するように一対の環状フランジ組立体5が対向した時の対向面)と、ブラケット20の基部21の面は、略面一をなしている。
例えば、ダクト部材10の断面形状は、四角形に限られず、円形であってもよく、六角形等の四角形以外の多角形であってもよい。
定着爪の先端には抜け止めのための返しを形成してもよい。
1a 断熱材
1b 外側表皮
1c 内側表皮
2 連結構造
5 環状フランジ組立体
5a 接合面
6 パッキン
7 粘着テープ
10 フランジ部材
11 第1フランジ部
12 第2フランジ部
13 定着爪
20 ブラケット
21 基部
22、23 連結部
Claims (4)
- 空調ダクト装置の隣接する2つのダクト部材を連結する連結構造において、
2つのダクト部材の端部外周にそれぞれ固定される一対の環状フランジ組立体と、パッキンとを備え、
各環状フランジ組立体は複数のフランジ部材を連結することにより構成され、各フランジ部材は、
ア.前記ダクト部材の端部外周面に当接する第1フランジ部と、
イ.前記第1フランジ部の一方の側縁に連なり、前記第1フランジ部と直角をなして前記ダクト部材の径方向外側に突出する第2フランジ部と、
ウ.前記第1フランジ部の他方の側縁に沿って間隔をおいて配置され、前記第1フランジ部と直角をなして前記ダクト部材の径方向内側に突出し、前記ダクト部材に突き刺さる複数の定着爪と、
を有し、
各フランジ部材は、個別に前記ダクト部材の外周面と直交する方向から前記ダクト部材に近づいて前記定着爪が前記ダクト部材に突き刺されることにより、前記ダクト部材に固定可能であり、
さらに、前記定着爪の突き刺し状態で前記ダクト部材に固定されたフランジ部材同士を連結するブラケットを備え、
前記一対の環状フランジ組立体は、前記複数のフランジ部材の前記第2フランジ部の面を含む環状の接合面を有し、前記接合面間に前記パッキンを介在させた状態で、連結されていることを特徴とする空調ダクト用連結構造。 - 空調ダクト装置の隣接する2つのダクト部材を連結する連結構造において、
2つのダクト部材の端部外周にそれぞれ固定される一対の環状フランジ組立体と、パッキンとを備え、
各環状フランジ組立体は複数のフランジ部材を連結することにより構成され、各フランジ部材は、
ア.前記ダクト部材の端部外周面に当接する第1フランジ部と、
イ.前記第1フランジ部の一方の側縁に連なり、前記第1フランジ部と直角をなして前記ダクト部材の径方向外側に突出する第2フランジ部と、
ウ.前記第1フランジ部の他方の側縁に沿って間隔をおいて配置され、前記第1フランジ部と直角をなして前記ダクト部材の径方向内側に突出し、前記ダクト部材に突き刺さる複数の定着爪と、
を有し、
前記一対の環状フランジ組立体は、前記複数のフランジ部材の前記第2フランジ部の面を含む環状の接合面を有し、前記接合面間に前記パッキンを介在させた状態で、連結されており、
前記ダクト部材が、筒状の断熱材と、前記断熱材の外周を覆う外側表皮と、前記断熱材の内周を覆う内側表皮とを有し、
前記定着爪の長さが前記ダクト部材の厚さより小さく、前記定着爪が前記外側表皮と前記断熱材を突き刺し、前記定着爪の先端が前記断熱材内部に位置して内側表皮から離間しており、
さらに粘着テープを備え、前記粘着テープは、前記定着爪の突き刺し箇所を含み前記第1フランジ部と前記ダクト部材に跨るようにして、前記ダクト部材の全周に巻かれていることを特徴とする空調ダクト装置用連結構造。 - 前記パッキンは、前記一対の環状フランジ組立体の接合面間および前記2つのダクト部材の端面間に介在されていることを特徴とする請求項1または2に記載の空調ダクト装置用連結構造。
- 前記ダクト部材が断面矩形をなし、前記複数のフランジ部材が直線状をなす4つのフランジ部材からなり、
前記ダクト部材の各角部において、周方向に隣接する2つのフランジ部材の端部が前記ブラケットを介して連結され、
前記ブラケットは、基部とこの基部から互いに直交する方向に延びて前記フランジ部材の第2フランジ部に連結される2つの連結部を有し、
前記接合面が、前記4つのフランジ部材の第2フランジ部と前記4つのブラケットの基部の面により構成されていることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の空調ダクト装置用連結構造。
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