JP7070893B2 - 天井構造 - Google Patents

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Description

本発明は、天井構造に関する。
従来の天井下地は、上部構造体に取り付けられた吊ボルトに野縁受けを取り付け、その野縁受けに野縁を連結して構成されているものが一般的である(例えば特許文献1参照)。野縁と野縁受けは、互いに直交して格子状に配置されている。野縁受けは、側方に開口された断面縦長コ字状の金属製チャンネル材が用いられ、野縁は、上方に開口され、上端に互いに対向するリップ部を備えた断面C字状の金属製スタッド材が用いられることが多い。野縁は、連結金具を介して野縁受けの下側に連結されている。野縁の下面には、天井板が固定されている。
特開2015-007326号公報
従来の野縁受けは、縦長の部材であるので、弱軸方向となる水平方向の剛性が低いという問題があった。また、野縁は野縁受けの下側に固定されているので、野縁受けと野縁が上下方向に配置されることになる。そのため、天井裏寸法が小さい場合は、ダクト等を設置するための設備配管スペースが狭くなる問題もあった。
このような観点から、本発明は、剛性が高く且つ高さ寸法が小さい天井構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための本発明は、ウェブと上下のフランジを備えた断面H型の支持ランナと、前記支持ランナに交差する方向に延在するとともに前記支持ランナに支持される野縁と、前記支持ランナを支持する吊金具とを備え、前記野縁の端部は、前記上下のフランジ間に挿入されて係止され、前記吊金具は、上側の前記フランジを下側から支える部位であり、前記支持ランナの上側の前記フランジのうち一方に突出する前記フランジを下側から支える第一支持部と、前記支持ランナの上側の前記フランジのうち他方に突出する前記フランジを下側から支える第二支持部とを備え、さらに前記吊金具は、互いに固定される第一部材と第二部材とから構成されており、前記第一部材は、前記支持ランナの長手方向に直交する板状の垂直板部を備え、前記垂直板部は、前記支持ランナの上側の前記フランジのうち一方に突出する前記フランジが挿入される第一スリットを備え、前記第一スリットの下側部分が前記第一支持部を構成し、前記第一スリットは、前記支持ランナの長手方向に直交して延在し、前記第一支持部の先端部は、直角に屈曲して前記ウェブに当接する第一当接面部となり、前記第二部材と前記第一部材とが合わさって、前記支持ランナの上側の前記フランジのうち他方に突出する前記フランジが挿入される第二スリットが形成され、前記第二スリットの下側になる前記第二部材が前記第二支持部を構成し、前記第二スリットは、前記支持ランナの長手方向に直交して延在し、前記第二支持部の先端部は、直角に屈曲して前記ウェブに当接する第二当接面部となることを特徴とする天井構造である。
このような構成によれば、支持ランナが断面H型形状を呈しているので、水平方向の剛性を高くできる。また、上下のフランジ間に野縁の端部を挿入して係止しているので、支持ランナと野縁を同じ高さに配置することができる。これによって、天井下地材の高さ寸法を小さくすることができる。さらに、吊金具は、上側のフランジを下側から支えているので、支持ランナを安定した状態で支持することができる。また、支持ランナをより一層安定して支持することができる。さらに、吊金具への支持ランナの固定を容易に行うことができる。
また、本発明に係る天井構造では、前記吊金具は、吊ボルトを固定する吊ボルト固定部を備えており、前記吊ボルト固定部には、前記吊ボルトが挿通する長孔が形成されているものが好ましい。このような構成によれば、吊金具および支持ランナの設置位置を調整することができる。
さらに、本発明に係る天井構造では、前記吊金具は、ブレースを固定するためのブレース取付面を備えているものが好ましい。このような構成によれば、別途のブレース用金具を設けることなくブレースを取り付けることができる。
前記課題を解決するための本発明は、ウェブと上下のフランジを備えた断面H型の支持ランナと、前記支持ランナに交差する方向に延在するとともに前記支持ランナに支持される野縁と、前記支持ランナを支持する吊金具と、前記吊金具に交差する交差金具とを備え、
前記野縁の端部は、前記上下のフランジ間に挿入されて係止され、前記吊金具は、上側の前記フランジを下側から支え、さらに前記吊金具は、ブレースを固定するためのブレース取付面を備えており、前記交差金具は、前記ブレースとは異なる方向に延在する第二ブレースを固定するための第二ブレース取付面を備えていることを特徴とする天井構造である。このような構成によれば、別途のブレース用金具を設けることなく異なる方向のブレースを取り付けることができる。
さらに、本発明に係る天井構造では、前記交差金具は、前記吊金具が交差した状態で挿通する切欠きを備えているものが好ましい。このような構成によれば、吊金具への交差金具の設置を容易に行うことができる。
また、本発明に係る天井構造では、前記フランジの先端部に、上下で対向する前記フランジに向かって突出する突部が形成されており、前記突部は、前記フランジの長手方向に沿って連続的または間欠的に形成されており、前記野縁に、前記突部が挿通または噛合する凹部が形成されているものが好ましい。このような構成によれば、野縁の凹部が支持ランナの突部によって係止されるので、野縁が支持ランナのフランジ間から離反するのを防止できる。さらに、支持ランナの長手方向への野縁の移動は許容されるので、野縁の位置決めを容易に行うことができる。
本発明に係る天井構造によれば、天井下地材の剛性を高くできるとともに、高さ寸法を小さくすることができる。
本発明の第一実施形態に係る天井構造を示した平面図である。 本発明の第一実施形態に係る天井構造を示した正面図である。 本発明の第一実施形態に係る天井構造の要部を示した正面図である。 本発明の第一実施形態に係る天井構造の要部を示した斜視図である。 (a)は本発明の第一実施形態に係る吊金具の第一部材を示した平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 (a)は本発明の第一実施形態に係る吊金具の第二部材を示した平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 本発明の第二実施形態に係る天井構造の要部を示した側面図である。 本発明の第二実施形態に係る天井構造の要部を示した斜視図である。 (a)は本発明の第二実施形態に係る吊金具の第二金具を示した平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 (a)は本発明の第三実施形態に係る天井構造の要部を示した正面図、(b)は側面図である。 本発明の第三実施形態に係る天井構造の要部を示した斜視図である。 (a)は支持ランナと野縁の変形例を示した正面図、(b)は側面図である。
本発明の第一実施形態に係る天井構造および吊金具について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、説明において同一要素には同一の符号を用い、重複する説明は省略する。図1および図2に示すように、本発明に係る天井構造1は、支持ランナ10と野縁20と吊金具30とを備えている。
支持ランナ10は、野縁20を支持する部材であって、上階の床スラブ等からなる上部構造体2から垂下された吊ボルト3(図2参照)に固定されている。支持ランナ10は、複数本設けられており、所定の間隔をあけて互いに平行に配置されている。
図3および図4に示すように、支持ランナ10は、ウェブ11と上下のフランジ12,13を備えており、上下のフランジ12,13は、それぞれウェブ11の両側に広がっている。つまり、支持ランナ10は、断面H型の長尺部材からなり、Hを横向きに倒した断面I型に配置されている。なお、支持ランナ10は、ウェブ11の上下にフランジ12,13が位置する断面I型に配置されているが、フランジ12,13の突出寸法が、ウェブ11の高さ寸法より大きいので、断面H型と称している。
支持ランナ10は、一対の断面C型のチャンネル材の背面(ウェブ)同士を突き合わせて固定して形成されている。本実施形態では、上側のフランジ12の突出寸法は、下側のフランジ13の突出寸法よりも小さい。なお、フランジ12の突出寸法は、フランジ13の突出寸法と同じであってもよい。
野縁20は、支持ランナ10に支持される部材であって、断面溝型の長尺部材からなる。溝型の両側面21,21の上端部には、幅方向内側にそれぞれ突出するリップ部22,22が形成されている。溝型の底面23には、天井板4がビス等の固定部材によって固定される。野縁20は、平面視で支持ランナ10に対して直交する方向に延在している。野縁20の端部は、支持ランナ10の上側のフランジ12と下側のフランジ13の間に挿入されて係止されている。野縁20の端面は、支持ランナ10のウェブ11と所定の間隔をあけて対向している(図3参照)。このように野縁20の端面とウェブ11との間にクリアランスを設けることで、各部材の製造誤差および配置誤差を吸収している。なお、野縁20の形状は、断面溝型に限定されるものではなく、たとえば断面矩形の角型形状等、他の形状であってもよい。
吊金具30は、吊ボルト3に固定されるとともに支持ランナ10を吊る金具であって、上側のフランジ12を下側から支えている。吊金具30は、支持ランナ10の上側のフランジ12のうち一方に突出するフランジ12を下側から支える第一支持部31と、支持ランナ10の上側のフランジ12のうち他方に突出するフランジ12を下側から支える第二支持部32とを備えている。吊金具30は、互いに固定される第一部材33(図5参照)と第二部材34(図6参照)とを備えて構成されている。
図3乃至図5に示すように、第一部材33は、金属製の板材を折り曲げて形成されており、垂直板部35と水平板部36とを備えている。垂直板部35は、支持ランナ10の長手方向に直交する部材であって、第一スリット37を備えている。第一スリット37は、上側のフランジ12のうち一方(図3中、右側)に突出するフランジ12が挿入される部分である。第一スリット37の下側部分には、第一支持部31が形成されている。第一支持部31は、垂直板部35の図3中、右半分の下端部で下方に突出した部分であって、第一スリット37の下側に位置した板材にて構成されている。第一支持部31の先端部は、直角に屈曲してウェブ11の表面に当接する第一当接面部38となっている。第一当接面部38には、ビス孔39(図5参照)が形成されており、ビスV等の固定部材(図3参照)によって、ウェブ11と第一当接面部38が固定されるように構成されている。垂直板部35の上側の左右両端部は、ブレース40を固定するためのブレース取付面41となっている。ブレース取付面41には、ブレース40の端部が当接され、ビスV等の固定部材によってブレース40が固定される(図3参照)。
水平板部36は、垂直板部35の上端から直角に折り曲げられて形成されており、吊ボルト3を固定する吊ボルト固定部43となっている。吊ボルト固定部43(水平板部36)には、吊ボルト3が挿通する長孔44が形成されている(図4および図5の(a)参照)。長孔44は、水平板部36が拡がる左右方向(支持ランナ10の幅方向)に長く形成されており、吊ボルト3に対する支持ランナ10の幅方向の相対位置を調整可能になっている。長孔44に挿通された吊ボルト3には、吊ボルト固定部43の上下位置にナットN,Nが装着されている。ナットN,Nで吊ボルト固定部43を挟むことで、吊ボルト固定部43が吊ボルト3に固定される。
図3および図4に示すように、第二部材34は、第一部材33に固定される部材である。図6にも示すように、第二部材34は、金属製の板材を折り曲げて形成されており、第二垂直板部45と第二当接面部48とを備えている。第二垂直板部45は、第一部材33の図3中、左下部分に取り付けられる。第二垂直板部45は、横長の切込み46を備え、正面視コ字形状を呈している(図6の(b)参照)。第二垂直板部45は、切込み46の上縁部を第一部材33の左下部分に揃えるように配置される。切込み46の上側の周縁部分には、ビス孔50が形成されており、前記上側周縁部分は、第一部材33に当接されてビスV等の固定部材(図4参照)によって第一部材33に固定される。第二垂直板部45は、第一部材33と合わさることによって、第二スリット47を形成している。第二スリット47は、上側のフランジ12のうち他方(図3中、左側)に突出するフランジ12が挿入される部分である。そして、第二スリット47の下側になる第二部材34の下側部分が、第二支持部32を構成している。第二支持部32の先端部は、直角に屈曲してウェブ11の裏面(第一当接面部38が当接する面の裏面)に当接する第二当接面部48となっている。第二当接面部48は、第一当接面部38と反対向きに屈曲している。第二当接面部48には、ビス孔49(図6参照)が形成されており、ビスV等の固定部材によって、ウェブ11と第二当接面部48が固定されるようになっている。
次に、前記構成の吊金具30を用いて支持ランナ10を支持する手順を説明する。支持ランナ10を支持するに際しては、吊金具固定工程と仮止め工程と本固定工程とを行う。
吊金具固定工程は、吊金具30を吊ボルト3に固定する工程である。吊金具固定工程では、吊ボルト3の下端部を、吊ボルト固定部43の長孔44に挿通させて、上下からナットをN,Nで締め付けて吊ボルト固定部43を挟持する。このとき、長孔44への吊ボルト3の挿通位置を調整して、支持ランナ10の設置位置を位置決めする。
仮止め工程は、支持ランナ10を吊金具30に係止して仮止めする工程である。具体的には、支持ランナ10の上側のフランジ12のうち一方に突出するフランジ12を、吊金具30の第一スリット37に挿入し、その下側の第一支持部31で係止する。これによって支持ランナ10が仮止めされる。
本固定工程は、支持ランナ10を吊金具30に本固定する工程である。本固定工程では、まず、第二部材34の切込み46で、支持ランナ10の上側のフランジ12のうち他方に突出するフランジ12を挟むとともに、第二部材34を第一部材33にビス等の固定部材によって固定する。これによって、支持ランナ10が、幅方向両側から挟まれるとともに、上側の両フランジ12,12が第一支持部31と第二支持部32とで下側から支持される。そして、支持ランナ10の長手方向の位置調整を行った後、各当接面部38,48をウェブ11にビスV等の固定部材によって固定する。これによって、支持ランナ10が吊金具30に本固定される。
支持ランナ10の固定が完了した後は、野縁20の端部を、支持ランナ10の上側のフランジ12と下側のフランジ13の間に挿入して、所定位置で係止する。なお、野縁20は、支持ランナ10にビス等の固定部材によって固定してもよい。ビスによる固定を行えば、支持ランナ10と野縁20からなる天井下地としての面剛性を高めることができる。その後、必要に応じて、ブレース40の上端部を吊ボルト3の上端部に固定するとともに、ブレース40の下端部をブレース取付面41にビスV等の固定部材によって固定して、ブレース40を設置する。最後に、天井板4を野縁20の底面23に固定して天井構造1が完成する。
以上のような構成の天井構造1によれば、支持ランナ10が断面H方形状を呈しているので、支持ランナ10の剛性を高くできる。特に、フランジ12,13の突出寸法が、ウェブ11の高さ寸法より大きいので、水平方向の剛性を高くできる。
また、支持ランナ10は、ウェブ11に上下のフランジ12,13が設けられているので、上下のフランジ12,13間に野縁20の端部を挿入して支持することができる。また、フランジ12,13は、ウェブ11の両面に設けられているので、野縁20を支持ランナ10の幅方向両側で支持できる。これによって、支持ランナ10と野縁20を同じ高さに配置することができるので、天井下地材全体の高さ寸法を小さくすることができる。このような天井構造1においては、天井裏寸法が小さい場合であっても、設備配管スペースを確保することができる。
本実施形態に係る吊金具30では、上側のフランジ12を下側から支えているので、支持ランナ10を安定した状態で支持することができる。特に、吊金具30は、上側の一方のフランジ12を支える第一支持部31と、他方のフランジ12を支える第二支持部32とを備えているので、支持ランナ10を左右のバランスよく支えることができ、より一層安定して支持することができる。また、フランジ12を下側から支えることで、支持ランナ10を仮止めできるので、位置決めや固定作業を行い易い。
さらに、吊金具30は、第一スリット37を備えた第一部材33と、第一部材33と合わさって第二スリット47を形成する第二部材34とから構成されているので、左右のフランジ12,12を両側から挟むことができる。したがって、吊金具30への支持ランナ10の固定を容易に行うことができる。
また、吊金具30は、吊ボルト固定部43に吊ボルト3が挿通する長孔44を備えているので、吊ボルト3に対する吊金具30および支持ランナ10の設置位置を調整することができる。
さらに、吊金具30は、ブレース取付面41を備えているので、別途のブレース用金具を設けることなくブレース40を取り付けることができる。
次に、本発明の第二実施形態に係る天井構造および吊金具について説明する。図8に示すように、かかる天井構造1aは、吊金具30に交差する交差金具60をさらに備えた点で、第一実施形態の天井構造1と異なる。支持ランナ10、野縁20および吊金具30については、第一実施形態と同様の形状であるので同じ符号を付して説明を省略する。なお、第二実施形態では、前記吊金具30を「第一吊金具30」と称し、交差金具60を「第二吊金具60」と称し、第一吊金具30と第二吊金具60とを合わせて吊金具となっている。
図9にも示すように、交差金具(第二吊金具)60は、金属製の板材を折り曲げて形成されており、垂直板部61と水平板部62とを備えて構成されている。交差金具60は、支持ランナ10の長手方向に沿って広がっている。垂直板部61は、吊金具(第一吊金具)30の垂直板部35に対して直角に交差して配置される部材である。垂直板部61の幅方向中間部には、吊金具30が交差した状態で挿通する切欠き63が形成されている。切欠き63は、下方に向かって開放されており、垂直板部61の下端から上方に延在して形成されている。切欠き63は、吊金具30の水平板部36と同等の幅寸法と、第一スリット37より上側部分と同等の高さ寸法とを備えている。切欠き63内には、垂直板部35の上側部分と水平板部36(図9の(b)中、一点鎖線にて示している)が挿通される。
切欠き63の上端部には、水平方向に折り曲げられたボルト係止部64が形成されている。ボルト係止部64は、吊ボルト3を側方から覆う部位であって、その先端にU字状の凹部65が形成されている。ボルト係止部64は、水平板部36に上側から当接し、水平板部36と一体で吊ボルト3に螺合するナットN,Nにて挟持される。切欠き63の高さ方向中間部には、垂直板部61に直角に折り曲げられた第一当接面部66が形成されている。第一当接面部66は、垂直板部35の一方の面(水平板部36が突出する側とは逆側の面)に当接して、垂直板部35にビスV等の固定部材によって固定される。切欠き63の下端部には、水平板部36の先端側から基端側に延在し、その端部で直角に折り曲げられた第二当接面部67が形成されている。第二当接面部67は、垂直板部35の他方の面(水平板部36が突出する側の面)に当接して、垂直板部35にビス等の固定部材によって固定される。垂直板部61の上側の両端部(図9の(b)の左右両端部)は、ブレース40を固定するための第二ブレース取付面68となっている。第二ブレース取付面68には、ブレース40の端部が当接され、ビスV等の固定部材によってブレース40が固定される。
水平板部62は、垂直板部61の下端から直角に折り曲げられて形成されており、支持ランナ10に当接する支持ランナ固定部となっている。水平板部(支持ランナ固定部)62は、切欠き63の両側(図9の(b)の左右両側)に形成されている。水平板部62には、複数のビス孔69,69が形成されており、上側からフランジ12にビスV等の固定部材によって支持ランナ10に固定される。
以上のような構成の天井構造1a、第一吊金具30および第二吊金具60によれば、支持ランナ10の固定強度を大きくすることができる。さらに、別途のブレース用金具を設けることなく異なる方向のブレース40を取り付けることができる。また、第一吊金具30と第二吊金具60とを固定して平面視十字状に一体化しているので、吊金具自体の剛性を高めることができる。
次に、本発明の第三実施形態に係る天井構造について説明する。かかる天井構造は、吊金具80の構成が第一実施形態と異なる。図10および図11に示すように、吊金具80は、互いに固定される第一部材81と第二部材82とを備えて構成されている。
第一部材81は、金属製の板材を折り曲げて形成されており、背面部83と側面部84と水平面部85とを備えている。背面部83は、支持ランナ10の長手方向に沿って広がる部材であって、第二部材82と当接する部分である。背面部83の下端は、支持ランナ10のフランジ12の上面に当接する。
側面部84は、背面部83の側端から連続して直角に屈曲しており、支持ランナ10の幅方向に沿って広がっている。側面部84は、背面部83の両側端にそれぞれ設けられており、背面部83と合わせて平面視コ字状となっている。側面部84の下端部は、支持ランナ10の上側のフランジ12よりも下方に延出している。側面部84は、第一スリット86を備えている。第一スリット86は、上側のフランジ12のうち一方(図10の(a)中、左側)に突出するフランジ12が挿入される部分である。第一スリット86の下側部分は、一方のフランジ12を下側から支える第一支持部87となっている。
水平面部85は、背面部83の上端から直角に折り曲げられて形成されており、吊ボルト3を固定する吊ボルト固定部となっている。水平面部85は、第二部材82側に突出している。水平面部85には、吊ボルト3が挿通する貫通孔(図示せず)が形成されている。
第二部材82は、金属製の板材を折り曲げて形成されており、背面部93と側面部94とを備えている。背面部93は、支持ランナ10の長手方向に沿って広がる部材であって、第一部材81の背面部83と当接する部分である。背面部93の下端は、支持ランナ10のフランジ12の上面に当接する。背面部93には、ビス孔(図示せず)が形成されており、ビス等の固定部材によって背面部83,93同士を固定するようになっている。背面部93の高さ寸法は、第一部材81の背面部83の高さ寸法より小さくなっており、第二部材93の上方に、吊ボルト3を固定するナットNの配置スペースが形成されている。
側面部94は、背面部93の側端から連続して直角に屈曲しており、支持ランナ10の幅方向に沿って広がっている。側面部94は、背面部93の両側端にそれぞれ設けられており、背面部93と合わせて平面視コ字状となっている。側面部94は、第一部材81の側面部84と反対向きに屈曲しており、各側面部84と同一面上に配置されている。側面部94の下端部は、支持ランナ10の上側のフランジ12よりも下方に延出している。側面部94は、第二スリット96を備えている。第二スリット96は、上側のフランジ12のうち他方(図10の(a)中、右側)に突出するフランジ12が挿入される部分である。第二スリット96の下側部分は、一方のフランジ12を下側から支える第二支持部97となっている。
以上のような構成の吊金具80においても、前記実施形態の天井構造1および吊金具30と同様の作用効果を得ることができる。
次に、支持ランナと野縁の変形例を説明する。図10に示すように、変形例に係る支持ランナ10aは、上側のフランジ12の突出方向先端部に、上下で対向する下側のフランジ13に向かって突出する突部15が形成されている。突部15は、支持ランナ10aの長手方向に沿って連続的に延在している。なお、突部15は、前記構成に限定されるものではなく、所定の間隔をあけて間欠的に形成されていてもよい。
野縁20aには、突部15が挿通する凹部25が形成されている。凹部25は、野縁20aの端部の上端縁に形成されている。野縁20aの長手方向における凹部25の寸法は、突部15の厚さ寸法より大きくなっており、野縁20aの長手方向位置を容易に移動でき、位置調整可能となっている。なお、本実施形態では、野縁20aの長手方向における凹部25の寸法は、突部15の厚さ寸法より大きく、凹部25に突部15が挿通可能になっているが、これに限定されるものではない。野縁20aの長手方向における凹部25の寸法を、突部15の厚さ寸法と同等にして、凹部25に突部15を噛合させるようにしてもよい。
以上のような構成の支持ランナ10aおよび野縁20aによれば、野縁20aの凹部25が支持ランナ10aの突部15によって係止される。したがって、野縁20aが支持ランナ10aのフランジ12,13間から離反するのを防止できる。さらに、野縁20aの支持ランナ10aの長手方向への移動は許容されるので、野縁20aの位置決めを容易に行うことができる。
なお、本実施形態では、野縁20aの長手方向における凹部25の寸法は、突部15の厚さ寸法より大きく、凹部25に突部15が挿通可能になっているが、これに限定されるものではない。野縁20aの長手方向における凹部25の寸法を、突部15の厚さ寸法と同等にして、凹部25に突部15を噛合させるようにしてもよい。
以上、本発明を実施するための形態についてそれぞれ説明したが、本発明は前記の実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、材質、形状や大きさなど適宜設計変更が可能である。たとえば、吊金具30は、二部材を組み付けて支持ランナ10の上側の一対のフランジ12,12を支持する構成としているが、これに限定されるものではない。たとえば、吊金具に、支持ランナ10の上側のフランジ12,12の幅寸法と同等の幅を有するとともに下向きに開口する凹部を形成し、凹部の開口端近傍に折り曲げ可動式のフランジ支持部を備えた構成にすれば、一部材で、上両側のフランジを支持することができる。具体的には、支持ランナ10の装着時には、フランジ支持部を折り曲げて凹部を開いておくことで、上側のフランジを下側から凹部に挿通可能となる。フランジを挿通させた後、フランジ支持部を曲げてフランジの下方に位置させる。これによって、フランジを下側から支えることができる。
また、前記実施形態では、支持ランナ10は、一対の断面C型のチャンネル材の背面同士を突き合わせて一体化して形成されているが、これに限定されるものではない。支持ランナ10は、押出形材等により断面H型形状に一体成形してもよい。
さらに、前記変形例に係る支持ランナ10aおよび野縁20aでは、上側のフランジ12に下向きの突部15を形成したがこれに限定されるものではない。下側のフランジ13に上向きの突部を形成してもよいし、上下のフランジ12,13の両方に突部を形成してもよい。
1 天井構造
1a 天井構造
2 上部構造体
3 吊ボルト
4 天井板
10 支持ランナ
10a 支持ランナ
11 ウェブ
12 フランジ
13 フランジ
15 突部
20 野縁
20a 野縁
25 凹部
30 吊金具
31 第一支持部
32 第二支持部
33 第一部材
34 第二部材
37 第一スリット
40 ブレース
41 ブレース取付面
43 吊ボルト固定部
44 長孔
45 第二垂直板部
47 第二スリット
60 交差金具(第二吊金具)
68 第二ブレース取付面
80 吊金具
81 第一部材
82 第二部材
86 第一スリット
87 第一支持部
96 第二スリット
97 第二支持部

Claims (6)

  1. ウェブと上下のフランジを備えた断面H型の支持ランナと、前記支持ランナに交差する方向に延在するとともに前記支持ランナに支持される野縁と、前記支持ランナを支持する吊金具とを備え、
    前記野縁の端部は、前記上下のフランジ間に挿入されて係止され、
    前記吊金具は、上側の前記フランジを下側から支える部位であり、前記支持ランナの上側の前記フランジのうち一方に突出する前記フランジを下側から支える第一支持部と、前記支持ランナの上側の前記フランジのうち他方に突出する前記フランジを下側から支える第二支持部とを備え、
    さらに前記吊金具は、互いに固定される第一部材と第二部材とから構成されており、
    前記第一部材は、前記支持ランナの長手方向に直交する板状の垂直板部を備え、前記垂直板部は、前記支持ランナの上側の前記フランジのうち一方に突出する前記フランジが挿入される第一スリットを備え、前記第一スリットの下側部分が前記第一支持部を構成し、
    前記第一スリットは、前記支持ランナの長手方向に直交して延在し、
    前記第一支持部の先端部は、直角に屈曲して前記ウェブに当接する第一当接面部となり、
    前記第二部材と前記第一部材とが合わさって、前記支持ランナの上側の前記フランジのうち他方に突出する前記フランジが挿入される第二スリットが形成され、
    前記第二スリットの下側になる前記第二部材が前記第二支持部を構成し、
    前記第二スリットは、前記支持ランナの長手方向に直交して延在し、
    前記第二支持部の先端部は、直角に屈曲して前記ウェブに当接する第二当接面部となる
    ことを特徴とする天井構造。
  2. 前記吊金具は、吊ボルトを固定する吊ボルト固定部を備えており、
    前記吊ボルト固定部には、前記吊ボルトが挿通する長孔が形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の天井構造。
  3. 前記吊金具は、ブレースを固定するためのブレース取付面を備えている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の天井構造。
  4. ウェブと上下のフランジを備えた断面H型の支持ランナと、前記支持ランナに交差する方向に延在するとともに前記支持ランナに支持される野縁と、前記支持ランナを支持する吊金具と、前記吊金具に交差する交差金具とを備え、
    前記野縁の端部は、前記上下のフランジ間に挿入されて係止され、
    前記吊金具は、上側の前記フランジを下側から支え、さらに前記吊金具は、ブレースを固定するためのブレース取付面を備えており、
    前記交差金具は、前記ブレースとは異なる方向に延在する第二ブレースを固定するための第二ブレース取付面を備えている
    ことを特徴とする天井構造。
  5. 前記交差金具は、前記吊金具が交差した状態で挿通する切欠きを備えている
    ことを特徴とする請求項4に記載の天井構造。
  6. 前記フランジの先端部に、上下で対向する前記フランジに向かって突出する突部が形成されており、
    前記突部は、前記フランジの長手方向に沿って連続的または間欠的に形成されており、
    前記野縁に、前記突部が挿通または噛合する凹部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の天井構造。
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