JP2023148773A - 天井下地吊金物、及び天井構造 - Google Patents

天井下地吊金物、及び天井構造 Download PDF

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Abstract

【課題】上向き作業の負担軽減を図りつつ高さ調整が可能であり、かつ、ボルトの緩みを防止することができる天井下地吊金物を提供すること。【解決手段】天井下地吊金物100は、天井下地材210を支持する天井下地吊金物100であって、前記天井下地材210を支持する第1部材30と、建物の梁10に取り付けられる第2部材40と、前記第1部材30と前記第2部材40とを連結するボルト5と、前記ボルト5の緩みを防止する緩み止め部材50と、を備え、前記ボルト5の頭5aは、前記第1部材30に対して、前記第2部材40とは反対側に配置され、前記ボルト5を回すことにより、前記第2部材40に対して前記第1部材30の相対位置が変化することができる。【選択図】図3

Description

本発明は、天井下地吊金物、及び天井構造に関する。
天井面材を支持する天井下地材は、例えば梁に固定された吊金物を介して、梁に対して固定されている。特許文献1では、複数のバー状の部材を組み付けて鋼製天井フレームを構成し、この鋼製天井フレームを支持する天井吊金物が、H形鋼からなる梁の下フランジに取り付けられている。特許文献1に記載の天井吊金物は、梁に取り付け可能な吊り金具と、鋼製天井フレームの枠組みを形成する野縁に嵌め込み可能な野縁金具と、吊り金具に螺合された連結ボルトと、この連結ボルトに螺合され、野縁金具を挟持する一対のナットとを有する。
特開平9-217458号公報
特許文献1に記載された天井吊金物では、連結ボルトを用いて高さ位置の調整が可能であるが、モンキーレンチ等を使用して手締めする必要があり、作業者の上向き作業の負担が極めて大きいといった課題がある。また、特許文献1に記載の天井吊金物では、野縁金具を挟むように一対のナットが設けられており、これらのナットが緩むおそれがあるといった課題がある。
本発明は、作業者の上向き作業の負担軽減を図りつつ高さ調整が可能であり、かつ、ボルトの緩み防止することができる天井下地吊金物、及び天井構造を提供することを目的とする。
前記目的を達成すべく、本発明による天井下地吊金物の一態様は、
天井下地材を支持する天井下地吊金物であって、
前記天井下地材を支持する第1部材と、
建物の梁に取り付けられる第2部材と、
前記第1部材と前記第2部材とを連結するボルトと、
前記ボルトの緩みを防止する緩み止め部材と、を備え、
前記ボルトの頭は、前記第1部材に対して、前記第2部材とは反対側に配置され、
前記ボルトを回すことにより、前記第2部材に対して前記第1部材の相対位置が変化することを特徴とする。
本態様によれば、ボルトの頭が第1部材に対して、第2部材とは反対側に配置されていることにより、天井下地吊金物が建物の梁に取り付けられている状態において、ボルトの頭が第1部材の下側に配置される。本態様では、天井下地吊金物の下側から電動ドライバの先端部を差し込んで、ボルトを回すことにより、第2部材に対して第1部材の相対位置を変化させて、第1部材の高さを調整することができる。そのため、本態様では、作業者の上向き作業の負担軽減を図りつつ第1部材の高さを調整できる。また、本態様によれば、緩み止め部材によりボルトの緩みを防止することができる。
また、本発明の他の態様において、
前記第2部材は、
前記梁に取り付けられる第1片と、
前記ボルトが挿通される挿通穴が形成され、前記第1片よりも前記第1部材に近い位置に配置される第2片と、
前記第1片と前記第2片とを連結する第3片と、を有し、
前記第2片の前記第1部材とは反対側の面には、ナットが固定され、
前記挿通穴に挿通された前記ボルトが前記ナットに螺合されていることを特徴とする。
本態様によれば、第2部材の第2片が第1片に対して距離を置いて第1部材に近い位置に配置されることにより、第2片の挿通穴に挿通されたボルトが変位できるスペースが確保される。これにより、第2片に対してボルトを変位させて、第2部材に対して第1部材の相対位置を変化させて、第1部材の高さを調整できる。
また、本発明の他の態様において、
前記緩み止め部材は、前記第1部材と前記第2部材との間に配置され、前記第1部材を前記ボルトの頭に対して押し付けるばね部材であることを特徴とする。
本態様によれば、第1部材と第2部材との間に配置されたばね部材を用いて、第1部材をボルトの頭に押し付けることにより、ボルトの頭の動きを拘束して、ボルトの緩みを防止することができる。
また、本発明の他の態様において、
前記ばね部材は、圧縮コイルばねであり、
前記ボルトは、圧縮コイルばねを挿通するように配置されていることを特徴とする
本態様によれば、ボルトの周囲に配置された圧縮コイルばねを用いて、第1部材をボルトの頭に押し付けることにより、ボルトの頭の動きを拘束して、ボルトの緩みを防止することができる。
また、本発明の他の態様において、
前記ばね部材は、前記ボルトを挿通させる開口を備えてU字状に折り曲げられている板ばねであり、
前記ボルトは、前記板ばねの前記開口を挿通するように配置されていることを特徴とする。
本態様によれば、ボルトを挿通させるように配置されたU字状の板ばねを用いて、第1部材をボルトの頭に押し付けることにより、ボルトの頭の動きを拘束して、ボルトの緩みを防止することができる。
本発明による天井構造の一態様は、
天井面材と、
前記天井面材を支持する天井下地材と、
前記天井下地材を支持し、建物の梁に取り付けられた天井下地吊金物と、を備え、
前記天井下地吊金物は、
前記天井下地材を支持する第1部材と、
前記梁に取り付けられた第2部材と、
前記第1部材と前記第2部材とを連結するボルトと、
前記ボルトの緩みを防止する緩み止め部材と、を有し、
前記ボルトの頭は、前記第1部材に対して、前記第2部材とは反対側に配置され、
前記ボルトを回すことにより、前記第1部材の高さ位置が変化することを特徴とする。
本態様によれば、天井下地吊金物が建物の梁に取り付けられた状態において、ボルトの頭が第1部材の下側に配置される。本態様では、天井下地吊金物の下側から電動ドライバの先端部を差し込んで、ボルトを回すことにより、第2部材に対して第1部材の相対位置を変化させて、第1部材の高さを調整することができる。そのため、本態様では、作業者の上向き作業の負担軽減を図りつつ第1部材の高さを調整できる。また、本態様によれば、緩み止め部材によりボルトの緩みを防止することができる。
以上の説明から理解できるように、天井下地吊金物及び天井構造によれば、作業者の上向き作業の負担軽減を図りつつ高さ調整が可能であり、かつ、ボルトの緩みを防止することができる。
第1実施形態に係る天井構造の一例を示す斜視図である。 第1実施形態に係る天井下地吊金物の一例を示す正面図である。 第1実施形態に係る天井下地吊金物の一例を示す斜視図である。 天井下地パネルを示す平面図である。 天井下地パネルを示す断面図である。 第2実施形態に係る天井下地吊金物の一例を示す斜視図である。
以下、実施形態に係る天井下地吊金物及び天井構造について、添付の図面を参照しながら説明する。尚、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く場合がある。
[第1実施形態に係る天井下地吊金物を備えた天井構造]
はじめに、図1乃至図5を参照して、第1実施形態に係る天井下地吊金物を備えた天井構造の一例について説明する。ここで、図1は、第1実施形態に係る天井構造の一例を示す斜視図である。図2は、第1実施形態に係る天井下地吊金物の一例を示す正面図である。図3は、第1実施形態に係る天井下地吊金物の一例を示す斜視図である。また、各図において、互いに直交する3方向として、X軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向を示す矢印を適宜図示す場合がある。X軸方向及びY軸方向は、水平方向に沿う。Z軸方向は、鉛直方向に沿う。
図1に示される天井構造200を有する建物の躯体は、柱及び梁10を備える。柱は、例えば鉄骨造(S造)の柱でもよい。柱は、鉄骨造の柱に限定されず、鉄筋コンクリート造(RC造)や鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)の柱でもよい。
梁10は、例えば鉄骨造の梁(鉄骨梁)である。梁10は、Y軸方向に延設されている。梁10は、大梁10A及び小梁10Bを含む。大梁10Aの両端は、一対の柱に接続されている。小梁10Bの両端は、一対の大梁10Aに接続されている。図1では、Y軸方向に延設された大梁10Aと、X軸方向に延設された小梁10Bが図示されている。なお、大梁10A及び小梁10Bを区別しない場合には、梁10と記載する。
梁10は、例えばH形鋼からなり、ウェブ11と上フランジ12と下フランジ13とを有する。
天井構造200は、石膏ボード2と、石膏ボード2を支持する天井下地パネルフレーム210と、天井下地パネルフレーム210を支持し、梁10に取り付けられた天井下地吊金物100と、を備える。石膏ボード2は、天井面材の一例である。天井面材は、石膏ボードに限定されず、その他の材質から形成された板状の部材でもよい。
<天井下地パネルフレーム>
次に、図4及び図5を参照して天井下地パネルフレーム210について説明する。図4は、天井下地パネルを示す平面図である。図5は、天井下地パネルを示す断面図である。
天井下地パネルフレーム210は、一対の主材211と、主材211同士を繋ぐ複数の繋ぎ材212と、一対の主材211の中間位置において、繋ぎ材212同士を繋ぐ繋ぎ補助材213とを有する井桁状の天井下地である。図4に一例として示すように、天井下地パネルフレーム210はこれらの部材により井桁状に組み付けられており、全体の寸法は例えば1P(1モジュール幅を910mmとする)×2Pであり、各格子は例えば0.5P×0.5Pの寸法を有する。天井下地パネルフレーム210は、工場にて図4に示す態様に組み付けられ、現場搬送されてそのまま施工される天井下地である。尚、長手方向の長さは、3P,4P等に設定されてもよい。
主材211、繋ぎ材212、及び繋ぎ補助材213はいずれも軽鉄等の鋼材を曲げ加工することにより形成されている。図5に示すように、主材211は、リップ211cを備える断面形状が略溝形の本体片211aを有し、本体片211aのウェブには、外側にZ状に突設した係合片211bが設けられている。
繋ぎ補助材213は、リップ213aを備える断面形状が略溝形を呈している。また、繋ぎ材212も繋ぎ補助材213と同様に、リップを備える断面形状が略溝形を呈している。主材211、繋ぎ材212、及び繋ぎ補助材213は、相互に釘やビス、溶接、かしめ等により組み付けられている。
天井下地パネルフレーム210の下面には、一層もしくは二層の石膏ボード2がドリル付きタッピングねじ等により張り付けられて、天井パネルが形成される。この石膏ボード2の取り付けは、以下で詳説するように、梁10に対して天井下地吊金物100を介して天井下地パネルフレーム210を垂下させた後に行われる。石膏ボード2の下面には、さらにクロスが貼り付けられることにより、天井パネルの施工が完了する。また、天井下地パネルフレーム210の上方には、現場においてロックウール等の吸音材が載置される。
なお、天井下地パネルフレーム210は、図示例の軽鉄製の天井下地パネルフレームの他、木桟を井桁状に組み付けることにより形成される、木製の天井下地パネルフレームであってもよい。天井下地パネルフレーム210は、天井下地材の一例である。天井下地パネルフレームは、例えば、野縁や野縁受けなどのその他のバー状の部材を組み付けて構成されたものでもよい。
<天井下地吊金物>
次に、図2及び図3を参照して、天井下地吊金物100について説明する。天井下地吊金物100は、天井下地パネルフレーム210を支持する第1部材30と、梁10に取り付けられる第2部材40と、第1部材30と第2部材40とを連結するボルト5と、ボルト5の緩みを防止する緩み止め部材50とを備える。
<第1部材>
第1部材30は、台座32と、台座32から下方に垂下されて天井下地パネルフレーム210を支持する二つの支持片70と、を有する。台座32及び支持片70は、金属製部材により形成されている。なお、台座32及び支持片70は、硬質の樹脂により形成されていてもよい。
台座32は、平面視矩形の水平片34と、水平片34の左右端において曲げ加工により形成されている折り曲げ片35と、を有する。また、台座32には、水平片34の剛性を高めるべく、水平片34から上方に張り出すリブ36が設けられている。
水平片34の下面の中央位置には、コの字片37が下方に開口した姿勢で当接され固定されている。コの字片37は、例えばカシメ等によって、水平片34に固定されている。コの字片37は、水平片34に溶接されていてもよく、その他の方法により固定されていてもよい。
コの字片37は、一対の垂下片37aと、一対の垂下片37aの上端同士を連結する連結片37bとを有する。コの字片37は、例えば曲げ加工により形成されている。一対の垂下片37aから連結片37bの両端から折り曲げられて下方に張り出している。連結片37bの板厚方向は、水平片34の板厚方向に沿う。連結片37b及び水平片34には、ボルト5が挿通される挿通穴が形成されている。
一対の垂下片37aには、天井下地パネルフレーム210の主材211のリップ211cに係合する係合爪37cが形成されている。一対の垂下片37a同士の間には、ボルト5の頭5aを配置可能であり、電動ドライバの先端を挿入可能なスペースが形成されている。
支持片70は、斜め鉛直方向に延設する立ち上がり部72と、立ち上がり部72の上端において曲げ加工により形成される係止端73と、立ち上がり部72の下端において曲げ加工により7字状に形成される被係合部74とを有する。折り曲げ片35に対して係止端73が上方から係止され、双方がかしめ部を介して固定されることにより、水平片34に対して支持片70が垂下された状態で固定される。図示するように、左右の支持片70の有する被係合部74は、天井下地吊金物100の内側(コの字片37側)に突出している。
<第2部材>
第2部材40は、梁10に取り付けられる一対の第1片42と、第1片42よりも第1部材30に近い位置に配置される第2片44と、第1片42と第2片44とを連結する一対の第3片46とを有する。第2部材40は、例えば逆ハット形状を成している。第2部材40は、例えば金属材料からなる帯状のプレートを折り曲げることにより形成できる。
第1片42及び第2片44の板厚方向は、梁10の下フランジ13の板厚方向に沿う。第3片46の板厚方向は、第1片42及び第2片44の板厚方向と交差する方向である。第1片42及び第3片46は、第2片44の両側にそれぞれ設けられている。第3片46は、第2片44の両端から折り曲げられ、上方へ張り出している。第1片42は、第3片46の上端から折り曲げられ、第2片44とは反対側へ張り出している。左右の第1片42は、第3片46の上端から互いに反対側へ曲げられている。
第2片44には、ボルト5が挿通される挿通穴が形成されている。挿通穴は、第2片44の板厚方向に貫通する。第2片44の上面には、ナット7が固定されている。ナット7は、例えば溶接により第2片44に固定されている。ナット7は、ボルト5が挿通される挿通穴に対応する位置に配置されている。第2片44の上方であり、一対の第3片46間には、所定の空間が形成されている。
第1片42には、ボルト8が挿通される挿通穴が形成されている。ボルト8は、天井下地吊金物100を梁10に固定するためのボルトである。また、天井下地吊金物100の取付先である梁10の下フランジ13にも、ボルト8が挿通される挿通穴が形成されている。第1片42は、ボルト8及びナット9により下フランジ13に固定される。これにより、天井下地吊金物100が梁10にボルト固定される。なお、天井下地吊金物100を固定するためのボルト8は、複数設けられていてもよく、1つでもよい。例えば、左右の第1片42のうち、一方の第1片42に挿通穴が形成されてボルト8が挿通されて、天井下地吊金物100が梁10に取り付けられていてもよい。
<第1部材及び第2部材を連結するボルト>
ボルト5は、第1部材30と第2部材40とを連結する。ボルト5は、コの字片37の連結片37b、第1部材30の水平片34、及び第2部材40の第2片44を貫通するように配置されている。ボルト5は、下方から差し込まれている。ボルト5の頭5aは、コの字片37の開口内であり、連結片37bの下方に配置されている。ボルト5の頭5aは、連結片37bの下面に当接する。なお、ボルト5の頭5aと、第1部材30との間に、他の部分(ワッシャー等)が挟まれていてもよい。
ボルト5は、第2部材40の第2片44の上面に配置されたナット7に螺合する。ボルト5を回すことにより、ボルト5の頭5aは上方に移動して、第1部材30が上方に変位する。ボルト5を緩めることにより、ボルト5の頭5aは下方に移動して、第1部材30が下方に変位する。これにより、第1部材30を第2部材40に対して相対移動させることができる。このように、ボルト5を用いて、第1部材30の位置を調節できる。
<緩み止め部材>
次に、緩み止め部材50について説明する。緩み止め部材50は、例えば、圧縮コイルばね52である。圧縮コイルばね52は、第1部材30と第2部材40との間に配置されている。具体的には、第1部材30の水平片34と、第2部材40の第2片44との間に配置されている。圧縮コイルばね52は、ボルト5を包囲するように配置されている。換言すると、ボルト5は、圧縮コイルばね52内を挿通するように配置されている。圧縮コイルばね52は、第1部材30を下方に押し付ける。圧縮コイルばね52は、第1部材30を第2部材40とは反対側に押し付ける。圧縮コイルばね52が第2部材40を押し付けることにより、水平片34(及び連結片37b)がボルト5の頭5aに押し当てられる。そのため、ボルト5の頭5aの動きが拘束されるので、ボルト5の回転が防止される。圧縮コイルばね52を用いて、ボルト5の緩みを防止できる。
<天井下地吊金物の梁への取付>
天井下地吊金物100は、上述したように、梁10の下フランジ13に取り付けられる。第2部材40の上面が、下フランジ13の下面に当接するように、第2部材40が配置されている。第2部材40は、ボルト8及びナット9を用いて梁10に固定されている。天井下地吊金物100が、梁10に固定された状態において、ボルト5はZ軸方向に延在し、圧縮コイルばね52は、第1部材30をボルト5の頭5aに押し当てる。
(天井下地吊金物の作用効果)
第1実施形態に係る天井下地吊金物100によれば、ボルト5の頭5aが第1部材30に対して、第2部材40とは反対側に配置されていることにより、天井下地吊金物100が建物の梁10に取り付けられている状態において、ボルト5の頭5aが第1部材30の下側に配置される。天井下地吊金物100では、天井下地吊金物100の下側から電動ドライバの先端部を差し込んで、ボルト5を回すことにより、第2部材40に対して第1部材30の相対位置を変化させて、第1部材30の高さを調整することができる。そのため、本態様では、作業者の上向き作業の負担軽減を図りつつ第1部材30の高さを調整できる。また、本態様によれば、圧縮コイルばね52によりボルト5の緩みを防止することができる。天井下地吊金物100では、ボルト5の緩みを防止できることにより、ボルト5の緩み防止のための作業負担の増加を抑制することができる。
また、天井下地吊金物100では、第2部材40の第2片44が第1片42に対して距離を置いて第1部材30に近い位置に配置されている。天井下地吊金物100が梁10に取り付けられた状態において、第2片44が第1片42よりも下方に配置されることにより、梁10の下フランジ13と第2片44との間に、ボルト5が変位できるスペースが確保される。これにより、第2片44に対してボルト5を変位させて、第2部材40に対して第1部材30の相対位置を変化させて、第1部材30の高さを調整できる。
天井下地吊金物100では、第1部材30と第2部材40との間に配置された圧縮コイルばね52を用いて、第1部材30をボルト5の頭5aに押し付けることにより、ボルト5の頭5aの動きを拘束して、ボルト5の緩みを防止することができる。
天井下地吊金物100を備える天井構造200によれば、石膏ボード2を支持する天井下地パネルフレーム210を、天井下地吊金物100を介して、梁10に取り付けることができる。天井構造200は、天井下地吊金物100を備えることにより、作業者は、電動ドライバを用いて、ボルト5を回すことで、石膏ボード2の高さを容易に調整できる。圧縮コイルばね52が第1部材30をボルト5の頭5aに押し付けることにより、ボルト5の回転が防止され、ボルト5の緩みが防止される。その結果、ボルト5の緩み防止対策として、ボルト5の増し締め等の作業負担が軽減される。
[第2実施形態に係る天井下地吊金物]
次に、図6を参照して、第2実施形態に係る天井下地吊金物100Bについて説明する。図6は、第2実施形態に係る天井下地吊金物の一例を示す斜視図である。第2実施形態に係る天井下地吊金物100Bが、第1実施形態に係る天井下地吊金物100と違う点は、圧縮コイルばね52からなる緩み止め部材50に代えて、U字状の板ばね54からなる緩み止め部材50Bを備える点である。なお、第2実施形態の説明において、第1実施形態と同様の説明は省略する。
U字状の板ばね54は、例えば金属製の板材をU字状に折り曲げることにより形成できる。U字状の板ばね54は、板厚方向に対向する一対の張り出し部分と、一対の張り出し部分同士を連結する湾曲部分と、を含む。
一対の張り出し部分には、ボルト5を挿通させる挿通穴が形成されている。ボルト5は、一対の張り出し部分を貫通するように配置される。一対の張り出し部分の板厚方向は、Z軸方向に沿って配置されている。一対の張り出し部分は、ボルト5と交差するように張り出す。
一対の張り出し部分のうち一方は、第1部材30の水平片34の上面に当接し、一対の張り出し部分のうち他方は、第2部材40の第2片44の下面に当接する。これにより、U字状の板ばね54は、第1部材30をボルト5の頭5aに押し付けることができる。
このような第2実施形態に係る天井下地吊金物100Bにおいても、第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
天井下地吊金物100Bによれば、ボルト5を挿通させるように配置されたU字状の板ばね54を用いて、第1部材30をボルト5の頭5aに押し付けることにより、ボルト5の頭5aの動きを拘束して、ボルト5の緩みを防止することができる。
尚、上記実施形態に挙げた構成等に対し、その他の構成要素が組み合わされるなどした他の実施形態であってもよく、ここで示した構成に本発明が何等限定されるものではない。この点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
(変形例)
次に、変形例に係る天井下地吊金物について説明する。上記の実施形態では、緩み止め部材50が、第1部材30と第2部材40との間に配置されている場合について説明しているが、緩み止め部材50は、第1部材30と第2部材40との間に配置されるものに限定されず、例えば、第1部材30と、ボルト5の頭5aとの間に配置されていてもよい。
また、上記の実施形態では、緩み止め部材50として、ばね部材を用いる場合について説明しているが、緩み止め部材50は、ばね部材に限定されず、例えば、ボルト5の頭5aの動きを拘束するクリップ等の拘束部材でもよい。例えばクリップをボルト5の頭5aに被せるように配置し、クリップの先端部を第1部材30の挿通穴に差し込んで固定してもよい。これにより、ボルト5の頭5aの動きを拘束して、ボルト5の緩みを防止することができる。
100,100B:天井下地吊金物
200:天井構造
2:石膏ボード(天井面材)
5:ボルト
5a:ボルトの頭
7:ナット
8:ボルト
9:ナット
10:梁
11:ウェブ
12:上フランジ
13:下フランジ
30:第1部材
32:台座
34:水平片
35:折り曲げ片
36:リブ
37:コの字片
37a:垂下片
37b:連結片
37c:係合爪
40:第2部材
42:第1片
44:第2片
46:第3片
50,50B:緩み止め部材
52:圧縮コイルばね
54:板ばね
70:支持片
72:立ち上がり部
210:天井下地パネルフレーム(天井下地材)
211:主材
211a:本体片
211b:係合片
211c:リップ
212:繋ぎ材
213:繋ぎ補助材

Claims (6)

  1. 天井下地材を支持する天井下地吊金物であって、
    前記天井下地材を支持する第1部材と、
    建物の梁に取り付けられる第2部材と、
    前記第1部材と前記第2部材とを連結するボルトと、
    前記ボルトの緩みを防止する緩み止め部材と、を備え、
    前記ボルトの頭は、前記第1部材に対して、前記第2部材とは反対側に配置され、
    前記ボルトを回すことにより、前記第2部材に対して前記第1部材の相対位置が変化することを特徴とする天井下地吊金物。
  2. 前記第2部材は、
    前記梁に取り付けられる第1片と、
    前記ボルトが挿通される挿通穴が形成され、前記第1片よりも前記第1部材に近い位置に配置される第2片と、
    前記第1片と前記第2片とを連結する第3片と、を有し、
    前記第2片の前記第1部材とは反対側の面には、ナットが固定され、
    前記挿通穴に挿通された前記ボルトが前記ナットに螺合されていることを特徴する請求項1に記載の天井下地吊金物。
  3. 前記緩み止め部材は、前記第1部材と前記第2部材との間に配置され、前記第1部材を前記ボルトの頭に対して押し付けるばね部材であることを特徴とする請求項1又は2に記載の天井下地吊金物。
  4. 前記ばね部材は、圧縮コイルばねであり、
    前記ボルトは、前記圧縮コイルばねを挿通するように配置されていることを特徴とする請求項3に記載の天井下地吊金物。
  5. 前記ばね部材は、前記ボルトを挿通させる開口を備えてU字状に折り曲げられている板ばねであり、
    前記ボルトは、前記板ばねの前記開口を挿通するように配置されていることを特徴とする請求項3に記載の天井下地吊金物。
  6. 天井面材と、
    前記天井面材を支持する天井下地材と、
    前記天井下地材を支持し、建物の梁に取り付けられた天井下地吊金物と、を備え、
    前記天井下地吊金物は、
    前記天井下地材を支持する第1部材と、
    前記梁に取り付けられた第2部材と、
    前記第1部材と前記第2部材とを連結するボルトと、
    前記ボルトの緩みを防止する緩み止め部材と、を有し、
    前記ボルトの頭は、前記第1部材に対して、前記第2部材とは反対側に配置され、
    前記ボルトを回すことにより、前記第1部材の高さ位置が変化することを特徴とする天井構造。
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