JP7070713B2 - 情報処理装置、段取り作業修正方法、および段取り作業修正プログラム - Google Patents

情報処理装置、段取り作業修正方法、および段取り作業修正プログラム Download PDF

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Description

本件は、情報処理装置、段取り作業修正方法、および段取り作業修正プログラムに関する。
複数本のラインを用いて製品を加工する際に、加工完了時間が短くなるように計画を作成することが望まれる(例えば、特許文献1参照)。多品種少量生産を行う場合には、製造物の種類が変わるたびに、段取りと称される設定変更が行われる(例えば、特許文献2,3参照)。
特開2006-287075号公報 特開2017-21764号公報 特開2015-65382号公報
段取り作業の順番を工夫することで、加工完了時間を短くすることが望まれる。しかしながら、加工作業が完了したライン順に段取り作業を行うと、加工完了時間が長くなることがある。
1つの側面では、本発明は、加工完了時間を短くすることができる情報処理装置、段取り作業修正方法、および段取り作業修正プログラムを提供することを目的とする。
1つの態様では、情報処理装置は、段取り作業と加工作業とを要する製品が投入される複数本のラインが備わりかつ当該複数本のラインにおいて段取り作業が重複して行われない加工ラインに対する製品の初期投入順序に対して、段取り作業を組み替える組替部と、前記組替部による組替後の、前記加工ラインの加工完了時間を算出する算出部と、前記算出部が算出した前記加工完了時間のうち、前記初期投入順序の加工完了時間よりも短い加工完了時間に係る段取り作業の順序を計画データとして生成する生成部と、を備える。
加工完了時間を短くすることができる。
(a)~(c)は加工完了時間を例示する図である。 (a)および(b)は実施例1に係る情報処理装置の全体構成を表す機能ブロック図であり、(c)は情報処理装置のハードウェア構成を例示するブロック図である。 ラインシミュレータにおける段取り作業修正処理の概念図である。 (a)はラインシミュレータの基本レイアウトを例示する図であり、(b)は1つのラインに2つの製品を投入した場合のガントチャートを例示する図であり、(c)はラインシミュレータ上のレイアウトを例示する図であり、(d)は段取り判定セルを用いて先と同様の2つの製品を投入した場合のガントチャートを例示する図である。 (a)は基本レイアウトを例示する図であり、(b)は(a)で例示した各ラインに2つずつ製品を投入した際の結果を例示する図である。 レイアウトを例示する図である。 ラインシミュレータが実行するフローチャートを例示する図である。 (a)は製品情報格納部に格納されている製品情報を例示する図であり、(b)は投入順序格納部に格納されている製品投入順序を例示する図であり、(c)は作業員情報格納部に格納されている作業員情報を例示する図である。 作業員移動の処理を表すフローチャートである。 (a)はコンベアセルの処理を表すフローチャートであり、(b)は段取り判定セルの処理を表すフローチャートであり、(c)は加工装置セルの処理を表すフローチャートである。 段取りセルの処理を表すフローチャートである。 データ入出力の概念を例示する図である。 最適化エンジンが実行する段取り作業修正処理を表すフローチャートである。 (a)は投入順序を変更する前の生産ライン毎のガントチャートと、時刻t1における製品の位置を模式的に例示した図であり、(b)は投入順序を変更した後の生産ライン毎のガントチャートと、時刻t1における製品の位置を模式的に例示した図である。 実施例1の概念図である。 変形例において最適化エンジンが実行するフローチャートを例示する図である。 変形例において最適化エンジンが実行するフローチャートを例示する図である。 変形例の概念図である。
表面実装ラインや、各種加工を行う加工装置を用いて多品種少量生産を行う場合、一日のうちに製品の種類が何度も変わることになる。そのため、製品の種類が変更される毎に、表面実装ラインや加工装置の設定変更が行われることになる。このような設定変更を、「段取り」と称する。設定変更のための作業を、「段取り作業」と称する。段取り作業に要する時間を、「段取り作業時間」と称する。なお、「段取り」は、「段替え」と称されることもある。
段取り作業が行われている間は、表面実装ラインや加工装置による加工が停止する。段取り作業時間は、製品ごとに異なっている。そこで、段取り作業の順序を工夫すれば、全ての製品の加工を完了させるのに要する加工完了時間を短くすることができる。しかしながら、ある時点の段取り作業の実行順を工夫すると、以降の加工の進行状況に影響を与えるため、最適な段取り作業の実行順を決定するためには、後々の影響まで考慮した複雑な最適化問題を解くことが望まれる。
ここで、加工ラインに備わるライン1およびライン2に、それぞれ、加工作業時間および段取り作業時間が異なる製品を流す場合について検討する。例えば、図1(a)で例示するように、ライン1では、製品1の加工が行われ、製品1の加工作業が終了すると製品3の段取り作業が行われ、製品3の段取り作業が終了すると製品3の加工作業が行われる。ライン2では、製品2の加工作業が行われ、製品2の加工作業が終了すると製品4の段取り作業が行われ、製品4の段取り作業が終了すると製品4の加工作業が行われる。例えば、ライン1を担当する作業員に加えて、ライン2を担当する作業員が配置されている場合には、各作業員がそれぞれ自身のラインを担当できるため、図1(a)の加工計画が可能となる。
しかしながら、1人の作業員がライン1およびライン2の両方を担当する場合には、2つのラインの段取り作業を一度に行うことができない。したがって、2つのラインの段取り作業が発生する時間が重複する場合には、作業員は、2つのラインの段取り作業を順番に行うことになる。通常、図1(b)で例示するように、作業員は、先に発生する段取り作業を行うことになる。しかしながら、各製品について、加工作業時間に長短のばらつきがあるため、加工完了時間が長くなってしまう場合がある。
例えば、図1(c)で例示するように、製品4の段取り作業が製品3の段取り作業よりも後に発生するものの、製品4の段取り作業を製品3の段取り作業よりも先に行うことで、加工完了時間が短くなる場合がある。しかしながら、作業員に対して、どちらのラインの段取り作業を先に行うべきかが提示されないため、作業員はどちらのラインの段取り作業を行うべきか把握することが困難である。
そこで、段取り作業が重複した場合に製造計画と実績とのズレを考慮して、加工完了時間が最も短くなるように段取り作業の順序をリアルタイムに提示することが考えられる。しかしながら、製品の投入順序の入れ替えなどを考慮すると、演算時間を要することになる。加えて、この方法は段替え作業の効率化のみに特化した方法であり、この演算結果が他の工程に波及する影響などは別途考慮する必要がある。
そこで、別工程への波及効果などを考慮するために、ラインシミュレータを用いた加工計画立案によって作業計画を立案する方法も考えられる。しかしながら、この方法は投入計画立案のためのシステムであるため、段取り作業の重複回避案など投入計画で表現ができていない作業計画については最適化が実施されていない。
以下の実施例では、一例として、加工完了時間を短くすることが可能な情報処理装置、段取り作業修正方法および段取り作業修正プログラムについて説明する。
図2(a)および図2(b)は、実施例1に係る情報処理装置100の全体構成を表す機能ブロック図である。図2(a)で例示するように、情報処理装置100は、最適化エンジン10、製品情報格納部20、投入順序格納部30、レイアウト格納部40、作業員情報格納部50、最適順序格納部60、投入装置70などを備える。図2(b)で例示するように、最適化エンジン10は、ラインシミュレータ11、出力部12、生成部13、順序組替部14などを備える。
図2(c)は、最適化エンジン10、製品情報格納部20、投入順序格納部30、レイアウト格納部40、作業員情報格納部50、および最適順序格納部60のハードウェア構成を例示するブロック図である。図2(c)で例示するように、情報処理装置100は、CPU101、RAM102、記憶装置103、表示装置104等を備える。
CPU(Central Processing Unit)101は、中央演算処理装置である。CPU101は、1以上のコアを含む。RAM(Random Access Memory)102は、CPU101が実行するプログラム、CPU101が処理するデータなどを一時的に記憶する揮発性メモリである。記憶装置103は、不揮発性記憶装置である。記憶装置103として、例えば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリなどのソリッド・ステート・ドライブ(SSD)、ハードディスクドライブに駆動されるハードディスクなどを用いることができる。記憶装置103は、段取り作業修正プログラムを記憶している。表示装置104は、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスパネルなどであり、段取り作業修正処理の結果などを表示する。なお、本実施例においては、最適化エンジン10、製品情報格納部20、投入順序格納部30、レイアウト格納部40、作業員情報格納部50、および最適順序格納部60は、プログラムの実行によって実現されているが、専用の回路などのハードウェアを用いてもよい。
図3は、ラインシミュレータにおける段取り作業修正処理の概念図である。図3において、上段は初期投入順序に係る加工完了時間を例示し、下段は最適化後の投入順序に係る加工完了時間を例示する。図1(b)の例では、製品3の段取り作業が製品4の段取り作業よりも先に行われるため、段取り作業順序が製品1、製品2、製品3、製品4の順となっている。これに対して、図1(c)のように最適化されると、製品4の段取り作業が製品3の段取り作業よりも先に行われるため、段取り作業順序は製品1、製品2、製品4、製品3の順となる。段取り作業の順序が最適化されることで、初期投入順序に係る加工完了時間よりも加工完了時間が短くなるように、段取り作業順序が修正されることになる。
まず、段取り作業をラインシミュレータ11で表す方法を示す。例えば、ラインシミュレータ11の基本動作は、非対称単純排除過程(ASEP:Asymmetric Simple Exclusion Process)を基としている。ASEPは、単純に前が空いているときだけ進むことができる、という考えに基づく。しかしながら、製造現場においては製造現場固有のルールによって製品が移動するため、各位置でどのように製品が移動するかをセルと定義する命令ブロックにおいて次に製品がどのように移動すべきかを決定する。
図4(a)は、ラインシミュレータ11の基本レイアウトを例示する図である。ラインシミュレータ11は、コンベアセルAと名付けた部分に製品が存在する場合、移動先のセルに製品が無ければ製品を移動させる。この動作は、ASEPの基本動作である。一方、ラインシミュレータ11は、加工装置セルBと名付けたセル位置に製品を移動させた場合、製品に固有のタイマーを動作させ、製品固有に設定された加工作業時間を超えるまで加工装置セルBに製品を滞在させる。ラインシミュレータ11は、製品のタイマーが加工作業時間を超えると、加工終了とみなし、滞在していた製品が加工装置から下流工程へと移動させる。
ラインシミュレータ11は、ライン内に存在する全製品の移動判定が終了したのち、ラインシミュレータのタイマーを進め、繰り返し動作を行う。投入すべき全製品がラインの終端に到達した際にタイマーがストップし、ラインシミュレータ11は、そのタイマーの値を加工完了時間として出力する。
本実施例においては、段取り作業を表すために、図4(a)で例示するように、加工装置セルBの直前にダミー装置として段取りセルCを配置する。段取りセルCの基本動作は、加工装置セルBと同様である。すなわち、ラインシミュレータ11は、段取りセルCに製品を移動させた場合、製品に固有のタイマーを動作させ、製品固有に設定された段取り作業時間を超えるまで段取りセルCに製品を滞在させる。このようにすることで、段取り作業をモデル化することができる。しかしながら、このままでは製品が加工装置セルBに進むと段取りセルCの部分が空くため、加工装置セルBにおける加工作業中に段取り作業を始めることができてしまう。実際には段取りセルCはダミーセルであるため、段取り作業は、加工作業が終了しなければ始めることができない。その結果、作業時間が非現実的に短縮されてしまう。図4(b)は、1つのラインに2つの製品を投入した場合のガントチャートを例示する図である。製品1が加工装置セルBに進むと、製品2が段取りセルCに進むことができてしまうことがわかる。
そこで、本実施例においては、段取りセルCの前に、段取り判定セルDを配置する。図4(c)は、ラインシミュレータ上のレイアウトを例示する図である。この段取り判定セルDまで移動して来た製品は、加工装置セルBまでの間に製品がない場合にのみ製品を先に進める、という命令を実行するセルとする。図4(d)は、この段取り判定セルDを用いて先と同様の2つの製品を投入した場合のガントチャートを例示する図である。図4(d)で例示するように、製品1の加工が終了しない限り製品2が段取りセルCに到達できないため、現実に即した加工完了時間が得られるようになる。
次に、1人の作業員が複数のラインの段取り作業を行う場合を考慮する方法について説明する。作業員がいずれかのラインで段取り作業を行っている場合は、他の段取り作業を重複してできないことをラインシミュレータ上で再現する。基本のレイアウトは、図3(c)で例示したラインを複数用意する。ここに、製品とは別に作業員を巡回させるルートを作成し、そのルートに沿って作業員が移動するようにする。この巡回ルートには必ず各段取りセルCを含むようにし、作業員と製品とが段取りセルCで重なった場合は、段取り作業を行うものとする。段取り作業中には、作業員は移動できないものとする。
図5(a)は、この基本レイアウトを例示する図である。図5(b)は、図5(a)で例示した各ラインに2つずつ製品を投入した際の結果を例示する図である。段取り作業中は、作業員は他のラインの段取り作業ができないため、製品は段取りセルCで待機することになる。図5(a)のライン1の段取り作業が終了すると作業員は移動が可能となり、ライン2で待機中の製品の段取り作業を始めることができることになり、段取り作業の重複を回避できるようになる。
ここまでの計算では、先に加工が終わった製品から順番に段取り作業が行われることになる。図3(c)のレイアウトでは、段取り作業を行う製品は同一ライン上で段取りが終了するまで待機している。そのため、投入順序を変更したとしても、段取り作業が変更されるものではない。そこで、投入順序を図1(c)で例示した製品1、製品2、製品4、製品3の順に変更する必要がある。
本実施例では、作業員が担当する複数のラインの入り口に、複数のラインに共通の段取り判定セルDを設けることによって、投入順番によって段取り作業そのものの順序を変更できるようにする。図6は、そのレイアウトを例示する図である。図6で例示するレイアウトでは、製品4を先に投入した場合、ライン1は空いていてもライン2が空いていないので、製品4は段取り判定セルDで待機することとなる。その結果、ライン1に待機状態を作ることができるようになり、ライン2の段取り作業が終了した際に製品4が段取りセルCに移動できるようになる。
図7は、ラインシミュレータ11が実行するフローチャートを例示する図である。図7で例示するように、ラインシミュレータ11は、製品情報格納部20から、製品情報を読み込む(ステップS1)。図8(a)は、製品情報格納部20に格納されている製品情報を例示する図である。図8(a)で例示するように、各製品に対して、加工作業時間、段取り作業時間、ラインなどが関連付けられている。例えば、製品1は、加工作業に200単位時間を要し、段取り作業に50単位時間を要し、ライン1で加工される。
次に、ラインシミュレータ11は、投入順序格納部30から、初期投入順序を読み込む(ステップS2)。図8(b)は、投入順序格納部30に格納されている初期投入順序を例示する図である。この初期投入順序は、最適化前の初期値である。図8(b)の例では、製品1、製品2、製品3、製品4、製品5、製品6の順番に投入されることになる。
次に、ラインシミュレータ11は、作業員移動の処理を行う(ステップS3)。図9は、作業員移動の処理を表すフローチャートである。図9で例示するように、ラインシミュレータ11は、作業員情報格納部50から、全てのライン内の作業員の合計人数(m)を取得する(ステップS21)。図8(c)は、作業員情報格納部50に格納されている作業員情報を例示する図である。次に、ラインシミュレータ11は、作業員(i)の位置情報を取得する(ステップS22)。iは、1からmまでの整数である。iが1からmになるまで、ステップS22の処理がループする。
ループが終了すると、ラインシミュレータ11は、作業員iの位置が段取りセルCであるか否かを判定する(ステップS23)。ステップS23で「No」と判定された場合、ラインシミュレータ11は、作業員iの移動先に別の作業員がいるか否かを判定する(ステップS24)。ステップS24で「No」と判定された場合、ラインシミュレータ11は、作業員循環ルートにおいて、作業員iを次のセルに移動させる(ステップS25)。ステップS24で「Yes」と判定された場合、ラインシミュレータ11は、作業員循環ルートにおいて、別作業員がいない先のセルまで作業員iを移動させる(ステップS26)。
ステップS23で「Yes」と判定された場合、ラインシミュレータ11は、作業員iの位置の段取りセルCに製品があるか否かを判定する(ステップS27)。ステップS27で「No」と判定された場合、ステップS24が実行される。ステップS27で「Yes」と判定された場合、ステップS25の実行後、またはステップS26の実行後、iが1からmになるまでは、ステップS23に戻る。ステップS27で「Yes」と判定された場合、ステップS25の実行後、またはステップS26の実行後、iがmになれば、フローチャートが終了する。作業員移動の処理が行われることによって、作業員が配置されておらずかつ製品が位置する段取りセルCまで作業員を移動させることができる。また、作業員が配置された段取りセルCから製品が移動するまで、当該段取りセルCに作業員を配置させたままとすることができる。
再度図7を参照し、次に、ラインシミュレータ11は、全てのライン内の合計製品数(ip)をカウントする(ステップS4)。次に、ラインシミュレータ11は、ip=0であるか否かを判定する(ステップS5)。まだいずれのラインにも製品が投入されていなければ、ステップS5で「Yes」と判定される。製品の投入後であっていずれかのラインに製品が残っている場合には、ステップS5で「No」と判定される。
ステップS5で「Yes」と判定された場合、ラインシミュレータ11は、加工ラインへの未投入製品があるか、またはライン内に製品が残っているかを判定する(ステップS6)。具体的には、ステップS2で読み込まれた製品投入順序のうち、まだ加工ラインに投入されていないものがある否かが判定されるとともに、ライン内に製品が残っているか否かが判定される。少なくともいずれか一方が該当する場合には「Yes」と判定される。ステップS6で「Yes」と判定された場合、ラインシミュレータ11は、次の製品が加工ラインに投入可能であるか否かを判定する(ステップS7)。具体的には、次に投入すべき製品に設定されたラインの最初のコンベアセルAに製品が無ければ、投入可能であると判定される。ステップS7で「Yes」と判定された場合、ラインシミュレータ11は、次の製品を当該製品に指定されたラインに投入する(ステップS8)。ステップS7で「No」と判定された場合またはステップS8の実行後、ステップS3から再度実行される。ステップS3~ステップS8の処理が繰り返されることによって、ステップS2で取得された初期投入順序に従って製品がラインに投入される。
ステップS5で「No」と判定された場合、ラインシミュレータ11は、製品(i)が位置するセルの情報を取得する(ステップS9)。iは、1からipまでの値をとる。ラインに乗っている製品の合計数が2つのであれば、ipは2であって、iは1と2の値をとる。次に、ラインシミュレータ11は、ステップS9で取得されたセルがコンベアセルAであるか、段取り判定セルDであるか、段取りセルCであるか、加工装置セルBであるかを判定する(ステップS10)。
ステップS10で、ステップS9で取得されたセルがコンベアセルAであると判定された場合、ラインシミュレータ11は、コンベアセルの処理を実行する(ステップS11)。ステップS10で、ステップS9で取得されたセルが段取り判定セルDであると判定された場合、ラインシミュレータ11は、段取り判定セルの処理を実行する(ステップS12)。ステップS10で、ステップS9で取得されたセルが段取りセルCであると判定された場合、ラインシミュレータ11は、段取りセルの処理を実行する(ステップS13)。ステップS10で、ステップS9で取得されたセルが加工装置セルBであると判定された場合、ラインシミュレータ11は、加工装置セルの処理を実行する(ステップS14)。
図10(a)は、コンベアセルの処理を表すフローチャートである。図10(a)で例示するように、ラインシミュレータ11は、製品の移動先のセルに別の製品が有るか否かを判定する(ステップS31)。ステップS31で「No」と判定された場合、製品を次のセルに移動させる(ステップS32)。次に、ラインシミュレータ11は、製品のタイマーを初期化する(ステップS33)。ステップS33の実行後、またはステップS31で「Yes」と判定された場合、フローチャートの実行が終了する。コンベアセルの処理を実行することで、移動先のセルに製品が無ければ製品を移動させることができ、移動先のセルに製品が有れば製品を待機させることができる。
図10(b)は、段取り判定セルの処理を表すフローチャートである。図10(b)で例示するように、ラインシミュレータ11は、段取り判定セルの製品が入るべき加工装置セルBに製品が有るか否かを判定する(ステップS41)。ステップS41で「No」と判定された場合、ラインシミュレータは、製品を次のセルに移動させる(ステップS42)。ステップS42の実行後、またはステップS41で「Yes」と判定された場合、フローチャートの実行が終了する。段取り判定セルの処理を実行することで、段取り判定セルDの製品が入るべき加工装置セルBに製品が無ければ製品を移動させることができ、当該加工装置セルBに製品が有れば製品を待機させることができる。
図11は、段取りセルの処理を表すフローチャートである。図11で例示するように、段取りセルCにある製品のタイマー値(timer)を取得する(ステップS51)。次に、ラインシミュレータ11は、段取りセルCにある製品の段取り時間(process)を取得する(ステップS52)。次に、ラインシミュレータ11は、timerがprocess以上であるか否かを判定する(ステップS53)。
ステップS53で「No」と判定された場合、ラインシミュレータ11は、製品のある段取りセルCに作業員がいるか否かを判定する(ステップS54)。ステップS54で「Yes」と判定された場合、ラインシミュレータ11は、timerをインクリメントする(ステップS55)。ステップS53で「Yes」と判定された場合、ラインシミュレータ11は、製品のタイマーを初期化する(ステップS56)。次に、ラインシミュレータ11は、製品を加工装置セルBに移動させる(ステップS57)。次に、ラインシミュレータ11は、作業員移動の処理を実行する(ステップS58)。
ステップS55の実行後、ステップS58の実行後、またはステップS54で「No」と判定された場合、フローチャートが終了する。段取りセルの処理を実行することで、段取りセルCに製品が移動してきた場合に作業員がいなければ、製品を待機させることができる。また、段取りセルCに製品が移動してきた場合に作業員がいれば、段取り作業時間をカウントすることができる。
図10(c)は、加工装置セルの処理を表すフローチャートである。図10(c)で例示するように、ラインシミュレータ11は、加工装置セルBにある製品のタイマー値(timer)を取得する(ステップS61)。次に、ラインシミュレータ11は、加工装置セルBにある製品の加工作業時間(process)を取得する(ステップS62)。次に、ラインシミュレータ11は、timerがprocess以上であるか否かを判定する(ステップS63)。ステップS63で「No」と判定された場合、ラインシミュレータ11は、timerをインクリメントする(ステップS64)。ステップS63で「Yes」と判定された場合、ラインシミュレータ11は、製品のタイマーを初期化する(ステップS65)。次に、ラインシミュレータ11は、製品を加工済み製品としてライン外へ移動させる(ステップS66)。ステップS64またはステップS66の実行後、フローチャートが終了する。加工装置セルBの処理を実行することで、加工作業時間をカウントすることができる。
ステップS9~ステップS14のループ(ライン内製品ループ)が、製品番号iが1からipになるまで繰り返し実行される。それにより、加工ライン内の全ての製品について、ステップS11~ステップS14のいずれかの処理を1つ進めることができる。
その後、ステップS6が実行される。ステップS5~ステップS14のループ(timeループ)が1回行われるたびに1単位時間進むことになるため、timeループのループ回数を取得することで、最も時間がかかるラインの完了時間(加工完了時間)を取得することができる。
ステップS6で「No」と判定された場合、ラインシミュレータ11は、timeループをブレーク(停止)する(ステップS15)。次に、ラインシミュレータ11は、timeループのループ回数をTimeとして算出して出力する(ステップS16)。その後、図7のフローチャートが終了する。このTimeが、加工完了時間に相当する。
図12は、ここまでのデータ入出力の概念を例示する図である。図12で例示するように、製品情報格納部20からは、製品情報が読み込まれる。この際に読み込まれる情報は、加工作業時間、段取り作業時間、およびラインである。投入順序格納部30からは、初期投入順序が読み込まれる。レイアウト格納部40からは、レイアウトが読み込まれる。作業員情報格納部50からは、作業員情報が読み込まれる。ラインシミュレータ11は、これらのデータを用いて、加工完了時間Timeを算出する。
最適化エンジン10は、初期投入順序に対して、段取り作業を組み替え、組替後の加工完了時間を算出し、算出された加工完了時間のうち、初期投入順序の加工完了時間よりも短い加工完了時間に係る段取り作業の順序を計画データとして生成する。例えば、組替後の各パターンについて図7のフローチャートを実行することで、加工完了時間Timeが最も小さくなるパターンを最適値として取得し、当該パターンの段取り作業の順序を計画データとして生成する。図13は、この場合に最適化エンジン10が実行する段取り作業修正処理を表すフローチャートである。
図13で例示するように、ラインシミュレータ11は、製品情報格納部20に格納されている製品情報、投入順序格納部30に格納されている初期投入順序、レイアウト格納部40に格納されているレイアウト、作業員情報格納部50に格納されている作業員情報を用いて、図7の処理を実行し、加工完了時間Timeを取得する(ステップS71)。
次に、出力部12は、ラインシミュレータ11が取得した加工完了時間Timeを出力する(ステップS72)。次に、生成部13は、出力部12が出力した加工完了時間Timeが最適値であるか否かを判定する(ステップS73)。例えば、生成部13は、加工完了時間Timeが初期投入順序の加工完了時間よりも短くなっていれば、加工完了時間Timeが最適値であると判定してもよい。または、生成部13は、加工完了時間Timeが初期投入順序の加工完了時間よりも短い所定の閾値以下となっていれば、加工完了時間Timeが最適値であると判定してもよい。
ステップS73で「No」と判定された場合、順序組替部14は、初期投入順序に対して、段取り作業を組み替え、ラインシミュレータ11に入力する(ステップS74)。ステップS74が2回目以降に実行される際には、組み替え候補のうちまだラインシミュレータ11に入力されていないいずれかの組み替え候補をラインシミュレータ11に入力する。その後、ステップS71から再度実行される。ステップS74が実行された後にステップS71が実行される場合には、ラインシミュレータ11は、順序組替部14から入力された投入順序を用いる。ステップS73で「Yes」と判定された場合、生成部13は、判定対象の投入順序を最適順序格納部60に格納する(ステップS75)。この場合の投入順序は、初期投入順序の加工完了時間よりも短い加工完了時間に係る段取り作業の順序を表す計画データに相当する。
段取り作業修正処理が実行されることで、最適な加工完了時間Timeを算出することができる。なお、全ての組み替えに係る投入順序について加工完了時間Timeを取得し、その最小値を最適な加工完了時間Timeとしてもよい。
図14(a)は、投入順序を変更する前のライン毎のガントチャートと、時刻t1における製品の位置を模式的に例示した図である。図14(b)は、投入順序を変更した後のライン毎のガントチャートと、時刻t1における製品の位置を模式的に例示した図である。図14(b)で例示するように、投入順序の組み替えによって、ラインシミュレータ内部で段取り作業の待ち時間を発生させることができるようになる。
ラインシミュレータ11に入力された投入順序は、そのまま作業員の段取り作業順番に対応するようになる。このことから、製品の投入順番を入れ替えてラインシミュレータ11から得られる加工完了時間を最適化することによって、加工完了時間が短い段取り作業順序を得ることができるようになる。
図15は、本実施例に係る概念図を例示する図である。図15で例示したラインシミュレータ11を最適化エンジンで繰り返し演算する。その際の入力変数は、決定すべき製品の投入順序とする。最適化の目的関数は、ラインシミュレータ11から出力される加工完了時間Timeとし、この目的関数を最小化する投入順番を決定する。結果として出力される加工完了時間Timeが短い投入順番は段取り作業順番と等しいため、結果的に利用者は最適な段取り作業順番を得ることができるようになる。
本実施例によれば、段取り作業と加工作業とを要する製品が投入される複数本のラインが備わりかつ当該複数本のラインにおいて段取り作業が重複して行われない加工ラインに対する製品の初期投入順序に対して、段取り作業が組み替えられる。次に、組替後における、加工ラインの加工完了時間が算出される。算出された加工完了時間のうち、初期投入順序の加工完了時間よりも短い加工完了時間に係る段取り作業の順序が計画データとして生成される。この計画データを用いることで、加工完了時間を短くすることができる。
表示装置104は、生成部13が生成した計画データを表示してもよい。また、投入装置70は、生成部13が生成した計画データに従って、加工ラインに製品を投入してもよい。
(変形例)
投入製品が多い場合について検討する。投入製品が多い場合には、組み合わせ問題を解くことが困難となる。そこで、作業員の段取り作業が重複している箇所や段取り作業が近接する部分のみの投入順序を入れ替えて最適な段取り作業順序を得る。この際のポイントは、作業員の段取り作業が重複している箇所や作業が近い部分をあらかじめ投入順序として設定することである。そこで、本変形例では、段取り作業順序を決定する製品の投入順序をあらかじめ図5(a)の段取り重複回避レイアウトを用いて決定する。このモデルでは、早く段取り作業可能なものから作業されるため、その加工終了製品の順序を重複回避の初期モデルとして利用することができる。このようにして決定した初期順序から担当ライン分のみの製品を切り出して図6に記載の方法で最適化する。ここで決定された製品の1番目の製品を加工順序が1番目の製品として登録する。以降、この1番目の製品が投入順序決定製品として存在するものとして、以降同じ製品数の最適化を繰り返し実行する。
図16および図17は、本変形例において最適化エンジン10が実行するフローチャートを例示する図である。図16および図17で例示するように、ラインシミュレータ11は、製品情報格納部20から製品情報を読み込む(ステップS81)。次に、ラインシミュレータ11は、レイアウト格納部40から、図5(a)の段取り重複回避レイアウトを読み込む(ステップS82)。次に、ラインシミュレータ11は、ステップS81で読み込んだ製品情報と、ステップS82で読み込んだ段取り重複回避レイアウトとから、製品の加工終了順序を決定する(ステップS83)。
重複回避レイアウトを用いることから、加工完了時間が短くなる順番が得られるわけではなく、製品の加工終了順序が作業重複回避を行う段取り作業順序が得られる。ラインシミュレータ11は、この製品の加工終了順序を初期投入順序に設定する(ステップS84)。次に、ラインシミュレータ11は、レイアウト格納部40から、図6の最適段取り作業順序計算用のレイアウトを読み込む(ステップS85)。次に、ラインシミュレータ11は、ラインシミュレータ11への未投入の製品からライン数の製品分を投入順序決定製品として設定する(ステップS86)。
次に、順序組替部14は、投入順序決定製品の投入順序を最適化計算の入力変数に設定する(ステップS87)。次に、順序組替部14は、投入順確定製品があるか否かを判定する(ステップS88)。ステップS88で「Yes」と判定された場合、順序組替部14は、投入順序確定製品を先に投入し、それ以降に入力変数として設定された投入順序決定製品をラインシミュレータ11に投入する順序とする(ステップS89)。ステップS88で「No」と判定された場合、順序組替部14は、投入順序決定製品の投入順序をラインシミュレータ11に投入する順序に設定する(ステップS90)。
ステップS88の実行後またはステップS89の実行後、ラインシミュレータ11は、ステップS89またはステップS90で設定された投入順序を用いて図7のフローチャートを実行することで、加工完了時間Timeを取得する(ステップS91)。出力部12は、加工完了時間Timeを出力する(ステップS92)。生成部13は、加工完了時間Timeが最適値であるか否かを判定する(ステップS93)。ここでの判定として、図13のステップS73と同様の判定を用いてもよい。ステップS93で「No」と判定された場合、順序組替部14は、投入順序決定製品の投入順序を入れ替える(ステップS94)。その後、ステップS88から再度実行する。
ステップS91で「Yes」と判定された場合、生成部13は、投入順序決定製品の中で一番早く投入する製品を確定製品として設定する(ステップS95)。次に、生成部13は、投入順序決定製品から確定製品を除外する(ステップS96)。次に、生成部13は、確定製品を投入順序確定製品に追記する(ステップS97)。
次に、生成部13は、未投入製品が残っているか否かを判定する(ステップS98)。ステップS98で「Yes」と判定された場合、生成部13は、次の未投入製品から1つ製品を投入順序決定製品に追加する(ステップS99)。その後、ステップS87から再度実行される。ステップS98で「No」と判定された場合、生成部13は、残りの投入順序を確定する(ステップS100)。次に、生成部13は、決定された投入順序を最適段取り作業順序として出力する(ステップS101)。その後、フローチャートの実行が終了する。
図18は、本変形例に係る概念図を例示する図である。図18で例示したラインシミュレータ11を最適化エンジンで繰り返し演算する。その際の入力変数は、決定すべき製品の投入順序とする。最適化の目的関数は、ラインシミュレータ11から出力される加工完了時間Timeとし、例えばこの目的関数を最小化する投入順序を決定する。結果として出力される加工完了時間Timeが短い投入順序は段取り作業順序と等しいため、結果的に利用者は最適な段取り作業順序を得ることができるようになる。
本変形例によれば、段取り作業と加工作業とを要する製品が投入される複数本のラインが備わりかつ当該複数本のラインにおいて段取り作業が重複して行われない加工ラインに対する製品の初期投入順序から、近接する段取り作業が組み替え候補として抽出され組み替えられる。次に、組替後における、加工ラインの加工完了時間が算出される。算出された加工完了時間のうち、初期投入順序の加工完了時間よりも短い加工完了時間に係る段取り作業の順序が計画データとして生成される。この計画データを用いることで、加工完了時間を短くすることができる。また、投入製品が多い場合であっても、効率よく加工完了時間の最適化を行うことができる。
上記各例において、順序組替部14が、段取り作業と加工作業とを要する製品が投入される複数本のラインが備わりかつ当該複数本のラインにおいて段取り作業が重複して行われない加工ラインに対する製品の初期投入順序に対して、段取り作業を組み替える組替部の一例として機能する。ラインシミュレータ11が、前記組替部による組替後の、前記加工ラインの加工完了時間を算出する算出部の一例として機能する。生成部13が、前記算出部が算出した前記加工完了時間のうち、前記初期投入順序の加工完了時間よりも短い加工完了時間に係る段取り作業の順序を計画データとして生成する生成部の一例として機能する。表示装置104が、前記生成部が生成した前記計画データを表示する表示装置の一例として機能する。投入装置70が、前記生成部が生成した前記計画データに従って、前記加工ラインに前記製品を投入する投入装置の一例として機能する。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 最適化エンジン
11 ラインシミュレータ
12 出力部
13 生成部
14 順序組替部
20 製品情報格納部
30 投入順序格納部
40 レイアウト格納部
50 作業員情報格納部
60 最適順序格納部
70 投入装置
100 情報処理装置

Claims (9)

  1. 段取り作業と加工作業とを要する製品が投入される複数本のラインが備わりかつ当該複数本のラインにおいて段取り作業が重複して行われない加工ラインに対する製品の初期投入順序に対して、段取り作業を組み替える組替部と、
    前記組替部による組替後の、前記加工ラインの加工完了時間を算出する算出部と、
    前記算出部が算出した前記加工完了時間のうち、前記初期投入順序の加工完了時間よりも短い加工完了時間に係る段取り作業の順序を計画データとして生成する生成部と、を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記組替部は、前記初期投入順序から近接する段取り作業を組み替え候補として抽出して組み替えることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記生成部が生成した前記計画データを表示する表示装置を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記生成部が生成した前記計画データに従って、前記加工ラインに前記製品を投入する投入装置を備えることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  5. 前記算出部は、前記加工ラインにおける各製品の段取り作業時間および加工作業時間を再現するラインシミュレータであることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. 前記ラインシミュレータは、段取り作業を行うための作業員を巡回させ、段取り作業中は前記作業員が移動できないものとし、かつ加工装置および段取り作業を表すブロックの前に前記加工装置の進行を判定するブロックを配置することによって、段取り作業を再現することを特徴とする請求項5記載の情報処理装置。
  7. 前記ラインシミュレータは、一人の作業者が前記複数本のラインの段取り作業を行うと仮定し、前記複数本のラインの分岐箇所に段取り作業判定ブロックを配置し、段取り作業の作業順番を投入順番で表現することを特徴とする請求項5または6に記載の情報処理装置。
  8. 段取り作業と加工作業とを要する製品が投入される複数本のラインが備わりかつ当該複数本のラインにおいて段取り作業が重複して行われない加工ラインに対する製品の初期投入順序に対して、段取り作業を組み替える処理と、
    前記組み替え候補の組替後の、前記加工ラインの加工完了時間を算出する処理と、
    算出された前記加工完了時間のうち、前記初期投入順序の加工完了時間よりも短い加工完了時間に係る段取り作業の順序を計画データとして生成する処理と、をコンピュータ実行することを特徴とする段取り作業修正方法。
  9. コンピュータに、
    段取り作業と加工作業とを要する製品が投入される複数本のラインが備わりかつ当該複数本のラインにおいて段取り作業が重複して行われない加工ラインに対する製品の初期投入順序に対して、段取り作業を組み替える処理と、
    前記組み替え候補の組替後の、前記加工ラインの加工完了時間を算出する処理と、
    算出された前記加工完了時間のうち、前記初期投入順序の加工完了時間よりも短い加工完了時間に係る段取り作業の順序を計画データとして生成する処理とを、実行させることを特徴とする段取り作業修正プログラム。
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