JP7070339B2 - 温度閾値決定装置、温度異常判定システム、温度閾値決定方法、およびプログラム - Google Patents

温度閾値決定装置、温度異常判定システム、温度閾値決定方法、およびプログラム Download PDF

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Description

この発明は、温度閾値決定装置、温度異常判定システム、温度閾値決定方法、およびプログラムに関し、より詳しくは、たとえば、機器などの温度状態を判定する際に用いられる温度閾値を決定する、温度閾値決定装置、温度閾値決定方法、およびプログラムに関する。また、この発明は、温度閾値を用いて、対象機器が温度異常を発生したか否かを判定する温度異常判定システムに関する。
従来より、筐体内および施設内に配設される、機器の温度異常を検出する技術が存する。たとえば、機器の温度を測定し、測定結果の標準偏差を用いて、温度閾値を決定する、技術が存在する。なお、特許文献1(特開2016-110594号公報)は、監視ポイントの測定結果である測定値を収集すること、および当該測定値の平均値および標準偏差を用いて、温度閾値を決定することを、開示している。
特開2016-110594号公報
しかしながら、従来例の技術では、温度閾値を決定するための対象機器のテスト運転時に対象機器が正常に動作しなかった場合(例えば、対象機器の温度測定結果のバラつきが極端に大きかったとき又は小さかったとき)、適正な温度閾値を決定することができないという問題がある。
そこで、この発明の課題は、温度閾値を決定するための対象機器のテスト運転時に対象機器が正常に動作しなかった場合であっても、適正な温度閾値を決定することができる、温度閾値決定装置、温度閾値決定方法、およびプログラムを提供することにある。また、発明の課題は、対象機器が温度異常を発生したか否かを精度良く判定できる、温度異常判定システムを提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明に係る温度閾値決定装置は、
対象機器が温度異常を発生したか否かの判定に用いられる温度閾値を決定する温度閾値決定装置であって、
上記対象機器の過去の運転時の温度を示す温度データを格納している、温度データ格納部と、
上記温度データ格納部に格納されている上記温度データを用いて導出される、上記対象機器の過去の運転時の代表温度値を決定する、代表温度値決定部と、
上記過去の運転時の代表温度値と、予め設定されている温度異常防止のための基準温度値とを用いて、少なくとも1つの温度閾値を決定する、温度閾値決定部とを、備える、ことを特徴とする。
本明細書で、「対象機器」とは、温度測定の対象となる機器であり、動作時に温度上昇する可能性がある物を指す。
「過去の運転時」とは、現在の運転時より前の運転時を意味し、例えばテスト運転時を指す。
「代表温度値」とは、温度データから得られる統計値等を指すが、複数の温度データにおける、特徴的なデータ(たとえば、最大の温度値など)であってもよい。
「基準温度値」は、経験則等に基づいて、ユーザにより、温度異常防止のために予め設定される基準値である。たとえば、「基準温度値」は、発熱により機器がダメージを受け始める温度であってもよい。
この発明の温度閾値決定装置では、温度データ格納部は、上記対象機器の過去の運転時の温度を示す温度データを格納している。上記代表温度値決定部は、上記温度データ格納部に格納されている温度データに基づき、上記対象機器の過去の運転時の代表温度値を決定する。そして、上記温度閾値決定部は、上記過去の運転時の代表温度値と、予め設定されている温度異常防止のための基準温度値とを用いて、少なくとも1つの温度閾値を決定する。つまり、当該温度閾値設定装置は、予め設定された温度異常防止のための基準温度値を用いて、温度閾値を決定する。当該基準温度値は、上記対象機器の過去の運転(例えば、温度閾値を決定するためのテスト運転)時に対象機器が正常に動作しなかった場合(例えば、対象機器の温度測定結果のバラつきが極端に大きかったとき又は小さかったとき)であっても、温度異常防止の観点から、決定される温度閾値を適正化することが可能である。したがって、この温度閾値決定装置によれば、適正な温度閾値が決定され得る。この結果、たとえば、上記対象機器の現在の運転(本運転)時に、上記対象機器が示す温度が上記温度閾値以上になったか否かに応じて、上記対象機器が温度異常を発生したか否かを精度良く判定できる。
一実施形態の温度閾値決定装置では、
上記代表温度値決定部は、
上記温度データ格納部に格納された複数の温度データから、複数の温度値を読みとり、上記複数の温度値のうち、最も高い温度値を、上記代表温度値として、決定する、ことを特徴とする。
この一実施形態の温度閾値決定装置では、代表温度値決定部は、過去の測定結果のうち、最も高い温度値を、代表温度値として決定する。したがって、対象機器が温度異常を発生したか否かの判定するために、適切な代表温度値を採用することが、可能となる。
一実施形態の温度閾値決定装置では、
上記基準温度値をTrefとし、上記代表温度値をTrepとし、また上記少なくとも1つの温度閾値をTthとしたとき、上記少なくとも1つの温度閾値Tthは、
Tth=(Tref-Trep)×k+(Trep)、なる算出式によって算出され、
ここで、kは0≦k≦1の範囲の実数からなる係数である、ことを特徴とする。
この一実施形態の温度閾値決定装置は、上述の算出式に基づいて、上記温度閾値が算出される。よって、簡便な方法により、適切な温度閾値は決定され得る。
一実施形態の温度閾値決定装置では、
前記対象機器は、盤の筐体内に配置されており、
前記基準温度値を、Trefとし、
前記代表温度値を、Trepとし、
前記少なくとも1つの温度閾値を、Tthとし、
前記筐体内の前記対象機器の周りの周囲空気が示す温度であって、最大であると想定されるものを、Trefeとし、
前記過去の運転時の前記周囲空気の温度のうち、最大のものを、Tpmaxrとしたとき、
前記少なくとも1つの温度閾値Tthは、
Tth=(Tref-(Trep-(Trefe-Tpmaxr))×h+Trep-(Trefe-Tpmaxr)、なる算出式によって算出され、
ここで、hは0≦h≦1の範囲の実数からなる係数である、ことを特徴とする。
この一実施形態の温度閾値決定装置は、上述の算出式に基づいて、上記温度閾値が算出される。上式は、対象機器の周りの周囲空気の温度に関する変数を、含んでいる。したがって、季節の変動に対応した温度閾値Tthの設定が可能となる。
一実施形態の温度閾値決定装置は、
上記温度閾値決定部が決定した上記少なくとも1つの温度閾値を表示する、表示部と、
上記表示部に表示されている上記少なくとも1つの温度閾値を、上記対象機器が温度異常を発生したか否かの判定の際に用いるか否かを、ユーザからの指示として受け付ける、指示受付部とを、さらに備える、ことを特徴とする。
この一実施形態の温度閾値決定装置により、温度閾値決定部が決定した温度閾値を、対象機器が温度異常を発生したか否かの判定の際に用いるか否かを、ユーザが最終決定することができる。
別の局面では、この開示の温度異常判定システムは、
上記開示の温度閾値決定装置と、
前記対象機器の温度を検出する、温度センサと、
上記温度センサによって検出された上記対象機器の現在の運転時の温度データと、上記少なくとも1つの温度閾値とを比較し、当該比較の結果に応じて、少なくとも1つの警報信号を生成する、比較部とを、備えている、ことを特徴とする。
この開示の温度異常判定システムでは、温度センサは、上記対象機器の温度を検出する。比較部は、上記温度センサによって検出された上記対象機器の上記現在の運転時の温度データと、上記少なくとも1つの温度閾値とを比較して、上記比較の結果に応じて、警報信号を生成する。したがって、当該警報信号を受信した端末などは、当該警報信号に基づいて、たとえば警告、注意などの通知を出力することが可能となる。
一実施形態の温度異常判定システムでは、
上記少なくとも1つの温度閾値は、
第1の温度閾値と、
第1の温度閾値よりも大きい、第2の温度閾値とを、有し、
比較部は、
上記対象機器の上記現在の運転時に、上記対象機器が示す温度が、上記第1の温度閾値以上であり、上記第2の温度閾値未満であるとき、上記警報信号として第1の警報信号を生成し、
上記対象機器の上記現在の運転時に、上記対象機器が示す温度が、上記第2の温度閾値以上であるとき、上記警報信号として上記第1の警報信号よりも警告レベルの高い内容を示す第2の警報信号を生成する、ことを特徴とする。
この一実施形態の温度異常判定システムでは、比較部は、異なる温度閾値を用いた比較の結果、異なる種類の警報信号を生成する。よって、たとえば、上記対象機器の上記現在の運転時に、上記対象機器が示す温度が、第1の温度閾値以上、第2の温度閾値未満の場合には、注意喚起を示す第1の警報信号を生成することができる。また、温度値が、第2の温度閾値以上である場合には、注意喚起よりも警告レベルの高い内容を示す第2の警報信号を生成することができる。
別の局面では、この開示の温度閾値決定方法は、
対象機器が温度異常を発生したか否かの判定に用いられる温度閾値を決定する温度閾値決定方法であって、
上記対象機器の過去の運転時の温度を示す温度データを、温度データ格納部に格納し、
上記温度データ格納部に格納されている上記温度データを用いて導出される、上記対象機器の過去の運転時の代表温度値を決定し、
上記過去の運転時の上記代表温度値と、予め設定されている温度異常防止のための基準温度値とを用いて、少なくとも1つの温度閾値を決定する、ことを特徴とする。
この発明の温度閾値決定方法では、上記対象機器の過去の運転時の温度を示す温度データを、温度データ格納部に格納している。そして、上記温度データ格納部に格納されている温度データに基づき、上記対象機器の過去の運転時の代表温度値を決定する。そして、上記過去の運転時の代表温度値と、予め設定されている温度異常防止のための基準温度値とを用いて、少なくとも1つの温度閾値を決定する。つまり、当該温度閾値設定方法では、予め設定された温度異常防止のための基準温度値を用いて、温度閾値を決定する。当該基準温度値は、上記対象機器の過去の運転(例えば、温度閾値を決定するためのテスト運転)時に対象機器が正常に動作しなかった場合(例えば、対象機器の温度測定結果のバラつきが極端に大きかったとき又は小さかったとき)であっても、温度異常防止の観点から、決定される温度閾値を適正化することが可能である。したがって、この温度閾値決定方法によれば、適正な温度閾値が決定され得る。この結果、たとえば、上記対象機器の現在の運転(本運転)時に、上記対象機器が示す温度が上記温度閾値以上になったか否かに応じて、上記対象機器が温度異常を発生したか否かを精度良く判定できる。
さらに別の局面では、この開示のプログラムは、温度閾値決定方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
この開示のプログラムをコンピュータに実行させることによって、上記温度閾値決定方法を実施することができる。
以上より明らかなように、この開示の、温度閾値決定装置および温度閾値決定方法によれば、たとえば、温度閾値を決定するための対象機器のテスト運転時に対象機器が正常に動作しなかった場合であっても、適正な温度閾値を決定することができる。また、この開示のプログラムをコンピュータに実行させることによって、上記温度閾値決定方法を実施することができる。また、この開示の温度異常判定システムによれば、対象機器が温度異常を発生したか否かを精度良く判定できる。
実施形態に係る温度異常判定システムの概略構成を示す図である。 図1の温度異常判定システムに含まれた制御盤のブロック構成を示す図である。 図1の温度異常判定システムに含まれた温度異常判定装置のブロック構成を示す図である。 図3の温度異常判定装置の温度閾値決定動作を説明するフローチャートである。 図3の温度異常判定装置に含まれた温度データ格納部に、温度データが格納されている様子を示す図である。 図3の温度異常判定装置の温度異常判定動作を説明するフローチャートである。 図3の温度異常判定装置に含まれる制御部の、温度閾値を用いた比較処理の具体例を説明するフローチャートである。 基準温度値を用いず、検出された温度の標準偏差を用いて、温度閾値を設定したときに、想定される問題(テスト時に対象機器が高温である場合の問題)を説明する図である。 テスト時に対象機器が高温である場合であっても、実施の形態に係る温度異常判定装置が、適切な温度閾値を決定する、ことを説明する図である。 基準温度値を用いず、検出された温度の標準偏差を用いて、温度閾値を設定したときに、想定される問題(テスト時に対象機器の温度のばらつきが小さい場合の問題)を説明する図である。 テスト時に対象機器の温度のばらつきが小さい場合であっても、実施の形態に係る温度異常判定装置が、適切な温度閾値を決定する、ことを説明する図である。 上記温度異常判定装置による検証実験の結果をテーブルとして示す図である。 図1の温度センサに含まれる感温素子アレイを示す図である。
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
(システムの構成)
図1は、この発明の一実施形態の温度異常判定システム100の概略構成を模式的に示している。この例では、温度異常判定システム100は、制御盤90内に配置された対象機器10の温度異常を判定する。さらに、温度異常判定システム100は、当該判定の際に用いられる温度閾値(以下、温度閾値Tthと称する)を決定する。図1に示すように、当該温度異常判定システム100は、対象機器10、センサ装置95(温度センサ20および他の温度センサ98)、および、温度閾値決定装置が組み込まれた温度異常判定装置30を、備える。
図1に示すように、対象機器10は、制御盤90内に配置されており、センサ装置95は、制御盤90の前扉90fの内側に配置されている。なお、前扉90fは、図1中の矢印Eに示す方向に、開閉可能である。なお、図1から分かるように、温度異常判定装置30は、制御盤90(センサ装置95)とは、別に配置されている。この例では、制御盤90内のセンサ装置95(つまり、温度センサ20および他の温度センサ98)と、制御盤90外の温度異常判定装置30とは、信号ケーブル50を介して、通信可能に接続されている。なお、センサ装置95と温度異常判定装置30とは、無線通信により、通信可能に接続されていてもよい。
(制御盤内の構成)
制御盤90は、一般的な構成のものであり、この例では、直方体状の外形をもつ筐体である。図2は、制御盤90内の概略構成を、ブロック図として示している。制御盤90には、電源部91、対象機器10、およびセンサ装置95が、配設される。図2の例では、対象機器10および電源部91は、制御盤90内に配置されている。センサ装置95は、前扉90fが閉じているとき、制御盤90内に配置される。電源部91は、対象機器10およびセンサ装置95に対して、電力を供給する。そして、対象機器10および温度センサ20は、当該電力の供給を受けて、動作する。ここで、センサ装置95は、独自に、電池等の電力源を有して、当該電力源からの電力を受けて、動作してもよい。
本実施の形態に係る対象機器10は、動作時に、温度上昇する可能性がある部材である。たとえば、対象機器10は、直流電源、コンタクタ、調節計、モータドライバ、ブレーカなどの各種機器である。また、対象機器10は、機器の一部をなすパワー半導体、リレー、ヒートシンク、電力系配線、端子などであってもよい。
センサ装置95は、扁平な直方体状の外形をもつセンサ筐体95Mと、センサ筐体95Mに搭載された温度センサ20と、センサ筐体95M内に収容された他の温度センサ98とを、有する。温度センサ20は、たとえば放射温度センサである。また、他の温度センサ98は、たとえば接触式温度センサ(測温抵抗体)である。なお、他の温度センサ98は、測温抵抗体ではなく、サーミスタ、熱電対、IC温度センサなど、他のタイプの接触式温度センサであってもよい。
制御盤90の前扉90fの内側に配置された温度センサ20は、制御盤90の前扉90fが閉じた状態で、当該制御盤90内に配置され、対象機器10に対して対向する。温度センサ20は、対象機器10の温度を検出し、当該検出結果として、温度データを生成する。なお、温度センサ20が、対象機器10の温度を検出するときは、制御盤90の前扉90fは、閉じた状態となっている。温度センサ20は、生成した温度データを、温度異常判定装置30へ、信号ケーブル50を介して、送信する。
制御盤90の前扉90fの内側に配置された他の温度センサ98は、制御盤90の前扉90fが閉じた状態で、当該制御盤90内に配置される。他の温度センサ98は、対象機器10の周りの周囲空気93の温度を検出し、当該検出結果として、周囲温度データを生成する。なお、他の温度センサ98が、当該周囲空気93の温度を検出するときは、制御盤90の前扉90fは、閉じた状態となっている。他の温度センサ98は、生成した周囲温度データを、温度異常判定装置30へ、信号ケーブル50を介して、送信する。
(温度異常判定装置の構成)
次に、温度異常判定装置30の概略構成を、具体的に説明する。図3は、本実施形態に係る温度異常判定装置30のブロック構成を示している。
温度異常判定装置30は、温度閾値決定装置を含む。温度異常判定装置30内の温度閾値決定装置は、対象機器10が温度異常を発生したか否かの判定に用いられる、温度閾値Tthを決定する。換言すれば、温度異常判定装置30内における、温度閾値Tthの決定に携わる回路部を有する部分が、温度閾値決定装置である。したがって、ここで、温度閾値決定装置は、後述する、温度データ格納部35、代表温度決定部37a、温度閾値決定部37bを、少なくとも備える。
温度異常判定装置30は、温度閾値Tthを用いて、対象機器が温度異常を発生したか否かを判定する。図3に示すように、本実施の形態に係る温度異常判定装置30は、データ取得部31、表示部32、操作部33、情報格納部34、温度データ格納部35、警報部36、および制御部(プロセッサまたは電気回路)37を、備える。温度異常判定装置30内において、データ取得部31、表示部32、操作部33、情報格納部34、温度データ格納部35、および警報部36は、制御部37と、通信可能に接続されている。これにより、制御部37は、データ取得部31、表示部32、操作部33、情報格納部34、温度データ格納部35、および警報部36を制御し、当該制御により、各部31,32,33,34,35,36は、所定の動作を実施する。
データ取得部31は、各種データを、外部端末との間で送受信する。たとえば、本実施の形態に係るデータ取得部31は、信号ケーブル50を介して、温度センサ20と接続されている。したがって、データ取得部31は、温度センサ20で生成された温度データを、信号ケーブル50を介して、受信する。なお、データ取得部31は、外部装置取付け口31aを有していてもよい(図3参照)。たとえば、USB(Universal Serial Bus)メモリ装置に、テスト運転時に検出された対象機器10の温度を示す、複数の温度データが記録されているとする。この場合、当該外部装置取付け口31aに、USBメモリ装置等を取り付けることにより、データ取得部31は、当該USBメモリ装置から、上記複数の温度データ等を、受け取ることができる。
表示部32は、各種画像を表示する、モニタである。表示部32は、制御部37における各種解析の結果等を、視認可能に表示することができる。また、操作部33を介したユーザからの希望に応じて、所定の情報を、視認可能に表示することもできる。たとえば、表示部32は、各格納部34,35に格納されている情報(データ)を、視認可能に表示してもよい。また、表示部32は、所定の警報通知を、視認可能に表示してもよい。たとえば、表示部32として、液晶モニタ等を採用することができる。
操作部(指示受付部と把握できる)33は、ユーザからの、所定の操作(指示)を受け付ける部分である。たとえば、当該操作部33は、マウスおよびキーボードなどから、構成される。ここで、表示部32として、タッチパネル式のモニタを採用した場合には、表示部32は、表示機能だけでなく、操作部33としての機能をも有する。
情報格納部34は、各種データを記憶する。当該情報格納部34は、RAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)等を含む、メモリである。たとえば、情報格納部34には、各種プログラムが、変更可能に格納されている。また、少なくとも1つの温度閾値Tthは、当該情報格納部34に格納される。
ここで、当該温度閾値Tthは、後述するように、制御部37において決定される。なお、情報格納部34に格納されている温度閾値Tthは、変更可能である。たとえば、ユーザが、表示部32および操作部33等を介して、温度閾値Tthを変更する操作を施したとき、情報格納部34に格納されている温度閾値Tthは、当該操作部33が受け付けたユーザからの指示に従い、変更されることができる。なお、情報格納部34は、所定の温度閾値Tthを、デフォルトとして有していてもよい。
温度データ格納部35は、メモリであり、温度センサ20で生成された温度データなどを格納する。ここで、複数の温度データは、データ取得部31を介して、温度データ格納部35へ送信される。温度データ格納部35は、格納されている温度データを、予め設定された所定時間経過後に、消去してもよい。
また、温度データ格納部35に格納される温度データは、対象機器10の過去の運転時の温度を示す温度データと、リアルタイムで温度センサ20が検出した、対象機器10の現在の運転時の温度を示す温度データとを、含む。なお、「対象機器10の過去の運転時」とは、現在の運転時より前の運転時を意味する。たとえば、対象機器10のテスト運転時のほか、対象機器10の過去の本運転(テスト運転以外の運転)時を含んでいてもよい。
警報部36は、所定の警報(通知)を、出力する。たとえば、警報部36が、スピーカ等を含む場合には、警報部36は、所定の音を、警報として、出力する。また、たとえば、警報部36は、所定の光を出力する部材を含んでいる場合、警報部36は、光を出力する。なお、表示部32に、当該警報部36の機能を持たせることができ、この場合には、所定の警報が、表示部32に、視認可能に表示される。
制御部37は、この例では、プロセッサとしてのCPU(Central Processing Unit)を含んでいる。たとえば、制御部37は、情報格納部34に格納されている各プログラムおよび各データを読み込む。また、制御部37は、読み込んだプログラムに従い、各部31-36を制御し、所定の動作(機能)を実行させる。また、制御部37は、読み込んだプログラムに従い、当該制御部37内(プログラムによって構成される各ブロック37a,37b,37c)において、所定の演算、解析、処理等を実施する。なお、制御部37が実行する各機能の一部又は全部を、一つ或いは複数の集積回路等によりハードウェア的に構成してもよい。
図3に示すように、本実施の形態に係る制御部37は、代表温度決定部37a、温度閾値決定部37b、および比較部37cを、機能ブロックとして、備える。なお、各ブロック37a,37b,37cの動作は、後述する動作の説明において、詳述される。
(温度閾値決定動作)
まず、温度異常判定装置30(より具体的には、温度異常判定装置30内の温度閾値決定装置)が温度閾値Tthを決定する動作を、図4に示すフローチャートを用いて説明する。
温度センサ20は、テスト運転中の対象機器10の温度を検出する(ステップS1)。そして、温度センサ20は、当該検出の結果を、温度データとして、温度異常判定装置30へと送信する。当該ステップS1で検出される温度データは、対象機器10の過去の運転時の温度を示す温度データであると、把握できる。ここで、ステップS1において、テスト運転中の制御盤90内の周囲空気93の温度を、他の温度センサ98が検出してもよい。そして、当該他の温度センサ98は、当該検出の結果を、周囲温度データとして、温度異常判定装置30へと送信してもよい。
ここで、本実施の形態では、テスト運転中の対象機器10の温度に基づいて、温度閾値Tthを決定する場合について、説明する。しかしながら、たとえば、後述する異常温度判定動作よりも前に実施された本運転中の対象機器10の温度に基づいて、温度閾値Tthを決定してもよい。
なお、ステップS1において、温度センサ20は、複数回、対象機器10の温度を検出する。温度センサ20は、温度検出のたびに、温度データを、温度異常判定装置30へ送信してもよい。または、温度センサ20は、ステップS1のテスト運転終了後、当該テスト運転中に取得された複数の温度データを、まとめて、温度異常判定装置30へ送信してもよい。
温度異常判定装置30のデータ取得部31は、送信された温度データを、受信する。そして、制御部37は、データ取得部31が受信した温度データを、温度データ格納部35へ、送信する。当該温度データ格納部35は、受信した温度データを、格納する(ステップS2)。
図5は、温度データ格納部35が、複数の温度データを格納している様子を、概念的に例示している。ここで、図5に示されている温度データは、対象機器10のテスト運転中に、検出生成されたデータである。図5に示すように、温度データ格納部35は、メモリ35Mを有する。図5に示すように、メモリ35M内において、複数の温度データが、時系列に格納されている。
図5の例では、メモリ35M内において、図5の上から下に進むにつれて(時刻Taから時刻Tjへ向かって)、温度データが時系列に配置されている。また、図5の例では、温度データDaは、時刻Taに検出された、対象機器10の温度を示す。同様に、たとえば、温度データDbは、時刻Tbに検出された、対象機器10の温度を示し、温度データDjは、時刻Tjに検出された、対象機器10の温度を示す。したがって、たとえば、温度データDaは、温度データDbより、時間的に前に検出生成されたものである。ここで、温度データ格納部35に格納されている温度データは、たとえば、所定の時間後、削除され、新たに送信されてくる温度データを、当該データ格納部35は、新たに格納してもよい。
次に、代表温度決定部37aは、温度データ格納部35に格納されている温度データを用いて、対象機器10の過去の運転時の代表温度値(以下、代表温度値Trepと称する)を決定する(ステップS3)。ステップS3において、代表温度値決定部37aは、温度データ格納部35に格納された複数の前記温度データから、複数の温度値を読みとる。そして、たとえば、代表温度値決定部37aは、当該複数の温度値のうち、最も高い温度値を、代表温度値Trepとして、決定する。なお、上記と異なり、代表温度値決定部37aは、当該複数の温度値から、平均値または標準偏差等の統計値を算出し、当該統計値を、代表温度値Trepとして、決定してもよい。また、代表温度値決定部37aは、温度データ格納部35に格納されている温度データ全てを用いて、上記代表温度値Trepを決定してもよい。または、代表温度値決定部37aは、温度データ格納部35に格納されている温度データの一部を用いて、上記代表温度値Trepを決定してもよい。この場合、当該温度データの一部は、ユーザにより、操作部33を介して、選択してもよい。
代表温度決定部37aは、代表温度値Trepを、温度閾値決定部37bへ送信する。そして、温度閾値決定部37bは、代表温度値Trepと、基準温度値(以下、基準温度値Trefと称する)とを用いて、少なくとも1つの温度閾値Tthを決定する(ステップS4)。ここで、基準温度値Trefは、予め設定されている、温度異常防止のための基準値である。当該基準温度値Trefは、ユーザにより、経験則等に基づいて、温度異常判定装置30の情報格納部34に、設定される。たとえば、基準温度値Trefは、発熱により機器がダメージを受け始める(正常動作が出来なくなる可能性がある)温度であってもよい。一例として、基準温度値Trefは、100℃である。
ステップS4において、温度閾値決定部37bは、たとえば、次式(1)の算出式によって、温度閾値Tthを算出する。
Tth=(Tref-Trep)×k+(Trep) (1)
ここで、「k」は、温度異常判定装置30において、予め設定された係数である。また、上述したように、「Tref」は、基準温度値であり、「Trep」は、代表温度値である。
なお、上式(1)は、情報格納部34に、予め設定されている。ユーザは、経験則等に基づいて、係数kを、0≦k≦1の範囲の実数として、予め決定する。ここでの説明では、係数kとして、二つの係数k1,k2が、温度異常判定装置30に、予め設定されているとする。たとえば、第1の係数k1として、0.2を採用することができ、第2の係数k2として、0.5を採用することができる。
係数k1(=0.2),k2(=0.5)が設定されており、代表温度値Trepは、50℃であり、基準温度値Trefは、100℃であるとする。この場合において、係数k1が0.2であるとき、温度閾値決定部37bは、上式(1)により、第1の温度閾値Tth1を、算出する。
Tth1=(100℃-50℃)×0.2+50℃=60℃
また、上記場合において、係数k2が0.5であるとき、温度閾値決定部37bは、上式(1)により、第2の温度閾値Tth2を、算出する。
Tth2=(100℃-50℃)×0.5+50℃=75℃
このように、上記場合には、温度閾値決定部37bは、第1の温度閾値Tth1と、当該第1の温度閾値Tth1よりも大きい、第2の温度閾値Tth2とを、算出する。
なお、上式(1)代わりに、下式(2)を採用してもよい。つまり、温度閾値決定部37bは、下式(2)の算出式によって、温度閾値Tthを算出してもよい。
Tth=(Tref-(Trep-(Trefe-Tpmaxr))×h+Trep-(Trefe-Tpmaxr) (2)
ここで、「h」は、温度異常判定装置30において、予め設定された係数である。係数hは、0≦h≦1の範囲の実数である。また、上述したように、「Tref」は、基準温度値であり、「Trep」は、代表温度値である。
「Trefe」は、対象機器10が配置されている制御盤90の筐体内における、対象機器10の周りの周囲空気93が示す温度であって、最大であると想定される。「Tpmaxr」は、ステップS1において他の温度センサ98が計測した、テスト運転中の制御盤90内の周囲空気93の温度のうち、最大の温度である(換言すると、上記過去の運転時の上記対象機器10の周囲空気93の温度のうち、最大のものである)。
なお、上式(2)は、情報格納部34に、予め設定されている。ユーザは、経験則等に基づいて、係数hおよび「Trefe」を、予め設定する。式(2)は、制御盤90内(対象機器10)の周囲空気93の温度に関する変数を、含んでいる。したがって、季節の変動に対応した温度閾値Tthの設定が可能となる。
ステップS4において、温度閾値決定部37bが算出(決定)した温度閾値Tth1,Tth2を、当該温度閾値決定部37bは、表示部32へ送信する。そして、表示部32は、受信した温度閾値Tth1,Tth2を、視認可能に表示する(ステップS5)。
次に、表示部32に表示されている温度閾値Tth1,Tth2を、対象機器が温度異常を発生したか否かの判定(換言すれば、後述する異常温度判定動作)の際に用いるか否かを、ユーザが最終決定する(ステップS6)。具体的には、ユーザは、当該最終決定の指示を、指示受付部である操作部33に対して、入力する(ステップS6)。
操作部33が、表示部32に表示されている温度閾値Tth1,Tth2を、後述する異常温度判定動作の際に用いるとの指示を、ユーザから受け付けたとする。この場合には、ステップS4において、温度閾値決定部37bが算出(決定)した温度閾値Tth1,Tth2を、情報格納部34および比較部37cへ、送信する。なお、情報格納部34は、デフォルトとして、温度閾値Tth1d,Tth2dを格納している場合には、ステップS4で算出された温度閾値Tth1,Tth2を、当該デフォルト値Tth1d,Tth2dに置き換える。情報格納部34は、当該温度閾値Tth1,Th2を、次の書き換え処理が実行されるまで、格納する。書き換え処理は、新たにステップS4で温度閾値Tthが算出された場合、またはユーザが手動で温度閾値Tthを設定した場合などに、発生する。また、比較部37cは、温度閾値Tth1,Th2を用いて、後述する異常温度判定動作を実施する。
なお、上述のステップS5,S6を省略してもよい。すなわち、ステップS1~S4によって算出された温度閾値Tth1,Tth2を、自動的に、後述する異常判定動作のための温度閾値として用いてもよい。
(異常温度判定動作)
次に、温度異常判定装置30が、上記温度閾値Tthを用いて、対象機器10の異常温度を判定する動作を、図6に示すフローチャートを用いて説明する。
温度センサ20は、現在の本運転中の対象機器10の温度を検出する(ステップS11)。そして、温度センサ20は、当該検出の結果を、温度データとして、温度異常判定装置30へと送信する。当該ステップS11で検出される温度データは、対象機器10の現在の運転時の、当該対象機器10の温度を示す温度データであると、把握できる。
温度センサ20は、当該温度データを、信号ケーブル50を介して、温度異常判定装置30へと送信する。温度異常判定装置30のデータ取得部31は、送信された温度データを、受信する。そして、制御部37は、データ取得部31が受信した温度データを、温度データ格納部35および制御部37の比較部37cへ、送信する。温度データ格納部35は、受信した温度データを、格納する(ステップS12)。当該温度データ格納部35に格納された温度データは、将来、温度閾値Tthを再度決定する際に、用いてもよい。
比較部37cは、ステップS11で検出生成された温度データ(対象機器10の現在の運転時の温度データと把握できる)と、温度閾値Tth1,Tth2とを比較する(ステップS13)。具体的に、比較部37cは、当該温度データが、温度閾値Tth1,Tth2以上であるか否かを、判断する(ステップS13)。さらに、比較部37cは、当該比較の結果に応じて、警報信号を生成する(ステップS14)。
図7は、ステップS13およびステップS14の具体的な動作の一例を、示している。ここで、たとえば、上述したように、温度異常判定装置30には、二つの閾値温度Tth1,Tth2が設定されているとする。ここで、二つの温度閾値Tth1,Tth2は、第1の温度閾値Tth1と、第2の温度閾値Tth2とであり、第2の温度閾値Tth2は、第1の温度閾値Tth1よりも高い(大きい)。
上記場合において、図7を参照して、比較部37cは、ステップS11で検出された温度が、第1の温度閾値Tth1以上であるか否かを、判断する(ステップS21)。ここで、ステップS11で検出された温度は、対象機器10の現在の運転時に、当該対象機器10が示す温度であると、把握できる。
比較部37cが、ステップS11で検出された温度が、第1の温度閾値Tth1未満であると、判断したとする(ステップS21で「NO」)。この場合、温度異常判定装置30は、ステップS16へと移行する。これに対して、比較部37cが、ステップS11で検出された温度が、第1の温度閾値Tth1以上であると、判断したとする(ステップS21で「YES」)。この場合、温度異常判定装置30は、ステップS22へと移行する。
ステップS22において、比較部37cは、ステップS11で検出された温度が、第2の温度閾値Tth2以上であるか否かを、判断する。
比較部37cが、ステップS11で検出された温度が、第2の温度閾値Tth2未満であると、判断したとする(ステップS22で「NO」)。つまり、ステップS11で検出された温度は、第1の温度閾値Tth1以上であり、第2の温度閾値Tth2未満である。この場合、比較部37cは、第1の警報信号を生成する(ステップS14)。たとえば、当該第1の警報信号は、注意喚起を示す警報信号である。
これに対して、比較部37cが、ステップS11で検出された温度が、第2の温度閾値Tth2以上であると、判断したとする(ステップS22で「YES」)。この場合、比較部37cは、第2の警報信号を生成する(ステップS14)。たとえば、当該第2の警報信号は、第1の警報信号よりも警告レベルの高い内容を示す、警報信号である。
このように、ステップS13(ステップS21,S22),S14を含む処理において、比較部37cは、ステップS11で検出された温度が、少なくとも1つの温度閾値Tth1,Tth2以上になったか否かに応じて、対象機器10が温度異常を発生したか否かを判定する。
ステップS14において、警報信号が生成された後、比較部37cは、警報部36に、当該生成された警報信号を、送信する。そして、警報部36は、受信した警報信号に応じて、所定の警報出力を実施する(ステップS15)。
たとえば、警報部36が、注意喚起を示す第1の警報信号を受信したとする。この場合、対象機器10の温度上昇が、異常になりつつある。よって、警報部36は、ユーザに、注意を喚起する旨を示す通知を出力する(ステップS15)。当該通知を受けたユーザは、すぐに対象機器10を交換する必要はないが、当該対象機器10の点検が、近い将来必要になることを、事前に認識することができる。
たとえば、警報部36が、警報レベルの第2の警報信号を受信したとする。この場合、対象機器10の温度が異常レベルに達している。よって、警報部36は、ユーザに、警報通知を出力する(ステップS15)。当該通知を受けたユーザは、すぐに、対象機器10の点検、交換等を行うことができる。
ステップS16では、温度異常判定装置30(たとえば、制御部37)は、終了条件を満たすか否かを判断する。ここで、当該終了条件は、予め、温度異常判定装置30に設定されていてもよい。または、当該終了条件は、操作部33を通じたユーザからの終了指示であってもよい。
温度異常判定装置30が、終了条件を満たしていると判断しとき(ステップS16で「YES」)、異常温度判定動作は終了する。他方、温度異常判定装置30が、終了条件を満たしていないと判断しとき(ステップS16で「NO」)、ステップS11以降のステップが再開される。
(効果)
以上のように、本実施の形態に係る温度異常判定装置30では、代表温度値決定部37aは、温度データ格納部35に格納されている温度データに基づき、対象機器10の過去の運転時の代表温度値Trepを決定する。そして、温度閾値決定部37bは、当該代表温度値Trepと、予め設定されている温度異常防止のための基準温度値Trefとを用いて、少なくとも1つの温度閾値Tth(または、Tth1,Tth2。以下、特段断らない限り、これらをTthで総称する。)を決定する。つまり、当該温度閾値設定装置30は、予め設定された温度異常防止のための基準温度値Trefを用いて、温度閾値Tthを決定する。当該基準温度値Trefは、対象機器10の過去の運転(例えば、温度閾値Tthを決定するためのテスト運転)時に対象機器10が正常に動作しなかった場合(例えば、対象機器10の温度測定結果のバラつきが極端に大きかったとき又は小さかったとき)であっても、温度異常防止の観点から、決定される温度閾値Tthを適正化することが可能である。したがって、この温度異常判定装置30によれば、適正な温度閾値Tthが決定され得る。この結果、たとえば、上記対象機器10の現在の運転(本運転)時に、対象機器10が示す温度が上記温度閾値Tth以上になったか否かに応じて、対象機器10が温度異常を発生したか否かを精度良く判定できる。また、本実施の形態に係る温度異常判定装置30は、基準温度値Trefを用いて、温度閾値Tthを決定する。したがって、たとえば、代表温度値Trepを得るための温度データが少なくても、適正な温度閾値Tthを決定することができる。よって、たとえば、代表温度値Trepを得るために必要な温度データを収集する、テスト期間の短縮化を図ることができる。
仮に、テスト運転時の対象機器10に対して、温度検出を行い、当該検出結果の標準偏差のみを用いて、基準温度値Trefを用いず、温度閾値を設定したとする。たとえば、テスト運転時の対象機器10が高温であった場合、設定された温度閾値Tthxは、最適な閾値Tthaよりもかなり高い値に設定され得る(図8参照)。この場合、平常時には、温度閾値Tthxに比して、平均温度がかなり低い。このため、対象機器10の温度は異常のレベルに達しているのに、温度異常と判断されない事態が生じ得る。しかしながら、本実施の形態では、基準温度値Trefをも用いて、温度閾値を決定している。したがって、たとえば、テスト運転時の対象機器10が常に高温であった場合であっても、設定された温度閾値Tthは、最適な閾値Tthaに近づくように調整される(図9参照)。
また、仮に、テスト運転時の対象機器10の温度のばらつきが、極端に小さかったとする。当該場合において、対象機器10温度検出結果の標準偏差のみを用いて、基準温度値Trefを用いず、温度閾値を設定したとき、図10に示すように、設定された温度閾値Tthyは、最適な閾値Ttha′よりもかなり低い値に設定され得る。この場合、平常時に、対象機器10の温度が僅かに上昇しただけで、まだ異常のレベルに達していないのにもかかわらず、温度異常と判断される事態が生じ得る。しかしながら、本実施の形態では、基準温度値Trefをも用いて、温度閾値Tthを決定している。したがって、たとえば、テスト運転時の対象機器10の温度のばらつきが極めて小さい場合であっても、設定された温度閾値Tthは、最適な値に近づくように調整される(図11参照)。
また、本実施形態の温度異常判定装置30では、比較部37cは、上記比較の結果に応じて、警報信号を生成する。したがって、当該警報信号を受信した端末などは、当該警報信号に基づいて、たとえば警告、注意などの通知を出力することが可能となる。
また、本実施形態の温度異常判定装置30では、代表温度値決定部37aは、過去の測定結果のうち、最も高い温度値を、代表温度値Trepとして決定してもよい。したがって、対象機器10が温度異常を発生したか否かの判定するために、適切な代表温度値Trepを採用することが、可能となる。
また、本実施形態の温度異常判定装置30では、温度閾値決定部37bは、式(1)により、温度閾値Tthを算出する。したがって、簡便な方法により、適切な温度閾値Tthは決定され得る。
また、本実施形態の温度異常判定装置30では、比較部37cは、対象機器10の現在の運転時に、対象機器10が示す温度が、第1の温度閾値Tth1以上であり、第2の温度閾値Tth2未満であるとき、第1の警報信号を生成する。また、比較部37cは、対象機器10の現在の運転時に、対象機器10が示す温度が、第2の温度閾値Tth2以上であるとき、第1の警報信号よりも警告レベルの高い内容を示す第2の警報信号を生成する。このように、本実施形態の温度異常判定装置30では、比較部37cは、異なる温度閾値Tth1,Tth2を用いた比較の結果、異なる種類の警報信号を生成する。よって、たとえば、対象機器10の現在の運転時に、対象機器10が示す温度が、第1の温度閾値Tth1以上、第2の温度閾値Tth2未満の場合には、注意喚起を示す第1の警報信号を生成することができる。また、対象機器10の上記温度値が、第2の温度閾値Tth2以上である場合には、注意喚起よりも警告レベルの高い内容を示す第2の警報信号を生成することができる。
(検証実験の結果)
発明者らは、上記算出式(上式(1))を用いて、制御盤90内に配置された対象機器10の温度異常を再現した、通電試験を行った。温度異常判定装置30による検証実験の結果を、図12にテーブルとして示している。ここで、当該通電試験開示時の対象機器10の温度は、25℃であった。また、当該通電試験において、基準温度値Trefは、100℃とし、係数k1を0.35とし(つまり、上記第1の温度閾値Tth1を54.5℃とし)、係数k2を0.6とした(つまり、上記第2の温度閾値Tth2を72℃とした)。
図12に示すように、上記通電試験開始後、30分程度で、対象機器10の温度は、第1の温度閾値Tth1である54.5℃に達した。この時点において、ユーザは、温度異常の兆候を知ることができ、一方で、この時点で、対象機器10において、温度上昇による、特段の変化は観測されなかった。上記通電試験開始後、1時間程度で、対象機器10の温度は、第2の温度閾値Tth2である72℃に達した。この時点で、ユーザは、対象機器10は、温度異常を有すると判断でき、当該対象機器10に対して何らかのアクションをとることができる。一方で、当該時点においても、対象機器10において、温度上昇による、特段の変化は観測されなかった。さらに、対象機器10の温度上昇を放置し続けた結果、対象機器10は、基準温度値Trefと同じ100℃に達した。経験則によれば、対象機器10が100℃に達すると、対象機器10において何らかの物理的ダメージが観測されるはずである。しかしながら、今回の通電試験では、当該時点においても、対象機器10において、温度上昇による、特段の変化は観測されなかった。これは、発明者らは、マージンによるものであると、想定している。そして、さらに、対象機器10の温度上昇を放置し続けた結果、対象機器10は、120℃に達した。当該時点で、対象機器10において、温度上昇による、顕著な物理的異常が観測された。
また、本実施形態の温度異常判定装置30は、ユーザからの指示を受け付ける、指示受付部を、さらに備えている。したがって、ユーザは、当該指示受付部を操作することにより、温度閾値Tthを任意の値に自由に変更することができる。
(変形例)
上記実施の形態では、温度異常判定装置30が、比較部37cおよび警報部36を、有していた。しかしながら、温度異常判定装置30とは、別に比較部37cおよび警報部36を配設してもよい。
また、温度センサ20は、図13に示す感温素子アレイ20pを備えていてもよい。感温素子アレイ20pは、この例では、サーモパイル(熱電堆)からなり、8行×8列に配列された、複数の感温素子20p1によって構成されている。各感温素子20p1は、対象機器10の異なる部位の温度を、検出する。図13に示す感温素子アレイ20pを、温度センサ20が有する場合、上記温度異常判定装置30は、各感温素子20p1に対して、対応する温度閾値Tthを決定してもよい。また、上記温度異常判定装置30および温度異常判定装置40は、各感温素子20p1からの測定結果に応じて、対象機器10の各部位において、温度異常を発生したか否かを判定してもよい。
上述の温度閾値決定方法(図4)および上述の温度異常判定方法(図6,7)を含む方法を、ソフトウェア(コンピュータプログラム)として、CD(コンパクトディスク)、DVD(デジタル万能ディスク)、フラッシュメモリなどの非一時的(non-transitory)にデータを記憶可能な記録媒体に記録してもよい。このような記録媒体に記録されたソフトウェアを、パーソナルコンピュータ、PDA(パーソナル・デジタル・アシスタンツ)、スマートフォンなどの実質的なコンピュータ装置にインストールすることによって、それらのコンピュータ装置に、上述の温度閾値決定方法および上述の温度異常判定方法を実行させることができる。
また、上述の実施形態では、制御部37はCPUを含むものとしたが、これに限るものではない。制御部37は、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの、論理回路(集積回路)を含むものとしてもよい。
以上の実施の形態は例示であり、この発明の範囲から離れることなく様々な変形が可能である。上述した複数の実施の形態は、それぞれ単独で成立し得るものであるが、実施の形態同士の組みあわせも可能である。また、異なる実施の形態の中の種々の特徴も、それぞれ単独で成立し得るものであるが、異なる実施の形態の中の特徴同士の組みあわせも可能である。
10 対象機器
20 温度センサ
30 温度異常判定装置
37a 代表温度決定部
37b 温度閾値決定部
37c 比較部
40 温度異常判定装置

Claims (6)

  1. 対象機器が温度異常を発生したか否かの判定に用いられる温度閾値を決定する温度閾値決定装置であって、
    前記対象機器の過去の運転時の温度を示す温度データを格納している、温度データ格納部と、
    前記温度データ格納部に格納されている前記温度データを用いて導出される、前記対象機器の過去の運転時の代表温度値を決定する、代表温度値決定部と、
    前記過去の運転時の前記代表温度値と、予め設定されている温度異常防止のための基準温度値とを用いて、少なくとも1つの温度閾値を決定する、温度閾値決定部とを、備え
    前記基準温度値をTrefとし、前記代表温度値をTrepとし、また前記少なくとも1つの温度閾値をTthとしたとき、前記少なくとも1つの温度閾値Tthは、
    Tth=(Tref-Trep)×k+(Trep)、なる算出式によって算出され、
    ここで、kは0≦k≦1の範囲の実数からなる係数である、
    温度閾値決定装置。
  2. 対象機器が温度異常を発生したか否かの判定に用いられる温度閾値を決定する温度閾値決定装置であって、
    前記対象機器の過去の運転時の温度を示す温度データを格納している、温度データ格納部と、
    前記温度データ格納部に格納されている前記温度データを用いて導出される、前記対象機器の過去の運転時の代表温度値を決定する、代表温度値決定部と、
    前記過去の運転時の前記代表温度値と、予め設定されている温度異常防止のための基準温度値とを用いて、少なくとも1つの温度閾値を決定する、温度閾値決定部とを、備え、
    前記対象機器は、盤の筐体内に配置されており、
    前記基準温度値を、Trefとし、
    前記代表温度値を、Trepとし、
    前記少なくとも1つの温度閾値を、Tthとし、
    前記筐体内の前記対象機器の周りの周囲空気が示す温度であって、最大であると想定されるものを、Trefeとし、
    前記過去の運転時の前記周囲空気の温度のうち、最大のものを、Tpmaxrとしたとき、
    前記少なくとも1つの温度閾値Tthは、
    Tth=(Tref-(Trep-(Trefe-Tpmaxr))×h+Trep-(Trefe-Tpmaxr)、なる算出式によって算出され、
    ここで、hは0≦h≦1の範囲の実数からなる係数である、
    温度閾値決定装置。
  3. 前記代表温度値決定部は、
    前記温度データ格納部に格納された複数の前記温度データから、複数の温度値を読みとり、
    前記複数の温度値のうち、最も高い温度値を、前記代表温度値として、決定する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の温度閾値決定装置。
  4. 前記温度閾値決定部が決定した前記少なくとも1つの温度閾値を表示する、表示部と、
    前記表示部に表示されている前記少なくとも1つの温度閾値を、前記対象機器が温度異常を発生したか否かの判定の際に用いるか否かを、ユーザからの指示として受け付ける、指示受付部とを、さらに備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の温度閾値決定装置。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の温度閾値決定装置と、
    前記対象機器の温度を検出する、温度センサと、
    前記温度センサによって検出された前記対象機器の現在の運転時の温度データと、前記少なくとも1つの温度閾値とを比較し、当該比較の結果に応じて、警報信号を生成する、比較部とを、備えている、
    ことを特徴とする温度異常判定システム。
  6. 前記少なくとも1つの温度閾値は、
    第1の温度閾値と、
    前記第1の温度閾値よりも大きい、第2の温度閾値とを、有し、
    前記比較部は、
    前記対象機器の前記現在の運転時に、前記対象機器が示す温度が、前記第1の温度閾値以上であり、前記第2の温度閾値未満であるとき、前記警報信号として第1の警報信号を生成し、
    前記対象機器の前記現在の運転時に、前記対象機器が示す温度が、前記第2の温度閾値以上であるとき、前記警報信号として、前記第1の警報信号よりも警告レベルの高い内容を示す第2の警報信号を生成する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の温度異常判定システム。
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