JP6530182B2 - プラント監視装置、プラント監視方法、およびプログラム - Google Patents
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Description
図1乃至23を用いて、第1の実施形態によるプラント監視装置100の構成を説明する。図1は、プラント監視装置100により監視されるプラント200の構成例を示す図である。
図2は、第1実施形態によるプラント監視装置100の構成例を示すブロック図である。図2を参照して、本実施形態のプラント監視装置100の構成を説明する。この説明の中で、図3及び図4も適宜参照する。
図4は、監視部9の詳細な構成例を例示する図である。
図2において、プラント情報送信部1は、各種プラントのプロセス値検出箇所であるポイント(例えば図1中のP1〜P12)から、プロセスデータをリアルタイムで時々刻々と入力される。次に、プラント情報送信部1は、例えば、EU変換してプロセス値を時系列データとして送信する。
図3において、抽出部71は、監視条件記憶部5の監視条件に設定されている履歴データの抽出期間を入力する。次に、プラント履歴データ記憶部4から、監視ポイントのプロセス値の時系列データである履歴データを抽出する。この抽出期間は、第1のしきい値取得部7において統計処理を用いてしきい値を求める際の基礎データとなるものであり、オペレータが指定するものである。
図6A乃至Dは、第1信号処理部72、及び第2信号処理部91の各処理方法を説明するための図である。抽出部71で抽出したデータを第1信号処理部72に出力する。これにより、プラントにおける監視対象の第ポイントから予め定められた期間に得られたプロセス値の値を第1信号処理部72は取得する。第1信号処理部72の例で本実施形態の信号処理方法を説明するが、第2信号処理部91も同様の処理を行うので第2信号処理部91につていての信号処理の説明を省略する。
従来の監視プラント装置では、たとえば、図6Aに例示するように、監視するポイントのプロセス値として瞬時値を用いて監視していた。このため、監視するポイントの瞬時、瞬時のプロセス値としきい値を比較して監視する方式を取っていた。この方式では、プロセス値の瞬間の突変変化(ノイズ)を拾う場合が多々有る。このため、誤った警報を発する場合があった。このため、第1信号処理部72は、プラントのポイントから時系列に得られたプロセス値からノイズを低減する処理を行う。ただし、監視対象のポイントの特性によっては、ノイズを発生しない出力値もある。このような場合、第1信号処理部72は信号処理をせずに、入力されたデータを出力してもよい。
第1信号処理部72で行うノイズ低減のための信号処理には、平均処理、移動平均処理、条件付き移動平均処理、フィルター処理などがある。第1信号処理部72は、監視条件記憶部5の監視条件情報に従い信号処理を行う。
図6Bは、平均処理を例示する図である。平均処理では、監視条件記憶部5の監視条件情報に設定された周期で抽出したプロセス値の時系列データに平均処理を行う。このように、平均処理は、予め定められた時間範囲内のプロセス値を用いて平均値を計算するものであって、予め定められた時間間隔毎に平均値μを計算する。
図6Cは、移動平均処理を例示する図である。移動平均処理では、監視条件記憶部5に指定された周期で移動平均処理する。このように、移動平均処理は、予め定められた時間範囲内のプロセス値を用いて平均値μを計算するものであって、得られたプロセス値毎に平均値を計算する。
図6Dは、条件付き移動平均処理を例示する図である。条件付き移動平均処理は、監視条件記憶部5に指定された周期で指定された周期で移動平均をする。この場合、平均区間内に監視条件記憶部5に指定されたに個数分有効データが有った場合のみ移動平均のデータを取扱い、指定個数分有効データが無い場合はデータ無しとして扱う。例えば、抽出部71の出力条件が成立した場合のプロセス値が平均処理の対象になる。この場合、例えば、抽出部71の出力条件が、不成立から成立に変わった際には、平均処理の対処となるデータ数が、監視条件記憶部5に指定されたに個数分に達しないので平均処理を行わない。
て平均値を計算するものであって、予め定められた時間範囲内の有効なデータ数が予め定められた値を超えた場合に平均値を計算する。
図7は、監視対象のプロセス値のばらつきを例示する図である。
統計処理部73は、例えば、第1信号処理部72でノイズを低減したプロセス値に統計処理を行いしきい値を計算する。このため統計処理部73は、プラント履歴データ記憶部4に記憶されるプロセス値を統計処理する。
図8は、相関監視のしきい値を例示する図である。図8は、監視対象PIDYの相関PIDXに対して全域にわたる統計処理を実行し、基準値近似曲線を求める場合を示している。
図9は、プロセス値の分布が偏っている場合を例示する図である。図10は、ゾーン相関監視についてのしきい値を例示する図である。統計処理部73は、第2プロセス値の値を複数の範囲にわけ、それぞれの範囲毎に独立に基準値近似曲線、第1しきい値、及び第2しきい値を計算する。
統計処理部73では、例えば、図11に示す様なゾーン毎のN次の多項式のしきい値の計算を行う。このように、ゾーン毎の基準値近似曲線、第1しきい値、及び第2しきい値を計算する。第1しきい値は、第1上限値、第1下限値であり、判定部93にて、第1上限しきい値、第1下限しきち値として用いられる。また、第2しきい値は、第2上限値、第2下限値であり、判定部93にて、第2上限しきい値、第2下限しきい値として用いられる。統計処理部73は、しきい値記憶部8を介して監視条件記憶部5の監視条件情報にこれらの情報を設定する。
次に、相関3次元監視について説明する。監視対象PIDYに対して相関PID1,相関PID2を設け、相関性を利用していしきい値を求めて設定している。例えば、監視対象PIDYによっては、更にもう一つ相関PIDを設けた方が判定の精度があがる場合がある。これにより、監視対象PIDの特性を引き出し、適正なしきい値を設けることが可能である。例えば、コンバインド発電プラントのガスタービン関係のプロセス値は、発電機出力との相関が高い。また、ガスタービン関係のプロセス値は、大気温度との相関も高い。このため、ガスタービン関係のプロセス値には、相関PIDとして、発電機出力及び大気温度を用いてしきい値を求めることで判定の精度をあげることになる。このように、相関PIDを二つ用いて3次元の相関監視の方が特性を引き出し有効な監視ができるポイントがある。
統計処理部73では、監視条件記憶部5から監視条件情報を入力される。統計処理部73では、監視条件情報に従い、監視対象PIDYの出力値をY軸、相関PID1の出力値をX軸、相関PID2の出力値をZ軸方向とする。図12に示す様にZ軸方向に対してもゾーン分けし、ゾーン幅に従って補間計算をして基準値を求め、しきい値(第1上限値、第1下限値、第2上限値、第2下限値)を統計処理で得る。その結果が、しきい値記憶部8を介して監視条件記憶部5の監視条件情報に設定される。図12は3次元の例を示したが、同様の手法で4次元、5次元と拡張する事が可能である。
次に、経時プロセス値監視について説明する。図13は、経時プロセス値監視を行う場合の第2の統計処理を例示している図である。従来、監視対象PIDに対して、相関関係のある相関PIDを基にしきい値を求めてきた。しかし、実際のプラントでは相関関係のあるPIDが無い場合、或いは相関が弱く監視対象PIDの特性を示さない場合がある。
次に、経時変化率監視について説明する。図14は、経時変化率監視を行う場合の第3の統計処理を例示している図である。
次に、経時偏差監視について説明する。図15は、経時偏差監視を行う場合の第4の統計処理を例示している図である。
対話画面の例を図16〜図18に示す。設定部6は、監視条件記憶部5で保持している監視条件情報の、対話画面からオペレータが設定する項目を、CRT、K/B、マウスなどのユーザインターフェース装置から対話画面を介して入力する。図16は、監視方法が相関監視(ゾーン相関監視)を指定した場合の画面例を示している図である。図17は、相関3次元監視を指定した場合の画面例を示している図である。図18は、経時プロセス値監視、経時変化率監視、経時偏差監視を指定した場合の画面例を示している図である。これらの対話画面例から、監視条件記憶部5が保持している監視条件情報の項目の内、「対話画面からの設定」項目について設定する。
監視部9は、入力された監視対象のプロセス値に基づく値がしきい値を逸脱しているか否かの判定を行う。第2信号処理部91は、監視条件記憶部5から監視条件情報でを取り込む。プラント情報受信部2からリアルタイムでプラントのプロセスデータを入力する。入力されたプロセ値の時系列データが、登録されているPIDの情報であれば、監視条件情報に指定されている抽出条件に合致している場合のみプラント情報受信部2から取り込む。
このように、警報部10は、判定部93の判定結果に基づき、監視対象のプロセス値がしきい値を逸脱した方向に超えたか(警報)、逸脱した状態から逸脱していない状態(正常)に復帰したかの警報情報を生成する。警報部10では当該監視対象PIDの前回状態も記憶しており、前回と今回の状態を比較し変化が発生した際に警報または正常として出力する構成としている。また、例えば、判定部93が、監視対象のPIDの前回状態も記憶しており、前回と今回の状態を比較し変化が発生した際に警報または正常として出力する構成としてもよい。
表示装置12は、収録部(表示制御部)11の収録ファイルから警報情報に基づく警報メッセージが入力される。これにより、オペレータは、表示される警報メッセージを監視することが可能である。警報メッセージの表示方法例として、「トレンド表示」と「履歴表示」の2種類がある。図21は、警報メッセージ(トレンド)の例を示す図である。図22は、警報メッセージ(履歴)の例を示す図である。これにより、図21に例示する画面を確認することでオペレータは随時発生した警報メッセージを確認する事ができる。また、図22に例示する画面を確認することでオペレータは、過去にさかのぼり警報の発生、復帰状態を確認する事ができる。
本実施例によれば、第1信号処理部72のデータ処理でプロセス値の信号処理する事により、ノイズを低減する事が可能である。このため、より的確にプロセス値を取り込み、しきい値を求める事ができる効果がある。更に、リアルタイムで警報監視を行う際にも、リアルタイムのデータに対しても同じく第2信号処理部91でノイズを低減する。これにより、的確にプロセス値を取り込み、警報監視ができる効果がある。
このため、プラントにおける多様なプロセス値、多様な特性を持ったプロセス値に対しても的確に監視を行うことができる効果がある。
(構成)
図23は、オペレータに指示された警報メッセージに応じて表示された画面を例示する図である。図24は、第2実施形態によるプラント監視装置100の構成例を示すブロック図である。第1実施形態のプラント監視装置100の構成に加え、状態値収録部13、状態値表示制御部14を有することで相違する。第1実施形態のプラント監視装置100と同様の構成には同一の番号を付して説明を省略する。
監視部9は、第2信号処理部91から出力されるデータ抽出条件を満足しているか判断した結果信号、及びノイズの除去の為にフィルターをかけて求めた信号を状態値収録部13に入力する。また、監視部9は、第2のしきい値取得部92でしきい値を取得(計算)した結果信号を状態値収録部13に入力する。
第2信号処理部91は、プラント情報受信部2から送られてくるリアルタイムのプラントのプロセスデータを、監視条件記憶部5の監視条件情報の中に指定されている抽出条件に合致している場合のみ取り込む。
従来技術では、監視対象PIDの瞬時値を情報としてグラフ表示していた。これに対し、本実施の形態では信号処理した値も収録するため、経時グラフで合わせて表示する事が可能である。
(構成)
図25は、第3実施形態によるプラント監視装置100の構成例を示すブロック図である。第1実施形態、及び第2実施形態のプラント監視装置100の構成に替え、或いは、加え、不感帯付監視条件記憶部15と、不感帯制御部16とを備えることで相違する。第1実施形態のプラント監視装置100と同様の構成には同一の番号を付して説明を省略する。第3実施形態のプラント監視装置100は、監視項目のプロセス値の微小変動を過敏に拾わず的確な監視をする為のものである。
図26は、不感帯を例示する図である。
不感帯付監視条件記憶部15では、図26に示す様に監視条件の情報に不感帯の幅の定義を有し、不感帯幅を%で記憶する。図26に不感帯幅の考え方を示す。第1上限値の場合を例に示せば、基準値から上限値までの幅に対して、定義した不感帯の幅(%)を乗算した値を不感帯幅とし、上限値の下側に設ける。 同様に第2上限値も、基準値から第2上限値までの幅のに対して、定義した不感帯の幅(%)を乗算した値を不感帯幅とし、第2上限値の下側に設ける。
不感帯制御部16が無い場合、プロセス値がしきい値の近傍で微小変化を繰り返した場合に、監視対象PIDは「警報発生」「正常復帰」を繰り返す。このため、図21、図22の警報表示画面「警報発生」「正常復帰」で埋め尽くされ、他の重要な監視対象PIDの情報が埋もれてしまう可能性がある。
(構成)
図27は、第4実施形態によるプラント監視装置100の構成例を示すブロック図である。第1乃至3実施形態のプラント監視装置100の構成に替え、或いは、加え、シミュレーション設定部17と、プラント履歴データ入出力部18と、シミュレーション収録部19と、シミュレーション表示部20とを備えることで相違する。第1実施形態のプラント監視装置100と同様の構成には同一の番号を付して説明を省略する。第4実施形態のプラント監視装置100は、統計処理で求めたしきい値が有効かどうかを即座に確認できるようにするシミュレーションを可能としたものである。
図28は、シミュレーションを実行する期間を指定する画面を例示する図である。
シミュレーション設定部17では、図28に示す様な対話画面でオペレータからシミュレーションを実行する期間を指定するものである。即ち、シミュレーションの実行開始日時(30)、終了日時(31)、及びシミュレーション実行周期を指定する。 シミュレーション設定部17はこの情報をプラント履歴データ入出力部18に送る。
従来、統計処理で求めたしきい値は、リアルタイムで送られてくるプラントプロセスデータで監視する方式であった。この場合、リアルタイムで警報処理した結果を待つ必要があった。しかしながら、プラントの異常の前兆や予兆を検出する為に統計処理からしきい値を求めたものであり、プラントの状態がすぐにその様な状態にならない場合が多々ある。
(構成)
図29は、第5実施形態によるプラント監視装置100の構成例を示すブロック図である。第1乃至4実施形態のプラント監視装置100の構成に替え、或いは、加え、自動計算部21と第2シミュレーション収録部22を備えることで相違する。第1実施形態のプラント監視装置100と同様の構成には同一の番号を付して説明を省略する。第5実施形態のプラント監視装置100は、プラントの事故や故障から予兆検出の為に適するしきい値を得るシミュレーションを可能としたものである。
図30は、プラントの運転事故・故障発生日付・時刻を入力する画面を例示する図である。自動計算制御部21は、図30に示す様にオペレータから過去に発生したプラントの運転事故・故障発生日付・時刻を入力するものである。図31は、プロセス値の変遷を例示する図である。
プラントの運転事故には予兆を有しているものと、予兆の無いものがある。(プラント運転のオペレータがボタンを間違えたために発生する様な事故には予兆は無い)予兆を有している事故については、本実施の形態の様に容易に監視用のしきい値を求めることが可能である。
(構成)
図33は、第6実施形態によるプラント監視装置100の構成例を示すブロック図である。第1乃至5実施形態のプラント監視装置100の構成に替え、或いは、加え、全項目自動計算部23と第2シミュレーション収録部22を備えることで相違する。第1実施形態のプラント監視装置100と同様の構成には同一の番号を付して説明を省略する。
全項目自動計算制御部23では、定期的に登録されている監視対象PIDの監視条件記憶部5の監視条件情報に従って、現在から指定された期間さかのぼった時間帯を抽出期間(第3期間)としてプラント履歴データ入出力部18に送る。プラント履歴データ入出力部18で抽出されたプラント履歴データが監視部9に送られ既に統計処理されたしきい値と警報評価を行い、その結果を第2シミュレーション収録部22に送る。シミュレーション収録部22から警報発生数が全項目自動計算制御部23に送られる。全項目自動計算制御部23はその警報発生数からしきい値の余裕度の度合い見て、しきい値の上下限を調整するものである。
しきい値を統計処理したのちに、プラントの運転状況や外的要因などの変化により、しきい値がずれていく場合がある。本実施の形態は、経年的にしきい値がずれた項目について、しきい値を調整し監視に適したしきい値を常にオペレータに提供する効果を有する。
(構成)
図34は、第7実施形態によるプラント監視装置100を含むシステムの構成例を示すブロック図である。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
図35は、プラント監視装置100のプラント監視処理の一例を示すフローチャートである。次に、図35のフローチャートを用いて、プラント監視装置100のプラント監視処理の一例を例示する。
このように、図35では、予め得られた第1プロセス値に基づいてしきい値を取得する。次にしきい値と監視対象の第1プロセス値を比較した結果に基づいて警報情報を生成する。このように、制御部30は、制御プログラムに従い、監視対象のポイントから入力されたプロセス値に対して、S10〜S30の処理を繰り返す。
コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行う。そして、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
Claims (10)
- プラント内の複数のポイントから得られるプロセス値がそれぞれ所定の範囲内であるか否かを示す判定の組み合わせであって、前記判定の少なくとも一つが前記所定の範囲内である前記プラントの監視条件を記憶する監視条件記憶部と、
前記監視条件に前記プラントの状態が合致する場合における監視対象であり且つ前記複数のポイントと異なる第1ポイントの出力値に応じた第1プロセス値の平均値及びばらつきを示す値に基づき、前記第1プロセス値のばらつきの第1範囲を示す第1しきい値と、前記第1範囲よりもばらつきの範囲が広い第2範囲を示す第2しきい値とを予め得るしきい値取得部と、
前記監視条件に前記プラントの状態が合致する場合に前記第1ポイントの出力値に基づいて時系列に得られた前記第1プロセス値と、対応する前記第1しきい値及び前記第2しきい値とを比較することで、前記第1プロセス値が前記第1しきい値及び前記第2しきい値のいずれかを超えたか否かを判定する判定部と、
前記判定部の判定結果に基づき、前記監視条件に前記プラントの状態が合致する場合に前記時系列に得られた第1プロセス値が前記第1しきい値及び前記第2しきい値のいずれかを超えた時点のしきい値に応じた警報情報を生成する警報部と、
を備えるプラント監視装置。 - 前記しきい値取得部は、前記第1ポイントと異なる第2ポイントから得られた第2プロセス値に対応する前記第1プロセス値の平均値に基づく基準値、及び前記基準値に基づく前記第1プロセス値の標準偏差を計算し、
前記標準偏差に第1上限係数を乗算した値を前記基準値に加算した値である第1上限値、及び前記標準偏差に第1下限係数を乗算した値を前記基準値に加算した値である第1下限値を前記第1しきい値とし、
前記標準偏差に第2上限係数を乗算した値を前記基準値に加算した値である第2上限値、及び前記標準偏差に第2下限係数を乗算した値を前記基準値に加算した値である第2下限値を前記第2しきい値とする請求項1のプラント監視装置。 - 前記第2プロセス値の値を複数の範囲にわけ、それぞれの範囲毎に前記基準値、前記第1しきい値、及び前記第2しきい値を前記第1プロセス値に基づき、独立に計算する請求項2のプラント監視装置。
- 前記しきい値取得部は、前記第1ポイントから得られたプロセス値と、前記プロセス値が得られた時点から予め定められた時間後に前記第1ポイントから得られたプロセス値との差分値を前記第1プロセス値として計算し、
前記しきい値取得部は、
前記第1プロセス値の平均値を計算し、
前記平均値に基づく標準偏差を計算し、
前記標準偏差に第1上限係数を乗算した値を前記平均値に加算した値である第1上限値、及び前記標準偏差に第1下限係数を乗算した値を前記平均値に加算した値である第1下限値を前記第1しきい値とし、
前記標準偏差に第2上限係数を乗算した値を前記平均値に加算した値である第2上限値、及び前記標準偏差に第2下限係数を乗算した値を前記平均値に加算した値である第2下限値を前記第2しきい値とする請求項1に記載のプラント監視装置。 - プラントのポイントから時系列に得られたプロセス値からノイズを低減する処理を行う信号処理部を更に備え、
前記しきい値取得部及び前記判定部で用いられるプロセス値は、前記信号処理部で処理された信号である請求項1乃至4のいずれかに記載のプラント監視装置。 - 前記判定部は、前記第1プロセス値が超えた第1しきい値としての第1上限値、第1下限値、第2しきい値としての第2上限値、第2下限値に応じた状態値を出力し、出力された状態値を前記表示装置に表示させる請求項1乃至5のいずれか一項に記載のプラント監視装置。
- 前記判定部は、前記第1プロセス値が対応する前記第1上限値、前記第1下限値、前記第2上限値、前記第2下限値は予め定められた幅を不感帯として有しており、前記第1プロセス値が逸脱したかを判定する場合には、前記第1上限値、前記第1下限値、前記第2上限値、前記第2下限値の値を超えたか否かを判定し、前記逸脱した状態から逸脱していない状態に復帰したかを判定する場合には前記不感帯を超えたか否かを判定する請求項1乃至6のいずれか一項に記載のプラント監視装置。
- プラントから得られた監視対象のプロセス値を少なくとも記憶する第1記憶部と、
過去の期間を設定する第1設定部と、
前記第1記憶部に記憶される前記監視対象のプロセス値に対応するしきい値を統計処理を用いて予め得るしきい値取得部と、
前記第1設定部で設定された過去の期間における前記監視対象のプロセス値が前記対応するしきい値を逸脱したか否かを判定する判定部と、
前記判定部の判定結果をシュミレーション結果として収録するシュミレーション収録部と、
を備える、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のプラント監視装置。 - 前記監視対象の第1ポイントの出力値に基づく時系列な第1プロセス値を受信するプラント情報受信部を更に備え、
前記判定部は、前記監視条件に前記プラントの状態が合致する場合に、前記プラント情報受信部が受信した前記時系列な第1プロセス値に対して前記判定を行う、請求項1乃至8のいずれか一項に記載のプラント監視装置。 - コンピュータを、プラント内の複数のポイントから得られるプロセス値がそれぞれ所定の範囲内であるか否かを示す判定の組み合わせであって、前記判定の少なくとも一つが前記所定の範囲である前記プラントの監視条件を記憶する監視条件記憶部と、
前記監視条件に前記プラントの状態が合致する場合における監視対象であり且つ前記複数のポイントと異なる第1ポイントの出力値に応じた第1プロセス値の平均値及びばらつきを示す値に基づき、前記第1プロセス値のばらつきの第1範囲を示す第1しきい値と、前記第1範囲よりもばらつきの範囲が広い第2範囲を示す第2しきい値とを予め得るしきい値取得部と、
前記監視条件に前記プラントの状態が合致する場合に前記第1ポイントの出力値に基づいて時系列に得られた前記第1プロセス値と、対応する前記第1しきい値及び前記第2しきい値とを比較することで、前記第1プロセス値が前記第1しきい値及び前記第2しきい値のいずれかを超えたか否かを判定する判定部と、
前記判定部の判定結果に基づき、前記監視条件に前記プラントの状態が合致する場合に前記時系列に得られた第1プロセス値が前記第1しきい値及び前記第2しきい値のいずれかを超えた時点のしきい値に応じた警報情報を生成する警報部と、
して機能させるためのプログラム。
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