JP3918022B2 - 電気保安管理システム、電気設備監視端末、監視コンピュータ及び電気保安管理サービス提供方法 - Google Patents

電気保安管理システム、電気設備監視端末、監視コンピュータ及び電気保安管理サービス提供方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気設備の状態監視及び点検を行い、通信回線を介してユーザーにサービスを提供する電気保安管理システム、電気設備監視端末、監視コンピュータ及び電気保安管理サービス提供方法に関する
【0002】
【従来の技術】
電気工作物を設置した電気設備のユーザーには、原則として、主任技術者を選任してこの主任技術者が電気設備の保守点検を行う必要がある。一方、小規模の事業所では、外部の主任技術者と契約をした上で、1ヶ月或いは2ケ月に1度、契約した技術者の来訪を受けて、その者による点検を受ければ良いことが認められている。
【0003】
電気設備に停電事故等が発生した場合は、早急な復旧と原因究明が求められるが、小規模の事業所においては、停電事故等が発生した場合には事故に気づいた事業所員からの要請があって、初めて主任技術者が現場に赴いて対策を講じることになる。このため事故発生から対策を講じるまでのタイムラグが大きく、事故の際の損害金額が大きくなる。
そこで、電気設備に監視機器を設置し停電事故等を監視して停電事故が発生した場合に、主任技術者が携帯するページャにこれを通知することにより、早期に事故の発生を知らせるようにした監視システムが開発されている。
【0004】
また、ページャに加えて監視コンピュータを設け、当該電気設備に生じた異常の種類及びその復旧をページャ及び監視コンピュータに通知し、監視コンピュータで異常の発生及び復旧に関するデータを生成すると共に異常履歴データとして保存し、これらの異常履歴データを各電気設備におけるデータとしてユーザーに提供するようにした監視システムも開発されている。一方、契約した主任技術者による点検項目を記載した点検簿を事前に作成し、主任技術者がその点検簿を持参して点検を実施し報告する監視システムも開発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、電気設備に監視機器を設置しこれをネットワークを介して設置された監視コンピュータや主任技術者が携帯するページャと接続した従来の監視システムでは、電気設備の異常データだけを保存するようにしているので、どのような種類のどの程度の事故かはわかっても、その原因を追究することができない。
【0006】
また、電気設備の異常データ及び復旧の履歴データは監視コンピュータに保存するようにしているので、監視コンピュータに障害が発生した場合には、それらの事故履歴データが保存できなくなり、また、ページャに通知された内容より異常機器に関する情報を監視コンピュータから得ることもできなくなる。
【0007】
また、電気設備に生じた異常を単に監視値を超えたか元の領域に復帰したかだけで検出するようにしているので、大型機器を起動または停止した際に一過的に発生する状態も異常として捕らえてしまう場合がある。また、監視値近辺でデータがふらついている時の異常及び正常復帰の繰り返しが多発することで、他の監視に支障をきたす問題がある。
さらに、監視値は、個々の電気設備及び経年変化による特性に合わせた値を求めるための手段を有してないため、電気設備にあった基準値の設定が困難であり、正常である場合にも異常、また異常であるのに正常と判断する問題がある。
【0008】
さらに、電気設備での漏電、停電、温度異常を検出した場合に、監視機器より自動的にネットワークを介して接続された監視コンピュータや主任技術者の携帯するページャに通報するのみとなっており、その通報が確実に監視コンピュータや主任技術者に受信され認知されたかを確認することができない。
【0009】
また、従来システムでは、監視機器からの異常情報を履歴データとして記憶し、ある期間単位で履歴データを報告書という形で運用しているが、この従来方式では、常時監視を行っていることがわかっても、状態が健全であるか、悪化状態になりつつあるかを知ることができない。
【0010】
また、ネットワークを介して電気設備を監視する場合、監視機器自身の障害発生や監視機器が異常を検出した時、確実にその異常が監視コンピュータや主任技術者が携帯するページャに通知できる必要があり、ネットワークを介して接続された監視コンピュータや主任技術者が携帯するページャを含め通信状態が管理できていることが望ましい。
【0011】
本発明の目的は、電気設備の異常を主任技術者や監視コンピュータに確実に通報でき、電気設備の事故の速報や詳報を適正に提供できる電気保安管理システム、電気設備監視端末、監視コンピュータ及び電気保安管理サービス提供方法を得ることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係る電気保安管理システムは、各々の電気設備に隣接して配置され、前記電気設備の状態信号を所定の周期で入力し履歴データとして蓄積すると共に前記電気設備の異常及び復帰を監視し異常及び復帰時の監視対象プロセス信号の前後データ及び必要に応じてその監視対象プロセス信号に関連する関連プロセス信号の前後データを設備監視データとして蓄積する電気設備監視端末と、各々の電気設備監視端末と通信回線を介して接続され各電気設備監視端末からの前記履歴データ及び前記設備監視データをそれぞれの電気設備監視端末の需要家データベースと関連付けて蓄積する監視コンピュータと、前記各電気設備監視端末及び前記監視コンピュータと通信回線を介して接続され、前記各電気設備監視端末及び前記監視コンピュータと各々の電気設備に関する情報を通信するクライアント端末とを備え、前記電気設備監視端末は、前記通信回路を介して受信される前記異常監視処理設定情報及び前記履歴データ収集設定情報を予め設定し、前記異常監視処理設定情報に基づいて前記設備監視データを蓄積し、前記履歴データ収集設定情報に基づいて履歴データを蓄積し、前記クライアント端末が前記電気設備監視端末との間で通信する電気設備に関する情報として前記履歴データ及び前記設備監視データを含むことを特徴とする。
【0013】
請求項2の発明に係る電気保安管理システムは、請求項1の発明において、前記電気設備監視端末は、前記電気設備の監視対象プロセス信号の異常判定を行う監視値として一定の値幅及び一定の時間幅を設けたことを特徴とする。
【0014】
請求項3の発明に係る電気保安管理システムは、請求項1または請求項2の発明において、前記電気設備監視端末は、前記監視コンピュータ及び前記クライアント端末へ通信回線を介してデータを送信する際に、データ送信が正常に行われたか否かを判定することを特徴とする。
【0015】
請求項4の発明に係る電気保安管理システムは、請求項1の発明において、前記電気設備監視端末は、電気設備監視端末自身の各部の異常状態を監視して記憶すると共に、前記監視コンピュータまたは前記クライアント端末に監視結果を送信し、その送信結果に基づいて前記電気設備監視端末と前記監視コンピュータまたは前記クライアント端末との接続状態を監視することを特徴とする。
【0016】
請求項5の発明に係る電気保安管理システムは、請求項1の発明において、前記クライアント端末は、前記電気設備監視端末に対し前記異常監視処理設定情報の変更指令を出力し、前記電気設備監視端末に設定された前記異常監視処理設定情報の変更を行うことを特徴とする。
【0017】
請求項6の発明に係る電気保安管理システムは、請求項1の発明において、前記監視コンピュータは、前記電気設備の異常及び復帰時の監視対象プロセス信号の前後データ及び必要に応じてその監視対象プロセス信号に関連する関連プロセス信号の前後データを事故データとして蓄積し、前記クライアント端末より要求された場合に、前記クライアント端末に事故データを出力することを特徴とする。
【0018】
請求項7の発明に係る電気保安管理システムは、請求項6の発明において、前記監視コンピュータは、前記電気設備監視端末より受信した設備監視データに対し、各電気設備の異常及び復帰情報に関する事故データを生成することを特徴とする。
【0019】
請求項8の発明に係る電気保安管理システムは、請求項1の発明において、前記監視コンピュータは、前記設備監視データの状態変化が事故対応として処理が必要と判定したときは、保守員の点検による点検実績データを参照することを特徴とする。
【0020】
請求項9の発明に係る電気保安管理システムは、請求項1の発明において、前記監視コンピュータは、前記設備監視データの状態変化が事故対応として処理が必要と判定したときは、事故対応すべき主任技術者を選定し、当該主任技術者が携帯するクライアント端末に事故対応の出動要請を行うことを特徴とする。
【0021】
請求項10の発明に係る電気保安管理システムは、請求項9の発明において、前記監視コンピュータは、主任技術者が携帯するクライアント端末の地理上の現在位置情報と事故対応が必要な電気設備監視端末が設置されている地理上の位置情報とを比較し、事故対応すべき主任技術者を選定し、選定した主任技術者に客先までの地図情報を提供することを特徴とする。
【0022】
請求項11の発明に係る電気保安管理システムは、請求項10の発明において、前記監視コンピュータは、事故対応すべき主任技術者を選定するにあたり、複数の候補者を選定しその複数の主任技術者の携帯するクライアント端末に事故対応可能か否かの通知確認を行い、事故対応可の応答を受信した主任技術者の中から実際に対応する主任技術者を選定し事故対応の出動要請を行うことを特徴とする。
【0023】
請求項12の発明に係る電気設備監視端末は、各々の電気設備に隣接して配置され、前記電気設備の状態信号を所定の周期で入力し履歴データとして蓄積すると共に前記電気設備の異常及び復帰を監視し異常及び復帰時の監視対象プロセス信号の前後データ及び必要に応じてその監視対象プロセス信号に関連する関連プロセス信号の前後データを設備監視データとして蓄積する設備監視手段と、通信回線を介して接続される監視コンピュータもしくはクライアント端末の少なくとも一方との間で前記各データの通信を行う通信手段と、前記通信回路を介して送信され前記通信手段により受信される前記設備監視データを蓄積するための異常監視処理設定情報及び前記履歴データを蓄積するための履歴データ収集設定情報を予め設定すべく記憶する記憶装置とを備え、前記設備監視手段は、前記記憶装置に記憶された前記異常監視処理設定情報に基づいて前記設備監視データを蓄積し、前記記憶装置に記憶された前記履歴データ収集設定情報に基づいて履歴データを蓄積することを特徴とする。
【0024】
請求項13の発明に係る電気設備監視端末は、請求項12の発明において、前記異常監視処理設定情報には、前記電気設備の監視対象プロセス信号の異常判定を行う監視値として一定の値幅及び一定の時間幅が含まれることを特徴とする。
【0025】
請求項14の発明に係る電気設備監視端末は、請求項12または請求項13の発明において、前記通信手段は、前記監視コンピュータもしくは前記クライアント端末の少なくとも一方へ通信回線を介してデータを送信する際に、データ送信が正常に行われたか否かを判定することを特徴とする。
【0026】
請求項15の発明に係る電気設備監視端末は、請求項12の発明において、電気設備監視端末自身の各部の異常状態を監視する自己診断回路と、前記通信手段は、前記自己診断回路による監視結果を前記監視コンピュータもしくは前記クライアント端末の少なくとも一方に送信し、その送信結果に基づいて前記電気設備監視端末と送信先との接続状態を監視することを特徴とする。
【0027】
請求項16の発明に係る監視コンピュータは、各々の電気設備に隣接して配置され、前記電気設備の状態信号を所定の周期で入力し履歴データとして蓄積すると共に前記電気設備の異常及び復帰を監視し異常及び復帰時の監視対象プロセス信号の前後データ及び必要に応じてその監視対象プロセス信号に関連する関連プロセス信号の前後データを設備監視データとして蓄積する電気設備監視端末と通信回線を介して接続される通信手段と、各電気設備監視端末から送信され前記通信手段を介して受信された前記電気設備の状態信号の履歴データ及び前記電気設備の異常及び復帰を監視し異常及び復帰時の監視対象プロセス信号の前後データ及び必要に応じてその監視対象プロセス信号に関連する関連プロセス信号の前後データである設備監視データを、それぞれの電気設備監視端末の需要家データベースと関連付けて蓄積するアラーム処理手段と、前記電気設備監視端末に設定すべき前記設備監視データを蓄積するための異常監視処理設定情報及び前記履歴データを蓄積するための履歴データ収集設定情報の配信または変更を前記通信回線を介して行う手段とを具備することを特徴とする。
【0028】
請求項17の発明に係る監視コンピュータは、請求項16の発明において、前記アラーム処理手段は、前記電気設備の異常及び復帰時の監視対象プロセス信号の前後データ及び必要に応じてその監視対象プロセス信号に関連する関連プロセス信号の前後データを事故データとして蓄積し、クライアント端末より要求された場合に、クライアント端末に事故データを出力することを特徴とする。
【0029】
請求項18の発明に係る監視コンピュータは、請求項17の発明において、前記アラーム処理手段は、前記電気設備監視端末より受信した設備監視データに対し、各電気設備の異常及び復帰情報に関する事故データを生成することを特徴とする。
【0030】
請求項19の発明に係る監視コンピュータは、請求項17の発明において、前記アラーム処理手段は、前記設備監視データの状態変化が事故対応として処理が必要と判定したときは、事故対応すべき主任技術者を選定し、当該主任技術者が携帯するクライアント端末に事故対応の出動要請を行うことを特徴とする。
【0031】
請求項20の発明に係る監視コンピュータは、請求項19の発明において、前記アラーム処理手段は、事故対応すべき主任技術者を選定するにあたり、主任技術者が携帯するクライアント端末の地理上の現在位置情報と事故対応が必要な電気設備監視端末が設置されている地理上の位置情報とを比較し、事故対応すべき主任技術者を選定し、選定した主任技術者に客先までの地図情報を提供することを特徴とする。
【0032】
請求項21の発明に係る監視コンピュータは、請求項20の発明において、前記アラーム処理手段は、事故対応すべき主任技術者を選定するにあたり、複数の候補者を選定しその複数の主任技術者の携帯するクライアント端末に事故対応可能か否かの通知確認を行い、事故対応可の応答を受信した主任技術者の中から実際に対応する主任技術者を選定し事故対応の出動要請を行うことを特徴とする。
【0033】
請求項22の発明に係る電気保安管理サービス提供方法は、電気設備に設置され前記電気設備の状態信号の履歴データ及び前記電気設備の異常時の監視対象プロセス信号の前後データ及び関連プロセス信号の前後データを設備監視データとして取得する電気設備監視端末と、前記電気設備監視端末と通信回線を介して接続された監視コンピュータと、前記電気設備監視端末及び前記監視コンピュータにそれぞれ前記通信回路を介して接続されたクライアント端末とを備えた電気保安管理システムに用いられる電気保安管理サービス提供方法において、前記電気設備監視端末に設定すべき前記設備監視データを蓄積するための異常監視処理設定情報及び前記履歴データを蓄積するための履歴データ収集設定情報の配信または変更を前記通信回線を介して行い、前記電気設備監視端末から前記履歴データ及び前記設備監視データを受信し、前記設備監視データの状態変化が事故対応として処理が必要と判定したときは、前記電気設備の異常及び復帰情報に関する事故データを生成すると共に、事故対応すべき主任技術者を選定し、当該主任技術者が携帯するクライアント端末に事故対応に関連する情報を送信することを特徴とする。
【0055】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の実施の形態に係る電気保安管理システムの構成図である。電気設備監視端末11は各々の電気設備に隣接して配置される。電気設備監視端末11は電気設備のプロセス信号に基づいて電気設備の状態を監視するものであり、電気設備監視端末11で得られたデータはネットワーク12を介して監視コンピュータ13及びクライアント端末14に送信されるようになっている。図1では電気設備監視端末11及びクライアント端末14が1台で示されているが、実際には複数台の電気設備監視端末11及びクライアント端末14が接続される。
【0056】
電気設備監視端末11は、電気設備からの各種プロセス信号を所定の周期で入力する。電流入力回路15は、例えば電気設備の主要機器である変圧器の時々刻々の電流値を入力し設備監視手段17へ取り込む。また、電圧入力回路16は、例えば変圧器より時々刻々の電圧値を入力し設備監視手段17へ取り込む。電流入力回路15及び電圧入力回路16は通常の交流信号の信号解析を行うので数kHz〜数十kHzの分解能を有しており、電流値と電圧値との入力処理は同一タイミングで動作している。
【0057】
電流電圧以外のプロセス信号は、プロセス信号入力回路18で入力され設備監視手段17に入力される。プロセス入力回路18は、電気設備内の各種入力センサからのプロセス信号を入力し設備監視手段17へ取り込む。例えば、電気設備内に設置した温度センサーからの温度を入力する。
【0058】
設備監視手段17は、電流入力回路15、電圧入力回路16及びプロセス信号入力回路18から電気設備の状態信号を所定の周期で入力し履歴データとして記憶装置19に蓄積する。また、電流入力回路15、電圧入力回路16及びプロセス信号入力回路18から入力した電気設備の状態信号に基づいて、電気設備の異常及び復帰を監視し、異常及び復帰時の監視対象プロセス信号の異常時の前後データや必要に応じてその監視対象プロセス信号に関連する関連プロセス信号の異常時の前後データを設備監視データとして記憶装置19に蓄積する。すなわち、設備監視手段17には、設備監視データを蓄積処理するための異常監視処理設定情報及び履歴データを蓄積処理するための履歴データ収集設定情報が予め設定され、異常監視処理設定情報に基づいて設備監視データを記憶装置19に蓄積し、履歴データ収集設定情報に基づいて履歴データを記憶装置19に蓄積する。
【0059】
自己診断回路22は、電気設備監視端末11内の各部の状態を監視し、電気設備監視端末11内の構成要素が異常状態となった場合や復旧した場合に、その情報を自己診断情報として設備監視手段17へ通知したり外部に取付けた図示省略の状態表示機器への表示を行う。さらに、通信手段23によりネットワーク12を介して監視コンピュータ13やクライアント端末14に送信される。
【0060】
プログラム登録手段26は、設備監視手段17で演算処理される異常監視処理設定情報及び履歴データ収集設定情報に含まれるプログラムを登録するものであり、監視コンピュータ13から配信されたプログラムを登録する。すなわち、プログラム登録手段26は、電気設備監視端末11で実行されるプログラムを通信手段23を介して受信し、電気設備監視端末11内の記憶装置19に記憶更新すると共に実行環境を設定する。このように、設備監視手段17を担うプログラムは登録手段26によって外部より記憶装置19に登録が可能となっている。
【0061】
データ設定手段27は、演算処理される異常監視処理設定情報及び履歴データ収集設定情報に含まれる設定値を登録するものであり、例えば、プロセス信号の監視のための監視値等の設定値が登録される。すなわち、データ設定手段27は、電気設備監視端末11で使用される各種設定値を通信手段23を介して受信し、電気設備監視端末11内の記憶装置19に記憶更新する。また、監視コンピュータ13またはクライアント端末14から電気設備監視端末11に対し、電気設備監視端末11に設定された設定値の読み出し要求または設定値の変更要求があったときは、それらの要求に応じて記憶装置19から設定値を読み出したり変更したりする。このように、データ設定手段27は、電気設備監視端末11の記憶装置19に記憶された各機能で使用する条件や処理方法を通信手段23を介して受信し、電気設備監視端末11内に記憶更新する。
【0062】
クライアント端末14は、通信手段31にてネットワーク12を介して監視コンピュータ13や電気設備監視端末11と通信を行い、入力手段29から通信の際に必要とするデータを入力し、出力手段30から送受信する場合に必要なデータを出力する。
【0063】
なお、図1では、ネットワークを1回線で示しているが、複数の回線を接続または公衆回線と接続して通信を行うことも可能である。これらの送信データは、送信処理結果を付けて電気設備監視端末11内に一定期間分類保存される。
【0064】
一方、 監視コンピュータ13は通信手段37を介してネットワーク12に接続され、電気設備監視端末11から送信されてきた設備監視データ、履歴データ及び自己診断情報はアラーム管理手段38により管理される。
【0065】
アラーム管理手段38は、設備データ処理手段62、報告書作成手段63及び事故対応処理手段64で構成される。設備データ処理手段62は、電気設備監視端末11とのデータ授受を行い、受信したデータを監視端末履歴データベース42の履歴データベース43、事故データベース44、点検データベース45に記憶する。また、事故データを事故対応処理手段64に通知すると共に、電気設備監視端末11の状態及び電気設備監視端末11と監視コンピュータ13との間の通信状態を監視する。
【0066】
事故対応処理手段64は、主任技術者の携帯するクライアント端末14と監視コンピュータ13とで事故対応に関するデータ通信処理を行うもので、設備データ処理手段62より通知された事故データを入力すると、保安管理データベース46の事故対応データベース47からその事故に対応する処理内容が記述された事故対応データを抽出する。また、保守員情報データベース48から保守員に関するデータを抽出し、監視端末データベース49から電気設備監視端末11に関するデータを抽出し、抽出された処理内容に従って処理したデータを通信手段37を介してクライアント端末14や監視コンピュータ13へ送出する。
【0067】
報告書作成手段63は、事故対応データベース47に従って事故データベース44、及びこれに該当する保安管理データベース46、需要家データベース50から必要なデータを抽出し、報告書フォーマットを生成して事故データベース44に記憶する。また、クライアント端末14と通信し、クライアント端末14上で入力された情報を先の報告書に修正追加を行う。
【0068】
点検管理手段39は、点検データ管理手段65及び点検報告書作成手段66で構成される。点検データ管理手段65は、需要家の設備毎に設定された点検周期及び点検する設備情報を、需要家データベース50から抽出し、点検実施日の管理、点検を実施する技術者の管理を行い、通信手段37を介してクライアント端末14や監視コンピュータ13へ送出する。なお、契約データベース51には電気設備の需要家との契約内容が記憶され、需要家情報データベース52には需要家の氏名等が記憶され、サービス情報データベース53には需要家に提供したサービス内容が記憶され、設備データベース54には需要家の電気設備の設備仕様等が記憶されている。
【0069】
点検報告書作成手段66は、クライアント端末14からの通知を受け、保守員の認証を行い、認証された保守員が実施すべき項目の点検簿を作成しクライアント端末14に通知すると共に、保守員より入力された点検データを点検簿上に記録し点検実績データとして点検データベース45に保存する。さらに、点検報告書作成手段66で作成された点検結果について、顧客端末への出力及び顧客に設置されたクライアント端末14に認証を経て表示し、顧客の電子承認処理を行う。
【0070】
図2は、電気設備監視端末11の自己診断回路22での自己診断の処理内容を示すフローチャートである。自己診断回路22は、電気設備監視端末11内の各部の状態を監視するものであり、予め設定された診断すべきタイミングまたは監視コンピュータ13からの要求またはクライアント端末14からの要求で起動される。自己診断回路22が起動されると、まず、電気設備監視端末11の各部の現在の処理状態が読込まれ(S1)、その診断要求は定期要求による定期診断か否かを判定する(S2)。
【0071】
定期診断である場合には、今回の状態と前回の状態とを比較し変化があったかを判定する(S3)。変化があった場合は今回の状態に「定期診断」と「変化あり」との指標を付加し(S4)、変化がなかった場合は今回の状態に「定期診断」と「変化なし」との指標を付加し(S5)、設備監視手段17へ今回の状態を通知する(S7)。一方、ステップS2で定期診断でない場合は、今回の状態に「個別要求」の指標を付加し(S6)、設備監視手段17へ今回の状態を通知する(S7)。
【0072】
設備監視手段17へ通知された今回の状態は、通信手段23を介して監視コンピュータ13やクライアント端末14へ送信される。図3は、その場合の通信手段23の演算処理内容を示すフローチャートである。通信手段23では、今回の送信が定期診断による送信か否か判定する(S8)。定期診断の場合は、受信先(監視コンピュータ13やクライアント端末14)が正常に受信したか否かを判定する(S9)。監視コンピュータ13やクライアント端末14が正常に受信した場合は、診断の通信が正常であるとして図示省略の状態表示機器へ正常を出力し、今回送信した電気設備監視端末11の各部の今回の状態を前回の状態として記憶する(S10)。一方、正常に受信されなかった場合は、診断の通信が異常であるとして図示省略の状態表示機器へ異常を出力する(S11)。
【0073】
このように、電気設備監視端末11の自己診断回路22による電気設備監視端末11だけでなく、自己診断回路22の診断結果を監視コンピュータ13またはクライアント端末14に送信するようにしているので、電気設備の異常の監視や電気設備監視端末11との通信系をも含む監視システム全体の状態を監視できるようになる。
【0074】
また、監視コンピュータ13に障害があり、電気設備監視端末11の監視が行えない場合であっても、クライアント端末14より診断要求を行うことができるので、電気設備監視端末11の異常の有無を監視できるようになる。
【0075】
なお、自己診断回路22は、予め設定された実行周期や実行時刻に自動的に起動するようにしても良いし、電気設備監視端末11の外部に取付けたスイッチを操作したときに起動するようにしても良い。また、通信手段23を介して監視コンピュータ13やクライアント端末14から要求を受付けたときに起動するようにしても良い。
【0076】
次に、電気設備監視端末11の設備監視手段17について説明する。設備監視手段17では、電流入力回路15、電圧入力回路16、プロセス信号入力回路18からの信号を処理し、履歴データ及び設備監視データして蓄積すると共に、所定のタイミングに於いて通信手段23に対し、履歴データ及び設備監視データ、さらには自己診断回路22より電気設備監視端末11の状態情報のデータ送信要求を行う。
【0077】
図4は、設備監視手段17の処理内容を示すフローチャートである。設備監視データの蓄積はステップS40、S41で行われ、履歴データの蓄積はステップS42、S43で行われる。また、自己診断結果の収集はステップS44で行われ、ステップS45でこれらデータの送信処理が行われる。
【0078】
まず、電気設備の異常及び正常復帰を判定するタイミングか否かを判定する(S40)。処理するタイミングである場合には電気設備の異常及び正常復帰判定を行い、異常及び正常復帰と判断した場合は設備監視データを生成し通信手段23にデータの送信を要求する(S41)。同様に、履歴データについても履歴データの収集を行うタイミングであるか否かを判定し(S42)、履歴データの収集を行うタイミングである場合には、履歴データを生成して蓄積し、通信手段23に対し蓄積した履歴データの送信を要求する(S43)。
【0079】
そして、自己診断回路22からの自己診断結果の情報があるか否かを判定し(S44)、自己診断結果の診断結果の情報がある場合には、通信手段23に対してデータ送信を行う(S45)。
【0080】
図5は、設備監視手段17が設備監視データの蓄積処理を行う場合の異常監視処理設定情報70の説明図である。設備監視手段17は、この異常監視処理設定情報70に基づいて、設備監視データの蓄積を行うステップS40、S41の処理を行う。
【0081】
異常監視処理設定情報70は、データ設定手段27を介して監視コンピュータ13から電気設備監視端末11に設定される。なお、異常監視処理設定情報70に含まれるプログラムは、プログラム登録手段26を介して監視コンピュータ13から電気設備監視端末11に設定されることになる。
【0082】
異常監視処理設定情報70には、異常及び正常復帰を監視する被監視ポイントを特定する情報(監視対象プロセス信号を特定する情報)、その被監視ポイントを処理する周期、異常及び正常復帰を検出した場合にその前後データとして蓄積するデータ個数、正常及び正常復帰時に収集する被収集ポイント(監視対象プロセス信号に関連する関連プロセス信号を特定する情報)、異常及び正常復帰と判断した時に通知手段23を介して通知する通知方法、被監視ポイントに対して正常及び異常と判断するための複数の監視情報値(第1の監視情報値〜第nの監視情報値)が設定されている。
【0083】
監視情報値は、警報種別、監視方法、監視値L1、値幅を示す不感帯幅ΔV1、異常判定に用いる時間幅を示す異常時の時間幅Δt1、正常復帰判定に用いる時間幅を示す正常復帰時の時間幅Δt2を一組とし被監視ポイントで監視する監視値分を設定してある。
【0084】
ここで、監視種別とは複数の監視値L1間で監視の重要度を示すための指標に相当し、例えば異常値の大きさで、注意警報、警戒警報、特別警戒警報と分けて監視する場合、第1の監視値として注意値、第2の監視値として警戒値、第3の監視値として特別警戒値と区別して設定される。
【0085】
監視方法は、その監視値L1が上限値を超えたら異常とするのか下限値以下となったら異常とするのかを示したものである。監視方法が監視処理する内容を示したプログラムとなっている。
【0086】
不感帯幅ΔV1は、監視対象プロセス信号が監視値L1を逸脱した場合に、一過的に監視値L1を逸脱したものかどうかを判定するために設けられたものである。また、異常時の時間幅Δt1はプロセス信号が異常となった場合にデータを収集する時間幅であり、正常復帰時の時間幅Δt2はプロセス信号が正常復帰した場合にデータを収集する時間幅である。
【0087】
図6及び図7は、設備管理手段17が異常監視処理設定情報70に基づいて設備監視データを収集する場合の処理内容(監視方法)を示すフローチャートである。図6及び図7では、監視値L1が一つの上限値である場合を示している。 図6に示すように、まず、被監視ポイントより被監視値の現在値V0を取り込む(S1)。前回までの処理で被監視値が異常検出の時間幅Δt1で動作中(Δt1動作フラグ=「動作中」)であるかどうかを判定する(S2)。時間幅Δt1で動作中である場合は、前回の取り込み時点からその時間幅Δt1が経過した時点を検出するために、時間幅Δt1から経過時間の減算を開始する(S3)。そして、異常検出の時間幅Δt1を経過したか否かを判定し(S4)、時間幅Δt1を経過した場合は、Δt1動作中フラグを「否動作中」にセットする(S5)。
【0088】
次に、現在値V0が不感帯幅V1を考慮した監視値L2を逸脱しているか否かを判定する(S6)。監視値L1が上限値である場合には、不感帯ΔV1を考慮した監視値L2(L2=L1−ΔV1)と比較し異常状態であるかを判定する。このステップS6での判定で異常状態であった場合は、現在値V0の状態フラグに「異常」をセットし、被監視値が最初に監視値L1を超過した時刻t1前後のデータを、異常監視処理設定情報70に記載の異常及び正常復帰時に収集する被収集ポイント、前後データ保存個数に従ってデータを生成し、異常検出の設備監視データとして蓄積する(S7)。一方、ステップS6で異常でなかった場合は(異常時の時間幅Δt1以内に正常値に戻った場合は)、被監視値が最初に監視値L1を超過した時刻t1の前後のデータを異常監視処理設定情報に記載の異常及び正常復帰時に収集する被収集ポイント、前後データ保存個数に従ってデータを生成し、一過的異常の設備監視データとして蓄積する(S8)。
【0089】
ステップS2の判定において、被監視値が異常検出の時間幅Δt1で動作中でない(Δt1動作フラグ=「否動作中」)と判定された場合は、前回までの処理で被監視値が正常復帰検出の時間幅Δt2が動作中であるか(Δt2動作フラグ=「動作中」)であるか否かを判定する(S12)。時間幅Δt2での動作中である場合は、
前回の取り込み時点からその時間幅Δt2が経過した時点を検出するために、時間幅Δt2から経過時間の減算を開始する(S13)。そして、異常検出の時間幅Δt2を経過したか否かを判定し(S14)、時間幅Δt2を経過した場合は、Δt2動作中フラグを「否動作中」にセットする(S15)。
【0090】
次に、現在値V0が不感帯幅V1を考慮した監視値L2を逸脱しているか否かを判定する(S16)。監視値L1が上限値である場合には、不感帯ΔV1を考慮した監視値L2(L2=L1−ΔV1)と比較し正常復帰状態であるかを判定する。
【0091】
正常復帰状態であった場合は、現在値V0の状態フラグに「正常」をセットし、被監視値が最初に監視値L1を下回った時刻t2前後のデータを異常監視処理設定情報70に記載の異常及び正常復帰時に収集する被収集ポイント、前後データ保存個数に従ってデータを生成し、正常復帰検出の設備監視データとして蓄積する(S17)。一方、正常でなかった場合は(正常復帰時の時間幅Δt2以内に異常値に戻った場合は)、被監視値が最初に監視値L1を超過した時刻t2の前後のデータを異常監視処理設定情報70に記載の異常及び正常復帰時に収集する被収集ポイント、前後データ保存個数に従ってデータを生成し、一過的正常復帰の設備監視データとして蓄積する(S18)。
【0092】
また、ステップS12の判定において、時間幅Δt1の動作中でなく、かつ時間幅Δt2の動作中でないと判定された場合は、図7に示すステップ20の処理に移る。すなわち、被監視値の現在値V0は異常帯域(V0=>L1)にあるか否かを判定し(S20)、異常帯域にあるときは、前回は正常状態である否か(V0の状態フラグ=「正常」か否か)を判定する(S21)。前回が正常状態であった場合は、異常検出時刻t1に現在時刻をセットし、異常時の時間幅Δt1に時間幅の初期値をセットし、時間幅Δt1動作フラグを「動作中」に設定する(S22)。
【0093】
ステップS20の判定で、現在値V0が異常帯域にないときは、前回は異常状態である否か(V0の状態フラグ=「異常」か否か)を判定する(S31)。前回が異常状態であった場合は、正常復帰時刻t2に現在時刻をセットし、正常復帰時の時間幅Δt2に時間幅の初期値をセットし、時間幅Δt2の動作フラグを「動作中」に設定する。
【0094】
以上説明した設備監視手段17での設備監視データの収集の処理は、全ての監視値L1及び全ての被監視ポイントについて処理される。従って、個々の異常及び正常復帰が検出されるようになり、異常及び復帰時の監視対象プロセス信号の前後データや関連プロセス信号の前後データを設備監視データとして蓄積でき、一定の不感帯幅ΔV1及び一定の時間幅Δtを設けることで真の異常や真の正常の検出が可能となる。
【0095】
図8は、設備監視手段17が履歴データの蓄積処理を行う場合の履歴データ収集設定情報71の説明図である。設備監視手段17は、この履歴データ収集設定情報71に基づいて、履歴データの蓄積を行うステップS42、S43の処理を行う。
【0096】
履歴データ収集設定情報71は、データ設定手段27を介して監視コンピュータ13から電気設備監視端末11に設定される。なお、履歴データ収集設定情報71に含まれるプログラムは、プログラム登録手段26を介して監視コンピュータ13から電気設備監視端末11に設定されることになる。
【0097】
履歴データ収集設定情報71には、蓄積された履歴データを区別するための履歴データ種別、収集するプロセス信号を特定するための被収集ポイント、プロセス信号を収集する収集周期、周期収集したデータをひと塊として蓄積するデータ量を示す蓄積間隔、通知手段23への通知方法、通知手段23へデータ送信を要求する通知タイミング、蓄積したデータの保存期間または量を示す蓄積期間が設定しされている。履歴データ収集設定情報71に設定される具体的内容としては、例えば、「電圧値、電流値、力率、電力量、デマンド電力量、温度データ等のデータを、1分周期で1日単位の履歴データとして保存し、1週間単位で監視コンピュータ13へ送る」と設定される。
【0098】
図9は、設備管理手段17が履歴データ収集設定情報71に基づいて履歴データを収集する場合の処理内容を示すフローチャートである。
【0099】
まず、被収集ポイント全てのプロセス信号の現在値を入力し、前回収集した値の後ろに付け加え保存し(S1)、保存済個数を更新する(S2)。そして、規定個数のデータを保存完了したか否か、つまり、周期収集したデータをひと塊としたデータ量(蓄積間隔分のデータ)を保存完了したか否かを判定する(S3)。この蓄積間隔分のデータを保存した場合には履歴データとして蓄積し、保存個数を初期化する(S4)。そして、通知タイミングかを判定し(S5)、通知タイミングとなった場合は、蓄積した履歴データの送信を通知手段23に対して行う(S6)。
【0100】
以上説明した設備監視手段17での履歴データの収集の処理は、
履歴データ収集設定情報71に記載された全てについて処理され、履歴データ種別単位に管理される。従って、設備監視データとは独立して履歴データを蓄積できるようになり、電気設備の正常及び異常状態に関わらず常時データが収録できるようになり通常状態の監視も可能となる。
【0101】
また、設備監視データと組み合わせて使用することにより、電気設備の傾向が監視できるため、異常に至る前の診断も可能となる。さらに、電気設備の任意の現在状態を監視したい場合は、蓄積間隔及び通知タイミングを短く設定する。この場合の設定変更は、クライアント端末14からデータ設定手段27を用いて任意に登録することで可能となる。
【0102】
次に、本発明の実施の形態での通信手段23は、データを送信した場合に送信先がそのデータを受信したか否かを確認できるようになっている。図10は通信手段23のデータ送受信の際の動作を示すフローチャートである。
【0103】
まず、通信手段23への要求が送信か受信かの判定を行い(S1)、受信要求である場合には、ネットワーク12を介して送信先よりデータを受信する(S2)。そして、その受信データに従って電気設備監視端末11の各手段(設備監視手段17、プログラム登録手段26、データ設定手段27)へデータを渡す(S3)。この受信には、例えばプログラムの配信や監視値等の設定値の変更がある。
【0104】
次に、送信要求である場合には、送信する相手先が指定されているかを判定する(S12)。送信先が指定されている場合は、その指定された相手先を取出し(S13)、指定された相手先に対し今回のデータを送信する(S14)。一方、ステップS12の判定で相手先が指定されてない場合は、データ宛先リストにより送信先を検索し(S4)、その送信先にデータを送信する(S5)。そして、送信先が正常にデータを受信できたかどうかを確認する(S6)。これにより、例えば、異常情報を送信した場合に、相手方である監視コンピュータ13がその異常情報を正常に受信したか否かの確認ができることになる。
【0105】
また、送信先が正常にデータを受信しなかった場合には、そのデータを同じ送信先に再送し(S7)、再送が所定回数以上か否かを判定し(S8)、再送が所定回数以上である場合には、代替送信先への送信が可能かどうか判断する(S9)。この判断は宛先リストに2以上の送信先が設定されているかどうかで判定され、代替送信先に送信可能である場合には代替送信先を検出する(S10)。そして、ステップS5の処理に戻り代替送信先に対して送信処理を行う。
【0106】
ステップS9の判定で代替送信先がない場合や代替送信先はあるがその代替送信先で受信不能となった場合には、未送信である旨をデータに記録し保存し、通信異常として電気設備監視端末11の外部に設けられた図示省略の状態表示機器にその旨を表示する(S11)。
【0107】
このように、通信手段23は送信先がデータを受信したか否かを確認し、受信していない場合には他の送信先に送信するようにし、他の送信先も受信できない状態である場合には、その旨を外部の図示省略の状態表示機器に表示するようにしているので、例えば、異常情報の送信が正常に行われたかどうかを確認することができる。 また、送信できなかった旨を記録しているので、通信が回復したときにデータの再送が可能であり、監視コンピュータ13やクライアント端末14に未送信データがある旨を通知できるようになる。
【0108】
また、ステップS12の判定で送信先が指定されてある場合は、その相手先へデータを送信することになる。従って、クライアント端末14より電気設備監視端末11へデータ送信を自分自身と指定して要求を行えば、要求された処理結果がクライアント端末14へ送信されることとなる。すなわち、クライアント端末14が監視コンピュータ13を介さずに、電気設備監視端末11との通信が可能となる。
【0109】
図11は、監視コンピュータ13の監視端末履歴データベース42の詳細説明図である。監視端末履歴データベース42は、電気設備監視端末11からの履歴データが記憶される履歴データベース43と、電気設備監視端末11からの設備監視データおよび事故対応に伴うデータが記憶される事故データベース44と、点検に伴うデータが記憶される点検データベース45とから構成される。
【0110】
履歴データベース43には各々の電気設備監視端末11から受信したプロセス信号の履歴データに加え、電気設備監視端末11を設置した顧客IDや設備ID別に履歴データが記憶される。各々の電気設備監視端末11には顧客IDや設備IDが付与されており、送信されてくるプロセス信号の履歴データにその顧客IDや設備IDが付されているので、履歴データベース43にはその顧客IDや設備ID別に履歴データが記憶される。
【0111】
事故データベース44には、設備監視データが記憶されると共に、事故対応に伴うデータとして、事故発生IDが付与されて事故発生日時、その事故が発生した電気設備の顧客IDや設備IDが記憶される。設備監視データは電気設備監視端末11の設備管理手段17で収集された事故発生前後のプロセス信号の前後データとして記憶される。また、事故対応に伴うデータとして事故の報告書フォーマットも記憶されている。その報告書フォーマットには、少なくとも事故発生ID、需要家情報、事故内容、調査結果の欄が設けられている。
【0112】
点検データベース45には点検簿が記憶され、この点検簿には少なくとも顧客ID、設備ID、点検実施日時、保守員情報、点検データ、顧客承認記録の欄が設けられている。
【0113】
図12は、監視コンピュータ13の保安管理データベース46の詳細説明図である。保安管理データベース46は、事故が発生した場合のサービス内容が記憶された事故対応データベース47と、保守員に関するデータが記憶された保守員情報データベース48と、電気設備監視端末11に関するデータが記憶された監視端末データベース49とから構成される。
【0114】
事故対応データベース47には、サービスID、サービスの種別、サービスの種別毎の処理内容が記憶され、例えば事故の内容に応じて、何もせずに受信データを破棄する、受信データの保存のみを行う、監視コンピュータ13に通知する、クライアント端末14に通知する、事故の報告書の作成を行う等の処理内容が記憶されている。
【0115】
また、保守員情報データベース48には、保守員ID、保守員の氏名、住所、携帯するクライアント端末ID等が記憶されている。そして、監視端末デーベース49には、電気設備監視端末11の端末ID、電気設備のユーザーの顧客ID、設定値が記憶されている。
【0116】
図13は、監視コンピュータ13の需要家データベース50の詳細説明図である。需要家データベース50は、電気設備の需要家との契約内容が記憶された契約データベース51と、需要家の氏名等が記憶された需要家情報データベース52と、需要家に提供したサービス内容が記憶されたサービス情報データベース53と、需要家の電気設備の設備仕様等が記憶された設備データベース55とから構成される。
【0117】
契約データベース51には、顧客ID、設備ID、サービス契約の内容、サービスID、現在のサービス設定の内容が記憶され、需要家情報データベース52には、顧客ID、設備ID、住所、氏名、連絡方法が記憶され、サービス情報データベース53には、サービスID、サービス名称、サービス提供の詳細情報が記憶され、需要家設備データベース55には、顧客ID、設備ID、設備名称、設備仕様、設備履歴が記憶されている。
【0118】
図14は、監視コンピュータ13のアラーム処理手段38における設備データ処理手段62の処理内容を示したフローチャートである。まず、電気設備監視端末11より履歴データが受信されたか否かを判定し(S1)、履歴データが受信された場合は、履歴データに記録されている電気設備監視端末11単位に、履歴データに記録されたデータ収集時刻順に履歴データベース43に記憶していく(S2)。
【0119】
履歴データの受信でなかった場合は、設備監視データが受信されたか否かを判定し(S3)、設備監視データであった場合は、電気設備監視端末11単位に、設備監視データに記憶されている検出時刻順に事故データベース44に記憶していく(S4)。そして、受信した設備監視データの検出内容より事故対応が必要か否かを判定し(S5)、事故対応が必要である場合には、事故対応処理手段64へ通知する。
【0120】
ステップS3の判定で設備監視データの受信でなかった場合は、電気設備監視端末11の自己診断回路で生成された自己診断情報の受信か否かを判定する(S7)。自己診断情報であった場合は、受信データに記載された診断結果に基づく処理を行う(S8)。ステップS7の判定で、自己診断情報の受信でなかった場合は、自己診断を行う診断タイミングかの判定を行う(S9)。診断タイミングであった場合は、電気設備監視端末11に対し自己診断要求を行う(S10)。
【0121】
このように、設備データ処理手段62では、電気設備の設備監視データは、事故データとして事故データベース44に記録され、電気設備の正常状態を含めた通常データは履歴データとして記録される。そして、これら両データは、電気設備監視端末11及び時刻データで関連付けて管理できるようになる。
【0122】
また、監視コンピュータ13より各電気設備監視端末11に対し自己診断を要求し、その結果を受信するようにしているので、電気設備監視端末11の状態の監視と、電気設備監視端末11及び監視コンピュータ13を接続している通信状態の監視とが監視コンピュータ13により行えるようになる。また、監視コンピュータ13に障害があり、ある期間、電気設備監視端末11と通信できなかった場合にも、その期間内に発生した設備監視データの有無や履歴データの有無が確認できるようになる。このため、電気設備をネットワークを介して遠隔で監視するには有効である。図15は、監視コンピュータ13のアラーム処理手段38における事故対応処理手段64の処理内容を示したフローチャートである。事故対応処理手段64では、設備データ処理手段62からの事故対応が必要である旨の通知に対して、その事故対応の対応前か否かを判定する(S1)。事故対応前である場合は、通知された該当設備監視データより事故対応に伴うデータを事故データベースに生成する(S2)。そして、今回の事故対応に伴うデータよりクライアント端末14へ通知する通知情報を生成する(S3)。次に、今回の事故の対応を行うための主任技術者の選定を行い(S4)、今回の事故について対応中であると設定する(S5)。
【0123】
ステップS1の判定で、今回の事故について対応後である場合には、今回の事故の対応が完了したか否かを判定し(S6)、事故対応が完了しているときは今回の事故について対応完了と設定する(S7)。一方、事故対応の処理が完了していないときは事故対応中の処理を行う(S8)。
【0124】
図16は、図15のステップS3により作成され、クライアント端末14へ通知する通知情報の説明図である。図16(a)は事故状況情報71の説明図、図16(b)は客先地理情報72の説明図である。事故状況情報71は、事故対応を必要とする電気設備に関する顧客名、設備名、事故内容、現在の状態、発生時データ、顧客情報、気象情報、解析結果等の情報である。発生時データは、設備監視データに記録された事故発生時の前後データである。また、客先地理情報72は、該当電気設備が設置された場所を示す地図情報である。
【0125】
次に、図17は、図15に示したステップS4での主任技術者の選定の処理内容の詳細図である。まず、事故検出された電気設備の本来の担当となっている主任技術者をリストアップする(S20)。選出された主任技術者に対し、順番に対応可能かの問い合わせを行う(S21)。この場合、図16に示した通知情報と共に該当する主任技術者の携帯するクライアント端末14へ通知し、対応可/不可の応答を確認する)。そして、対応可能者が居たかの判定を行い(S22)、対応可能者が居ない場合には、さらに、本来の担当外である主任技術者(非登録者)の選出を行い(S23)、選出された対応可能リストに登録のクライアント端末14に対し一斉に対応可能かの問合せを行う(S24)。
【0126】
この問い合わせに対し、対応可能と確認できた主任技術者の中から実際に対応を要請する主任技術者に対して、客先までの地図情報と顧客情報を提供し出動要請を行い(S25)、対応要請した主任技術者を対応者として登録する(S26)。これにより、主任技術者の選定が完了する。
【0127】
図18は、図17に示したステップS20での主任技術者のリストアップの処理内容を示す詳細図である。まず、当該電気設備の本来の担当となっている主任技術者のクライアント端末14を選出し(S10)、クライアント端末14の現在地を取り込む(S11)。クライアント端末14と当該電気設備の所在地との距離を求め、対応可能範囲にクライアント端末14が居るか否かを判定する(S12)。対応可能範囲内である場合は、問合せ候補として対応可能リストに記憶する(S13)。そして、当該電気設備の本来の担当となっている主任技術者のクライアント端末14全てについて確認し、その確認が完了するまでステップS10〜ステップS13の処理を繰り返し行う(S14)。このようにして、主任技術者のリストアップを行う。
【0128】
図18に示した処理内容は、図17のステップ23での本来の担当外の主任技術者を選定する場合にも適用できる。この場合には、本来の担当ではないが当該電気設備の対応可能な主任技術者の候補のクライアント端末14を選出し、そのクライアント端末14の現在地と当該電気設備の所在地との距離を求め、対応可能範囲内の主任技術者をリストアップする。
【0129】
図19は、図15のステップS8での事故対応中の処理内容の詳細図である。事故対応している主任技術者からのデータは、事故対応に伴うデータとして事故データベース43に更新記憶する(S27)。そして、他の主任技術者のクライアント端末14に通知が必要か否かを判定する(S28)。例えば、事故対応中の主任技術者だけの判断で処理しきれない場合には、他の主任技術者の判断を必要とすることがあるので、対応中の主任技術者が他の技術者の判断を求めているか否かを判定する。他の主任技術者への通知が必要であるときは、事故データベース43に更新記憶したデータを他の主任技術者に通知する(S29)。
【0130】
このように、事故対応手段64では、事故対応に赴く主任技術者を多数の候補から適正に選出でき、しかも対応中に他の主任技術者の判断も求めることができるので、適正な事故対応が可能となる。
【0131】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、電気設備監視端末が、通信回路を介して受信される異常監視処理設定情報及び履歴データ収集設定情報を予め設定し、この異常監視処理設定情報及び履歴データ収集設定情報に基づいて電気設備の設備監視データ及び履歴データを蓄積するようにしているので、監視コンピュータに障害が発生した場合であっても、履歴データや事故データを取り出すことができ、電気設備の事故の速報や詳報を適正に提供できる。
【0132】
また、電気設備の監視値に値幅や時間幅を持たせているので、異常判定の誤検出を防止できる。さらに、異常の通報は相手方が受信したか否かを確認すると共に、複数箇所に送信できるようにしているので、異常検出を監視コンピュータや主任技術者に適正に通知することができ、事故復旧を迅速に行うことができる。すなわち、電気設備の異常を主任技術者や監視コンピュータに確実に通報でき、電気設備の事故の速報や詳報を適正に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電気保安管理システムの構成図。
【図2】本発明の実施の形態における電気設備監視端末の自己診断回路での自己診断の処理内容を示すフローチャート。
【図3】本発明の実施の形態における電気設備監視端末の自己診断回路での自己診断結果を送信する場合の通信手段の演算処理内容を示すフローチャート。
【図4】本発明の実施の形態における電気設備監視端末の設備監視手段の処理内容を示すフローチャート。
【図5】本発明の実施の形態における電気設備監視端末の設備監視手段が設備監視データの蓄積処理を行う場合の異常監視処理設定情報の説明図。
【図6】本発明の実施の形態における電気設備監視端末の設備監視手段が異常監視処理設定情報に基づいて設備監視データを収集する場合の処理内容を示すフローチャート(その1)。
【図7】本発明の実施の形態における電気設備監視端末の設備監視手段が異常監視処理設定情報に基づいて設備監視データを収集する場合の処理内容を示すフローチャート(その2)。
【図8】本発明の実施の形態における電気設備監視端末の設備監視手段が履歴データの蓄積処理を行う場合の履歴データ収集設定情報の説明図。
【図9】本発明の実施の形態における電気設備監視端末の設備管理手段が履歴データ収集設定情報71づいて履歴データを収集する場合の処理内容を示すフローチャート。
【図10】本発明の実施の形態における電気設備監視端末の通信手段のデータ送受信の際の動作を示すフローチャート。
【図11】本発明の実施の形態における監視コンピュータの監視端末履歴データベースの詳細説明図。
【図12】本発明の実施の形態における監視コンピュータの保安管理データベースの詳細説明図。
【図13】本発明の実施の形態における監視コンピュータの需要家データベースの詳細説明図。
【図14】本発明の実施の形態における監視コンピュータのアラーム処理手段における設備データ処理手段の処理内容を示したフローチャート。
【図15】本発明の実施の形態における監視コンピュータのアラーム処理手段における事故対応処理手段の処理内容を示したフローチャート。
【図16】図15のステップS3により作成されクライアント端末へ通知する通知情報の説明図。
【図17】図15に示したステップS4での主任技術者の選定の処理内容の詳細図。
【図18】図17に示したステップS20での主任技術者のリストアップの処理内容を示す詳細図。
【図19】図15のステップS8での事故対応中の処理内容の詳細図。
【符号の説明】
11…電気設備監視端末、12…ネットワーク、13…監視コンピュータ、14…クライアント端末、15…電流入力回路、16…電圧入力回路、17…設備監視手段、18…プロセス信号入力回路、19…記憶装置、22…自己診断回路、23…通信手段、25…設備制御手段、26…プログラム登録手段、27…データ設定手段、29…入力手段、30…出力手段、31…通信手段、37…通信手段、38…アラーム管理手段、39…点検管理手段、42…監視端末履歴データベース、43…履歴データベース、44…事故データベース、45…点検データベース、46…保安管理データベース、47…事故対応データベース、48…保守員情報データベース、49…監視端末データベース、50…需要家データベース、51…契約データベース、52…需要家情報データベース、53…サービス情報データベース、54…設備データベース、63…報告書作成手段、64…事故対応処理手段、65…点検データ管理手段、66…点検報告書作成手段

Claims (22)

  1. 各々の電気設備に隣接して配置され、前記電気設備の状態信号を所定の周期で入力し履歴データとして蓄積すると共に前記電気設備の異常及び復帰を監視し異常及び復帰時の監視対象プロセス信号の前後データ及び必要に応じてその監視対象プロセス信号に関連する関連プロセス信号の前後データを設備監視データとして蓄積する電気設備監視端末と、各々の電気設備監視端末と通信回線を介して接続され各電気設備監視端末からの前記履歴データ及び前記設備監視データをそれぞれの電気設備監視端末の需要家データベースと関連付けて蓄積する監視コンピュータと、前記各電気設備監視端末及び前記監視コンピュータと通信回線を介して接続され、前記各電気設備監視端末及び前記監視コンピュータと各々の電気設備に関する情報を通信するクライアント端末とを備え、前記電気設備監視端末は、前記通信回路を介して受信される前記異常監視処理設定情報及び前記履歴データ収集設定情報を予め設定し、前記異常監視処理設定情報に基づいて前記設備監視データを蓄積し、前記履歴データ収集設定情報に基づいて履歴データを蓄積し、前記クライアント端末が前記電気設備監視端末との間で通信する電気設備に関する情報として前記履歴データ及び前記設備監視データを含むことを特徴とする電気保安管理システム。
  2. 前記電気設備監視端末は、前記電気設備の監視対象プロセス信号の異常判定を行う監視値として一定の値幅及び一定の時間幅を設けたことを特徴とする請求項1に記載の電気保安管理システム。
  3. 前記電気設備監視端末は、前記監視コンピュータ及び前記クライアント端末へ通信回線を介してデータを送信する際に、データ送信が正常に行われたか否かを判定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気保安管理システム。
  4. 前記電気設備監視端末は、電気設備監視端末自身の各部の異常状態を監視して記憶すると共に、前記監視コンピュータまたは前記クライアント端末に監視結果を送信し、その送信結果に基づいて前記電気設備監視端末と前記監視コンピュータまたは前記クライアント端末との接続状態を監視することを特徴とする請求項1に記載の電気保安管理システム。
  5. 前記クライアント端末は、前記電気設備監視端末に対し前記異常監視処理設定情報の変更指令を出力し、前記電気設備監視端末に設定された前記異常監視処理設定情報の変更を行うことを特徴とする請求項に記載の電気保安管理システム。
  6. 前記監視コンピュータは、前記電気設備の異常及び復帰時の監視対象プロセス信号の前後データ及び必要に応じてその監視対象プロセス信号に関連する関連プロセス信号の前後データを事故データとして蓄積し、前記クライアント端末より要求された場合に、前記クライアント端末に事故データを出力することを特徴とする請求項1に記載の電気保安管理システム。
  7. 前記監視コンピュータは、前記電気設備監視端末より受信した設備監視データに対し、各電気設備の異常及び復帰情報に関する事故データを生成することを特徴とする請求項に記載の電気保安管理システム。
  8. 前記監視コンピュータは、前記設備監視データの状態変化が事故対応として処理が必要と判定したときは、保守員の点検による点検実績データを参照することを特徴とする請求項1に記載の電気保安管理システム。
  9. 前記監視コンピュータは、前記設備監視データの状態変化が事故対応として処理が必要と判定したときは、事故対応すべき主任技術者を選定し、当該主任技術者が携帯するクライアント端末に事故対応の出動要請を行うことを特徴とする請求項1に記載の電気保安管理システム。
  10. 前記監視コンピュータは、主任技術者が携帯するクライアント端末の地理上の現在位置情報と事故対応が必要な電気設備監視端末が設置されている地理上の位置情報とを比較し、事故対応すべき主任技術者を選定し、選定した主任技術者に客先までの地図情報を提供することを特徴とする請求項に記載の電気保安管理システム。
  11. 前記監視コンピュータは、事故対応すべき主任技術者を選定するにあたり、複数の候補者を選定しその複数の主任技術者の携帯するクライアント端末に事故対応可能か否かの通知確認を行い、事故対応可の応答を受信した主任技術者の中から実際に対応する主任技術者を選定し事故対応の出動要請を行うことを特徴とする請求項10に記載の電気保安管理システム。
  12. 各々の電気設備に隣接して配置され、前記電気設備の状態信号を所定の周期で入力し履歴データとして蓄積すると共に前記電気設備の異常及び復帰を監視し異常及び復帰時の監視対象プロセス信号の前後データ及び必要に応じてその監視対象プロセス信号に関連する関連プロセス信号の前後データを設備監視データとして蓄積する設備監視手段と、通信回線を介して接続される監視コンピュータもしくはクライアント端末の少なくとも一方との間で前記各データの通信を行う通信手段と、前記通信回路を介して送信され前記通信手段により受信される前記設備監視データを蓄積するための異常監視処理設定情報及び前記履歴データを蓄積するための履歴データ収集設定情報を予め設定すべく記憶する記憶装置とを備え、前記設備監視手段は、前記記憶装置に記憶された前記異常監視処理設定情報に基づいて前記設備監視データを蓄積し、前記記憶装置に記憶された前記履歴データ収集設定情報に基づいて履歴データを蓄積することを特徴とする電気設備監視端末。
  13. 前記異常監視処理設定情報には、前記電気設備の監視対象プロセス信号の異常判定を行う監視値として一定の値幅及び一定の時間幅が含まれることを特徴とする請求項1に記載の電気設備監視端末。
  14. 前記通信手段は、前記監視コンピュータもしくは前記クライアント端末の少なくとも一方へ通信回線を介してデータを送信する際に、データ送信が正常に行われたか否かを判定することを特徴とする請求項12または請求項13に記載の電気設備監視端末。
  15. 電気設備監視端末自身の各部の異常状態を監視する自己診断回路を備え、前記通信手段は、前記自己診断回路による監視結果を前記監視コンピュータもしくは前記クライアント端末の少なくとも一方に送信し、その送信結果に基づいて前記電気設備監視端末と送信先との接続状態を監視することを特徴とする請求項1に記載の電気設備監視端末。
  16. 各々の電気設備に隣接して配置され、前記電気設備の状態信号を所定の周期で入力し履歴データとして蓄積すると共に前記電気設備の異常及び復帰を監視し異常及び復帰時の監視対象プロセス信号の前後データ及び必要に応じてその監視対象プロセス信号に関連する関連プロセス信号の前後データを設備監視データとして蓄積する電気設備監視端末と通信回線を介して接続される通信手段と、各電気設備監視端末から送信され前記通信手段を介して受信された前記電気設備の状態信号の履歴データ及び前記電気設備の異常及び復帰を監視し異常及び復帰時の監視対象プロセス信号の前後データ及び必要に応じてその監視対象プロセス信号に関連する関連プロセス信号の前後データである設備監視データを、それぞれの電気設備監視端末の需要家データベースと関連付けて蓄積するアラーム処理手段と、前記電気設備監視端末に設定すべき前記設備監視データを蓄積するための異常監視処理設定情報及び前記履歴データを蓄積するための履歴データ収集設定情報の配信または変更を前記通信回線を介して行う手段とを具備することを特徴とする監視コンピュータ。
  17. 前記アラーム処理手段は、前記電気設備の異常及び復帰時の監視対象プロセス信号の前後データ及び必要に応じてその監視対象プロセス信号に関連する関連プロセス信号の前後データを事故データとして蓄積し、クライアント端末より要求された場合に、クライアント端末に事故データを出力することを特徴とする請求項1に記載の監視コンピュータ。
  18. 前記アラーム処理手段は、前記電気設備監視端末より受信した設備監視データに対し、各電気設備の異常及び復帰情報に関する事故データを生成することを特徴とする請求項17に記載の監視コンピュータ。
  19. 前記アラーム処理手段は、前記設備監視データの状態変化が事故対応として処理が必要と判定したときは、事故対応すべき主任技術者を選定し、当該主任技術者が携帯するクライアント端末に事故対応の出動要請を行うことを特徴とする請求項17に記載の監視コンピュータ。
  20. 前記アラーム処理手段は、事故対応すべき主任技術者を選定するにあたり、主任技術者が携帯するクライアント端末の地理上の現在位置情報と事故対応が必要な電気設備監視端末が設置されている地理上の位置情報とを比較し、事故対応すべき主任技術者を選定し、選定した主任技術者に客先までの地図情報を提供することを特徴とする請求項19に記載の監視コンピュータ。
  21. 前記アラーム処理手段は、事故対応すべき主任技術者を選定するにあたり、複数の候補者を選定しその複数の主任技術者の携帯するクライアント端末に事故対応可能か否かの通知確認を行い、事故対応可の応答を受信した主任技術者の中から実際に対応する主任技術者を選定し事故対応の出動要請を行うことを特徴とする請求項2に記載の監視コンピュータ。
  22. 電気設備に設置され前記電気設備の状態信号の履歴データ及び前記電気設備の異常時の監視対象プロセス信号の前後データ及び関連プロセス信号の前後データを設備監視データとして取得する電気設備監視端末と、前記電気設備監視端末と通信回線を介して接続された監視コンピュータと、前記電気設備監視端末及び前記監視コンピュータにそれぞれ前記通信回路を介して接続されたクライアント端末とを備えた電気保安管理システムに用いられる電気保安管理サービス提供方法において、前記電気設備監視端末に設定すべき前記設備監視データを蓄積するための異常監視処理設定情報及び前記履歴データを蓄積するための履歴データ収集設定情報の配信または変更を前記通信回線を介して行い、前記電気設備監視端末から前記履歴データ及び前記設備監視データを受信し、前記設備監視データの状態変化が事故対応として処理が必要と判定したときは、前記電気設備の異常及び復帰情報に関する事故データを生成すると共に、事故対応すべき主任技術者を選定し、当該主任技術者が携帯するクライアント端末に事故対応に関連する情報を送信することを特徴とする電気保安管理サービス提供方法。
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