JP7069350B2 - 熱交換器、及び冷凍サイクル装置 - Google Patents

熱交換器、及び冷凍サイクル装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7069350B2
JP7069350B2 JP2020565106A JP2020565106A JP7069350B2 JP 7069350 B2 JP7069350 B2 JP 7069350B2 JP 2020565106 A JP2020565106 A JP 2020565106A JP 2020565106 A JP2020565106 A JP 2020565106A JP 7069350 B2 JP7069350 B2 JP 7069350B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tubular member
heat exchanger
bottomed
pipe
refrigerant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020565106A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2020144809A1 (ja
Inventor
加奈 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2020144809A1 publication Critical patent/JPWO2020144809A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7069350B2 publication Critical patent/JP7069350B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B13/00Compression machines, plants or systems, with reversible cycle
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B39/00Evaporators; Condensers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B41/00Fluid-circulation arrangements
    • F25B41/20Disposition of valves, e.g. of on-off valves or flow control valves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B49/00Arrangement or mounting of control or safety devices
    • F25B49/02Arrangement or mounting of control or safety devices for compression type machines, plants or systems

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Description

本発明は、熱交換器、及び熱交換器を備えた冷凍サイクル装置に関し、特にろう付けして接合して形成される分配器を備える熱交換器の構造に関する。
従来、空気調和機に使用される銅製の冷媒配管は、性能向上を目的として有底中空円状の黄銅製の分配器を用いて複数の冷媒配管に分配され、熱交換器に接続される。銅製の冷媒配管と黄銅製の分配器とは、りん銅ろうなどの接合材を用いて接合される。しかし、銅製の冷媒配管と黄銅製の分配器とを接合する場合、異種金属間接合になるため、ろう回りが悪く、高い信頼性を保った接合を確保することが困難である。そのため、信頼性の高い接合を保つためには、ろう付作業者の技術に頼っているのが実状である。または、ろう付部において高い接合信頼性を保つために、挿入管端部外周面に単一または複数の溝を設けて被挿入管に挿入する技術がある(例えば、特許文献1を参照)。
特開2002-103030号公報
特許文献1に開示されているろう付け方法は、円筒状の挿入管を有底中空円筒状の被挿入管に挿入してろう付けする場合に適用すると、以下のような課題があった。特許文献1に開示されているろう付け方法によれば、挿入管にろう材を誘導する溝が設けてあり、ろう材は挿入管端部において、ろう材が流動する外側から挿入管の内側に漏れ出て冷媒配管が詰まる場合があるという課題があった。仮に、特許文献1に開示されているろう付け方法を有底中空円状の部品を用いた分配器に適用した場合、分配器の内部にろう材が流れ込むことにより冷媒の分配量及び冷媒の流れが変化し、熱交換性能に影響を及ぼす場合がある。
また、有底筒状の部品に管状の部品をろう付する場合には、管状の部品の外周面と有底中空円筒状の部品の内側円筒面及び内側底面とにより囲まれた空間にろう材を流し込むため、一時的に密閉空間が生じる。そのため、密閉空間の圧力増加によって有底中空円筒状の部品と管状の部品との間の距離が変動する等して、製品の寸法に差が生じてしまうという課題もあった。
本発明は、上記のような課題を解決するためのものであり、ろう材による分配器の内部詰まりを抑制し、分配器をろう材浸透状態及び接合状態の変動を抑えた接合により形成した、熱交換器及び冷凍サイクル装置を得ることを目的とする。
本発明に係る熱交換器は、周囲を流れる流体と内部を流れる冷媒との熱交換を行う伝熱管と、前記伝熱管の端部に接合された冷媒配管と、冷凍サイクル回路を構成する各要素に接続する配管と接続し、前記配管から流入した前記冷媒を前記冷媒配管に分配する分配器と、を備え、前記分配器は、前記配管と接続する管状部材と、前記冷媒配管と接続する有底筒状部材と、を備え、前記冷媒配管は、前記有底筒状部材の底面に貫通して接続され、前記管状部材は、前記有底筒状部材の内側に配置され、前記有底筒状部材は、筒状部に貫通孔と、前記筒状部の内面に、開口端から前記底面に向かって延設された少なくとも1つの溝と、を備え、前記溝の前記底面側の端部は、前記底面よりも前記開口端側に位置し、前記貫通孔は、前記溝の前記底面側の端部と前記有底筒状部材の前記開口端との間に設けられ、前記有底筒状部材の前記内面と前記管状部材の外周面とは、隙間を持って配置され、ろう材により接合されている。
本発明に係る冷凍サイクル装置は、上記熱交換器を備える。
本発明によれば、有底中空円筒状の黄銅製の分配器の内周に底面の手前まで溝を設けろう材を誘導することによって、管状の部品と有底中空円筒状の部品との接合部へのろう材の浸透性を確保すると共に、管状の部品の端部がろう材で詰まるのを抑制できる。また、分配器の底面側に位置する溝の端部と同じ、又は溝の端部よりも上の位置に分配器の内面から外面に至る貫通孔を設けることによって、接合部へのろう材の浸透状態を確認できるため、接合状態のバラつきが少なく、接合信頼性の高い接合体を得られる。さらに、貫通孔は、必要な量のろう材を分配器の外部へ排出する排出孔としても機能するため、管状の部品の端部がろう材で詰まるのを抑制する効果を向上させることができる。また、貫通孔を設けることによって有底中空円筒状の部品と管状の部材とを接合する際に生じる一時的な密閉空間が形成されるのを回避できるため、分配器の寸法精度が向上する。
実施の形態1に係る空気調和装置の冷媒回路図である。 図1の空気調和装置の室内熱交換器の斜視図である。 図2に示される分配器の断面構造の説明図である。 図3におけるB-B部の断面の説明図である。
以下に、熱交換器及び冷凍サイクル装置の実施の形態について説明する。なお、図面の形態は一例であり、本発明を限定するものではない。また、各図において同一の符号を付したものは、同一のまたはこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。さらに、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る空気調和装置100の冷媒回路図である。図1は、冷凍サイクル装置の一例として空気調和装置100の概略構成を示している。実施の形態1においては、冷凍サイクル装置は、空気調和装置100であるものとして説明する。空気調和装置100は、構成要素として、圧縮機1と、マフラ2と、四方弁3と、室外熱交換器4と、毛細管5と、ストレーナ6と、電子制御式膨張弁7と、ストップバルブ8a、8bと、室内熱交換器9と、補助マフラ10とを備える。空気調和装置100は、各構成要素が配管16により接続されて構成される冷凍サイクル回路を備える。例えば、冷凍サイクル装置が空気調和装置100である場合には、配管16内には冷媒が流通し、四方弁3により冷媒の流れを切り換えることにより、暖房運転、冷凍運転、又は除霜運転に切り換えることができる。なお、図1に示される冷凍サイクル回路は、一例であり、構成要素を変更することができる。
また、空気調和装置100の室内熱交換器9は、外気、室内、冷媒等の各温度に基づいて、圧縮機1、電子制御式膨張弁7等のアクチュエータ類の制御を司る制御部11が設けられている。四方弁3は、暖房運転、冷凍運転、又は除霜運転に冷凍サイクルを切り換えるための弁で、制御部11によって制御される。
制御部11により四方弁3が切り替えられ、冷房運転になったときには、冷媒は、圧縮機1により圧縮されて高温高圧のガス冷媒となり、四方弁3を介して室外熱交換器4に流入する。室外熱交換器4に流入した高温高圧のガス冷媒は、室外熱交換器4を通過する室外空気と熱交換(放熱)され、高圧の液冷媒となって流出する。室外熱交換器4から流出した高圧の液冷媒は、毛細管5及び電子制御式膨張弁7で減圧されて、低圧の気液二相の冷媒となり、室内熱交換器9に流入する。室内熱交換器9に流入した気液二相の冷媒は、室内熱交換器9を通過する室内空気と熱交換され、低温低圧のガス冷媒となって圧縮機1に吸入される。
また、制御部11により四方弁3が切り替えられ、暖房運転になったときには、冷媒は、前記と同様に圧縮機1により圧縮されて高温高圧のガス冷媒となり、四方弁3を介して室内熱交換器9に流入する。室内熱交換器9に流入した高温高圧のガス冷媒は、室内熱交換器9を通過する室内空気と熱交換され、高圧の液冷媒となる。室内熱交換器9から流出した高圧の液冷媒は、電子制御式膨張弁7および毛細管5で減圧されて、低圧の気液二相の冷媒となり、室外熱交換器4に流入する。室外熱交換器4に流入した低圧の気液二相の冷媒は、室外熱交換器4を通過する室外空気と熱交換され、低温低圧のガス冷媒となって圧縮機1に吸入される。
図2は、図1の空気調和装置100の室内熱交換器9の斜視図である。室内熱交換器9は、例えばフィンアンドチューブ型の熱交換器である。室内熱交換器9は、所定の間隔で平行に並べられた複数のフィン12と、複数のフィン12の並列方向の端部に配置された固定板13と、ヘアピン管14と、を備える。固定板13は、空気調和装置100の室内機の外郭を形成する箱形状のケーシング内に、室内熱交換器9を固定するための部材である。ヘアピン管14は、U字形状に形成されており、平行な2つの直線状の管の一方の端部を円弧状の管で連結した形状になっており、直線状の管を複数のフィン12と固定板13に垂直に挿入して設置されている。ヘアピン管14の端部には、隣接するヘアピン管14の端部同士を連結するU字形状のベンド15が接続されている。ヘアピン管14とベンド15とを接続することにより伝熱管30が構成される。
伝熱管30を構成するヘアピン管14のうちの一部は、冷媒配管19aにより分配器50に接続されている。分配器50は、冷凍サイクル回路の配管16と接続され、冷凍サイクル回路を流れる冷媒が流入するものである。冷媒配管19aは複数設けられており、冷房運転時において、配管16から分配器50に流入した冷媒が分配器50に接続されている複数の冷媒配管19aから分割して流出し、伝熱管30に流入する。伝熱管30を経た冷媒は、冷媒配管19bを経て、室内熱交換器9から配管16へ流出する。伝熱管30に冷媒が流入する箇所は、1箇所又は複数箇所の何れでも良い。また、暖房運転時においては、冷媒は、上記の説明と逆向きに流れる。
複数のフィン12の材質はアルミニウム、固定板13の材質は鉄、ヘアピン管14、ベンド15及び冷媒配管19a、19bの材質は銅、分配器50を構成する管状部材18の材質は銅、及び分配器50を構成する有底筒状部材17の材質は黄銅によって形成されている。ヘアピン管14は、各フィン12に設けられた穴に挿入された後、拡管されて各フィン12に固定されている。ヘアピン管14とベンド15、ヘアピン管14と冷媒配管19a、19b、及び冷媒配管19aと分配器50を構成する有底筒状部材17とは、製造ラインにおいてりん銅ろうなどの接合材で接合される。なお、配管16及び室内熱交換器9を構成する各部材の材質は、上記のみに限定されるものではない。実施の形態1においては、特に分配器50を構成する管状部材18と有底筒状部材17とが異種金属により構成されているが、同種の金属を用いることもできる。同じ構造であれば、同種の金属の接合は、異種金属の接合よりもろう材20の浸透が良い。
図3は、図2に示される分配器50の断面構造の説明図である。つまり、図3は、図2のA部の詳細構造を示している。また、図4は、図3におけるB-B部の断面の説明図である。ここで、冷媒配管19aと分配器50の構成について詳述する。
管状部材18は、配管16と接続される部材であり、両端が開口しており、配管16が接続される側の端部から有底筒状部材17が位置する側に向かうに従い径が拡大する拡径部18aを備える(図2参照)。管状部材18は、分配器50を構成する有底筒状部材17の開口端部17d側から有底筒状部材17内に挿入される。実施の形態1において、管状部材18の有底筒状部材17内に挿入される部分は、有底筒状部材17の筒状部の内面17aに沿うように形成されている。管状部材18と有底筒状部材17との間に筒状の隙間Waが形成され、隙間Waにはろう材20が充填されている。なお、実施の形態1において、有底筒状部材17及び管状部材18は、断面において外形が円形である。即ち、有底筒状部材17及び管状部材18は、円筒形状になっている。しかし、有底筒状部材17及び管状部材18は、この形状に限定されるものではなく、筒状であれば断面形状を適宜変更することができる。
有底筒状部材17の底側に接続されている複数本の冷媒配管19aの各々は、有底筒状部材17の底部17gを貫通して形成されている挿入孔17hに挿入され、ろう付されている。冷房運転時において、配管16から管状部材18及び有底筒状部材17に囲まれた分配器50の内部空間に流入した冷媒は、有底筒状部材17の底部17gに接続された冷媒配管19aから流出し、伝熱管30に供給される。実施の形態1において、冷媒配管19aは、有底筒状部材17の底部17gに3本接続されている。挿入孔17hと冷媒配管19aとは所定の寸法で嵌め合わされ、ろう材等の接合部材で固定される。図3においては、冷媒配管19aと底部17gの接続部分は、1箇所のみ示されているが、他の2箇所の接続部分も同様な構造になっている。
次に、有底筒状部材17と管状部材18との接合構造について説明する。有底筒状部材17は、開口端部17d側から管状部材18が内部に挿入されている。有底筒状部材17の筒状部の内面17aには、溝17bが設けられている。溝17bは、開口端部17dから底面17eに向かって延設されている。溝17bは、筒状部の内面17aに、中心軸方向に沿って直線状に形成されているのが望ましい。溝17bの底面側端部17b2は、底面17eに到る手前に位置している。
有底筒状部材17は、筒状部の内面17aから外周面17kに貫通する貫通孔17fを備える。貫通孔17fは、管状部材18の外周面と有底筒状部材17の内面17aとの間に浸透するろう材20の状態を確認するためのものである。また、貫通孔17fは、管状部材18と有底筒状部材17との間の隙間Waに開口端部17d側からろう材20が浸透したときに、管状部材18と有底筒状部材17とろう材20とにより形成される密閉空間を回避するためのものである。
溝17bの開口側端部17b1は、有底筒状部材17の開口端部17dに位置する。底面17e側に位置する溝17bの底面側端部17b2は、有底筒状部材17の底面17eから所定の距離をおいて位置している。即ち、溝17bの底面側端部17b2は、有底筒状部材17の開口端部17dと底面17eとの間に位置している。
溝17bは、有底筒状部材17の内面17aの周方向に沿って等間隔に形成されている。溝17bの幅は、有底筒状部材17の内面17aから外周面17kに向かうにつれて狭くなっている。ここで言う溝17bの幅とは、有底筒状部材17の内面17aの周方向における幅を言う。例えば、溝17bの形状は、図4に示される断面において、有底筒状部材17の円筒の内面17a側を底辺、外周面17k側を頂点とする三角形状となっている。溝17bの深さは、有底筒状部材17の開口端部17dから底面17eに向かうにつれて減少する。すなわち、溝17bの底面側端部17b2の深さは、溝17bの開口側端部17b1よりも浅い。ここで言う溝17bの深さとは、有底筒状部材17の円筒状の半径方向における深さである。なお、実施の形態1において、溝17bの断面形状は、三角形状となっているが、この形状だけに限定されるものではなく、矩形状又は半円形状等の形状であっても良い。
また、有底筒状部材17の筒状部に設けられた貫通孔17fは、溝17bの底面側端部17b2と同じ高さ又は上方に位置する。言い換えると、貫通孔17fは、有底筒状部材17の軸方向において、溝17bの底面側端部17b2と同じ位置又は底面側端部17b2よりも開口端部17d側に位置している。貫通孔17fは、有底筒状部材17の筒状部において溝17bが形成されていない領域に、形成されている。貫通孔17fは、有底筒状部材17に少なくとも1つ形成されている。
次に、分配器50を構成する有底筒状部材17と管状部材18との接合について説明する。有底筒状部材17に管状部材18を挿入した状態において、トーチ等の加熱手段で管状部材18及び有底筒状部材17をそれぞれ加熱しながらろう材20を添加溶融し、隙間Waへ溶融したろう材20を浸透させる。管状部材18及び有底筒状部材17をそれぞれ加熱することにより、ろう材20は、液状態を維持しながら隙間Waへ流れ込む。その後、加熱を停止するとろう材20は凝固し、管状部材18と有底筒状部材17とを接合する。接合後に有底筒状部材17に設けられている貫通孔17fから隙間Waのろう材20の浸透を確認する。
有底筒状部材17の内面17aには、溝17bが形成されている。溝17bが設けられている部分は、管状部材18と有底筒状部材17との間の距離が隙間Waよりも広くなっており、液状のろう材20が流れ込み易くなっている。そのため、ろう材20は、溝17bに沿って流れ込み、溝17bの周囲の隙間Waに毛管現象によりろう材20が浸透する。溝17bの底面側端部17b2は、底面17eに到る手前に位置しているため、ろう材20は、底面17eの手前で誘導が抑えられ、管状部材18の内側の領域に到る前で浸透が抑えられる。そのため、ろう材20が管状部材18の内側の領域に浸入するのを抑えることができ、さらには管状部材18の端部を閉塞するのを抑えることができる。
また、溝17bは、有底筒状部材17の底面17eに近づくに従い浅くなっている。そのため、溝17bを流れるろう材20は、底面17eに近づくに従いろう材20に掛かる重力よりも毛管現象により隙間Waへ浸透する力が強くなり、ろう材20の浸透が促進される効果がある。ろう材20が有底筒状部材17の底面17eに誘導されつつ、底面17eに到る手前において隙間Waに浸透するため、信頼性の高い接合が実現できる。また、溝17bが有底筒状部材17の内面17aに周方向に等間隔に複数設けられることによって、有底筒状部材17の周方向の各箇所でろう材20の誘導及び浸透を促進できるため、接合強度が向上する。
溝17bの底面側端部17b2と同じ又は開口端部17d側の位置に貫通孔17fを設けることによって、隙間Waにろう材20が浸透しているか視認できる。そのため、管状部材18と有底筒状部材17との接合状態を確認しながら接合を行えるため、ろう材20の浸透状態のばらつきを抑えることができ、接合信頼性が向上する。
また、ろう付け時に管状部材18と有底筒状部材17との間にろう材20が流れ込むと、管状部材18と有底筒状部材17とろう材20により密閉空間が形成される場合がある。密閉空間が形成されると、(1)温度変化、(2)体積変化、(3)フラックス起因ガス圧により、ボイル・シャルルの法則の基づき密閉空間の内部の気体の圧力が増加する。そのため、密閉空間の内部圧力が接合部に作用してろう付け後の寸法を変動させる懸念がある。しかし、貫通孔17fが設けられているため管状部材18と有底筒状部材17とろう材20により囲まれる領域が、ろう材20が隙間Waに浸透している間だけ外部と連通するため、接合する際に一時的な密閉空間が生じるのを回避できる。従って、分配器50は、寸法精度が向上する。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、実施の形態の1つを部分的に実施しても構わない。本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。例えば、実施の形態1における室内熱交換器9の分配器50の構造は、室外熱交換器4に適用することもできる。以上の説明においては、冷房運転時に冷媒が流入し分配して室内熱交換器9の伝熱管30に流入させる分配器50について説明したが、分配器50は、冷房運転時又は暖房運転時に拘わらず使用しても良い。
1 圧縮機、2 マフラ、3 四方弁、4 室外熱交換器、5 毛細管、6 ストレーナ、7 電子制御式膨張弁、8a ストップバルブ、8b ストップバルブ、9 室内熱交換器、10 補助マフラ、11 制御部、12 フィン、13 固定板、14 ヘアピン管、15 ベンド、16 配管、17 有底筒状部材、17a 内面、17b 溝、17b1 開口側端部、17b2 底面側端部、17d 開口端部、17e 底面、17f 貫通孔、17g 底部、17h 挿入孔、17k 外周面、18 管状部材、18a 拡径部、19a 冷媒配管、19b 冷媒配管、20 ろう材、30 伝熱管、50 分配器、100 空気調和装置、Wa 隙間。

Claims (6)

  1. 周囲を流れる流体と内部を流れる冷媒との熱交換を行う伝熱管と、
    前記伝熱管の端部に接合された冷媒配管と、
    冷凍サイクル回路を構成する各要素に接続する配管と接続し、前記配管から流入した前記冷媒を前記冷媒配管に分配する分配器と、を備え、
    前記分配器は、
    前記配管と接続する管状部材と、
    前記冷媒配管と接続する有底筒状部材と、を備え、
    前記冷媒配管は、
    前記有底筒状部材の底面に貫通して接続され、
    前記管状部材は、
    前記有底筒状部材の内側に配置され、
    前記有底筒状部材は、
    筒状部に貫通孔と、
    前記筒状部の内面に、開口端から前記底面に向かって延設された少なくとも1つの溝と、を備え、
    前記溝の前記底面側の端部は、
    前記底面よりも前記開口端側に位置し、
    前記貫通孔は、
    前記溝の前記底面側の端部と前記有底筒状部材の前記開口端との間に設けられ、
    前記有底筒状部材の前記内面と前記管状部材の外周面とは、
    隙間を持って配置され、ろう材により接合されている、熱交換器。
  2. 前記溝は、
    前記開口端から前記底面に向かうに従い深さが減少する、請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記分配器は、
    複数の前記溝を備え、前記筒状部の周方向に等間隔で設けられている、請求項1又は2に記載の熱交換器。
  4. 前記管状部材の材質と前記有底筒状部材の材質とは、
    異種の金属である、請求項1~3の何れか1項に記載の熱交換器。
  5. 前記管状部材の材質は、銅であり、
    前記有底筒状部材の材質は、黄銅である、請求項4に記載の熱交換器。
  6. 請求項1~の何れか1項に記載の熱交換器を備える、冷凍サイクル装置。
JP2020565106A 2019-01-10 2019-01-10 熱交換器、及び冷凍サイクル装置 Active JP7069350B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2019/000517 WO2020144809A1 (ja) 2019-01-10 2019-01-10 熱交換器、及び冷凍サイクル装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2020144809A1 JPWO2020144809A1 (ja) 2021-09-30
JP7069350B2 true JP7069350B2 (ja) 2022-05-17

Family

ID=71520940

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020565106A Active JP7069350B2 (ja) 2019-01-10 2019-01-10 熱交換器、及び冷凍サイクル装置

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP7069350B2 (ja)
CN (1) CN113227679B (ja)
DE (1) DE112019006647T5 (ja)
WO (1) WO2020144809A1 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009106817A (ja) 2007-10-26 2009-05-21 Noritake Co Ltd スタティックミキサおよびその製造方法
WO2012153361A1 (ja) 2011-05-06 2012-11-15 三菱電機株式会社 熱交換器及びそれを備えた冷凍サイクル装置
JP2013124839A (ja) 2011-12-16 2013-06-24 Panasonic Corp アルミニウムアキュームレータの溶接構造ならびに熱交換器
JP2014139449A (ja) 2013-01-21 2014-07-31 Mitsubishi Electric Corp 異種金属管接合方法、異種金属管接合体、及び、空気調和装置
JP2014206340A (ja) 2013-04-15 2014-10-30 株式会社デンソー 熱交換器ユニット
WO2016103487A1 (ja) 2014-12-26 2016-06-30 三菱電機株式会社 熱交換器および空気調和装置
WO2016113901A1 (ja) 2015-01-16 2016-07-21 三菱電機株式会社 分配器及び冷凍サイクル装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02299795A (ja) * 1989-05-11 1990-12-12 Showa Alum Corp 金属材のろう付方法
JP3893634B2 (ja) * 1995-04-28 2007-03-14 株式会社日立製作所 プレート形冷媒流路とそれを使用する空気調和機
JP2004177059A (ja) * 2002-11-28 2004-06-24 Toyo Radiator Co Ltd 冷媒分流器
CN202630534U (zh) * 2012-06-08 2012-12-26 盾安(芜湖)中元自控有限公司 一种改进型空调分流器
JP6132674B2 (ja) * 2013-06-14 2017-05-24 三菱電機株式会社 冷媒分流器、及び、冷凍サイクル装置
WO2016002088A1 (ja) * 2014-07-04 2016-01-07 三菱電機株式会社 冷媒分配器、及びその冷媒分配器を有するヒートポンプ装置
CN107110624B (zh) * 2015-01-07 2021-04-30 三菱电机株式会社 制冷剂分配器、其制造方法、其制造装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009106817A (ja) 2007-10-26 2009-05-21 Noritake Co Ltd スタティックミキサおよびその製造方法
WO2012153361A1 (ja) 2011-05-06 2012-11-15 三菱電機株式会社 熱交換器及びそれを備えた冷凍サイクル装置
JP2013124839A (ja) 2011-12-16 2013-06-24 Panasonic Corp アルミニウムアキュームレータの溶接構造ならびに熱交換器
JP2014139449A (ja) 2013-01-21 2014-07-31 Mitsubishi Electric Corp 異種金属管接合方法、異種金属管接合体、及び、空気調和装置
JP2014206340A (ja) 2013-04-15 2014-10-30 株式会社デンソー 熱交換器ユニット
WO2016103487A1 (ja) 2014-12-26 2016-06-30 三菱電機株式会社 熱交換器および空気調和装置
WO2016113901A1 (ja) 2015-01-16 2016-07-21 三菱電機株式会社 分配器及び冷凍サイクル装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN113227679A (zh) 2021-08-06
JPWO2020144809A1 (ja) 2021-09-30
DE112019006647T5 (de) 2021-12-09
WO2020144809A1 (ja) 2020-07-16
CN113227679B (zh) 2022-08-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9322602B2 (en) Heat exchanger having a plurality of plate-like fins and a plurality of flat-shaped heat transfer pipes orthogonal to the plate-like fins
CN204514116U (zh) 具有轧入铝管支撑件的铝管的换热器
JP6782792B2 (ja) 分配器、熱交換器、及び、冷凍サイクル装置
CN104024782B (zh) 热交换器和冷冻装置
AU2014368147B2 (en) Accumulator, air-conditioning apparatus and method for manufacturing accumulator
JP6223603B2 (ja) 熱交換器および空気調和装置
KR20130084178A (ko) 헤더 유닛 및 이를 가지는 열교환기
JP7069350B2 (ja) 熱交換器、及び冷凍サイクル装置
JP6116696B2 (ja) 積層型ヘッダー、熱交換器、及び、ヒートポンプ装置
KR200432601Y1 (ko) 열교환기용 헤더파이프
JP6426644B2 (ja) スライド式切換弁及び冷凍サイクルシステム
KR100547917B1 (ko) 냉동공조용 일체형 와이 분지관
KR100740699B1 (ko) 열교환기용 헤더파이프
JP2018151040A (ja) 管継手、熱交換器及び熱交換器の製造方法
KR20160117376A (ko) 입출구파이프를 포함한 열교환기 제조방법
KR101694671B1 (ko) 입출구파이프를 포함한 열교환기 제조방법
KR101694670B1 (ko) 열교환기용 입출구파이프 연결부재
KR100641794B1 (ko) 중간재를 이용한 분지관의 제조공정
WO2016117447A1 (ja) 空気調和装置
JP7038892B2 (ja) 積層型ヘッダ、熱交換器、及び熱交換器の製造方法
KR101332711B1 (ko) 열교환기 어셈블리의 제조방법
JP2015000433A (ja) 耐気密性アルミニウム配管構造物の施工方法
JP2014206340A (ja) 熱交換器ユニット
KR101412730B1 (ko) 내면에 홈이 형성된 알루미늄 튜브로 이루어진 무용접 일체형 열교환기 및 그 제조 방법
CN112424553A (zh) 热交换器和使用它的制冷系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210302

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220304

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220502

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7069350

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150