JP7038892B2 - 積層型ヘッダ、熱交換器、及び熱交換器の製造方法 - Google Patents

積層型ヘッダ、熱交換器、及び熱交換器の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、積層型ヘッダ、積層型ヘッダを備える熱交換器、及び熱交換器の製造方法に関するものである。
特許文献1には、熱交換器に扁平管であるチューブをロウ付けするために座板を用いることが記載されている。座板の本体(以下、座板本体)は、アルミニウムからなる芯材にロウ材層を形成したクラッド材から成っている。座板本体には、長細い貫通孔が形成されている。また、座板本体において、焼き付け時の上下方向となる位置、すなわち貫通孔の長手方向の両端部の近傍には、凹溝が形成されている。凹溝は、座板本体のロウ材層の厚みとほぼ同じ深さを有しており、貫通孔の端部まで達している。このような座板を用いたロウ付けは、複数のチューブと複数のフィンとを組み付けた熱交換コアを形成した後、行われる。焼き付け炉内において、チューブとフィンのロウ付けと、チューブと座板本体のロウ付けが行われる。チューブと座板本体のロウ付けは、貫通孔の両端部のうちの一方の端部の凹溝が貫通孔の上方に位置した状態で行われる。
実開昭64-38483号公報
特許文献1の座板を用いたロウ付けでは、焼き付け時、凹溝周辺のロウ材層のロウ材が溶融し、貫通孔の上方の凹溝内に流入し、チューブを伝わって貫通孔の下方の凹溝に流れていく。このとき、相対的に凹溝から離れた位置のロウ材は、溶融しても凹溝に導かれることなく、一部のロウ材は芯材の下部に留まる場合がある。また、他のロウ材は芯材の表面を伝わって下方に流れ落ちてしまう場合がある。すなわち、ロウ材層の一部のロウ材は、チューブのロウ付けに用いられることがなく、無駄となってしまう。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、扁平管のロウ付けに用いられるロウ材の無駄が抑制された積層型ヘッダ、そのような積層型ヘッダを備えた熱交換器、及び熱交換器の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る積層型ヘッダは、扁平管が接続される積層型ヘッダであって、積層された複数の板状部材を備え、前記複数の板状部材のうち、前記複数の板状部材の積層方向の両端のうちの一方の端に配置されている第1板状部材は、前記扁平管が挿入される長孔を有し、前記長孔の長手方向の両端部のうち一方の端部にのみ、前記扁平管のロウ付け接合に用いられるロウ材が充填される端部受け部が形成され、前記端部受け部は前記複数の板状部材の積層方向に延びており、前記端部受け部の、前記長孔の短手方向と平行な幅は、前記長孔の短手方向の幅よりも大きいものである。
本発明に係る熱交換器は、冷媒を流通させる扁平管と、前記扁平管の一端が接続されているヘッダとを備え、前記ヘッダは、前記扁平管が挿入されている方向に積層された複数の板状部材を有し、前記複数の板状部材のうち、前記積層方向の両端のうちの一方の端に配置されている第1板状部材は、前記扁平管が挿入される長孔を有し、前記長孔の長手方向の両端部のうち一方の端部にのみ、前記扁平管と前記ヘッダを接合しているロウ材が充填された端部受け部が形成されており、前記端部受け部の、前記長孔の短手方向と平行な幅は、前記長孔の短手方向の幅よりも大きいものである。
本発明に係る熱交換器の製造方法は、冷媒を流通させる扁平管と、前記扁平管の一端が接続されている積層型ヘッダとを備え、前記積層型ヘッダは、前記扁平管が挿入されている方向に積層された複数の板状部材を有し、前記複数の板状部材のうち、前記積層方向の両端のうちの一方の端に配置されている第1板状部材は、前記扁平管が挿入される長孔を有し、前記長孔の長手方向の両端部のうち一方の端部にのみ、ロウ材が充填される端部受け部が形成されている、熱交換器の製造方法であって、前記長孔の前記端部受け部が重力方向の反対方向を向くよう、前記積層型ヘッダを位置づけるステップと、前記扁平管の先端部において、短手方向の両縁部のうち一方の縁部にロウ材を載置するステップと、前記扁平管を、前記ロウ材が載置されている縁部を重力方向の反対方向に向けた状態で、前記長孔に挿入するステップと、前記積層型ヘッダと前記扁平管を加熱炉内において加熱するステップとを含んでいるものである。
本発明に係る積層型ヘッダによれば、扁平管をロウ付けするためのロウ材を長孔の一方の端部にのみ形成された端部受け部に充填させることができる。すなわち、この端部受け部を上方に位置させた状態で、ロウ材を載せた扁平管を長孔に挿入して、ロウ付け接合を実行すれば、溶融して端部受け部に充填されたロウ材は、端部受け部から、長孔を形成している複数の板状部材の面と扁平管との間隙に導かれる。その結果、ロウ材の無駄を抑制することができる。
本発明に係る熱交換器の製造方法によれば、重力方向の反対方向に向いた長孔の端部受け部に、扁平管に載置されたロウ材が充填される。従って、溶融したロウ材は端部受け部から、長孔を形成している複数の板状部材の面と扁平管との間隙に導かれる。その結果、ロウ材の無駄を抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の回路構成図である。 本発明の実施の形態1に係る室外ユニットの内部を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る熱交換器を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る積層型ヘッダを示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る積層型ヘッダを示す正面図である。 図5の線x-x矢視断面図である。 本発明の実施の形態1の変形例1に係る積層型ヘッダを示す断面図である。 本発明の実施の形態1の変形例2に係る積層型ヘッダを示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係る積層型ヘッダを示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る積層型ヘッダを示す正面図である。 本発明の実施の形態3に係る積層型ヘッダを示す斜視図である。 本発明の実施の形態3に係る積層型ヘッダを示す正面図である。 本発明の実施の形態4に係る積層型ヘッダを示す斜視図である。 本発明の実施の形態4に係る積層型ヘッダを示す正面図である。
以下に、本発明における積層型ヘッダ及び冷凍サイクル装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下の図面においては各構成部材の大きさ及び形状は実際の装置とは異なる場合がある。
実施の形態1.
<冷凍サイクル装置>
図1は、本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の回路構成図である。冷凍サイクル装置1は、熱源側ユニットである室外ユニット10と負荷側ユニットである室内ユニット20とを備えている。室外ユニット10と室内ユニット20は、ガス冷媒配管31と液冷媒配管32を介して接続されている。室外ユニット10は、圧縮機11と、流路切替部12と、熱源側熱交換器である室外熱交換器13と、室外ファン14と、膨張弁15と、冷媒容器16とを有している。室内ユニット20は、負荷側熱交換器である室内熱交換器21と、室内ファン22とを有している。圧縮機11、流路切替部12、室外熱交換器13、膨張弁15、冷媒容器16、室内熱交換器21、及び上述のガス冷媒配管31と液冷媒配管32を含む冷媒配管で、冷媒回路30が形成されている。冷媒回路30内には作動流体である冷媒が循環する。
圧縮機11は、冷媒を吸入し、吸入した冷媒を圧縮して高温高圧の状態にするものである。例えばインバータ回路等により、運転周波数を任意に変化させることにより、圧縮機11の容量、すなわち単位時間あたりの冷媒を送り出す量を変化させるものである。
流路切替部12は、冷媒回路30内の冷媒の流れを切り替えるものであり、例えば四方弁である。流路切替部12は、図示省略の制御装置により制御される。
室外熱交換器13は、冷媒と、室外空気すなわち気体との間で熱交換を行うものであり、冷房運転時は凝縮器として機能し、暖房運転時は蒸発器として機能する。室外熱交換器13には、室外ファン14により室外空気が供給される。
膨張弁15は、冷媒回路30内を流れる冷媒を減圧する弁であり、開度の調節が可能な電子膨張弁である。尚、膨張弁15に替えて毛細管を用いてもよい。
冷媒容器16は、膨張弁15と室内熱交換器21との間に設けられ、余剰となる冷媒を貯留する余剰冷媒貯留容器である。
室内熱交換器21は、冷媒と、室内空気すなわち気体との間で熱交換を行うものであり、冷房運転時は蒸発器として機能し、暖房運転時は凝縮器として機能する。室内熱交換器21には、室内ファン22により室内空気が供給される。
以降の説明において、蒸発器は、冷房運転時は室内熱交換器21であり、暖房運転時は室外熱交換器13であり、凝縮器は、冷房運転時は室外熱交換器13であり、暖房運転時は室内熱交換器21である。
<冷房運転>
図1において、実線の矢印は冷房運転時の冷媒の流れを示し、点線の矢印は暖房運転時の冷媒の流れを示している。ここで冷房運転について説明する。冷房運転時、流路切替部12は、図示省略の制御装置により実線の矢印で示す状態に切り替えられる。冷房運転時、圧縮機11から高温高圧のガス冷媒が吐出されると、ガス冷媒は流路切替部12を経て、室外熱交換器13へ導かれる。室外熱交換器13で、ガス冷媒は、室外ファン14により供給される室外空気と熱交換し凝縮され、液冷媒となる。室外熱交換器13から流出した液冷媒は、膨張弁15へ導かれる。液冷媒は、膨張弁15で減圧されて気液二相状態となる。気液二相状態となった冷媒は、冷媒容器16を経て、液冷媒配管32を介して室内熱交換器21へ導かれる。室内熱交換器21において、冷媒は室内ファン22により供給される室内空気と熱交換し、蒸発し低圧のガス冷媒となる。室内熱交換器21から流出した低圧のガス冷媒は、ガス冷媒配管31を介して、流路切替部12に導かれる。低圧のガス冷媒は流路切替部12を経て、圧縮機11に吸入される。
<暖房運転>
暖房運転時、流路切替部12は、図示省略の制御装置により点線の矢印で示す状態に切り替えられる。暖房運転時、圧縮機11から高温高圧のガス冷媒が吐出されると、ガス冷媒は流路切替部12を経て、ガス冷媒配管31を介して室内熱交換器21へ導かれる。室内熱交換器21で、ガス冷媒は室内ファン22により供給される室内空気と熱交換し凝縮され、液冷媒となる。室内熱交換器21から流出した液冷媒は、液冷媒配管32を介して、冷媒容器16を経て、膨張弁15へ導かれる。液冷媒は膨張弁15で減圧されて気液二相状態となる。気液二相状態となった冷媒は、室外熱交換器13へ導かれる。室外熱交換器13において、冷媒は、室外ファン14により供給される室外空気と熱交換し、蒸発しガス冷媒となる。室外熱交換器13から流出したガス冷媒は、流路切替部12を経て、圧縮機11に吸入される。
<室外ユニット>
図2は、本発明の実施の形態1に係る室外ユニットの内部を示す斜視図である。図2は、室外ユニット10の外郭を形成するパネルのうち、前面パネルと側面パネルを取り外した状態を示している。室外ユニット10の内部は、仕切り板17により機械室10Aと送風室10Bに区分けされている。機械室10Aには、圧縮機11と冷媒容器16が設けられている。送風室10Bには室外ファン14が設けられている。室外熱交換器13は、室外ユニット10の一方の側面に位置する部分と背面に位置する部分とを有しており、全体としてL字型の形状を有している。
<室外熱交換器>
図3は、本発明の実施の形態1に係る室外熱交換器を示す斜視図である。図3では図の複雑化を避けるため、一部の部材は省略されている。室外熱交換器13は、冷媒を流通させる複数の扁平管40と、複数の扁平管40のそれぞれの延伸方向の一端に接続された複数の積層型ヘッダ50と、図示省略の複数のフィンと、複数の円筒管60とを有している。複数の扁平管40のそれぞれは、水平方向に延伸している。複数の扁平管40は、互いに上下方向に並列している。複数の積層型ヘッダ50は、複数の扁平管40の並列方向に沿って上下方向に延伸している。複数の扁平管40のそれぞれは、水平方向に一定の間隔をおいて配列された図示省略の複数のフィンを挿通する。複数の扁平管40のそれぞれの端部は積層型ヘッダ50に接続される。また、複数の扁平管40は、積層型ヘッダ50に接続されている端部と端部との間のヘアピン部41において折り曲げられている。以上のように、室外熱交換器13はフィンアンドチューブ型の熱交換器である。
<積層型ヘッダ>
図4は、本発明の実施の形態1に係る積層型ヘッダを示す斜視図である。図4は、積層型ヘッダ50に挿入される前の複数の扁平管40の端部と共に積層型ヘッダ50を示している。図4において、積層型ヘッダ50は、図3を参照して説明した延伸方向が横方向と平行になるよう位置づけられた状態となっている。積層型ヘッダ50は、第1板状部材51、第2板状部材52、第3板状部材53、第4板状部材54、第5板状部材55、及び第6板状部材56を有している。第1~第6板状部材51~56は、いずれも、例えばアルミニウムの金属平板を用いて形成され、一方向に長い帯状の形状を有している。すなわち、第1~第6板状部材51~56は、長尺部材である。第1~第6板状部材51~56のそれぞれの外縁の輪郭は、互いに同一の形状を有している。
第1~第6板状部材51~56は、プレス加工若しくは切削加工によって成形され、加熱炉内の加熱によって互いにロウ付け接合される。第1~第6板状部材51~56の厚さは、例えば1~3mm程度である。
第1~第6板状部材51~56は、それぞれの板厚方向が扁平管40の延伸方向と平行になるように配置されている。すなわち、第1~第6板状部材51~56は、それぞれの板面が扁平管40の延伸方向と垂直になるように配置されている。
積層型ヘッダ50は、扁平管40からの距離が近い方から、第1板状部材51、第4板状部材54、第5板状部材55、第6板状部材56、第3板状部材53、第2板状部材52の順に積層された構成を有している。第1~第6板状部材51~56の積層方向の両端のうち、一方の端には第1板状部材51が配置され、他方の端には第2板状部材52が配置されている。扁平管40からの距離が最も近いのは第1板状部材51であり、扁平管40からの距離が最も遠いのは第2板状部材52である。そして、第2板状部材52に隣接しているのが第3板状部材53である。
図5は、本発明の実施の形態1に係る積層型ヘッダを示す正面図である。図5は、積層型ヘッダ50を、第1板状部材51の側から示している。また、図4と同様、図5において、積層型ヘッダ50は、図3を参照して説明した延伸方向が横方向と平行になるよう位置づけられた状態となっている。図4及び図5を参照しながら、第1板状部材51に形成されている長孔について説明する。第1板状部材51には、第1長孔70A、第2長孔70B、第3長孔70C、第4長孔70D、第5長孔70E、第6長孔70F、第7長孔70G、及び第8長孔70Hが形成されている。尚、以降の説明において、これらを総称して長孔70と呼ぶ場合がある。
第1長孔70A、第2長孔70B、第3長孔70C、第4長孔70D、第5長孔70E、第6長孔70F、第7長孔70G、及び第8長孔70Hは、積層型ヘッダ50の長手方向に沿って並んでいる。第1長孔70Aは、積層型ヘッダ50の長手方向の一方の端部50Aに最も近い位置に形成されている。第8長孔70Hは、積層型ヘッダ50の長手方向の他方の端部50Bに最も近い位置に形成されている。室外熱交換器13が図2に示すように室外ユニット10に取り付けられるとき、端部50Aは上下方向の上側に位置する端部であり、端部50Bは上下方向の下側に位置する端部である。
第1長孔70Aと第2長孔70Bとの間の、積層型ヘッダ50の長手方向に沿った間隔と、第3長孔70Cと第4長孔70Dとの間の同方向に沿った間隔は等しい。第3長孔70Cと第4長孔70Dとの間の、積層型ヘッダ50の長手方向に沿った間隔と、第5長孔70Eと第6長孔70Fとの間の同方向に沿った間隔は等しい。第5長孔70Eと第6長孔70Fとの間の、積層型ヘッダ50の長手方向に沿った間隔と、第7長孔70Gと第8長孔70Hとの間の同方向に沿った間隔は等しい。
第2長孔70Bと第3長孔70Cとの間の、積層型ヘッダ50の長手方向に沿った間隔は、第1長孔70Aと第2長孔70Bとの間の同方向に沿った間隔、及び第3長孔70Cと第4長孔70Dとの間の同方向に沿った間隔よりも長い。第4長孔70Dと第5長孔70Eとの間の、積層型ヘッダ50の長手方向に沿った間隔は、第3長孔70Cと第4長孔70Dとの間の同方向に沿った間隔、及び第5長孔70Eと第6長孔70Fとの間の同方向に沿った間隔よりも長い。第6長孔70Fと第7長孔70Gとの間の、積層型ヘッダ50の長手方向に沿った間隔は、第5長孔70Eと第6長孔70Fとの間の同方向に沿った間隔、及び第7長孔70Gと第8長孔70Hとの間の同方向に沿った間隔よりも長い。
第2長孔70Bと第3長孔70Cとの間の、積層型ヘッダ50の長手方向に沿った間隔、第4長孔70Dと第5長孔70Eとの間の同方向に沿った間隔、及び第6長孔70Fと第7長孔70Gとの間の同方向に沿った間隔は等しい。
すなわち、第1板状部材51には、2つ1組の長孔70が積層型ヘッダ50の長手方向に沿って4組形成されている。
第1長孔70Aは、長手方向が第1板状部材51の長手方向と直交する方向に延びるよう形成されている。すなわち、第1長孔70Aの長手方向は、積層型ヘッダ50の長手方向と直交する方向に延びている。第1長孔70Aの長手方向の両端部のうち一方の端部には第1端部受け部71Aが形成されている。図5に示すように、第1端部受け部71Aは円形状を有している。積層型ヘッダ50の長手方向において、第1端部受け部71Aの幅は、第1長孔70Aの幅よりも大きい。換言すると、第1端部受け部71Aの第1長孔70Aの短手方向と平行な幅は、第1長孔70Aの短手方向の幅よりも大きい。積層型ヘッダ50の短手方向において、第1端部受け部71Aの幅は、第1長孔70Aの幅よりも小さい。換言すると、第1長孔70Aの長手方向において、第1端部受け部71Aの幅は、第1長孔70Aの幅よりも小さい。
第2長孔70B、第3長孔70C、第4長孔70D、第5長孔70E、第6長孔70F、第7長孔70G、及び第8長孔70Hも、第1長孔70Aと同様、スリット状を有している。また、これらの長孔は、第1長孔70Aと同様、長手方向が第1板状部材51の長手方向、すなわち積層型ヘッダ50の長手方向と直交する方向に延びるよう形成されている。第1端部受け部71Aと同様の受け部が形成されている。第2長孔70Bには第2端部受け部71Bが形成されている。第3長孔70Cには第3端部受け部71Cが形成されている。第4長孔70Dには第4端部受け部71Dが形成されている。第5長孔70Eには第5端部受け部71Eが形成されている。第6長孔70Fには第6端部受け部71Fが形成されている。第7長孔70Gには第7端部受け部71Gが形成されている。第8長孔70Hには第8端部受け部71Hが形成されている。尚、以降の説明において、これらの端部受け部を総称して端部受け部71と呼ぶ場合がある。
円筒管60は、第2板状部材52に接続されている。円筒管60は、図1に示す冷媒回路30を形成する冷媒配管に接続されている。
図6は、図5の線x-x矢視断面図である。第1端部受け部71Aは、第1板状部材51から、第1板状部材51に対して最も遠い位置にある第2板状部材52に隣接する第3板状部材53まで、第1~第6板状部材51~56の積層方向に延びている。換言すると、第1~第6板状部材51~56の積層方向における第1端部受け部71Aの深さは、第1板状部材51から第3板状部材53までである。また、第1長孔70Aは、第1板状部材51から第5板状部材55まで延びている。換言すると、第1~第6板状部材51~56の積層方向における第1長孔70Aの深さは、第1板状部材51から第5板状部材55までである。すなわち、図3に示す扁平管40の先端は第5板状部材55に位置している。その他の長孔70及び端部受け部71も、第1長孔70A及び第1端部受け部71Aと同様に形成されている。
尚、第2板状部材52、第3板状部材53、及び第6板状部材56には、第5板状部材55に位置する扁平管40の先端と第2板状部材52に接続されている円筒管60との間において冷媒を導くための流路が形成されている。冷媒が円筒管60から第2板状部材52に流れ込むとき、冷媒は、第2板状部材52の流路、第3板状部材の流路、及び第6板状部材56の流路の順番に導かれ、第5板状部材55に位置している複数の扁平管40に分散されるようになっている。また、冷媒が複数の扁平管40から第6板状部材56へ流れ込むとき、冷媒は、第6板状部材56の流路、第3板状部材53の流路、及び第2板状部材52の流路の順番に導かれ、円筒管60に流れ込むようになっている。
ここで、図4を参照しながら、本実施の形態1において、扁平管40を積層型ヘッダ50にロウ付け接合する手順について説明する。積層型ヘッダ50を図4に示す向きに位置づける。長手方向が横方向に延び、かつ長孔70の端部受け部71を上方、すなわち重力方向の反対方向を向くよう、積層型ヘッダ50を位置づける。扁平管40の先端部において、短手方向の両縁部のうち一方の縁部にロウ材42を載置する。ロウ材42には、ハンダ若しくはペーストロウが用いられる。
図4に示すように、扁平管40を、ロウ材42が載置されている縁部を重力方向の反対方向に向けた状態で、長孔70に挿入する。このとき、ロウ材42の大部分が端部受け部71内に入り込む。この状態で、積層型ヘッダ50と扁平管40を加熱炉内において加熱する。加熱によりロウ材42は溶融する。溶融したロウ材42の一部は端部受け部71の内部に充填され、残りは端部受け部71から、長孔70を形成している第1板状部材51、第4板状部材54、及び第5板状部材55の面と扁平管40の外周面との間の隙間に沿って、重力方向に流れる。すなわち、ロウ材42は、端部受け部71だけではなく、長孔70の全体に亘って分散する。その結果、扁平管40の先端が、長孔70を形成している第1板状部材51、第4板状部材54、及び第5板状部材55の面にロウ付けされる。
尚、扁平管40へのロウ材42の載置は、扁平管40を、短手方向と平行な面に沿って切断した断面の長軸が重力方向と平行になるよう位置づけてから行ってもよい。
本実施の形態1によれば、扁平管40を積層型ヘッダ50にロウ付けする際、ロウ材42を複数の長孔70に形成された端部受け部71に充填させることができる。溶融してロウ材42は、端部受け部71に充填され、端部受け部71から、長孔70を形成している第1板状部材51、第4板状部材54、及び第5板状部材の面と扁平管40の外周面との間隙に導かれる。従って、ロウ材42の無駄を抑制することができる。
ロウ材42の無駄が抑制されることにより、扁平管40のロウ付けに十分なロウ材42を供給することができ、扁平管40の固定不良を抑制することができる。
本実施の形態1によれば、端部受け部71の長孔70の短手方向と平行な幅は、長孔70の長手方向の長さよりも小さい。従って、溶融したロウ材42が端部受け部71から長孔70の端部へ流れるまでの距離を短くすることができる。その結果、第1板状部材51と直交する積層型ヘッダ50の内部方向へのロウ材42の浸透性を向上させることができる。
端部受け部71の長孔70の短手方向と平行な幅は、長孔70の短手方向の幅よりも大きい。従って、長孔70の内周全体に行き渡らせるために必要される量のロウ材42を端部受け部71に収めることができる。その結果、溶融したロウ材42が長孔70から溢れだすことを抑制すると共に、ロウ材42を長孔70の内周全体に行き渡らせることができる。
端部受け部71は、図6に示すように積層型ヘッダ50の内部まで延びており、ロウ材42を積層型ヘッダ50の内部に導くことができる。従って、溶融したロウ材42が長孔70から溢れだすことをより効果的に抑制することができる。その結果、第1板状部材51の表面に一部のロウ材42が残留することが抑制され、また、一部のロウ材42が積層型ヘッダ50の下方に流れ落ちることが抑制される。従って、ロウ材42の無駄を減らすことができる。
第1板状部材51の表面に一部のロウ材42が残留することが抑制されるので、不必要な個所へのロウ材42の付着による不具合の発生、例えば扁平管40以外の部品の付着等を抑制することができる。また、第1板状部材51の表面に一部のロウ材42が残留することが抑制されることにより、積層型ヘッダ50の外観をきれいに保つことができ、意匠性の低下を抑制することができる。
一部のロウ材42が積層型ヘッダ50の下方に流れ落ちることが抑制されるので、流れ落ちたロウ材42の後始末処理が不要となる。
端部受け部71は円形状を有している。従って、扁平管40に載置された略球形状のロウ材42を長孔70に容易に充填することができる。その結果、ロウ材42を長孔70の内部へ容易に浸透させることができる。
本実施の形態1では、端部受け部71を、長孔70の長手方向の両端部のうち一方にのみ形成し、端部受け部71を上方に位置させてロウ付け接合が行われる。すなわち、ロウ付け接合の際に、長孔70の下方に溶融したロウ材42が導かれるスペースは、積層型ヘッダ50には形成されていない。従って、長孔70と扁平管40との間隙に十分なロウ材42が貯留しないという不具合を抑制することができる。その結果、扁平管40の固定強度の低下が抑制される。
<変形例1>
図7は、実施の形態1の変形例1に係る積層型ヘッダを示す断面図である。端部受け部81Aは、第1板状部材51から第5板状部材55まで、第1~第6板状部材51~56の積層方向に延びている。換言すると、第1~第6板状部材51~56の積層方向における端部受け部81Aの深さは、第1板状部材51から第5板状部材55までである。すなわち、端部受け部81Aは、第1板状部材51から、複数の板状部材のうち複数の扁平管40の端部が位置している板状部材まで延びている。その他の構成は、図4及び図5を参照して説明した構成と同様である。
<変形例2>
図8は、実施の形態1の変形例2に係る積層型ヘッダを示す断面図である。端部受け部91Aは、第1板状部材51にのみ形成されている。その他の構成は、図4及び図5を参照して説明した構成と同様である。
変形例1及び変形例2に示すように、扁平管40のロウ付けに必要されるロウ材の量に応じて、端部受け部の上述の深さを適宜決定してもよい。
実施の形態2.
図9は、本発明の実施の形態2に係る積層型ヘッダを示す斜視図である。図10は、本発明の実施の形態2に係る積層型ヘッダを示す正面図である。図4及び図5と同様、図9及び図10において、積層型ヘッダ150は、図3を参照して説明した延伸方向が横方向と平行になるよう位置づけられた状態となっている。図9及び図10において、実施の形態1の積層型ヘッダ50と同様の部材には同一の符号を付している。積層型ヘッダ150の第1板状部材51の第1長孔70Aには、長手方向の両端部の間に、すなわち長手方向の途中に、第1中間受け部72Aが形成されている。第1中間受け部72Aは円形状を有している。第1中間受け部72Aの幅は、第1端部受け部71Aの幅よりも大きい。換言すると、第1中間受け部72Aの、第1長孔70Aの短手方向と平行な幅は、第1端部受け部71Aの、第1長孔70Aの短手方向と平行な幅よりも大きい。
第2長孔70B、第3長孔70C、第4長孔70D、第5長孔70E、第6長孔70F、第7長孔70G、及び第8長孔70Hにも、第1中間受け部72Aと同様の受け部が形成されている。第2長孔70Bには第2中間受け部72Bが形成されている。第3長孔70Cには第3中間受け部72Cが形成されている。第4長孔70Dには第4中間受け部72Dが形成されている。第5長孔70Eには第5中間受け部72Eが形成されている。第6長孔70Fには第6中間受け部72Fが形成されている。第7長孔70Gには第7中間受け部72Gが形成されている。第8長孔70Hには第8中間受け部72Hが形成されている。尚、以降の説明において、これらの中間受け部を総称して中間受け部72と呼ぶ場合がある。
本実施の形態2に係る積層型ヘッダ150への扁平管40のロウ付けは、図4を参照して説明した実施の形態1と同様に行われる。長手方向が横方向に延び、かつ長孔70の端部受け部71を上方、すなわち重力方向の反対方向を向くよう、積層型ヘッダ150を位置づける。扁平管40の先端部において、扁平管40の短手方向の両縁部のうち一方の縁部に、図4と同様にロウ材を載置する。さらに、扁平管40の先端部の両面にそれぞれロウ材を載置する。
扁平管40を、ロウ材が載置されている縁部を重力方向の反対方向に向け、ロウ材が載置されている面を左右方向に向けた状態で、長孔70に挿入する。このとき、扁平管40の縁部に載置されたロウ材の大部分が端部受け部71内に入り込み、扁平管40の両面に載置されたロウ材の大部分が中間受け部72内に入り込む。この状態で、積層型ヘッダ150と扁平管40を加熱炉内において加熱する。扁平管40の先端部において上側を向いている縁部に載置されたロウ材は、加熱炉内の加熱で溶融する。溶融したロウ材の一部は端部受け部71の内部に充填され、残りは端部受け部71から、長孔70を形成している第1、第4、及び第5板状部材51、54、55の面と扁平管40の外周面との間の隙間に沿って、重力方向に流れ、中間受け部72に到達する。また、扁平管40の先端部の面上に載置されたロウ材は、加熱炉内の加熱で溶融する。溶融したロウ材の一部は中間受け部72の内部に充填され、残りは中間受け部72から、長孔70を形成している第1、第4、及び第5板状部材51、54、55の面と扁平管40の外周面との間の隙間に沿って、重力方向に流れる。
本実施の形態2によれば、端部受け部71に加えて中間受け部72を形成したことにより、扁平管40に載置するロウ材42を分散させることができる。従って、載置する個所当たりのロウ材42の分量を抑えることができる。その結果、不必要な個所へロウ材42が流れ出ることが抑制され、扁平管40以外の部品の付着等の不具合の発生を抑制することができる。また、不必要な個所へロウ材42が流れ出ることが抑制されることにより、第1板状部材51の表面に一部のロウ材42が残留することが抑制され、積層型ヘッダ50の外観をきれいに保つことができ、意匠性の低下を抑制することができる。
また、長孔70の長手方向の途中に中間受け部72を設けたことにより、ロウ材42が長孔70を形成している板状部材の面と扁平管40の外周面との間の隙間を流れる距離をより短くすることができる。従って、ロウ材42の浸透性をより効果的に向上させることができる。また、ロウ材が流れる距離をより短くすることにより、長孔70の上方の端部におけるエロージョンの発生を抑制することができる。
本実施の形態2においても、実施の形態1、変形例1、及び変形例2で説明したように、第1~第6板状部材51~56の積層方向における、端部受け部71の深さ及び中間受け部72の深さを設定することができる。
実施の形態3.
図11は、本発明の実施の形態3に係る積層型ヘッダを示す斜視図である。図12は、本発明の実施の形態3に係る積層型ヘッダを示す正面図である。図4及び図5と同様、図11及び図12において、積層型ヘッダ250は、図3を参照して説明した延伸方向が横方向と平行になるよう位置づけられた状態となっている。図11及び図12において、実施の形態1の積層型ヘッダ50と同様の部材には同一の符号を付している。積層型ヘッダ250の第1板状部材51の第1長孔70Aには、長手方向の一方の端部に、第1端部受け部271Aが形成されている。第1端部受け部271Aは、楕円形状を有しており、長軸が第1長孔70Aの長手方向と平行に延びるよう形成されている。また、積層型ヘッダ250の長手方向において、第1端部受け部271Aの幅は、第1長孔70Aの幅よりも大きい。換言すると、第1長孔70Aの短手方向において、第1端部受け部271Aの幅は、第1長孔70Aの幅よりも大きい。
第2長孔70B、第3長孔70C、第4長孔70D、第5長孔70E、第6長孔70F、第7長孔70G、及び第8長孔70Hにも、第1端部受け部271Aと同様の受け部が形成されている。第2長孔70Bには第2端部受け部271Bが形成されている。第3長孔70Cには第3端部受け部271Cが形成されている。第4長孔70Dには第4端部受け部271Dが形成されている。第5長孔70Eには第5端部受け部271Eが形成されている。第6長孔70Fには第6端部受け部271Fが形成されている。第7長孔70Gには第7端部受け部271Gが形成されている。第8長孔70Hには第8端部受け部271Hが形成されている。尚、以降の説明において、これらの端部受け部を総称して端部受け部271と呼ぶ場合がある。
積層型ヘッダ250への扁平管40のロウ付けは、図4を参照して説明した実施の形態1と同様に行われる。長手方向が横方向に延び、かつ長孔70の端部受け部271を上方、すなわち重力方向の反対方向を向くよう、積層型ヘッダ250を位置づける。扁平管40の先端部において、短手方向の両縁部のうち一方の縁部にロウ材を載置する。ロウ材には、実施の形態1と同様、ハンダ若しくはペーストロウが用いられる。扁平管40を、ロウ材が載置されている縁部を重力方向の反対方向に向けた状態で、長孔70に挿入する。そして、積層型ヘッダ250と扁平管40を加熱炉内において加熱する。
扁平管40に載置されたロウ材42は、自重により全体として縦長の球形状を有する場合がある。本実施の形態3によれば、端部受け部271は、楕円形状を有しており、長軸が長孔70の長手方向と平行に延びる楕円形状を有している。すなわち、ロウ付け接合の際、端部受け部271は、長軸が上下方向と平行となり、扁平管40に載置されたロウ材42の形状により適した形状となっている。従って、扁平管40を長孔70に挿入する際、余分なロウ材42が長孔70の周囲に付着することが抑制される。
尚、本実施の形態3においても、実施の形態2の中間受け部72と同様の中間受け部を長孔70に形成してもよい。
また、本実施の形態3においても、実施の形態1、変形例1、及び変形例2で説明したように、第1~第6板状部材51~56の積層方向における、端部受け部271の深さを設定することができる。
実施の形態4.
図13は、本発明の実施の形態4に係る積層型ヘッダを示す斜視図である。図14は、本発明の実施の形態4に係る積層型ヘッダを示す正面図である。図4及び図5と同様、図13及び図14において、積層型ヘッダ350は、図3を参照して説明した延伸方向が横方向と平行になるよう位置づけられた状態となっている。図13及び図14において、実施の形態1の積層型ヘッダ50と同様の部材には同一の符号を付している。積層型ヘッダ350の第1板状部材51の第1長孔70Aには、長手方向の一方の端部に、第1端部受け部371Aが形成されている。第1端部受け部371Aは、楕円形状を有しており、短軸が第1長孔70Aの長手方向と平行に延びるよう形成されている。第1端部受け部371Aは、長軸が第1~第6板状部材51~56の長手方向、すなわち積層型ヘッダ50の長手方向と平行に延びるよう形成されている。また、積層型ヘッダ350の長手方向において、第1端部受け部371Aの幅は、第1長孔70Aの幅よりも大きい。換言すると、第1長孔70Aの短手方向において、第1端部受け部371Aの幅は、第1長孔70Aの幅よりも大きい。
第2長孔70B、第3長孔70C、第4長孔70D、第5長孔70E、第6長孔70F、第7長孔70G、及び第8長孔70Hにも、第1端部受け部371Aと同様の受け部が形成されている。第2長孔70Bには第2端部受け部371Bが形成されている。第3長孔70Cには第3端部受け部371Cが形成されている。第4長孔70Dには第4端部受け部371Dが形成されている。第5長孔70Eには第5端部受け部371Eが形成されている。第6長孔70Fには第6端部受け部371Fが形成されている。第7長孔70Gには第7端部受け部371Gが形成されている。第8長孔70Hには第8端部受け部371Hが形成されている。尚、以降の説明において、これらの端部受け部を総称して端部受け部371と呼ぶ場合がある。
積層型ヘッダ350への扁平管40のロウ付けは、図4を参照して説明した実施の形態1と同様に行われる。長手方向が横方向に延び、かつ長孔70の端部受け部371を上方、すなわち重力方向の反対方向を向くよう、積層型ヘッダ350を位置づける。扁平管40の先端部において、短手方向の両縁部のうち一方の縁部にロウ材を載置する。ロウ材には、実施の形態1と同様、ハンダ若しくはペーストロウが用いられる。扁平管40を、ロウ材が載置されている縁部を重力方向の反対方向に向けた状態で、長孔70に挿入する。そして、積層型ヘッダ350と扁平管40を加熱炉内において加熱する。
本実施の形態4において、楕円形状の端部受け部371は、長軸が第1~第6板状部材51~56の長手方向に延びているため、端部受け部371を形成することによる積層型ヘッダ50の強度の低下を抑えることができる。従って、積層型ヘッダ50の強度を損なうことなく、端部受け部371の開口面積を大きく設定することができる。その結果、より多くのロウ材42を端部受け部371から漏れ出すことなく充填させることができる。
尚、本実施の形態4においても、実施の形態2の中間受け部72と同様の中間受け部を長孔70に形成してもよい。
また、本実施の形態4においても、実施の形態1、変形例1、及び変形例2で説明したように、第1~第6板状部材51~56の積層方向における、端部受け部271の深さを設定することができる。
実施の形態1~4では、積層型ヘッダは6枚の板状部材が積層される構成を有しているがこれに限るものではない。板状部材の数は3枚~5枚でもよいし、7枚以上でもよい。
1 冷凍サイクル装置、10 室外ユニット、10A 機械室、10B 送風室、11 圧縮機、12 流路切替部、13 室外熱交換器、14 室外ファン、15 膨張弁、16 冷媒容器、17 仕切り板、20 室内ユニット、21 室内熱交換器、22 室内ファン、30 冷媒回路、31 ガス冷媒配管、32 液冷媒配管、40 扁平管、41 ヘアピン部、42 ロウ材、50 積層型ヘッダ、50A 端部、50B 端部、51 第1板状部材、52 第2板状部材、53 第3板状部材、54 第4板状部材、55 第5板状部材、56 第6板状部材、60 円筒管、70 長孔、70A 第1長孔、70B 第2長孔、70C 第3長孔、70D 第4長孔、70E 第5長孔、70F 第6長孔、70G 第7長孔、70H 第8長孔、71 端部受け部、71A 第1端部受け部、71B 第2端部受け部、71C 第3端部受け部、71D 第4端部受け部、71E 第5端部受け部、71F 第6端部受け部、71G 第7端部受け部、71H 第8端部受け部、72 中間受け部、72A 第1中間受け部、72B 第2中間受け部、72C 第3中間受け部、72D 第4中間受け部、72E 第5中間受け部、72F 第6中間受け部、72G 第7中間受け部、72H 第8中間受け部、81A 端部受け部、91A 端部受け部、150 積層型ヘッダ、250 積層型ヘッダ、271 端部受け部、271A 第1端部受け部、271B 第2端部受け部、271C 第3端部受け部、271D 第4端部受け部、271E 第5端部受け部、271F 第6端部受け部、271G 第7端部受け部、271H 第8端部受け部、350 積層型ヘッダ、371 端部受け部、371A 第1端部受け部、371B 第2端部受け部、371C 第3端部受け部、371D 第4端部受け部、371E 第5端部受け部、371F 第6端部受け部、371G 第7端部受け部、371H 第8端部受け部。

Claims (9)

  1. 扁平管が接続される積層型ヘッダであって、
    積層された複数の板状部材を備え、
    前記複数の板状部材のうち、前記複数の板状部材の積層方向の両端のうちの一方の端に配置されている第1板状部材は、前記扁平管が挿入される長孔を有し、
    前記長孔の長手方向の両端部のうち一方の端部にのみ、前記扁平管のロウ付け接合に用いられるロウ材が充填される端部受け部が形成され、前記端部受け部は前記複数の板状部材の積層方向に延びており、
    前記端部受け部の、前記長孔の短手方向と平行な幅は、前記長孔の短手方向の幅よりも大きい積層型ヘッダ。
  2. 前記端部受け部は、楕円形状を有しており、長軸が前記長孔の長手方向と平行に延びるよう形成されている請求項に記載の積層型ヘッダ。
  3. 前記第1板状部材は長尺部材であり、
    前記端部受け部は、楕円形状を有しており、長軸が前記第1板状部材の長手方向と平行に延びるよう形成されている請求項に記載の積層型ヘッダ。
  4. 前記端部受け部は、前記第1板状部材から、前記複数の板状部材のうち前記第1板状部材に対して最も遠い位置にある第2板状部材に隣接する第3板状部材まで、延びている請求項1~のいずれか一項に記載の積層型ヘッダ。
  5. 前記複数の板状部材の積層方向において、前記端部受け部の深さと前記長孔の深さは、同一である請求項1~のいずれか一項に記載の積層型ヘッダ。
  6. 前記端部受け部は、前記第1板状部材にのみ形成されている請求項1~のいずれか一項に記載の積層型ヘッダ。
  7. 記長孔において、長手方向の両端部の間に、前記ロウ材が充填される中間受け部が形成されている請求項1~のいずれか一項に記載の積層型ヘッダ。
  8. 冷媒を流通させる扁平管と、
    前記扁平管の一端が接続されているヘッダとを備え、
    前記ヘッダは、前記扁平管が挿入されている方向に積層された複数の板状部材を有し、
    前記複数の板状部材のうち、前記積層方向の両端のうちの一方の端に配置されている第1板状部材は、前記扁平管が挿入される長孔を有し、
    前記長孔の長手方向の両端部のうち一方の端部にのみ、前記扁平管と前記ヘッダを接合しているロウ材が充填された端部受け部が形成されており、
    前記端部受け部の、前記長孔の短手方向と平行な幅は、前記長孔の短手方向の幅よりも大きい熱交換器。
  9. 冷媒を流通させる扁平管と、前記扁平管の一端が接続されている積層型ヘッダとを備え、前記積層型ヘッダは、前記扁平管が挿入されている方向に積層された複数の板状部材を有し、前記複数の板状部材のうち、前記積層方向の両端のうちの一方の端に配置されている第1板状部材は、前記扁平管が挿入される長孔を有し、前記長孔の長手方向の両端部のうち一方の端部にのみ、ロウ材が充填される端部受け部が形成されている、熱交換器の製造方法であって、
    前記長孔の前記端部受け部が重力方向の反対方向を向くよう、前記積層型ヘッダを位置づけるステップと、
    前記扁平管の先端部において、短手方向の両縁部のうち一方の縁部にロウ材を載置するステップと、
    前記扁平管を、前記ロウ材が載置されている縁部を重力方向の反対方向に向けた状態で、前記長孔に挿入するステップと、
    前記積層型ヘッダと前記扁平管を加熱炉内において加熱するステップとを含んでいる熱交換器の製造方法。
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