JP7068754B2 - タンクローリ - Google Patents

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本発明は、タンクローリに関し、特に、積載物の積載量が減少することを抑制できるタンクローリに関する。
液化ガス等の液体が積載されるタンクローリにおいて、積載物に波(液面の揺動)が生じることを抑制するための防波板がタンクの内部に配設される。例えば、特許文献1には、防波板の上下の両端部分がタンクの軸方向に屈曲されるタンクローリが記載されている。このタンクローリによれば、上下の両端が屈曲することで防波板が断面コ字状に形成されるので、防波板の剛性を確保できる。よって、波の荷重による防波板の撓みを抑制できるので、防波板とタンクの内面との接続部分に加わる負荷を低減させることができる。
特開2014-073854号公報(例えば、段落0031、図3)
ここで、上述した従来の技術では、例えば、防波板の屈曲部分の板厚を厚くする構成や、屈曲部分の張り出し寸法を全体的に長くする構成によって防波板の剛性を確保し、防波板が撓むことを抑制していた。しかしながら、そのような構成では、防波板の質量が増加するため、その分、積載物の積載量を減少させなければならないという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、積載物の積載量が減少することを抑制できるタンクローリを提供することを目的としている。
この目的を達成するために本発明のタンクローリは、積載物が積載されるタンクと、そのタンクの水平方向に延びると共に長手方向両端が前記タンク内面に接続される防波板と、を備え、前記防波板が、その上端側および下端側のそれぞれに形成されると共に前記タンクの軸方向に張り出す張出部を備えるものであり、前記防波板の長手方向両端側における前記張出部の張り出し寸法よりも前記防波板の長手方向中央側における前記張出部の張り出し寸法が大きく設定される。
請求項1記載のタンクローリによれば、防波板の長手方向両端側における張出部の張り出し寸法よりも防波板の長手方向中央側における張出部の張り出し寸法が大きく設定されるので、波の荷重による撓みが比較的小さい長手方向両端側で防波板の剛性が過剰になることを抑制しつつ、波の荷重による撓みが比較的大きい長手方向中央側で防波板の剛性を確保することができる。これにより、防波板の撓みを抑制しつつ、防波板の質量が増加することを抑制できるので、積載物の積載量が減少することを抑制できるという効果がある。
請求項2記載のタンクローリによれば、請求項1記載のタンクローリの奏する効果に加え、防波板の長手方向両端側から防波板の長手方向中央側にかけて張出部の張り出し寸法が徐々に大きく設定されるので、防波板の長手方向両端側から中央側にかけて防波板の剛性を徐々に高めることができる。即ち、波の荷重による撓みが防波板の長手方向両端から中央側にかけて徐々に大きくなるのに対し、その撓み量の変化に対応させて防波板の剛性を徐々に高めることにより、防波板の撓みを抑制しつつ、防波板の質量が増加することをより効果的に抑制できる。よって、積載物の積載量が減少することをより効果的に抑制できるという効果がある。
請求項3記載のタンクローリによれば、請求項1又は2に記載のタンクローリの奏する効果に加え、防波板の上端側または下端側のうち、長手方向寸法が大きい一方側に形成される張出部の長手方向中央側における張り出し寸法が、長手方向寸法が小さい他方側に形成される張出部の長手方向中央側の張り出し寸法よりも大きく設定されるので、防波板の上端側および下端側のうち、波の荷重による撓み(荷重を受ける面積)が比較的小さい他方側の剛性が過剰になることを抑制しつつ、波の荷重による撓み(荷重を受ける面積)が比較的大きい一方側の剛性を確保することができる。これにより、防波板の撓みを抑制しつつ、防波板の質量が増加することをより効果的に抑制できるので、積載物の積載量が減少することをより効果的に抑制できるという効果がある。
請求項4記載のタンクローリによれば、請求項1から3のいずれかに記載のタンクローリの奏する効果に加え、防波板の上端側および下端側の長手方向寸法がそれぞれ略同一に設定されるので、波の荷重による撓み(荷重を受ける面積)は防波板の上端側および下端側のそれぞれにおいて略同一となる。よって、防波板の上端側に形成される張出部の長手方向中央側における張り出し寸法と、下端側に形成される張出部の長手方向中央側のおける張り出し寸法とが略同一に設定し、防波板の上端側の剛性と下端側の剛性とを防波板の長手方向中央において略同一とすることにより、防波板の撓みを抑制しつつ、防波板の質量が増加することをより効果的に抑制できる。従って、積載物の積載量が減少することをより効果的に抑制できるという効果がある。
本発明の第1実施形態におけるタンクローリの側面図である。 図1のII-II線におけるタンクローリの断面図である。 (a)は、第1防波板の展開図であり、(b)は、第2防波板の展開図である。 (a)は、第2実施形態における防波板の展開図であり、(b)は、第3実施形態における防波板の展開図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、タンクローリ1の全体構成について説明する。図1は、第1実施形態におけるタンクローリ1の側面図である。なお、図1では、タンクローリ1のタンク4の一部を断面視している。また、図1では、理解を容易にするために、防波板10の板厚を誇張して図示している。
図1に示すように、タンクローリ1は、複数の車輪2と、それら複数の車輪2に支持されるシャシフレーム3と、そのシャシフレーム3にサブフレーム6を介して架装されるタンク4と、そのタンク4の内周面に固定される複数の補強部材5と、それら複数の補強部材5のそれぞれに固定される防波板10と、を備える。
シャシフレーム3は、タンクローリ1の前後方向に沿って延設されるフレームであり、タンクローリ1の左右方向で所定間隔を隔てて一対が対向配置される。シャシフレーム3の前端には、運転席として構成されるキャブ30が配設される。
タンク4は、液化ガス(本実施形態では、LPガス)を積載するための円筒状の容器であり、補強部材5は、内圧等によるタンク4の変形を抑制するための部材である。補強部材5は、断面L字の円環状に形成され、その外周端が全周にわたってタンク4の内周面に溶接される。これにより、補強部材5によってタンク4の剛性が高まるので、タンク4が径方向に変形することを抑制できる。
タンク4の軸方向における補強部材5の後端面には、タンク4内の積載物の液面揺動を抑制するための防波板10が固定される。防波板10は、タンク4の上端側に配設される第1防波板10aと、その第1防波板10aの下方に所定間隔を隔てて配設される第2防波板10bと、から構成される。
第1防波板10aは、その上端から後方側(タンク4の軸方向)に張り出す第1張出部11aと、下端から後方側に張り出す第2張出部12aと、を備え、断面コ字状に形成される。第2防波板10bは、その上端から後方側に張り出す第1張出部11bと、下端から後方側に張り出す第2張出部12bと、を備え、断面コ字状に形成される。
第1防波板10a及び第2防波板10bは、それぞれ所定の厚みを有する金属製の板状体であり、第1防波板10a及び第2防波板10bのそれぞれの上端および下端を曲げ加工することで第1張出部11a,11b及び第2張出部12a,12bが形成される。即ち、第1張出部11a,11b及び第2張出部12a,12bは、それぞれ第1防波板10a及び第2防波板10bと一体的に形成される。
次いで、図2及び図3を参照して、防波板10の詳細構成について説明する。図2は、図1のII-II線におけるタンクローリ1の断面図である。図3(a)は、第1防波板10aの展開図であり、図3(b)は、第2防波板10bの展開図である。なお、図2では、図面を簡素化するために、タンクローリ1の一部の図示を省略している。また、図2では、理解を容易にするために、第1張出部11a,11b及び第2張出部12a,12bの板厚を誇張して図示している。
図2に示すように、第1防波板10a及び第2防波板10bは、それぞれタンク4の左右方向(水平方向)に延設され、その長手方向両端がタンク4の内面に沿った円弧状に形成される。その長手方向両端部分にはタンク4の周方向で複数の貫通孔(図3参照)が並設され、その貫通孔にボルトBが挿通されつつ補強部材5に締結されることで第1防波板10a及び第2防波板10bが補強部材5に固定される。
第2防波板10bは、タンク4の上下方向中央よりも若干上方側に偏心した位置に配設され、その第2防波板10bの上方側に第1防波板10aが配設される。よって、第1防波板10aの上端(第1張出部11a)の長手方向(左右方向)寸法よりも下端(第2張出部12a)長手方向寸法が大きく設定される。
また、第1防波板10aの上下方向寸法は、第2防波板10bの上下方向寸法と略同一に設定される。よって、タンク4の軸方向視における面積は、第1防波板10aよりも第2防波板10bが大きく設定される。
図3に示すように、第1張出部11a,11b及び第2張出部12a,12bのそれぞれの長手方向両端面は、曲げ加工前において上下に延びる平坦面とされる。よって、かかる端面部分の上下方向寸法L1が、曲げ加工後における第1張出部11a,11b及び第2張出部12a,12bの長手方向端部の張り出し寸法である。
ここで、積載物の波の荷重による撓みは防波板10の長手方向中央部分ほど大きくなる。防波板10の撓みが過剰になると、補強部材5と防波板10との接続部分(ボルトB)(図2参照)に生じる応力が過剰になり、その接続部分が破損する虞がある。
これに対して、本実施形態では、第1防波板10aの第1張出部11a及び第2張出部12aは、その長手方向両端における張り出し寸法L1よりも、長手方向中央における張り出し寸法L2が大きく設定される。また、第2防波板10bの第1張出部11b及び第2張出部12bも同様に、その長手方向両端における張り出し寸法L1よりも、長手方向中央における張り出し寸法L2が大きく設定される。
これにより、積載物の波の荷重による撓みが比較的大きい長手方向中央側において第1防波板10a及び第2防波板10bの剛性を高めると共に、波の荷重による撓みが比較的小さい長手方向両端側において第1防波板10a及び第2防波板10bの剛性が過剰になることを抑制できる。よって、第1防波板10a及び第2防波板10bの撓みを抑制しつつ、第1防波板10a及び第2防波板10bの質量が増加することを抑制できるので、補強部材5と防波板10との接続部分に破損が生じることを抑制しつつ、タンク4の積載物の積載量が減少することを抑制できる。
また、第1防波板10aや第2防波板10bの長手方向両端側から中央側にかけて第1張出部11a,11bや第2張出部12b,12bの張り出し寸法が徐々に大きく設定されるので、第1防波板10aや第2防波板10bの長手方向両端側から長手方向中央側にかけて(波の荷重による撓みが大きくなりやすい部位ほど)剛性を徐々に高めることができる。
即ち、波の荷重による撓みは、第1防波板10a及び第2防波板10bの長手方向両端から中央側にかけて徐々に大きくなるのに対し、その撓み量の変化(分布)に対応させて第1防波板10a及び第2防波板10bの剛性を徐々に高めることができる。これにより、第1防波板10a及び第2防波板10bの剛性が長手方向の一部で過剰になることを抑制しつつ、第1防波板10a及び第2防波板10bの撓みを抑制できるので、第1防波板10aや第2防波板10bの質量が増加することをより効果的に抑制できる。
また、第1張出部11a,11b及び第2張出部12a,12bは、それぞれの長手方向両端側から長手方向中央側にかけて張り出し寸法が比例的に増加される。即ち、第1張出部11a,11b及び第2張出部12a,12bは、その張り出し先端部分がそれぞれ長手方向略中央に頂点を有するV字状に形成されるので、長手方向中央の剛性を高めた第1防波板10a及び第2防波板10bを容易に形成できる。よって、タンクローリ1の製品コストを低減できる。
第1防波板10aや第2防波板10bの長手方向中央付近の剛性を高めることを目的とする場合、例えば、従来の張出部(張り出し寸法が防波板の長手方向で一様に設定されるもの)を備える防波板の長手方向中央部分に、上下に延びるリブを立てる構成を採用することも可能である。しかしながら、そのような構成では、防波板とリブとを別部材から構成し、それらリブと防波板とを溶接等で連結する必要があるため、防波板の製造コストが増大する。
これに対して、本実施形態では、第1防波板10a及び第2防波板10bの上端および下端を曲げ加工することで第1張出部11a,11b及び第2張出部12a,12bが形成される。よって、長手方向中央の剛性を高めた第1防波板10a及び第2防波板10bをそれぞれ一枚の板状体から容易に形成できる。
上述した通り、第2防波板10bは、タンク4の上下方向中央よりも若干上方側に偏心した位置に配設されるが、第2防波板10bの上端の長手方向寸法と、第2防波板10bの下端の長手方向寸法とが略同一の大きさに設定される。よって、波の荷重による撓みは第2防波板10bの上端側および下端側のそれぞれにおいて略同一となる。
これに対して、本実施形態では、第2防波板10bの長手方向中央において、上端側に形成される第1張出部11bの張り出し寸法L2と、下端側に形成される第2張出部12bの張り出し寸法L2とが略同一に設定される。これにより、第2防波板10bの上端側の剛性と下端側の剛性とを長手方向中央において略同一にすることができる。よって、第2防波板10bの撓みを抑制しつつ、第2防波板10bの質量が増加することをより効果的に抑制できる。更に、第2防波板10bの長手方向中央における変形態様(撓みにくさ)を上端側と下端側とにおいて均一にすることができるので、補強部材5と第2防波板10bとの接続部分の一部に負荷が集中することを抑制できる。
次いで、図4(a)を参照して、第2実施形態のタンクローリについて説明する。第1実施形態では、第1張出部11a,11bの長手方向中央における張り出し寸法L2と、第2張出部12a,12bの長手方向中央における張り出し寸法L2とが略同一に設定される場合を説明した。これに対し第2実施形態では、防波板210の第1張出部211の長手方向中央における張り出し寸法L2よりも第2張出部212の長手方向中央における張り出し寸法L3が大きく設定される場合について説明する。図4(a)は、第2実施形態における防波板210の展開図である。
図4(a)に示すように、タンクローリのタンク内に配設される防波板210は、その上端側に形成される第1張出部211と、下端側に形成される第2張出部212と、を備える。なお、防波板210は、第1張出部211及び第2張出部212の形状が異なる点を除き、第1実施形態の第1防波板10aと同一の構成である。
第1張出部211は、その長手方向両端面が曲げ加工前においてタンクの内周面に沿った湾曲面とされる点を除き、第1実施形態の第1張出部11aと同一の構成とされる。即ち、曲げ加工後の第1張出部211の長手方向両端の張り出し寸法は実質的にゼロであるが、第1張出部211の長手方向両端面(湾曲面)の頂部における張り出し寸法L1や、長手方向中央における張り出し寸法L2は、第1実施形態度と同一である。
第2張出部212は、その長手方向中央における張り出し寸法L3が異なる点を除き、第1実施形態の第2張出部12aと同一の構成とされる。よって、第2張出部212の長手方向両端の張り出し寸法L1は第1実施形態と同一である。
これにより、第1実施形態と同様、積載物の波の荷重による撓みが比較的大きい防波板210の長手方向中央における剛性を高めることができる。また、防波板210の長手方向両端側から中央側にかけて第1張出部211や第2張出部212の張り出し寸法が徐々に大きく設定されるので、防波板210の長手方向両端側から長手方向中央側にかけて(波の荷重による撓みが大きい部位ほど)剛性を徐々に高めることができる。よって、防波板210の長手方向両端側(波の荷重による撓みが比較的小さい部位)の剛性(質量)が過剰になることを抑制しつつ、防波板210の撓みを抑制できるので、積載物の積載量が減少することを抑制できる。
ここで、防波板210は、第1実施形態と同様、上端(第1張出部211)の長手方向寸法よりも下端(第2張出部212)の長手方向寸法が大きく設定される。この場合、長手方向寸法が大きい防波板210の下端側ほど波の荷重による撓み(荷重を受ける面積)が大きくなる。これに対して、本実施形態では、第2張出部212の長手方向中央における張り出し寸法L3が、第1張出部211の長手方向中央における張り出し寸法L2よりも大きく設定される。
これにより、波の荷重による撓みが比較的小さい防波板210の上端側の質量が過剰になることを抑制しつつ、波の荷重による撓みが比較的大きい防波板210の下端側において剛性を確保することができる。よって、防波板210の撓みを抑制しつつ、その質量が増加することを抑制できるので、積載物の積載量が減少することを抑制できる。
また、第1張出部211及び第2張出部212の張り出し寸法は、その長手方向両端からの距離に比例して長くなるように設定される。これにより、防波板220の変形態様(撓みにくさ)を上端側と下端側とにおいて均一にすることができるので、防波板210の撓みによる負荷が補強部材5(図2参照)と防波板210との接続部分の一部に集中することを抑制できる。
次いで、図4(b)を参照して、第3実施形態について説明する。第1実施形態では、第1張出部11a及び第2張出部12aが、それぞれ長手方向略中央に頂点を有するV字状に形成される場合、即ち、第1張出部11a及び第2張出部12aの傾斜部分が直線状に形成される場合を説明した。これに対し第3実施形態では、かかる傾斜部分が湾曲して形成される場合について説明する。図4(b)は、第3実施形態における防波板310の展開図である。
図4(b)に示すように、タンクローリのタンク内に配設される防波板310は、その上端側に形成される第1張出部311と、下端側に形成される第2張出部312と、を備える。なお、防波板310は、第1張出部311及び第2張出部312の形状が異なる点を除き、第1実施形態の第1防波板10aと同一の構成である。
第1張出部311及び第2張出部312は、その長手方向両端から中央にかけての傾斜部分が湾曲される点を除き、第1実施形態の第1張出部11a及び第2張出部12aと同一の構成とされる。即ち、第1張出部311及び第2張出部312の長手方向中央における張り出し寸法L2は第1実施形態と同一であり、長手方向両端の張り出し寸法L4は第1実施形態よりも小さく設定される。
これにより、第1実施形態と同様、積載物の波の荷重による撓みが比較的大きい防波板310の長手方向中央における剛性を高めることができる。また、防波板310の長手方向両端側から中央側にかけて第1張出部311や第2張出部312の張り出し寸法が徐々に大きく設定されるが、その寸法の増加の割合が長手方向両端側から中央側にかけて徐々に大きくなるように構成されている。よって、防波板310の長手方向中央における剛性をより効果的に高めることができる。
以上、上記実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、上記各実施形態では、張出部の張り出し寸法の具体的な数値の例示を省略したが、少なくとも長手方向両端側よりも中央側で張り出し寸法が大きくされる構成であれば、張出部の張り出し寸法は適宜設定できる。
上記各実施の形態における防波板10,210,310の一部または全部を、他の実施の形態における防波板10,210,310の一部または全部と組み合わせてタンクローリを構成しても良い。
上記各実施形態では、積載物の一例としてLPガスを例示したが、必ずしもこれに限られるものではなく、他の積載物(例えば、LNGや液体窒素)をタンク4に積載することは当然可能である。この場合、LPガス等よりも比重が大きい液体窒素をタンク4に積載する場合には、防波板10,210,310の長手方向両端側における張出部の張り出し寸法よりも長手方向中央側における張出部の張り出し寸法を大きく設定することが特に好ましい。これにより、比重が大きい液体窒素をタンク4に積載する(防波板10,210,310に加わる荷重が大きい)場合でも、防波板10,210,310が撓むことを抑制できる。よって、タンク4(補強部材5)と防波板10,210,310との接続部分に加わる負荷を低減できる。
上記各実施形態では、第1張出部11a,11b,211,311及び第2張出部12a,12b,212,312が、第1防波板10a、第2防波板10b、及び、防波板210,310と一体的に形成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。
例えば、第1張出部や第2張出部を溶接によって防波板に連結しても良い。この場合にも、第1張出部や第2張出部の長手方向両端側における張り出し寸法よりも長手方向中央側における張り出し寸法を大きく設定することにより、波の荷重による撓みが比較的小さい長手方向両端側で防波板の剛性が過剰になることを抑制しつつ、波の荷重による撓みが比較的大きい長手方向中央側で防波板の剛性を確保することができる。即ち、防波板の撓みを抑制し、第1張出部や第2張出部と防波板との溶接部分に生じる応力を低減させつつ、防波板の質量が増加することを抑制できる。
上記各実施形態では、防波板10,210,310が補強部材5を介してタンク4の内面に連結される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、防波板10,210,310をタンク4の内面に直接連結しても良い。
上記第1実施形態では、第1防波板10a及び第2防波板10bの2枚の防波板が上下に並設される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、1枚の防波板や、上下に3枚以上の防波板が並設される場合でも、上記各実施形態の技術思想を適用できる。
上記第1実施形態では、第1防波板10aの第1張出部11a及び第2張出部12aの長手方向中央における張り出し寸法L2と、第2防波板10bの第1張出部11b及び第2張出部12bの長手方向中央における張り出し寸法L2とが同一に設定される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、第1張出部11a及び第2張出部12aよりも、第1張出部11b及び第2張出部12bの長手方向中央における張り出し寸法を大きく設定しても良い。
即ち、上述した通り、タンク4の軸方向視における面積は、第1防波板10aよりも第2防波板10bが大きく設定されるので、第1防波板10aよりも第2防波板10bにおいて波から受ける荷重が大きくなる。また、第1防波板10a及び第2防波板10bの上下方向寸法は同一であるものの、第2防波板10bがタンク4の上下方向略中央に配設されるのに対し、第1防波板10aがそれよりも上方に配設されるので、第1防波板10aよりも第2防波板10bの長手方向端面の寸法(円弧の長さ)が小さくなる。
よって、第2防波板10bは、波の荷重による撓みが第1防波板10aよりも大きいことに加え、第1防波板10aに比べて補強部材5に対する連結長さ(面積)が小さいため、かかる連結部分に加わる負荷が第1防波板10aに比べて大きくなりやすい。これに対して、第1張出部11a及び第2張出部12aよりも、第1張出部11b及び第2張出部12bの長手方向中央における張り出し寸法を大きく設定することにより、第1防波板10a及び第2防波板10bの質量が増加することを抑制しつつ、第2防波板10bと補強部材5との接続部分に加わる負荷を低減できる。
上記第3実施形態では、第1張出部311及び第2張出部312の傾斜部分が湾曲して形成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、張出部を三角形状や台形状に形成することや、直線や曲線を組み合わせて張出部の傾斜部分を形成しても良い。即ち、少なくとも長手方向両端側よりも長手方向中央における張り出し寸法が大きく設定される構成であれば、張出部の形状は適宜設定できる。
1 タンクローリ
4 タンク
10,210,310 防波板
10a 第1防波板(防波板)
10b 第2防波板(防波板)
11a,11b,211,311 第1張出部(張出部)
12a,12b,212,312 第2張出部(張出部)

Claims (4)

  1. 積載物が積載されるタンクと、そのタンクの水平方向に延びると共に長手方向両端が前記タンク内面に接続される防波板と、を備え、前記防波板が、その上端側および下端側のそれぞれに形成されると共に前記タンクの軸方向に張り出す張出部を備えるタンクローリにおいて、
    前記防波板の長手方向両端側における前記張出部の張り出し寸法よりも前記防波板の長手方向中央側における前記張出部の張り出し寸法が大きく設定されることを特徴とするタンクローリ。
  2. 前記防波板の長手方向両端側から中央側にかけて前記張出部の張り出し寸法が徐々に大きく設定されることを特徴とする請求項1記載のタンクローリ。
  3. 前記防波板の上端側または下端側のうち、長手方向寸法が大きい一方側に形成される前記張出部の長手方向中央側における張り出し寸法が、長手方向寸法が小さい他方側に形成される前記張出部の長手方向中央側の張り出し寸法よりも大きく設定されることを特徴とする請求項1又は2に記載のタンクローリ。
  4. 前記防波板の上端側および下端側の長手方向寸法がそれぞれ略同一に設定され、前記防波板の上端側に形成される前記張出部の長手方向中央側における張り出し寸法と、下端側に形成される前記張出部の長手方向中央側のおける張り出し寸法とが略同一に設定されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のタンクローリ。
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