JPH0518318Y2 - - Google Patents

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JPH0518318Y2
JPH0518318Y2 JP2741189U JP2741189U JPH0518318Y2 JP H0518318 Y2 JPH0518318 Y2 JP H0518318Y2 JP 2741189 U JP2741189 U JP 2741189U JP 2741189 U JP2741189 U JP 2741189U JP H0518318 Y2 JPH0518318 Y2 JP H0518318Y2
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tank
plate
rigidity
flange portion
partition plate
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はタンク胴板に鏡板および仕切板を接合
した箇所の応力を均等化したタンクローリのタン
クに関する。
(従来の技術) タンクローリのタンクが危険物タンクがある場
合は法規上一室当りの容量を制限されている。そ
こで、タンク内部に仕切板を設けて長手方向に複
数に分割して適法な容量の室に区画している。ま
た危険物タンクでなくても、内部を分割する場合
がある。また、タンク端部には鏡板を接合する構
造が一般である。
仕切板はタンク胴板内壁に溶接して前記各室を
気密にしている。胴板は低剛性であり、鏡板およ
び仕切板は高剛性であり、剛性の差の大きい部材
を溶接すると応力集中が高くなる。そこで、特開
昭57−55880号公報で開示しているように、鏡板
および仕切板がタンク胴板内壁と接合する箇所は
鏡板および仕切板の外周部から夫々長手方向に突
出した環状のフランジ状にして、このフランジ部
を介して溶接するものがある。フランジ部端部で
溶接するので剛性が下がり、胴板の剛性との差を
少なくして応力集中を緩和するためである。
タンク横断面は容積効率向上のため、楕円状ま
たは角状のものがある。これらの場合、横断面に
おいて曲率半径の小さい箇所、すなわち曲率半径
の逆数である曲率の大きい箇所は剛性が高いが、
曲率半径の大きい即ち小曲率の箇所は剛性が低
い。
鏡板および仕切板に前記フランジ部がある場
合、フランジ部巾は通常一定の狭巾であり、剛性
が一定であるため、鏡板および仕切板溶接後も剛
性の増大はほぼ一定で、タンク横断面の大曲率部
の剛性が高く、小曲率部の剛性が低いという関係
は変わらない。またフランジ部が狭巾であるため
剛性があまり低くないので、小曲率部では剛性の
差があり、応力緩和を充分に達成することができ
ない。
タンク横断面の剛性の低い箇所、即ち小曲率部
は変形し易いので、内圧または外力等による変形
が大きく、これに対応して応力も高くなる。従つ
て、小曲率部は応力集中と変形による応力とが加
わるので、留意を要する。
また、タンクは車両のシヤシに取付けるため、
横断面の如何に関係なく、通常外部両端付近に取
付足が設けられている。取付足でタンク重量や荷
重等を支えるので、この部分の変形と応力を緩和
するため、適切な補強が行なわれている。
ところが溶接箇所は、最大応力が許容限度内に
とつてあつても、溶接の出来栄え不良や材質の欠
陥等があると、溶接割れ等が生じて溶接箇所に不
測のトラブルを起すことがある。これは製作上の
問題であつて設計上の問題はない。しかし、設計
的にカバーするため溶接部応力を許容限度より充
分に低くとつて過度に安全にすることがあるが、
寸法、重量が増大するので適切とは言えない。通
常、許容限度に対し或程度余裕をもたせるだけの
場合が多く、これらのものはトラブルの原因の排
除が保証されたとは必ずしも言い切れない。
また、鏡板または仕切板外周であるフランジ部
と胴板内壁との製作誤差が大きいときは、溶接肉
盛りで隙間を埋めることもある。
(考案が解決しようとする課題) タンクの応力および応力集中は場所により差異
があるので、部材を充分に配慮しないと材料等の
無駄が多くなる。また、溶接箇所では不測の欠陥
に対応するためには、過度に安全な設計をするほ
か無いので、合理化の妨げとなる。
(課題を解決するための手段) 前記欠点を解消するため本考案では、タンク両
端に鏡板を有し、内部を仕切板で長手方向に複数
に区画し、前記鏡板および仕切板がタンク胴板と
接合する箇所は、鏡板および仕切板外周部から
夫々長手方向に突出した環状のフランジ部を介し
て溶接するタンクローリにおいて、前記フランジ
部を広巾フランジ部と狭巾フランジ部とで形成
し、横断面が円形でないタンクの胴板の小曲率部
に接合する前記鏡板および仕切板のフランジ部を
広巾フランジ部とし、タンクの取付足附近、防護
枠附近或いは側面附近に接合する前記鏡板および
仕切板のフランジ部を広巾フランジ部とした。
(作用) 鏡板および仕切板とタンク胴板との接合箇所の
剛性、応力および応力集中の小曲率部の値が低下
して大曲率部とほぼ均等となる。また、取付足接
合部、防護枠接合部或いは側面附近も同様に剛
性、応力および応力集中が低下して大曲率部とほ
ぼ均等となる。応力および応力集中の低下は溶接
箇所の安全性を向上する。
(実施例) 実施例について、図面を参照して説明する。
第1図に示すとおり、タンクローリ1のシヤシ
8上にはタンク2が搭載されている。タンク2は
筒状の胴板3の両端部に鏡板4が溶接接合されて
圧力容器を形成しており、内部は仕切板3で長手
方向に複数に区画されている。7はタンク2の胴
板3の外部に溶接接合された取付足で、シヤシ8
上に支持されている。9はタンク2の上部に溶接
接合された防護枠である。
第2図は第1図A−A矢視断面で、楕円状タン
ク2の横断面を示している。胴板3の横断面は楕
円状で、曲率半径の大きい箇所である小曲率部3
aと曲率半径の小さい箇所である大曲率部3bと
を各一対夫々対向させて構成されている。
鏡板4および仕切板5の外形は胴板3の内周壁
に接合可能な楕円状である。胴板3は低剛性であ
り、鏡板4および仕切板5は高剛性である。剛性
に大きい差があるために生じる応力集中を緩和す
るには鏡板4および仕切板5の胴板3との接合部
附近の剛性を下げればよい。そこで、鏡板4およ
び仕切板5が胴板3の内周壁に接合する外周部分
には、第1図に示すとおり、外周部から長手方向
に突出した環状のフランジ部6が形成されてい
る。
本考案のフランジ部6は斜視図である第3図に
示すとおり胴板3の小曲率部3aに接合する箇所
は巾を広くした広巾フランジ部6aを形成し、大
曲率部3bに接合する箇所は巾を従来例程度に狭
いままの狭巾フランジ部6bを形成している。ま
た、横断面の如何に関係なく、フランジ部6は取
付足7の近くに接合する箇所附近も広巾フランジ
部6aとする。同様にタンク2上部の防護枠9の
近くも広巾フランジ部6aとする。
広巾フランジ部6aの箇所は第4図aに示すよ
うにフランジ部6端部の溶接箇所からのスパンが
長いので剛性が低く、狭巾フランジ部6bの箇所
は第4図bに示すようにスパンが短いので剛性が
高い。
胴板3の剛性の低い小曲率部3a付近は剛性の
低い広巾フランジ部6aが溶接接合されるので剛
性の増大は比較的少なく、かつ、剛性の差の少な
い部材の溶接なので応力集中が少ない。剛性の高
い大曲率部3b付近は剛性の高い狭巾フランジ部
6bが溶接接合されるので剛性は増大するが、剛
性の差の少ない部材の溶接なので応力集中が少な
い。
また、胴板3の取付足7および防護枠9を接合
する部分附近も広巾フランジ部6aが溶接される
ため剛性の増大は比較的少なく、かつ、剛性の差
の少ない部材の溶接なので応力集中が少ない。ま
た、剛性が低いことは変形が比較的容易で、部材
に無理が生じないこととなる。
第5図は横断面が矩形状で四隅に弯曲部のある
角状のタンクの胴板30を示している。直線状の
長辺30aおよび短辺30bを第2図楕円状横断
面の場合の小曲率部3aに、四隅の弯曲部30c
を大曲率部3bに夫々置き換えることにより、前
記同様の機能を発揮できることが分る。即ち角状
タンクでは、側面である長辺30aおよび短辺3
0b附近に接合する箇所も広巾フランジ部とす
る。鏡板40および仕切板50の平面形は胴板3
0の横断面に適合することは言うまでもない。
広巾フランジ部6aと狭巾フランジ部6bとの
境界部は、適当な傾斜や緩やかな曲線等により応
力集中を防いでいる。
広巾フランジ部6aは鏡板4または仕切板5か
ら狭巾フランジ部6bとともに一体に成型する代
りに、全体を先ず狭巾フランジ部6bで成型して
から、所要箇所の外側に部材を溶接して広巾フラ
ンジ部6aを形成しても良い。また、広巾フラン
ジ部6aおよび狭巾フランジ部6bは夫々一種類
だけとせず、接合箇所に応じて適宜な寸法とした
複数種類としても良い。
以上はタンクローリのタンクに適用した場合に
ついて説明したが、本考案は地上等に固定するタ
ンク状の構造物等にも適用できることは勿論であ
る。
(考案の効果) タンクの小曲率部、取付足附近、防護枠附近或
いは側面附近は夫々広巾フランジ部が溶接される
ので剛性の増大が比較的少なく、応力および応力
集中が緩和されるので強度的に余裕ができ、部材
を節減することが可能となる。
また、溶接箇所に充分な余裕が生じて不安もほ
ぼ取り除かれて安全となる。従つて、溶接箇所の
安全性をより高くするか、または部材を節減する
か、またはその中間とするのか選択が可能とな
る。
また、広巾フランジ部は屈曲容易なので、胴板
に接触させて製作誤差による隙間を塞ぐことも可
能である。
【図面の簡単な説明】
第1図はタンクローリの側面視説明図、第2図
は楕円状のタンクの横断面説明図、第3図は仕切
板の斜視説明図、第4図a,bは広巾フランジ部
および狭巾フランジ部の溶接説明図、第5図は角
状タンクの横断面説明図である。 1……タンクローリ、2……タンク、3……胴
板、3a……小曲率部、4……鏡板、5……仕切
板、6……フランジ部、6a……広巾フランジ
部、6b……狭巾フランジ部、7……取付足、9
……防護枠。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) タンク両端に鏡板を有し、内部を仕切板で長
    手方向に複数に区画し、前記鏡板および仕切板
    がタンク胴板と接合する箇所は、鏡板および仕
    切板外周部から夫々長手方向に突出した環状の
    フランジ部を介して溶接するタンクローリにお
    いて、前記フランジ部を広巾フランジ部と狭巾
    フランジ部とで形成し、横断面が円形でないタ
    ンクの胴板の小曲率部に接合する前記鏡板およ
    び仕切板のフランジ部を広巾フランジ部とした
    タンクローリのタンク。 (2) タンクの取付足附近、防護枠附近或いは側面
    附近に接合する前記鏡板および仕切板のフラン
    ジ部を広巾フランジ部とした請求項(1)記載のタ
    ンクローリのタンク。
JP2741189U 1989-03-10 1989-03-10 Expired - Lifetime JPH0518318Y2 (ja)

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JPH02117392U JPH02117392U (ja) 1990-09-20
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