JP5032853B2 - 車体後部構造 - Google Patents

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    • B62D25/08Front or rear portions
    • B62D25/087Luggage compartments

Description

本発明は、車体後部構造に関する。
従来、車体後部構造としては、平面視で略Y字状の補強構造を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。ここで参照する図11(a)は、従来の車体後部構造を車体の底面側から見た様子を模式的に示す底面図、(b)は、従来の車体後部構造を車体の側面側から見た様子を模式的に示す側面図である。
この補強構造は、図11(a)に示すように、サポート部材109と、一対の圧縮緊張バー101(タンクロアフレーム)とで略Y字が形成されている。サポート部材109は、車体Bの幅方向の略中央に配置されて、車体Bの前後方向に延びている。このサポート部材109は、その後端がクロスサポート部材106(リアフロアエンドクロスメンバ)に接続されるとともに、その前端がレシービングブラケット110に接続されている。ちなみに、クロスサポート部材106は、リアフレーム102の後端側に接続されている。
圧縮緊張バー101は、それぞれの後端が車体Bの中央寄りでレシービングブラケット110に接続されるとともに、サイドシル105まで略V字状に延びたそれらの先端がサイドシル105と接続されている。
このような車体後部構造は、車体Bの後側に配置されたクロスサポート部材106から車体Bの左右両側に配置されたサイドシル105までが、サポート部材109、レシービングブラケット110、および圧縮緊張バー101を介して補強された構造となっている。
米国特許第6834910号明細書
しかしながら、この車体後部構造では、図11(b)に示すように、サポート部材109が、クロスサポート部材106からレシービングブラケット110に向かって下り勾配となるように配置されていた。このため、後面衝突時にクロスサポート部材106に対して荷重が入力されると、荷重は、クロスサポート部材106からサポート部材109を介してレシービングブラケット110に効率よく伝達されない恐れがあった。したがって、このような従来の車体後部構造は、入力された荷重をレシービングブラケット110から圧縮緊張バー101を介してサイドシル105まで効率よく分散させることが難しいという問題があった。
そこで、このような問題を解消するために、サポート部材109が、水平となるようにクロスサポート部材106と、レシービングブラケット110とに接続された車体後部構造が考えられる。そして、この車体後部構造では、後面衝突時にクロスサポート部材106側から入力された荷重が水平となったサポート部材109を介して圧縮緊張バー101側に伝達される。
しかしながら、この車体後部構造では、後面衝突時の大きな荷重で圧縮緊張バー101が変形する際に、中空部材(管状部材)からなる一般的な圧縮緊張バー101が示す変位−荷重特性は、変位とともに増大する荷重が最大値を迎えた後に急激に低下するものとなる。その結果、この車体後部構造は、後面衝突時に入力された大きな荷重を充分に負担することができない。
また、従来の車体後部構造では、サポート部材109、レシービングブラケット110、圧縮緊張バー101等の補強部材の前後の構造と、これらの補強部材自体の強度とのバランスがとれていないと、後面衝突時に車体後部構造の後側から順番に変形していくことができない。その結果、この車体後部構造は、これらの補強部材に潰れ残りが発生して、後面衝突時に充分なエネルギ吸収能力を発揮することができない。
また、この車体後部構造では、前記したような構造と強度とのバランスがとれていないと、車体後部構造の強度やエネルギ吸収能力を向上させるために、各補強部材の強度を高めなければならない。具体的には、これらの補強部材を形成する材料の厚さや、補強部材の断面積を高めたり、これらの補強部材に高強度の材料を適用する必要がある。その結果、この車体後部構造では、その重量が増加したり、製造コストが増加するという問題が生じる。
そこで、本発明の課題は、後面衝突時に大きな荷重が入力されてもその荷重を負担することができるとともに、優れたエネルギ吸収能力を有しており、しかも、軽量化、および製造コストの低減を図ることができる車体後部構造を提供することにある。
前記課題を解決した本発明の車体後部構造は、車体の後部の両側に配置され、前方のサイドシルより上方にオフセットするリアフレームと、前記各リアフレームに渡し掛けられて接続されるリアフロアクロスメンバと、前記各リアフレームの後端に渡し掛けられるリアフロアエンドクロスメンバと前記リアフロアクロスメンバとの間で前後方向に延びて接続されるとともにリアフロアパネルの後部に凹設されたスペアタイヤ収納用のスペアパンに配置されるスペアパンフレームと、を備え、このリアフレームおよび燃料タンクよりも下方に配置されるタンクロアフレームが前記リアフロアクロスメンバの中央から前方に向けて略V字状に開き、前記サイドシルに接続して車体の左右に一対で配置され、前記スペアパンフレームおよび前記タンクロアフレームの両方が前記リアフロアクロスメンバを介し水平に配置された車体後部構造であって、前記リアフレームは、前記タンクロアフレームと比較して、変位Sに対する荷重Fの比(F/S)が大きくなるような変位−荷重特性を有し、かつその最大曲げ強度は、前記タンクロアフレームの最大曲げ強度より大きい変位で発生し、前記タンクロアフレームは、その最大曲げ強度に達した後に急激に荷重が低下しないように断面変形が抑制され、燃料タンクから離れる方向に曲げ変形するように設定されていることを特徴とする。
このような車体後部構造においては、タンクロアフレームは、その断面変形(断面形状の変形)が抑制されているので、タンクロアフレームの変位−荷重特性は、変位するにともなって増加していく荷重が最大値を迎えた後であっても、荷重が急激に低下せずに、変位が増加しながらも所定の荷重が維持される。
そして、車体後部構造の全体としての変位−荷重特性は、リアフレームが示す荷重の最大値に、タンクロアフレームが維持する前記荷重を加えたものを荷重の最大値として示すこととなる。
したがって、この車体後部構造は、従来の補強部材を備える車体後部構造と比較して、後面衝突時に大きな荷重が入力されてもその荷重を負担することができる。
また、この車体後部構造では、タンクロアフレームが所定の荷重を維持しながら変位(変形)していくので、リアフレーム等の他のフレームにおける強度を高めなくても求められる車体後部構造の全体としての強度を発揮することができる。その結果、この車体後部構造は、他のフレームを形成する材料の厚さや、その断面積を高めたり、これらに高強度の材料を適用する必要もない。
したがって、この車体後部構造は、その軽量化、および製造コストの低減を図ることができる。
また、このような車体後部構造においては、前記タンクロアフレームが中空部材で形成されており、前記断面変形の抑制は、前記タンクロアフレームの側壁の板厚を、上下壁の板厚よりも厚くして行うことが望ましい。
この車体後部構造によれば、簡単な構造でタンクロアフレームの断面変形を抑制することができる。
また、このような車体後部構造においては、前記タンクロアフレームが中空部材で形成されており、前記断面変形の抑制は、前記タンクロアフレームの内部側に、リブ、板、および充填材の少なくともいずれかを設けて行ってもよい。
また、このような車体後部構造においては、前記タンクロアフレームは、燃料タンクから離れる方向に曲げ変形するように設定されており、例えば、燃料タンク側が凹となる形状を有するように構成することができる。この車体後部構造によれば、前記タンクロアフレームが燃料タンクにより確実に干渉を起こさない方向に曲げ変形させることができる。
また、このような車体後部構造においては、前記タンクロアフレームは、曲げ変形するきっかけを燃料タンク側に有していてもよい。
また、このような車体後部構造においては、前記タンクロアフレームは、その中立軸が燃料タンク側に凹となるように変曲点が設定されていてもよい。
また、このような車体後部構造においては、前記タンクロアフレームは、その断面形状、および前記タンクロアフレームを形成する板の厚さが長手方向に一定であって、その延びる方向を変位させるように外形を形成することで変曲点が設定されていてもよい。
また、このような車体後部構造においては、前記タンクロアフレームは、このタンクロアフレームを形成する板の厚さの分布、およびこのタンクロアフレームを形成する板の材料の強度を長手方向に変化させることで変曲点が設定されていてもよい。
また、このような車体後部構造においては、前記タンクロアフレームは、長手方向に沿って延びるリブを有するとともに、このリブの配置によって変曲点が設定されていてもよい。
本発明の車体後部構造によれば、後面衝突時に大きな荷重が入力されてもその荷重を負担することができるとともに、優れたエネルギ吸収能力を有しており、しかも、軽量化、および製造コストの低減を図ることができる。
次に、本発明の実施形態に係る車体後部構造について適宜図面を参照しながら詳細に説明する。ここで参照する図1(a)は、実施形態に係る車体後部構造を含む車体構造を模式的に示す底面図、(b)は、実施形態に係る車体後部構造を模式的に示す側面図である。図2は、実施形態に係る車体後部構造の変位−荷重特性を示すグラフであり、縦軸は荷重(N)を表し、横軸は変位(m)を表している。図3(a)は、実施形態に係る車体後部構造に使用されるタンクロアフレームの断面図、(b)から(h)は、タンクロアフレームの変形例を示す断面図である。
なお、図3(a)から(h)に示す断面は、タンクロアフレームの中立軸に直交する断面を表している。また、以下の説明において、上下左右の方向については、通常の状態で接地している車両(自動車)の上下左右の方向を基準とする。
図1(a)に示すように、実施形態に係る車体後部構造Sは、燃料タンクTの下方に配置されることとなる一対のタンクロアフレーム1を備えており、この車体後部構造Sにおいては、これらのタンクロアフレーム1が、後記するような変位−荷重特性(図2)を示すことを特徴とする。
ここでは、まず実施形態に係る車体後部構造Sを含む全体的な車体構造について説明する。
この車体構造において、車体後部構造Sは、車体Bの後側の左右両側で前後方向に延びるリアフレーム2と、このリアフレーム2から車体Bの前方に向かって延びる一対のサイドシル5と、左右のサイドシル5の間で車体Bの前後方向に延びる一対のフロントフロアフレーム7aと、フロントフロアフレーム7aの間で車体Bの前後方向に延びるトンネルフレーム7bとを備えている。
また、この車体後部構造Sは、バンパビーム8の前方で車幅方向に延びて、リアフレーム2の各後端に接続されたリアフロアエンドクロスメンバ6と、このリアフロアエンドクロスメンバ6の前方で車幅方向に延びて、各リアフレーム2に接続されるリアフロアクロスメンバ10と、フロントフロアフレーム7aの後端側で車幅方向に延びて、フロントフロアフレーム7aおよび各サイドシル5に接続されるミドルフロアクロスメンバ3とをさらに備えている。ちなみに、図示しないリアフロアパネルは、このミドルフロアクロスメンバ3から車体Bの後方(リアフロアエンドクロスメンバ6側)に向かって延設されている。
そして、この車体後部構造Sは、リアフロアエンドクロスメンバ6とリアフロアクロスメンバ10との間で前後方向に延びて、リアフロアエンドクロスメンバ6、およびリアフロアクロスメンバ10に接続される一対のスペアパンフレーム9を備えている。各スペアパンフレーム9は、前記したリアフロアパネルの後部に凹設された、スペアタイヤ収納用のスペアパン(図示省略)の両側に位置するようにそれぞれ配置されることとなる。このスペアパンフレーム9は、図1(b)に示すように、リアフロアエンドクロスメンバ6側からリアフロアクロスメンバ10側に掛けて略水平となるように配置されている。ちなみに、本実施形態でのリアフレーム2、リアフロアエンドクロスメンバ6、スペアパンフレーム9、およびリアフロアクロスメンバ10は、上面が開放したチャンネル状の部材で形成されている。
次に、前記したタンクロアフレーム1について詳細に説明する。
図1(a)に示すように、タンクロアフレーム1は、それぞれの後端側がリアフロアクロスメンバ10の車幅方向の略中央に接続されている。そして、タンクロアフレーム1のそれぞれは、リアフロアクロスメンバ10側から車体Bの両側に向かって略V字状に延びるとともに、それぞれの前端側が各サイドシル5に接続されている。具体的には、タンクロアフレーム1の先端側は、ミドルフロアクロスメンバ3が接続される各サイドシル5部分の近傍に接続されている。つまり、本実施形態でのタンクロアフレーム1とリアフレーム2とは、車体Bの左右に一対で配置されている。
このようなタンクロアフレーム1は、図1(b)に示すように、リアフレーム2および燃料タンクTよりも下方に配置されて、リアフロアクロスメンバ10側からミドルフロアクロスメンバ3側に向かって略水平に延びることとなる。このタンクロアフレーム1の水平高さは、スペアパンフレーム9の水平高さと略同じに設定されることが望ましい。ちなみに、本実施形態での車体後部構造Sでは、図1(a)に示すように、触媒コンバータ11、チャンバ12、およびサイレンサ13を繋ぐ排気管Eが、ミドルフロアクロスメンバ3の下方を通り、タンクロアフレーム1の上方を通るように配置されている。なお、符号14は、吸気系のキャニスタである。
このようなタンクロアフレーム1は、リアフレーム2よりも強度が低く設定されている。具体的には、タンクロアフレーム1、およびリアフレーム2のそれぞれに、その長手方向に沿って所定の荷重が入力された際に、リアフレーム2の曲げ変位(以下、単に「変位」という)は、タンクロアフレーム1の変位と比較して小さくなるように設定されている。つまり、リアフレーム2は、図2に示すように、タンクロアフレーム1よりも大きな変位−荷重特性を有するように設定されている。言い換えれば、リアフレーム2は、タンクロアフレーム1よりも変位Sに対する荷重Fの比(F/S)が大きくなるように設定されている。
また、図2に示すように、本実施形態でのタンクロアフレーム1の変位−荷重特性と、従来、補強部材として一般に使用される中空部材(図2中、「従来の補強部材」と記す)の変位−荷重特性とを比較すると、従来のものは、変位とともに増大する荷重が最大値を迎えた後に急激に低下する。これに対して、実施形態でのタンクロアフレーム1の変位−荷重特性は、荷重が最大値を迎えた後であっても、荷重が急激に低下せずに、変位が増加しながらも所定の荷重が維持される。言い換えれば、このようなタンクロアフレーム1の変位−荷重特性は、このタンクロアフレーム1の断面変形が抑制されていることを示している。
このような断面変形を抑制することができるタンクロアフレーム1としては、例えば、図3(a)に示すように、タンクロアフレーム1の側壁1aの板厚を、上壁1bの板厚、および下壁1cの板厚よりも厚くしたものが挙げられる。ちなみに、図3(a)に示す断面形状は、前記したように、タンクロアフレーム1の中立軸に直交する断面を表している。つまり、このタンクロアフレーム1は、その長手方向に沿うように荷重F(図2参照)が入力されて変位S(図2参照)が生じる際に、図3(a)に示す断面形状の局部的な変形が抑制される。
なお、本実施形態でのタンクロアフレーム1は、図3(a)に示すものに限定されず、図3(b)から(e)に示すように、その中空部に中壁1d、および横壁1eを備えたものであってもよい。これらの中壁1d、および横壁1eは、タンクロアフレーム1の長手方向に沿って延びることとなる。
図3(b)に示すタンクロアフレーム1は、対向する側壁1a同士の間で上壁1bと下壁1cとの間を繋ぐように中壁1dが形成されたものである。
図3(c)に示すタンクロアフレーム1は、図3(b)に示すタンクロアフレーム1における中壁1dを2枚に変更したものである。
図3(d)に示すタンクロアフレーム1は、図3(b)に示すタンクロアフレーム1において、対向する側壁1a同士の間を繋ぐ横壁1eがさらに形成されたものである。
図3(e)に示すタンクロアフレーム1は、図3(c)に示すタンクロアフレーム1において、対向する側壁1a同士の間を繋ぐ横壁1eがさらに形成されたものである。
なお、ここでの側壁1a、上壁1b、下壁1c、中壁1d、および横壁1eは、その板厚が、タンクロアフレーム1の長手方向に一定となるように形成されている。そして、断面形状は、タンクロアフレーム1の長手方向に一定(同じ形状)となっている。
ちなみに、中壁1d、および横壁1eを備えたタンクロアフレーム1では、荷重が入力された際の断面変形が、より確実に抑制される。その結果、このタンクロアフレーム1は、最大曲げ強度に達した後に荷重が急激に低下しない。
また、タンクロアフレーム1は、図3(f)から(h)に示すように、その中空部にリブ1fを備えたものであってもよい。このリブ1fは、タンクロアフレーム1の長手方向に沿って延びることとなる。
図3(f)に示すタンクロアフレーム1は、側壁1aのそれぞれに1つずつリブ1fが形成されたものである。
図3(g)に示すタンクロアフレーム1は、側壁1aのそれぞれに2つのリブ1fが並ぶように形成されたものである。
図3(h)に示すタンクロアフレーム1は、上壁1bおよび下壁1cのそれぞれに2つのリブ1fが並ぶように形成されたものである。
ちなみに、リブ1fを備えたタンクロアフレーム1でも、図3(a)から(e)に示すタンクロアフレーム1と同様に、断面変形が抑制されることで、最大曲げ強度に達した後に荷重が急激に低下しない。また、リブ1fを備えたタンクロアフレーム1は、図3(a)から(e)に示すタンクロアフレーム1と比較して軽量化を図ることができる。
また、本実施形態に係るタンクロアフレーム1は、図示しないが、中空部材(管状部材)の中空部に充填材を配置したものであってもよい。この充填材としては、例えば、金属、樹脂等からなるものが挙げられる。充填材の材形としては、特に制限はないが、ブロック体、板状体、柱状体、発泡体、粉粒体等であってもよい。ちなみに、板状体が充填材として使用される場合には、バルクヘッド(BHD)として中空部に配置されてもよい。
このようなタンクロアフレーム1は、充填材が配置される一部の区間で断面変形を抑制することができる。
なお、充填材が配置される好ましい位置としては、断面形状の局部的な変形が生じ易い箇所が挙げられる。具体的には、例えば、タンクロアフレーム1の端部15(図1(b)参照)、中央部16(図1(b)参照)、変曲点17(図4(b)等参照)等が挙げられる。また、図示しないが、タンクロアフレーム1が2部材以上を結合して形成されたものである場合には、その結合部が挙げられる。
次に、本実施形態に係る車体後部構造Sの作用効果について説明する。
図1(b)に示すように、この車体後部構造Sでは、後面衝突時の荷重Fがバンパビーム8に入力されると、荷重Fは、リアフレーム2からサイドシル5側に伝達されるとともに、リアフロアエンドクロスメンバ6、スペアパンフレーム9、リアフロアクロスメンバ10、およびタンクロアフレーム1を介して、サイドシル5側に伝達される。つまり、荷重Fは、リアフレーム2方向と、スペアパンフレーム9方向とに分散される。この際、スペアパンフレーム9は、従来の車体後部構造(例えば、特許文献1参照)のサポート部材109(図11(b)参照)と異なって、水平となるように配置されているので、スペアパンフレーム9方向への荷重Fの分散成分は、スペアパンフレーム9を介してタンクロアフレーム1に効率よく伝達される。その結果、車体後部構造Sでは、荷重Fの分散が効果的に行われる。
そして、図1(b)に示すように、この車体後部構造Sでは、荷重Fの分散成分がタンクロアフレーム1の長手方向に沿うように入力されると、タンクロアフレーム1を上方向(燃料タンクTに向かう方向)または下方向(燃料タンクTから離れる方向)に変位させようとする荷重Faが生じる。
このときタンクロアフレーム1は、前記したように、断面変形が抑制されているので、図2に示すように、その変位−荷重特性は、荷重が最大値を迎えた後であっても、荷重が急激に低下せずに、変位が増加しながらも所定の荷重が維持される。
したがって、車体後部構造Sの全体としての変位−荷重特性は、図2に示すように、実施形態のタンクロアフレーム1の変位−荷重特性と、リアフレーム2の変位−荷重特性とを組み合わせたものとなる(図2中、「実施形態の車体後部構造」と記す)。つまり、車体後部構造Sの全体としての変位−荷重特性は、リアフレーム2が示す荷重の最大値L1に、タンクロアフレーム1が荷重の最大値を迎えた後に維持する所定の荷重L2を加えたものを荷重の最大値L3として示すこととなる。
これに対して、従来、補強部材として一般に使用される中空部材(図2中、「従来の補強部材」と記す)の変位−荷重特性は、変位とともに増大する荷重が最大値を迎えた後に急激に低下する。その結果、この従来の補強部材を備えた車体後部構造の変位−荷重特性(図2中、「従来の車体後部構造」と記す)は、リアフレーム2の荷重の最大値L1に近い最大値L1´を示すこととなる。
そして、本実施形態に係る車体後部構造Sの全体としての変位−荷重特性と、従来の車体後部構造における全体としての変位−荷重特性とを比較すると、本実施形態に係る車体後部構造Sは、従来の車体後部構造よりも、荷重の最大値が(L3−L1´)ぶん大きくなる。
したがって、本実施形態に係る車体後部構造Sは、従来の補強部材を備える車体後部構造と比較して、後面衝突時に大きな荷重が入力されてもその荷重を負担することができる。
また、本実施形態に係る車体後部構造Sでは、タンクロアフレーム1が所定の荷重を維持しながら変位(変形)していくので、リアフレーム2、サイドシル5、リアフロアエンドクロスメンバ6、リアフロアクロスメンバ10、ミドルフロアクロスメンバ3、スペアパンフレーム9等の他のフレームにおける強度を高めなくても求められる車体後部構造S全体としての強度を発揮することができる。その結果、この車体後部構造Sは、他のフレームを形成する材料の厚さや、その断面積を高めたり、これらに高強度の材料を適用する必要もない。
したがって、本実施形態に係る車体後部構造Sは、その軽量化、および製造コストの低減を図ることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されることなく、様々な形態で実施される。
以下に適宜図面を参照しながら説明する他の実施形態において、前記実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
前記実施形態では、直線状に延びるタンクロアフレーム1を有する車体後部構造Sについて説明したが、本発明はこのタンクロアフレーム1を使用するものに限定されない。ここで参照する図4(a)は、他の実施形態に係る車体後部構造を模式的に示す側面図、(b)および(c)は、他の実施形態に係る車体後部構造を構成するタンクロアフレームを模式的に示す側面図である。図5(a)および(b)は、他の実施形態に係る車体後部構造を構成するタンクロアフレームを模式的に示す側面図である。
図4(a)に示す車体後部構造Sは、後面衝突時にタンクロアフレーム1が燃料タンクTに対して干渉しない方向に曲げ変形するように設定されている。言い換えると、タンクロアフレーム1は、燃料タンクTから離れる方向に曲げ変形するように設定されている。
さらに具体的にいうと、タンクロアフレーム1は、燃料タンクT側が凹となる形状を有している。そして、このようなタンクロアフレーム1は、図4(b)に示すように、その中立軸18が燃料タンクT(図4(a)参照)側で、つまり上側で凹となるように、その長手方向に2箇所の変曲点17を有している。
また、前記実施形態でのタンクロアフレーム1は、側壁1a、上壁1b、および下壁1c(図3(a)等参照)の板厚、および断面形状が、その長手方向に一定となるように形成されている。このようなタンクロアフレーム1は、その延びる方向を変位させるように外形を形成することで変曲点17を形成することができる。
このようなタンクロアフレーム1を備える車体後部構造Sでは、前記実施形態と同様の効果を奏するとともに、後面衝突時にタンクロアフレーム1が、曲げ変形する際に、燃料タンクTに対する干渉を、より確実に回避することができる。
また、この車体後部構造Sでは、タンクロアフレーム1が燃料タンクT側で凹となっているので、より容量の大きい燃料タンクTを車両に搭載することができる。
また、この車体後部構造Sでは、図4(b)に示すタンクロアフレーム1が、前記実施形態に係るタンクロアフレーム1(図1(b)等参照)を、例えばプレス加工して形成することができるので、燃料タンクTへの干渉を回避することができる車体後部構造Sを容易に製造することができる。
また、図4(b)に示すタンクロアフレーム1は、その長手方向に屈曲することで変曲点17が形成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図4(c)に示すように、その長手方向に所定の曲率で湾曲することで変曲点17が形成されたものであってもよい。
また、図4(b)に示すタンクロアフレーム1は、その長手方向に2箇所の変曲点17を有しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図5(a)に示すように、その長手方向に屈曲することで変曲点17が一箇所に形成されたものであってもよく、図5(b)に示すように、その長手方向に所定の曲率で湾曲することで変曲点17が一箇所に形成されたものであってもよい。また、このような変曲点17は、その長手方向に沿って3箇所以上形成されるものであってもよい。
また、前記実施形態に係る車体後部構造Sは、後面衝突時にタンクロアフレーム1が燃料タンクTに干渉を起こさない方向に曲げ変形するように、曲げ変形するきっかけを有するものであってもよい。ここで参照する図6(a)から(d)は、曲げ変形するきっかけを有するタンクロアフレームの斜視図である。
図6(a)に示すタンクロアフレーム1は、その上壁1bと側壁1aとがなす2箇所の角部に一組の窪み4a(または切り欠き)が形成されている。この一組の窪み4a同士は、タンクロアフレーム1の幅方向に向き合うように形成されている。この窪み4aは、前記した「曲げ変形するきっかけ」に相当する。つまり、図6(a)に示すタンクロアフレーム1は、後面衝突時に曲げ変形する際に、この窪み4aを起点として変形することによって、燃料タンクTに干渉を起こさない方向、つまり、燃料タンクTから離れる方向に曲げ変形することとなる。
この車体後部構造Sでは、図6(a)に示すタンクロアフレーム1が、前記実施形態に係るタンクロアフレーム1(図1(b)等参照)に、例えばプレス加工、切削加工等を施して形成することができるので、燃料タンクTへの干渉を回避することができる車体後部構造Sを容易に製造することができる。
また、図6(a)に示すタンクロアフレーム1は、一組の窪み4aを有しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図6(b)に示すように、上壁1bに1つのビード4bが形成されたものであってもよい。このビード4bは、前記した「曲げ変形するきっかけ」に相当する。
また、図6(a)に示すタンクロアフレーム1は、「曲げ変形するきっかけ」として、一組の窪み4aを有し、図6(b)に示すタンクロアフレーム1は、「曲げ変形するきっかけ」として、1つのビード4bを有しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図6(c)に示すように、その長手方向に二組の窪み4aを有するものであってもよく、図6(d)に示すように、その長手方向に2つのビード4bを有するものであってもよい。また、このような窪み4a、およびビード4bは、その長手方向に沿って3組以上、または3つ以上有するものであってもよい。
また、前記実施形態では、タンクロアフレーム1における上壁1bおよび下壁1cの板厚が、その長手方向に一定であるが、本発明はそれに限定されるものではない。ここで参照する図7(a)は、タンクロアフレームの上壁の長手方向における板厚を変化させた様子を示す断面図、(b)は、上壁の長さ方向に対する曲げ強度の変化を示すグラフ、(c)は、下壁の長さ方向に対する曲げ強度の変化を示すグラフであり、(b)および(c)の縦軸は、曲げ強度(N/m)を表し、横軸は、(a)に示すタンクロアフレームの長さ(m)を表している。
図7(a)に示すタンクロアフレーム1は、その上壁1bの板厚が、その中央部近傍で薄く、その両端側に向かうにつれてその板厚が徐々に厚くなっている。その一方で、下壁1cの板厚は、タンクロアフレーム1の長手方向に一定となっている。ちなみに、ここでの下壁1cの板厚は、上壁1bの中央部近傍における板厚と略同じ程度に設定されている。
このような図7(a)に示すタンクロアフレーム1の上壁1bの曲げ強度は、図7(b)に示すように、上壁1bの中央部近傍で小さく、その両端側に向かうにつれてその曲げ強度が徐々に大きくなっている。その一方で、下壁1cの曲げ強度は、図7(c)に示すように、タンクロアフレーム1の長手方向に一定となっている。その結果、図7(a)に示すように、このタンクロアフレーム1の中立軸18は、上壁1b側に凹となるとともに、上壁1bの中央部近傍で板厚が最も薄い位置に対応して変曲点17が形成される。つまり、このタンクロアフレーム1を備える車体後部構造Sでは、後面衝突時にタンクロアフレーム1が曲げ変形する際に、燃料タンクTから離れる方向に変形することとなる。
したがって、図7(a)に示すタンクロアフレーム1を備える車体後部構造Sでは、前記実施形態と同様の効果を奏するとともに、後面衝突時にタンクロアフレーム1が曲げ変形する際に、燃料タンクTに対する干渉を回避することができる。
また、図7(a)に示すタンクロアフレーム1を備える車体後部構造Sでは、図4(a)に示した、下方に突出するタンクロアフレーム1を備える車体後部構造Sと比較して、車両の最低地上高さの確保が、より容易となる。
また、図7(a)に示すタンクロアフレーム1は、上壁1bの中央部近傍でその曲げ強度が小さく、その両端側に向かうにつれてその曲げ強度が徐々に大きくなっているが、本発明はこれに限定されるものではない。ここで参照する図8(a)は、タンクロアフレームの上壁の長手方向における板厚を変化させた様子を示す断面図、(b)は、上壁の長さ方向に対する曲げ強度の変化を示すグラフ、(c)は、下壁の長さ方向に対する曲げ強度の変化を示すグラフであり、(b)および(c)の縦軸は、曲げ強度(N/m)を表し、横軸は、(a)に示すタンクロアフレームの長さ(m)を表している。
図8(a)に示すタンクロアフレーム1は、上壁1bの板厚が、その中程で長手方向に一定の厚さとなっており、その中程から両端側に向かうにつれて板厚が徐々に厚くなっている。その一方で、図8(a)に示すタンクロアフレーム1における下壁1cの板厚は、長手方向に一定となっている。ちなみに、ここでの下壁1cの板厚は、上壁1bの中程における板厚と略同じ程度に設定されている。
このような図8(a)に示すタンクロアフレーム1の上壁1bの曲げ強度は、図8(b)に示すように、上壁1bの中程で小さく、中程から両端側に向かうにつれてその曲げ強度が徐々に大きくなっている。その一方で、下壁1cの曲げ強度は、図8(c)に示すように、タンクロアフレーム1の長手方向に一定となっている。その結果、図8(a)に示すように、このタンクロアフレーム1の中立軸18は、上壁1b側に凹となるとともに、上壁1bの中程から板厚が厚くなり始める境目に対応する2箇所の位置に変曲点17が形成されることとなる。つまり、このタンクロアフレーム1を備える車体後部構造Sでは、後面衝突時にタンクロアフレーム1が曲げ変形する際に、燃料タンクTから離れる方向に変形することとなる。
また、図7(a)および図8(a)に示すタンクロアフレーム1は、上壁1bの板厚を変化させているが、本発明は下壁1cの板厚を変化させるものであってもよい。ここで参照する図9(a)は、タンクロアフレームの下壁の長手方向における板厚を変化させた様子を示す断面図、(b)は、上壁の長さ方向に対する曲げ強度の変化を示すグラフ、(c)は、下壁の長さ方向に対する曲げ強度の変化を示すグラフであり、(b)および(c)の縦軸は、曲げ強度(N/m)を表し、横軸は、(a)に示すタンクロアフレームの長さ(m)を表している。
図9(a)に示すタンクロアフレーム1は、その下壁1cの板厚が、その中央部近傍で厚く、その両端側に向かうにつれてその板厚が徐々に薄くなっている。その一方で、上壁1bの板厚は、タンクロアフレーム1の長手方向に一定となっている。
このような図9(a)に示すタンクロアフレーム1の上壁1bの曲げ強度は、図9(b)に示すように、タンクロアフレーム1の長手方向に一定となっている。その一方で、下壁1cの曲げ強度は、図9(c)に示すように、下壁1cの中央部近傍で大きく、その両端側に向かうにつれてその曲げ強度が徐々に小さくなっている。その結果、図9(a)に示すように、このタンクロアフレーム1の中立軸18は、上壁1b側に凹となるとともに、下壁1cの中央部近傍で板厚が最も厚い位置に対応して変曲点17が形成される。つまり、このタンクロアフレーム1を備える車体後部構造Sでは、後面衝突時にタンクロアフレーム1が曲げ変形する際に、燃料タンクTから離れる方向に変形することとなる。
また、図9(a)に示すタンクロアフレーム1は、下壁1cの中央部近傍でその曲げ強度が大きく、その両端側に向かうにつれてその曲げ強度が徐々に小さくなっているが、本発明はこれに限定されるものではない。ここで参照する図10(a)は、タンクロアフレームの下壁の長手方向における板厚を変化させた様子を示す断面図、(b)は、上壁の長さ方向に対する曲げ強度の変化を示すグラフ、(c)は、下壁の長さ方向に対する曲げ強度の変化を示すグラフであり、(b)および(c)の縦軸は、曲げ強度(N/m)を表し、横軸は、(a)に示すタンクロアフレームの長さ(m)を表している。
図10(a)に示すタンクロアフレーム1は、下壁1cの板厚がその中程で長手方向に一定の厚さとなっており、その中程から両端側に向かうにつれて板厚が徐々に薄くなっている。その一方で、図10(a)に示すタンクロアフレーム1における上壁1bの板厚は、長手方向に一定となっている。
このような図10(a)に示すタンクロアフレーム1の上壁1bの曲げ強度は、図10(b)に示すように、タンクロアフレーム1の長手方向に一定となっている。その一方で、下壁1cの曲げ強度は、下壁1cの中程で大きく、中程から両端側に向かうにつれてその曲げ強度が徐々に小さくなっている。その結果、図10(a)に示すように、このタンクロアフレーム1の中立軸18は、上壁1b側に凹となるとともに、下壁1cの中程から板厚が薄くなり始める境目に対応する2箇所の位置に変曲点17が形成されることとなる。つまり、このタンクロアフレーム1を備える車体後部構造Sでは、後面衝突時にタンクロアフレーム1が曲げ変形する際に、燃料タンクTから離れる方向に変形することとなる。
また、図7(a)、図8(a)、図9(a)、および図10(a)に示すタンクロアフレーム1は、上壁1bまたは下壁1cの板厚の分布を変えることで、タンクロアフレーム1の中立軸18に変曲点17を形成しているが、本発明はこれに限定されることなく、上壁1bおよび下壁1cの板厚の分布を変えることで、タンクロアフレーム1の中立軸18に変曲点17を形成するものであってもよい。
また、タンクロアフレーム1の材質を長手方向に変えて配置することで、長手方向に強度の異なる部分を形成して中立軸18に変曲点17を設けるものであってもよい。また、上壁1bまたは下壁1cの少なくともいずれかに、リブを部分的に形成し、またはリブの高さや幅を変化させることで、タンクロアフレーム1の中立軸18に変曲点17を形成するものであってもよい。ちなみに、このリブは、タンクロアフレーム1の長手方向に沿って延びるように形成されたものが望ましい。
(a)は、実施形態に係る車体後部構造を含む車体構造を模式的に示す底面図、(b)は、実施形態に係る車体後部構造を模式的に示す側面図である。 実施形態に係る車体後部構造の変位−荷重特性を示すグラフであり、縦軸は荷重(N)を表し、横軸は変位(m)を表している。 (a)は、実施形態に係る車体後部構造に使用されるタンクロアフレームの断面図、(b)から(e)は、タンクロアフレームの変形例を示す断面図である。 (a)は、他の実施形態に係る車体後部構造を模式的に示す側面図、(b)および(c)は、他の実施形態に係る車体後部構造を構成するタンクロアフレームを模式的に示す側面図である。 (a)および(b)は、他の実施形態に係る車体後部構造を構成するタンクロアフレームを模式的に示す側面図である。 (a)から(d)は、変曲するきっかけを有するタンクロアフレームの斜視図である。 (a)は、タンクロアフレームの上壁の長手方向における板厚を変化させた様子を示す断面図、(b)は、上壁の長さ方向に対する曲げ強度の変化を示すグラフ、(c)は、下壁の長さ方向に対する曲げ強度の変化を示すグラフであり、(b)および(c)の縦軸は、曲げ強度(N/m)を表し、横軸は、(a)に示すタンクロアフレームの長さ(m)を表している。 (a)は、タンクロアフレームの上壁の長手方向における板厚を変化させた様子を示す断面図、(b)は、上壁の長さ方向に対する曲げ強度の変化を示すグラフ、(c)は、下壁の長さ方向に対する曲げ強度の変化を示すグラフであり、(b)および(c)の縦軸は、曲げ強度(N/m)を表し、横軸は、(a)に示すタンクロアフレームの長さ(m)を表している。 (a)は、タンクロアフレームの下壁の長手方向における板厚を変化させた様子を示す断面図、(b)は、上壁の長さ方向に対する曲げ強度の変化を示すグラフ、(c)は、下壁の長さ方向に対する曲げ強度の変化を示すグラフであり、(b)および(c)の縦軸は、曲げ強度(N/m)を表し、横軸は、(a)に示すタンクロアフレームの長さ(m)を表している。 (a)は、タンクロアフレームの下壁の長手方向における板厚を変化させた様子を示す断面図、(b)は、上壁の長さ方向に対する曲げ強度の変化を示すグラフ、(c)は、下壁の長さ方向に対する曲げ強度の変化を示すグラフであり、(b)および(c)の縦軸は、曲げ強度(N/m)を表し、横軸は、(a)に示すタンクロアフレームの長さ(m)を表している。 (a)は、従来の車体後部構造を車体の底面側から見た様子を模式的に示す底面図、(b)は、従来の車体後部構造を車体の側面側から見た様子を模式的に示す側面図である。
符号の説明
1 タンクロアフレーム
1a 側壁
1b 上壁
1c 下壁
1d 中壁
1e 横壁
1f リブ
15 端部
16 中央部
17 変曲点
18 中立軸
B 車体
S 車体後部構造
T 燃料タンク

Claims (9)

  1. 車体の後部の両側に配置され、前方のサイドシルより上方にオフセットするリアフレームと、
    前記各リアフレームに渡し掛けられて接続されるリアフロアクロスメンバと、
    前記各リアフレームの後端に渡し掛けられるリアフロアエンドクロスメンバと前記リアフロアクロスメンバとの間で前後方向に延びて接続されるとともにリアフロアパネルの後部に凹設されたスペアタイヤ収納用のスペアパンに配置されるスペアパンフレームと、
    を備え、
    このリアフレームおよび燃料タンクよりも下方に配置されるタンクロアフレームが前記リアフロアクロスメンバの中央から前方に向けて略V字状に開き、前記サイドシルに接続して車体の左右に一対で配置され
    前記スペアパンフレームおよび前記タンクロアフレームの両方が前記リアフロアクロスメンバを介し水平に配置された車体後部構造であって
    前記リアフレームは、前記タンクロアフレームと比較して、変位Sに対する荷重Fの比(F/S)が大きくなるような変位−荷重特性を有し、かつその最大曲げ強度は、前記タンクロアフレームの最大曲げ強度より大きい変位で発生し、前記タンクロアフレームは、その最大曲げ強度に達した後に急激に荷重が低下しないように断面変形が抑制され、燃料タンクから離れる方向に曲げ変形するように設定されていることを特徴とする車体後部構造。
  2. 前記タンクロアフレームが中空部材で形成されており、前記断面変形の抑制は、前記タンクロアフレームの側壁の板厚を、上下壁の板厚よりも厚くして行ったことを特徴とする請求項1に記載の車体後部構造。
  3. 前記タンクロアフレームが中空部材で形成されており、前記断面変形の抑制は、前記タンクロアフレームの内部側に、リブ、板、および充填材の少なくともいずれかを配置して行ったことを特徴とする請求項1に記載の車体後部構造。
  4. 前記タンクロアフレームは、燃料タンク側が凹となる形状を有することを特徴とする請求項に記載の車体後部構造。
  5. 前記タンクロアフレームは、曲げ変形するきっかけを燃料タンク側に有することを特徴とする請求項に記載の車体後部構造。
  6. 前記タンクロアフレームは、その中立軸が燃料タンク側に凹となるように変曲点が設定されていることを特徴とする請求項1に記載の車体後部構造。
  7. 前記タンクロアフレームは、その断面形状、および前記タンクロアフレームを形成する板の厚さが長手方向に一定であって、その延びる方向を変位させるように外形を形成することで変曲点が設定されていることを特徴とする請求項に記載の車体後部構造。
  8. 前記タンクロアフレームは、このタンクロアフレームを形成する板の厚さの分布、およびこのタンクロアフレームを形成する板の材料の強度を長手方向に変化させることで変曲点が設定されていることを特徴とする請求項に記載の車体後部構造。
  9. 前記タンクロアフレームは、長手方向に沿って延びるリブを有するとともに、このリブの配置によって変曲点が設定されていることを特徴とする請求項に記載の車体後部構造。
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