JP7064289B2 - 溶融Zn-Al系めっき鋼板の製造方法 - Google Patents

溶融Zn-Al系めっき鋼板の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電機、建材などの分野で利用される溶融Zn-Al系めっき鋼板の製造方法に関するものである。
めっき層中にAl:1~15mass%を含有する溶融Zn-Al系めっき鋼板は、溶融Znめっき鋼板に比べて優れた耐食性を有することから、電機、建材分野を中心に広く使用されている。代表的な溶融Zn-Al系めっき鋼板としては、Al:約5mass%を含有するガルファン(GF)が1980年代から製造され、多く使用されてきた。一方、最近では、Mg等の元素をめっき中に含有させて高機能化した溶融Zn-Al系めっき鋼板が開発され、使用されるようになってきた。
このような高機能化した溶融Zn-Al系めっき鋼板としては、例えば、Al:1.0~10mass%とMg:0.2~1mass%をめっき層中に含有させ、ガルファンで問題となった粗大なスパングルの発生を抑制した溶融Zn-Al系めっき鋼板(例えば、特許文献1)や、Al:2~19mass%とMg:1~10mass%をめっき層中に含有させ、耐食性をさらに向上させた溶融Zn-Al系めっき鋼板(例えば、特許文献2)がある。
また、特許文献3には、めっき層中にAl:4~10mass%とMg:1.0~4.0mass%を含有し、めっき浴温とめっき後の冷却速度の調整により、めっき層中のMg-Zn化合物の種類を制御することで、色調ムラの発生を抑制した溶融Zn-Al系めっき鋼板が開示されている。
特開2008-138285号公報 特開2000-104154号公報 特開平10-226865号公報 特開平7-150320号公報
しかし、溶融Zn-Al系めっき鋼板は高い性能を有する一方で、特に片面当たりのめっき付着量が100g/m以下のめっき鋼板を製造する場合に、異物付着が原因と考えられる“ピット”と呼ばれるめっきの一部が凹む表面欠陥が発生し、めっきの外観品位が低下するという問題がある。特許文献1~3、特に外観品位に着目して改良した特許文献1や特許文献3に記載の溶融Zn-Al系めっき鋼板の製造方法を用いても、上記のピット欠陥が発生することがある。
特許文献4には、スナウト内の露点を-10℃以下(望ましくは-40℃以上、-10℃以下)、酸素濃度を10ppm以下に制御することで、ドロス(FeAl)やアッシユ(蒸発Znとその酸化物)、及び窒化物や酸化物や水酸化物の発生を抑制し、鋼板への異物付着が抑制されるようにした溶融Znめっき鋼板の製造方法が開示されている。しかし、このような技術を溶融Zn-Al系めっき鋼板の製造に適用しても、特に片面当たりのめっき付着量が100g/m以下の溶融Zn-Al系めっき鋼板を製造するような場合に、ピット欠陥の発生を完全に抑えることができない。これは、特許文献4に記載された欠陥が、溶融Zn-Al系めっきで発生するピット欠陥とは異なり、欠陥の起点となる異物の種類やサイズが異なるためであると考えられる。
したがって本発明の目的は、以上のような従来技術の課題を解決し、優れためっき外観を有する溶融Zn-Al系めっき鋼板を安定して製造することができる製造方法を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく検討を重ねた結果、(i)ピット欠陥の発生原因が、連続式溶融めっき設備のスナウト内で起こるAlやMgを含有する浴面酸化物の地鉄-めっき界面への巻き込みであること、(ii)めっき浴をめっき浴の凝固開始温度との関係で規定される比較的高い浴温に制御し、地鉄-めっき界面に形成される合金層の成長を促進することにより、そのようなピット欠陥の発生を効果的に抑えることができ、従来にない優れためっき外観が安定的に得られること、を見出した。
本発明は、以上のような知見に基づきなされたものであり、その要旨は以下の通りである。
[1]連続式溶融めっき設備において溶融Zn-Al系めっき鋼板を製造する方法であって、Alが1~6mass%、Mgが0~3.5mass%(但し、Mgを含有しない場合を含む)、残部がZn及び不可避的不純物からなり、且つ浴温tが下記(1A)式、(2A)式及び(3)式を満足するめっき浴で鋼板を溶融めっきすることを特徴とする溶融Zn-Al系めっき鋼板の製造方法。
Al=-6.4×[Al]+419.6 …(1A)
Mg=-15.9×[Mg]+419.6 …(2A)
t-T≧60 …(3)
但し
t:浴温(℃)
[Al]:めっき浴中のAl含有率(mass%)
[Mg]:めっき浴中のMg含有率(mass%)
Al:Al含有率が[Al]であるAl-Zn二元合金の推定凝固開始温度(℃)
Mg:Mg含有率が[Mg]であるMg-Zn二元合金の推定凝固開始温度(℃)
T:TAlとTMgのうちの高い方の温度(℃)
[2]連続式溶融めっき設備において溶融Zn-Al系めっき鋼板を製造する方法であって、Alが1~6mass%、Mgが3.5mass%超6mass%以下、残部がZn及び不可避的不純物からなり、且つ浴温tが下記(1A)式、(2B)式及び(3)式を満足するめっき浴で鋼板を溶融めっきすることを特徴とする溶融Zn-Al系めっき鋼板の製造方法。
Al=-6.4×[Al]+419.6 …(1A)
Mg=43.2×[Mg]+212.8 …(2B)
t-T≧60 …(3)
但し
t:浴温(℃)
[Al]:めっき浴中のAl含有率(mass%)
[Mg]:めっき浴中のMg含有率(mass%)
Al:Al含有率が[Al]であるAl-Zn二元合金の推定凝固開始温度(℃)
Mg:Mg含有率が[Mg]であるMg-Zn二元合金の推定凝固開始温度(℃)
T:TAlとTMgのうちの高い方の温度(℃)
[3]連続式溶融めっき設備において溶融Zn-Al系めっき鋼板を製造する方法であって、Alが6mass%超15mass%以下、Mgが0~3.5mass%(但し、Mgを含有しない場合を含む)、残部がZn及び不可避的不純物からなり、且つ浴温tが下記(1B)式、(2A)式及び(3)式を満足するめっき浴で鋼板を溶融めっきすることを特徴とする溶融Zn-Al系めっき鋼板の製造方法。
Al=7.1×[Al]+338.3 …(1B)
Mg=-15.9×[Mg]+419.6 …(2A)
t-T≧60 …(3)
但し
t:浴温(℃)
[Al]:めっき浴中のAl含有率(mass%)
[Mg]:めっき浴中のMg含有率(mass%)
Al:Al含有率が[Al]であるAl-Zn二元合金の推定凝固開始温度(℃)
Mg:Mg含有率が[Mg]であるMg-Zn二元合金の推定凝固開始温度(℃)
T:TAlとTMgのうちの高い方の温度(℃)
[4]連続式溶融めっき設備において溶融Zn-Al系めっき鋼板を製造する方法であって、Alが6mass%超15mass%以下、Mgが3.5mass%超6mass%以下、残部がZn及び不可避的不純物からなり、且つ浴温tが下記(1B)式、(2B)式及び(3)式を満足するめっき浴で鋼板を溶融めっきすることを特徴とする溶融Zn-Al系めっき鋼板の製造方法。
Al=7.1×[Al]+338.3 …(1B)
Mg=43.2×[Mg]+212.8 …(2B)
t-T≧60 …(3)
但し
t:浴温(℃)
[Al]:めっき浴中のAl含有率(mass%)
[Mg]:めっき浴中のMg含有率(mass%)
Al:Al含有率が[Al]であるAl-Zn二元合金の推定凝固開始温度(℃)
Mg:Mg含有率が[Mg]であるMg-Zn二元合金の推定凝固開始温度(℃)
T:TAlとTMgのうちの高い方の温度(℃)
[5]上記[1]~[4]のいずれかの製造方法において、めっき浴中のMg含有率[Mg]とAl含有率[Al]の質量比が[Mg]/[Al]≦5であることを特徴とする溶融Zn-Al系めっき鋼板の製造方法。
[6]上記[1]~[4]のいずれかの製造方法において、めっき浴中のMg含有率[Mg]とAl含有率[Al]の質量比が[Mg]/[Al]≦1であることを特徴とする溶融Zn-Al系めっき鋼板の製造方法。
[7]上記[1]~[6]のいずれかの製造方法において、めっき浴が、さらに、Ni:0.01~0.5mass%、Si:0.01~0.5mass%の1種以上を含有することを特徴とする溶融Zn-Al系めっき鋼板の製造方法。
[8]上記[1]~[7]のいずれかの製造方法において、片面当たりのめっき付着量が100g/m以下であることを特徴とする溶融Zn-Al系めっき鋼板の製造方法。
本発明によれば、優れためっき外観を有する溶融Zn-Al系めっき鋼板を安定的に製造することができる。本発明により製造される溶融Zn-Al系めっき鋼板は、電機や建材などをはじめとする広範な分野で使用することができ、特に塗装を施さずめっき表面が人目に曝されるような用途(例えば、壁材や家電製品の背面板など)に好適に適用することができる。
ピット欠陥の形状を模式的に示す説明図 溶融Zn-Al系めっき鋼板(めっき層にMgを含有するもの)で発生したピット欠陥部の断面について、透過型電子顕微鏡-エネルギー分散型X線分光法による地鉄-めっき界面の深さ方向元素分析結果を示す図面 浴温が低い従来法のめっき浴と浴温が高い本発明法のめっき浴において、地鉄-めっき界面に付着した酸化物の離脱の有無を説明した図面 Al-Zn二元系平衡計算状態図 Mg-Zn二元系平衡計算状態図 本発明において規定する、Al-Zn二元合金とMg-Zn二元合金の各融解曲線を直線で近似した(1A)式、(1B)式、(2A)式、(2B)式を示すグラフ
まず、溶融Zn-Al系めっき鋼板の製造において発生するピット欠陥について説明する。図1は、ピット欠陥の形状を模式的に示したものである。ピット欠陥は、図1中のA点のようにめっきの一部が薄くなり、その進行方向直上のB点が厚くなる形状をしている。溶融Zn-Al系めっき鋼板(めっき層にMgを含有するもの)で発生したピット欠陥部の断面をFIB加工で薄膜状に切り抜き、透過型電子顕微鏡-エネルギー分散型X線分光法(TEM-EDS)で地鉄-めっき界面の深さ方向元素分析を行った。その分析結果を図2に示す。これによれば、ピット欠陥部の地鉄-めっき界面は、Al、Mg、Oの濃度が高く、AlとMgを含有した厚さ数nmの酸化物が存在していることが判る。この酸化物は、めっき浴中に含まれるAlやMgが浴面で酸化したものであり、地鉄-めっき界面に存在することから、連続式溶融めっき設備のスナウト内で鋼板がめっき浴に浸漬する際に巻き込まれたものであると考えられる。
一般的に、酸化物はめっき浴との濡れ性が悪い。そのため、連続式溶融めっき設備における溶融Zn-Al系めっき鋼板の製造においても、上述したようなスナウト内で巻き込んだ酸化物を起点にめっきのはじき現象が起こり、局部的にめっきの膜厚に差が生じ、そのまま凝固することでピット欠陥となるものと考えられる。
このようなピット欠陥は、片面当たりのめっき付着量が100g/m以下となる製造時に特に発生しやすい。これは、片面当たりのめっき付着量が100g/m以下において、特にはじき現象が発現し易いことに起因する。
本発明の製造方法において使用されるめっき浴は、Znを主体とし、これにAlが1~15mass%含まれる浴組成を有する。めっき浴中のAlは、溶融Zn-Al系めっき鋼板の耐食性を向上させる効果と、めっき浴中にさらにMgを含有させる場合にドロスの発生を抑制する効果を有する。Al含有量が1mass%未満では、耐食性の向上効果が十分ではなく、またMgを含有した酸化物系ドロスの発生を抑制する効果も低い。一方、Al含有量が15mass%を超えると、耐食性の向上効果が飽和するだけでなく、地鉄-めっき界面にFe-Al合金層が著しく成長し、めっき密着性が低下する。
また、めっき浴中には、必要に応じて、さらにMg:6mass%以下を含有させることができ、このようなMgの添加は耐食性の観点から好ましい。Mgは、溶融Zn-Al系めっき鋼板が腐食する際に、腐食生成物を安定化させて耐食性を著しく向上させる効果を有するが、Mg含有量が6mass%を超えると、そのような耐食性の向上効果がほぼ飽和する。めっき浴中にMgを含有させる場合、Mg含有量が0.1mass%未満では耐食性の向上効果が十分に得られないので、Mg含有量は0.1mass%以上とすることが好ましい。
また、めっき浴中にMgを含有させる場合、めっき浴中のMg含有率[Mg]とAl含有率[Al]の質量比は、[Mg]/[Al]≦5とすることが好ましく、[Mg]/[Al]≦1とすることがより好ましい。[Mg]/[Al]>5では、Alによるドロス(Mgを含有した酸化物系ドロス)の発生を抑制する効果が低下するため、粒状のドロスが付着するドロス欠陥が発生しやすくなり、めっき鋼板の外観劣化が生じやすくなる。すなわち、[Mg]/[Al]≦5とすることにより、ドロス欠陥の発生を抑えることができ、[Mg]/[Al]≦1とすることにより、さらに安定的にドロス欠陥の発生を抑えることができる。
また、めっき浴中には、必要に応じて、さらにNi:0.01~0.5mass%、Si:0.01~0.5mass%の1種以上を含有させることができる。めっき浴中にNiやSiを含有させると、溶融Zn-Al系めっき鋼板の地鉄-めっき界面にNiやSiが含まれる界面合金層が形成されるため、めっき密着性が向上する。特にNiを含む界面合金層は、めっきの厚さ方向に針状に形成されるため、アンカー効果を発現することでめっき上層との密着性が向上する。NiやSiの含有量が0.01mass%未満では、めっき密着性の向上効果が十分に得られない。一方、NiやSiの含有量が0.5mass%を超えると、添加効果が飽和するだけでなく、建浴時にドロスを生成し易くなる。
なお、NiやSiを含有しためっき浴で製造された溶融Zn-Al系めっき鋼板のめっき皮膜(界面合金層の上層のめっき層)には、不可避的不純物として、界面合金層に取り込まれなかったNiやSiが含まれることがある。
次に、本発明において重要な要件であるめっき浴温の制御について説明する。
上述した通り、ピット欠陥の原因はスナウト内で生成したAlやMgを含んだ浴面酸化物の巻き込みである。地鉄-めっき界面に酸化物が付着した状態のまま鋼板がポットを通過した場合、めっき付着量の調整を行うガスワイピングを通過する際にめっきがはじかれ、ピット欠陥が生じる。よって、鋼板に付着した酸化物を、ガスワイピングの通過前までに地鉄-めっき界面から離脱させることが、ピット欠陥の抑制に有効である。
本発明の製造方法では、めっき浴温を高温にし、地鉄-めっき界面に形成される合金層(界面合金層)の成長を促進することで、スナウト内で巻き込まれて地鉄-めっき界面に付着した酸化物をめっき浴中で地鉄-めっき界面から離脱させる。図3は、その原理を模式的に示したものであり、浴温が低い従来法のめっき浴と浴温が高い本発明法のめっき浴において、地鉄-めっき界面に付着した酸化物の離脱の有無を示している。図3に示すように、めっき浴温が低いと、地鉄-めっき界面での合金層の成長が少ないため、地鉄-めっき界面に付着した酸化物はそのままの状態で保持されやすい。これに対してめっき浴温が高いと、地鉄-めっき界面での合金層の成長が促進されるため、付着している酸化膜が成長した界面合金層により押し上げられ、めっき浴中に離脱するものと考えられる。これにより地鉄-めっき界面から酸化物が除去され、ピット欠陥の発生が抑えられるものと考えられる。
本発明の製造方法では、めっき浴の凝固開始温度に対して60℃以上高い温度になるようにめっき浴温を制御する。本発明が対象とする溶融Zn-Al系めっきの場合、めっき浴の凝固開始温度は、めっき浴中のAl含有率[Al]及びMgの含有率[Mg]で推定可能であるため、下記の(1A)式、(2A)式、(1B)式、(2B)式及び(3)式に基づき浴温の制御範囲が明確にできる。すなわち、下記(1A)式、(2A)式、(1B)式、(2B)式に基づいて決められるめっき浴の凝固開始温度T(℃)に対し、下記(3)式を満足するようにめっき浴温を制御する。
・1mass%≦[Al]≦6mass%のとき
Al=-6.4×[Al]+419.6 …(1A)
・6mass%<[Al]≦15mass%のとき
Al=7.1×[Al]+338.3 …(1B)
・0mass%≦[Mg]≦3.5mass%のとき
Mg=-15.9×[Mg]+419.6 …(2A)
・3.5mass%<[Mg]≦6mass%のとき
Mg=43.2×[Mg]+212.8 …(2B)
・めっき浴温の制御
t-T≧60 …(3)
但し
t:めっき浴温(℃)
[Al]:めっき浴中のAl含有率(mass%)
[Mg]:めっき浴中のMg含有率(mass%)
Al:Al含有率が[Al]であるAl-Zn二元合金の推定凝固開始温度(℃)
Mg:Mg含有率が[Mg]であるMg-Zn二元合金の推定凝固開始温度(℃)
T:TAlとTMgのうちの高い方の温度
ここで、上記(1A)式と(1B)式は、図4に示すAl-Zn二元系平衡計算状態図のデータを元に算出した、めっき浴と同じAl含有率のAl-Zn二元合金の推定凝固開始温度(℃)を示す融解曲線を直線で近似した式である。また、上記(2A)式と(2B)式は、図5に示すMg-Zn二元系平衡計算状態図のデータを元に算出した、めっき浴と同じMg含有率のMg-Zn二元合金の推定凝固開始温度(℃)を示す融解曲線を直線で近似した式である。以上のようにしてAl-Zn合金及びMg-Znの各融解曲線を直線で近似した上記(1A)式、(2A)式、(1B)式、(2B)式を図6に示す。
溶融Zn-Al系めっき浴の凝固開始温度は、上記各式による温度TAl(℃)と温度TMg(℃)のうちの高い方の温度T(℃)であると推定することができる。実際の凝固開始温度は、AlとMgの含有率のバランスに伴って温度T(℃)よりも多少低くなることがあるが、何れのバランスにおいても温度T(℃)を超えることは無く、温度T(℃)以上であれば本発明で取扱う溶融Zn-Al系めっき浴は必ず液体で存在できるため、温度T(℃)をめっき浴の凝固開始温度とする。よって、溶融Zn-Al系めっき浴の凝固開始温度T(℃)は、めっき浴中のAl及びMgの含有率を元に、上記(1A)式、(1B)式、(2A)式及び(2B)式を用いることで算出される。
そして、ピット欠陥の発生を抑えるためには、上記(3)式に示す通り、めっき浴温t(℃)を凝固開始温度T(℃)に対して60℃以上高い温度になるように制御することが必要である。めっき浴温t(℃)を凝固開始温度T(℃)に対して60℃以上高くすることで、図3に示すように地鉄-めっき界面の合金層の成長が十分に促進されるため、スナウト内で地鉄-めっき界面に付着した酸化物をめっき浴中に離脱させることが可能となり、結果としてピット欠陥の発生を抑制することができる。これに対して、めっき浴温を凝固開始温度に対して60℃以上高くできない場合には、地鉄-めっき界面に付着した酸化物を離脱させる効果を発現させるのに必要な地鉄-めっき界面の合金層の成長が起こらない。
以上のように、ピット欠陥の発生を抑えるためには、上記(1A)式、(1B)式、(2A)式、(2B)式及び(3)式を満たすようにめっき浴温を制御することが重要である。
めっき浴温の上限は特にないが、浴温が高くなると製造コストも上昇するので、浴温は必要以上に高くしないことが好ましい。すなわち、浴温は上記(1A)式、(1B)式、(2A)式、(2B)式及び(3)式を満たした上で、より低温とすることが好ましい。
本発明の製造方法は、上述しためっき浴組成とめっき浴温の制御以外は、特別な条件は必要でなく、常法で実施すればよい。ただし、ピット欠陥の発生の抑制効果をより高めるためには、連続式溶融めっき設備のスナウト内の雰囲気を積極的に制御することが好ましい。具体的には、スナウト内の雰囲気を、露点が-50℃以下で且つ酸素濃度が20ppm以下となるように制御することが好ましい。スナウト内の雰囲気をこのような条件に制御することで、スナウト内で浴面酸化を生じさせる水分と酸素を低減させ、浴面酸化を抑制することが可能となる。
また、本発明の製造方法において、めっき対象となる下地鋼板の種類に特別な制限はなく、例えば、酸洗脱スケールした熱延鋼板若しくは鋼帯、又は、それらを冷間圧延して得られた冷延鋼板若しくは鋼帯などを用いることができる。
本発明の製造方法では、さきに述べたような浴組成のめっき浴を用いるため、製造される溶融Zn-Al系めっき鋼板のめっき皮膜(下地鋼板との界面合金層の上のめっき層)は、Alが1~15mass%、Mgが0~6mass%(但し、Mgを含有しない場合を含む)、残部がZn及び不可避的不純物からなるめっき組成となる。めっき皮膜中のAl、Mgの各含有量の限定理由は、めっき浴組成に関して述べたと同様である。
本発明を実施するにあたり、めっき浴やめっき皮膜の組成の測定は任意の方法で行うことができる。めっき浴の組成は、例えば、めっき浴の一部を汲み出し、凝固させた後、塩酸等に浸漬して溶解させ、その溶液をICP発光分光分析や原子吸光分析することにより確認(測定)することができる。また、めっき皮膜(下地鋼板との界面合金層の上のめっき層)の組成は、例えば、低電位電解剥離法により、下地鋼板との界面合金層の上に存在するめっき層のみを剥離した後、その剥離液をICP発光分光分析や原子吸光分析することにより確認(測定)することができる。
常法で製造した板厚1.0mmの冷延鋼板を下地鋼板とし、連続式溶融めっき設備において、ライン速度60mpm、片面当たりの目標めっき付着量70~80g/m(両面での目標めっき付着量140~160g/m)の条件で溶融Zn-Al系めっき鋼板を製造した。それらの製造条件(めっき浴の組成、めっき浴の凝固開始温度、浴温、スナウト内の雰囲気、めっき付着量の実績、めっき皮膜組成)と性能(めっき外観、耐食性、めっき密着性)を表1~表4に示す。
めっき浴組成とめっき皮膜組成は、以下のようにして確認(測定)した。
(i)めっき浴組成の測定
連続溶融めっき設備のポットからめっき浴の一部を汲み出して凝固させた後、金属ドリルで切子を採取したものをサンプルとした。このサンプルを塩酸に浸漬して溶解させ、その溶液をICP発光分光分析することで組成を確認(測定)した。
(ii)めっき皮膜組成の測定
サンプルとなる溶融Zn-Al系めっき鋼板を100mmφに打ち抜き、発煙硝酸に浸漬してめっき皮膜(界面合金層を除くめっき層)を剥離させた。その剥離液に塩酸を加えて溶け残りのAlを完全に溶解させた後、溶液をICP発光分光分析することで組成を確認(測定)した。
製造された溶融Zn-Al系めっき鋼板の性能評価は、以下のようにして行った。
(1)めっき外観の評価:ピット欠陥
製造した溶融Zn-Al系めっき鋼板のコイルから、無作為に全板巾×長手方向(通板方向)1000mmの大板サンプルを5枚採取し、これらサンプル表裏の外観品位を下記の基準で評価した。
優:サンプルの全面にピット欠陥の発生が認められない。
良:サンプルの一部にピット欠陥の発生が認められるが、外観上問題とならないレベル。
劣:サンプルの全面にピット欠陥の発生が認められる。
(2)めっき外観の評価:ドロス欠陥
製造した溶融Zn-Al系めっき鋼板のコイルから、無作為に全板巾×長手方向(通板方向)1000mmの大板サンプルを5枚採取し、これらサンプル表裏の外観品位を下記の基準で評価した。
優:粒状ドロスの付着が認められない。
良:少量の粒状ドロスの付着が認められるが、外観上問題とならないレベル。
劣:相当程度の粒状ドロスの付着が認められる。
(3)耐食性
溶融Zn-Al系めっき鋼板を70mm×150mmサイズに剪断後、評価面の端部5mm及び非評価面(背面)にテープでシール処理を施したものをサンプルとした。この評価用サンプルを用いて、塩水噴霧試験(SST):JIS Z2371を実施し、サンプルの表面に赤錆が発生するまでの時間により、下記の基準で耐食性を評価した。
優:赤錆発生時間≧800時間
良:300時間≦赤錆発生時間<800時間
劣:赤錆発生時間<300時間
(4)めっき密着性
溶融Zn-Al系めっき鋼板を30mm×30mmサイズに剪断したものをサンプルとし、撃心径:3/8インチ、おもりの質量:1.0kg、落下高さ:1000mmの条件でデュポン衝撃試験を行った。試験後の張り出し部外面に、セロテープ(登録商標)を強く貼り付けた後、引き剥がし、張り出し部外面の状態及びセロテープの外観を目視で確認し、下記の基準でめっき密着性を評価した。
優:クラックの発生及びめっきの剥離が共に認められない。
良:クラックの発生が認められるが、めっきの剥離は認められない。
劣:めっきの剥離が認められる。
表1~表4によれば、比較例ではピット欠陥やドロス欠陥が発生しているのに対し、本発明例ではピット欠陥やドロス欠陥の発生が抑えられた優れためっき外観を有する溶融Zn-Al系めっき鋼板が得られている。
また、本発明例のなかでも、めっき浴(めっき皮膜)中に適量のMgを含有させたものは、優れためっき外観に加えて、特に優れた耐食性が得られている。さらに、本発明例のなかでも、めっき浴中に適量のNi又はSiを含有させたものは、優れためっき外観に加えて、特に優れためっき密着性が得られている。
Figure 0007064289000001
Figure 0007064289000002
Figure 0007064289000003
Figure 0007064289000004

Claims (9)

  1. 連続式溶融めっき設備において溶融Zn-Al系めっき鋼板を製造する方法であって、
    Alが1~6mass%、Mgが3.5mass%超6mass%以下、残部がZn及び不可避的不純物からなり、且つ浴温tが下記(1A)式、(2B)式及び(3)式を満足するめっき浴(但し、Alが4mass%以上で且つMgが4mass%以下のめっき浴を除く。)で鋼板を溶融めっきすることを特徴とする溶融Zn-Al系めっき鋼板の製造方法。
    Al=-6.4×[Al]+419.6 …(1A)
    Mg=43.2×[Mg]+212.8 …(2B)
    t-T≧60 …(3)
    但し
    t:浴温(℃)
    [Al]:めっき浴中のAl含有率(mass%)
    [Mg]:めっき浴中のMg含有率(mass%)
    Al:Al含有率が[Al]であるAl-Zn二元合金の推定凝固開始温度(℃)
    Mg:Mg含有率が[Mg]であるMg-Zn二元合金の推定凝固開始温度(℃)
    T:TAlとTMgのうちの高い方の温度(℃)
  2. 連続式溶融めっき設備において溶融Zn-Al系めっき鋼板を製造する方法であって、
    Alが6mass%超15mass%以下、Mgが0~3.5mass%(但し、Mgを含有しない場合を含む)、残部がZn及び不可避的不純物からなり、且つ浴温tが下記(1B)式、(2A)式及び(3)式を満足するめっき浴(但し、Alが10mass%以下で且つMgが1mass%以上のめっき浴と、Mgが2mass%超のめっき浴と、Siを含有するめっき浴と、Pbを0.03mass%以上含有するめっき浴を除く。)で鋼板を溶融めっきすることを特徴とする溶融Zn-Al系めっき鋼板の製造方法。
    Al=7.1×[Al]+338.3 …(1B)
    Mg=-15.9×[Mg]+419.6 …(2A)
    t-T≧60 …(3)
    但し
    t:浴温(℃)
    [Al]:めっき浴中のAl含有率(mass%)
    [Mg]:めっき浴中のMg含有率(mass%)
    Al:Al含有率が[Al]であるAl-Zn二元合金の推定凝固開始温度(℃)
    Mg:Mg含有率が[Mg]であるMg-Zn二元合金の推定凝固開始温度(℃)
    T:TAlとTMgのうちの高い方の温度(℃)
  3. 連続式溶融めっき設備において溶融Zn-Al系めっき鋼板を製造する方法であって、
    Alが6mass%超15mass%以下、Mgが3.5mass%超6mass%以下、残部がZn及び不可避的不純物からなり、且つ浴温tが下記(1B)式、(2B)式及び(3)式を満足するめっき浴(但し、Alが10mass%以下で且つMgが4mass%以下のめっき浴と、Niを含有するめっき浴を除く。)で鋼板を溶融めっきすることを特徴とする溶融Zn-Al系めっき鋼板の製造方法。
    Al=7.1×[Al]+338.3 …(1B)
    Mg=43.2×[Mg]+212.8 …(2B)
    t-T≧60 …(3)
    但し
    t:浴温(℃)
    [Al]:めっき浴中のAl含有率(mass%)
    [Mg]:めっき浴中のMg含有率(mass%)
    Al:Al含有率が[Al]であるAl-Zn二元合金の推定凝固開始温度(℃)
    Mg:Mg含有率が[Mg]であるMg-Zn二元合金の推定凝固開始温度(℃)
    T:TAlとTMgのうちの高い方の温度(℃)
  4. めっき浴が、さらに、Ni:0.01~0.5mass%、Si:0.01~0.5mass%の1種以上を含有することを特徴とする請求項1に記載の溶融Zn-Al系めっき鋼板の製造方法。
  5. めっき浴が、さらに、Ni:0.01~0.5mass%を含有することを特徴とする請求項2に記載の溶融Zn-Al系めっき鋼板の製造方法(但し、Niが0.1mass%以下のめっき浴で鋼板を溶融めっきする場合を除く。)
  6. めっき浴が、さらに、Si:0.01~0.5mass%を含有することを特徴とする請求項3に記載の溶融Zn-Al系めっき鋼板の製造方法。
  7. めっき浴中のMg含有率[Mg]とAl含有率[Al]の質量比が[Mg]/[Al]≦5であることを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の溶融Zn-Al系めっき鋼板の製造方法。
  8. めっき浴中のMg含有率[Mg]とAl含有率[Al]の質量比が[Mg]/[Al]≦1であることを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の溶融Zn-Al系めっき鋼板の製造方法。
  9. 片面当たりのめっき付着量が100g/m以下であることを特徴とする請求項1~8のいずれかに記載の溶融Zn-Al系めっき鋼板の製造方法。
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