JP7064259B1 - 履物又は中敷 - Google Patents

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JP7064259B1 JP2021095306A JP2021095306A JP7064259B1 JP 7064259 B1 JP7064259 B1 JP 7064259B1 JP 2021095306 A JP2021095306 A JP 2021095306A JP 2021095306 A JP2021095306 A JP 2021095306A JP 7064259 B1 JP7064259 B1 JP 7064259B1
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

【課題】 足裏からの刺激を的確に与えることができる履物を提供する。【解決手段】 着用者の足部の外側縦アーチと向かい合って当接可能な湾曲面を有する外側縦アーチ隆起部と、前記外側縦アーチ隆起部から足幅方向に離隔し、着用者の足部の内側縦アーチと向かい合って当接可能な湾曲面を有する内側縦アーチ隆起部と、前記外側縦アーチ隆起部と前記内側縦アーチ隆起部との間に位置し、前記外側縦アーチ隆起部及び前記内側縦アーチ隆起部よりも低い谷溝部と、を有する接足面を備える。【選択図】 図3

Description

凹凸が設けられた履物又は中敷に関する。
接足面に様々な形状の凹凸を設けた履物が知られている。この履物は、接足面に凹凸を設けることで、着用者の足裏を刺激するものであった(例えば、特許文献1参照)。
特許第5469775号
前述した従前の履物は、つま先に対応する部分に凹凸を設けたもので、つま先から刺激を与えようとするものであった。しかしながら、履物を着用した状態で着用者の足部を履物の一定の位置に保持することが困難であった。このため、履物の凹凸が当接する足裏の部分がずれることで、足裏からの刺激を的確に与えることができなかった。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、足裏からの刺激を的確に与えることができる履物を提供することにある。
本発明による履物の特徴は、
着用者の足部の外側縦アーチと向かい合って当接可能な湾曲面を有する外側縦アーチ隆起部と、
前記外側縦アーチ隆起部から足幅方向に離隔し、着用者の足部の内側縦アーチと向かい合って当接可能な湾曲面を有する内側縦アーチ隆起部と、
前記外側縦アーチ隆起部と前記内側縦アーチ隆起部との間に位置し、前記外側縦アーチ隆起部及び前記内側縦アーチ隆起部よりも低く、足長方向に沿って延在する谷溝部と、
前記足長方向に沿って互いに離隔して配置された複数の突起と、を有する接足面を備えることである。
足裏からの刺激を的確に与えることができる。
本実施の形態による履物10の全体を示す斜視図である。 本実施の形態による履物10、本体部20、ベルト部40、天部100を示す斜視図である。 天部100を示す平面図である。 天部100の全体を示す右前方からの斜視図である。 天部100の全体を示す左前方からの斜視図である。 着用時の着用者の足部と天部100との位置を示す平面図である。 着用時の着用者の足部と天部100との位置を示す断面図である。
<<<<<本実施の形態の概要>>>>>
<<第1の実施の態様>>
第1の実施の態様によれば、
着用者の足部の外側縦アーチと向かい合って当接可能な湾曲面を有する外側縦アーチ隆起部と、
前記外側縦アーチ隆起部から足幅方向に離隔し、着用者の足部の内側縦アーチと向かい合って当接可能な湾曲面を有する内側縦アーチ隆起部と、
前記外側縦アーチ隆起部と前記内側縦アーチ隆起部との間に位置し、前記外側縦アーチ隆起部及び前記内側縦アーチ隆起部よりも低い谷溝部と、を有する接足面を備える履物が提供される。
第1の実施の態様による履物は、接足面を備える。接足面は、外側縦アーチ隆起部と、内側縦アーチ隆起部と、谷溝部と、を有する。
外側縦アーチ隆起部は、湾曲面を有する。湾曲面は、着用者の足部の外側縦アーチと向かい合い当接することができる。
内側縦アーチ隆起部は、外側縦アーチ隆起部から足幅方向に離隔する。内側縦アーチ隆起部は、湾曲面を有する。湾曲面は、着用者の足部の内側縦アーチと向かい合い当接することができる。
谷溝部は、外側縦アーチ隆起部と内側縦アーチ隆起部との間に位置する。谷溝部の高さは、外側縦アーチ隆起部及び内側縦アーチ隆起部のいずれの高さよりも低い。
着用者の足部の外側縦アーチを外側縦アーチ隆起部に当接させ、内側縦アーチを内側縦アーチ隆起部に当接させる。これにより、着用者の足部を接足面の一定の位置に位置づけることができる。外側縦アーチを外側縦アーチ隆起部に接触させ、内側縦アーチを内側縦アーチ隆起部に接触させるので、着用者の足部の裏面の接触面積を大きくすることができ、着用時の安定性を高めることができる。
また、谷溝部は、外側縦アーチ隆起部及び内側縦アーチ隆起部よりも低いので、外側縦アーチと内側縦アーチとに挟まれた足裏の領域を、谷溝部に向かって案内して、的確に位置づけることができる。
<<第2の実施の態様>>
第2の実施の態様は、第1の実施の態様において、
前記谷溝部が、足長方向に延在する。
外側縦アーチと内側縦アーチとに挟まれた足裏の長尺な領域を、谷溝部に的確に位置づけることができる。
<<第3の実施の態様>>
第3の実施の態様は、第1の実施の態様において、
前記谷溝部は、前記接足面において前記内側縦アーチ隆起部から前記外側縦アーチ隆起部に向かって膨らむ弧状を有し、
前記谷溝部に沿って設けられた少なくとも一つの突起を、更に備える。
弧状を有する谷溝部に設けられた少なくとも一つの突起は、谷溝部に案内された足裏を押圧する。足裏からの押圧によって、親指を動かすための筋肉と、親指以外の足趾(人差し指、中指、薬指、小指)を動かすための筋肉(例えば、虫様筋)とを離隔させやすくして、親指と他の4本の足趾とを離隔させて、前方横アーチを理想の形状に近づけ易くできる。
<<第4の実施の態様>>
第4の実施の態様は、第1の実施の態様において、
着用者の足部のつま先と向かい合って当接可能なつま先部を更に備え、
前記つま先部と前記外側縦アーチ隆起部との間で最も低い部分と、前記つま先部と前記内側縦アーチ隆起部との間で最も低い部分と、前記つま先部と前記谷溝部との間で最も低い部分と、に亘って延在する低領域を有する。
低領域を着用者の足部の基準にすることにより、着用者の足部を接足面の一定の位置に位置づけることができる。
<<第5の実施の態様>>
第5の実施の態様は、第1の実施の態様において、
着用者の足部の指の第3関節が、前記低領域と向かい合って当接可能である。
低領域を足部の指を位置づける基準にでき、着用者の足部を一定の位置に位置づけることができる。
<<第6の実施の態様>>
第6の実施の態様は、第1の実施の態様において、
着用者の足部の外側縦アーチと向かい合って当接可能な湾曲面を有する外側縦アーチ隆起部と、
前記外側縦アーチ隆起部から足幅方向に離隔し、着用者の足部の内側縦アーチと向かい合って当接可能な湾曲面を有する内側縦アーチ隆起部と、
前記外側縦アーチ隆起部と前記内側縦アーチ隆起部との間に位置し、前記外側縦アーチ隆起部及び前記内側縦アーチ隆起部よりも低い谷溝部と、を有する接足面を備える中敷き。
着用者の足部の外側縦アーチを外側縦アーチ隆起部に当接させ、内側縦アーチを内側縦アーチ隆起部に当接させる。これにより、着用者の足部を接足面の一定の位置に位置づけることができる。外側縦アーチを外側縦アーチ隆起部に接触させ、内側縦アーチを内側縦アーチ隆起部に接触させるので、着用者の足部の裏面の接触面積を大きくすることができ、着用時の安定性を高めることができる。
また、谷溝部は、外側縦アーチ隆起部及び内側縦アーチ隆起部よりも低いので、外側縦アーチと内側縦アーチとに挟まれた足裏の領域を、谷溝部に向かって案内して、的確に位置づけることができる。
<<第7の実施の態様>>
着用者の足部のつま先と向かい合って当接可能なつま先部を更に備え、
前記つま先部は、足幅方向に、親指側及び小指側が低く、親指側と小指側とに挟まれた領域が高いつま先隆起部を有する。
つま先隆起部に5本の足趾を配置することでき、前方横アーチを的確に形成することができる。
<<第8の実施の態様>>
つま先隆起部は、足幅方向に、つま先突起部を有する。
足趾の基節骨をつま先突起部を案内することができる。つま先突起部は、複数、例えば、5個が好ましい。5個のつま先突起部は、足幅方向に沿って、つま先隆起部に配置される。5本の指の各々を別個に、5個のつま先突起部に配置し、基節骨を的確に刺激することができる。
<<第9の実施の態様>>
つま先隆起部は、つま先突起部よりも前側に足幅方向に延在する横方向突条部を有する。
足趾の基節骨を横方向突条部から前方向に配置し、足趾の第1関節や第2関節を曲げ易くできる。横方向突条部は、足幅方向に延在する長尺な形状を有する。5本の指の全てを横方向突条部に配置することができる。
<<第10の実施の態様>>
つま先隆起部は、つま先突起部よりも前側に向かって足長方向に延在する縦方向突条部を有する。
縦方向突条部によって、親指と、他の4本の指(人差し指、中指、薬指、小指)とを分けやすくし、前方横アーチをより形成しやすくできる。
<<<<<本実施の形態の詳細>>>>>
以下に、本実施の形態について図面に基づいて説明する。
図1は、本実施の形態による履物10の全体を示す斜視図である。図2は、本実施の形態による履物10、本体部20、ベルト部40、天部100を示す斜視図である。図3は、天部100を示す平面図である。図4は、天部100の全体を示す右前方からの斜視図である。図5は、天部100の全体を示す左前方からの斜視図である。図6は、着用時の着用者の足部と天部100との位置を示す平面図である。図7は、着用時の着用者の足部と天部100との位置を示す断面図である。
図1~図7では、履物10として、左足側のもののみを示したが、右足側のものは、左右対称に構成されている(図示せず)。図1~図7では、履物10の一例として健康サンダルを示した。
<<<部位及び方向>>>
履物10、本体部20、天部100の部位及び方向について説明する。履物10、本体部20、天部100の詳細は後述する。部位及び方向は、履物10、本体部20、天部100で共通する。
<つま先側>
つま先側とは、着用者が、通常の使い方で履物10を着用した状態で、着用者の足部のつま先が位置する側や方向である。
<かかと側>
かかと側とは、着用者が、通常の使い方で履物10を着用した状態で、着用者の足部のかかとに位置する側や方向である。
<外側縦アーチ側、外側、外部、外方向、小指側>
外側縦アーチ側、外側、外部、外方向、小指側とは、着用者が、通常の使い方で履物10を着用した状態で、着用者の足部の外側縦アーチや小指が位置する側や方向である。なお、外側縦アーチは、小指外転筋、長腓骨筋、短腓骨筋などの筋や、踵骨、立方骨、第5中足骨などの骨などによって構成される。
<内側縦アーチ側、内側、内部、内方向、親指側>
内側縦アーチ側、内側、内部、内方向、親指側とは、着用者が、通常の使い方で履物10を着用した状態で、着用者の足部の内側縦アーチや親指が位置する側や方向である。なお、内側縦アーチは、前脛骨筋、後脛骨筋、長毋趾屈筋、長趾屈筋、毋趾外転筋などの筋や、踵骨、距骨、舟状骨、内側楔状骨、第1中足骨などの骨などによって構成される。
<前側、前部、前方向>
前側、前部、前方向とは、つま先側に向かう側や部位や方向である。履物10の通常の使い方で着用者が進行する側や方向(進行方向)である。
<後側、後部、後方向>
後側、後部、後方向とは、かかと側に向かう側や部位や方向である。履物10の通常の使い方で進行方向と反対に向く側や方向(反対方向)である。
<下側、下部、下方向>
下側、下部、下方向とは、履物10の通常の使い方で地面や床などに向かう側や部位や方向である。また、履物10の接地部30(後述)に向かう側や部位や方向である。
<上側、上部、上方向>
上側、上部、上方向とは、履物10の通常の使い方で空や天井などに向かう側や部位や方向であり、下側、下部、下方向と反対の方向である。また、履物10の天部100(後述)に向かう側や部位や方向である。
<縦方向、足長方向、長手方向、前後方向>
縦方向、足長方向、長手方向、前後方向とは、前方向と後方向とを総称する方向であり、いずれか一方の方向でもよい。
<横方向、足幅方向、短手方向、左右方向>
横方向、足幅方向、短手方向、左右方向とは、外側縦アーチ側の方向(外方向(小指側の方向))と、内側縦アーチ側の方向(内方向(親指側の方向))とを総称する方向であり、いずれか一方の方向でもよい。
<高さ方向、厚み方向、上下方向>
高さ方向、厚み方向、上下方向とは、上方向と下方向とを総称する方向であり、いずれか一方の方向でもよい。履物10の通常の使い方で履物10の厚みに沿った方向である。
<<<<履物10>>>>
履物10は、主に、本体部20と天部100とを有する。
<<<本体部20>>>
本体部20は、履物10のおおよそ外形を画定する。本体部20は、接地部30を有する。接地部30は、履物10の通常の使用時において、地面や床などと接触する部分である。本体部20は、樹脂によって形成される。樹脂の種類は、皮膚に対して適切で成型し易く耐久性のあるものであればよい。
<<ベルト部40(保持手段、調整手段)>>
本体部20は、ベルト部40を有する。ベルト部40は、第1のベルト40A及び40Bと、第2のベルト40C及び40Dと、を有する。第2のベルト40C及び40Dは、第1のベルト40A及び40Bよりも後側に位置する。
<ベルト40A及び40B>
ベルト40Aは、面ファスナー42Aを有する。面ファスナー42Aは、フック状に起毛されたファスナーである。ベルト40Bは、面ファスナー42Bを有する。面ファスナー42Bは、ループ状に起毛されたファスナーである。面ファスナー42Aと面ファスナー42Bと向かい合わせにすることで、ベルト40Aとベルト40Bとを取り外し可能に連結することができる。
<ベルト40C及び40D>
ベルト40Cは、面ファスナー42C及び42Dを有する。面ファスナー42Cは、フック状に起毛されたファスナーである。面ファスナー42Dは、ループ状に起毛されたファスナーである。ベルト40Cを、ベルト40Dを介して案内した後に、面ファスナー42Cと面ファスナー42Dとを向かい合わせにすることで、ベルト40Cとベルト40Dとを取り外し可能に連結することができる。
<ベルト部40の機能>
面ファスナー42Aと面ファスナー42Bと向かい合わせにする位置と、面ファスナー42Cと面ファスナー42Dと向かい合わせにする位置と、を調整することによって、着用者の足部の大きさに合わせて、着用者の足部を履物10に保持することができる。面ファスナー42A、42B、42C、42Dによって、着用者の足部が履物10に対して変位することを防止して、足部を履物10に対して一定の位置に保持することができる。
なお、ベルト部40の大きさや形状などの構造は、一例であり、着用者の足部を履物10に調節可能に保持できるものであればよい。
<<<天部100>>>
天部100は、本体部20の上部に設けられる。天部100は、本体部20に対して固定的に設けられている。天部100は、樹脂によって形成される。樹脂の種類は、成型し易く耐久性のあるものであればよい。天部100は、本体部20と同じ樹脂や異なる樹脂で構成することができる。天部100は、本体部20に挟持され接合される。接合は、天部100が、本体部20から外れないものであればよい。例えば、接合は、接着剤や熱融着などにすることができる。
天部100は、一定の厚さを有し、中敷き(インソール)としても機能する。履物10の全体が、商取引の対象とされるのみならず、天部100のみが、中敷き(インソール)として、履物10とは別個に商取引の対象とすることができる。
天部100が、本体部20に対して着脱可能に設けられてもよい。天部100(中敷き)の交換や、履物10修理を容易にする。
<<つま先外周部102F、かかと外周部102B、外側端部104O、内側端部104I>>
天部100は、つま先外周部102F、かかと外周部102B、外側端部104O、内側端部104Iを有する。
<つま先外周部102F>
つま先外周部102Fは、天部100の前側に延在する外周領域であり、着用時に着用者の足部のつま先が位置する領域である。平面視で略U字状に湾曲した形状を有する。
<かかと外周部102B>
かかと外周部102Bは、天部100の後部に延在する外周領域であり、着用時に着用者の足部のかかとが位置する領域である。平面視で略U字状に湾曲した形状を有する。
<外側端部104O>
外側端部104Oは、天部100の外側縦アーチ側で縦方向に延在する縁辺部であり、着用時に着用者の足部の外側縦アーチが位置する長尺な領域である。
<内側端部104I>
内側端部104Iは、天部100の内側縦アーチ側で縦方向に延在する縁辺部であり、着用時に着用者の足部の内側縦アーチが位置する長尺な領域である。
<<<天部100の構成>>>
天部100は、接足面105と、かかと部110と、外側縦アーチ隆起部120と、内側縦アーチ隆起部130と、谷溝部140と、つま先部150と、最下部170と、を有する。なお、図3では、かかと部110と、外側縦アーチ隆起部120と、内側縦アーチ隆起部130と、谷溝部140と、つま先部150と、最下部170との各領域を明確に示すために、領域の境界を太い破線で示した。図3では、虫様筋対応線160を太い一点鎖線の曲線で示した。図4及び図5では、簡便のため、最下部170を1本の太い一点鎖線で示した。
<<接足面105>>
天部100は、上部に接足面105を有する。接足面105は、天部100の表面を構成する。接足面105は、着用者の足部の足裏が向かい合って接することができる面である。接足面105は、凹凸形状を有する。接足面105の凹凸形状は、後述するかかと部110と、外側縦アーチ隆起部120と、内側縦アーチ隆起部130と、谷溝部140と、つま先部150と、最下部170とによって形成される。接足面105の凹凸形状は、着用者の足部の構造に合わせて定められている。
<<かかと部110>>
天部100は、かかと側にかかと部110を有する。かかと部110は、周囲が、かかと外周部102Bによって画定される領域である。かかと部110は、平面視で、足部のかかとの輪郭に対応して略U字状に湾曲した形状を有する(図3参照)。かかと部110は、着用者の足部のかかとが接する領域である。かかと部110は、足部のかかとに応じた大きさ及び形状を有する。かかと部110は、略平坦な形状を有する。
<かかと突起部112A~112C>
かかと部110は、3つのかかと突起部112A~112Cを有する。3つのかかと突起部112A~112Cは、かかと部110の略中央部に位置する。3つのかかと突起部112A~112Cは、略半球状の形状を有する。3つのかかと突起部112A~112Cの直径は同じである。3つのかかと突起部112A~112Cは、かかと部110から上方向に向かって突出する。3つのかかと突起部112A~112Cは、互いに離隔し略正三角形の頂点に位置する。3つのかかと突起部112A~112Cによって、着用者の足裏に局所的に刺激を与えることができる。3つのかかと突起部112A~112Cは、着用者のかかとを押圧して、着用者の足部のバランスを図る。3つのかかと突起部112A~112Cは、押圧による刺激を着用者の足裏に与えることで、体重をかける位置や向きを着用者に意識させることができる。
<かかと突起部112A>
かかと突起部112Aは、前側に位置する。かかと突起部112Aによる刺激によって、かかと部110において体重を加える位置を着用者に認識させることができる。これにより、距骨に適切に体重を乗せることができる。
<かかと突起部112B及び112C>
2つのかかと突起部112B及び112Cは、かかと部110において、かかと突起部112Aよりも後側に位置する。かかと突起部112Bと112Cの間の直線部分が、三角形の底辺に対応する。かかと突起部112Bは、内側端部104I側に位置し、かかと突起部112Cは、外側端部104O側に位置する。かかと突起部112B及び112Cによる刺激によって、足幅方向(横方向)のバランスを図るための基準にすることができる。
<<外側縦アーチ隆起部120>>
天部100は、外側縦アーチ隆起部120を有する。外側縦アーチ隆起部120は、接足面105の外側縦アーチ側(小指側)に位置する。外側縦アーチ隆起部120は、上方向に向かって膨出する湾曲面122を有する。外側縦アーチ隆起部120は、膨出する湾曲面122によって、着用時に着用者の足部の外側縦アーチと接触することができる。
外側縦アーチ隆起部120は、縦方向に、かかと部110側から、後述する最下部170にいたるまで形成されている。外側縦アーチ隆起部120は、横方向に、後述する谷溝部140から外側端部104Oに向かうに従って徐々に高くなる。外側縦アーチ隆起部120は、縦方向の長さが、横方向の長さよりも長く、縦方向に延在する長尺な形状を有する。
<最高外側隆起部124>
外側縦アーチ隆起部120は、上方向に最も高い最高外側隆起部124を有する。最高外側隆起部124は、外側端部104Oに位置する。最高外側隆起部124は、かかと部110よりも高い。
<<内側縦アーチ隆起部130>>
天部100は、内側縦アーチ隆起部130を有する。内側縦アーチ隆起部130は、接足面105の内側縦アーチ側(親指側)に位置する。内側縦アーチ隆起部130は、上方向に向かって膨出する湾曲面132を有する。内側縦アーチ隆起部130は、膨出する湾曲面132によって、着用時に着用者の足部の内側縦アーチと接触することができる。
内側縦アーチ隆起部130は、縦方向に、かかと部110側から、後述する最下部170にいたるまで形成されている。内側縦アーチ隆起部130は、横方向に、後述する谷溝部140から内側端部104Iに向かうに従って徐々に高くなる。内側縦アーチ隆起部130は、縦方向の長さが、横方向の長さよりも長く、縦方向に延在する長尺な形状を有する。
<最高外側隆起部124>
内側縦アーチ隆起部130は、上方向に最も高い最高内側隆起部134を有する。最高内側隆起部134は、内側端部104Iに位置する。最高内側隆起部134は、かかと部110よりも高い。
<<最高内側隆起部134、最高外側隆起部124>>
最高内側隆起部134は、最高外側隆起部124よりも高い。最高内側隆起部134は、最高外側隆起部124よりも前側に位置する。
外側縦アーチ隆起部120及び内側縦アーチ隆起部130と、最高外側隆起部124及び最高内側隆起部134とを、このような形状や大きさや位置にすることで、着用者の足部の外側縦アーチを外側縦アーチ隆起部120に的確に接触させ、内側縦アーチを内側縦アーチ隆起部130に的確に接触させることができる。外側縦アーチ隆起部120及び内側縦アーチ隆起部130を設けたことによって、着用者の足部を横方向に対して適切な位置に位置付けることができる。
また、外側縦アーチが小さい人であっても、履物10を着用することで、外側縦アーチ隆起部120に足裏を当接させることで、的確な外側縦アーチを形成することができる。同様に、内側縦アーチが小さい人であっても、履物10を着用することで、内側縦アーチ隆起部130に足裏を当接させることで、的確な内側縦アーチを形成することができる。
<<谷溝部140>>
天部100は、谷溝部140を有する。谷溝部140は、外側縦アーチ隆起部120と内側縦アーチ隆起部130との間に位置する。外側縦アーチ隆起部120は、外側端部104Oから内側縦アーチ隆起部130に向かうに従って低くなる。内側縦アーチ隆起部130は、内側端部104Iから外側縦アーチ隆起部120に向かうに従って低くなる。外側縦アーチ隆起部120と内側縦アーチ隆起部130とによって挟まれ最も低くなった領域が谷溝部140である。谷溝部140は、接足面105において、外側縦アーチ隆起部120と内側縦アーチ隆起部130が存在する領域で横方向で最も低くなる部分である。
谷溝部140は、かかと部110側から、後述する最下部170にいたるまで足長方向(縦方向)に連続して存在する。谷溝部140は、足長方向に沿って長尺な形状を有する。谷溝部140は、接足面105において、足幅方向に湾曲する弧状を有する。具体的には、谷溝部140は、接足面105において内側縦アーチ隆起部130から外側縦アーチ隆起部120に向かって(外側端部104Oに近づいて)足幅方向に凸状に膨らむ弧状を有する。
<谷溝突起部142A~142E>
谷溝部140は、5個の谷溝突起部142A、142B、142C、142D、142Eを有する。5個の谷溝突起部142A~142Eは、谷溝部140に沿って位置する。5個の谷溝突起部142A~142Eは、互いに離隔して配置されている。5個の谷溝突起部142A~142Eは、略半球状の形状を有する。5個の谷溝突起部142A~142Eは、谷溝部140から上方向に向かって突出する。5個の谷溝突起部142A~142Eによって、着用者の足裏に局所的に刺激を与えることができる。
5個の谷溝突起部142A~142Eの直径は、谷溝部140の幅と同じである。5個の谷溝突起部142A~142Eの直径は、かかと突起部112A~112Cの直径や、後述する5個のつま先突起部152A~152Eの直径よりも大きい。着用者の足裏に刺激を与える領域を大きくできる。なお、図3では、明瞭のため、谷溝突起部142A~142Eと、外側縦アーチ隆起部120及び内側縦アーチ隆起部130を示す破線とを離隔させて示した。
なお、5個の谷溝突起部142A~142Eは、互いに離隔して配置した例を示したが、少なくとも2個の谷溝突起部が連続した構成としてもよい。
<<つま先部150>>
天部100は、つま先側につま先部150を有する。つま先部150は、前側が、つま先外周部102Fによって画定される領域である。つま先部150は、平面視で、足部の5本の指の先端を結んだ輪郭(包絡線など)に対応して略U字状に湾曲した形状を有する(図3参照)。つま先部150は、着用者の足部の5本の指が位置付けられる領域である。つま先部150は、足部の5本の指に応じた大きさ及び形状を有する。
つま先部150は、上方向に向かって隆起(膨出)する形状を有する。つま先部150において、足幅方向(横方向)には、親指側及び小指側が低く、親指側と小指側とに挟まれた領域が高い。これにより、着用者の足裏に、的確に前方横アーチを形成することができる。つま先部150において、足長方向(縦方向)には、後述する最下部170及びつま先外周部102Fが低く、最下部170とつま先外周部102Fとに挟まれた領域が高い。後述するように、着用者の5本の指を的確に湾曲させることができる。
つま先部150は、つま先突起部152A~152Eと、つま先突条部154とを有する。つま先突条部154は、横方向突条部154Aと縦方向突条部154Bとを有する。
<つま先突起部152A~152E>
つま先部150は、5個のつま先突起部152A、152B、152C、152D、152Eを有する。5個のつま先突起部152A~152Eは、着用者の足部の5本の指に対応して設けられている。つま先突起部152Aが親指に対応し、つま先突起部152Bが人差し指に対応し、つま先突起部152Cが中指に対応し、つま先突起部152Dが薬指に対応し、つま先突起部152Eが小指に対応する。
5個のつま先突起部152A~152Eは、略U字上に位置する。親指に対応するつま先突起部152A及び小指に対応するつま先突起部152Eが最も後側に位置する。中指に対応するつま先突起部152Cが、最も前側に位置する。人差し指に対応するつま先突起部152B及び薬指に対応するつま先突起部152Dが、縦方向において、つま先突起部152A及びつま先突起部152Eと、つま先突起部152Cとの間に位置する。
5個のつま先突起部152A~152Eは、略半球状の形状を有する。5個のつま先突起部152A~152Eは、つま先部150(接足面105)から上方向に向かって突出する。つま先突起部152Aによって、親指のうち、親指の基節骨の部分が最も高い位置に位置付けられる。つま先突起部152Bによって、人差し指のうち、人差し指の基節骨の部分が最も高い位置に位置付けられる。つま先突起部152Cによって、中指のうち、中指の基節骨の部分が最も高い位置に位置付けられる。つま先突起部152Dによって、薬指のうち、薬指の基節骨の部分が最も高い位置に位置付けられる。つま先突起部152Eによって、小指のうち、小指の基節骨の部分が最も高い位置に位置付けられる。各指と基節骨との関係は後述する。
つま先突起部152A~152Eは、つま先部150に沿って形成されている。横方向突条部154Aは、足幅方向(横方向)には、つま先突起部152A及び152Eが低く、つま先突起部152A及び152Eに挟まれたつま先突起部152B~152Dが高い。つま先突起部152A~152Eによっても、着用者の足裏に、的確に前方横アーチを形成することができる。
<つま先突条部154(横方向突条部154A及び縦方向突条部154B)>
つま先突条部154は、横方向突条部154Aと縦方向突条部154Bとを有する。横方向突条部154A及び縦方向突条部154Bは、5個のつま先突起部152A~152Eよりも前側に位置する。
<横方向突条部154A>
横方向突条部154Aは、連続した単一の畝状の形状を有する。横方向突条部154Aは、全体で、5個のつま先突起部152A~152Eに対応する。横方向突条部154Aは、U字状の形状を有する。横方向突条部154Aは、5個のつま先突起部152A~152Eの前側で、5個のつま先突起部152A~152Eと隣接して、5個のつま先突起部152A~152Eに沿って配置される。なお、横方向突条部154Aは、5個のつま先突起部152A~152Eから離隔した位置に配置されてもよい。横方向突条部154Aには、着用者の5本の指(親指、人差し指、中指、薬指、小指)が載置される。横方向突条部154Aのうち、親指に対応する部分と、小指に対応する部分とが、最も後側に位置する。中指に対応する部分が、最も前側に位置し、前方向に向かって突出する。
横方向突条部154Aは、上下方向において、5個のつま先突起部152A~152Eと略同じ高さを有する。横方向突条部154Aは、5個のつま先突起部152A~152Eの直径と略同じ幅を有する。
横方向突条部154Aは、つま先部150に沿って形成されている。横方向突条部154Aは、足幅方向(横方向)には、親指側及び小指側が低く、親指側と小指側とに挟まれた領域が高い。横方向突条部154Aによっても、着用者の足裏に、的確に前方横アーチを形成することができる。
横方向突条部154Aは、5個のつま先突起部152A~152Eから前方向に向かって延び出た5本の指(親指、人差し指、中指、薬指、小指)と当接し、5本の指を支持する。横方向突条部154Aは、横方向突条部154Aから、前方向に向かってさらに延び出た5本の指(親指、人差し指、中指、薬指、小指)を下方向に向かって(接足面105に向かって)案内する。このようにすることで、着用者の5本の指(親指、人差し指、中指、薬指、小指)の先端部分を的確に接足面105に接触させることができる。
5本の指(親指、人差し指、中指、薬指、小指)は、5個のつま先突起部152A~152Eで最も高く位置付けられた後、横方向突条部154Aで湾曲し、前方向に向かうに従って徐々に下方向に位置付けられる。5個のつま先突起部152A~152E及び横方向突条部154Aによって、5本の指(親指、人差し指、中指、薬指、小指)を上方向に向かって凸となって湾曲させる。
<縦方向突条部154B>
縦方向突条部154Bは、横方向突条部154Aと連結している。横方向突条部154Aと縦方向突条部154Bとが一体となって、つま先突条部154を構成する。なお、縦方向突条部154Bは、横方向突条部154Aと分離して形成されてもよい。
縦方向突条部154Bは、横方向突条部154Aから前方向に向かって延在する。縦方向突条部154Bは、つま先外周部102Fまで到達する。縦方向突条部154Bは、人差し指に対応するつま先突起部152Bからの延長上に配置される。縦方向突条部154Bは、親指と、他の4本の指(人差し指、中指、薬指、小指)とを分けやすくする。
<<虫様筋対応線160>>
天部100は、虫様筋対応線160を有する。虫様筋対応線160は、かかと突起部112A、谷溝部140、5個の谷溝突起部142A~142E、つま先突起部152B、縦方向突条部154Bを結ぶ線(想像線)によって構成される(図3の太い一点鎖線参照)。虫様筋対応線160は、縦方向突条部154Bを基点とし、つま先突起部152B及び5個の谷溝突起部142A~142Eを通過し、かかと突起部112Aに至るまでの連続した線である。また、虫様筋対応線160は、谷溝部140の中心線(5個の谷溝突起部142A~142Eの中心を結んだ線)を通過する。虫様筋対応線160は、谷溝部140の中央線を前方向(つま先方向)と後方向(かかと方向)とに延長した線である。
谷溝部140と同様に、虫様筋対応線160は、接足面105において、足幅方向に湾曲する弧状を有する。具体的には、虫様筋対応線160は、接足面105において内側縦アーチ隆起部130から外側縦アーチ隆起部120に向かって(外側端部104Oに近づいて)足幅方向に凸状に膨らむ弧状を有する。
虫様筋対応線160は、前側(つま先側)に向かうに従って、着用者の親指や人差し指(内側端部104I)に向かって偏倚する曲線を有する。
虫様筋対応線160は、中心線O(図3参照)と少なくとも1箇所で交差する。図3に示した例では、虫様筋対応線160は、中心線Oと、点CP1及び点CP2の2点で交差する。すなわち、虫様筋対応線160は、内側端部104Iから離れて、一旦、外側端部104Oに近づき、また、内側端部104Iに近づく曲線である。中心線Oは、つま先頂点106Fと、かかと頂点106Bとを結ぶ直線である(図3では、細い一点鎖線の直線)。つま先頂点106Fは、天部100において最も前側に位置する点であり、かかと頂点106Bは、天部100において最も後側に位置する点である。
かかと突起部112A、谷溝部140、5個の谷溝突起部142A~142E、つま先突起部152B、縦方向突条部154Bを虫様筋対応線160に沿って配置することにより、後述するように、親指を動かすための筋肉と、親指以外の指を動かすための筋肉(虫様筋など)とを離隔させ、前方横アーチをより形成し易くすることができる。詳細は、後述する。
<<最下部170>>
天部100は、最下部170を有する。最下部170は、縦方向に沿って最も低くなる部分を横方向に沿って結んだ領域である。すなわち、最下部170は、天部100において最も低くなる領域である。具体的には、つま先部150と外側縦アーチ隆起部120との間で最も低くなる領域と、つま先部150と内側縦アーチ隆起部130との間で最も低くなる領域と、つま先部150と谷溝部140との間で最も低くなる領域とを結んだ領域である。
最下部170は、接足面105において、横方向に沿って位置する。最下部170において、親指及び小指に対応する部分が、最も低い。最下部170において、親指と小指との間の領域は、上方向に向かって膨んで、親指及び小指に対応する部分よりも高い。
最下部170には、各指の第3関節が当接する(図6及び図7参照)。各指の第3関節は、接足面105において、最も低い位置に位置づけられる。5本の指(親指、人差し指、中指、薬指、小指)を、第3関節で下方向に向かって凸となって湾曲させる。
<<<足部の保持>>>
前述したように、履物10は、着用者の5本の足趾の各々の第3関節を最下部170に当接させ、外側縦アーチを外側縦アーチ隆起部120に当接させ、内側縦アーチを内側縦アーチ隆起部130に当接させることができる。このように、最下部170、外側縦アーチ隆起部120、内側縦アーチ隆起部130の3箇所に、着用者の足裏を案内して位置づけることができる。このため、着用者の足部を接足面105の一定の位置に保持できる。これにより、以下のような各種の作用を、再現よく発揮することができる。
<<前方横アーチの形成>>
足部を前側から後側に向かって見たときに、親指から小指の5本の足趾のつけ根を結ぶことで横方向に前方横アーチが形成される。前方横アーチは、体重を支えるほか、足趾によって地面を捉える役割を有する。前方横アーチが十分に形成されない場合には、外反親指などの足趾障害が生じ易くなる。5本の足趾によって、前方横アーチを的確に形成することが望ましい。
<つま先部150の隆起と前方横アーチ>
前述したように、履物10のつま先部150は、上方向に向かって隆起(膨出)する形状を有する。具体的には、つま先部150は、足幅方向(横方向)に、親指側及び小指側が低く、親指側と小指側とに挟まれた領域が高く形成されている。これにより、着用者の5本の足趾をつま先部150に当接して配置することで、前方横アーチを的確に形成することができる。特に、人差し指に対応する人差し指が最も高くなるように足趾を配置するのが好ましい。
<縦方向突条部154Bと前方横アーチ>
前述したように、履物10のつま先部150は、縦方向突条部154Bを有する。縦方向突条部154Bによって、親指に対応する親指と、他の4本の足趾(人差し指、中指、薬指、小指)とを、互いに離隔してつま先部150に配置することができ、前方横アーチをさらに形成し易くできる。
<谷溝突起部142A~142Eと前方横アーチ>
足裏の筋肉は、親指を動かすための筋肉と、親指以外の足趾(人差し指、中指、薬指、小指)を動かすための筋肉(例えば、虫様筋)とを有する。親指以外の足趾を動かすための虫様筋などの筋肉は、4本の指に接続され、4本の足趾を同時に動かすように作用する。
前述したように、履物10は、5個の谷溝突起部142A~142Eを有する。5個の谷溝突起部142A~142Eを、着用者の足裏に当接することで、親指を動かすための筋肉と、親指以外の指を動かすための虫様筋などの筋肉とを、遠ざけて配置することができる。すなわち、つま先部150よりも後側の位置において、親指を動かすための筋肉と、親指以外の指を動かすための筋肉とを離隔させることができる。このようにすることで、親指と、他の4本の足趾とを直接に離隔させるだけでなく、足趾を動かすための筋肉をも離隔させることで、無理なく親指と他の4本の足趾とを離隔させることができ、前方横アーチを理想の形状に近づけ易くできる。
<<縦方向における足趾の配置>>
前述したように、最下部170には、各々の足趾の第3関節が当接する(図6及び図7参照)。最下部170に加重されて、足部が踏み込むことによって足趾が伸び易くなる。5本の足趾は、最下部170からつま先外周部102Fに向かって延在する。
<親指の配置>
図6及び図7に示すように、親指は、最下部170からつま先突起部152Aに向かって延びる。つま先突起部152Aには、親指の基節骨が位置づけられる。つま先突起部152Aは、支点となって、親指の基節骨及び虫様筋に刺激を与える。つま先突起部152Aからの刺激により、足部が着地したときの運動性を高めることができる。
親指の基節骨は、つま先突起部152Aから横方向突条部154Aを乗り越えて延在する。基節骨が横方向突条部154Aを乗り越えることで、横方向突条部154Aによって支持され、下方向に向かって加重がかかりやすくなり、虫様筋が収縮し易くなる。横方向突条部154Aを乗り越えた親指は、第1関節及び第2関節が曲がり、つま先外周部102Fの接足面105に到達する。
なお、親指と同様に、人差し指、中指、薬指、小指も同様に、最下部170からつま先外周部102Fに向かって配置される。
<<<<実施の形態の範囲>>>>
上述したように、本実施の形態を記載したが、この開示の一部をなす記載及び図面は、限定するものと理解すべきでない。ここで記載していない様々な実施の形態等が含まれる。
10 履物
20 本体部
100 天部
105 接足面
110 かかと部
120 外側縦アーチ隆起部
130 内側縦アーチ隆起部
140 谷溝部
150 つま先部
170 最下部

Claims (6)

  1. 着用者の足部の外側縦アーチと向かい合って当接可能な湾曲面を有する外側縦アーチ隆起部と、
    前記外側縦アーチ隆起部から足幅方向に離隔し、着用者の足部の内側縦アーチと向かい合って当接可能な湾曲面を有する内側縦アーチ隆起部と、
    前記外側縦アーチ隆起部と前記内側縦アーチ隆起部との間に位置し、前記外側縦アーチ隆起部及び前記内側縦アーチ隆起部よりも低く、足長方向に沿って弧状に延在する谷溝部と、
    前記足長方向に沿って互いに離隔して配置された複数の突起と、を有する接足面を備える履物。
  2. 着用者の足部のつま先と向かい合って当接可能なつま先部を更に備え、
    前記つま先部は、足幅方向に、親指側及び小指側が低く、親指側と小指側とに挟まれた領域が高いつま先隆起部を有する、請求項1に記載の履物。
  3. 前記つま先隆起部は、足幅方向に沿って、複数のつま先突起部を有する、請求項2に記載の履物。
  4. 前記つま先隆起部は、前記つま先突起部よりも前側に足幅方向に沿って延在する横方向突条部を有する、請求項3に記載の履物。
  5. 前記つま先隆起部は、前記つま先突起部よりも前側に向かって足長方向に延在する縦方向突条部を有する、請求項3に記載の履物。
  6. 着用者の足部の外側縦アーチと向かい合って当接可能な湾曲面を有する外側縦アーチ隆起部と、
    前記外側縦アーチ隆起部から足幅方向に離隔し、着用者の足部の内側縦アーチと向かい合って当接可能な湾曲面を有する内側縦アーチ隆起部と、
    前記外側縦アーチ隆起部と前記内側縦アーチ隆起部との間に位置し、前記外側縦アーチ隆起部及び前記内側縦アーチ隆起部よりも低く、足長方向に沿って延在する谷溝部と、
    前記足長方向に沿って互いに離隔して配置された複数の突起と、を有する接足面を備える中敷き。
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