JP2019181050A - 靴 - Google Patents

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健記 篠原
Takeki Shinohara
健記 篠原
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Abstract

【課題】ヒール靴において「3つのアーチ」のいずれかが崩れることによって起こる外反母趾などの足のトラブルが発生するという課題を解決するためになされたものであり、足先への体重負荷を軽減し「3つのアーチ」を補い、さらに4つ目のアーチを機能させるスペースを確保し安定する靴を提供することを目的とする。【解決手段】使用者の第1指中足骨及至第5指中足骨から前記中足骨に隣接する基節骨(P)に対向し、使用者の爪先側において隆起している堰部(3)と、前記堰部(3)が固設され、使用者の足裏を支持する中底(2)とを備えることを特徴とする靴により解決することができた。【選択図】図1

Description

本発明は、靴の構造に関するものであって、女性のためにファッショナブルで履き心地のよい靴の構造に関する。
女性用の踵の高いハイヒールなどの滑り防止具として、中敷きの形状にした柔軟なシートによって、体の重心が前方に移動し足が爪先方向に向かって滑りやすくなることを防止する中敷きが多数存在する。
ハイヒール靴を履いた時の足への負担を軽減するための従来例としては、例えば、特許文献1に記載の前滑り防止インソールが知られている。この前滑り防止インソールは、足の親指と人差し指の間に挟む突起を有し、インソール全体の形状は縦長であって、足の爪先に向かって細くなる滴型の形状である。足の親指と人差し指の間に挟む突起を有することにより、前滑りを防止し足の親指と人差し指の間を広げることで外反母趾などの「3つのアーチ」のいずれかが崩れることによって起こる足のトラブルを防いでいる。
特許第5382550号公報
人の足は、片足で28個の骨と、これらを取り巻く筋肉及び腱で成り立っている。足裏には、親指側を前後方向に延びる「内側縦アーチ」と、小指側を前後方向に延びる「外側縦アーチ」と、親指の付け根から小指の付け根にかけて左右方向に延びる「横アーチ」とが存在する。人が歩いたりする際には、これらの「3つのアーチ」で足裏に作用する荷重や衝撃を受け止めることにより、歩行時の足への負担が軽減されている。
しかし、ハイヒール靴の靴底は、急こう配で傾斜しており、また、靴の基本となる木型は生産効率性向上の観点から、足の形状を無視し、一律に靴が容易に脱げないように足を締め付ける寸法で成型されている。したがって、ハイヒール靴を履くと、足の爪先に過度に体重負荷がかかり、上記「3つのアーチ」のいずれかが崩れたり、足先が前方に滑って圧迫されたりすることにより、足への負担が増し、外反母趾などになるおそれがあった。一般的に、外反母趾とは、第一中足骨が内半し、母趾が外反することなどであり、歩行時に痛みを生じる。
また、例えば、足の横アーチが崩れて中足骨の骨と骨の間隔が広がる開張足になると、親指と小指の付け根の間隔は広がるが、指先は靴先の細い空間に閉じ込められ、足の変形の原因となっていた。このような足への負担は、骨の歪み、痛み、血行不良、及び足の疲労等の原因になるおそれがあり、ハイヒール靴を愛用する女性にとっては切実な問題となっていた。
特許文献1の前滑り防止インソールでは、特許文献1の図1に示すように、足の親指と人差し指の間に突起を挟むことによって前滑りを防止するが、足の親指と人差し指の間に突起があると、ヒールの高い靴を履いた時に突起によって足の指の間に体重負荷がかかり、足の指の間が痛くなってヒールの高い靴を長時間履き続けることはできない。つまり、足の親指と人差し指の間に点の体重負荷がかかり、足先への体重負荷を分散することはできず足先が前方に滑って圧迫されることにより、「3つのアーチ」のいずれかが崩れ、足先への負担が増し、外反母趾などの足のトラブルを防止することができないという課題があった。
さらに、ヒールの高い靴を履いた場合において、爪先への体重負荷を軽減するため、様々な後付けグッズが販売されている。例えば、爪先部分に当接するための爪先用クッションや、体重の前滑りを抑制するため中底に張り付ける滑り止めシートなどがドラッグストアなどで多数販売されている。しかし、このような着脱可能なものは、数回使用すると体重負荷によって変形し本来の機能を発揮できなくなる場合や、中底との密着性が喪失したりするため、臨時的に履き心地を良くするだけのものでしかなかった。
本発明は、「3つのアーチ」のいずれかが崩れることによって起こる外反母趾などの足のトラブルが発生するという上記課題を解決するためになされたものであり、それによって、ヒールの高い靴を履いた時に女性らしいシルエットを演出し、きれいで足長に見える、長時間履いても安定して直立や歩行が出来て痛くなりにくい靴を提供することを目的とする。
〔1〕すなわち、使用者の第1趾中足骨から第5趾中足骨から前記中足骨(M)に隣接する基節骨(P)に対向し、使用者の爪先側において隆起している堰部(3)と、前記堰部(3)が固設され、使用者の足裏を支持する中底(2)を備えることを特徴とする靴である。
〔2〕そして、前記堰部(3)は、前記中足骨の骨底部(MB)から前記基節骨の骨底部(PB)に向かって傾斜しており、前記中底(2)に対する傾斜角度が10度以上25度以下であることを特徴とする靴である。
〔3〕さらに、前記堰部(3)は、前記中足骨の骨頭部(MP)に対向した領域に設けられた横長の形状から成る硬質部(34)を有することを特徴とする靴である。
〔4〕さらに、前記中底(2)は、使用者の土踏まずから踵までに対向する領域に当接する立体クッション部(22)を有し、前記立体クッション部(22)は、使用者の足の内側の縦アーチ(A1)に対向する内側隆起部(221)と、使用者の足の外側の縦アーチ(A2)に対向する外側隆起部(222)と、踵部(223)から成ることを特徴とする靴である。
〔5〕さらに、前記内側隆起部(221)は前記外側隆起部(222)よりも高く成型されていることを特徴とする靴である。
〔6〕さらに、前記踵部(223)は、凹形状であることを特徴とする靴である。
〔7〕さらに、前記中底(2)は、前記基節骨(P)から前記基節骨の先端側に位置する末節骨(D)の間の関節(IP)から前記中足骨骨頭部(MP)に対応する中底(2)にスリット(21)が形成されていることを特徴とする靴である。
〔8〕さらに、前記中底(2)に着設され使用者の足を内接する基材(1)を備え、前記基材(1)において、使用者の第1指及至第5指に係る前記基節骨(P)と前記基節骨(P)に隣接する末節骨(D)の間の関節(IP)に対応する横幅の長さが、使用者の第1指中足骨及至第5指中足骨の骨頭部(MP)に対応する横幅の長さと同一若しくはそれ以上であることを特徴とする靴である。
本発明の靴によれば、ヒールの高い靴を履くことによって生じる「3つのアーチ」の機能が害された部分を補うことができる。足の爪先付近に「4つ目のアーチ」となる5指が大地を掴もうとする空間を作る堰部と、内側の縦アーチに対向する内側隆起部と外側の縦アーチに対向する外側隆起部と踵に当接する踵部とから成る立体クッション部と、中底と、インソールと、アウトソールと、ヒールからなる靴によって、足先、土踏まず、踵の3点で体重を支えることにより足先への体重負荷を軽減することができる。特に、堰部が中底に固設されることによって5指が大地を掴もうとする「4つ目のアーチ」ができるため、縦と横アーチを支えることができ、つま先部分への体重負荷が軽減され外反母趾などの足のトラブルを防止することができる。
本件発明の実施形態における靴の全体斜視図である。 本件発明の実施形態における靴のA−A線断面図である。 (a)一般的なハイヒール靴のつま先部分の平面断面図である。 (b) 本件発明の実施形態における靴のつま先部分の平面断面図である。 本件発明の実施形態における靴の分解斜視図である。 本件発明の実施形態における立体クッション部の斜視図である。 あおり歩行による体重移動の図 本件発明の実施形態における中底にかかる体重移動の図である。 本件発明の実施形態における中底にかかるスリットの底面図である。 (a)本件発明の実施形態における堰部の平面図である。 (b)本件発明の実施形態における堰部のB−B線断面図である。 (a)「3つのアーチ」と本実施形態における靴の「第4のアーチ」の模式図 (b)本件発明の実施形態における靴と人間の足の使用状態を示す断面図である 。
以下、本発明に係る靴に関する実施の形態について、添付の図面に基づいて詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施するに好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本発明は、以下の説明において特に発明を限定する旨が明記されていない限り、この形態に限定されるものではない。
図1から図10に示すように、実施形態に係る靴Sは、基材1、中底2、スリット21、立体クッション部22、内側隆起部221、外側隆起部222、踵部223、堰部3、前側傾斜部31、後側傾斜部32、頂部33、硬質部34、アウトソール4、インソール5、ヒール6などから構成される靴である。
基材1は、中底2、立体クッション部22、堰部3、アウトソール4、インソール5と一体的に成型され、使用者の足Fの爪先部、内側部、外側部、踵部を包み込んで保持する部材である。
基材1が歩行の際に屈曲する箇所は、第1指及至第5指に係る中足骨骨頭部MP付近である。図3(a)に示すように、一般品では、基材1の爪先部は、第1指及至第5指に係る中足骨骨頭部MP付近から爪先に向かって先細りに成型されている。一方、図3(b)に示すように、本発明では、第1指及至第5指に係る基節骨Pと末節骨Dの間の関節IPの横幅の長さと、第1指及至第5指に係る中足骨骨頭部MPに対応する横幅の長さは、同一若しくはそれ以上であり、第1指及至第5指に係る基節骨Pと前記末節骨Dの間の関節IPから爪先に向かって基材1の爪先部が先細りに成型されている。したがって、第1指及至第5指に係る中足骨骨頭部MP付近に対向する中底2の領域に堰部3を固設したときに、第1指及至第5指に係る中足骨骨頭部MPが基材1によって締め付けられることを防ぎ、5指が大地を掴もうとする「4つ目のアーチ」として機能する空間が形成されて、外反母趾などを防止することができる。
足裏が接触する基材1の表面側は、堰部3と立体クッション部22が固設された中底2と、前記中底2を上方からカバーするインソール5が一体成型されている。基材1の裏面側には、優れた屈曲性を有するアウトソール4が固設されている。
中底2は、足の爪先から踵の近傍に至るまでの長さを有している。図4及び図5に示すように、中底2は、土踏まずから踵に至るまでに対向する領域に、立体クッション部22が一体成型されている。一般的に、中底は柔らかすぎると体重移動が安定せず、硬すぎると足が疲れてしまう。発泡性の立体クッション部22によって、足裏は柔らかすぎないソフトな感触で体重を受ける一方、中底2は硬質であるため硬さの異なる2段構造により、体重負荷を安定的に分散することができ、歩行による疲労を軽減することができる。
図6及び図7に示すように、人の歩行は、いわゆる「あおり歩行」によって行われている。「あおり歩行」とは、前進するために上がった足が、踵から着地し体重を足裏の外側を周り、第1指及至第5指に係る中足骨骨頭部MP付近で体重が足裏中央に戻り、爪先(親指)に流れる一連の動作をいう。中底2は足裏形状に沿って凹凸が形成されており、立体クッション部22などが中底2に固設されていることから、体重が移動しながらかかる重心に沿って、足の局所に負担をかけず、点でなく面で体重を支えることにより、体重負荷を分散することができる。
第1指及至第5指に係る中足骨骨頭部MPは、歩行時に屈曲運動をする箇所である。図8に示すように、第1指及至第5指に係る基節骨Pと末節骨Dの間の関節IPから第1指及至第5指に係る中足骨骨頭部MPまでに対向する中底2の領域に、横幅方向の2本以上のスリット21が形成されている。前記スリット21は、折れ線の役割を果たし高い屈曲性を有する。また、中底2に一体成型されている立体クッション部22が軟質の材料によりモールド成型されているため、前記スリット21と併せ、高い屈曲性を有し、また、屈曲に対する戻りもよい。高い屈曲性によって歩行をスムーズに行えるだけでなく、ヒールの高い靴の場合、足を持ち上げる動作を助けることができる。なお、本実施形態では複数本のスリットが形成されているが、他の実施形態では1本でも良く、また多孔でも良い。
図5に示すように、立体クッション部22は、内側隆起部221と、外側隆起部222と、踵部223とから成り、骨格構造に即した形状で立体的にモールド成型されているため、体重負荷が立体クッション部22によって分散され、前滑りすることを防ぐ。
内側隆起部221は、親指側を前後方向に延びる「内側縦アーチ」A1に対向する領域に設けられ、外側隆起部222は小指側を前後方向に延びる「外側縦アーチ」A2に対向する領域に設けられている。前記内側隆起部221は、使用者の足裏の土踏まずに対向しているため、前記外側隆起部222よりも高く成型されている。したがって、内側隆起部221に使用者の足裏の土踏まずがぴったりと納まり、体重による土踏まずに対する負荷を受けるほど、体重が内側隆起部221に沿って密着し、前滑りを防ぐ。
踵部223は、例えば、高さ5mmの深さから成る凹形状から成り、使用者の踵がすっぽりと納まり、踵の中心に体重が集まるように成型されている。中底2は、人の足裏の形状に沿うように形成されているため、使用者の踵に対向する中底2の領域も使用者の踵がすっぽりと納まる凹形状に成型されている。したがって、中底2における踵部223によって、使用者の踵が踵部223に埋没した状態となり、例えば、表面視で地面から踵までの高さが7.5cmのハイヒール靴が、実際に履いた場合のヒールの高さは7cmとなり、見た目よりも低い高さで、ハイヒール靴を履くことができ、安定感を有するとともに美しいシルエットを演出することができる。
人の足裏には、親指側を前後方向に延びる「内側縦アーチ」A1と、小指側を前後方向に延びる「外側縦アーチ」A2と、親指の付け根から小指の付け根にかけて左右方向に延びる「横アーチ」A3とからなる「3つのアーチ」が存在する。これらの「3つのアーチ」によって足裏に作用する荷重や衝撃を受け止めることにより、歩行時の足への負担が軽減されている。「3つのアーチ」のうち「内側縦アーチ」A1と「外側縦アーチ」A2は、立体クッション部22によってしっかり維持できるように形成されているため、ヒールの高い靴を履いても、爪先への体重負荷が分散され軽減される。
堰部3は、図9(a)及び(b)に示すように、第1指及至第5指に係る中足骨骨頭部MP付近から基節骨Pに向かって下降する前側傾斜部31、中足骨Mから基節骨Pに向かって傾斜している後側傾斜部32、中足骨骨頭部MP付近に対向する堰部3に設けられた頂部33、中足骨骨頭部MPに当接するように設けられた硬質部34とから成る。堰部3は、略楕円形の高反発ウレタンフォームから成り、中足骨骨底部MBから基節骨骨底部PBにほぼ対向する中底2の領域に固設され、中足骨骨頭部MPに当接するように中底2に一体成型されている。堰部3は、後側傾斜部32から頂部33に向かって傾斜しており、中底2に対する頂部33までの傾斜角度が10度以上25度以下で形成され、頂部33から前側傾斜31に向かって下降して成る。本実施形態の中底2に対する頂部33までの傾斜角度αは10度以上25度以下であることが好ましく、15度が最も好ましい。
硬質部34は、図9(a)及び(b)に示すように、長手方向の略楕円形状から成り、第1指及至第5指に係る中足骨骨頭部MP付近に当接するように、堰部3が中底2に固設されている。例えば、厚さ10mmの高反発ウレタンフォームをモールド成型によって5mmに圧縮することにより、荷重によって凹むことのない硬質部34を成型することができる。そして、硬質部34が第1指及至第5指に係る中足骨骨頭部MP付近を下から支えることにより、5指が大地を掴もうとするための空間を靴の爪先部に確保することができる。つまり、硬質部34は、足の爪先にかかる体重負荷を軽減するための滑り止めクッションとしての役割だけではなく、硬質部34によって作られる空間において、5指が大地を掴もうとすることができるため、5指が「第4のアーチ」としての役割を果たし、「第3のアーチ」への体重負荷を軽減し、機能が害されることを防ぐことができる。
「第4のアーチ」A4とは、図10に示すように、親指側から小指側にかけて前後左右方向に延びる放射ドーム状のアーチである。「内側縦アーチ」A1、「外側縦アーチ」A2及び「横アーチ」A3とから成る「3つのアーチ」の機能が、爪先への過度の体重負荷により害されることによる外反母趾などの足のトラブルを防ぐために「4つ目のアーチ」A4が設けられた。本実施形態において、硬質部34が「4つ目のアーチ」A4が機能するための空間を作り、5指が大地を掴もうとすることができることによって「4つ目のアーチ」が形成され安定し、それによって「3つのアーチ」への体重負荷が軽減され、機能が害されることを防ぐことができる。
具体的には、図10(b)に示すように、硬質部34は、高弾力性・高反発性を備えたウレタン等の材質により成型され、ヒールの高さによる踵からの体重負荷を硬質部34の上面で支え、体重の前滑りを軽減する。 つまり、硬質部34によって、中足骨骨頭部MP、特に、第2中足骨骨頭部MP2及び第3中足骨骨頭部MP3にかかる体重負荷を分散させることができるため、「3つのアーチ」の機能のうち、特に、「横アーチ」A3を補強し維持することができる。
つまり、「3つのアーチ」の機能のうち、本実施形態における、立体クッション部22によって「内側縦アーチ」A1と「外側縦アーチ」A2、そして、堰部3によって「横アーチ」A3が崩れることを防ぐことができ、いずれか一つでも崩れると他のアーチも崩れる。したがって、「3つのアーチ」の機能を維持するために必要な「第4のアーチ」A4を作り出すために、立体クッション部22と堰部3は必要な部材である。
つまり、実施形態の硬質部34が「4つ目のアーチ」A4が機能するための空間を作り、さらに硬質部34によって使用者の足と基材が密着し靴が脱げにくい適度な締め付けも可能にし、5指が大地を掴もうとすることができることによって「4つ目のアーチ」が形成され安定し、それによって「3つのアーチ」への体重負荷が軽減され、機能が害されることを防ぐことができる。
本実施形態の硬質部34は、略楕円形状であるが、略長方形などの形状でもよい。また、表面は平面でなくてもよく、細かな縦筋または横筋もしくは縦筋と横筋がクロスされていても良い。表面に波型の凹凸があっても良いし、細かな円孔があってもよい。
アウトソール4は、直接地面などと当接する部材であり、基材1の裏面側に固着され一体成型されている。PVC原料と可塑剤で製造することによって屈曲に対する戻りが良く、滑りにくい。また、アウトソール4全体が横幅方向に屈曲しやすいように窪んで成型されているため、横に曲がった状態を維持したままで縦方向に屈曲しても横方向の屈曲が維持でき、さらに歩行の際に屈曲した靴が自発的に元の形状に戻りやすいため歩きやすい。
インソール5は、堰部3と立体クッション部22が固設された中底2の最上面側に固着される部材である。爪先部分はウレタン発泡トリコットから成るためソフトな感触を有し、クッション性を有する。本実施形態のインソール5は、ウレタン発泡トリコットを使用しているが、これに限定されず、例えば、公知の軟質のスチレン系エラストマーや、軟質の塩化ビニル系エラストマーなどのような軟質の高分子化合物も適用されうる。本実施形態における靴において、足裏に接触する面は、中底2、立体クッション部22、堰部3及びインソール5が一体成型されたクッション性を有する複数層からなるため、非常にクッション性が良く、足が疲れにくい。
本出願において、「ヒールの高い靴」とは、そのヒールの高さを限定するものではないが、代表的には、ヒールの高さが30mm以上のものが該当する。また、本出願における、「靴」は、デザインパンプス、ストレッチショートブーツ、ロングブーツ、サンダル、ミュールなども含まれる。
本実施形態では主として左足用の靴を用いて説明しているが、右足用の靴は対称的な構造を有しており、左足用の靴と同様の作用、効果を有する。
1・・・基材
2・・・中底
21・・スリット
22・・立体クッション部
221・内側隆起部
222・外側隆起部
223・踵部
3・・・堰部
31・・前側傾斜部
32・・後側傾斜部
33・・頂部
34・・硬質部
4・・・アウトソール
5・・・インソール
6・・・ヒール
A1・・内側縦アーチ
A2・・外側縦アーチ
A3・・横アーチ
A4・・第4のアーチ
F・・・足
S・・・靴
P・・・基節骨
PB・・基節骨骨底部
D・・・末節骨
DB・・末節骨骨底部
M・・・中足骨
MB・・中足骨骨底部
MP・・中足骨骨頭部
MP2・第2中足骨骨頭部
MP3・第3中足骨骨頭部
IP・・基節骨から末節骨の間の関節

Claims (8)

  1. 使用者の第1指中足骨及至第5指中足骨から前記中足骨に隣接する基節骨に対向し、使用者の爪先側において隆起している堰部と、
    前記堰部が固設され、使用者の足裏を支持する中底とを備えることを特徴とする靴。
  2. 前記堰部は、前記中足骨の骨底部から前記基節骨の骨底部に向かって傾斜しており、前記中底に対する傾斜角度が10度以上25度以下であることを特徴とする請求項1に記載の靴。
  3. 前記堰部は、前記中足骨の骨頭部に対向した領域に設けられた横長の形状から成る硬質部を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の靴。
  4. 前記中底は、使用者の土踏まずから踵までに対向する領域に当接する立体クッション部を有し、前記立体クッション部は、使用者の足の内側の縦アーチに対向する内側隆起部と、使用者の足の外側の縦アーチに対向する外側隆起部と、踵部から成ることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の靴。
  5. 前記内側隆起部は前記外側隆起部よりも高く成型されていることを特徴とする請求項4に記載の靴。
  6. 前記踵部は、凹形状であることを特徴とする請求項4に記載の靴。
  7. 前記中底は、前記基節骨から前記基節骨の先端側に位置する末節骨の間の関節から前記中足骨骨頭部に対応する中底にスリットが形成されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の靴。
  8. 前記中底に着設され使用者の足を内接する基材を備え、前記基材において、使用者の第1指及至第5指に係る前記基節骨と前記基節骨に隣接する末節骨の間の関節に対応する横幅の長さが、使用者の第1指中足骨及至第5指中足骨の骨頭部に対応する横幅の長さと同一若しくはそれ以上であることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の靴。
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