JP6227620B2 - 履物用中敷及び履物用中敷部品 - Google Patents
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Description
また、クッション機能を有する積層構造の靴用中敷についても各種提案されている(下記特許文献2、3)。
(1)踵から母趾(親指)の付け根の間:内側縦アーチ
(2)踵から小趾(小指)の付け根の間:外側縦アーチ
(3)母趾(親指)の付け根と小趾(小指)の付け根の間:横アーチ
それぞれのアーチは、筋肉や靱帯で構成され、次のような重要な役割を果たしている。 ・足を蹴り出す力(バネ)
・衝撃や負担の吸収
・足底の筋肉や、血管、神経などの保護
横アーチが低下した場合に中足骨が扇状に開き、横に広がることから開張足(かいちょうそく)といい、外反母趾や内反小趾の原因にもなる。また、足を蹴り出すバネの力が弱まり、体のバランスを崩すことになり、足や体への負担が大きくなる。縦アーチが低下した場合には偏平足となる。
開張足の原因は、遺伝や運動不足、足に合わない靴などがあるが、根源的には、踵が内側(母趾側)や外側(小趾側)に傾く、回内足や回外足を原因とする。直立した足を後ろから見て、アキレス腱が地面に対して内側に傾いている状態を回内足といい、外側に傾いている状態を回外足という。日本人では、約70%が回内足症状を持つといわれている。
特許文献3に記載の靴用中敷は、三層構造になり、加熱した金型で一体成型した三層構造になり、構造的にも複雑で、個々の靴使用者の状態、特に外反母趾の予防乃至進行の防止に有効に対応することは困難である。
本発明は、外反母趾の予防乃至進行の防止のみならず、上記開張足や偏平足の予防乃至進行の防止にも有効に対応することができる靴用中敷を提供することを目的としている。
また、本発明では、個々の靴使用者の状態に容易に対応した靴用中敷を製作でき、セット商品等、多樣な部品商品としても使用できる靴用中敷部品を提供することを目的としている。
前記中間板層4を構成する中間本体板層5は、履物内部の踵部分から足趾の付け根骨部分を略カバーし、且つ、中間本体板層5には履物用中敷の縦方向中心線の略外側における履物内部の外側縁に略沿って縦方向に連続する切欠き部7が形成され、切欠き部7の後方には中間突出部9が横方向に突出して形成され、中間突出部9の後部には窓穴状の凹部 7' が形成され、表面板層3の表面に、中間板層4の表面、切欠き部7、凹部7' 及び外周縁に沿った凹凸面が形成されている履物用中敷を特徴とする。
本発明の靴用中敷には、靴内部の踵部と中間部の輪郭に略沿い、靴内部のつま先部に相当する部分の無い、いわゆる、半敷タイプの靴用中敷を含む。
前記中間板層は、可撓性のある薄板材料により形成された中間本体板層の上面に、前記小突起板層が切り削り加工又は成型加工により一体的に形成されることにより設けられていてもよい。
上記請求項1の靴用中敷1では、切欠き部7及び凹部7' などの存在により、内側(母趾側)を外側(小趾側)よりも高くしており、切欠き部7の後部(凹部7’)に踵骨部が落とし込まれ、足の重心を内側に傾きにくくしている。
これにより、上記足裏の縦アーチ及び横アーチが正常に維持され、上記開張足や偏平足が予防されるとともに、靴内での母趾の移動圧迫による外反母趾が予防され、その進行が防止される。
中間突出部9の後部には、切欠き部7の後部となる窓状の凹部7’が形成される。
請求項9では、母趾の上記付け根骨部分が、開口部10内に落とし込まれて、その前方への移動が開口部10と前端突出部8により阻止されることになり、母趾を真っ直ぐにして歩行することができる。
従来の中敷では、母趾の付け根骨部分を支持する部分が無かったか又は薄かったため、母趾が傾きやすく、外反母趾の原因となっていた。
前記下面板層2は、靴本体の内底板を構成し、靴本体と一体化した構成であってもよい。
小突起板層6(6a,6b)板の裏面には、剥離紙及び粘着剤層又は接着剤層の形成は無く、別途粘着剤又は接着剤により、中間本体板層5上面の所定位置に接着されるようにしても良い。
パンプスのようなタイプの靴に本発明品を使用するときには、請求項13又は14に係る中間板層を靴の内底板に直接的に張り付けて用いることができる。
上記中敷部品101を構成する中間板層4を、独立の商品として提供することができる。
これにより、上記足裏の縦アーチ及び横アーチが正常に維持され、上記開張足や偏平足が予防されるとともに、靴内での母趾の移動圧迫による外反母趾が予防され、その進行が防止される。
本発明では、母趾の上記付け根骨部分が、開口部内に落とし込まれて、その前方への移動が開口部前部の前端突出部により阻止されることになり、母趾を真っ直ぐにして歩行することができる。
従来の中敷では、母趾の付け根骨部分を支持する部分が無かったか又は薄かったため、母趾が傾きやすく、外反母趾の原因となっていた。
図1乃至図6は、実施形態1に係る靴用中敷を示す。
以下、図1乃至図6を参照して、本発明の実施形態1に係る靴用中敷1を説明する。
この後退傾斜面4aにより、歩行時足の特に内側にクッション性が得られ、歩いた時の衝撃を吸収し、快適な歩行が得られるとともに、使用者の足の靴K内での内側(母趾側)への滑りを防止している。
外側縁部分を省略することにより、中間板層4の幅を狭くすることができ、且つ、靴用中敷1全体の幅も狭くすることができる。また、前後の折れ曲がり強度も弱くすることができることから、子供用又はパンプスのような婦人用靴の中敷として適している。
図5及び図6は、上記靴用中敷の分解斜視図であって、実施形態2に係る靴用中敷部品を示す。
以下、図5及び図6を参照して、本発明の実施形態2に係る靴用中敷部品を説明する。
中間板層4は、シート状若しくは薄板状の天然コルク材により形成され、靴内部の踵部分から足趾の付け根部分を略カバーする平面形状の中間本体板層5と、その上面に接着又は粘着により設けられる天然コルク材よりなる複数個の小突起板層6a,6bとよりなる。
中敷部品101は、本発明に係る靴用中敷1のユーザー(医療施術者、靴屋又は靴の使用者)に提供するセット商品として製作されている。また、中敷部品101を構成する各部品を、靴用中敷1のメーカーが、その製作工程において、半製品の部品として製作させ、又は提供させるようにしても良い。中敷部品101を構成する部品の何れか(実施形態2では、表面板層3板と下面板層2板)に、剥離紙によって保護された粘着剤層又は接着剤層を設けない時には、セット商品中に、接着剤を追加するようにしても良い。
小突起板層は、一個又は三個以上の複数個形成させるようにしても良い。
図7は、実施形態3に係る靴用中敷の分解斜視図であって、実施形態3に係る靴用中敷部品101' を示す。
以下、図7を参照して、本発明の実施形態3に係る靴用中敷部品101' を説明する。
実施形態3では、下面板層2の底面に、剥離紙111によって保護された粘着剤113が設けられている。粘着剤113を有するシートを、下面板層2の底面に面ファスナーによって設けることができる。
図8は、実施形態4に係る靴用中敷の正面図である。
実施形態4に係る靴用中敷1’は、靴内部の踵部と中間部の輪郭に略沿い、靴内部のつま先部に相当する部分の無い、いわゆる、半敷タイプの靴用中敷1’である。
図9乃至図11は、実施形態5に係る靴用中敷1''である。
実施形態5に係る靴用中敷1''は、その中間板層4を構成する前記中間本体板層5の前縁部の内側部分に、母趾の付け根骨部分を支える前端突出部8が突出して形成され、前端突出部8の中間内部には、母趾の付け根骨部分が載置される窓状の開口部10が形成されている。
2 下面板層
3 表面板層
4,4’,4'' 中間板層,4a 後退傾斜面
5 中間本体板層,5a 外側縁部分
6(6a,6b) 小突起板層
7 切欠き部、7’ 凹部
8 前端突出部
9 中間突出部
10 開口部
101,101' 靴用中敷部品
110,111 剥離紙
Claims (10)
- 履物内部の輪郭に略沿った形状の下面板層と表面板層の間に中間板層を有し、下面板層と表面板層と中間板層とは、互いに接合されている履物用中敷において、
前記中間板層は、可撓性のある薄板材料により形成された中間本体板層の上面に、小突起板層が接着又は粘着により設けられ、
中間本体板層の上面に設けられる前記小突起板層は、中間本体板層上面の前部分であって足の横アーチに対応する上面と、中間本体板層上面の中間部分の内側縁部に対応する上面に形成され、
中間本体板層は、履物内部の踵部分から足趾の付け根骨部分を略カバーし、且つ、中間本体板層には履物用中敷の縦方向中心線の略外側における履物内部の外側縁に略沿って縦方向に連続する切欠き部が形成され、切欠き部の後方には中間突出部が横方向に突出して形成され、中間突出部の後部には窓穴状の凹部が形成され、表面板層の表面に、中間板層の表面、切欠き部、凹部及び小突起板層に沿った凹凸面が形成されていることを特徴とする履物用中敷。 - 履物内部の輪郭に略沿った形状の下面板層と表面板層の間に中間板層を有し、下面板層と表面板層と中間板層とは、互いに接合されている履物用中敷において、
前記中間板層は、可撓性のある薄板材料により形成された中間本体板層の上面に、小突起板層が切り削り加工又は成型加工により一体的に形成され、
中間本体板層の上面に設けられる前記小突起板層は、中間本体板層上面の前部分であって足の横アーチに対応する上面と、中間本体板層上面の中間部分の内側縁部に対応する上面に形成され、
中間本体板層は、履物内部の踵部分から足趾の付け根骨部分を略カバーし、且つ、中間本体板層には履物用中敷の縦方向中心線の略外側における履物内部の外側縁に略沿って縦方向に連続する切欠き部が形成され、切欠き部の後方には中間突出部が横方向に突出して形成され、中間突出部の後部には窓穴状の凹部が形成され、表面板層の表面に、中間板層の表面、切欠き部、凹部及び小突起板層に沿った凹凸面が形成されていることを特徴とする履物用中敷。 - 前記中間板層を構成する中間本体板層及び小突起板層は、天然コルク材により形成されている請求項1又は2に記載の履物用中敷。
- 前記中間本体板層の少なくとも中間部分の内側縁部の側壁面は、庇状に傾斜された後退傾斜面とされている請求項1乃至3のいずれか1項記載の履物用中敷。
- 前記中間本体板層における前記切欠き部の外側には、履物内部の壁面に略沿う外側縁部分が形成されている請求項1乃至4のいずれか1項記載の履物用中敷。
- 前記中間板層を構成する前記中間本体板層の前縁部の内側部分に、母趾の付け根骨部分を支える前端突出部が突出して形成されている請求項1乃至5のいずれか1項記載の履物用中敷。
- 前記中間板層を構成する前記中間本体板層の前縁部の内側部分に、前端突出部が突出して形成されており、前端突出部の中間内部には、母趾の付け根骨部分が載置される開口部が形成されている請求項1乃至6のいずれか1項記載の履物用中敷。
- 前記履物中敷の下面板層は、履物本体の内底板に接着又は面ファスナーにより接合されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の履物用中敷。
- 前記下面板層は、履物本体の内底板を構成している請求項1乃至8のいずれか1項に記載の履物用中敷。
- 請求項1又は2に記載の履物用中敷を製作する中敷部品において、
履物内部の輪郭に略沿った形状の前記下面板層と前記表面板層と、下面板層及び表面板層間の前記中間板層を有し、
前記中間板層は、履物内部の踵部分から足趾の付け根骨部分を略カバーする平面形状の前記中間本体板層と、その上面に形成される前記小突起板層とよりなることを特徴とする履物用中敷部品。
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