JP3080910B2 - 外反母趾予防及び矯正履物 - Google Patents

外反母趾予防及び矯正履物

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JP3080910B2
JP3080910B2 JP09261631A JP26163197A JP3080910B2 JP 3080910 B2 JP3080910 B2 JP 3080910B2 JP 09261631 A JP09261631 A JP 09261631A JP 26163197 A JP26163197 A JP 26163197A JP 3080910 B2 JP3080910 B2 JP 3080910B2
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冨士男 空谷
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冨士男 空谷
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は外反母趾の予防及び
矯正のための履物に関する。
【0002】
【従来の技術】ぞうりやげた、サンダルなど足の指先が
開放された履物や、靴のつま先が極端に細くない靴や、
靴幅の広い靴等はあるが、外反母趾の矯正のための履
物、外反母趾の予防及び矯正の両方を目的として製造さ
れる特殊なサンダル・靴はない。室内履き、スリッパと
して爪先部上面に第一指と第二指の間に挟む突起物を設
けたものがあるだけである。
【0003】外反母趾の予防・矯正には入浴時の足指の
マッサ−ジや、図1に示すような足の指の間に挟んで使
用し内側に屈曲した親指を外側へ広げる矯正具1があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図2は外反母趾の症状
を有する右足の正面図である。外反母趾とは先の細い靴
やハイヒ−ルなどを長時間履き続けることが原因で、足
の親指につながる中足骨4が外側に傾き、その関節が出
っ張ってしまう状態をいう。徐々に進行するが、急激に
進行したときは、中足骨4の頭骨と親指の間の関節に炎
症を起こし、水が溜まって粘膜膿腫になる。この状態を
バニオン(bunion)といい、症状が進むと、ひど
く傷むこともある。圧倒的に成人女性に多い足の異常で
あるが、最近では小中学生の間でも増えてきた。女子で
は10歳ころから増え始め中学生になるとほぼ4人に1
人、男子では13歳ころから増え始め中学3年生では
6.7人に1人が母趾反角20度以上という。小学校高
学年生の4分の1程度は外反母趾の予備軍と考えられて
いる。
【0005】外反母趾は生活様式の西洋化に伴い靴を履
く時間も伸びることにより生じた症状であり上記のよう
に若年層化の傾向にもあり、その予防・矯正が急務とな
る。
【0006】また、伝統的な履物であるぞうりやげたと
いった履物は図3に示すようにぞうり5の前部中央に穿
設された穴7に挿通した鼻緒6を親指と他の4指で挟み
込んで履くためかえって親指は内側へ曲がってしまい外
反母趾の予防に寄与するどころかかえって外反母趾の原
因となりかねない。
【0007】一方、幅広の靴やサンダルといった足指に
負担をかけない履物を履くことである程度の予防はでき
るものの、いったん外反母趾になるとこれらの履物を履
くだけでは外反母趾を矯正することはできず、専用の矯
正具を使用しなければならない。例えば図1に示すよう
な中央部に硬質の芯2を有する楕円状のゴム3からなる
矯正具1があり、これを足指間に挟むことで内側に曲が
った親指を外側へ広げて矯正することができる。しかし
この矯正具を装着したままの歩行、外出は不可能であ
る。さらに長年にわたりハイヒ−ル等を履き続けて徐々
に進行した外反母趾を短時間で矯正することは困難であ
る。
【0008】上記のように外反母趾を短時間で矯正する
ことは困難なため重度の症状を引き起こしている場合は
手術が唯一の解決手段となる。ところが手術自体も困難
である上、術後のリハビリにもかなりの日数が必要とな
る。
【0009】そこで、外反母趾の予防・矯正を目的とし
て製造された本発明に係る履物を提供し、これらの問題
点を解決することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】履物中底の指先部ほぼ中
央に二条の縦長の溝をつま先に向け間隔が先広がりにな
るように穿設し、第一指を覆う甲皮の基端を内側の溝
に、他の指を覆う甲皮の基端を外側の溝にそれぞれ嵌合
し、二枚の甲皮の基端にあらかじめ穿設されたピン穴を
中底裏で重ねて鉄線を挿通し、溝から抜けないように固
定する。足首の前側を覆う他の甲皮の両端と共に指先部
の甲皮の他端をそれぞれ履物の中底と外底との間に挟ん
で固着するのである。
【0011】
【発明の実施の形態】図5は本発明に係る履物の拡散分
解図である。履物中底8の指先部8aのほぼ中央に二条
の縦長の溝(巾2mm、長さ30mm)9、10を切欠
する。二条の溝の9−10の間隔は基端において10m
m、先端において12mmと先広がりに設ける。図6は
本発明に係る履物の右側の正面図である。柔らかい合成
皮革又は皮製等からなる第一指を覆う甲皮11の基端1
1aを内側の溝9に、他の指を覆う甲皮12の基端12
aを外側に設けた溝10に嵌合し、中底裏8aに突出さ
せる。甲皮11−12の基端11a、12aにあらかじ
め穿設された直径1.5mm程度のピン穴13−13’
を中底裏8aで重ねて直径1.5mm程度の鉄製のピン
14を挿通し、溝9、10から甲皮11、12が抜けな
いように固定するのである。
【0012】安定した履き心地を得るために足首の前側
に当接する甲皮15の両端及び甲皮11、12のそれぞ
れの他端を中底8と外底16との間に挟んで貼着、固定
する。ヒ−ル部17の高さは足が一番安定する18mm
〜25mm程度とする。ヒ−ルが低いとかかとに負担が
かかり疲れを感じ易くなり、逆に30mm以上になると
不安定感があり、転倒して足首をぐねるおそれがある。
特に外反母趾は中高年齢層に多いため20mmが適当で
ある。一方、外反母趾の若年齢層化にともない、甲皮の
色や柄等はファッション製を重要視したデザインの商品
開発も必要になると思われる。
【0013】
【発明の効果】履物中底の指先部に二条の溝を間隔が先
広がりになるように設けて足指を覆う甲皮を取り付けた
ことで第一指と第二指間が広がり第一指が内側に屈曲す
るのを防止すると共にいったん屈曲した第一指をこの履
物を履き続けることで徐々に外側に広げて矯正すること
ができる。最初は慣れるまで若干の傷みを感じることが
あるが徐々になじみ、又、甲皮を柔らかい素材にするこ
とで傷みを感じずに履物を履くこともできる。
【0014】さらに、外反母趾専用の矯正具と異なり、
外履きや室内履きとして長時間着用できるため、徐々に
無理なく矯正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 外反母趾専用の矯正具を使用している状態を
示す説明図。
【図2】 外反母趾になった右足の様子を示す説明図。
【図3】 ぞうりの平面図。
【図4】 本発明に係る履物中底の要部拡大平面図。
【図5】 本発明に係る履物の拡散分解図。
【図6】 本発明に係る履物右の平面図。
【符号の説明】
8、中底 9、内側溝 10、外側溝 11、1
2、甲皮(指用) 15、甲皮(足首用) 13、
13’ピン穴 14、鉄線

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】履物中底の指先部中央に間隔が先広がりに
    なるように二条の縦長溝を切欠し、足指を覆う二枚の甲
    皮の基端をそれぞれの溝に嵌合して中底裏に突出させる
    と共に各基端に設けたピン穴を連通して鉄線を挿通し溝
    から抜けないように固定し、足首前部に当接する甲皮の
    両端と足指用甲皮の他端を履物中底と外底とで挟着して
    なる外反母趾予防及び矯正履物。
JP09261631A 1997-09-26 1997-09-26 外反母趾予防及び矯正履物 Expired - Lifetime JP3080910B2 (ja)

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JP4504725B2 (ja) * 2004-04-15 2010-07-14 高羽 昭彦 足指を甲被から個別に突き出すことを可能とした履物
JP2006043376A (ja) * 2004-08-03 2006-02-16 Chishio Akagi 履物

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