JP7062525B2 - 画像形成装置、情報処理端末およびコンピュータプログラム - Google Patents

画像形成装置、情報処理端末およびコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、複数の排紙装置が装着可能な画像形成装置および情報処理端末に関する。
プリントオンデマンド(POD)やプロダクションプリンティングなどと呼ばれる画像形成のサービス形態がある。このようなサービス形態では、例えば、顧客から小ロット多品種の画像形成の注文を受注する。そして、高速動作の画像形成装置を用いて素早く画像形成を行い、納品する。その際、大量のシート(シート状の用紙、以下同じ)への画像形成が迅速に行われ、排紙される。排出先(排紙先)へは大容量スタッカが用意される。この種の大容量スタッカは、一度に数千枚のシートを積載する。大容量スタッカを複数台接続し、一つの大容量スタッカが満杯になっても、別の大容量スタッカへ自動的に排出先を切り替えることで画像形成を継続する場合もある。この場合、一つの画像形成ジョブに対応する画像形成済シートが複数の排出先に分かれて排紙される。以後の説明では、「画像形成済シート」を単に「シート」と呼ぶ場合がある。
一方、オペレータは、排紙されたシートを回収して次の工程に進める作業を行う。しかし、大量に積載され、場合によっては複数の場所に分かれて排紙されたシートから、所望の画像形成ジョブに対応するシートの位置を特定することは困難であった。この問題の解決策として、特許文献1に記載された技術では、画像形成ジョブ毎にシートの排出先を確認するための要求を受付け、出力された排出先を表示する。これにより、画像形成ジョブに対応するシートの位置を確認できるようになり、シートを確実に回収できるようになるとされる。
特開2013-146898号公報
特許文献1に開示された技術では、画像形成ジョブ毎にシートの排出先が表示される。また、出力履歴リストから画像形成ジョブを選択すると、大容量スタッカの積載状態を示した図のうち選択した画像形成ジョブに対応する部分の色が変わる。そのため、選択した画像形成ジョブがどこに積載されているかを容易に把握できる。しかし、選択した画像形成ジョブによる画像形成が完了していても、後続の画像形成ジョブが同じ排出先に排紙中の場合、特許文献1に開示された技術では、選択した画像形成ジョブに対応するシートの取り出しが可能かどうかを判定することができない。特に大容量スタッカの場合、数千枚のシートを積載することが可能であるため、後続の画像形成ジョブのシート数によっては、画像形成装置自体は高速であっても、数十分間取り出せない場合がある。
本発明は、選択された画像形成ジョブに対応するシートを直ちに取り出すことができるかどうかを容易に判定することができる技術を提供することを主たる目的とする。
本発明の実施の一態様となる画像形成装置は、画像形成ジョブに従ってシートに画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段から画像形成ジョブ毎に排出される画像形成済シートを積載可能なシート積載手段と、前記シート積載手段における画像形成ジョブ毎の前記画像形成済シートの積載状況を表す積載状況情報および画像形成が完了した処理済ジョブのリスト情報を記憶する記憶手段と、前記積載状況情報に基づいて前記シート積載手段における前記積載状況を視覚化したシート画像を画像形成ジョブ毎に生成し、前記シート画像を所定の表示手段に表示する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記リスト情報からいずれかの前記処理済ジョブが指定されたことを検知したときに、指定された処理済ジョブにより排出された前記画像形成済シートが前記シート積載手段から取り出せるかどうかを当該シート積載手段における前記積載状況により判定し、取り出せない場合はその画像形成済シートに対応する部分の前記シート画像を強調表示することを特徴とする。
本発明によれば、指定された処理済ジョブにより排出された画像形成済シートがシート積載手段から取り出すことができない場合は強調表示されるので、画像形成済シートを回収して次の工程に進める作業を効率良く行うことができるようになる。
画像形成システムの構成図。 画像形成装置に排紙装置が接続された状態を表した模式図。 画像形成システムの搬送機構の断面図。 イジェクト動作の過程を説明するための模式図。 ジョブデータの例示図。 装置構成情報の例示図。 積載状況情報の例示図。 画像形成装置が起動する際の動作手順を表す制御フロー。 画像形成装置において画像形成ジョブを実行するときの制御フロー。 排紙トレイからシート回収が検知されたときの制御フロー。 情報処理端末の動作手順を表す制御フロー。 モニタ画面の表示例。 シート束が取り出しできない場合のモニタ画面の表示例。 情報処理端末の表示更新処理を示す制御フロー。 (a)はシート画像、(b)は一覧表、(c)はSVGを用いた描画コマンド。 (a)はシート画像、(b)は一覧表、(c)はSVGを用いた描画コマンド。 シート束が取り出し可能かどうかの判定処理を示す制御フロー。 シート束が取出できない場合のモニタ画面の表示例。 シート束が取出可能になるまでの時間表示のモニタ画面の表示例。 情報処理端末の表示更新処理を示す制御フロー。 シート束が取出可能になるまでの時間の計算および表示処理を示す制御フロー。
[第1実施形態]
図1は、本発明を適用した画像形成システムの概略構成例を示す図である。この画像形成システム1は、情報処理端末100と画像形成装置101とを通信ネットワーク105に接続して構成される。ここでは情報処理端末100と画像形成装置101が1台の例を示すが、それぞれ複数台であっても良い。通信ネットワーク105は、LAN(Local Area Network)である。ただし、WAN(Wide Area Network)、LANとWANの組み合わせ、あるは、有線ネットワークを通信ネットワーク105しても良い。
情報処理端末100は、ネットワーク通信部110、制御部111、記憶部112、表示部113および入力部114を有する。ネットワーク通信部110は、通信ネットワーク105との間で行う通信の制御を行う通信手段である。記憶部112は大容量のデータを一時的あるいは長期的に記憶する記憶手段である。表示部113は、画像形成システムのユーザであるオペレータに対して各種情報の表示を行うための表示手段である。本実施形態では、後述する全体画像およびシート画像などを表示させる。入力部114はオペレータからの指示、範囲指定、入力データ、画像形成ジョブの指定などを受け付ける。
なお、表示部113をタッチパネルで構成する場合、オペレータからの指示などについては、表示部113から入力することもできる。
制御部111は、CPU、ROM、RAMを含むコンピュータの一種である。CPU(Central Processing Unit)は、端末制御用のコンピュータプログラムを実行することにより、情報処理端末100に種々の機能を形成する。これについては後述する。ROM(Read Only Memory)は、上記コンピュータプログラムなどを記憶する。RAM(Random Access Memory)はCPUのワークメモリである。
画像形成装置101は、ネットワーク通信部120、制御部121、記憶部122、排紙装置接続ポート123、画像形成部124を有する。ネットワーク通信部120は、通信ネットワーク105との間で行う通信の制御を行う通信手段である。記憶部122は大容量のデータを一時的あるいは長期的に記憶する記憶手段である。排紙装置接続ポート123は、排紙装置を接続するための接続手段である。画像形成部124は、入力された画像形成ジョブ毎にシートへの画像形成を行う画像形成手段である。
制御部121は、CPU、ROM、RAMを含むコンピュータである。組込型のコンピュータであっても良い。CPUは、画像形成制御用のコンピュータプログラムを実行することにより、画像形成装置101に種々の機能を形成するとともに各機能の動作を制御する制御手段として動作する。これについては後述する。ROMは上記端末制御用のコンピュータプログラムなどを記憶する。RAMはCPUのワークメモリである。
画像形成装置101の記憶部122には、ジョブデータ130、処理済ジョブリスト131、装置表示情報132、積載状況情報133などが記憶される。ジョブデータ130は、入力された画像形成ジョブの内容を表す画像データおよび指示データ、その画像形成ジョブを実行した後のデータ、画像形成ジョブの実行過程のデータなどである。処理済ジョブリスト131は、画像形成装置101で実行した画像形成ジョブを処理済ジョブとして記録したリスト情報である。処理済ジョブリスト131には、例えばジョブID、ジョブ名称、ページ数、部数、用紙といったジョブ属性が関連付けて記録される。
装置表示情報132は、画像形成手段および複数のシート積載手段の全体の配置態様を表す第1情報の一つであり、後述する全体画像などを生成する際に参照される。本例では、画像形成手段が画像形成装置101であり、シート積載手段が後述する排紙装置であるため、画像形成装置101および排紙装置のそれぞれの外観、構造、サイズ、接続時の全体の外観、構造、サイズなどを表す情報を装置表示情報132とする。例えば画像形成装置101に3台の排紙装置がディジー接続されているとする。この場合、1台目に画像形成装置101に隣接する最初の排紙装置が配置され、以後、二番目の排紙装置、三番目の排紙装置が順次配置される態様を表すものとなる。この装置表示情報132は、接続された排紙装置の組み合わせに応じて決定される。排紙装置は、それぞれ他の排紙装置と交換自在に配置される。そのため、装置表示情報132は適宜最新のものに更新される。
積載状況情報133は、各シート積載手段における画像形成済シートの積載状況を表す第2情報の一つであり、後述するシート画像を生成する際に参照される。なお、本実施形態においても画像形成済シートを以下「シート」と略称する場合がある。また、2枚以上のシートのまとまりを「シート束」と称する場合がある。積載状況情報133は、後述するシート画像の生成に必要なシートないしシート束の形状、サイズを表す情報を含む。この情報は、後述する検出手段で検出された積載状況の検出結果が取得される度にリアルタイムに更新される。ここにいう「積載状況」は、シート積載部位におけるシートの有無(シートが積載されている部位の変化を含む)、シートの外形・サイズ、シートの積載高の推移などをいい、シート積載部位からシートが回収されるまでのシートの状態変化全般をいう。
次に、画像形成装置101の排紙装置接続ポート123に接続される排紙装置について説明する。排紙装置は、大容量スタッカやフィニッシャなどであり、任意に組み合わせたり、事後に交換したりすることが可能な装置である。各排紙装置は、シートを画像形成ジョブ毎に積載して回収可能なシート積載手段として動作する。すなわち、各排紙装置は、画像形成ジョブ毎のシート束となるように処理済ジョブのシートをシート積載部位へ積載する。
図2は、排紙装置接続ポート123に3台の排紙装置201~203がデイジーチェーン接続される場合の接続例を示す模式図である。各排紙装置201~203は、それぞれ自装置の動作を制御するための制御コントローラ211,212,213を有する。制御コントローラ211,211,213には、それぞれ上流装置接続ポート221、222,223と、下流装置接続ポート231,232,233が設けられている。上流装置接続ポート221、222,223は、自装置の上流装置と通信ケーブル240を介して接続するポートである。下流装置接続ポート231,232,233は、下流装置と通信ケーブル240で接続するためのポートである。これにより、画像形成装置101と3台の排紙装置201,202,203とが通信可能となる。なお、三番目の排紙装置203を外した構成であっても良く、逆に、三番目の排紙装置203の下流側に、さらに、画像形成装置101と通信可能な別の装置を接続することも可能である。
画像形成装置101および排紙装置201,202,203は、それぞれシートの搬送機構をメカニカル要素として備える。図3はこれらの搬送機構の説明図である。図3において、画像形成ユニット300は、シートに転写する画像を形成するユニットであり、図1における画像形成部124に対応する。画像定着ユニット310は、転写後の画像を定着させるユニットである。画像定着ユニット310には、2台の大容量スタッカ320,340と1台のフィニッシャ360とがデイジーチェーン接続されている。
画像形成ユニット300において、給紙デッキ301,302は、それぞれ収納されたシートの最上位のシート一枚を分離し、これをシート搬送パス303へ搬送する。現像ステーション304~307は、それぞれY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の有色トナーを用いてトナー像を付着させる。付着したトナー像は、中間転写ベルト308に一次転写される。中間転写ベルト308は、例えば時計回りに回転してシートを二次転写位置309まで搬送する。その際、シート搬送パス303から搬送されてきたシートへとトナー像を転写させる。トナー像が転写されたシートは、画像定着ユニット310へ搬送される。
画像定着ユニット310では、定着ユニット311でトナー画像を溶融・圧着することでシートにトナー像を定着させる。定着ユニット311を通過したシートは、シート搬送パス312からシート搬送パス315へと搬送される。シートの種類によっては、さらに追加の加熱・加圧が必要な場合がある。この場合は、定着ユニット311を通過した後、その後段のシート搬送パスを使って第二定着ユニット313へと搬送される。追加の加熱、加圧が施されたシートは、シート搬送パス314へ搬送される。反転部316は、搬送されてきたシートをスイッチバック方式で反転させる。シート片面への画像形成の場合、反転されたシート、すなわち画像が形成されたシートは、シート搬送パス315へ搬送される。シートの両面への画像形成を行う場合、シートは、両面反転パス317へ搬送され、反転された後、両面搬送パス318へ搬送される。これにより、二次転写位置309で2面目の画像形成が行われ、シート搬送パス315へ搬送される。シート搬送パス315を通過したシートは、シート搬送パス324を通して大容量スタッカ320に入力される。
大容量スタッカ320は、それぞれシートを積載するためのリフトトレイ322とイジェクトトレイ323とで構成されるスタック部321を有する。これらは図2に示した制御コントローラ211により制御される。リフトトレイ322は、シートが積載されていない状態では所定高さのシート積載部位に位置し、積載が進むと下降する。イジェクトトレイ323は、該リフトトレイ322が積替位置まで下降した時点でシートを積み替えて装置外へイジェクトさせるためのトレイである。リフトトレイ322とイジェクトトレイ323は、シートを支持するバーが互い違いの位置に存在するように構成される。そのため、リストトレイ322上のシートが何の障害もなくイジェクトトレイ323へ積み替えられるようになる。
シートは、シート搬送パス324,325を経て排紙ユニット326へ搬送される。排紙ユニット326は、下回転体と上回転体とでシートをニップするとともに、リフトトレイ322へシートをフリップ排紙する。「フリップ排紙」とは、シートの両面のうち排紙ユニット326の下回転体と接する側の面が、リフトトレイ322上において上面となるように、表裏を反対にしつつシートを排紙することである。
リフトトレイ322は、シートの積載が進むと積載されたシートの高さ分だけ下降し、常に積載するシートの上端が所定高さになるように制御される。リフトトレイ322が積載フルになった場合、リフトトレイ322は、イジェクトトレイ323の位置まで下降する。「積載フル」とは、積載可能最大量に到達し、これ以上リフトトレイ322へ積載できないことをいう。そして、リフトトレイ322がイジェクトトレイ323より低い積替位置に到達した時点で、シートは、イジェクトトレイ323に積み替えられる。その後、イジェクトトレイ323が装置外へ運び出される。これにより、シートが取り出し可能となる。この動作を「イジェクト動作」と呼ぶ。
大容量スタッカ320は、また、トップトレイ327を有する。トップトレイ327は、主にスタック部321に積載されるシートのサンプル出力のために使用されるシート積載部位の一つである。スタック部321への排出中に、サンプルとして1シート(もしくは1部)をトップトレイ327に出力する。これにより、スタック部321に積載されたシートを取り出すことなく、画像形成の品質を確認することができる。シートがトップトレイ327に出力される場合、シートは、シート搬送パス324からシート搬送パス328を経由してトップトレイ327へ搬送される。なお、大容量スタッカ320の下流装置へシートを搬送する場合、シートは、シート搬送パス329を経由して搬送される。
イジェクトトレイ323およびトップトレイ327は、それぞれシート有無検知センサ330、331を有する。シート有無検知センサ330、331は、当該トレイ上におけるシートの積載状況の変化を所定タイミング毎に検出する検出手段の一つとして動作する。制御部121は、シート有無検知センサ330、331による検出情報を時系列に取得するとともに、取得した検出情報に応じて記憶部122における積載状況情報133を更新する。
大容量スタッカ340は、大容量スタッカ320と同一の構成である。すなわち、大容量スタッカ320のスタック部321(リフトトレイ322、イジェクトトレイ323)は、大容量スタッカ340では、スタック部341(リフトトレイ342、イジェクトトレイ343)となる。同様に、大容量スタッカ320のシート搬送パス324,325,326,328,329は、大容量スタッカ340では、シート搬送パス344、345,346,348,349となる。また、大容量スタッカ320のトップトレイ327、シート有無検知センサ330,331は、大容量スタッカ340では、トップトレイ347、シート有無検知センサ350,351となる。これらは制御コントローラ212により制御される。
フィニッシャ360は、図2に示した制御コントローラ213の制御の下で、オペレータにより指定された機能に応じ、搬送されたシートに対して所定の後処理を施す。後処理の例として、本例では、シートに対して、ステイプル(1個所又は2箇所綴じ)およびパンチ(2穴又は3穴)を施すものとする。フィニッシャ360は、それぞれシート積載部位となる2つの排紙トレイ361,362を備える。排紙トレイ361へは、ステイプル等の後処理が行われないシートがシート搬送パス363を経由して排出される。排紙トレイ362へは、オペレータにより指定されたフィニッシング機能が実行されたシートがシート搬送パス364を経由して排出される。
排紙トレイ361,362は、それぞれ昇降自在に構成されている。排紙トレイ361を下降させ、後処理した複数のシートを、その排紙トレイ361へ積載するように動作することも可能である。排紙トレイ361,362は、それぞれシート有無検知センサ366、367を有し、当該トレイ上のシートの積載状況を検出する。シート有無検知センサ366、367もまた、当該トレイ上におけるシートの積載状況の変化を所定タイミング毎に検出する検出手段の一つとして動作する。検出結果(検出情報)は、大容量スタッカ320,340が有する制御コントローラを通じて時系列に画像形成装置101へ伝達される。
次に、大容量スタッカ320におけるシートの積載状況について、図4(a)~(g)を参照して説明する。各図において、向かって右側は大容量スタッカ320のメカニカル要素を正面から見た断面図、左側は左側面から見た断面図である。大容量スタッカ340も同様となるため、代表して、大容量スタッカ320について説明する。
図4(a)は、大容量スタッカ320にシートが積載されていない状態を表す。リフトトレイ322は、所定高さ、すなわちスタック部321へ排出される排紙口の位置まで上昇して停止している。イジェクトトレイ323は、装置内に収納された状態である。図4(b)は、画像形成動作中の状態を示す。シートの積載が進むと、制御コントローラは、積載されたシートの最上面の高さがスタック部321の排紙口の位置に一致するように、徐々にリフトトレイ322を下降させる。図4(c)はリフトトレイ322の積載フルが検出された状態を示す。積載フルになると、もはやリフトトレイ322への積載を継続できない。そのため、制御コントローラは、積載されたシートをイジェクトトレイ323に積み替える制御を開始する。図4(d)は、リフトトレイ322がイジェクトトレイ323の積替位置まで下降し、シートがイジェクトトレイ323へ積み替えられた状態を表す。リフトトレイ322がイジェクトトレイ323と同一の高さまで下降しても、シートを支持するバーは、互い違いの位置にあるため、互いが干渉することはない。リフトトレイ322がイジェクトトレイ323よりも下の積替位置に到達した時点で、リフトトレイ322に積載されていたシートは、イジェクトトレイ323に積み替えられた状態となる。
図4(e)は、シートを積載したイジェクトトレイ323が装置外にイジェクトされた状態を表す。このようにイジェクトトレイ323にイジェクトされることにより、積載されたシートが回収可能となる。図4(f)は、イジェクトトレイ323がイジェクトされた状態で、リフトトレイ322が再び後続のシートを積載される位置まで上昇した状態を表す。これにより、リフトトレイ322にシートが積載できるようになる。図4(g)は、イジェクトトレイ323がイジェクトされた状態で画像形成が継続された後、リフトトレイ322の積載フルが検出された状態を表す。この状態では、イジェクトトレイ323はイジェクトされているため、リフトトレイ322に積載されたシートをイジェクトトレイ323へ積み替えることはできない。大容量スタッカ320への積載を継続するには、イジェクトトレイ323に積載されたシートを回収する必要がある。
図5は、ジョブデータ130の例示図である。本例では、制御部121により記憶部122に記憶され、画像形成装置101で実行中の画像形成ジョブのジョブ情報を保持する。また、制御部121により適宜参照可能となる。ジョブデータ130は、リスト型のデータ構造を持つ。画像形成装置101に画像形成ジョブが投入された順にジョブデータ130のリストにジョブ情報が保存され、画像形成ジョブが終了するとリストから削除される。
ジョブIDは、画像形成ジョブのIDを表す変数である。各画像形成ジョブには、画像形成装置101によってユニークなIDが割り振られ、そのIDがこのメンバ変数に記録される。ジョブ状態は、画像形成ジョブの状態を表す変数である。状態は、画像形成装置101に画像形成ジョブが入力されて終了するまでの各々の状態であり、例えば画像の展開中、画像形成待ち、画像形成中などである。ジョブモードは、画像形成ジョブに設定されている画像形成設定を表す変数である。図5においては、「ジョブモード」とまとめて表現しているが、この変数では複数の画像形成設定が構造体等で管理される。画像形成設定は、例えば、ステイプルやパンチなどのフィニッシング設定や、両面などのレイアウト設定、画像形成するシートの種類の設定などである。出力先は排出先、すなわち画像形成したシートを排紙する排紙装置の排紙トレイを表した変数である。排紙トレイは、大容量スタッカ320,340の排紙トレイ(トップトレイ・リフトトレイ)、フィニッシャ360の排紙トレイ(上トレイ・下トレイ)などである。本例において、画像形成ジョブは排紙トレイを指定してその排紙トレイに排紙することや、大容量スタッカ320,340やフィニッシャ360等の排紙装置を指定し、自動的に最適な排紙トレイに排紙することも可能である。出力枚数は、画像形成するシートの枚数である。シートの枚数は、画像形成ジョブの画像数、ジョブモードの両面などのレイアウト設定、シートの種類などから計算される。排紙完了枚数は、大容量スタッカ320,340の排紙トレイやフィニッシャ360の排紙トレイ(上トレイ・下トレイ)などに実際に排紙されたシート数を表す変数である。出力枚数と排紙完了枚数の差分が、これから排紙されるシートの枚数となる。
図6は、画像形成装置101において画像形成ジョブが実行されるときに、情報処理端末100の表示部113に表示されるモニタ画面の例示図である。このモニタ画面の表示内容は、画像形成装置101から受けとった装置表示情報132に基づいて制御部111により生成される。あるいは画像形成装置101の制御部121が生成し、情報処理端末100がそれを取得するようにしても良い。
装置表示情報132は、排紙装置の組み合わせによりその内容が異なる。本実施形態では、説明の便宜上、装着可能なすべての排紙装置の組み合わせに応じた装置表示情報132があらかじめ記録されているものとする。一例として、図3で例示した配置態様に対応する装置表示情報132の例を説明する。なお、図6では模式図を用いるが、実際の装置表示情報132は、XML(eXtensible Markup Language)やCSV(Comma-separated values)などの形式で保存される。
図6の上段は、全体の配置態様を例えばビットマップ形式で表現することで視覚化した全体画像601であり、下段は各排紙装置が有する排紙トレイの位置情報を記録したテーブルである。全体画像601は、二次元画像又は三次元画像で表示可能であるが、ここでは三次元画像で表示されている。なお、図6の上段に示された全体画像601では、シートないしシート束が描かれていないが、シートが搬送されてきたときは、その積載部位の排紙トレイの構造画像も表示される。例えば、上述した大容量スタッカ320,340において変位するリフトトレイおよびイジェクトトレイを表す構造画像を含む全体画像が表示される。図3に示した例では、大容量スタッカ320,340は3つの排紙トレイ(トップトレイ・リフトトレイ・イジェクトトレイ)を有し、フィニッシャ360は2つの排紙トレイ(上トレイ・下トレイ)を有する。そのため、このような配置態様では、合計8つの排紙トレイが使用可能となる。図6上段の全体画像601には、これらの排紙装置と排紙トレイの実際の配置態様および構造画像が表示される。そのため、オペレータは、シートがどの排紙トレイに積載され、回収可能かを直感的に把握することができる。
図6下段に示されるテーブルにおいて、トレイ#1~#8のレコードは、各々が設置される排紙装置621、トレイ種別622、トレイ位置座標623に対応する。すなわち、「トレイ#1」は大容量スタッカ320のトップトレイである。ここでは全体画像601を基準としたトレイ位置座標(396,102)に設けられていることが示されている。トレイ位置座標は、全体画像601の左上を原点とし、それぞれ右方向・下方向へのオフセット値(ピクセル数)である。他のトレイ#2~#8についても同様の内容となる。
図7は、積載状況情報133の例示図である。積載状況情報133は、制御部121により記憶部122に記憶され、例えば各排紙トレイにおける積載状況の検出結果を取得したタイミングで更新される。また、制御部121により適宜参照可能となる。積載状況情報133は、リスト型のデータ構造を持つ。すなわち使用可能な排紙トレイの積載状況をトレイ毎に表すトレイ情報が、トレイ情報#1~トレイ情報#Nとして示されている。図6下段に示したテーブルとの関係では、トレイ#1における積載状況の検出結果がトレイ情報#1に対応する。トレイ情報#2、トレイ情報#(N-1)、トレイ情報#Nについても同様となる。なお、Nは自然数であり、図3に例示した配置態様の場合、Nは8となる。
図7において、トレイ情報#1~トレイ情報#8は、メンバ変数として総積載枚数カウントとシート束情報リストを持つデータ形式のものである。総積載枚数カウントは、当該排紙トレイに積載されたシートの総枚数をカウントする変数である。シート束情報リストは、各シート束の属性情報であるシート束情報が、シートの積載順に、リスト状に配置される。なお、どの排紙トレイにもシートが積載されていない場合、シート束情報リストは空のリストとなる。各シート束情報は、メンバ変数としてジョブID、用紙ID、先頭シート位置、シート数カウント、積載開始時刻を持つ。ジョブIDは、そのシート束に対応する画像形成ジョブのIDを表す変数である。各画像形成ジョブには、画像形成装置101によってユニークなIDが割り振られ、そのIDがこのメンバ変数に記録される。用紙IDは、そのシート束に対応するシート(用紙)のIDを表す変数である。シート(用紙)は、サイズ・坪量・表裏面の状態などの特性に応じて定義され、それを識別するために割り振られた用紙IDがメンバ変数に記録される。先頭シート位置は、そのシート束の先頭シートが排紙トレイに積載された先頭シートから数えて何シート目にあたるかを示す変数である。シート数カウントは、そのシート束の総シート枚数をカウントする変数である。積載開始時刻はそのシート束の最初のシートが排出された時刻を保持する変数である。
次に、本実施形態の画像形成システムの動作例を説明する。まず、画像形成装置101の起動時の動作例を図8を参照して説明する。図8は、画像形成装置101の起動時の制御フローである。この制御フローは、制御部121が装置内の各部を統括的に制御することにより実行される。制御部121は、画像形成装置101が起動すると、接続されたすべての排紙装置に向けて初期化コマンドを送信する(S101)。初期化コマンドは、通信ケーブルを介して各排紙装置宛に送られる。各排紙装置は、初期化コマンドを受信すると、自装置の種別を特定するための排紙装置IDを画像形成装置101へ送信する。
制御部121は、受信した排紙装置IDを記憶部122に記憶する(S102)。この排紙装置IDにより、現在、現在接続されている排紙装置の構成などを認識することができる。制御部121は、排紙装置の組み合わせに応じて予め記憶されている装置表示情報132の中から、記録した排紙装置IDを基に、現在の排紙装置の構成に応じた装置表示情報132を特定する(S103)。例えば図3に示した装置構成であれば、2台の大容量スタッカと1台のフィニッシャが接続された構成に対応する装置表示情報132を特定する。
装置表示情報132を特定すると、制御部121は、積載状況情報133を初期化する(S104)。すなわち、S102で記憶した排紙装置IDを基に、積載状況情報133を新規に生成する。画像形成装置101が起動した直後は、どの排紙トレイにもまだシートが積載されていない。そのため、積載状況情報133の各トレイ情報における総積載枚数は0となり、シート束情報リストは空のリストとなる。
次に、図9を参照して、画像形成装置101において画像形成ジョブを処理するときの動作例を説明する。画像形成ジョブは、例えば情報処理端末100から受信したものとする。画像形成ジョブには、シート積載部位すなわち画像形成済シートを積載させる排紙装置のトレイ情報の指定が含まれている。以下の説明では、便宜上、大容量スタッカ320のトレイ情報が指定されているものとする。図9は、このときの画像形成装置101の制御フローである。この制御フローも、制御部121が装置内の各部を統括的に制御することにより実行される。
画像形成装置101では、画像形成ジョブに従い、1シートの画像形成をページ順に行う(S201)。画像形成後は当該画像形成ジョブで指定された大容量スタッカ320に向けたシートの搬送を開始する。その際、制御部121は、指定された大容量スタッカ320のトレイ情報を特定する(S202)。トレイ情報は、装置構成に応じて決められた装置情報表示情報132を参照することで特定できる。例えば図6下段のテーブルのトレイ情報のトレイ#1を参照する。このトレイ#1は、大容量スタッカ320のトップトレイである。同様に、トレイ#2は大容量スタッカ320のリフトトレイである。ここでトレイ#2が特定されたとすると、制御部121は、トレイ情報としてトレイ#2のレコードを参照する。
制御部121は、特定したトレイ情報の総積載枚数カウントに1を加える(S203)。制御部121は、また、排紙したシートが当該排紙トレイにおける1枚目のシートであるか総積載枚数カウント値をもとに判定する(S204)。1枚目のシートでなかった場合(S204:N)、制御部121は、トレイ情報を参照し、シート束情報リストの最終シート束情報を読み込む(S205)。そして、制御部121は、画像形成中のジョブのジョブIDが、S205で読み込んだシート束情報におけるジョブIDと同じかどうかを判定する(S206)。ジョブIDが同じである場合(S206:Y)、制御部121は、S201で画像形成したシートの用紙IDが、S205で読み込んだシート束情報における用紙IDと同じかどうかを判定する(S207)。用紙IDが同じである場合(S207:Y)、制御部121は、トレイ情報において、最終シート束情報のシート数カウントに1を加え(S208)、S210へ進む。
S204で1枚目のシートであった場合(S204:Y)、S206でジョブIDが異なる場合(S206:N)、S207で用紙IDが異なる場合(S207:N)、制御部121は、S209の処理を実行する。すなわち、トレイ情報において、新たなシート束情報をシート束情報リストの最後尾に生成する。生成される新たなシート束情報のメンバ変数は、それぞれ以下のようになる。
まず、ジョブIDは、画像形成中ジョブのジョブIDとなる。用紙IDは、S201で画像形成されたシートに対応する用紙IDとなる。先頭シート位置は、総積載枚数カウントが入力される。シート数カウントは1となる。積載開始時刻には、シート束情報が生成された時刻が入る。次に、制御部121は、S201で指定された排紙トレイが、大容量スタッカ320のリフトトレイであったかどうかを判定する(S210)。リフトトレイであった場合(S210:Y)、制御部121は、S201でシートを排紙した後、リフトトレイにおいて積載フルかどうかを判定する(S211)。積載フルであった場合(S211:Y)、制御部121は、S211において積載フルのリフトトレイがイジェクト可能かどうかを判定する(S212)。イジェクト可能かどうかは、同大容量スタッカのイジェクトトレイにシート束が積まれているかどうかによって判定される。イジェクトトレイにシート束が積まれている場合、つまりシート有無検知センサ330などによってシート束が積載されていることが検出された場合、制御部121は、イジェクト可能でないと判定する。それ以外の場合、制御部121は、イジェクト可能と判定する。イジェクト可能であった場合(S212:Y)、制御部121は、S211において積載フルが検知されたリフトトレイに積載されたシート束をイジェクトトレイへ積み替え、イジェクト動作を実行する(S213)。
その後、制御部121は、積載状況情報133において、S213において大容量スタッカ320イジェクト動作を実行したリフトトレイのトレイ情報を、同大容量スタッカのトレイ情報に上書きコピーする(S214)。また、制御部121は、積載状況情報133において、S213においてイジェクト動作を実行したリフトトレイのトレイ情報を空にする(S215)。ここでトレイ情報を空にするとは、トレイ情報における総積載枚数カウントを0にし、シート束情報リストを空のリストにすることである。
S210において排紙トレイがリフトトレイでなかった場合(S210:N)、リフトトレイが積載フルでないか(S211:N)イジェクト可能でない場合(S212:N)、制御部121は、積載状況情報133を情報処理端末100へ送信する(S216)。リフトトレイのトレイ情報を空にした後(S215)も同様である。
その後、制御部121は、画像形成ジョブによる全シートの画像形成が終わったかどうかを判定する(S217)。終わっていない場合(S217:N)、S201へ戻る。全シートの画像形成が終わった場合(S217:Y)、制御部121は、処理が完了した画像形成ジョブを処理済ジョブとして、それを処理済ジョブリスト131へリストアップ(追加)する(S218)。そして、追加により更新した処理済ジョブリスト131を情報処理端末100へ送信し(S219)、一連の処理を終える。
次に、図10を参照して、画像形成装置101において排紙トレイからシート回収が検知されたときの動作を説明する。ここでは、大容量スタッカ320からシート回収が行われる場合の例を説明する。図10はシート回収検知処理の制御フローである。この制御フローもまた、制御部121が装置内の各部を統括的に制御することにより実行される。シート回収は、シート有無検知センサ330,331が、シート束の積載を検知している状態から検知しなくなった状態に変化することにより検出される。
制御部121は、積載状況情報133を参照してシート回収が検知された排紙トレイに対応するトレイ情報を特定し(S301)、そのトレイ情報を空にする(S302)。制御部121は、また、その排紙トレイが大容量スタッカ320のイジェクトトレイ323であったかどうかを判定する(S303)。イジェクトトレイ323であった場合(S303:Y)、制御部121は、そのイジェクトトレイ323を装置内(大容量スタッカ320内)に格納する(S304)。また、シート回収が検出された大容量スタッカ320のリフトトレイ322が積載フルかどうかを判定する(S305)。積載フルの場合(S305:Y)、制御部121は、積載フルのリフトトレイ322に積載されているシートをイジェクトトレイ323へ積み替え、イジェクト動作を実行する(S306)。そして、制御部121は、積載状況情報133において、イジェクト動作を実行したリフトトレイ322のトレイ情報を、その大容量スタッカ320のイジェクトトレイ323のトレイ情報に上書きコピーする(S307)。その後、制御部121は、積載状況情報133において、イジェクト動作を実行したリフトトレイ322のトレイ情報を空にする(S308)。
トレイ情報が空になった排紙トレイがイジェクトトレイ133でない場合(S303:N)、制御部121は、積載状況情報133を情報処理端末100へ送信し(S309)、一連の処理を終了する。リフトトレイ132が積載フルでない場合(S305:N)、S308においてリフトトレイ322のトレイ情報を空にした後も同様である。
オペレータは、情報処理端末100で端末制御用のコンピュータプログラムが実行されるアプリケーションにより、画像形成装置101に接続された各排紙装置の積載状況を随時確認することができる。このときの情報処理端末100の動作に関して図11を参照して説明する。図11は、アプリケーションの起動処理の制御フローである。この制御フローは、制御部111が端末内の各部を統括的に制御することにより実行される。
制御部111は、情報処理端末100においてアプリケーションが起動すると、画像形成装置101との通信コネクションを開始する(S401)。通信コネクションとは、オペレータから明示の解除指示が入力されるまで通信路を確立し続けることをいう。通信路が確立すると、画像形成装置101へ装置表示情報132の取得リクエストを送信する(S402)。画像形成装置101(制御部121)は、この取得リクエストを受け取ると、現在の装置構成に応じた装置表示情報132を情報処理端末100へ送信する。通信コネクションが確立されている間に装置表示情報132が更新された場合、画像形成装置101は、更新後の装置表示情報132を情報処理端末100へ送信する。制御部111は、画像形成装置101から取得した装置表示情報132を記憶部112に逐次記憶する(S403)。
制御部100は、また、画像形成装置101へ積載状況情報および処理済ジョブリストの取得リクエストを送信する(S404)。画像形成装置101は、この取得リクエストを受け取ると、現在記憶している積載状況情報133および処理済ジョブリスト131を情報処理端末100へ送信する。制御部111は、画像形成装置101から取得した積載状況情報133および処理済ジョブリスト131を記憶部112に記憶する(S405)。また、記憶されている装置表示情報132、積載状況情報133および処理済ジョブリストに基づいて、モニタ画面を生成し、これを表示部113に表示する(S406)。
モニタ画面の一例を図12に示す。図12に例示されるモニタ画面1200には、画像領域1201とリスト領域1210とが形成される。画像領域1201は、画像形成システム全体の配置態様を視覚化した全体画像と、排紙装置における画像形成済シートの積載状況を視覚化したシート画像とを表示するための領域であり、2つの表示レイヤー構造を持つ。すなわち、画像領域1201は、全体画像を表示させるための第1表示レイヤーと、第1表示レイヤー上の全体画像のシート積載部位にシート画像をマッピング表示するための第2表示レイヤーとを含む。
第1表示レイヤーにはS403において記憶した装置表示情報132に基づいて生成される全体画像が表示される。第2表示レイヤーには、情報処理端末100が受信した積載状況情報133に基づき、各排紙トレイにおけるシートの積載状況に応じた態様で視覚化されたシート画像1202~1207が表示される。シート画像1202~1207の表示は、シートの積載状況の変化が検出されるタイミングでリアルタイムに更新される。つまり、制御部111は、シート画像1202~1207の表示部113への表示態様を画像形成ジョブ毎にリアルタイムに変更可能に構成されている。
リスト領域1210はリスト表示手段の一態様であり、情報処理端末100が画像形成装置101から受信した処理済ジョブリストが表示される。処理済ジョブリストには、各処理済ジョブのジョブ属性(ジョブID、ジョブ名称、ページ数、部数、使用用紙)が表示される。処理済ジョブリストには、各トレイに対するシート束にその排紙の時刻順に順序情報が関連付けられている。制御部111は、この順序情報に従ってシート画像を表示可能にする。制御部111は、また、指定された処理済ジョブおよびそれに対応するシート画像をそれ以外の処理済ジョブおよびそれらに対応するシート画像と区別して表示可能にする。
オペレータは、入力装置114を操作することで、処理済ジョブリスト上の任意の処理済ジョブを指定することができる。図12の例では、ジョブID「00000002」の処理済ジョブ(ジョブ名称:画像形成ジョブ#2)が指定されている。指定された処理済ジョブのシートがまだ排紙トレイに存在している場合には、その場所が分かるように表示領域1201のシート画像の表示も切り替わる。指定されているジョブID「00000002」の処理済ジョブに対応するシートは、シート画像1207のように他のシート画像1202~1206の表示色とは別の表示色で表示される。これにより指定された処理済ジョブに対応するシートの位置を容易に確認することができる。
なお、処理済ジョブリスト131に列記された処理済ジョブの数がリスト領域1210に一度に表示できるジョブ数よりも多い場合、スクロールバー1211が使用される。オペレータは、スクロールバー1211を操作することにより、任意の処理済ジョブを指定することが可能となる。指定された処理済ジョブは、制御部111により強調表示(ハイライト表示、反転表示など)され、他の処理済ジョブと区別される。
図13は、指定された処理済ジョブが実行中の画像形成ジョブの出力により取り出せない場合のモニタ画面の一例である。図13の例では、処理済ジョブリスト上でジョブID「00000004」の処理済ジョブ(ジョブ名称:画像形成ジョブ#4)が指定されたことが、それぞれのジョブの強調表示によって他の処理済ジョブと区別されている。画像形成ジョブ#4は、大容量スタッカ340のイジェクトトレイとリフトトレイにシート束が1301と1302に分かれて積載されている。そして、大容量スタッカ340のリフトトレイには、後続の画像形成ジョブがシートの出力中であり、そのシートがシート束1302の上に積載されるため、リフトトレイにはシート束1205が積載されることが示されている。
リフトトレイへのシートの排出中はイジェクトできない。そのため、画像形成ジョブ#4のシート束1301を取り出しても、シート束1302は処理中の画像形成ジョブが終了するか、大容量スタッカ340のリフトトレイが積載フルになるまで取り出すことができない。本例において、このように後続の画像形成ジョブの出力のために取り出すことができない処理済ジョブは、通常の指定された処理済ジョブのシート束の表示色とは異なる表示色で表示される。例えば、指定されても取り出しできない処理済ジョブのシート束1301と1302は、図12に示した取り出し可能な処理済ジョブのシート束1207とは異なる表示色となる。なお、取り出しできない処理済ジョブのシート束全てを通常と異なる表示色で表示することのほか、取り出しできないシート束(例えば、シート束1302)のみを異なる表示色で表示してもかまわない。
次に、画像形成装置101において積載状況情報を受信した際、あるいは、画像形成ジョブ又は処理済ジョブが変化した場合の表示更新処理を説明する。図14は、このときの情報処理端末100の制御部111が実行する制御フローである。
図14において、制御部111は、画像領域1201の第2表示レイヤーに表示されているシート画像の表示を消去する(S501)。制御部111は、積載する排紙トレイの順番を表す変数Nに1を代入した後(S502)、積載状況情報において、トレイNにシートが積載されているかどうかを判定する(S503)。トレイ情報Nにおける総積載枚数カウントが0の場合はシートが積載されていないと判定される。シートが積載されている場合(S503:Y)、制御部111は、トレイNに積載されたシートのまとまりであるシート束の高さ(図15中のh1)を算出する(S504)。つまりトレイNに積載されたシート束全体を表示する際に、そのシート束の高さが何ピクセルになるかを算出する。シート束の高さは、トレイ情報Nの総積載枚数カウントに予め決められた係数Pを掛けることで算出される。この係数Pは、シート1枚の厚みが何ピクセルに相当するかを表す係数である。計算の結果、シート束の高さが小数値を含む場合は、整数値になるよう切り上げが行われる。
シート束の高さを算出すると、制御部111は、トレイNに積載されたシート束を第一の表示色で描画する(S505)。その後、制御部111は、リスト領域において、ジョブ(処理済ジョブ)が指定されているかどうかを判定する(S506)。ジョブが指定されていない場合(S506:N)、S517へ進む。ジョブが指定されている場合(S506:Y)、制御部111は、シート束情報の順番を表す変数Mに1を代入する(S507)。以後、シート束情報Mは、受信した積載状況情報のトレイ情報Nのシート束情報リストにおいて、M番目のシート束に関わる情報を表すものとなる。
制御部111は、その後、シート束情報MのジョブIDが、リスト領域において指定されているジョブのジョブIDと同一かどうかを判定する(S508)。同一でない場合(S508:N)、S515へ進む。ジョブIDが同一である場合(S508:Y)、制御部111は、シート束情報Mに対応するシート束(M)の描画開始高さオフセット(図16中のs)を算出する(S509)。シート束の描画開始位置高さオフセットは、シート束情報Mに対応するシート束の描画開始位置に前述した係数Pを掛けることで算出される。計算の結果、描画開始位置高さオフセットが小数値を含む場合は、整数値になるよう切り下げが行われる。
その後、制御部111は、シート束(M)の高さを算出する(S510)。すなわち、シート画像を表示部113に表示する際に、シート束(M)の高さが何ピクセルになるかを算出する。シート束(M)の高さはシート数カウントに前述した係数Pを掛けることで算出される。計算の結果、シート束(M)の高さが小数値を含む場合は、整数値になるよう切り上げが行われる。
シート束(M)の高さを算出すると、シート束(M)が後続の画像形成ジョブの排紙により取り出しできるかどうかを判定する処理を行う(S511)。この処理の詳細フローは図17を用いて後述する。S511で判定した結果、シート束(M)が取り出し可能である場合(S512:Y)、制御部111はシート束(M)の部分を第一の表示色と異なる第二の表示色で描画する(S513)。これにより、指定された処理済ジョブに対応するシート束(M)の部分が第二の表示色に描画され、表示される。シート束(M)が取り出しできない場合(S512:N)、制御部111はシート束(M)の部分を、第一及び第二の表示色と異なる第三の表示色で描画する(S514)。
これにより、指定された処理済ジョブに対応するシート束(M)の部分が取り出し可能な場合とは異なる第三の表示色に描画され、表示されるため、取り出せないことが認識できる。シート束(M)の部分を第二もしくは第三の表示色で描画すると(S513、S514)、制御部111は、トレイ情報Nのシート束情報リストにおいて全てのシート束情報を確認したかどうかを判定する(S515)。全てのシート束情報を確認した場合(S515:Y)、S517へ進む。全てのシート束情報を確認し終わっていない場合(S515:N)、制御部111は、変数Mに1を加え(S516)、S508へ戻る。
その後、制御部111は、受信した積載状況情報において、すべてのトレイ情報の表示を行ったかどうかを判定する(S517)。全てのトレイ情報を表示し終わった場合(S517:Y)、制御部111は、第2表示レイヤーにおけるシート画像の表示を更新し(S519)、一連の処理を終了する。全てのトレイ情報を表示し終わっていない場合(S517:N)、制御部111は、変数Nに1を加え(S518)、S503へ戻る。
ここで、S505において描画されるシート束の描画方法を説明する。ここでは図15を参照して、大容量スタッカのイジェクトトレイにおけるシート束全体の描画方法の例を説明する。描画されたシート束1501の高さ(図15(a)のh1)は、S504で算出したシート束全体の高さである。シート画像1501は、頂点A~Gまでの7点で描画される。各頂点の座標の計算方法を表した図15(b)の一覧表1502において、頂点Aは、その排紙トレイにおけるトレイ位置座標(この座標値をx、yとする)となる。各排紙トレイのトレイ位置座標は、S403で記憶した装置表示情報132に記録される。その他の頂点(B~G)の座標値は、頂点Aの座標値(x、y)にあらかじめ決められたオフセット値およびシート高さh1を加減算することによって決定される。
シート画像1501は、例えばSVG(Scalable Vector Graphics)などの描画コマンドによって描画される。図15(c)には、SVGを用いた場合の、シート画像1501の描画コマンド1503の例が示されている。なお、シート画像1501の形状は、対応する排紙トレイの形状によって異なるが、トレイ位置座標とあらかじめ決められたオフセット値およびシート高さによって決定される点は共通である。
次に、S511において描画されるシート画像の描画方法の例を説明する。ここでは、図16を参照して、大容量スタッカのイジェクトトレイにおける指定された処理済ジョブに対応するシート画像(シート束(M)の部分)の描画方法の例を説明する。図16(a)は、シート束(M)の形状、サイズを表すシート画像1601である。シート束(M)の高さ(図中h2)は、S510で算出したシート束(M)の高さである。シート束(M)は頂点H~Nまでの7点で描画される。図16(b)は各頂点の座標の計算方法を表した一覧表1602である。頂点Aはその排紙トレイにおけるトレイ位置座標(この座標値をx、yとする)となる。頂点Hは、頂点AとS509で算出されたシート束(M)の描画開始位置高さオフセットsとから決定される。その他の頂点(I~N)の座標値は、頂点Hの座標値にあらかじめ決められた描画開始位置高さオフセットsおよびシート高さh2を加減算することによって決定される。図16(c)は、SVGを用いて表現する場合のシート画像1601の描画コマンドを表す。シート画像の形状は、対応する排紙トレイの形状によって異なるが、トレイ位置座標とあらかじめ決められたオフセット、シート束(M)の描画開始位置高さ、シート束(M)の高さによって決定される点は共通である。
図17は、シート束が後続の画像形成ジョブにより取り出しできるかどうかを判定する処理の制御フローであり、情報処理端末100の制御部111により実行される。なお、図17では、画像形成ジョブを「ジョブ」と略してある。
まず、制御部111は、シート束が取り出し可能かどうかを示す内部変数を取り出し可能として初期化する(S601)。次に制御部111は、排紙トレイの順番を表す変数Nに1を代入した後(S602)、トレイNが大容量スタッカのリフトトレイかどうかを判定する(S603)。トレイNがリフトトレイであった場合(S603:Y)、制御部111は、そのトレイNに現在出力中(シートの排紙中)のジョブがあるかどうかを判定する(S604)。判定は、ジョブデータ130のジョブ情報のうちジョブ状態が画像形成中のジョブを検索し、その出力先がトレイNかどうかを確認する。トレイNに出力中のジョブが存在した場合(S604:Y)、制御部111は、積載状況情報133のトレイ#Nの各シート束情報のジョブIDを確認することにより、指定のジョブIDのシート束が積載されているかどうかを判定する(S605)。トレイNに指定ジョブIDのシート束が積載されている場合(S605:Y)、制御部111は、シート束が取り出し可能かどうかを示す内部変数に取り出し不可能を設定する(S606)。図17の制御フローにおいて、一度でもS606の処理が動作すれば、シート束は取り出し不可能となる。
その後、制御部111は、全てのトレイの確認を行ったかどうかを判定する(S607)。全てのトレイの確認が終わった場合(S607:Y)、制御部111は、一連の処理を終了する。全てのトレイの確認が終わっていない場合(S607:N)、制御部111は、変数Nに1を加え(S608)、S603へ戻る。本制御フローにより、制御部111は、S511にてシート束が取り出し可能かどうかを確認することができ、取り出し不可能である場合にS514での第三の表示色で表示する等の特別な表示を行うことが可能となる。
[第2実施形態]
第1実施形態では、図13に示すように、後続ジョブにより取り出しできないシート束を通常とは異なる別の表示色で表示することにより、オペレータが指定した画像形成ジョブのシート束が排紙トレイから取り出せないことを判定可能にした。表示色を変更することは一例であり、オペレータがシート束を排紙トレイから取り出せるかどうかを判定可能であれば、第1実施形態の例に限定するものではない。例えば、図18に示すように、指定ジョブのシート束が取り出せないことを示すメッセージを表示することにより、オペレータに知らせるようにしてもかまわない。
図18の例では、図13と同様に処理済ジョブリスト上でジョブID「00000004」の処理済ジョブ(ジョブ名称:画像形成ジョブ#4)が指定されており、後続の画像形成ジョブがシート束1802の上に出力中である。そのため、シート束1802は取り出すことができない。第2実施形態では、表示色を変更する代わりに、取り出すことができない原因を示すメッセージ1801を表示している。シート束1801と1802はシート束1207と同じ表示色で表示しているが、もちろんシート束1301と1302と同じ表示色で表示してもかまわない。
[第3実施形態]
第3実施形態では、いつ取り出せるようになるかの判定を容易にする場合の例を示す。大容量スタッカは数千枚のシートを積載可能であるため、毎分100枚排紙した場合、取り出せる時期を把握することの意義は大きい。図19は、第3実施形態におけるモニタ画面1200の例示図である。図19の上段に示すように、排紙トレイから指定されたジョブのシート束が取り出せない状況の場合、取り出し可能になるまでの時間(例えば残り12分)1901が表示される。なお、時間は分単位でなく、秒単位で表示してもかまわない。
次に、第3実施形態において、画像形成装置101が積載状況情報133を受信した際、あるいは、画像形成ジョブ又は処理済ジョブの内容が変化した場合の表示更新処理について説明する。図20は、このときの情報処理端末100の制御部111が実行する制御フローである。
排紙トレイから指定された画像形成ジョブのシート束が取り出せないことを第三の表示色等で表示したり、取り出し可能になるまでの時間を表示することは、上記の通りである。従って、図20の表示更新処理の制御フローは、図14の制御フローに対してS2001の制御フローを足している。S501~S519までは、図14と同じである。
制御部111は、S519で第2表示レイヤーにおけるシート画像の表示を更新した後、第三の表示色で描画したかどうかを判定する(S701)。画像形成ジョブが指定され、且つ排紙トレイから取り出し不可能である場合に第三の表示色で描画されることになる(S701:Y)。このとき、制御部111は、取り出し可能になるまでの時間を表示する処理を行う(S702)。S702の詳細は図21を参照して説明する。第三の表示色で描画されない場合(S701:N)、S702の処理は行われず、一連の処理を終了する。
図21は、S702の処理の制御フローであり、情報処理端末100の制御部111により実行される。本制御フローが呼び出されると、制御部111は、内部変数の初期化を行う(S801)。具体的には、予約出力枚数に0を代入、画像形成ジョブカウンタ変数Nに1を代入する。出力予定枚数とは、取り出し可能になるまでの時間を計算するための、リフトトレイに排出する予約された画像形成ジョブ全ての出力枚数の積算値である。
また、出力中の画像形成ジョブを含む予約ジョブ数を表す変数Mに図5に示すジョブデータ130に存在する画像形成ジョブ数を代入する。そして、制御部111は、ジョブデータ130からN番目の画像形成ジョブのジョブ情報を読み出す(S802)。その後、読みだしたジョブ情報の出力先が図17の制御フローでシート束を取り出し不可能と判定したリフトトレイかどうかを判定する(S803)。
この判定のためのリフトトレイは、図17の制御フローでS606を処理するときにそのときのトレイ番号を記憶しておく。もちろん、図21の制御フローで再度図17の制御フローと同様に導き出してもかまわない。
N番目の画像形成ジョブの出力先が現在出力中のリフトトレイである場合は(S803:Y)、N番目の画像形成ジョブのジョブ情報の出力枚数から排紙完了枚数を減算することにより残りの出力枚数を計算する(S804)。N番目の画像形成ジョブの出力先が現在出力中のリフトトレイでない場合(S803:N)、変数Nに1を加え(S809)、S802へ戻る。S804でN番目の画像形成ジョブの残りの出力枚数を算出した後、出力予定枚数にその残りの出力枚数を加算する(S805)。
第3実施形態においては、予約されている画像形成ジョブも連続して画像形成されるため、取り出し可能になるまでの時間は予約されている全ての画像形成ジョブを含めた時間となる。次に、算出した出力予定枚数が現在出力中のリフトトレイの残りの積載可能枚数を超えているかどうかを判定する(S806)。超えている場合(S806:Y)、そのリフトトレイへの出力予定枚数は残りの積載可能枚数となるため、出力予定枚数に残りの積載可能枚数を代入する(S808)。超えていない場合(S806:N)、NとMが同一であるかを判定する(S807)。同一であれば(S807:Y)、全ての予約画像形成ジョブを確認したことになるため、出力予定枚数から取り出し可能になるまでの時間を計算する(S810)。同一でなければ(S807:N)、まだ確認していない予約画像形成ジョブが存在するため、変数Nに1を加え(S809)、S802へ戻る。S810の計算は、出力予定枚数をシートのサイズ毎に決められた画像形成装置101の画像形成速度(1分間に画像形成可能なシート数)を除算することにより導き出される。
その後、図19の1901のように取り出し可能になるまでの時間を表示する(S811)。第3実施形態においては、制御フローを簡略化するために、全てのシートを同じ画像形成速度で画像形成することとしているが、もちろんシートのサイズや種類によって画像形成速度を変える構成も考えられる。その場合は、画像形成速度の異なるシート毎に速度計算を行い、積算することにより取り出し可能になるまでの時間を導き出すことができる。
[他の実施形態]
第1実施形態から第3実施形態では、情報処理端末100と画像形成装置101とを別体とした構成例について説明したが、情報処理端末100の機能を画像形成装置101に持たせるようにしても良い。すなわち、記憶部112,表示部113,入力部114を画像形成装置101に設けても良い。この場合、制御部111が行う機能は、制御部121において実現することになる。
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。すなわち、上述した第1実施形態から第3実施形態の機能を実現するコンピュータプログラム(端末管理用プログラム、画像形成用プログラム)を、ネットワークまたは各種記憶媒体を介して装置ないしそれを含むシステムに供給する。そしてその装置あるいはシステムのコンピュータが上記コンピュータプログラムを読み出して実行する処理である。この場合、そのコンピュータプログラム、および該コンピュータプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。

Claims (12)

  1. 画像形成ジョブに従ってシートに画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段から画像形成ジョブ毎に排出される画像形成済シートを積載可能なシート積載手段と、
    前記シート積載手段における画像形成ジョブ毎の前記画像形成済シートの積載状況を表す積載状況情報および画像形成が完了した処理済ジョブのリスト情報を記憶する記憶手段と、
    前記積載状況情報に基づいて前記シート積載手段における前記積載状況を視覚化したシート画像を画像形成ジョブ毎に生成し、前記シート画像を所定の表示手段に表示する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記リスト情報からいずれかの前記処理済ジョブが指定されたことを検知したときに、指定された処理済ジョブにより排出された前記画像形成済シートが前記シート積載手段から取り出せるかどうかを当該シート積載手段における前記積載状況より判定し、取り出せない場合はその画像形成済シートに対応する部分の前記シート画像を強調表示することを特徴とする、画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、後続の画像形成ジョブが画像形成中で、前記指定された処理済ジョブによる前記画像形成済シートと同じ前記シート積載手段に排出されている場合に、前記指定された処理済ジョブにより排出された前記画像形成済シートが前記シート積載手段から取り出せないと判定することを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記指定された処理済ジョブにより排出される画像形成済シートが複数の前記シート積載手段に積載される場合、前記制御手段は、これらの画像形成済シートを表す複数の前記シート画像を同じ表示態様で表示することを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記指定された処理済ジョブにより排出される画像形成済シートの前記シート積載手段に他の画像形成ジョブにより排出される画像形成済シートも積載される場合、前記制御手段は、前記指定された処理済ジョブにより排出される画像形成済シートを前記他の画像形成ジョブにより排出される画像形成済シートと区別して表示することを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、前記指定された処理済ジョブにより排出された前記画像形成済シートに対応する部分の前記シート画像を第一の表示色で表示し、前記画像形成済シートが取り出し可能である場合は当該部分の前記シート画像を第一の表示色と異なる第二の表示色で表示し、前記画像形成済シートが取り出しできない場合は当該部分の前記シート画像を第一及び第二の表示色と異なる第三の表示色で表示することを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、後続の画像形成ジョブが画像形成中で、前記指定された処理済ジョブによる前記画像形成済シートと同じ前記シート積載手段に排出されている場合に、前記画像形成済シートの部分の前記シート画像を前記第三の表示色で表示することを特徴とする、請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、前記第三の表示色の表示に代えて、または前記第三の表示色の表示とともに、前記シート積載手段から取り出せない原因を表すメッセージを前記表示手段に表示することを特徴とする、請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御手段は、後続の画像形成ジョブによる画像形成済シートの枚数に基づいて、前記指定された処理済ジョブにより排出された前記画像形成済シートが前記シート積載手段から取り出し可能になるまでの待ち時間を算出し、前記待ち時間を前記表示手段に表示することを特徴とする、請求項6に記載の画像形成装置。
  9. 画像形成ジョブを入力するジョブ入力手段、入力された画像形成ジョブに従ってシートに画像を形成する画像形成手段を有し、前記画像形成手段から画像形成ジョブ毎に排出される画像形成済シートを積載可能なシート積載手段が接続された画像形成装置と通信を行う通信手段と、
    前記画像形成装置から、前記シート積載手段における画像形成ジョブ毎の前記画像形成済シートの積載状況を表す積載状況情報および画像形成が完了した処理済ジョブのリスト情報を取得し、取得したこれらの情報を記憶する記憶手段と、
    前記積載状況情報に基づいて前記シート積載手段における前記積載状況を視覚化したシート画像を画像形成ジョブ毎に生成し、前記シート画像を所定の表示手段に表示する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記リスト情報からいずれかの前記処理済ジョブが指定されたことを検知したときに、指定された処理済ジョブにより排出された前記画像形成済シートが前記シート積載手段から取り出せるかどうかを当該シート積載手段における前記積載状況より判定し、取り出せない場合はその画像形成済シートに対応する部分の前記シート画像を強調表示することを特徴とする、情報処理端末。
  10. 前記制御手段は、後続の画像形成ジョブが画像形成中で、前記指定された処理済ジョブによる前記画像形成済シートと同じ前記シート積載手段に排出されている場合に、前記指定された処理済ジョブにより排出された前記画像形成済シートが前記シート積載手段から取り出せないと判定することを特徴とする、請求項9に記載の情報処理端末。
  11. 表示手段が接続され、画像形成ジョブに従ってシートに画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段から画像形成ジョブ毎に排出される画像形成済シートを積載可能なシート積載手段とを備えた画像形成装置に組み込まれるコンピュータを当該画像形成装置の制御装置として動作させるためのコンピュータプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記シート積載手段における画像形成ジョブ毎の前記画像形成済シートの積載状況を表す積載状況情報および画像形成が完了した処理済ジョブのリスト情報を記憶する記憶手段、
    前記積載状況情報に基づいて前記シート積載手段における前記積載状況を視覚化したシート画像を画像形成ジョブ毎に生成し、前記シート画像を所定の表示手段に表示する制御手段として機能させ、
    前記制御手段は、前記リスト情報からいずれかの前記処理済ジョブが指定されたことを検知したときに、指定された処理済ジョブにより排出された前記画像形成済シートが前記シート積載手段から取り出せるかどうかを当該シート積載手段における前記積載状況より判定し、取り出せない場合はその画像形成済シートに対応する部分の前記シート画像を強調表示することを特徴とする、コンピュータプログラム。
  12. 表示手段が接続され、画像形成ジョブに従ってシートに画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段から画像形成ジョブ毎に排出される画像形成済シートを積載可能なシート積載手段とを備えた画像形成装置と通信可能なコンピュータを、
    前記画像形成装置から、前記シート積載手段における画像形成ジョブ毎の前記画像形成済シートの積載状況を表す積載状況情報および画像形成が完了した処理済ジョブのリスト情報を取得し、取得したこれらの情報を記憶する記憶手段、および、
    前記積載状況情報に基づいて前記シート積載手段における前記積載状況を視覚化したシート画像を画像形成ジョブ毎に生成し、前記シート画像を所定の表示手段に表示する制御手段として機能させ、
    前記制御手段は、前記リスト情報からいずれかの前記処理済ジョブが指定されたことを
    検知したときに、指定された処理済ジョブにより排出された前記画像形成済シートが前記シート積載手段から取り出せるかどうかを当該シート積載手段における前記積載状況より判定し、取り出せない場合はその画像形成済シートに対応する部分の前記シート画像を強調表示することを特徴とする、コンピュータプログラム。
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