JP7062269B2 - 基材レス両面粘接着シートもしくはテープ及び,その製造方法 - Google Patents
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Description
前記繊維5を分散した粘着剤層2を構成するポリマーと,前記繊維5を構成するポリマーは,両ポリマーの分子中に同一又は類似の構成単位を有し,
前記粘着剤層は,アクリル系樹脂を主成分とする粘着剤樹脂から成るものとし,前記繊維がアクリル系繊維から成るものとし,
前記繊維5を分散した粘着剤層2は,隣接する粘着剤層3,4よりも繊維密度が相対的に高く,流動性が低いことを特徴とする(請求項1)。
前記繊維を分散した粘着剤層を構成するポリマーと,前記繊維を構成するポリマーは,両ポリマーの分子中に同一又は類似の構成単位を有し,
前記粘着剤層は,ウレタン系樹脂を主成分とする粘着剤樹脂から成るものとし,前記繊維がウレタン系繊維から成るものとし,
前記繊維を分散した粘着剤層は,隣接する粘着剤層よりも繊維密度が相対的に高く,流動性が相対的に低いことを特徴とする(請求項2)。
本発明の基材レス両面粘接着シートもしくはテープ1は,図1に示すように,粘着剤により形成された粘着剤層2と,この粘着剤層2を中心層とし,この中心層の表面及び裏面に設けられた第一の粘着剤層3及び第二の粘着剤層4との少なくとも3層(粘着剤層3/粘着剤層2/粘着剤層4)からなり,基材を使用しないことを特徴とする。
本発明の粘着剤層を形成する粘着剤には,アクリル系樹脂又はウレタン系樹脂からなる粘着剤を使用することが好適である。なお,前記粘着剤層2に使用される樹脂と,前記第一の粘着剤層3に使用される樹脂と,前記第二の粘着剤層4に使用される樹脂とが異なってもよいが,同一のモノマーからなるものを使用することが好ましい。
前記アクリル系樹脂のうち,重合体の主鎖が前記アクリル酸類のモノマー及び/又はオリゴマーとしては,一例として以下のものを使用することができる。
上述したモノマーの数種を反応させるため,一次重合した後,重合開始剤を使用することができる。なお,必要に応じて光重合開始剤を用いることができる。
また,本発明の粘着剤層に使用される前記ウレタン系樹脂は,ポリオールとポリイソシアネート化合物とを反応(ウレタン結合)させて生成されるもので,前記ポリオールとしては,ポリオキシアルキレンポリオール,ポリエステルポリオール,ポリエーテルポリオール,ポリラクトンポリオール,ポリオキシテトラメチレンポリオール,ポリカーボネートポリオールなどが挙げられる。
また,前記アクリル系樹脂及び前記ウレタン系樹脂の粘着剤層には,必要に応じて,架橋剤を添加することが可能であるが,使用される架橋剤としては,ポリイソシアネートとして,トリレンジイソシアネート,ジフェニルメタンジイソシアネート,ヘキサメチレンジイソシアネート,イソホロンジイソシアネート,キシリレンジイソシアネート等が挙げられる。
本発明の粘着剤層2に分散される繊維5には,粘着剤層2を構成するポリマーの分子中に含まれる構成単位と同一又は類似の構成単位を分子中に有するポリマーから構成される繊維が使用される。これにより,粘着剤層2を構成するポリマー及び繊維5を構成するポリマーの両ポリマーは,同一又は類似の構成単位を分子中に有する。
本発明の粘着剤層2は,前記粘着剤の流動を抑制するために,前記粘着剤に繊維を分散させ,前記繊維が絡み合うことで生じる疑似的架橋を前記粘着剤層に形成し,前記粘着剤層を物理的に硬くしている。
前記粘着剤層2,前記第一の粘着剤層3及び第二の粘着剤層4は,上述した通り,アクリル系樹脂またはウレタン系樹脂により形成され,所望により粘着付与剤,軟化剤,充填剤,老化防止剤,架橋剤,着色剤,導電性材料等の添加剤を添加しても良い。
前記粘着剤層(中心層)2を形成する樹脂は,第一の粘着剤層3を形成する樹脂及び第二の粘着剤層4を形成する樹脂より分子量の大きい樹脂が好ましいが第一の粘着剤層3を形成する樹脂及び第二の粘着剤層4を形成する樹脂と同じでも構わない。
成膜後における前記粘着剤層2のみの伸び率は,好ましくは0~3.5倍,より好ましくは0~2.5倍,断裁等加工性から特に2倍以下である。なお,前記伸び率とは,JIS Z 0237-1991にいう「伸び」である。
前記粘着剤層2の厚さは,用途及び使用される粘着剤材料により異なるが,好ましくは2~500μm,より好ましくは5~200μmである。
成膜に使用する粘着剤の形態はとくに制限されず,溶液型,エマルジョン型,無溶剤型などの各種タイプのものを使用することができる。また,本発明の粘着剤層の成膜は,大気下で行ってもよいが,窒素雰囲気下がより好ましく,低ガス水蒸気透過率のフィルムで裏表,貼合しつつ成膜する。より好ましくは,三層押出しダイにて粘着剤層2の成膜と同時に裏と表に粘着剤層3,4を形成(三層)する。この際には,表面と,裏面に低ガス水蒸気透過率PETフィルム等にて貼合し,酸素を遮断する。
2 粘着剤層(中心層)
3 粘着剤層(第一の粘着剤層)
4 粘着剤層(第二の粘着剤層)
5 繊維
10 剥離紙
11 剥離紙
12 粘着剤層
14 粘着剤層
Claims (13)
- 粘着剤層に繊維を分散した粘着剤層を設け,該繊維を分散した粘着剤層の表面及び裏面に粘着剤層を設け,
前記繊維を分散した粘着剤層を構成するポリマーと,前記繊維を構成するポリマーは,両ポリマーの分子中に同一又は類似の構成単位を有し,
前記粘着剤層は,アクリル系樹脂を主成分とする粘着剤樹脂から成るものとし,前記繊維がアクリル系繊維から成るものとし,
前記繊維を分散した粘着剤層は,隣接する粘着剤層よりも繊維密度が相対的に高く,流動性が相対的に低いことを特徴とする基材レス両面粘接着シートもしくはテープ。 - 粘着剤層に繊維を分散した粘着剤層を設け,該繊維を分散した粘着剤層の表面及び裏面に粘着剤層を設け,
前記繊維を分散した粘着剤層を構成するポリマーと,前記繊維を構成するポリマーは,両ポリマーの分子中に同一又は類似の構成単位を有し,
前記粘着剤層は,ウレタン系樹脂を主成分とする粘着剤樹脂から成るものとし,前記繊維がウレタン系繊維から成るものとし,
前記繊維を分散した粘着剤層は,隣接する粘着剤層よりも繊維密度が相対的に高く,流動性が相対的に低いことを特徴とする基材レス両面粘接着シートもしくはテープ。 - 前記繊維を分散した粘着剤層の繊維含有量を粘着剤固形分100重量部に対して0.1~5重量部とし,
前記繊維を分散した粘着剤層に隣接する粘着剤層の繊維含有量を粘着剤固形分100重量部に対して0~3重量部としたことを特徴とする請求項1又は2記載の基材レス両面粘接着シートもしくはテープ。 - 前記繊維の繊維径は,0.05~100デニールであることを特徴とする請求項1~3いずれか1項記載の基材レス両面粘接着シートもしくはテープ。
- 前記繊維の繊維長さは,1~10mmであることを特徴とする請求項1~4いずれか1項記載の基材レス両面粘接着シートもしくはテープ。
- 前記繊維を分散した粘着剤層及び該繊維を分散した粘着剤層の表面及び裏面に設けられた粘着剤層の総厚みを5~1800μmとしたことを特徴とする請求項1~5いずれか1項記載の基材レス両面粘接着シートもしくはテープ。
- 前記繊維を分散した粘着剤層を構成するポリマーの分子量を150,000~1,500,000とし,前記繊維を分散した粘着剤層に隣接する前記粘着剤層を構成するポリマーの分子量を2,000~1,500,000としたことを特徴とする請求項1~6いずれか1項記載の基材レス両面粘接着シートもしくはテープ。
- 前記繊維を分散した粘着剤層と,前記繊維を分散した粘着剤層に隣接する粘着剤層との伸び率の比が1:1~1:20であることを特徴とする請求項1~7いずれか1項記載の基材レス両面粘接着シートもしくはテープ。
- 三層押出しダイにて,繊維が分散された粘着剤層の成膜と同時に,該粘着剤層の表面と裏面に,該粘着剤層より繊維密度が低く流動性が高い粘着剤層を成膜し,
前記繊維を分散した粘着剤層を構成するポリマーと,前記繊維を構成するポリマーは,両ポリマーの分子中に同一又は類似の構成単位を有し,
前記粘着剤層は,アクリル系樹脂を主成分とする粘着剤樹脂から成るものとし,前記繊維がアクリル系繊維から成るものとすることを特徴とする基材レス両面粘接着シートもしくはテープの製造方法。 - 三層押出しダイにて,繊維が分散された粘着剤層の成膜と同時に,該粘着剤層の表面と裏面に,該粘着剤層より繊維密度が低く流動性が高い粘着剤層を成膜し,
前記繊維を分散した粘着剤層を構成するポリマーと,前記繊維を構成するポリマーは,両ポリマーの分子中に同一又は類似の構成単位を有し,
前記粘着剤層は,ウレタン系樹脂を主成分とする粘着剤樹脂から成るものとし,前記繊維がウレタン系繊維から成るものとすることを特徴とする基材レス両面粘接着シートもしくはテープの製造方法。 - 前記三層押出しダイにて三層同時に剥離シート上に塗布して成膜することを特徴とする請求項9又は10記載の基材レス両面粘接着シートもしくはテープの製造方法。
- 前記粘着剤層に光重合開始剤を含有する粘着剤樹脂を使用し,前記三層押出しダイにて三層同時に2枚の剥離シートに挟み流涎し,紫外線を照射して成膜することを特徴とする請求項9又は10記載の基材レス両面粘接着シートもしくはテープの製造方法。
- 前記粘着剤層への繊維の分散は,前記粘着剤層に使用される粘着剤に前記繊維を添加して攪拌機で攪拌させたことを特徴とする請求項9~12いずれか1項記載の基材レス両面粘接着シートもしくはテープの製造方法。
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