JP2019108436A - 基材レス両面粘接着シートもしくはテープ及び,その製造方法 - Google Patents

基材レス両面粘接着シートもしくはテープ及び,その製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】保管時,さらには所定サイズへの切断時等において粘着剤がはみ出さないようにしつつ,初期粘着力を犠牲にすることもなく,また,剥離に抵抗する凝集力も有する所望の性能が得られる基材レス両面粘接着シートもしくはテープ及びその製造方法を提供する。【解決手段】本発明の基材レス両面粘接着シートもしくはテープ1は,粘着剤層3に繊維5を分散した粘着剤層2を設け,該繊維5を分散した粘着剤層2に粘着剤層4を設け,前記繊維5を分散した粘着剤層2を構成するポリマーと,前記繊維5を構成するポリマーは,両ポリマーの分子中に同一又は類似の構成単位を有し,前記繊維5を分散した粘着剤層2は,隣接する粘着剤層3,4よりも繊維密度が相対的に高く,流動性が低いことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明はフィルム,紙,印刷等の継用,プリント基板の積層及び補強板固定用,自動車内装モールディング材への接合等に好適な安定した形状と薄さに加え,所定の粘着力が得られる基材レス両面粘接着シートもしくはテープ及び,該基材レス両面粘接着シートもしくはテープの製造方法に関する。
なお,本願における「シート」という用語は,「フィルム」を含む。
従来から,基材に粘着剤を塗布し粘着剤層を形成した粘着テープについて,前記粘着剤の流動を防止するために,前記粘着剤に繊維を分散させ,前記繊維が絡み合うことで前記粘着剤層に疑似的架橋を形成し,前記粘着剤層を物理的に硬くした粘着テープが提案されている(特許文献1,特許文献2)。
特許文献1には,支持体と,該支持体上に設けられた粘着剤層とを有し,該粘着剤層は繊維どうしが互いに部分的に結合してなる網目状構造物を含有している貼付材が記載されている。
また,特許文献2には,テープ基材裏面に備える粘着層に短繊維を分散せしめたことを特徴とする粘着テープが記載されている。
上述した特許文献1の貼付材及び,特許文献2の粘着テープは,粘着剤を支持する基材が使用されている。
同様に,両面粘接着テープは,従来から,粘着剤の流動防止,テープ状からの巻戻し時におけるブロッキング対策から基材を必要とし,この基材の両面に粘着剤が塗布され供されている。
このように,片面,両面に係わらず粘接着テープは,一般的に,粘着剤層のはみ出しによる剥離紙に対するブロッキングの防止,粘着剤層の変形又は流動の抑制・防止(即ち寸法安定性)の役割を基材に求めており,従って,粘着力に必ずしも寄与しない基材に粘着剤を支持させ,基材層と粘着層に分別構成されて用いられてきている。
なお,両面粘接着テープに使用される基材としては,紙,不織布,PET延伸フィルム,繊維布などが用いられ,これらの基材の表面及び裏面に所定の粘着剤が塗布されている。
特許第4739766号公報 実開平7−40756号公報 特開2017−186457号公報
しかし,基材を使用する両面粘接着テープは,基材を用いる事でコストが嵩み,また,基材に不織布,紙等を使用する場合においては,基材に含浸される粘着剤を必要とし,資源負荷,生産負荷を低減できない問題があった。
例えば,基材層とその表裏面にアクリル樹脂からなる粘着剤層を設けた3層からなる両面粘接着テープの前記基材層に湿式レーヨン不織布10〜14g/m2を使用し,該不織布に粘着剤を塗布する場合,粘着力を発現すべき粘着剤の量(厚み)の他に,前記不織布に対する層間割れを防止するために,所定量の粘着剤を前記不織布に含浸(浸透)させる必要があり,その含浸量(目付)は30〜60g/m2相当となり,厚みにすると両面テープ仕上がり総厚み120μmに対して25〜50%を占める。一方,前記湿式レーヨン不織布の目付量が8〜10g/m2以下となると,抄き上げが脆く巻取,繰り出しが困難となる。
また,吸湿性に富むレーヨン不織布を用いると,不織布の吸湿度は約2〜8%であるのに対し,粘着剤として使用されるアクリル樹脂の吸湿度は約0.3%であるため,基材層と粘着剤層とでは,吸湿ないし脱水から生じる膨張ないし伸縮に係る挙動変数について,単位と時間が桁違いに異なる。
また,基材層に上述した不織布,紙の代わりに延伸PETフィルムを使用した場合には,該PET樹脂のTg(ガラス転移温度)120℃近傍より,該PET樹脂がTD及びMD方向より収縮し始める。これは,基材層に直鎖状ポリオレフィン系のフィルムを使用した場合にもほぼ同様であり,この収縮挙動が粘着剤層に対するストレスとなり,その結果,被着体に対して浮き剥がれが生じてしまう。ちなみに,この性質を利用して,上述の粘着層と界面の破綻を応用した延伸剥離テープが一部提案されている。
一方で,既知の基材レス両面粘接着テープは,支持体となる基材を有さないために粘着剤層が変形,流動しやすく,この現象は,粘着剤層の厚みを薄層化した場合に特に顕著となる。例えば,既知の基材レス両面粘接着テープを所定幅に切断する場合に,粘着剤層がはみ出して切断刃に付着してしまう問題があった。
さらには,既知の基材レス両面粘接着テープは,基材を有さないために保管中にも粘着剤層がはみ出し,剥離紙に対するブロッキングが生じ使用不能となることがあった。
上述した粘着剤層のはみ出しによる弊害を防止するためには,粘着剤層を高分子化(高靱性)させて凝集力を高めざるを得ず,これにより必然的に低タック品となり,所望の初期粘着力が犠牲となる問題があった。
一般に,粘着剤は,重合度分子量を80〜200万と高めると高造膜となるが初期粘着性は低下し,同様に高架橋にすると,OH官能基等を塞ぎ,粘着力の発現を低下させ所定の性能が得られない。
以上述べたように,剥離紙に対するブロッキング防止と,粘着剤層の流動の抑制のために基材を使用する既知の両面粘接着テープは,粘着剤の性質が基材の性質に支配され粘着剤の性能が十分に発現されず,一方で,従来の基材レス両面粘接着テープは,剥離紙に対するブロッキング破綻を防止するために,粘着剤層を高分子化(高靱性)させて凝集力を高めざるを得ず,これにより必然的に低タック品となるという問題に鑑みて,本出願人は,既に,基材を使用しなくとも,流動性(接着力)及び保形性(凝集力)を満足する基材レス両面粘接着シートを開発している(特許文献3)。
本出願人が開発した前記基材レス両面粘接着シートは,粘着剤層3に繊維5を分散した粘着剤層2を設け,該繊維5を分散した粘着剤層2に粘着剤層4を設け,かつ,前記繊維5を分散した粘着剤層2は,隣接する粘着剤層3,4よりも繊維密度が相対的に高く,流動性が低いことを特徴とする(特許文献3)。
上記構成により,前記粘着剤層(中心層)2は,流動性を有するがこの流動性が粘着剤層3,4に比べて低く,接着性を損なわない程度に両面粘接着テープ全体の保形性(凝集力)を与えることができ,また,被貼着体に接する粘着剤層3,4は,繊維密度を低くして流動性(接着性)を維持することができ,以上から,保管時,所定サイズへの切断時等において粘着剤がはみ出さないようにしつつ,初期接着力を犠牲にすることもなく,さらに,剥離に抵抗する凝集力も有する所望の性能が得られた。
そして,本発明は,前記基材レス両面粘接着シートについて,ユーザが選択できる性能の幅を広げて欲しいというニーズに応えるべく,保形成をより強化した基材レス両面粘接着シートを提供することを目的とする。
以下に,課題を解決するための手段を,発明を実施するための形態で使用する符号と共に記載する。この符号は,特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態の記載との対応を明らかにするために記載したものであり,言うまでもなく,本願発明の技術的範囲の解釈に制限的に用いられるものではない。
本発明の基材レス両面粘接着シートもしくはテープ1は,粘着剤層3に繊維5を分散した粘着剤層2を設け,該繊維5を分散した粘着剤層2に粘着剤層4を設け,
前記繊維5を分散した粘着剤層2を構成するポリマーと,前記繊維5を構成するポリマーは,両ポリマーの分子中に同一又は類似の構成単位を有し,
前記繊維5を分散した粘着剤層2は,隣接する粘着剤層3,4よりも繊維密度が相対的に高く,流動性が低いことを特徴とする(請求項1)。
また,本発明の基材レス両面粘接着シートもしくはテープ1は,前記繊維5を分散した粘着剤層2の繊維含有量を粘着剤固形分100重量部に対して0.1〜5重量部とし,前記繊維5を分散した粘着剤層2に隣接する前記粘着剤層3,4の繊維含有量を粘着剤固形分100重量部に対して0〜3重量部とすることが好適である(請求項2)。
また,本発明の基材レス両面粘接着シートもしくはテープ1は,前記粘着剤層2,3,4が,アクリル系樹脂を主成分とする粘着剤樹脂から成り,
前記繊維5がアクリル系繊維から成るものとすることが好適である(請求項3)。
上記の他,本発明の基材レス両面粘接着シートもしくはテープ1は,前記粘着剤層2,3,4が,ウレタン系樹脂を主成分とする粘着剤樹脂から成り,前記繊維5がウレタン系繊維から成るものとすることが好適である(請求項4)。
前記繊維の繊維径については,0.05〜100デニールが好適であり(請求項5),前記繊維の繊維長さについては,1〜10mmが好適である(請求項6)。
また,前記粘着剤層2,3,4の総厚みは,5〜1800μmとすることが好適である(請求項7)。
前記繊維5を分散した粘着剤層2の分子量を150,000〜1,500,000とし,前記繊維5を分散した粘着剤層2に隣接する前記粘着剤層3,4の分子量を2,000〜1,500,000とすることが好適である(請求項8)。
前記繊維5を分散した粘着剤層2と,前記繊維5を分散した粘着剤層2に隣接する粘着剤層3,4との伸び率の比が1:1〜1:20であると好適である(請求項9)。
また,本発明の基材レス両面粘接着シートもしくはテープ1の製造方法としては,三層押出しダイにて,繊維5が分散された粘着剤層2の成膜と同時に,該粘着剤層2の表面と裏面に,該粘着剤層2より繊維密度が低く流動性が高い粘着剤層3,4を成膜することを特徴とする(請求項10)。
また,前記基材レス両面粘接着シートもしくはテープ1の製造方法において,前記三層押出しダイにて三層同時に剥離シート上に塗布して成膜するものとしても良く(請求項11),また,前記粘着剤層2,3,4に光重合開始剤を含有する粘着剤樹脂を使用し,前記三層押出しダイにて三層同時に2枚の剥離シートに挟み流涎し,紫外線を照射して成膜するものとしても良い(請求項12)。
また,前記粘着剤層2,3,4への繊維の分散は,前記粘着剤層2,3,4に使用される粘着剤に前記繊維5を添加して攪拌機で攪拌させたものとしても良い(請求項13)。
本発明の基材レス両面粘接着シートもしくはテープ1は,粘着剤層に繊維5を分散させて疑似架橋状態を形成し,前記繊維が絡み合うことで生じる疑似的架橋を前記粘着剤層に形成し,前記粘着剤層を物理的に硬くするものであるが,隣接する粘着剤層間において,つまり,前記粘着剤層(中心層)2と前記粘着剤層3との間で,さらに,前記粘着剤層(中心層)2と前記粘着剤層4との間で,前記粘着剤層(中心層)2の繊維密度を相対的に高くして流動性を相対的に低くし,これにより,前記粘着剤層(中心層)2は,流動性を有するがこの流動性が粘着剤層3,4に比べて低く,接着性を損なわない程度に両面粘接着テープ全体の保形性(凝集力)を与えることができ,一方で,被貼着体に接する粘着剤層3,4は,繊維密度を低くして流動性(接着性)を維持することができ,以上から,保管時,所定サイズへの切断時等において粘着剤がはみ出さないようにしつつ,初期接着力を犠牲にすることもなく,また,剥離に抵抗する凝集力も有する所望の性能が得られた。
さらに,本発明の基材レス両面粘接着シートもしくはテープ1は,上述した繊維5が絡み合うことで生じるメカニカルな疑似的架橋を形成する他に,繊維5と粘着剤層2を構成する両ポリマーが分子中に同一又は類似の構成単位を有することで両ポリマーの相溶性(親和性)が良好となり,粘着剤層2と繊維5との間に分子間力(結合力)が働くため,メカニカルな疑似的架橋を形成するのみに比べて,粘着剤層2の保形性が強化される。
また,上述の通り,繊維5と粘着剤層2が相溶性を有するため,非相溶性の場合と比べて,粘着剤層2内への繊維5の均一な分散が望め,粘着剤層2の保形性に寄与する。
従って,本発明の基材レス両面粘接着シートもしくはテープ1は,保形性が望まれる場合に特に有効である。
なお,粘着力に関しては,本発明の基材レス両面粘接着シートもしくはテープ1は,繊維を分散させてメカニカルな疑似的架橋を形成することで,通常の架橋と比べて,粘着力に寄与する官能基等を塞ぐことがなく,また,粘着剤層2と繊維5との間に分子間力(結合力)が働くが,架橋による共有結合(化学反応)を発生するものでないため,当然ながら粘着力に寄与する官能基等を塞ぐことはなく,また,分子間力は架橋(共有結合)する場合と比べて結合力が弱いため粘着剤層2の流動性は保たれ,粘着力の発現を低下させることがない。
また,本発明は,基材を使用しないため,基材を使用した場合と比べ,粘着剤層に対するストレスが分散,緩和され,粘着力の発現と,テープの巻戻し時のブロッキングの解決が図れ,且つ原料負荷低減が得られた。
さらに,従前より両面粘接着テープには基材として,不織布,延伸PETフィルム等が供せられていることで,厚み,粘着力,コストが満たせられないという問題も解決できた。
本発明の一実施形態を示す断面図。 本発明の一実施形態を示す断面図。 本発明の他の実施形態を示す断面図。
全体構成
本発明の基材レス両面粘接着シートもしくはテープ1は,図1に示すように,粘着剤により形成された粘着剤層2と,この粘着剤層2を中心層とし,この中心層の表面及び裏面に設けられた第一の粘着剤層3及び第二の粘着剤層4との少なくとも3層(粘着剤層3/粘着剤層2/粘着剤層4)からなり,基材を使用しないことを特徴とする。
また,少なくとも前記粘着剤層2に繊維5を分散させ,隣接する粘着剤層間において,つまり,前記粘着剤層(中心層)2と前記粘着剤層3との間で及び,前記粘着剤層(中心層)2と前記粘着剤層4との間で,前記粘着剤層2の繊維密度を相対的に高くするものである。
粘着剤層2,3,4の組成
本発明の粘着剤層を形成する粘着剤には,アクリル系樹脂又はウレタン系樹脂からなる粘着剤を使用することが好適である。なお,前記粘着剤層2に使用される樹脂と,前記第一の粘着剤層3に使用される樹脂と,前記第二の粘着剤層4に使用される樹脂とが異なってもよいが,同一のモノマーからなるものを使用することが好ましい。
アクリル系樹脂
前記アクリル系樹脂のうち,重合体の主鎖が前記アクリル酸類のモノマー及び/又はオリゴマーとしては,一例として以下のものを使用することができる。
アクリル酸2エチルヘキシル,アクリル酸ブチル,アクリル酸,アクリル酸エチル,アクリル酸メチル,アクリル酸イソブチル,アクリル酸イソノニル,アクリル酸ジメチルアミノエチル,アクリル酸メトキシエチル,アクリル酸ステアリル,メタクリル酸メチル,メタクリル酸ブチル,メタクリル酸2ヒドロキシエチル,メタクリル酸2ヒドロキシプロピル,メタクリル酸シクロヘキシル,アクリル酸イソオクチル,アクリル酸N−オクチル,アクリル酸2ヒドロキシエチル,アクリル酸ヒドロキシプロピル,トリメチロールプロパントリメタクリレート,メタクリル酸ターシャリーブチル,(メタ)アクリル酸プロポキシエチル,(メタ)アクリル酸ブトキシエチル,(メタ)アクリル酸エトキシプロピル等のアクリル酸アルキルエステル,ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート,(メタ)アクリルアミド,N−メチロール(メタ)アクリルアミド及びジアセトンアクリルアミド等の(メタ)アクリルアミド類,グリシジル(メタ)アクリレート等のエポキシ基含有(メタ)アクリル酸エステル,(メタ)アクリル酸シクロヘキシル等の脂環式アルコールのアクリル酸エステル,エチレングリコールのジ(メタ)アクリル酸エステル,ジエチルグリコールのジ(メタ)アクリル酸エステル,トリエチレングリコールのジ(メタ)アクリル酸エステル,ポリエチレングリコールのジ(メタ)アクリル酸エステル,ジプロピレングリコールのジ(メタ)アクリル酸エステル,トリプロピレングリコールのジ(メタ)アクリル酸エステル等の(ポリ)アルキレングリコールのジ(メタ)アクリル酸エステル類,酢酸ビニル等を挙げることができる。
これらの主剤は,これを2種以上組合せて重合(共重合)しても良い。
また,官能基を有するアクリル酸類のモノマーとして,例えば,イタコン酸メタアクリル酸,シトラコン酸,ノルボルネンジカルボン酸アクリル酸,テトラヒドロフタル酸,クロトン酸,イソクロトン酸,ビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−エン−5,6−ジカルボン酸等の不飽和カルボン酸が挙げられ,また,これらの誘導体として,メタクリルアミン,N−メチルアクリルアミン等のアリルアミン系誘導体,N,N−ジメチルアクリルアミド無水マレイン酸,無水イタコン酸,無水シトラコン酸,アリルアミン,N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド,アクリルアミド,テトラヒドロ無水フタル酸,ビシクロ[2,2,1]アクリル酸のアルキルエステル系誘導体類,N−ビニルジエチルアミン,N−アセチルビニルアミン等のビニルアミン系誘導体類,N−メチルアクリルアミド等のアクリルアミド系誘導体,ヘプト−2−エン−5,6−ジカルボン酸無水物,また,例えば,(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル,(メタ)アクリル酸フェニルアミノエチル,(メタ)アクリル酸アミノエチル,(メタ)アクリル酸プロピルアミノエチル,メタ)アクリル酸アミノプロピル,(メタ)アクリル酸シクロヘキシルアミノエチル等の(メタ)アクリル酸のアルキルエステル系誘導体類,アリルアミン,メタクリルアミン,N−ビニルジエチルアミン,N−アセチルビニルアミン等のビニルアミ6−アミノヘキシルコハク酸イミド−メチルアクリルアミド等のアクリルアミド系誘導体,2−アミノエチルコハク酸イミドン系誘導体類,N−メチルアクリルアミン等のアリルアミン系誘導体,アクリルアミド,N,N−ジメチルアクリルアミド,N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド,N,p−アミノスチレン等のアミノスチレン類,等のアミノ基含有エチレン性不飽和結合を有するアクリル酸類のモノマーを適宜に使用することができる。
また,アクリル系樹脂が共重合体である場合,上述のモノマー以外のモノマーを共重合成分として使用しても良く,共重合に用いられる他のモノマーとしては,例えば,アクリロニトリル(アクリルニトリル),メタクリロニトリル,プロピオン酸ビニル,ステアリン酸ビニル,塩化ビニル,塩化ビニリデン,アルキルビニルエーテル,ビニルトルエン,ビニルピリジン,ビニルピロリドン,イタコン酸ジアルキルエステル,フマル酸ジアルキルエステル,アリルアルコール,アクリルクロライド,メチルビニルケトン,アリルトリメチルアンモニウムクロライド,ジメチルアリルビニルケトン等が挙げられる。
重合開始剤
上述したモノマーの数種を反応させるため,一次重合した後,重合開始剤を使用することができる。なお,必要に応じて光重合開始剤を用いることができる。
加熱型の前記重合開始剤としては,有機過酸化物であるパーオキサイド類,有機パーオキシケタール類及びアゾ化合物類等が挙げられる。有機パーオキサイド類としてブチルクミルパーオキサイド,ジアセチルパーオキサイド,ジラウロイルパーオキサイド,ジクミルパーオキサイド,ジブチルパーオキサイド,ジベンゾイルパーオキサイド,ジデカノイルパーオキサイド,ジイソノナイルパーオキサイド,2−メチルペンタノイルパーオキサイド,また有機ハイドロパーオキサイド類としては,ブチルハイドロパ−オキサイド,またアゾ化合物類としては,ジメチルバレロニトリル,アゾビスイソブチロニトリル,アゾビスシクロヘキシルニトリル,アゾビスイソブチレート等が挙げられる。なお,重合開始剤は単独でも使用されるが,二種以上を組み合わせて使用することができる。
また,アクリル系樹脂は,例えば,過酸化ベンゾイル,アゾビスイソブチロニトリルなどの重合開始剤を用いて,溶液重合,塊状重合,などの従来公知の重合方法により製造できる。
ウレタン系樹脂
また,本発明の粘着剤層に使用される前記ウレタン系樹脂は,ポリオールとポリイソシアネート化合物とを反応(ウレタン結合)させて生成されるもので,前記ポリオールとしては,ポリオキシアルキレンポリオール,ポリエステルポリオール,ポリエーテルポリオール,ポリラクトンポリオール,ポリオキシテトラメチレンポリオール,ポリカーボネートポリオールなどが挙げられる。
また,ポリイソシアネート化合物としては,芳香族ポリイソシアネート,脂肪族ポリイソシアネート,脂環族ポリイソシアネート等を用いることができる。
前記芳香族ポリイソシアネートとしては,たとえば,1,3−フェニレンジイソシアネート,1,4−フェニレンジイソシアネート,4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(以下MDIと記載する),2,4−トリレンジイソシアネート(以下2,4−TDIと記載する),2,6−トリレンジイソシアネート(以下2,6−TDIと記載する),4,4’−トルイジンジイソシアネート,2,4,6−トリイソシアネートトルエン,1,3,5−トリイソシアネートベンゼン,ジアニシジンジイソシアネート,4,4’−ジフェニルエーテルジイソシアネート,4,4’,4”−トリフェニルメタントリイソシアネート,1,4−テトラメチルキシリレンジイソシアネート,1,3−テトラメチルキシリレンジイソシアネート等が挙げられる。
前記脂肪族ポリイソシアネートとしては,たとえば,トリメチレンジイソシアネート,テトラメチレンジイソシアネート,ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI),ペンタメチレンジイソシアネート,1,2−プロピレンジイソシアネート,2,3−ブチレンジイソシアネート,1,3−ブチレンジイソシアネート,ドデカメチレンジイソシアネート,2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等が挙げられる。
前記脂環族ポリイソシアネートとしては,たとえば,3−イソシアネートメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート(IPDI),1,3−シクロペンタンジイソシアネート,1,3−シクロヘキサンジイソシアネート,1,4−シクロヘキサンジイソシアネート,メチル−2,4−シクロヘキサンジイソシアネート,メチル−2,6−シクロヘキサンジイソシアネート,4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート),1,4−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン,1,4−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン等が挙げられる。
架橋剤
また,前記アクリル系樹脂及び前記ウレタン系樹脂の粘着剤層には,必要に応じて,架橋剤を添加することが可能であるが,使用される架橋剤としては,ポリイソシアネートとして,トリレンジイソシアネート,ジフェニルメタンジイソシアネート,ヘキサメチレンジイソシアネート,イソホロンジイソシアネート,キシリレンジイソシアネート等が挙げられる。
その他,金属キレート系架橋剤,エポキシ基を有する架橋剤,メラミン系架橋剤が挙げられる。
金属キレート系架橋剤としては,Ni,Zn,Al,In,Ca,Mg,Mn,Sr,Cu,Fe,La,Sn,Tiなどが挙げられる。これらのなかでも,Alが透明性から好ましい。
また,金属キレート系架橋剤とイソシアネート系又はエポキシ系,メラミン系の有機系の1種の化合物を併用してもよい。
エポキシ基を含有する架橋剤としては,トリメチロールプロパントリグリシジルエーテルテトラグリシジル−m−キシレンジアミン,ビスフェノールA,グリセリントリグリシジルエーテル,ジグリシジルアニリン,ジグリシジルアミンなど,2種以上を併用してもよい。
繊維
本発明の粘着剤層2に分散される繊維5には,粘着剤層2を構成するポリマーの分子中に含まれる構成単位と同一又は類似の構成単位を分子中に有するポリマーから構成される繊維が使用される。これにより,粘着剤層2を構成するポリマー及び繊維5を構成するポリマーの両ポリマーは,同一又は類似の構成単位を分子中に有する。
例えば,粘着剤層2がアクリル系樹脂からなり,該アクリル系樹脂に含まれるポリマーが分子中にアクリル酸に由来の構成単位(例えば,アクリル酸エステル。)を有する場合には,繊維5は,同一の構成単位であるアクリル酸に由来の構成単位,又は,類似の構成単位である例えば,メタクリル酸に由来の構成単位(例えば,メタクリル酸エステル。)を有するポリマーから構成される繊維を使用することができる。
同様に,粘着剤層2がアクリル系樹脂からなり,該アクリル系樹脂に含まれるポリマーがメタクリル酸に由来の構成単位を有する場合,繊維5は,同一の構成単位であるメタクリル酸に由来の構成単位,又は,類似の構成単位である例えば,アクリル酸に由来の構成単位を有するポリマーから構成される繊維を使用することができる。
繊維5の一例として,ポリアクリロニトリルからなるアクリル系繊維は,該ポリアクリロニトリルに由来する構成単位と同一又は類似の構成単位を分子中に有するポリマーを含むアクリル系樹脂,例えば,(メタ)アクリル酸エステルとアクリロニトリルとの共重合体(ポリマー)を含むアクリル系樹脂からなる粘着剤層2に対して好適に用いられる。
繊維5の他の例として,アクリロニトリルと,アクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルとの共重合体からなるアクリル系繊維は,上述のポリアクリロニトリルと同一又は類似の構成単位を有するポリマーを含むアクリル系樹脂からなる粘着剤層2の他に,分子中にアクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルと同一又は類似の構成単位を分子中に有するポリマーを含むアクリル系樹脂からなる粘着剤層2,例えば,アクリル酸ブチル,アクリル酸2エチルヘキシルや,メタクリル酸ブチル等を主成分とするアクリル系樹脂からなる粘着剤層2に対して好適に用いられる。
さらに,繊維5の他の例として,ポリメタクリル酸メチルからなるアクリル系繊維(PMMA繊維)は,アクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルと,アクリロニトリルとの共重合体(ポリマー)を含むアクリル系樹脂からなる粘着剤層2の他にも,例えば,アクリル酸ブチルや,メタクリル酸ブチル等を主成分とするアクリル系樹脂からなる粘着剤層2に対して好適に用いられる。
繊維5に使用されるアクリル系繊維は上述した例に限定されず,例えば,アクリロニトリルと一般的なアクリル系繊維を構成する不飽和モノマーとの共重合体を使用しても良く,前記不飽和モノマーとして,アクリル酸メチル,アクリル酸エチル,アクリル酸イソプロピル,アクリル酸n−ブチル,アクリル酸2−エチルヘキシル,アクリル酸2−ヒドロキシエチル,アクリル酸ヒドロキシプロピルなどに代表されるアクリル酸エステル類;メタクリル酸メチル,メタクリル酸エチル,メタクリル酸イソプロピル,メタクリル酸n−ブチル,メタクリル酸イソブチル,メタクリル酸t−ブチル,メタクリル酸n−ヘキシル,メタクリル酸シクロヘキシル,メタクリル酸ラウリル,メタクリル酸2−ヒドロキシエチル,メタクリル酸ヒドロキシプロピル,メタクリル酸ジエチルアミノエチルなどに代表されるメタクリル酸エステル類;アクリル酸,メタクリル酸,マレイン酸,イタコン酸,アクリルアミド,N−メチロールアクリルアミド,ジアセトンアクリルアミド,スチレン,ビニルトルエン,酢酸ビニル,塩化ビニル,塩化ビニリデン,臭化ビニリデン,フッ化ビニル,フッ化ビニリデンなどが挙げられる。
また,粘着剤層2がウレタン系樹脂からなり,粘着剤層2を構成するポリマーがウレタン結合を有する構成単位を含む場合,繊維5には,ウレタン結合を有する構成単位を有するポリマーから構成される繊維を使用することができる。ウレタン結合を有する構成単位を有するポリマーから構成されるウレタン系繊維としては,ポリウレタン繊維の他,例えば,ポリエーテル系ポリウレタン,ポリエステル系ポリウレタン等からなる繊維が挙げられる。
さらに,例えば,粘着剤層2がアクリル系樹脂とウレタン系樹脂からなり,粘着剤層2が分子中にアクリル酸に由来の構造単位を有するポリマーとウレタン結合を有する構成単位を有するポリマーとを含む場合,繊維5は,アクリル酸に由来の構成単位と同一又は類似の構成単位を有するポリマーを含んでもよく,又は,ウレタン結合を有する構成単位と同一又は類似の構成単位を有するポリマーを含んでもよい。
上述したように,繊維5を構成するポリマーと粘着剤層2を構成するポリマーの分子中の構成単位は,厳密に同一の構造単位である必要はなく,互いの相溶性が良好となる類似の構成単位でも良い。
また,繊維5は,繊維種の単独使用または複種併用いずれも可能である。
また,粘着剤層2及び繊維5は,それぞれ構造中に,同一又は類似の構造単位を30質量%以上含むことが好ましいが,これに限定されない。
粘着剤層2に,粘着剤層2に含まれるポリマーが分子中に有する構成単位と同一又は類似の構成単位を有するポリマーから構成される繊維5を分散させることで,以下のような,作用が推察される。
まず,繊維5が絡み合うことで生じるメカニカルな疑似的架橋を形成する他に,繊維5と粘着剤層2を構成する両ポリマーが分子中に同一又は類似の構成単位を有することで両ポリマーの相溶性(親和力)が良好となり,粘着剤層2と繊維5との間に分子間力(結合力)が働くため,メカニカルな疑似的架橋を形成するのみに比べて,粘着剤層2の保形性が強化される。
なお,粘着剤層2と繊維5との間に分子間力(結合力)が働くが,架橋による共有結合(化学反応)を発生するものでないため,粘着力に寄与する官能基等を塞ぐことはなく,また,分子間力は架橋(共有結合)する場合と比べて結合力が弱いため粘着剤層2の流動性は保たれ,粘着力の発現を低下させることがない。
また,上述の通り,繊維5と粘着剤層2は相溶性があり,非相溶性の繊維を分散させる場合と比べて,粘着剤層2内への繊維5の均一な分散が望め,粘着剤層2の保形性に寄与する。
メカニカルな疑似的架橋を形成するのみの繊維に比べて繊維5の含有量を減らすことができる。
また,本発明においては,少なくとも前記粘着剤層2に繊維5を分散させれば良く,第一の粘着剤層3及び第二の粘着剤層4については,繊維5を全く含有させない(繊維密度がゼロ)または,繊維5を分散させて,後述の通り,第一の粘着剤層3及び第二の粘着剤層4の繊維密度を前記粘着剤層(中心層)2の繊維密度より低くする。
なお,粘着剤層3,4に分散させる繊維については,粘着剤層2に対して相対的に繊維密度を低くし,流動性を低くできれば,分散させる繊維は分子中に同一又は類似の構造単位を持つ繊維5に限定されず,例えば,耐吸湿性からPET,オレフィン系など疎水性の繊維,また,耐熱性からは,レーヨン,ビニロン,ナイロンの繊維などを使用することができる。
本発明に使用される繊維の繊維径としては,0.05〜100デニール(0,01〜200μm径),好ましくは1〜10デニール(15〜60μm),より好ましくは0.5〜4デニール(3〜40μm)とすることが好適である。
また,本発明に使用される繊維の繊維長さとしては,1〜10mm,分散性から7mm以下が好ましく,より好ましくは5mm以下とすることが好適である。
繊維密度
本発明の粘着剤層2は,前記粘着剤の流動を抑制するために,前記粘着剤に繊維を分散させ,前記繊維が絡み合うことで生じる疑似的架橋を前記粘着剤層に形成し,前記粘着剤層を物理的に硬くしている。
また,本発明の基材レス両面粘接着シートもしくはテープ1は,前記粘着剤層2に繊維を分散させ,前記粘着剤層3,4については繊維を全く含有させない(繊維密度がゼロ)または,繊維を分散させて,前記粘着剤層(中心層)2を隣接する前記粘着剤層3,4よりも繊維密度を相対的に高くすると共に流動性を低下させ,厚み方向において中心層とこれに隣接する粘着剤層の繊維密度を異なるものとする。
これにより,被貼着体に接する粘着剤層3,4は,繊維密度が低く流動性(接着性)が維持され,一方,前記粘着剤層(中心層)2は,繊維密度が高く粘着剤層3,4に比べて物理的に硬くなり,流動性を有するがこの流動性が粘着剤層3,4に比べて劣り,接着性を損なわない程度に両面粘接着テープ全体の保形性を与え,基材レス両面粘接着シートもしくはテープ1の保管時,さらには切断等により粘着剤がはみ出さないよう構成されている。従って,基材レス両面粘接着シートもしくはテープ1の切断時において,切断刃に粘着剤が付着することがなく,切断工程をスムーズに行うことができる。
このように,本発明の基材レス両面粘接着シートもしくはテープ1は,厚み方向である層間域において,分子間架橋又はポリマー重合に替わる機能,つまり,ポリマー層に疑似架橋することにより,繊維密度の勾配相を形成し,中心から厚み方向にいわゆる疑似架橋度の勾配を発生させて,保形性(凝集力)と流動性(接着力)との相反する要求を満足することで優れた粘着力を発揮できるものである。
なお,本発明に使用される粘着樹脂であるモノマー,オリゴマーのサイズはナノメートル域であり,繊維に対し約1/10万の比と推定され,例えば繊維長約5mmに対し前記モノマー,オリゴマーのサイズは約0.005μmであり,繊維が粘着樹脂又はオリゴマーの化学平衡を阻害しない。また,化学平衡を遂げた仕上がり勾配粘着剤層に対して繊維が応力吸収機能を高める。
また,繊維5の含有量について,粘着剤層(中心層)2は,好ましくは,粘着剤固形分100重量部に対して繊維0.1〜5重量部,より好ましくは粘着剤固形分100重量部に対して繊維0.5〜2重量部とし,粘着剤層3,4は,好ましくは粘着剤固形分100重量部に対して繊維0〜5重量部,より好ましくは粘着剤固形分100重量部に対して繊維0〜1.5重量部として,粘着剤層(中心層)2の繊維密度を相対的に高くしている。
上述のとおり,粘着剤層3,4は,繊維含有量がゼロでも良く,粘着剤層3,4の繊維密度が粘着剤層2よりも低くなれば良い。
なお,繊維の含有量について,繊維量が3%を超えていくと,繊維(紙)が粘着剤層を支配するようになり,粘接着で必須の被着体への流動性(濡れと追従性)が著しく減殺されるため好ましくない。
また,繊維の代わりに粉体を粘着剤層に含有しても繊維と同様の効果が得られるが,繊維片と同等の効果を求めようとすると粘着剤の特性が,繊維片を含有した場合と比べて,2倍以上低下することになり好ましくない。
添加剤
前記粘着剤層2,前記第一の粘着剤層3及び第二の粘着剤層4は,上述した通り,アクリル系樹脂またはウレタン系樹脂により形成され,所望により粘着付与剤,軟化剤,充填剤,老化防止剤,架橋剤,着色剤,導電性材料等の添加剤を添加しても良い。
なお,例えば,充填剤(増量剤)である炭酸カルシウムを添加する場合,表裏面の粘着剤層3,4については,粘着力の発現を最大にするために炭酸カルシウムの添加量をゼロ又はゼロ近くすることが好ましく,一方,中心層2については,粘着剤層3,4を支える機能であるゆえ炭酸カルシウムを,粘着樹脂固形分100重量部に対して5〜100重量部添加しても良い。
また,タッキファイヤー(粘着付与剤)を添加する場合,表裏面の粘着剤層3,4は粘着力の発現を多機能にするため,粘着樹脂固形分100重量部に対して5〜100重量部と添加しても良く,中心層2は,表裏面の粘着剤層3,4を支える機能であるゆえ,添加しなくても良い。
表面,裏面用の初期重合体に加えられるタッキファイヤー(粘着付与剤)は,例えば以下のものであり得る。ロジン系(例えばロジン,ガムコードロジン,変性ロジン,ロジンエステル);テルペンフェノール樹脂;テルペン樹脂;合成石油樹脂(例えばイソプレン,シクロペンタジエン,1,3−ペンタジエン,ユーペンテンのコポリマー,2−ペンテン,ジシクロペンタジエンのコポリマー,ユ,3−ペンタジエン主体の樹脂,インデン,スチレン,メチルインデン,α−メチルスチレンのコポリマー);フェノール樹脂;キシレン樹脂;脂環族系石油樹脂;クマロンインデン樹脂;スチレン系樹脂;ジシクロベンタジエン樹脂などである。
各層の分子量
前記粘着剤層(中心層)2を形成する樹脂は,第一の粘着剤層3を形成する樹脂及び第二の粘着剤層4を形成する樹脂より分子量の大きい樹脂が好ましいが第一の粘着剤層3を形成する樹脂及び第二の粘着剤層4を形成する樹脂と同じでも構わない。
前記粘着剤層2を形成する樹脂の分子量は,例えば150,000〜1,500,000,好ましくは,150,000〜500,000,特に300,000〜80,000である。
前記粘着剤層3,4の分子量は,2,000〜1,500,000,好ましくは50,000〜300,000,特に300,000〜500,000が良い。
各層の伸び率
成膜後における前記粘着剤層2のみの伸び率は,好ましくは0〜3.5倍,より好ましくは0〜2.5倍,断裁等加工性から特に2倍以下である。なお,前記伸び率とは,JIS Z 0237-1991にいう「伸び」である。
前記粘着剤層(中心層)2を形成する樹脂の伸び率と,第一の粘着剤層3及び第二の粘着剤層4を形成する樹脂の伸び率とが近似していることが好ましく,例えば,粘着剤層(中心層)2を形成する樹脂の伸び率と,第一の粘着剤層3及び第二の粘着剤層4を形成する樹脂の伸び率との比が1:1〜1:20,好ましくは1:1〜1:10,特に1:2〜1:5であるのが好ましい。
膜厚
前記粘着剤層2の厚さは,用途及び使用される粘着剤材料により異なるが,好ましくは2〜500μm,より好ましくは5〜200μmである。
第一の粘着剤層3,又は第二の粘着剤層4における各々の膜厚は,好ましくは4〜250μm,より好ましくは15〜100μmである。
中心層である粘着剤層2を含む総厚みは,好ましくは8〜1500μmであり,より好ましくは15〜200μmである。
成膜・製造
成膜に使用する粘着剤の形態はとくに制限されず,溶液型,エマルジョン型,無溶剤型などの各種タイプのものを使用することができる。また,本発明の粘着剤層の成膜は,大気下で行ってもよいが,窒素雰囲気下がより好ましく,低ガス水蒸気透過率のフィルムで裏表,貼合しつつ成膜する。より好ましくは,三層押出しダイにて粘着剤層2の成膜と同時に裏と表に粘着剤層3,4を形成(三層)する。この際には,表面と,裏面に低ガス水蒸気透過率PETフィルム等にて貼合し,酸素を遮断する。
一例として,以下のように配合された樹脂を成膜して,本実施形態の基材レス両面粘接着シートもしくはテープ1を製造する方法を示す。
粘着剤層2の両面(表面及び裏面)に成膜される粘着剤層3,4は,アクリル系モノマーであるアクリル酸ブチル,アクリル酸2エチルヘキシルを主成分とし,モノマーを重量平均分子量(Mw)が5万〜10万の初期重合体から始まり,他のアクリル酸,ビニルモノマー,テルペンフェノール等のタッキファイヤー類を加え共重合体を得る。
この共重合体100重量部に対して,繊維径5デニール長さ5mmのアクリル系繊維を0.7重量部添加しアジタ式撹拌機で分散する。
一方,粘着剤層2については,粘着剤として上記粘着剤層3,4と同じ共重合体を使用し,添加される繊維についても同種のものを使用し,該繊維を前記共重合体100重量部に対して2重量部添加しアジタ式撹拌機で分散させる。
そして,上述の樹脂(粘着剤)を使用して,本実施形態の基材レス両面粘接着シートもしくはテープ1は,以下の方法により製造される。
第一の粘着剤層3,粘着剤層(中心層)2及び第二の粘着剤層4となる樹脂剤は,アクリル系のモノマーを公知の塊状重合法で得られた一次重合プレポリマーを用いて脱泡,脱水の後,流涎し成膜する。
なお,第一の粘着剤層3と第二の粘着剤層4の粘着膜の成膜は,汎用の熱風乾燥式の成膜でも構わない。
成膜ヘッドは,ロールナイフ式,リバース式等でも構わないが,工程削減から三層同時ダイ式(三層流涎)が好ましい。
三層ダイにて,第一の粘着剤層3の厚み35μm(一層)と第二の粘着剤層4の厚み35μm(三層)を一次重合体で紫外線架橋型アクリルシロップを供給し,中心層2の厚み30μm(二層)には上述の繊維が分散されたアクリル系重合体を供給し,三層同時にPE両面ラミネート紙シリコーン剥離フィルム上に厚み100μmにて流涎する。この流涎後,直ちに,紫外線反応から酸素阻害を避けるため,PET片面シリン剥離フィルム(厚み25μm幅 酸素遮蔽)を剥離面が,粘着側になるように貼り合わせをし,紫外線を照射し粘着剤(中心層)層2,粘着剤層(表面層)3及び,粘着剤層(裏面層)4の架橋を得る。
また,上述の三層押し出しダイによる三層成膜して製造する実施形態の他に,例えば,図2に示すように,剥離紙10上に繊維5を分散した粘着剤層3を設け該粘着剤層3に繊維5を分散した粘着剤層12を設けたものと,剥離紙11上に繊維5を分散した粘着剤層4を設け該粘着剤層4に繊維5を分散した粘着剤層14を設けたものを用意し,前記粘着剤層12に前記粘着剤層14を重合して相溶化層(粘着剤層)2を設けて製造する(溶剤型の二層成膜 ※繊維二層入り)ことも可能である。
具体的には,2枚のPEラミネート剥離紙10,11上に,剥離紙10/粘着剤層3/粘着剤層12の順と,剥離紙11/粘着剤層4/粘着剤層14の順となるように,ハンドバー(金属棒15mm径の実験用)で塗布し成膜(乾燥(110℃/2min)しA4サイズ相当で2枚を得て前記粘着剤層12と前記粘着剤層14を重ねて基材レス両面粘接着シートもしくはテープ1を製造する。
さらに,他の実施形態として,図3に示すように,剥離紙10上に粘着剤層3を設け該粘着剤層3に,繊維5を分散した粘着剤層12を設けたものと,剥離紙11上に粘着剤層4を設け該粘着剤層4に,繊維5を分散した粘着剤層14を設けたものを用意し,前記粘着剤層12に前記粘着剤層14を重合して相溶化層(粘着剤層)2を設けて基材レス両面粘接着シートもしくはテープ1を製造しても良い(溶剤型の二層成膜 ※繊維一層入り)。
具体的には,2枚のPEラミネート剥離紙10,11上に,剥離紙10/粘着剤層3/粘着剤層12の順と,剥離紙11/粘着剤層4/粘着剤層14の順となるように,ハンドバー(金属棒15mm径の実験用)で塗布し成膜(乾燥(110℃/2min)し,A4サイズ相当で2枚を得て前記粘着剤層12と前記粘着剤層14を重ね積層し,基材レス両面粘接着シートもしくはテープ1を製造する。
1 基材レス両面粘接着シートもしくはテープ
2 粘着剤層(中心層)
3 粘着剤層(第一の粘着剤層)
4 粘着剤層(第二の粘着剤層)
5 繊維
10 剥離紙
11 剥離紙
12 粘着剤層
14 粘着剤層

Claims (13)

  1. 粘着剤層に繊維を分散した粘着剤層を設け,該繊維を分散した粘着剤層に粘着剤層を設け,
    前記繊維を分散した粘着剤層を構成するポリマーと,前記繊維を構成するポリマーは,両ポリマーの分子中に同一又は類似の構成単位を有し,
    前記繊維を分散した粘着剤層は,隣接する粘着剤層よりも繊維密度が相対的に高く,流動性が相対的に低いことを特徴とする基材レス両面粘接着シートもしくはテープ。
  2. 前記繊維を分散した粘着剤層の繊維含有量を粘着剤固形分100重量部に対して0.1〜5重量部とし,
    前記繊維を分散した粘着剤層に隣接する粘着剤層の繊維含有量を粘着剤固形分100重量部に対して0〜3重量部としたことを特徴とする請求項1記載の基材レス両面粘接着シートもしくはテープ。
  3. 前記粘着剤層は,アクリル系樹脂を主成分とする粘着剤樹脂から成るものとし,前記繊維がアクリル系繊維から成るものとすることを特徴とする請求項1又は2記載の基材レス両面粘接着シートもしくはテープ。
  4. 前記粘着剤層は,ウレタン系樹脂を主成分とする粘着剤樹脂から成るものとし,前記繊維がウレタン系繊維から成るものとすることを特徴とする請求項1又は2記載の基材レス両面粘接着シートもしくはテープ。
  5. 前記繊維の繊維径は,0.05〜100デニールであることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載の基材レス両面粘接着シートもしくはテープ。
  6. 前記繊維の繊維長さは,1〜10mmであることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載の基材レス両面粘接着シートもしくはテープ。
  7. 前記粘着剤層の総厚みを5〜1800μmとしたことを特徴とする請求項1〜6いずれか1項記載の基材レス両面粘接着シートもしくはテープ。
  8. 前記繊維を分散した粘着剤層の分子量を150,000〜1,500,000とし,前記繊維を分散した粘着剤層に隣接する前記粘着剤層の分子量を2,000〜1,500,000としたことを特徴とする請求項1〜7いずれか1項記載の基材レス両面粘接着シートもしくはテープ。
  9. 前記繊維を分散した粘着剤層と,前記繊維を分散した粘着剤層に隣接する粘着剤層との伸び率の比が1:1〜1:20であることを特徴とする請求項1〜8いずれか1項記載の基材レス両面粘接着シートもしくはテープ。
  10. 三層押出しダイにて,繊維が分散された粘着剤層の成膜と同時に,該粘着剤層の表面と裏面に,該粘着剤層より繊維密度が低く流動性が高い粘着剤層を成膜することを特徴とする基材レス両面粘接着シートもしくはテープの製造方法。
  11. 前記三層押出しダイにて三層同時に剥離シート上に塗布して成膜することを特徴とする請求項10記載の基材レス両面粘接着シートもしくはテープの製造方法。
  12. 前記粘着剤層に光重合開始剤を含有する粘着剤樹脂を使用し,前記三層押出しダイにて三層同時に2枚の剥離シートに挟み流涎し,紫外線を照射して成膜することを特徴とする請求項10記載の基材レス両面粘接着シートもしくはテープの製造方法。
  13. 前記粘着剤層への繊維の分散は,前記粘着剤層に使用される粘着剤に前記繊維を添加して攪拌機で攪拌させたことを特徴とする請求項10〜12いずれか1項記載の基材レス両面粘接着シートもしくはテープの製造方法。
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