JP7056854B2 - 移載装置及びその操作方法 - Google Patents

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Description

本発明は、移載装置及びその操作方法に関するものである。
特許文献1に記載された機構は、製造途中で不良(NG)と判定されたワークを自動的にワ-ク排出容器へ排出する。
特開平09‐77240号公報
例えば塗布などの処理を対象物に対して行う際には、処理装置に対象物を位置決めしつつ設置する。従って、処理が完了した後に対象物を処理装置から取り出す際には、位置決め機構を解除する必要がある。対象物が多数ある場合、これを手作業で行うと作業時間の増大につながる。また、機械を用いて自動的に行う場合においても、対象物の位置決め機構と対象物を処理装置から排出する機構とを別個に構成すると、生産設備のサイズが大きくなり、且つ生産設備のコストも増大してしまう。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、処理対象物の位置決めの解除及び処理対象物の排出を、共通の機構を用いて自動的に行うことができる、移載装置及びその操作方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、一実施形態に係る移載装置は、台座とガイド部と排出部とを備え、台座上の所定位置に、第1~第4の辺により外形が画定された被試験ユニットを搭載し、被試験ユニットに搭載された処理対象物に対して処理を行った後、排出部に被試験ユニットを排出する。排出部は、被試験ユニットの第4の辺に対向する部位に設けられ、台座は、被試験ユニットの第1の辺と第1の辺に隣接する第3の辺とに当接する第1の位置決め部と、被試験ユニットの第1の辺に対向する第2の辺と第3の辺とに当接する第2の位置決め部と、被試験ユニットの第4の辺と排出部との間に設けられた排出導入部と、を備える。ガイド部は、被試験ユニットの第3の辺に当接可能な第1の支持部と、被試験ユニットの第4の辺に当接可能な第2の支持部と、を備えており、第2の支持部を被試験ユニットの第4の辺に当接させて被試験ユニットの第3の辺を第1の位置決め部、及び第2の位置決め部に押し付けて、被試験ユニットの台座上の位置を決定し、第1の支持部を被試験ユニットの第3の辺に当接させて、被試験ユニットを排出導入部に押し出す。
本発明による移載装置及びその操作方法によれば、処理対象物の位置決めの解除及び処理対象物の排出を、共通の機構を用いて自動的に行うことができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る移載装置を備える処理装置1Aの外観を示す斜視図である。 図2は、一実施形態の移載装置を構成する、台座11、駆動ユニット30、及び駆動源13を示す平面図である。 図3は、一実施形態の移載装置を構成する、台座11、駆動ユニット30、及び駆動源13を示す平面図である。 図4は、一実施形態の移載装置を構成する、台座11、駆動ユニット30、及び駆動源13を示す平面図である。 図5は、押出部32が治具20を押し出す様子を示す(a)平面図及び(b)側面図である。 図6は、押し出された治具20が移動する様子を示す側面図である。 図7は、処理装置1Aの動作を示すフローチャートである。 図8の(a)~(d)は、ステップS4における駆動ユニット30の動作を模式的に示す図である。 図9は、搭載面11a及び斜面16と、搭載面11aから押し出されて傾く直前の治具20と、位置決め部31とを概略的に示す側面図である。
[本発明の実施形態の説明]
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。一実施形態に係る移載装置は、台座とガイド部と排出部とを備え、台座上の所定位置に、第1~第4の辺により外形が画定された被試験ユニットを搭載し、被試験ユニットに搭載された処理対象物に対して処理を行った後、排出部に被試験ユニットを排出する。排出部は、被試験ユニットの第4の辺に対向する部位に設けられ、台座は、被試験ユニットの第1の辺と第1の辺に隣接する第3の辺とに当接する第1の位置決め部と、被試験ユニットの第1の辺に対向する第2の辺と第3の辺とに当接する第2の位置決め部と、被試験ユニットの第4の辺と排出部との間に設けられた排出導入部と、を備える。ガイド部は、被試験ユニットの第3の辺に当接可能な第1の支持部と、被試験ユニットの第4の辺に当接可能な第2の支持部と、を備えており、第2の支持部を被試験ユニットの第4の辺に当接させて被試験ユニットの第3の辺を第1の位置決め部、及び第2の位置決め部に押し付けて、被試験ユニットの台座上の位置を決定し、第1の支持部を被試験ユニットの第3の辺に当接させて、被試験ユニットを排出導入部に押し出す。
この移載装置では、処理対象物を搭載する被試験ユニットの位置決めをガイド部の第2の支持部と台座の第1及び第2の位置決め部とが行う。そして、ガイド部が排出部の方向に移動することにより先ず位置決めが解除され、続けて移動することにより第1の支持部が被試験ユニットを排出導入部へ押し出す。これにより、被試験ユニットとともに処理対象物が排出部から排出される。このように、上記の移載装置によれば、処理対象物の位置決めの解除及び処理対象物の排出を、共通の機構を用いて自動的に行うことができる。従って、生産設備のサイズの小型化に寄与でき、且つ生産設備のコストを抑制できる。
上記の移載装置において、第1の支持部と第2の支持部の距離は、被試験ユニットの第3の辺と第4の辺の距離より大きくてもよい。これにより、被試験ユニットがガイド部から容易に離れることができ、処理対象物の排出を円滑に行うことができる。この場合、第1の支持部と第2の支持部との距離と、第3の辺と第4の辺との距離との差をLaとし、被試験ユニットの傾動中心と、第4の辺を構成する被試験ユニットの側面のうち傾動中心から最も遠い箇所との距離をLbとし、傾動中心及び第2の支持部の下端を結ぶ線分と、傾動中心及び箇所を結ぶ線分との成す角をθとするとき、距離Laと距離Lbとは、下記の数式
La≧Lb×(1-cosθ)
を満たしてもよい。この場合、被試験ユニットが傾く際に、被試験ユニットが第2の支持部に引っ掛かることを回避できる。
一実施形態に係る操作方法は、上記いずれかの移載装置の操作方法であって、被試験ユニットを台座に搭載する第1ステップと、第1ステップの後、第2の支持部を被試験ユニットの第4の辺に当接させて被試験ユニットの第3の辺を第1の位置決め部及び第2の位置決め部に押し付けることにより、第2の支持部と第1の位置決め部および第2の位置決め部との間に被試験ユニットを挟持して被試験ユニットの位置決めを行う第2ステップと、第2ステップの後、被試験ユニットに搭載された製品に対して処理を行う第3ステップと、第3ステップの後、第1の支持部を被試験ユニットの第3の辺に当接させて、被試験ユニットを排出導入部に押し出す第4ステップと、を含む。この操作方法によれば、処理対象物の位置決めの解除及び処理対象物の排出を、共通の機構を用いて自動的に行うことができる。
上記の操作方法は、第4ステップの後、ガイド部を、被試験ユニットを台座の排出導入部へ押し出した位置から、第1の位置決め部および第2の位置決め部の方向に移動し、該移動により、ガイド部の第1の支持部と第2の支持部との間に、第1の位置決め部および第2の位置決め部を配置する第5ステップを更に含んでもよい。これにより、次の処理対象物の処理をより早く開始することができ、作業時間の短縮に寄与できる。
[本発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態に係る移載装置及びその操作方法の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。以下の説明では、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る移載装置を備える処理装置1Aの外観を示す斜視図である。この処理装置1Aは、一例として、処理対象物に対して様々な材料(例えば配線基板の放熱性を高めるためのシリコン系のゲル剤)などの塗布を行う。処理装置1Aは、カバー3と、塗布ロボット5と、塗布ディスペンサ7,8とを備える。塗布ディスペンサ7,8は、筒型の容器であって、それぞれ種類の異なる塗布材料を収容する。塗布ディスペンサ7,8の各下端には、塗布材料を吐出する吐出口7a,8aが設けられている。
カバー3は、略直方体状の中空の覆いであって、塗布ロボット5の前方、側方、後方及び上方を覆う。一例としては、カバー3は、一対の側壁3a,3b、前壁3c、後壁3d、及び天板3eを有する。側壁3a,3bは、方向D1(左右方向)に並んで配置され、方向D1と交差(例えば直交)する方向D2(前後方向)及び方向D3(上下方向)により規定される平面に沿って互いに平行に延在している。塗布ロボット5は、側壁3aと側壁3bとの間に配置されている。前壁3cは、方向D2における塗布ロボット5の前方に配置され、方向D1及びD3により規定される平面に沿って延在している。前壁3cと床との間には、塗布ロボット5の台座11が前方から露出する程度の大きさを有する間隙が設けられている。後壁3dは、方向D2における塗布ロボット5の後方に配置され、方向D1及びD3により規定される平面に沿って延在している。天板3eは、塗布ロボット5の上方に配置され、側壁3a,3b、前壁3c、及び後壁3dの各上端に連結されて、方向D1及びD2により規定される平面に沿って延在している。なお、側壁3a,3b、前壁3c、及び後壁3dのうち少なくとも1つは、可視光を透過する板材によって構成されてもよい。
塗布ロボット5は、処理対象物を搭載する治具20(被試験ユニット)を搭載するとともに、塗布ディスペンサ7,8の位置及び吐出動作を制御する。詳細には、塗布ロボット5は、台座11、駆動源13、ディスペンサ駆動部14、及び駆動ユニット30を有する。台座11は、治具20を搭載する部分であって、方向D1及びD2により規定される平面(例えば水平面)に沿って延在する平滑な搭載面11aを有する。台座11は、塗布ロボット5の基台部15に取り付けられた板状のテーブル17上に載置されている。基台部15は、ディスペンサ駆動部14の動作による台座11の振動を低減するための重しとなっており、十分な重量を有する。基台部15は床上に設置されている。
ディスペンサ駆動部14は、塗布ディスペンサ7,8を保持すると共に、塗布ディスペンサ7,8の位置及び吐出動作を制御する。ディスペンサ駆動部14は、方向D1に沿って延びる第1支持体14aと、方向D3に沿って延びる第2支持体14bとを有する。第1支持体14aは、基台部15に固定されている。第2支持体14bは、第1支持体14aに取り付けられ、第1支持体14aに対して相対的に方向D1,D2及びD3に移動自在となっている。塗布ディスペンサ7,8は方向D1に並んで第2支持体14bに取り付けられている。
図2~図4は、本実施形態の移載装置を構成する、台座11、駆動ユニット30、及び駆動源13を示す平面図である。図2及び図4は治具20を搭載していない状態を示し、図3は治具20を搭載した状態を示す。
これらの図に示されるように、台座11は、搭載面11a及び斜面16を有する。台座11の搭載面11aは略長方形状を呈しており、方向D1に並ぶ一対の辺11b,11cを有する。辺11b,11cは互いに平行な直線であり、方向D2に沿って延びている。辺11bには、斜面16が繋がっている。斜面16は、本実施形態における排出導入部である。斜面16は、辺11bを起点として水平方向に対して下向きに傾斜する平滑面であり、搭載面11aに隣接して設けられている。斜面16の法線は、搭載面11aの法線に対し、搭載面11aの外方に向けて傾いている。搭載面11aと平行な平面に対する斜面16の傾斜角は、例えば5~15°の範囲内である。
治具20は、板状の部材であって、台座11の搭載面11a上の所定位置に搭載される。図3に示されるように、治具20は、略長方形状といった平面形状を有し、互いに対向する主面21及び裏面(不図示)とを有する。処理対象物Bは、処理対象面を上向きにして主面21上に載置され、係合機構等によって治具20に固定される。処理対象物Bは、例えば発光モジュール(TOSA)b1及び受光モジュール(ROSA)b2が一端に接続されたプリント配線基板である。このプリント配線基板は、例えば方向D2を長手方向として主面21上に載置される。主面21には、処理対象物Bの平面形状及び寸法に適合する座繰り部(凹部)が形成されており、該座繰り部に処理対象物Bが収容されることによって治具20に対する処理対象物Bの位置決めが成されている。更に、治具20は方向D1に沿って並置された一対の押さえ部材26,27を有し、押さえ部材26,27が処理対象物Bを上方から押さえることによって処理対象物Bが治具20に固定される。
治具20は、互いに対向する一対の側面22,23を有する。側面22は本実施形態における第4の辺であり、側面23は本実施形態における第3の辺である。また、治具20は、互いに対向する別の一対の側面24,25を更に有する。側面24は本実施形態における第1の辺であり、側面25は本実施形態における第2の辺である。側面22,23は互いに平行な平坦面である。搭載面11a上に搭載された状態において、側面22,23は、方向D1において互いに対向し、それぞれ搭載面11aの辺11b,11cと平行とされる。また、側面24,25は互いに平行な平坦面である。搭載面11a上に搭載された状態において、側面24,25は、方向D2において互いに対向するとともに側面22,23に隣接し、方向D1に沿って延在する。側面22~25は、治具20の外形を画定する。
台座11は、2つの位置決め部18,19を有する。位置決め部18,19は、治具20の位置決めを行うためのL字状の部材であり、ネジ止め等により搭載面11a上に固定されている。位置決め部18は、本実施形態における第1の位置決め部であって、側面23と側面24とによって規定される治具20の角部に当接する位置に設けられる。位置決め部19は、本実施形態における第2の位置決め部であって、側面23と側面25とによって規定される治具20の角部に当接する位置に設けられる。位置決め部18は、側面23に当接する面18aと、側面24に当接する面18bとを有する。位置決め部19は、側面23に当接する面19aと、側面25に当接する面19bとを有する。面18a及び面19aは、本実施形態における第3当接部の例であり、方向D1における治具20の台座11との相対的な位置を規定する。面18b及び19bは、それぞれ第4当接部及び第5当接部の例であり、側面24,25にそれぞれ当接することにより、方向D2における治具20の台座11との相対的な位置決めを行う。面18a,19aは方向D1において辺11bへ向いており、面18b,19bは方向D2において互いに対向している。
駆動ユニット30は、図2及び図4に示される破線によって囲まれた領域に存在する。駆動ユニット30は、本実施形態におけるガイド部であって、台座11上において治具20を位置決めするとともに、処理後の治具20を排出するための機構である。駆動ユニット30は、台座11上において方向D1にスライド可能に設けられている。駆動ユニット30は、台座11上において駆動ユニット30と並んで設けられた駆動源13によって方向D1に駆動される。駆動源13は、例えば方向D1に沿って伸縮するエアシリンダである。図2は、駆動源13が縮んだ状態(駆動ユニット30のスライド前の状態)を示す。図4は、駆動源13が伸びた状態(駆動ユニット30のスライド後の状態)を示す。
より詳細には、駆動ユニット30は、位置決め部31、押出部32、第1連結部33、及び第2連結部34を有する。位置決め部31は治具20に対して方向D1の一方側(辺11b側)に配置され、押出部32は治具20に対して方向D1の他方側(辺11c側)に配置される。第1連結部33は、方向D2に沿って延在しており、位置決め部31と駆動源13の駆動軸13a(図4を参照)とを連結する。第2連結部34は、方向D1に沿って延在しており、位置決め部31と押出部32とを連結する。
位置決め部31は、本実施形態における第2の支持部であって、側面22に当接可能に設けられている。例えば、位置決め部31は、治具20の位置決めを行うためのL字状の部材である。位置決め部31は、側面22と側面25とによって規定される治具20の角部に当接する位置に設けられる。位置決め部31は、側面22に当接する面31aと、側面25に当接する面31bとを有する。面31aは、側面22に当接して側面23を位置決め部18,19に押し付け、面18a,19aとの間に治具20を挟持することによって、方向D1における治具20の台座11との相対的な位置を決定する。面31bは、面18b,19bととともに、方向D2における治具20の台座11との相対的な位置を規定する。こうして位置決めされた状態で、処理対象物Bが所定の処理(例えば塗布作業)に供される。
押出部32は、本実施形態における第1の支持部であって、側面23に当接可能に設けられている。例えば、押出部32は、所定の処理ののちに治具20を方向D1の一方側に押し出すための直方体状の部材であって、ガイドレール11d上に載置されている。ガイドレール11dは、台座11の搭載面11a上に固定され、方向D1に沿って延びている。押出部32は、ガイドレール11dに案内されつつ、方向D1に沿って移動する。押出部32は、治具20の側面23に当接する当接面32aを有する。当接面32aは、方向D1の一方側(辺11b側)を向いている。
図5は、押出部32が治具20を押し出す様子を示す(a)平面図及び(b)側面図である。また、図6は、押し出された治具20が移動する様子を示す側面図である。図5に示されるように、押出部32は、治具20の側面23に当接面32aを当接させつつ、方向D1の一方側へ移動して治具20を搭載面11aの外方(すなわち斜面16)へ押し出す。なお、治具20を搭載面11aの外方へ押し出すとは、少なくとも治具20の重心が搭載面11aの外側に移動することを意味する。従って、駆動ユニット30のスライドが完了した状態において、治具20の重心は搭載面11aの外側(例えば斜面16上)に位置する必要がある。
図6に示されるように、押し出された治具20は、自重により斜面16上を滑り落ちながら、水平方向に対して傾斜する方向(斜面16と平行な方向)に沿って移動し、位置決め部31の面31aの下方(本実施形態では面31aとテーブル17の端縁17aとの間)を通過する。このとき、位置決め部31の面31aの下方には、治具20が通過するための十分な空間41が確保されている。この空間41は、本実施形態における排出部であって、治具20の側面22に対向する部位に設けられている。そして、斜面16は、辺11bと空間41(排出部)との間に設けられている。
ここで、面31aと当接面32aとの方向D1における距離L1(第1の距離、図5を参照)は、側面22と側面23との方向D1における距離L2(第2の距離、図5を参照)よりも大きい。これは、治具20が面31aに妨げられることなく斜め下方に向きを変える為である。
続いて、本実施形態の処理装置1Aの動作(移載装置を操作する方法)について説明する。図7は、処理装置1Aの動作を示すフローチャートである。まず、治具20の主面21に処理対象物Bを設置し、処理対象物Bを治具20に保持させる。次に、処理対象物Bを保持した治具20を台座11に搭載する(ステップS1)。そして、駆動源13の駆動軸13aを縮めて駆動ユニット30を方向D1の他方側(辺11c側)にスライドさせ、位置決め部31の面31aと位置決め部18,19の面18a,19aとの間に治具20を挟持して方向D1における治具20の位置決めを行う(ステップS2)。同時に、位置決め部31の面31b及び位置決め部19の面19bと位置決め部18の面18bとの間に治具20を挟み、方向D2における治具20の位置決めを行う。
続いて、治具20の位置決め状態を維持しつつ、処理対象物Bに対して所定の処理(例えば塗布作業)を行う(ステップS3)。すなわち、図1に示されたディスペンサ駆動部14によって塗布ディスペンサ7,8の吐出口を所定の塗布位置に導き、塗布ディスペンサ7,8に吐出動作を行わせる。所定の全ての処理(例えば全ての塗布位置に対する塗布作業)が完了したのち、駆動源13の駆動軸13aを伸ばして駆動ユニット30を方向D1の一方側(辺11b側)にスライドさせ、治具20を台座11の外方へ押し出す(ステップS4)。
図8の(a)~(d)は、ステップS4における駆動ユニット30の動作を模式的に示す図である。図8の(a)は、駆動ユニット30のスライド前の状態を示しており、位置決め部31の面31aと位置決め部18,19の面18a,19aとの間に治具20を挟持している。このとき、押出部32の当接面32aと治具20の側面23とは互いに離間している。図8の(b)は、駆動ユニット30のスライド開始直後の状態を示しており、押出部32の当接面32aが治具20の側面23を押し出すことによって側面23が位置決め部18,19の面18a,19aから離れる。また、この状態では、位置決め部31の面31aと治具20の側面22とが互いに離間する。図8の(c)は、駆動ユニット30のスライドが継続した状態を示しており、押出部32の当接面32aが治具20の側面23を更に押し出すことによって、治具20の重心が搭載面11a上から斜面16上に移動し、治具20の底面が斜面16に沿って傾く。そして、重力の作用により、治具20は自然に斜面16に沿って滑り落ち、処理対象物Bとともに塗布ロボット5から排出される(図8の(d))。
再び図7を参照する。駆動ユニット30のスライド動作の後、処理装置1Aは、治具20の排出が完了したか否かを判断する(ステップS5)。治具20の排出が完了したことの判断は、例えば所定時間経過したことをもって行ってもよいし、排出先の機構部分にセンサを設け、排出された治具20の存在を検知してもよい。その後、駆動源13の駆動軸13aを再び縮めて駆動ユニット30を方向D1の他方側(辺11c側)にスライドさせ、駆動ユニット30を、治具20を台座11の斜面16へ押し出した位置から位置決め部18,19の方向に移動し、台座11上に戻す(ステップS6)。この移動により、駆動ユニット30の位置決め部31の面31aと押出部32の当接面32aとの間に、位置決め部18,19が配置される。
ここで、治具20をスムーズに排出するための望ましい条件について検討する。図9は、搭載面11a及び斜面16と、搭載面11aから押し出されて傾く直前の治具20と、位置決め部31とを概略的に示す側面図である。
方向D1における位置決め部31の面31aと治具20の側面22との間隔(クリアランス)をLaとする。この間隔Laは、図5に示された距離L1,L2の差(L1-L2)と等しい。また、治具20の傾動中心Cと、側面22のうち傾動中心Cから最も遠い箇所E(例えば側面22の上端)との距離をLbとする。このとき、間隔Laと距離Lbとは、下記の数式(1)を満たすことが望ましい。但し、θは、傾動中心Cと面31aの下端とを結ぶ線分と、傾動中心Cと箇所Eとを結ぶ線分との成す角である。
La≧Lb×(1-cosθ) ・・・(1)
この場合、治具20が傾く際に、治具20の箇所Eが位置決め部31に引っ掛かることを回避できる。なお、傾動中心Cは、駆動ユニット30のスライドが完了した状態(すなわち当接面32aが辺11bに最も近づいた状態)における、辺11bすなわち斜面16と搭載面11aとの境界の位置と一致する。或いは、傾動中心Cは、治具20の重心が搭載面11aの外側(本実施形態では斜面16上)に移動して治具20が傾き始めるときの辺11bの位置と一致してもよい。
以上に説明した本実施形態の移載装置及びその操作方法によって得られる効果について説明する。本実施形態では、処理対象物Bを搭載する治具20の位置決めを駆動ユニット30の位置決め部31の面31aと位置決め部18,19の面18a,19aとが行う。そして、駆動ユニット30が空間41の方向に移動することにより先ず位置決めが解除され、続けて移動することにより押出部32の当接面32aが治具20を搭載面11aの外方(斜面16)へ押し出す。これにより、治具20とともに処理対象物Bが空間41から排出される。このように、本実施形態によれば、処理対象物Bの位置決めの解除及び処理対象物Bの排出を、共通の機構を用いて自動的に行うことができる。従って、生産設備のサイズの小型化に寄与でき、且つ生産設備のコストを抑制できる。
また、本実施形態のように、方向D1における面31aと当接面32aとの距離L1は、同方向における側面22と側面23との距離L2より大きくてもよい。これにより、治具20が駆動ユニット30から容易に離れることができ、処理対象物Bの排出を円滑に行うことができる。この場合、上記の数式(1)を満たしてもよい。この場合、治具20が傾く際に、治具20が面31aに引っ掛かることを回避できる。
また、本実施形態のように、移載装置の操作方法は、治具20を搭載面11aの外方へ押し出すステップS4ののち、駆動ユニット30を、治具20を台座11の斜面16へ押し出した位置から、位置決め部18,19の方向に移動し、該移動により、駆動ユニット30の面31aと当接面32aとの間に位置決め部18,19を配置するステップS6を含んでもよい。これにより、次の処理対象物Bの処理をより早く開始することができ、作業時間の短縮に寄与できる。
また、本実施形態のように、治具20は、搭載面11aの外方へ押し出される際、水平方向に対して傾斜する方向に沿って移動し、位置決め部31の面31aの下方を通過してもよい。これにより、面31aが処理対象物Bの排出を妨げることを容易に回避できる。この場合、治具20は、台座11に隣接して設けられた斜面16上を滑り落ちてもよい。これにより、排出時の治具20の加速度を緩和して処理対象物Bへのダメージを抑制できる。
また、本実施形態のように、治具20は、方向D2において対向する一対の側面24,25を有し、位置決め部18,19は、側面24,25にそれぞれ当接して方向D2における治具20の位置決めを行う面18b,19bをそれぞれ有してもよい。これにより、台座11上における治具20の位置決めをより確実に行うことができる。
本発明による移載装置及びその操作方法は、上述した実施形態に限られるものではなく、他に様々な変形が可能である。例えば、位置決め部18,19の面18a,19aは、側面23と同じ向きを有する治具20の他の側面に当接してもよい。同様に、位置決め部31の面31aは、側面22と同じ向きを有する治具20の他の側面に当接してもよい。位置決め部18の面18bは、側面24と同じ向きを有する治具20の他の側面に当接してもよい。位置決め部19の面19bは、側面25と同じ向きを有する治具20の他の側面に当接してもよい。
また、上記実施形態では本発明による移載装置が塗布装置に適用された例を示したが、本発明による移載装置は、塗布装置を含む様々な製造装置に適用可能である。
1A…処理装置、3…カバー、3a,3b…側壁、3c…前壁、3d…後壁、3e…天板、5…塗布ロボット、7,8…塗布ディスペンサ、7a,8a…吐出口、11…台座、11a…搭載面、11b,11c…辺、11d…ガイドレール、13…駆動源、13a…駆動軸、14…ディスペンサ駆動部、14a…第1支持体、14b…第2支持体、15…基台部、16…斜面、17…テーブル、17a…端縁、18,19…位置決め部、18a,18b,19a,19b…面、20…治具、21…主面、22,23,24,25…側面、26,27…押さえ部材、30…駆動ユニット、31…位置決め部、31a,31b…面、32…押出部、32a…当接面、33…第1連結部、34…第2連結部、41…空間(排出部)、B…処理対象物、C…傾動中心、D1,D2,D3…方向。

Claims (5)

  1. 台座とガイド部と排出部とを備え、前記台座上の所定位置に、第1~第4の辺により外形が画定された被試験ユニットを搭載し、前記被試験ユニットに搭載された処理対象物に対して処理を行った後、前記排出部に前記被試験ユニットを排出する移載装置であって、
    前記排出部は、前記被試験ユニットの前記第4の辺に対向する部位に設けられ、
    前記台座は、
    前記被試験ユニットの前記第1の辺と前記第1の辺に隣接する前記第3の辺とに当接する第1の位置決め部と、
    前記被試験ユニットの前記第1の辺に対向する前記第2の辺と前記第3の辺とに当接する第2の位置決め部と、
    前記被試験ユニットの前記第4の辺と前記排出部との間に設けられた排出導入部と、を備えており、
    前記ガイド部は、
    前記被試験ユニットの前記第3の辺に当接可能な第1の支持部と、
    前記被試験ユニットの前記第4の辺に当接可能な第2の支持部と、を備えており、
    前記第2の支持部を前記被試験ユニットの前記第4の辺に当接させて前記被試験ユニットの前記第3の辺を前記第1の位置決め部、及び前記第2の位置決め部に押し付けて、前記被試験ユニットの前記台座上の位置を決定し、前記第1の支持部を前記被試験ユニットの前記第3の辺に当接させて、前記被試験ユニットを前記排出導入部に押し出す、移載装置。
  2. 前記第1の支持部と前記第2の支持部の距離は、前記被試験ユニットの前記第3の辺と前記第4の辺の距離より大きい、請求項1に記載の移載装置。
  3. 前記第1の支持部と前記第2の支持部との距離と、前記第3の辺と前記第4の辺との距離との差をLaとし、前記被試験ユニットの傾動中心と、前記第4の辺を構成する前記被試験ユニットの側面のうち前記傾動中心から最も遠い箇所との距離をLbとし、前記傾動中心及び前記第2の支持部の下端を結ぶ線分と、前記傾動中心及び前記箇所を結ぶ線分との成す角をθとするとき、距離Laと距離Lbとは、下記の数式
    La≧Lb×(1-cosθ)
    を満たす、請求項2に記載の移載装置。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載された移載装置の操作方法であって、
    前記被試験ユニットを前記台座に搭載する第1ステップと、
    前記第1ステップの後、前記第2の支持部を前記被試験ユニットの前記第4の辺に当接させて前記被試験ユニットの前記第3の辺を前記第1の位置決め部及び前記第2の位置決め部に押し付けることにより、前記第2の支持部と前記第1の位置決め部および前記第2の位置決め部との間に前記被試験ユニットを挟持して前記被試験ユニットの位置決めを行う第2ステップと、
    前記第2ステップの後、前記被試験ユニットに搭載された処理対象物に対して処理を行う第3ステップと、
    前記第3ステップの後、前記第1の支持部を前記被試験ユニットの前記第3の辺に当接させて、前記被試験ユニットを前記排出導入部に押し出す第4ステップと、
    を含む、移載装置の操作方法。
  5. 前記第4ステップの後、前記ガイド部を、前記被試験ユニットを前記台座の前記排出導入部へ押し出した位置から、前記第1の位置決め部および前記第2の位置決め部の方向に移動し、
    該移動により、前記ガイド部の前記第1の支持部と前記第2の支持部との間に、前記第1の位置決め部および前記第2の位置決め部を配置する第5ステップと、
    を更に含む、請求項4に記載の移載装置の操作方法。
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