JPH05337977A

JPH05337977A - 射出成形装置

Info

Publication number: JPH05337977A
Application number: JP18728391A
Authority: JP
Inventors: Tadanobu Kuwabara; 忠信桑原
Original assignee: HISHIYA SEIKO KK
Current assignee: HISHIYA SEIKO KK
Priority date: 1991-07-26
Filing date: 1991-07-26
Publication date: 1993-12-21

Abstract

(57)【要約】【目的】横型の射出成形装置に於ては全長を短くし、
竪型の射出成形装置に於ては全高を低くする。【構成】第１固定板(２)と第２固定板(３)とを連結シ
ャフト(５)にて固定連結し、両板(２)(３)の間に移動板
(４)をスライド可能に配備し、射出ユニット(６)を移動
板(４)上に取付ける。第１固定板(２)と移動板(４)の対
向面に金型(９)(91)を取付け、第２固定板(３)上に型締
めシリンダ装置(７)を配備し、ピストンロッド(72)を移
動板(４)に連結する。【作用及び効果】第２固定板(3)側に射出ユニット(6)
及び該ユニット(６)を包囲して型締めシリンダ装置(7)
を配備したため、横型にあっては全長を、竪型にあって
は全高を小さくできる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、射出成形装置に関する
ものである。

【０００２】

【従来例】従来の射出成形装置には、図４に示す如く横
型と、図５に示す竪型とがあり、横型射出成形装置は、
基台(１)上に固定した第１、第２の２つの固定板(２)
(３)を連結ロッド(５)にて連結し、該連結ロッド(５)に
スライド可能に移動板(４)を配備する。第１固定板(２)
と移動板(４)の対向面に、固定側金型(９)と移動側金型
(91)とを取付け、移動板(４)従って移動側金型(91)を固
定側金型(９)に横移動させて型締めを行なう。

【０００３】竪型射出成形装置は、基本的には上記横型
を垂直に起こしたもので、移動板(４)と一体に移動金型
(91)を垂直に上昇移動させて型締めを行なう。ところが
横型、竪型を問わず一般的な射出成形装置は、何れの場
合でも固定側金型(9)を具えた第１固定板(2)の外側に射
出ユニット(6)、移動板(4)の外側に型締めシリンダ装置
(７)が一直線上に配置されているため、即ち、移動板
(4)と第一固定板(2)を挟んで型締めシリンダ(7)と射出
ユニット(6)が対向配備されているため、横型の射出成
形装置では全長が、竪型では機高が大きくなって設置す
べき工場の床スペースや天井高さの制約を受けた。

【０００４】そこで、図６に示す如く、射出ユニット
(６)及び固定側金型(９)を具えた固定板(２)の４隅に型
締めシリンダ装置(７)を配備し、固定板(２)に接近離間
可能に配備した可動板(４)にシリンダ装置(７)のピスト
ンロッド(72)を連結した射出成形装置もある。

【０００５】上記図６の横型射出成形装置は、１つの固
定板(２)上に射出ユニット(６)と型締めユニット(７)が
配備され、移動板(４)の外側には、製品ｗを型から突き
出すための小シリンダ装置(11)が存在するだけで大きな
突出物は存在せず、従って全長を短くできる。

【０００６】ところが、図６の射出成形装置を縦型にす
る場合、固定板(２)側を下に、移動板(４)側を上にすれ
ば、射出ユニット(６)の設置スペースの関係で床面から
の作業位置が高くなって、作業性が悪く、大形機では専
用のプラットホームが必要となる。

【０００７】又、固定板(２)を上に、移動板(４)を下に
すれば、固定板(２)を支え且つ可動板(４)を引上げるに
十分耐える剛性のフレームは大形化し、装置全体が大き
くなる問題がある。

【０００８】更に、図４、図５、図６の何れの場合で
も、型開きの際、固定側金型(９)と可動側金型(91)の間
から、製品ｗが型開き方向と直交する方向に取り出しで
きる間隔だけ開かねばならず、型開きストロークが大き
くなる。

【０００９】本発明は、射出ユニット(６)は定位置から
移動させないという従来の発想を転換し、射出ユニット
(6)を可動板(4)上に配備することにより、図６の従来例
と同程度に全長或は全高を短くでき、又、必要に応じて
固定側金型(９)を型締方向と直交する側方にスライドさ
せる機構を採用して、型開きストロークを可及的に小さ
く且つ成形品の取り出しを容易にできる射出成形装置を
明らかにするものである。

【００１０】

【課題を解決する手段】本発明の射出成形装置は、固定
側金型(９)を具えた第１固定板(２)と、該固定板に連結
シャフト(５)にて固定連結された第２固定板(３)と、連
結シャフト(５)にスライド可能に係合し第１固定板(２)
の固定側金型(９)に対向して移動側金型(91)を具えた移
動板(４)と、移動板(４)上に該板と一体に取付けられた
射出ユニット(６)と、第２固定板(３)上に射出ユニット
(６)を包囲して配備されピストンロッド(72)を移動板
(４)に連結した複数の型締めシリンダ装置(７)とで構成
される。

【００１１】

【作用及び効果】第２固定板(3)側に射出ユニット(6)及
び該ユニットを包囲して型締めシリンダ装置(7)を配備
したため、図４、図５に示す従来例の様に、移動板(4)
と固定板(２)を挟んで型締めシリンダ装置(７)と射出ユ
ニット(６)とを対向配備した装置に比べて、横型にあっ
ては全長を、竪型にあっては全高を小さくできる。

【００１２】又、射出ユニット(６)の全長に比べて、型
締めストローク、即ち型締めシリンダ装置(７)のピスト
ンロッド(72)のストロークは短いので、シリンダ(71)長
さも短くでき、従って、射出ユニット(６)を取付けた移
動板(４)の外側に第２固定板(３)を設け、該第２固定板
(3)上に型締めシリンダ装置(7)のシリンダ(71)を配備し
ても、該シリンダ(71)の突出長さは、射出ユニット(６)
の突出長さよりも短くでき、実質的に第６図の装置と同
程度の全長或は機高に抑えることができる。

【００１３】更に、第１固定板(２)上の固定側金型(９)
を型締め方向とは直交する方向にスライド可能とするこ
とにより、固定側金型(９)を側方にスライドさせてから
突出しシリンダ装置(11)或は、スライド位置に待機する
取り出しロボット(図示せず)によって製品ｗを取り出す
ことができ、製品ｗの取り出しが容易となり、又、従来
の様に、金型(９)(91)間から型開き方向と直交して製品
ｗを取り出しできる程度に型開きストロークを大きくす
る必要はなく、型開きストロークを小さくできる。

【００１４】

【実施例】図１は本発明を竪型射出成形装置に実施した
状態を示している。以下の説明に於て、固定側金型(９)
の固定の意味は、型開き或は型締め方向に対しては移動
しないという意味であって、該型開き方向に直交する方
向に対しても固定状態であるとするものではない。

【００１５】基台(１)上に矩形の第１固定板(２)を配備
し、該固定板に立設した４本の連結シャフト(５)を介し
て第一固定板(２)の上方に矩形の第２固定板(３)を固定
配備する。

【００１６】両固定板(２)(３)の間に４隅を連結シャフ
ト(５)にスライド可能に嵌めて移動板(４)を昇降可能に
配備する。

【００１７】移動板(４)の中央部に第２固定板(３)を遊
貫して射出ユニット(６)を立設する。射出ユニット(６)
は、プランジャー筒(61)に取付けた一対の連結シリンダ
装置(8)(8)を介して移動板(4)に取付けられ、連結シリ
ンダ装置(8)のピストンロッド(82)は第２固定板(3)を貫
通して移動板(4)に連結される。

【００１８】連結シリンダ装置(８)の作動により、射出
ユニット(６)のノズル(62)を金型(91)のスプール(93)に
押圧し、段取り替えの際は離間させる。

【００１９】第２固定板(３)上には、射出ユニット(６)
を包囲して、該ユニット(６)を半径中心とする仮想円上
に等間隔に４基の型締めシリンダ装置(７)のシリンダ(7
1)が固定配備され、ピストンロッド(72)は第２固定板
(３)を貫通して移動板(４)に連結される。

【００２０】実施例の第１固定板(２)は、図２に示す如
く、固定板本体(21)と該本体上に水平にスライド可能に
配備したスライド板(22)とで構成され、スライド板(22)
上に固定側金型(９)が取付けられ、スライド板(22)にス
ライド駆動装置(図示せず)が連繋されている。又、スラ
イド板(22)には金型(９)から製品ｗを突出す突出しシリ
ンダ装置(11)が配備される。

【００２１】移動板(４)の下面に、固定側金型(９)との
対応位置に移動側金型(91)が配備される。

【００２２】然して、第２固定板(3)側に射出ユニット
(6)及び該ユニットを包囲して型締めシリンダ装置(７)
を配備したため、図５に示す従来例の様に移動板(４)と
固定板(２)を挟んで型締めシリンダ装置(７)と射出ユニ
ット(６)とを垂直線上にて対向配備した装置に比べて、
全高を小さくできる。

【００２３】又、射出ユニット(６)の全長に比べて、型
締めストローク、即ち型締めシリンダ装置(７)のピスト
ンロッド(72)のストロークは短いので、シリンダ(71)長
さも短くでき、従って、射出ユニット(６)を取付けた移
動板(４)の外側に第２固定板(３)を設け、該第２固定板
(３)上に型締めシリンダ装置(７)を配備しても、該シリ
ンダ装置(７)の突出長さは、射出ユニット(６)の突出長
さよりも短くでき、実質的に第６図の装置と同程度の全
長或は機高に抑えることができる。

【００２４】又、第１固定板(２)上の固定側金型(９)を
型締め方向とは直交する方向にスライド可能とすること
により、固定側金型(９)を側方にスライドさせてから突
出しシリンダ装置(11)或は、スライド位置に待機する取
り出しロボット(図示せず)によって製品ｗを上方に取り
出すことができ、製品ｗの取り出しが容易となり、又、
従来の様に、型開きストロークを金型(９)(91)間から型
開き方向と直交して製品ｗを取り出しできるまで大きく
する必要はなく、型開きストロークを小さくできる。

【００２５】図３は、本発明を横型射出成形装置に実施
したものであり、基本的には図１の竪型を横にした構造
である。但し、実施例では、第１固定板(２)上の固定金
型(９)は型開き方向と直交する方向にスライドできず、
製品ｗは突出しシリンダ装置(11)に突出されて下方に落
下し、基台(１)のシュート(12)を滑って排出される。

【００２６】又、射出ユニット(６)を挟んで二本の型締
めシリンダ装置(７)(７)が配備されている。図３の横型
射出成形装置は、図４の従来例のそれに比べて全長を短
くできる。本発明は上記実施例の構成に限定されること
はなく、特許請求の範囲に記載の範囲で種々の変形が可
能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】竪型射出成形装置の断面図である。

【図２】竪型射出成形装置の斜面図である。

【図３】横型射出成形装置の斜面図である。

【図４】従来例の横型射出成形装置の正面図である。

【図５】従来例の竪型射出成形装置の正面図である。

【図６】従来例の横型射出成形装置の他の実施例の断面
図である。

【符号の簡単な説明】

(１) 基台 (２) 第１固定板 (３) 第２固定板 (４) 移動板 (５) 連結シャフト (６) 射出ユニット (７) 型締めユニット (９) 固定側金型 (91) 移動側金型

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】固定側金型(９)を具えた第１固定板(２)
と、該固定板に連結シャフト(５)にて固定連結された第
２固定板(３)と、連結シャフト(５)にスライド可能に係
合し第１固定板(２)の固定側金型(９)に対向して移動側
金型(91)を具えた移動板(４)と、移動板(４)上に該板と
一体に移動可能に配備された射出ユニット(６)と、第２
固定板(３)上に射出ユニット(６)を包囲して配備されピ
ストンロッド(72)を移動板(４)に連結した複数の型締め
シリンダ装置(７)とで構成された射出成形装置。
【請求項２】固定側金型(９)を具えた第１固定板(２)
と、該固定板に連結シャフト(５)にて固定連結された第
２固定板(３)と、連結シャフト(５)にスライド可能に係
合し第１固定板(２)の固定側金型(９)に対向して移動側
金型(91)を具えた移動板(４)と、移動板(４)上に該板と
一体に移動可能に配備された射出ユニット(６)と、第２
固定板(３)上に射出ユニット(６)を包囲して配備されピ
ストンロッド(72)を移動板(４)に連結した複数の型締め
シリンダ装置(７)とで構成され、第１固定板(２)は、固
定板本体(21)と該本体(21)に対し、型開き方向と直交し
てスライド可能に配備されたスライド板(22)とで構成さ
れ、スライド板(22)上に固定側金型(９)が配備されてい
る射出成形装置。