JP2010120102A - 生産装置、及び生産システム - Google Patents

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達雄 市瀬
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Abstract

【課題】装置の小型化が図れるとともに、清浄度を保ちつつ優れた搬送効率が得られ、且つ作業効率を向上させて、生産性とコストとをバランスよく達成できるようにした。
【解決手段】生産装置1は、一対の多軸マニピュレータ10A、10Bを有する双腕ロボット10を設けた清浄度管理エリアをなす作業室1Aと、この作業室1Aの下方に設けた清浄度管理外エリアをなす作業準備室1Bとが作業床1aによって仕切られており、搬送対象物4を載置させて作業室1Aと作業準備室1Bとの間の昇降通路内で上下方向に移動させるように、作業準備室1Bの側壁寄りに位置した昇降テーブル21と、昇降テーブル21の昇降通路に連通していて搬送対象物4を搬入、搬出を行うための開口部6と、この開口部6において搬送対象物4を昇降テーブル21に対して取出し又は取込み可能な受渡し機構をなす伸縮シリンダ23とを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、クリーン環境内において作業ロボットを用いて生産作業を行なうための生産装置、及び生産システムに関する。
従来、工業製品の生産工程では、搬送手段に沿って組立作業、締結作業、調整作業、及び検査作業などを行う各種作業手段や、作業ロボットなどを作業工程順に並べて生産ラインが構築されている。そして、上述したような搬送手段によって、作業対象部材であるワークを各作業手段間を順次移動させることで作業が行われている。
ところで、ワークを自動で組立てる生産装置において、生産性を高めるために、複数台の多軸マニピュレータを備えた双腕ロボットを用いて生産を行なう組立装置が、例えば特許文献1に開示されている。
特許文献1には、2基のロボットの連携動作により複雑な組立を可能とした組立装置であって、組立装置同士間においてコンベア等の搬送設備を組立装置とは別に設けることで、生産装置のライン化を図った構成について記載されている。
特開2008−168406号公報
しかしながら、特許文献1の従来技術では、コンベア等を使用した搬送装置が平面的な移動によるものであることから、装置の設置面積や清浄度を管理するための面積が増大すし、設置に必要な広大なスペースを確保する必要が生じるうえ、フロアコストも増大するという不具合がある。そして、このような問題に伴って、清浄度を確保しつつ搬送効率に優れ、生産性を高め、且つ生産コストを抑えることが要求されており、特許文献1のように単に双腕ロボットを使用した構造とするだけでは、作業効率は上がるものの、清浄度と搬送効率とをバランスよく達成することができないことから、その点で改良の余地があった。
また、発塵源となりうる搬送装置と清浄度が必要な作業エリアが同一平面にレイアウトされているため、清浄度を保つ上で好ましくなく、清浄度を管理する体積も大きくなり清浄度維持コストがかかる。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、装置の小型化が図れるとともに、清浄度を保ちつつ優れた搬送効率が得られ、且つ作業効率を向上させて、生産性とコストとをバランスよく達成できるようにした生産装置、及び生産システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る生産装置では、一対の多軸マニピュレータを有する双腕ロボットを設けた清浄度管理エリアをなす作業室と、作業室の下方に設けた清浄度管理外エリアをなす作業準備室とが作業床によって仕切られてなり、双腕ロボットの少なくとも一方の多軸マニピュレータによる作業領域内の作業床上に搬送対象物を搬入、搬出させるための生産装置であって、搬送対象物を載置させ、作業室と作業準備室との間で上下方向に移動させるとともに、昇降通路が作業準備室の側壁寄りに位置した昇降テーブルと、昇降テーブルの昇降通路に連通するとともに、搬送対象物を搬入、搬出を行うための開口部と、開口部において、搬送対象物を昇降テーブルに対して取出し又は取込み可能な受渡し機構とを備えて構成されていることを特徴としている。
また、本発明に係る生産システムでは、上述した生産装置を複数台連結させた生産システムであって、隣り合う生産装置のそれぞれの開口部同士を一致させるとともに、それぞれの受渡し機構によって一方の生産装置から他方の生産装置へ搬送対象物を受渡し可能とした構成であることを特徴としている。
本発明では、昇降テーブルによって、清浄度管理エリアをなす作業室と清浄度管理外エリアをなす作業準備室との間で搬送対象物を移動させることができるので、清浄度が保たれた作業室内だけで例えば搬送対象物によって搬入されたワークに対して作業を行うことができる。
また、作業準備室の側壁側に寄った位置に昇降テーブルの昇降通路が設けられ、さらに昇降テーブルには受渡し機構が設けられているので、受渡し機構を使用することで開口部において昇降テーブルに対する搬送対象物の取り出し、或いは取り込みが容易となる。そして、複数の生産装置の開口部同士を一致させるようにして連結させた生産システムを構成することで、生産装置同士の間で容易に且つ自動的に搬送対象物を受け渡しさせることが可能となり、作業効率の向上が図れるという利点がある。
さらに、一方の多軸マニピュレータでも可能な作業はその多軸マニピュレータの作業領域内で行い、一対の多軸マニピュレータで行う作業は両多軸マニピュレータのそれぞれの作業領域のオーバーラップする作業領域で行うことで、作業効率が向上され、生産性を高めることができる。
また、本発明に係る生産装置では、昇降テーブルは少なくとも一対が対応して設けられてなり、受渡し機構は、一対の昇降テーブルのうち一方の第1昇降テーブルの開口部側に突出して形成された凸状部と、他方の第2昇降テーブルの開口部側に開口するとともに、凸状部を進入可能とした凹状部とを備え、第1昇降テーブル及び第2昇降テーブルのうちいずれか一方が開口部より外側に延出可能であってもよい。
本発明では、例えば一方の生産装置の第1昇降テーブル側の開口部と他方の生産装置の第2昇降テーブル側の開口部とを一致させるようにして双方の生産装置を配置させた場合において、第2昇降テーブル上の搬送対象物を第1昇降テーブル上に受け渡す際には、第1昇降テーブルを開口部より延出させ、その凸状部を第2昇降テーブルの凹状部に進入させることで、その凸状部を搬送対象物の下方へ移動させ、さらに、第1昇降テーブルを上昇、或いは第2昇降テーブルを下降させることで、凸状部上に搬送対象物が載置した状態となり、第2昇降テーブルから第1昇降テーブルへ移し替えられ、さらにその状態のまま第1昇降テーブルを開口部より内側に引き戻すことで、搬送対象物を一方の生産装置から他方の生産装置へ受け渡すことができる。
また、本発明に係る生産装置では、受渡し機構は、昇降テーブルに載置された搬送対象物を開口部より外側に押し出す押出し装置であってもよい。
本発明では、例えば一方の生産装置の昇降テーブル側の開口部と他方の生産装置の昇降テーブル側の開口部とを一致させるようにして双方の生産装置を配置させた場合において、一方の第1昇降テーブル上の搬送対象物を他方の第2昇降テーブル上に受け渡す際には、第1及び第2昇降テーブルのそれぞれのテーブル上面がほぼ同一面となるように位置させ、第1昇降テーブル側に設けた押出し装置(受渡し機構)によって搬送対象物を開口部より外側に押出し、搬送対象物を第2昇降テーブル上へ移し替え、これにより搬送対象物を一方の生産装置から他方の生産装置へ受け渡すことができる。
また、本発明に係る生産装置では、受渡し機構は、略水平方向に突出可能な吸着パッドを有し、搬送対象物を吸着パッドで吸着して、開口部の内側と外側との間で進退可能とした構成であることが好ましい。
本発明では、例えば一方の生産装置の昇降テーブル側の開口部と他方の生産装置の昇降テーブル側の開口部とを一致させるようにして双方の生産装置を配置させた場合において、一方の第1昇降テーブル上の搬送対象物を他方の第2昇降テーブル上に受け渡す際には、第1及び第2昇降テーブルのそれぞれのテーブル上面がほぼ同一面となるように位置させ、第1昇降テーブル側に設けた吸着パッド(受渡し機構)によって搬送対象物を吸着しつつ、その搬送対象物を開口部より外側に押出し、これにより搬送対象物を第2昇降テーブル上へ移動させて移し替えることができる。または、第2昇降テーブル側に設けた吸着パッドを突出させて第1昇降テーブル上の搬送対象物を吸着して開口部の内側に引き込むことで第2昇降テーブル上に移し替えることができる。これにより搬送対象物を一方の生産装置から他方の生産装置へ受け渡すことができる。
本発明の生産装置、及び生産システムによれば、昇降テーブルが清浄度管理エリアと清浄度管理外エリアとの間で上下方向の移動となるので、搬送対象物を移動させるための搬送機構が平面的に広がらず、装置の設置面積を小さくすることができ、作業室の清浄度を確保した装置を小型化させてコストダウンを図ることができる。そして、受渡し機構を使用することで、昇降テーブルに対する搬送対象物の取り出し、或いは取り込みが容易となるうえ、複数の生産装置を連結させた生産システムを構成することで、生産装置同士の間で容易に且つ自動的に搬送対象物を受け渡しさせることが可能となることから、清浄度を保ちつつ優れた搬送効率が得られ、作業効率の向上を図ることができ、生産性とコストとをバランスよく達成することができる。
以下、本発明の第1の実施の形態による生産装置について、図1乃至図6に基づいて説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態による生産装置の概略構成を示す斜視図、図2は図1に示す生産装置の正面図であって、作業準備室の一部を破断した図、図3は搬送対象物の構造を示す斜視図、図4は昇降テーブルの構造を示す図であって、(a)はその平面図、(b)はその側面図、図5(a)〜(d)は昇降テーブルによる搬送対象物の受渡し動作の概要を示す側面図、図6(a)〜(c)は搬送機構の動作を説明する図である。なお、これらの図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせている。
図1に示すように、本第1の実施の形態による生産装置1は、例えばレンズ(光学部品)の芯取りから、清浄、検査(例えば表裏判定、異物及び傷の検査等)を行い、鏡枠への組立作業(組付け、接着剤塗布、仮硬化)を行った後、接着剤の本硬化までの組み立てを行なうための装置である。
生産装置1は、クリーンルームとして清浄度管理エリアをなす作業室1Aと、その下側に配置された清浄度管理外エリアをなす作業準備室1Bとを有し、作業室1Aと作業準備室1Bとは作業床(作業室仕切部)1aによって仕切られている。
作業室1Aは、筐体状のカバー2によって覆われており、そのカバー内部においてワークWを組み立てるための作業空間となっている。
作業準備室1Bは、筐体状の架台3によって形成されたものであり、作業室1Aを支持するとともに、作業対象物であるレンズや鏡枠などのワークWに対して作業を行う複数の作業ユニット41(41A、41B)とワークWを収納する搬送パレット42(42A、42B)とを、作業準備室1Bを介して作業室1Aと生産装置1の外側との間で搬入、搬出させるための搬送機構20を備えて構成されている。つまり、作業準備室1Bの架台3は、前記作業床1aを天井とし、4面からなる側壁3a、3a、…と、底盤3bとを有している。ここで、作業ユニット41(41A、41B)と搬送パレット42(42A、42B)とを総称して搬送対象物4という。
図2は、生産装置1の一部破断正面図であり、作業準備室1B内における搬送対象物4の搬送機構20(後述)を示した図となっている。
作業準備室1Bの側壁3aには、個々の搬送対象物4を生産装置1に対して搬入、搬出させるための開口部6が形成されている。ここで、本第1の実施の形態では、二つの作業ユニット41A、41Bと二つの搬送パレット42A、42Bとが適宜な位置に配置されており、それぞれが後述する搬送機構20の昇降テーブル21によって上下方向に移動する構成となっている。そして、前記開口部6は、搬送対象物4が上下方向に移動するための後述する昇降通路毎に1箇所設けられている。この開口部6は、上下方向で作業準備室1Bにおける側壁3aの上寄り(作業室1A寄り)の位置に形成されている。
作業床1aは、搬送対象物4が配置される箇所がスライド可能となっている。つまり、作業準備室1Bから昇降テーブル21によって移動する搬送対象物4が通過できるように、作業床1aの所定位置には床開口部(図示省略)が形成されるとともに、この床開口部には作業床1aに沿って床開口部を開閉可能に横移動する図示しない可動板が設けられている。この可動板が開いて床開口部が形成されているときには、昇降テーブル21とともに搬送対象物4が作業室1A内に配置され、可動板が閉じて床開口部が塞がれているときには搬送対象物4が作業室1Aより搬出された状態となる。なお、作業床1aは、搬送対象物4が配置される箇所に床開口部を形成することに限らず、搬送対象物4が配置される箇所に形成される床開口部の周囲に小開口部を設けてもよく、この場合には、小開口部を介して後述するクリーニングユニット9から送り込まれる清浄度の高い空気が適度に排出される。床開口部と小開口部とを形成するために用いる作業床1aとして、パンチングプレートを使用すると都合が良い。
図1及び図2に示すように、生産装置1は、架台3の上にカバー2で覆われた空間(作業室1A)を有しており、その作業室1Aの最上部に取り付けられたクリーニングユニット9から清浄度の高い空気が常時下方側に送り込まれることで清浄度を保っている。その作業室1Aの空間内には、一対の多軸マニピュレータ10A、10Bを備えた双腕ロボット10が配置され、その多軸マニピュレータ10A、10Bのそれぞれのハンド11(11A、11B)の作業領域が重複する領域(以下、「複合作業エリアR」という)に組立ステージ7が配置され、さらに双腕ロボット10の背面側にはこれを動作させるための制御装置8が設けられている。
複合作業エリアRは、一対の多軸マニピュレータ10A、10Bのそれぞれのハンド11A、11Bによって所望の作業(例えば、姿勢変更、持替えなど)が可能な領域であって、図示のように作業床1a上の空間を含む領域である。これに対して、片腕のみの多軸マニピュレータ10A(10B)で各搬送対象物4に到達可能な領域を「単独作業エリアr1、r2」という。
図1に示す作業ユニット41A、41Bとして、とくに図示しないが、例えばレンズの芯取り、清浄、検査(表裏判定、異物及び傷の検査)、接着剤の本硬化などの各作業を行なうために必要な装置等を搭載した箱状のユニット構造体が採用されており、搬送機構20によって搬送可能な所定の大きさで形成されている。つまり、1つの作業ユニット41では、上記作業のうちの1つの作業が行われる構成となっている。例えば片腕の多軸マニピュレータ10A(10B)によって供給されたワークWに対して、自動で清浄作業を行なう作業部を有している。
また、搬送パレット42は、作業ユニット41と同等の大きさから形成される箱状体であり、内部にワークWを収容できる構成であり、作業ユニット41のように内部で上記作業を行なうためのものではなく、ワークWを防塵状態にして生産装置1に対して搬入出するためのものである。
本第1の実施の形態による作業ユニット41及び搬送パレット42は、上述したように箱状をなし、開閉可能なカバーで覆われた構造をなしている。なお、図3は、搬送対象物4のうち搬送パレット42を示している。この搬送パレット42の一側面(開閉蓋4a)が上下方向にスライド可能となっており、清浄度管理エリアをなす作業室1A内に配置されている際にはその開閉蓋4aが下方に移動して搬送パレット42の一側面が開いた状態となる。これにより、清浄度管理外エリアをなす作業準備室1B内に位置する際には搬送パレット42の開閉蓋4aが閉じた状態となり、搬送対象物4内が密閉され、その内部への異物の侵入を防ぐ構造となっている。なお、開閉蓋4aには、係止突起4bが設けられており、この係止突起4bを使用して搬送パレット42に対して開閉蓋4aをスライドさせるが、開閉蓋4aの具体的な開閉動作については後述する。
図2に示すように、双腕ロボット10は、ワークWを作業ユニット41A、41B間、或いは作業ユニット41と搬送パレット42との間で移動させたり、組立ステージ7においてワークWを組立てる等の作業を行うために設けられたものであり、各多軸マニピュレータ10A、10Bの基端部10b、10bがロボット支持部10Cに支持された構造となっている。ロボット支持部10Cは、作業室1Aにおける奥行き方向で奥寄り、且つ左右方向で略中央の位置に配置され、作業床1aに対して鉛直方向を中心にして回転可能に設けられている。
多軸マニピュレータ10A、10Bは、6自由度を有しており、その6自由度に対応する複数のアームと関節とから構成されている。各多軸マニピュレータ10A、10Bの最先端にはハンド11を備え、そのハンド11を動かすための関節(先端関節10a)がハンド11の取り付け方向の軸線を中心に回転自在となっている。ハンド11は、一対の平行棒状をなすフィンガー11a、11bを備え、それらフィンガー11a、11bが互いに近接離反する構造をなしている。つまり、双腕ロボット10では、フィンガー11a、11bを適宜動かすことでワークWを把持できるようになっている。
なお、以下の説明では、とくに区別する必要がある場合には図1の紙面に向かって左側を第1多軸マニピュレータ10A、同じく右側を第2多軸マニピュレータ10Bと称する。
そして、各作業ユニット41、各搬送パレット42は、少なくとも多軸マニピュレータ10A、10Bのハンド11のいずれか一方が届く長さの範囲に配置されている、具体的には、第1多軸マニピュレータ10Aのハンド11が左右方向で中心より左側に配置される作業ユニット41Aと搬送パレット42Aに届く長さ寸法に形成され、第2多軸マニピュレータ10Bのハンド11が同じく右側に配置される作業ユニット41Bと搬送パレット42Bに届く長さ寸法に形成されている。
組立ステージ7は、このステージ上に固定させたワークWの姿勢を微調整することが可能な位置調整機構(図示省略)を備えており、例えば二つの部品からなるワークWの組立作業(例えば、レンズと鏡枠との組付け、接着剤塗布、仮硬化)を行うための領域である。
そして、図1に示すように、制御装置8は、ワークWの生産工程に基づいて多軸マニピュレータ10A、10Bや各作業ユニット41の動作を制御するものである。
次に、作業準備室1Bに設けられ、搬送対象物4を作業室1A内の適宜な位置に搬送するための搬送機構20について図面に基づいて説明する。
図2に示すように、搬送機構20は、作業準備室1B内において、搬送対象物4を載置させるための昇降テーブル21と、昇降テーブル21を上下方向に往復移動させるようにして案内する昇降ガイドレール22と、昇降テーブル21を水平方向で生産装置1より外側に延出させる伸縮装置23(図4参照)とを備えて概略構成されている。なお、伸縮装置23は、本発明の受渡し機構に相当する。
昇降ガイドレール22は、作業準備室1Bの底部中央に固定されている支持台25に長手方向を上下方向に向けて支持された長尺な支持部材26に沿って設けられており、電動モータ等の図示しない駆動手段により駆動力を得たスライド支持部材24を介して昇降テーブル21を上下方向に移動させるためのものである。
ここで、図4(a)、(b)は、昇降テーブル21の構造を示しており、2つの生産装置1を並べた状態の各開口部6、6を介して、互いに対応する一対の第1昇降テーブル21A、第2昇降テーブル21Bが対向するようにして隣接させた状態を示し、両昇降テーブル21A、21Bの間で搬送対象物4を受渡しすることが可能な構造を説明するための図である。
図2及び図4(a)、(b)に示すように、昇降テーブル21は、搬送対象物4の設置面積より大きい外形面積を有しており、昇降ガイドレール22に沿って上下方向に摺動するスライド支持部材24の上面に固定されてなり、このスライド支持部材24とともに載置させた搬送対象物4を作業室1Aと作業準備室1Bとの間で移動させる構成となっている。昇降テーブル21の位置は、平面視で作業室1A内の作業床1aに配置される搬送対象物4の位置(すなわち、上述した作業床1aに形成された床開口部の位置)に対応する位置であって、作業準備室1Bの側壁寄りの位置となっている。ここで、昇降テーブル21の上面が開口部6の下端にほぼ一致する位置を下降位置h1(図6(a)参照)とし、作業床1aの上面と一致する位置を上昇位置h2(図6(c)参照)とする。この下降位置h1と上昇位置h2との間で、搬送対象物4が上下方向に移動するための昇降通路が形成される。
そして、昇降テーブル21は、互いに対応する二種の形状からなり、図4(a)、(b)において紙面右側を第1昇降テーブル21Aとし、紙面左側を第2昇降テーブル21Bとする。第2昇降テーブル21Bには、平面視で二箇所の切欠状の凹状部21b、21bが形成され、それら凹状部21bの開口が開口部6に対向する方向に向けて配置されている。
一方、第1昇降テーブル21Aには、前記凹状部21b、21bに進入可能に対応する凸状部21a、21aが形成されている。凸状部21aの幅は、凹状部21bの幅より小さい寸法で形成されており、凹状部21bに対して上下方向に通過可能な大きさとなっている。
伸縮装置23は、一端が図2に示すスライド支持部材24の側面などに固定され、他端が昇降テーブル21の下面に固定された伸縮自在なシリンダを有している。
これにより、第1昇降テーブル21Aは、伸縮装置23によってスライド支持部材24に対して水平方向で昇降ガイドレール22から離れる方向に延出可能であり、開口部6から外側に突出する構成となっている。
これにより、搬送機構20では、伸縮装置23による受渡し機構によって、第2昇降テーブル21Bから第1昇降テーブル21Aへ搬送対象物4を受渡すことが可能な構造となっている。つまり、図4(a)、(b)及び図5(a)に示すように、第1昇降テーブル21Aの凸状部21aを搬送対象物4が載った状態の第2昇降テーブル21Bの凹状部21bに進入させ、図5(b)に示すように第1昇降テーブル21Aを上昇させることで、凹状部21b内を凸状部21aが上方向に通過して第1昇降テーブル21A上に搬送対象物4を載せ替え、図5(c)、(d)に示すように、この状態のまま第1テーブル21Aを延出前の位置に引き戻すことで第2昇降テーブル21Bから第1昇降テーブル21Aに受け渡すことが可能な構成となっている。なお、このような受渡し動作は、隣り合う生産装置1の互いに対応する開口部6、6同士を一致させた状態で連結配置することで実現することが可能である。
また、図6(a)に示すように、昇降テーブル21が下降位置h1まで下降すると、作業室1Aの作業床1aに開口(床開口部)が形成され、その開口は図示しないスライド床(可動板)によって塞がれる。つまり、昇降テーブル21が作業床1aと同一面上(図6(c)に示す上昇位置h2)にあるときはスライド床が開いた状態となり、昇降テーブル21が作業準備室1Bに位置(下降位置h1)するときには閉状態となる。
次に、このように構成される生産装置1の作用について、図面に基づいてさらに詳細に説明する。
ここで、図1に示す二つの作業ユニット41A、41Bが既に作業室1A内に配置されたものとして説明する。また、図2において、紙面左側の開口部6を搬入側開口部6Aとし、同じく右側を搬出側開口部6Bとする。
先ず、図2に示すように、組立に必要なレンズや鏡枠などのワークWを収容した搬送対象物4を生産装置1の搬入側開口部6Aから作業室1Aへ搬入する。すなわち、図6(a)に示すように、搬入側に位置する第1昇降パレット21Aを下降位置h1へ移動させ、その第1昇降パレット21Aを図4に示す伸縮装置23を伸張させることによって開口部6Aより外側に延出し、その第1昇降テーブル21A上に搬送対象物4を所定位置に載置する(図5(a)参照)。このときの搬送対象物4の位置は、図3に示す開閉蓋4aの係止突起4bが作業床1aの床開口部の下面1bに係止する位置とされる。
次いで、図5(b)に示すように、伸縮装置23を収縮することによって、延出した状態の第1昇降パレット21Aを作業準備室1B内に引き込み、図2に示す昇降ガイドレール22に沿って上昇させる。そして、図6(b)に示すように、搬送対象物4が作業室1A内に入る際には、開閉蓋4aの係止突起4bが床開口部の下面1bに当接して係止状態となり、開閉蓋4aの上昇が止まり、搬送対象物4は開閉蓋4aが開いた状態で上昇する。そして、図6(c)に示すように、第1昇降テーブル21Aが上昇位置h2に達したときに、搬送対象物4の開閉蓋4aが開いた状態で作業室1A内に配置されることになる。
続いて、図1に示す第1多軸マニピュレータ10Aのハンド11によって搬送パレット42A内のワークWを把持しつつ所定の姿勢としてから第1作業ユニット41A内に移動させ、そのワークWに対して所定の作業を行う。さらに、第1作業ユニット41Aによる作業が終了したワークWを、第1多軸マニピュレータ10Aから第2多軸マニピュレータ10Bへ持ち替え、第2作業ユニット41Bへ移動させてワークWに対して所定の作業を行う。なお、本第1の実施の形態では、作業ユニット41が2基であるが、3基以上配置される場合においても、各作業ユニット41においてワークWを双腕ロボット10によって移動させながら所定の作業を順次行う。
ここで、これら作業ユニット41による作業が完了するまでに、搬出側において空の状態(ワークWが収容されていない状態)の第2搬送パレット42Bを開閉蓋4aが開いた状態で作業室1A内に配置させておく。
そして、すべての作業ユニット4による工程が完了した後、ワークWを第2搬送パレット42B内に収容し、その第2搬送パレット42Bを載置させた第2昇降テーブル21Bを下降位置h1へ移動させる。この下降に伴って、上述した図6(a)、(b)の逆の動作により開閉蓋4aが閉まり、作業準備室1B内へ移動させた第2搬送パレット42Bは、密閉された状態となることからゴミ等がパレット内に侵入することがなく、内部のワークWに付着することを防ぐことができる。続いて、下降位置h1において、図4に示す伸縮装置23を伸張させて第2昇降テーブル21Bとともに第2搬送パレット42Bを搬出側開口部6Bより外側に延出し、適宜な取出し手段により第2搬送パレット42Bを搬出する。
なお、作業工程の変更によって作業ユニット41を交換する場合には、交換対象の作業ユニット41を載置した昇降テーブル21を下降させ、搬入出口をなす開口部6から交換すればよい。
本生産装置1では、昇降テーブル21によって、清浄度管理エリアをなす作業室1Aと清浄度管理外エリアをなす作業準備室1Bとの間で搬送対象物4を移動させることができるので、清浄度が保たれた作業室1A内だけでワークWに対して作業を行うことができる。
また、作業準備室1Bの側壁側に寄った位置に昇降テーブル21の昇降通路が設けられ、さらに昇降テーブル21には伸縮装置23が設けられているので、この伸縮装置23を使用することで開口部6において昇降テーブル21に対する搬送対象物4の取り出し、或いは取り込みが容易となる。そして、複数の生産装置1の開口部6、6同士を一致させるようにして連結させることで、生産装置1、1同士の間で容易に且つ自動的に搬送対象物を受け渡しさせることが可能となり、作業効率の向上が図れるという利点がある。
さらに、一方の多軸マニピュレータ10A(10B)でも可能な作業はその多軸マニピュレータ10A(10B)の作業領域内で行い、一対の多軸マニピュレータ10A、10Bで行う作業は両多軸マニピュレータ10A、10Bのそれぞれの作業領域のオーバーラップする複合作業エリアRで行うことで、作業効率が向上され、生産性を高めることができる。
上述のように本第1の実施の形態による生産装置では、昇降テーブル21が清浄度管理エリアと清浄度管理外エリアとの間で上下方向の移動となるので、搬送対象物4を移動させるための搬送機構が平面的に広がらず、装置の設置面積を小さくすることができ、作業室1Aの清浄度を確保した装置を小型化させてコストダウンを図ることができる。そして、伸縮装置23を使用することで、昇降テーブル21に対する搬送対象物4の取り出し、或いは取り込みが容易となるうえ、複数の生産装置1を連結させた生産システムを構成することで、生産装置1、1同士の間で容易に且つ自動的に搬送対象物4を受け渡しさせることが可能となることから、清浄度を保ちつつ優れた搬送効率が得られ、作業効率の向上を図ることができ、生産性とコストとをバランスよく達成することができる。
次に、他の実施の形態及び変形例について、添付図面に基づいて説明するが、上述の第1の実施の形態と同一又は同様な部材、部分には同一の符号を用いて説明を省略し、第1の実施の形態と異なる構成について説明する。
図7は本発明の第2の実施の形態による生産システムの構成を示す一部破断正面図であって、図2に対応する図である。
図7に示すように、生産システム110は、複数の生産装置1、1、…(図7では2台の生産装置111、112が記載されている)を連結させ、連結する生産装置111、112のそれぞれの搬入側開口部6A、搬出側開口部6B同士を対向配置させて一致させるとともに、一方の第1生産装置111から他方の第2生産装置112へワークW(搬送対象物4)を受渡し可能とした構成となっている。なお、生産装置111、112は、上述した第1の実施の形態の生産装置1と同様の構成であるので、詳しい説明は省略する。
ここで、図7に示す二つの生産装置111、112において、それぞれ紙面左側に位置する開口部6Aが搬入側であり、同じく紙面右側に位置する開口部6Bが搬出側である。つまり、紙面左側に位置する生産装置111がワークWの作業工程における上流側であり、紙面右側に位置する生産装置112が下流側であり、上流側から下流側に向けて搬送対象物4が搬送されるとともに、その搬送対象物4内のワークW(図2参照)に対して適宜な作業が施されることになる。
次に、生産システム110の動作について図7に基づいて説明するが、ここでは個々の生産装置111、112の作業室1A内には予め所定の作業ユニット41が配置されているものとして説明する。
図7において、一点鎖線SはワークWの移動経路を示している。すなわち、生産時にはワークWを収納した搬送対象物4(搬送パレット42)が第1生産装置111の搬入側の第1昇降テーブル21A上にセットされ、この第1昇降テーブル21Aにより作業室1A内に移送にされる。この第1昇降テーブル21A上へのセットを含む搬送手順については、後述する生産装置111、112同士の連結部Tにおける受け渡し手順内で詳しく説明するので、ここでは省略する。
その後、搬送対象物4に収納されたワークWは、双腕ロボット10の一方(紙面左側)の多軸マニピュレータ10Aにより取り出され、一対の多軸マニピュレータ10A、10B、或いはいずれか一方の多軸マニピュレータ10A(10B)を使用して、各作業ユニット41(図1参照)および組立ステージ7で適宜な順序で組立作業が行われる。
そして、第1生産装置111での作業終了後のワークWを、第1生産装置111の右側に配置された第2昇降テーブル21B上の搬送対象物4(搬送パレット42)内に収容し、その搬送対象物4を作業室1Aから作業準備室1Bへ移送し、連結されている隣の第2生産装置112へ受渡しされる。具体的には、連結部Tにおいて、図5(a)に示すように、第2生産装置112側の第1昇降テーブル21Aを搬入側開口部6Aより延出させ、その凸状部21aを第1生産装置111側の第2昇降テーブル21Bの凹状部21bに進入させることで、その凸状部21aを搬送対象物4の下方へ移動させる。
さらに、図5(b)に示すように、第1昇降テーブル21Aを少しだけ上昇させることで、凸状部21a上に搬送対象物4が載置した状態となり、第2昇降テーブル21Bから第1昇降テーブル21Aへ移し替えられ、図5(c)、(d)に示すように、さらにその状態のまま第1昇降テーブル21Aを作業準備室1B内へ引き戻すことで、搬送対象物4を第1生産装置111から第2生産装置112へ受け渡すことができる。なお、図5(b)で示した第1昇降テーブル21Aの上昇量は、第2昇降パレット21B上の搬送対象物4が第1昇降テーブル21A上に載せ替えられる寸法であればよい。
また、図5(b)では第1昇降テーブル21Aを上昇させて載せ替えを行っているが、これに代えて、凸状部21aを搬送対象物4の下方に配置させた後、第2昇降テーブル21Bを下降させることで、凸状部21a上に搬送対象物4を載置させてもかまわない。
続いて、図6(a)に示すように、第2生産装置112側の第1昇降テーブル21A上にセットされた搬送対象物4を第1昇降テーブル21Aとともに上昇させる。このとき、図6(b)に示すように、搬送対象物4を作業室1A内に搬入させる際には、開閉蓋4aの係止突起4bが作業床1aの床開口部の下面1cに当接して係止状態となり、開閉蓋4aの上昇が止まり、搬送対象物4は開閉蓋4aが開いた状態で上昇する。そして、図6(c)に示すように、第1昇降テーブル21Aが上昇位置h2に達したときに、搬送対象物4の開閉蓋4aが開いた状態で作業室1A内に配置されることになる。
このように、本生産システム110では、生産装置111、112同士の間で容易に且つ自動的に搬送対象物4を受け渡しさせることが可能となり、作業効率の向上が図れるという利点がある。
次に、図8は本第1の実施の形態の第1変形例による搬送対象物4の押出し装置の動作を示す説明図であって、(a)は搬送対象物4の押出し前の図、(b)は押出し中の図である。
図8に示す第1変形例は、搬送機構20の伸縮装置23に代えて押出し装置50(受渡し機構)を備えた構成となっている。押出し装置50は、昇降テーブル21が下降位置h1に位置した状態で搬送対象物4の背面側(搬出側開口部6Bに対して反対側)の支持部材26側面に設けられており、作業準備室1Bの支持部材26の側面に一端(基端部51a)が固定されるとともに、略水平方向に伸縮するリンク機構51と、リンク機構51の他端(先端部51b)に設けられた押出部52とからなる。つまり、押出し装置50は、図8(b)に示すように、リンク機構51を伸張させることで、押出部52で第2昇降テーブル21B上に載置されている搬送対象物4の背面側から押圧し、搬出側開口部6Bより外側に押し出すように構成されている。
これにより、例えば一方の生産装置1の開口部6Aと他方の生産装置1の開口部6Bとを一致させるようにして双方の生産装置1、1を配置させた場合において、一方の第2昇降テーブル21B上の搬送対象物4を他方の第1昇降テーブル21A上に受け渡す際には、第1及び第2昇降テーブル21A、21Bのそれぞれのテーブル上面がほぼ同一面となるように位置させ、第2昇降テーブル21B側に設けた押出し装置50によって搬送対象物4を搬出側開口部6Bより外側に押出し、搬送対象物4を第1昇降テーブル21A上へ移し替え、これにより搬送対象物4を一方の生産装置1から他方の生産装置1へ受け渡すことができる。
次に、図9は本第1の実施の形態の第2変形例による受渡し機構を示す平面図である。図9において、一方の生産装置1の開口6と他方の生産装置1の開口とは図示を省略している。
図9に示すように、第2変形例による受渡し機構は、搬入側と搬出側に対応して、一方(搬出側)の第2昇降テーブル21B側に上述した第1変形例と同様の構成のリンク機構51と押出部52を備えた押出し装置50が設けられ、他方(搬入側)の第1昇降テーブル21A上に、押出し装置50によって押し込まれる搬送対象物4を嵌合させて、所定の姿勢で保持するための平面視で凹状の保持部54を設けた構成をなしている。この場合、保持部54で搬送対象物4を受け取ることができるので、受渡し時、或いは昇降テーブル21の上下移動時に搬送対象物4のずれが防止され、作業室1A内における位置を固定することができる。
次に、図10は本第1の実施の形態の第3変形例による受渡し機構を示す平面図である。
図10に示すように、第3変形例は、上述した第2変形例の押出し装置50(図9参照)に代えて吸着装置55(受渡し機構)を設けたものである。すなわち、吸着装置55は、吸着パッド56と、この吸着パッド56を略水平方向に突出させる突出部材57とからなり、突出部材57は支持部材26の側面に一端を固定した図示しない駆動装置によって略水平方向に突出する構成であり、搬送対象物4を吸着パッド56で吸着して、開口部6の内側と外側との間で進退可能となっている。
これにより、例えば一方の生産装置1の開口部6Aと他方の生産装置1の開口部6Bとを一致させるようにして双方の生産装置1、1を配置させた場合において、一方の第2昇降テーブル21B上の搬送対象物4を他方の第1昇降テーブル21A上に受け渡す際には、第1及び第2昇降テーブル21A、21Bのそれぞれのテーブル上面がほぼ同一面となるように位置させ、第2昇降テーブル21B側に設けた吸着パッド56によって搬送対象物4を吸着しつつ、その搬送対象物4を開口部6より外側に押出し、これにより搬送対象物4を第1昇降テーブル21A上へ移動させて移し替えることができる。または、図示はしないが、第1昇降テーブル21A側に吸着パッド56を設けた構成であってもよく、この吸着パッド56を突出させて第2昇降テーブル21B上の搬送対象物4を吸着して開口部6の内側に引き込むことで第1昇降テーブル21A上に移し替えることができる。このようにして、搬送対象物4を一方の生産装置1から他方の生産装置1へ受け渡すことができる。
以上、本発明による生産装置、及び生産システムの実施の形態及び変形例について説明したが、本発明は上記の実施の形態及び変形例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上述した実施の形態及び変形例では受渡し機構として、伸縮シリンダ23、押出し装置50、53、吸着装置55を採用しているが、これらの構造に限定されることはない。要は、搬送対象物を昇降テーブルに対して取出し又は取込み可能な構造であればよいのである。
また、本実施の形態では昇降テーブル21の移動機構として、昇降ガイドレール22に沿って摺動可能に設けたスライド支持部材24を介して昇降テーブル21を上下方向に移動させる構造としているが、このような構造に限定されることはない。例えば、昇降テーブル21は、ねじ軸とそれに螺合するナットとからなるボールねじ機構を使用し、そのナットに昇降テーブルが固定され、図示しない駆動モータの回転運動によってナット(昇降テーブル)が上下方向(昇降方向)に移動する機構であってもかまわない。
さらに、開口部6の大きさや高さ方向の位置、作業室1A内に配置される作業ユニットや搬送パレット等の搬送対象物の数量、大きさ、機能は適宜設定することができる。また、本実施の形態では搬送対象物4の一側面の開口蓋4aを上下方向にスライドさせることで開閉可能とした構造(図3参照)としているが、この他に、例えば図11に示すように、搬送対象物4は天板が開閉自在な開閉上蓋4cを有する構造であってもかまわない。この場合、開閉上蓋4cは、搬送対象物4が作業室に配置された際に、多軸マニピュレータのハンドによって開閉可能するように構成することができる。
本発明の第1の実施の形態による生産装置の概略構成を示す斜視図である。 図1に示す生産装置の正面図であって、作業準備室の一部を破断した図である。 搬送対象物の構造を示す斜視図である。 昇降テーブルの構造を示す図であって、(a)はその平面図、(b)はその側面図である。 (a)〜(d)は昇降テーブルによる受渡し動作の概要を示す側面図である。 (a)〜(c)は搬送機構の動作を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態による生産システムの構成を示す一部破断正面図であって、図2に対応する図である。 本第1の実施の形態の第1変形例による押出し装置の動作を示す説明図であって、(a)は押出し前の図、(b)は押出し中の図である。 本第1の実施の形態の第2変形例による受渡し機構を示す平面図である。 本第1の実施の形態の第3変形例による受渡し機構を示す平面図である。 搬送対象物の変形例を示す斜視図である。
符号の説明
1、111、112 生産装置
1A 作業室
1B 作業準備室
4 搬送対象物
41、41A、41B 作業ユニット
42、42A、42B 搬送パレット
6 開口部
10 双腕ロボット
10A、10B 多軸マニピュレータ
20 搬送機構
21 昇降テーブル
23 伸縮シリンダ(受渡し機構)
50、53 押出し装置(受渡し機構)
55 吸着装置(受渡し機構)
56 吸着パッド
W ワーク
h1 下降位置
h2 上昇位置

Claims (5)

  1. 一対の多軸マニピュレータを有する双腕ロボットを設けた清浄度管理エリアをなす作業室と、該作業室の下方に設けた清浄度管理外エリアをなす作業準備室とが作業床によって仕切られてなり、前記双腕ロボットの少なくとも一方の多軸マニピュレータによる作業領域内の前記作業床上に搬送対象物を搬入、搬出させるための生産装置であって、
    前記搬送対象物を載置させ、前記作業室と前記作業準備室との間で上下方向に移動させるとともに、昇降通路が前記作業準備室の側壁寄りに位置した昇降テーブルと、
    該昇降テーブルの昇降通路に連通するとともに、前記搬送対象物を搬入、搬出を行うための開口部と、
    該開口部において、前記搬送対象物を前記昇降テーブルに対して取出し又は取込み可能な受渡し機構と、
    を備えて構成されていることを特徴とする生産装置。
  2. 前記昇降テーブルは少なくとも一対が対応して設けられてなり、
    前記受渡し機構は、前記一対の昇降テーブルのうち一方の第1昇降テーブルの開口部側に突出して形成された凸状部と、
    他方の第2昇降テーブルの前記開口部側に開口するとともに、前記凸状部を進入可能とした凹状部と、
    を備え、
    前記第1昇降テーブル及び第2昇降テーブルのうちいずれか一方が前記開口部より外側に延出可能であることを特徴とする請求項1に記載の生産装置。
  3. 前記受渡し機構は、
    前記昇降テーブルに載置された前記搬送対象物を前記開口部より外側に押し出す押出し装置であることを特徴とする請求項1に記載の生産装置。
  4. 前記受渡し機構は、
    略水平方向に突出可能な吸着パッドを有し、
    前記搬送対象物を前記吸着パッドで吸着して、前記開口部の内側と外側との間で進退可能とした構成であることを特徴とする請求項1に記載の生産装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の生産装置を複数台連結させた生産システムであって、
    隣り合う前記生産装置のそれぞれの開口部同士を一致させるとともに、それぞれの前記受渡し機構によって一方の生産装置から他方の生産装置へ前記搬送対象物を受渡し可能とした構成であることを特徴とする生産システム。
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