JP7056136B2 - グロープラグ - Google Patents
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Description
前記ハウジングの先端部内に挿通されたセラミックヒータ(3)と、
前記ハウジング内における、前記セラミックヒータの基端側(L2)に挿通されるとともに、前記セラミックヒータに導通された中軸(4)と、
前記ハウジングと前記中軸との隙間に配置され、前記ハウジングと前記中軸とを絶縁するとともに、前記ハウジングに対する前記中軸の回り止めを行う回り止め部材(51)と、を備え、
前記ハウジングの基端部の内周には、前記回り止め部材が配置された配置凹部(22)が形成されており、
前記中軸の外周には、前記中軸と一体の金属材料によって、前記回り止め部材と係合する中軸係合部(41)が形成されており、
前記回り止め部材は、前記中軸の中心軸線の周りの周方向(C)の複数箇所において分断された複数の分割体(513)によって形成されている、グロープラグ(1)にある。
前記ハウジングの先端部内に挿通されたセラミックヒータ(3)と、
前記ハウジング内における、前記セラミックヒータの基端側(L2)に挿通されるとともに、前記セラミックヒータに導通された中軸(4)と、
前記ハウジングと前記中軸との隙間に配置され、前記ハウジングと前記中軸とを絶縁するとともに、前記ハウジングに対する前記中軸の回り止めを行う回り止め部材(51)と、を備えるグロープラグ(1)の製造方法であって、
前記回り止め部材を、前記ハウジングの基端部の内周に形成された配置凹部(22)内に配置する配置工程と、
前記中軸を前記ハウジング内に挿通するとともに、前記回り止め部材の内周側に、前記中軸と一体の金属材料によって前記中軸の外周に形成された中軸係合部(41)を配置する挿通工程と、を含むグロープラグの製造方法にある。
<実施形態1>
本形態のグロープラグ1は、図1及び図2に示すように、ハウジング2、セラミックヒータ3、中軸4及び回り止め部材51を備える。ハウジング2は、筒状に形成されており、グロープラグ1の最外周に配置される。セラミックヒータ3は、ハウジング2の先端部内に挿通されている。中軸4は、ハウジング2内における、セラミックヒータ3の基端側L2に挿通されるとともに、セラミックヒータ3に導通されている。回り止め部材51は、ハウジング2と中軸4との隙間に配置され、ハウジング2と中軸4とを絶縁するとともに、ハウジング2に対する中軸4の回り止めを行う。
図1に示すように、グロープラグ1は、自動車等において、自己着火が行われるディーゼルエンジン等のエンジンにおいて使用される。グロープラグ1は、エンジンのシリンダヘッド6に設けられたプラグ取付孔61に配置され、セラミックヒータ3によってシリンダヘッド6の燃焼室64内を加熱(予熱)するために用いられる。
図4に示すように、セラミックヒータ3は、通電によって発熱するものである。セラミックヒータ3は、絶縁性を有する棒状のセラミック基体31と、セラミック基体31に設けられたヒータ素子32と、ヒータ素子32の一端部にリード部331を介して設けられたプラス側電極としての陽極33と、ヒータ素子32の他端部にリード部341を介して設けられたマイナス側電極としての陰極34とを有する。
図1に示すように、ハウジング2は、グロープラグ1の最外周に配置され、シリンダヘッド6のプラグ取付孔61に取り付けられる部品である。ハウジング2は、シリンダヘッド6に導通されて、グラウンド電位に電気的に接続される。セラミックヒータ3の陰極34は、ハウジング2を構成する第1ハウジング2Aの内周面に導通される。そして、セラミックヒータ3の陰極34は、ハウジング2及びシリンダヘッド6を介してグラウンド電位に電気的に接続される。ハウジング2は、例えば、機械構造用炭素鋼鋼材であるS35C等の金属材料から構成することができる。
図1及び図2に示すように、中軸4は、ハウジング2の内周側、言い換えれば第2ハウジング2Bの基端側挿通穴21Bに配置され、セラミックヒータ3の陽極33をグロープラグ1の外部に電気的に接続するための部品である。中軸4の先端部には、陽極33に接触する電極金具43が取り付けられている。セラミックヒータ3の陽極33は、電極金具43に導通される。そして、セラミックヒータ3の陽極33は、電極金具43及び中軸4を介して、外部の電源7に接続される。
図2及び図3に示すように、回り止め部材51は、ハウジング2と中軸4との絶縁性が確保されるとともに、中軸4から伝わるねじり力に耐えられる強度が確保された樹脂材料又はセラミック材料によって、成形体として形成されている。回り止め部材51は、環形状に形成されており、配置凹部22の内周と中軸4の外周との隙間を埋める形状に形成されている。回り止め部材51の外周は、円形の断面形状に形成されており、回り止め部材51の内周穴510は、中軸係合部41の外周形状に沿った多角形状に形成されている。回り止め部材51の内周穴510は、複数の回り止め面511及び丸められた内角部512を有する、多角形状としての四角形の断面形状を有する。
図2に示すように、ハウジング2内における、回り止め部材51の基端側L2には、中軸4が挿通された環状金具52が配置されている。環状金具52は、回り止め部材51を軸方向Lから押圧するための部品である。本形態の環状金具52は、金属材料から構成されており、円環形状に形成されている。環状金具52は、例えば、ステンレス鋼材であるSUS430等から構成することができる。環状金具52は、配置凹部22における、回り止め部材51の基端側L2に隣接して配置されている。環状金具52は、配置凹部22の段差底面221との間に回り止め部材51を挟持する状態で配置凹部22内に圧入されている。
図2に示すように、環状金具52と中軸4との隙間には、グロープラグ1の外部からハウジング2と中軸4との隙間への水等の浸入を防止するためのシール材53が配置されている。シール材53は、環状金具52と中軸4との絶縁性を確保する機能も有する。本形態のシール材53は、液状のシールゴムによって構成されている。シール材53は、種々のゴム、樹脂等によって構成することができる。
環状金具52の基端側L2であって配置凹部22の基端部には、中軸4の端子おねじ部42が挿通された絶縁ブッシュ54が配置されている。絶縁ブッシュ54は、中軸4及び内側ナット55と第2ハウジング2B及び環状金具52との絶縁を行うための部品である。絶縁ブッシュ54は、種々の樹脂材料又はセラミック材料によって構成されている。
図2に示すように、配置凹部22及び第2ハウジング2Bの基端部に、回り止め部材51、環状金具52、シール材53及び絶縁ブッシュ54が配置されるとともに、回り止め部材51、環状金具52、シール材53及び絶縁ブッシュ54の内周側に中軸4が挿通された状態で、端子おねじ部42に螺合された内側ナット55が締め付けられる。
次に、グロープラグ1の製造方法について説明する。
まず、配置工程として、図9に示すように、第2ハウジング2Bの基端側挿通穴21Bの配置凹部22内に回り止め部材51を配置し、回り止め部材51の基端側L2から配置凹部22内に環状金具52を圧入する。そして、第2ハウジング2Bに回り止め部材51及び環状金具52が配置されたハウジング組付体11が形成される。
また、図1に示すように、グロープラグ1は、シリンダヘッド6のプラグ取付孔61に取り付けられて使用される。グロープラグ1をプラグ取付孔61に取り付けるに当たっては、グロープラグ1のセラミックヒータ3及びハウジング2をプラグ取付孔61内に挿入するとともに、ハウジング2のおねじ部25を、プラグ取付孔61のめねじ部63に螺合させる。このとき、作業者等は、ハウジング2のハウジング形状部23に締め付け工具を係合させ、締め付け工具を用いてグロープラグ1を回転させ、ハウジング2のおねじ部25をプラグ取付孔61のめねじ部63に螺合させることができる。
本形態のグロープラグ1においては、中軸4と回り止め部材51とが係合する部位の形状及び強度に着目し、中軸4の端子おねじ部42への外側ナット56の締め付け時に、中軸4に作用するねじり衝撃力から、中軸4、及び中軸4の電極金具43とセラミックヒータ3との接合部を保護する工夫をしている。
本形態は、回り止め部材51、中軸4の端子おねじ部42、又は環状金具52に、実施形態1とは異なる工夫をした場合について示す。
本形態は、図17及び図18に示すように、回り止め部材51が、配置凹部22内に配置された環状金具52の内周側に、環状金具52に対して回り止めが行われた状態で配置された場合について示す。
2 ハウジング
22 配置凹部
23 ハウジング形状部
3 セラミックヒータ
4 中軸
41 中軸係合部
51 回り止め部材
Claims (8)
- 筒状のハウジング(2)と、
前記ハウジングの先端部内に挿通されたセラミックヒータ(3)と、
前記ハウジング内における、前記セラミックヒータの基端側(L2)に挿通されるとともに、前記セラミックヒータに導通された中軸(4)と、
前記ハウジングと前記中軸との隙間に配置され、前記ハウジングと前記中軸とを絶縁するとともに、前記ハウジングに対する前記中軸の回り止めを行う回り止め部材(51)と、を備え、
前記ハウジングの基端部の内周には、前記回り止め部材が配置された配置凹部(22)が形成されており、
前記中軸の外周には、前記中軸と一体の金属材料によって、前記回り止め部材と係合する中軸係合部(41)が形成されており、
前記回り止め部材は、前記中軸の中心軸線の周りの周方向(C)の複数箇所において分断された複数の分割体(513)によって形成されている、グロープラグ(1)。 - 前記中軸係合部の外周及び前記回り止め部材の内周穴(510)は、互いに対面する回り止め面(411,511)を有する形状に形成されている、請求項1に記載のグロープラグ。
- 前記ハウジングの基端部の外周には、シリンダヘッド(6)の外部に配置される多角形状のハウジング形状部(23)が形成されており、
前記配置凹部は、前記ハウジング形状部の内周側に対向して形成されている、請求項1又は2に記載のグロープラグ。 - 前記ハウジング内における、前記回り止め部材の基端側には、前記中軸が挿通された環状金具(52)が配置されており、
前記回り止め部材は、前記配置凹部と前記環状金具との間に挟持されることによって、前記ハウジングに対する回り止めが行われている、請求項1~3のいずれか1項に記載のグロープラグ。 - 前記環状金具と前記中軸との隙間には、シール材(53)が配置されている、請求項4に記載のグロープラグ。
- 前記回り止め部材は、前記配置凹部内に配置された環状金具(52A,52B)の内周側に、前記環状金具に対して回り止めが行われた状態で配置されている、請求項1~3のいずれか1項に記載のグロープラグ。
- 前記回り止め部材と前記環状金具とは、前記回り止め部材を構成する樹脂によるインサート成形品として一体化されている、請求項6に記載のグロープラグ。
- 前記環状金具は、前記ハウジングの前記配置凹部内に圧入されている、又は前記ハウジングに接合されている、請求項6又は7に記載のグロープラグ。
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