JP4960118B2 - グロープラグ - Google Patents

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Description

本発明は、ディーゼルエンジンの始動の補助に用いるグロープラグに関するものである。
従来、ディーゼルエンジンの始動を補助するために使用されるグロープラグは、金属製で筒状の主体金具を有し、その軸孔内の先端側にて保持したヒータの先端部をエンジン内に突出させている。また、主体金具の軸孔内に金属製で棒状の中軸が挿通されており、主体金具とは絶縁された状態で配置されると共に、自身の一端部が主体金具の後端から突出されている。そして、ヒータに通電するためヒータから取り出された2つの電極が、主体金具と中軸とのそれぞれに電気的に接続されている。
このような構成のグロープラグでは、主体金具の軸孔内の気密性を維持するため、軸孔内の後端側にて、軸孔の内周面と中軸との間にOリングが配置されている。更に軸孔の内周面と中軸との間に絶縁部材が配置され、Oリングは後端側からその絶縁部材の端面によって押圧されている。これによりOリングは、絶縁部材の端面と、軸孔の内周面と、中軸の外周面とのそれぞれに密着され、軸孔内の封止が行われている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−315474号公報
しかしながら、近年のディーゼルエンジンに対する小型化への要望に伴いグロープラグも小径化が推進され、軸孔の内周面と中軸との間の間隙も狭くなったことから、グロープラグの組み立ての際にその間隙にOリングを配置させることが難しくなった。また、Oリングの周方向と直交する断面の形状が円形をなすため、従来より狭くなった軸孔の内周面と中軸との間に配置されるOリングは、軸孔の内周面と中軸の外周面とに挟まれ、絶縁部材に押圧されて部分的に大きく変形する部位が生ずる。その変形によってOリングの内部応力が大きくなると弾性力が小さくなるため、軸孔の内周面や中軸の外周面に対する密着性の低下を招き、軸孔内の気密性の維持が難しくなるという問題があった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、製造過程において、主体金具の軸孔の内周面と中軸との間にOリングを配置させやすく、また、配置したOリングにより確実に軸孔内の気密性を維持することができるグロープラグを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明のグロープラグは、軸線方向に沿って貫通する軸孔を有する筒状の主体金具と、前記軸線方向に沿って延び、前記主体金具の前記軸孔内に、その軸孔の内周面に対し間隙をおいて配置されると共に、自身の一端部が前記主体金具の後端面から突出される棒状の中軸と、前記軸孔内の後端側にて、前記軸孔の内周面と前記中軸との間に配置されると共に、前記軸孔の内周面と前記中軸の外周面との両者に密着するOリングと、前記中軸が挿通される挿通孔を有し、少なくとも自身の一部を前記軸孔の内周面と前記中軸との間に配置させると共に、前記Oリングを後端側から押圧する端面を有する環状の押圧部材とを備えたグロープラグにおいて、前記軸孔の内周面のうち前記Oリングが密着する部位における前記内周面と、前記中軸の外周面のうち前記Oリングが密着する部位における前記外周面とのいずれか一方の面もしくは両方の面は、前記軸線方向の後端側に向けて前記軸孔の内周面と前記中軸との間の間隙を拡大するテーパ面として構成され、前記Oリングは、前記軸線方向を中心に一周する環状をなし、前記グロープラグへの組み付け前の状態で、前記Oリングの周方向と直交する断面のうちの一の断面において、前記Oリングの径方向に平行で前記一の断面の輪郭線に接する2接線間の距離が、前記径方向と直交し前記輪郭線に接する2接線間の距離よりも大きく構成され、前記中軸は、前記軸線方向の後端側に、外部回路との接続端子が直接的または間接的に接続される端子接続部を有し、前記Oリングの最小内径をD1、前記中軸の前記端子接続部の最大外径をd1としたとき、前記Oリングの前記グロープラグへの組み付け前の状態で、D1>d1を満たし、前記端子接続部よりも前記軸線方向の先端側の部位における前記中軸の外径をd2としたとき、d1<d2が満たされるグロープラグにおいて、D1<d2を満たしていることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明のグロープラグは、軸線方向に沿って貫通する軸孔を有する筒状の主体金具と、前記軸線方向に沿って延び、前記主体金具の前記軸孔内に、その軸孔の内周面に対し間隙をおいて配置されると共に、自身の一端部が前記主体金具の後端面から突出される棒状の中軸と、前記軸孔内の後端側にて、前記軸孔の内周面と前記中軸との間に配置されると共に、前記軸孔の内周面と前記中軸の外周面との両者に密着するOリングと、前記中軸が挿通される挿通孔を有し、少なくとも自身の一部を前記軸孔の内周面と前記中軸との間に配置させると共に、前記Oリングを後端側から押圧する端面を有する環状の押圧部材とを備えたグロープラグにおいて、前記軸孔の内周面のうち前記Oリングが密着する部位における前記内周面と、前記中軸の外周面のうち前記Oリングが密着する部位における前記外周面とのいずれか一方の面もしくは両方の面は、前記軸線方向の後端側に向けて前記軸孔の内周面と前記中軸との間の間隙を拡大するテーパ面として構成され、前記Oリングは、前記軸線方向を中心に一周する環状をなし、前記グロープラグへの組み付け前の状態で、前記Oリングの周方向と直交する断面のうちの一の断面において、前記Oリングの径方向に平行で前記一の断面の輪郭線に接する2接線間の距離が、前記径方向と直交し前記輪郭線に接する2接線間の距離よりも大きく構成され、前記中軸は、前記軸線方向の後端側に、外部回路との接続端子が直接的または間接的に接続される端子接続部を有し、前記Oリングの最小内径をD1、前記中軸の前記端子接続部の最大外径をd1としたとき、前記Oリングの前記グロープラグへの組み付け前の状態で、D1>d1を満たし、前記中軸の外周面のうち前記Oリングが密着する部位における前記外周面が前記テーパ面として構成され、前記端子接続部よりも前記軸線方向の先端側で、前記テーパ面よりも後端側の部位における前記中軸の外径をd2とし、前記テーパ面よりも先端側の部位における前記中軸の外径をd3としたとき、d2<D1<d3を満たすことを特徴とする。
また、請求項に係る発明のグロープラグは、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記Oリングの周方向と直交する断面のうちの一の断面において、前記Oリングの径方向に平行で前記一の断面の前記輪郭線に接する2接線間の距離をVとし、前記径方向と直交し前記輪郭線に接する2接線間の距離をHとしたとき、前記Oリングの前記グロープラグへの組み付け前の状態で、1.2≦V/H≦2.0を満たすことを特徴とする。
また、請求項に係る発明のグロープラグは、請求項1乃至のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記Oリングの最大外径をD2、前記主体金具の後端面と前記軸孔の内周面とがなす稜線の直径をd4としたとき、前記Oリングの前記グロープラグへの組み付け前の状態で、D2<d4を満たすことを特徴とする。
また、請求項に係る発明のグロープラグは、請求項1乃至のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記主体金具は、自身の外周面に、内燃機関の取付ねじ孔に螺合するためのねじ山が形成された取付ねじ部と、前記取付ねじ部を前記取付ねじ孔に螺合させる際に用いられる工具を係合するための工具係合部とを有し、前記Oリングは、前記工具係合部の対角寸法が8.8mm以下で、且つ、前記取付ねじ部の外径が呼び径で8mm以下に形成された前記主体金具を用いて作製される前記グロープラグに組み付けられて使用されることを特徴とする。
請求項1に係る発明のグロープラグでは、主体金具の軸孔の内周面と中軸の外周面との間に配置するOリングの周方向と直交する断面の形状を、そのOリングの径方向と直交する方向における長さが径方向における長さよりも長くなるように構成した。つまり、Oリングの径方向に沿った断面の形状は、周方向と直交する方向、すなわち軸線方向を長手方向とする楕円形状または長円形状あるいはそれらに類する形状(例えば、長円を構成する一方の半円半径と他方の半円半径とが異なるなど、断面形状が完全な楕円形状あるいは完全な長円形状でない場合を含む。)をなしている。このような形状を備えることで、押圧部材により後端側からOリングが押圧されれば、軸孔の内周面もしくは中軸の外周面の少なくともいずれか一方に形成されたテーパ面からOリングが押圧方向の反力を受け弾性変形したときに、断面円形をなす従来のOリングに比して、上記両面との有効接触圧範囲(適切な圧力で接触する範囲)を大きくすることができる。そのため、このようなOリングを組み付けたグロープラグであれば、より確実にOリングによる軸孔内の気密性を維持することが可能となる。
なお、Oリングが密着する部位における軸孔の内周面および中軸の外周面のうちの少なくとも一方の面がテーパ面として構成されているので、Oリングはそのテーパ面において必ず係止され、そのテーパ面に対して抗力を生ずることができる。また、他方の面がテーパ面でなかった場合でも一方の面はテーパ面であるので、押圧部材がOリングを押圧する方向を調整することによって、他方の面とOリングとで抗力を発生する方向に押圧部材の押圧方向の成分を持たせることができ、他方の面とOリングとの密着性を十分に高めることができる。
また、Oリングを主体金具の軸孔の内周面と中軸の外周面との間に配置するにあたって、もとから両者の間隙の方向と直交する方向に長い上記断面形状を有するOリングは、両面との有効接触圧範囲を大きく確保するための変形量が小さくて済むので、Oリングの内部応力の偏りは小さく、このため上記両面の表面形状にあわせOリング自身が容易に変形できるので、更に有効接触圧範囲を大きくすることができる。従って、Oリングと軸孔の内周面および中軸の外周面との密着性をより高めることができ、より確実に、軸孔内の気密性を維持することができる。また、Oリングの内部応力が局所的に集中してしまうことを回避した構造となるため、周囲の温度変化に伴いOリングが膨張や収縮することによる影響や、振動等による影響を受けてOリングの材質が劣化したり切れを生じたりすることが発生し難くなり、軸孔内の気密性を維持するのに十分な接触状態を確保することが可能である。
なお、このようなOリングは、グロープラグへの組み付け前の状態において、上記のように規定した形状を有していることが望ましい。本発明において、組み付け前の状態とは、必ずしも製造過程においてグロープラグにOリングを組み付ける工程の前の状態を意味するものではなく、グロープラグに組み付けられていない状態を意味する。すなわち、グロープラグの完成品からOリングを取り出した際に、その周方向と直交する断面の形状において、径方向と直交する方向における長さが径方向における長さよりも長ければ足りる。
ところで、グロープラグへのOリングの組み付けは、通常、中軸を主体金具の軸孔内に配置した状態で、中軸の一端部側からOリングを嵌め、軸孔の内周面と中軸の外周面との間の配置位置にOリングを移動させることで行われる。この中軸の後端側の部位は、外部回路との接続のための接続端子が接続される端子接続部となっている。端子接続部には接続端子と接続するための中間部材(実施の形態における端子金具が相当する。)が固定されることがあり、この中間部材との固着をより確実なものとするために、自身の外周面にローレット等の表面加工が施されることがある。また、中間部材を用いた間接的に接続する形態ではなく、直接的に接続する形態の場合、接続端子との接続のために雄ねじが螺設されることがある。このように端子接続部の外周面には凹凸が形成されるため、Oリングを移動させる際にその加工部分にOリングの内周面が擦れて傷つくことがあり、Oリングの性能が損なわれてしまうことがある。これを解決するためには、端子接続部の最大外径d1よりもOリングの最小内径D1が大きくなるように構成するとよい。なお、外部回路は、例えばバッテリ等を含めた外部電源回路やグロープラグが圧力センサを内蔵する構成であった場合にその信号出力のために用いられる信号処理回路等があげられる。
また、端子接続部よりも軸線方向先端側における中軸の外径d2をOリングの最小内径D1よりも大きく構成すれば、その中軸の外径d2によりOリングの最小内径D1が広げられる構成となり、Oリングは中軸の外周面に対し径方向に抗力を生じ、密着性を得ることができる。Oリングが密着する部位における中軸の外周面がテーパ面として構成されていない場合により有効であり、上記したように押圧部材がOリングを押圧する方向を調整してOリングと中軸の外周面との間に押圧方向の成分を持たせることで、中軸の外周面に対するOリングの密着性をより高めることができる。
一方、Oリングが密着する部位における中軸の外周面がテーパ面として構成されている場合、Oリングとテーパ面との抗力の発生方向とOリングの径方向とは一致しない。そこで請求項2に係る発明のように、端子接続部よりも軸線方向先端側でテーパ面よりも後端側における中軸の外径d2をOリングの最小内径D1よりも小さくした場合、上記したようなOリング自身の変形による中軸の外周面に対する抗力は生じないが、押圧部材に押圧されることによりテーパ面との間で抗力を発生することはできるので、十分に、軸孔内の気密性を維持することができる。そしてOリングは、中軸の一端部側から中軸に嵌められてからテーパ面に当接するまで、自身の最小内径D1の方が中軸の外径d2や端子接続部の最大外径d1よりも大きいので、容易に移動することができる。このとき、中軸のテーパ面より先端側における中軸の外径d3がOリングの最小内径D1よりも大きければ、Oリングを確実に中軸のテーパ面に当接させて係止させることができるので、押圧部材よってOリングを押圧した際に確実に、Oリングはテーパ面に対し抗力を生ずることができる。
もっとも、Oリングの上記断面の形状が径方向と直交する方向に長いものであっても円形に近いものもある。そこで請求項3に係る発明のように、Oリングの径方向と直交する方向における長さ(距離)Vと、径方向における長さ(距離)Hとの関係において、1.2≦V/Hを満たすように、Oリングの形状を規定するとよい。このようなOリングをグロープラグに組み付ければ、略円形の断面形状を持つOリングを組み付けた場合と比べ、より確実に、軸孔内の気密性を維持するのに十分な接触状態を確保することができる。更に、V/H≦2.0を満たすようにOリングの形状を規定すれば、グロープラグの組み立て時にOリングを軸孔の内周面と中軸の外周面との間に挿入する際に生じ得る接触摩擦を抑制し、組立容易性を得ることができる。また、その組み立て時に押圧部材で押圧した際に断面形状の縦横比の違いから生じ得るOリングの歪みを抑制し、適切な押圧状態を得ることができ、軸孔内の気密性を維持するのに十分な接触状態を確保することができる。すなわち、グロープラグへの組み付け前の状態のOリングにおいて、その周方向と直交する断面の形状が1.2≦V/H≦2.0を満たすことは、グロープラグに組み付けた際に、軸孔内の気密性を維持する上で好適である。
また、Oリングは、主体金具の後端面より突出した中軸の一端部側から中軸に嵌め、中軸に沿って移動させて主体金具の軸孔内に収容することとなるが、請求項4に係る発明のように、主体金具の後端面と軸孔の内周面とがなす稜線の直径d4よりもOリングの最大外径D2を小さく構成すれば、Oリングが後端面に当接することがない。従って、Oリングを容易に軸孔内に案内し、軸孔の内周面と中軸の外周面との間の配置位置に移動させることができる。
そして本発明に係るOリングは、請求項5に係る発明のように、工具係合部の対角寸法が8.8mm以下で、且つ、取付ねじ部の外径が呼び径で8mm以下に形成された、いわゆる小径のグロープラグに対し、好適に適用することができる。例えば、グロープラグの小型化、小径化を図るうえで、Oリングをそのままの形状で小さくすれば、グロープラグに組み付けた際に軸孔の内周面や中軸の外周面に適切な圧力で接触する面積も小さくなってしまうが、本発明に係るOリングを適用することで、軸孔内の気密性を維持するのに十分な接触状態を確保することが可能となるのである。
以下、本発明を具体化したグロープラグの一実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、図1〜図3を参照して、一例としてのグロープラグ100の全体の構造について説明する。図1は、グロープラグ100の縦断面図である。図2は、グロープラグ100の後端付近を拡大した断面図である。図3は、中軸30の斜視図である。なお、軸線O方向において、セラミックヒータ20の配置された側(図1における下側)をグロープラグ100の先端側として説明する。
図1に示すグロープラグ100は、例えば直噴式ディーゼルエンジンの燃焼室(図示外)に取り付けられ、エンジン始動時の点火を補助する熱源として利用される。グロープラグ100は、概略、中軸30と、発熱体27を有するセラミックヒータ20と、セラミックヒータ20を径方向に保持する筒状体80と、軸孔43内に中軸30が挿通され、先端部41が筒状体80に接合された主体金具40とから構成される。
まず、セラミックヒータ20について説明する。セラミックヒータ20は丸棒状をなし、先端部22が半球状に曲面加工された絶縁性セラミックからなる基体21の内部に、導電性セラミックからなる断面略U字状の発熱素子24が埋設された構造を有する。発熱素子24は、セラミックヒータ20の先端部22に配置され、その曲面にあわせて両端が略U字状に折り返された発熱体27と、その発熱体27の両端にそれぞれ接続され、セラミックヒータ20の後端部23に向けて軸線Oに沿って略平行に延設されたリード部28,29とから構成される。発熱体27は、その断面積がリード部28,29の断面積よりも小さくなるように成形されており、通電時、主に発熱体27において発熱が行われる。また、セラミックヒータ20の中央より後端側の外周面には、リード部28,29のそれぞれから突出された電極取出部25,26が、軸線O方向において互いにずれた位置にて露出されている。
次に、筒状体80について説明する。筒状体80は軸線O方向に延びる円筒状の金属部材からなり、自身の筒孔84内にてセラミックヒータ20の胴部分を径方向に保持すると共に、先端部22および後端部23をそれぞれ筒孔84の両端から露出させている。筒状体80は、胴部81の後端側に肉厚の鍔部82が形成されており、更にその後端に、後述する主体金具40との接合を行うため主体金具40の先端部41内周に係合する段状の金具係合部83が形成されている。セラミックヒータ20の電極取出部25,26のうち先端側に形成された電極取出部25は、この筒状体80の筒孔84内周面に接触されており、電極取出部25と筒状体80とが電気的に接続されている。また、筒状体80の金具係合部83から後端側に露出されたセラミックヒータ20の後端部23には、金属製で筒状の接続リング75が嵌合されている。セラミックヒータ20の電極取出部26は、この接続リング75の内周面に接触されており、電極取出部26と接続リング75とが電気的に接続されている。そして、主体金具40の先端部41が筒状体80の金具係合部83に接合し、主体金具40と筒状体80とが電気的に接続される。このとき、セラミックヒータ20の後端部23および接続リング75が主体金具40内に配置されるが、セラミックヒータ20と主体金具40とがそれぞれ筒状体80に位置決めされ、主体金具40と接続リング75とが非接触の状態で維持されるので、両者は電気的に絶縁される。
次に、主体金具40について説明する。主体金具40は、軸線O方向に貫通する軸孔43を有する長細い筒状の金属部材であり、中胴部44の後端側に、グロープラグ100を内燃機関のエンジンヘッド(図示外)に取り付けるための雄ねじ部42が形成されている。また、図2に示すように、中胴部44(図1参照)の後端には、エンジンヘッドへの取り付けの際に使用される工具が係合する工具係合部46が形成されている。本実施の形態では工具係合部46は断面六角形状をなし、その工具係合部46内で軸孔43は拡径されており、この部位が拡径部45として呼称されている。拡径部45に至るまでの軸孔43の内周面は、後端側に向けて内径が徐々に拡大するテーパ面47として形成されている。また、軸孔43は拡径部45において主体金具40の後端面48に開口されており、その開口部分はC面取りされている。一方、図1に示すように、主体金具40の先端部41は、その内周が前述した筒状体80の金具係合部83の外周に係合されており、更に外周から両者の合わせ部位がレーザ溶接されて、主体金具40と筒状体80とが一体に接合されている。なお、雄ねじ部42が、本発明における「取付ねじ部」に相当する。
次に、中軸30について説明する。図1,図3に示すように、中軸30は軸線O方向に延びる金属棒であり、主体金具40の軸孔43内に挿通される。中軸30の中胴部33の先端側には外径を細らせた細径部35が形成されている。また、細径部35よりも先端側の先端部31には、その先端に、接続リング75の内周に係合するため小径のリング係合部34が形成されている。このリング係合部34を接続リング75に係合させることで、セラミックヒータ20と中軸30とが接続リング75を介して軸線Oに沿って一体に連結される。なお、中軸30の先端部31と接続リング75は、外周から両者の合わせ部位がレーザにより溶接されることにより一体に接合される。これにより、中軸30は、接続リング75を介し、セラミックヒータ20の電極取出部26と電気的に接続されている。上記したように、セラミックヒータ20と主体金具40とがそれぞれ筒状体80に位置決めされるので、主体金具40の軸孔内で中軸30と主体金具40とは非接触の状態で維持され電気的に絶縁されている。
また、図2,図3に示すように、中軸30の後端部32には、主体金具40の後端面48から突出される小径の端子接続部36と、主体金具40の軸孔43内の気密性を保つため配設されるOリング70(後述)に当接するシール部37とが設けられている。本実施の形態では、シール部37は中胴部33と同一の外径で中胴部33に連続する形態となっている。また図3に示すように、端子接続部36には、その外周面上にローレット状の表面加工が施された係止部39が形成されている。
中軸30の後端部32には、Oリング70と、挿通孔62を有する円筒状で絶縁性の押圧部材60とが配設されている。Oリング70は、例えばフッ素ゴム、アクリルゴム、シリコンゴム等、絶縁性を有する弾性部材から環状に形成されている。押圧部材60は、自身の胴体部65を軸孔43の拡径部45の内周面と中軸30のシール部37との間に配置させ、拡径部45内にて自身の挿通孔62に挿通された中軸30の位置決めと両者間の絶縁を担っている。Oリング70は、シール部37の外周面と軸孔43のテーパ面47との間に配置されるが、押圧部材60の先端側の端面63により先端側に向け押圧され、軸孔43のテーパ面47および中軸30のシール部37の外周面に密着されている。押圧部材60の端面63は軸線O上の点を焦点とするテーパ状に形成されており、この構成により、この端面63により押圧されたOリング70とシール部37との間の抗力と、Oリング70と軸孔43のテーパ面47との間の抗力との差が小さくなり、Oリング70による密着性の偏りが低減されている。また、押圧部材60の後端側には鍔状の鍔部61が設けられており、この鍔部61が主体金具40の後端面48に当接し、後述する端子接続部36に係合される端子金具50と主体金具40との間に配置することで両者の絶縁が維持されている。
主体金具40の後端面48から突出された端子接続部36には、端子金具50が嵌合されている。端子金具50は、端子接続部36に被さって覆うキャップ状の胴部52と、胴部52から後端側に突設されたピン状の突起部53と、胴部52の先端側にて径方向に突設された鍔部51とから構成される。端子接続部36に被せた端子金具50の鍔部51を押圧部材60の鍔部61に当接させ、軸線方向先端向きに押圧すると共に胴部52の外周を加締めることによって、胴部52の内周面が端子接続部36の係止部39に強固に係止される。こうして、端子金具50と中軸30とが一体に固定されると共に、両者が電気的に接続される。なお、係止部39はローレット形状であるため、加締めにより圧着される端子金具50の係止部39への固着力を高めることができる。グロープラグ100がエンジンヘッド(図示外)に取り付けられる際に、突起部53には図示外のプラグキャップが嵌められ、外部回路から電力が供給される。
このような構造を有するグロープラグ100において、軸孔43内の気密性を高めるためには、中軸30のシール部37の外周面および軸孔43のテーパ面47に対するOリング70の各接触面への応力(面圧)を損なうことなく接触面積を大きくすればよい。前述したようにグロープラグ100が小径化すれば、上記両面間のクリアランスも小さくなるが、そのクリアランスにあわせてOリング70を大きく変形させても、Oリング70と上記両面との接触面積の増加を図ることは理論上可能である。しかしながら、グロープラグ100の小型化に伴いOリング70の断面積も極めて小さくなってしまうため、押圧部材60による押圧度合いの僅かな違いでOリング70の形状が大きく異なってしまい、安定して同一形状のグロープラグ100を生産することが困難となる。押圧度合いが小さければ十分な気密性を得ることができず、大きすぎれば、Oリング70が硬化劣化を生じやすく、弾性力が十分に維持されなくなるため、結果として長期にわたって気密性を維持することが困難となってしまう。
そこで本実施の形態では、更に、変形に伴う内部応力の偏りを小さくできるように、Oリング70の周方向と直交する断面の形状に規定を設け、Oリング70を大きく変形させることなく上記両面と適切な圧力で接触する面積を大きくし、より確実に軸孔43内の気密性の維持を行えるようにしている。また、グロープラグ100の製造過程において、Oリング70を中軸30のシール部37の外周面と軸孔43のテーパ面47との間に配置させる際に、その作業を容易にできるように、軸孔43の内径および中軸30の外径とOリング70の大きさとの関係についても規定している。以下、図4,図5を参照し、Oリング70の詳細について説明する。図4は、Oリング70の斜視図である。図5は、中軸30と主体金具40の軸孔43の内周面との間にOリング70を配置させる前の状態を示す断面図である。
図4に示すように、本実施の形態のOリング70は、軸線Pを中心に一周する環状をなしている。なお、軸線Pは、グロープラグ100の一部品としてOリング70が組み付けられる際に、軸線Oに一致される。このOリング70の周方向と直交する断面(軸線Pを含む仮想平面によりOリング70を切断した場合に生ずる切断面)は、その輪郭線Sが、軸線P方向に長い長円形状に形成されている。具体的には、断面の輪郭線Sは、その断面を含む仮想平面(例えば図4の紙面)上において、Oリング70の径方向(軸線P方向と直交する方向)に平行で輪郭線Sに接する2つの接線T1,T2間の距離Vが、Oリング70の径方向と直交し輪郭線Sに接する2つの接線T3,T4間の距離Hよりも大きくなるように構成されている。より具体的には、距離Vと距離Hとの関係に着目し、1.2≦V/H≦2.0が満たされる構成としている。断面の輪郭線Sが1.2≦V/H満たす形状を有するOリング70をグロープラグ100に組み付ければ、V>Hを満たしつつも円形に近い断面形状を持つOリングをグロープラグ100に組み付けた場合と比べ、より確実に、Oリング70の外周面と、軸孔43の内周面および中軸30の外周面との間で適切な圧力で接触する面積を広く確保することができる。Oリング70の断面の輪郭線SがV/H≦2.0を満たす形状を有すれば、グロープラグ100の組み立て時にOリング70を軸孔43の内周面と中軸30の外周面との間に挿入する際に生じ得る接触摩擦を抑制し、グロープラグ100の組み立てを容易とすることができるのである。更に、V/H≦2.0が満たされれば、組み立て時に押圧部材60でOリング70を押圧した際に、断面形状の縦横比の違いから生じ得るOリング70の歪みが抑制される。なお、Oリング70は軸線Pを中心とする環状をなすため、上記仮想平面により切断した場合に軸線Pを中心に対称な断面を2つ有することとなるが、ここではそのうちの一方の断面の形状について説明している。
ところで、軸孔43の内周面と中軸30の外周面とは軸線Oと直交する方向に向き合って配置されるので、上記のように組み付け時の軸線O方向に長い断面形状をなすOリング70がテーパ面47とシール部37の外周面との間に配置されれば、テーパ面47とOリング70の外周面との間、およびシール部37とOリング70の内周面との間では、断面円形の従来のOリングを用いた場合よりも大きな面積をもって互いに対向することができる。この状態で、押圧部材60の端面63によってOリング70を押圧し、上記両面に対する抗力を生じさせれば、Oリング70とテーパ面47およびシール部37の外周面との有効接触圧範囲が軸線O方向に延び、面圧を上げつつも両者が適切な圧力で接触する面積を大きくすることができる。また、Oリング70はもとから断面の輪郭線Sの形状が長円形状であるため、上記両面間に配置するにあたって変形量が小さくて済み、内部応力の偏りが小さく、Oリング70の劣化や切れを抑制することができる。従って、Oリング70と軸孔43のテーパ面47および中軸30のシール部37の外周面との密着性を高めると共に、軸孔43内の気密性をより確実に維持することができる。
次に、Oリング70が軸孔43のテーパ面47と中軸30のシール部37の外周面との間の位置に配置される前の状態(グロープラグ100の組み立て前の状態)において、主体金具40と中軸30とOリング70との大きさ関係を以下のように規定している。まず、図5に示すように、Oリング70の最小内径D1は、中軸30の端子接続部36における最大外径d1よりも大きくなるように規定している。ここで、Oリング70の最小内径D1とは、図4に示すように、軸線Pを通る仮想平面で切断したOリング70の2つの断面に接する軸線Pと平行な(径方向と直交する)接線T3,T4,T5,T6のうち、軸線Pに近い側の接線T4,T5間の距離をいう。また、前述したように、中軸30の端子接続部36の係止部39にはローレット状の表面加工が施されている。この表面加工の方法によっては、加工前の係止部39の表面よりも突出される部位が部分的に生ずる場合がある。そこで本実施の形態では、この表面加工により突出された部位も含め、端子接続部36において外径が最大となる部位の外径を、最大外径d1としている。上記のようにOリング70の最小内径D1を端子接続部36の最大外径d1よりも大きくすることで、Oリング70を中軸30の後端部32(本発明における一端部)側から嵌めた際に、Oリング70は端子接続部36を容易に通過することができる。Oリング70の最小内径D1が端子接続部36の最大外径d1以下の大きさであった場合、Oリング70が端子接続部36を通過させる際にOリング70の内周側がローレット状の係止部39に擦れてしまい、その表面が傷付くとシール部37との密着性が失われ、軸孔43の封止が不十分となってしまう虞がある。
次に、図5に示すように、Oリング70の最小内径D1が、中軸30のシール部37の外径d2よりも小さくなるように規定している。前述したように、シール部37は中軸30の後端部32において、主体金具40の軸孔43の拡径部45およびテーパ面47に対向する位置であり、すなわちグロープラグ100の組み立て後にOリング70が配置される位置である。本実施の形態の中軸30はシール部37が軸線O方向に延びる円筒面であり、Oリング70とシール部37との抗力の発生方向は軸線Oと直交する方向となる。前述したように、押圧部材60によりOリング70が抗力を受ける方向は端面63により軸線Oと直交する方向成分を有するので、Oリング70はシール部37の外周面に対して抗力を生じ密着性を得ることができる。この抗力に加え、Oリング70の最小内径D1がシール部37の外径d2よりも小さければ、Oリング70自身の変形に伴う抗力をシール部37の外周面との間で生じさせることができるので、シール部37に対するOリング70の密着性をより高めることができる。
また、図5に示すように、Oリング70の最大外径D2が、主体金具40の後端面48と軸孔43の内周面とがなす稜線の直径d4よりも小さくなるように規定している。前述したように、軸孔43は拡径部45において主体金具40の後端面48に開口され、その開口部分がC面取りされており、本実施の形態では、そのC面取された部分も軸孔43の内周面とし、後端面48の開口径を、後端面48と軸孔43の内周面とがなす稜線の直径d4としている。また、Oリング70の最大外径D2とは、上記した最小内径D1と同様に、図4に示す、軸線Pを通る仮想平面で切断したOリング70の2つの断面に接する軸線Pと平行な(径方向と直交する)接線T3,T4,T5,T6のうち、軸線Pに遠い側の接線T3,T6間の距離をいう。Oリング70を中軸30の後端部32側から嵌め、中軸30に沿って軸孔43内に移動させる際に、上記のようにOリング70の最大外径D2が後端面48の開口径である直径d4よりも小さければ、Oリング70は後端面48に当接することがなく、容易にOリング70を軸孔43内に案内することができる。
このように大きさや形状を規定したOリング70は、図6に示す、グロープラグ100の製造過程のうちの一工程である端子組付工程において、主体金具40の内周面と中軸30との間に配置され、グロープラグ100が完成される。この工程を説明するにあたって、グロープラグ100の製造過程の概略について、図1,図2,図6を用いて説明する。なお、図6は、グロープラグ100の製造過程のうちの端子組付工程を模式的に示す図である。
図1に示す、グロープラグ100の製造過程では、まず、導電性のセラミック粉末やバインダ等を原料として射出成形によりセラミックヒータ20の発熱素子24の原形となる素子成形体が形成される。一方、セラミックヒータ20の基体21の原形となる基体成形体は、絶縁性セラミック粉末を原料として金型プレス成形により、素子成形体が収容される凹部を自身の合わせ面に備えた2分割の成形体として形成される。そして基体成形体の凹部に素子成形体を挟んで収容した状態でプレス圧縮が行われ、脱バインダ処理、ホットプレス等の焼成工程を経て、その外周面の研磨により先端が半球状の棒状に整形されることで、セラミックヒータ20が形成される。
次に、ステンレス等の鋼材からパイプ状に成形された接続リング75がセラミックヒータ20に圧入嵌合されて電極取出部26との導通が図られる。同様に、筒状体80も所定の形状に成形され、セラミックヒータ20に圧入嵌合されて電極取出部25との導通が図られる。なお、接続リング75や筒状体80には電気的な導通を安定化させるためにAuやCu等のめっきを施すとよい。
一方、中軸30は、一定の寸法に切断された鉄系材料(例えば、Fe−Cr−Mo鋼)からなる棒状部材に塑性加工や切削等が行われることにより形成される。そして、セラミックヒータ20に嵌合された接続リング75の内周に中軸30のリング係合部34の外周が係合されて、両者の合わせ部位がレーザ溶接されることにより、中軸30とセラミックヒータ20とが一体に接合される。
次に、S45C等の鉄系素材から工具係合部46等が形成された筒状をなす主体金具40が形成され、その雄ねじ部42にねじ山が転造される。この主体金具40の軸孔43内に、セラミックヒータ20等と一体となった中軸30が、その後端部32側から挿通される。そして主体金具40と筒状体80との合わせ部位がレーザ溶接されることにより両者が一体に接合される。なお、鉄系素材である主体金具40が錆びてしまうことを回避するために、筒状体80との接合前に予めめっきを施したり、接合後にめっきや塗装等の防錆処理を行ったりしてもよい。
そして図6に示す、端子組付工程が行われる。主体金具40の後端面48から突出された中軸30の後端部32の端子接続部36にOリング70が嵌められる。前述したように、Oリング70の最小内径D1は中軸30の端子接続部36の最大外径d1よりも大きいため、Oリング70は容易に端子接続部36を通り抜けてシール部37に達する。またOリング70の最大外径D2は主体金具40の後端面48に開口された軸孔43の開口径である直径d4よりも小さいため、拡径部45内には容易に収容される。一方、シール部37の外径d2はOリング70の最小内径D1より大きいので、Oリング70はシール部37の外周面に摺擦しつつ先端側に移動され、主体金具40の軸孔43のテーパ面47(図2参照)に達する。この状態で中軸30の後端部32に押圧部材60が嵌められ、胴体部65が主体金具40の軸孔43の拡径部45の内周面と中軸30のシール部37との間に配置される。更にローレット状の表面加工が施された係止部39を有する中軸30の後端部32の端子接続部36に端子金具50が嵌め込まれ、その鍔部51で押圧部材60が先端側に向けて押圧される。これにより、押圧部材60の端面63によりOリング70は先端側に向けて押圧される。押圧部材60の端面63によって押圧されたOリング70は、大きな変形を伴うことなく、主体金具40の軸孔43のテーパ面47と、中軸30のシール部37の外周面とに密着し、軸孔43の封止が強固に行われる。そして端子金具50の胴部52の外周が加締められ、端子金具50が中軸30に固定されることで、グロープラグ100が完成する。
[実施例1]
このようにして製造されるグロープラグ100に組み付けるOリング70の大きさや形状を規定したことによる効果を確認するため、以下に示す評価試験を行った。この評価試験では、本実施の形態で説明したOリング70の形状を有するように、Oリングの周方向と直交する断面の輪郭線において、径方向に平行な2接線間の距離(図4に示す距離V)を1.65mmとし、径方向と直交する2接線間の距離(図4に示す距離H)を1.2mmとし、最小内径D1をφ3.9mm(最大外径D2はφ6.3mmとなる。)としたOリングを3個作製し、それぞれを組み付けたグロープラグのサンプルを3本作製した(サンプル群2)。また、比較例として、径方向と直交する断面の輪郭線の形状をφ1.1mmの真円形状とし、最小内径D1をφ4.1mm(最大外径D2はφ6.3mmとなる。)としたOリングを3個作製し、それぞれを組み付けたグロープラグのサンプルを3本作製した(サンプル群1)。
なお、グロープラグのサンプル作製にあたって、中軸には、端子接続部の最大外径がφ3.75mmであり、シール部の外径がφ3.95mmであるものを用いた。また、主体金具には、軸孔の内径がφ5.0mmであり、拡径部の内径がφ6.3mmであり、後端面における軸孔の開口径がφ6.7mmであり、拡径部に繋がるテーパ面のテーパ角度(軸線Oを含む断面におけるテーパ面と軸線Oとの間の角度)が15°のものを用いた。
そして、作製した各グロープラグのサンプルに対し、気密性の評価試験を行った。具体的には、まず、各サンプルに2500Gの衝撃を1万回加え、次に、各サンプルの主体金具の先端部に軸孔内に通ずる孔を開け、その孔から軸孔内に0.6MPa,1.5MPa,4.0MPaの3段階に空気圧を調整してエアを送り込み、各空気圧ごとに、主体金具の後端面と押圧部材との隙間からOリングを介してエア漏れが生じたか否かを確認した。このとき、エア漏れが生じたサンプルは「×」と評価し、生じなかったサンプルは「○」と評価した。この評価試験の結果を表1に示す。
Figure 0004960118
表1に示すように、周方向と直交する断面の輪郭線の形状を真円形状としたOリングを組み付けたサンプル群1のグロープラグは、空気圧が0.6MPaである場合に3本中1本のサンプルのみ気密性を維持できたが、空気圧を1.5MPaとした場合、および4.0MPaとした場合には、いずれのサンプルもエア漏れが発生した。一方、周方向と直交する断面の輪郭線の形状を長円形状としたOリングを組み付けたサンプル群2のグロープラグでは、いずれの空気圧に対してもエア漏れが生ずることはなかった。この評価試験の結果から、Oリングの周方向と直交する断面の輪郭線の形状を長円形状とすることで、中軸のシール部の外周面と、主体金具の軸孔のテーパ面とに対しOリングが適切な圧力で接触することができる面積を大きくし、両面との密着性を高め、軸孔の気密性の維持を確実に行うことができることが確認できた。
なお、本発明は各種の変形が可能である。例えば、図7に示す中軸130のように、後端部132において、端子接続部136よりも先端側で主体金具40の軸孔43の拡径部45に位置する後胴部137の外径d2と中胴部133の外径d3とを異ならせ、中胴部133と後胴部137との間にテーパ面138を設けてもよい。そしてこのテーパ面138にOリング70を当接させ、押圧部材によりOリング70を先端側に押圧することでOリング70とテーパ面138との間に抗力を生じさせて両者間の密着性を高めれば、本実施の形態と同様に、軸孔43内の気密性をより確実に維持することができる。なお、この場合、中軸130のテーパ面138とOリング70との間で生ずる抗力と、軸孔43のテーパ面47とOリング70との間で生ずる抗力とが同等となるようにするには、本実施の形態の押圧部材60の端面63を、軸線Oと直交する平面から構成するとよい。この変形例において、Oリング70と中軸130のテーパ面138との当接により生ずる抗力の方向は軸線O方向に対し交差する方向であるので、Oリング70の最小内径D1よりも中軸130の後胴部137の外径d2を小さく構成すれば、Oリング70を中軸130の後端部132側から嵌めた際に、Oリング70は後胴部137の外径d2より小さい最大外径d1を有する端子接続部136を通過し、さらに後胴部137を通過して、容易にテーパ面138に達することができる。一方で、後胴部137よりも先端側の中胴部133の外径d3をOリング70の最小内径D1よりも大きく構成すれば、Oリング70を中軸130の後端部132側から嵌める際に確実に、Oリング70をテーパ面138に当接させることができる。つまり、押圧部材60(図2参照)で後端側からOリング70を押圧すれば、Oリング70とテーパ面138との間で確実に抗力を生じさせ、密着させることができる。また、Oリング70の最大外径D2を主体金具40の後端面48の開口径である直径d4よりも小さく構成すれば、Oリング70を、後端面48に当接することなく容易に軸孔43内に案内することができることは、本実施の形態と同様である。
また、図8に示すように、中軸130側にテーパ面138を設けたものを使用すれば、軸孔143にテーパ面および拡径部を形成しない構成の主体金具140を用いても、本実施の形態と同様に、軸孔143内の気密性の維持を確実に行うことができる。この場合も、Oリング70の最小内径D1が後胴部137の外径d2よりも大きく、中胴部133の外径d3よりも小さくなるように構成するとよい。そして上記同様に、Oリング70の最大外径D2を主体金具140の後端面148の開口径である直径d4よりも小さく構成するとよい。
また、Oリング70の周方向と直交する断面は、本実施の形態では長円形状としたが、楕円形状であってもよく、図4で説明したように、その断面の輪郭線Sの形状が軸線P方向と直交する方向よりも軸線P方向に長ければよい。
また、本実施の形態では、中軸30の端子接続部36に形成した係止部39の形状をローレット状としたが、蛇腹状や突起状などでもよく、端子接続部36に端子金具50を係合させ、加締めによって両者を強固に固定できる構成とすることが好ましい。もちろん、図9に示すグロープラグ200のように、中軸230の端子接続部236の外周面に雄ねじを形成し、その雄ねじにナット250を螺合して押圧部材60を軸線方向先端向きに押圧して固定し、更にそのナット250より後端側に露出した端子接続部236の雄ねじに、外部回路の接続端子(図示外)を螺合させて、電気的な接続を行ってもよい。なお、本変形例において示した端子接続部236による中軸230と外部回路の接続端子との接続が、本発明において、中軸と接続端子とを「直接的」に接続する場合の一例である。一方、本実施の形態で示したように、中軸30の後端に端子金具50を設け、その端子金具50に外部回路の接続端子(図示外)を接続する場合が、本発明において、中軸と接続端子とを「間接的」に接続する場合の一例である。もっとも、外部回路の接続端子の中には、例えば座金の形態をなすものもある。こうした接続端子の場合、中軸と、直接的にも間接的にも接続することが可能である。例えば内径の大きな座金状の接続端子であれば、上記変形例と同様の中軸230に係合させ、更に第2のナットを中軸230に螺合させてナット250との間で接続端子を挟み込むことで、ナットを介し、接続端子と中軸230とが「間接的」に接続される。内径の小さな座金状の接続端子であれば、ナットで接続端子を挟持し、中軸230の雄ねじに接続端子の内周を接触させて導通を図ることで、接続端子と中軸230とが「直接的」に接続される。
また、本実施の形態では絶縁性セラミックからなる基体21の内部に導電性セラミックからなる発熱素子24を埋設したセラミックヒータ20を備えたが、これに限られず、先端部が半球状に閉塞した金属製のシースチューブ内にコイル状の発熱抵抗体や制御抵抗体を配したシーズヒータを備えてもよい。
本発明は、発熱機能のみを有するグロープラグだけでなく、温度センサや圧力センサ等を組み込んだグロープラグに対しても利用することができる。
グロープラグ100の縦断面図である。 グロープラグ100の後端付近を拡大した断面図である。 中軸30の斜視図である。 Oリング70の斜視図である。 中軸30と主体金具40の軸孔43の内周面との間にOリング70を配置させる前の状態を示す断面図である。 グロープラグ100の製造過程のうちの端子組付工程を模式的に示す図である。 変形例としての中軸130と主体金具40の軸孔43の内周面との間にOリング70を配置させる前の状態を示す断面図である。 変形例としての中軸130と主体金具140の軸孔143の内周面との間にOリング70を配置させる前の状態を示す断面図である。 変形例としてのグロープラグ200の後端付近を拡大した断面図である。
30 中軸
32 後端部
33 中胴部
36 端子接続部
37 シール部
39 係止部
40 主体金具
43 軸孔
45 拡径部
47 テーパ面
48 後端面
50 端子金具
60 押圧部材
62 挿通孔
63 端面
70 Oリング
100 グロープラグ

Claims (5)

  1. 軸線方向に沿って貫通する軸孔を有する筒状の主体金具と、
    前記軸線方向に沿って延び、前記主体金具の前記軸孔内に、その軸孔の内周面に対し間隙をおいて配置されると共に、自身の一端部が前記主体金具の後端面から突出される棒状の中軸と、
    前記軸孔内の後端側にて、前記軸孔の内周面と前記中軸との間に配置されると共に、前記軸孔の内周面と前記中軸の外周面との両者に密着するOリングと、
    前記中軸が挿通される挿通孔を有し、少なくとも自身の一部を前記軸孔の内周面と前記中軸との間に配置させると共に、前記Oリングを後端側から押圧する端面を有する環状の押圧部材と
    を備えたグロープラグにおいて、
    前記軸孔の内周面のうち前記Oリングが密着する部位における前記内周面と、前記中軸の外周面のうち前記Oリングが密着する部位における前記外周面とのいずれか一方の面もしくは両方の面は、前記軸線方向の後端側に向けて前記軸孔の内周面と前記中軸との間の間隙を拡大するテーパ面として構成され、
    前記Oリングは、前記軸線方向を中心に一周する環状をなし、
    前記グロープラグへの組み付け前の状態で、前記Oリングの周方向と直交する断面のうちの一の断面において、前記Oリングの径方向に平行で前記一の断面の輪郭線に接する2接線間の距離が、前記径方向と直交し前記輪郭線に接する2接線間の距離よりも大きく構成され
    前記中軸は、前記軸線方向の後端側に、外部回路との接続端子が直接的または間接的に接続される端子接続部を有し、
    前記Oリングの最小内径をD1、前記中軸の前記端子接続部の最大外径をd1としたとき、前記Oリングの前記グロープラグへの組み付け前の状態で、
    D1>d1
    を満たし、
    前記端子接続部よりも前記軸線方向の先端側の部位における前記中軸の外径をd2としたとき、d1<d2が満たされるグロープラグにおいて、
    D1<d2
    を満たしていることを特徴とするグロープラグ。
  2. 軸線方向に沿って貫通する軸孔を有する筒状の主体金具と、
    前記軸線方向に沿って延び、前記主体金具の前記軸孔内に、その軸孔の内周面に対し間隙をおいて配置されると共に、自身の一端部が前記主体金具の後端面から突出される棒状の中軸と、
    前記軸孔内の後端側にて、前記軸孔の内周面と前記中軸との間に配置されると共に、前記軸孔の内周面と前記中軸の外周面との両者に密着するOリングと、
    前記中軸が挿通される挿通孔を有し、少なくとも自身の一部を前記軸孔の内周面と前記中軸との間に配置させると共に、前記Oリングを後端側から押圧する端面を有する環状の押圧部材と
    を備えたグロープラグにおいて、
    前記軸孔の内周面のうち前記Oリングが密着する部位における前記内周面と、前記中軸の外周面のうち前記Oリングが密着する部位における前記外周面とのいずれか一方の面もしくは両方の面は、前記軸線方向の後端側に向けて前記軸孔の内周面と前記中軸との間の間隙を拡大するテーパ面として構成され、
    前記Oリングは、前記軸線方向を中心に一周する環状をなし、
    前記グロープラグへの組み付け前の状態で、前記Oリングの周方向と直交する断面のうちの一の断面において、前記Oリングの径方向に平行で前記一の断面の輪郭線に接する2接線間の距離が、前記径方向と直交し前記輪郭線に接する2接線間の距離よりも大きく構成され、
    前記中軸は、前記軸線方向の後端側に、外部回路との接続端子が直接的または間接的に接続される端子接続部を有し、
    前記Oリングの最小内径をD1、前記中軸の前記端子接続部の最大外径をd1としたとき、前記Oリングの前記グロープラグへの組み付け前の状態で、
    D1>d1
    を満たし、
    前記中軸の外周面のうち前記Oリングが密着する部位における前記外周面が前記テーパ面として構成され、
    前記端子接続部よりも前記軸線方向の先端側で、前記テーパ面よりも後端側の部位における前記中軸の外径をd2とし、前記テーパ面よりも先端側の部位における前記中軸の外径をd3としたとき、
    d2<D1<d3
    を満たすことを特徴とするグロープラグ。
  3. 前記Oリングの周方向と直交する断面のうちの一の断面において、前記Oリングの径方向に平行で前記一の断面の前記輪郭線に接する2接線間の距離をVとし、前記径方向と直交し前記輪郭線に接する2接線間の距離をHとしたとき、前記Oリングの前記グロープラグへの組み付け前の状態で、
    1.2≦V/H≦2.0
    を満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載のグロープラグ。
  4. 前記Oリングの最大外径をD2、前記主体金具の後端面と前記軸孔の内周面とがなす稜線の直径をd4としたとき、前記Oリングの前記グロープラグへの組み付け前の状態で、
    D2<d4
    を満たすことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のグロープラグ。
  5. 前記主体金具は、自身の外周面に、
    内燃機関の取付ねじ孔に螺合するためのねじ山が形成された取付ねじ部と、
    前記取付ねじ部を前記取付ねじ孔に螺合させる際に用いられる工具を係合するための工具係合部と
    を有し、
    前記Oリングは、
    前記工具係合部の対角寸法が8.8mm以下で、且つ、前記取付ねじ部の外径が呼び径で8mm以下に形成された前記主体金具を用いて作製される前記グロープラグに組み付けられて使用されることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のグロープラグ。
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