JP7076353B2 - グロープラグ - Google Patents

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Description

本発明はグロープラグに関し、特にヒータに接続された中軸とハウジングとの隙間をシール部材が密閉するグロープラグに関するものである。
グロープラグは、圧縮着火方式によるディーゼルエンジン等の内燃機関の補助熱源として用いられる。特許文献1に開示されるグロープラグのハウジングは、ねじ部と、ねじ部の後端側に位置する工具係合部(拡径部)と、工具係合部とねじ部とを接続する後端側胴部と、を備えている。このグロープラグは、後端側胴部と工具係合部とに接続するように段差部を有しており、この段差部の内表面とヒータに接続された中軸の外周面との間にシール部材が配置されている。グロープラグは、工具係合部に工具を係合して、内燃機関のねじ穴にねじ部を締め付けることで、内燃機関に取り付けられる。
特開2013-204947号公報
ところで、段差部に配置したシール部材が、後端側胴部の内周面と中軸の外周面との間に入り込むことを防止するため、後端側胴部をより小径にすることがある。しかし、後端側胴部をより小径にすると、工具係合部に過大な締め付けトルクが加えられることで、ねじりモーメントによる応力集中が生じ易い段差部と後端側胴部との境界付近が破断するおそれがある。
本発明はこの問題点を解決するためになされたものであり、ハウジングの本体部と拡径部との境界付近の破断を生じ難くできるグロープラグを提供することを目的とする。
この目的を達成するために本発明のグロープラグは、先端側から後端側へ軸線方向に延び、発熱体を有するヒータと、ヒータの後端側に接続し、軸線方向に延びる中軸と、ヒータの先端側が自身の先端から突出した状態でヒータ及び中軸を取り囲む筒状のハウジングと、を備え、ハウジングは、外周面にねじが形成されたねじ部を自身の後端部に有する本体部と、本体部よりも後端側に位置し、本体部の外周面よりも拡径された外周面を有する拡径部と、拡径部と本体部との間に配置され、両者に直接接続された移行部と、を備える。移行部には、自身の内周面が、ねじ部の内周面よりも径方向内側に位置するように、径方向内側へ向かって膨らむ凸部が設けられ、移行部の外周面から内周面までの直線距離は、いずれも本体部と移行部との境界における径方向長さ以上であり、凸部よりも後端側のハウジングと中軸との間に絶縁材料からなる環状のシール部材が配置されている。
請求項1記載のグロープラグによれば、移行部に径方向内側に向かって膨らむ凸部が設けられており、凸部よりも後端側のハウジングと中軸との間にシール部材が配置されているので、シール部材が凸部よりも先端側に移動しないようにできる。また、移行部の外周面から内周面までの直線距離が、いずれも本体部と移行部との境界における径方向長さ以上なので、ねじりモーメントによる応力集中が生じ易い移行部の肉厚を十分に大きくできる。よって、移行部の破断を抑制できる。
なお、「移行部の外周面から内周面までの直線距離」とは、移行部の外周面の所定の1箇所から内周面の任意の箇所までの直線距離のことを指す。
請求項2記載のグロープラグによれば、移行部の外周面に、径方向内側へ向かって凹む凹部が形成される。そして凸部は、少なくとも、凹部の内側の軸線方向の全長に亘って設けられる。これにより、移行部に凸部を容易に形成できる。一方、移行部に凹部が形成されることで、ねじりモーメントによる応力集中が移行部に生じ易くなる。しかし、移行部の外周面から内周面までの直線距離を、いずれも境界の径方向長さT1以上としているので、ねじりモーメントが生じ易い移行部の肉厚を十分に大きくできる。よって、移行部に凹部が形成されていても、移行部の破断を抑制できる。
請求項3記載のグロープラグによれば、凸部は、さらに、拡径部の径方向内側まで延びているので、凸部の分だけ移行部の肉厚を大きくできる。よって、請求項1又は2の効果に加え、移行部の破断をさらに抑制できる。
請求項4記載のグロープラグによれば、凸部の後端側は、凸部の後端に向かうにつれて徐々に膨らみが小さくなり、凸部の先端側は、凸部の先端に向かうにつれて徐々に膨らみが小さくなる。よって、請求項1から3のいずれかの効果に加え、凸部の後端および先端におけるハウジングの破断を抑制できる。
請求項5記載のグロープラグによれば、凸部は、少なくとも、移行部の内側の全周に亘って設けられているので、請求項1から4のいずれかの効果に加え、全周に亘ってハウジングの破断を抑制できる。
第1実施の形態におけるグロープラグの断面図である。 グロープラグの部分断面図である。 第2実施の形態におけるグロープラグの部分断面図である。 第3実施の形態におけるグロープラグの部分断面図である。 第4実施の形態におけるグロープラグの部分断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について添付図面を参照して説明する。図1は第1実施の形態におけるグロープラグ10の軸線Oを含む断面図である。図1では紙面下側をグロープラグ10の先端側、紙面上側をグロープラグ10の後端側という(図2から図5においても同じ)。グロープラグ10は、ハウジング11、ヒータ25、中軸32及びシール部材34を主に備えている。
図1に示すようにハウジング11は、軸線Oに沿う軸孔が形成された略円筒状の金属製(例えば炭素鋼やステンレス鋼等)の部材である。ハウジング11は、本体部12と、本体部12の後端側に隣接する移行部13と、移行部13の後端側に隣接する拡径部14と、を備えている。
本体部12の後端部12aにねじ部15が形成されている。ねじ部15は、内燃機関(図示せず)に形成されたねじ穴に係合する部位であり、外周面にねじが形成されている。拡径部14は、レンチ等の工具が、外周面に係合する工具係合部である。拡径部14の外周面は本体部12の外周面よりも拡径されてなる。移行部13は本体部12と拡径部14とを直接接続する。移行部13の詳細については後述する。
本体部12の先端に外筒24が接続されている。外筒24は、軸線方向へ延びる略円筒状の金属製(例えばステンレス鋼等)の部材であり、ヒータ25を保持する。ヒータ25の先端側および後端側は、外筒24の先端および後端からそれぞれ突出する。
ヒータ25は、基体26と、基体26の内部に埋め込まれた発熱体27及び一対のリード部28と、を備えている。
基体26は、Si,AlN,サイアロン,Al等の絶縁性セラミックからなり、本実施の形態では略円柱状に形成されている。発熱体27及びリード部28は、W,Ta,Nb,Ti,Mo,Zr,Hf,V,Crの各珪化物、炭化物、ホウ化物および窒化物などから選ばれる1種または2種以上を含有する導電性セラミックからなる。
発熱体27は、外筒24の先端よりも先端側に位置する。発熱体27はU字状に形成され、一対のリード部28は発熱体27の両端にそれぞれ接続する。発熱体27の断面積はリード部28の断面積より小さいので、発熱体27の抵抗値をリード部28の抵抗値よりも大きくできる。その結果、発熱体27の発熱量をリード部28の発熱量よりも大きくできるので、発熱体27を選択的に発熱させることができる。なお、リード部28の比抵抗よりも比抵抗が高い材質を発熱体27に採用して、発熱体27を選択的に発熱させることは当然可能である。
一対のリード部28の後端側には、径方向の外側に延びる電極部29,30がそれぞれ設けられている。電極部29,30は、電源電圧が印加される端子の役目を果たす部位であり、基体26の表面に露出している。電極部30は、電極部29よりも後端側に配置されており、外筒24の後端よりも後端側に位置する。電極部29は外筒24に接触する。
リング部材31は、ハウジング11の内側に配置される金属製の円筒状の部材である。リング部材31の先端側にヒータ25が嵌められる。リング部材31は電極部30に接触する。リング部材31の後端側に中軸32の先端部32aが嵌められる。
中軸32は、軸線Oに沿ってハウジング11の内側に配置される金属製(例えばステンレス鋼等)の円柱状の部材である。中軸32の後端側はハウジング11の後端から突出する。中軸32のうちハウジング11の後端から突出した部分に端子33が取り付けられている。端子33には、外部電源(図示せず)に接続された通電コード(図示せず)が接続される。
シール部材34は、ハウジング11と中軸32との隙間を密閉する絶縁材料からなる環状の部材である。シール部材34は、ハウジング11の内側であって移行部13の付近や拡径部14の付近に配置されている。シール部材34は例えばフッ素ゴムやシリコーンゴム等の弾性体からなり、本実施形態ではシール部材34はOリングである。シール部材34は、ハウジング11と中軸32との間に挟まれて圧縮されている。
絶縁部材35は、中軸32とハウジング11との隙間を確保するリング状の部材であり、ハウジング11の後端に配置されている。絶縁部材35は、ハウジング11と中軸32との間およびハウジング11と端子33との間を電気的に絶縁する。本実施形態では、絶縁部材35はポリフェニレンサルファイド、ポリフタルアミド、ナイロン等の合成樹脂製である。
図2はシール部材34付近を拡大して図示したグロープラグ10の軸線O(図1参照)を含む部分断面図である。ハウジング11は、本体部12のうちねじ部15の内径と拡径部14の内径とが略同じ大きさである。ハウジング11の移行部13には凸部18が形成されている。凸部18は、本体部12のうちねじ部15の内周面15aよりも径方向内側へ膨らんでいる。凸部18のうち中軸32に最も接近した部分と中軸32との隙間の大きさは、シール部材34の線径よりも小さい。よって、凸部18よりも先端側にシール部材34が移動しないようにできる。
凸部18の先端側は、凸部18の先端19に向かうにつれて徐々に膨らみが小さくなり、凸部18の後端側は、凸部18の後端20に向かうにつれて徐々に膨らみが小さくなる。凸部18の後端20は、拡径部14の径方向内側に位置し、凸部18は少なくとも拡径部14の径方向内側まで延びている。本実施形態では、凸部18はハウジング11の全周に亘って連続して設けられている。
そして、ハウジング11は、移行部13の外周面21から内周面22までの直線距離がいずれも(移行部13の外周面21のどこを選んでも)本体部12(ねじ部15)と移行部13との境界16における径方向長さT1以上である。
例えば、図2に示すように、移行部13の外周面21の所定の1箇所を位置17とすると、位置17から移行部13の内周面22までの径方向における距離T2が、境界16における径方向長さT1以上である。この関係は距離T2のみに限らず、移行部13の外周面21上の任意の点を通る全ての直線について、移行部13の外周面21及び内周面22によって切り取られた全ての線分の長さ(直線距離)が、T1以上であることを満たす。つまり、移行部13の外周面21上の点(例えば位置17)を中心とする半径T1の仮想円の内側に、移行部13の内周面22が位置しないことを指している。
さらに、移行部13の外周面21には、径方向内側へ向かって凹む凹部23が形成されている。本実施形態では、凹部23はハウジング11の全周に亘って連続して設けられている。凸部18は、少なくとも、凹部23の内側の軸線方向の全長に亘って設けられている。
ハウジング11は、例えば以下のような方法によって製造される。まず、円筒状のワーク(図示せず)の軸線方向の端部に、拡径部14を形成するためのプレス金型(図示せず)が荷重を加える。これにより、プレスされたワークの端部が軸線方向に圧縮され、鍛造により拡径部14が形成される。この荷重により、ワークの外周面に凹部23が形成され、ワークの内周面に凸部18が形成され、それに伴い移行部13が形成される。次いで、転造や切削によりワークにねじ部15が形成される。
グロープラグ10は、ハウジング11の拡径部14に係合させた工具(図示せず)を使って、内燃機関のねじ穴にねじ部15を締め付け、内燃機関に取り付けられる。このときに拡径部14に過大な締め付けトルクが加えられると、応力集中が生じ易い移行部13が破断するおそれがある。
この点、本実施形態のように、グロープラグ10は移行部13の外周面21から内周面22までの直線距離が、いずれも境界16の径方向長さT1以上である。これにより、締め付けトルクが加えられたときに応力集中が生じ易い移行部13の肉厚を十分に大きくできる。よって、拡径部14に過大な締め付けトルクが加えられたときの、ハウジング11の移行部13の破断を抑制できる。
グロープラグ10は、移行部13の外周面21に、径方向内側へ向かって凹む凹部23が形成されている。そして、凸部18は、少なくとも、凹部23の内側の軸線方向の全長に亘って設けられる。これにより、移行部13に凸部18を容易に形成できる。一方、移行部13に凹部23が形成されることで、ねじりモーメントによる応力集中が移行部13に生じ易くなる。しかし、移行部13の外周面21から内周面22までの直線距離を、いずれも境界16の径方向長さT1以上としているので、ねじりモーメントが生じ易い移行部13の肉厚を十分に大きくできる。よって、移行部13に凹部23が形成されていても、移行部13の破断を抑制できる。
凸部18は、拡径部14の径方向内側まで延びているので、凸部18の分だけ移行部13の肉厚を大きくできる。よって、移行部13の破断をさらに抑制できる。
凸部18の後端側は、凸部18の後端20に向かうにつれて徐々に膨らみが小さくなり、凸部18の先端側は、凸部18の先端19に向かうにつれて徐々に膨らみが小さくなる。これにより、凸部18の後端20及び先端19におけるハウジング11の破断を抑制できる。また、凸部18は、少なくとも、移行部13の内側の全周に亘って設けられているので、全周に亘ってハウジング11の破断を抑制できる。
図3を参照して第2実施の形態について説明する。第1実施形態では、移行部13に凹部23が形成されるハウジング11について説明した。これに対し第2実施形態では、凹部が形成されていない移行部42を備えるハウジング41について説明する。なお、第1実施形態で説明した部分と同一の部分は、同一の符号を付して以下の説明を省略する。図3は第2実施の形態におけるグロープラグ40の部分断面図である。図3は、図2と同様に、シール部材51付近を拡大して図示したグロープラグ40の軸線O(図1参照)を含む部分断面図である(図4及び図5においても同じ)。
ハウジング41は、本体部12のうちねじ部15の内径が拡径部43の内径よりも小さい。ハウジング41の内部に配置されたシール部材51は、絶縁部材52により後端側への移動が規制される。ハウジング41は、本体部12、移行部42及び拡径部43を備えている。ハウジング41は切削等により製造される。ハウジング41には、移行部42の内側に凸部44が形成されている。凸部44は、本体部12のうちねじ部15の内周面15aよりも径方向内側へ膨らんでいる。
凸部44の先端側は、凸部44の先端45に向かうにつれて徐々に膨らみが小さくなる。凸部44の後端46は、移行部42の径方向内側に位置する。本実施形態では、凸部44はハウジング41の全周に亘って連続して設けられている。凸部44により、凸部44よりも先端側へシール部材51が移動しないようにできる。
そして、ハウジング41は、移行部42の外周面47から内周面48までの直線距離が、いずれも(移行部42の外周面47のどこを選んでも)本体部12(ねじ部15)と移行部42との境界16における径方向長さT1以上である。これにより、締め付けトルクが加えられたときに応力集中が生じ易い移行部42の肉厚を十分に大きくできるので、ハウジング41の移行部42の破断を抑制できる。また、凸部44の先端側は、凸部44の先端45に向かうにつれて徐々に膨らみが小さくなるので、凸部44の先端45におけるハウジング41の破断を抑制できる。
図4を参照して第3実施の形態について説明する。なお、第1実施形態および第2実施形態で説明した部分と同一の部分は、同一の符号を付して以下の説明を省略する。図4は第3実施の形態におけるグロープラグ60の部分断面図である。
グロープラグ60のハウジング61は、本体部12、移行部62及び拡径部63を備えている。ハウジング61は切削等により製造される。ハウジング61には、移行部62の内側に凸部64が形成されている。凸部64は、本体部12のうちねじ部15の内周面15aよりも径方向内側へ膨らんでいる。
凸部64の後端側は、凸部64の後端66に向かうにつれて徐々に膨らみが小さくなる。凸部64の後端66は、拡径部63の径方向内側に位置する。凸部64により、凸部64よりも先端側へシール部材51が移動しないようにできる。
そして、ハウジング61は、移行部62の外周面67から内周面68までの直線距離が、いずれも(移行部62の外周面67のどこを選んでも)本体部12(ねじ部15)と移行部62との境界16における径方向長さT1以上である。これにより、締め付けトルクが加えられたときに応力集中が生じ易い移行部62の肉厚を十分に大きくできるので、ハウジング61の移行部62の破断を抑制できる。
移行部62の外周面67には、径方向内側へ向かって凹む凹部69が形成されている。本実施形態では、凹部69はハウジング61の全周に亘って連続して設けられている。凸部64は、少なくとも、凹部69の内側の軸線方向の全長に亘って設けられている。これにより、移行部62に凸部64を容易に形成できる。一方、移行部62に凹部69が形成されることで、ねじりモーメントによる応力集中が移行部62に生じ易くなる。しかし、移行部62の外周面67から内周面68までの直線距離を、いずれも境界16における径方向長さT1以上としているので、ねじりモーメントが生じ易い移行部62の肉厚を十分に大きくできる。よって、移行部62に凹部69が形成されていても、移行部62の破断を抑制できる。
図5を参照して第4実施の形態について説明する。第4実施形態では、第1実施形態および第3実施形態よりも小さな凹部79が形成される場合について説明する。なお、第1実施形態および第2実施形態で説明した部分と同一の部分は、同一の符号を付して以下の説明を省略する。図5は第4実施の形態におけるグロープラグ70の部分断面図である。
グロープラグ70のハウジング71は、本体部12、移行部72及び拡径部73を備えている。ハウジング71は切削等により製造される。ハウジング71には、移行部72の内側に凸部74が形成されている。凸部74は、本体部12のうちねじ部15の内周面15aよりも径方向内側へ膨らんでいる。
凸部74の先端側は、凸部74の先端75に向かうにつれて徐々に膨らみが小さくなり、凸部74の後端側は、凸部74の後端76に向かうにつれて徐々に膨らみが小さくなる。凸部74の後端76は、拡径部73の径方向内側に位置する。凸部74により、凸部74よりも先端側へシール部材51が移動しないようにできる。
そして、ハウジング71は、移行部72の外周面77から内周面78までの直線距離が、いずれも(移行部72の外周面77のどこを選んでも)本体部12と移行部72との境界16における径方向長さT1以上である。これにより、締め付けトルクが加えられたときに応力集中が生じ易い移行部72の肉厚を十分に大きくできるので、ハウジング71の移行部72の破断を抑制できる。
移行部72の外周面77には、径方向内側へ向かって凹む凹部79が形成されている。本実施形態では、凹部79はハウジング71の全周に亘って連続して設けられている。これにより、移行部72に凸部74を容易に形成できる。一方、移行部72に凹部79が形成されることで、ねじりモーメントによる応力集中が移行部72に生じ易くなる。しかし、移行部72の外周面77から内周面78までの直線距離を、いずれも境界16における径方向長さT1以上としているので、ねじりモーメントが生じ易い移行部72の肉厚を十分に大きくできる。よって、移行部72に凹部79が形成されていても、移行部72の破断を抑制できる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
実施形態では、絶縁性セラミックからなる基体26に導電性セラミック製の発熱体27が埋め込まれたヒータ25を備えるグロープラグ10,40,60,70について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。ヒータ25に代えて、絶縁粉末が充填された金属製のチューブに発熱コイル(発熱体)が内蔵されたヒータを採用することは当然可能である。また、ヒータの外形は軸線Oに直交する断面が円形に限られるものではなく、断面の外形を楕円状、多角状等にすることは当然可能である。
実施形態では、ハウジング11,41,61,71の全周に亘って凸部18,44,64,74が連続する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。ハウジング11,41,61,71の移行部13,42,62,72の内側の全周のうち1か所または複数か所に凸部を形成することは当然可能である。この場合も、凸部によってシール部材34,51の位置を規制しつつ、凸部によって移行部13,42,62,72の肉厚を大きくできるので、破断を抑制できる。
実施形態では、凸部18,44,64,74の先端19,45,65,75が境界16よりも後端側に位置する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。凸部18,44,64,74の先端19,45,65,75が境界16よりも先端側に位置することは当然可能である。つまり、凸部18,44,64,74はねじ部15の内周側に設けられていても良い。
実施形態では、断面が円形のOリングをシール部材34,51に用いる場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。断面が角形、V形、U形等の環状の絶縁材料からなる弾性体をシール部材にすることは当然可能である。
10,40,60,70 グロープラグ
11,41,61,71 ハウジング
12 本体部
12a 本体部の後端部
13,42,62,72 移行部
14,43,63,73 拡径部
15 ねじ部
15a ねじ部の内周面
16 境界
18,44,64,74 凸部
19,45,65,75 凸部の先端
20,46,66,76 凸部の後端
21,47,67,77 移行部の外周面
22,48,68,78 移行部の内周面
23,69,79 凹部
25 ヒータ
27 発熱体
32 中軸
34,51 シール部材
T1 境界における径方向長さ
T2 直線距離
O 軸線

Claims (5)

  1. 先端側から後端側へ軸線方向に延び、発熱体を有するヒータと、
    前記ヒータの後端側に接続し、前記軸線方向に延びる中軸と、
    前記ヒータの先端側が自身の先端から突出した状態で前記ヒータ及び前記中軸を取り囲む筒状のハウジングと、を備え、
    前記ハウジングは、外周面にねじが形成されたねじ部を自身の後端部に有する本体部と、
    前記本体部よりも後端側に位置し、前記本体部の外周面よりも拡径された外周面を有する拡径部と、
    前記拡径部と前記本体部との間に配置され、両者に直接接続された移行部と、を備えるグロープラグであって、
    前記移行部には、自身の内周面が、前記ねじ部の内周面よりも径方向内側に位置するように、径方向内側へ向かって膨らむ凸部が設けられ、
    前記移行部の外周面から内周面までの直線距離は、いずれも前記本体部と前記移行部との境界における径方向長さ以上であり、
    前記凸部よりも後端側の前記ハウジングと前記中軸との間に絶縁材料からなる環状のシール部材が配置されるグロープラグ。
  2. 前記移行部の外周面には、前記径方向内側へ向かって凹む凹部が形成され、
    前記凸部は、少なくとも、前記凹部の内側の前記軸線方向の全長に亘って設けられている請求項1記載のグロープラグ。
  3. 前記凸部は、さらに、前記拡径部の前記径方向内側まで延びている請求項1又は2に記載のグロープラグ。
  4. 前記凸部の後端側は、前記凸部の後端に向かうにつれて徐々に膨らみが小さくなると共に、前記凸部の先端側は、前記凸部の先端に向かうにつれて徐々に膨らみが小さくなる請求項1から3のいずれかに記載のグロープラグ。
  5. 前記凸部は、少なくとも、前記移行部の内側の全周に亘って設けられている請求項1から4のいずれかに記載のグロープラグ。
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