JP2006308245A - 燃焼圧検知センサ付きグロープラグ - Google Patents

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Shunsuke Maeda
俊介 前田
Tatsuki Hirabayashi
達樹 平林
Yosuke Ito
洋介 伊藤
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Abstract

【課題】本体内に配置された通電用軸部材の後端部のねじを用い、このねじに締付け用ねじ部材を締め付けることで、本体の後端又は後端寄り部位に配置された圧電素子に、押圧部材を介して予荷重を付与する構造の燃焼圧検知センサ付きグロープラグで、そのねじ部材の締め付けにおいて、通電用軸部材を本体内で回転させずに、十分な締付け力で締付けられるようにする。
【解決手段】押圧部材61を、本体31の後端寄り部位の角筒部と、通電用軸部材41に固定したナット47とに対し、金具本体31と通電用軸部材41とがねじ45の軸線G回りに相対的に回転しない嵌合構造で嵌合させた。このため、本体31を固定して、締付け用ねじ部材71をねじ込んで締め付ける場合には、通電用軸部材41の回転がないため、断線等の問題もなく、大きなトルクでの締め付けができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、エンジンの燃料の着火の促進に加えて、その燃焼室内の燃焼圧を検出する機能を備えた燃焼圧検知センサ付きグロープラグに関する。
この種の燃焼圧検知センサ付きグロープラグ(以下、単にグロープラグともいう)としては、図10に示した断面構造を有するものがある(例えば、特許文献1)。このものは、通電することによって発熱する軸状のヒーター(例えば、セラミックヒーター)11を、外周面にエンジンヘッド(以下、単にエンジンともいう)への取り付け用ねじ32を備えた筒状の金具本体(グロープラグ本体)31内に、その先端(図示下端)10を突出させて固定された構造をしている。ただし、同図においてはヒーター11が金属製の筒状部材21内に圧入によって固定されており、この筒状部材21を本体31の先端内に圧入し、さらには溶接することによって固定している。そして、同本体31の内側には、通電用軸部材41がその先端をヒーター11の後端に接続され、本体31の後端から一部突出するようにして配置されている。同図においてはヒーター11と通電用軸部材41とは、筒状端子金具(リング)18を介して、圧入或いは圧入と溶接によって固定されている。また。本体31の後端(図示上端)には、グロープラグをエンジンの取付け用穴にねじ込む際において、それを回転させる例えば六角ボルトの頭部形状をなすようなねじ込み用多角形部(以下、単に多角形部ともいう)33を膨出状に備えている。
一方、圧電素子を内蔵した燃焼圧検知センサ50はリング状に形成され、本体31の多角形部33の後端向き面34に配置されて固定されている。この固定は、通電用軸部材41の後端部(外周面)に形成されたねじ45を用い、このねじ45に通電端子71をなすねじ部材(以下、ねじ込み用締付け部材71という)を、同図中の矢印で示したようにねじ込むことによつて絶縁部材からなる押圧部材61を介して燃焼圧検知センサ50を先端側に押え付けることで行われている。すなわち、ねじ込み用締付け部材71をねじ込んで締付けることにより、押圧部材61を介して本体31の後端向き面34との間で燃焼圧検知センサ50を挟みつけ、内部の圧電素子に予め所定の予荷重(圧縮応力)を付与するようにされている。なお、同図中の39は、本体31と軸部材41との絶縁確保のためのものであり、同図では燃焼圧検知センサ50が締付けられた状態で押圧部材61に接するように配置されている。また、その先端のリングパッキン40でシールが確保されている。しかして、このような燃焼圧検知センサ付きグロープラグにおいては、エンジンの始動によって変化する燃焼室内の燃焼圧が、ヒーター11から通電用軸部材41にかかり、それによって圧電素子を締付け固定している締付け用ねじ部材71が軸方向に変位することに基づき、圧電素子内の圧縮応力(予荷重)が変化することから、その荷重の変化に伴って出力される信号に基づいて燃焼圧の変化が検知される。
上記のような燃焼圧検知センサ付きグロープラグにおいては、通電用軸部材41のねじ45を用いて燃焼圧検知センサを圧縮しているため、圧電素子に予荷重を付与するのに、格別の部品の必要性や構造の複雑化を招かない。このため、低コストで圧電素子に与荷重を付与することができるというメリットがある。一方、この燃焼圧検知センサ50において、出力感度や応答性の向上のためには、できるだけ大きな予荷重を圧電素子に付与しておく必要がある。他方、そのためには、締付け用ねじ部材71をできるだけ大きなトルクで締付ける必要があるが、このような締付け構造のグロープラグでは、大きな締付けトルクで締付け用ねじ部材71を締付ける場合には次のような重大な問題が発生することがあった。
特開2004−124910号公報
上記のグロープラグにおいて、その組立過程で、圧電素子に大きな予荷重を付与するためには、本体31が回転しないように、例えばその多角形部33をジグ又は工具Kで保持した上で、最終的に、所望とする大きなねじ込みトルクによって、締付け用ねじ部材71をねじ込み、その締め付けを行うことになる。しかし、その締め付けにおいては、ねじ込み時のトルクにより通電用軸部材41がその軸線回りに締付け用ねじ部材71と一緒に回転し、そのねじり応力により、他の部品との接合部、或いは他の部品相互の接合部のうち、低強度の部位において、接合の分離(断線)や弛緩等の不具合が発生することがあった。具体的には、上記のグロープラグにおいては、通電用軸部材41とヒーター11とが、ヒーター11の後端に圧入によって取付けられている筒状端子金具18を介して接続されている。そして、この筒状端子金具18と通電用軸部材41の先端とは例えば圧入及び溶接によって取付けられている。また、このような筒状端子金具18は薄肉の金属から形成されており、それ自体の強度も高くはない。このため、締付け用ねじ部材71のねじ込みに伴う通電用軸部材41の回転力(ねじり応力)が作用する場合には、こうした接続部において、その分離等の不具合が発生するといったことがあった。さらに、ヒーター11は筒状部材21内に圧入によって固定されており、その筒状部材21はその後端寄り部を本体31の先端の内側に圧入され、させらに溶接によって固定されているが、その圧入深さの短さなどから、必ずしも高い固定力は得られない。したがって、場合によっては、こうした接続部においても、分離等の不具合が発生することさえあった。
また、本体31を固定して、締付け用ねじ部材71のねじ込みによって燃焼圧検知センサ50を締め付ける際には、通電用軸部材41にはねじり応力に加えて引張り力も作用する。したがって、筒状端子金具18がヒーター11から抜ける形で分離したり、通電用軸部材41の特にねじ45において破断が生じるといった危険性もあった。こうした問題は図10に示したグロープラグに限られず、ヒーターが有底の金属製チューブ内に発熱コイルを有するもので、このチューブの開口端内に発熱コイルの端部に接続した通電用軸部材が挿入され、チューブ内周面に絶縁材(例えばゴムチューブ)を介在させてスウェージングによって同軸部材を固定し、そのチューブの開口端側を本体の先端内に圧入してなる構造のメタルグロープラグにおいても、その通電用軸部材の後端部のねじを用いて、上記したのと同様に圧電素子を圧縮する構造としたものでは、同様の問題が発生する危険性があった。すなわち、このものでは通電用軸部材がチューブ内において回転して、発熱コイルと分離(断線)するなどの危険性があった。
本発明は、こうした問題点に鑑みてなされたもので、通電用軸部材の後端部のねじを利用し、このねじに締付け用ねじ部材を締め付けることで、本体の後端又は後端寄り部位に配置された圧電素子に予荷重を付与する構造としてなる燃焼圧検知センサ付きグロープラグにおいて、その締め付けにおいて、通電用軸部材が本体内で回転することを防止し、もって、通電用軸部材と接続(接合)されている他の部品との接合部、或いは各部品間の接合部における分離(断線)ないし弛緩等の不具合の発生を招くことなく、圧電素子に所望とする十分な大きさの予荷重を付与することのできる締付けトルクで、締付け用ねじ部材を締め付けることができるようにすることにある。
本発明の請求項1に記載の発明は筒状をなす金具本体内に、通電することによって発熱するヒーターが固定され、そのヒーターに通電するための通電用軸部材が後端を金具本体の後端から突出させてその金具本体内に絶縁を保持して設けられており、この通電用軸部材は後端部の外周面にねじを備えており、しかも、該金具本体の後端又は後端寄り部位の後端向き面には、圧電素子を内蔵した燃焼圧検知センサが配置され、この燃焼圧検知センサを、押圧部材を介し、前記ねじに締付け用ねじ部材をねじ込んで締め付けることによって前記圧電素子に圧縮応力を発生させてなる構成を有する燃焼圧検知センサ付きグロープラグにおいて、
前記押圧部材を、前記金具本体と前記通電用軸部材とに対し、前記金具本体と前記通電用軸部材とが前記ねじの軸線回りに相対的に回転しない嵌合構造で嵌合させて配置してなることを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の発明は、前記押圧部材を、前記金具本体の後端又は後端寄り部位と、前記通電用軸部材のうち前記金具本体の後端から突出する部位であって前記締付け用ねじ部材の先端より先端側の部位とに対し、前記金具本体と前記通電用軸部材とが前記ねじの軸線回りに相対的に回転しない嵌合構造で嵌合させて配置してなることを特徴とする請求項1に記載の燃焼圧検知センサ付きグロープラグである。
本発明の請求項3に記載の発明は、前記押圧部材を、絶縁材で形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の燃焼圧検知センサ付きグロープラグである。
本発明では、上記の構成により、本体と通電用軸部材とが、ねじの軸線回りに相対的に回転不能とされている。すなわち、押圧部材による上記の嵌合構造により、本体と通電用軸部材とは一緒に回転するようにされている。このため、燃焼圧検知センサを、押圧部材を介し、前記ねじに締付け用ねじ部材をねじ込んで締め付けることによって前記圧電素子に圧縮応力を発生させる際には、本体をねじの軸線回りに回転しないように固定した状態の下で、締付け用ねじ部材を締め付けることにより、通電用軸部材はねじの軸線回りに回転することがない。したがって、通電用軸部材と接続(接合)されている他の部品との接合部、或いは各部品間の接合部における分離(断線)ないし弛緩等の不具合の発生を招くことなく、圧電素子に所望とする十分な大きさの予荷重を付与することのできる締付けトルクによって、締付け用ねじ部材を締め付けることができる。
本発明のグロープラグの第1の実施の形態例について、図1〜図3に基づいて詳細に説明する。本形態のグロープラグ1は、軸状をなすセラミックヒーター11と、このヒーター11を、先端10を突出させて内側に固着してなる金属製の筒状部材21と、この筒状部材21の後端寄り部位の外側に圧入されて溶接され、同軸状に接合された筒状の金具本体31等から次のように構成されている。なお、本明細書において「先」というときは、グロープラグ又はその構成部品に対して、図示における下を意味し、「後」というときは、その逆を意味する。
セラミックヒーター11は、軸線G方向において略同径をなす円柱状又は丸棒状に形成されており、絶縁基体(例えば窒化珪素質セラミック)中の先端寄り部位には断面U字状に形成され、通電することにより発熱する抵抗ヒーター12が埋設されている。そして、この内部の抵抗ヒーター12の両端部にはそれぞれ中継線14が接続され、その両端がヒーター11の後端と後端寄り部位の外周面に露出されて正負の各電極(第1、第2の電極)16、17をなしている。このうち後端の第1の電極16を含む、その近傍のヒーター11の外周面には、円筒状端子金具18が圧入によって締り嵌め状に嵌められており、第1の電極16にその筒状端子金具18の内周面が圧接されて導通がとられている。そして、この筒状端子金具18の後端側(図示上方)の内側には、金具本体31内にリング状の空隙を介して同軸状に配置された通電用軸部材41の先端(図示下端)における小径部42が圧入されたうえで溶接により固定されている。通電用軸部材41の後端寄り部位は、本体31の後端(図示上端)から所定の長さ突出しており、その軸部材の後端43から先端に向かう所定の長さにわたって外周面にねじ45が形成されている。なお、本明細書においてねじ45の軸線Gと、セラミックヒーター11の軸線G及びその他の部品の軸線Gとは同一のものである。
また、ヒーター11は、その中間寄り部位の外周面を覆うように、金属製筒状部材21の内側に圧入によって固定されており、第2の電極17はその金属製筒状部材21の内面に圧接されて導通がとられており、グロープラグ1がエンジンに取付けられることで接地されるように構成されている。なお、本形態の金属製筒状部材21は、その軸線G方向の後端寄り部位の外周面に、半径外方にツバ状に突出し、周方向に環状をなす環状凸部22を一体的に備えた外径が異径の円筒状を呈している。このような金属製筒状部材21はその後端部を本体31の先端の内側に、環状凸部22の後端向き面が当接するまで圧入されて溶接されている。
さて、本形態における金具本体31は、後端寄り部位を除いて、略ストレートの円筒状をなしており、軸線G方向の中間部位の外周面には、グロープラグ1をエンジンの取付け穴に取り付けるための取付け用ねじ32が所定の長さ範囲にわたって形成されている。一方、後端寄り部位の外周面には、取付け用ねじ32によるグロープラグ1のねじ込みのためのねじ込み用多角形部33が膨出状に形成されている。この多角形部33は、本形態では、軸線G方向から見て例えば6角形をなしている。また、本形態における金具本体31は、この多角形部33の平坦な後端向き面34の内周縁寄り部位に、本体31の軸と同心で後方に向かって突出する筒壁部35が形成されている。この筒壁部35は、本形態では、その基部が円筒部35aとされ、この円筒部35aより後方(図示上)の外周面が軸線G方向から見て、例えば、円筒部35aと同心でその外周面に略内接する6角形をなす角筒部35bとされている(図2のA−A線断面図参照)。なお、筒壁部35の、多角形部33の後端向き面34における高さ(突出量)は、次記する円環状をなす燃焼圧検知センサ(以下、単にセンサともいう)50の厚みより大きくされており、円筒部35aの外径は同センサ50の内径より若干小さく設定されている。また、円筒部35aの高さはセンサ50の厚みより小さくされている。
また、本体31の内径は、後端寄り部位に位置する筒壁部35の内側を含め、後端から所定範囲が相対的にやや大径の円断面からなる大径部38をなし、それ以外は、同心で、相対的に小径の円断面からなるストレートの空孔とされている。本形態では、この大径部38の内周面と通電用軸部材41の外周面とで形成される円筒状の空間(空隙)に、円筒状の絶縁部材39が介挿され、通電用軸部材41を本体31の中心に絶縁を保持しつつ位置決めしている。この絶縁部材39はその後端(図示上端)の外周にフランジ39bを突出状に備えており、フランジ39bの先端向き面(図示下面)を本体31の後端(筒壁部35の端)の内周縁に係止させている。なお、本体31の内周面の大径部38の先端と、絶縁部材39の先端との間にはOリング状のゴムパッキン40が装填されており、グロープラグとして組み立てられた状態において、本体31の内周面と通電用軸部材41の間のシールを保持するようにされている。
一方、通電用軸部材41のうち、金具本体31の後端及び絶縁部材39のフランジ39bから突出している部位には、本形態では、通電用軸部材41の後端43からねじ込まれた六角ナット47が固定されている。この固定は、例えば、六角ナット47とねじ(ねじ山)45とを溶接するか、六角ナット47がねじ45の周りに回転しないように、そのねじ45の山の一部を加締めたり潰すことでなされている。このような六角ナット47の固定は、本体31内に、通電用軸部材41を内挿し絶縁部材39を介挿した後で実施すればよい。なお、この内挿は、ヒーター11を筒状部材21内に圧入した後、そのヒーター11と通電用軸部材41とを筒状端子金具18で上記したように接合して組立体とし、この段階において、筒状部材21を本体に接合することで行われる。また、六角ナット47は、角筒部35bの六角と、同じ対角寸法のものでもよいが、本例ではそれより小さいものとされているが、例えば六角ナット47の固定状態において、角筒部35bの六角と、軸線G方向から見たときの対角線が一致するようにして固定されている(図2のA−A線、B−B線断面図参照)。
さて上記した本体31の後端における多角形部33の後端向き面34には、円環状をなし、内部に圧電素子を備えた燃焼圧検知センサ50が、ねじ45の軸線Gと同心状に配置されている。この燃焼圧検知センサ50は、本形態では、図3に拡大して示したような構造のものである。すなわち、金属製のケース51内に、先端(図示下)側からそれぞれ円環状をなす、下の電極板(金属製の環状台板)52、圧電素子53、上の電極板54、そして絶縁板55が配置されている。そして、圧電素子53の内周面側には絶縁板(例えばゴム板)56が配置され、外周側には樹脂(絶縁材)57が充填されている。なお、図3中の58は、上の電極板54に接続されたリード線59を樹脂57を介して後端側に取り出すようにしたリード線ケースであり、下の電極板52はケース51を介して本体31に接続され、エンジンに接地される構成とされている。
そして、本形態では、このような燃焼圧検知センサ50が、本体の多角形部33の後端向き面34の上に、筒壁部35を包囲する形で配置されている(図4参照)。そして、この燃焼圧検知センサ50の後端側には、本形態では絶縁材からなる筒状の押圧部材61が配置されている。ただし、この押圧部材61は、通電端子をなす締付け用ねじ部材71を通電用軸部材41の後端部43のねじ45に螺合してねじ込むことで、燃焼圧検知センサ50を締め付け、圧電素子53に所定の圧縮応力を発生させるように構成され、配置されている。このため、押圧部材61の先端面63は、燃焼圧検知センサ50の後端面(図示上面)の略全体を押え付け得る大きさとされており、後端面65は、締付け用ねじ部材71の先端面で押え付け可能にその内径が設定されている。また、本形態におけるこの押圧部材61は、外周面62が燃焼圧検知センサ50の外径と略同一の直径に形成されている。一方、内周面のうちの先端寄り部位の全体の約半分の厚み部分64は、軸線G方向から見たとき、角筒部35bの六角より若干大きい6角形をなす本体嵌合部とされている(図5−B参照)。また、その内周面の後端寄り部位の全体の約半分の厚み部分66は、軸線G方向から見たとき、六角ナット47の六角より若干大きい6角形をなすナット嵌合部とされている。なお、押圧部材61の内周面における両六角は、同心でかつ軸線G方向から見たとき、対角線が一致するように形成されている(図5−B参照)。
しかして、このような押圧部材61は、その内周面の先端寄り部位64が本体31の後端の角筒部35bに対し嵌合され、かつ内周面の後端寄り部位66が通電用軸部材41に固定された六角ナット47に対し嵌合されて、燃焼圧検知センサ50の上に配置されている。そして、この嵌合構造においては、押圧部材61によって、金具本体31と通電用軸部材41とをねじ45の軸線G回りに相対的に回転しない状態となっている。ただし、押圧部材61は、通電用軸部材41のねじ45にその後端43から締付け用ねじ部材71を螺合してねじ込み、これを締付けた際には、その締付けによって先端側に押されて、燃焼圧検知センサ50を圧縮可能とされている。このため、押圧部材61の後端面65はナット47よりその締付け前においては後端側に位置するように設定されている。本形態では、前記したような嵌合構造で押圧部材61を配置し、押圧部材61の先端面63が燃焼圧検知センサ50の後端面に当接する状態とし、その状態の下で、通電用軸部材41のねじ45にその後端43から締付け用ねじ部材71のねじ75を螺合してねじ込み、その締付けによって押圧部材61を介して、燃焼圧検知センサ50中の圧電素子53に予荷重が与えられている。なお、この締付け用ねじ部材71は、締付け後においては例えばその胴部72が縮径状に加締められて固定され、燃焼圧検知センサ付きグロープラグ1をなしている。
上記した本形態のグロープラグ1は、締付け用ねじ部材71のねじ込み前において、押圧部材61における内周面の先端寄り部位64と、その内周面の後端寄り部位66とが嵌合部となって、本体31の角筒部35bの外周面(六角部)と、通電用軸部材41に固定された六角ナット47に対して嵌合している。このため、その状態において、金具本体31と通電用軸部材41は、ねじ45の軸線G回りに相対的に回転することができない。したがって、通電用軸部材41のねじ45に締付け用ねじ部材71をねじ込んでセンサ50中の圧電素子53に圧縮応力を発生させる際には、本体31を例えばその多角形部33をジグ又は工具Kで保持した状態の下で、締付け用ねじ部材71を締め付けるのであるが、この際には通電用軸部材41はねじの軸線G回りに回転することがない。すなわち、本形態のグロープラグ1によれば、圧電素子53に圧縮応力を発生させる際の締付け用ねじ部材71を締め付けにおいて、そのトルクに関係なく、通電用軸部材41と接続(接合)されている他の部品との接合部、或いは各部品間の接合部における分離(断線)ないし弛緩等の不具合の発生を招くことがない。このため、圧電素子53に所望とする十分な大きさの予荷重を付与することのできるトルクでのその締め付けができる。つまり、本形態のグロープラグ1においては、本体31を固定して、締付け用ねじ部材71をねじ込む際には、通電用軸部材41が本体31内で回転することがないので、十分に大きなトルクで締付け用ねじ部材71を締め付けることができる構造を有しているため、燃焼圧検知センサ50に内蔵された圧電素子53に所望とする予荷重を断線等の不具合の発生を招くことなく付与することができるという極めて顕著な効果がある。
前記形態では、押圧部材61が燃焼圧検知センサ50に直接、接して締め付ける構成としたが、両者の間にワッシャ等の中間部材を介在させてもよい。このような中間部材を絶縁材で形成し、押圧部材61が本体31との絶縁も確保される場合には、押圧部材61は、絶縁材によらないで形成することもできる。また、前記形態では、締付け用ねじ部材として、通電端子をなすものをそのまま使用した場合で説明したが、締付け用ねじ部材は、通電端子とは別設のナット状部材(通常のナット)を用いてももちろんよい。なお、押圧部材61を絶縁材で形成する場合には、電気的な絶縁性のあるセラミックや樹脂で形成すればよい。
本発明においては、押圧部材を、金具本体と通電用軸部材とに対し、金具本体と通電用軸部材とがねじの軸線G回りに相対的に回転しない嵌合構造で嵌合させて配置してなるものであればよく、したがって、上記した形態の構造のものに限られず、適宜に変更して具体化できる。具体的には、上記形態では嵌合構造を一般的な六角形の嵌合としたが、四角形その他の多角形とすることもできる。本発明では、押圧部材が、金具本体と通電用軸部材とがねじの軸線G回りに相対的に回転しない嵌合構造で、金具本体と通電用軸部材とに対し、嵌合しており、その状態で、締付け用ねじ部材の締付けにより、その押圧部材によってセンサが締付けられるものであればよい。したがって、本発明における嵌合構造はこのような一般的な多角形の形状に限られることなく、具体化できる。図6、7はその一例を示したものである。ただし、本形態のものは前記形態のものと、押圧部材の形状とこれが嵌合する金具本体と通電用軸部材の各部材の嵌合部位の形状ないし構造が異なるだけであるため、本質的な相違はない。したがって、同一の部位には同一の符号を付し、相違点についてのみ説明する。以下の実施の形態においても同様とする。
すなわち、本形態では、本体31に対してはその後端又は後端寄り部位の上記形態における角筒部35bに代えて、軸線G方向から見て、対向する位置に2つの突起(凸部)35cを設け、通電用軸部材41に対しては、上記形態における六角ナット47に代えて、丸ナット48とし、軸線G方向から見て、外周面の対向する位置に2つの突起(凸部)48cを設ける一方、押圧部材61は、図7に示したように、その内周面にこれらの突起(凸部)35c、48cがいわばキーとなって嵌る凹溝67をねじの軸線G方向に沿って形成したものである。なお、このものでは、押圧部材61の後端面65と、締付け用ねじ部材71との間に、例えばリング状のスリップワッシャ81を介在させて、締付けの安全が図られている。もつとも、締付け用ねじ部材71の先端面の径が十分大きく、押圧部材61の締付けに問題がなければこのようなスリップワッシャ81は不要である。
この形態のものにおいても、押圧部材61が、金具本体31と通電用軸部材41とに対し、その両者がねじ45の軸線回りに相対的に回転しない嵌合構造で嵌合させて配置されていることから、上記した形態とまったく同様の効果が得られることは明らかである。なお、このものにおいては、押圧部材61をその内周面の凹溝67を、突起35c、48cに嵌合させるために、軸線G方向から見て、両突起35c、48cが同一にあることが必要となるため、その位置決め精度が要求される。したがって、この場合においては、押圧部材61の凹溝67を多数設けて、その内周面を内歯状にしておくとよい。なお、この説明からも明らかなように、本体31と丸ナット48の突起(凸部)35c、48cを、これとは逆に凹部(凹溝)として凹ましたものとしておき、押圧部材61の内周面の凹溝を逆に突起として、互いに嵌合するようにしてもよいことはもちろんである。
また、前記形態においては、押圧部材61を、金具本体31の後端又は後端寄り部位と、通電用軸部材41のうち、金具本体31の後端から突出する部位であって締付け用ねじ部材71の先端より先端側の部位とに対し、金具本体31と通電用軸部材41とがねじの軸線G回りに相対的に回転しない嵌合構造で嵌合させて配置した。このため、その構造の簡素化を図ることができるが、本発明では、その嵌合構造は、このようなものに限定されるものではない。すなわち、押圧部材61と通電用軸部材41との嵌合構造は、金具本体31の後端より突出しない部位(本体の後端より先端側)において設けることもできる。図8、9は、その一例を示したものである。
図8、9に示した実施の形態では、図1の実施の形態のグロープラグ1における本体31の後端寄り部位の35円筒部35aのうち、その外周寄り部位を後端側に突出させて突出円筒部36を設け、この突出円筒部36の後端に、軸線G方向から見て、例えば等角度間隔で4箇所の切り欠き凹部37を設けている。そして、通電用軸部材41のこの切り欠き凹部37に対向する位置には、例えば四角ナット49が溶接等によって固定されている。他方、押圧部材61は、円筒状の基体に対し、その後端寄り部位の内周面には、締付け用ねじ部材71にてこれを押圧可能に内向きに円環状のフランジ68が設けられているとともに、そのフランジ68の先端面(図示下面)には、本体31の切り欠き凹部37に嵌合するように形成され、かつ内側面69aが四角ナット49の側面49aに当接状になるリブ69が一体的に設けられている。
しかして、本形態では、このような押圧部材61が、そのリブ69を切り欠き凹部37に嵌合させかつ四角ナット49の側面49aに当接状にして、センサ50の後端面を押さえつけるように配置されている。このように、本形態においても、押圧部材61が、金具本体31と通電用軸部材41とに対し、金具本体31と通電用軸部材41とがねじ45の軸線G回りに相対的に回転しない嵌合構造で嵌合されて配置されているため、上記したのと同様の効果が得られる。すなわち、押圧部材61の通電用軸部材41に対する嵌合は本体31の後端より先端側においても具体化できる。
本発明は、上記した各実施の形態のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜に変更して具体化できる。例えば、押圧部材を通電用軸部材に対して嵌合させるため、上記においてはナットをそのねじにねじ込んで溶接して固定したが、押圧部材と通電用軸部材との嵌合を得るためには、通電用軸部材自体に嵌合可能の四角等の部位を一体で設けておいてもよい。また、上記においては、セラミックヒーターを備えてなる燃焼圧検知センサ付きグロープラグにおいて具体化したが、いわゆるメタルヒーターを備えてなる燃焼圧検知センサ付きグロープラグにおいても全く同様に具体化できる。さらに燃焼圧検知センサが配置される本体の後端向き面をねじ込み用多角形部における後端向き面としたが、これとは別に設けた部位の後端向き面を用いることもできる。
本発明に係る燃焼圧検知センサ付きグロープラグの第1の実施の形態を示す半断面図及びその要部拡大図。 図1の要部拡大図及びその要部を説明する横断面図。 燃焼圧検知センサを説明する拡大断面図。 本発明に係るグロープラグの要部を示す一部破断分解図。 Aは図1の燃焼圧検知センサ付きグロープラグに用いた押圧部材の縦断面図、Bはこれを下から見た図。 別形態のグロープラグの要部拡大図及びその要部を説明する横断面図。 Aは図7の燃焼圧検知センサ付きグロープラグに用いた押圧部材の縦断面図、Bはこれを下から見た図。 別形態のグロープラグの要部拡大図及びその要部を説明する横断面図。 図8の一部破断分解図。 従来の燃焼圧検知センサ付きグロープラグの半断面図及びその要部拡大図。
符号の説明
1 燃焼圧検知センサ付きグロープラグ
11 ヒーター
31 金具本体
41 通電用軸部材
43 通電用軸部材の後端
45 通電用軸部材のねじ
50 燃焼圧検知センサ
53 圧電素子
61 押圧部材
71 締付け用ねじ部材
G ねじの軸線

Claims (3)

  1. 筒状をなす金具本体内に、通電することによって発熱するヒーターが固定され、そのヒーターに通電するための通電用軸部材が後端を金具本体の後端から突出させてその金具本体内に絶縁を保持して設けられており、この通電用軸部材は後端部の外周面にねじを備えており、しかも、該金具本体の後端又は後端寄り部位の後端向き面には、圧電素子を内蔵した燃焼圧検知センサが配置され、この燃焼圧検知センサを、押圧部材を介し、前記ねじに締付け用ねじ部材をねじ込んで締め付けることによって前記圧電素子に圧縮応力を発生させてなる構成を有する燃焼圧検知センサ付きグロープラグにおいて、
    前記押圧部材を、前記金具本体と前記通電用軸部材とに対し、前記金具本体と前記通電用軸部材とが前記ねじの軸線回りに相対的に回転しない嵌合構造で嵌合させて配置してなることを特徴とする燃焼圧検知センサ付きグロープラグ。
  2. 前記押圧部材を、前記金具本体の後端又は後端寄り部位と、前記通電用軸部材のうち前記金具本体の後端から突出する部位であって前記締付け用ねじ部材の先端より先端側の部位とに対し、前記金具本体と前記通電用軸部材とが前記ねじの軸線回りに相対的に回転しない嵌合構造で嵌合させて配置してなることを特徴とする請求項1に記載の燃焼圧検知センサ付きグロープラグ。
  3. 前記押圧部材を、絶縁材で形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の燃焼圧検知センサ付きグロープラグ。




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