JP2006308223A - 燃焼圧検知センサ付きグロープラグ - Google Patents

燃焼圧検知センサ付きグロープラグ Download PDF

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JP2006308223A JP2005132081A JP2005132081A JP2006308223A JP 2006308223 A JP2006308223 A JP 2006308223A JP 2005132081 A JP2005132081 A JP 2005132081A JP 2005132081 A JP2005132081 A JP 2005132081A JP 2006308223 A JP2006308223 A JP 2006308223A
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俊介 前田
Tatsuki Hirabayashi
達樹 平林
Yosuke Ito
洋介 伊藤
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Abstract

【課題】 燃焼圧検知センサを、締付け用ねじ部材をねじ込んで締め付けることによって内部の圧電素子に圧縮応力を発生させてなる構成を有する燃焼圧検知センサ付きグロープラグで、その締め付けにおいて、通電用軸部材が本体内で回転するのを防止できるようにする。
【解決手段】 締付け用ねじ部材66をねじ込むためのねじ48を、通電用軸部材41に固定された外嵌筒状部材47の外周面に形成し、この外嵌筒状部材47のねじ48の後方に、このねじ48に締付け用ねじ部材66をねじ込んで燃焼圧検知センサ50を締め付ける際に、通電用軸部材41が共回りするのを防止するために保持可能に設けられた工具係合部49をなす多角形部を設けた。本体31とこの工具係合部49を保持して、締付け用ねじ部材71をねじ込んでその締め付けをすることで、通電用軸部材41の回転がないため、断線等の問題がおきない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エンジンの燃料の着火の促進に加えて、その燃焼室内の燃焼圧を検出する機能を備えた燃焼圧検知センサ付きグロープラグに関する。
この種の燃焼圧検知センサ付きグロープラグ(以下、単にグロープラグともいう)としては、図6に示した断面構造を有するものがある(例えば、特許文献1)。このものは、通電することによって発熱する軸状のヒーター(例えば、セラミックヒーター)11を、外周面にエンジンヘッド(以下、単にエンジンともいう)への取り付け用ねじ32を備えた筒状の金具本体(グロープラグ本体)31内に、その先端(図示下端)10を突出させて固定された構造をしている。ただし、同図においてはヒーター11が金属製の筒状部材21内に圧入によって固定されており、この筒状部材21を本体31の先端内に圧入し、さらには溶接することによって固定している。そして、同本体31の内側には、通電用軸部材41がその先端をヒーター11の後端に接続され、本体31の後端から一部突出するようにして配置されている。同図においてはヒーター11と通電用軸部材41とは、筒状端子金具(リング)18を介して、圧入或いは圧入と溶接によって固定されている。また。本体31の後端(図示上端)には、グロープラグをエンジンの取付け用穴にねじ込む際において、それを回転させる例えば六角ボルトの頭部形状をなすようなねじ込み用多角形部(以下、単に多角形部ともいう)33を膨出状に備えている。
一方、圧電素子を内蔵した燃焼圧検知センサ50はリング状に形成され、本体31の多角形部33の後端向き面34に配置されて固定されている。この固定は、通電用軸部材41の後端部(外周面)に形成されたねじ45を用い、このねじ45に、例えば通電端子71を締付け用ねじ部材として同図中の矢印で示したようにねじ込むことによつて絶縁部材からなる絶縁リング61を介して燃焼圧検知センサ50を先端側に押え付けることで行われている。すなわち、ねじ込み用締付け部材71をねじ込んで締付けることにより、絶縁リング61を介して本体31の後端向き面34との間で燃焼圧検知センサ50を挟みつけ、内部の圧電素子に予め所定の予荷重(圧縮応力)を付与するようにされている。なお、同図中の39は、本体31と軸部材41との絶縁確保のためのものであり、同図では燃焼圧検知センサ50が締付けられた状態で絶縁リング61に接するように配置されている。また、その先端のリングパツキンでシールが確保されている。しかして、このような燃焼圧検知センサ付きグロープラグにおいては、エンジンの始動によって変化する燃焼室内の燃焼圧が、ヒーター11から通電用軸部材41にかかり、それによって圧電素子を締付け固定している締付け用ねじ部材である通電端子71が軸方向に変位することに基づき、圧電素子内の圧縮応力(予荷重)が変化することから、その荷重の変化に伴って出力される信号に基づいて燃焼圧の変化が検知される。
上記のような燃焼圧検知センサ付きグロープラグにおいては、通電用軸部材41のねじ45を用いて燃焼圧検知センサを圧縮しているため、圧電素子に予荷重を付与するのに、格別の部品の必要性や構造の複雑化を招かない。このため、低コストで圧電素子に与荷重を付与することができるというメリットがある。一方、この燃焼圧検知センサ50において、出力感度や応答性の向上のためには、できるだけ大きな予荷重を圧電素子に付与しておく必要がある。他方、そのためには、締付け用ねじ部材をなす通電端子71をできるだけ大きなトルクで締付ける必要があるが、このような締付け構造のグロープラグでは、大きな締付けトルクで通電端子71を締付ける場合には次のような重大な問題が発生することがあった。
特開2004−124910号公報
上記のグロープラグにおいて、その組立過程で、圧電素子に大きな予荷重を付与するためには、本体31が回転しないように、例えばその多角形部33をジグ又は工具Kで保持した上で、最終的に、所望とする大きなねじ込みトルクによって、通電端子71をねじ込み、その締め付けを行うことになる。しかし、その締め付けにおいては、ねじ込み時のトルクにより通電用軸部材41がその軸線回りに通電端子71と一緒に回転し、そのねじり応力により、他の部品との接合部、或いは他の部品相互の接合部のうち、低強度の部位において、接合の分離(断線)や弛緩等の不具合が発生することがあった。具体的には、上記のグロープラグにおいては、通電用軸部材41とヒーター11とが、ヒーター11の後端に圧入によって取付けられている筒状端子金具18を介して接続されている。そして、この筒状端子金具18と通電用軸部材41の先端とは例えば圧入及び溶接によって取付けられている。また、このような筒状端子金具18は薄肉の金属から形成されており、それ自体の強度も高くはない。このため、通電端子71のねじ込みに伴う通電用軸部材41の回転力(ねじり応力)が作用する場合には、こうした接続部において、その分離等の不具合が発生するといったことがあった。さらに、ヒーター11は筒状部材21内に圧入によって固定されており、その筒状部材21はその後端寄り部を本体31の先端の内側に圧入され、させらに溶接によって固定されているが、その圧入深さの短さなどから、必ずしも高い固定力は得られない。したがって、場合によっては、こうした接続部においても、分離等の不具合が発生することさえあった。なお、上記従来の燃焼圧検知センサ付きグロープラグにおいては、締付け用ねじ部材として通電端子71を利用しているが、これとは別のナット等を締付け用ねじ部材として用い、圧電素子に予荷重を付与する場合であっても同様の問題がある。
また、本体31を固定して、通電端子71などの締付け用ねじ部材のねじ込みによって燃焼圧検知センサ50を締め付ける際には、通電用軸部材41にはねじり応力に加えて引張り力も作用する。したがって、筒状端子金具18がヒーター11から抜ける形で分離したり、通電用軸部材41の特にねじ45において破断が生じるといった危険性もあった。こうした問題は図6に示したグロープラグに限られず、ヒーターが有底の金属製チューブ内に発熱コイルを有するもので、このチューブの開口端内に発熱コイルの端部に接続した通電用軸部材が挿入され、チューブ内周面に絶縁材(例えばゴムチューブ)を介在させてスウェージングによって同軸部材を固定し、そのチューブの開口端側を本体の先端内に圧入してなる構造のメタルグロープラグにおいても、その通電用軸部材の後端部のねじを用いて、上記したのと同様に圧電素子を圧縮する構造としたものでは、同様の問題が発生する危険性があった。すなわち、このものでは通電用軸部材がチューブ内において回転して、発熱コイルと分離(断線)するなどの危険性があった。
本発明は、こうした問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、燃焼圧検知センサを、締付け用ねじ部材をねじ込んで締め付けることによって内部の圧電素子に圧縮応力を発生させてなる構成を有する燃焼圧検知センサ付きグロープラグで、その締め付けにおいて、通電用軸部材が本体内で回転するのを防止できるようにすることにある。
本発明の請求項1に記載の発明は、筒状をなす金具本体内に、通電することによって発熱するヒーターが固定され、そのヒーターに通電するための通電用軸部材が後端を金具本体の後端から突出させてその金具本体内に絶縁を保持して設けられており、しかも、該金具本体の後端又は後端寄り部位の後端向き面には、圧電素子を内蔵した燃焼圧検知センサが配置され、この燃焼圧検知センサを締付け用ねじ部材をねじ込んで締め付けることによって前記圧電素子に圧縮応力を発生させてなる構成を有する燃焼圧検知センサ付きグロープラグにおいて、
前記締付け用ねじ部材をねじ込むためのねじが、前記通電用軸部材に外嵌されて固定されてなる外嵌筒状部材の外周面に形成されており、しかも、該外嵌筒状部材はそのねじの後方に、該ねじに前記締付け用ねじ部材をねじ込んで前記燃焼圧検知センサを締め付ける際に、前記通電用軸部材が該締付け用ねじ部材とともに回転するのを防止するために保持可能に設けられた工具係合部を備えていることを特徴とする。なお、本発明において、工具係合部とは、スパナ等の工具の口が係合ないし嵌合可能の部位をいう。
請求項2に記載の発明は、前記工具係合部が、前記ねじの軸線方向から見て多角形をなす多角形部であることを特徴とする請求項1に記載の燃焼圧検知センサ付きグロープラグである。
請求項3に記載の発明は、前記通電用軸部材はその後端又は後端寄り部位の外周面にねじを備えており、前記外嵌筒状部材が、該通電用軸部材のねじにねじ込み方式で外嵌されて固定されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃焼圧検知センサ付きグロープラグである。
本発明のグロープラグにおいては、上記の構成により、締付け用ねじ部材をねじ込んで前記燃焼圧検知センサを締め付ける際には、本体を固定し、締付け用ねじ部材をねじ込み工具によって回転することによって行うことになるが、その際においては、前記通電用軸部材に固定された外嵌筒状部材における前記工具係合部を工具で保持することができる。すなわち、このように外嵌筒状部材における前記工具係合部を工具で保持した状態で、締付け用ねじ部材をねじ込むことで燃焼圧検知センサを締め付けることができるため、その締付けにおいて、本体に対して通電用軸部材が回転することを防止できる。このように、本発明のグロープラグにおいては、前記ねじに締付け用ねじ部材をねじ込んで締め付けることによって前記圧電素子に圧縮応力を発生させる際には、本体をねじの軸線回りに回転しないように固定するとともに、前記通電用軸部材に固定された外嵌筒状部材における前記工具係合部を工具で保持した状態の下で、締付け用ねじ部材を締め付けることができるため、通電用軸部材をねじの軸線回りに回転させることなく、その締め付けを行うことができる。したがって、通電用軸部材と接続(接合)されている他の部品との接合部、或いは各部品間の接合部における分離(断線)ないし弛緩等の不具合の発生を招くことなく、圧電素子に所望とする十分な大きさの予荷重を付与することができる。
本発明のグロープラグの第1の実施の形態例について、図1〜図5に基づいて詳細に説明する。本形態のグロープラグ1は、軸状をなすセラミックヒーター11と、このヒーター11を、先端10を突出させて内側に固着してなる金属製の筒状部材21と、この筒状部材21の後端寄り部位の外側に圧入されて溶接され、同軸状に接合された筒状の金具本体31等から次のように構成されている。なお、本明細書において「先」というときは、グロープラグ又はその構成部品に対して、図示における下を意味し、「後」というときは、その逆を意味する。
セラミックヒーター11は、軸線G方向において略同径をなす円柱状又は丸棒状に形成されており、絶縁基体(例えば窒化珪素質セラミック)中の先端寄り部位には断面U字状に形成され、通電することにより発熱する抵抗ヒーター12が埋設されている。そして、この内部の抵抗ヒーター12の両端部にはそれぞれ中継線14が接続され、その両端がヒーター11の後端と後端寄り部位の外周面に露出されて正負の各電極(第1、第2の電極)16、17をなしている。このうち後端の第1の電極16を含む、その近傍のヒーター11の外周面には、円筒状端子金具18が圧入によって締り嵌め状に嵌められており、第1の電極16にその筒状端子金具18の内周面が圧接されて導通がとられている。そして、この筒状端子金具18の後端側(図示上方)の内側には、金具本体31内にリング状の空隙を介して同軸状に配置された通電用軸部材41の先端(図示下端)における小径部42が圧入されたうえで溶接により固定されている。通電用軸部材41の後端寄り部位は、本体31の後端(図示上端)から所定の長さ突出しており、その軸部材の後端43から先端に向かう所定の長さにわたって外周面にねじ45が形成されている。なお、本明細書においてねじ45の軸線Gと、セラミックヒーター11の軸線G及びその他の部品の軸線Gとは同一のものである。
また、ヒーター11は、その中間寄り部位の外周面を覆うように、金属製筒状部材21の内側に圧入によって固定されており、第2の電極17はその金属製筒状部材21の内面に圧接されて導通がとられており、グロープラグ1がエンジンに取付けられることで接地されるように構成されている。なお、本形態の金属製筒状部材21は、その軸線G方向の後端寄り部位の外周面に、半径外方にツバ状に突出し、周方向に環状をなす環状凸部22を一体的に備えた外径が異径の円筒状を呈している。このような金属製筒状部材21はその後端部を本体31の先端の内側に、環状凸部22の後端向き面が当接するまで圧入されて溶接されている。
さて、本形態における金具本体31は、後端寄り部位を除いて、略ストレートの円筒状をなしており、軸線G方向の中間部位の外周面には、グロープラグ1をエンジンの取付け穴に取り付けるための取付け用ねじ32が所定の長さ範囲にわたって形成されている。一方、後端寄り部位の外周面には、取付け用ねじ32によるグロープラグ1のねじ込みのためのねじ込み用多角形部33が膨出状に形成されている。この多角形部33は、本形態では、軸線G方向から見て例えば6角形をなしている。また、本形態における金具本体31は、この多角形部33の平坦な(平面をなす)後端向き面34の内周縁寄り部位に、本体31の軸と同心で後方に向かって突出する円筒状の筒壁部35が形成されている。なお、筒壁部35の、その後端向き面34における高さ(突出量)は、次記する円環状をなす燃焼圧検知センサ(以下、単にセンサともいう)50の厚みより大きくされており、筒壁部35の外径は同センサ50の内径より若干小さく設定されている。
また、本体31の内径は、後端寄り部位に位置する筒壁部35の内側を含め、後端から所定範囲が相対的にやや大径の円断面からなる大径部38をなし、それ以外は、同心で、相対的に小径の円断面からなるストレートの空孔とされている。本形態では、この大径部38の内周面と通電用軸部材41の外周面とで形成される円筒状の空間(空隙)に、円筒状の絶縁部材39が介挿され、通電用軸部材41を本体31の中心に絶縁を保持しつつ位置決めしている。この絶縁部材39はその後端(図示上端)の外周にフランジ39bを突出状に備えており、フランジ39bの先端向き面(図示下面)を本体31の後端(筒壁部35の端)の内周縁に係止させている。なお、本体31の内周面の大径部38の先端と、絶縁部材39の先端との間にはOリング状のゴムパッキン40が装填されており、グロープラグとして組み立てられた状態において、本体31の内周面と通電用軸部材41の間のシールを保持するようにされている。
一方、通電用軸部材41のうち、金具本体31の後端及び絶縁部材39のフランジ39bから突出している部位には、本発明の要旨をなすところの外嵌筒状部材48が固定されている。ただし、本形態では、外嵌筒状部材47は内周面にねじ47bを有するナット状のものとされ、通電用軸部材41の後端43からそのねじ45にねじ込まれて外嵌され、先端が絶縁部材39を押え付ける位置とされ、固定されている。この外嵌筒状部材47は、その先端(図示下端)寄りの所定範囲が大径の大径部をなし、大径部より後方が同心で相対的に小径の小径部をなしている。このうち、大径部の外周面にはその全体にねじ48が形成されており、このねじ48には、詳しくは後述するが、図3に示したように、後端向き面34上にセンサ50を配置し、その上にセラミック等からなる絶縁リング61を載置し、介在させて、センサ50を締め付けるナット状をなす締付け用ねじ部材66がねじ込まれるように形成されている。また、小径部は、スパナ等の工具係合部49をなす部位であり、本形態では、図1、2に示されるように、軸線G方向から見て六角形をなす多角形部とされている。通電用軸部材41に対する外嵌筒状部材47の固定は、例えば、外嵌筒状部材47の後端の内周縁Pとねじ(ねじ山)45とを溶接するか、外嵌筒状部材47がねじ45の周りに回転しないように、そのねじ45の山の一部を加締めたり潰すことや、工具係合部49に図示はしないが軸線Gと垂直に、通電用軸部材41の径方向にピンを打ち込むことなどで行われている。
なお、このような外嵌筒状部材47の固定は、本体31内に、通電用軸部材41を配置し、絶縁部材39を介挿した後で実施すればよい。また、この配置はヒーター11を筒状部材21内に圧入した後、そのヒーター11と通電用軸部材41とを筒状端子金具18で上記したように接合して組立体とし、この段階において、筒状部材21を本体に接合することで行われる。なお、外嵌筒状部材47は、その大径部の外周のねじ48に、締付け用ねじ部材66をねじ込むため、その小径部である工具係合部49の六角の対角寸法は、ねじ48の谷の径以下とされている。この工具係合部49は、外嵌筒状部材47のねじ48に締付け用ねじ部材66をねじ込んで燃焼圧検知センサ50を締め付ける際に、通電用軸部材41がこの締付け用ねじ部材66とともに回転するのを防止するために保持可能に設けられていればよく、したがって、軸線G方向から見て四角等のその他の多角形、或いは、図4に示したように、その保持に使用するスパナ等の工具の口の2面幅に対応する平行2面49b、49bを有するように、同図に示したように円の両側をカットしたものとしてももちろんよい。さらには、パイプレンチのように、円管(円筒体)を保持できる工具を用いる場合には、このような工具係合部49の形状は、多角形とすることなく、外径がねじ48の谷の径以下であれば円径とすることも可能である。
さて、上記した本体31の後端における多角形部33の後端向き面34には、円環状をなし、内部に圧電素子を備えた燃焼圧検知センサ50が、ねじ45の軸線Gと同心状に配置されている。この燃焼圧検知センサ50は、本形態では、図5に拡大して示したような構造のものである。すなわち、金属製のケース51内に、先端(図示下)側からそれぞれ円環状をなす、下の電極板(金属製の環状台板)52、圧電素子53、上の電極板54、そして絶縁板55が配置されている。そして、圧電素子53の内周面側には絶縁板(例えばゴム板)56が配置され、外周側には樹脂(絶縁材)57が充填されている。なお、図3中の58は、上の電極板54に接続されたリード線59を樹脂57を介して後端側に取り出すようにしたリード線ケースであり、下の電極板52はケース51を介して本体31に接続され、エンジンに接地される構成とされている。
本形態では、本体1の多角形部33の後端向き面34の上に、この燃焼圧検知センサ50が筒壁部35を包囲する形で配置され、この燃焼圧検知センサ50の後端側に絶縁材からなる角断面で円環状をなす絶縁リング61が配置され、この上から、座付きのナット状をなす締付け用ねじ部材66が、上記した外嵌筒状部材47における外周面のねじ48にねじ込まれている。そして、この締付け用ねじ部材66をねじで締め付けることにより、絶縁リング61を介して、燃焼圧検知センサ50を締め付け、内部の圧電素子53に所定の圧縮応力を発生させている。なお、絶縁リング61の先端面63は、燃焼圧検知センサ50の後端面(図示上面)の略全体を押え付け得るように、それと略同じ大きさとされている。そして、その後端面65の略全体を押え付け可能に締付け用ねじ部材66はその先端面が形成されている。なお、本形態では、締付け用ねじ部材66を座付きナット形状として、押え付けの効率化が図られている。また締付け用ねじ部材66の厚みは、そのねじ込みにおいて外嵌筒状部材47の工具係合部49をなす多角形部の露出を妨げない厚みで、適度の強度が得られる大きさとすればよい。なお、この締付け用ねじ部材66の締付け後においては、通電用軸部材41の後端(図示上端)に通電端子71がねじ込まれており、例えばその胴部72が縮径状に加締められて固定され、燃焼圧検知センサ付きグロープラグ1をなしている。
本形態のグロープラグ1においては、その構造から、締付け用ねじ部材66をねじ込んで燃焼圧検知センサ50を締め付けてその内部の圧電素子53に圧縮応力を発生させるには、上記したようにして、通電用軸部材41に外嵌筒状部材47を外嵌して固定する。そして、本体31の後端向き面34の上に、燃焼圧検知センサ50及び絶縁リング61を配置する(図3参照)。次いで、締付け用ねじ部材66を外嵌筒状部材47における外周面のねじ48にねじ込んで締め付ける。この際は、まず、締付け用ねじ部材66を外嵌筒状部材47のねじ48に螺合するのであるが、締め付ける(締め上げる)前の一応のねじ込みには実質上はトルクを要しないため、単に締付け用ねじ部材66を回転するだけでよい。一方、締付け用ねじ部材66で、燃焼圧検知センサ50に予荷重を付与するような締め付けを行う際には、本体31を例えばその多角形部33で保持(固定)するとともに、通電用軸部材41に固定された外嵌筒状部材47における工具係合部49を工具で保持し、その状態の下で、締付け用ねじ部材66を適宜のねじ込み工具によって回転することによって行うことになる。このように本体31とともに外嵌筒状部材47における工具係合部49を工具で保持して、締付け用ねじ部材66のねじ込みを行う場合には、本体31に対して通電用軸部材41が回転することがない。すなわち、本形態のグロープラグ1によれば、圧電素子53に圧縮応力を発生させる際の締付け用ねじ部材66の締め付けにおいて、その締め付けトルクに関係なく、通電用軸部材41と接続(接合)されている他の部品との接合部、或いは各部品間の接合部における分離(断線)ないし弛緩等の不具合の発生を招くことがない。
つまり、本形態のグロープラグ1においては、締付け用ねじ部材66をねじ込む際には、本体31を固定するとともに、外嵌筒状部材47における工具係合部49を工具で保持することで、通電用軸部材41が本体31内で回転することがないので、十分に大きなトルクで締付け用ねじ部材66を締め付けることができる。その結果、燃焼圧検知センサ50に内蔵された圧電素子53に所望とする十分な大きさの予荷重を断線等の不具合の発生を招くことなく付与することができるという極めて顕著な効果が得られる。しかも、本形態では、外嵌筒状部材47により、通電用軸部材41を実質的に太くできるため、通電用軸部材41の外径と同一径で形成されていたねじを用いて締付け用ねじ部材をねじ込んでいた場合に比べると、ねじの強度アップが図られる分、締め付けトルクが大きくなってもそのねじの破損や破断の防止効果も図られる。
前記形態では、絶縁リング61を介してセンサ50を締め付ける構成としたが、締付け用ねじ部材66をセラミックや樹脂等の絶縁性のある素材で形成し、かつ、例えば、上記形態における本体31の筒壁部35の突出高さが十分低く、センサ50の後端面(図示上端面)において本体31との電気的な絶縁が確保されるような場合には、絶縁リング61に代えて、金属製のワッシャ等の中間部材を介するようにすることもできるし、絶縁リング61を設けることなく、そのような絶縁性のある素材製の締付け用ねじ部材で直接締め付けて予荷重を付与することもできる。
前記形態においては、外嵌筒状部材47は内周面にねじ47bを有するナット状のものとし、通電用軸部材41の後端43からそのねじ45にねじ込まれて外嵌しかつ溶接によりそのねじ45に固定したものとして説明したが、外嵌筒状部材47はこのようなねじ込みによらないものとしてもよい。すなわち、外嵌筒状部材47は前記形態におけるようなねじ込みによることなく、通電用軸部材41に対し、隙間嵌め又は圧入(締り嵌め)によって外嵌し、その後、溶接等によって固定することとしてもよい。したがって、外嵌筒状部材47はその内周面にねじ47bがなくともよい。
本発明は、上記した形態のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜に変更して具体化できる。例えば、上記においては、セラミックヒーターを備えてなる燃焼圧検知センサ付きグロープラグにおいて具体化したが、いわゆるメタルヒーターを備えてなる燃焼圧検知センサ付きグロープラグにおいても同様に具体化できる。さらに燃焼圧検知センサが配置される本体の後端向き面をねじ込み用多角形部における後端向き面としたが、これとは別に設けた部位の後端向き面を用いることもできる。
本発明に係る燃焼圧検知センサ付きグロープラグの第1の実施の形態を示す半断面図及びその要部拡大図。 図1の要部拡大図を後端(図示上端)側から見た図。 本発明に係るグロープラグの要部を示す分解図。 図2において、工具係合部の別例を示した図。 燃焼圧検知センサを説明する拡大断面図。 従来の燃焼圧検知センサ付きグロープラグの半断面図及びその要部拡大図。
符号の説明
1 燃焼圧検知センサ付きグロープラグ
11 ヒーター
31 金具本体
34 金具本体の後端向き面
41 通電用軸部材
43 通電用軸部材の後端
45 通電用軸部材のねじ
47 外嵌筒状部材
48 締付け用ねじ部材をねじ込むためのねじ
49 外嵌筒状部材の工具係合部
50 燃焼圧検知センサ
53 圧電素子
66 締付け用ねじ部材
G ねじの軸線

Claims (3)

  1. 筒状をなす金具本体内に、通電することによって発熱するヒーターが固定され、そのヒーターに通電するための通電用軸部材が後端を金具本体の後端から突出させてその金具本体内に絶縁を保持して設けられており、しかも、該金具本体の後端又は後端寄り部位の後端向き面には、圧電素子を内蔵した燃焼圧検知センサが配置され、この燃焼圧検知センサを締付け用ねじ部材をねじ込んで締め付けることによって前記圧電素子に圧縮応力を発生させてなる構成を有する燃焼圧検知センサ付きグロープラグにおいて、
    前記締付け用ねじ部材をねじ込むためのねじが、前記通電用軸部材に外嵌されて固定されてなる外嵌筒状部材の外周面に形成されており、しかも、該外嵌筒状部材はそのねじの後方に、該ねじに前記締付け用ねじ部材をねじ込んで前記燃焼圧検知センサを締め付ける際に、前記通電用軸部材が該締付け用ねじ部材とともに回転するのを防止するために保持可能に設けられた工具係合部を備えていることを特徴とする燃焼圧検知センサ付きグロープラグ。
  2. 前記工具係合部が、前記ねじの軸線方向から見て多角形をなす多角形部であることを特徴とする請求項1に記載の燃焼圧検知センサ付きグロープラグ。
  3. 前記通電用軸部材はその後端又は後端寄り部位の外周面にねじを備えており、前記外嵌筒状部材が、該通電用軸部材のねじにねじ込み方式で外嵌されて固定されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃焼圧検知センサ付きグロープラグ。


















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